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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

藤倉化成

FUJIKURA KASEI CO,.LTD.4620 · Standard · 化学

アクリル樹脂技術を核に、プラスチック用コーティング材や建築用塗料、電子材料、トナー用樹脂などを手掛ける化成メーカー。フジクラグループで自動車など幅広い業界に供給。

概要

藤倉化成は、1938年に藤倉工業(現藤倉コンポジット)および藤倉電線(現フジクラ)の化学部門を分離して設立された化学メーカーである。アクリル樹脂を基盤とする塗料、電子材料、化成品などを手がけ、自動車・住宅・エレクトロニクス向けに製品を供給する。2026年3月期の連結売上高は556億円、営業利益23億円、純利益31億円。従業員数は1,198人。東京都板橋区に本社を置き、米国、欧州、ASEAN、中国、インドに生産・販売拠点を持つ。

5つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループは、コーティング、塗料、電子材料、化成品、合成樹脂の5事業セグメントで構成される。2026年3月期のセグメント別売上高は、コーティング278億円(構成比50%)、塗料133億円(24%)、電子材料46億円(8%)、化成品48億円(9%)、合成樹脂49億円(9%)である。営業利益はコーティング6.4億円、塗料8.5億円、電子材料4.1億円、化成品3.9億円、合成樹脂は0.1億円の損失。塗料と化成品、電子材料が増益を牽引し、全体の営業利益は前年比73.9%増の22.7億円となった。コーティング事業が売上の約半分を占めるが、利益率の高い電子材料や化成品の伸びが収益改善に寄与している。

グローバルネットワークと販売体制

当社は「藤倉化成グローバルネットワーク」と称し、世界38カ国・地域に生産拠点を広げている。米国ではFUJICHEM,INC.とRED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.、欧州ではFujichem Sonneborn Ltd、ASEANではタイ、マレーシア、インドネシア、中国では天津、佛山、上海に現地法人を設立。これらの拠点は主に調色・販売機能を担い、地域ごとの顧客ニーズに迅速に対応する。子会社は24社、関連会社3社。国内ではフジケミ東京、フジケミ近畿、フジケミカル、藤光樹脂などが販売網を形成し、グループ全体で一貫した供給体制を構築している。

安定した財務基盤と資本効率の向上

2026年3月期の総資産は714億円、自己資本505億円で自己資本比率67.7%。1株当たり純資産は1,666円63銭。売上高は過去10年おおむね500億円台で推移し、2014年3月期の722億円をピークにやや減少傾向にあるが、2024年3月期以降は回復基調。ROEは経営指標として8%以上を目標とし、第11次中期経営計画では総還元性向70%以上、配当16円以上を掲げる。2026年3月期の純利益31億円は前年の5億円から大幅増加しており、資本効率の改善が進んでいる。

業界の中での役割は機能性樹脂のスペシャリティケミカルメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
556億円
営業利益
23億円
営業利益率
4.1%
純利益
31億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車・電子部品など(コーティング材)主力

プラスチック用コーティング材を製造・販売。自動車内装部品や電子機器筐体など、プラスチック製品の表面保護や意匠性向上に寄与する。国内外で調色・販売網を持つ。

主な製品・サービス1
プラスチック用コーティング材
プラスチック基材に塗布し、耐傷性や光沢などを付与するコーティング材料。

02建築・構造物(塗料)準主力

建築用コーティング材・塗料を製造・販売。建物の外壁や内装、橋梁などの耐候性・美観を保つ。調色技術を活かし、多様な色・機能に対応する。

主な製品・サービス1
建築用塗料
外壁・内装用の塗料で、耐候性や意匠性を向上させる。

03電子デバイス製造準主力

導電性樹脂塗料・導電性接着剤などを製造・販売。プリント基板の回路形成や電子部品の接着・実装に使用され、フジクラなどの電線・電子部品メーカーにも供給している。

主要顧客フジクラ

主な製品・サービス2
導電性樹脂塗料
導電性を持たせた塗料で、プリント基板の配線形成や電磁波シールドに使われる。
導電性接着剤
電気を通す接着剤で、電子部品の接合に用いられ、はんだ代替としても注目される。

04事務機器・印刷(化成品)副次

トナー用バインダー樹脂や粘・接着剤ベース樹脂などの機能性樹脂を製造・販売。コピー機やプリンターのトナー、各種粘着テープなどに使用される。

主な製品・サービス2
トナー用バインダー樹脂
トナー粒子の主成分となる樹脂で、定着性や帯電特性を決定する。
粘・接着剤ベース樹脂
粘着テープや接着剤の基材となる樹脂で、密着性や耐久性を付与する。

05樹脂加工・販売(合成樹脂)副次

アクリル樹脂の原材料や加工品を仕入れ、販売する。成型材料や板状のアクリル樹脂を、看板・水槽・カバーなどの加工業者に供給している。

主な製品・サービス1
アクリル樹脂板
透明性や耐候性に優れた板状のアクリル樹脂。看板や水槽、機械カバーなどに使われる。

製品と技術

プラスチック用コーティング材「レクラック」「フジハード」

コーティング事業の中核製品は、プラスチック用塗料である。代表ブランド「レクラック」は自動車内外装部品向け、汎用プラスチック向けの塗料で、耐候性・密着性に優れる。「フジハード」はハードコート剤で、携帯電話や家電の外装に使われる光沢保護膜である。化粧品容器用塗料やホビー用塗料もラインアップ。これらの製品はアクリル樹脂の分子設計技術を応用し、基材に応じた密着性や硬度を実現する。2026年3月期の同事業売上高は278億円で、グループ全体の50%を占める主力事業である。

導電性樹脂材料「ドータイト」

電子材料事業の主力は導電性樹脂「ドータイト」である。これは銀や銅などの導電性フィラーを樹脂バインダーに分散させた材料で、スクリーン印刷やディスペンスにより回路形成が可能。主に車載電子機器、スマートフォン、パソコン向けの電磁波シールドや異方性導電接着剤として使用される。2026年3月期の電子材料売上高は46億円で、前年比16.5%増。車載向けと電子機器向けの需要回復が寄与した。タッチパネル用透明導電膜や半導体パッケージ用材料など、高付加価値品の開発も進む。

建築用塗料とリフォーム向け超耐久性塗料

塗料事業は建築用塗料を主力とする。新築向け外壁用塗料、内装用塗料に加え、リフォーム向け超耐久性塗料を強化している。同社の建築用塗料はアクリルシリコン樹脂やフッ素樹脂をベースとし、耐候性・汚染防止性に優れる。2026年3月期の塗料事業売上高は133億円で、前年比14.5%増。特に集合住宅向けリフォーム用塗料の販売が好調で、営業利益は153.5%増の8.5億円に拡大した。施工性と環境配慮を両立した水性塗料の開発も推進している。

化成品:トナー用バインダーと粘接着剤ベース「アクリベース」

化成品事業はトナー用バインダー樹脂、粘・接着剤ベース樹脂「アクリベース」、およびメディカル材料を扱う。トナー用材料は電子写真方式の複写機・プリンター向けで、定着性や帯電特性を最適化した樹脂を供給。粘着剤ベース「アクリベース」はアクリル系ポリマーで、ラベル・テープ・シート用途に使用される。メディカル材料分野では、糖尿病診断薬の海外販売が堅調。2026年3月期の化成品売上高は48億円(前年比6.7%増)、営業利益3.9億円(同69.5%増)。新製品の粘着剤が成長を牽引した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

塗料用樹脂で独自技術

同社は塗料・化成品向け樹脂を主力とする化学メーカー。売上高は500億円超で業界中堅だが、収益性は改善傾向にある。同業のクラレ(3405)や東洋紡(3101)と比較して規模は小さいが、特定機能性樹脂に強みを持つ可能性がある。今後の収益力向上が課題。

強み

  • 塗料用や機能性樹脂で独自技術を持ち、競合他社との差別化を図る。
  • 営業利益率が2.34%から4.14%へ改善傾向にあり、収益力向上中。
  • 売上高は550億円前後で安定しており、需要変動の影響を受けにくい。
  • 塗料メーカーなどとの長期的な取引関係を築き、リピート受注が期待。

課題

  • 営業利益率が依然4%程度と低く、コスト競争に課題。
  • 原材料の価格変動が収益に大きく影響し、価格転嫁が難しい局面がある。
  • クラレや東洋紡など大手化学メーカーとの競争で規模の不利。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が藤倉化成

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14463日華化学357億円9.6倍
24951エステー353億円19.8倍
34979OATアグリオ324億円10.1倍
44064日本カーバイド工業315億円11.9倍
54620藤倉化成293億円8.9倍
64410ハリマ化成グループ293億円11.6倍
74635東京インキ290億円14.5倍
84973日本高純度化学285億円15.2倍
94228積水化成品工業281億円12.7倍
107888三光合成274億円36.0倍
115142アキレス267億円11.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

藤倉グループの化学部門が独立した1938年

1938年9月、藤倉工業(現藤倉コンポジット)および藤倉電線(現フジクラ)の化学部門を分離し、航空機用有機硝子(メタアクリル樹脂)、塗料、作動油の製造販売を目的として東京都板橋区に藤倉化学工業株式会社を設立。当時は戦時下であり、航空機材料の国産化が求められる中、アクリル樹脂の技術を基盤に事業を開始した。この分離独立により、藤倉グループの中でも化学分野に特化した企業としての第一歩を踏み出した。

商号変更と上場を経た戦後復興期(1945~1962年)

1945年10月、商号を藤化成株式会社に変更。戦後は航空機需要が消滅したが、1943年に吸収合併した片岡塗料の設備を活用し、建築用塗料など民生品へ転換。1962年8月には東京証券取引所市場第2部に上場し、資金調達力を強化した。この間、1958年12月には現在の商号「藤倉化成株式会社」に改めている。上場を機に企業規模を拡大し、塗料事業を中心とした化学メーカーとしての基盤を固めた。

工場移転と販売子会社の設立(1971~1986年)

1971年1月、栃木県に佐野事業所を新設し、東京都板橋区の工場を移転・集約。生産拠点の拡充と同時に、販売網の分離を進め、同年8月には九州営業所を分社して九州化成品㈱(現フジケミカル)を設立。1974年には名古屋営業所・調色工場を新設。1986年には関西藤倉ペイントをフジケミ近畿に商号変更するなど、国内の地域販売子会社を整備した。生産と販売を分離する分業体制により、効率的な事業運営を実現した。

海外進出の第一歩:米国・ASEAN(1985~1997年)

1985年12月、米国ペンシルベニア州にポリトライボ・インコーポレイテッドを設立し、初の海外生産拠点を確保。1995年7月にはシンガポール駐在員事務所を開設し、翌1996年5月には現地法人FUJIKURA KASEI (SINGAPORE) PTE LTDに改組。1997年6月にはバンコク駐在員事務所を開設し、東南アジア市場への足がかりを築いた。これらの拠点は主にコーティング材の調色・販売を担い、グローバル展開の基盤となった。

中国市場への本格参入(2002~2010年)

2002年10月に上海駐在員事務所を開設した後、2004年7月には中国天津に藤倉化成塗料(天津)有限公司を設立。続いて2005年7月には佛山に藤倉化成(佛山)塗料有限公司、2009年12月には上海藤倉化成塗料有限公司を設立し、中国国内に3拠点を構えた。これらの法人は自動車向けコーティング材や建築用塗料の現地生産・販売を担い、成長する中国市場に対応した。2010年4月には佛山法人が連結子会社化され、中国事業がグループ収益の一翼を担うようになった。

連結子会社化の加速とグローバルネットワーク完成(1999~2008年)

1999年4月、国内販売子会社4社(フジケミ東京、フジケミ近畿、フジケミカル、藤光樹脂)に加え、シンガポール法人を連結子会社化。2002年にはタイ法人を設立し、2008年には米国RED SPOT PAINT & VARNISH CO., INC.を買収。同時期にFUJICHEM,INC.も連結子会社化した。これにより、日本、米国、欧州(Sonneborn)、ASEAN、中国を結ぶグローバルネットワークがほぼ完成。2001年3月には東京証券取引所市場第1部に指定され、企業格付けも向上した。

年表39件を開く

1930年代

  • 1938年9月藤倉工業㈱(現藤倉コンポジット㈱)及び藤倉電線㈱(現㈱フジクラ)の化学部門を分離し、航空機用有機硝子(メタアクリル樹脂)、塗料及び作動油、その他の製造販売を目的として、東京都板橋区に藤倉化学工業㈱を設立

1940年代

  • 1943年9月M&A片岡塗料㈱を吸収合併して、大島工場を設立(1945年3月同工場閉鎖)
  • 1945年10月商号変更商号を藤化成㈱に変更

1950年代

  • 1958年12月商号変更商号を藤倉化成㈱に変更

1960年代

  • 1962年8月上場東京証券取引所市場第2部上場
  • 1964年11月商号変更岡本化成㈱と資本提携、岡本化成㈱は商号を関西藤倉ペイント㈱に変更

1970年代

  • 1971年1月栃木県に佐野事業所を新設し、1973年12月までに東京都板橋区の工場を移転
  • 1971年8月藤倉化成㈱九州営業所を分社し、九州化成品㈱を設立
  • 1973年6月事業目的に不動産の売買、賃貸借、管理、仲介及び開発を追加
  • 1973年9月藤光樹脂㈱と資本提携
  • 1974年11月愛知県東海市に名古屋営業所、調色工場を新設
  • 1979年3月本社事務所として、管理部門及び東京営業所を東京都港区に移転集約

1980年代

  • 1982年7月事業目的に電子、電気機械器具部品の製造及び販売を追加
  • 1984年5月商号変更九州化成品㈱は商号をフジケミカル㈱に変更
  • 1985年12月創業米国ペンシルベニア州にポリトライボ・インコーポレイテッドを設立
  • 1986年7月商号変更関西藤倉ペイント㈱は商号をフジケミ近畿㈱に変更

1990年代

  • 1990年7月埼玉県鷲宮町(現久喜市)に鷲宮事業所を新設
  • 1995年6月佐野事業所第2工場を新設
  • 1995年7月シンガポール駐在員事務所を開設
  • 1996年5月創業シンガポール駐在員事務所を改組、FUJIKURA KASEI(SINGAPORE)PTE LTDを現地法人として設立
  • 1996年6月埼玉県に開発研究所を新設し、東京都板橋区と栃木県に分散していた研究開発部門を同所に移転集約
  • 1997年6月バンコク駐在員事務所を開設
  • 1999年4月M&Aフジケミ東京㈱、フジケミ近畿㈱、フジケミカル㈱、藤光樹脂㈱、FUJIKURA KASEI(SINGAPORE)PTE LTDを子会社化(連結子会社)
  • 1999年6月M&Aポリトライボ・インコーポレイテッドを子会社化(連結子会社)

2000年代

  • 2001年3月東京証券取引所の市場第1部に指定
  • 2002年3月ポリトライボ・インコーポレイテッドを営業終了、清算
  • 2002年4月M&Aバンコク駐在員事務所を改組、FUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.を現地法人として設立(子会社化)
  • 2002年10月上海駐在員事務所を開設
  • 2004年7月M&A中国天津に藤倉化成塗料(天津)有限公司を現地法人として設立(子会社化)
  • 2005年7月M&A中国佛山に藤倉化成(佛山)塗料有限公司を現地法人として設立(子会社化)
  • 2007年2月佐野事業所第3工場を新設
  • 2007年3月名古屋営業所内に水系塗料工場を新設
  • 2007年4月M&AFUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.を連結子会社化
  • 2008年2月M&AFUJICHEM,INC.を設立(子会社化)
  • 2008年4月M&A藤倉化成塗料(天津)有限公司を連結子会社化
  • 2008年5月M&ARED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.を買収し、完全子会社化
  • 2008年6月M&AFUJICHEM,INC.を連結子会社化
  • 2009年12月M&A中国上海に上海藤倉化成塗料有限公司を設立(子会社化)

2010年代

  • 2010年4月M&A藤倉化成(佛山)塗料有限公司を連結子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 総還元性向2026年3月期(第11次中期経営計画期間中)まで70%以上
  • 配当第11次中期経営計画期間中まで16円以上は維持
  • ROE8%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    技術開発の拡充

    各セグメントの固有技術を核に研究開発を拡充する「そだてる」領域において、収益性を追求する「のばす」領域への移行を目的に、高付加価値製品の開発や新事業領域の探索を進める。

  2. 02

    注力事業の強化

    各セグメントにおける強みを極大化する「のばす」領域において、経営資源の集中投資や営業と技術の組織一体となった取り組みを進める。

  3. 03

    基盤事業の収益性拡大

    各セグメントにおける基盤となる利益を生み出す「ささえる」領域において、生産性の向上や資本効率性の追求を進める。

  4. 04

    サステナビリティの取り組み

    サステナビリティ委員会を設置し、関連事項を経営課題として協議・検討・答申する。事業ポートフォリオ戦略推進のため、ガバナンスのもとで人的資本、知財・無形資産への投資・活用方針を明確化する。

  5. 05

    経営基盤の強靭化

    各部門の業務特性に応じたDXを推進し、変化と持続的な成長を支える。非財務情報の開示、決算説明会や個別ミーティングの充実化、ウェブサイト等による広報活動の強化を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,198人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は692万円で、9期前と比べて+1.1%平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は17.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,245
2018年3月1,259
2019年3月68440.716.21,280
2020年3月68340.715.91,280
2021年3月68141.016.21,255
2022年3月67841.216.41,269
2023年3月68441.316.51,251
2024年3月67841.216.61,236
2025年3月68341.917.31,222106
2026年3月69242.417.51,198192

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 5 / 海外 9、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
佐野事業所 — 栃木県佐野市4,494百万円
コーティング 塗料 電子材料 化成品
本社工場等(米国、インディアナ州・ミシガン州) — RED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.3,092百万円
コーティング
鷲宮事業所 — 埼玉県久喜市/幸手市1,555百万円
コーティング 塗料 電子材料 化成品
本社工場等(英国、ロンドン・チェスターフィールド) — Fujichem Sonneborn Ltd1,371百万円
コーティング
本社工場(タイランド) — FUJIKURA KASEI (THAILAND) CO.,LTD.596百万円
コーティング
久喜物流センター — 埼玉県久喜市582百万円
コーティング
枚方工場(大阪府枚方市) — フジケミ近畿㈱(大阪市北区)474百万円
コーティング 塗料
本社工場(中国) — 上海藤倉化成 塗料有限公司462百万円
コーティング
その他309百万円
コーティング 塗料 電子材料 化成品
本社工場(インドネシア、バンテン州) — PT. FUJIKURA KASEI INDONESIA248百万円
コーティング
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    フジケミ東京㈱(注)4、5
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    フジケミ近畿㈱
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    フジケミカル㈱
    福岡市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    藤光樹脂㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    FUJIKURA KASEI (THAILAND)CO.,LTD.
    タイランド · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FUJIKURA KASEI MALAYSIA SDN. BHD.
    マレーシア · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 海外
    PT. FUJIKURA KASEI INDONESIA
    インドネシア · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 海外
    藤倉化成塗料(天津)有限公司(注)3
    中国 · 連結子会社
    議決権40.0%
  • 海外
    藤倉化成(佛山)塗料有限公司(注)3
    中国 · 連結子会社
    議決権40.0%
  • 海外
    上海藤倉化成塗料有限公司(注)3、4
    中国 · 連結子会社
    議決権40.0%
  • 海外
    FUJICHEM,INC. (注)4
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    RED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC. (注)2、4、5
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • Fujichem Sonneborn Ltd英国100%
  • ㈱フジクラ(注)6東京都江東区23%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は556億円営業利益23億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.2%、利益が+76.9%。

売上高
+0.2%
556億円
営業利益
+76.9%
23億円
純利益
+520.0%
31億円
営業利益率
4.1%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高588億円556億円
営業利益23億円23億円
純利益27億円31億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は158億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+23.4%、営業利益は+250.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q121−2
2024年1Q12821.61
2024年2Q13532.23
2024年3Q13653.73
2024年4Q1274
2025年2Q29072.47
2025年4Q26562.3−2
2026年2Q270103.79
2026年4Q286134.522
2027年1Q15874.411

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は539億円から556億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は4.1%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5391616
2014年3月7222716
2015年3月6962612
2016年3月7373018
2017年3月6283324
2018年3月5742820
2019年3月5523220
2020年3月5312012
2021年3月4951912
2022年3月482147
2023年3月50850
2024年3月5261811
2025年3月55513202.35
2026年3月55623424.131

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高556億円のうち、営業利益として残るのは23億円4.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は31億円、売上の5.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.4%386億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.4%147億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.1%23億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.2pt
4.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
5.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.1pt
7.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが30億円、投資CFが−31億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は127億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月34−2131381
2014年3月27−23−3488
2015年3月28−13−121595
2016年3月46−13−1733109
2017年3月35−12−2523106
2018年3月45−18−1527118
2019年3月40−20−920128
2020年3月16−17−8−1118
2021年3月16−11−45118
2022年3月26−8−918130
2023年3月10−12−12−2120
2024年3月33−12−2321120
2025年3月33−15−1918124
2026年3月30−313−1127

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は714億円。このうち返さなくてよい自己資本が505億円で、自己資本比率は67.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月45625819853.1
2014年3月50129320853.7
2015年3月52931921054.3
2016年3月51232618657.8
2017年3月50033516561.1
2018年3月51935416562.6
2019年3月51936215764.2
2020年3月50836414466.3
2021年3月53836517363.0
2022年3月52838514367.8
2023年3月54939615366.8
2024年3月57641616068.1
2025年3月59043215969.3
2026年3月71450520967.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
149億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
260億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
51億円
在庫として抱えている分
負債合計
209億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中80位あたり、逆に低いのは営業利益率203社中155位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.0%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.1%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.2%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥951で、1年前と比べて+55.7%過去52週の値幅のなかでは51%の位置にある。

¥951-3.5%1ヶ月+7.2%1年+55.7%時価総額293億円
過去52週の値幅
安値¥576高値¥1,318

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.9倍
PER (会社予想)10.4倍
PBR0.53倍
配当利回り2.10%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日に928円と前日比+6.54%高。ただし25日移動平均線931円をわずかに下回っており、75日線1035円も下回る。52週高値1318円からは約30%下落した位置で、中期調整局面が続いている。RSIは45.7と中立圏だが、8月に入って下げ止まり反発の兆し。出来高は158900株と増加した。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 9.71倍は業界平均18.97倍の約半分、PBR 0.62倍は平均1.50倍を大きく下回る。配当利回り1.87%は平均2.50%に劣り、ROEは低い。割安だが配当魅力は乏しく、26/3期の利益急増期待も不確実。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.9倍17.8倍
PER (予想)10.4倍
PBR0.53倍1.41倍
ROE7.0%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2026年3月期に純利益が31億円(前期比5倍)へ急拡大する見通し。強気派は自動車向け塗料の回復や半導体材料の需要増、さらに営業利益率改善による利益拡大を評価。弱気派はこれまでの低収益体質や予想の達成リスクを指摘し、割高感にも注意が必要。この急改善が持続可能かが争点。

プラスに働く材料7
  • 大幅増益予想

    2026年3月期純利益31億円と前期比5倍超

  • 営業利益率改善

    営業利益率が2.34%→4.14%へ向上

  • 需要環境好転

    自動車生産回復や半導体材料需要が追い風

  • 営業利益回復基調で増益継続2027/3期影響

    2026/3期営業利益23億円(前期比77%増)、収益改善でPER9.7倍は割安

  • 特殊化学品需要拡大で売上増2026年下期影響

    車載向けなど需要増で売上560億円超え、営業利益25億円可能

  • 自己株式取得でEPS向上次回株主総会影響

    PBR0.62倍割安、自社株買い実施でEPS5%向上なら株価上昇要因

  • 原料価格下落で利益率改善2026年Q2影響

    原料コスト10%低下で営業利益2億円増加、粗利率改善見込み

マイナスに働く材料7
  • 業績の波が大きい

    過去に2023年3月期は純利益0億円と不安定

  • 予想達成リスク

    大幅増益予想は為替や需要変動で未達も

  • PBR割安感薄い

    PBR0.62倍と改善後も大きなディスカウントではない

  • 売上高横ばいで成長鈍化2027/3期影響

    2026/3期売上556億円、前期比横ばいで営業利益23億円が上限リスク

  • 為替変動で輸出採算悪化継続影響

    輸出比率高い場合、1円円高で営業利益約1億円の下押し

  • 競合による値下げ圧力2026年下期影響

    業界再編で価格競争激化、営業利益率4%から3%に低下で3億円減

  • 原材料高再燃でコスト増2026年Q4影響

    原油高で原料価格上昇、コスト3%増で営業利益1.5億円減少

次の決算で確かめる点
営業利益
利益率改善の持続性を確認
売上高
トップライン成長が利益拡大の前提
自動車塗料売上
主要セグメントの動向が業績を左右

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+11.1%いまの株価に対する利回りは2.10%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
2.10%
いまの株価に対して
配当性向
17.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1633.8
2018年3月160.043.2
2019年3月160.038.4
2020年3月160.035.3
2021年3月160.025.4
2022年3月160.048.8
2023年3月160.0232.6
2024年3月160.093.5
2025年3月1812.561.9
2026年3月2011.117.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,342人。区分でいちばん多いのは事業法人33.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.8%を占め、残る50.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人31.531.631.632.333.133.6
個人・その他17.818.923.425.527.530.1
外国法人27.426.221.217.316.017.2
金融機関22.422.222.420.620.616.2
自己株式2.72.75.80.13.15.5
証券会社0.91.01.34.22.82.8
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社フジクラ21.32
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.31
03BNP PARIBAS FRANKFURT 2S/JASDEC/GERMAN RESIDENTS-OTHERS2.88
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.53
05DBS BANK LTD 700172.41
06植島 幹九郎2.38
07BNYM RE BNYMLB RE GPP CLIENT MONEY AND ASSETS AC2.27
08藤倉コンポジット株式会社1.97
09極東貿易株式会社1.89
10藤倉化成従業員持株会1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-06-18
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    3.80%
  • 2026-06-17
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    3.80%
  • 2026-05-26
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    3.80%
    +3.06pt
  • 2026-05-12
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    0.74%
  • 2026-04-17
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    0.74%
    +0.11pt
  • 2026-04-08
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    0.63%
    +0.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+120%、1株純資産は14期で+125%。直近期のROEは7.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月497416.87.9
2014年3月498246.313.0339.0
2015年3月388794.514.465.8
2016年3月549056.19.439.1
2017年3月759598.08.633.8
2018年3月631,0216.310.743.2
2019年3月641,0486.29.338.4
2020年3月391,0593.712.635.3
2021年3月381,0643.613.925.4
2022年3月231,1242.119.648.8
2023年3月01,1890.01371.9232.6
2024年3月351,2732.813.893.5
2025年3月171,3681.330.261.9
2026年3月1071,6677.010.717.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額257百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
加藤大輔代表取締役会長7259,600
栗原進代表取締役社長 技術戦略推進室担当5833,000
梶原久常務取締役 鷲宮事業所長、塗料事業部長、関連会社(塗料事業三販社)担当6648,900
川口浩俊常務取締役 コーティング事業部長、関連会社(海外)担当5929,100
土谷豊弘取締役 管理本部長、監査室・サステナビリティ推進部・関連会社(国内)担当5810,500
石井貴宏取締役 電子材料事業部長、メディス材料部・関連会社(合成樹脂事業)担当5510,800
須藤和弘取締役 佐野事業所長、環境安全部・輸出管理室担当573,800
石本貴幸取締役 鷲宮事業所副所長、化成品事業部長、技術戦略推進室長、品質保証部担当543,800
長浜洋一社外取締役767,200
川井克之社外取締役683,800
渡邉博明取締役(監査等委員)7137,600
妹尾智子社外取締役(監査等委員)572,400
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
宮川浩社外取締役(監査等委員)72200
迎田由紀社外取締役(監査等委員)52200

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)101951621121
社外取締役7301304
取締役(社内)1161616

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容955字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社、子会社24社、関連会社3社により構成)は、アクリル樹脂派生製品(コーティング、塗料、電子材料、化成品、合成樹脂)に関する事業を主として行っています。 また、その他の関係会社として電線ケーブル及び附属品の製造・販売を営む㈱フジクラがあり、同社に対して、当社は電子材料を一部販売しております。 なお、次の5事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 (1)コーティング事業 プラスチック用コーティング材等であります。 当社が製造・販売する他、㈱中京ペイントサービスにて調色を行っており、当社及びフジケミ近畿㈱にて販売しております。 また、RED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.及びFujichem Sonneborn Ltd等は製造・販売を、FUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.、藤倉化成塗料(天津)有限公司、藤倉化成(佛山)塗料有限公司、上海藤倉化成塗料有限公司、FUJIKURA KASEI MALAYSIA SDN. BHD.及びPT. FUJIKURA KASEI INDONESIA等は調色・販売しております。 (2)塗料事業 建築用コーティング材等であります。 当社が製造する他、フジケミ近畿㈱、フジケミカル㈱が製造しており、フジケミ東京㈱、フジケミ近畿㈱、フジケミカル㈱、FUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.を通して販売しております。 (3)電子材料事業 導電性樹脂塗料及び導電性接着剤等であります。 当社が製造・販売する他、フジケミ近畿㈱、フジケミカル㈱、FUJIKURA KASEI(THAILAND)CO.,LTD.を通して販売しております。 (4)化成品事業 トナー用バインダー樹脂及び粘・接着剤ベース樹脂等の機能性樹脂ベース等であります。当社が製造・販売する他、フジケミ近畿㈱等を通して販売しております。 (5)合成樹脂事業 藤光樹脂㈱等が、アクリル樹脂の原材料・加工品を仕入れ、販売しております。 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,086字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは『ともに挑み ともに繋ぐ 常にお客様目線で上質な価値を創出する』を経営理念としております。当社グループの事業はエレクトロニクス、自動車、住宅等の分野に関連しておりますが、培ってきた技術力と規模を活かした機動力で時代の変化に即応し、より価値のある、そして地球環境に優しい製品・サービスを創出することで、お客様はじめ社会に貢献してまいります。 (2)中長期的な経営戦略 この経営理念のもと当社グループは、2023年度(2024年3月期)を初年度とする三か年の中期経営計画を策定しました。2030年のありたい姿『共創×進化×化学の力で新たな価値を提供する』を掲げ、本中期経営計画をその実現に向けた礎の期間と位置付けました。現在の5事業セグメントを「そだてる」「のばす」「ささえる」の領域に分け、それぞれの収益性の追求と経営資源の投下により、持続的な成長を目指します。 また、その達成に向け、以下に掲げる5つの戦略と株主還元、資本政策を実践することにより、2030年のありたい姿の実現に向けその取り組みを推進します。 ■5つの戦略 ・事業領域の3つの戦略 「技術開発の拡充」 各セグメントにおける固有技術を核に研究開発を拡充する「そだてる」領域において、収益性を求め「のばす」領域への移行を目的に、高付加価値製品の開発や新事業領域の探索を進めます。 「注力事業の強化」 各セグメントにおける当社の強みを極大化するための「のばす」領域において、経営資源の集中投資や営業と技術の組織一体となった取り組みを進めます。 「基盤事業の収益性拡大」 各セグメントにおける会社の基盤となる利益を生み出す「ささえる」領域において、生産性の向上や資本効率性の追求を進めます。 ・経営領域の2つの戦略 「サステナビリティの取り組み」 サステナビリティ委員会を設置して、関連事項を経営課題として協議、検討、答申してまいります。 また、事業ポートフォリオ戦略推進のため、ガバナンスのもとで人的資本、知財・無形資産への投資、活用方針を明確化してまいります。 「経営基盤の強靭化」 各部門の業務特性に応じたDXを推進し、変化と持続的な成長を支えてまいります。ステークホルダー向け情報の拡充に向けて、業績や事業戦略に加え、非財務情報の開示、決算説明会や個別ミーティングの充実化、ウェブサイト等による広報活動の強化を推し進めてまいります。 ■株主還元、資本政策 ・第11次中期経営計画期間中 総還元性向70%以上を目指す(配当は16円以上は維持) ・ROE8%以上を目指す ・機動的な自己株式取得 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 経営環境 今後の経済見通しにつきましては、米国新政権の今度の政策動向、原材料価格の高騰、中東やウクライナ情勢等の影響もあり、引き続き予断を許さない状況が続くものと思われます。 当社グループにおきましては、主にコーティング事業におけるグローバルな事業展開を加速させており、米国、欧州、ASEAN諸国、中国及びインドにおいて現地法人を設立し、「藤倉化成グローバルネットワーク」として、製品の供給体制網の整備を更に進めております。 ② 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 国内におきましては、当社のメイン工場である佐野事業所のリニューアルを進めており、計画のSTEP2として、佐野事業所第三工場の敷地内に新工場を建設することといたしました。安全操業の確保と生産の効率化を一層強化し、より高品質な製品をお届けすることで事業競争力と収益性の向上を実現してまいります。2025年10月以降に建設を開始し、2027年9月以降に順次生産を開始する予定です。 また、世界的な気候変動問題への対応、脱炭素社会への移行等、当社を取り巻く環境が大きく変化している中で、各事業部の技術部門の協業による新商品開発と新マーケットの創出を今後の成長エンジンと位置付け、技術開発への注力による事業領域の拡大、継続的なコスト削減、新規設備投資による生産体制の強化や生産効率の向上を図り、安定的な収益基盤の確保に努めてまいります。 事業別の重点課題は次のとおりであります。 ・コーティング事業 プラスチック用コーティング材 アジア市場での生産拠点の整備及び市場の拡大 グローバル市場の展開(日・米・欧・アジアネットワーク化) 環境対応型塗料の開発推進 ・塗料事業 新築・リフォーム向けハウジング用超耐久性塗料の開発、環境配慮型塗装システムの推進、安心、安全施工の強化 ・電子材料事業 新接合分野導電材料の開発及び用途の拡大 ・化成品事業 トナー用バインダー樹脂等の開発及び販売の拡大、環境対応型電荷制御剤の開発、ファインポリマー及びエマルジョン系粘・接着剤ポリマー、体外診断薬の開発 ・合成樹脂事業 アクリル樹脂原材料・加工品の仕入・販売及び高機能材料の提案による売上拡大 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは経営の基本方針に基づき、「成長性」「効率性」「株主還元」の観点から自己資本当期純利益率(ROE)を重要な指標と位置づけ、8%以上を目標値としております。当該数値はあくまでも経営管理上目指す目標であり、将来の様々な要因に影響されるため、その達成を保証するものではありません。 ROE = 親会社株主に帰属する当期純利益 / ((期首自己資本+期末自己資本)/2 第11次中期経営計画の進捗状況は以下のとおりです。 経営成績   初年度 中計値 (2024年3月期)   初年度 実績値 (2024年3月期)   2年目 中計値 (2025年3月期)   2年目 実績値 (2025年3月期)   最終年度 中計値 (2026年3月期)   最終年度 実績値 (2026年3月期) 売上高 (百万円)   55,000   52,612   59,000   55,528   63,000   55,636 営業利益 (百万円)   1,300   1,299   2,900   1,306   4,000   2,271 ROE (%)   3.0   2.8   6.0   1.3   8.0   7.0 (5)第12次中期経営計画の公表延期について 当社グループは、2026年度より開始する第12次中期経営計画の策定を進め、将来の成長に向けた取り組みをステークホルダーの皆さまにお示しすべく、準備を進めてまいりました。 しかしながら、足下の中東情勢の悪化により、当社製品と直接的に関わる石油化学製品の、供給不安や価格上昇等が生じており、事業を取り巻く環境の先行きが極めて不透明な状況となっております。 このような状況を受けて、計画の前提となる外部環境への影響を慎重に見極める必要があると判断し、2026年5月14日時点での第12次中期経営計画の公表を延期することといたしました。 今後につきましては、当社グループを取り巻く外部環境の動向を注視し、事業への影響が一定程度見通せる段階に至り次第、速やかに第12次中期経営計画を公表する予定です。
事業等のリスク2,777字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1)海外事業に関するリスク ① 為替変動リスク 当社グループの海外子会社の財務諸表は外貨建てで作成され連結財務諸表作成時に円換算されるため、為替変動の影響を受ける状況にあります。リスクをヘッジするため必要に応じて為替予約等の施策を講じておりますが、完全にリスクが回避できるわけではありません。 当社グループの海外売上高比率は2024年3月期51.3%、2025年3月期51.6%、2026年3月期46.6%と高い比率であり、為替の動向によっては、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ② カントリーリスク 当社グループは北米、欧州、東南アジア等に拠点を構え事業展開を進めております。このようなグローバル化の進展は、世界経済全体の動向に加え、事業展開する各国固有の政治経済、法規制、自然環境等の要素が影響を事業に与える可能性があります。これらのリスクに対しては、現地での情報収集や外部コンサルタントの利用等を通じて早期に認識、対処することでその予防に努めていますが、法規制の大きな変更、テロ、戦争、自然災害といった政治的・社会的混乱等の想定を超える事態が発生した場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (2)原材料動向に関するリスク ① 原材料の価格変動リスク 当社グループが生産及び販売している製品の多くは、その主原料として石油化学製品を使用しております。原油価格の大幅な変動がナフサ価格等に連動し原材料価格の動向に影響を及ぼす傾向にあるため、国際石油市場の著しい変動によっては、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクに備え当社グループでは、集中購買や地域の選定による調達先の分散等により原材料価格変動を緩和する工夫を行い、安定した原材料の調達に努めております。 ② 原材料の調達に関するリスク 当社グループの製品製造において用いるいくつかの原材料については、特定のメーカーに依存しているものがあります。原材料メーカーの生産活動・サプライチェーンが天災や事故等、コントロールできない要因により停止される場合、原材料の調達が困難となり顧客への供給責任を果たせず、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに備え当社グループでは、複数購買やグローバル調達による購買ルートの検討、原材料の互換化等を進めることにより、安定した原材料調達に努めております。 (3)法規制に関するリスク ① 知的財産のリスク 当社グループでは、知的財産を重要な経営資源として認識し活用するとともに、他社の権利を尊重した製品・技術の開発を進めております。知的財産に該当する情報技術は情報資産に関する規定により管理し、その流出を防止する等の体制を整備しておりますが、技術革新のスピードが加速していること、また当社グループの事業活動がグローバルに展開していることから、不当に知的財産権が侵害され、第三者と知的財産に関する係争が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ② 環境、安全関連法規への対応リスク 当社グループの製品及び各事業所を規制する代表的な法令・規則・行政指導は以下の通りであります。それぞれについて法的適合、遵法を保証するようグループ各社の経営管理を最適状態におくべく、諸施策を講じております。しかしながら、新たな法規制、条例等の改正により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 ・化学物質の審査及び製造の規制に関する法律 ・水質汚濁防止法 ・廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ・諸外国の化学物質の審査及び登録に関する法規制 (4)自然災害や感染症の蔓延等のリスク 当社グループは栃木県を主要な生産拠点としております。現在のところ生産拠点及び近隣地域には活断層は発見されておりませんが、建物・製造設備・製品等の資産が自然災害や火災等の事故等によって損失が発生しないよう、ISO45001の認証取得を行う等十分対策を講じております。製造設備等に重要な影響を及ぼす事象が発生した場合には、当社グループの操業が中断し、生産及び出荷が遅延することにより売上高は低下し、さらに生産拠点の修復または代替のため多額の費用を要する可能性があります。 また、2020年2月頃から世界中に拡散した新型コロナウイルス感染症は、人々の健康や基本的な生活基盤を脅かし、多くの産業の経済活動に大きな影響を与えました。当社グループは、このような感染症の感染拡大を防止するために、衛生管理の徹底や在宅勤務等の措置を講じておりますが、従業員の感染による操業停止やサプライチェーンの停滞、顧客の事業活動の停止や縮小等による売上の減少により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5)固定資産の減損に関するリスク 当社グループは、製造設備等の有形固定資産を保有しております。当該資産又は資産グループが属する事業の経営環境の著しい悪化や収益性の低下等によって、固定資産の減損損失を計上する必要が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクに備え当社グループでは、潜在的な減損リスクを定期的にモニタリングする等、事業の採算を的確に把握し対応することで、当該リスクの低減が図れるよう努めております。 (6)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、サイバー攻撃や外部からの不正アクセス、情報漏洩等のリスクを重大な経営課題と認識し、情報セキュリティ対策を強化しております。具体的には、情報セキュリティの維持と向上を目的として、情報セキュリティ分科会にて情報資産等に対するリスク低減に取り組んでおり、従業員に対する啓発や教育訓練といった人的対策に加え、情報資産の適切な管理に取り組むための「情報セキュリティ方針」を定めております。 また、外部機関による評価やサイバー保険の導入、インシデント発生時の対応手順の整備等、万が一の事態にも備えた体制を整えております。情報漏洩やシステム障害により事業が停止した場合や対応コストが発生した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,760字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用情勢や所得環境の改善により緩やかな回復基調にあります。しかしながら、中東情勢の緊迫化に伴う原材料・エネルギー価格の高騰、石油化学製品の供給不安もあり、先行き不透明な状況が続くものと思われます。海外経済におきましても、中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まり、中国経済の減速懸念、米国の政策動向等、景気に対する懸念材料が多く、今後も不透明な状況が続くものと見込まれます。 このような環境の下、当連結会計年度の売上高は556億36百万円(前年同期比0.2%増)となり、営業利益は22億71百万円(同73.9%増)、経常利益は42億10百万円(同107.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は31億34百万円(同513.5%増)となりました。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ124億2百万円(前連結会計年度末比21.0%)増加し、714億50百万円となりました。 ・流動資産 現金及び預金の増加などの結果、前連結会計年度末と比べ21億2百万円(同6.2%)増加し、360億95百万円となりました。 ・固定資産 投資有価証券の増加などの結果、前連結会計年度末と比べ103億0百万円(同41.1%)増加し、353億54百万円となりました。 ・流動負債 未払法人税等の増加などの結果、前連結会計年度末と比べ13億44百万円(同11.4%)増加し、131億62百万円となりました。 ・固定負債 繰延税金負債の増加などの結果、前連結会計年度末と比べ37億8百万円(同91.9%)増加し、77億42百万円となりました。 ・純資産 為替換算調整勘定の増加などの結果、前連結会計年度末と比べ73億49百万円(同17.0%)増加し、505億46百万円となりました。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の69.3%から67.7%へと1.6ポイント減少となり、1株当たり純資産額は、前連結会計年度末より298円86銭増加し、1,666円63銭となりました。 ② 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 ・売上高 当連結会計年度における売上高は、合成樹脂セグメントにおける北米向けアクリル樹脂原料等が低調に推移したものの、塗料セグメントにおけるリフォーム用塗料の販売が好調に推移した他、化成品セグメントでも新商品の販売が堅調に推移し、微増となりました。 このような環境の下、売上高は前年同期比1億8百万円(前年同期比0.2%)増加し、556億36百万円となりました。 ・営業利益 営業利益は前年同期比9億65百万円(同73.9%)増加し、22億71百万円となりました。販売費及び一般管理費は横ばいとなりましたが、利益率の向上により売上総利益が増加したため、営業利益も増加いたしました。 ・営業外損益 営業外収益は前年同期比13億54百万円(同152.5%)増加し、22億42百万円となりました。これは主に投資有価証券売却益が増加したことによるものです。 営業外費用は前年同期比1億42百万円(同87.6%)増加し、3億3百万円となりました。これは主に為替差損や支払手数料の計上によるものです。 ・経常利益 上記の結果、経常利益は前年同期比21億78百万円(同107.1%)増加し、42億10百万円となりました。 ・親会社株主に帰属する当期純利益 上記の結果に加え、特別利益や特別損失の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比26億23百万円(同513.5%)増加し、31億34百万円となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 ・コーティング プラスチック用コーティング材(『レクラック』・『フジハード』等)を取扱うコーティングセグメントにおきましては、自動車向け塗料の国内の販売は、当社製品の採用車種の生産が減少した影響により低調に推移いたしました。海外では米国、欧州の販売は低調に推移した一方、アセアン・インド地区での販売は堅調に推移いたしました。自動車向け以外の塗料におきましては、ホビー用塗料の販売が低調に推移した一方、化粧品容器用塗料の販売が堅調に推移いたしました。 この結果、売上高は278億9百万円(同3.7%減)となり、営業利益は6億40百万円(同6.3%減)となりました。 ・塗料 建築用塗料を取扱う塗料セグメントにおきましては、新築用塗料の販売は、主要顧客の施工棟数の減少により低調に推移いたしました。リフォーム用塗料におきましては、集合住宅向け塗料の販売が好調に推移いたしました。 この結果、売上高は133億72百万円(同14.5%増)となり、営業利益は8億48百万円(同153.5%増)となりました。 ・電子材料 導電性樹脂材料(『ドータイト』)等を取扱う電子材料セグメントにおきましては、車載向け製品と電子機器向け製品の販売が堅調に推移いたしました。加えてパソコン向け製品も需要が回復し堅調に推移いたしました。 この結果、売上高は46億24百万円(同16.5%増)となり、営業利益は4億5百万円(同1,075.3%増)となりました。 ・化成品 トナー関連材料、粘・接着剤ベース(『アクリベース』)やメディカル材料を取扱う化成品セグメントにおきましては、トナー関連材料や電荷制御剤の販売は、市場の縮小により低調に推移いたしました。粘着剤におきましては新製品の販売が堅調に推移いたしました。メディカル材料分野では、糖尿病診断薬の海外での販売が堅調に推移いたしました。 この結果、売上高は48億99百万円(同6.7%増)となり、営業利益は3億88百万円(同69.5%増)となりました。 ・合成樹脂 子会社藤光樹脂株式会社等が取扱う、樹脂製品の仕入・販売を行う合成樹脂セグメントにおきましては、建材、照明用製品の販売は堅調に推移いたしました。一方、売上の大きな割合を占める、アクリル樹脂原料、リチウムイオン電池用増粘剤、テレビ用レンズキャップの販売が低調に推移いたしました この結果、売上高は49億32百万円(同23.2%減)となり、営業損失は11百万円(前連結会計年度は営業利益24百万円)となりました。 その他生産、受注及び販売の実績は次のとおりであります。 ・生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) コーティング(百万円)   26,626   96.3 塗料(百万円)   4,056   107.2 電子材料(百万円)   3,710   117.0 化成品(百万円)   4,687   106.9 合計(百万円)   39,080   100.2 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 ・商品仕入実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 合成樹脂(百万円)   4,661   79.0 合計(百万円)   4,661   79.0 ・受注実績 当社グループは、主として見込生産によっていますので、受注ならびに受注残高について特に記載すべき事項はありません。 ・販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) コーティング(百万円)   27,809   96.3 塗料(百万円)   13,372   114.5 電子材料(百万円)   4,624   116.5 化成品(百万円)   4,899   106.7 合成樹脂(百万円)   4,932   76.8 合計(百万円)   55,636   100.2 (注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2億47百万円増加し、126億88百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 ・営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払が7億19百万円であったものの、税金等調整前当期純利益40億23百万円や減価償却費15億98百万円などにより、30億6百万円の収入(前連結会計年度は32億75百万円の収入)となりました。 ・投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入16億91百万円などがあったものの、有形固定資産の取得による支出41億85百万円などにより、31億6百万円の支出(前連結会計年度は15億26百万円の支出)となりました。 ・財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得により6億18百万円の支出、配当金により5億30百万円の支出などがあったものの、長期借入れによる収入15億4百万円などがあったため、3億45百万円の収入(前連結会計年度は19億18百万円の支出)となりました。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは石化原料及び鉱物資源材の購入の他、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費であり、投資を目的とした資金需要は設備投資と関連する設備維持費用等によるものであります。 当社グループは投機的な取引は行わず、事業運営上必要な流動性と資金の財源を安定的に確保することを基本方針としており、一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用し、短期的な運転資金を銀行借入により調達しております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は47億65百万円となっております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められた会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者は決算日に計上すべき資産・負債及び収益・費用の額に不確実性がある場合において、入手可能な情報に基づいて合理的な金額を見積る必要があります。見積りは過去の経験やその時点の状況として妥当と考えられる様々な要素に基づき行っており、前提条件や事業環境等に変化が見られた場合には見積りと将来の実績に乖離が生じることもあります。 当社グループの財政状態及び経営成績に対して、重要な影響を与え得る会計上の見積り及び判断が必要となる項目は以下のとおりです。 ・固定資産の減損 当社グループでは、固定資産の減損に係る会計基準等に従って減損の兆候判定を行い、兆候があると判断した場合には、将来キャッシュ・フロー等を算定し減損損失の認識・測定を行っています。経営環境や事業の状況の著しい変化等により収益性が低下し、十分なキャッシュ・フローを創出できないと判断される場合は、対象資産に対する減損損失の計上により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ・繰延税金資産 当社グループは現在、一定期間における回収可能性に基づき相当額の繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の計上は、予測される将来における課税所得の達成の可否により影響を受けます。将来の課税所得の見積りにあたっては、過去の業績やタックス・プランニング等も考慮しており、将来の収益性に係る判断は市場の動向その他の要因により影響を受けます。これらの状況に変化があった場合、繰延税金資産計上額に対して金額的に重要な評価性引当額を計上する可能性があります。繰延税金資産の回収可能性を見込めない場合には、回収不能と見込まれる金額に対して評価性引当額が計上され、損益に悪影響を与える可能性があります。 ・退職給付債務及び退職給付費用 当社グループ従業員の退職給付債務及び退職給付費用は割引率、退職率及び死亡率等、年金数理計算上の基礎率に基づいて算定しております。数理計算上の算定には、割引率や利息の純額等の変数についての一定の仮定に基づく判断が求められますが、その適切性については外部の年金数理人からの助言を得ております。 数理計算上の算定は経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。 ⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標の達成・進捗状況について 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、当社グループは、資産効率の向上及び株主資本の有効利用が全てのステークホルダーの利益に合致するものと考え、「自己資本当期純利益率(ROE)」を重要な指標として位置付けております。 当連結会計年度における「自己資本当期純利益率(ROE)」は7.0%でした。引き続き目標値を超えるよう取り組んでまいります。

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開示資料

出典

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