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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

東京インキ

TOKYO PRINTING INK MFG. CO., LTD.4635 · Standard · 化学

印刷インキ専業から化成品・加工品・不動産へ多角化した化学メーカー。印刷インキで国内トップクラスのシェアを持つ。

概要

東京インキ株式会社は、1923年設立の印刷インキ大手である。現在はインキ事業、化成品事業、加工品事業、不動産賃貸事業の4セグメントを有する化学メーカー。2026年3月期の連結売上高は499億円、営業利益22億円で、従業員数は652人。東京都北区に本社を置き、東証第二部に上場(1961年)。タイ・中国など海外にも生産・販売拠点を持ち、包装用インキや機能性材料など幅広い製品を手掛ける。

インキ・化成品・加工品の4セグメント体制

当社グループは2026年3月31日時点で連結子会社9社により構成される。事業はインキ、化成品、加工品、不動産賃貸の4セグメントに区分される。インキ事業では印刷インキや印刷用材料を手掛け、化成品事業ではプラスチック着色剤や機能性材料、加工品事業では一軸延伸フィルムや土木資材などを扱う。不動産賃貸事業は保有物件の賃貸による収益である。セグメント別売上高(2026年3月期)は、化成品事業が238億円(構成比47.8%)、インキ事業が183億円(36.8%)、加工品事業が75億円(15.2%)、不動産賃貸事業が0.9億円(0.2%)であり、化成品が最大の柱である。

化成品事業が収益を牽引する構造

化成品事業は売上高238億円に対しセグメント利益8億円(利益率3.4%)で、自社製品の利益率は5.9%である。同事業にはタイ子会社の東京インキ(タイ)が寄与し、同社の利益率は24.0%と高い。一方、受託製品は△3.1%と赤字である。インキ事業は売上高183億円、セグメント利益10億円(利益率5.5%)。グラビアインキが3.5%と改善した一方、インクジェットインクは3.0%と前期から11.1ポイント低下した。加工品事業のネトロン事業は△17.4%と赤字が拡大しており、2026年3月期には減損損失8億円を計上した。全体の営業利益率は4.4%で、増収増益傾向にある。

タイ・中国に広がる海外拠点

海外展開は1987年、米国カリフォルニア州に現地法人東京インキU.S.A.を設立したのが始まりである。2006年には中国上海市に東京油墨貿易(上海)を設立、2010年にはタイに東京インキ(タイ)を設立し、2015年に同社の工場が稼働を開始した。これが初の海外生産拠点である。2026年3月期において、タイ子会社の化成品事業は高い収益性を示す。また、米国子会社では出資金運用損が前年度で解消され、経常利益改善に寄与した。グループ全体として、海外売上高の開示はないが、3カ国に販売・生産拠点を持つ。

グループ再編と子会社の変遷

当社グループはM&Aを通じて事業領域を拡大してきた。1999年に林インキ製造を買収、同年英泉ケミカルを買収(2026年4月に東京ポリマーへ吸収合併)。2000年には東京ポリマーを設立したが、2025年12月に清算結了。2008年には三井化学ファブロより一軸延伸フィルム事業を譲受。2009年に東洋整機樹脂加工を連結子会社化。2019年にはハヤシ化成工業を買収し、2026年1月に東京ポリマーへ商号変更した。なお、非連結子会社だった旧東京ポリマーは2025年9月解散。これらの再編により、加工品事業の強化や不採算事業の整理が進められている。

業界の中での役割は印刷インキ・化成品・加工品の製造販売および不動産賃貸。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
499億円
営業利益
22億円
営業利益率
4.4%
純利益
19億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
化成品 事業239億円47.8%8億円3.3%
インキ 事業184億円36.8%10億円5.4%
加工品 事業76億円15.2%5億円6.6%
不動産賃貸 事業1億円0.2%1億円100.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01印刷インキ主力

印刷インキの製造販売および印刷用材料の仕入販売。国内市場で高いシェアを持ち、オフセットインキを中心に、新聞用、グラビア用など幅広い製品を展開。関連会社と製品・商品の取引を行う。

主な製品・サービス1
印刷インキ
オフセットインキ、グラビアインキ、新聞インキなど、様々な印刷方式に対応したインキ。

02化成品準主力

樹脂原料や機能性化学品など、印刷インキの技術を応用した化成品を製造・販売。当社およびタイ子会社が製造し、国内子会社が製造受託。

主な製品・サービス1
化成品
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、接着剤など、多様な産業用途に使われる化学品。

03加工品副次

化成品を加工した製品(例えば、粘着テープやラベルなど)を製造・販売。

主な製品・サービス1
加工品
粘着テープ、ラベル、シールなど、化成品を加工した製品群。

04不動産賃貸その他

自社所有の不動産を賃貸する事業。

製品と技術

印刷インキ:オフセット・グラビア・インクジェット

インキ事業の主力製品は、オフセットインキ、グラビアインキ、インクジェットインクである。2026年3月期のセグメント利益率は、オフセットインキ5.8%、グラビアインキ3.5%、インクジェットインク3.0%。グラビアインキは前期の△4.5%から黒字転換したが、インクジェットインクは14.1%から大幅に低下した。印刷インキは包装材や出版物向けが中心で、デジタル化の影響を受けつつも、包装用途の需要は堅調である。当社は林インキ製造など子会社を通じてインキ関連製品も販売する。

化成品:プラスチック着色剤と機能性材料

化成品事業では、プラスチック着色剤や機能性材料を自社ブランドで製造販売するほか、受託製造も行う。自社製品のセグメント利益率は5.9%で、受託製品は△3.1%と赤字。一方、タイ子会社で生産する製品の利益率は24.0%と高く、海外生産の優位性が表れている。主な用途は自動車部品、家電、容器包装など。英泉ケミカル(現東京ポリマー)や東京インキ(タイ)が生産を担う。機能性材料にはバイオマス由来製品や環境対応品が含まれ、サステナブル志向に対応する。

加工品:ネトロン、一軸延伸フィルム、土木資材

加工品事業は、ネトロン(防草・排水材)、一軸延伸フィルム、土木資材、農業資材を中心とする。2026年3月期のセグメント利益率は、ネトロン△17.4%と赤字が継続、一軸延伸フィルム6.2%、土木資材20.6%、農業資材2.2%。ネトロン事業は業績悪化により減損損失を計上した。一軸延伸フィルムは2008年に三井化学ファブロから譲受した事業で、食品包装や工業用途に使用される。土木資材は防災・減災用途に強みを持ち、高い利益率を維持する。

環境対応と新領域への取り組み

当社グループは長期ビジョン「TOKYOink Vision 2030」のもと、サステナブル対応製品の開発を推進する。具体的には、バイオマスインキやリサイクル可能な包装材料、機能性フィルムなどである。また、パーパスとして「伝える」「彩る」「守る」を掲げ、環境負荷低減や食品ロス防止に寄与する製品を提供する。中期経営計画では、製品絞り込みと高付加価値化を通じて収益改善を図り、2030年度に売上高500億円、営業利益28億円を目標とする。これらの取り組みは、既存事業の延長線上にあるが、社会課題解決型の製品群として位置づけられる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

化学メーカー中堅、収益改善進むも競争激化

東京インキは、印刷インキや機能性材料を手掛ける化学メーカー。売上高は2024年3月期に439億円と、同業のクラレや東洋紡といった大手には及ばないが、中堅規模。営業利益率は2025年3月期に2.78%、2026年3月期に4.41%と改善傾向。原材料価格の上昇や業界の競争激化が課題だが、自動車向け機能性材料で差別化を図る。海外売上比率は約20%と低く、内需依存が高い。同業のコージンバイオやAiロボティクスと比べ、収益性は中位。

強み

  • 自動車・電子向け機能性材料で差別化、高付加価値製品を供給
  • 営業利益率が2026年3月期に4.41%と、改善傾向が明確
  • 売上高500億円近くと安定し、一定の市場シェアを確保
  • 印刷インキ事業での長年の取引実績、リピート受注が強み

課題

  • 営業利益率が4%台と低く、原材料高などで圧迫されやすい
  • 海外売上比率が低く、成長市場への展開が不十分
  • 大手化学メーカーとの競合、価格競争にさらされやすい

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が東京インキ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14951エステー353億円19.8倍
24979OATアグリオ324億円10.1倍
34064日本カーバイド工業315億円11.9倍
44410ハリマ化成グループ293億円11.6倍
54620藤倉化成293億円8.9倍
64635東京インキ290億円14.5倍
74973日本高純度化学285億円15.2倍
84228積水化成品工業281億円12.7倍
97888三光合成274億円36.0倍
105142アキレス267億円11.8倍
114933I-ne257億円11.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

油脂加工の合資会社から印刷インキ専業へ(1916~1923年)

1916年5月、資本金5万円で合資会社日本油脂工業所が東京都豊島区巣鴨に設立された。油脂から印刷インキ製造までを目的とした。1923年12月、資本金50万円の東京インキ株式会社に改組し、旧会社の業務一切を継承した。これが現在の東京インキの創業である。当時は印刷インキの国産化が進む時代で、同社もインキ製造に特化して事業を開始した。

戦災からの復興と顔料自製体制の確立(1945~1946年)

1945年4月、戦災により本社工場と巣鴨工場を焼失した。しかし、同年9月には操業を再開する迅速な復興を遂げた。1946年5月、埼玉県さいたま市に顔料工場を新設し、全般顔料の自製を開始した。これにより、インキ製造に不可欠な顔料を内製化し、安定供給とコスト競争力の基盤を築いた。1945年の焼失から1年以内の復興は、戦後の需要回復にいち早く対応する原動力となった。

工場拡充と東証第二部上場(1958~1961年)

1958年3月、さいたま市の顔料工場に隣接して化成品工場を新設し、インキ以外の化学製品へ事業を拡大した。1961年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。上場を機に資金調達力を高め、1963年には吉野原工場、1968年には大阪工場を新設するなど、生産拠点を全国に拡大した。1973年には不動産賃貸事業を事業目的に追加し、多角化の基礎を築いた。

海外技術輸出と米国現地法人設立(1980~1987年)

1980年9月、英国および中華民国(台湾)へ平活版インキの技術輸出を実施し、海外への技術供与を開始した。1987年2月、アメリカ合衆国カリフォルニア州に現地法人東京インキU.S.A.を設立。これが初の海外子会社であり、北米市場への直接進出を意味した。同年6月には資本金15億円に増資し、海外事業への投資余力を強化した。1989年には羽生工場に印刷インキ工場を新設し、国内生産能力も増強した。

M&Aによる事業拡大とフィルム事業への参入(1999~2008年)

1999年、東京都足立区の林インキ製造を買収し、インキ事業の規模を拡大した。同年、埼玉県の英泉ケミカルを買収し化成品分野を強化。2000年には東京ポリマーを設立した。2008年4月、三井化学ファブロより一軸延伸フィルム事業を譲り受け、加工品事業の中核と位置づけた。これにより、包装材向けフィルムなど新たな製品群を獲得し、事業ポートフォリオを多様化した。

タイに初の海外生産拠点、中国にも進出(2006~2015年)

2006年2月、中国上海市に東京油墨貿易(上海)を設立し、中国市場での販売網を構築。2010年1月、タイ王国バンコク都に東京インキ(タイ)を設立し、2015年1月には同社の工場が稼働開始した。これが当社グループ初の海外生産拠点である。タイ工場では化成品を製造し、高い収益率(2026年3月期24.0%)を達成している。2010年3月には本社を東京都北区王子に移転し、田端工場跡地を売却して経営資源を集約した。

年表33件を開く

1910年代

  • 1916年5月創業資本金5万円を以て東京都豊島区巣鴨に合資会社日本油脂工業所の名称により油脂より印刷インキ製造までを目的として設立。

1920年代

  • 1923年12月創業資本金50万円の東京インキ株式会社を設立し、合資会社日本油脂工業所の業務一切を継承。
  • 1928年10月東京都北区田端新町に田端分工場を設置。

1930年代

  • 1937年5月東京都豊島区巣鴨の本社を北区田端新町に移転し、巣鴨工場を顔料工場に転換し資本金100万円に増資。

1940年代

  • 1945年4月戦災により本社工場と巣鴨工場を焼失せるも逸早く復興、同年9月より操業を開始。
  • 1946年5月埼玉県さいたま市に顔料工場を新設、全般顔料の自製を開始。

1950年代

  • 1958年3月埼玉県さいたま市顔料工場に隣接し化成品工場を新設。

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1963年7月埼玉県さいたま市に吉野原工場を新設。
  • 1965年11月吉野原工場に化成品工場を新設。
  • 1968年10月大阪府枚方市に大阪工場を新設。

1970年代

  • 1973年1月不動産の売買および賃貸借等を事業目的に追加。

1980年代

  • 1980年9月英国および中華民国に平活版インキの技術輸出を実施。
  • 1981年12月資本金9億3,712万5千円に増資。
  • 1986年2月埼玉県羽生市に羽生工場を新設。
  • 1987年2月アメリカ合衆国カリフォルニア州に現地法人東京インキ㈱U.S.A.(現連結子会社)を設立。
  • 1987年6月資本金15億5,112万5千円に増資。
  • 1989年10月羽生工場に印刷インキ工場を新設。
  • 1989年12月資本金32億4,612万5千円に増資。

1990年代

  • 1991年3月岐阜県土岐市に土岐工場を新設。
  • 1991年12月宮崎県都城市にトーイン加工㈱(現連結子会社)を設立。
  • 1999年10月M&A東京都足立区の林インキ製造㈱(現連結子会社)を買収。
  • 1999年11月M&A埼玉県比企郡嵐山町の英泉ケミカル㈱(2026年4月東京ポリマー㈱へ吸収合併)を買収。

2000年代

  • 2000年7月東京都北区に東京ポリマー㈱(2025年12月清算)を設立。
  • 2006年2月中華人民共和国上海市に現地法人東京油墨貿易(上海)有限公司(現連結子会社)を設立。
  • 2008年4月三井化学ファブロ株式会社より一軸延伸フィルム事業を譲受。
  • 2009年4月M&A愛知県北名古屋市の東洋整機樹脂加工㈱を株式の追加取得により連結子会社化。

2010年代

  • 2010年1月タイ王国バンコク都に現地法人東京インキ(タイ)㈱(現連結子会社)を設立。
  • 2010年3月本社所在地を東京都北区田端新町から東京都北区王子に移転。
  • 2010年9月東京都北区田端新町の田端工場跡地を売却。
  • 2010年10月岐阜県土岐市の土岐第二工場が稼動開始。
  • 2015年1月初の海外生産拠点である東京インキ(タイ)㈱(現連結子会社)の工場が稼動開始。
  • 2019年10月M&A千葉県野田市のハヤシ化成工業㈱(現連結子会社、2026年1月東京ポリマー㈱へ 商号変更)を買収。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで48,000百万円
  • 営業利益2027年度まで2,000百万円
  • 当期純利益2027年度まで1,500百万円
  • 自己資本利益率(ROE)2027年度まで5.5%
  • 配当性向40%以上またはDOE1.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオの変革

    既存事業内で高付加価値製品やサステナブル対応製品の構成比を高め、周辺領域への進出や生産体制の再構築、自動化推進により収益性を向上させる。

  2. 02

    インキ事業の収益拡大

    オフセットインキは選択と集中で利益最大化、グラビアインキは機能性製品の拡大、インクジェットインクは受託・自社製品両輪で利益拡大を目指す。

  3. 03

    化成品事業の収益改善

    機能性包材向け自社製品の販売強化とASEAN地域での販売促進により収益力改善を図る。自社製品比率拡大と生産効率化を推進。

  4. 04

    加工品事業の収益拡大

    土木資材(ジオセル)の事業拡大を軸に、ネトロン®、一軸延伸フィルム、農業資材の高機能製品開発・拡販により収益拡大を目指す。

  5. 05

    サステナビリティへの取り組み

    サステナブル対応製品売上高比率や温室効果ガス排出量削減率など環境・人的資本に関する目標を設定し、必要な施策を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で652人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は780万円で、9期前と比べて+9.0%平均年齢は44.7歳、平均勤続年数は21.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月694
2018年3月706
2019年3月71544.122.1702
2020年3月71844.422.2712
2021年3月69244.221.9730
2022年3月70344.422.1723
2023年3月72044.522.0699
2024年3月70244.722.1684
2025年3月74044.922.1675193
2026年3月78044.721.6652337

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 7 / 海外 2、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
吉野原工場 — 埼玉県さいたま市北区4,062百万円
インキ 化成品 共通
大阪工場 — 大阪府枚方市1,611百万円
化成品
本社 — 東京都北区1,461百万円
インキ 化成品 加工品 不動産賃貸 共通
土岐工場 — 岐阜県土岐市1,319百万円
化成品
工場 — 埼玉県加須市1,292百万円
インキ
羽生工場 — 埼玉県羽生市950百万円
インキ
工場 — タイ王国 サムットプラーカーン県491百万円
化成品
本社工場 — 愛知県北名古屋市427百万円
加工品
主な関係会社
  • 国内
    林インキ製造㈱
    東京都足立区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    荒川塗料工業㈱
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    英泉ケミカル㈱(注)2
    埼玉県比企郡嵐山町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東京ポリマー㈱(注)3
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トーイン加工㈱
    宮崎県都城市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東洋整機樹脂加工㈱
    愛知県北名古屋市 · 連結子会社
    議決権73.6%
  • 海外
    東京インキ㈱U.S.A.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    東京インキ(タイ)㈱(注)4
    タイ王国バンコク都 · 連結子会社
    議決権97.5%
  • 国内
    東京油墨貿易(上海)有限公司
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は499億円営業利益22億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.6%、利益が+69.2%。

売上高
+6.6%
499億円
営業利益
+69.2%
22億円
純利益
+58.3%
19億円
営業利益率
4.4%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高543億円499億円
営業利益27億円22億円
純利益27億円19億円
1株あたり配当¥95¥95

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は133億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+24.3%、営業利益は+300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q110−20
2024年1Q10721.93
2024年2Q10610.91
2024年3Q11743.44
2024年4Q1091
2025年2Q22331.33
2025年4Q245104.19
2026年2Q243114.58
2026年4Q256114.311
2027年1Q13386.010

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は474億円から499億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月47464
2014年3月47875
2015年3月47022
2016年3月46283
2017年3月4391511
2018年3月4491813
千葉県野田市のハヤシ化成工業㈱(現連結子会社、2026年1月東京ポリマー㈱へ 商号変更)を買収。
2019年3月4461410
2020年3月42687
2021年3月38266
2022年3月41497
2023年3月4344816
2024年3月439109
2025年3月4681372.812
2026年3月49922254.419

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高499億円のうち、営業利益として残るのは22億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は19億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.4%416億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.2%61億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.9pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.6pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.8pt
6.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが24億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは25億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は42億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月11−8−13314
2014年3月20−12−7815
2015年3月5−123−712
2016年3月25−11−101416
2017年3月24−9−141517
2018年3月24−15−9917
2019年3月17−161119
2020年3月7−4−6316
2021年3月19−1713232
2022年3月14−100436
2023年3月−925−201634
2024年3月20−13−4737
2025年3月23−12−131137
2026年3月241−202542

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は537億円。このうち返さなくてよい自己資本が321億円で、自己資本比率は59.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月47119627541.0
2014年3月46120126043.2
2015年3月46321624746.2
2016年3月44220623646.3
2017年3月45422922550.1
2018年3月47324323051.1
2019年3月46724122651.4
2020年3月43323919454.9
2021年3月45825220654.7
2022年3月47325721654.0
2023年3月47827320556.7
2024年3月52529423155.7
2025年3月50829821058.3
2026年3月53732121659.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
42億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
232億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
51億円
在庫として抱えている分
負債合計
216億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中21位あたり、逆に低いのは営業利益率203社中150位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.1%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.4%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
6.6%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,131で、1年前と比べて+64.1%過去52週の値幅のなかでは93%の位置にある。

¥2,131-3.1%1ヶ月+55.2%1年+64.1%時価総額290億円
過去52週の値幅
安値¥1,192高値¥2,207

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.5倍
PER (会社予想)10.0倍
PBR0.84倍
配当利回り4.46%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月2日の1351円から8月14日には2092円へと、1ヶ月で49.43%と急騰した。8月5日に1673円へ急伸し、その後の出来高が510700株と爆発的に増加、8月6日には1994円まで上昇した。25日移動平均線(1565.76円)を33.6%上回り、52週高値2115円に迫る水準。RSIは88.81と買われすぎの領域にあり、短期的な過熱感が強い一方、強い上昇トレンドが継続している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは14.18倍で業界平均の18.79倍を下回り、予想PERは9.9倍とさらに低い。PBRは0.83倍で同平均1.44倍を下回り、割安感が強い。配当利回りは4.54%と業界平均の2.63%を大きく上回り、株主還元が手厚い。ROEは6.1%と低めだが、直近の業績は増収増益で、2026/3期には営業利益が22億円と改善見込み。ただし、配当性向は48.9%と高いが、利益成長に伴い持続可能性は確保。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.5倍17.8倍
PER (予想)10.0倍
PBR0.84倍1.41倍
ROE6.1%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

印刷インキは成熟市場ながら、食品包装向けは安定需要があり、海外展開や環境対応製品で成長を目指す。強気派は、今期の売上高が499億円と大幅増収見込みで、営業利益率も改善基調と評価。また、PBR0.83倍、配当利回り4.5%と割安で魅力を指摘。一方、弱気派は、印インキ業界の競争激化やデジタル化による需要減で、将来性に疑問を呈する。過去の利益率は低く、コスト上昇や原材料高が続けば収益が圧迫される。株価は1年で8割以上上昇しており、バリュエーション調整の可能性も念のため指摘。

プラスに働く材料7
  • 増収増益

    2026年3月期の売上高は499億円と大幅増収、営業利益率も改善。

  • 割安指標

    PBR0.83倍、配当利回り4.5%で、株主還元が手厚い。

  • 海外展開

    海外市場の開拓で、成長余地が広がる可能性。

  • 2026/3期営業利益22億円と69%増益決算発表後影響

    営業利益は13億円から22億円へ9億円増。売上高も499億円と6.6%増加し、増収増益。

  • 営業利益率は4.41%へ改善、収益構造転換2026年Q2影響

    営業利益率は2.78%から4.41%へ1.63pt改善。収益性向上のトレンドが続く。

  • 予想PER9.9倍と割安感が強まる決算発表後影響

    実績PER14.32倍に対し予想9.9倍。業績上方修正があれば一段のバリュエーション修正余地。

  • 配当利回り4.5%の高水準が株価を下支え継続影響

    配当利回りは4.5%と高く、株価2110円を下支え。安定した株主還元を期待。

マイナスに働く材料7
  • 需要減懸念

    デジタル化で印刷需要が停滞し、市場縮小のリスクがある。

  • 低収益体質

    直近の営業利益率は2.8%と薄利で、コスト競争が激しい。

  • 伸び率鈍化

    売上高は増加も、利益率が低く、増収でも利益貢献は限定的。

  • 株価は1年で83%上昇し利益確定売り不定影響

    株価2110円は1年前から83.21%上昇。一時的な過熱感から調整リスク。

  • PBR0.83倍は資本効率の低さを示す継続影響

    ROE6.1%に対しPBR0.83倍。収益力の弱さを反映しており、株価の上値が重い。

  • 営業利益率4.41%は依然低水準通年影響

    売上高499億円に対し営業利益22億円。材料高が発生した場合、利益率が一気に悪化する。

  • 純利益19億円は還元期待に応えられない決算発表後影響

    純利益は19億円と前期12億円から増えるが、売上高規模に比べ水準は低い。

次の決算で確かめる点
売上高
需要動向と市場シェアの変化を確認するため。
営業利益率
薄利多売の改善度合いを見るため、コスト管理が重要。
海外売上高比率
海外展開の進捗が成長性を左右するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり95で、前期から+65.8%いまの株価に対する利回りは4.46%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥95
1株あたり
配当利回り
4.46%
いまの株価に対して
配当性向
48.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1217.0
2018年3月9−28.316.1
2019年3月1686.021.1
2020年3月160.056.9
2021年3月160.051.6
2022年3月160.030.7
2023年3月32100.019.8
2024年3月20−37.534.2
2025年3月3890.034.5
2026年3月6365.848.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥95

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,097人。区分でいちばん多いのは個人・その他65.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.8%を占め、残る72.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他53.754.655.756.562.865.4
事業法人25.124.524.224.523.622.3
自己株式3.83.83.82.44.58.3
金融機関15.915.814.913.87.45.4
外国法人3.03.03.02.82.64.4
証券会社2.22.12.12.53.52.4
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東京インキ取引先持株会8.20
02共同印刷株式会社7.73
03東京インキ従業員持株会4.95
04有限会社久栄4.04
05大橋淳男1.95
06明治安田生命保険相互会社1.68
07共立印刷株式会社1.55
08大橋美智子1.47
09東京海上日動火災保険株式会社1.40
10artience株式会社1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1022%、1株純資産は14期で+258%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月137131.915.664.0
2014年3月197352.79.828.7
2015年3月87911.124.757.0
2016年3月127581.616.554.4
2017年3月3948,4214.97.317.0
2018年3月4748,9455.58.316.1
2019年3月3808,8764.36.721.1
2020年3月2449,0542.87.656.9
2021年3月2299,5562.59.451.6
2022年3月551,9482.98.230.7
2023年3月1252,0676.34.319.8
2024年3月672,1963.110.334.2
2025年3月892,2774.09.334.5
2026年3月1472,5526.19.248.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額205百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
堀川聡代表取締役社長・社長執行役員6361,600
髙松典助取締役・常務執行役員 営業部門長6735,700
浦田浩之取締役・常務執行役員 事業ポートフォリオ戦略 推進室長兼開発部長、生産・技術部門管掌6029,500
中村真次取締役・常務執行役員 管理部門長、IR統括548,300
田地司取締役70600
小栗道乃取締役59400
富井徹也常勤監査役662,300
篠田直幸常勤監査役611,100
伊東義人監査役644,500
伊藤厚志48
佐々木善則取締役・常務執行役員 営業部門長兼営業部門 化成品営業本部長5812,500

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41054515038
社外取締役4404010
監査役1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容763字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社(東京インキ株式会社)と子会社9社(連結子会社9社 2026年3月31日時点)により構成されております。非連結子会社であった東京ポリマー㈱は2025年9月30日付で解散し、同年12月12日付で清算結了したため、除外しております。 当社グループが営んでいる主な事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の4事業は、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 インキ事業 印刷インキは、当社が製造販売、印刷用材料は当社が仕入販売しております。当社と林インキ製造㈱、荒川塗料工業㈱、東京油墨(上海)有限公司との間では製品、商品の取引が行われております。荒川塗料工業㈱は、紙加工用塗料、建築用塗料等を製造・販売しております。 化成品事業 化成品は、当社および東京インキ(タイ)㈱が製造販売しております。英泉ケミカル㈱(2026年4月1日付で東京ポリマー㈱を存続会社とする吸収合併により消滅)、東京ポリマー㈱(2026年1月1日付でハヤシ化成工業㈱から商号変更)は当社製品の製造受託を行っております。当社とトーイン加工㈱、東洋整機樹脂加工㈱、東京インキ(タイ)㈱、東京油墨貿易(上海)有限公司との間では、製品の取引が行われております。 加工品事業 加工品は、当社が製造販売、仕入販売しております。当社とトーイン加工㈱、東洋整機樹脂加工㈱、東京油墨貿易(上海)有限公司との間では、製品、商品の取引が行われております。 不動産賃貸事業 不動産は、当社が直接賃貸しております。 事業系統図(2026年3月31日時点)は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,481字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、1923年12月に印刷用インキの製造・販売からスタートし、各種プラスチック着色剤や機能性製品、特殊な成形加工技術を駆使した樹脂加工品へと事業範囲を拡大しながら、暮らしの中でなくてはならない製品を提供し続けております。パーパス(存在意義)として『「伝える」「彩る」「守る」ことで、豊かな未来を実現する』、ビジョン(企業理念)として「暮らしを彩る、暮らしに役立つものづくりで、社会に貢献する。」、ミッション(目指すべき企業像)として「色彩を軸に、市場が求める価値をお客様と共に創造、実現し続ける企業。」を掲げ、日々活動しております。また、従業員のバリュー(行動指針)として、「挑戦し続ける」、「イノベーションで価値を創造する」、「共に成長する」を掲げております。 当社グループのパーパス(存在意義)には、印刷物やプラスチック容器等を通して、人と人との間をつなぎ、「伝える」ことで暮らしに貢献する、多種多様な色材の提供により、身の回りを「彩る」ことで生活を豊かにする、バイオマス製品や様々な機能性製品および防災・減災用途に使用される土木資材等の提供により、地球や生活を「守る」ことで社会に貢献するという想いを込めております。 パーパス(存在意義)とバリュー(行動指針)の浸透を推し進めることで、新たな価値を創造できる人材を創出し、マインドの醸成を図り、高効率で安定した企業基盤構築を目指してまいります。また、製品・サービスを通じて持続可能な価値を提供し、環境・社会と共存共栄できる企業経営を推進してまいります。 (2)経営環境 2025年度のわが国の経済は、雇用・所得環境の改善および企業収益の回復を背景に、緩やかな回復基調が継続しました。一方で、米国の通商政策の影響や中国経済の緩やかな減速、日中関係の悪化等の下振れリスクが存在しております。加えて、中東地域における軍事的衝突の影響により、原油・天然ガス等のエネルギー関連および石油由来製品の価格上昇やサプライチェーンの不安定化、さらには原材料価格の高騰等を背景に、世界経済の不確実性が高まっております。 また、近年のデジタル技術の急速な進化により行動様式に変化が見られることで、商業・出版印刷のデジタル化へのシフトが加速していることや、サステナビリティへの意識の高まりによる環境対応の流れが加速していることにより、当社グループ製品の需要動向全体に影響が及んでおり、環境規制等による原材料の供給面等にも影響が生じております。 現在の地球環境やライフスタイルの変化に対応し、これからも人々の生活の質の向上・充実のための「伝える」製品、「彩る」製品および地球環境保全や気候変動、食品ロス等の社会課題を解決するための「守る」製品を提供し続けることで、2030年に目指す姿である「持続可能な価値を提供し続ける企業グループへ」の実現を目指してまいります。 (3)経営戦略および優先的に対処すべき課題 ①長期ビジョン「TOKYOink Vision 2030」 当社グループは、2023年12月に創立100周年を迎えたタイミングに、2030年に目指す姿として「持続可能な価値を提供し続ける企業グループへ」を掲げた長期ビジョン「TOKYOink Vision 2030」を策定いたしました。その際、当社グループは、これからの持続可能な社会のために何ができるのかを問い直し、パーパス(存在意義)を明文化いたしました。 パーパス(存在意義)『「伝える」「彩る」「守る」ことで、豊かな未来を実現する』 長期ビジョンの実現に向け、当社グループは、優先的に対処すべき課題として、マテリアリティ(重要課題)を決定し、その達成のためのアプローチを下記のとおり設定しております。 長期ビジョン「TOKYOink Vision 2030」の詳細につきましては、当社ホームページもしくは下記URLよりご覧ください。 https://www.tokyoink.co.jp/about/long_term_vision/ 具体的な施策や指標については、期間中の中期経営計画の中で決定し推進してまいります。 ②中期経営計画「TOKYOink 2027」 現在、長期ビジョン「TOKYOink Vision 2030」実現に向け、「変革の実践」と位置付けた、3カ年計画である中期経営計画「TOKYOink 2027」を実行しております。持続可能な価値を提供し続ける企業グループになるために、変革の実践を推し進めてまいります。 [中期経営計画「TOKYOink 2027」および長期ビジョン「TOKYOink Vision 2030」経営目標] 経営目標   単位   2027年度 目標   2030年度 目標 売上高   百万円   48,000   50,000 営業利益   百万円   2,000   2,800 当期純利益   百万円   1,500   2,000 自己資本利益率(ROE)   %   5.5   8.0 総資産   百万円   50,000   50,000 自己資本   百万円   27,000   25,000 自己資本比率   %   54.0   50.0 [中期経営計画「TOKYOink 2027」における収益計画および資本政策・財務戦略] 収益計画   ・製品絞り込み(収益の見込めない製品の見直し) ⇒各事業内製品の収益性を見極めながら整理を実施 ・市場ニーズに合わせた付加価値の高い製品開発(サステナブル対応製品等) ・既存事業内の成長分野への投資拡大 ⇒成長の見込める加工品事業への積極投資の実施 ・原材料、エネルギー等のコスト上昇分の価格転嫁の推進 ・省力化、自動化による業務効率化促進 資本政策 財務戦略   ・株主資本の活用を最大化  資産効率を重視したキャッシュの創出  政策保有株式の縮減  債権流動化、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の改善 ・強固な財務基盤の確保  成長戦略に基づく投資資金計画立案(創出したキャッシュ及び有利子負債の活  用) ⇒R&D・M&A等の大型投資に対する機動的な資金調達 ・株主還元の充実  配当性向40%以上またはDOE1.0%以上  自己株式の活用方法の検討 イ.事業ポートフォリオ変革 既存事業内での高付加価値製品、サステナブル対応製品の構成比アップ、周辺領域探索による事業領域拡大、生産体制の再構築、効率化・自動化の推進による高収益化、新規事業探索から新たな事業の創出等の取り組みを進めてまいります。 ロ.主要3事業の戦略と目標 インキ事業 オフセットインキでの選択と集中による利益の最大化、グラビアインキ、インクジェットインクでの機能性製品の伸長により事業内のポートフォリオを変革し、利益拡大を目指してまいります。 オフセットインキ  オフセット輪転インキ  その他   選択と集中による利益の最大化 グラビアインキ  機能性製品・汎用製品・  メディカルパッケージ(医薬包装)製品   機能性製品を軸とした事業規模の拡大 インクジェットインク  受託製品・自社製品   受託・自社製品両輪での利益拡大 (単位:百万円) 2027年度 目標 売上高   16,600 セグメント利益   870 化成品事業 機能性包材用途を中心とした自社製品の販売強化とASEAN地域での販売促進により収益力改善を目指してまいります。 自社製品  マスターバッチ  コンパウンド   自社製品比率の拡大と注力分野への取り組み強化 (モビリティ、情報通信、デジタルデバイス他) 受託製品  マスターバッチ  コンパウンド   製品構成の見直しと生産効率化 海外(タイ)   ASEAN地域における販売推進 (単位:百万円) 2027年度 目標 売上高   22,800 セグメント利益   650 加工品事業 市場成長が期待される土木資材の事業規模の拡大を軸に、ネトロン®、一軸延伸フィルム、農業資材における高機能製品開発・拡販により収益拡大を目指してまいります。 ネトロン®工材・包材   既存製品の収益向上と新規市場開拓 一軸延伸フィルム   食品包装および産業用途展開による収益拡大 土木資材   ジオセル販売の加速 農業資材   エナジーシリーズ販売拡大(エナジーキーパー®、エナジークロス®) (注)ネトロン®は三井化学株式会社の登録商標です。 (単位:百万円) 2027年度 目標 売上高   8,500 セグメント利益   670 ハ.資本政策・財務戦略 ニ.サステナビリティへの取り組み 持続可能な社会(サステナビリティ)の実現に向け、環境面ではサステナブル対応製品売上高比率や温室効果ガス排出量削減率、人的資本につきましてはバリュー評価達成率、教育研修費用、エンゲージメントスコア、健康診断二次検診受診率、喫煙率、時間外労働時間、有給休暇取得率、労働災害における強度率、度数率等に対する目標値を設定しております。目標達成に向け、必要な施策を実施してまいります。 また、目標値および2025年度の取り組み内容と実績値につきましては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (6) 指標及び目標」をご参照ください。 ホ.モニタリング体制とKPIマネジメント 目標達成に向け、収益計画、資本政策・財務戦略および事業ポートフォリオ変革、サステナビリティへの取り組みについて各々にKPIを設定しております。収益計画においては、事業別・製品別の売上高、利益額や利益率に加え、サステナブル対応製品売上高比率等、また、資本政策・財務戦略においては、CCC回転日数、投資有価証券純資産比率、配当性向等をKPIとしております。これらの指標については、関係者が各会議体を活用して進捗状況をPDCAサイクルで管理し、経営層が適切に管理・監督を行ってまいります。 中期経営計画「TOKYOink 2027」の詳細につきましては、当社ホームページもしくは下記URLよりご覧ください。 中期経営計画「TOKYOink 2027」掲載URL https://www.tokyoink.co.jp/ir/management/mid-termplan/ 当社は、長期ビジョンに基づき特定したマテリアリティへの対応を優先的に進めるとともに、中期経営計画を着実に実行することで、社会的価値と経済的価値の両立を通じた持続的な企業価値向上を目指してまいります。
事業等のリスク8,537字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社のリスクマネジメント体制 当社グループは、取締役会監督のもと、代表取締役社長の下にサステナビリティ経営推進委員会、リスク・コンプライアンス委員会、環境・安全委員会を設置しております。 リスク・コンプライアンス委員会は、様々なリスクを網羅的に把握し、定期的に報告がなされる体制の整備と運用にあたっております。 全社重要リスク決定プロセスについては、全社的リスクマネジメントを推進するにあたり、リスク・コンプライアンス委員会にて、中期経営計画策定年度に経営に影響を与えるリスクを幅広く検討したリスクアセスメント項目から、全社重要リスク候補案を取締役会に報告し、取締役会が決定しております。 選定しました全社重要リスクにつきましては、各リスクオーナーが中期経営計画に沿った3カ年計画および単年計画を推進しております。 (2)当社のリスクマネジメント体制の運用状況 中期経営計画「TOKYOink 2027」における3カ年計画におきましては、全社重要リスクとして重点的に取り組むべき下記5項目を選定しております。 当中期経営計画 全社重要リスク名   リスクオーナー   前中期経営計画全社重要リスク名からの新規・継続・変更 事業継続に関するリスク   取締役・常務執行役員 管理部門長   「事業継続リスク」を継続 人的資本に関するリスク   取締役・常務執行役員 管理部門長   「人材戦略リスク」を継続 ITに関するリスク   取締役・常務執行役員 管理部門長   「事業継続リスク」のIT-BCPを別掲 気候変動に関するリスク   執行役員 生産・技術部門長   「サステナビリティ課題考慮不足リスク」を継続 事業ポートフォリオに関するリスク   取締役・常務執行役員 事業ポートフォリオ戦略推進室長   新規 前年度においては、中期経営計画策定年度により大規模リスクアセスメントから内容を鑑みて上記全社重要リスク5項目を選定いたしましたが、当年度においては、中期経営計画策定年度以外としてリスクアセスメントを行い、全社重要リスクの状況確認、全社重要リスクへの追加項目の検討およびその他重要リスクの状況確認を行いました。その結果、前年度と同様に新たな全社重要リスクの追加はありませんでした。 このため、前年度に引き続き、全社重要リスク5項目およびその他重要リスクにつきまして、その対応策を評価・検証し、リスク低減活動の推進を図るとともに、効果のモニタリングを行っております。 (3)事業等のリスク 当社グループの経営環境における事業等のリスクとしては、全社重要リスクの他、その他重要リスク等多岐にわたるものがあり、記載事項以外に予測し難いリスクも存在するため、当社グループの想定を超えた予測不能な事態が発生した場合、十分な対応がとれない可能性があります。 当該リスクの顕在化する可能性の程度(発生可能性)を鑑みた上で、顕在化した場合の経営成績等に与える影響度を考慮し、当該リスクの発生回避および発生時の対応に努める所存であります。 全社重要リスク5項目と密接に関連する、長期ビジョン「TOKYOink Vision 2030」で掲げたマテリアリティ(重要課題)は、下記のとおりであります。 ◆全社重要リスク 全社重要リスク ① 事業継続に関するリスク 全社重要リスク選定理由   中長期取り組みの必要性    自然災害の頻発・激甚化に伴い、永続的な全社取り組みが必要と捉えております 経営戦略への影響    操業停止による収益圧迫、人材の確保等、適切な備えが無いと甚大な影響を及ぼす可能性があります 企業理念・目指すべき企業像との関係性    会社存続には、事業継続力の向上は不可欠であると認識しております 体制構築・リソース投入の 必要性    事業継続には全社的・組織横断的な取り組みを展開する必要があると認識しております リスク認識    災害発生時の従業員の安全確保、近隣への漏出事故等の回避、早期復旧による顧客・取引先・株主の信頼維持は、企業にとって生命線であり、全社的な取り組みの継続が必要と認識しております リスクへの対策   目指すべきリスクへの 対応状態    災害発生時、人命保護を目的とした緊急時対応計画(ERP)が実施され、危機管理計画 (CMP)に基づく指揮命令系統を確立し、事業継続計画活動の発動実施ができるようにいたします 具体策   ・防災・教育訓練の継続的実施 ・安否確認訓練の周知と実施 ・各事業所での備蓄品管理 ・電源・通信のインフラ整備 ・事業内での訓練実施 ・拠点単独想定事故での各事業のBCP(事業継続計画)構築 事業継続に関するリスクに 関連する個別リスク   リスクへの対策 原材料の供給途絶   ・複数社の調達を基本とした購買体制の維持 ・過去使用実績のある代替メーカーへの供給打診・数量確保交渉 ・技術・購買の連携強化 台風、豪雨、高潮、洪水、 豪雪、地震、噴火   ・BCP(事業継続計画)運用による事業継続体制の強化 ・災害発生時の生産品目等の優先度や設備メンテナンス等の検討 ・防災訓練実施による初動対応力の強化 ・従業員安否確認体制と長期休暇中の安否確認対象外移動への対応継続 感染症(パンデミック)   ・感染症予防への対応 ・従業員への情報伝達や不安管理への対応 ・在宅勤務および柔軟な勤務形態の活用 ・社内ネットワークへのリモートアクセス環境の活用 全社重要リスク ② 人的資本に関するリスク 全社重要リスク選定理由   中長期取り組みの必要性   ・企業の持続可能性および価値創造のための主要因子と捉え中長期的な取り組みを要すると捉えております ・前中期経営計画「TOKYOink 2024」において、人事制度改革等を通じて人的資本経営の基盤整備を進めてきたことを踏まえ、当中期経営計画「TOKYOink 2027」では「変革の実践」を基本方針とし、3カ年計画の中で人的資本に係るリスクに対する広範かつ体系的な対策を講じてまいります 経営戦略への影響    経営戦略と人材戦略の連動が不可欠であると考えております 企業理念・目指すべき企業像との関係性    企業理念に掲げている社会への貢献には、それを体現するための人材が不可欠であると認識しております 体制構築・リソース投入の 必要性    従来の枠に捕らわれない人材発掘・育成のため、複合的な取り組みを展開する必要があると認識しております リスク認識   ・新人事制度が定着してきているものの、最適な人員構成や組織体制構築については、更なる検討・対応が必要な状況にあります ・「採用・能力開発・適材適所」の実現等、競争力向上のための人事機能強化は、全社的な取り組みの継続が必要と認識しております リスクへの対策   目指すべきリスクへの 対応状態    新人事制度およびシニア人事制度を適切に運用することにより、従業員一人ひとりの能力発揮とモチベーションの向上を促進し、ウェルビーイングな職場環境の実現を図るとともに、新たな価値創造を担う人材の継続的な創出を目指します 具体策   ・人事制度の安定運用 ・シニア人事制度の推進 ・パーパス浸透へ経営層によるワークショップ継続 ・教育体制の整備 ・新たな価値を創造できる人材確保 人的資本に関するリスクに 関連する個別リスク   リスクへの対策 人材の過不足・人件費の上昇   ・多様な労働力に対応可能な仕組みの強化 ・社員教育制度の拡充、ダイバーシティへの対応 ・DXの強化による高効率化 過労、ストレス、メンタルヘルス   ・時間外労働の管理の徹底による過重労働の抑止 ・ストレスチェックを実施し、ストレス、メンタルヘルスを管理、および必要に応じ産業医の面談を実施 ・メンタルヘルスの教育研修の実施 技術等の伝承の失敗・途絶   ・技術・製造ノウハウの見える化による属人化の防止 ・代替判断が可能な人材育成 ・人材育成の教育プログラム導入 ・蓄積した技術情報について、AI等を活用し整理・展開を補助 従業員の士気・モラール低下   ・働きやすい職場環境整備 ・パーパスの従業員への浸透強化 ・従業員サーベイを実施し、個人と組織の課題対策強化 人材の流出・喪失   ・働きやすい職場環境整備 ・管理職のマネジメント強化 ・人事制度改革の定着 ・中途採用の強化 全社重要リスク ③ ITに関するリスク 全社重要リスク選定理由   中長期取り組みの必要性    近年増加するサイバー攻撃や情報漏洩のインシデントにおいては、直接的な金銭的損失に加え、顧客・取引先・株主からの信頼性低下といった間接的損失も伴うことから、永続的な全社取り組みが必要と捉えております 経営戦略への影響    業務の継続性の確保や操業停止による収益圧迫等、適切な備えが無いと甚大な影響を及ぼす可能性があります 企業理念・目指すべき企業像との関係性    当社の企業理念・目指すべき企業像を持続的に実現していくためには、安定した事業運営を支えるIT基盤の確保が不可欠であると認識しております 体制構築・リソース投入の 必要性    事業継続には全社的・組織横断的な取り組みを展開する必要があると認識しております リスク認識    サイバー攻撃による第三者からの情報盗取、不正アクセス、ウイルス感染ならびに内部関係者による情報漏洩は、企業の機密情報や個人情報の流出に繋がる重大な影響をもたらし、企業の存続や社会的信用に直結するため、全社的な情報セキュリティ対策の取り組みが必要と認識しております リスクへの対策   目指すべきリスクへの 対応状態    システムダウンやネットワーク障害等のインシデントが発生した場合においても、被害の最小化を図るための対策を迅速かつ適切に実施できる体制の構築を目指します 具体策   ・IT-BCPの構築および定期的な見直し ・基幹システムの環境更新による安定稼働および可用性の確保 ・全社ネットワーク回線の見直しによるセキュリティの向上 ・社内ITシステムの最適化 ・内部関係者の情報漏洩リスクへの対策強化 ・情報セキュリティに関する従業員への教育 ITに関するリスクに 関連する個別リスク   リスクへの対策 コンピュータシステムダウン /ネットワークのダウン   ・基幹システム環境の更新 ・各拠点ネットワークの見直し ・IT-BCP構築 ・サイバーセキュリティインシデント対応訓練の実施 ・情報セキュリティに関する規程の改定による運用強化 第三者による盗取、不正アクセス・ウィルス感染等   ・セキュリティプラットフォームの整備  セキュリティソリューション(EPP、EDR)の更新 全社重要リスク ④ 気候変動に関するリスク 全社重要リスク選定理由   中長期取り組みの必要性   ・2030年、2050年に向けた取り組みが求められると認識しております ・長期に渡る取り組みとなるため、温室効果ガス排出量削減に向けた検討を継続し、統合報告書等の定期的な情報開示体制を構築いたします 経営戦略への影響    気候変動を含むサステナビリティ課題への対応が今後の経営戦略の中核的な要素になることは、世界情勢から認識しております 企業理念・目指すべき企業像との関係性    「豊かな暮らしと社会の発展に広く貢献する企業であり続ける」ことを目指します 体制構築・リソース投入の 必要性    幅広い知識・対応・人材が必要なため、組織横断的な取り組みを展開する必要があると認識しております リスク認識    持続可能な社会を支え、環境と共生する企業となることが求められる中で、石化由来原材料を多く取り扱う当社としては、環境負荷低減対策は重要なリスクとなっており、全社的な取り組みの継続が必要と認識しております リスクへの対策   目指すべきリスクへの 対応状態   ・当社グループの成長発展に寄与する環境課題・環境負荷低減に対する取り組み方法や実行体制の確立を図ります ・ステークホルダーに対して定性・定量情報を開示できる体制・方法の整備を行います 具体策   ・サステナビリティロードマップによる施策実行 ・サステナブル対応製品開発と同製品比率の向上 ・省エネ活動等環境負荷低減方策の継続実施 ・サステナビリティの情報開示対応 ・統合報告書発行の継続的実施 気候変動に関するリスクに 関連する個別リスク   リスクへの対策 原材料市況の変化   ・原油・ナフサ等を含む原材料市況動向の継続的な把握と関係部門への情報共有 ・複数仕入先の活用による調達リスクの低減 ・代替原材料の検討および事前評価による影響最小化 顧客ニーズの変化   ・顧客との継続的なコミュニケ―ションによる顧客要求のタイムリーな把握および継続的な技術改善 技術革新、陳腐化   ・市場動向や顧客要求を踏まえた技術テーマの継続的な見直し ・新規技術・新材料の情報収集および評価の実施 ・既存技術のブラッシュアップと外部との協業 研究開発の失敗   ・市場・顧客要求を踏まえた研究開発テーマの選定および優先順位付けの実施 ・得られた知見・失敗事例の蓄積と次テーマへの活用 規制強化・法令改正   ・法規制動向の継続的な把握および関係部門への情報共有 ・教育・研修等による法令遵守意識の浸透 温室効果ガスの排出量削減の失敗   ・温室効果ガス排出量の監視 ・省エネ活動の推進 ・再生可能エネルギー電力の段階的導入 ・環境対応製品の拡充 全社重要リスク ⑤ 事業ポートフォリオに関するリスク 全社重要リスク選定理由   中長期取り組みの必要性    長期ビジョンにおける成長戦略である「事業ポートフォリオ変革」については、進捗の遅れや変革後の対応に不備が生じることが無いよう、適切な管理を要すると捉えております 経営戦略への影響    経営戦略に基づき、事業部門との連携が不可欠であると考えております 企業理念・目指すべき企業像との関係性    企業理念に掲げている社会への貢献には、中長期的な価値創造および持続的成長が不可欠であると認識しております 体制構築・リソース投入の 必要性    既存事業および新規事業の変革を担う人材に求められるスキル・マインドの育成が必要なため、複合的な取り組みを展開する必要があると認識しております リスク認識    既存製品ポートフォリオ見直しにおける事業部門との認識の相違や新規事業に関する戦略策定遅れは、将来的な目標収益の低下に繋がる重大な影響を及ぼす可能性があるため、全社的な管理が必要と認識しております リスクへの対策   目指すべきリスクへの 対応状態    「事業ポートフォリオ変革」を通じて、当中期経営計画「TOKYOink 2027」および長期ビジョン「TOKYOink Vision 2030」に掲げる収益目標の着実な達成を目指します 具体策   ・事業ポートフォリオ変革に関する進捗確認 ・既存事業における製品ポートフォリオ見直しに関する進捗確認 ・新規事業に繋がる計画立案に関する進捗確認 事業ポートフォリオに関する リスクに関連する個別リスク   リスクへの対策 業界再編・新規参入者の台頭   ・業界内アライアンス検討 ・周辺領域のM&A検討 景気・市況による需要増加への対応失敗   ・選択と集中の明確化 ・資源配分の明確化 ◆その他重要と認識しているリスク リスク項目   影響度   発生 可能性   リスク内容   リスクへの対応策 ① 景気変動、 市況変化   中   中   ・景気変動に伴う需要減退に対応できない利益減少リスクまたは需要増加に生産対応できない機会損失リスク   ・事業環境の変化に対し、市場動向に迅速かつ的確に対応できる企業体質の構築 ② 特定顧客・市場への依存   中   中   ・特定顧客・市場への依存度の高さにより、関係悪化・取引停止等にて事業継続への影響に発展するリスク   ・取引先の経営状況の把握 ・新規顧客の開拓 ・周辺領域の探索 ③ 製品検査・試験のミス(製品事故要因)   中   中   ・品質不良品の流出により得意先からの信頼を失うリスク ・品質異常による顧客からの訴訟や損害賠償が発生するリスク   ・製品検査・試験手順の標準化 ・教育・訓練の実施による検査・試験に関わる技能の向上 ・検査機器の維持・管理 ④ 製造プロセスの欠陥・瑕疵(製品事故要因)   中   中   ・製造過程における異物混入による品質低下リスク ・製造前に設備チェックがされていないリスク   ・製造条件および作業手順の標準化・遵守の徹底 ・工程変更時の影響確認の実施 ・設備の点検・保全および異常の早期発見による安定稼働の確保 ⑤ 為替等の変動   中   中   ・為替市場、金利等の変動等により外貨建取引(債権・債務)への為替変動が生じ、業績に影響を及ぼすリスク   ・外貨変動リスクの事前回避、金融機関や専門機関等からの情報把握、分析(国際金融・社会情勢・地政学) ・外貨建債権・債務残高および通貨バランスの適正管理 ・主要通貨の為替感応度分析、先物為替予約等実施によるヘッジ ⑥ 貿易ルールの変更   中   中   ・原材料を入手できなくなるリスク ・製品の輸出ができなくなるリスク   ・仕入先の複数化 ・原材料調達国および製品納入国における貿易・通商関連法令の動向調査 ⑦ 設備・機器・情報システム等の不稼動   中   中   ・メンテナンス不備や設備・機器の故障、情報システム障害により、製造設備や情報システムが稼動停止となるリスク   ・主要設備の定期修繕 ・設備・機器および情報システムの日常点検および保全の実施 ・障害発生時の対応マニュアル整備 リスク項目   影響度   発生 可能性   リスク内容   リスクへの対応策 ⑧ 顧客・協力会社の倒産・支払遅延   中   中   ・取引先倒産による債権回収不能リスク ・製造協力会社倒産により、代替先が見つからず一部製品の生産中断となるリスク   ・債権保証契約による債権保全 ・与信債権管理運用基準による取引先状況の定期的なモニタリング ・製造協力会社の新規検討および自社内での生産対応強化 ⑨ 設計の欠陥・瑕疵(製品事故要因)   中   低   ・設計段階における顧客要求事項や使用条件の確認不足、評価方法の不備により、性能や品質を満たさないリスク ・設計変更時の影響確認や評価・試験が不十分で想定外の機能低下や品質問題が発生し、製品事故につながるリスク   ・設計時における顧客要求事項および使用条件の確認 ・設計変更時の評価の実施 ・評価方法の見直しおよび妥当性確認 ⑩ 生産・在庫管理の失敗   低   中   ・生産計画や在庫管理の不備により、製品等の過不足が発生し、安定した生産活動や顧客への供給に支障をきたすリスク ・在庫管理不足により、長期滞留在庫や不要在庫が発生し、在庫廃棄や保管費用の増加など、損益へ悪影響を及ぼすリスク   ・適正在庫量の把握および在庫状況の継続的な監視 ・生産計画および生産管理方法の適宜見直し ⑪ 製品回収、クレーム対応の失敗   中   中   ・製品不具合やクレーム発生時に、初動対応の遅れや不適切な判断により、当該製品に起因する事故が発生するリスク ・顧客からのクレームへの対応失敗により、顧客の信用を失い取引停止や企業評価の低下につながるリスク   ・不具合発生時の初動対応手順の整備 ・原因の特定と再発防止対策の実施・効果の確認 ⑫ 納期・性能未達   低   中   ・約束した期日までに納品できないリスク ・顧客要求を満たさない製品の流出により、顧客からクレームを受けるリスク   ・生産計画・進捗管理方法の見直しおよび適正化 ・品質の傾向管理 ・不適合品の発生防止に資する改善活動継続の推進 ⑬ 政情不安(戦争・テロ・政治体制や政策の変更等)   中   低   ・政情変化に伴う原材料調達対応の遅れによる事業活動停滞のリスク   ・地政学リスク情報の共有 ・原材料調達状況の早期把握、在庫の見直し ・代替原材料の検討
経営成績の分析 (MD&A)15,257字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお財政状態につきましては、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.当社グループの当連結会計年度の財政状態」に記載のとおりであります。 ①経営成績等の概況 当連結会計年度の業績は下記のとおりであります。 (単位:百万円) 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率 売上高   46,806   49,926   3,119   6.7% 営業利益   1,309   2,217   908   69.4% 経常利益   705   2,454   1,748   247.6% 親会社株主に帰属する 当期純利益   1,180   1,867   687   58.2% 当連結会計年度の業績は、売上高が499億2千6百万円で前年度比31億1千9百万円の増収(6.7%増)となりました。 営業利益は22億1千7百万円で、販売価格改定の浸透や高付加価値製品の販売拡大により利益率が改善したことから、前年度比9億8百万円の増益(69.4%増)となりました。 経常利益は24億5千4百万円で、営業利益の増加に加え、米国連結子会社である東京インキ株式会社U.S.A.において前年度に計上した出資金運用損8億円が出資先の解散に起因して当期はなくなったこと等により、前年度比17億4千8百万円の増益(247.6%増)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は18億6千7百万円で、加工品事業のネトロン事業の業績悪化による固定資産の減損損失7億9千9百万円を計上しましたが、経営資源の有効活用および資産効率向上を目的とした福岡支店および大阪支店の売却等に伴う固定資産売却益5億4千2百万円、ならびに政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益5億5百万円を計上したこと等により、前年度比6億8千7百万円の増益(58.2%増)となりました。 「売上高年度別推移」          (百万円) 「営業利益(損失△)年度別推移」   (百万円) 「経営成績の四半期推移」 (百万円) セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 当社グループの報告セグメントはインキ事業、化成品事業、加工品事業、不動産賃貸事業から構成されており、当連結会計年度の売上高とセグメント利益の構成は以下のとおりであります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 (インキ事業) (単位:百万円) 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率 売上高   16,341   18,368   2,026   12.4% セグメント利益   563   1,001   438   77.8% インキ事業の当連結会計年度の業績は、売上高が183億6千8百万円で前年度比20億2千6百万 円の増収(12.4%増)、セグメント利益は10億1百万円で前年度比4億3千8百万円の増益(77.8%増)になりました。 「売上高・セグメント利益の年度別推移と四半期推移」 (百万円) なお、主要製品のセグメント利益率は以下のとおりです。 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減(ポイント) オフセットインキ   4.5%   5.8%   1.3 グラビアインキ   △4.5%   3.5%   8.0 インクジェットインク   14.1%   3.0%   △11.1 (化成品事業) (単位:百万円) 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率 売上高   22,549   23,887   1,338   5.9% セグメント利益   605   801   195   32.3% 化成品事業の当連結会計年度の業績は、売上高が238億8千7百万円で前年度比13億3千8百万円の増収(5.9%増)、セグメント利益は8億1百万円で前年度比1億9千5百万円の増益(32.3%増)になりました。 「売上高・セグメント利益の年度別推移と四半期推移」 (百万円) なお、主要製品のセグメント利益率は以下のとおりです。 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減(ポイント) 自社製品   4.7%   5.9%   1.2 受託製品   △3.0%   △3.1%   △0.1 海外(タイ)   20.8%   24.0%   3.2 (加工品事業) (単位:百万円) 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率 売上高   7,825   7,579   △246   △3.1% セグメント利益   335   484   148   44.4% 加工品事業の当連結会計年度の業績は、売上高が75億7千9百万円で前年度比2億4千6百万円の減収(3.1%減)、セグメント利益は4億8千4百万円で前年度比1億4千8百万円の増益(44.4%増)になりました。 「売上高・セグメント利益の年度別推移と四半期推移」 (百万円) なお、主要製品のセグメント利益率は以下のとおりです。 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減(ポイント) ネトロン®   △12.2%   △17.4%   △5.2 一軸延伸フィルム   2.9%   6.2%   3.3 土木資材   18.9%   20.6%   1.7 農業資材   1.0%   2.2%   1.2 (不動産賃貸事業) (単位:百万円) 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率 売上高   89   90   1   1.4% セグメント利益   56   52   △3   △6.5% 不動産賃貸事業の当連結会計年度の業績は、売上高が9千万円で前年度比1百万円の増収(1.4%増)、セグメント利益は5千2百万円で前年度比3百万円の減益(6.5%減)になりました。 「売上高・セグメント利益の年度別推移と四半期推移」 (百万円) ②キャッシュ・フローの状況 (単位:百万円) 区 分   2025年3月期   2026年3月期   増減額 営業活動によるキャッシュ・フロー   2,280   2,375   94 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,178   98   1,276 フリー・キャッシュ・フロー   1,102   2,473   1,371 財務活動によるキャッシュ・フロー   △1,254   △1,972   △717 現金及び現金同等物の期末残高   3,695   4,229   533 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は42億2千9百万円で、前連結会計年度末に比べ5億3千3百万円の増加(14.4%増)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、23億7千5百万円の収入となりました(前連結会計年度は22億8千万円の収入)。主な要因は、税金等調整前当期純利益25億7千9百万円、減価償却費16億2千9百万円、減損損失7億9千9百万円が計上され、売上債権の増加4億3千1百万円、棚卸資産の増加7億8百万円、仕入債務の増加2億4千4百万円、退職給付に係る資産の増加5億7千6百万円、有形固定資産売却益5億4千2百万円、投資有価証券売却益5億5百万円、法人税等の支払額の増加5億3千8百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、9千8百万円の収入となりました(前連結会計年度は11億7千8百万円の支出)。主な要因は、有形固定資産の取得による支出19億4千4百万円、有形固定資産の売却による収入7億9千8百万円、無形固定資産の取得による支出6千3百万円、投資有価証券の売却による収入8億5千3百万円、出資金の清算分配金による収入6億1百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、19億7千2百万円の支出となりました(前連結会計年度は12億5千4百万円の支出)。主な要因は、短期借入金の純減額11億円、長期借入による純増額4億2千万円、自己株式の取得による支出5億5千4百万円、配当金の支払額6億6千5百万円等によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産数量合計(トン)   前年同期比(%) インキ事業   32,281 (5,832) 〔2,017〕   114.4 (110.0) 〔135.8〕 化成品事業   43,214 (171) 〔17,705〕   109.1 (136.4) 〔103.7〕 加工品事業   3,554 (-) 〔1,009〕   91.2 (-) 〔96.0〕 不動産賃貸事業   - (-) 〔-〕   - (-) 〔-〕 合計   79,051 (6,004) 〔20,732〕   110.2 (110.6) 〔105.7〕 (注)1  (  )内数字は自家消費分を示し、かつ内数であります。 2  〔  〕内数字は外注分を示し、かつ内数であります。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前年同期比(%) インキ事業   1,565   100.3 化成品事業   268   101.7 加工品事業   2,865   99.0 不動産賃貸事業   -   - 合計   4,699   99.6 c.受注実績 当社グループは主として見込生産を行っております。なお、化成品の一部で受注生産を行っているものもありますが、特に受注残高を示すほどのものではありません。 d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) インキ事業   18,368   112.4 化成品事業   23,887   105.9 加工品事業   7,579   96.9 不動産賃貸事業   90   101.4 合計   49,926   106.7 (注)  セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.当社グループの当連結会計年度の財政状態 ◆資産の部 (単位:百万円) 摘要   2025年3月期   2026年3月期   増減額   主な内容分析 流動資産   現預金   3,697   4,231   533   売上伸長に伴う流動性資金確保 売上債権   15,785   16,240   454   売上伸長による売上債権の増加 棚卸資産   9,542   10,266   724   商品及び製品+184、仕掛品+200、原材料及び貯蔵品+339 その他   704   420   △283   前年度自己株式信託金の影響△280 計   29,729   31,159   1,429 固定資産   有・無形 固定資産   13,717   13,077   △640   ネトロン事業減損損失計上△799 投資 その他   7,385   9,436   2,051   ・保有株式評価増+926、退職給付に係る資産+1,642 ・その他の投資△533 計   21,102   22,514   1,411 資産合計   50,832   53,673   2,840   成長投資に向けた手元流動性の確保継続 当連結会計年度末の総資産は536億7千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億4千万円増加いたしました。 主な要因は、売上伸長による売上債権の増加4億5千4百万円、棚卸資産の増加7億2千4百万円、投資有価証券の時価上昇等による増加9億2千6百万円、退職給付に係る資産の増加16億4千2百万円等により増加しております。一方、加工品事業におけるネトロン事業の減損計上7億9千9百万円の影響により有・無形固定資産が6億4千万円減少しております。 セグメント資産の状況 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   増減額   主な内容分析 インキ事業   18,460   20,136   1,675   売上債権、棚卸資産の増加 化成品事業   21,495   23,920   2,425   売上債権、棚卸資産の増加 加工品事業   6,944   6,261   △682   売上債権、棚卸資産、固定資産の減少 不動産賃貸事業   604   583   △20 報告セグメント合計   47,504   50,901   3,397 ◆負債の部 (単位:百万円) 摘要   2025年3月期   2026年3月期   増減額   主な内容分析 流動負債   仕入債務   9,800   10,051   250   原材料価格上昇、売上伸長に伴う仕入債務の増加 短期借入金 (1年内含)   3,819   2,856   △962   借入返済 その他   2,737   3,044   307   未払法人税等増+188、未払費用+68他 計   16,357   15,952   △404 固定負債   長期借入金   2,912   3,195   283   約定返済減、新規借入 その他   1,731   2,418   686   繰延税金負債+715他 計   4,643   5,613   970 負債合計   21,000   21,566   565   調達余力の確保継続 当連結会計年度末の負債合計は215億6千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億6千5百万円増加いたしました。 主な要因は、原材料価格上昇および売上伸長に伴う仕入債務の増加2億5千万円、未払法人税等の増加1億8千8百万円、繰延税金負債の増加7億1千5百万円、新規借入等による長期借入金の増加2億8千3百万円等で増加しております。一方、借入の返済により短期借入金(1年内含)は9億6千2百万円減少しております。 ◆純資産の部 (単位:百万円) 摘要   2025年3月期   2026年3月期   増減額   主な内容分析 株主資本   27,348   27,993   645   利益剰余金増+1,200、自己株式の取得△554 その他の 包括利益累計額   2,282   3,899   1,616   保有株式評価増+847、為替換算調整勘定増+47、退職給付に係る調整累計額増+721 非支配株主持分   200   213   13 純資産合計   29,831   32,106   2,275   利益剰余金の大幅な増加に伴う自己資本比率ポイント上昇 当連結会計年度末の純資産は321億6百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億7千5百万円増加いたしました。 主な要因は、利益剰余金の増加12億円、投資有価証券の時価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加8億4千7百万円、退職給付に係る調整累計額の増加7億2千1百万円等によるその他の包括利益累計額の増加16億1千6百万円等で増加しております。一方、自己株式の取得により自己株式は5億5千4百万円増加しております。 ロ.当社グループの当連結会計年度の経営成績 当社グループは、2026年3月期から2028年3月期までの3カ年にわたる中期経営計画「TOKYOink 2027」に基づき、持続的な成長に向けた各種施策を推進してまいりました。当連結会計年度の経営成績は、主力製品の市況回復に加え、各事業内における製品ポートフォリオの最適化を通じた高付加価値製品へのシフトや、適正な販売価格改定の実施等が奏功し、売上高、営業利益とも大きく向上しました。売上高と営業利益の増減要因分析は下記のとおりになります。 「売上高増減要因分析」 (単位:百万円) 主な売上高増加要因として、インキ事業のオフセットインキやグラビアインキのメディカルパッケージ向け製品、化成品事業の機能性包材用途向け製品、モビリティ用途向け製品等が増加したことによる販売数量要因で17億1千万円、また、製品ポートフォリオ見直しに伴う高付加価値製品へのシフトや、販売価格改定による販売価格差要因で13億6千4百万円増加となり、結果として前年度比31億1千9百万円の増収になりました。 「営業利益増減要因分析」 (単位:百万円) 主な利益増加要因として、汎用製品の販売価格改定効果および高付加価値製品の売上比率増加に伴う交易条件(販売価格差異と原材料価格差異のネット影響額)改善で10億4千4百万円、需要期に向けた生産拡大による棚卸資産増加により3億2千4百万円、販売数量要因で2億8千9百万円の増加になりました。一方、主な利益減少要因として、人件費や減価償却費等の固定費増で4億6千7百万円、生産数量増加に伴う外注加工費、発送費等の変動費増で3億6千6百万円の減少になり、結果として、前年度比9億8百万円の増益になりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (インキ事業) 2026年3月期 実績   内容分析 前期比 オフセット インキ   売上高     ・オフセット輪転インキを中心に重要顧客への販売強化および新規顧客開拓に取り組んだ結果、販売は堅調に推移 ・利益面では第3四半期の主要設備修繕に伴う一時的な経費増加により一定の影響を受けるも前期比プラス 利益額 グラビア インキ   売上高     ・2025年4月から本格的に販売を開始したメディカルパッケージ用途向け製品が順調に推移したことに加え、注力製品である機能性インキ・コート剤が伸長し、前期比大幅プラス 利益額 インクジェットインク   売上高     ・自社製品が伸び悩んだことに加え、欧州向け受託製品の受注が減少した結果、前期比マイナス 利益額 今後のインキ事業につきましては、オフセットインキの市場縮小が続く一方で、グラビアインキはパッケージ用途を中心とした機能性ニーズの高まりを背景に、堅調に推移すると見込まれます。インクジェットインクは当社の強みを活かせる用途・技術に注力した製品ラインアップの拡充を進めてまいります。こうした成長が期待される領域に経営資源を重点的に投入し、事業内ポートフォリオの変革を通じて、利益の拡大を図ってまいります。 (化成品事業) 2026年3月期 実績   内容分析 前期比 自社製品   売上高     ・主力製品である機能性包材用途向け製品およびモビリティ用途向け製品が堅調に推移したことに加え、容器・シート用途向け製品も堅調であった結果、前期比プラス 利益額 受託製品   売上高     ・光学用途向け製品が堅調に推移したことに加え、一時的な受注増もあり、前期比プラス ・低収益製品の整理と高収益製品へのシフトは進捗に遅れ発生 利益額 海外(タイ)   売上高     ・主力製品であるモビリティ用途向け製品および機能性包材用途向け製品が堅調に推移し、前期比プラス 利益額 今後の化成品事業につきましては、日本国内における環境意識の高まりを背景とした市場ニーズの変化が継続すると想定されることから、低収益製品の整理や高付加価値製品へのシフトを進め、利益拡大を図ってまいります。この取り組みを支えるため、生産体制の再構築を目的とした新工場建設にも取り組み、自動化・省力化による生産効率の向上を図るとともに、将来の生産能力拡大等にも対応可能な整備を進めてまいります。併せて、成長が期待できる海外(タイ)では、モビリティ用途向け製品や機能性包材用途向け製品を中心に、事業領域の拡大に取り組んでまいります。 (加工品事業) 2026年3月期 実績   内容分析 前期比 ネトロン®   売上高     ・包装用途向け製品は比較的堅調であったものの、水処理用資材が市場における競争の激化をはじめとする諸要因継続の影響を受けた結果、前期比マイナス  ・2026年3月期において減損損失を計上 利益額 一軸延伸フィルム   特長:直進カット性、 形状保持性等   売上高     ・産業用途フィルムは堅調であったものの、食品包装用途フィルムが低調に推移した結果、売上高は前期比マイナス、利益は高付加価値製品比率向上により前期比プラス 利益額 土木資材   売上高     ・主力製品であるジオセル各工法(防災・減災用途向け製品・基礎地盤用途向け製品等)の需要が堅調に推移した結果、前期比プラス 利益額 農業資材   特長:保温性、  遮熱性等   売上高     ・機能性農業資材エナジーシリーズが堅調であったことに加え、一部製品の利益率向上もあり、前期比プラス 利益額 今後の加工品事業につきましては、引き続き国が推進する「国土強靭化計画」に貢献できる防災・減災用途向け製品を扱う土木資材の市場拡大が見込まれることから、新規工法の開発や既存工法のブラッシュアップを通じて、事業規模拡大を図ってまいります。ネトロン®は、収益性の確保が喫緊の課題となっております。このため、コスト削減の徹底や、採算性を重視した製品・用途の選別を進めるとともに、既存製品の付加価値向上による競争力の回復に取り組んでまいります。併せて、世界的な水資源確保に対する需要動向を注視しつつ、水処理用資材を中心とした販売体制の強化や、新規用途の可能性についても慎重に検討してまいります。一軸延伸フィルムと農業資材は、それぞれの特長を活かせる分野に向けて、製品の開発・拡販を推進してまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源および資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は42億2千9百万円で、前連結会計年度末に比べ5億3千3百万円の増加(14.4%増)となりました。 この資金の増加の主な要因は、製品ポートフォリオの最適化を通じた高付加価値製品へのシフトや、適正な販売価格改定等に伴う利益率の改善により営業キャッシュ・フローの増加したことに加え、経営資源の有効活用、資産効率向上を目的とした福岡支店および大阪支店の売却ならびに政策保有株式の縮減による投資活動によるキャッシュ・フローの増加等によるものであると考えます。 なお当社グループは、営業活動により獲得されたキャッシュ・フローと投資活動に支出されたキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローにつきまして、今後の事業展開に備えた設備等の投資や金融機関からの借入等負債返済へ充当可能な資金としての純額、若しくは、外部からの資金調達等の借入依存度を定量判断する目的として捉えており、基本的な考え方は、事業活動により獲得したキャッシュの創出額をベースに、投資の意思決定を経営判断していることから、当社の事業運営にとって有用な指標と認識しております。 また、キャッシュアロケーション方針として、事業活動により獲得したキャッシュおよびBSマネジメントの各種施策により創出したキャッシュを基本原資とし、成長・サステナ投資、R&D、戦略投資等の事業ポートフォリオ変革を実施するのに必要な投資や株主還元に振り向けることで、更なる企業価値の向上を目指します。 フリー・キャッシュ・フローの概況(5期分) (単位:百万円) 区分   2022年 3月期   2023年 3月期   2024年 3月期   2025年 3月期   2026年 3月期 営業活動による キャッシュ・フロー   1,428   △893   1,989   2,280   2,375 投資活動による キャッシュ・フロー   △1,040   2,461   △1,281   △1,178   98 フリー・キャッシュ・フロー   387   1,568   708   1,102   2,473 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益や減価償却費および仕入債務の増加等により、23億7千5百万円の収入となりました。当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の売却、投資有価証券の売却による収入等により、9千8百万円の収入になったため、フリー・キャッシュ・フローは、24億7千3百万円の収入となりました(前連結会計年度は11億2百万円の収入)。 なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況等の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりですが、分析や検討内容は以下のとおりであります。 連結キャッシュ・フローの主な分析 (単位:百万円) 項目   2025年3月期   2026年3月期   増減額   主な内容分析 営業活動CF   税金等調整前当期純利益   1,579   2,579   999   営業利益増、固定資産売却・政策保有株式売却による利益増 減価償却費   1,483   1,629   145 減損損失   -   799   799   ネトロン事業減損損失 有形固定資産売却損益(△益)   △0   △542   △541   福岡支店・大阪支店売却 投資有価証券売却損益(△益)   △833   △505   327   政策保有株式売却 災害損失   43   -   △43 売上債権の増減額(△増加)   1,349   △431   △1,781   売上増加に伴う売上債権増 棚卸資産の増減額(△増加)   347   △708   △1,056   売上伸長への対応 仕入債務の増減額(△減少)   △1,335   244   1,580   売上伸長に伴う仕入債務の増加 法人税等の支払額   △188   △538   △349   課税所得増による増加 その他   △164   △149   14 小計   2,280   2,375   94 投資活動CF   有形固定資産の取得   △1,943   △1,944   △1   新規設備投資実施 有形固定資産の売却   0   798   797   福岡支店・大阪支店売却 投資有価証券の売却   989   853   △135   CGCに基づく政策保有株式売却継続 出資金の清算分配金による収入   -   601   601   米国子会社出資先清算分配金 その他   △225   △210   15 小計   △1,178   98   1,276   支店売却、米国子会社出資先清算分配金受領による大幅増 財務活動CF   短期借入金の純増減額   △930   △1,100   △170   借入返済 長期借入金による収入   1,350   1,750   400   長期資金調達実施 長期借入金の返済   △1,065   △1,329   △264   約定弁済による返済 自己株式の取得による支出   △218   △554   △336   自己株式取得 その他   △390   △738   △347   配当金支払、ファイナンスリース債務返済 小計   △1,254   △1,972   △717   フリー・ キャッシュ・フローの大幅増を自己株式取得と配当金支払に充当 b.資本政策の基本的な方針 当社グループは、株主価値を中長期的に高めるために、持続的な成長が必要と考え、「資本効率の向上」、「強固な財務基盤の確保」、「株主還元」の3つのバランスを取ることを資本政策の基本としており、安定的かつ継続的な配当実施を基本方針としております。この基本方針を前提とし、配当性向40%以上またはDOE1.0%以上とする配当方針を策定しております。 当社は、2026年6月25日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「剰余金の処分の件」を提案しており、承認可決された場合の当連結会計年度の配当性向は42.7%となり前連結会計年度と同水準となります。 決算年月   2022年 3月期   2023年 3月期   2024年 3月期   2025年 3月期   2026年 3月期 自己資本利益率 (ROE)   2.9%   6.3%   3.1%   4.0%   6.1% 総資産経常利益率 (ROA)   1.9%   10.1%   2.0%   1.4%   4.7% 売上高営業利益率 (ROS)   1.6%   △0.1%   1.8%   2.8%   4.4% 配当性向(連結)   28.9%   25.5%   29.8%   42.7%   42.7% 自己資本利益率 (ROE):親会社株主に帰属する当期純利益/(純資産-非支配株主持分) 総資産経常利益率 (ROA):経常利益/総資産 売上高営業利益率 (ROS):営業利益/売上高 配当性向(連結):1株当たり配当金/1株当たり当期純利益 c.財務戦略の基本的な考え方 当社グループは資本政策に基づき、「株主資本の活用を最大化」、「強固な財務基盤の確保」、「株主還元の充実」を財務戦略として掲げております。従来までの健全性を重視した方針から前進し、最適資本構成の見直しを図り、持続的な企業価値向上を目指します。 当連結会計年度における財務戦略の主な取り組み、成果は以下のとおりです。 ・株主資本の活用を最大化 …… 政策保有株式の縮減、債権流動化の実施、 福岡支店・大阪支店の売却実施 ・強固な財務基盤の確保 ……… シンジケートローン更新、調達余力の確保、金融コスト抑制 ・株主還元の充実 ……………… 普通配当の増配、自己株式取得、株式分割実施、 株主優待制度の拡充 d.資金調達の基本的な方針 当社グループの主な資金需要として、短期的な資金需要は主として製造費用、販売費および一般管理費等運転資金であり、営業活動により獲得したキャッシュ・フローをベースに金融機関からの短期借入金により資金調達を行っております。また、長期的な資金需要は成長・サステナ投資、R&D、戦略投資等の成長戦略に向けた投資および株主還元としての自己株式取得や配当支払い等であり、主として内部留保資金の活用や金融機関からの長期借入金により資金調達を行っております。 当連結会計年度は、引き続き現預金等手許資金を月商の過半数超の水準で維持しつつ、事業展開に伴う資金調達、また急激な売上減少等事業環境悪化に備えた対応として、短期借入金や長期借入金の金融機関に対する信用枠を十分確保しております。 また、当社グループは、財務戦略の一環として親会社、子会社間においての資金効率を高める目的で、グループ内キャッシュ・マネジメント・システムを実施しております。グループ全体の資金状況を可視化し、外部からの調達は親会社主導による一元化、資金需要のある子会社へ最適配分する一方、余剰資金のある子会社から資金調達を行うことで資金効率化、流動性管理の高度化を図っております。 さらに、資金需要に柔軟に対応したバックアップラインの強化を図るため、コミットメントライン(短期借入金)形態によるシンジケートローン(極度設定額20億円)の更新を実施し、手許流動性の確保に努めました。 なお、当連結会計年度末のコミットメントライン設定額は50億円であり、内訳は相対契約30億円、シンジケートローン契約20億円であります。 同年度末の借入実行残高は8億2千万円、借入未実行残高は41億8千万円であります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年 3月期   2023年 3月期   2024年 3月期   2025年 3月期   2026年 3月期 自己資本比率(%)   54.0   56.7   55.7   58.3   59.4 時価ベースの自己資本比率(%)   12.6   14.7   17.6   21.1   31.7 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   6.4   -   3.8   3.0   2.6 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   43.1   -   67.3   58.0   41.7 D/Eレシオ(倍)   0.36   0.28   0.26   0.23   0.19 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い D/Eレシオ:有利子負債/自己資本 (注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 (注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 (注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 (注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。 (注5)2023年3月期におけるキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは営業キャッシュ・フローがマイナスであるため記載を省略しております。 2026年3月31日現在の自己資本比率は59.4%と前連結会計年度末と比較し、1.1ポイント上昇しております。製品販売価格改定の進捗による営業利益の増加等に伴う利益剰余金の増加によるものであります。 D/Eレシオ:有利子負債/自己資本 Net D/Eレシオ:ネット有利子負債(有利子負債-現預金)/自己資本 2026年3月31日現在のD/Eレシオは0.19倍、ネットD/Eレシオは0.06倍であります。借入額の減少および純資産増加に伴い、前連結会計年度より低下いたしました。 今後は自己資本の水準に加え、最適な資本構成および負債比率の観点から、適切な有利子負債の活用も含め、収益力の改善とのバランスを踏まえた資本政策を進めてまいります。 2026年3月31日現在、短期借入金、長期借入金およびリース債務の内訳は以下のとおりであり、有利子負債の合計は62億1千7百万円となっております。 (契約債務) 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円) 契約債務   合計   1年以内   1年超3年以内   3年超5年以内   5年超 短期借入金   1,400   1,400   -   -   - 長期借入金   4,652   1,456   2,208   987   - リース債務   165   60   82   22   - (注) 連結貸借対照表の1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたり、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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