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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

OATアグリオ

OAT Agrio Co., Ltd.4979 · Standard · 化学

農薬・肥料・バイオスティミュラントの三本柱で食糧増産に貢献。独自の栽培技術で世界の農業課題に挑む。

概要

大塚化学のアグリテクノ事業部から2010年に分離・設立された企業。殺虫剤・殺菌剤などの農薬、養液土耕栽培システム、バイオスティミュラントを開発・製造・販売する。2025年12月期の売上高は約320億円、従業員596名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

防除・施肥灌水・バイオスティミュラントの三つの技術領域

当社グループは、農薬(防除技術)、肥料と養液土耕栽培システム(施肥灌水技術)、植物の免疫力を高めるバイオスティミュラントの三分野で事業を展開する。単一セグメントだが、農薬分野の売上高は117億円、肥料・バイオスティミュラント分野は201億円(2025年12月期)。主力製品には殺虫剤「オンコル粒剤5」「ダニサラバフロアブル」、殺菌剤「ショウチノスケフロアブル」、肥料「OATハウス肥料シリーズ」、バイオスティミュラント「アトニック」などがある。

29社の連結子会社を持つグローバルネットワーク

国内では旭化学工業、海外ではインドのOAT&IIL India Laboratories、スペインのLIDA Plant Research、オランダのBlue Wave Holding(クリザールグループ)など29社を連結子会社とする。研究開発拠点は徳島県鳴門市の研究所、インドの共同研究所、スペインのLIDAの三つ。販売は全農や商社経由のほか、子会社の直販チャネルを通じてアジア・中南米・アフリカ市場へ拡大している。

売上高は10年で3倍に拡大、利益も増加基調

2012年12月期の売上高は103億円だったが、2025年12月期には320億円に達した。当期純利益は同期間で2億円から23億円へ増加。2025年12月期の営業利益率は10.8%。自己資本比率やROEの向上を掲げ、新中期経営計画(2024-2026年)では研究開発への積極投資を打ち出している。財務体質強化のためグループ全体でのキャッシュマネジメントも進める。

丸善薬品産業との業務提携と主要販売先

2020年2月に丸善薬品産業株式会社と業務提携を締結。2025年12月期の販売実績では、丸善薬品産業向けが全体の16.2%(51億円)を占める最大の販売先である。国内では全農(全国農業協同組合連合会)や商系代理店を通じた販路を持ち、海外では商社経由とグループ直販の両面で顧客へアプローチする。ウェブ直販サイト「AGRIO」も運営し、一般消費者向け商品も取り扱う。

業界の中での役割は農業資材メーカー(農薬・肥料・バイオスティミュラントの開発・供給)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
320億円
営業利益
35億円
営業利益率
10.9%
純利益
23億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
肥料・バイオスティミュラント202億円63.1%
農薬118億円36.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01農業(防除技術)主力

病害虫や雑草から農作物を守る農薬を開発・製造し、全農や商社、メーカー向けに販売。殺虫剤、殺菌剤、除草剤など多様な製品を持ち、水稲、野菜、果樹など幅広い作物に対応。環境に優しい天然由来の「グリーンプロダクツ」も強み。

主要顧客全農、商社

主な製品・サービス4
殺虫剤(オンコル粒剤5など)
水稲や野菜などの害虫を防除する粒剤や液剤。長年の実績を持つ製品群。
殺菌剤(ショウチノスケフロアブルなど)
いちご、メロン、果樹などの病気を防除するフロアブル剤や水和剤。
除草剤(かねつぐ1キロ粒剤など)
水田や畑の雑草を防除する粒剤。
植物成長調整剤(アトニック)
植物の生育を調整し、収量や品質を向上させる薬剤。

02農業(施肥灌水技術)主力

施設園芸農家向けに、養液土耕栽培システムと肥料を販売。肥料混入機と点滴チューブで水・肥料を作物の株元に正確に供給し、収量向上と省力化を実現。発売25年以上、累計販売台数約3,000台の実績。切り花の品質保持剤も世界的に展開。

主な製品・サービス3
養液土耕栽培システム
液体肥料混入機、点滴チューブなどから構成される液肥供給システム。トマト、いちごなどに使用。
OATハウス肥料シリーズ
トマト、いちご、花などの水耕栽培用肥料。
クリザールシリーズ
切り花の品質保持剤。生産者から消費者まで使用される。

03農業(バイオスティミュラント)準主力

植物が本来持つ免疫力や成長力を引き出すバイオスティミュラント製品を展開。植物成長調整剤「アトニック」を足がかりに、スペイン開発の葉面散布液肥を国内・海外で販売。耐暑性・耐病性向上、収量増加に貢献する。

主な製品・サービス5
アトニック
植物の代謝を活性化し、生育を促進する植物成長調整剤。水稲、果樹、野菜などに広く使用。
リダバイタル
スペインLIDA社開発の葉面散布液肥。植物の活力を高める。
プロテクト
環境ストレスを低減し、果皮強度の向上が期待できる葉面散布液肥。
ポテト―ル
馬鈴薯・甘藷用の葉面散布液肥。光合成を促進して収量増加を図る。
炎天マスター
猛暑対策用のトマト向け葉面散布液肥。高温ストレスを緩和する。

製品と技術

殺虫剤・殺菌剤など多彩な農薬ラインアップ

防除技術分野では、殺虫剤「オンコル粒剤5」(ベンフラカルブ原体)が水稲やさとうきびに適用され、特許出願は1981年。天然由来成分を活用したグリーンプロダクツ「サフオイル乳剤」(サフラワー油・綿実油)や「アカリタッチ乳剤」(プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル)は使用回数制限がなく、環境負荷が低い。殺菌剤「ショウチノスケフロアブル」(フルチアニル)はいちご・メロン向け。除草剤「かねつぐ1キロ粒剤」(シクロスルファムロン)は水稲用。植物成長調整剤「アトニック」はバイオスティミュラントにも区分される。

養液土耕栽培システムとスマート農業サービス

施肥灌水技術の柱は「養液土耕栽培システム」。液体肥料混入機と点滴チューブで構成され、作物の株元に水と肥料を自動供給する。累計販売台数約3,000台で、トマト、いちご、きゅうりなどに対応。2017年度から新機種「液肥混入機TTシリーズ」を販売。さらに生育診断システムを統合した「アグリオいちごマスター」を本格普及中。いちご栽培に特化したトータルソリューションで、今後はトマトなど他作物への拡大を計画する。

バイオスティミュラントとグリーンプロダクツの拡充

バイオスティミュラント製品は、植物の免疫力を高め耐性や成長を促進する。主力は「アトニック」(5-ニトログアヤコール等)で、水稲やいちごに使用。2025年の肥料・バイオスティミュラント分野売上高は201億円に達し、国内では「ポテトール」「炎天マスター」「リダバイタル」などが好調。スペインのLIDA Plant Researchではバイオスティミュラントの研究開発を担う。グリーンプロダクツとして「カリグリーン」(炭酸水素カリウム)や「トアロー水和剤CT」(BT菌結晶毒素)も提供する。

切り花品質保持剤「クリザールシリーズ」のグローバル展開

オランダの子会社Blue Wave Holding B.V.(クリザールグループ)は、切り花の品質保持剤「クリザールシリーズ」を世界中に供給する。生産者向けから小売・消費者向けまで幅広い製品を持つ。ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、アジア各国の市場にネットワークを有し、当社グループの海外売上に貢献する。国内では花卉資材「美咲」も販売する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

植物由来化学品で差別化、中堅

OATアグリオは、化学業界において植物由来の機能性化学品・化粧品原料を手掛ける中堅企業。売上高は300億円弱で、同業のクラレ(売上高約7,000億円)や東洋紡(同約4,000億円)と比べ規模は小さいが、特定のニッチ領域に特化している。クラレや東洋紡が多角化する中、天然由来成分へのこだわりで差別化を図る。営業利益率は約10%と安定しており、高付加価値戦略が奏功している。しかし、海外展開比率は低く、内需依存の側面がある。

強み

  • 植物由来の化学品・化粧品原料で差別化し、環境配慮ニーズに対応。
  • 営業利益率10%超を維持し、高付加価値品が収益を支える。
  • 特定領域で専門性を発揮し、大手が参入しにくい市場を開拓。
  • 売上高が緩やかに増加し、2025年12月期には320億円見込み。

課題

  • クラレ等の大手に比べ資源・販路で劣り、規模拡大が課題。
  • 内需依存で海外市場開拓が遅れており、成長機会を逸している。
  • 植物由来技術は他社も開発可能で、差別化の持続性に懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がOATアグリオ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19845パーカーコーポレーション377億円7.5倍
24112保土谷化学工業369億円11.4倍
37874レック366億円10.6倍
44463日華化学357億円9.6倍
54951エステー353億円19.8倍
64979OATアグリオ324億円10.1倍
74064日本カーバイド工業315億円11.9倍
84410ハリマ化成グループ293億円11.6倍
94620藤倉化成293億円8.9倍
104635東京インキ290億円14.5倍
114973日本高純度化学285億円15.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

大塚化学からの新設分割で設立された2010年

2010年9月、大塚化学株式会社のアグリテクノ事業部を新設分割し、資本金1千万円で「大塚アグリテクノ株式会社」を設立。翌2011年1月には資本金を3億1千万円に増資した。この分離により、既存の農薬・肥料事業を独立した法人として継承し、後の成長基盤を築いた。

旭化学工業の子会社化と製品投入の2011〜2013年

2011年12月、旭化学工業株式会社を株式取得により完全子会社化。これにより生産・研究能力を拡充した。2013年3月には殺菌剤「ガッテン乳剤」を発売。同じ月、インドのInsecticides(India)Limitedとの共同研究を目的にOAT&IIL India Laboratories Private Limitedを設立し、海外研究開発拠点を確保した。

上場と商号変更を経た2013〜2014年

2013年12月、OAT Pakistan Private Limitedの第三者割当増資により同社を子会社化し、同時に商号を「OATアグリオ株式会社」に変更。本店を東京都千代田区神田小川町一丁目3番1号に移転した。2014年6月には東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資本市場からの資金調達を可能にした。

市場第一部指定と海外子会社設立ラッシュの2015〜2018年

2015年12月、東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。2016年にはインドネシアにPT. OAT MITOKU AGRIO、中国に潤禾(舟山)植物科技有限公司を設立。2017年12月にISO9001を取得。2018年にはスペインのLIDA Plant ResearchとオランダのBlue Wave Holding B.V.を相次いで子会社化し、欧州での事業基盤を強化した。

栽培研究センターの認証取得と子会社整理の2019〜2023年

2019年1月、栽培研究センターでいちご栽培のGLOBALG.A.P.認証を取得。2020年2月、丸善薬品産業と業務提携を結ぶ一方、OATアグリフロンティア株式会社を清算した。2022年4月にプライム市場へ移行後、2023年10月にはスタンダード市場へ移行。同年12月にはOAT Pakistan Private Limitedの株式を譲渡し、子会社から除外した。

売上高300億円台に乗せた2024〜2025年

2024年12月期の売上高は298億円、営業利益31億円を計上。2025年12月期には売上高320億円、営業利益35億円に拡大し、純利益も23億円と過去最高を更新した。新中期経営計画の2年目として、グリーンプロダクツやバイオスティミュラント、スマート農業への投資を強化。研究開発費を積極投下し、2030年のあるべき姿に向けた成長戦略を推進中である。

年表20件を開く

2010年代

  • 2010年9月創業大塚化学株式会社・アグリテクノ事業部を新設分割により「大塚アグリテクノ株式会社」(資本金1千万円)を設立
  • 2011年1月資本金を3億1千万円に増資
  • 2011年12月M&A旭化学工業株式会社を株式取得により完全子会社化
  • 2013年3月殺菌剤「ガッテン乳剤」発売
  • 2013年3月創業Insecticides(India)Limitedと共同研究を目的にOAT&IIL India Laboratories Private Limitedを設立
  • 2013年12月M&AOAT Pakistan Private Limitedより第三者割当増資にて同社株式を取得し子会社化 OATアグリオ株式会社に商号変更 東京都千代田区神田小川町一丁目3番1号に本店移転
  • 2014年6月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2014年10月創業OATステビア株式会社を設立
  • 2015年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 2016年1月創業PT. OAT MITOKU AGRIOを設立
  • 2016年5月創業潤禾(舟山)植物科技有限公司を設立
  • 2016年9月創業OATアグリフロンティア株式会社を設立
  • 2017年12月OATアグリオ株式会社でISO9001取得
  • 2018年7月M&ALIDA Plant Research, S.L.を株式取得により子会社化
  • 2018年12月M&ABlue Wave Holding B.V.を株式取得により子会社化
  • 2019年1月栽培研究センターにて、いちご栽培の「GLOBALG.A.P.」の認証取得

2020年代

  • 2020年2月丸善薬品産業株式会社と業務提携 OATアグリフロンティア株式会社を清算
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年10月東京証券取引所のプライム市場からスタンダード市場に移行
  • 2023年12月OAT Pakistan Private Limitedを株式譲渡により当社子会社から除外

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益率2026年12月期まで12.0%
  • 連結ROE2026年12月期まで13.8%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    研究開発の加速と新製品開発

    安全性の高い新規化学合成農薬、有機JAS適合グリーンプロダクツ、免疫力を高めるバイオスティミュラントの研究開発に注力。プロバイオポニックスの実証試験やスマート農業サービスの普及・進化にも取り組む。

  2. 02

    グローバル展開と営業体制強化

    グループ各社の独自製品を他社の販路も活用して展開し、グローバルな普及拡大を目指す。市場ニーズを把握し、迅速に対応できる営業体制を構築し、研究成果の製品化によりポートフォリオを充実させる。

  3. 03

    生産性向上とコスト最適化

    グローバルネットワークを活用し、調達から生産・在庫・販売のプロセス全体を最適化・効率化する。人材育成や職場環境改善への投資により業務の付加価値を高める。

  4. 04

    財務体質の強化と株主還元

    グループ全体のキャッシュマネジメントにより効率的な資金バランスを整え、有利子負債残高を減少。自己資本比率やROEなどの財務指標達成に向け、強固な財務基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で596人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は700万円で、9期前と比べて+4.3%平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は8.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月246
2017年12月281
2018年12月541
2019年12月67142.56.3556
2020年12月68042.66.5537
2021年12月74842.37.0556
2022年12月70442.07.0576
2023年12月70041.77.7585
2024年12月68041.98.3601516
2025年12月70042.48.6596587

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社30(国内 13 / 海外 17、うち連結子会社 29) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社・工場 — オランダ、ナールデン1,981百万円
アグリテクノ事業
栽培研究センター — 徳島県鳴門市475百万円
アグリテクノ事業
研究所 — インド、ラジャスタン州253百万円
アグリテクノ事業
鳴門研究所 — 徳島県鳴門市245百万円
アグリテクノ事業
鳴門工場 — 徳島県鳴門市229百万円
アグリテクノ事業
本社・工場 — スペイン、バレンシア州228百万円
アグリテクノ事業
本社・工場 — インドネシア、ジャカルタ104百万円
アグリテクノ事業
本社・工場 — 奈良県生駒郡76百万円
アグリテクノ事業
工場 — 中国浙江省0百万円
アグリテクノ事業
主な関係会社
  • 国内
    旭化学工業㈱
    奈良県生駒郡斑鳩町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    OAT&IIL India Laboratories Private Limited(注)2
    インド デリー · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 海外
    Asahi Chemical Europe s.r.o.(注)3
    チェコ プラハ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Asahi Agrio Deutschland GmbH(注)3
    ドイツ連邦共和国 ドレスデン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.OAT MITOKU AGRIO(注)2
    インドネシア ジャカルタ · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 海外
    潤禾(舟山)植物科技有限公司(注)2
    中国浙江省 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    LIDA Plant Research, S.L.
    スペイン バレンシア州 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 国内
    ENSOFO LA GRANJA S.L.(注)3
    スペイン バレンシア州 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 国内
    LIDA PLANT RESEARCH PORTUGAL(注)3
    ポルトガル リスボン · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 国内
    ㈱インプランタイノベーションズ
    神奈川県横浜市鶴見区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Blue Wave Holding B.V.
    オランダ アムステルダム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Enhold. B.V.(注)2(注)3
    オランダ ナールデン · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社18社を開く
  • Chrysal International B.V.(注)2(注)3オランダ ナールデン100%
  • Enhold Vastgoed B.V.(注)3オランダ ナールデン100%
  • Florissant B.V. (注)3オランダ ルーロファレントスフェーン100%
  • Hortipack Holland B.V.(注)3オランダ ローゼンダール100%
  • Deco Colors Holland B.V.(注)3オランダ ティール95%
  • Chrysal Japan Ltd. (注)3大阪府富田林市67%
  • Chrysal S.A.R.L. (注)3フランス ボワザン・ル・ブルトヌ―100%
  • Chrysal USA Inc. (注)3アメリカ フロリダ州100%
  • Chrysal UK Ltd. (注)3イギリス ウェストヨークシャー100%
  • Chrysal RSA Proprietary Ltd. (注)3南アフリカ ジャーミストン100%
  • Chrysal S.A.(注)2(注)3コロンビア ボゴタ100%
  • Chrysal Africa Ltd.(注)3ケニア ナイロビ100%
  • Everflor Ecuador S.A.(注)3エクアドル キト100%
  • Luna Holding B.V. (注)3オランダ ナールデン100%
  • Spring from Holland BV (注)3オランダ ザッセンハイム100%
  • Harry VernooyIm-& Export BV(注)3オランダ ザッセンハイム100%
  • Chrysal Servicesand Distribution Colombia SAS(注)3コロンビア クンディナマルカ県100%
  • ㈱むさしのタネ千葉県旭市29%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は320億円営業利益35億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.4%、利益が+12.9%。

売上高
+7.4%
320億円
営業利益
+12.9%
35億円
純利益
+9.5%
23億円
営業利益率
10.9%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高338億円320億円
営業利益38億円35億円
純利益24億円23億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は195億円、営業利益は35億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+13.4%、営業利益は+29.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q932526.917
2023年2Q71811.36
2023年3Q5935.12
2023年4Q670
2024年1Q80911.37
2024年2Q771114.39
2024年4Q141117.85
2025年2Q1722715.718
2025年4Q14885.45
2026年2Q1953517.924

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は103億円から320億円へ3.1倍に増えた。直近期の営業利益率は10.9%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月10352
Insecticides(India)Limitedと共同研究を目的にOAT&IIL India Laboratories Private Limitedを設立
2013年12月10975
OATステビア株式会社を設立
2014年12月11473
2015年12月121117
PT. OAT MITOKU AGRIOを設立
2016年12月129169
2017年12月1411913
LIDA Plant Research, S.L.を株式取得により子会社化
2018年12月1531713
2019年12月21980
2020年12月203138
2021年12月2272015
2022年12月2703423
2023年12月2903825
2024年12月298313210.421
2025年12月320353610.923

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高320億円のうち、営業利益として残るのは35億円10.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は23億円、売上の7.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金51.9%166億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.2%119億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.9%35億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
48.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.6pt
10.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.8pt
7.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.5pt
13.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが49億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは34億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は45億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−1−13−214
2013年12月7−63116
2014年12月7−5−7212
2015年12月8−40416
2016年12月19−8−21125
2017年12月5−2−11316
2018年12月−5−99111−10423
2019年12月24−5−91933
2020年12月19−3−131635
2021年12月362−393835
2022年12月14−6−10834
2023年12月18−6−111237
2024年12月38−6−253245
2025年12月49−15−333445

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は373億円。このうち返さなくてよい自己資本が200億円で、自己資本比率は50.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月90276330.2
2013年12月100336731.8
2014年12月97395838.3
2015年12月102445841.6
2016年12月115486737.7
2017年12月121635848.9
2018年12月3077523222.0
2019年12月2976822920.5
2020年12月2887621223.9
2021年12月2839119229.2
2022年12月31011919135.6
2023年12月34014919140.9
2024年12月34717117646.0
2025年12月37320017450.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
53億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
129億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
36億円
在庫として抱えている分
負債合計
174億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中23位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中154位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.4%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
10.9%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.4%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
7.4%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,923で、1年前と比べて+25.2%過去52週の値幅のなかでは67%の位置にある。

¥2,923-2.2%1ヶ月+21.6%1年+25.2%時価総額324億円
過去52週の値幅
安値¥2,065高値¥3,350

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.1倍
PER (会社予想)12.2倍
PBR1.39倍
配当利回り2.05%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月は-1.2%と小幅安。7月15日に2550円と戻り高値を付けた後、7月28日には2434円まで下落し、現在はこの水準。25日線(2500円)を3%下回り、75日線(2588円)からは6%乖離。52週高値3350円に対して27%安、安値2065円からは18%高。出来高は6月末に5万株超の商いがあったが、その後は2万株前後で落ち着いており、売買は低調。RSIは40.3とやや弱含み。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは10.56倍で業界平均の約18.0倍を大きく下回り、割安感が強い。PBRは1.24倍で業界平均1.40倍を下回る。配当利回りは2.47%と業界平均2.76%をやや下回るが、ROEは13.4%と高水準。収益は増加傾向で、2025/12期の売上高は320億円と前期比7.4%増を見込む。割安だが、配当利回りは業界平均を下回る点が懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.1倍17.8倍
PER (予想)12.2倍
PBR1.39倍1.41倍
ROE13.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

農業用資材市場は国内農業の縮小傾向や価格競争の激化に直面している。強気派は、国内農業の効率化ニーズの高まりや、新製品開発による成長可能性を評価する。一方、弱気派は、市場の成熟や競争激化による収益性の低下、原材料コストの上昇を懸念する。業績は緩やかな成長を示しているが、為替や原材料価格の変動が収益に影響を与える可能性がある。

プラスに働く材料7
  • 国内農業の生産性向上需要

    農業従事者減少の中、効率化資材への需要は堅調と見られる。

  • 安定した収益基盤

    売上高は緩やかに増加し、営業利益率も10%超を維持している。

  • 株主還元の充実

    配当利回り2.47%と安定配当を継続している。

  • 売上高3期連続増加で最高益更新の流れ決算発表後影響

    売上高290→298→320億円、営業利益31→35億円。7%増収続けば営業利益37億円。

  • PER10.6倍・PBR1.2倍は割安、ROE13.4%で再評価余地不定影響

    PER10.56倍・PBR1.24倍。ROE13.4%に見合いPBR1.5倍なら株価約2割上昇。

  • 営業利益率が10.94%へ改善、収益性向上の持続通年影響

    営業利益率10.4%→10.94%と2期連続改善。1%改善で営業利益約3.2億円増。

  • 配当利回り2.47%は株価の下支え要因継続影響

    配当利回り2.47%と安定。利下げ局面で相対的魅力が出て下値堅い。

マイナスに働く材料7
  • 国内農業市場の縮小

    国内の農業生産額は長期的に減少傾向にあり、市場そのものが縮小する恐れがある。

  • 価格競争の激化

    同業他社との競争が激しく、価格引き下げ圧力が収益を圧迫する可能性がある。

  • 原材料コストの上昇

    原油や樹脂などの原材料価格上昇が製造コストを押し上げ、利益率低下につながりかねない。

  • 純利益が25→21→23億円と伸び悩み決算発表後影響

    営業利益は増加も純利益は2023年25億円→24年21億円→25年23億円。EPS成長は緩い。

  • 営業利益率10.94%は過去最高水準、反動減リスク通年影響

    営業利益率10.94%が高水準。1ポイント低下で営業利益約3.2億円減。

  • 外国株主比率2.4%と低く、需給が細い継続影響

    外国持ち株比率2.4%と低く、資金流入が限定的。売り時には出来高増で急落も。

  • 小型株ならではの流動性リスク不定影響

    時価総額269億円と小型。大口売却で株価が乱高下しやすい。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場縮小リスクがある中で、成長が維持できるかを示す指標。
営業利益率
価格競争やコスト変動の影響を確認する。
原材料価格の動向
原油や樹脂価格の変動が収益に直接影響するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは2.05%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
2.05%
いまの株価に対して
配当性向
32.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月1515.0
2017年12月1820.013.1
2018年12月2011.122.7
2019年12月200.038.3
2020年12月200.028.2
2021年12月2312.519.5
2022年12月45100.022.1
2023年12月5522.223.8
2024年12月550.030.7
2025年12月609.132.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ15,309人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.6%を占め、残る55.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他40.739.445.144.141.150.4
事業法人30.430.129.932.536.330.2
金融機関23.021.916.815.916.514.4
自己株式2.24.84.57.18.08.9
証券会社1.52.43.43.23.22.5
外国法人4.36.34.84.32.92.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01光通信KK投資事業有限責任組合5.98
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.93
03伊藤忠ケミカルフロンティア株式会社4.87
04大塚化学株式会社4.66
05株式会社りそな銀行4.19
06丸善薬品産業株式会社4.19
07株式会社グローカルジャパン4.19
08OATアグリオ社員持株会3.46
09株式会社エス・ディー・エスバイオテック2.79
10ハイケム株式会社2.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+208%、1株純資産は14期で+89%。直近期のROEは13.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月759857.9
2013年12月1671,12615.8
2014年12月6569010.116.741.6
2015年12月12678917.112.826.6
2016年12月18388321.97.315.0
2017年12月13054625.310.713.1
2018年12月11762419.98.122.7
2019年12月05620.11896.538.3
2020年12月7763612.98.928.2
2021年12月13578519.27.719.5
2022年12月2141,04323.47.022.1
2023年12月2361,35120.07.323.8
2024年12月2021,56613.99.930.7
2025年12月2301,86513.49.432.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額168百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岡尚代表取締役社長65189,486
北口聡史取締役 上席執行役員 経営企画室室長 生産統括部部長6135,715
奥村亘取締役 上席執行役員 海外営業本部本部長6133,752
高瀬尋樹取締役 執行役員 総務部部長5724,781
末村泉美取締役 執行役員 国内営業本部本部長5916,304
渡辺伊都子取締役 執行役員 人事部部長6213,400
木村稔取締役(監査等委員)511,800
小川順取締役(監査等委員)59
荒木源德取締役(監査等委員)631,400
山本啓太54

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61034114524
社外取締役323238

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,517字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは『食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で世界の人々に貢献します』という経営理念の下、先進的な農薬及び肥料の研究開発、栽培技術の探求、製造及び国内外での販売を主たる事業として取り組んでおります。 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(OATアグリオ株式会社)及び連結子会社29社(旭化学工業株式会社、潤禾(舟山)植物科技有限公司、OAT&IIL India Laboratories Private Limited、Asahi Chemical Europe s.r.o.、PT. OAT MITOKU AGRIO、LIDA Plant Research, S.L.、株式会社インプランタイノベーションズ、Blue Wave Holding B.V.等)と非連結子会社1社及び関連会社2社により構成されております。 当社グループは、特徴的な農薬製品や肥料製品及び独創的な栽培技術を持ち、生産者や一般消費者に対し多様な支援を行い、そこで得られた現場のニーズをフィードバックし研究開発に活用しております。 現在、当社グループは以下の3つの技術ごとにサービスを提供しており、それらの定義を次のように考えております。 (1)防除技術 防除技術とは、農作物に対して悪影響を与える病害虫から農作物を守る技術と、不要な植物(雑草類)を駆除する技術を合わせた総称であります。当社グループでは、植物の医薬品と位置づける「農薬」として提供しております。 (2)施肥灌水技術 施肥灌水技術とは、農作物を適正に生育させるための栄養分を与える技術と、農作業の省力化や効率化を図る技術を合わせた総称であります。当社グループでは、植物の栄養分と位置づける「肥料」とそれらを農作物に供給する「養液土耕栽培システム」として供給しております。 (3)バイオスティミュラント バイオスティミュラントとは、植物が本来持つ能力や機能を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長促進を促す物質や技術の総称であります。当社グループでは、バイオスティミュラントに属する肥料、活力剤を提供しております。 (食糧増産に貢献する技術と当社グループが提供するサービス) 当社グループの特徴は、上記3つの技術ごとにサービスを提供することによって、食糧増産を目指す多面的なソリューションを提供できる点にあります。環境問題や食糧増産問題に直面する農業従事者をターゲットとして、現場のニーズや悩みを汲み上げ、農薬・肥料・バイオスティミュラント全方面の研究開発へ活用してまいります。また、「栽培」を通じた企業文化の構築による新たにD2Cビジネスに挑戦し、多様な製品を一般消費者にも提供していくことができると考えております。 また、循環型社会の実現を目指したプロバイオポニックス(有機質肥料活用型養液栽培)の実証試験、施設園芸分野での省力化・効率化、ビッグデータを活用したスマート農業の実践に向けた栽培トータルソリューションサービス『アグリオいちごマスター』のバージョンアップや普及にも引き続き取り組んでまいります。今後、新規就農者や農業分野へ新規参入を検討の企業などをターゲットに様々な形でサービスを提供できると考えております。 当社グループの主要製品である農薬・肥料・バイオスティミュラント製品を提供するためには、原体と呼ばれる有効成分や各種製剤を自社開発する研究開発体制が必要となります。 当社グループは研究開発拠点として、国内及び海外(インド共和国・スペイン)に3拠点を保有しております。 国内の研究開発拠点として、徳島県鳴門市に研究所を開設し、原体の自社開発や各種製剤開発のため、化合物の合成やスクリーニングを行っております。同地には研究所だけでなく、当社グループの開発した原体や各種製剤を生産する工場設備や生産された農薬・肥料・バイオスティミュラント製品の有効性を実地調査するための栽培研究センターも併設しております。 海外の研究開発拠点として、インド共和国にInsecticides(India)Limitedとの共同研究所OAT&IIL India Laboratories Private Limitedを設立し、国内の研究開発拠点と同様に化合物の合成やスクリーニングを行っております。また、スペインのLIDA Plant Research, S.L.では、バイオスティミュラント製品の研究開発を行っております。 当社グループは、アグリテクノ事業の単一セグメントであるため、技術ごとに当社グループのサービスについて記載しております。 (1)防除技術(農薬製品の提供) 当社グループは、農薬の研究開発及び製造を行い、全農(全国農業協同組合連合会)を始め、商社やメーカー向けに販売を行っております。 農業では、特定の作物を人為的な環境で単一栽培するため、病害虫や雑草が発生しやすく、一定の収量と品質を確保することが困難となります。 農薬は、農作物の栽培を行う上で、その収量や品質、また安全性の確保に重要な役割を担っており、国内外の食糧増産に貢献しております。 農薬の機能ごとの分類として、殺虫剤・殺菌剤・殺虫殺菌剤・除草剤・殺そ剤・植物成長調整剤・補助剤・その他に分類されます。 当社グループが取り扱う主要な農薬製品は以下のとおりであります。 分類   原体名   製剤名   適用作物 殺虫剤   ベンフラカルブ     オンコル粒剤5 (特許出願)1981年6月 (登録取得)1986年10月   水稲・さとうきび・きくなど オレイン酸ナトリウム   オレート液剤 (※1) (特許出願)1994年8月 (登録取得)1992年12月   野菜類・果樹類など アラニカルブ   オリオン水和剤40 (特許出願)1982年11月 (登録取得)1993年11月   なし・かんきつ・もも・キャベツなど トルフェンピラド   ハチハチ乳剤 (特許出願)1989年9月 (登録取得)2002年4月   キャベツ・はくさい・レタスなど シフルメトフェン   ダニサラバフロアブル (特許出願)2000年8月 (登録取得)2007年10月   茶・いちご・すいかなど バチルスチューリンゲンシス菌の産生する結晶毒素   トアロー水和剤CT (※1)(※2) (登録取得)2002年3月   野菜類・りんごなど プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル   アカリタッチ乳剤 (※1)(※2) (登録取得)2001年4月   野菜類・果樹類・ホップなど 調合油(サフラワー油、綿実油)   サフオイル乳剤 (※1)(※2) (登録取得)2010年10月   かんきつ・いちご・野菜類・トマト・ミニトマトなど 殺菌剤   フルチアニル   ショウチノスケフロアブル (特許出願)1999年12月 (登録取得)2014年12月   いちご・メロン・すいかなど オキスポコナゾールフマル酸塩   オーシャイン水和剤 (特許出願)1989年10月 (登録取得)2000年4月   りんご・なし・ぶどうなど 炭酸水素カリウム   カリグリーン (※1)(※2) (登録取得)2002年5月   野菜類・トマトなど 除草剤   シアン酸ソーダ   シアノット (※2) (登録取得)2003年12月   キャベツなど シクロスルファムロン   かねつぐ1キロ粒剤 (※2) (登録取得)2013年9月   水稲 植物成長調整剤   デシルアルコール   コンタクト (※2) (登録取得)1982年7月   たばこ 5-ニトログアヤコール ニトロフェノール   アトニック (※3)(※4)     水稲・りんご・トマト・いちご・菜種など ※1 当社が「農薬登録を有する天然・食品添加物由来又は有機JAS適合農薬など使用回数に制限のない安心安全な環境にも優しい防除資材」と定義している『グリーンプロダクツ』製品となっております。 ※2 買収等により取得した製剤であり、特許出願をしておりませんので、記載を省略しております。 ※3 国内登録を取得しておりませんので、記載を省略しております。 ※4 日本国内において、植物成長調整剤は農薬として規制を受けておりますが、当社においてこのうち「アトニック」につきましては、バイオスティミュラントとして区別しております。 ①販売体制 当社グループの販売体制としましては、国内向けは国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、国内2支店、4営業所が、全農、商系代理店を通じた新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしていきます。 海外向けは海外営業本部を窓口として、商社経由の販売体制と当社及び当社グループ会社直販体制の両面から、当社グループ会社と協議の上で海外の顧客へアプローチしております。特にアジア・中南米・アフリカ地域は人口増加率が高く、今後の成長が見込まれる市場であるため、アジア・中南米・アフリカ地域への販売体制を強化しております。 具体的な取組みとしましては、農家集会での商品説明会やパートナー企業向け技術説明会等を行い、販売促進に注力しております。 ②研究開発体制 当社グループでは、徳島県鳴門市にある研究所に研究開発部を置き、「人や環境に優しい」、「高い安全性」、「世界に通用する独創的な技術」、「世界的なニーズの高い分野の開発」をキーワードに、基礎研究から応用研究まで行っております。 国内で農薬を新規に開発し、製造・販売を行うには、農薬取締法に定められた登録を取得する必要があります。登録の取得には、厳格な手続きと多様な試験が要求され、およそ十年の歳月と数十億円に及ぶ経費を要すると想定されます。(図表) 当社では、インドの子会社OAT&IIL India Laboratories Private Limitedとの協力体制を構築し、自社での新規農薬の研究開発スピード向上に取り組んでおります。 出典:農薬工業会、農林水産省 (2)施肥灌水技術(肥料製品の提供) 当社グループは、施設園芸農家向けに養液土耕栽培システムと肥料の販売を行っております。 養液土耕栽培システムは、液体肥料混入機と点滴チューブ及びその他周辺部材から構成され、養水分を正確に作物の株元に供給できるシステムです。作物の生育ステージに合わせて水と肥料の正確な施用を自動化することで、農業従事者の間口を広げると共に、農作物の収穫量向上に貢献します。 養液土耕システムは、農家の労力軽減、環境負荷の低減、作物の品質向上や収穫量増加などの目的で使用されています。発売開始後25年以上の実績があり、累計販売台数は約3,000台で全国の農家に導入されております。2017年度からは新機種である液肥混入機TT(Tractable(扱いやすく)&Trustable(信頼できる))シリーズの販売を開始いたしました。導入されている作物は、トマト、いちご、きゅうり、ピーマン、ぶどう、カーネーション等多岐に亘っております。現在、養液土耕システムと生育診断システムを一体化した新サービス『アグリオいちごマスター』を本格的に国内市場にて普及活動を行い、スマート農業に参入してまいります。今後は、いちご以外の作物(トマト、ピーマンなど)にも広げる予定です。 当社グループが取り扱う主要な肥料製品と養液土耕栽培システムの特徴は以下のとおりであります。 分類   製品名   用途 肥料   OATハウス肥料シリーズ   トマト、いちご、花などの水耕栽培用肥料 亜リン酸粒状肥料   果菜類・葉菜類・根菜類・果樹類・芝などの粒状肥料 ホスプラス   果菜類・葉菜類・根菜類・果樹類・芝などの葉面散布肥料 養液土耕栽培用肥料   養液土耕栽培システム用肥料 ルートビーズ   豆類などの液状複合肥料 システム   養液土耕栽培システム   主にトマト・いちご・きゅうり・ピーマン・ぶどう・カーネーションなどの液肥供給システム 花卉資材   美咲・クリザールシリーズ   切り花の生産者用、輸送用、小売及び消費者用品質保持剤 OAT栽培トータルソリューションサービス   アグリオいちごマスター   いちご栽培システム(養液土耕栽培液肥供給システム、生育診断システム、その他機材及び農業資材(OAT製品:肥料・農薬・BS)、栽培暦、アドバイス ①販売体制 当社グループでは、肥料とシステムにおきましては国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、全国6ヶ所にある国内2支店、4営業所と、子会社の株式会社養液土耕栽培研究所を通じた活動により、全農、商系代理店を通して新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしてまいります。マーケティング体制としましては、支店に配置した営業グループがきめ細かいマーケティング活動を通じて、顧客ニーズへの対応に努めております。 また、これら当社グループの施肥灌水技術を家庭菜園や農業の現場へ提供しやすくするため、ウェブ直販サイト「AGRIO」の運営をしております。ウェブ直販サイト「AGRIO」では、リビングで野菜を育てる水耕栽培キット「Living Garden」や農作物の育成に必要な肥料成分を1本でカバーする専門肥料「ベジタブルライフA」、ステビアを利用した農業資材「OATファームA」、切り花のながもち液「美咲」等、一般消費者向けの商品を中心に取扱いを行っております。同サイトでは、園芸家の方や華道家の方から、使用方法等についてのアドバイスを掲載しております。 オランダのBlue Wave Holding B.V.(クリザールグループ)が持つネットワークを通じて、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ及びアジア各国の世界中の市場へ、切り花の品質保持剤(クリザールシリーズ)の積極的な営業活動を行っております。 ②研究開発体制 当社グループでは、徳島県鳴門市に研究開発部肥料・BS開発グループと栽培研究センターを設置し、施設園芸作物の施肥灌水技術並びに、肥料製品の品質改善と安定生産のための技術開発を行っております。 またBlue Wave Holding B.V.(クリザールグループ)の研究所において、切り花の品質保持剤(クリザールシリーズ)の品質改善のための技術開発や新製品開発を行っております。 (3)バイオスティミュラント(植物成長調整剤の提供) バイオスティミュラントは、植物が本来持つ免疫力や機能を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長促進を促す物質や技術を指しております。バイオスティミュラントは国内での認知度は向上段階にありますが、近年ヨーロッパを中心に、植物の成長や健康を助ける働きを持つバイオスティミュラントが、農薬や肥料と同等の独立した枠組みで捉えられようとしております。 当社では、バイオスティミュラントの一つである植物成長調整剤「アトニック」の販売を足がかりに、防除技術、施肥灌水技術に続く、当社サービスの第三の柱として確立すべく、注力しております。 国内でもスペインのLIDA Plant Research, S.L.が開発した天然物由来成分を配合した3製品を全国に展開しており、さらに、環境ストレスの低減や果皮強度の向上が期待できる製品「プロテクト」、気孔の開口をコントロールすることにより光合成を促進させ収量増加が期待できる製品「ポテト―ル」の普及を行ってまいります。また、当連結会計年度に上市した猛暑対策製品「炎天マスター」のさらなる普及・拡大を行ってまいります。 当社グループが取り扱う主要なバイオスティミュラントは以下のとおりであります。 分類   製品名   用途 植物成長調整剤   アトニック   水稲・りんご・トマト・イチゴ・菜種・とうもろこし・さとうきびなどの 植物成長調整剤 肥料   リダバイタル   葉面散布液肥(スペインLIDA社製品) アルガミックス   葉面散布液肥(スペインLIDA社製品) フルボディ   葉面散布液肥(スペインLIDA社製品) プロテクト   葉面散布液肥(スペインLIDA社製品) ポテト―ル   馬鈴薯・甘藷用の葉面散布液肥 炎天マスター   トマト用の葉面散布液肥 ①販売体制 アトニックにつきましては、当社海外営業部を通じて広く海外向けに販売活動を行っております。また、当社グループのAsahi Chemical Europe s.r.o.を通じて、主に東ヨーロッパ向けに販売活動を行っております。 具体的には欧州でのプロモーション活動や、バイオスティミュラント学会の開催を行い、販売促進に注力しております。 スペインのLIDA Plant Research, S.L.のネットワークを通じて、LIDA Plant Research, S.L.の開発した製品をヨーロッパ、南北アメリカなどへ積極的な営業活動を行っております。 当社グループでは、バイオスティミュラント製品におきましては、国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、全国6ヶ所にある国内2支店、4営業所を通じて、代理店を通して新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしてまいります。マーケティング体制としましては、支店に配置した営業グループがきめ細かいマーケティング活動を通じて、顧客ニーズへの対応に努めております。 ②研究開発体制 当社研究開発部のBS開発グループと旭化学工業株式会社、スペインのLIDA Plant Research, S.L.の研究所において、既に当社グループに収益貢献している「アトニック」とそれに続く製品の開発を行っております。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。 (注)無印 連結子会社 ※1 非連結子会社で持分法非適用会社 ※2 関連会社で持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題3,133字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で、世界の人々に貢献します。」という企業理念のもと、農薬や肥料、あるいは独自の栽培システムなどを開発・製造・販売する過程で、作物の増収に寄与する総合的かつ包括的な技術の開発と体系化に取り組んでおります。この技術・ノウハウの蓄積を基礎に「新たな食糧増産技術」を開発していくことで、増え続ける世界人口を支えるための食糧問題を解決し、株主の皆さまやお客さまから高い信頼と評価を得られるよう、企業価値の最大化を図ることを経営の基本方針としています。 当社グループの持つ技術や製品の機能を広く提案し、積極的な展開を行うことにより持続的な企業価値の向上を図ってまいります。またESG(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance))の観点も積極的に経営に取り入れてまいります。当社グループの企業活動は、持続可能な未来を社会と共に築くものであり、SDGs活動そのものであると考えております。 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、国内外の農業分野向けに事業展開を行っております。 世界人口の増加に伴い、食料の増産と安定供給が重要な課題となっており、今後は作物生産技術の高度化や高品質化へのニーズが一層高まると予想されます。また、環境保全の観点から、限られた資源を有効活用する栽培技術に対する新たなニーズも見込まれます。 このような状況の中で、当社グループは、食糧増産技術(アグリテクノロジー)を提供することで社会に貢献し、企業収益を高め企業価値の向上を図ることを基本方針としております。収益の拡大と財務体質の強化に努めるとともに、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献する企業活動を進めてまいります。 ①企業価値の向上 2024年2月に発表した「新中期経営計画(2024-2026年)<さらなる挑戦への積極投資>」に記載のとおり、持続可能な農業に貢献すべくイノベーションに向けて研究開発への集中投資を行い、日本国内やグローバルにおける農業の課題を解決できるよう取り組んでおります。 また、グループ全体で操業時の環境負荷低減、持続可能な経営に取り組み、すべてのステークホルダーにとっての会社価値の向上を目指してまいります。 ②研究開発の加速 当社グループにおいては、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献するために安全性の高い新規化学合成防除資材や、天然・食品添加物由来であり、有機JAS適合農薬など使用回数に制限のない防除資材であるグリーンプロダクツ製品、植物が本来持つ免疫力を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長を促すバイオスティミュラント製品の研究開発に注力してまいります。 また、循環型社会の実現を目指したプロバイオポニックス(有機質肥料活用型養液栽培)の実証試験、施設園芸分野での省力化・効率化、AI・センシング技術を活用したスマート農業の実践に向けた栽培トータルソリューションサービス『アグリオいちごマスター』の普及とさらなる進化にも引き続き取り組んでまいります。 2030年の「あるべき姿」を具現化するために、農業最先端技術に積極的に投資を行い、速やかな実現を目指します。 ③さらなる成長への取り組み 「人と環境にやさしいグリーンプロダクツ」「バイオスティミュラント事業」「施設園芸分野でのスマート農業への取り組み」「グローバル製品展開」に継続して注力いたします。また、研究開発投資の成果・イノベーションを着実に普及させ、既存の化学農薬・肥料の適時適切な使用と合わせ、儲かる農業を具体化してまいります。 ④企業文化の構築 『栽培の楽しさ・難しさを自ら体験し、世界に発信する』ことを企業文化とし、全ての人々に『育てる喜び』『観る感動』『食べる幸せ』をSNSやイベントなどを通してお届けします。 また、食糧増産技術(アグリテクノロジー)を普及することにより、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献できるよう努めてまいります。 ⑤生産性の向上 インフレによるエネルギーや原材料コストの上昇に対応するため、当社グループはグローバルなネットワークを活用し、調達から生産・在庫・販売に至るプロセスの最適化・効率化を追求してまいります。また人材育成、職場環境改善に継続的に投資し、業務の付加価値を高めることに努めてまいります。 ⑥財務体質の強化 グループ全体でのキャッシュマネジメントを通じ、グループ内での資金融通など効率的かつ機動的な資金バランスを整え、有利子負債残高の減少に努めてまいります。株主還元や積極的な事業展開、研究開発投資の重要な財務指標として「新中期経営計画(2024-2026年)<さらなる挑戦への積極投資>」で設定した自己資本比率やROE達成に向け、引き続き安定した強固な財務基盤の構築を進めてまいります。 ⑦営業体制の強化 グループ各社が持つ特徴的な製品を、グループ他社の独自の販路を通じて展開し、グローバルな普及拡大を目指してまいります。また、農業分野の課題を真正面から受け止め、市場のニーズ及び問題点等を把握し、日々変化する課題に対して迅速に対応できる営業体制を構築、研究成果の製品化によりポートフォリオを充実させ、より適した提案につなげてまいります。収集した情報を製品開発に活かし、食糧増産技術(アグリテクノロジー)で世界の人々に貢献する企業を目指してまいります。 ⑧安全対策強化 当社グループは、全ての従業員が安全に働ける環境を提供することを最優先としております。事故を未然に防ぐために必要な教育・訓練・安全対策を継続的に実施し、最新の安全基準を常に満たすよう努めております。従業員の安全意識を高め、職場環境の安全性を向上させることを目指してまいります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、2024年2月13日に公表いたしました2026年12月期を最終年度とする新中期経営計画(2024-2026年)において、目標とする経営指標として連結営業利益率12.0%、連結ROE13.8%を掲げております。 過去5年間の経営指標の推移 2021年 12月期   2022年 12月期   2023年 12月期   2024年 12月期   2025年 12月期 売上高営業利益率(%)   8.8   12.4   13.0   10.5   10.8 連結ROE(%)   19.2   23.4   20.0   13.9   13.4 (4)経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループは、経営理念『食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で世界の人々に貢献します』のもと、「新中期経営計画(2024-2026年)」で掲げた通り、『さらなる成長への積極投資』を推し進めており、グリーンプロダクツ、バイオスティミュラント、スマート農業、グローバル展開を確固とした柱と致します。 今後も、世界の農業の発展のために研究開発を推し進め、環境への配慮と食料の安定供給の両立を目指しながら、2030年の当社のあるべき姿を追求してまいります。詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
事業等のリスク3,036字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関するすべてのリスクを網羅しているものではありません。 当社グループはこれらのリスクの発生可能性を認識した上で発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容も合わせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 重要なリスク (1)農業市場の動向に係るリスク 当社グループの主要な製品である、農薬・肥料の最終消費者は農業従事者となります。このため、農業市場の動向により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 近年における国内の農業市場は、国内人口の減少、農作物の販売価格の下落や、農業従事者の高齢化・後継者不足により漸減傾向が続いております。今後の国内市場の動向としましても、政府の農業政策の方針によっては、依然として不透明な環境が継続すると予想されます。 政府が公表している計画、戦略の主なものは、以下のとおりであります。 食料・農業・農村基本計画 (2020年3月 農林水産省)   主な講ずべき施策 ・グローバルマーケットの戦略的な開拓 ・農業担い手の育成 ・農業生産・流通現場のイノベーションの促進 ・環境政策の推進 みどりの食料システム戦略 概要 (2021年5月 農林水産省) みどりの食料システム法 (2022年7月 施行) 「みどりの食料システム戦略」に基づく取組の進捗状況 (2023年12月 農林水産省)   KPIと目標設定(2030年、2050年) ・Co2ゼロエミッション ・低リスク農薬への転換、総合的な病害虫管理体制の確立・普及等を図ることに加え、従来の殺虫剤に代わる新規農薬等の開発により化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減 ・輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減 ・耕地面積に占める有機農業の面積を25%(100万ha)に拡大 当社グループは、創業当時の企業理念及び当社の事業に係る政府の農業政策等も考慮し中期経営計画を策定しております。2024年2月に改訂した「新中期経営計画(2024‐2026年)<さらなる成長への積極投資>」においても、基本方針は前年の中期計画を踏襲して、さらなる成長への取り組みとして「人と環境にやさしいグリーンプロダクツ」「バイオスティミュラント事業」「施設園芸分野でのスマート農業への取り組み」「グローバル製品展開」を引き続き行うことにより持続的な成長ができるものと判断しております。しかしながら、政府の農業政策変更等に伴う外部環境の変化、農業後継者不足等に伴う市場縮小などの要因等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)法規制によるリスク 当社グループの主な事業は、国内外での農薬・肥料の生産及び販売活動であり、農薬や肥料、登録制度などに関する法令のさまざまな規制を受けております。当社グループでは、社内の管理体制の構築やコンプライアンス推進活動等によりこれらの法令遵守に取り組んでおりますが、今後、これらの法令に違反する行為が行われた場合、もしくは、法令の改正又は新たな法令の制定が行われた場合には、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 法規制による主なリスクは以下になります。 ①当社グループが取り扱う製品は、原料調達、製造、輸出、販売、使用の全ての過程において法規制されております。法令改正により、既存の製品や開発中製品の原料調達、製造、販売、使用ができなくなる、輸入販売ができなくなる、また追加の試験研究費が発生する可能性があります。 ②当社グループが取り扱う製品の製造場所・保管場所においても法令の制限を受け登録が必要となります。法令改正により製造場所・保管場所の機能に支障が発生する可能性があります。 ③海外大手企業の新規市場参入制限の緩和、競合品の市場参入により販売価格が下落する可能性があります。 当該リスクの発生する時期は、法令制定及び改正が施行された時期となり、時期を特定することが困難であります。そのため、当社としては、事業活動においては、関係法令の動向を確認し、最新の法規制を理解して活動する、製品については、研究活動による既存製品の改善・改良、新製品の開発、成長ドライバーへの取組み活動、製造場所及び保管場所については、取引先の代替を確保する活動を行い、当該リスクの軽減化に努めてまいります。 (3)減損会計及び子会社株式評価に関するリスク 当社グループは、事業の拡大に向け積極的に外部の経営資源を獲得してまいりました。そのため多額の固定資産を有しております。 当該リスクは、景気変動、天候変動、世界的災害等が生じたときに発生すると考えており、これらの影響により今後の事業計画との乖離等によって期待されるキャッシュ・フローが生み出されない場合には、固定資産の減損リスクが発生いたします。また、当社が保有する子会社株式の評価基準は原価法によっておりますが、市場価格のない株式については財政状態の悪化等により実質価額が著しく下落した場合、子会社株式の減損処理が必要となり、個別財務諸表の業績に影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度末の固定資産については、当該リスクが顕在化する可能性や経営成績及び財務状況の影響については、現時点では認識しておりませんが、定期的にモニタリングし監督機能の強化を行い、更に、グループ各社と協力したシナジー効果による業績向上を目指した経営を行ってまいります。 (4)地政学リスクについて ウクライナ情勢等による地政学的リスクやそれに伴うエネルギー・原材料価格の高騰等が懸念されます。当社は、調達先の検討や原価削減の徹底を図っておりますが、予想以上の急騰や長期にわたって高騰が続くことにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、中東での武力衝突は終結が見通せず、ホルムズ海峡の閉鎖によって海上輸送の遅れや輸送費高騰等が懸念され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)為替変動について 当社グループでは、輸出入取引の一部を米ドル、ユーロ、インドルピー建てで行っておりますが、外貨建てによる輸出額と輸入額のバランスを保つように努めております。また、外貨取引において為替変動によるリスクが生じる恐れのある場合には、社内規程に基づいた所定の手続きを行い、為替予約等によるリスク回避を行っております。但し、これにより当該リスクは完全な回避、低減を保証するものではありません。 さらに、当社グループは、海外子会社の財務諸表を連結財務諸表作成のため円貨換算しております。現地通貨建ての項目は、換算時の為替レートにより円貨換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 当社グループは、海外連結子会社が多いことから円安基調が連結業績に好影響をもたらします。
経営成績の分析 (MD&A)6,447字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 (1)経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇が続く中で賃上げが浸透し、インバウンド需要を含めた個人消費や企業の設備投資がプラス要因となり、全体としては緩やかな回復基調を維持したと言えます。しかしながら、米国をはじめとする海外の景気動向や依然として不安定な為替リスク、地政学的リスク等を踏まえると、今後も先行きは不透明な状況です。 このような経営環境のもと、当連結会計年度の売上高は319億50百万円(前連結会計年度比21億76百万円増加、同7.3%増)、営業利益34億50百万円(前連結会計年度比3億35百万円増加、同10.8%増)、経常利益35億83百万円(前連結会計年度比3億41百万円増加、同10.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益23億27百万円(前連結会計年度比2億50百万円増加、同12.0%増)となりました。 当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントでありますが、各分野の状況は次のとおりであります。 農薬分野において、国内市場では、当社主力製品の病害虫防除資材「オンコル」「オリオン」や「ダニサラバ」の販売が好調に推移しました。一方、「ハチハチ」は流通在庫の滞留もあり前年同期比で減少しました。当社注力製品である(注1)グリーンプロダクツにつきましては、「サフオイル」や「アカリタッチ」等各種の販売が順調に推移しました。海外市場におきましては「オンコル」が東南アジア向けに好調で、「ガッテン」や「ダニサラバ」も堅調に推移しましたが、グリーンプロダクツ「カリグリーン」は前年同期比では減少となりました。それらの結果、農薬分野全体の売上高は117億86百万円(前連結会計年度比7億11百万円増加、同6.4%増)となりました。 肥料・バイオスティミュラント分野において、国内市場では(注2)バイオスティミュラント剤「ポテトール」「炎天マスター」や「リダバイタル」「アルガミックス」「フルボディ」の販売が好調に推移しました。また、「ハウス肥料」「OKシリーズ」も好調な中、養液土耕栽培システムの普及促進に伴った「養液土耕肥料」の販売も大きく伸びました。海外市場においては、バイオスティミュラントの主力製品「アトニック」の売上が堅調に推移しました。オランダの関連会社Blue Wave Holding B.V.やスペインのLIDA Plant Research, S.L.の業績も堅調で、国内子会社である旭化学工業株式会社も前年比で大幅な増収となりました。これらの結果、肥料・バイオスティミュラント分野等全体の売上高は201億63百万円(前連結会計年度比14億65百万円増加、同7.8%増)となりました。 2025年は「新中期経営計画(2024-2026年)」の2年目にあたり、環境配慮型のグリーンプロダクツやバイオスティミュラントの拡大、施設園芸分野でのAI技術活用といったスマート農業等、成長ドライバーとして掲げた項目への取り組みを強化してまいりました。今後も引き続き『さらなる成長への積極投資』を推進し、世界各地の関連会社や協力会社との連携を一層深めながらグローバルシナジーを追求してゆきます。経営理念『食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で世界の人々に貢献します』の実現に向け、2030年の当社グループのあるべき姿に向け、邁進してまいります。 (注1)グリーンプロダクツ:農薬登録を有する天然・食品添加物由来又は有機JAS適合農薬など使用回数に制限のない安心安全な環境に優しい防除資材 (注2)バイオスティミュラント:植物が本来持つ免疫力を高め、耐寒性、耐暑性、病害虫耐性及び成長促進を促す物質や技術の総称 (2)生産、受注及び販売の実績 ①生産実績 当連結会計年度の生産実績は以下のとおりであります。なお、当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日)  (百万円)    前年同期比(%) アグリテクノ事業   16,318   118.8 ②商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績は以下のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日)  (百万円)    前年同期比(%) アグリテクノ事業   1,092   124.9 ③受注実績 当社グループは主として見込み生産を行っているため、記載を省略しております。 ④販売実績 当連結会計年度の販売実績は以下のとおりであります。なお、当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントのため分野別に記載しております。 分野別の名称    当連結会計年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日)  (百万円)    前年同期比(%) 農薬   11,786   106.4 肥料・バイオスティミュラント   19,950   107.9 その他   212   101.0 合計   31,950   107.3 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先    前連結会計年度 (自 2024年1月1日  至 2024年12月31日)    当連結会計年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 金額 (百万円)   割合(%)   金額 (百万円)   割合(%) 丸善薬品産業株式会社   4,895   16.4   5,173   16.2 (3)財政状態の分析 ① 資産の部 当連結会計年度末の総資産は373億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ26億44百万円増加しました。その内訳は、流動資産が15億34百万円増加、固定資産が11億10百万円増加したことによるものであります。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は222億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億34百万円増加しました。その主な要因は、現金及び預金が4億30百万円増加、売掛金が5億97百万円増加、商品及び製品が8億84百万円増加、原材料及び貯蔵品が5億38百万円増加、仕掛品が11億27百万円減少、その他が66百万円増加したことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は151億4百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億10百万円増加しました。その主な要因はリース資産が25百万円増加、ソフトウェアが78百万円増加、のれんが40百万円減少、投資有価証券が2億48百万円増加したことによるものであります。 ② 負債の部 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は145億61百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億27百万円増加しました。その主な要因は、支払手形及び買掛金が8億10百万円増加、短期借入金が7億40百万円減少、未払金が5億66百万円増加、未払法人税等が2億7百万円増加したことによるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債は27億89百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億35百万円減少しました。その主な要因は、長期借入金が10億57百万円減少、退職給付に係る負債が1億78百万円減少したことによるものであります。 ③ 純資産の部 当連結会計年度末における純資産の部は199億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億52百万円増加しました。その主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上23億27百万円、剰余金の配当8億62百万円、為替換算調整勘定が14億35百万円増加したことによるものであります。 (4)キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ37百万円増加し、当連結会計年度末には45億19百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は49億円(前連結会計年度は37億62百万円の収入)となりました。これは主として収入面では、税金等調整前当期純利益35億18百万円、減価償却費11億53百万円、のれん償却額7億63百万円、仕入債務の増加額6億22百万円、未払金の増加額1億62百万円、棚卸資産の減少額95百万円等に対して、支出面では、売上債権の増加額3億52百万円、利息の支払額1億83百万円、法人税等の支払額10億16百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、支出した資金は15億37百万円(前連結会計年度は5億55百万円の支出)となりました。主な収入要因は、定期預金の払戻による収入4億6百万円等によるものです。また、主な支出要因は、定期預金の預入による支出7億75百万円、有形固定資産の取得による支出3億89百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2億83百万円、無形固定資産の取得による支出1億60百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、支出した資金は33億27百万円(前連結会計年度は24億82百万円の支出)となりました。主な収出要因は、短期借入金の純増加額2億53百万円、長期借入金の返済による支出15億85百万円、自己株式の取得による支出1億97百万円、配当金の支払額8億62百万円、リース債務の返済による支出2億34百万円等によるものであります。 (5)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料及び商品の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、子会社株式の取得によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は98億25百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は45億19百万円となっております。 (6)経営方針、経営戦略等又は目標とする経営指標に照らした分析、検討内容 当社グループの経営方針、経営戦略等又は目標とする経営指標は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 当連結会計年度においては、2024年2月に策定・公表いたしました「新中期経営計画(2024-2026年)」に掲げた企業活動を実践してまいりました。主な活動は以下のとおりであります。 ①さらなる成長への積極投資 ・グリーンプロダクツ、バイオスティミュラント、スマート農業に積極的に投資し、研究開発費は26億62百万円、売上比8.3%となりました。 ②グリーンプロダクツの普及・拡大 ・国内りんご・柑橘市場において「アカリタッチ」、「サフオイル」の販売量が拡大しました。海外では、米国において「カリグリーン」の有機認証OMRIを取得しており、ぶどうを中心に販売を拡大しております。 ③バイオスティミュラント製品の普及・拡大 ・インドや中国市場等において適用作物の拡大を進め、現地Farmers meeting開催などの普及活動を通じて販売の基盤を強固にしております。日本国内においても、気候変動に対応したバイオスティミュラント製品の周知活動を強化し、普及・拡大に努めております。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は319億50百万円(前連結会計年度比21億76百万円増加、同7.3%増)、営業利益は34億50百万円(前連結会計年度比3億35百万円増加、同10.8%増)、売上高営業利益率は10.8%(前連結会計年度比0.3%増)、連結ROEは13.4%(前連結会計年度比0.5%減)となり、「新中期経営計画(2024-2026年)」で定めた2025年の経営指標を達成いたしました。 当社グループが主に事業を展開する農業業界においては、国内販売におきましては、農業生産額の減少などにともない市場は縮小傾向にあり、事業環境としてはやや厳しい状況が続くものと考えられます。また、海外販売におきましては、食料の安定供給や作物生産技術の高度化や高品質化など、中長期的には拡大傾向で推移するものと予想しております。 このような中、当社グループは、「新中期経営計画(2024-2026年)」に基づいた重要課題に引き続き取組み、2026年12月期には売上高338億円(当連結会計年度比5.9%増)、営業利益38億円(当連結会計年度比10.1%増)、連結ROE12.3%を達成し、持続的成長軌道に乗せるよう目指してまいります。 (7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要としますが、これらの見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (のれんの減損) 当社グループは、のれんについて、主として発生日以降5~15年間で均等償却しております。その資産性について子会社の業績や事業計画等を基に検討しており、将来において当初予想していた収益が見込めなくなった場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (固定資産の減損) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (棚卸資産の評価) 当社グループは、販売目的で保有する棚卸資産は収益性の低下等により期末における正味売却価額が取得原価よりも下落している場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としております。正味売却価額の算定に当たっては、直近の販売価額、市場環境等を勘案しておりますが、これらの前提条件や仮定に変更が生じ、正味売却価額が減少することになった場合には、評価損計上の処理が追加で必要となる可能性があります。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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