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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

コタ

COTA CO.,LTD.4923 · Prime · 化学

美容室専売のプロ用ヘアケア・スタイリング製品に特化。美容師の対面販売(店販)とデータ分析によるコンサルティングで差別化。

概要

コタは、美容室向けの頭髪用化粧品(シャンプー・トリートメント等)及び医薬部外品の製造・販売を専門とする化学メーカーである。主力ブランド「コタ アイ ケア」を中心に、美容室専売品として高品質・高付加価値を訴求。2025年3月期の売上高は94億円、営業利益18億円。美容室の経営データを分析する独自の「旬報店システム」を軸としたコンサルティング・セールスが特徴であり、業界内で差別化されたビジネスモデルを持つ。

美容室専売品に特化した事業構造

コタは、小売店では販売せず、美容室で美容師がカウンセリング販売する「美容室専売品」に特化している。トイレタリー(シャンプー・トリートメント等)が売上の約7割を占め、整髪料、カラー剤、育毛剤、パーマ剤をラインアップする。2025年3月期の売上高94億円のうち、トイレタリーが68.8%、整髪料が22.0%を占めた。同社は単一セグメントであり、販売ルートとして全国の代理店への販売(営業第一部)と、全国12支店による美容室への直販(営業第二部)の二本立てを採用する。

独自の経営支援システム「旬報店システム」

コタは、美容室の営業データ(売上高、来店客数等)を10日ごとに収集・分析し、業績改善策を無償で提案する「旬報店システム」を運用する。このシステムは同社のコンサルティング・セールスの根幹であり、製品購入を前提に提供される。同業他社が技術指導を主体とするのに対し、コタは経営全般の指導を行う点で差別化している。旬報店システムを通じて美容室の経営近代化を支援し、同時に自社製品の販売促進につなげている。

非正規販売対策に徹底して取り組む姿勢

コタは、美容室専売品の価値を守るため、インターネットや小売店での非正規販売に対して創業以来徹底した対策を講じている。非正規販売は美容師の店販モチベーションを低下させ、結果的に取引先を失うリスクがあると認識し、また偽造品や定価以上の販売といった消費者への悪影響も懸念される。同社はこの対策を成長の一因と位置づけ、ブランド価値と取引先との関係維持に努めている。

27期連続増収と過去最高売上高の軌跡

コタは2025年3月期に27期連続の増収となる売上高94億円(前期比2.6%増)を達成した。2023年5月発売の「コタエイジング バウンスアップ」の反動減があったものの、2024年8月発売の整髪料「コタクチュール ベース」が好調で、増収を牽引した。一方、営業利益は18億円(前期比4.7%減)、当期純利益は13億円(同3.3%減)と減益となった。売上高経常利益率は19.6%、ROEは11.7%であり、目標とする経営指標(売上高経常利益率15%以上、ROE10%以上)を達成している。

直販と代理店を組み合わせた販売網

コタの販売ルートは、全国の代理店を通じて美容室に販売する「代理店ルート」と、営業第二部が管轄する全国12支店から直接美容室に販売する「直販ルート」の二つから成る。代理店ルートは営業第一部が担当し、直販ルートでは各支店が地域の美容室への営業・コンサルティングを実施する。この二層構造により、広範な販売網を確保するとともに、直販ルートでは旬報店システムを活用したきめ細かな経営支援を提供している。

業界の中での役割は美容室向けプロ用化粧品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
96億円
営業利益
20億円
営業利益率
20.8%
純利益
14億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
トイレタリー73億円71.6%
整髪料20億円19.6%
その他9億円8.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01美容室主力

美容室で美容師が使用・販売することを前提とした製品(美容室専売品)を製造・販売。シャンプー・トリートメント等のトイレタリーを中心に、カラー剤、パーマ剤、育毛剤、整髪料をラインアップ。代理店ルートと直販ルート(全国12支店)で販売し、独自の「旬報店システム」で美容室の経営データ分析・コンサルティングを無償提供することで顧客との関係を強化している。

業界独自のデータ分析に基づくコンサルティング・セールスモデル

主な製品・サービス5
コタ アイ ケア(シャンプー・トリートメント等)
美容室専売のシャンプー・トリートメント等のヘアケア製品。美容師のカウンセリングに基づいて店頭販売(店販)される。
コタスタイリング ベース(ローション・スプレー・フォーム・ワックス等)
美容室専売の整髪料。スタイリング剤として美容師が使用・推奨する。
コタカラー モカレド(ヘアカラー・ヘアマニキュア等)
美容室専売のヘアカラー剤。美容師が施術に使用するプロ用製品。
コタエイジング グロウセラム(薬用育毛促進剤等)
医薬部外品の育毛剤。美容室専売で美容師がカウンセリング販売する。
コタウェーブ リジカル(ウェーブ剤・ストレート剤・カーリング料等)
美容室専売のパーマ剤。美容師が施術用に使用する。

製品と技術

トイレタリーの主力「コタ アイ ケア」

「コタ アイ ケア」は、コタの売上を支えるシャンプー・トリートメント等のトイレタリー製品群である。美容室でのカウンセリングを通じて販売され、美容師が推奨する自宅用ヘアケア製品として位置づけられる。2025年3月期のトイレタリー売上高は68.5億円(構成比68.8%)で、27期連続増収の原動力となった。同社はトイレタリーの店販を中心とする戦略を創業以来掲げており、他社に先駆けてこの分野に注力してきた。

整髪料の新製品「コタクチュール ベース」

2024年8月に発売された整髪料「コタクチュール ベース」は、2025年3月期の増収に大きく貢献した製品である。整髪料区分の売上高は前期比32.1%増の22.0億円となり、トイレタリーの減少分を補った。この製品はローション・スプレー・フォーム・ワックス等を含む「コタスタイリング ベース」シリーズの一部であり、美容師のスタイリング技術を引き立てる高付加価品として開発された。

育毛剤「コタエイジング グロウセラム」

「コタエイジング グロウセラム」は、医薬部外品の薬用育毛促進剤であり、美容室専売で販売される。薄毛や髪のエイジングケアに関心の高い消費者をターゲットとする。2025年3月期の売上高は4.5億円(前期比0.3%減)と微減だったが、安定した需要がある。同社は長年の毛髪科学研究の成果を活かし、育毛剤の品質向上にも取り組んでいる。

カラー剤とパーマ剤の専門製品

カラー剤は「コタカラー モカレド」ブランドで、ヘアカラーやヘアマニキュアを提供。2025年3月期の売上高は2.9億円(前期比10.5%増)。パーマ剤は「コタウェーブ リジカル」ブランドで、ウェーブ剤・ストレート剤・カーリング料をラインアップし、1.0億円(同1.1%増)。いずれも美容師が施術に使用するプロ用製品であり、美容室での技術サービスと連動する位置づけである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 美容室業界独自のデータ分析に基づくコンサルティング・セールスモデル

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

高収益ヘルスケアで健闘

同社はヘルスケア関連製品を手掛け、売上高約90億円規模で営業利益率20%前後と非常に高い収益性を維持している。化学セクター内では、東洋紡やクラレといった巨大企業と比べ規模は小さいが、収益性では凌駕する。北の達人コーポレーションなどと同様に、生活者向け製品で利益を上げている。今後も高付加価値製品の展開や販路拡大により、さらなる成長が期待される。

強み

  • 営業利益率20%超と業界屈指の収益性を誇る。
  • 売上高は緩やかながら増加し、安定的に推移。
  • 生活者向け製品で一定のブランドを確立。
  • 製品開発に積極的で、新商品投入を継続。

課題

  • ヘルスケア市場は競争が激しく、成長鈍化の可能性。
  • コスト上昇が利益率を圧迫するリスク。
  • 国内依存が高く、海外での競争力強化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がコタ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15261リソルホールディングス430億円15.8倍
24218ニチバン404億円24.0倍
32792ハニーズホールディングス402億円14.1倍
48219青山商事388億円16.1倍
59795ステップ385億円13.2倍
64923コタ382億円25.1倍
73539JMホールディングス369億円12.0倍
82674ハードオフコーポレーション367億円14.5倍
97874レック366億円10.6倍
106418日本金銭機械362億円7.0倍
117955クリナップ360億円10.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

小田製薬として創業、本社工場竣工

1979年9月、業務用頭髪化粧品の製造販売を目的として、京都府久世郡久御山町に小田製薬株式会社を設立。翌1980年7月には本社工場が竣工し、同年9月に化粧品製造業の許可、12月に医薬部外品製造業の許可を取得。これにより、美容室向け製品の製造基盤が整った。創業から一貫して「美容室専売品」に特化する方針は、この時点で確立された。

全国への営業拠点拡大と物流体制の強化

1985年4月に情報研修室(後の京都営業所)を開設したのを皮切りに、1987年4月に名古屋営業所、1988年10月に東京支店と名古屋支店(呼称変更)、1989年5月に鹿児島営業所、1992年10月に熊本営業所、1996年11月に岡山営業所、1999年4月に大阪営業所、2002年4月に仙台営業所など、全国各地に営業拠点を順次開設。また1984年には物流倉庫、1991年には営業棟を竣工し、物流・販売体制を拡充した。

商号変更と株式上場

2001年1月、商号を「小田製薬株式会社」から「コタ株式会社」へ変更。社名はブランド名「コタ」に統一され、美容室専売品メーカーとしての認知度向上を図った。翌2002年9月には大阪証券取引所市場第二部へ株式を上場。2013年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部へ上場した。上場により資金調達の多様化と企業の透明性向上を実現した。

研修スタジオ設置と営業所の移転拡充

2004年3月に東京支店を移転し研修スタジオを設置、2005年7月には名古屋支店、2007年6月に横浜営業所、2008年7月に千葉営業所、2008年12月に鹿児島営業所、2009年11月に金沢支店、2010年3月に熊本営業所、2011年3月に仙台営業所、2013年4月に岡山営業所と、次々に営業所を移転・拡充し、研修スタジオを併設。これにより美容師向けの教育・製品知識の浸透を図り、販売力強化につなげた。

研究設備の拡充と新工場建設

2007年12月、本社敷地内に社屋を竣工し研究設備を拡充。さらに2012年3月には京都工場を新たに竣工した。生産能力の増強と研究開発機能の強化を同時に進め、高品質な製品の安定供給と新製品開発の基盤を整えた。これらの投資は、売上高の継続的な成長を支える要因となった。

「旬報店システム」のデジタル化と安定成長期

2010年代に入り、旬報店システムのデータ収集・分析をインターネット経由でリアルタイムに行えるようにした。これにより、美容室の経営改善支援の迅速化・効率化が進んだ。売上高は2013年3月期の55億円から2025年3月期の94億円へと右肩上がりで増加し、27期連続増収を達成。販売費及び一般管理費の増加や売上原価の上昇があったものの、安定的な収益構造を維持している。

年表40件を開く

1970年代

  • 1979年9月創業業務用頭髪化粧品の製造及び販売を目的として、京都府久世郡久御山町に小田製薬株式会社を設立。

1980年代

  • 1980年7月京都府久世郡久御山町に本社工場竣工。
  • 1980年9月薬事法(現 医薬品医療機器等法)に基づく化粧品製造業の許可取得。
  • 1980年12月薬事法(現 医薬品医療機器等法)に基づく医薬部外品製造業の許可取得。
  • 1984年7月本社工場北側に物流倉庫竣工。
  • 1985年4月京都府久世郡久御山町に情報研修室を開設。
  • 1987年4月名古屋市東区に名古屋営業所を開設。
  • 1988年3月本社工場南側に工場を増設。
  • 1988年4月金沢市に金沢営業所を開設。
  • 1988年10月東京都渋谷区に東京支店を開設。
  • 1988年10月名古屋営業所を名古屋支店に呼称変更。
  • 1989年5月鹿児島市に鹿児島営業所を開設。

1990年代

  • 1990年4月情報研修室を京都営業所に呼称変更。
  • 1990年8月金沢市に金沢営業所自社ビルを竣工し、前営業所より移転。
  • 1991年10月本社敷地内に営業棟を竣工。
  • 1992年10月熊本市(現 熊本市南区)に熊本営業所を開設。
  • 1996年11月岡山市(現 岡山市北区)に岡山営業所を開設。
  • 1999年4月大阪市浪速区に大阪営業所を開設。

2000年代

  • 2001年1月商号を「小田製薬株式会社」から「コタ株式会社」へ変更。
  • 2002年4月仙台市泉区に仙台営業所を開設。
  • 2002年9月上場大阪証券取引所市場第二部へ株式を上場。
  • 2004年3月東京都渋谷区に東京支店を移転し、研修スタジオを設置。
  • 2005年3月本社敷地内に社屋(研修センター含む)を竣工。
  • 2005年4月金沢営業所を金沢支店に呼称変更。
  • 2005年7月名古屋市名東区に名古屋支店を移転し、研修スタジオを設置。
  • 2006年8月岡山市(現 岡山市北区)に岡山営業所を移転。
  • 2006年10月大阪市西区に大阪営業所を移転。
  • 2006年12月京都市伏見区に京都営業所を移転。
  • 2007年6月横浜市中区に横浜営業所を開設し、研修スタジオを設置。
  • 2007年12月本社敷地内に社屋を竣工し、研究設備を拡充。
  • 2008年7月千葉市中央区に千葉営業所を開設し、研修スタジオを設置。
  • 2008年12月鹿児島市に鹿児島営業所を移転し、研修スタジオを設置。
  • 2009年11月石川県石川郡野々市町(現 石川県野々市市)に金沢支店を移転し、研修スタジオを設置。

2010年代

  • 2010年3月熊本市(現 熊本市中央区)に熊本営業所を移転し、研修スタジオを設置。
  • 2011年3月仙台市青葉区に仙台営業所を移転し、研修スタジオを設置。
  • 2011年4月大阪営業所を大阪支店に呼称変更。
  • 2011年12月京都府久世郡久御山町に京都営業所を移転。
  • 2012年3月京都府久世郡久御山町に京都工場を竣工。
  • 2013年4月岡山市南区に岡山営業所を移転し、研修スタジオを設置。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部へ株式を上場。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高経常利益率15%以上
  • ROE(自己資本当期純利益率)10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    美容室の近代化支援

    美容室の経営を近代化するため、経営改善システム「旬報店システム」を軸に、経営コンサルティングとトイレタリー販売(店販)を組み合わせた独自ビジネスモデルを展開し、美容室の業績向上を支援する。

  2. 02

    店販戦略によるヘアケア提案

    主力ブランド「コタ アイ ケア」を中心に、美容室でのカウンセリングを通じて付加価値の高いヘアケア製品を提案し、店舗販売を推進する。

  3. 03

    コーポレート・ガバナンスの充実

    独自の「コーポレート・ガバナンス ガイドライン」に基づき、経営の健全性と透明性を確保し、ステークホルダーの信頼に応える。

  4. 04

    非正規販売対策の推進

    インターネットや小売店での非正規販売を防止するため、対策を強化し、ブランド価値と美容室の業績を守る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で395人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は571万円で、9期前と比べて+11.5%平均年齢は35.0歳、平均勤続年数は10.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月293
2018年3月289
2019年3月51235.19.7312
2020年3月54834.89.6327
2021年3月55034.49.8342
2022年3月58334.29.9355
2023年3月54634.610.3355
2024年3月54534.510.3373509
2025年3月55734.710.4390462
2026年3月57135.010.7395506

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率55.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社・物流倉庫 他 — 京都府久世郡久御山町2,066百万円
京都工場・保管倉庫 — 京都府久世郡久御山町1,153百万円
COTA KYOTO Lab — 京都府久世郡久御山町1,033百万円
東京支店 他12ヵ所 — 東京都渋谷区 他449百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は96億円営業利益20億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.1%、利益が+11.1%。

売上高
+2.1%
96億円
営業利益
+11.1%
20億円
純利益
+7.7%
14億円
営業利益率
20.8%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高101億円96億円
営業利益18億円20億円
純利益13億円14億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は61億円、営業利益は18億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+5.2%、営業利益は+12.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q371540.512
2023年4Q171
2024年1Q1715.91
2024年2Q17211.81
2024年3Q391538.511
2024年4Q1815.60
2025年2Q3625.61
2025年4Q581627.612
2026年2Q3525.71
2026年4Q611829.513

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は55億円から96億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は20.8%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部へ株式を上場。
2013年3月5596
2014年3月5995
2015年3月62106
2016年3月65118
2017年3月66129
2018年3月631310
2019年3月661410
2020年3月701510
2021年3月731712
2022年3月872214
2023年3月882116
2024年3月91192020.913
2025年3月94181819.113
2026年3月96202120.814

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高96億円のうち、営業利益として残るのは20億円20.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の14.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.2%29億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金49.0%47億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.8%20億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
69.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.5pt
20.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.2pt
14.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.4pt
12.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが18億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は36億円で、売上の4.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−7−2319
2014年3月9−2−2724
2015年3月10−1−10922
2016年3月12−16−2−416
2017年3月12−7−2520
2018年3月13−4−9920
2019年3月12−1−111120
2020年3月13−6−3724
2021年3月14−1−31334
2022年3月17−13−4433
2023年3月13−5−9832
2024年3月22−12−51037
2025年3月10−4−11632
2026年3月18−8−61036

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は158億円。このうち返さなくてよい自己資本が121億円で、自己資本比率は76.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月73581580.0
2014年3月78621679.5
2015年3月76591777.5
2016年3月83641977.0
2017年3月91702177.4
2018年3月94712376.3
2019年3月94702474.5
2020年3月104772774.8
2021年3月116863074.0
2022年3月131953672.9
2023年3月1371023574.3
2024年3月1481103874.6
2025年3月1491123775.3
2026年3月1581213876.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
61億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
136億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
16億円
在庫として抱えている分
負債合計
38億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中12位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中175位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.3%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.8%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.3%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.1%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,238で、1年前と比べて-5.8%過去52週の値幅のなかでは57%の位置にある。

¥1,238+0.3%1ヶ月+5.4%1年-5.8%時価総額382億円
過去52週の値幅
安値¥1,047高値¥1,380

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.1倍
PER (会社予想)27.9倍
PBR3.13倍
配当利回り1.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で株価は2.3%下落し、1178円で推移しています。25日移動平均線(1194.68円)を下回っており、短期的な軟調さが目立ちます。一方で75日線(1149.6円)や200日線(1158.7円)は上回っており、中長期のトレンドは維持しています。52週高値1380円からは約14.6%下落、52週安値1047円からは約12.5%上昇の位置にあります。7月29日に1258円の高値を付けた後、8月に入って調整が続き、出来高は増加傾向にあります。RSIは46.7と中立圏です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは24.16倍で業界平均の18.29倍を上回り、割高感がある。PBRも2.3倍で平均の1.46倍を大きく上回る。一方、ROEは11.7%で平均的な水準であり、配当利回りは1.7%と平均の2.69%を下回る。増収増益基調で財務は安定しているが、市場の期待がやや過熱気味で、バリュエーションは業界平均から乖離している。配当は伸び悩む可能性があり、総合的にやや割高と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.1倍17.8倍
PER (予想)27.9倍
PBR3.13倍1.41倍
ROE12.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業務用化粧品市場は成熟しており、競争が激化している。強気派は、高い国内シェアと安定した収益性、機器+化粧品のクロスセルによる成長を評価する。一方、弱気派は、少子高齢化によるサロン市場の縮小や、競合の台頭によるシェア低下を懸念する。また、海外展開の遅れや、新規事業の不透明さも議論の焦点。

プラスに働く材料7
  • 国内シェア首位

    エステサロン向け業務用化粧品で国内シェアトップクラス。

  • 安定した収益性

    営業利益率20%前後を維持し、高い付加価値を実現。

  • クロスセル拡大

    機器と化粧品の組み合わせでサロンへの提案力を強化。

  • 2026年3月期は営業利益20億円で最高益決算発表後影響

    営業利益18億円→20億円と+11%、利益率20.8%に回復し過去最高益

  • 売上高96億円と3期連続の増収通年影響

    売上高91億円→94億円→96億円。安定成長で減益懸念が後退

  • 配当利回り1.7%と底堅い株主還元継続影響

    配当利回り1.7%を維持。業績安定に伴い増配余地も期待

  • ROE11.7%とPBR2.29倍のバランス継続影響

    自己資本利益率11.7%を確保し、PBR2.29倍の評価は株主資本の収益性で裏付け

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小懸念

    少子高齢化でエステサロンの需要が減少する可能性。

  • 競争激化

    新興メーカーや海外ブランドの参入でシェア低下のリスク。

  • 海外展開の遅れ

    海外売上比率は低く、成長市場への対応が遅れている。

  • PER24.46倍、予想PER26.5倍と割高決算発表後影響

    実績PER24.46倍・予想PER26.5倍。営業利益の伸びは+11%で、成長率を上回る評価

  • 売上高の伸び率は前期比2.1%と低調通年影響

    売上高94億円→96億円の増加額2億円。市場シェア拡大が進まず、増収効果は限定的

  • 株価は1年で12.51%下落通年影響

    株価上昇が続かず、PERやPBRの高さが上値を抑える

  • 外国人持株比率0.87%と海外資金不在継続影響

    外国人保有比率0.87%と極めて低く、海外投資家の参入による需給改善が見込みにくい

次の決算で確かめる点
国内サロン向け売上高
主力市場の需要動向を直接反映する。
美容機器の稼働率
機器販売後の消耗品需要を左右するため。
海外売上比率
今後の成長余地を測る指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+10.0%いまの株価に対する利回りは1.62%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
1.62%
いまの株価に対して
配当性向
38.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月829.9
2018年3月910.028.5
2019年3月1010.030.6
2020年3月119.931.1
2021年3月1210.130.3
2022年3月1422.230.5
2023年3月1610.030.2
2024年3月1710.038.1
2025年3月1910.042.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ42,250人。区分でいちばん多いのは個人・その他73.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.4%を占め、残る74.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他66.369.069.771.074.673.2
事業法人19.717.115.915.814.315.1
金融機関10.711.711.810.89.210.4
自己株式12.513.014.214.315.710.0
外国法人1.81.21.41.70.90.8
証券会社1.50.91.20.60.90.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.71
02株式会社英和商事5.54
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.83
04小田 博英2.80
05斎藤 三映子2.29
06片山 正規2.23
07小田 将博2.09
08西角 亜沙美2.09
09加藤 賢二2.02
10大成化工株式会社2.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+32%、1株純資産は14期で+20%。直近期のROEは12.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月3734511.315.027.5
2014年3月293338.922.739.6
2015年3月3130510.335.032.9
2016年3月3630412.522.330.8
2017年3月3730312.922.929.9
2018年3月3929013.729.128.5
2019年3月3626713.624.230.6
2020年3月3626914.023.531.1
2021年3月4129814.329.230.3
2022年3月4731715.423.830.5
2023年3月5234315.825.530.2
2024年3月4637212.731.538.1
2025年3月4538511.730.242.7
2026年3月4941512.323.938.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額338百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小田博英代表取締役 会長66905,134
吉田茂治代表取締役 社長5446,331
廣瀬俊二常務取締役65107,064
平田律雄常務取締役 総務部長63118,339
河村省吾取締役 ロジスティクス部長6368,642
西村充弘取締役 広報・IR部長5439,889
沖村英明取締役 教育研修部長5133,314
原正和社外取締役509,415
山中智香社外取締役583,322
本城蓮華社外取締役46105
小田尚江社外取締役50
荒田均常勤監査役63210
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
田邊宏嗣社外監査役531,050
里見良子社外監査役53630
村田智之6149,330

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7202365529342
社外取締役82835365
監査役170299

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,703字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、美容室向けの頭髪用化粧品及び医薬部外品の製造、販売事業の単一セグメントであるため、セグメントに関連付けた記載はしておりません。 (1) 事業概要 当社は、美容室向けの頭髪用化粧品及び医薬部外品の製造、販売を主な事業としております。そして、当社製品は美容室内で美容師が使用することを前提とした製品(美容室専売品)であることから、小売店舗(スーパーマーケット、ドラッグストア等)が取り扱う製品(市販品)と比べ、品質及び付加価値の高いものとなっております。 当社が製造、販売する区分、主要品目及び主力ブランドは以下のとおりであります。 区分   主要品目   主力ブランド トイレタリー   シャンプー・トリートメント等 「コタ アイ ケア」 整髪料   ローション・スプレー・フォーム・ワックス等 「コタスタイリング ベース」 カラー剤   ヘアカラー・ヘアマニキュア等 「コタカラー モカレド」 区分   主要品目   主力ブランド 育毛剤   薬用育毛促進剤等 「コタエイジング グロウセラム」 パーマ剤   ウェーブ剤・ストレート剤・カーリング料等 「コタウェーブ リジカル」 その他   販売促進用品等   ― (2) 事業領域及び販売ルート 当社の製品は、美容師が美容室に来店されたお客様に使われるプロ用の製品で、「美容室専売品」と言われております。また、当社が取り扱う「美容室専売品」は、市販品とは別の市場が形成され、参入しているメーカーも異なっております。 販売ルートにつきましては、当社から全国各地の代理店に販売する「代理店ルート」と、当社が直接美容室に販売する「直販ルート」の2つを採用しており、代理店へは営業第一部が、美容室へは営業第二部(全国各地にある12の支店)がそれぞれ販売を担当しております。当社の事業領域及び販売ルートは以下のとおりであります。なお、インターネットやフリマアプリ、小売店等(以下、「インターネット等」という。)では販売しておりません。 (3) 営業活動の特徴(独自のビジネスモデル) ① トイレタリーの販売を中心とした店販(てんぱん)戦略 「店販」とは、美容室に来店されたお客様に対して、髪のプロである美容師のカウンセリングを通じてヘアケアやヘアスタイルのアドバイスを行い、必要かつ最適な製品をお勧めして対面による店舗販売を行うことであります。来店されたお客様がご自宅で使用できるシャンプーやトリートメント(トイレタリー)等の製品が、店販の対象となります。 美容室に来店されたお客様には、カットやパーマ、ヘアカラー等の技術サービスを受けていただくだけではなく、美容師からヘアケアやヘアスタイリングのアドバイスも受けていただきます。そして、美容室と同じ製品をご使用いただくことにより、美容師がつくり上げたヘアスタイルをご自宅でも再現することができ、満足していただくことができます。その結果、美容室の客単価が向上し、お客様の再来店にもつながるという相乗効果が期待できますので、当社では創業以来、この「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」を展開しております。 なお、業界におきましても店販の効果が少しずつ認知され始め、一部メーカーにも店販に取り組む動きが見られますが、店販を推進するためにはメーカー、美容室ともに「技術志向」の認識を変える「意識改革」が必要であり、その意味では、店販が業界に浸透するまでにはまだ時間を要すると思われます。 ② 旬報店(じゅんぽうてん)システムを軸としたコンサルティング・セールス 「旬報店システム」とは、「コンサルティング・セールス」の根幹となる美容室の経営改善システムであり、旬報店とは、お取引先美容室のうち「旬報店システム」を導入していただいている美容室であります。そして当社では、旬報店からの営業データ(売上高、来店客数等)を分析し、その結果をフィードバックするだけではなく、業績向上に向けた具体的な改善策を提案する等の経営アドバイスを行っております。 また、1ヶ月の営業データを10日ごと、つまり上旬、中旬、下旬に分けて送っていただいていたことから、「旬報店」と呼んでおりますが、現在では、ほとんどの旬報店において営業データの収集や当社が分析した結果の提供を、インターネットを通じてリアルタイムに行えるようになっております。 なお、データ分析と経営アドバイスにつきましては、当社の製品をすべて使用していただくという前提で行っておりますので、コンサルティング料のようなフィーは一切いただいておらず、無償で提供しております。このような、営業データをいただきながらコンサルティングをしていくという営業スタイルは、業界の中でも当社独自のビジネスモデルとなっております。 同業他社では、カットやヘアカラー等の美容技術の提案・指導を主とした営業活動を行っておりますが、当社ではそのような技術志向の営業活動ではなく、美容室の経営全般に関する指導を主とした経営志向の企画提案型営業活動を行っており、同業他社にはない当社独自の営業スタイルとなっております。 (4) ブランド価値を高める独自戦略(非正規販売対策) 非正規販売とは、当社のお取引先である美容室を経由しない、インターネット等での当社製品の販売のことであります。「美容室専売品」である当社のシャンプーやトリートメント、整髪料等は、美容室でのカウンセリングを通じた対面による店舗販売(店販)を前提に開発された製品であります。 そのような特長を持つ当社製品がインターネット等でも販売されているのは、これまで、お取引先美容室が来店された消費者の皆様に店販を推進され続けていることが背景にあります。そのため、当社が非正規販売を放置いたしますと、美容室で購入されていた消費者がインターネット等で購入できるため、美容師の店販に対するモチベーションが低下し販売されなくなります。その結果、美容室は業績向上が望めなくなり、当社とお取引を継続するメリットがなくなりますので、当社は大切なお取引先を失うこととなります。さらに、インターネット等では、当社製品の偽造品の販売や定価以上で販売される等の事例まで発生しております。 つまり、非正規販売はお取引先美容室だけではなく消費者の皆様にも看過できない非常に大きな悪影響を与え続けていることから、創業当時より非正規販売対策に徹底して取り組んでおり、それが当社の着実な成長の一因にもなっていると認識しております。
経営方針・対処すべき課題3,767字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、社内で合理的な根拠に基づく適切な検討を経たものであります。 (1) 経営方針 当社では「共有すること」を大切にしており、ステークホルダーの皆様と当社が目指す未来である「コタビジョン」を共有することで、もっと強く、もっと「いい会社」になれると考えております。 また、当社は「美容業界(美容室経営)の近代化」を目的として創業いたしました。「美容業界(美容室経営)の近代化」とは、美容室の経営を近代化するということであります。つまり、経営者一代限りで消滅する個人的会社経営ではなく、「会社に関わるすべての人々の幸せを求める」という経営本来のあり方を目指していただくことであり、そのために、お取引先美容室の業績を向上させることで生産性を高め、利益を計上し、労働環境の整備や人材を採用・育成し続けるといった「会社の永続を目的とした経営管理体制づくり」のことであります。 そして、当社は「世の中の美容室を一軒でも多く近代経営に導く」こと、「世の中の女性を一人でも多く髪から美しくする」ことをミッションとしており、具体的な戦略として美容室の経営改善システムである「旬報店システム」を軸とした美容室の経営コンサルティング(コンサルティング・セールス)を行い、トイレタリー(シャンプー、トリートメント等)の販売を中心とした「店販」を戦術として、独自のビジネスモデルを展開しており、成長・繁栄につながるさまざまな提案を美容室に行っております。それらにより、美容室の業績向上を図るとともに、メーカーとして「美容業界(美容室経営)の近代化」の実現を十分にサポートできる製品を提供することで、永続的にステークホルダーの皆様の期待に応えていくことを経営方針としております。 (2) 経営環境 美容業界におきましては、美容室経営の二極分化が進んでおり、多くの美容室では来店客数の減少や客単価の伸び悩み、生産性の低下等、依然として厳しい状況が続いております。 このような状況の中、当社におきましては「女性は髪からもっと美しくなれる」というコーポレートスローガンのもと、美容室でのカウンセリングを通じて、来店客に対して付加価値の高いヘアケア提案を行っております。特に、ヘアケアの基本であるシャンプー及びトリートメントの主力ブランド「コタ アイ ケア」を中心に美容室での販売を推進することで、多くの「女性のキレイ」を髪から応援しております。また、創業精神である「美容業界(美容室経営)の近代化」をベースに、独自のビジネスモデルである「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」と「旬報店システムを軸としたコンサルティング・セールス」を引き続き展開し、美容室の業績向上に向けた提案や経営に関する支援を行っております。 当社はメーカーとして、高品質・高付加価値な製品を提供するだけではなく、お取引先美容室との間で「経営の近代化」に向けた考え方を共有し、お取引先美容室の現状に合わせた経営サポートも行うことで、同業他社との差別化を図り、市場の成長率を上回りながら着実に成長を続けております。 (注) 当社売上高は、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を遡って適用した後の数値となっております。 (3) 目標とする経営指標 当社では会社の着実な成長と永続という観点から、売上高経常利益率、ROE(自己資本当期純利益率)の2つの指標に目標値を定めております。これらの目標値を継続的かつ安定的に上回ることに主眼をおいており、具体的には次のとおりであります。 ・売上高経常利益率・・・15%以上 ・ROE・・・・・・・・10%以上 回次   第44期   第45期   第46期   第47期   第48期(予) 決算年月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月   2027年3月 売上高経常利益率(%)   24.0   21.4   19.6   21.5   19.1 ROE(%)   15.8   12.7   11.7   12.3   10.5 (4) 中長期的な会社の経営戦略 当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値向上のために、独自の「コーポレート・ガバナンス ガイドライン」を制定し、実行しております。 「コーポレート・ガバナンス ガイドライン」は、当社が目指す未来である「コタビジョン」を構成する「コタベーシック」(経営の基本的な考え方)及び「コタプリンシプル」(事業活動の方向性・行動指針)をステークホルダーの皆様と共有し、最良のコーポレート・ガバナンスを実現することを目的としております。「コタベーシック」は、「創業精神」と3つの理念である「創業理念」、「経営理念」、「基本理念」から構成されており、「コタプリンシプル」は、「2つのミッション」とそれを実現するための「独自のビジネスモデル」と「コーポレートスローガン」、それらを支える「製品」から成り立っております。当社は「コタビジョン」に基づいたコーポレート・ガバナンスを充実させることで経営の健全性及び透明性を確保し、ステークホルダーの皆様からの期待と信頼に係る責任を十分に果たしながら、永続・発展できる企業を目指しております。 また、「コタビジョン」に基づいた研究開発、生産、営業活動を行うことが中長期的にも重要であることを踏まえ、具体的には次のような施策に取り組んでまいります。 ① 経営方針に基づいた事業活動の展開 上記「(1) 経営方針」に従い、美容室の来店客に対するカウンセリングや店販の推進等の具体的施策を引き続き積極的に提案し、お取引先美容室の業績向上による経営の近代化を図るとともに、それを十分にサポートできる製品開発に取り組んでまいります。 ② 独自のビジネスモデルの推進による着実な成長 当社では、同業他社にはない独自のビジネスモデルである「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」と「旬報店システムを軸としたコンサルティング・セールス」を引き続き推進し、同業他社との差別化を図り、お取引先美容室の業績向上に注力してまいります。ビジネスモデルを通じてお取引先美容室の発展・繁栄に寄与することにより、創業精神である「美容業界(美容室経営)の近代化」を実現することが、当社の着実な成長につながると考えております。 (5) 会社が対処すべき課題 美容業界におきましては、美容室経営の二極分化が進んでおり、多くの美容室では来店客数の減少や客単価の伸び悩み、生産性の低下等、今後も厳しい状況が続くことが予想されますが、独自のビジネスモデルである「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」と「旬報店システムを軸としたコンサルティング・セールス」を展開し、美容室の業績向上に資することができる当社にとっては、こうしたビジネス環境は追い風であると認識しております。この追い風を確実に当社の業績へつなげるべく、以下の課題に取り組んでまいります。 ① 人的資本の充実 会社が着実に成長し永続していくためには、次の世代を担う人材(後継者)の育成が不可欠であります。社内外研修の充実を図り、当社が目指す未来である「コタビジョン」を明瞭かつ的確に伝えるとともに、多様な人材を確保し、将来の会社経営を担う人材育成に一層努めてまいります。 ② ビジネスモデルの徹底 当社の業績を支える根幹は、独自のビジネスモデルを通じた美容室の業績向上にあります。「店販」を戦術として、成長・繁栄につながるさまざまな提案を美容室に行うとともに、創業精神である「美容業界(美容室経営)の近代化」を共有できる新規旬報店の開拓及び既存旬報店の成長に努めてまいります。 ③ 積極的なIR活動の推進と投資家との対話 これまでのIR活動をベースに、対象者、対象地域及び手法等を適宜改善しながら推進することで、投資家層への浸透を図るとともに潜在的株主の裾野を広げ、株主数の増加、知名度の向上につなげてまいります。 また、会社の意思決定の公正性を確保し、実効的なコーポレート・ガバナンスを実現する観点から、主体的な情報開示と投資家との対話のさらなる充実を図ってまいります。 ④ 非正規販売対策の推進 当社製品(シャンプー、トリートメント、整髪料等)は、美容室でのカウンセリングを通じた対面による店舗販売を原則とする製品であります。従いまして、正規取扱美容室を経由しないインターネット等での非正規販売では、お客様一人一人の髪の状態に適した製品を選択することができません。また、近年では定価を超える価格での販売や偽造品の販売等の事例も発生しており、このような状態を放置しては結果として当社製品のブランド価値の低下を招くとともに、美容室の業績及び消費者にも悪影響を与えることから、非正規販売を完全否定するための対策をより一層進めてまいります。
事業等のリスク3,023字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、社内で合理的な根拠に基づく適切な検討を経たものであります。 (7つの重要課題(マテリアリティ)と事業等のリスクについて) 当社は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2) サステナビリティ全般 ② 戦略」に記載のとおり、当社の存在意義と社会的要請から、当社にとって重要性の高い7つの重要課題(マテリアリティ)を特定しております。この7つの重要課題に対するリスクを検討し、課題解決に向けた取り組みを進めております。 7つの重要課題(マテリアリティ)    主要なリスク ① ビジネスモデルの徹底   美容室及び代理店の業績低下 ② 安心・安全、高品質な製品づくり   製品の開発技術力の低下 法規制の新設又は改正知的財産権の侵害原材料の調達難や在庫不足 製造拠点の不足や製品供給力の低下 製品の品質の低下 ③ 人的資本の充実   人材の確保及び育成の不足「コタビジョン」の共有度合いの低下 コンプライアンス意識の低下 ④ 投資家との対話   コミュニケーション不足「コタビジョン」の共有度合いの低下 ⑤ 非正規販売対策   製品ブランド価値の低下 製品に対する信用及びレピュテーションの低下美容室の業績低下 ⑥ コーポレート・ガバナンスの充実   役員又は従業員による不正又は不祥事の発生 ⑦ 地球環境の保全   環境に関する法規制の強化等 ① ビジネスモデルの徹底 当社は、「美容業界(美容室経営)の近代化」を目指すため、当社独自のビジネスモデルである「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」と「旬報店システムを軸としたコンサルティング・セールス」を展開しております。しかしながら、何らかの要因により、ビジネスモデルを徹底・展開できない事態が生じた場合には、美容室の業績低下、代理店の業績低下が想定され、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 安心・安全、高品質な製品づくり 当社は、美容室向けの頭髪用化粧品及び医薬部外品の製造、販売事業を行っております。高付加価値な製品づくりにおいては、業界動向や競争環境の変化、顧客のニーズをつかむとともに、製品の開発技術力を高めていく必要があります。また、製品の安心・安全な供給には、品質管理の徹底のみならず、安定的な原材料の調達や在庫の確保、製造拠点等の検討が必要となります。こうした開発技術力の向上や課題解決のため、当社の研究開発は、製品開発、基礎研究、薬事及び知的財産の構成で運営しております。しかしながら、これらの課題に対応ができず、メーカーとしての安心・安全、高品質な製品づくりの体制に大きな支障が出る事態が生じた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人的資本の充実 当社では、新卒採用及び経験者採用等により必要な人材の確保を図るとともに、当社が目指す未来である「コタビジョン」に基づき、長期的な視点で人材育成に取り組んでおります。また、教育専門部署を設置しており、従業員一人一人の能力を高め最大限引き出していくために、「コタビジョン」を深く理解し共有するための社内研修等を実施し、優秀な人材の確保及び育成に努めております。しかしながら、採用環境の変化等により求める人材を確保できない事態又は何らかの要因により「コタビジョン」の共有を深められず、優秀な人材の確保及び育成を図れない事態が生じた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 投資家との対話 当社では、当社が目指す未来である「コタビジョン」を通じて、ステークホルダーの皆様とコタという会社を共有できれば、コタはもっと強く、もっと「いい会社」になれると考えております。持続的な成長と企業価値の向上を図る上で、ステークホルダーの皆様との良好・円滑な信頼関係を構築し、投資家との責任ある対話を行い、コミュニケーションの充実に努めております。しかしながら、何らかの要因により、投資家との間で誤解が生じ、十分なコミュニケーションが図れない事態が生じた場合には、当社に対する信用の低下を招き、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 非正規販売対策 当社製品(シャンプー、トリートメント、整髪料等)は美容室専売品であり、美容室において施術時に使用されるとともに、美容室でのカウンセリングを通じた対面による店舗販売(店販)を原則とする製品でありますが、インターネット等で販売されている事例が見受けられます。これを当社では、正規の販売ルート・販売方法ではない「非正規販売」と位置づけ、非正規販売対策委員会及び担当部署を設置し、非正規販売の監視及び調査のほか、法令違反の疑いがある非正規販売については行政機関に相談する等、非正規販売を完全に否定するための毅然とした対応・措置を講じております。しかしながら、何らかの要因により当社の製品がインターネット等で大量に販売される事態が生じた場合には、当社製品のブランド力や信用の低下、美容室の業績低下を招き、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ コーポレート・ガバナンスの充実 当社は、「コーポレート・ガバナンス ガイドライン」を定め、当社が目指す未来である「コタビジョン」をステークホルダーの皆様と共有し、最良のコーポレート・ガバナンスを実現することを目的としております。また、「コタビジョン」に基づいたコーポレート・ガバナンスを充実させることで経営の健全性及び透明性を確保し、ステークホルダーの皆様からの期待と信頼に係る責任を十分に果たしながら、永続・発展できる企業を目指しております。しかしながら、何らかの要因により「コタビジョン」の共有を深められない事態が生じた場合には、役員又は従業員による不正や不祥事の発生等、予期せぬ事態が生じる可能性が高まり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 地球環境の保全 当社では、「髪が美しくなれば美意識も磨かれていく。そうすれば、人や自然に対しても美しい心で接することができ、環境を気遣う意識へとつながる」と考え、創業精神である「美容業界(美容室経営)の近代化」の実現のため、ステークホルダーの皆様とともに持続的な成長に向け、全社を挙げて地球環境負荷の低減及び環境保護に努めております。しかしながら、急速に地球環境に関する法規制が強化され又は新たに整備される等した場合、もしくは当社の対応が遅れた場合には、当社の事業活動への制限又は信用の低下を招き、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 その他、上記以外にも事業活動を継続していく上で、経済情勢の変化や天災、紛争、疫病の発生及び蔓延、消費者嗜好の変化、情報セキュリティ等、様々なリスクが考えられます。 当社では、こうしたリスクを回避又は影響を最小限に抑えるため、リスク管理体制の強化に取り組んでおりますが、想定を上回る事態が発生した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,070字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社は、「女性は髪からもっと美しくなれる」というコーポレートスローガンのもと、美容室でのカウンセリングを通じて、来店客に対して付加価値の高いヘアケア提案を行っております。特に、ヘアケアの基本であるシャンプー及びトリートメントの主力ブランド「コタ アイ ケア」を中心に美容室での販売を推進することで、多くの「女性のキレイ」を髪から応援しております。また、創業精神である「美容業界(美容室経営)の近代化」をベースに、独自のビジネスモデルである「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」と「旬報店システムを軸としたコンサルティング・セールス」を引き続き展開し、美容室の業績向上に向けた提案や経営に関する支援を行っております。 売上高につきましては、店販戦略の主力である「コタ アイ ケア」の販売が好調に推移したことから、前期実績を上回りました。 売上原価につきましては、増収に伴う増加や原材料費の上昇等により前期実績を上回りましたが、販売費及び一般管理費につきましては、2026年3月27日に発生したランサムウェア感染によるシステム障害により営業イベントを中止する等したことから前年実績を下回りました。 また、特別損失にはシステム障害の対応費用として27百万円を計上しておりますが、当事業年度の業績に及ぼす影響は限定的でありました。 これらの結果、当事業年度につきましては、売上高は9,604百万円(前期比2.4%増)となり28期連続の増収(過去最高)、営業利益は1,995百万円(前期比8.9%増)、経常利益は2,065百万円(前期比12.6%増)、当期純利益は1,435百万円(前期比10.1%増)となりました。 なお、当社は美容室向けの頭髪用化粧品及び医薬部外品の製造、販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の開示は行っておりませんが、売上高の内訳は以下のとおりであります。 区分   前事業年度   当事業年度   増減額 (百万円)   増減率 (%) 金額 (百万円)   構成比 (%)   金額 (百万円)   構成比 (%) トイレタリー   6,854   68.8   7,295   71.2   440   6.4 整髪料   2,195   22.0   2,042   19.9   △153   △7.0 カラー剤   286   2.9   241   2.4   △45   △15.8 育毛剤   452   4.5   476   4.7   23   5.2 パーマ剤   99   1.0   105   1.0   6   6.6 その他   81   0.8   84   0.8   2   3.4 小計   9,970   100.0   10,245   100.0   275   2.8 売上高控除   △593   -   △641   -   △48   - 合計   9,376   -   9,604   -   227   2.4 当社は、2つのミッションである「世の中の美容室を一軒でも多く近代経営に導く」と「世の中の女性を一人でも多く髪から美しくする」を実現するために、トイレタリーの販売を中心とした「店販」を推進しながら、美容室の経営改善システムである「旬報店システム」を軸とした美容室の経営コンサルティング(コンサルティング・セールス)を展開することで、成長・繁栄につながるさまざまな提案を美容室に行っております。 そのため売上高に占めるトイレタリーの割合は、同業他社に比べ高いことが特徴であります。 なお、総資産は、前事業年度から970百万円増加し、15,848百万円となりました。 主な要因としては、有形固定資産が187百万円減少し、現金及び預金が883百万円、ソフトウエア仮勘定が128百万円、商品及び製品が122百万円増加したことによるものであります。 負債は、前事業年度から91百万円増加し、3,761百万円となりました。 主な要因としては、退職給付引当金が108百万円減少し、未払法人税等が48百万円、未払金が42百万円、未払消費税等が39百万円、役員退職慰労引当金が35百万円増加したことによるものであります。 純資産は、前事業年度から878百万円増加し、12,086百万円となりました。 主な要因としては、利益剰余金が354百万円、資本剰余金が311百万円減少し、自己株式が1,544百万円減少したことによるものであります。なお、自己資本比率は、76.3%(前事業年度75.3%)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末から383百万円増加し、3,550百万円(前期比12.1%増)となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は、1,784百万円(前期比786百万円増)となりました。 収入の主な要因としては、税引前当期純利益2,038百万円、減価償却費310百万円によるものであります。 支出の主な要因としては、法人税等の支払額547百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、845百万円(前期比455百万円増)となりました。 収入の主な要因としては、定期預金の払戻による収入2,500百万円によるものであります。 支出の主な要因としては、定期預金の預入による支出3,000百万円、無形固定資産の取得による支出117百万円、有形固定資産の取得による支出105百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は、556百万円(前期比580百万円減)となりました。 支出の主な要因としては、配当金の支払額554百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社は、美容室向けの頭髪用化粧品及び医薬部外品の製造、販売事業の単一セグメントであるため、セグメントに関連付けた記載はしておりませんが、区分別に示すと以下のとおりであります。 a. 生産実績 当事業年度における生産実績は、以下のとおりであります。 区分   金額(百万円)   前期比(%) トイレタリー   6,797   98.3 整髪料   2,093   100.8 カラー剤   230   85.1 育毛剤   472   101.6 パーマ剤   99   114.3 合計   9,693   98.8 (注) 上記の金額は、「代理店納入価×生産本数」により算出しております。 b. 受注実績 当社は、需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。 c. 販売実績 当事業年度における販売実績は、以下のとおりであります。 区分   金額(百万円)   前期比(%) トイレタリー   7,295   106.4 整髪料   2,042   93.0 カラー剤   241   84.2 育毛剤   476   105.2 パーマ剤   105   106.6 その他   84   103.4 小計   10,245   102.8 売上高控除   △641   - 合計   9,604   102.4 (注) 1 総販売実績に対する売上高の割合が10%を超える販売先はありません。 2 「その他」の区分は、美容室で利用される販売促進用品等であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、社内で合理的な根拠に基づく適切な検討を経たものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。当社は、この財務諸表の作成にあたって「第5 経理の状況」に記載のとおり、有価証券及び棚卸資産の評価、減価償却資産の耐用年数の設定、退職給付引当金の認識、繰延税金資産や資産除去債務の計上等に関し、過去の実績や状況に照らして合理的と考えられる見積り及び判断を行い、その結果を資産・負債の帳簿価額及び収益・費用の金額に反映して財務諸表を作成しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の経営成績等は、以下のとおりであります。 (売上高、売上総利益) 売上高は、前事業年度と比較して227百万円増収の9,604百万円(前期比2.4%増)となりました。区分別の売上高は、トイレタリーが440百万円増収の7,295百万円、整髪料が153百万円減収の2,042百万円、カラー剤が45百万円減収の241百万円、育毛剤が23百万円増収の476百万円、パーマ剤が6百万円増収の105百万円、その他が2百万円増収の84百万円となりました。 一方で、売上原価率は、引き続き原価管理の見直しを行っているものの、原材料費の上昇等もあり、前事業年度と比較して0.2ポイント上昇の30.6%となりました。売上総利益は、前事業年度と比較して140百万円増益の6,662百万円(前期比2.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、2026年3月27日に発生したランサムウェア感染によるシステム障害により営業イベントを中止する等したことから、前事業年度と比較して22百万円減少の4,667百万円(前期比0.5%減)となりました。 営業利益は、売上総利益が増加し、販売費及び一般管理費は減少したことから、前事業年度と比較して163百万円増益の1,995百万円(前期比8.9%増)となりました。 (営業外損益、経常利益、特別損益、税引前当期純利益) 営業外収益は、前事業年度と比較して49百万円増加の79百万円(前期比164.0%増)となり、営業外費用は、前事業年度と比較して17百万円減少の9百万円(前期比64.9%減)となりました。 経常利益は、前事業年度と比較して230百万円増益の2,065百万円(前期比12.6%増)となりました。 特別損益には、特別損失として上記のシステム障害の対応費用27百万円を計上しております。 この結果、税引前当期純利益は、前事業年度と比較して203百万円増益の2,038百万円(前期比11.1%増)となりました。 (当期純利益) 当期純利益は、前事業年度と比較して131百万円増益の1,435百万円(前期比10.1%増)となりました。1株当たり当期純利益は、前事業年度と比較して4.69円増加の49.27円となりました。 なお、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 目標とする経営指標」に記載のとおり、当社は会社の着実な成長と永続という観点から、売上高経常利益率15%以上、ROE10%以上を目標値として定め、継続的かつ安定的に上回ることを目指しております。当事業年度につきましては、上記の要因から売上高経常利益率は21.5%と高い水準で目標値を上回りました。また、収益の構造上、総資産回転率及び財務レバレッジが比較的安定していることに加え、売上高当期純利益率が14.9%となったことから、ROEは12.3%となり、目標値を上回りました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 (資金の主要な使途) 当社は、持続的な企業価値の向上を実現するため、会社の着実な成長と適正な利益水準の維持、適正な経営資源の配分に努めております。経営環境の急激な変化や不測の事態に備え、必要に応じて成長投資資金を調達できる強固な財務基盤の構築及び維持に努めることを基本方針としております。 具体的には、営業活動によって得られた資金を、成長投資、手許資金、株主還元に適切なバランスで配分することを意識しております。成長投資としては運転資金、人材獲得及び育成費用、設備投資、研究開発費等に、手許資金としては今後の事業規模の拡大や研究開発・工場設備への投資、財務基盤の強化、安定的な配当を継続するための原資に、株主還元としては配当金の支払い等に充当しております。 (資金調達の方法及び状況) 当社は、当事業年度末において、現金及び預金6,050百万円を有しており、当事業年度末の自己資本比率は76.3%と引き続き良好な財務体質を保っていることから、研究開発や工場設備への投資、コンサルティング・セールスを展開する営業体制の強化等に必要となる資金については、手許資金を活用することを基本としております。 一方で、手許資金を上回る資金が必要となる場合には、対象となる投資等の規模や目的、時期等を十分に勘案し、資本市場や金融機関からの調達を検討する等、柔軟に調達手段を選択することとしております。 なお、有利子負債はありません。 ④ 戦略的現状と見通し 2027年3月期につきましては、各種政策の効果もあり、雇用・所得環境の改善や景気の緩やかな回復が見込まれます。一方で、地政学リスクの高まりによる原材料価格の高騰と物価への影響、金利・為替の変動による経済への影響等から景気の先行きは依然として不透明な状況が予想されます。美容業界におきましては、引き続き美容室経営の二極分化により厳しい状況が続く見通しですが、美容室の業績向上に資することができる独自のビジネスモデルである「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」と「旬報店システムを軸としたコンサルティング・セールス」を展開することで、お取引先美容室のより一層の業績向上に取り組み、美容業界の発展と近代化に注力する考えであります。 2027年3月期の業績予想につきましては、引き続き、店販戦略の主力である「コタ アイ ケア」を中心としたトイレタリーを推進し、拡販を図るとともに、さらなる成長のための人材の獲得と育成、給与水準の引上げに加え、サイバーセキュリティ強化費用等を中心とした販売費及び一般管理費の増加等を見込んでおります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。