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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ポーラ・オルビスホールディングス

POLA ORBIS HOLDINGS INC.4927 · Prime · 化学

POLA・ORBIS等のマルチブランドを擁する化粧品大手。委託販売と通販・店舗販売を組み合わせ、国内外のビューティケア市場で事業展開。

概要

ポーラ・オルビスホールディングスは、化粧品を中心としたビューティケア事業を営む持株会社である。百貨店向け高級ブランド「POLA」、通信販売・直営店の「ORBIS」、海外展開する「Jurlique」「THREE」などを擁し、2024年12月期の売上高は1704億円。研究開発とブランド力を基盤に国内市場で安定収益を上げる一方、海外市場の開拓を進めている。

ビューティケア事業を中核とするマルチブランド戦略

グループの主力はビューティケア事業であり、連結売上高の96%以上を占める。低中価格帯からハイプレステージまで、異なる価格帯と特性を持つ複数ブランドを展開するマルチブランド戦略を採用している。ブランドごとに販売チャネルも異なり、POLAは委託販売と百貨店、ORBISは通信販売と直営店、Jurliqueは世界20カ国以上の直営店や百貨店を通じて販売。研究開発はポーラ化成工業が一元的に行い、高付加価値スキンケア品を供給する。

委託販売チャネルと直販チャネルの二軸構造

POLAブランドの最大の特徴は、委託販売チャネルである。全国に2,373店舗のショップと17,498人のビューティーディレクター(2025年12月末時点)が、カウンセリング販売を行う。ショップオーナーやビューティーディレクターは個人事業主であり、販売実績に応じた手数料を受け取る。一方、ORBISブランドは通信販売と直営店「オルビス・ザ・ショップ」を中心とし、低中価格帯(2,000~5,000円)で顧客に直接アプローチする。この二軸構造がグループの収益基盤を支える。

不動産事業による安定収益の補完

ビューティケア事業に加え、不動産事業も営む。子会社のピーオーリアルエステートがオフィスビルやマンションの賃貸を行い、毎年計画的な補修工事で物件品質を維持する。2025年12月期の不動産事業売上高は30億円(連結全体の1.8%)、セグメント利益は4億円。ビューティケア事業に比べ規模は小さいが、安定したキャッシュ・フローを生み出し、グループ全体の収益を補完する役割を果たす。

海外事業の拡大と構造改革の推進

グループは海外事業を成長領域と位置づけ、特に中国とASEANに注力する。POLAブランドは中国でハイプレステージ顧客向けに店舗展開を進めるが、景気減速の影響で2025年は減収。ORBISブランドも中国法人を清算するなど再編を進める。Jurliqueブランドはオーストラリア、アジア、欧米で展開するが、不採算市場からの撤退やSKU絞り込みなどの構造改革により、2026年の黒字化を目指す。海外売上高比率は中期目標の20%に対し、現状は10%程度と推定される。

財務体質と株主還元の安定性

2025年12月期の連結売上高は1,703億円、営業利益は157億円(営業利益率9.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は95億円。過去10年間の売上高は1,700億~2,500億円の範囲で推移し、安定した収益力を示す。自己資本利益率(ROE)は10%以上を目標とし、配当性向は60%以上を掲げる。積極的な株主還元策を志向する一方、研究開発や海外投資の原資も確保する方針である。

業界の中での役割は化粧品・美容関連製品の研究開発・製造・販売会社(持株会社)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,703億円
営業利益
157億円
営業利益率
9.2%
純利益
95億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2021/12
事業売上構成比利益利益率
化粧品1,688億円94.5%
ファッション54億円3.0%
その他45億円2.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ビューティケア事業主力

化粧品・食品の研究開発、製造、販売、及びボディファッション・アパレル品等の販売。POLAブランド(ハイプレステージ、エイジングケア・美白)、ORBISブランド(低中価格帯スキンケア)、Jurlique(ナチュラル化粧品)、THREE(オーガニック化粧品)等複数ブランドを展開。販売チャネルは委託販売(POLA)、通信販売、直営店、百貨店等。

主な製品・サービス6
POLAブランド化粧品
エイジングケア・美白を強みとするハイプレステージスキンケア品(B.Aシリーズ、ホワイトショットシリーズ等)。エステサービスも提供。
ORBISブランド化粧品
低中価格帯(2000~5000円)のスキンケア品(オルビスユーシリーズ等)。通信販売と直営店で販売。
Jurliqueブランド化粧品
自社農園栽培の植物由来原料を使用したナチュラルスキンケア・ボディケア製品。世界20カ国以上で販売。
DECENCIAブランド化粧品
敏感肌・乾燥肌向けのスキンケアブランド。通信販売が中心。
THREEブランド化粧品
オーガニック植物由来成分使用のスキンケア・メイクアップ品。百貨店・直営店・通販で販売。
FUJIMIブランド(パーソナライズサプリメント)
個別分析に基づきカスタマイズしたサプリメント・プロテインをサブスクリプション提供。

02不動産事業副次

オフィスビル及びマンションの賃貸事業。グループの不動産物件の管理・賃貸を行う。

製品と技術

POLAブランド:エイジングケアと美白のハイプレステージライン

主力製品はエイジングケアの「B.Aシリーズ」と美白の「ホワイトショットシリーズ」、シワ改善の「リンクルショットシリーズ」など。高価格帯(1万円超)のスキンケア品で、百貨店や委託販売チャネルで販売される。約2,210万件の肌データを活用した処方開発が強み。また、エステサービスを組み合わせた集客型店舗「ポーラ ザ ビューティー」も展開する。

ORBISブランド:低中価格帯スキンケアの通信販売主力

価格帯2,000~5,000円のスキンケア品を中心に、通信販売と直営店「オルビス・ザ・ショップ」で販売。主力はエイジングケアの「オルビスユーシリーズ」とシワ改善・美白の「リンクルブライトシリーズ」。顧客の生涯価値(LTV)向上を目指し、定期購入プログラムやSNSを活用したマーケティングを強化。健康食品やボディファッションも扱う。

Jurliqueブランド:自社農園由来のナチュラルスキンケア

オーストラリアの自社農園で無農薬有機栽培された植物原料を使用したナチュラル化粧品ブランド。スキンケアとボディケア製品を世界20カ国以上で展開。直営店、百貨店、代理店を通じて販売。2025年は組織構造改革を進めるも、豪州や中国の市場で苦戦し減収。2026年の黒字化を目標に、不採算店舗閉鎖やSKU削減を断行している。

育成ブランド:DECENCIA、THREE、FUJIMIの個性派ライン

DECENCIAは敏感肌・乾燥肌向けスキンケアで通信販売主体。THREEはオーガニック植物由来成分のスキンケア・メイクアップ品を百貨店や直営店で販売。FUJIMIは個別分析に基づくパーソナライズサプリメント・プロテインをサブスクリプション提供する新規ブランド。これら育成ブランドは、グループ全体のポートフォリオ拡充と新たな顧客層開拓を担う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

化粧品大手として、ナショナルブランド展開に強み

ポーラ・オルビスホールディングスは、ポーラとオルビスの2ブランドを中核とする化粡品大手。同業には東洋紡やクラレなど化学メーカーが含まれるが、直接の競合は資生堂や花王などが想定される。ただし、提供されたデータ上のピアは化学セクターが多く、日本国内での地位を測ると、ポーラは百貨店チャネルで高級ブランドとして、オルビスは通販と店舗で中価格帯を担う。売上高は横ばいだが、営業利益率は2024年12月期の8.1%から2025年12月期には9.22%と改善。インバウンド需要やDX推進が今後の成長鍵となる。

強み

  • ポーラの高級イメージとオルビスの機能性訴求で多様な顧客層を獲得。
  • 営業利益率が上昇し、構造改革の効果が表れている。
  • 百貨店、通販、ドラッグストアなど販路が多岐にわたる。
  • 独自の技術開発で差別化商品を市場に投入。

課題

  • 市場成熟で売上が伸び悩み、新規需要創出が必要。
  • 国内外の競合が多く、価格競争に陥るリスク。
  • EC販売の強化やSNS活用などデジタルマーケ強化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がポーラ・オルビスホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14922コーセーホールディングス3,483億円23.9倍
27867タカラトミー3,449億円28.0倍
33048ビックカメラ3,294億円15.3倍
48022美津濃3,265億円17.1倍
58282ケーズホールディングス3,205億円20.9倍
64927ポーラ・オルビスホールディングス3,162億円26.9倍
78111ゴールドウイン2,977億円11.9倍
89616共立メンテナンス2,941億円15.7倍
92730エディオン2,790億円17.1倍
102726パルグループホールディングス2,695億円14.3倍
117956ピジョン2,551億円27.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 2件

1929年:静岡での個人創業と訪問販売の開始

創業者の鈴木忍が静岡県静岡市で個人事業として化粧品の訪問販売を始めた。当時はまだ小規模な事業だったが、直接顧客と対話しながら商品を届けるスタイルが後の委託販売チャネルの原型となる。この創業時から「人と人とのつながり」を重視する販売手法が、後のポーラブランドの核心的な強みとして育っていく。

1940年:株式会社化による事業基盤の確立

事業規模の拡大に伴い、個人事業から株式会社ポーラ化粧品本舗(現ポーラ化成工業)へと組織化された。株式会社化により資金調達や組織運営が効率化され、製造・販売の本格的な体制が整う。この法人化が、戦後の全国展開やブランド拡大の土台となる。以降、ポーラブランドは百貨店や委託販売チャネルを通じて成長を続ける。

戦後のブランド多様化と持株会社体制への移行

戦後、ポーラブランドに加えてオルビス(1984年創業)、Jurlique(1985年創業)など複数ブランドを展開。2006年には持株会社体制へ移行し、現在のポーラ・オルビスホールディングスが設立された。各ブランドの自主自立を促しつつ、グループ全体の経営資源を最適配分する仕組みが整えられた。持株会社体制は、異なる特性を持つブランドを効率的に管理するための選択である。

2024年からの中期経営計画と成長戦略

2024年から2026年を対象とする中期経営計画を策定し、長期ビジョン「VISION 2029」の第2ステージと位置づけた。国内の顧客基盤強化、海外事業の拡大、育成ブランドの黒字化、研究開発力の強化を4本柱とする。具体的にはPOLAブランドのサロンチャネル再構築、ORBISブランドの生涯ブランド化、Jurliqueの構造改革などを進めている。創業100周年(2029年)に向けた布石となる。

年表2件を開く

1920年代

  • 1929年9月創業創業者の鈴木忍が静岡県静岡市で個人事業として創業 訪問販売による事業活動開始

1940年代

  • 1940年12月創業事業規模の拡大により、個人事業を株式会社化し、株式会社ポーラ化粧品本舗(現 ポーラ化成工業株式会社)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2026年まで2,000億円
  • 連結営業利益率2026年まで12~13%
  • ROE2026年まで10%以上
  • 配当性向2026年まで60%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    マルチブランド戦略の推進

    個性の異なる複数ブランドを展開し、各ブランドの自主自立した経営と持株会社のモニタリング機能により、グループ全体の企業価値向上を図る。

  2. 02

    国内事業の顧客基盤強化

    POLAブランドはサロンチャネルの基盤再構築、B.Aのリニューアル等で成長を目指し、ORBISはタッチポイント多角化と高付加価値スキンケアで顧客基盤を拡大する。

  3. 03

    海外事業の成長と新市場展開

    中国での顧客基盤再構築、ASEANでの出店拡大、Jurliqueの構造改革と黒字化により、海外売上高比率の向上を図る。

  4. 04

    育成ブランドの黒字化と成長

    DECENCIA、THREE、FUJIMIの各ブランドで顧客基盤を強化し、投資効率を重視した成長により持続的な収益貢献を目指す。

  5. 05

    研究開発とサステナビリティ強化

    新価値創出に向けた研究開発力の強化と、社会課題対応と独自性を両立するサステナビリティ経営を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,898人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は766万円で、9期前と比べて2.2%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は4.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月3,847
2017年12月4,139
2018年12月4,181
2019年12月78444.04.64,048
2020年12月77444.45.04,374
2021年12月76545.15.44,261
2022年12月74344.04.74,128
2023年12月74642.94.34,046
2024年12月78442.94.54,021343
2025年12月76643.14.93,898403

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率29.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社30(国内 14 / 海外 16、うち連結子会社 20) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
青山ビル — 東京都港区125億円
不動産事業
横浜研究所 — 神奈川県横浜市戸塚区102億円
ビューティケア事業
袋井工場 — 静岡県袋井市5,383百万円
ビューティケア事業
渋谷ビル — 東京都渋谷区3,448百万円
不動産事業
五反田第二ビル — 東京都品川区3,060百万円
不動産事業
ポーラ銀座ビル — 東京都中央区2,443百万円
ビューティケア事業
本社 — オーストラリア サウスオーストラリア州2,277百万円
ビューティケア事業
高島台マンション — 神奈川県横浜市神奈川区2,233百万円
不動産事業
本社 — 東京都品川区2,069百万円
ビューティケア事業
大倉山マンション — 神奈川県横浜市港北区1,270百万円
不動産事業
ほか11件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ポーラ(注2)(注6)
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    POLA COSMETICS (THAILAND) CO., LTD. (注5)
    タイ バンコク都 · 連結子会社
    議決権48.9%
  • 海外
    寶麗化粧品(香港)有限公司
    中国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海宝麗妍貿易有限公司(注2)
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    臺灣保麗股份有限公司
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    宝麗(中国)美容有限公司(注2)
    中国 遼寧省 瀋陽市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オルビス株式会社(注2)(注7)
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    台灣奥蜜思股份有限公司
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Pola Orbis Jurlique Holdings Pty Ltd (注2)
    オーストラリア ニューサウスウェールズ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Pola Orbis Jurlique Pty Ltd (注2)
    オーストラリア ニューサウスウェールズ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Jurlique International Pty. Ltd. (注2)
    オーストラリア サウスオーストラリア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    J.&J. Franchising Pty. Limited.
    オーストラリア サウスオーストラリア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社18社を開く
  • Jurlique Holistic Skin Care, Inc.アメリカ ジョージア州100%
  • ジュリーク・ジャパン株式会社東京都品川区100%
  • Jurlique Hong Kong Limited中国 香港100%
  • Profit Joy Corporation Limited中国 香港100%
  • 茱莉蔲澳門一人有限公司中国 マカオ100%
  • 北京茱莉蔲商貿有限公司中国 北京市100%
  • Jurlique Taiwan Inc.台湾 台北市100%
  • POLA ORBIS Travel Retail Limited中国 香港100%
  • 株式会社DECENCIA東京都品川区100%
  • 株式会社ACRO東京都品川区100%
  • トリコ株式会社東京都新宿区100%
  • ポーラ化成工業株式会社(注2)静岡県袋井市100%
  • 株式会社ポーラメディカル神奈川県横浜市100%
  • 株式会社ピーオーグローバル東京都品川区100%
  • 株式会社エクスプレステージ静岡県袋井市100%
  • 株式会社ピーオーリアルエステート東京都品川区100%
  • 株式会社ピーオーテクノサービス東京都品川区100%
  • 株式会社シノブインシュアランスサービス東京都品川区100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1,703億円営業利益157億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.1%、利益が+13.8%。

売上高
-0.1%
1,703億円
営業利益
+13.8%
157億円
純利益
+2.2%
95億円
営業利益率
9.2%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高1,730億円1,703億円
営業利益173億円157億円
純利益90億円95億円
1株あたり配当¥52¥52

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は843億円、営業利益は100億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+1.2%、営業利益は+22.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q4214510.727
2023年2Q4374510.347
2023年3Q409297.119
2023年4Q4664
2024年1Q409348.331
2024年2Q429399.144
2024年4Q866657.518
2025年2Q833829.846
2025年4Q870758.649
2026年2Q84310011.965

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は1,809億円から1,703億円へ94%に減った。直近期の営業利益率は9.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1,80914667
2013年12月1,91417873
2014年12月1,981191104
2015年12月2,148224141
2016年12月2,185271163
2017年12月2,443393271
2018年12月2,48639084
2019年12月2,199306197
2020年12月1,76312646
2021年12月1,786190117
2022年12月1,663149114
2023年12月1,73318597
2024年12月1,7041381618.193
2025年12月1,7031571709.295

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1,703億円のうち、営業利益として残るのは157億円9.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は95億円、売上の5.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金18.8%320億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金72.0%1,226億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.2%157億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
81.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.9pt
9.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
5.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.1pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが185億円、投資CFが79億円で、差し引きのフリーCFは264億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は619億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月176−396−33−220251
2013年12月135−25−28110341
2014年12月166−84−3782391
2015年12月284−73−139211458
2016年12月236164−100400755
2017年12月353−221−129132759
2018年12月303−91−201212765
2019年12月211−125−19386658
2020年12月234−33−271201588
2021年12月238−22−91216717
2022年12月155−124−12731626
2023年12月144−187−124−43464
2024年12月262−121−134141473
2025年12月18579−124264619

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は1,979億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,631億円で、自己資本比率は82.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月2,0911,64944278.8
2013年12月2,1801,73944179.5
2014年12月2,2451,80843780.4
2015年12月2,3571,80655176.5
2016年12月2,2881,83345579.9
2017年12月2,5261,98853878.6
2018年12月2,4461,88855877.0
2019年12月2,2731,91136283.9
2020年12月2,0371,69933883.2
2021年12月2,0801,73334783.1
2022年12月2,0591,71534483.0
2023年12月2,0121,68432883.4
2024年12月2,0031,64935482.2
2025年12月1,9791,63134882.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
597億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
766億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
122億円
在庫として抱えている分
負債合計
348億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中21位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中137位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.2%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.3%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
-0.1%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,380で、1年前と比べて+10.5%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥1,380-0.5%1ヶ月+5.7%1年+10.5%時価総額3,162億円
過去52週の値幅
安値¥1,233高値¥1,434.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)26.9倍
PER (会社予想)33.9倍
PBR1.89倍
配当利回り3.77%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月29日に1398円まで上昇後、一時1296円へ下落し、その後は1406円まで回復。25日線を3.2%上回り、75日線・200日線を上回る。52週高値の1434円に接近し、中期的な上昇トレンド。出来高は8月7日に158万株と急増し、需給が改善。直近は高値圏で一進一退。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは27.38倍で業界平均17.76倍を大きく上回り、予想PERも34.6倍と高い。PBRは1.92倍で平均1.41倍を上回り、割高感。ROEは5.8%と低く、収益性に対してバリュエーションが過大。配当利回りは3.7%と平均2.66%を上回り、利回りは魅力的だが、配当性向92.2%と高く、今後の増配余地は小さい。両面性として、高配当が支持材料だが、PER・PBRの高さが割高要因。総合的にやや割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)26.9倍17.8倍
PER (予想)33.9倍
PBR1.89倍1.41倍
ROE5.8%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内化粧品市場が成熟する中、訪日外国人需要の回復や海外市場の成長が期待される。強気派は、インバウンド需要の拡大と「ポーラ」の高級ブランド地位を活かした価格戦略により、収益性が改善するとみる。一方、弱気派は、国内の競争激化や消費者の節約志向、また海外展開の遅れやコスト増による利益率の低下を懸念する。

プラスに働く材料7
  • インバウンド回復

    訪日客の増加で百貨店での高級品販売が伸び、収益を押し上げる。

  • ブランド価値

    「ポーラ」は百貨店向けで高い知名度と顧客基盤を持ち、値上げが可能。

  • 海外成長

    「THREE」などでアジア中心に販路拡大し、成長の新たな柱となる。

  • 営業利益率9.22%と改善通年影響

    2024年138億円→2025年157億円、利益率8.1%→9.22%に上昇。

  • 減収下でも営業増益を確保通年影響

    売上高は1,704→1,703億円と微減だが、営業利益は138→157億円と増加。

  • 純利益95億円の安定感通年影響

    2023年97億円、2024年93億円、2025年95億円と大きな変動がない。

  • 株価の1年上昇率8.3%と堅調継続影響

    株価は1年で8.3%上昇し、大きな下落なく時価総額3,204億円を維持。

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の停滞

    人口減少で国内化粧品市場は縮小傾向にあり、成長が期待しにくい。

  • 競争激化

    低価格ブランドやD2Cの台頭で競争が激化し、シェア維持が困難。

  • 利益率の低さ

    営業利益率8%台と同業他社と比べ低く、コスト削減が進んでいない。

  • 3年連続の減収通年影響

    売上高は1,733→1,704→1,703億円と減少基調が続く。

  • フォワードPER34.4倍の割高感不定影響

    実績PER32.68倍に対し予想PER34.4倍。減収下でバリュエーションが重い。

  • 配当利回り3.72%は純利益を上回る次回株主総会影響

    配当利回り3.72%から試算した年間配当約119億円は2025年純利益95億円を上回り、減配リスク。

  • ROE5.8%の資本効率継続影響

    ROE5.8%は資本効率の低さ。成長投資が奏功しない限り評価は変わらない。

次の決算で確かめる点
百貨店売上高
「ポーラ」のハイエンド需要とインバウンドの影響を測るため。
オルビス通信販売売上
中価格帯の客単価と会員数の推移を確認するため。
海外売上高比率
海外展開の進捗と収益への貢献度を評価するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり52で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.77%。

年間配当
¥52
1株あたり
配当利回り
3.77%
いまの株価に対して
配当性向
92.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月50578.5
2017年12月7040.057.5
2018年12月8014.3
2019年12月15290.091.8
2020年12月80−47.495.2
2021年12月51−36.3119.6
2022年12月522.096.1
2023年12月520.0103.6
2024年12月520.095.7
2025年12月520.092.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥52

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ148,181人。区分でいちばん多いのは個人・その他46.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.2%を占め、残る54.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他39.438.941.044.647.146.4
事業法人34.834.634.734.735.538.4
外国法人13.415.013.49.77.97.4
金融機関9.39.48.89.37.96.8
自己株式3.43.33.33.33.33.3
証券会社3.02.12.11.61.51.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01公益財団法人ポーラ美術振興財団34.31
02鈴木 郷史17.99
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.54
04公益財団法人まちのこども財団2.84
05中村 直子2.08
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.42
07THE BANK OF NEW YORK MELLON 140051 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.40
08鈴木 宏美1.07
09THE BANK OF NEW YORK 133612 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.83
10公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団0.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-19
    公益財団法人ポーラ美術振興財団
    新規の大量保有報告
    38.67%
    +4.36pt
  • 2026-06-19
    鈴木 郷史
    新規の大量保有報告
    13.65%
    -4.84pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−65%、1株純資産は14期で−75%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月1212,9804.220.5102.7
2013年12月337834.328.489.0
2014年12月478165.925.9
2015年12月648157.831.580.9
2016年12月748279.032.7578.5
2017年12月12389714.232.257.5
2018年12月388524.378.3
2019年12月8986210.429.491.8
2020年12月217662.6100.095.2
2021年12月537816.936.1119.6
2022年12月527736.735.996.1
2023年12月447585.736.3103.6
2024年12月427445.634.095.7
2025年12月437365.830.492.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額308百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鈴木郷史代表取締役会長7241,223,480
横手喜一代表取締役社長5818,800
久米直喜常務取締役 財務・法務・総務・IR・サステナビリティ推進担当65111,708
小川浩二取締役 総合企画・IT・HR・事業開発担当5811,004
小林琢磨取締役496,444
小宮一慶取締役681,300
牛尾奈緒美取締役651,300
山本晶取締役521,000
田中加陽子取締役50
谷口博基取締役47
豊田明監査役(常勤)63151
佐藤明夫監査役60
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
中村元彦監査役604,000
鈴木恵美子監査役62
米谷佳夫取締役64
尾西祥平監査役42

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51228421443
社外取締役5494910
社外監査役323238
監査役2222211

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,013字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3  【事業の内容】 当社グループは、マルチブランド戦略を展開しており、当社、子会社31社(連結子会社30社、持分法非適用非連結子会社1社)及び関連会社18社(持分法非適用関連会社18社)で構成され、ビューティケア事業をはじめとした「美と健康」に関わる事業を中心に展開しております。当社は、持株会社として、グループ戦略の策定、グループ経営のモニタリング機能を果たすとともに、グループ会社への経営管理業務(経営上の重要事項に係る指導・助言等)を行っております。 なお、当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループ各社の主な事業の内容及びセグメント情報との関連は、以下の通りであります。 なお、以下のセグメント区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報と同一の区分であります。 (1) ビューティケア事業 ビューティケア事業においては、多様化するお客さまの価値観に対応するため、保有する各ブランドにて相応しい市場シェアを獲得していくマルチブランド戦略を推進し、化粧品・食品の研究開発、製造、販売及びボディファッション・アパレル品等の販売を行っております。 当社グループのビューティケア事業における、主な事業系統図は、以下の通りであります。 [ 事業系統図 ] ビューティケア事業を展開する各社の特徴について ①株式会社ポーラ ビューティケア事業の主軸となる株式会社ポーラは、エイジングケアと美白領域を強みとするハイプレステージブランドをコンセプトとした「POLAブランド」について、スキンケア品・メイクアップ品の展開、エステサービスの提供等、お客さまの求める「美」を様々な角度よりサポートし、国内外で事業展開を行っております。同社では、日本全国の販売委託先のショップオーナー・マネージャーと委託販売契約を締結しており、会社から直接指導を受けた販売パートナーによるカウンセリング販売が最大の特徴であります(販売体制の概要については、後述[ 委託販売チャネルにおける販売体制の概要 ]をご参照ください)。また、エステと化粧品を融合した集客型店舗「ポーラ ザ ビューティー」(2025年12月31日時点407店舗)や百貨店、化粧品専門店における店舗販売、インターネットによる通信販売も展開しております。 商品としては、当社グループの長年の研究成果であるエイジングケア・ホワイトニング技術や、肌分析システムに蓄積された約2,210万件の肌データを活用したスキンケア品が中心となっております。主力ラインとしては、「B.Aシリーズ」及び「ホワイトショットシリーズ」、「リンクルショットシリーズ」等があります。 その他、健康食品、ボディファッション品も販売をしております。また、ホテル・施設等事業者を対象としたシャンプー等の業務用商品も取り扱っております。 [ 委託販売チャネルにおける販売体制の概要 ] 主力事業である委託販売チャネルでは、全国2,373店、17,498人のビューティーディレクター(2025年12月31日時点)を通じたカウンセリング販売を実施しております。 同チャネルでは委託販売制度を採用しており、株式会社ポーラが商品の販売を委託したショップオーナー・マネージャーと、各ショップオーナー・マネージャーから販売の再委託を受けたビューティーディレクターが、お客さまに商品を販売しております。 株式会社ポーラの売上は、ショップオーナー・マネージャー、ビューティーディレクターがお客さまに商品を販売した時点で計上され、販売実績に応じた販売手数料が株式会社ポーラから支給されます。 ショップオーナー・マネージャーには、ショップの販売実績(再委託先であるビューティーディレクターの販売実績を含みます。)に応じた販売手数料が支給されます。 (委託販売契約に基づく取引の概略図) (注)1 ショップオーナー・マネージャー、ビューティーディレクターは、委託販売契約に基づく販売パートナーである個人事業主であり、ショップは、当社グループ外の独立した組織です。 2 販売パートナーであるビューティーディレクターが、自ら育成した人材とあわせて月平均売上が150万円以上になると、本人の申請に基づきショップとして独立することができます。ショップオーナーとは、そのショップの責任者であり、日常の販売活動、ビューティーディレクターの採用・育成、商品の管理等を行っております。 3 上記取引の他、ショップオーナー・マネージャー、ビューティーディレクター自らが商品を買い取り、消費することもあります。 ②オルビス株式会社 オルビス株式会社は、人が本来持つ美しさを引き出すスキンケアブランドをコンセプトとした「ORBISブランド」について、国内外で事業展開、販売を行っております。同社では、低中価格帯(2,000~5,000円)領域を中心に、インターネットやSNS、カタログ等を活用した通信販売と、駅ビル等の商業施設に出店している直営店「オルビス・ザ・ショップ」(2025年12月31日時点93店舗)や化粧品専門店、ドラッグストア等における店舗販売を中心に事業活動を展開しております。 商品としては、エイジングケアの「オルビスユーシリーズ」、シワ改善・美白ケアの「リンクルブライトシリーズ」等が主力商品となっております。また、化粧品の他に、特定保健用食品「オルビス ディフェンセラ」をはじめとした健康食品やボディファッション品も販売をしております。 ③Jurlique International Pty.Ltd. Jurlique International Pty.Ltd.は、ナチュラル化粧品分野のパイオニアとして、無農薬有機農法により自社農園で栽培された植物由来の原料を使用した「Jurliqueブランド」のスキンケア及びボディケア製品を、オーストラリア、アジア、米国、欧州等世界20カ国以上で直営店、百貨店及び代理店を通じて販売をしております。 ④株式会社DECENCIA 株式会社DECENCIAは、当社グループで蓄積された化粧品技術に基づいて、敏感肌でお悩みの方に対する化粧品の提供を目的に設立した会社であります。敏感肌・乾燥肌のためのスキンケアブランドをコンセプトとした「DECENCIAブランド」について、インターネットによる通信販売を中心に事業活動を展開しております。 ⑤株式会社ACRO 株式会社ACROは、精油や日本国内の天然原料等のオーガニック植物から抽出される美容成分を配合したスキンケア品やメイクアップ品の他、化粧品にとどまらないライフスタイル商材を販売する「THREEブランド」を展開する会社であります。都市部の百貨店や直営店、インターネットによる通信販売を中心に事業活動を展開しております。 ⑥トリコ株式会社 トリコ株式会社は、パーソナライズビューティケアブランドのパイオニアとして、独自の分析に基づきお客さま一人ひとりにあわせてサプリメントやプロテイン等をカスタマイズし、サブスクリプション形式で提供する「FUJIMIブランド」を展開、販売する会社であります。 ⑦株式会社ポーラメディカル 株式会社ポーラメディカルは当社グループにおける皮膚科学研究成果活用の新たな手段として、美容医療関連領域における事業展開を目的に設立した会社であります。当社グループの研究所によるエビデンスに基づく美容医療関連商材・サービスの開発と、美容医療関連商材・サービス等の皮膚科等クリニックへの提供を主な事業として展開しております。 ⑧ポーラ化成工業株式会社 当社グループの化粧品の研究開発と生産機能を担っている会社であり、現在では主に「POLAブランド」「ORBISブランド」「DECENCIAブランド」「THREEブランド」の化粧品製造を行っております。 長年の研究による素材・剤型技術に基づいた高付加価値・高機能化粧品のスキンケア品を主に提供しております。また、OEMメーカーとして、他社製品の共同開発及び生産にも対応しております。 ⑨POLA ORBIS Travel Retail Limited POLA ORBIS Travel Retail Limitedは、グループのトラベルリテール事業を統括しており、主に「POLAブランド」「Jurliqueブランド」「THREEブランド」「DECENCIAブランド」の製品を海外で輸入、販売しております。 ⑩株式会社ピーオーグローバル 株式会社ピーオーグローバルは、グループの海外事業を統括しており、主に「POLAブランド」「THREEブランド」「ORBISブランド」「DECENCIAブランド」の製品を海外へ輸出、販売しております。 (2) 不動産事業 不動産事業においては、株式会社ピーオーリアルエステートにて、不動産物件(オフィスビル及びマンション)の賃貸事業を行っております。また、子会社としてビルメンテナンスを担当する株式会社ピーオーテクノサービスを有し、毎年計画的に補修工事やリニューアル工事を実施し、不動産物件の品質維持に努めております。 [ 事業系統図 ] (3) その他 その他の事業においては、株式会社ピーオーテクノサービスにて、グループ内部及び外部のお客さまを対象にビルメンテナンス事業を行っている他、株式会社シノブインシュアランスサービスによるグループ内保険代理店業務も行っております。 [ 事業系統図 ]
経営方針・対処すべき課題2,866字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1  【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループでは、創業100周年にあたる2029年を見据え、Missionとして「感受性のスイッチを全開にする」、Visionとして「ブランドひとつひとつの異なる個性を生かして、世界中の人々の人生を彩る企業グループ」、更にこれらを実現するための5つの行動指針を加えたグループ理念を掲げております。この企業理念のもと、個性・特徴を持ったブランドを複数保有し、それぞれの事業が成長することでグループ全体の企業価値向上を図っていく「マルチブランド戦略」を展開しております。グループ各社の自主自立した経営を志向し、持株会社である当社はグループ各社の経営に対するモニタリング機能を持つことで、グループ全体の経営の健全性確保と効率性向上に努めております。 (2) 目標とする経営指標 2026年時点で目標とする経営指標は以下の通りです。 ・連結売上高 2,000億円(CAGR年平均5%:国内+4%・海外+12%、海外売上高比率20%) ・連結営業利益率 12~13% ・ROE 10%以上 ・配当性向 60%以上 (3) 経営環境及び対処すべき課題 今後のわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな景気回復が続くことが期待されます。一方で、景気の下振れリスクとしては、今後の物価動向、米国の通商政策をめぐる不確実性、さらには金融・資本市場の変動等に十分な注意が必要であるととらえています。 このような状況の中、2024年から始まった今中期経営計画は、長期経営計画・VISION 2029の実現に向けた2ndステージとして、「再挑戦と成長基盤確立の3年間」と位置づけ、ブランドをより先鋭化して国内利益創出力を強化し、海外や新規事業等の成長領域への投資に取り組んでおります。重点戦略として4つの事業成長戦略「国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善」「海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立」「育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献」「ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張」と、それを支える持続的な経営基盤の強化として「新価値創出に向けた研究開発力強化」「社会課題対応と独自性を兼ね備えたサステナビリティ強化」と掲げ、事業成長を加速させるべく以下に取り組んでまいります。 ① 国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善 ●POLAブランド 成長軌道への回帰に向けたサロンチャネル(従来の委託販売チャネル)の事業基盤再構築を進めてまいります。サロンチャネルは、二次流通抑制の影響により減収を見込みますが、成長店舗群の伸長加速に加え、百貨店・EC・ホテルアメニティチャネルの伸長により、国内全体としての増収を目指します。 ◇事業基盤の再構築(エステを軸にサロンチャネルの成長性強化) <サロンにおける顧客体験価値向上による成長店舗群の伸長加速> ・新高付加価値サロンの展開 ・ビューティーディレクターの採用・育成の強化 ・店舗ごとの課題解決を支援する本部コンサルティングの強化 ◇顧客基盤の強化(継続率及びLTVの向上) <CRM強化による顧客コミュニケーション最適化と稼働率向上> ・顧客データ活用の推進 ・本部からの情報発信とショップからの働きかけを連動したアプローチの質向上 <商品戦略(新B.Aの認知・販売拡大によるクロスセル)> ・最高峰シリーズ「B.A」のフルリニューアル ・高機能スキンケアを中心とした商材拡充 ●ORBISブランド 顧客の生涯にわたって価値を提供し続ける「生涯ブランド」を目指し、タッチポイント多角化による顧客基盤拡大と、高付加価値スキンケアを軸とした収益構造強化を図ります。 ◇ターゲット市場の拡張(新たな顧客層の形成と購買機会の創出) <外部チャネル> ・10~20代や男性層等との新たな接点創出 ・顧客接点の拡大と1店舗当たりの売上伸長による成長期待 <60代以上市場> ・美容意識の高い大人世代を主ターゲットに設定 ・顧客リスト拡大の余地 ・継続率・LTVの高い顧客獲得の可能性 ・ターゲットに適したアプローチによる新規獲得 ◇ブランド価値向上(中長期的な収益性の向上) ・スキンケアを軸とした「高機能・高品質・高い効果実感」の認知獲得 ・オーガニックな新規顧客獲得の促進 ・販促施策に依存しない稼働促進 ・継続率・LTVの高い顧客を中心とした基盤構築 ② 海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立 ●POLAブランド(中国事業) 将来の成長実現に向け、LTV最大化を軸とした顧客基盤の再構築を進め、ロイヤルティの高い顧客中心の基盤形成を図ります。2026年は店舗整理の影響により全体で減収見込みの一方、既存店舗は増収を目指します。 ・新B.Aの好調を背景とした認知・販売拡大 ・ブランド理解促進に向けた顧客接点の再整備 ・オフライン・オンラインを横断したCRM基盤の構築 ・ハイプレステージ層獲得に向けた独自ブランド体験を提供する店舗開発 ●POLAブランド(ASEAN事業) ASEAN市場においては積極的な展開を進め、事業成長の加速を図ります。 ・ASEAN顧客戦略チームの新設による、顧客インサイトに基づく戦略策定 ・出店拡大による顧客接点の増加及びブランド体験機会の拡充 ●Jurliqueブランド(構造改革・黒字化) 売上に依存しない損失改善により2026年黒字化を実現すべく、構造改革を着実に推進します。 <事業構造の最適化> ・不採算市場からの撤退 ・不採算店舗の閉鎖 ・SKUの絞り込み ・マーケティング費用の最適化 <組織構造の最適化> ・人員最適化・組織ポジションの見直し ・業務プロセス・システム改善による効率化 ③ 育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献 ●DECENCIAブランド 投資効率を重視した顧客基盤の強化により、持続的な成長に向けた基盤拡大を図ります。 ・敏感肌研究の一層の強化を通じたブランドプレゼンスの向上及び顧客獲得コストの最適化 ・よりパーソナライズされたコミュニケーションの推進による顧客継続率の向上 ●THREEブランド ホリスティックケアを軸とした顧客基盤形成を促進し、ブランド再生につなげます。 ・ホリスティックケア商材の拡充によるブランド独自価値の訴求強化及びブランドポジションの確立 ・オリジナル精油の効用を軸としたコミュニケーションによる共感度向上、継続率向上、クロスセルの促進 ●FUJIMIブランド 顧客獲得と稼働促進に注力し、事業規模の拡大を目指します。 ・自社EC以外のチャネル展開を推進し、接点拡大と新規顧客獲得 ・ロイヤルティプログラム策定や商品選択の自由度向上による顧客の継続率・ライフタイムバリューの向上
事業等のリスク6,837字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3  【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関して、投資者の投資判断上重要であると考えられるリスクは、以下の通りです。なお、本項においては、将来に関する事項は、別段の表示がない限り、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 事業に係るリスク ①ブランド価値の毀損 当社グループは、「POLA」「ORBIS」等のマルチブランド戦略による展開を図っており、各ブランドは、誠実な企業経営とお客さまの信頼に応えた製品・サービスの提供により、ブランドイメージの形成とその維持向上に十分努めております。しかしながら、当社グループにおける事業活動への否定的な評判や評価が世間に流布することによって信用が低下し、ブランドイメージが毀損された場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ②グループ内の競合 当社グループは、マルチブランド・マルチチャネル戦略を掲げ、保有ブランドをターゲット(購買層)別・価格帯別・販売チャネル別にカテゴライズして展開しており、競合の程度は軽微であると認識しております。しかし、グループ戦略として既存ブランドの価値最大化及びマルチブランド化への展開を加速させていく過程において、当社グループ内での競合が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。このことから、取締役会では、各ブランドの事業が意図した成果を得られていることが確認できるよう、ブランド別・事業別の重要指標を複数設定し、各ブランドにおける独自性の維持・管理の状況をモニタリングすることで、リスク低減に取り組んでおります。 ③販売パートナー(個人事業主・法人)の確保 当社グループのビューティケア事業の主軸となる株式会社ポーラでは、委託販売契約に基づく事業展開を行っております。委託販売契約先となる販売パートナーの人材確保は、事業拡大に向けた重要な事業活動の一つであり、恒常的に取り組んでおります。しかし、特定商取引に関する法律の規制強化や労働環境の変化があった際に、人材確保のための施策が困難になる場合や、販売パートナー希望者の減少等から、十分な人材の手当が行えない可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④戦略的投資活動 当社グループは、アジア太平洋地域を中心とした海外展開、M&A及び新規事業に対し戦略的投資を行っております。戦略的投資活動の意思決定に際しては、必要な情報収集及び検討を実施しておりますが、予期し得ない環境変化等により、当初意図した成果が得られない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、事業用資産やM&Aに伴い計上されるのれん等の資産については、今後の業績動向によって、期待されるキャッシュ・フローを生み出さない場合には、減損損失を計上する可能性があります。このことから、M&A対象会社に関する各種のデュー・デリジェンス及び企業価値並びに株式価値算出に際しては、外部の専門家を活用し、精度向上に努め、適切な買収プロセス及び適正な企業価値評価に努めてまいります。 ⑤化粧品市場環境 国内化粧品市場は成熟期を迎えており、M&Aによる企業グループの再編、異業種からの新規参入、流通業及び小売業の提携・統合に伴う影響力の増大等、競争環境は厳しさを増しております。従って、当社グループが予期せぬ競争環境の変化に的確に対処できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。このことから、海外市場の開拓を積極的に進める他、新たな事業領域の開拓にも注力すること等に努めてまいります。 ⑥研究開発 研究開発は当社グループの競争力の源泉の一つであり、継続的に研究開発投資を行っております。年度研究開発計画に基づき、効果的・効率的な研究開発活動を行っておりますが、新製品の開発が長期にわたる場合、成果が翌期以降に及ぶことがあります。また、予定通りの成果が得られない場合や、期間の延長や投資額の増加を強いられる場合、結果として製品化できない場合もあります。このように当初意図した成果が得られない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。このことから、製品化に向けた開発期間の短縮及び確度向上を企図して、2024年より研究開発拠点TDC(Technical Development Center)を稼働しております。 ⑦製造及び品質保証 製品生産に不可欠な原材料等は、購買を担当する部署の統括管理のもと、調達先の分散をはかりつつ、調達先と良好な関係を維持し、常に適正な価格で必要量を調達できるよう努めております。しかしながら、原油等素材価格の変動や外的要因による不測の事態が発生した場合には、必要な原材料の調達に支障が生じる、主要原材料の仕入価格上昇により、製品の製造原価が上昇する等、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの化粧品製造はポーラ化成工業株式会社の袋井工場(静岡県袋井市)及びTDC(神奈川県横浜市)、Jurlique International Pty. Ltd.のマウントバーカー工場(オーストラリアサウスオーストラリア州)の3ヶ所で行われており、品質管理基準に基づいた製品品質の維持及び向上に努めておりますが、万一製品の品質について何らかの問題が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの問題を未然に防止するため、グループ各社の品質保証担当者で構成したグループQCD委員会を組織し、グループ品質保証体制の強化に取り組んでおります。 ⑧海外での事業活動 当社グループの主たる販売拠点は国内ですが、マーケットの拡大が期待されるアジア太平洋地域にも展開しており、今後一層の拡大を目指しております。これらの海外での事業活動におきましては、予期し得ない経済的・政治的な不安、労働問題、テロ・戦争の勃発、感染症の流行による社会的混乱等のリスクが潜在するため、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。これらのことから、子会社である海外現地法人や当社の海外事業担当部門による情報収集に加え、当社グループの経営及び事業を展開する上で重要な情報収集を行うMultiple Intelligence Research Center(MIRC)にて世界中の情報をいち早く収集することで、早期のリスク認識によるリスク回避は勿論、機会認識することにより、既存事業の拡大や新事業領域の開拓、更には他企業や異業種、大学や研究機関とのアライアンスの強化を進めており、中長期的な企業価値向上に資する活動に取り組んでおります。 ⑨為替 当社グループでは、海外事業活動の展開により生じた輸出入取引等の外貨建決済や、海外子会社への貸付金について、為替レートの変動リスクを負っております。また、在外連結子会社の現地通貨建ての報告数値についても、連結財務諸表作成時に円換算することから、為替レートの変動が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。このことから、為替の動向を踏まえつつ、必要に応じて為替予約等のリスクヘッジを行っております。 ⑩知的財産権保護の限界 当社グループでは、知的財産権を確保する措置を講じておりますが、第三者による予測を超えた手段等により知的財産が侵害され、結果として技術の不正流用や模倣品の開発等により当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性や、当社グループにおける認識の範囲外で第三者の知的財産権を侵害する可能性があります。このことから、当社にグループの知的財産の管理及び戦略を専門とする知財・薬事センターを設置し、国内外の活動拠点において、当社グループにおける特許権や商標権の確保といった知財戦略の策定と実行、及び当社が保有する権利への不当な侵害の有無についてのモニタリングを実施しております。また、当社グループによる意図しない第三者への権利侵害を防止するため、侵害予防調査等を実施しております。 ⑪情報セキュリティ 当社グループでは、個人情報や機密情報を脅威から守るために、情報セキュリティ委員会を中心として情報セキュリティシステムの整備、社内規程の制定・教育や、非常時を想定した定期的な訓練等の情報セキュリティ対策を実施しております。しかしながら、サイバー攻撃等による情報漏洩やシステム停止が発生した場合には、業務の停滞や当社グループに対する損害賠償請求の提起、信用失墜等が生じることにより、事業に悪影響が及ぶ可能性があります。そのため、国際的に多くの組織で活用が進む、米国国立技術研究所(NIST)のサイバーセキュリティフレームワークを参考に、日々高度化する脅威に対して、最新の防御態勢を整えて対応しております。 ⑫法的規制等 当社グループでは、化粧品製造販売や委託販売・通信販売等に係る各種法令及び規制の適用を受けております。これらの遵守状況が十分でない場合には、行政指導、課徴金・罰金の支払い、事業活動の制限、社会的評価の低下等が生じる可能性があります。そのため、法改正等の動向を定期的に確認するとともに、社内教育を通じて法令遵守に努めております。また、当社グループは海外市場においても事業を展開しており、対象国における輸入規制の変更その他の法令・規制の動向により、海外事業が影響を受ける可能性があります。これらのリスクに対応するため、当社グループ及び関係先において関連法令の遵守に努めるとともに、必要に応じて社内体制の整備や情報収集を行っております。 ⑬重要な訴訟 当連結会計年度において、当社グループに重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりませんが、将来、重要な訴訟等が発生し、その結果、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑭災害等 当社グループの主たる生産拠点は、化粧品については、ポーラ化成工業株式会社の袋井工場であります。そのため、東海地方における大規模な震災、水害等が生じた場合、長期にわたって製品供給が不可能になる可能性があります。更に、東海地方以外においても想定外の大規模災害や事故等が発生した場合においては、原材料の調達、商品供給及び販売の中断等により当社グループの経営状態に影響を及ぼす可能性があります。このことから、災害発生に伴う一定期間の袋井工場操業停止や製品・原料調達困難を想定して、事業継続上重要な品目(グループ優先品目)を選定し、製品や代替困難な原料のBCP在庫を確保しております。また、当社グループの主軸である株式会社ポーラ及びオルビス株式会社を中心に、一部の品目を外部の製造委託先による生産に切り替える他、研究開発拠点TDCにもグループ優先品目の生産機能を持たせることで、リスク回避と分散化に取り組んでおります。 ⑮感染症の流行 社会的影響の大きい感染症の拡大が発生した場合、日々の活動でお客さまや取引先と直接対面する事業の特性から、接客活動や営業活動の自粛、又は販売店の営業停止等により、国内外において当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。感染症の拡大により外出の自粛や時短営業等の措置がとられた際は、対面型サービスを利用した消費行動は著しく制約を受けるため、EC等通信販売へ購買がシフトすることが想定されます。通信販売を主要な販売チャネルとして展開するオルビス株式会社や株式会社DECENCIAではデジタルマーケティングを一層強化し、対面販売を主要な販売チャネルとする株式会社ポーラ及び株式会社ACRO等においても、オフラインとオンラインの融合等を図るチャネル強化を実行し、更なる事業成長に向けて取り組んでまいります。 ⑯気候変動・人権課題 気候変動の深刻化が進むことで、自然災害の頻発化や生態系の変化等の悪影響が想定され、当社グループにおいても、企業活動を行う上でのリスクとして、温暖化による化粧品商品選択の変化(サマー品、紫外線対策品へのシフト、清涼感促進商品の増加)による影響が生じる可能性があります。また洪水による河川や海浜沿岸の事業所・工場の操業停止、温暖化要因による山火事の頻発による近隣の事業所・工場の操業停止(主にオーストラリア)、調達が困難になる原料の増加により、製品の成分や処方変更を強いられる可能性があります。化粧品の製造・販売を主たる事業として展開する当社グループにおいても、温室効果ガス(CO2)の排出削減に取り組み、当社グループの役員を対象に支給する株式報酬(LTI)と連動させることで、気候変動課題の解決に向けた実効性の向上を図っております。 また、近年では、企業のサプライチェーンにおける、強制労働や児童労働等の人権に関する問題が提起されており、化粧品事業を展開する当社グループとしては、インドネシアやマレーシアを調達先の中心としているパーム油を生産する農園での強制労働や児童労働を重大な人権課題として注目しております。当社グループでは、これまでに、認証パーム油の調達に加え、パーム油農園への支援の一環として「持続可能なパーム油のための円卓会議:Roundtable on Sustainable Palm Oil(RSPO)」を通じたクレジットの購入やサプライチェーン認証を伴った認証品の調達を進めてまいりました。現在もこれらの取り組みを継続するとともに、人権デュー・デリジェンスを毎年実施することで、企業としての責任ある行動に努めております。 ⑰国内人口の減少 化粧品市場に限らず国内の多くの業種において、今後は人口減少によりインバウンド需要等の影響を除いた国内需要の大幅な拡大が想定しづらく、事業の停滞等の悪影響を及ぼすおそれがあります。このことから、当社グループでは、海外事業展開の飛躍を重点テーマに掲げ、海外ブランドのM&A、既存ブランドの海外展開を加速させてまいりました。今中期経営計画においても、引き続き、海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立をテーマに、グローバル展開を強化してまいります。 また、人口減少による影響は業績のみに留まらず、事業運営に携わる人材獲得という点においても、悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、在宅勤務制度の拡大や副業制度の導入等の働き方改革、雇用延長の無制限化の一部導入等、生活様式の変化への対応を行ってまいりました。今後も多種多様な働き方をグループ全社で促進し、労働力確保に注力してまいります。 (2) 持株会社としてのリスク 当社は持株会社であり、収入の大部分は当社が直接保有している子会社からの経営管理料、業務委託料及び受取配当となっております。このうち受取配当については、一定の状況下で、会社法等の規制等により、子会社が当社に支払うことのできる金額が制限される場合があります。また、子会社が十分な利益を計上することができず、当社に対して配当を支払えない状況が生じた場合等には、当社は株主に対して配当を支払えなくなる可能性があります。 (3) 公益財団法人ポーラ美術振興財団との関係について 公益財団法人ポーラ美術振興財団は、1996年5月、当社グループの元会長であった故鈴木常司が、「わが国の芸術文化の向上に寄与する」ことを目的に設立した財団法人であります。当社グループは、創業時より「美と健康に関わる事業を通じて社会に貢献すること」を企業理念としていることから、同財団に対して、設立当初よりその活動に賛同し、様々な支援(寄付の実施、美術館建設資金の借入に対する債務保証、学芸員等の人員を出向させる等の人的支援(注)、美術品の寄託(無償)等)を行ってまいりました。なお、寄付の実施及び債務保証は既に解消されており、今後もこれらの実施予定はありませんが、人的支援及び美術品の寄託(無償)等については今後とも継続する予定であります。 また、同財団は、期末日現在、当社株式78,616千株を保有しており、これは、発行済株式数の35.48%(自己株式を除く)にあたります。当社代表取締役会長鈴木郷史は同財団の理事長を兼務しておりますが、当社代表取締役会長を含む当社グループ関係者の理事は、同財団の保有する当社株式に係る議決権行使については関与しない方針です。 (注)出向者の人件費相当額については、同財団が負担しております。
経営成績の分析 (MD&A)8,842字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4  【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等)の状況の概要は次の通りであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)におけるわが国の経済は、米国の通商政策等の影響が自動車産業を中心にみられるものの、景気は引き続き緩やかに回復しております。また、実質総雇用者所得の緩やかな回復や消費者マインドの持ち直しの動きを背景に、個人消費も持ち直しの動きがみられております。 国内化粧品市場においては、コロナ禍後の回復が一巡し、足元では前年並みの水準で推移しております。インバウンド需要については、前年の高成長の反動が一時的にみられたのち、持ち直しの動きがみられましたが、足元では減少に転じております。中国化粧品市場においては、政策による下支えもあり、消費動向に持ち直しの兆しがみられております。 このような市場環境のもと、2024年からスタートした中期経営計画(2024年から2026年)に基づき、4つの事業成長戦略「国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善」「海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立」「育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献」「ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張」と、それを支える持続的な経営基盤の強化として「新価値創出に向けた研究開発力強化」「社会課題対応と独自性を兼ね備えたサステナビリティ強化」をテーマに掲げ、取り組んでまいりました。 以上の結果、当連結会計年度における業績は次の通りとなりました。 売上高は、主に基幹ブランドであるPOLAブランドの売上の減少が影響し、前年同期比0.0%減の170,285百万円となりました。営業利益は、適切な費用コントロールを実施したことにより、前年同期比13.6%増の15,693百万円、経常利益は、前年に計上した為替差益の影響により、前年同期比5.8%増の17,022百万円となりました。以上の結果に加え、子会社の事業構造改革に係る費用を計上した影響等により、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比2.0%増の9,472百万円となりました。 [業績の概要] 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前年同期 増減額(百万円)   増減率(%) 売上高   170,359   170,285   △74   △0.0 営業利益   13,810   15,693   1,882   13.6 経常利益   16,083   17,022   938   5.8 親会社株主に帰属する 当期純利益   9,286   9,472   186   2.0 セグメントごとの経営成績は、次の通りであります。 [セグメント別の業績] 売上高(外部顧客への売上高) 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前年同期 増減額(百万円)   増減率(%) ビューティケア事業   165,060   164,148   △911   △0.6 不動産事業   2,214   3,023   809   36.6 その他   3,085   3,112   27   0.9 合 計   170,359   170,285   △74   △0.0 セグメント利益(営業利益) 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前年同期 増減額(百万円)   増減率(%) ビューティケア事業   14,926   15,856   929   6.2 不動産事業   76   421   344   447.4 その他   231   218   △13   △5.8 セグメント利益の調整額 (注)   △1,424   △801   622   - 合 計   13,810   15,693   1,882   13.6 (注) セグメント利益の調整額とは、グループの内部取引に伴う利益及びセグメントに含まれない経費等を連結時に消去・加算した金額であります。なお、セグメント利益の調整額の詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等) 3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報(注2)」をご覧ください。 (ビューティケア事業) ビューティケア事業は、基幹ブランドとして「POLA」「ORBIS」を、海外ブランドとして「Jurlique」を、育成ブランドとして「DECENCIA」「THREE」「FUJIMI」を展開しております。 POLAブランドでは、成長軌道への回帰に向けた事業基盤の構築を進めております。国内事業では、委託販売チャネルにおける成長店舗群の売上拡大の加速や、その他のチャネルの更なる成長に取り組んでおります。成長店舗群の売上は引き続き伸長し、その他のチャネルも堅調に推移したものの、ブランディング強化を目的とした二次流通向け出荷の抑制精度向上等の取り組みの影響もあり、国内事業全体では前年を下回る実績となりました。海外事業では、引き続き重点市場である中国において、ハイプレステージ顧客層との接点拡充やCRM強化を通じ、ブランドプレゼンスの確立を進めております。一方で、中国を中心とした一部のアジア地域の景気減速の影響が継続し、海外事業全体でも前年を下回る実績となりました。以上の結果、POLAブランドは前年を下回る売上高・営業利益となりました。 ORBISブランドでは、更なる高収益体質の確立を目指し、顧客の定着とLTV向上に向けた取り組みを進めております。国内事業では、5月に発売した「オルビス ザ クレンジング オイル」をはじめとする高付加価値スキンケア製品が好調に推移しております。直販チャネルでは顧客稼働促進の取り組みにより購入単価が伸長し、外部チャネルでは顧客接点の拡大に伴い高い売上成長率を維持した結果、国内事業全体で前年を上回る実績となりました。海外事業では、中国を中心とする一部アジア地域において景気減速による影響が継続したことに加え、中国法人を清算した影響もあり、海外事業全体で前年を下回る実績となりました。以上の結果、ORBISブランドは前年を上回る売上高・営業利益となりました。 Jurliqueブランドでは、引き続き、豪州及び中国を中心としたアジア市場での事業成長に向けた取り組みを進めております。本国である豪州においては、直営店及びECチャネルが前年を上回った一方、百貨店チャネルが苦戦し、前年を下回る結果となりました。中国においては、越境ECチャネルが前年を超過したものの、百貨店及びECチャネルの販売が減少し、前年を下回る結果となりました。以上の結果、Jurliqueブランドは前年を下回る売上高となりました。一方で、組織構造改革を進める中で適切な販管費コントロールを実施したことにより、営業損失は改善しております。 育成ブランドでは、DECENCIAブランドにおいて、更なる成長に向けて安定した顧客構造の構築を進めております。高付加価値商材を中心とした提案により高LTV顧客の増加に注力した結果、収益性が向上しております。THREEブランドでは、ブランド再生に向けた取り組みを進めております。「精油」を軸としたホリスティックなアプローチの強化により、下期のホリスティックケア売上は前年を上回りましたが、新規顧客獲得が計画に届かず、全体では前年を下回る水準で推移しております。FUJIMIブランドでは、WEB広告市場における顧客獲得に苦戦し、オフライン施策による顧客獲得拡大に取り組んだものの、前年を下回る結果となりました。一方、新規事業である「カオカラ」及び「Dive」が成長し、収益に貢献しております。以上の結果に加え、OEM事業の業績影響等もあり、育成ブランド全体では前年を下回る売上高となりましたが、営業損失は改善しております。 以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は164,148百万円(前年同期比0.6%減)、営業利益は15,856百万円(前年同期比6.2%増)となりました。 (不動産事業) 不動産事業では、都市部のオフィスビル賃貸を中心に、魅力的なオフィス環境の整備による賃料の維持・向上と空室率の低減に取り組むとともに、子育て支援に特化した賃貸マンション事業も展開しております。当連結会計年度は、前年に竣工した「ポーラ青山ビルディング」の稼働が寄与し、前年を上回る売上高・営業利益となりました。 以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は3,023百万円(前年同期比36.6%増)、営業利益は421百万円(前年同期比447.4%増)となりました。 (その他)その他に含まれている事業は、ビルメンテナンス事業であります。 ビルメンテナンス事業は、ビルの運営管理やリニューアル工事等を行っております。当連結会計年度は、ビルメンテナンス事業が堅調に推移したことから、前年を上回る売上高となりました。一方で、高単価が見込まれる工事の減少により営業利益は前年を下回る結果となりました。 以上の結果、売上高(外部顧客に対する売上高)は3,112百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は218百万円(前年同期比5.8%減)となりました。 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,413百万円減少し、197,906百万円(前連結会計年度末比1.2%減)となりました。主な増減項目は、現金及び預金の増加14,535百万円、退職給付に係る資産の増加1,382百万円により増加し、一方で有価証券の減少13,961百万円、流動資産「その他」の減少1,641百万円、有形固定資産の減少812百万円、投資有価証券の減少766百万円、無形固定資産の減少563百万円、繰延税金資産の減少557百万円により減少しております。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ592百万円減少し、34,812百万円(前連結会計年度末比1.7%減)となりました。主な増減項目は、未払金の増加1,081百万円、退職給付に係る負債の増加898百万円により増加し、一方で未払法人税等の減少2,647百万円により減少しております。 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,821百万円減少し、163,094百万円(前連結会計年度末比1.1%減)となりました。主な増減項目は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上9,472百万円により増加し、一方で剰余金の配当11,523百万円、為替換算調整勘定の減少208百万円により減少しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ14,642百万円増加し、61,948百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、18,536百万円の収入(前年同期比29.2%減)となりました。 主な要因は、税金等調整前当期純利益13,296百万円、減価償却費8,170百万円並びに減損損失935百万円、未払消費税等の増加2,222百万円により資金は増加し、一方で、法人税等の支払6,037百万円、為替差損益1,776百万円により資金は減少しております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、7,878百万円の収入(前年同期は12,104百万円の支出)となりました。主な要因は、有価証券の売却及び償還による収入19,000百万円により資金は増加し、一方で、有形固定資産の取得による支出3,175百万円、無形固定資産の取得による支出3,506百万円、投資有価証券の取得による支出4,705百万円により資金は減少しております。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、12,361百万円の支出(前年同期比7.6%減)となりました。主な要因は、リース債務の返済による支出819百万円、配当金の支払額11,523百万円によるものであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 自己資本比率(%)   83.1   83.0   83.4   82.2   82.3 時価ベースの自己資本比率(%)   203.9   199.8   174.2   157.8   145.6 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.1   0.1   0.1   0.1   0.1 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   264.1   168.6   137.4   226.6   161.6 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1  いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2  株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3  キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 4  有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ③生産、受注及び販売の実績 (生産実績) 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) ビューティケア事業   24,488   △5.4 合計   24,488   △5.4 (注) 1  金額は製造会社販売価額によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 2  不動産及びその他事業については、生産活動を行っておりません。 (受注実績) 重要な受注生産を行っておりませんので記載を省略しております。 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称    販売高(百万円)   前年同期比(%) ビューティケア事業   164,148   △0.6 不動産事業   3,023   +36.6 その他   3,112   +0.9 合計   170,285   △0.0 (注)   セグメント間取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。なお、その作成には経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。この判断及び見積りに関しては過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。しかしながら、実際の結果は、見積り特有の不確実性が伴うことから、これら見積りと異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績) イ 売上高 当連結会計年度の売上高は170,285百万円(前年同期比0.0%減)となりました。セグメントごと(セグメント間取引を除く)では、ビューティケア事業で164,148百万円(前年同期比0.6%減)、不動産事業で3,023百万円(前年同期比36.6%増)、その他の事業で3,112百万円(前年同期比0.9%増)となりました。ビューティケア事業は、主に基幹ブランドであるPOLAブランドの減収がありましたが、オルビスブランドの増収等により前年並みの水準となりました。 ロ 売上総利益 当連結会計年度の売上総利益は、売上高の減少及び原価率の上昇に伴い、前連結会計年度より249百万円減少し、138,264百万円(前年同期比0.2%減)となりました。 ハ 販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度より2,132百万円減少し、122,570百万円(前年同期比1.7%減)となりました。売上高の減少に伴い変動費である販売手数料が減少した他、適切な費用コントロールを実施したことにより、売上高に対する比率は前年を下回っております。 ニ 営業利益 営業利益は、前連結会計年度より1,882百万円増加し、15,693百万円(前年同期比13.6%増)となりました。前述の売上高の減少による売上総利益の減少がありましたが、適切な費用コントロールを実施したことで販売費及び一般管理費が減少したことによるものであります。 ホ 経常利益 経常利益は、前連結会計年度より938百万円増加し、17,022百万円(前年同期比5.8%増)となりました。前述の営業利益の増加がありましたが、為替差益が前年より減少したことが主な要因です。 ヘ 税金等調整前当期純利益 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度より1,352百万円減少し、13,296百万円(前年同期比9.2%減)となりました。特別損失として子会社の事業構造改革に係る費用等を計上した影響によるものであります。 ト 法人税等 法人税等は、前連結会計年度より1,517百万円減少し、3,823百万円(前年同期比28.4%減)となりました。これは主に、子会社清算に伴い法人税等が減少した影響であります。 チ 親会社株主に帰属する当期純利益 以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度より186百万円増加し、9,472百万円(前年同期比2.0%増)となりました。 (財政状態) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,413百万円減少し、197,906百万円となりました。 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ592百万円減少し、34,812百万円となりました。 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ1,821百万円減少し、163,094百万円となりました。 主な増減内容については、『(1)経営成績等の状況の概要』に記載の通りであります。 以上の結果、財務指標としては、流動比率が前連結会計年度末の388.0%から399.7%に上昇し、自己資本比率が前連結会計年度末の82.2%から82.3%に上昇しております。 (経営戦略の現状と見通し) 経営戦略の現状と見通しについては、『経営方針、経営環境及び対処すべき課題等』にて報告しております。 (資本の財源及び資金の流動性についての分析) 当社グループは、事業継続に必要と考える資金は確保していると認識しております。今後の資金使途につきましては、新価値創出に向けた研究開発投資、店舗の出店・リニューアルや生産性向上のための設備投資、M&Aを含む新規ブランドの創出・育成に取り組むことで、将来のキャッシュ・フローの創出を目指します。なお、キャッシュ・マネジメント・システムを導入し、子会社における資金業務を当社に集中させることにより、当社グループ全体の資金効率化を図っております。 事業資金と余剰資金については、それぞれ資金運用管理規程及び資金運用管理基準をもとに運用しております。当連結会計年度末の現金及び預金残高は59,711百万円と前連結会計年度末に比べ14,535百万円増加しております。 (経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等) 2024年からスタートした今中期経営計画は、長期経営計画・VISION 2029の実現に向けた2ndステージとして「再挑戦と成長基盤確立の3年間」と位置づけ、ブランドをより先鋭化して国内利益創出力を強化し、海外や新事業等の成長領域への投資に取り組んでおります。 2026年時点の経営指標は以下の通りです。 ・連結売上高 2,000億円(CAGR年平均5%:国内+4%・海外+12%、海外売上高比率20%) ・連結営業利益率 12~13% ・ROE 10%以上 ・配当性向 60%以上 来期(2026年12月期)につきましては、売上高173,000百万円(前期比1.6%増)、営業利益17,300百万円(前期比10.2%増)、経常利益17,300百万円(前期比1.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益9,000百万円(前期比5.0%減)を見込んでおります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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