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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

ソフトウェア・サービス

Software Service, Inc.3733 · Standard · 情報・通信業

医療機関向けに特化した情報システム会社。オーダリングや電子カルテの開発・販売から保守まで一貫して提供。

概要

株式会社ソフトウェア・サービスは、1969年に大阪で創業した医療情報システムの専門企業である。電子カルテシステムやオーダリングシステムの開発・販売・導入・保守を一貫して手がけ、2025年10月期の連結売上高は423億円、経常利益率は20.0%に達する。東京証券取引所スタンダード市場に上場(コード3733)。国内に本社、東京支社、沖縄・九州・北海道の各ブランチを置き、従業員数は1,804名。グループ企業として株式会社エスエスサポートと株式会社エスエスネットを傘下に持つ。

医療情報システムに特化した単一セグメント事業

当社グループは医療情報システム事業のみを展開する単一セグメント企業である。主力製品は電子カルテシステム「e-カルテ®」とオーダリングシステム「NEWTONS2」であり、これらを中核に導入・保守まで自社で行う。売上はソフトウェア、ハードウェア、保守サービス、その他に分類され、2025年10月期の構成比はソフトウェア28%、ハードウェア45%、保守サービス24%、その他3%である。特に保守売上は前年比9.9%増の100億円超で、ストック型収益の拡大が進む。

開発から保守まで一貫する自社完結型の収益モデル

経営基本ポリシーとして「自主独立」を掲げ、開発・販売・導入・保守の全工程を自社で行う。これにより顧客との直接的な関係を維持し、リピート受注や追加システムの販売に結びつけている。2025年10月期の受注高は364億円(前年比19.5%増)、受注残高は158億円(同36.9%増)と積み上がっており、将来の収益基盤が強固である。一方、ハードウェア販売は売上の45%を占めるが、仕入主体であるため利益率はソフトウェアより低い。

全国6拠点で医療機関をカバーする地域展開

本社は大阪市淀川区西宮原に置き、東京支社(2022年竣工、大田区)を東日本の拠点とする。2012年に東京オフィスを開設した後、2017年に沖縄ブランチ、2018年に九州ブランチ、2023年に北海道ブランチを開設し、全国6拠点体制を構築した。各拠点には営業・保守要員を配置し、地域密着型のサービスを提供する。今後もさらなるエリア拡大を計画している。

2社の子会社が支えるグループ体制

当社は連結子会社として株式会社エスエスサポート(旧病院システム研究所、2001年100%子会社化、2002年商号変更)と株式会社エスエスネット(旧ユタカインテグレーション、2020年子会社化、2024年商号変更)を有する。エスエスサポートはシステム導入後のサポート業務を担い、エスエスネットはネットワーク関連のインテグレーションを手がける。グループ全体で医療情報システムのライフサイクルをカバーしている。

業界の中での役割は医療情報システム市場における開発・販売・保守の一貫プロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
423億円
営業利益
84億円
営業利益率
19.9%
純利益
61億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医療機関(病院・診療所)主力

医療機関向けにオーダリングシステムや電子カルテを中心とした情報システムを開発・販売・導入し、導入後の保守サービスも提供。ハードウェア販売も行う。

主な製品・サービス4
オーダリングシステム
診療オーダー(検査・処方等)を電子的に管理するシステム。
電子カルテシステム
診療録を電子化し、診療情報を一元管理するシステム。
保守サービス
導入ユーザー向けにオンラインでの保守・サポートを提供。
ハードウェア(サーバー等)
システム導入に必要なサーバー等のハードウェアを販売。

製品と技術

オーダリングシステム「NEWTONS2」の進化

オーダリングシステムは医師の指示(オーダー)を電子的に処理する基幹システムである。1995年に「CHITOS」、1997年に「NEWTONS」を経て、2010年に現行版「NEWTONS2」を提供開始。Windowsベースで病院内のオーダーを統合管理し、検査、処方、投薬などの業務効率を向上させる。2025年10月期現在、導入施設数は1,000施設に達し、ソフトウェア売上118億円のうち相当部分を占める。

電子カルテシステム「e-カルテ」とその標準化対応

「e-カルテ®」は2000年に初版が提供され、2010年に「新版e-カルテ®」として現行版に移行。2016年に商標登録を完了。診療記録の電子化に加え、HL7 FHIR規格への対応を進め、全国医療情報プラットフォーム構想への適合を図る。2025年10月期には、電子カルテのリプレイス需要が堅調で、売上を牽引した。また、地域包括ケアシステム「CareMill®」(2017年商標登録)も提供し、医療と介護の連携を支援する。

画像診断システム「SeavoPACS/SeavoView」

2018年に商標登録した医療用画像管理システム「SeavoPACS®」と汎用画像診断システム「SeavoView®」は、CTやMRIなどの画像をデジタル管理し、院内・遠隔での診断を可能にする。PACS(Picture Archiving and Communication System)市場に参入することで、オーダリング・電子カルテに続く第三の柱を形成。既存顧客へのクロスセルも進む。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

IoT/AI領域で急成長、高収益体質

当社はIoT・AIソリューションに特化した独立系ソフトウェア企業。直近期は売上高337億→423億円と拡大基調にあり、営業利益率も19%超と高い。同業のソラコムが通信プラットフォーム強み、VRAIN SolutionがAI特化だが、当社はエンドツーエンドのシステム構築で顧客を獲得。規模はソラコム以上だが、収益性で優位に立つ。ただし業界内で明確な業界シェアデータはなく、競合ひしめく市場での差別化が課題。

強み

  • FY10/25見通しで営業利益率19.86%と業界トップクラスの収益性を達成。
  • 3期連続で売上高2桁成長。FY10/25は423億円と過去最高更新見込み。
  • コンサルから開発・運用まで一貫提供。顧客ロックイン効果高い。
  • IoT/AIに加え、クラウド・セキュリティなど周辺領域もカバー。

課題

  • 公表データが乏しく、競合との差別化ポイントが外部に伝わりにくい。
  • ITエンジニア市場は売り手市場。優秀な人材の採用・定着が急務。
  • 大口顧客への依存が想定され、特定顧客の変動リスクを抱える。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がソフトウェア・サービス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13962チェンジホールディングス739億円10.0倍
23817SRAホールディングス736億円10.9倍
34259エクサウィザーズ710億円44.9倍
42329東北新社705億円9.9倍
53687フィックスターズ692億円38.6倍
63733ソフトウェア・サービス691億円11.1倍
74419Finatextホールディングス691億円45.8倍
84431スマレジ689億円30.2倍
94417グローバルセキュリティエキスパート688億円45.5倍
103663セルシス685億円24.4倍
113763プロシップ669億円24.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

ミニコンから医療情報システムへ:1969年の創業

1969年4月、大阪市北区曽根崎において株式会社ソフトウェア・サービスとして創業。翌1970年4月にはミニコンによる導入型医療情報システムを開発・発売し、医療IT分野に参入。1971年には3時間ドックシステム、1972年にはオフコンによるセンター利用型システムを相次いで投入し、病院の情報化を先駆けた。

UNIXとWindowsへの移行で市場を拡大(1984-1995)

1984年9月、UNIXベースの医療情報システムの提供を開始。1994年5月には調剤薬局向けWindows版、同年10月には精神病院向けWindows版を発売。1995年5月には一般病院向けWindows版オーダリングシステム「CHITOS」を投入し、後の主力製品「NEWTONS」シリーズの原型ができた。1997年には「NEWTONS」をリリースし、Windowsプラットフォームで本格的な普及を目指す。

電子カルテ市場への本格参入と上場(2000-2004)

2000年4月、Windows版電子カルテシステム「e-カルテ®」の提供を開始。これによりオーダリングと電子カルテの両軸で製品群を揃える。2001年には子会社化した病院システム研究所(後のエスエスサポート)でサポート体制を強化。2003年8月には厚生労働省の標準的電子カルテ推進委員会に参画し、業界標準の形成に関与。2004年2月、大阪証券取引所ヘラクレスに上場した。

製品の現行バージョンへの刷新と地域拡大(2010-2018)

2010年6月、オーダリングシステム「NEWTONS2」と電子カルテシステム「新版e-カルテ®」をリリースし、製品を現行版に統一。2012年東京オフィス開設、2014年には株式会社オー・エム・シィーを吸収合併し規模拡大。2017年沖縄ブランチ、2018年九州ブランチを開設し、全国展開を加速。同年、医療用画像管理システム「SeavoPACS」と汎用画像診断システム「SeavoView」の商標登録を完了し、画像診断分野にも進出した。

子会社の追加買収と東証スタンダード移行(2020-2025)

2020年8月、ユタカインテグレーション株式会社を完全子会社化(後にエスエスネットに商号変更)。2022年4月、東京証券取引所の市場区分再編に伴いスタンダード市場に移行。同年6月には東京支社を新築移転し、営業体制を強化。2023年3月北海道ブランチを開設し、全国6拠点体制が完成。2025年10月期には導入施設数が1,000施設に達し、経常利益率20.0%を達成した。

年表41件を開く

1960年代

  • 1969年4月創業大阪市北区曽根崎において株式会社ソフトウェア・サービスを設立

1970年代

  • 1970年4月ミニコンによる導入型医療情報システムを開発、発売
  • 1971年4月3時間ドックシステムを開発、発売
  • 1972年4月オフコンによるセンター利用型医療情報システムを開発、発売
  • 1978年3月本店を大阪市北区西天満に移転・登記

1980年代

  • 1984年9月UNIXによる医療情報システム提供開始
  • 1986年3月本店を大阪府吹田市に移転・登記

1990年代

  • 1990年4月創業株式会社病院システム研究所を設立
  • 1994年5月調剤薬局向けWINDOWS版医療情報システムの提供開始
  • 1994年10月精神病院向けWINDOWS版医療情報システムの提供開始
  • 1995年5月一般病院向けWINDOWS版オーダリングシステム(初期バージョン)『CHITOS』(CSS Hospital Total Ordering System)の提供開始
  • 1997年1月WINDOWS版オーダリングシステム(旧バージョン)『NEWTONS』(New Technology Ordering Network System)の提供開始

2000年代

  • 2000年4月WINDOWS版電子カルテシステム(旧バージョン)『e-カルテ ®』の提供開始
  • 2001年10月M&A株式会社病院システム研究所を100%出資子会社化
  • 2002年10月商号変更子会社である株式会社病院システム研究所の商号を株式会社エスエスサポートに変更
  • 2003年1月本社ビルを大阪市淀川区西宮原に竣工 本店を同上に登記
  • 2003年8月厚生労働省標準的電子カルテ推進委員会に参画
  • 2004年2月上場大阪証券取引所 ヘラクレスへ上場
  • 2005年4月『プライバシーマーク』認証取得
  • 2008年5月本社ビルを大阪市淀川区宮原に竣工
  • 2009年11月『国際規格ISO9001』認証取得

2010年代

  • 2010年6月オーダリングシステム(現行バージョン)『NEWTONS2』及び 電子カルテシステム(現行バージョン)『新版e-カルテ ®』の提供開始
  • 2010年10月上場大阪証券取引所 JASDAQへ上場(市場統合)
  • 2012年1月東京オフィスを開設
  • 2013年7月上場東京証券取引所 JASDAQへ上場(市場統合)
  • 2013年11月SS-MIXデータを利用した「診療情報開示システム」を提供開始 ひろしま医療情報ネットワーク(HMネット)20医療機関にて本格稼動開始
  • 2014年8月本社ビルを大阪市淀川区西宮原2丁目6番1号に竣工 本店を同上に登記
  • 2014年11月M&A株式会社オー・エム・シィーと合併
  • 2015年3月『情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)』認証取得
  • 2016年3月電子カルテシステム『e-カルテ ®』商標登録
  • 2017年5月沖縄ブランチを開設
  • 2017年11月地域包括ケアシステム『CareMill ® (ケアミル ®)』商標登録
  • 2018年7月医療用画像管理システム『SeavoPACS ®』及び 汎用画像診断システム『SeavoView ®』商標登録
  • 2018年9月九州ブランチ開設

2020年代

  • 2020年8月M&Aユタカインテグレーション株式会社を100%出資子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所 スタンダード市場へ移行
  • 2022年6月東京支社を東京都大田区に竣工(東京オフィスは廃止)
  • 2023年3月北海道ブランチ開設
  • 2023年4月SSI-CSIRT NCA(一般社団法人日本シーサート協議会:Nippon CSIRT Association)正式加盟
  • 2023年6月九州ブランチ移転
  • 2024年8月商号変更子会社であるユタカインテグレーション株式会社の商号を株式会社エスエスネットに変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益率中期(具体的年度の明記なし)まで20%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    医療DXの実現

    生成AIやビッグデータ等を活用した新システム・サービスをスピード感をもって展開し、医療DXを新たな成長領域と位置づける。医療機関にとって「なくてはならない存在」となることで顧客満足度を高め、ユーザー基盤の拡大と競争力・収益性の向上を目指す。

  2. 02

    保守サービスの拡充によるストック型収益確保

    医療機関に安全で安定したシステムを提供し継続利用を促進。保守サービス等のストック型収益を拡充することで市場での地位確立と中長期の経営基盤安定を図る。継続的な機能強化とサービス向上により新たな価値を創出する。

  3. 03

    収益力強化による持続的成長の実現

    経常利益率20%以上を中期的な財務目標として、収益力の強化を最優先に取り組む。キャッシュ・フローの安定化を図り、人材投資や研究開発、株主還元の充実につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,804人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は585万円で、9期前と比べて+20.5%平均年齢は33.1歳、平均勤続年数は9.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年10月1,110
2017年10月1,178
2018年10月1,259
2019年10月48531.36.61,325
2020年10月46831.56.91,472
2021年10月49231.67.21,579
2022年10月49532.07.71,623
2023年10月53732.68.31,640
2024年10月56932.98.71,706428
2025年10月58533.19.01,804466

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年10月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率59.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
東京支社ビル — 東京都大田区136億円
本社ビル — 大阪府大阪市淀川区4,039百万円
社員寮 — 大阪府大阪市淀川区267百万円
本社ビル — 大阪府大阪市城東区76百万円
沖縄ブランチ — 沖縄県那覇市14百万円
九州ブランチ — 熊本県熊本市中央区5百万円
北海道ブランチ — 北海道札幌市中央区4百万円
主な関係会社
  • 国内
    ユタカインテグレーション株式会社
    大阪市城東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    東京拘置所他6庁における医療情報システムの更新一式請負契約
    法務省 · 2026-06-12
    8.2億円
  • 調達
    宮城刑務所他2庁における医療情報システムの供給 一式
    法務省 · 2022-08-25
    3.9億円
  • 調達
    医療情報システムの供給一式
    法務省 · 2022-09-30
    3.1億円
  • 調達
    令和8年度医療情報システム(西日本成人矯正医療センター外23庁)の保守・運用業務一式
    法務省 · 2026-03-17
    1.7億円
  • 調達
    令和7年度医療情報システム(西日本成人矯正医療センター外22庁)の保守・運用業務一式
    法務省 · 2025-03-26
    1.6億円
  • 調達
    令和6年度医療情報システム(大阪医療刑務所外22庁)の保守・運用業務一式
    法務省 · 2024-03-25
    1.5億円
  • 調達
    医療情報システム(大阪医療刑務所外3庁)の保守・運用業務一式
    法務省 · 2023-05-29
    6,543万円
  • 調達
    矯正施設医療情報システム(岡崎医療刑務所)の供給一式
    法務省 · 2025-06-30
    3,917万円
  • 調達
    サーバーラック等調達及び医療情報システム移設作業
    法務省 · 2024-07-26
    2,627万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は423億円営業利益84億円前期と比べると増収増益で、売上が+10.2%、利益が+15.1%。

売上高
+10.2%
423億円
営業利益
+15.1%
84億円
純利益
+15.1%
61億円
営業利益率
19.9%
前期比 +0.8%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は243億円、営業利益は42億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+20.9%、営業利益は−2.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q731317.89
2023年2Q952324.216
2023年3Q831315.79
2023年4Q8615
2024年1Q1042524.017
2024年2Q1162723.319
2024年4Q1642112.817
2025年2Q2014321.430
2025年4Q2224118.531
2026年2Q2434217.328

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年10月期からの14期で、売上は106億円から423億円へ4.0倍に増えた。直近期の営業利益率は19.9%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京オフィスを開設
2012年10月1062414
東京証券取引所 JASDAQへ上場(市場統合)
2013年10月1012415
株式会社オー・エム・シィーと合併
2014年10月1393220
2015年10月1452719
2016年10月1772919
沖縄ブランチを開設
2017年10月1462719
九州ブランチ開設
2018年10月1763725
2019年10月2243927
ユタカインテグレーション株式会社を100%出資子会社化
2020年10月2053423
2021年10月2534330
2022年10月2764934
北海道ブランチ開設
2023年10月3376649
子会社であるユタカインテグレーション株式会社の商号を株式会社エスエスネットに変更
2024年10月384737319.053
2025年10月423848519.961

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年10月期

売上高423億円のうち、営業利益として残るのは84億円19.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は61億円、売上の14.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.3%310億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.9%29億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.9%84億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.5pt
19.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.8pt
14.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.5pt
15.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
16.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年10月期は営業CFが32億円、投資CFが−16億円で、差し引きのフリーCFは16億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は161億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年10月21−8−21334
2013年10月5−15−3−1021
2014年10月39−22−51734
2015年10月−2−2−5−430
2016年10月39−1−43864
2017年10月9−5−4464
2018年10月39−5−43494
2019年10月30−72−7−4245
2020年10月25−1−52464
2021年10月34−21−51371
2022年10月33−34−19−151
2023年10月566−662107
2024年10月72−22−650151
2025年10月32−16−716161

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年10月期の総資産は522億円。このうち返さなくてよい自己資本が419億円で、自己資本比率は80.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年10月106881882.5
2013年10月115991686.6
2014年10月1461153178.8
2015年10月1541332186.3
2016年10月1811483382.0
2017年10月1791631691.6
2018年10月2301933784.2
2019年10月2532143984.4
2020年10月2742324284.9
2021年10月3162585881.7
2022年10月3372736480.8
2023年10月3993168379.3
2024年10月4493648581.2
2025年10月52241910380.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
162億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
403億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
103億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中84位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中476位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
80.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
10.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥12,590で、1年前と比べて-13.7%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥12,590+0.1%1ヶ月+16.0%1年-13.7%時価総額691億円
過去52週の値幅
安値¥9,720高値¥14,890

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.1倍
PBR1.54倍
配当利回り1.27%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/27は10760円、前日比+5.7%と反発。直近1ヶ月は+1.6%とほぼ横ばい。25日線(10725円)を0.3%上回るが、75日線(10960円)は下回る。52週高値14890円からは▲27.7%の下落。週足ではもみ合い、出来高9900株と低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは9.1倍と業界平均29.7倍を大幅に下回り、PBRも1.26倍と業界平均3.44倍を下回り、割安感が強い。ROEは15.6%と高水準で、配当利回り1.5%は業界平均1.2%を上回る。売上・利益とも増加傾向にあり、バリュエーションは割安だが、無借金経営などの定性的要素も考慮すべき。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.1倍47.9倍
PBR1.54倍2.96倍
ROE15.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

増収増益基調が続き、PER9.1倍、PBR1.26倍と割安感がある。ROE15.6%と資本効率も良好。強気派はIT需要の堅調さと業績の安定成長、バリュエーションの割安を評価。弱気派は人材不足によるコスト上昇や、案件の採算悪化リスク、システム開発の需給変動を懸念。配当利回り1.5%も魅力的。

プラスに働く材料7
  • 業績の安定成長

    売上高・利益ともに増加傾向、営業利益率19%台を維持。

  • PER9倍の割安感

    同業他社と比較してもバリュエーションは低い。

  • 高いROE

    15%超のROEは株主資本の効率的活用を示す。

  • PER9.1倍と15%利益成長の乖離通年影響

    PER9.1倍に対してEPS成長率約15%で割安感、バリュエーション修正余地大

  • 営業利益率改善トレンド継続影響

    営業利益率が19.01%から19.86%へ上昇、収益性改善が継続

  • 高外国人比率による需給改善不定影響

    外国人保有比率26.3%と高く、海外買い戻しで株価押し上げ期待

  • 連続増益に伴う増配可能性次回決算後影響

    2期連続増益で配当性向維持なら増配余地、現利回り1.55%から上昇可能

マイナスに働く材料7
  • 人材確保・育成リスク

    ITエンジニア不足は業界共通の課題で、外注費増加の可能性。

  • 案件の採算悪化リスク

    固定価格案件で想定外の工数が発生すれば利益率低下。

  • IT投資サイクルの影響

    景気変動で企業のIT投資が抑制されるリスク。

  • 売上高成長率の鈍化通年影響

    売上高成長率が前年13.9%から10.2%へ減速、成長鈍化懸念

  • 業績下振れによるPER圧縮決算発表後影響

    営業利益10%下振れの場合PER9倍から8倍以下へ、株価下落リスク

  • 小型株の流動性リスク継続影響

    時価総額565億円と小型で大口売買による価格変動リスク

  • ROE15.6%の維持困難リスク2026年下期影響

    ROE15.6%が業界平均並みならPBR1.26倍割高、株価調整要因

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占う先行指標として重要。
営業利益率
採算性の維持・向上を確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり160で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは1.27%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥160
1株あたり
配当利回り
1.27%
いまの株価に対して
配当性向
14.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年10月7520.9
2017年10月750.021.2
2018年10月12566.726.3
2019年10月90−28.018.1
2020年10月955.619.6
2021年10月950.017.9
2022年10月1005.316.6
2023年10月12020.013.3
2024年10月14016.714.1
2025年10月16014.314.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥160

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ1,653人。区分でいちばん多いのは個人・その他42.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.9%を占め、残る69.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年10月%2021年10月%2022年10月%2023年10月%2024年10月%2025年10月%
個人・その他45.144.944.644.342.142.2
事業法人27.928.430.129.628.628.0
外国法人23.224.023.822.124.826.2
自己株式0.91.04.74.74.74.6
金融機関3.22.31.42.83.72.9
証券会社0.60.50.11.20.80.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01宮崎 勝23.69
02公益財団法人夢&環境等支援宮崎記念基金14.58
03シップヘルスケアホールディングス株式会社10.20
04USBK NA JP I&W TS(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)8.98
05NORTHERN TRUST CO.(AVFC) REFIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.12
06INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.10
07THE NOMURA TRUST AND BANKING CO., LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AGREEMENT MOTHER FUND(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.90
08株式会社エム・エムホールディングス1.82
09野村信託銀行株式会社(投信口)1.76
10JPMCB USA RESIDENTS PENSION JASDEC LEND 385051 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.17

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近15
  • 2026-08-07
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    7.31%
    -2.52pt
  • 2026-07-30
    宮崎 勝
    新規の大量保有報告
    19.21%
    +4.14pt
  • 2026-07-30
    宮崎 勝
    新規の大量保有報告
    24.50%
    +4.28pt
  • 2026-07-23
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    2.71%
    -4.07pt
  • 2026-06-16
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    新規の大量保有報告
    8.44%
    -1.04pt
  • 2026-06-16
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    9.54%
    +1.10pt
  • 2026-06-16
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    9.33%
    -0.21pt
  • 2026-06-16
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    9.33%
  • 2026-06-16
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    8.44%
    -1.04pt
  • 2026-06-16
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    7.59%
    -0.85pt
  • 2026-06-16
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.40%
    -1.19pt
  • 2026-06-16
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.76%
    +0.36pt
  • 2026-06-16
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.78%
    +0.02pt
  • 2026-06-16
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.78%
  • 2026-04-07
    みずほ証券 株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -8.56pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+342%、1株純資産は14期で+383%。直近期のROEは15.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年10月2641,65717.111.922.7
2013年10月2801,88015.913.221.4
2014年10月3832,19218.811.123.5
2015年10月3622,50115.512.619.3
2016年10月3592,78813.611.820.9
2017年10月3543,07112.114.821.2
2018年10月4753,55214.217.926.3
2019年10月4973,92913.323.518.1
2020年10月4324,27310.126.019.6
2021年10月5524,75212.213.017.9
2022年10月6295,21412.813.116.6
2023年10月9306,05316.59.213.3
2024年10月1,0196,96515.712.614.1
2025年10月1,1688,00315.611.714.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/10期の役員報酬は総額133百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
宮崎勝代表取締役会長871,300,000
大谷明広代表取締役社長6120,500
石黒訓取締役68
柴芳浩常勤監査役64125
前川宗夫監査役7820,130
津野友邦監査役53

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)583323211423
社外取締役419195

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容331字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社2社で構成され、その概況は次のとおりであります。 医療情報システムの開発・販売・導入 オーダリングシステム、電子カルテシステムをはじめとした医療情報システムの開発・販売から導入を行っております。 保守サービス 当社グループの医療情報システム導入ユーザーに対し、オンラインネットワークを利用した保守サービスを提供しております。 ハードウェア等の販売 当社グループの医療情報システム導入に伴い、必要となるサーバー等の販売を行っております。 なお、当社グループは、医療情報システム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,800字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 経営理念 人を活かすシステムの創造で社会に貢献します。明日の健康、医療、介護を情報システムで支援いたします。 基本ポリシー 「専門特化」:健康・医療・介護分野に特化したシステムを開発し、専門性を発揮する。 「創造価値」:無から知識・技術・経験を活かした価値を自ら創造する。 「自主独立」:開発・販売・導入・保守を一貫して自社で行う。 (2)経営環境 わが国の推計によると、将来において人口減少・高齢化率の上昇が見込まれており、医療現場等における業務効率化の促進、より効率的・効果的な医療の提供が求められております。また、医療従事者の不足や人件費の上昇により、医療現場では業務効率化の重要性が一層高まっています。 持続的な医療提供体制の構築に向けて、行政の主導で医療分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されております。 ・全国医療情報プラットフォームの構築 ・電子カルテ情報の標準化(HL7FHIR規格) ・診療報酬DX これら政策の中核となる電子カルテをはじめとする医療情報システムは今後も普及拡大が進み、既存システムのリプレイス需要も加わり、引き続き、医療情報システム市場における競争は一層活発化するものと考えられます。また、業務効率化に向けた新技術への関心も高まっており、生成AI・ビッグデータの活用の検討が進んでおります。一方で、医療機関を標的にしたサイバー攻撃のリスクが増大しており、セキュリティ強化の関心が高まっております。 当社グループはこれらの環境変化を踏まえ、医療情報システム・サービスの提供を通じて、医療DXの推進、持続可能な医療体制の構築に貢献してまいります。 (3)経営戦略・目標とする経営指標 当社グループは、経営理念の実現を通じて社会に貢献し続けることが使命と考えております。 その実現に向けて以下の3つを軸とした経営戦略を推進し、成長過程にある医療情報システム市場において確固たる地位を築き、企業価値の向上を目指してまいります。 なお、これまで目標として掲げてまいりましたシェア拡大は計画どおり進展しており、2025年10月時点で導入施設数は1,000施設に到達いたしました。 今後も引き続き、ユーザー基盤の一層の拡大に取り組んでまいります。 ① 医療DXの実現 当社グループは、医療DXの実現を新たな成長領域と位置づけ、国策及び市場ニーズの変化に即した製品・サービスの提供を進めてまいります。特に、生成AIやビッグデータ等を活用した新システム・サービスをスピード感をもって展開していくことは、医療課題の早期解決に貢献するのみならず、当社グループの持続的成長の源泉になるものと考えております。医療機関にとって「なくてはならない存在」となることでさらに顧客満足度を高め、強固なユーザー基盤を維持するとともに、さらなるユーザー基盤の拡大のため、競争力と収益性の向上に努めてまいります。 ② 保守サービスの拡充によるストック型収益の確保・拡大 医療機関等に安全で安定したシステムを提供し、継続的に利用していただくことは、持続可能な医療体制の構築に寄与するものと考えております。同時に、保守サービス等のストック型収益を拡充することは、当社グループの市場における確固たる地位の確立につながるだけでなく、中長期的な経営基盤の安定にも貢献すると考えております。そのため、継続的な機能強化とサービス向上を通じて新たな価値を創出し、医療現場における電子化の拡大・深化及び業務効率化を支援してまいります。 ③ 収益力強化による持続的成長の実現 当社グループは、日本の医療業界における構造的課題の解決に向けた長期的取り組みを支えるため、収益力の強化を経営戦略における最優先事項として取り組んでおります。具体的には、経常利益率20%以上を中期的な財務目標として設定し、持続的かつ安定的な成長の実現に向けて収益基盤の強化に注力してまいります。これにより、キャッシュ・フローの安定化を図り、人材・組織への戦略的投資や医療DXの実現に必要な研究開発活動を継続的に実施するとともに、安定的かつ継続的な株主還元の充実に努めてまいります。 当連結会計年度では、1,000施設(前年比74施設増加)、保守売上高10,083百万円(前年同期比9.9%増)となり、経常利益率20.0%となりました。 (4)対処すべき課題等 ① 技術革新への対応 急速に進化する開発言語、OS、データベース、クラウド環境などの技術プラットフォームに適切かつ迅速に対応することは、当社グループの競争力維持に不可欠です。医療現場でも業務効率化に向けた新技術への関心が高まっており、生成AIやデータ活用など先進技術を取り入れたシステム・サービスへのニーズが拡大しております。 当社グループは、技術動向の把握、技術パートナーとの協業強化、クラウドやAI技術を安全かつ効果的に活用できる開発体制の整備を継続的に進めております。加えて、先進技術を取り入れたシステム・サービスの品質維持及び付加価値向上に取り組むことで、競争力の確保・向上を図ってまいります。 ② 人財の増強・定着及び継続的な教育 当社グループは、開発から販売・導入・保守までを一貫して自社で行っているため、人財の確保と育成は事業拡大に直結する重要な課題です。医療・介護分野に関する専門知識に加え、それを具現化するIT分野の高度なスキルが求められます。 当社グループでは、新卒採用を中心とした人員の充実に努めるとともに、社員が中長期的に活躍できる職場環境の整備や定着促進を図っております。また、全社的な教育体制を強化するため、部門横断的な取り組みを通じて教育プログラムや研修コンテンツを整備し、社員の専門性向上を支援しております。引き続き、医療DXの進展に伴い、求められるスキルの高度化や技術進化に継続的に対応できる組織体制の構築を進めてまいります。 ③ 製品ラインナップの拡充と品質の向上による販売強化 医療現場のニーズは日進月歩であり、常に成長・変化に対応し続けることが経営戦略上重要であると考えております。 当社グループは、主力製品である電子カルテシステムやオーダリングシステムに加え、医療機関の各部門業務を支援するサブ(部門)システムの開発も行っております。また、導入後のユーザーからのフィードバックや障害情報を反映し、品質管理部門と連携した検証・改善サイクルを強化することで、製品・サービス品質の継続的な向上を図っております。 これらの取り組みにより、多くの専門職の要望に応えるラインナップ拡充と品質向上を進めることで、医療提供体制の効率化・高度化に貢献するとともに、当社グループの競争力強化につなげてまいります。 ④ 顧客との関係強化 変化し続けるニーズを的確に捉え、確実に対応するためには、医療機関等の現場における情報発信及び情報収集が重要であると考えております。また、地域特性に応じた病床機能分化や医療・介護連携、在宅医療の推進といった医療機関の取り組みも進展しており、これらの変化に伴うニーズを捉えることが重要となります。 当社グループでは、システム導入後の既存ユーザーに対しては営業的フォローを継続し、より緊密な関係を構築することで、リプレイスの要望やシステム・サービスへの新たなニーズを把握し、ユーザーと共存共栄の関係構築を目指してまいります。当社グループはユーザーの良きパートナーとして、システム提供を通じて医療の効率化や品質向上、地域連携の実現を支援してまいります。 ⑤ システム導入の効率化 現状、当社グループの主力製品である電子カルテシステムの稼働までには通常4~6ヶ月間を要します。この導入期間を短縮し、システム導入にかかる負担を軽減することは、医療機関の業務効率向上のみならず、当社グループの競争力強化にもつながります。 当社グループでは、導入作業の標準化と効率化を推進し、一定以上の知識・スキルを持った社員を適切に配置することで、システム導入から稼働後までを見据えた支援体制を整備してまいります。これにより、効率的かつ効果的なシステム導入を実現し、医療機関の負担を軽減するとともに持続的な医療提供体制の構築に貢献してまいります。 ⑥ サイバーセキュリティの強化 医療情報システムは機微な個人情報を取り扱うため、セキュリティ対策の強化は最も重要な課題であります。当社グループでは、社内規程の整備、アクセス権限管理、外部との通信経路におけるセキュリティ機器の導入、定期的な社員教育など、多面的な取り組みを通じてセキュリティリスクの最小化を図っております。 また、サイバー攻撃の高度化に備え、当社における情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の運用強化、セキュリティインシデント対応体制として「SSI-CSIRT」を設置し外部関係機関との連携を通じて情報共有や対応力の向上を図ることで、事故の未然防止及び発生時の影響最小化に努めてまいります。
事業等のリスク4,967字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、当社グループとして必ずしも事業上のリスクに該当すると考えていない事項についても、投資家の投資判断、或いは当社グループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループは、これらリスクの発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)事業・経営戦略に対するリスク ① 当社グループの事業内容について 当社グループは、経営上の基本ポリシーとして「専門特化」を掲げ、電子カルテシステム等の医療情報システムに特化した事業を行っております。電子カルテシステム等の医療情報システムは、業務効率化及び医療サービスの向上といった病院の情報化ニーズに合致したものであり、普及率は高まりつつあります。 しかし、医療の電子化のニーズはあるものの導入時期については、医療機関の予算、設備投資の優先順位、戦略に依存するところもあります。その結果、予想していた収益・シェアを獲得できない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、短期間での医療情報システムへの需要要求に対応できないことによる機会損失、リプレイス市場の活発化によるストック型収益の損失・縮小、有力ベンダー数社間の競争激化に伴う大幅な売価引き下げの結果、予想していた収益・シェアを獲得できない場合、中長期的に当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、様々な製品ラインナップの拡充を図り、サービスを含めた品質の高い製品の提供を継続することで高い競争力を保ってまいります。また、システム導入の効率化を図り、コストコントロールや年間導入数を引き上げることで、適正売価での提供とシステムの普及に努めてまいります。同時に、既存ユーザーとの関係強化にも注力し、新たなニーズを的確に捉え、ユーザーと共存共栄の関係構築を目指し、シェアの確保に努めてまいります。 ② 人財の確保、育成について 当社グループは、今後の事業拡大及び技術革新に対応できる「医療・介護の業務に対する知識」と「ITに関する専門知識」を有する優秀な人財を継続的に確保し育成することが重要と認識しております。しかし、これらの知識を習得するには数年の経験が必要となり、人財採用から戦力化までの計画が予定どおり進まない場合、中長期的に当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの従業員の大半はシステム関連に従事する技術者であります。今後、人財育成や拡充を図る所存ですが、一挙に大量のコア技術者が社外流出し、代替要員の不在、業務引継ぎ手続きの遅延等が発生した場合にも経営目標に届かない可能性や安定した事業継続・成長を見通せない可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、積極的な採用活動を行って人財を確保し、社内外のセミナー等の教育機会を積極的に提供し、常に専門的な知識の習得やスキル向上の機会・方法を持ち続けることで優秀な人財を継続的に確保し育成することに努めております。 ③ 技術革新及びAI技術関連サービスについて 当社グループは、電子カルテをはじめとする医療情報システムの開発・運用を行っており、その基盤となる開発言語、OS、データベース、クラウド環境、ネットワーク機器等の技術は、急速に進化を続けております。 また、近年急速に進展している人工知能(AI)技術の活用が、医療分野においても広がりを見せており、当社グループにおいても、医療文書作成支援や診療支援などの領域でAI技術を活用したサービスの導入を進めております。AI技術の進展やその性能の変化、関連法令・ガイドラインの改正等により、当社グループの製品・サービス開発・運用方針の見直し等、適切な対応が求められます。 これらの技術プラットフォームにおいて、バージョンアップや仕様変更、サポート終了、或いは想定外の不具合が発生した場合に、当社グループの対応が遅れたり、新技術への移行が円滑に進まなかったりした場合には、製品・サービスの品質や開発効率が低下し、結果として当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、多様な技術パートナーとの協業や情報収集を通じて技術動向を把握し、クラウド、AI技術などの先進技術を安全かつ効果的に活用できる体制を整備することで、技術革新に伴うリスクの最小化に努めております。同時に、これらの技術を活用した製品・サービスの品質維持及び付加価値向上に継続的に取り組んでまいります。 ④ 医療情報システム及びサービスの不備について 電子カルテシステム等の医療情報システムは、医療現場における重要なインフラ設備であり、患者の生命・身体に関する情報を取り扱うため、その安定性、安全性、堅牢性が極めて重要です。これに加えて、当社グループが提供する導入支援や保守サービスも、医療機関における運用の継続性や安全性に直接影響を及ぼします。従って、製品だけでなく、導入プロセスや運用・保守サービスにおいても高い品質基準を満たすことが求められます。 当社グループは、これらのシステム及びサービスにおいて品質を確保するために最大限の努力を払っていますが、システム不備やサービス提供の不備が発生した場合、医療機関等からの損害賠償請求や契約違反に基づく法的責任が生じる可能性があります。このような不備は、当社グループの業績に深刻な影響を与える可能性があり、特に医療機関の運用停止や信頼失墜による長期的な影響が懸念されます。 このようなリスクを踏まえ、品質管理部門を設置し、システムの見直しや改良を進めるとともに、導入時のチェック体制や保守サービスの品質向上に取り組んでいます。また、サービス担当者の専門的な教育・訓練を継続的に実施し、システム及びサービス全般における不備の発生を未然に防ぐ体制を強化しています。 (2)サイバーセキュリティに関するリスク 当社グループは、電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムの開発・販売・導入・保守サービスを行っており、医療機関の機微な個人情報を取り扱うとともに、社内ネットワーク及びデータセンターを通じて多くの情報資産を管理しております。 当社グループでは、社内ネットワーク及び保守サービス用の通信環境において、機器構成や運用ルールの整備を含めたセキュリティ対策を実施しておりますが、ランサムウェアや不正アクセスによるサイバー攻撃などの脅威は日々高度化・巧妙化しており、当社グループの対策が常に完全に機能する保証はありません。万が一、システムの停止、情報の改ざん、漏えい等が発生した場合には、事業停止、顧客・取引先からの信頼低下や損害賠償責任の発生などにより、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、クラウドサービスや通信回線、機器保守など、一部のインフラやサービスを外部事業者に委託しており、これらの外部事業者において情報漏えいや障害等が発生した場合には、当社グループの業務に支障を来し、結果として顧客・取引先との関係や業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは、システムの停止、情報の漏えい、滅失または毀損の防止等、その管理のために必要かつ適切な安全管理措置を講じております。また、当社では保守サービス及び診療情報(バックアップ)の外部保存サービスの提供に対し「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」の認証を取得し運用をしております。 さらに、情報を取り扱う従業者や委託先(再委託先等を含む)に対して、必要かつ適切な監督を行うことで、事故の未然防止及び発生時の影響の最小化に努めております。 加えて、セキュリティインシデント対応体制として「SSI-CSIRT」(一般社団法人日本シーサート協議会(NCA)加盟)を構築し、外部関係機関との連携を通じて対応力の向上を図っております。今後も、技術的環境や脅威の変化に対応し、セキュリティ体制の継続的な見直しと強化に取り組んでまいります。 (3)事業環境に対するリスク ① 法的規制について 当社グループが事業展開している医療業界は公的規制、政策動向の影響を受けます。わが国における人口動態を踏まえ、医療分野においても政府は様々な政策を打ち出しております。今後も、政策変更、ガイドラインを含む法的規制、診療報酬改定等による医療制度改革の動向によっては、電子カルテ市場や当社グループの顧客である医療機関の経営方針等への影響が想定され、その結果、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、政策・法規制の変更などにより、当社グループが提供する医療情報システムの新規開発、システムの大幅な改変作業等が発生し対応が遅れる、或いは、適切に対応できない等の事態に陥れば、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、販売先である医療機関と連携して情報収集を行い、また医療や法律に関する専門的な学会にも参加する等して、法的規制や医療制度改革の動向に迅速な対応ができるよう努めております。 ② 知的財産権について 当社グループは、プログラム開発を自社で行っており、「e-カルテ®」(電子カルテシステム)等、一部のシステムについては商標登録をしておりますが、それ以外の知的財産権の出願・取得を行っておりません。近年のソフトウェアに関する技術革新のスピードは早く、場合によっては第三者の知的財産権を侵害する可能性があります。これまで、当社グループは第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起されたことはありませんが、前述のようにソフトウェアに関する技術革新の顕著な進展により、当社グループのソフトウェアが第三者の知的財産権に抵触する可能性を的確に想定、判断できない場合も考えられます。また、当社グループ事業分野において認識していない特許等が成立している場合、当該第三者より損害賠償及び使用差し止め等を受け、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、規程の整備や競合他社のサービス内容の事前調査、当社グループ内での教育に努めております。 (4)自然災害等に対するリスク ① 自然災害の発生について 国内外における大規模な震災や津波、台風、洪水、疫病の発生等の自然災害が発生した際は、当該災害が発生した地域の医療機関として医療情報システムの導入より優先すべき事項がある場合や当社グループの事業所の閉鎖等により事業活動が制限される場合には、システムの導入中止や延期、医療情報システムのデータ損失等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループとしましては、医療機関からの情報収集体制及び防災に対する適切な管理体制の構築を行うとともに、大阪と東京の2か所にデータセンターを設置し、医療情報システムに関するデータが災害などで損なわれないように対処しております。 ② 感染症等の拡大について 新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症が発生・拡大し、長期化かつ深刻化する様相となった場合には、顧客である医療機関が当感染症の対策を優先させる等の方針を重視することが想定されます。その結果として、医療情報システムの導入を中止、延期する医療機関が多数発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループとしましては、お客様、お取引先様、従業員とその家族の安全確保と感染拡大防止を最優先に考え、必要に応じて検温の実施や在宅勤務及び時差出勤の活用、ソーシャルディスタンスの確保等の対策を実施いたします。
経営成績の分析 (MD&A)4,854字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績等の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資など内需を中心に緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の長期化や人手不足に伴う負担が増す中、海外経済の減速懸念や地政学リスクも重なり、先行きは依然として不透明な状況となっております。 医療業界においては、高齢者人口の増加と人口減少への対応が求められる中、質の高い効率的な医療・介護提供体制の構築が進められております。一方で、医療従事者の賃上げや物価上昇、医療従事者の不足、老朽設備の更新需要などが重なり、病院経営を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いております。こうした中、医療現場では業務効率化や生産性向上に向けた新技術への関心が高まっており、生成AIやビッグデータの活用に向けた検討が進んでおります。また、医療機関を標的としたサイバー攻撃の増加を背景に、セキュリティ強化に向けた投資の重要性も高まっております。さらに、医療・介護の担い手確保や医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進といった医療現場の持続可能性に向けた課題にも対応するため、行政主導による「全国医療情報プラットフォームの創設」「電子カルテ情報の標準化」「診療報酬改定DX(デジタルトランスフォーメーション)」等の医療・介護DXへの取り組みが進められております。 このような環境のもと、電子カルテをはじめとする医療情報システムは今後も普及拡大が見込まれ、既存システムのリプレイス需要も加わり、医療情報システム市場における競争は一層活発化するものと考えられます。 当社グループにおきましては電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムの開発・販売・導入・保守を中心に事業展開し、顧客満足度の向上に努めてまいりました。本社、東京支社及び各ブランチを活用し、各地域での営業・保守体制の強化を図っております。また、将来の人員増加を見据え、社員寮(大阪)のオフィスビルへの建て替え(2027年4月末竣工予定)を進めております。 そのような中、新規導入案件やリプレイス案件の堅調な受注に加え、既存ユーザーによる追加システムの受注が計画を大きく上回ったことから、賃上げに伴う人件費の増加や建て替えに伴う減価償却費の増加(※1)を吸収し、売上高、営業利益、経常利益及び当期純利益のいずれにおきましても前年同期比で増収増益となりました。 この結果、売上高は42,298百万円(前年同期比10.1%増)、受注高は36,494百万円(同19.5%増)、受注残高は15,824百万円(同36.9%増)となり、利益面におきましては営業利益8,388百万円(同15.3%増)、経常利益8,471百万円(同15.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6,112百万円(同14.7%増)となりました。 ※1 前連結会計年度に社員寮(大阪)取り壊しに係る耐用年数の見積りを変更した結果、当連結会計年度では減価償却費が237百万円増加となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて922百万円増加し、16,051百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、3,214百万円(前年同期は7,204百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益8,471百万円、減価償却費879百万円、売上債権増加額5,050百万円、棚卸資産増加額262百万円、仕入債務増加額2,007百万円、未払消費税等の減少額416百万円、利息及び配当金の受取額65百万円及び法人税等の支払額2,148百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、1,559百万円(前年同期は2,157百万円の支出)となりました。これは主に、有価証券の取得による支出8,400百万円、有価証券の償還による収入7,400百万円、有形固定資産の取得による支出368百万円、有形固定資産の除却による支出178百万円、定期預金の預入による支出101百万円及び定期預金の払戻による収入100百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、733百万円(前年同期は626百万円の支出)となりました。これは配当金の支払額によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. ハードウェア仕入実績 当連結会計年度のハードウェアの仕入実績について、当社グループは単一セグメントとしているため、種類別に示すと、次のとおりであります。 種類   当連結会計年度(自  2024年11月1日至  2025年10月31日) 仕入高(百万円)   前年同期増減率(%) ハードウェア   17,233   21.3 合計   17,233   21.3 b. 受注実績 当連結会計年度の受注実績について、当社グループは単一セグメントとしているため、種類別に示すと、次のとおりであります。 種類   当連結会計年度(自  2024年11月1日至  2025年10月31日) 受注高(百万円)   前年同期増減率(%)   受注残高(百万円)   前年同期増減率(%) ソフトウェア   12,859   20.0   5,135   24.6 ハードウェア   22,328   19.9   10,351   44.7 その他   1,306   9.5   337   19.5 合計   36,494   19.5   15,824   36.9 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績について、当社グループは単一セグメントとしているため、種類別に示すと、次のとおりであります。 種類   当連結会計年度(自  2024年11月1日至  2025年10月31日) 販売高(百万円)   前年同期増減率(%) ソフトウェア   11,845   10.1 ハードウェア   19,129   9.9 保守サービス   10,083   9.9 その他   1,240   13.7 合計   42,298   10.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して7,294百万円増加し、52,188百万円となりました。主な要因は、現金及び預金923百万円の増加、売掛金5,050百万円の増加、有価証券1,000百万円の増加、棚卸資産262百万円の増加及び有形固定資産459百万円の減少によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して1,830百万円増加し、10,292百万円となりました。主な要因は、買掛金2,007百万円の増加、未払金80百万円の減少、未払法人税等358百万円の増加及び未払消費税等404百万円の減少によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して5,464百万円増加し、41,896百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益6,112百万円の計上、剰余金の配当732百万円の支払によるものであります。 b. 経営成績の分析 (売上高) 売上高は、前年同期に比べ3,872百万円増加し42,298百万円(前年同期比10.1%増)となっております。種類別の内訳は、ソフトウェア売上は1,089百万円増加し11,845百万円(同10.1%増)、ハードウェア売上は1,721百万円増加し19,129百万円(同9.9%増)、保守サービス売上は912百万円増加し10,083百万円(同9.9%増)、その他売上は149百万円増加し1,240百万円(同13.7%増)となっております。 (営業利益、経常利益) 営業利益は、売上総利益1,341百万円の増加、販売費及び一般管理費227百万円の増加により、前年同期に比べ1,113百万円増加し8,388百万円(前年同期比15.3%増)となりました。これを受けて経常利益は1,135百万円増加し8,471百万円(同15.5%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 上記の結果、税金等調整前当期純利益は、前年同期に比べ1,135百万円増加し8,471百万円(前年同期比15.5%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税、住民税及び事業税が460百万円増加し、法人税等調整額が109百万円減少したことにより、前年同期に比べ783百万円増加し6,112百万円(同14.7%増)となりました。 c. 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項及び投資家の投資判断、或いは当社グループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項について、リスクの発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。なお、詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 d. 資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの資金需要のうち主なものは、労務費、仕入、製造経費、販売費及び一般管理費のほか、配当金や法人税等の支払いになります。このほか、会社の成長に必要な設備投資等を含め、全てを自己資金でまかなうことを原則としております。 当社グループの当連結会計年度における資本の財源及び資金の流動性につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 e. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 目標とする経営指標につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営戦略・目標とする経営指標」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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