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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ノバック

NOVAC CO., LTD.5079 · Standard · 建設業

官公庁発注の社会インフラ工事を中心に、土木・建築の両分野で高い元請比率と技術力を誇る総合建設会社。

概要

兵庫県姫路市に本社を置くノバック(旧大谷建設)は、1965年創業の総合建設会社である。土木工事と建築工事を二本柱とし、国土交通省や地方自治体発注の公共工事を中心に、民間の共同住宅工事も手掛ける。2025年4月期の売上高は275億円、従業員291名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。元請比率が100%(当社規定5,000万円以上)と高く、監理技術者資格保有率49.1%と業界平均を大きく上回る技術力が特徴である。

公共と民間をカバーする土木・建築の二本柱

ノバックの事業は土木工事と建築工事の二本柱で構成される。土木工事は国土交通省各地方整備局、東京都・姫路市などの地方自治体、高速道路会社から発注される社会インフラ工事が中心である。道路工事、河川工事、ダム工事、シールド工事、上下水道工事など、年間約15件の工事を首都圏・関西圏を中心に全国で受注・施工している。建築工事は民間企業発注の共同住宅(マンション)工事を主とし、学校・福祉施設・庁舎・高速道路サービスエリアなど官公庁発注の建築工事も手掛ける。両セグメントとも元請比率が100%(当社規定5,000万円以上)と業界平均(約60%)を大きく上回り、高品質・高収益の要因となっている。

高い技術者比率が支える品質と利益率

同社の従業員に占める監理技術者資格者証保有者の割合は49.1%(2025年4月末)で、全国平均の約25%を倍近く上回る。この技術者集団による最適な人員配置と施工効率化が品質確保と向上につながっている。2025年4月期のセグメント別営業利益率は土木工事が10.9%、建築工事が△0.9%と差があるが、土木工事の高収益がグループ全体の利益を支える構造である。中期経営計画(2024〜2027年)では2027年4月期に売上高400億円以上、営業利益率8%以上、ROE9%以上を目標に掲げる。

全国に広がる拠点とグループ展開

ノバックの施工拠点は全国に広がる。本社のある姫路に加え、大阪支店・京都支店・名古屋支店・福山(現広島)支店・四国支店・九州支店、そして東京本店・横浜支店を有する。2003年には丸紅建設から土木・建築事業を譲り受け、北海道・東北・新潟・東京・横浜・四国・九州の拠点を一気に拡大したが、北海道支店は2009年、新潟支店は2010年に閉鎖している。子会社としては、1986年に神戸で設立したシンダイ建設(2005年に全株式譲渡)を過去に保有した。2025年2月には株式会社TOMTENの全株式を取得し、連結子会社化している。

業界の中での役割は国土交通省や地方自治体、高速道路会社などを主な発注者とする公共工事のゼネコン。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
354億円
営業利益
19億円
営業利益率
5.4%
純利益
12億円
2026/4 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01官公庁(社会インフラ)主力

国土交通省各地方整備局や地方自治体、高速道路会社が発注する道路・河川・ダム・上下水道などの社会インフラ整備工事を全国で受注。シールド工事やダム建設、災害復旧など大規模・高難度の案件を手掛ける。元請比率100%を維持し、高い技術力を誇る。

元請比率100%と監理技術者資格者証の保有割合の高さ

主要顧客国土交通省、東京都、姫路市、西日本高速道路株式会社

主な製品・サービス3
道路・橋梁工事
高速道路の新設・4車線化に伴う橋梁下部工事や遮音壁工事、耐震補強工事など道路インフラを整備する工事。
河川・ダム工事
河川の堤防強化や洪水対策のシールド工事、治水・利水・環境保全を目的としたダム建設工事など。
シールド工事
シールドマシンを用いて地中にトンネルを構築する工事。下水道・共同溝などのインフラ整備に貢献。

02民間・公共建築準主力

民間企業発注の共同住宅工事を主軸に、学校・福祉施設・庁舎などの公共建築、高速道路サービスエリアなどの特殊建築まで幅広く手掛ける。非住宅分野やリニューアル工事にも積極展開。

主な製品・サービス3
共同住宅工事
民間企業が発注するマンションなどの共同住宅を首都圏・関西圏・中部圏を中心に年間約15件受注・施工。
公共建築工事
小中高等学校の新設・耐震補強、特別養護老人ホームや庁舎などの公共施設の建築工事。
農作物専用貯蔵倉庫建設
農協・青果生産業者・食品メーカー向けに、低温貯蔵庫や乾燥貯蔵庫など用途に応じた倉庫を建設。

03不動産賃貸副次

自社保有不動産を法人顧客に賃貸する不動産賃貸事業。

製品と技術

シールド工事とダム工事に代表される土木技術

ノバックの土木工事で中核となる技術に、シールド工事とダム工事がある。シールド工事はシールドマシン(強固な鉄製円筒状の掘削機)を用いて地中にトンネルを構築する工法で、主に共同溝(上下水道・ガス管・電気通信ケーブル等の収容施設)や雨水幹線(洪水対策の排水路)の建設に用いられる。首都圏・関西圏・中部地方で洪水対策事業として多くの実績を持つ。ダム工事は、兵庫県内で治水・利水・環境保全を目的に施工している。他にも高速道路新設や4車線化のための橋梁下部工事、遮音壁工事、耐震補強工事、東北・中国地方での災害復旧工事や堤防強化工事、北海道新幹線のトンネル工事にも取り組んでいる。

マンションから物流倉庫まで多様な建築工事

建築工事では、民間企業発注の共同住宅(マンション)工事が主力であり、年間約15件を首都圏・関西圏・中部圏で受注する。事業主の立ち上げ時から参画し、現地調査・概算見積・コスト低減提案を行うなど、顧客ニーズに応じた対応を強みとする。マンション以外の実績として、西日本最大級の高速道路サービスエリア休憩施設新設工事、小中高等学校の新設・耐震補強工事、特別養護老人ホームなどの高齢者福祉施設、庁舎建替、医療施設、物流倉庫、商業施設、そして農協・青果生産業者・食品メーカー向けの農作物専用貯蔵倉庫の建設など、非住宅分野にも積極的に展開している。リニューアル・改修工事も視野に入れている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 官公庁(社会インフラ)元請比率100%と監理技術者資格者証の保有割合の高さ

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

橋梁補修で中堅、受注回復途上

建設業の中でも橋梁・トンネル等の補修補強工事を主力とする。競合のショーボンドホールディングスが構造物補修で国内首位、ミライト・ワンが通信・電力設備工事で大手に対し、ノバックは中堅規模で地域密着型の案件を中心に展開。2025/4期は減収となったが、2026/4期は売上高354億円と大幅増収計画であり、受注環境の改善が見込まれる。営業利益率は3.27%から5.37%へ改善見通しで、収益力向上を目指す。国内公共投資に依存する傾向が強く、海外比率は低い。

強み

  • 橋梁・トンネルなど社会インフラの補修工事で高い技術力を有し、公共工事の需要を取り込む。
  • 売上高354億円(前期比28.7%増)と大幅増収を見込み、受注回復が顕著。
  • 営業利益率が3.27%→5.37%へ上昇し、収益性改善が見込まれる。
  • 老朽化インフラの補修需要は長期的に堅調で、官公庁案件が安定収入源。

課題

  • 公共工事の入札動向に業績が左右されやすく、年度毎の受注変動が大きい。
  • 海外売上高がなく、国内市場縮小時に成長機会を逃す可能性。
  • ショーボンドなど大手が補修市場で強い中、規模とブランド力で劣る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字がノバック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11787ナカボーテック151億円12.0倍
21826佐田建設147億円13.7倍
31848富士ピー・エス145億円13.8倍
41981協和日成144億円11.4倍
51430ファーストコーポレーション138億円6.6倍
65079ノバック136億円11.4倍
71873日本ハウスホールディングス129億円9.6倍
81450TANAKEN128億円8.5倍
91966高田工業所127億円10.1倍
101897金下建設126億円17.2倍
111807佐藤渡辺125億円13.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

個人住宅用地造成から始まった1965年創業

1965年4月、兵庫県姫路市十二所前町に資本金150万円で大谷建設株式会社を設立した。目的は個人住宅用地造成及び建築、レジャー施設用地造成であった。同年7月には建設業許可(土木・建築)を取得し、1972年3月には一級建築士事務所の登録と大阪営業所(後の大阪支店)の開設を行った。1973年には建設業許可の追加取得(舗装・造園・水道施設)と宅地建物取引業免許を取得し、1974年には建設大臣許可に移行した。創業から10年余りで土木・建築の総合建設会社としての基盤を固めた。

支店網拡大と子会社設立の1980年代〜1990年代

1978年3月に本社を姫路市砥堀へ移転した後、1986年10月には神戸市に子会社シンダイ建設株式会社(資本金2,000万円)を設立した。これは神戸市での小中規模官庁土木工事の受注を図るためであった。1987年10月には現住所(姫路市北条一丁目)へ本社を移転している。1990年9月に福山支店(後の広島支店)、1994年2月に京都営業所(後の京都支店)、1996年5月に名古屋支店を開設し、西日本から中部地方へと営業エリアを拡大した。1997年12月にはISO9002(現ISO9001)認証を取得し、品質管理体制を整えた。

社名変更と全国展開を実現した2000年代の転換期

2003年8月、株式会社ノバックに社名を変更した。翌9月には丸紅建設株式会社から土木及び建築事業の営業譲渡を受け、北海道・東北・新潟・東京・横浜・四国・九州の7拠点を新設した。これにより全国規模の施工体制が整ったが、北海道支店は2009年9月、新潟支店は2010年5月に閉鎖されている。合わせて北海道エリアで建設資材リサイクル事業と除雪事業を引き継いだが、2004年12月には廃止した。2005年10月には子会社シンダイ建設の全株式を譲渡し、非子会社化した。2010年11月にはISO14001認証を取得している。

上場と子会社化で次の成長へ向かう2018年以降

2018年12月、経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定された。2019年3月には国土交通大臣許可に解体工事を追加、同年10月には電気工事を追加し、施工可能分野を拡大している。2022年3月、東京証券取引所市場第二部に上場。翌4月の市場再編に伴いスタンダード市場へ移行した。上場後初の連結決算となる2025年4月期には、同年2月に株式会社TOMTENの全株式を取得し子会社化。同社との連携による建設需要の新たな開拓と業容拡大を図っている。

年表28件を開く

1960年代

  • 1965年4月創業個人住宅用地造成及び建築・レジャー施設用地造成などを目的とし、兵庫県姫路市十二所前町1番地に資本金150万円にて大谷建設株式会社を設立
  • 1965年7月建設業兵庫県知事登録(ぬ)第4852号(土木、建築)

1970年代

  • 1972年3月一級建築士事務所登録(兵庫県知事登録(ト)第359号)
  • 1972年3月大阪営業所(現大阪支店)開設
  • 1973年5月建設業兵庫県知事許可(特-48)第6447号(土木、建築、舗装、造園、水道施設)
  • 1973年9月宅地建物取引業免許(兵庫県知事(1)第6267号取得)
  • 1974年9月建設大臣許可(特-49)第4947号(土木、建築、舗装、造園、水道施設)
  • 1978年3月姫路市砥堀90番地に本社移転

1980年代

  • 1986年10月神戸市での小中規模の官庁土木工事受注を図るため、子会社のシンダイ建設株式会社を資本金2,000万円にて神戸市に設立
  • 1987年10月姫路市北条71番地(現住所:北条一丁目92番地)に本社移転

1990年代

  • 1990年9月福山支店(現広島支店)開設
  • 1994年2月京都営業所(現京都支店)開設
  • 1996年5月名古屋支店開設
  • 1997年12月品質管理及び品質保証に関する国際規格ISO9002(現ISO9001)認証取得

2000年代

  • 2000年9月建設大臣許可(特-12)第4947号(とび・土工、しゅんせつ)追加取得
  • 2003年8月商号変更株式会社ノバックに社名変更
  • 2003年9月丸紅建設株式会社から土木及び建築事業に関する営業の譲渡を受け、北海道支店(2009年9月閉鎖)、東北支店、新潟支店(2010年5月閉鎖)、東京本店、横浜支店、四国営業所(現四国支店)、九州支店を開設。北海道エリアで建設資材のリサイクル事業及び除雪事業を引き継ぎ
  • 2003年12月国土交通大臣許可(特-15)第4947号(鋼構造物)追加取得
  • 2004年12月国土交通大臣許可(特-16)第4947号(管、機械器具設置)追加取得 宅地建物取引業者(国土交通大臣免許第6975号取得)北海道エリアで建設資材のリサイクル事業及び除雪事業を廃止
  • 2005年10月M&Aシンダイ建設株式会社の全株式を譲渡し、非子会社化

2010年代

  • 2010年11月環境に関する国際規格ISO14001認証取得
  • 2018年12月経済産業省「地域未来牽引企業」に選定
  • 2019年3月国土交通大臣許可(特-30)第4947号(解体)追加取得
  • 2019年10月国土交通大臣許可(特-1)第4947号(電気)追加取得

2020年代

  • 2022年3月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場に移行
  • 2025年2月M&A株式会社TOMTENの全株式を取得し、子会社化
  • 2025年8月労働安全衛生に関する国際規格ISO45001認証取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/4期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年4月期まで400億円以上
  • 営業利益率2027年4月期まで8%以上
  • 従業員数2027年4月期まで350人以上
  • ROE2027年4月期まで9%以上
  • DOE2027年4月期まで3%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    公共・民間の二軸で事業安定化

    景気変動の影響が少ない公共工事を軸とする土木工事事業と、民間工事を軸とする建築工事事業の二大セグメントを推進し、事業の安定化を図る。

  2. 02

    中期経営計画の推進と企業価値向上

    2024年4月期から2027年4月期を対象とする中期経営計画を策定し、外部・内部環境の変化に対応しながら、企業価値の向上と人的資本経営の推進を図り、持続的な事業成長を目指す。

  3. 03

    DX推進による生産性向上

    システム導入やICT技術の活用などDXの推進により、業務・施工の効率化、省力化を図り、生産性を向上させ、労働時間の短縮や働き方改革を進める。

  4. 04

    シナジー創出による業容拡大

    連結子会社であるTOM TENとの連携を強化し、建設需要の新たな開拓や業容拡大などシナジー効果の創出に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で302人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は772万円で、4期前と比べて+12.2%平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は15.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年4月68845.215.4284
2023年4月71644.015.1288
2024年4月73444.315.8274
2025年4月75044.415.7291309
2026年4月77244.215.2302629

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年4月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)51.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 兵庫県姫路市2,463百万円
大阪支店 — 大阪市北区16百万円
㈱TOMTEN — 北海道帯広市6百万円
広島支店 — 広島市西区4百万円
東京本店 — 東京都港区3百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年4月期の売上高は354億円営業利益19億円前期と比べると増収増益で、売上が+28.7%、利益が+111.1%。

売上高
+28.7%
354億円
営業利益
+111.1%
19億円
純利益
+100.0%
12億円
営業利益率
5.4%
前期比 +2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年4月期

項目会社予想前期実績
売上高320億円354億円
営業利益13億円19億円
純利益8億円12億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は179億円、営業利益は13億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+23.4%、営業利益は+62.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q8189.95
2023年4Q721
2024年1Q7511.31
2024年2Q8844.52
2024年3Q9000.00
2024年4Q910
2025年2Q13010.81
2025年4Q14585.55
2026年2Q17563.44
2026年4Q179137.38

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年4月期からの9期で、売上は297億円から354億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は5.4%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4月2973120
2019年4月3062718
2020年4月2761812
2021年4月3062517
東京証券取引所市場第二部に上場
2022年4月3542921
2023年4月3192621
2024年4月34473
株式会社TOMTENの全株式を取得し、子会社化
2025年4月275983.36
2026年4月35419175.412

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年4月期

売上高354億円のうち、営業利益として残るのは19億円5.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.5%317億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.1%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.4%19億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
10.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.0pt
5.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.1pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.5pt
6.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2026年4月期は営業CFが−58億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−62億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は46億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年4月−92−1−1−9335
2021年4月57−1−15691
2022年4月941413118
2023年4月51−16−835144
2024年4月−100−111−10155
2025年4月43−1−234275
2026年4月−58−433−6246

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2026年4月期の総資産は321億円。このうち返さなくてよい自己資本が188億円で、自己資本比率は58.4%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年4月2119511645.1
2019年4月22811311549.4
2020年4月2191249556.5
2021年4月2311409160.7
2022年4月29017611460.6
2023年4月2821889466.7
2024年4月29518411162.3
2025年4月2601827870.1
2026年4月32118813458.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年4月期の内訳
現金及び預金
46億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
168億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
134億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中10位あたり、逆に低いのはROE140社中120位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.4%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.4%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.4%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
28.7%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,605で、1年前と比べて-2.1%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥2,605-1.0%1ヶ月+0.9%1年-2.1%時価総額136億円
過去52週の値幅
安値¥2,390高値¥2,940

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.4倍
PER (会社予想)17.4倍
PBR0.72倍
配当利回り4.61%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+4.7%上昇し、25日線(2540.52円)を約+3%上回る。52週高値(2940円)からは-11%の水準で、建設セクターは堅調。75日線(2559.05円)もほぼ回復し、中期トレンドは上向き。出来高は直近で数千株と低いが、株価は底堅い。RSI61.4で上昇余地を残す。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは11.45倍で同業界平均13.95倍を下回り、PBRは0.74倍と1倍を大きく割り込む。配当利回りは4.59%と平均3.44%を上回るが、ROEは6.4%と低めで、今期予想PERは17.5倍と来期の収益改善が織り込まれていない。売上高は変動が大きく、2025/4期に減少したが2026/4期に回復見込み。割安だが収益力の弱さがリスク。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.4倍14.4倍
PER (予想)17.4倍
PBR0.72倍1.55倍
ROE6.4%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025/4期は売上・利益が大きく減少(純利益6億円)したが、2026/4期は大幅な増収増益を見込む。弱気派は公共投資の先行き不透明感と受注変動の大きさを懸念。強気派はインフラ老朽化対策で需要が安定し、回復計画の達成で業績がV字回復すると見る。PBR0.74倍、配当利回り4.59%と割安感があり、業績回復の確度が焦点。

プラスに働く材料7
  • 業績回復計画

    2026/4期は売上354億円、営業利益率5.37%と大幅改善予想。

  • インフラ需要

    老朽化インフラの更新で交通安全施設の需要は底堅い。

  • 割安感

    PBR0.74倍、配当利回り4.59%とバリュエーションは魅力的。

  • 2026年4月期に営業利益が19億円と倍増2026年4月期影響

    売上高は275→354億円、営業利益は9→19億円へ拡大

  • 営業利益率5.37%と前年3.27%から改善2026年4月期影響

    営業利益率3.27%→5.37%へ2.1ポイント改善

  • 配当利回り4.59%で下値を支える継続影響

    配当利回り4.59%は高く、株主選好で下支え

  • PBR0.74倍と1倍割れで割安不定影響

    PBR0.74倍は1倍割れで、増益時にPBR改善の可能性

マイナスに働く材料7
  • 受注の波が大きい

    2025/4期の売上は前期比20%減と大きく変動。

  • 公共事業依存

    政府の公共投資削減や予算遅延に業績が影響されやすい。

  • 利益率の低さ

    営業利益率5%前後と低く、固定費の変動に弱い。

  • 2025年4月期に売上高20%減の実績2025年4月期影響

    売上高は344→275億円(-20.0%)となり、営業利益は9億円に圧縮

  • 予想PER17.5倍は実績より高倍率通年影響

    予想PER17.5倍は実績PER11.45倍を約6ポイント上回る

  • 営業利益率3.27%と低水準不定影響

    2025年4月期の営業利益率3.27%は売上減で赤字転落の懸念

  • ROE6.4%と低く資本効率課題継続影響

    ROE6.4%はPBR0.74倍の要因で、改善策が乏しい

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を占う先行指標。公共工事の動向を反映
売上高成長率
計画通りの回復が達成されるか確認
営業利益率
低採算分野での改善度合いを見る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.61%。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
4.61%
いまの株価に対して
配当性向
54.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年4月12030.1
2024年4月16033.3286.7
2025年4月120−25.0101.8
2026年4月1200.054.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年4月期末の株主数は延べ5,802人。区分でいちばん多いのは個人・その他97.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.0%を占め、残る99.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年4月%2023年4月%2024年4月%2025年4月%2026年4月%
個人・その他97.797.396.997.497.1
証券会社1.31.50.90.81.1
事業法人0.70.80.60.50.9
自己株式1.01.01.01.00.9
外国法人0.20.41.61.20.4
金融機関0.10.00.00.10.1
外国人個人0.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ノバック従業員持株会16.59
02立花 充5.81
03大谷 敏博4.07
04東山 正人2.92
05山本 博和2.84
06大谷 博三2.50
07大谷 敏彦2.31
08牧野 久2.31
09中末 浩一2.03
10齋木 純一郎1.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−48%、1株純資産は9期で+77%。直近期のROEは6.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年4月4412,05624.04.5
2019年4月3932,43817.55.1
2020年4月2652,69210.35.7
2021年4月3723,05213.05.4
2022年4月4543,41113.35.322.0
2023年4月3993,65211.36.630.1
2024年4月563,5681.554.5286.7
2025年4月1113,5323.222.4101.8
2026年4月2283,6406.411.554.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/4期の役員報酬は総額178百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
立花充代表取締役 会長69302,500
大谷敏博代表取締役 社長67211,597
東山正人専務取締役 工務本部長65151,900
大野正喜常務取締役 東京本店長6774,250
原久人取締役 営業本部長5965,700
中末浩一取締役 管理本部長兼 経理部長62105,800
笹山淳取締役79300
友石敏也取締役65200
林宏和監査役46
沖剛誠常勤監査役59
吉原美由希監査役52
佐藤昌孝取締役65
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
秋元光晴常勤監査役5829,000

役員報酬の内訳2026/4

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)68455614624
社外取締役525255
監査役1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/4期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,889字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社1社の構成となっており、土木工事、建築工事を主な事業として取り組んでおります。当社グループの事業とセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメント情報に記載された区分と同一の区分であります。 (1) 土木工事事業 土木工事事業は、国土交通省各地方整備局中心の中央官庁、東京都・姫路市を含む地方自治体、西日本高速道路㈱を含む高速道路会社の官公庁発注工事を中心とした社会インフラストラクチャー建設工事(道路工事、河川工事、上下水道工事、土地造成工事等)を展開しております。 昨今頻発する台風や集中豪雨による河川の氾濫・洪水などの自然災害の増加に伴う災害復旧工事や堤防の強化及び予測されている南海トラフ地震に備えての道路ネットワーク整備事業等での国土交通省各地方整備局・各地方自治体・各高速道路会社の工事を受注展開、拡大することで事業を進めており、年間15件前後の工事を首都圏・関西圏を中心に東北地方・中部地方・中国地方・四国地方・九州地方等の各方面で受注し施工しております。その中で主な施工実績は、首都圏・関西圏・中部地方では洪水対策事業のシールド工事(注1)や高速道路の新設及び4車線化整備事業のための橋梁下部工事・遮音壁工事や長命化事業の耐震補強工事を数多く手掛け、本社のある兵庫県では沿川を洪水から守る(治水)と農業用水の確保(利水)や河川環境の保全(環境)を目的としたダム工事を施工しております。また、東北地方・中国地方では東日本大震災や広島豪雨災害など自然災害に伴う災害復旧工事や河川堤防の強化としての築堤護岸工事や堰堤工事(注2)及び北海道新幹線のトンネル工事にも積極的に取り組んでおります。 工事においては、「優良工事等施工者(工事)局長・事務所長表彰」をいただいており、品質向上に特化した技術力の向上に努めております。また、当社の元請比率は、直近5期で100%(当社規定による官公庁(官公庁及び入札保証保険対象発注者)1億円以上の工事を対象)であり、全国平均58.7%(2025年度)(注3)と比較して高い水準であり、高水準を維持することで大規模案件及び高い利益率案件の確保に取り組んでおります。さらに、当社の従業員数に占める監理技術者資格者証の保有者数の割合は45.2%(2026年4月末時点)(注4)であり、25%程度である全国平均(2026年4月末時点)(注5)と比較して高い水準であり、最適な人員配置や施工効率化による品質確保、向上に努め、全国的な施工体制を構築しております。 (注1)シールド工事 地中にトンネルを作るため、シールドマシン(トンネル掘削で用いる強固な鉄製円筒状の機械)を使用して行われる工事。トンネルの主な用途は、共同溝(上下水道、ガス管、電気・通信ケーブルなど複数の埋設物を一緒に収める地下施設)、雨水幹線(洪水対策等のための雨水の排水路)等であります。 (注2)堰堤(えんてい)工事 河川、渓谷を横断して水流や土砂をせきとめるための堤防を設置する工事。 (注3)2026年4月14日に国土交通省 総合政策局 情報政策課 建設経済統計調査室から公表されている「建設工事 施工統計調査報告」における元請比率(元請完成工事高(907,638億円)÷完成工事高(1,544,953億円)であります。なお、当社の元請比率算定においては当社規定による1億円以上の工事を対象としておりますが、全国平均の算定において当該条件は考慮しておりません。 (注4)当社の従業員数290名(2026年4月末時点)に対する監理技術者資格者証の保有者数131名(2026年4月末 時点)の割合として算定しております。 (注5)総務省統計局が公表している労働力調査 長期時系列データ 表6「職業別就業者数」の「建設・採掘従事 者」総数273万人(2025年次)に対する、一般財団法人建設業技術者センターが公表している「監理技術者資格者証の保有者数」686,875名(2025年度)の割合として算定しております。 土木工事事業 ■ 道路・橋梁、河川・ダム、ケーソン、トンネル・シールド、上下水道、造成工事等の社会インフラストラクチャ ー建設工事。■ 国の直轄工事をはじめ公共工事又は民間土木工事において、安全で快適な都市環境づくりに貢献しておりま す。 ダム工事   道路・橋梁工事   シールド工事 堰堤工事   道路整備工事   スポーツ・レジャー施設工事 (2) 建築工事事業 建築工事事業は、民間企業発注の共同住宅工事を主として、学校・福祉施設・庁舎、事務所・高速道路のサービスエリア工事などの官公庁発注工事を手掛けております。 民間企業発注の共同住宅工事について、年間15件前後の工事を首都圏・関西圏・中部圏を中心に受注しております。様々な事業主物件の実績があることから、長期にわたって培われた技術力及び経験、ノウハウを生かして、事業主に応じた要望への対応が可能であり、品質向上と事業主に喜ばれる対応に努めております。例えば、顧客の事業の立ち上げ時から参画し、現地調査、概算見積書の早期提出、コスト低減提案など、顧客のニーズを的確に捉えた営業活動に取り組んでおります。共同住宅工事以外の施工実績として、高速道路での西日本最大級サービスエリアの休憩施設新設工事、小・中・高等学校の新設工事や耐震補強工事、特別養護老人ホームなどの高齢者福祉施設、庁舎の建替工事、医療施設関係や物流倉庫、商業施設、農協・青果生産業者・食品メーカー等の農作物専用貯蔵倉庫の建設などを手掛けております。非住宅分野の建築物にも積極的に取り組むとともに、リニューアル・耐震補強等既設建物の改修等の分野も視野に事業展開をしております。 なお、土木工事事業と同様に、当社の元請比率は直近5期で100%(当社規定による官公庁(官公庁及び入札保証保険対象発注者)1億円以上の工事を対象)と、全国平均と比較して高い水準であり、高水準を維持し大型案件の獲得及び高収益体制の確立に取り組んでおります。また、当社の従業員数に占める監理技術者資格者証の保有者数の割合は、全国平均と比較して高い水準であり、最適な人員配置や施工効率化による品質確保、向上に努め、施工体制を構築しております。 建築工事事業 ■ 公共施設、マンション、工場・倉庫、病院等の建築工事。■ 首都圏・関西圏・中部圏の三大都市圏を中心とした事業拡大に努めており、品質向上及び多様な条件・ニーズに 的確に応えております。■ 農協・青果生産業者・食品メーカー等の農作物専用貯蔵倉庫の建設。 サービスエリア施設工事   マンション工事   庁舎・事務所工事 医療施設関係工事   工場・物流倉庫工事   リニューアル工事 (3) その他 当社が保有する不動産の賃貸事業を法人顧客に対して行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,698字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針等 当社は、会社の基盤や想像力、技術の研鑽を主体とした「人」「力」「技術」を社是として、経営をいたしております。また、当社のロゴマークは「人」という文字をあしらっており、左の赤は個々の社員の情熱と実力主義を表し、右の青は会社(組織)の包容力と和、そして天に向かって躍進する可能性を意味しております。二つが合わさり社員と会社が共に支えあって互いに伸び栄え、社業を通じて社会に貢献することを表現しております。 <社是> 「人」 経営資源、会社の基盤は人、教育・訓練の充実 「力」 創造力、若い力の結集、一致協力、職場の活力、新しい発想によるチャレンジ 「技術」 技術の研鑽、品質の向上、新技術の研究 また、当社の経営理念は「社員と会社が一体となって、人のために、次世代のために今できることを真剣に考え、社業を通じて社会に貢献する」としております。 この、「社是」と「経営理念」のもと、当社は「より良いものを、より早く、より確実に造る。お客様に対し、信頼感、安心感、満足感を与える」経営を進めてまいります。 (2) 経営環境と中長期的な経営戦略 今後の見通しにつきましては、雇用・所得環境に改善の動きが見られる中、景気の緩やかな回復が期待される一方で、国内物価動向のほか米国の政策動向や中東情勢の緊迫化等を背景とした不安定な国際情勢の影響による原油・原材料価格等の高騰や資材調達環境の不安定化、金融資本市場の変動に伴う影響等を注視する状況が続いております。 建設業界におきましては、図1のとおり国土強靭化計画により公共建設投資は堅調に推移し、民間建設投資も企業の設備投資等が堅調傾向にあり、名目建設投資は前年度比5.4%増加となる見通しとなります。その中で建設資材価格の高止まりや調達環境の不安定化、労務需給の逼迫、時間外労働の上限規制への対応が顕在化しており、引き続き事業環境への影響を注視すると共に課題への対応に注力する必要があります。 このような経営環境の下、当社グループは、景気変動の影響が少ない公共工事を軸とした土木工事事業、及び、景気に左右されるものの投資額の多い民間工事を軸とした建築工事事業の二大セグメントを推進することにより、事業の安定化を図っております。 また、2024年4月期から2027年4月期を対象とする「中期経営計画2024-2027」を策定し、2027年4月期をターゲットとした「NOVAC VISION」を掲げております。その目標の実現に向け、各重点施策を実行することや外部環境・内部環境などの変化に対応することで、「企業価値の向上」「人的資本経営の推進」を図り、持続的な事業成長を目指します。また、ブランディングによる知名度向上やエンゲージメント向上、働き方改革による職場環境の改善などを図るため、システム導入やICT技術の活用等DXの推進による生産性の向上、業務の効率化及び施工の効率化、省力化を推進し、事業や収益基盤の安定化及び安定配当体質の確立、人財の確保・育成の推進等に取り組んでまいります。 また、連結子会社化した株式会社TOMTENとの連携により、建設需要の新たな開拓及び更なる業容拡大等のシナジー効果の創出に取り組んでまいります。 図1 建設投資額の推移(年度) (単位:億円) 年度   2020   2021   2022   2023(見込み)   2024(見込み)   2025(見通し)   2026(見通し) 名目建設投資   627,597   651,659   678,478   714,700   732,100   767,800   809,400 (対前年度伸び率)   0.7%   3.8%   4.1%   5.3%   2.4%   4.9%   5.4% 政府建設投資   238,559   235,124   238,923   244,100   250,400   260,000   280,000 (対前年度伸び率)   6.1%   △1.4%   1.6%   2.2%   2.6%   3.8%   7.7% 民間住宅投資   150,562   160,256   167,205   159,200   161,700   161,600   171,400 (対前年度伸び率)   △7.7%   6.4%   4.3%   △4.8%   1.6%   △0.1%   6.1% 民間非住宅建設投資   157,273   163,775   173,697   188,300   192,700   203,900   213,400 (対前年度伸び率)   △7.7%   4.1%   6.1%   8.4%   2.3%   5.8%   4.7% 民間建築補修(改装・改修)投資   81,203   92,504   98,653   123,100   127,300   142,300   144,600 (対前年度伸び率)   25.1%   13.9%   6.6%   24.8%   3.4%   11.8%   1.6% 出典:一般財団法人建設経済研究所、一般財団法人経済調査会 経済調査研究所(2026年4月13日付発表) (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、経営目標を下記のとおり定め、持続的な成長と高収益体制及び安定配当の確立による企業価値向上に向けて取り組んでまいります。 中期経営計画(2024年4月期-2027年4月期)における経営目標 2027年4月期 売上高      400億円以上 営業利益率     8%以上 従業員数      350人以上 ROE     9%以上 DOE     3%以上 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 2025年度のわが国経済は、雇用・所得環境に改善の動きが見られる中、景気の緩やかな回復が期待される一方で、国内物価動向のほか米国の政策動向や中東情勢の緊迫化等を背景とした不安定な国際情勢の影響による原油・原材料価格等の高騰や資材調達環境の不安定化、金融資本市場の変動に伴う影響等を注視する状況が続いております。 建設業界におきましては、公共建設投資は国土強靭化計画のインフラ対策等により堅調に推移することが見込まれ、民間建設投資におきましても、引き続き増加基調が見込まれます。 その一方で、建設資材価格の高止まりや労務需給の逼迫、時間外労働の上限規制への対応が顕在化しており、引き続き事業環境への影響を注視する必要があります。 それに対処するため、景気変動の影響が少ない公共工事の受注拡大や、従来からの顧客を大切にすることにより受注機会を保つこと、また、受注選別による採算向上に注力するとともに、会社一体となり、原価管理及び販売管理等の適正化を一層追求し、高収益体制の維持及び人材の確保と育成を図るため、以下の対策を検討しております。 ① 経済情勢の変動等に対する事業戦略の推進 (土木工事事業) ・土木工事発注が多い首都圏、関西圏を中心に人材投入を行い、受注の拡大を図る。 ・昨今頻発している自然災害が発生した地域の災害復旧工事の受注及び災害を予防する対策工事の受注拡大を 図る。 ・受注環境が激化する中で、競争に勝ち抜く技術提案力の強化を図る。 ・構造物の長命化、補強工事等今後の市場環境において伸長が見込まれる分野へ進出する。 (建築工事事業) ・住宅分野以外の多分野工事や景気変動の影響が少ない公共工事案件の受注拡大を図る。 ・3大都市圏(首都圏・関西圏・中部圏)以外の商圏を拡大する。 ・リニューアル、耐震補強等既設建物の改修等の分野へ進出する。 ・設計施工物件を手掛け、設計段階から一貫した受注獲得を目指す。 ② 働き方改革の推進 建設業界は少子高齢化による若年層の減少に加え、就労者が少なくなる傾向があります。人財を確保していく上で、働き方改革の推進は重要な課題であると認識しております。当社は現在、システム投資やICT技術の活用等DXの推進による生産性の向上を図り、業務の効率化及び施工の効率化、省力化の推進による労働時間の短縮に取り組んでおります。今後も更なる労働環境の改善に向けて取り組んでまいります。 ③ コーポレート・ガバナンスの強化 株主をはじめとするステークホルダーに対して社会的責任を果たすこと、また持続的な成長及び企業価値の向上を図る観点から、コンプライアンスの遵守体制、意思決定・業務執行体制、及び適正な監督・監視体制を構築することを通じて、コーポレート・ガバナンス強化の重要性を認識し、継続的に企業価値の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,950字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)  建設市場の動向 民間景気の減速や建設市場が縮小した場合等による受注環境が悪化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクの低減を図るための対応については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」の記載をご参照下さい。 (2)  労務単価及び資材価格の高騰や資材調達の不安定化 労務単価や原材料の価格が高騰した際、請負金額に反映することが困難な場合や資材調達が不安定になることにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、地域の主要単価を統計的に把握するとともに価格高騰を予見し早めの発注を行うことや、既存の取引先にとらわれず新規取引先の開拓に努めることにより、価格変動の影響を抑制し、リスクの低減に努めております。 (3)  取引先の信用リスク 建設業界においては、1件当たりの請負金額が多額であり、また支払条件によっては工事代金の回収に期間を要する場合があります。万一、発注者、協力会社、共同施工会社等の取引先に信用不安が顕在化し、資金の回収不能や工期の遅延等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、与信管理規程及び債権管理規程に基づき、取引先の状況把握を定期的に実施し、回収懸念の早期把握や軽減を図り、リスクの低減に努めております。 (4)  人材確保 建設業界においては、建設技術者・技術労働者の高齢化が進み、計画的な人員確保の重要性が高まってきております。当社グループでは、計画的な人員確保に向けて採用の強化に努めておりますが、需給関係の急激な逼迫により人員確保が困難となった場合には、受注機会の喪失や納期遅延等の問題が発生する恐れがあり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、働き方改革を推進した労働環境の構築や、採用後の資格取得への積極的な支援、及び左記に基づく採用活動の実施により、リスクの低減に努めております。 (5)  施工物の瑕疵 継続的な社員教育の実施や、ISOなどの品質管理手法を活用した施工管理の徹底により、品質管理には万全を期しておりますが、万一施工物に重大な瑕疵(契約不適合)があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、品質安全部を設置し、ISO規格に基づく徹底した品質管理を実施するとともに、社員教育の充実による施工技術の更なる向上を図り、リスクの低減に努めております。 (6)  建設活動に伴う事故 建設業界は、作業環境や作業方法の特性より危険性を伴うことが多く、他の産業と比べると事故発生率が高くなっております。万一、人身や施工物などに関わる重大な事故が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、工事着手に際し、施工計画を策定し、安全な作業環境を整え施工しております。また、徹底した安全教育の実施、危険予知活動や安全パトロールなどを実施し事故を撲滅するための活動を実施することで、リスクの低減に努めております。 (7)  法的規制等 当社グループの事業運営上、建設業法、建築基準法、建築士法、宅地建物取引業法、独占禁止法他多数の法的規制を受けております。当社グループでは、特定建設業許可、一級建築士事務所登録、宅地建物取引業の許認可を受けております。将来、何らかの理由により法令違反の発生、許認可等の取消又は更新が認められない場合、若しくはこれらの法律等の改廃又新たな法的規制の新設、適用基準の変更によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが取得している許認可等は、下表のとおりであります。 法令等   許認可等   有効期限   取消事由 建設業法   特定建設業許可国土交通大臣許可(特7)第4947号   2030年9月1日   建設業法第29条に定められております。 建築士法   一級建築士事務所登録兵庫県知事許可第01A03206号   2029年3月29日   建築士法第26条に定められております。 宅地建物取引業法   宅地建物取引業者免許国土交通大臣許可(4)第6975号   2029年12月14日   宅地建物取引業法第66条に定められております。 当社グループは、上記許認可等の諸条件や各法令の遵守に努めております。法改正については国土交通省、その他関係各所から発信されている情報にアクセスし、早期に対応を検討し対策することで、リスクの低減に努めており、継続に支障を来す要因は発生しておりません。 (8)  訴訟等に関するリスク 当社グループの事業等に関連して予期せぬ問題や紛争が生じて、これによる訴訟等を提起、あるいは提訴された際に当社グループの主張や予測と相違する結果となった場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、訴訟等について、顧問弁護士等外部の専門家と緊密に連携し対応できる体制を構築することで、リスクの低減に努めております。 (9)  外壁タイル剥離に係るクレーム等発生リスク 建物の外壁タイルに剥離が生じたとして、建物の所有者が施工者に対して不法行為に基づく損害金の支払を求める訴訟は、近時、建築関係訴訟の中で多くみられる類型の一つといわれております。当社グループは建築工事事業においてマンションを施工しており、発注者から指定された仕様書を遵守した施工は当然として、(5)に記載したとおり品質管理を徹底するとともに、タイルの接着効果を増大させる方法を取り入れて対策しております。ただし、外壁タイルの剥離現象の発生原因を解明するのは困難であり、クレームの発生や訴訟を提起された場合には、当社グループの施工に起因する剥離ではなかったとしても、風評への影響や経済的な負担等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、本書提出日現在、訴訟中の事案はありませんが、当社グループにおいてクレームの発生や訴訟を提起された場合には、個別に誠実かつ適正に対応する方針であります。クレームの発生等を事前に把握することは困難でありますが、完成後2年経過後の自社点検を実施するとともに、その後も竣工後5年目の自主的調査を行うこととし、所有者においても3年、6年の検査と10年目の打診調査が行われます。当社グループ点検調査の結果、剥離の可能性を検知した場合には、所有者、管理者に報告し適切な保全を促す等の対応をとることで、自社で行い得るクレーム等発生の抑止を図り、リスクの低減に努めております。 (10) 災害リスク 地震等の天災、人災等が発生したことにより、事業継続に深刻な支障をきたした場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、事業継続計画を定め、大規模災害発生時の役職員の安否の早期確認や、適正な初動活動が行えるように準備することで、リスクの低減に努めております。 (11) 情報セキュリティ 事業活動を通して得た取引先の情報や、営業上・技術上の機密情報等に対して、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等による情報流出、重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合には、信用が低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、情報の取扱い等に関する情報管理規程を整備・充実し役職員への周知・徹底を図るとともに、適正な情報セキュリティ強化を図ることで、リスクの低減に努めております。 (12) レピュテーションリスク ソーシャルメディアの普及に伴い、インターネット上の書き込み等で事実とは異なった情報や誹謗中傷による風評被害が発生・拡散した場合には、社会的信用が毀損し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、風評被害の恐れのある情報を監視するとともに、リスクが認識された場合に迅速な対応を行う体制を構築することで、リスクの低減に努めております。 (13) 履行義務を充足するにつれて一定の期間にわたり収益を認識する方法による収益認識 当社グループは、工事契約に係る収益認識について、少額又は期間がごく短い工事等を除いて、履行義務を充足するにつれて一定の期間にわたり収益を認識する方法を適用しております。当該方法は、工事の進捗率に応じて収益を計上する方法であり、具体的には見積総工事原価に対する発生原価の割合をもって完成工事高を計上しております。工事ごとに継続的に見積総工事原価の見直しを実施する等適切な原価管理に取り組んでおりますが、想定していなかった状況の変化が生じて見直しが必要になった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、工事原価の見積りの精度向上を図り、適宜決算に反映することで、リスクの低減に努めております。 (14)金利水準の変動リスク 金利が急激に上昇した場合、資金調達コストの増加により事業収支が悪化し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,633字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a. 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境に改善の動きが見られる中、景気の緩やかな回復が 期待される一方で、国内物価動向のほか米国の政策動向や中東情勢の緊迫化等を背景とした不安定な国際情勢 の影響による原油・原材料価格等の高騰や資材調達環境の不安定化、金融資本市場の変動に伴う影響等を注視 する状況が続いております。 建設業界におきましては、公共建設投資は国土強靭化計画のインフラ対策等により堅調に推移し、民間建設投資におきましても引き続き底堅い推移が見込まれるものの、建設資材価格の高止まりや調達環境の不安定化、労務需給の逼迫、時間外労働の上限規制への対応が顕在化しており、引き続き事業環境への影響を注視すると共に課題への対応に注力する必要があります。 このような状況の下、受注選別や価格転嫁及び原価低減等に注力した結果、当連結会計年度の受注高は42,938,394千円(前年同期比17.0%増)となりました。売上高は、35,363,237千円(前年同期比28.5%増)、営業利益は1,878,096千円(前年同期比118.4%増)、経常利益は1,694,163千円(前年同期比104.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,176,573千円(前年同期比105.2%増)となりました。なお、営業利益率は前連結会計年度が3.1%に対して当連結会計年度は5.3%となり、2.2pt上昇しました。 セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。 (土木工事事業) 受注高は11,145,443千円、(前年同期比2.3%増)、売上高は10,816,406千円(前年同期比17.2%増)、セグメント利益(営業利益)は905,823千円(前年同期比9.9%減)となりました。なお、営業利益率は前連結会計年度が10.9%に対して当連結会計年度は8.4%となり、2.5pt低下しました。 (建築工事事業) 受注高は31,792,950千円、(前年同期比23.1%増)、売上高は24,533,711千円(前年同期比34.3%増)、セグメント利益(営業利益)は965,014千円(前年同期は営業損失159,880千円)となりました。なお、営業利益率は前連結会計年度が△0.9%に対して当連結会計年度は3.9%となり、4.8pt上昇しました。 (その他) 売上高は13,118千円(前年同期比35.7%減)、セグメント利益(営業利益)は7,258千円(前年同期比50.1%減)となりました。なお、営業利益率は前連結会計年度が71.4%に対して当連結会計年度は55.3%となり、16.0pt低下しました。 b. 財政状態 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、32,136,095千円と前連結会計年度末と比べ6,179,703千円(23.8%)の増加となりました。主な要因は、流動資産が5,875,756千円、有形固定資産が324,382千円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は、13,373,229千円と前連結会計年度末と比べ5,606,779千円(72.2%)の増加となりました。主な要因は、流動負債が5,702,829千円増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、18,762,865千円と前連結会計年度と比べ572,923千円(3.1%)の増加となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上1,176,573千円、剰余金の配当618,297千円によるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比2,901,232千円減少し、4,578,931千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、5,838,981千円の支出(前年同期は4,346,582千円の収入)となりました。主な要因は、未成工事受入金の増加が1,088,296千円あった一方で、売上債権及び契約資産の増加が8,847,972千円あったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、379,686千円の支出(前年同期は81,618千円の支出)となりました。主な要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出が375,581千円あったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、3,317,434千円の収入(前年同期は2,257,644千円の支出)となりました。主な要因は、配当金の支払額が618,297千円あった一方で、短期借入金の借入による収入が4,030,000千円あったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 受注実績 受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 土木工事事業   11,145,443   2.3 建築工事事業   31,792,950   23.1 合計   42,938,394   17.0 b. 売上実績 売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 土木工事事業   10,816,406   17.2 建築工事事業   24,533,711   34.3 その他事業   13,118   △35.7 合計   35,363,237   28.5 (注) 生産実績を定義することが困難であるため、記載しておりません。 なお、土木工事事業及び建築工事事業の受注高及び売上高の実績は次のとおりであります。 a) 受注高、売上高及び繰越高 (単位:千円) 期別   区分   期首繰越高   当期受注高   計   当期売上高   期末繰越高 第61期連結会計年度(自 2024年5月1日 至 2025年4月30日)   土木工事事業   14,218,635   10,891,193   25,109,828   9,225,850   15,883,978 建築工事事業   28,161,412   25,820,826   53,982,239   18,265,676   35,716,563 計   42,380,048   36,712,019   79,092,068   27,491,526   51,600,542 第62期連結会計年度(自 2025年5月1日 至 2026年4月30日)   土木工事事業   15,883,978   11,145,443   27,029,421   10,816,406   16,213,015 建築工事事業   35,716,563   31,792,950   67,509,514   24,533,711   42,975,802 計   51,600,542   42,938,394   94,538,936   35,350,118   59,188,817 (注) 1.当連結会計年度より前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注高にその増減額を含めております。したがって、当期売上高にも係る増減額が含まれております。 2.期末繰越高は、(期首繰越高+当期受注高-当期売上高)であります。 3.工事規模別の受注件数は次のとおりであります。 (単位:件) 期別   区分   1億円以上~ 10億円未満   10億円以上~ 20億円未満   20億円以上   合計 第61期連結会計年度(自 2024年5月1日 至 2025年4月30日)   土木工事事業   12   1   0   13 建築工事事業   2   9   3   14 計   14   10   3   27 第62期連結会計年度(自 2025年5月1日 至 2026年4月30日)   土木工事事業   18   2   0   20 建築工事事業   5   8   1   14 計   23   10   1   34 b) 受注工事高の受注方法別比率 工事受注方法は、特命と競争に大別されます。 (単位:%) 期別   区分   特命(注)2.   競争(注)3.   計 第61期連結会計年度(自 2024年5月1日 至 2025年4月30日)   土木工事事業   0.0   100.0   100.0 建築工事事業   44.9   55.1   100.0 第62期連結会計年度(自 2025年5月1日 至 2026年4月30日)   土木工事事業   0.0   100.0   100.0 建築工事事業   89.7   10.3   100.0 (注) 1.百分比は請負金額比であります。 2.特命は、民間工事の契約締結までの過程において、発注者が特定の業者に契約交渉の優先権を与える方法であります。 3.競争は、発注者が入札情報を公告・提示し、入札に参加した複数の業者の中から選定された業者が契約締結に至る方法であります。 c) 完成工事高 (単位:千円) 期別   区分   官公庁   民間   計 第61期連結会計年度(自 2024年5月1日 至 2025年4月30日)   土木工事事業   9,146,592   79,258   9,225,850 建築工事事業   5,227,630   13,038,045   18,265,676 計   14,374,222   13,117,304   27,491,526 第62期連結会計年度(自 2025年5月1日 至 2026年4月30日)   土木工事事業   10,768,702   47,704   10,816,406 建築工事事業   7,284,836   17,248,875   24,533,711 計   18,053,539   17,296,579   35,350,118 (注) 1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。 第61期連結会計年度 請負金額20億円以上の工事 和田興産㈱   (仮称)ワコーレ神戸市中央区下山手通8丁目計画 第62期連結会計年度 請負金額20億円以上の工事 和田興産㈱   (仮称)ワコーレ西宮東町マンション新築工事 2.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は、次のとおりであります。 第61期連結会計年度 西日本高速道路㈱   3,087,233千円   11.2% 東京都   2,979,548千円   10.8% 第62期連結会計年度 ひめじ手柄山PFI㈱   4,358,881千円   12.3% 和田興産㈱   3,874,251千円   11.0% 東京都   3,873,383千円   11.0% d) 期末繰越高(2026年4月30日現在) (単位:千円) 区分   官公庁   民間   計 土木工事事業   16,213,015   0   16,213,015 建築工事事業   10,146,208   32,829,594   42,975,802 計   26,359,223   32,829,594   59,188,817 (注) 期末繰越高のうち請負金額30億円以上の主なものは、次のとおりであります。 ㈱エスコン   (仮称)豊中市新千里西町1丁目計画新築工事 ひめじ手柄山PFI㈱   手柄山スポーツ施設整備運営事業 和田興産㈱   (仮称)ワコーレ中央区港島中町4丁目新築工事 東京都下水道局   蛇崩川増強幹線その4工事 東京都財務局   都営住宅7H-107・108東(江東区塩浜二丁目)工事 西日本高速道路㈱   中国自動車道 福崎IC他1箇所高速道路事務所改築工事 中播北部行政事務管理組合   (仮称)神崎郡ごみ処理施設建設工事 (独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構   北海道新幹線、二ツ森トンネル(明治)他 東京都下水道局   蛇崩川増強幹線その5工事 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。なお、営業活動によるキャッシュ・フローが、前事業年度は4,346,582千円の収入、当事業年度は5,838,981千円の支出となっております。これは、前事業年度は受取手形や電子記録債権等の期日が到来し回収が進みましたが、当事業年度は大型工事に係る外注費、材料費などの支払いが先行していること、工事の進捗による契約資産の増加によるものです。 このように、手持ち工事の進捗度や追加工事の発生状況等がキャッシュ・フローに重要な影響を及ぼしております。そのため、各部署からの報告に基づき経理部が月次で資金繰計画を作成・更新するとともに、月末支払後の現金預金残高として、月間支払相当額の1ヶ月分以上の残高を維持する方針とし、流動性リスクを管理しております。なお、今後の事業展開における資金需要への対応と運転資金の効率的な資金調達手段を確保し、財務基盤の安定性向上を目的とし、取引銀行10行と極度額80億円のコミットメントライン契約を締結しており、本社新社屋建設資金の調達を目的とし、取引銀行11行と極度額46億円のコミットメントライン契約を締結しております。 資金の配分について、自己資金で上述の残高を超える部分が、成長投資、株主還元等への原資となります。 成長投資について、設備投資は「第3 設備の状況 3設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設等」をご参照下さい。また、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境と中長期的な経営戦略」に記載のとおり、「NOVAC VISION」を掲げ、「企業価値の向上」「人的資本経営の推進」を図り、持続的な事業成長を目指してまいります。株主還元について、当社は継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としており、配当政策については「第4 提出会社の状況 3配当政策」をご確認下さい。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

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開示資料

出典

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