概要
ファーストコーポレーション株式会社は、2011年6月に設立された総合建設業者である。分譲マンションの建設工事を中心とする建設事業と、マンションデベロッパーへの事業化提案を行う不動産事業の2本柱で構成される。東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と九州・周辺エリアを主な事業エリアとし、2025年5月期の連結売上高は432億円、営業利益26億円、従業員180名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している(2023年10月移行)。
建設事業と不動産事業の二本柱
グループの事業は建設事業と不動産事業に区分される。建設事業は主に分譲マンション建設工事の施工を担い、2025年5月期の売上高は226億円(前期比3.0%増)、セグメント利益17億円であった。不動産事業はマンション用地の確保・企画提案や分譲マンションの販売を行い、同期の売上高は203億円(前期比222.6%増)、セグメント利益22億円と急拡大した。両事業は密接に連携し、ワンストップでのサービス展開を可能にしている。
独自の「造注方式」による受注モデル
受注方式には、施主の相見積りによる「入札方式」と、自ら用地を確保して企画を提案する「造注方式」がある。造注方式では、グループが土地を取得し、建設するマンションの事業企画を複数デベロッパーに提案、特命で建設工事を受注する。この方式は入札方式と比べて高い利益率が期待でき、重点戦略と位置付けられている。土地の売買・仲介から建設工事までを一貫して手がけることで、デベロッパーとの対等な交渉を可能にしている。
東京圏と九州に集中する事業エリア
事業エリアは人口増加が見込まれる東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と九州・周辺エリアに集中している。東京圏でのマンション着工件数は2024年に50,990戸、供給件数は23,003戸であり、グループのシェアは約3%と拡大余地がある。九州では2018年4月に福岡市中央区に支店を開設し、地盤を固めている。エリア集中により土地情報の迅速な入手やコスト面で優位な協力業者の確保を図っている。
厳格な品質管理とダブルチェック体制
施工するマンションの品質確保を最優先とし、躯体部分については特に厳格な管理体制を敷く。構造検査では法令所定の検査に加え、本社安全品質管理室によるダブルチェックを実施。重要な三項目(杭、配筋、生コンクリート)について、施主が第三者検査をしない場合でもグループで導入している。2025年5月期には特定の内装工事も検査対象に加え、安全・安心・堅実な供給を徹底している。
業界の中での役割はマンション・デベロッパー向け建設工事請負および事業化提案にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01建設事業(分譲マンション建設工事)主力
マンション・デベロッパーから受注する分譲マンションの建設工事一式を提供する主力事業。鉄筋コンクリート(RC)工法を主とし、施工品質の均一化と工程の効率化を図る。受注は施主都合の「入札方式」と土地企画から提案する「造注方式」の二つに大別され、「造注方式」が収益性の高い戦略として位置づけられる。
主要顧客マンション・デベロッパー
- 分譲マンション建設工事
- 鉄筋コンクリート造の分譲マンションを新築する請負工事。杭・配筋・生コンクリート等の躯体検査を徹底し、第三者検査も導入して品質を確保する。
02不動産事業(マンション用地の事業化提案)準主力
東京圏と九州でマンション用地の情報収集・確保を行い、その土地に建設するマンションの事業企画を立案し、複数のデベロッパーに提案する。用地の紹介・仲介・売買や、土地取得後の建物一体売却などで建設工事の特命受注を目指す、建設事業との相乗効果を生む事業。
主要顧客マンション・デベロッパー
- 土地の売買・仲介
- マンション用地の取得や売却に関する仲介・売買業務。建設工事の受注に直結するように、企画提案とセットで提供される。
- 事業化提案(企画提案)
- 土地取得後のマンション事業計画をデベロッパーに提案するノウハウ。土地と建物を一体で売却する方式も含む。
製品と技術
RC工法による分譲マンション建設
主力製品は鉄筋コンクリート(RC)工法による分譲マンションである。RC工法を主に採用することで、施工品質の均一化と工程の効率化を図っている。第1号物件の「プレシス千歳船橋」以来、東京圏を中心に多数のマンションを手がけ、2025年5月期の建設事業受注件数は8件、受注高は266億円、受注残高は358億円に達する。経験豊富な技術者による安定した施工管理が強みである。
JR前橋駅北口再開発事業
再開発施工第1号物件として、2020年11月に「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」に着工した。同事業は2024年3月に施設建築物工事が完成。再開発事業は従来の分譲マンション建設とは異なる大型案件であり、中長期的な収益基盤の確立に貢献している。地域社会との協働により魅力的な街づくりを目指すとともに、グループの施工能力の幅を広げる役割を果たしている。
ウェルビーイングシティ構想
2021年9月に始動した「ウェルビーイングシティ構想」は、新ジャンルの分譲マンションプロジェクトである。従来のマンション供給に加え、居住者の健康や幸福(ウェルビーイング)を重視した街づくりを提案する。具体的な物件情報は限定的だが、グループの事業ポートフォリオを多様化し、デベロッパーへの新たな価値提案を可能にする取り組みとして位置付けられている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
建設業のなかでの位置
中小建築で高成長、利益率改善進む
同社はマンション・住宅の建設工事(請負・サブコン)を主力とする。建設業界ではショーボンドやミライト・ワンなどインフラ系大手が存在するが、同社は都市部の分譲マンション・商業施設の施工に強みを持つ。売上高は285億円→432億円→364億円と変動しながらも、営業利益率は5.26%→6.02%→7.97%と着実に上昇。コスト管理や高付加価値工事へのシフトが奏功している。ウエストHDなど同業との競合はあるが、受注効率化で収益性向上を図る。
強み
- 営業利益率が5.26%→7.97%へ向上し、コスト管理と高採算工事の選別が寄与
- 大都市圏のマンション建設で豊富な実績があり、安定的な受注基盤を確保
- 需要変動に対応できる財務基盤を有し、不況期でも事業継続性が高い
- サブコンとしての柔軟な人員配置・協力会社ネットワークで様々な工事に対応
課題
- 大型工事の完了や受注時期により売上高が大きく変動し、業績安定性に課題
- 建設業全体の人手不足により、工期遅延やコスト上昇リスクが存在
- 同業他社(エムビーエスなど)との差別化が難しく、価格競争に陥る可能性
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
建設業の時価総額近傍。太字がファーストコーポレーション
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 1431Lib Work | 157億円 | 146.5倍 |
| 2 | 1787ナカボーテック | 151億円 | 12.0倍 |
| 3 | 1826佐田建設 | 147億円 | 13.7倍 |
| 4 | 1848富士ピー・エス | 145億円 | 13.8倍 |
| 5 | 1981協和日成 | 144億円 | 11.4倍 |
| 6 | 1430ファーストコーポレーション | 138億円 | 6.6倍 |
| 7 | 5079ノバック | 136億円 | 11.4倍 |
| 8 | 1873日本ハウスホールディングス | 129億円 | 9.6倍 |
| 9 | 1450TANAKEN | 128億円 | 8.5倍 |
| 10 | 1966高田工業所 | 127億円 | 10.1倍 |
| 11 | 1897金下建設 | 126億円 | 17.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 22件
2011年設立から4年で上場へ
2011年6月、東京都西東京市に資本金4,000万円でファーストコーポレーション株式会社を設立。同年8月に特定建設業許可を取得し、10月には第1号施工物件「プレシス千歳船橋」に着工(竣工は2012年7月)。2012年には営業開発部門を新設し、宅地建物取引業免許と一級建築士事務所登録を取得。2015年3月、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。設立から約4年での上場である。
市場第一部昇格と本社移転の2016~2017年
2015年6月に特定建設業許可を更新、2016年8月には許可を一本化して更新した。同年12月、東京証券取引所市場第一部へ市場変更。これに伴い、2017年4月には本社を杉並区天沼から同区荻窪に移転した。上場後わずか1年9か月での第一部昇格であり、業容拡大が評価された。この時期、受注体制の強化とともに首都圏でのプレゼンス向上が進められた。
九州支店開設と再開発事業への参入
2018年4月、福岡県福岡市中央区に九州支店を開設し、事業エリアを西日本に拡大。同年7月には国土交通大臣免許を取得した。2020年11月、再開発施工第1号物件となる「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」に着工。この物件は2024年3月に完成した。再開発事業は中長期的な収益基盤として位置付けられ、地域社会との協働による街づくりにも貢献している。
ウェルビーイングシティ構想と市場区分の変遷
2021年9月、新ジャンル分譲マンションプロジェクト「ウェルビーイングシティ構想」を始動。同時に監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行した。2022年4月、東証の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行したが、2023年10月の選択申請によりスタンダード市場へ移行した。2023年5月にはファーストエボリューション株式会社を連結対象とし、連結決算を開始している。
年表22件を開く
2010年代
- 2011年6月創業東京都西東京市に建設工事設計施工等を目的とした総合建設業として、ファーストコーポレーション株式会社(資本金40,000千円)を設立
- 2011年8月特定建設業許可取得(東京都知事許可(特―23)第137046号)
- 2011年10月第1号施工物件「プレシス千歳船橋」着工(竣工2012年7月)
- 2012年3月営業開発部門を新設
- 2012年6月宅地建物取引業者免許取得(東京都知事(1)第94270号)
- 2012年6月一級建築士事務所登録(東京都知事第57917号)
- 2012年9月本社を東京都西東京市から東京都杉並区天沼に移転
- 2015年3月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
- 2015年6月特定建設業許可取得(東京都知事許可(特―27)第137046号)
- 2016年8月特定建設業許可(東京都知事許可(特―23)第137046号)及び同(東京都知事許可(特―27)第137046号)を一本化し、同(東京都知事許可(特―28)第137046号)へ更新
- 2016年12月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
- 2017年4月本社を東京都杉並区天沼から東京都杉並区荻窪に移転
- 2018年4月九州支店を福岡県福岡市中央区に開設
- 2018年7月宅地建物取引業者免許取得(国土交通大臣(1)第9388号)
2020年代
- 2020年11月再開発施工第1号物件「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」着工
- 2021年8月監査役会設置会社から 監査等委員会 設置会社に移行
- 2021年9月新ジャンル分譲マンションプロジェクト「ウェルビーイングシティ構想」始動
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部から プライム 市場に移行
- 2023年5月ファーストエボリューション株式会社を連結対象として連結決算開始
- 2023年10月東京証券取引所の選択申請によりプライム市場からスタンダード市場へ移行
- 2024年3月「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」施設建築物工事完成
- 2026年1月『First VISION 2031』始動
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/5期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2026年5月期まで40,000百万円
- 経常利益2026年5月期まで2,530百万円
- 完成工事総利益率2026年5月期まで11.0%
- 売上高営業利益率2026年5月期まで7.0%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
造注方式による特命受注の拡大
土地開発や土地持込による特命受注を事業の中核とし、新規顧客開拓・人員拡充・情報入手先の多様化で造注比率を向上させ、利益底上げを図る。好立地案件は共同事業で利益上積みを目指す。
- 02
生産能力拡大と品質向上
施工人員の積極採用やM&A・業務提携の拡大で人員確保、本社による現場支援で業務効率化を推進。躯体構造検査のダブルチェックなど業界標準以上の品質管理体制を維持する。
- 03
資本収益性と市場評価の向上
数値目標の着実な達成と成長投資による資本収益性向上、株主還元強化やIR推進による市場評価向上に取り組み、持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指す。
- 04
再開発事業による収益基盤確立
再開発事業を推進し中長期的な収益基盤を確立するとともに、地域社会との協働により魅力的な街づくりに貢献する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 11期分
グループ全体で199人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は881万円で、10期前と比べて+33.4%。平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は6.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年5月 | — | — | — | 104 | — |
| 2017年5月 | — | — | — | 119 | — |
| 2018年5月 | — | — | — | 129 | — |
| 2019年5月 | 661 | 40.4 | 3.8 | 138 | — |
| 2020年5月 | 684 | 41.6 | 3.9 | 138 | — |
| 2021年5月 | 689 | 41.9 | 4.8 | 148 | — |
| 2022年5月 | 702 | 41.8 | 5.1 | 157 | — |
| 2023年5月 | 730 | 41.9 | 5.4 | 187 | — |
| 2024年5月 | 726 | 43.1 | 5.7 | 182 | 824 |
| 2025年5月 | 785 | 43.0 | 6.2 | 180 | 1,444 |
| 2026年5月 | 881 | 42.0 | 6.2 | 199 | 1,457 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年5月期の売上高は364億円、営業利益は29億円。前期と比べると減収増益で、売上が-15.7%、利益が+11.5%。
会社が出している今期の予想2027年5月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 440億円 | 364億円 |
| 営業利益 | 35億円 | 29億円 |
| 純利益 | 21億円 | 19億円 |
| 1株あたり配当 | ¥51 | ¥51 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は211億円、営業利益は19億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+31.9%、営業利益は+90.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 76 | 6 | 7.9 | 5 |
| 2023年4Q | 77 | — | — | 5 |
| 2024年1Q | 59 | 2 | 3.4 | 1 |
| 2024年2Q | 77 | 5 | 6.5 | 3 |
| 2024年3Q | 73 | 6 | 8.2 | 5 |
| 2024年4Q | 76 | 2 | 2.6 | 0 |
| 2025年2Q | 272 | 16 | 5.9 | 10 |
| 2025年4Q | 160 | 10 | 6.3 | 7 |
| 2026年2Q | 153 | 10 | 6.5 | 6 |
| 2026年4Q | 211 | 19 | 9.0 | 13 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 15期分
2012年5月期からの15期で、売上は10億円から364億円へ36.4倍に増えた。直近期の営業利益率は8.0%。純利益は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年5月 | 10 | — | 0 | — | 0 |
| 2013年5月 | 34 | — | 0 | — | 0 |
| 2014年5月 | 72 | — | 3 | — | 2 |
| 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 | |||||
| 2015年5月 | 139 | — | 7 | — | 5 |
| 2016年5月 | 163 | — | 15 | — | 10 |
| 2017年5月 | 209 | — | 20 | — | 14 |
| 九州支店を福岡県福岡市中央区に開設 | |||||
| 2018年5月 | 208 | — | 22 | — | 16 |
| 2019年5月 | 190 | — | 19 | — | 13 |
| 2020年5月 | 234 | — | 13 | — | 9 |
| 2021年5月 | 209 | — | 16 | — | 11 |
| 2022年5月 | 302 | — | 19 | — | 13 |
| 2023年5月 | 255 | — | 20 | — | 14 |
| 2024年5月 | 285 | 15 | 14 | 5.3 | 9 |
| 2025年5月 | 432 | 26 | 25 | 6.0 | 17 |
| 2026年5月 | 364 | 29 | 27 | 8.0 | 19 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年5月期
売上高364億円のうち、営業利益として残るのは29億円で8.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は19億円、売上の5.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.1%317億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金4.9%18億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.0%29億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年5月期は営業CFが−99億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−99億円。この組み合わせは「立て直し型」にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上。期末の手元現金は26億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年5月 | −5 | 0 | 5 | −5 | 0 |
| 2014年5月 | 6 | 0 | −5 | 6 | 2 |
| 2015年5月 | −3 | 0 | 4 | −3 | 2 |
| 2016年5月 | −38 | 0 | 51 | −38 | 15 |
| 2017年5月 | 40 | −1 | −17 | 39 | 37 |
| 2018年5月 | 61 | 0 | −20 | 61 | 78 |
| 2019年5月 | −16 | 0 | −22 | −16 | 40 |
| 2020年5月 | −55 | 0 | 56 | −55 | 41 |
| 2021年5月 | 28 | 0 | −26 | 28 | 43 |
| 2022年5月 | 30 | −1 | −23 | 29 | 49 |
| 2023年5月 | −3 | −1 | 5 | −4 | 51 |
| 2024年5月 | −16 | −1 | 7 | −17 | 41 |
| 2025年5月 | 21 | 0 | −8 | 21 | 54 |
| 2026年5月 | −99 | 0 | 72 | −99 | 26 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 15期分
2026年5月期の総資産は323億円。このうち返さなくてよい自己資本が111億円で、自己資本比率は34.5%(業種中央値55.5%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年5月 | 8 | 0 | 8 | 5.3 |
| 2013年5月 | 17 | 1 | 16 | 3.9 |
| 2014年5月 | 26 | 2 | 24 | 8.7 |
| 2015年5月 | 60 | 12 | 48 | 20.7 |
| 2016年5月 | 122 | 22 | 100 | 17.7 |
| 2017年5月 | 116 | 41 | 75 | 35.4 |
| 2018年5月 | 140 | 52 | 88 | 37.3 |
| 2019年5月 | 112 | 58 | 54 | 51.9 |
| 2020年5月 | 179 | 61 | 118 | 33.9 |
| 2021年5月 | 174 | 63 | 111 | 36.0 |
| 2022年5月 | 178 | 69 | 109 | 38.9 |
| 2023年5月 | 215 | 79 | 136 | 36.9 |
| 2024年5月 | 237 | 85 | 152 | 35.7 |
| 2025年5月 | 249 | 98 | 151 | 39.2 |
| 2026年5月 | 323 | 111 | 211 | 34.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
建設業 140社との比較
同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで140社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率で140社中138位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,030で、1年前と比べて+14.4%。過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 6.6倍 |
| PER (会社予想) | 6.1倍 |
| PBR | 1.11倍 |
| 配当利回り | 4.95% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1,008円。前日比-1.75%と小反落も、1ヶ月で+8.15%と堅調。25日線(970.04円)を+3.9%上回り、上昇トレンド継続。52週高値1,151円からは-12.4%の位置。出来高は7月15日に221,400株の急増後、縮小傾向で一服感。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PER9.6倍は業界平均14.0倍を下回り、先行PER5.9倍とさらに割安。PBR1.08倍は業界平均1.50倍より割安で、ROE18.3%の高収益に対し割安な水準。配当利回り5.06%は業界平均3.41%を上回り高水準だが、配当性向32.6%と安定。両面から割安と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 6.6倍 | 14.4倍 |
| PER (予想) | 6.1倍 | — |
| PBR | 1.11倍 | 1.55倍 |
| ROE | 18.0% | 11.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資用ワンルームマンションの需要拡大を背景に業績急成長。強気派は、都心部の不動産需給逼迫と低金利環境が継続し、高収益体質が続くとみる。一方、弱気派は、マンション価格の高騰による需要減退や、供給過剰による販売リスクを指摘。また、2026年5月期の売上高は364億円と減収予想であり、成長の持続性に疑問を呈する。
- 業績急成長
2025年5月期売上432億円、前期比+51%と拡大
- 高収益体質
営業利益率6%超、ROE18.3%と高い
- 都心需要堅調
低金利と都心回帰で投資物件需要が継続
- 2026/5期営業利益29億円へ増益2026/5期影響中
営業利益率7.97%は前期比+1.95pt改善、収益構造強化
- 予想PER5.9倍の割安修正決算発表後影響強
建設業平均PER10倍に対し大幅割安、業績好調で是正余地
- 高ROE18.3%の持続通年影響中
ROE18%超は資本効率の高さを示し、株価指標改善に寄与
- 配当利回り5.06%の安定継続影響弱
高配当利回りが株価下支え、インカム需要取り込み
- 減収予想
2026年5月期売上364億円と前期比-16%減
- 価格高騰リスク
マンション価格高騰で投資利回り低下、需要減退
- 供給過剰懸念
都心ワンルーム供給増で競争激化の可能性
- 売上高の減少トレンド2026/5期影響強
2025/5期432億円→2026/5期364億円、▲15.7%減収
- 資材価格高騰による採算悪化継続影響中
売上減少下で原価率上昇なら利益率低下、業績下振れ
- 外国人保有率1.3%の低流動性継続影響弱
需給薄く、大口売りで急落リスクあり
- 建設業界の人手不足影響継続影響中
工事遅延や人件費上昇で利益圧迫の可能性
- 売上高
- 減収予想の達成度が成長持続性の鍵
- 営業利益率
- 高収益体質維持の可否を確認
- 受注残高
- 今後の収益基盤の先行指標
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり51円で、前期から+14.3%。いまの株価に対する利回りは4.95%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年5月 | 37 | — | 32.8 |
| 2018年5月 | 38 | 2.7 | 32.3 |
| 2019年5月 | 38 | 0.0 | 39.7 |
| 2020年5月 | 20 | −47.4 | 30.0 |
| 2021年5月 | 38 | 90.0 | 42.1 |
| 2022年5月 | 32 | −15.8 | 30.3 |
| 2023年5月 | 35 | 9.4 | 28.7 |
| 2024年5月 | 31 | −11.4 | 38.0 |
| 2025年5月 | 42 | 35.5 | 32.6 |
| 2026年5月 | 48 | 14.3 | 30.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥51
株主
有価証券報告書より
2026年5月期末の株主数は延べ11,695人。区分でいちばん多いのは個人・その他で83.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.6%を占め、残る85.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年5月% | 2022年5月% | 2023年5月% | 2024年5月% | 2025年5月% | 2026年5月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 79.3 | 80.8 | 83.3 | 85.3 | 83.1 | 83.6 |
| 事業法人 | 8.8 | 8.8 | 8.5 | 8.9 | 9.6 | 9.2 |
| 金融機関 | 10.5 | 8.2 | 6.3 | 3.7 | 5.7 | 5.4 |
| 自己株式 | — | 9.2 | 8.8 | 8.9 | 4.9 | 4.9 |
| 外国法人 | 1.1 | 1.6 | 0.8 | 1.0 | 1.3 | 1.6 |
| 証券会社 | 0.3 | 0.5 | 1.1 | 0.9 | 0.3 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 中村利秋 | 15.47 |
| 02 | 飯田一樹 | 9.99 |
| 03 | 株式会社中村 | 8.23 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 5.33 |
| 05 | 齋藤みさを | 3.82 |
| 06 | 中村莉紗 | 1.46 |
| 07 | 中村建二 | 1.46 |
| 08 | 堀口忠美 | 1.46 |
| 09 | NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村証券株式会社) | 1.03 |
| 10 | 横山一夫 | 0.60 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 15期分
1株利益は15期で+174544%、1株純資産は14期で+14196%。直近期のROEは18.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年5月 | 0 | — | 2.1 | — | — |
| 2013年5月 | 2 | 7 | 42.4 | — | — |
| 2014年5月 | 16 | 23 | 111.5 | — | — |
| 2015年5月 | 49 | 109 | 67.5 | 20.6 | 18.0 |
| 2016年5月 | 88 | 182 | 60.5 | 11.5 | 29.4 |
| 2017年5月 | 113 | 308 | 45.0 | 9.5 | 32.8 |
| 2018年5月 | 118 | 390 | 33.7 | 9.9 | 32.3 |
| 2019年5月 | 96 | 442 | 23.1 | 8.0 | 39.7 |
| 2020年5月 | 67 | 467 | 14.7 | 8.1 | 30.0 |
| 2021年5月 | 90 | 521 | 18.2 | 8.3 | 42.1 |
| 2022年5月 | 106 | 585 | 19.2 | 6.9 | 30.3 |
| 2023年5月 | 115 | 665 | 18.4 | 6.9 | 28.7 |
| 2024年5月 | 79 | 708 | 11.5 | 9.6 | 38.0 |
| 2025年5月 | 140 | 817 | 18.3 | 6.4 | 32.6 |
| 2026年5月 | 157 | 929 | 18.0 | 6.0 | 30.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/5期の役員報酬は総額155百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 中村利秋 | 代表取締役社長 執行役員 開発事業本部長 | 75 | 2,067,360 |
| 佐井賀豊 | 専務取締役執行役員 建築事業本部長兼 再開発事業担当 | 70 | 20,600 |
| 大戸領 | 取締役執行役員 建築事業本部工事部長 | 54 | 10,100 |
| 藤本聡 | 取締役 | 69 | 5,000 |
| 柴山久雄 | 取締役 | 73 | — |
| 小野貴樹 | 取締役 | 61 | — |
| 諸橋隆章 | 取締役(監査等委員) | 51 | 76,320 |
| 植野和宏 | 取締役(監査等委員) | 49 | — |
| 足立学 | 一時取締役(監査等委員) | 49 | — |
役員報酬の内訳2026/5期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 69 | 8 | 29 | 106 | 21 |
| 社外取締役 | 6 | 31 | 3 | 9 | 42 | 7 |
| 取締役(社内) | 2 | 7 | — | — | 7 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/5期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,867字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,258字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,633字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,219字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(2025/06/01-2026/05/31)2026-08-24
- 半期報告書半期報告書-第15期(2025/06/01-2026/05/31)2026-01-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2024/06/01-2025/05/31)2025-08-27
- 半期報告書半期報告書-第14期(2024/06/01-2025/05/31)2025-01-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(2023/06/01-2024/05/31)2024-08-26
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第3四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-12
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第2四半期(2023/09/01-2023/11/30)2024-01-12
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第1四半期(2023/06/01-2023/08/31)2023-10-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第12期(2022/06/01-2023/05/31)2023-08-28
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第3四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-07
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第2四半期(2022/09/01-2022/11/30)2023-01-10
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第1四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)2022-10-07
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