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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ファーストコーポレーション

First-corporation Inc.1430 · Standard · 建設業

東京圏と九州で分譲マンション建設に特化。独自の「造注方式」で土地企画から建設まで一貫提案し、入札に頼らない受注で利益率を高める。

概要

ファーストコーポレーション株式会社は、2011年6月に設立された総合建設業者である。分譲マンションの建設工事を中心とする建設事業と、マンションデベロッパーへの事業化提案を行う不動産事業の2本柱で構成される。東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と九州・周辺エリアを主な事業エリアとし、2025年5月期の連結売上高は432億円、営業利益26億円、従業員180名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している(2023年10月移行)。

建設事業と不動産事業の二本柱

グループの事業は建設事業と不動産事業に区分される。建設事業は主に分譲マンション建設工事の施工を担い、2025年5月期の売上高は226億円(前期比3.0%増)、セグメント利益17億円であった。不動産事業はマンション用地の確保・企画提案や分譲マンションの販売を行い、同期の売上高は203億円(前期比222.6%増)、セグメント利益22億円と急拡大した。両事業は密接に連携し、ワンストップでのサービス展開を可能にしている。

独自の「造注方式」による受注モデル

受注方式には、施主の相見積りによる「入札方式」と、自ら用地を確保して企画を提案する「造注方式」がある。造注方式では、グループが土地を取得し、建設するマンションの事業企画を複数デベロッパーに提案、特命で建設工事を受注する。この方式は入札方式と比べて高い利益率が期待でき、重点戦略と位置付けられている。土地の売買・仲介から建設工事までを一貫して手がけることで、デベロッパーとの対等な交渉を可能にしている。

東京圏と九州に集中する事業エリア

事業エリアは人口増加が見込まれる東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と九州・周辺エリアに集中している。東京圏でのマンション着工件数は2024年に50,990戸、供給件数は23,003戸であり、グループのシェアは約3%と拡大余地がある。九州では2018年4月に福岡市中央区に支店を開設し、地盤を固めている。エリア集中により土地情報の迅速な入手やコスト面で優位な協力業者の確保を図っている。

厳格な品質管理とダブルチェック体制

施工するマンションの品質確保を最優先とし、躯体部分については特に厳格な管理体制を敷く。構造検査では法令所定の検査に加え、本社安全品質管理室によるダブルチェックを実施。重要な三項目(杭、配筋、生コンクリート)について、施主が第三者検査をしない場合でもグループで導入している。2025年5月期には特定の内装工事も検査対象に加え、安全・安心・堅実な供給を徹底している。

業界の中での役割はマンション・デベロッパー向け建設工事請負および事業化提案にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
364億円
営業利益
29億円
営業利益率
8.0%
純利益
19億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01建設事業(分譲マンション建設工事)主力

マンション・デベロッパーから受注する分譲マンションの建設工事一式を提供する主力事業。鉄筋コンクリート(RC)工法を主とし、施工品質の均一化と工程の効率化を図る。受注は施主都合の「入札方式」と土地企画から提案する「造注方式」の二つに大別され、「造注方式」が収益性の高い戦略として位置づけられる。

主要顧客マンション・デベロッパー

主な製品・サービス1
分譲マンション建設工事
鉄筋コンクリート造の分譲マンションを新築する請負工事。杭・配筋・生コンクリート等の躯体検査を徹底し、第三者検査も導入して品質を確保する。

02不動産事業(マンション用地の事業化提案)準主力

東京圏と九州でマンション用地の情報収集・確保を行い、その土地に建設するマンションの事業企画を立案し、複数のデベロッパーに提案する。用地の紹介・仲介・売買や、土地取得後の建物一体売却などで建設工事の特命受注を目指す、建設事業との相乗効果を生む事業。

主要顧客マンション・デベロッパー

主な製品・サービス2
土地の売買・仲介
マンション用地の取得や売却に関する仲介・売買業務。建設工事の受注に直結するように、企画提案とセットで提供される。
事業化提案(企画提案)
土地取得後のマンション事業計画をデベロッパーに提案するノウハウ。土地と建物を一体で売却する方式も含む。

製品と技術

RC工法による分譲マンション建設

主力製品は鉄筋コンクリート(RC)工法による分譲マンションである。RC工法を主に採用することで、施工品質の均一化と工程の効率化を図っている。第1号物件の「プレシス千歳船橋」以来、東京圏を中心に多数のマンションを手がけ、2025年5月期の建設事業受注件数は8件、受注高は266億円、受注残高は358億円に達する。経験豊富な技術者による安定した施工管理が強みである。

JR前橋駅北口再開発事業

再開発施工第1号物件として、2020年11月に「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」に着工した。同事業は2024年3月に施設建築物工事が完成。再開発事業は従来の分譲マンション建設とは異なる大型案件であり、中長期的な収益基盤の確立に貢献している。地域社会との協働により魅力的な街づくりを目指すとともに、グループの施工能力の幅を広げる役割を果たしている。

ウェルビーイングシティ構想

2021年9月に始動した「ウェルビーイングシティ構想」は、新ジャンルの分譲マンションプロジェクトである。従来のマンション供給に加え、居住者の健康や幸福(ウェルビーイング)を重視した街づくりを提案する。具体的な物件情報は限定的だが、グループの事業ポートフォリオを多様化し、デベロッパーへの新たな価値提案を可能にする取り組みとして位置付けられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

中小建築で高成長、利益率改善進む

同社はマンション・住宅の建設工事(請負・サブコン)を主力とする。建設業界ではショーボンドやミライト・ワンなどインフラ系大手が存在するが、同社は都市部の分譲マンション・商業施設の施工に強みを持つ。売上高は285億円→432億円→364億円と変動しながらも、営業利益率は5.26%→6.02%→7.97%と着実に上昇。コスト管理や高付加価値工事へのシフトが奏功している。ウエストHDなど同業との競合はあるが、受注効率化で収益性向上を図る。

強み

  • 営業利益率が5.26%→7.97%へ向上し、コスト管理と高採算工事の選別が寄与
  • 大都市圏のマンション建設で豊富な実績があり、安定的な受注基盤を確保
  • 需要変動に対応できる財務基盤を有し、不況期でも事業継続性が高い
  • サブコンとしての柔軟な人員配置・協力会社ネットワークで様々な工事に対応

課題

  • 大型工事の完了や受注時期により売上高が大きく変動し、業績安定性に課題
  • 建設業全体の人手不足により、工期遅延やコスト上昇リスクが存在
  • 同業他社(エムビーエスなど)との差別化が難しく、価格競争に陥る可能性

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字がファーストコーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11431Lib Work157億円146.5倍
21787ナカボーテック151億円12.0倍
31826佐田建設147億円13.7倍
41848富士ピー・エス145億円13.8倍
51981協和日成144億円11.4倍
61430ファーストコーポレーション138億円6.6倍
75079ノバック136億円11.4倍
81873日本ハウスホールディングス129億円9.6倍
91450TANAKEN128億円8.5倍
101966高田工業所127億円10.1倍
111897金下建設126億円17.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

2011年設立から4年で上場へ

2011年6月、東京都西東京市に資本金4,000万円でファーストコーポレーション株式会社を設立。同年8月に特定建設業許可を取得し、10月には第1号施工物件「プレシス千歳船橋」に着工(竣工は2012年7月)。2012年には営業開発部門を新設し、宅地建物取引業免許と一級建築士事務所登録を取得。2015年3月、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。設立から約4年での上場である。

市場第一部昇格と本社移転の2016~2017年

2015年6月に特定建設業許可を更新、2016年8月には許可を一本化して更新した。同年12月、東京証券取引所市場第一部へ市場変更。これに伴い、2017年4月には本社を杉並区天沼から同区荻窪に移転した。上場後わずか1年9か月での第一部昇格であり、業容拡大が評価された。この時期、受注体制の強化とともに首都圏でのプレゼンス向上が進められた。

九州支店開設と再開発事業への参入

2018年4月、福岡県福岡市中央区に九州支店を開設し、事業エリアを西日本に拡大。同年7月には国土交通大臣免許を取得した。2020年11月、再開発施工第1号物件となる「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」に着工。この物件は2024年3月に完成した。再開発事業は中長期的な収益基盤として位置付けられ、地域社会との協働による街づくりにも貢献している。

ウェルビーイングシティ構想と市場区分の変遷

2021年9月、新ジャンル分譲マンションプロジェクト「ウェルビーイングシティ構想」を始動。同時に監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行した。2022年4月、東証の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行したが、2023年10月の選択申請によりスタンダード市場へ移行した。2023年5月にはファーストエボリューション株式会社を連結対象とし、連結決算を開始している。

年表22件を開く

2010年代

  • 2011年6月創業東京都西東京市に建設工事設計施工等を目的とした総合建設業として、ファーストコーポレーション株式会社(資本金40,000千円)を設立
  • 2011年8月特定建設業許可取得(東京都知事許可(特―23)第137046号)
  • 2011年10月第1号施工物件「プレシス千歳船橋」着工(竣工2012年7月)
  • 2012年3月営業開発部門を新設
  • 2012年6月宅地建物取引業者免許取得(東京都知事(1)第94270号)
  • 2012年6月一級建築士事務所登録(東京都知事第57917号)
  • 2012年9月本社を東京都西東京市から東京都杉並区天沼に移転
  • 2015年3月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2015年6月特定建設業許可取得(東京都知事許可(特―27)第137046号)
  • 2016年8月特定建設業許可(東京都知事許可(特―23)第137046号)及び同(東京都知事許可(特―27)第137046号)を一本化し、同(東京都知事許可(特―28)第137046号)へ更新
  • 2016年12月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
  • 2017年4月本社を東京都杉並区天沼から東京都杉並区荻窪に移転
  • 2018年4月九州支店を福岡県福岡市中央区に開設
  • 2018年7月宅地建物取引業者免許取得(国土交通大臣(1)第9388号)

2020年代

  • 2020年11月再開発施工第1号物件「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」着工
  • 2021年8月監査役会設置会社から 監査等委員会 設置会社に移行
  • 2021年9月新ジャンル分譲マンションプロジェクト「ウェルビーイングシティ構想」始動
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部から プライム 市場に移行
  • 2023年5月ファーストエボリューション株式会社を連結対象として連結決算開始
  • 2023年10月東京証券取引所の選択申請によりプライム市場からスタンダード市場へ移行
  • 2024年3月「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」施設建築物工事完成
  • 2026年1月『First VISION 2031』始動

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年5月期まで40,000百万円
  • 経常利益2026年5月期まで2,530百万円
  • 完成工事総利益率2026年5月期まで11.0%
  • 売上高営業利益率2026年5月期まで7.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    造注方式による特命受注の拡大

    土地開発や土地持込による特命受注を事業の中核とし、新規顧客開拓・人員拡充・情報入手先の多様化で造注比率を向上させ、利益底上げを図る。好立地案件は共同事業で利益上積みを目指す。

  2. 02

    生産能力拡大と品質向上

    施工人員の積極採用やM&A・業務提携の拡大で人員確保、本社による現場支援で業務効率化を推進。躯体構造検査のダブルチェックなど業界標準以上の品質管理体制を維持する。

  3. 03

    資本収益性と市場評価の向上

    数値目標の着実な達成と成長投資による資本収益性向上、株主還元強化やIR推進による市場評価向上に取り組み、持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指す。

  4. 04

    再開発事業による収益基盤確立

    再開発事業を推進し中長期的な収益基盤を確立するとともに、地域社会との協働により魅力的な街づくりに貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で199人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は881万円で、10期前と比べて+33.4%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は6.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月104
2017年5月119
2018年5月129
2019年5月66140.43.8138
2020年5月68441.63.9138
2021年5月68941.94.8148
2022年5月70241.85.1157
2023年5月73041.95.4187
2024年5月72643.15.7182824
2025年5月78543.06.21801,444
2026年5月88142.06.21991,457

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.2%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)66.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都 杉並区55百万円
分譲マンション建設事業
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は364億円営業利益29億円前期と比べると減収増益で、売上が-15.7%、利益が+11.5%。

売上高
-15.7%
364億円
営業利益
+11.5%
29億円
純利益
+11.8%
19億円
営業利益率
8.0%
前期比 +1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高440億円364億円
営業利益35億円29億円
純利益21億円19億円
1株あたり配当¥51¥51

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は211億円、営業利益は19億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+31.9%、営業利益は+90.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q7667.95
2023年4Q775
2024年1Q5923.41
2024年2Q7756.53
2024年3Q7368.25
2024年4Q7622.60
2025年2Q272165.910
2025年4Q160106.37
2026年2Q153106.56
2026年4Q211199.013

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年5月期からの15期で、売上は10億円から364億円へ36.4倍に増えた。直近期の営業利益率は8.0%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年5月1000
2013年5月3400
2014年5月7232
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2015年5月13975
2016年5月1631510
2017年5月2092014
九州支店を福岡県福岡市中央区に開設
2018年5月2082216
2019年5月1901913
2020年5月234139
2021年5月2091611
2022年5月3021913
2023年5月2552014
2024年5月28515145.39
2025年5月43226256.017
2026年5月36429278.019

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高364億円のうち、営業利益として残るのは29億円8.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は19億円、売上の5.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.1%317億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金4.9%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.0%29億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
12.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.6pt
8.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
5.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.1pt
18.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年5月期は営業CFが−99億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−99億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は26億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年5月−505−50
2014年5月60−562
2015年5月−304−32
2016年5月−38051−3815
2017年5月40−1−173937
2018年5月610−206178
2019年5月−160−22−1640
2020年5月−55056−5541
2021年5月280−262843
2022年5月30−1−232949
2023年5月−3−15−451
2024年5月−16−17−1741
2025年5月210−82154
2026年5月−99072−9926

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年5月期の総資産は323億円。このうち返さなくてよい自己資本が111億円で、自己資本比率は34.5%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年5月8085.3
2013年5月171163.9
2014年5月262248.7
2015年5月60124820.7
2016年5月1222210017.7
2017年5月116417535.4
2018年5月140528837.3
2019年5月112585451.9
2020年5月1796111833.9
2021年5月1746311136.0
2022年5月1786910938.9
2023年5月2157913636.9
2024年5月2378515235.7
2025年5月2499815139.2
2026年5月32311121134.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
26億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
107億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
211億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
49
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE140社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率140社中138位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.0%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.0%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.5%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-15.7%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,030で、1年前と比べて+14.4%過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。

¥1,030-1.7%1ヶ月+3.3%1年+14.4%時価総額138億円
過去52週の値幅
安値¥853高値¥1,151

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.6倍
PER (会社予想)6.1倍
PBR1.11倍
配当利回り4.95%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1,008円。前日比-1.75%と小反落も、1ヶ月で+8.15%と堅調。25日線(970.04円)を+3.9%上回り、上昇トレンド継続。52週高値1,151円からは-12.4%の位置。出来高は7月15日に221,400株の急増後、縮小傾向で一服感。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER9.6倍は業界平均14.0倍を下回り、先行PER5.9倍とさらに割安。PBR1.08倍は業界平均1.50倍より割安で、ROE18.3%の高収益に対し割安な水準。配当利回り5.06%は業界平均3.41%を上回り高水準だが、配当性向32.6%と安定。両面から割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.6倍14.4倍
PER (予想)6.1倍
PBR1.11倍1.55倍
ROE18.0%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資用ワンルームマンションの需要拡大を背景に業績急成長。強気派は、都心部の不動産需給逼迫と低金利環境が継続し、高収益体質が続くとみる。一方、弱気派は、マンション価格の高騰による需要減退や、供給過剰による販売リスクを指摘。また、2026年5月期の売上高は364億円と減収予想であり、成長の持続性に疑問を呈する。

プラスに働く材料7
  • 業績急成長

    2025年5月期売上432億円、前期比+51%と拡大

  • 高収益体質

    営業利益率6%超、ROE18.3%と高い

  • 都心需要堅調

    低金利と都心回帰で投資物件需要が継続

  • 2026/5期営業利益29億円へ増益2026/5期影響

    営業利益率7.97%は前期比+1.95pt改善、収益構造強化

  • 予想PER5.9倍の割安修正決算発表後影響

    建設業平均PER10倍に対し大幅割安、業績好調で是正余地

  • 高ROE18.3%の持続通年影響

    ROE18%超は資本効率の高さを示し、株価指標改善に寄与

  • 配当利回り5.06%の安定継続影響

    高配当利回りが株価下支え、インカム需要取り込み

マイナスに働く材料7
  • 減収予想

    2026年5月期売上364億円と前期比-16%減

  • 価格高騰リスク

    マンション価格高騰で投資利回り低下、需要減退

  • 供給過剰懸念

    都心ワンルーム供給増で競争激化の可能性

  • 売上高の減少トレンド2026/5期影響

    2025/5期432億円→2026/5期364億円、▲15.7%減収

  • 資材価格高騰による採算悪化継続影響

    売上減少下で原価率上昇なら利益率低下、業績下振れ

  • 外国人保有率1.3%の低流動性継続影響

    需給薄く、大口売りで急落リスクあり

  • 建設業界の人手不足影響継続影響

    工事遅延や人件費上昇で利益圧迫の可能性

次の決算で確かめる点
売上高
減収予想の達成度が成長持続性の鍵
営業利益率
高収益体質維持の可否を確認
受注残高
今後の収益基盤の先行指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり51で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは4.95%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥51
1株あたり
配当利回り
4.95%
いまの株価に対して
配当性向
30.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月3732.8
2018年5月382.732.3
2019年5月380.039.7
2020年5月20−47.430.0
2021年5月3890.042.1
2022年5月32−15.830.3
2023年5月359.428.7
2024年5月31−11.438.0
2025年5月4235.532.6
2026年5月4814.330.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥51

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ11,695人。区分でいちばん多いのは個人・その他83.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.6%を占め、残る85.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他79.380.883.385.383.183.6
事業法人8.88.88.58.99.69.2
金融機関10.58.26.33.75.75.4
自己株式9.28.88.94.94.9
外国法人1.11.60.81.01.31.6
証券会社0.30.51.10.90.30.2
外国人個人0.00.00.00.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中村利秋15.47
02飯田一樹9.99
03株式会社中村8.23
04株式会社日本カストディ銀行(信託E口)5.33
05齋藤みさを3.82
06中村莉紗1.46
07中村建二1.46
08堀口忠美1.46
09NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村証券株式会社)1.03
10横山一夫0.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+174544%、1株純資産は14期で+14196%。直近期のROEは18.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年5月02.1
2013年5月2742.4
2014年5月1623111.5
2015年5月4910967.520.618.0
2016年5月8818260.511.529.4
2017年5月11330845.09.532.8
2018年5月11839033.79.932.3
2019年5月9644223.18.039.7
2020年5月6746714.78.130.0
2021年5月9052118.28.342.1
2022年5月10658519.26.930.3
2023年5月11566518.46.928.7
2024年5月7970811.59.638.0
2025年5月14081718.36.432.6
2026年5月15792918.06.030.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/5期の役員報酬は総額155百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中村利秋代表取締役社長 執行役員 開発事業本部長752,067,360
佐井賀豊専務取締役執行役員 建築事業本部長兼 再開発事業担当7020,600
大戸領取締役執行役員 建築事業本部工事部長5410,100
藤本聡取締役695,000
柴山久雄取締役73
小野貴樹取締役61
諸橋隆章取締役(監査等委員)5176,320
植野和宏取締役(監査等委員)49
足立学一時取締役(監査等委員)49

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)56982910621
社外取締役63139427
取締役(社内)2774

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,867字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、主に分譲マンション建設工事の施工を中心とした「建設事業」及びマンション・デベロッパーへの事業化提案を行う「不動産事業」を行っております。当該事業を行うにあたっては、「建設業法」に基づく建設業許可、さらに「建築士法」「建築基準法」に基づく一級建築士事務所としての登録ほか、マンション・デベロッパーへの事業化提案の過程で生じる不動産の仲介、売買等に必要な「宅地建物取引業法」に基づく宅地建物取引業の登録を行い事業を行っております。事業の内容は次のとおりであります。 なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 〔事業系統図〕 当社グループは、施工するマンションの品質確保を最優先に、業務に取組んでおります。 その方策として、建物の強度を保つ根幹となる躯体部分については、特に厳格な品質管理を実施しております。構造検査については、法令に則った所定の検査に加え、当社安全品質管理室によるダブルチェックを追加実施する等の検査・運用基準を実践しております。また、重要な躯体部分の三項目である杭、配筋、生コンクリートの品質について、施主が第三者機関の監査を実施しない場合、当社グループで検査を導入する取り組みを実施しているほか、特定の内装工事も新たに対象とし、安全・安心・堅実なマンションの供給に万全を尽くしております。 当社グループ事業の特徴を紹介いたしますと、一つには、主たる事業エリアを東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と九州及び周辺エリアとしていることであります。事業エリアを人口増加が見込まれる当該エリアに集中することにより、土地情報の迅速な入手、コストパフォーマンスに優れた案件情報及び協力業者を確保することが可能であると考えているからであります。 2つ目の特徴としましては、マンションの工法については、鉄筋コンクリート(RC)工法を主として採用しているという点があります。これにより、施工品質の均一化や施工工程の効率化が図られることになります。また、建設工事において重要な役割である施工管理について、当社は経験豊富な技術者により、安定した施工を実践しております。 そして、3つ目の特徴としましては、「造注方式」というビジネスモデルを導入している点であります。当社グループの建設事業における受注の方式は、2つのモデルに分類しております。 その1つであります「造注方式」は、当社グループのセグメントであります建設事業と不動産事業の相乗効果により最大限の利益確保ができる手法としており、双方の連携によりワンストップにサービス展開することとしております。 以下に、その2つのモデルの内容を説明いたします。 「建設事業」 ①施主からのマンション建設工事の引合いによる「入札方式」 「入札方式」におきましては、マンション・デベロッパーが選択した複数の建設会社に対し、決められた仕様に基づき、相見積りを実施し、マンション・デベロッパーが発注先を選定します。そのため、マンション・デベロッパーに最も有利な条件を提示した建設会社が選定されることになります。 [「入札方式」による事業系統図] 「建設事業」及び「不動産事業」 ②マンション用地確保による「造注方式」 「造注方式」とは、当社グループが土地情報の収集を行い、マンション用地を確保し、その土地に建設するマンションを一体とした事業企画を作成、その企画を複数のマンション・デベロッパーに提案します。その結果、建設工事を特命で受注するというビジネスモデルです。 「造注方式」によるマンション・デベロッパーとの取引形態については、マンション用地を当社グループが売買し、当該土地にかかる建設工事を受注する方法となります。 「造注方式」を当社が重点戦略として導入しましたのは、マンション・デベロッパーと対等の立場での条件交渉が可能となり、「入札方式」と比べて、適正な工期設定上で高い利益の確保が見込まれるためであります。 また、「造注方式」に加えて、マンション・デベロッパーとの協議の上、当社が共同事業体に参画しマンション販売まで携わるケースもあります。 [「造注方式」による事業系統図の例] 当社グループが土地を売買し、建設工事を受注するケースと、共同事業体を組成してマンション販売まで行うケースを下記に例示します。
経営方針・対処すべき課題2,258字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「より良質な住宅を供給し、豊かな住環境に貢献する」という社是のもと、人々の安心・安全への追求を社会的使命とし、豊かな発想による創造が新たな価値の創造につながり、社員1人1人の成長が会社の成長につながることを信念としております。 当たり前のことを当たり前に、安心・安全と品質は全てのものに優先するが私たちのモットーであり、あらゆるステークホルダーからの信頼獲得と社会への貢献をめざすことを経営の基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 当社は2026年1月に、創業20周年に向けた中長期ビジョン『First VISION 2031』を策定し、2031年5月期までの当社が目指すべき方向性と実現に向けた事業戦略を掲げております。本ビジョンをフェーズ1とフェーズ2に分け、フェーズ1には具体的な数値目標等も定めております。 (注)2028年5月期の営業利益は、2026年7月15日公表の2026年5月期決算説明資料において、営業利益41億円へと上方修正しております。 中長期ビジョン フェーズ1(2026-2028) ■数値目標 2026年5月期   2027年5月期   2028年5月期 実績(百万円)   計画(百万円)   計画(百万円) 売上高   36,417   44,000   50,000 営業利益   2,896   3,500   4,100 経常利益   2,689   3,000   3,400 親会社株主に帰属する当期純利益   1,882   2,070   2,340 ■重点施策 資本収益性の向上 当社グループの当面の目標であります売上高500億円の実現のため、また売上高1,000億円に向けた基盤構築のために、事業推進として、 ①   造注方式・共同事業の推進 ②   建築種別の拡大 ③   安全品質管理の強化 ④   建設ディレクターグループによる業務効率化 さらに、成長投資として、 ⅰ 人的資本投資 ⅱ 新4Kの推進 ⅲ M&A を掲げております。 特に重要な要素は人的資本投資であり、2031年5月期までに従業員数300名以上の体制にするべく、積極的な投資を実施していく方針です。その達成に向けた取り組みとして、採用・人材育成・新4Kへの対応を掲げ、それぞれを着実に推進していきます。 (3) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 今後の見通しにつきましては、物価上昇や為替相場の大幅な変動の影響等による不透明感はあるものの、賃上げの浸透などを背景に、緩やかな回復基調を辿ることが期待されます。 当社グループの事業領域である分譲マンション市場におきましては、エネルギー価格や原材料価格の高止まりに加え、中東情勢の緊迫化による地政学リスクなどはあるものの、政府による住宅取得支援策や税制優遇措置の拡充・延長、住宅ローン金利が未だ低水準であることによる購入意欲は底堅く、安定して推移していくと予想されております。 当社グループは、このような事業環境のもと、資本収益性の向上により、引き続き持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指してまいります。 ①   営業及び開発 当社グループは、事業戦略として「造注方式」を掲げ、土地開発及び土地持込による特命受注を事業の中核とすべく、新規顧客の更なる開拓、担当人員の拡充や土地情報入手先の多様化に注力しております。造注比率の向上による利益の底上げに加えて、共同事業案件の増加及び比率の拡大を目指し、収益機会の拡大と利益の上積みを図ってまいります。 また、再開発事業も推進し中長期的な収益基盤を確立するほか、地域社会との協働により、魅力的で活気のある街づくりに貢献してまいります。 ②   施工体制 施工体制については、生産能力の拡大と品質向上という2点の課題に取り組んでおります。 生産能力の拡大については、人的資本投資により一定水準以上の技能を有する施工人員の積極採用や採用後の教育体制の整備、M&Aや業務提携先の拡大による施工人員の確保を推進するほか、生産性向上の観点から、現場事務を本社からバックアップする体制を構築し、現場の業務負荷を低減し業務効率化を図ってまいります。また、安全パトロールの拡充や社内研修の充実により安全衛生教育を徹底してまいります。 品質向上については、建物の強度を保つ根幹となる躯体部分の構造検査において、法令に則った所定の検査に加え、本社品質管理担当者によるダブルチェックを追加実施する等、業界において標準的に実施されている以上の検査を実施しております。重要な躯体部分の三項目である杭、配筋、生コンクリートの品質について、施主が第三者機関の監査を実施しない場合、当社グループで監査を導入する取り組みを実施しているほか、新たに特定の内装工事も対象といたしました。安全・安心・堅実なマンションの供給に万全を尽くしてまいります。 ③   内部管理体制 当社グループの更なる事業の拡大及び継続的な成長のためには、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識し、業務の適正性、財務報告の信頼性確保、及び法令遵守の徹底を進め、その整備を適宜実施し、内部管理体制の強化に努めてまいります。
事業等のリスク4,633字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 分譲マンション建設市場の動向によるリスク 当社グループは、建設事業を主たる事業の一つとしており、マンション・デベロッパー(以下「デベロッパー」という。)による物件の開発動向に影響を受けております。デベロッパーによる物件開発は、マンション用地の確保や不動産価格の動向のほか消費者の需要動向に影響を受けております。これらの状況により分譲マンション着工戸数や需要が減少した場合、当社グループの請負工事受注高及び不動産取引高が減少する可能性があり、その場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 主要事業エリアを東京圏としていることによるリスク 当社グループの主要事業エリアは東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県及び千葉県の一都三県)であります。当該エリアは、大手ゼネコンと同様に中小ゼネコンも事業展開しているため従来から競合が多く、この状況に加え、有望な事業用地の不足、地価高騰及び建築費の上昇によるマンション供給価格の高騰、人材や協力会社の調達難、他社の新規参入による競争激化等の要因が生じた場合、受注件数の減少等が生じることとなり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当該エリアにおいて、地震、風水害等の大規模自然災害及び事故、火災、テロ等の人的災害、その他予想し得ない災害が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 建設コストの変動によるリスク 一部の建築資材価格及び労務費は、工事期間が長期に亘ることから、建設コストの変動の影響を受ける可能性があります。当社グループにおいては、請負契約締結前に精度の高い見積算定を行なうとともに、デベロッパーとは最新の価格動向に基づく請負契約の締結による利益の確保に努めておりますが、請負契約締結後に想定を超えての建築資材価格の高騰、労務費の上昇が発生した場合には、利益の減少をまねき、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法的規制、行政規制等によるリスク 当社グループの属する建設業界は、建設業法、建築士法、建築基準法、宅地建物取引業法等により法的規制を受けており、これらの規制を受け、一定の許認可等の下、事業展開を行っております。 <主要事業の許認可等の概要> 許認可等の名称   法律名   会社名   許認可登録番号   有効期限   取消事由等 特定建設業許可   建設業法   ファーストコーポレーション㈱   東京都知事(特-8)第137046   2026年8月5日から2031年8月4日まで(5年毎に更新)   同法第28条、第29条 宅地建物取引業者免許   宅地建物取引業法   ファーストコーポレーション㈱   国土交通大臣 (2)第9388号   2023年7月11日から2028年7月10日まで(5年毎に更新)   同法第65条、第66条 ファーストエボリューション㈱   東京都知事 (2)第106387   2026年6月5日から2031年6月4日まで(5年毎に更新) 一級建築士事務所登録   建築士法   ファーストコーポレーション㈱   東京都知事第57917号   2022年6月20日から2027年6月19日まで(5年毎に更新)   同法第26条 これら許認可等については、更新漏れが生じることのないよう十分に注意を払っておりますが、万が一更新漏れや取り消し、失効となった場合、また、これらの規制に係る行政処分等を受けた場合には、当社グループの事業展開に著しい影響が生じることとなり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、これら法律の改廃や新たな法的規制、適用基準の変更等によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 取引先の信用リスク 取引先の与信調査は厳格に実施しておりますが、工事代金の受領前に発注者、共同施工会社等が信用不安に陥った場合や協力会社が経営難に陥った場合は、資金回収不能や施工遅延等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 資金調達コストに係るリスク 建設業においては、一般的には目的物の引渡時に多額の支払を受領することが多く、長期にわたり多額の資金を立替した状態となり、当社グループの資金繰りにおいて一時的に資金不足となる場合があります。また、事業用地の仕入代金につきましては、その決済資金は金融機関からの借入を想定しております。金利水準の急激な上昇等により当社グループの資金調達活動に影響が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 在庫に係るリスク 当社グループの土地取引には、以下の形態があります。 ①当社グループが事業用地を取得しデベロッパーに売却 ②当社グループが事業用地を取得しデベロッパーに一部売却後、デベロッパーと供に一般消費者へマンション販売 ③当社グループが事業用地を取得し、建物を建設後に土地付建物としてデベロッパーに売却 当社グループは、在庫リスクを低減するため、原則としてデベロッパーを選定後に事業用地に係る契約を締結することとしておりますが、上記②及び③においては、引渡し完了までの間は当社の在庫となります。この間に売却予定先が不慮の事態等に陥り予定した売買が成立しなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、①においては、現在の財政状況を鑑み、デベロッパーの選定前に事業用地を先行取得する場合がありますが、在庫の長期化や不動産市況の悪化等から評価減が必要となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) デベロッパー事業に係るリスク 当社グループは、受注案件の一部につきまして、デベロッパーと共同事業協定書を締結して販売事業主としてデベロッパー事業に参画しております。この場合、事業比率に係る部分は販売完了まで当社グループの在庫となります。パートナー企業の業績悪化、不動産価格の下落、売れ残り在庫等による事業収支の落ち込み及び追加の費用発生等から、予定している収益に満たない場合、及び今後の不動産市況の悪化等により在庫の評価減が必要となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 契約不適合責任に関するリスク 当社グループは、高品質の建物を施工するため、厳格な品質管理基準を設けております。法令に則った所定の検査に加え、当社の安全品質管理室によるダブルチェックを実施し、その運用の徹底に努めており、また、第三者機関の監査を導入するなど、品質管理体制には万全を期しております。 しかしながら、当社グループが施工した建築物に重大な不具合が発生し、損害賠償等が発生した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 重大事故が発生することのリスク 当社グループは、重大事故の発生を未然に防ぐため、当社安全品質管理室による毎月最低1回以上の施工現場の安全パトロールを実施しております。また、協力会社と共に、施工現場の安全衛生管理を主たる目的とした安全協力会を設置し、協力会社メンバーも参加する安全パトロールを四半期ごとに実施する等しており、重大事故撲滅のための予防活動を実施しております。しかしながら、万が一、重大事故が発生した場合は、工事の中断、工期の遅延、工事コストの増加等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 訴訟・クレーム発生のリスク 建設工事にあたっては、近隣住民に対する事業計画等の事前説明を実施しております。しかしながら、事前説明後に予期し得なかった反対運動、重大なクレームが発生した場合には、工期の大幅な変更や計画変更等が発生する可能性があります。この場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 法令遵守に係るリスク 当社グループは、法令遵守の徹底を図るために「企業行動規則」「コンプライアンス規程」「リスク管理規程」の制定及び「コンプライアンス・リスク管理委員会」の活動や各種マニュアルの作成、教育を通じ、役員・従業員に徹底した法令遵守への取組みを行っております。しかしながら、何らかの理由で、法令遵守違反等が発生した場合に社会的信用を損ない受注活動に支障をきたす等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 特定人物へ依存するリスク 当社グループの創業者である、代表取締役社長中村利秋は、会社設立以来の最高経営責任者として、当社の経営方針や事業戦略の決定をはじめ、営業を中心とする事業推進において重要な役割を担っております。当社グループにおいては、特定人物に依存しない体制を構築すべく、人材の招聘による事業推進体制の整備や職務分掌及び権限規程等により権限委譲を進めており、同人へ過度に依存しない組織体制の整備を進めておりますが、同人が当社の業務遂行に支障をきたす事象が生じた場合、現時点においては当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 大規模自然災害等に係るリスク 地震、津波、風水害等の自然災害や感染症の大流行が発生した場合、当社グループの施工中物件、保有する資産や役職員に直接被害が及び、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 生産能力拡充におけるリスク 当社グループは、今後の事業拡大及び中長期経営計画値の達成のため積極的に人材採用を進めており、特に施工現場数の増加への対処及び更なる施工能力向上に向け、施工現場の優秀な人材の手当と協力会社の拡大・確保が必要不可欠となっております。しかしながら、競合他社との獲得競争の激化等により施工現場数に応じた人員と協力会社の確保ができない事態が生じた場合、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)気候変動リスク 近年、気候変動により自然災害が激甚化する傾向にあり、台風や洪水等による施工現場への被害や施工遅延といった物理的リスクがあります。また、気候変動に伴い低酸素・脱炭素社会への移行に向けて、温室効果ガスの上限規制による施工量の制限や、炭素税の導入があった場合、コスト増等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、地方創生SDGs官民連携プラットフォームに加入し、気候変動による事業への影響を想定し、リスクと機会の分析と対応について随時検討してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)6,219字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 当連結会計年度におけるわが国経済は、インバウンド需要の継続や企業収益の底堅さ、賃上げの浸透などを背景に、国内景気は緩やかな回復基調を維持しました。一方で、エネルギー価格や原材料価格の高止まりに加え、継続的な国内の物価上昇への懸念、更には中東情勢の緊迫化による地政学リスクなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループの属する建設業界におきましては、旺盛な建設投資が継続すると予想される中、労務費・資材価格について上昇傾向が続いていることや労働者不足の深刻化などにより厳しい事業環境が続いております。 このような状況のもと、当社グループの主要事業エリアである東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)における2025年(暦年)のマンション着工件数は40,305戸(前年比21.0%減)となりました。また、2025年(暦年)のマンション供給件数は21,962戸(同4.5%減)と4年連続の減少となっております。 2026年(暦年)の動向につきましては、マンション着工件数は2025年(暦年)と比べ低迷が予想されますが、マンション供給件数は4.7%増の23,000戸程度、販売在庫は2025年(暦年)と同水準と予想されていること、引き合い案件は依然活況であること、東京圏における当社グループのシェアは3%程度と伸張の余地は充分にあることから、当社グループにおける当面の受注及び施工物件の確保は可能と考えております。 (データはいずれも国土交通省-公表資料、「都道府県別着工戸数」及び(株)不動産経済研究所-公表資料、「首都圏マンション市場動向」、「首都圏マンション市場予測-2026年の供給予測-」より) これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.経営成績の状況 当連結会計年度の売上高は36,417,480千円(前年同期比15.7%減)、営業利益2,896,009千円(前年同期比12.3%増)、経常利益2,689,983千円(前年同期比8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,882,465千円(前年同期比12.8%増)となりました。 また、1株当たり当期純利益金額は157.18円、自己資本利益率は18.0%となりました。 詳細については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1)経営成績の分析」も併せてご参照ください。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (建設事業) 建設事業におきましては、売上高27,224,836千円(前年同期比20.2%増)、セグメント利益3,036,483千円(前年同期比74.4%増)となりました。 当連結会計年度におきましては、受注件数5件、受注高20,138,633千円及び受注残高28,360,975千円となりました。売上高が前年同期比を大幅に増加いたしました理由としては、進行中の工事が順調に推移したことによるものであり、その分受注残高は前年同期比で減少いたしました。一方で、次期計画では350億円の受注高を見込んでおり、受注環境は順調に推移しております。 (不動産事業) 不動産事業におきましては、売上高8,817,082千円(前年同期比56.5%減)、セグメント利益1,106,587千円(前年同期比49.4%減)となりました。 当連結会計年度におきましては、事業用地の販売が当初予定を大きく上回る利益率となるなど、好調に推移いたしました。『First VISION 2031』の重点施策であります資本収益性の向上の具体的行動の一つとして共同事業の推進を掲げており、当期は共同事業協定の新規案件も進捗し、中長期的な不動産の確保を進めております。また、次期以降の販売用不動産の積極投資も順調に推移しております。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ①生産実績 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 建設事業   25,181,982   114.9 合計   25,181,982   114.9 (注)金額は、製造原価によっております。 ②受注実績 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 建設事業   20,138,633   75.6   28,360,975   79.3 合計   20,138,633   75.6   28,360,975   79.3 ③販売実績 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 建設事業   27,224,836   120.2 不動産事業   8,817,082   43.5 その他   375,562   134.9 合計   36,417,480   84.3 (注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 中央日本土地建物株式会社   13,178,541   30.5   6,923,114   19.0 東京建物株式会社   2,324,284   5.4   3,707,774   10.2 パラダイスリゾート株式会社   5,744,744   13.3   2,711,600   7.4 2.販売実績における「不動産販売」は分譲マンション建設用地等の販売であります。 3.販売実績における「その他」は業務受託収益等であります。 b.財政状態の状況 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ7,394,428千円増加し、32,284,194千円となりました。 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ6,010,212千円増加し、21,139,074千円となりました。 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,384,216千円増加し、11,145,120千円となりました。 当連結会計年度末の自己資本比率は、34.5%となりました。 詳細については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 2)財政状態の分析」も併せてご参照ください。 c.キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より2,775,407千円減少し2,624,627千円(前連結会計年度末比51.4%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果使用した資金は9,905,853千円(前連結会計年度は2,094,972千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,689,983千円、棚卸資産の増加額8,747,573千円、工事未払金の減少額1,540,079千円、仕入債務の減少額1,426,512千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は27,936千円(前連結会計年度は49,980千円の支出)となりました。これは主に、ゴルフ会員権の取得による支出18,000千円、無形固定資産の取得による支出2,480千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果獲得した資金は7,158,383千円(前連結会計年度は762,561千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1,362,783千円、配当金の支払額534,342千円があった一方、長期借入れによる収入7,484,123千円、短期借入金の増加額1,574,000千円によるものであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1)経営成績の分析 (売上高) 売上高は前年同期に比べ6,776,826千円減少し36,417,480千円となりました。この主な内訳は、建設事業の売上高が27,224,836千円及び不動産事業の売上高が8,817,082千円になります。 建設事業については、進行中の工事が順調に推移したことにより前年同期に比べ4,583,593千円増収となりました。詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 a.経営成績の状況 ②受注実績」も併せてご参照ください。 不動産事業については、前期にありました大型案件の売却と大規模な分譲マンションの共同事業収入の反動減と今期成約案件が高利益であったため、計画利益額確保優先で計画案件数を減らし、翌期以降へと在庫をスライドさせたことにより前年同期に比べ11,457,581千円減収となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は前年同期に比べ7,271,712千円減少し31,725,022千円となりました。 売上原価の主な減少要因は、売上高増減に連動した増減のほか、建設事業における見積精度の向上や施工現場の生産性向上などによるものです。 売上総利益は前年同期に比べ494,885千円増加し4,692,457千円、売上高総利益率は建設事業における採算を重視した受注により影響もあり、前年同期の9.7%から12.9%に増加しました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は前年同期に比べ178,455千円増加し1,796,448千円となりました。積極的な人的資本投資をした結果となります。 営業利益は前年同期に比べ316,429千円増加し2,896,009千円、売上高営業利益率は前年同期の6.0%から8.0%に増加しました。 (経常利益) 営業外費用は積極的な不動産取得の調達資金の増加や金利の上昇等による支払利息の増加などにより前年同期に比べ113,105千円増加し227,834千円となったにもかかわらず、経常利益は前年同期に比べ211,544千円増加し2,689,983千円、売上高経常利益率は前年同期の5.7%から上昇し7.4%と大幅に増加しました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 税金等調整前当期純利益は前期比9.3%増の2,689,983千円となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は807,518千円となりました。その結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は前期比12.8%増の1,882,465千円となりました。なお、1株当たり当期純利益金額については前年同期の139.74円から157.18円となっております。 2)財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度における資産合計は、前連結会計年度末に比べ7,394,428千円増加し、32,284,194千円となりました。これは、現金及び預金が2,775,407千円、販売用不動産が792,612千円それぞれ減少した一方、仕掛販売用不動産が9,500,435千円、完成工事未収入金等が978,008千円、繰延税金資産が296,432千円それぞれ増加したことが主な要因であります。 (負債) 当連結会計年度における負債合計は、前連結会計年度末に比べ6,010,212千円増加し、21,139,074千円となりました。これは、支払手形・工事未払金等が1,755,818千円、電子記録債務が1,210,773千円それぞれ減少した一方、長期借入金が4,927,536千円、短期借入金が1,574,000千円、1年内返済予定の長期借入金が1,221,680千円それぞれ増加したことが主な要因であります。 (純資産) 当連結会計年度における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,384,216千円増加し、11,145,120千円となりました。これは、配当金の支払により利益剰余金が533,526千円減少した一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が1,882,465千円増加したことが主な要因であります。 b.経営成績に重要な影響を与える要因 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 c.目標とする経営指標の達成状況等 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」をご参照ください。 d.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の源泉としては、自己資本、事業活動において獲得した資金及び金融機関からの借入金が挙げられます。当社は、最適な資金調達方法と調達期間の組み合わせにより適切なコストで安定的に資金を確保することを、資金調達の基本方針としております。 なお、キャッシュ・フローに関する認識及び分析・検討については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 c.キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値にその結果が反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがあります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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