概要
ジャパンディスプレイは、自動車、デジタルカメラ、産業機器向け中小型ディスプレイの開発・製造・販売を主事業とする企業である。2012年に日立・東芝・ソニーの中小型ディスプレイ部門が統合して設立され、2014年に東証一部上場。2026年3月期の売上高は1,323億円、従業員数は2,333人。
車載・デジタルカメラ・産業機器の3事業体
同社の事業は単一セグメントだが、経営成績の分析では「車載」と「民生・産業機器」の2事業体に区分される。車載事業は売上高の82.2%(2026年3月期)を占め、インストルメントクラスターやヘッドアップディスプレイ向けの液晶パネルを供給する。民生・産業機器はデジタルカメラのビューファインダーや医療用モニター向けのディスプレイ、センサー、特許収入などを含み、同17.8%を構成する。かつて主力だったスマートフォン向け液晶は戦略的縮小により極めて僅少な水準となった。
売上高は減少、構造改革で損失縮小
2026年3月期の連結売上高は1,323億円と前期比29.6%減。茂原工場と鳥取工場の生産終了に伴う受注減少が主因である。営業損失は187億円(前期は371億円の損失)と損失幅は縮小した。構造改革として希望退職を実施し、1,319名が退職。また知的財産子会社の譲渡や鳥取工場の売却契約締結など資産売却を進めた。EBITDAはマイナス148億円ながら、前期のマイナス330億円から改善している。
国内生産拠点の集約と海外販売子会社
国内では石川工場(石川県能美郡)をMULTI-FABとして中核拠点に位置付け、茂原工場(千葉県茂原市)でのパネル生産を2025年11月に終了した。鳥取工場も2025年3月に生産を終了し、譲渡契約を締結済みである。海外販売子会社は米国(JDI Display America)、欧州(JDI Europe GmbH)、台湾(JDI Taiwan Inc.)、韓国(JDI Korea Inc.)、中国(JDI China Inc.)、香港(JDI Hong Kong Limited)の6社を有する。製造子会社としてフィリピンにNanox Philippines Inc.があった。
業界の中での役割はディスプレイメーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01車載機器主力
自動車のインストルメントパネル、センターインフォメーションディスプレイ、ヘッドアップディスプレイなどに搭載されるディスプレイを提供。高輝度、高コントラスト、広視野角、車載信頼性規格に対応。
- 車載用液晶ディスプレイ
- 自動車向けの高信頼性、高視認性を備えた液晶パネル。インストルメントクラスター、センターインフォメーションディスプレイ等に使用。
02デジタルカメラ準主力
デジタルカメラのビューファインダーや背面モニター向けに、小型・高精細なディスプレイを提供。
- デジタルカメラ用ディスプレイ
- デジタルカメラの電子ビューファインダーや背面液晶モニター向けの小型ディスプレイ。
03産業機器準主力
FA機器、医療機器、計測機器等の産業向けに、長寿命、高信頼性、広い動作温度範囲を備えたディスプレイを提供。
- 産業用液晶ディスプレイ
- 産業機器向けに長期安定供給が可能な高信頼性液晶パネル。多様なサイズとインターフェースに対応。
製品と技術
車載用液晶ディスプレイ:高輝度・高信頼性
自動車向けにインストルメントパネル、センターインフォメーションディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ用の液晶パネルを供給する。高輝度、高コントラスト、広視野角に加え、車載信頼性規格に対応している。2026年3月期の車載事業売上高は1,088億円と全体の82.2%を占める主要事業だが、低採算品からの撤退や顧客生産計画変更の影響で前期比13.6%減となった。
デジタルカメラ用ディスプレイ:小型・高精細
デジタルカメラ向けに電子ビューファインダーや背面液晶モニター用の小型ディスプレイを提供する。小型でありながら高精細な表示が求められる分野で、同社の技術が活かされている。民生・産業機器事業体の一部として、スマートウォッチ用OLEDなどとともに売上を構成するが、同事業体全体で前期比62.1%減の235億円と大幅に減少した。
産業用液晶ディスプレイとセンサー技術
FA機器、医療機器、計測機器向けに、長寿命・高信頼性・広い動作温度範囲の液晶パネルを提供する。多様なサイズとインターフェースに対応し、長期安定供給が可能である。また、ディスプレイ技術を応用したセンサー事業として、医療用X線センサーや表面タッチパネル技術「ZINNSIA」、指紋センサーなどを開発中である。先端半導体パッケージング事業も高密度配線技術を活かしてパートナー企業と共同開発を進めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
中小型液晶で苦戦、赤字継続
当社は中小型液晶ディスプレイの専業メーカー。同業のイビデンは電子部品で多角化、キオクシアはNAND型フラッシュメモリでシェアを持つ。当社は売上高1,880億円(2025年3月期)と規模は中堅だが、営業損失率約20%と深刻な赤字。競争激化と技術転換の遅れで収益が悪化。業界内では経営難が顕在化しており、再建が最大の課題。
強み
- 高精細・低消費電力の液晶パネル技術で一部市場に強みを持つ。
- 車載ディスプレイで長年の取引実績があり、品質面での信頼を得ている。
- 自社工場を持ち、一貫生産によるコスト管理が可能な面もある。
- 多数の液晶関連特許を保有し、他社へのライセンス収入の可能性がある。
課題
- 営業損失率が20%近くに達し、資金繰り悪化が深刻。
- 韓国・中国メーカーとの価格競争で採算が悪化。
- 有機ELへのシフトに乗り遅れ、市場変化に対応できていない。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
基板・電源・ディスプレイの時価総額近傍。太字がジャパンディスプレイ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
会社の歴史
沿革 16件
日立ディスプレイズとして設立された2002年
2002年10月、東京都千代田区に日立ディスプレイズが設立される。日立製作所から中国・蘇州、深圳、高雄の各製造子会社を取得し、連結子会社化した。2003年7月には日立デバイスエンジニアリングを吸収合併し、日立ディスプレイデバイシズと日立ディスプレイテクノロジーズに会社分割した。当初は日立の完全子会社だったが、2008年にキヤノンとパナソニック(当時松下電器産業)が出資する3社共同出資体制となった。
東芝・ソニーとの統合でジャパンディスプレイ誕生
2011年9月、産業革新機構、日立製作所、東芝、ソニーの4社が中小型ディスプレイ部門の統合準備会社を設立。2011年11月に統合契約を締結し、日立ディスプレイズ、東芝モバイルディスプレイ、ソニーモバイルディスプレイの3社が統合された。2012年2月から3月にかけて、海外販売子会社4社(米国、欧州、台湾、韓国)および中国・香港の子会社を設立。2012年7月にはソニーから蘇州の子会社(Suzhou JDI Electronics)を取得した。
合併と社名変更を経て現在の法人格に
2013年1月、ジャパンディスプレイイーストを存続会社として、旧ジャパンディスプレイ、ジャパンディスプレイセントラル、ジャパンディスプレイウェスト、ジャパンディスプレイイーストプロダクツを吸収合併する契約を締結。2013年4月に合併を実施し、存続会社はジャパンディスプレイに社名変更、本社を東京都港区に移転した。2013年6月にはフィリピンのNanox Philippines Inc.を連結子会社化した。
東証上場と台湾子会社を通じた高雄工場取得
2014年3月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場。2017年9月にはJDI Taiwan Inc.の子会社がKaohsiung Opto-Electronics Inc.の全株式を取得し、子会社化した。これは2002年に日立ディスプレイズが取得した高雄日立電子股份有限公司が前身であり、一連の統合を経て再びグループに加わった形となる。
年表16件を開く
2000年代
- 2002年10月M&A東京都千代田区神田練塀町に中小型液晶ディスプレイ製造及び関連製品の開発、設計、製造及び販売を事業目的とする(株)日立ディスプレイズを設立。(株)日立製作所より、日立顕示器件(蘇州)有限公司(2012年3月にSuzhou JDI Devices Inc.へ社名変更)、深圳日立賽格顕示器有限公司(2012年3月にShenzhen JDI Inc.へ社名変更)、及び高雄日立電子股份有限公司(2012年3月にKaohsiung Opto-Electronics Inc.へ社名変更)を取得し連結子会社化。
- 2003年7月M&A(株)日立デバイスエンジニアリングを吸収合併し、(株)日立ディスプレイデバイシズと(株)日立ディスプレイテクノロジーズへ会社分割。
- 2008年3月商号変更(株)日立製作所100%出資から、(株)日立製作所50.2%、キヤノン(株)24.9%、松下電器産業(株)(現パナソニック(株))24.9%出資に変更。
2010年代
- 2010年6月(株)日立製作所がパナソニック(株)の保有する(株)日立ディスプレイズの全株式を譲受。
- 2010年7月創業千葉県茂原市に(株)日立ディスプレイプロダクツ(2012年4月に(株)ジャパンディスプレイイーストプロダクツへ社名変更)を設立。
- 2011年4月M&A(株)日立ディスプレイデバイシズ及び(株)日立ディスプレイテクノロジーズを吸収合併。
- 2011年9月創業東京都千代田区丸の内に中小型ディスプレイデバイス及び関連製品の開発、設計、製造及び販売を事業目的とした(株)ジャパンディスプレイ統合準備会社が発足。
- 2011年11月M&A(株)産業革新機構、(株)日立製作所、(株)東芝、ソニー(株)の4社が、(株)日立ディスプレイズ、東芝モバイルディスプレイ(株)、ソニーモバイルディスプレイ(株)の統合契約を締結。
- 2012年2月M&A(株)ジャパンディスプレイ統合準備会社が、海外販売連結子会社4社(JDI Display America, Inc.、JDI Europe GmbH、JDI Taiwan Inc.、JDI Korea Inc.)を設立。
- 2012年3月M&A(株)ジャパンディスプレイ統合準備会社が、海外販売連結子会社2社(JDI China Inc.、JDI Hong Kong Limited)を設立。
- 2012年7月商号変更(株)ジャパンディスプレイイーストが素尼移動顕示器(蘇州)有限公司(2012年8月にSuzhou JDI Electronics Inc.に社名変更)の全株式を取得。
- 2013年1月M&A(株)ジャパンディスプレイイーストを存続会社とし、同社の親会社である旧(株)ジャパンディスプレイ、旧(株)ジャパンディスプレイの子会社である(株)ジャパンディスプレイセントラル、(株)ジャパンディスプレイウェスト、及び(株)ジャパンディスプレイイーストの子会社である(株)ジャパンディスプレイイーストプロダクツを吸収合併する合併契約を締結。
- 2013年4月M&A上記合併を実施し、(株)ジャパンディスプレイイーストは(株)ジャパンディスプレイへ社名変更。本社を東京都港区へ移転。
- 2013年6月M&ANanox Philippines Inc.を連結子会社化。
- 2014年3月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
- 2017年9月M&AJDI Taiwan Inc.の子会社が提出会社からKaohsiung Opto-Electronics Inc.の全株式を取得し、子会社化。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
ディスプレイ事業の構造改革
アセットライト化と高付加価値製品への集中により収益構造を改善。茂原工場の生産終了・石川工場への集約、ファウンドリーパートナーとの協業で柔軟な生産体制を構築し、サプライチェーンの多様化を進める。
- 02
センサー事業の拡大
高解像度面センシング技術を核に、医療用X線センサー、タッチパネル技術「ZINNSIA」、指紋センサー、通信アンテナ等の用途展開を推進。国内生産を基盤とした安定供給と一貫体制で顧客対応力を強化する。
- 03
先端半導体パッケージング事業への参入
ディスプレイで培った高密度配線技術や薄膜・ガラス加工技術を活用し、パートナー企業との共同開発を推進。中長期的な成長領域として開発と連携を強化する。
- 04
財務健全化と債務超過解消
資産売却(知的財産子会社譲渡、鳥取工場譲渡、茂原工場売却協議)や新株予約権行使による資金調達を通じて債務超過解消と負債削減を進め、財務体質を改善する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で2,333人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は698万円で、9期前と比べて−1.2%。平均年齢は50.9歳、平均勤続年数は23.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 13,173 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 11,542 | — |
| 2019年3月 | 706 | 44.9 | 18.2 | 10,085 | — |
| 2020年3月 | 703 | 44.7 | 16.8 | 8,815 | — |
| 2021年3月 | 726 | 45.8 | 19.9 | 8,443 | — |
| 2022年3月 | 618 | 47.0 | 20.4 | 6,600 | — |
| 2023年3月 | 725 | 47.8 | 21.5 | 4,776 | — |
| 2024年3月 | 749 | 48.9 | 22.3 | 4,507 | — |
| 2025年3月 | 759 | 49.3 | 22.4 | 4,141 | −896 |
| 2026年3月 | 698 | 50.9 | 23.2 | 2,333 | −802 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社8社(国内 1 / 海外 7、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。
- 海外JDI Display America, Inc. (注)1、3米国 カリフォルニア州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外JDI Europe GmbH (注)1、3ドイツ ミュンヘン市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外JDI Korea Inc. (注)1韓国 ソウル市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外JDI China Inc. (注)1中国 上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外JDI Hong Kong Limited (注)1香港 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Nanox Philippines Inc. (注)1フィリピン · 連結子会社議決権100.0%
- 海外JDI Taiwan Inc. (注)1台湾 台北市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内いちごトラスト(注)4― · その他の関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,323億円、営業利益は-187億円。前期と比べると減収で、売上が-29.6%。
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は239億円、営業利益は−12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−54.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 627 | — | — | −84 |
| 2024年1Q | 530 | −139 | −26.2 | −122 |
| 2024年2Q | 669 | −75 | −11.2 | −165 |
| 2024年3Q | 605 | −63 | −10.4 | −93 |
| 2024年4Q | 588 | — | — | −63 |
| 2025年2Q | 1,029 | −155 | −15.1 | −168 |
| 2025年4Q | 851 | −216 | −25.4 | −614 |
| 2026年2Q | 664 | −144 | −21.7 | −114 |
| 2026年4Q | 659 | −43 | −6.5 | −84 |
| 2027年1Q | 239 | −12 | −5.0 | −35 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1,651億円から1,323億円へ80%に減った。直近期の営業利益率は-14.1%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| (株)ジャパンディスプレイイーストを存続会社とし、同社の親会社である旧(株)ジャパンディスプレイ、旧(株)ジャパンディスプレイの子会社である(株)ジャパンディスプレイセントラル、(株)ジャパンディスプレイウェスト、及び(株)ジャパンディスプレイイーストの子会社である(株)ジャパンディスプレイイーストプロダクツを吸収合併する合併契約を締結。 | |||||
| 2013年3月 | 1,651 | — | 85 | — | 36 |
| 東京証券取引所市場第一部に株式を上場。 | |||||
| 2014年3月 | 6,146 | — | 191 | — | 339 |
| 2015年3月 | 7,693 | — | 19 | — | −123 |
| 2016年3月 | 9,890 | — | −183 | — | −421 |
| JDI Taiwan Inc.の子会社が提出会社からKaohsiung Opto-Electronics Inc.の全株式を取得し、子会社化。 | |||||
| 2017年3月 | 8,830 | — | −155 | — | −355 |
| 2018年3月 | 7,190 | — | −863 | — | −2,397 |
| 2019年3月 | 6,367 | — | −406 | — | −1,066 |
| 2020年3月 | 5,040 | — | −579 | — | −1,014 |
| 2021年3月 | 3,417 | — | −327 | — | −427 |
| 2022年3月 | 2,959 | — | −80 | — | −81 |
| 2023年3月 | 2,707 | — | −429 | — | −258 |
| 2024年3月 | 2,392 | — | −332 | — | −443 |
| 2025年3月 | 1,880 | −371 | −404 | −19.7 | −782 |
| 2026年3月 | 1,323 | −187 | −305 | −14.1 | −198 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,323億円のうち、営業利益として残るのは-187億円で-14.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-198億円、売上の-15.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金98.0%1,297億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.1%213億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-14.1%-187億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが−233億円、投資CFが229億円で、差し引きのフリーCFは−4億円。この組み合わせは「立て直し型」にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上。期末の手元現金は272億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 141 | −86 | 63 | 55 | 235 |
| 2014年3月 | 397 | −1,229 | 1,520 | −832 | 1,414 |
| 2015年3月 | 733 | −963 | −250 | −230 | 946 |
| 2016年3月 | 1,511 | −1,808 | −61 | −297 | 551 |
| 2017年3月 | 1,107 | −1,412 | 557 | −305 | 822 |
| 2018年3月 | −1 | −522 | 513 | −523 | 809 |
| 2019年3月 | −66 | −366 | 310 | −432 | 690 |
| 2020年3月 | −871 | 281 | 577 | −590 | 664 |
| 2021年3月 | −231 | −91 | 202 | −322 | 553 |
| 2022年3月 | −217 | 1 | 148 | −216 | 509 |
| 2023年3月 | −657 | 98 | 277 | −559 | 258 |
| 2024年3月 | −176 | −134 | 329 | −310 | 287 |
| 2025年3月 | −254 | −82 | 257 | −336 | 204 |
| 2026年3月 | −233 | 229 | 51 | −4 | 272 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1,242億円。このうち返さなくてよい自己資本が-74億円で、。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,150 | −35 | 1,185 | — |
| 2014年3月 | 7,590 | 4,051 | 3,539 | 53.3 |
| 2015年3月 | 8,316 | 4,026 | 4,290 | 48.2 |
| 2016年3月 | 8,018 | 3,525 | 4,493 | 43.7 |
| 2017年3月 | 9,000 | 3,105 | 5,895 | 34.3 |
| 2018年3月 | 6,049 | 730 | 5,319 | 11.8 |
| 2019年3月 | 5,385 | 9 | 5,376 | — |
| 2020年3月 | 3,897 | 534 | 3,363 | 13.1 |
| 2021年3月 | 2,250 | 418 | 1,832 | 17.6 |
| 2022年3月 | 2,583 | 728 | 1,855 | 28.2 |
| 2023年3月 | 2,227 | 1,244 | 983 | 55.8 |
| 2024年3月 | 2,240 | 857 | 1,383 | 38.1 |
| 2025年3月 | 1,480 | 69 | 1,411 | 4.5 |
| 2026年3月 | 1,242 | −74 | 1,317 | — |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で224社中218位あたり、逆に低いのは売上成長率で224社中221位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥46で、1年前と比べて+142.1%。過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 85.82倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
前日比+6.52%と反発し、終値49円は25日移動平均線(49.4円)をわずかに下回る。週足では7月30日から8月5日まで44円から49円の範囲で推移し、52週高値164円に対する位置は約70%下と低位。出来高は8月5日に1468万500株で、7月下旬の高水準から減少傾向だが、依然として活発。75日線(62.69円)を大幅に下回っており、中期トレンドは弱気。RSIは47.62と中立で、方向感は乏しいが、反発余地はある。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 5/100)。
PERはマイナスで計測不能、PBRは-40.9倍と大幅な債務超過を示す。ROEは-169.9%と深刻な赤字経営が続いている。配当はゼロで株主還元がない。同業界平均と比較しても、財務健全性が著しく劣る。売上高は減少傾向にあり、営業赤字が続く。根本的な事業構造の改善が見込めず、現在の株価水準は極めて割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 85.82倍 | 2.58倍 |
| ROE | -169.9% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
業績悪化の中、再建の可能性が投資論点。強気派は、車載やVRなどの新分野での成長や、大型化するパネル需要で巻き返しを期待。また、株価が1年で188%上昇しており、何らかの材料(再編・新技術)への期待が先行している。弱気派は、赤字が継続し、財務体質が悪化、純資産がマイナス(PBRがマイナス)であるリスクを指摘。両者の対立は、事業転換の成否。
- 新分野への挑戦
車載やVR向けディスプレイなどで成長の機会を模索
- 株価上昇
1年で株価が約190%上昇、市場の期待の高まり
- 構造改革の進展
コスト削減や事業再編で赤字幅が縮小の可能性
- 営業赤字が371億円から187億円へ半減通年影響中
2026/3期営業損失187億円は前期371億円から約50%縮小
- 最終赤字が782億円から198億円へ大幅改善通年影響中
2026/3期純損失198億円は前期782億円から約75%減
- 株価が1年で188%上昇し期待感強まる継続影響弱
1年間で+188.24%、再建期待で需給が締まる
- 営業利益率-14.13%と赤字率が改善通年影響中
営業利益率-14.13%は前期-19.73%から改善
- 赤字継続
2025年3月期は純損益が-782億円と巨額の赤字
- 財務悪化
純資産がマイナスで、債務超過のリスク
- 競争力不足
韓国勢との競争でシェア喪失が続き、技術優位が崩れている
- 自己資本マイナスでPBR-40.9倍継続影響強
PBRが-40.9倍、純資産が債務超過で財務不安が根強い
- 売上高が3年で2392億円から1323億円へ45%減通年影響中
2024/3期2392億円→2026/3期1323億円と大幅減収
- 無配当で株主還元がゼロ継続影響弱
配当利回り0%、自己資本マイナスで配当余力なし
- PER指標が成立しない赤字継続継続影響中
EPSマイナスでPERは算出不能、純損失198億円で収益力が不十分
- 営業損益
- 黒字化の進捗を測る最重要指標
- 車載・VR売上比率
- 新分野の成長が再建の鍵となるため
- 自己資本比率
- 財務の健全性と債務超過リスクを監視
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ136,487人。区分でいちばん多いのは外国法人で79.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.9%を占め、残る96.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 8.8 | 39.7 | 80.3 | 80.0 | 79.7 | 79.3 |
| 個人・その他 | 47.1 | 31.8 | 10.3 | 13.0 | 15.6 | 15.4 |
| 金融機関 | 8.4 | 5.8 | 1.9 | 1.9 | 2.1 | 2.2 |
| 事業法人 | 33.6 | 21.6 | 7.2 | 4.4 | 1.6 | 1.6 |
| 証券会社 | 1.9 | 1.0 | 0.3 | 0.5 | 0.8 | 1.4 |
| 外国人個人 | 0.3 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | いちごトラスト(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 78.19 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 2.11 |
| 03 | 日亜化学工業株式会社 | 0.90 |
| 04 | 野村證券株式会社 | 0.43 |
| 05 | BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) | 0.33 |
| 06 | 羽田タートルサービス株式会社 | 0.25 |
| 07 | 内海 章雄 | 0.24 |
| 08 | 楽天証券株式会社共有口 | 0.16 |
| 09 | BofA証券株式会社 | 0.16 |
| 10 | ジャパンディスプレイ持株会 | 0.14 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-13いちごアセットマネジメント・インターナショナル・ピーティーイー・リミテッド(Ichigo Asset Management International, Pte. Ltd.)新規の大量保有報告87.58%-0.41pt
- 2026-07-15いちごアセットマネジメント・インターナショナル・ピーティーイー・リミテッド(Ichigo Asset Management International, Pte. Ltd.)新規の大量保有報告87.99%-1.00pt
- 2026-06-26いちごアセットマネジメント・インターナショナル・ピーティーイー・リミテッド(Ichigo Asset Management International, Pte. Ltd.)新規の大量保有報告88.99%-0.68pt
- 2026-06-15いちごアセットマネジメント・インターナショナル・ピーティーイー・リミテッド(Ichigo Asset Management International, Pte. Ltd.)新規の大量保有報告89.67%-1.03pt
- 2026-05-20いちごアセットマネジメント・インターナショナル・ピーティーイー・リミテッド(Ichigo Asset Management International, Pte. Ltd.)新規の大量保有報告90.70%-0.87pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−111%、1株純資産は6期で−98%。直近期のROEは-169.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% |
|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 30 | — | — |
| 2014年3月 | 135 | 673 | 16.9 |
| 2015年3月 | −20 | 667 | −3.0 |
| 2016年3月 | −70 | 583 | −11.2 |
| 2017年3月 | −59 | 513 | −10.8 |
| 2018年3月 | −398 | 119 | −126.3 |
| 2019年3月 | −128 | — | −303.8 |
| 2020年3月 | −117 | — | −406.1 |
| 2021年3月 | −18 | — | −94.2 |
| 2022年3月 | −2 | — | −14.4 |
| 2023年3月 | −5 | 11 | −26.2 |
| 2024年3月 | −7 | — | −42.3 |
| 2025年3月 | −13 | — | −169.9 |
| 2026年3月 | −3 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額61百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| スコット・キャロン | 取締役会長 取締役会議長 指名委員会委員長 報酬委員会委員長 | 61 | — |
| 植木俊博 | 取締役 監査委員会委員長 | 70 | 124,900 |
| 小関珠音 | 取締役 指名委員会委員 報酬委員会委員(非常勤) | 60 | 139,400 |
| 伊藤志保 | 取締役 監査委員会委員(非常勤) | 62 | 124,900 |
| 辻村隆俊 | 取締役 指名委員会委員 報酬委員会委員 監査委員会委員(非常勤) | 61 | 36,200 |
| 明間純 | 代表執行役社長 CEO | 49 | 3,584 |
| 北原洋明 | 取締役 監査委員会委員(非常勤) | 73 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 社外取締役 | 4 | 28 | 28 | 7 |
| 取締役(社内) | 1 | 17 | 17 | 17 |
| 執行役 | 1 | 16 | 16 | 16 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容321字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,293字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク12,675字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,966字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第24期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第23期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第23期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第22期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-24
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第21期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第21期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第21期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第21期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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