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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

EIZO

EIZO Corporation6737 · Prime · 電気機器

高品質・高信頼性の映像機器を提供する専門メーカー。B&P(ビジネス&プラス)から医療、クリエイティブ、防衛、アミューズメントまで、多彩な市場向けにカスタム対応を行う。

概要

EIZO株式会社は、石川県白山市に本社を置く業務用ディスプレイのグローバルメーカーである。医療、放送、グラフィックデザイン、航空管制など高精細・高信頼性が求められる分野でシェアを有する。2026年3月期の売上高は813億円、従業員2,289名。18社からなるグループで世界展開し、ニッチトップ戦略を基盤に安定した収益を上げている。

6つの市場セグメントで構成される事業

EIZOはB&P(オフィス・公共向け)、ヘルスケア、クリエイティブワーク、V&S(航空管制・船舶・監視・防衛)、アミューズメント、その他の6市場に製品を提供する。2026年3月期の売上高の内訳は、ヘルスケアが365億円(全体の45%)と最大で、以下V&Sが125億円、B&Pが143億円、アミューズメントが54億円、クリエイティブワークが53億円、その他が70億円と続く。各市場の特性に応じた製品開発と販売体制をとり、収益の分散を図っている。

最大の収益源はヘルスケア市場

ヘルスケア市場は診断用モニター(レントゲン、CT等)と治療・処置用モニター(手術室、内視鏡)に大別される。2026年3月期は前年比7.2%増の365億円と伸長した。欧州・北米での需要回復に加え、中東・インドでの販売拡大が寄与した。また、術野カメラや映像記録・配信システムなどのソリューション事業も強化しており、医療現場のデジタル化に対応している。

欧州・北米・アジアに広がる生産・販売網

グループは国内6社、海外12社の計18社で構成される。主要な販売子会社はドイツ(EIZO Europe GmbH)、スウェーデン(EIZO Nordic AB)、米国(EIZO Inc.)、中国(EIZO Display Technologies)、インド(EIZO Private Limited)、サウジアラビア(EIZO Middle East Ltd.)に所在する。生産拠点は中国蘇州工場と石川県の白山工場があり、地域ごとの需要に柔軟に対応する体制を整えている。

高品質と環境性能を両立する製品設計

EIZOの製品は高品質・高信頼性を基本とし、さらにTCO(総保有コスト)パフォーマンスの最適化を追求する。低消費電力設計、軽量化構造、リサイクル材の活用によりCO₂排出抑制に貢献する。また、画面輝度の自動調整や反射抑制などのエルゴノミクス設計を全製品に適用し、長時間作業時の快適性と生産性を向上させている。これらの取り組みは全市場向け製品に共通する基盤技術である。

長期安定供給とカスタム対応が強みのV&S市場

V&S市場は航空管制、船舶、監視、防衛など多様な分野をカバーする。航空管制用モニターでは世界シェアNo.1を維持する。製品は高い視認性、防塵・防滴性能、長期安定稼働を備え、過酷な環境でも使用可能である。多品種少量生産と柔軟なカスタム対応、長期保守体制により、各分野の高度なニーズに応えている。2026年3月期のV&S売上高は125億円と安定して推移した。

業界の中での役割は映像機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
813億円
営業利益
24億円
営業利益率
3.0%
純利益
73億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2018/3
事業売上構成比利益利益率
ヘルスケア261億円33.3%
アミューズ メント184億円23.5%
B&P168億円21.5%
V&S70億円8.9%
クリエイティブワーク55億円7.0%
その他45億円5.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01B&P(Business & Plus)市場主力

金融機関、公共機関、文教施設、一般オフィス、ホームオフィス等向けに、高品質・高信頼性でTCOパフォーマンスに優れたモニターを提供。低消費電力設計、軽量化、リサイクル材活用など環境性能も追求。エルゴノミクス設計により快適で生産性の高い映像環境を実現。

主な製品・サービス1
デスクトップモニター
オフィスやホームオフィス向けの液晶ディスプレイ。長時間作業に配慮した輝度自動調整、反射抑制機能などを搭載。

02ヘルスケア市場主力

診断用途(レントゲン、CT等の医用画像表示)から治療・処置用途(手術室モニター、内視鏡モニター)まで、多様な医療現場に高画質・高性能な映像機器を提供。術野カメラ、記録・配信システム、ソフトウェア、ネットワークサービス等を含む総合ソリューションを展開。

主な製品・サービス3
医用モニター
診断用・手術用など医療現場向けの高精細・高コントラスト液晶ディスプレイ。厳しい医療規格に対応。
術野カメラ
手術中の映像を撮影するカメラシステム。
映像記録・配信システム
医療現場での映像を記録・配信するためのシステム。

03クリエイティブワーク市場準主力

出版・印刷・デザイン・写真編集等静止画分野、映画・アニメーション・放送等映像制作分野向けに、高い色再現性と正確な色表現を実現するモニターを提供。カラーマネジメントソフトウェア等も含め、ワークフロー全体で「正しい色」を維持・共有するソリューションを提供。

主な製品・サービス2
カラーマネジメントモニター
正確な色再現が求められるクリエイティブ業務向け液晶ディスプレイ。広色域・高輝度・ハードウェアキャリブレーション対応。
カラーマネジメントソフトウェア
モニターの色調整やプロファイル管理を行うソフトウェア。

04V&S(Vertical & Specific)市場準主力

航空管制、船舶、監視、ディフェンス等、過酷な環境や専門的な用途向けに、高い視認性、防塵・防滴性能、長期安定稼働を備えた映像機器を提供。多品種少量生産、柔軟なカスタム対応、長期供給・保守体制で各分野の高度なニーズに応える。

主な製品・サービス1
産業用モニター
過酷な環境向けに防塵・防滴、高視認性を備えた液晶ディスプレイ。カスタム対応可能。

05アミューズメント市場副次

主にパチンコ・パチスロ遊技機に搭載される液晶モニターを提供。自社の映像機器設計・製造技術とアミューズメント向けソフトウェア制作技術を融合し、ハードウェアとソフトウェアを一体供給。最先端のハードウェア技術と高度なグラフィックス技術で製品開発を行う。

主な製品・サービス1
遊技機用液晶モニター
パチンコ・パチスロ機に搭載される液晶ディスプレイ。ハードウェアとソフトウェアを一体化。

06その他その他

主にアミューズメント用ソフトウェアの受託開発や、保守サービスを提供。

製品と技術

長時間作業に配慮したデスクトップモニター

B&P市場向けの主力製品は、オフィスやホームオフィスでの長時間使用を前提とした液晶ディスプレイである。輝度自動調整機能や反射抑制コーティングを備え、目の疲れを軽減する。加えて、低消費電力設計やリサイクル材の使用により環境負荷を低減。TCO(総保有コスト)を重視する法人顧客向けに、高い耐久性と長期保証を提供する。

厳しい医療規格に対応する医用モニター

ヘルスケア市場の中核製品で、診断用(レントゲン、CT、MRI画像の表示)と手術用(内視鏡・手術室モニター)に分類される。いずれも高精細・高コントラストで、DICOM規格などの医療業界基準に適合する。診断用では5メガピクセル以上の高解像度モデルが主力で、手術用では低遅延・高色再現性が求められる。2026年3月期のヘルスケア売上高は365億円と全社の45%を占める。

手術室向け術野カメラと映像配信システム

手術の様子を撮影する術野カメラと、映像を記録・配信するシステムを組み合わせたソリューションを提供する。これにより医療従事者は手術映像をモニターでリアルタイムに共有でき、教育や遠隔診断にも活用できる。EIZOは「撮影、記録、配信、表示」の全工程を自社でカバーするEIZO Visual Systems(EVS)として統合提案を行っている。

正確な色再現を実現するカラーマネジメントモニター

クリエイティブワーク市場向けに、出版・印刷、写真編集、映画・アニメーション制作などの用途で高い色精度を要求する顧客向けのモニターを開発している。広色域(Adobe RGB 99%以上)、ハードウェアキャリブレーション対応、OLEDモデルなどラインアップが充実する。専用のカラーマネジメントソフトウェアにより、制作から出力まで一貫した色管理を実現する。

過酷環境に耐える産業用モニター

V&S市場向けに、航空管制、船舶、監視、防衛などの過酷な使用環境に耐えるモニターを提供する。防塵・防滴(IP規格対応)、高輝度(1000cd/m²以上)、広視野角、長期間の連続稼働に対応。航空管制用では世界シェアNo.1のポジションを活かし、更にタッチパネルやカスタムサイズなど多様な仕様に対応する。2026年3月期のV&S売上高は125億円。

遊技機向け液晶モニターとソフトウェア

アミューズメント市場では、パチンコ・パチスロ遊技機に搭載される液晶モニターを供給する。ハードウェアとグラフィックスソフトウェアを一体化して提供できる点が強みで、遊技機メーカーの求める高いデザイン性と動作信頼性を実現する。2026年3月期の売上高は54億円と前期比10.6%減だが、遊技人口減少の中でも一定の需要を維持している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

基板・電源・ディスプレイの時価総額近傍。太字がEIZO

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16516山洋電気2,020億円21.3倍
26996ニチコン1,821億円27.7倍
36740ジャパンディスプレイ1,785億円
46651日東工業1,744億円14.2倍
53156レスター1,606億円19.5倍
66737EIZO1,333億円17.4倍
73110日東紡績1,185億円13.7倍
85208有沢製作所869億円17.2倍
97613シークス811億円19.4倍
106644大崎電気工業694億円11.6倍
117609ダイトロン416億円13.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(基板・電源・ディスプレイ)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

1968年、羽咋電機として創業

1968年3月、石川県羽咋市に羽咋電機株式会社を設立。当初は電子機器の製造を行っていた。1973年に株式会社ナナオに商号変更し、七尾電機から事業の一部を移管されて電子機器の開発・生産・販売を本格化した。この頃はまだディスプレイ専業ではなく、多角的な電子機器メーカーとして出発した。

1985年、自社ブランドで欧州・北米へ輸出開始

1985年、コンピュータ用CRTモニターを開発し、自社ブランド「EIZO」で欧州向け販売を開始した。同年、米国子会社Nanao USA Corporationを設立し、ブランド名「NANAO」で北米市場に参入。1992年にはスウェーデンに販売子会社を設立し、欧州での販売網を構築。これによりグローバルな事業基盤が形成された。

1992年、遊技場用液晶モニターに参入

1992年、遊技場(パチンコ・パチスロ)用液晶モニターを開発し販売を開始。これが後のアミューズメント市場事業の起点となる。同市場ではハードウェアとソフトウェアを一体化した製品を提供する独自のポジションを確立し、現在も安定的な収益源となっている。しかし近年は遊技人口減少により市場規模が縮小しており、2026年3月期の売上高は54億円と前期比10.6%減となった。

1996年、ブランドを「EIZO」に統一

1996年4月、それまで欧州向けの「EIZO」と北米・国内向けの「NANAO」に分かれていたブランドを「EIZO」に統一した。これにより世界的なブランド認知度が向上し、マーケティング活動の効率化が進んだ。ブランド統一はグローバル戦略の重要な転機となり、その後も一貫したブランドイメージを維持している。

2002年、東証上場

2002年3月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。翌2003年3月には市場第一部に指定替えとなった。上場により資金調達力が向上し、その後のM&Aや事業拡大の原資となった。上場後は医療や産業向けなど高付加価値分野への投資を加速させた。

2007年、シーメンスの医療用モニター事業を譲受

2007年10月、ドイツ・シーメンス社のメディカル市場向けモニター事業を譲受した。これにより医療用ディスプレイ分野に本格参入し、診断用から手術用まで幅広い製品ラインを獲得した。同時期にTech Source社(グラフィックスボード)やeg-electronic社(モニターコントローラ)の買収も行い、技術基盤を強化した。

2013年、商号をEIZO株式会社に変更

2013年4月、株式会社ナナオからEIZO株式会社に商号変更し、ブランドと会社名を統一した。同年までに中国蘇州に製造子会社を設立(2010年)、欧州の販売子会社を設立(2011年)するなど、グローバル体制を整えた。2015年にはイメーション社の医療システム事業を譲受し、医療ソリューション事業を拡大した。

2022年以降、新興市場へ展開

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。2023年3月にインド販売子会社、2024年6月にサウジアラビア販売子会社を設立し、成長著しい新興市場への直接販売体制を構築した。一方、欧州では経済停滞によりB&P事業が低調で、2026年3月期には営業組織再編による人員適正化と一部拠点閉鎖を実施した。

年表34件を開く

1960年代

  • 1968年3月創業石川県羽咋市に株式会社ナナオ(現 EIZO株式会社)の前身である羽咋電機株式会社を設立、創業。

1970年代

  • 1973年3月商号変更株式会社ナナオに商号変更。電子機器製造を行っていた七尾電機株式会社の事業の一部を移管し、電子機器の開発・生産・販売を開始。
  • 1979年5月M&A七尾電機株式会社(石川県七尾市)の株式を取得し、子会社化。

1980年代

  • 1980年2月M&A家庭用及び業務用ゲームソフトの制作、販売等を行っていたアイレム株式会社の株式を取得し、子会社化。
  • 1981年4月石川県松任市(現 白山市)に工場を建設、操業開始。
  • 1984年1月M&A電子回路基板製造を行っていた和光電子株式会社(石川県羽咋市)の株式を取得し、子会社化。
  • 1984年9月M&A欧州向け販売子会社としてハイテクアソシエーツ株式会社(石川県金沢市)を設立(1990年1月にエイゾー株式会社に商号変更。1999年4月にEIZO株式会社に吸収合併)。
  • 1985年5月コンピュータ用CRT(ブラウン管)モニターを開発、生産し、自社ブランド「EIZO」にて欧州向けに販売開始。
  • 1985年9月創業米国にNanao USA Corporation(現 EIZO Inc.)を設立し、コンピュータ用CRTモニターを自社ブランド「NANAO」にて北米向けに販売開始。

1990年代

  • 1990年11月本社を石川県松任市(現 白山市)下柏野町153番地に移転。
  • 1991年7月コンピュータ用CRTモニターを日本国内向けに販売開始(ブランド名は「NANAO」)。
  • 1992年9月スウェーデンに販売子会社、Eizo Sweden AB(現 EIZO Nordic AB)を設立。
  • 1992年9月遊技場用液晶モニターを開発、生産し販売を開始。
  • 1996年4月自社ブランド「EIZO」、「NANAO」を「EIZO」に統一。
  • 1997年4月創業遊技機向けソフトウェアの設計・開発等を目的に、石川県松任市(現 白山市)にアイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社を設立。
  • 1997年6月アイレム株式会社の開発部門をアイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社に譲渡し、アイレム株式会社を売却。
  • 1998年2月創業アフターサービス体制強化のため、石川県松任市(現 白山市)にエイゾーサポートネットワーク株式会社(現 EIZOサポートネットワーク株式会社)を設立。

2000年代

  • 2002年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2003年3月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
  • 2004年4月M&A七尾電機株式会社が和光電子株式会社を吸収合併。エイゾーナナオエムエス株式会社(現 EIZOエムエス株式会社)に商号変更し、本店所在地を石川県羽咋市に変更。
  • 2005年2月創業電気機器の開発業務を中心とした労働者派遣事業等を目的に石川県白山市に株式会社エイゾーテクノキャリアを設立(2006年2月にEIZOエンジニアリング株式会社に商号変更。2024年10月にEIZO株式会社に吸収合併)。
  • 2005年7月M&AEXCOM AG(スイス)の当社製品販売事業を株式取得により子会社とし、Eizo Nanao AG(現 EIZO AG)に商号変更。
  • 2007年2月M&Aグラフィックスボードの製造、開発を行っているTech Source, Inc.(米国、現 EIZO Rugged Solutions Inc.)の株式を取得し、子会社化。
  • 2007年10月創業Siemens AG(ドイツ)のメディカル市場向けモニター事業をEIZO GmbH(同年6月設立)が事業譲受。
  • 2009年2月創業eg-electronic GmbH (ドイツ)のモニター及びモニター用コントローラーボード事業をEIZO Technologies GmbH(2008年11月設立)が事業譲受。

2010年代

  • 2010年3月創業中国にEIZO顕像技術(蘇州)有限公司(EIZO Display Technologies (Suzhou) Co.,Ltd.)を設立し、同年10月より液晶モニターの製造を開始。
  • 2011年8月創業ドイツにEIZO Europe GmbHを、イギリスにEIZO Limitedを設立。欧州における当社販売代理店であったAvnet社(米国)との契約を解消し、欧州における直接販売体制を構築。EIZO Limitedは2012年1月から、EIZO Europe GmbHは同年7月から営業開始。
  • 2013年4月商号変更EIZO株式会社に商号変更。
  • 2015年10月創業EIZOメディカルソリューションズ株式会社を設立し、イメーション株式会社の医療市場向けシステムインテグレーション事業を譲受(2018年10月にEIZO株式会社に吸収合併)。
  • 2016年7月パナソニック ヘルスケア株式会社の手術室及び内視鏡用モニター事業を譲受。
  • 2018年3月手術室向け映像ソリューションの提供を主力事業とするカリーナシステム株式会社の全株式を取得。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年3月創業インドに販売会社EIZO Private Limitedを設立。同年4月から事業開始。
  • 2024年6月創業サウジアラビアに販売会社EIZO Middle East Ltd.を設立。同年10月から事業開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    映像価値最大化による事業拡大

    映像技術を核に、ハードウェア強化とEIZO Visual Systems(EVS)の展開を加速し、社会課題解決と事業領域拡大を目指す。

  2. 02

    成長市場での事業拡大

    成長著しいインド、中東市場での事業を拡大し、ビジネスモデルを進化・強化する。

  3. 03

    ビジネスモデル進化と新価値創造

    自社ハードウェアとソフトウェアを融合したEVSにより、映像の利活用を容易にする高付加価値ソリューションをグローバルに提供する。

  4. 04

    生産性向上と競争力強化

    グループ横断の開発・生産・販売体制の最適化とITインフラ刷新で生産性・業務効率を向上。新興市場への戦略投資やM&Aも機動的に実施する。

  5. 05

    サステナビリティ推進

    マテリアリティに基づき全社目標と連動した取組みを推進。気候変動対応では2040年にNet Zeroを目標とし、TNFDに沿った自然資本分析・開示も行う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,289人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は574万円で、9期前と比べて+7.8%平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,882
2018年3月1,984
2019年3月53338.714.22,053
2020年3月52538.814.82,098
2021年3月52840.116.12,253
2022年3月54940.616.62,269
2023年3月54840.416.52,313
2024年3月53840.716.92,325
2025年3月55541.217.22,310160
2026年3月57441.717.72,289105

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)55.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 4 / 海外 11、うち連結子会社 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社・研究開発棟・工場 — 石川県白山市126億円
EIZOエムエス㈱ 本社・羽咋工場 — 石川県羽咋市2,057百万円
EIZOエムエス㈱ 七尾工場・物流倉庫 — 石川県七尾市1,079百万円
福留事務所 — 石川県白山市326百万円
EIZOエムエス㈱ 鹿島倉庫 — 石川県鹿島郡中能登町144百万円
アイレムソフトウェアエンジニアリング㈱ — 東京都千代田区他136百万円
主な関係会社
  • 国内
    EIZOエムエス㈱
    石川県羽咋市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アイレムソフトウェアエンジニアリング㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    EIZOサポートネットワーク㈱
    石川県白山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カリーナシステム㈱
    兵庫県神戸市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIZO GmbH (注1、2)
    Rülzheim, Germany · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIZO Technologies GmbH (注4)
    Geretsried, Germany · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIZO Rugged Solutions Inc. (注1、4)
    Orlando,FL, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIZO顕像技術(蘇州)有限公司(注1)
    中国蘇州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIZO Inc. (注1)
    Cypress,CA, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIZO Nordic AB
    Väsby,Sweden · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIZO AG
    Wädenswil, Switzerland · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIZO Limited (注1)
    Ascot,UK · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • EIZO Europe GmbH (注1、3)Mönchengladbach, Germany100%
  • EIZO Private Limited (注1、4)Mumbai,India100%
  • EIZO Middle East Ltd. (注1)Riyadh,Saudi Arabia100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は813億円営業利益24億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.0%、利益が-35.1%。

売上高
+1.0%
813億円
営業利益
-35.1%
24億円
純利益
+78.0%
73億円
営業利益率
3.0%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高850億円813億円
営業利益33億円24億円
純利益65億円73億円
1株あたり配当¥115¥115

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は200億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.1%、営業利益は−27.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q23720
2024年1Q185115.917
2024年2Q18752.75
2024年3Q210104.815
2024年4Q22318
2025年2Q36882.27
2025年4Q437296.634
2026年2Q37971.89
2026年4Q434173.964
2027年1Q20084.012

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は583億円から813億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
EIZO株式会社に商号変更。
2013年3月5833116
2014年3月7368054
EIZOメディカルソリューションズ株式会社を設立し、イメーション株式会社の医療市場向けシステムインテグレーション事業を譲受(2018年10月にEIZO株式会社に吸収合併)。
2015年3月7264733
2016年3月7495742
2017年3月7837157
2018年3月8419571
2019年3月7295743
2020年3月7656647
2021年3月7668862
2022年3月86812178
インドに販売会社EIZO Private Limitedを設立。同年4月から事業開始。
2023年3月8086159
サウジアラビアに販売会社EIZO Middle East Ltd.を設立。同年10月から事業開始。
2024年3月8056355
2025年3月80537464.641
2026年3月81324383.073

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高813億円のうち、営業利益として残るのは24億円3.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は73億円、売上の9.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.1%554億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.9%235億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.0%24億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.9pt
3.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.0pt
9.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.4pt
5.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが56億円、投資CFが17億円で、差し引きのフリーCFは73億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は204億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月21−22−11−1161
2014年3月47−12−1135191
2015年3月14−349−20180
2016年3月68−30−1438202
2017年3月105−42−1663248
2018年3月48−66−28−18204
2019年3月53−87−8−34161
2020年3月82−37−2445179
2021年3月66−33−2633189
2022年3月84−24−2960224
2023年3月−769−64−6796
2024年3月79−11−568164
2025年3月115−21−4794211
2026年3月5617−8673204

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,775億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,369億円で、自己資本比率は77.2%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月79461418077.4
2014年3月92969223774.5
2015年3月1,06579327274.4
2016年3月1,04878026874.4
2017年3月1,15285329974.1
2018年3月1,19591528076.6
2019年3月1,21494926578.2
2020年3月1,25396029376.6
2021年3月1,5011,14535676.3
2022年3月1,5551,18636976.3
2023年3月1,5591,20635377.3
2024年3月1,6481,29435478.5
2025年3月1,5781,24433478.8
2026年3月1,7751,36940677.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
204億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
860億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
150億円
在庫として抱えている分
負債合計
406億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中40位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中172位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.6%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.0%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.2%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.0%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,150で、1年前と比べて+48.7%過去52週の値幅のなかでは95%の位置にある。

¥3,150-1.9%1ヶ月+6.8%1年+48.7%時価総額1,333億円
過去52週の値幅
安値¥2,022高値¥3,215

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.4倍
PER (会社予想)18.8倍
PBR0.62倍
配当利回り3.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/31に+7.38%上昇し2,896円。25日線(2,628円)を+10.2%上回り、75日線(2,460円)を+17.7%上回る。200日線(2,267円)を+27.8%上回り、52週高値2,954円に-2.0%と迫る。出来高は47.9万株と大幅増加。上昇トレンドが加速、年初来高値更新が視野。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PER14.5倍は業界平均28.3倍を大きく下回り割安。PBR0.75倍も業界平均2.11倍を下回る。ROE5.6%は低めだが、配当利回り4.2%と高く、配当性向75.4%と高い。売上高は横ばいで営業減益傾向だが、株価指標は割安感が強い。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.4倍30.8倍
PER (予想)18.8倍
PBR0.62倍2.58倍
ROE5.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、高いブランド力とニッチトップ戦略による安定収益を評価。弱気派は、営業利益率の低下傾向や市場成長の鈍化、競争激化を懸念。利益率改善が焦点。

プラスに働く材料3
  • 強いブランド力

    医療・放送分野で高いシェア。

  • 安定した需要

    業務用は買い替え需要が安定的。

  • PBR1倍割れ

    解散価値割れで割安感。

マイナスに働く材料3
  • 利益率低下

    営業利益率が4.6%と低下傾向。

  • 市場成熟

    ディスプレイ市場は成長鈍化。

  • 競争激化

    低価格帯の中国勢が台頭。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益力回復の判断材料
売上高成長率
市場シェア動向を確認
セグメント別売上
医療/放送の需要変化把握

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり115で、前期から+4.8%いまの株価に対する利回りは3.65%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥115
1株あたり
配当利回り
3.65%
いまの株価に対して
配当性向
75.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4052.9
2018年3月4512.537.3
2019年3月5011.169.8
2020年3月5510.079.7
2021年3月584.543.1
2022年3月604.352.2
2023年3月634.249.2
2024年3月10060.063.6
2025年3月1055.0118.5
2026年3月1104.875.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥115

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,039人。区分でいちばん多いのは金融機関32.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.5%を占め、残る47.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関37.132.832.336.334.132.8
個人・その他24.625.426.224.524.529.7
事業法人20.020.120.819.819.819.7
外国法人15.620.019.717.919.015.5
自己株式6.26.26.46.46.46.6
証券会社1.31.40.61.22.21.8
外国人個人0.30.30.30.40.40.5
政府・自治体1.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.09
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)10.04
03株式会社北陸銀行3.95
04佐々木 嘉樹2.95
05株式会社ヒロアキコーポレーション2.68
06株式会社ハヅキコーポレーション2.68
07EIZO社員持株会2.44
08株式会社FUJI1.79
09三井住友信託銀行株式会社(信託口甲25号)1.42
10株式会社三洋物産1.32
11株式会社ジェイ・ティ1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+141%、1株純資産は14期で+20%。直近期のROEは5.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月752,8812.722.0111.7
2014年3月2553,2468.310.626.0
2015年3月1563,7194.516.960.7
2016年3月1973,6595.314.450.4
2017年3月2664,0006.912.152.9
2018年3月3354,2938.115.037.3
2019年3月2024,4524.621.869.8
2020年3月2194,5024.914.479.7
2021年3月1442,6845.914.543.1
2022年3月1832,7816.79.852.2
2023年3月1402,9314.914.649.2
2024年3月1333,1454.419.663.6
2025年3月1013,0213.320.7118.5
2026年3月1813,4645.611.475.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額147百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
実盛祥隆代表取締役会長 CEO82304,000
恵比寿正樹代表取締役社長 COO5524,000
有生学取締役 常務執行役員5624,000
Thomas J. Waletzki取締役66
井上亨取締役(監査等委員)70
出南一彦取締役(常勤監査等委員)6718,000
滝野弘二取締役(監査等委員)68
大砂雅子取締役(監査等委員)70
松山純子取締役(監査等委員)53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)482171411328
社外取締役319196
取締役(社内)1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,555字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 2026年3月31日現在の当社グループ(当社及び当社のグループ会社、以下同じ)は18社(国内:6社、海外:12社)で構成しており、映像機器及びその関連製品を開発・生産し、国内外のあらゆる市場向けに、お客様のニーズに応じた機能を備えた高品質・高信頼性の映像環境ソリューションを提供しております。 <B&P(Business & Plus)市場向け> 金融機関、公共機関、文教施設、一般オフィス、ホームオフィス等、様々な用途向けに提供する製品です。高品質・高信頼性等の基本性能に加え、TCO(導入から維持管理までを含む使用期間全体にかかるコスト)パフォーマンスに優れた製品を提供しております。また、国内外の各種規格への対応、CO₂排出抑制に貢献する低消費電力設計、軽量化構造やリサイクル材の活用など、業界最先端レベルの環境性能を実現しております。さらに、長時間作業に配慮した画面輝度の自動設定機能や画面反射の抑制等、エルゴノミクスを追求した設計とすることで、オフィスからテレワークまで、快適で生産性の高い映像環境を提供しております。 このような環境や使う人に配慮する考え方は当社製品すべての基盤となるものです。 <ヘルスケア市場向け> レントゲンやCT等の医用画像を表示する診断用途から、検査装置の表示、手術室や内視鏡用モニターソリューション等の治療・処置用途まで、多様な医療現場の要請に応える画質・性能を備えた映像機器を提供しております。加えて、術野カメラ、映像の記録・配信システム、映像操作ソフトウェア、ネットワーク配線やサービスまでを含む総合的な映像環境ソリューションを展開しております。 これらの「撮影、記録、配信、表示」を一貫して担うことで、患者情報や画像・映像等の多様なデータを同時に共有可能とし、医療従事者が安全・安心に医療行為に専念できる映像環境を提供しております。 <クリエイティブワーク市場向け> 出版・印刷・デザイン・写真編集等の静止画分野における高い色再現性の要求や、映画・アニメーション・放送等の映像制作分野における、よりリアルな見え方が求められる映像表現へのニーズに応える映像機器を提供しております。また、制作からリファレンスまでのワークフロー全体を通じて「正しい色」を維持・共有可能とするカラーマネジメントソフトウェア等のソリューションを提供するとともに、制作環境全体の効率化と品質管理を支援しております。 <V&S(Vertical & Specific)市場向け> 航空管制、船舶、監視、ディフェンス等、多様な業種や用途、過酷な使用環境下で用いられる映像機器を提供しております。高い視認性、防塵・防滴性能、長期安定稼働を支える信頼性等、用途に応じた映像技術を備えております。これまでに培ってきた映像技術とノウハウを活かし、多品種少量生産、柔軟なカスタム対応、長期安定供給、長期保守体制の提供により、各分野の高度かつ専門的なニーズに応えております。 <アミューズメント市場向け> 主にパチンコ・パチスロ遊技機(以下「遊技機」という。)に搭載される液晶モニターを提供しております。当社グループの映像機器に関する設計・製造技術と、アミューズメント向けソフトウェア制作技術を融合した製品であり、ハードウェアとソフトウェアを一体で供給できる点を特長としております。 ユーザー嗜好の変化へ的確に対応し、最先端のハードウェア技術と高度なグラフィックス技術を駆使した製品開発を行っております。 <その他> 主にアミューズメント用ソフトウェアの受託開発や、保守サービスが含まれております。 〔事業系統図〕 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,836字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、テクノロジーの可能性を追求し、顧客に新たな価値を認めていただける製品を他社に先駆けて創造、提案し、顧客満足を得ることを経営の基本方針としております。このため、当社は映像技術を核とし、市場や顧客のニーズに応じた最適な映像環境ソリューションを提案する「Visual Technology Company」として、世界トップレベルの高品質かつ信頼性の高い映像製品の提供、システムソリューションの提案を行っております。 (2) 経営戦略 2026年度を最終年度とする第8次中期経営計画では、映像価値を最大化する製品・サービスの提供を通じて社会課題解決や事業領域の拡大を目指しております。この実現に向け、当社ならではの映像技術による映像ハードウェアの強化やEVS(EIZO Visual Systems)の展開等の取組みを加速することで、事業を成長させてまいります。また、地域戦略では成長著しいインド、中東市場での事業を拡大し、ビジネスモデルを更に進化、強化させてまいります。 (3) 経営環境 当社の属する電子機器業界は、絶え間ない技術の進化、電子デバイス業界の変容等、激しく変化しております。その環境下で、ソリューションビジネスが拡大するとともに、新たな価値創造に向けた取組みが進展しております。 そうした中、当社はB&P(Business & Plus)で培った要素技術・品質・ノウハウを核に、ヘルスケア等の特定市場に深く根差した製品を開発し、相互にシナジーを生む事業を展開し、強いビジネスモデルを構築してきました。また、ビジネスモデルのさらなる進化に向けて「撮影、記録、配信、表示」のすべてをカバーできる当社独自のシステム事業である「EIZO Visual Systems」(EVS)の強化に取組んできました。このビジネスモデルのもと、事業拡大のための地域戦略として欧州・米国・中国に続き、成長著しいインド、中東での事業拡大に取組んでおります。 当社が認識する各市場の経営環境は次のとおりです。 B&P(Business & Plus) ビジネス用途ではオペレーションの生産性向上を図るための表示画面の大型化、高精細化及び高解像度化や応答性能を高める高リフレッシュレート化が進んでおります。また、サステナビリティに対する社会的ニーズから、市場では透明性の高い企業活動や環境に配慮した長く使える製品が求められております。 全世界におけるモニター需要は堅調であるものの、当社の主要市場である欧州において経済の停滞が長期化しており、厳しい市場環境となっております。 ヘルスケア 診断用途では、モダリティ機器の進化に伴い、読影環境の改善を目的とした高解像度モニターの需要が高まる見込みです。また、中国やインド、中東等においても医療の高度化により需要が高まる見込みです。欧米で導入が進むデジタル病理診断や遠隔診断のその他地域への展開も見込まれます。 内視鏡及び手術室用途では、低侵襲手術等の先端医療の普及に加え、AIを用いた医療ワークフローの改善や診断補助のニーズが高まっています。また、医師不足や偏在化に対応するため、ネットワーク技術の進化に伴うチーム医療、遠隔医療の需要が増加しています。これらの状況から高解像度手術用モニターや術野カメラ、映像記録・配信システム等の映像関連機器の需要が高まる見込みです。 なお、日本では医療機関の経営環境悪化の影響により需要動向に注意を要する必要があります。 クリエイティブワーク 静止画分野では、色の再現性が重要な写真用途においてグローバルで底堅い需要が存在します。印刷用途では、デジタル化の進展により先進国での需要が緩やかに縮小する中、新興国を中心に一定の需要が継続すると見込まれます。映像制作分野では、4K・HDR制作環境が普及しており、高精度な表示を実現するOLED製品への関心が高まっております。ゲーム制作分野においてもCG技術の高度化に伴い、4K・HDR対応機器への需要増加が見込まれます。地域別では、映画や動画ストリーミング配信の制作分野における需要が、米国、欧州、日本に加え、インド等の新興市場で高まっております。 静止画・動画の双方の制作領域において生成AIの活用が進み、コンテンツ制作工程の効率化が進んでおります。これにより、クリエイター業務の一部が代替される可能性があり、制作用モニターの需要に影響を及ぼす可能性があります。一方で、高品質な映像出力に対する要求は引き続き高く、色再現性や表示精度に対するニーズは継続するものと見込まれます。 V&S(Vertical & Specific) 多種多様な業種・分野を対象としており、幅広い需要を見込んでおります。半導体製造装置をはじめとした、各種機器・装置に搭載するタッチモニターの需要は引き続き旺盛であり一層の需要を見込んでおります。航空管制用途向けについては、全世界における市場シェアNo.1のポジションを維持しております。米国を始めとした全世界の更新需要に加え、インド、中東等の新興市場での空港新設による導入や付加価値の高い高解像度モニターの需要が高まることが見込まれます。監視用途向けでは、全世界でセキュリティ意識の高まりを背景に、市場が拡大することが見込まれます。船舶用途向けについては、海上輸送量の拡大とともに新規造船需要が高まる中、操舵室の電子化・システム化に伴い、船級規格を備えたモニターの堅調な需要が見込まれます。また、船内外の監視ニーズ、自動航行システム実現に向けた実証実験等、市場ニーズは多様化の動きを見せております。ディフェンス向けについては、地政学リスクの高まりを受け、高い信頼性や耐久性を備えたモニターやグラフィックスボードの需要が高まるものと見込まれます。 アミューズメント 当市場は引き続き遊技人口の減少により厳しい環境となりますが、ハードウェアとソフトウェアの両面で魅力ある商品の開発を強化してまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上の課題 ① ビジネスモデルの進化と新たな価値の創造 当社は、自社開発のモニター、カメラ、ネットワーク機器等のハードウェアと、当社固有のアルゴリズムやAIを活用したソフトウェアを融合し、「撮影、記録、配信、表示」を一体化した「EIZO Visual Systems」(EVS)を展開しております。これにより、映像を便利で簡単に利活用できる付加価値の高いソリューションをグローバルに提供し、社会課題の解決と事業領域の拡大により独自のビジネスモデルの進化を図ってまいります。 ② 安定した資材調達と製品供給 当社は、相互繁栄を基本とした取引先との信頼関係を重視し、資材調達方針やサステナビリティの取組みを共有することで取引先とのパートナーシップを強化しております。また、自然災害や感染症、国際情勢の変化等を踏まえ、製造拠点及び調達におけるBCPの強化や戦略的な材料在庫の保有を通じ、顧客への安定的な製品供給の継続に努めてまいります。 ③ 事業成長のための生産性向上と競争力強化 当社は、事業成長を支える基盤として、グループ横断の開発・生産・販売体制の最適化とITインフラの刷新を進め、生産性と業務効率の向上を進めてまいります。加えて、インド、中東等の新興市場への戦略投資を推進するとともに、当社技術と高いシナジーを発揮するノウハウや技術の獲得に向け、必要に応じ機動的なM&Aを実施してまいります。 ④ 持続可能な社会の実現に向けた価値創造の推進 当社は、「映像を通じて豊かな未来社会を実現する」という企業理念のもと、製品づくりと事業活動を通じて社会課題の解決に取組んでおります。社会課題と当社経営戦略の観点から重要性の高い事項をマテリアリティとして特定し、全社目標マネジメントシステムと連動させることで、取組みを実効性のあるものとし、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 ⑤ 気候変動・自然資本への取組み 当社は、環境に関するマテリアリティとして「気候変動への対応」「循環型社会への対応」を特定しています。2040年にNet Zeroを達成することを目指した低炭素移行計画に基づき、事業活動全体における温室効果ガス排出削減に取組んでおります。また、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)のフレームワークに沿って自然資本についての分析・開示を行うことで、資源の有効活用、気候変動緩和への取組み、生物多様性を含む環境保存や環境リスク低減に継続的に取組んでまいります。 ⑥ 自由闊達で創造的に活躍できる企業文化の醸成 当社は、多様な人材が自由闊達に活躍できる企業文化を、持続的成長の基盤と位置付けております。次世代のビジネスモデルを創り、支える多様な人材の獲得と育成を重点課題とし、高い倫理観とグローバルな視野を持ち、VUCAの時代に対応する柔軟な思考力と実践力を備えた人材の育成を推進してまいります。
事業等のリスク5,332字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を記載しています。但し、以下は当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。当社グループではこうしたリスクを認識した上で、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項」に記載のリスク管理体制に基づき、全社的リスクマネジメント体制を整備しております。 なお、本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものです。 <市場及び事業活動に関するリスク> (1) 急激な市場の変化 当社グループは、先進性のある技術を積極的に開発し、多様化する市場ニーズを満たし、常に他社の一歩先を見据えた製品づくり、システム・サービスの提供を行っております。これにより製品、システムの付加価値を高め、市場における圧倒的な差別化を図っております。しかしながら、競争力のある他社製品の出現や新規企業の参入による競争の激化に加え、近年急速に進展するAI(人工知能)技術への対応が遅れた場合には、製品・サービスの競争力低下や市場ニーズへの対応遅れ等を招く可能性があり、これらにより当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 欧州における市場変動 当社グループの連結売上高に占める欧州向けの売上割合は、当連結会計年度は38.6%(前期は39.8%)となっております。そのため、欧州の景気が低迷する場合、新たな関税やその他の輸出障壁が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 外国為替の変動 当社グループは欧州、米国、中国等の主要販売地域での取引においては現地通貨建てでの販売を行っており、売上割合が高い欧州の通貨、特にユーロ建ての売上の比重が高くなっております。一方、米ドルにつきましては、米国その他の地域における米ドル建の販売より部品調達において支払う米ドルの金額が大きくなっております。したがいまして、売上高・各段階利益につきまして、円に対してユーロ高は正、ドル高は負の影響を受けることとなります。為替変動リスクについては為替予約や米ドル建の販売拡大等の直接的・間接的なリスクの軽減又は回避に努めておりますが、為替変動により取引価格や売上高等が影響を受け、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 使用部品の調達 当社グループは、製品を構成する液晶パネル・半導体や機構材等すべての部品を外部供給者から調達しており、採用する部品の選定や仕入先の決定は、安定供給能力や事業継続計画の有無等の総合的な評価により行っております。また、仕入先との長期的な信頼関係の構築、顧客への安定的な製品供給を実現するための戦略的な在庫の保有、部品選定における複数購買先の確保、複数工場・材料あるいは代替品の事前認定等、部品の調達問題に起因する影響を最小限に抑える管理体制を構築しております。しかしながら、世界的な需給の逼迫や原材料の高騰、特定資源の供給制約、仕入先の事業統合や売却等による業界再編や生産撤退、地政学的リスクの高まり、事故や自然災害、サイバー攻撃、感染症の流行等に起因するサプライチェーンの混乱により、使用部品の安定的な調達が困難となる可能性があります。加えて、近年においてはAI関連需要の拡大等を背景に半導体、とりわけDRAMやNANDフラッシュメモリの価格が大幅に上昇しており、供給逼迫や価格変動の影響を受ける可能性があります。また、原油価格の変動に伴い、石油由来材料の価格上昇や物流費・輸送費の増加等が生じ、調達コストの上昇やサプライチェーンの不安定化につながる可能性があります。 このような状況により、使用部品の調達条件の悪化や調達遅延等が発生した場合、一定期間において当社グループにおける生産の停止や販売の遅延等が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 品質問題 当社グループは、品質に問題のある製品の市場流出を確実に防止するため、品質基本方針に基づき、国際標準化機構(ISO)による各種品質マネジメント規格の認証の下、企画・開発から製造・販売・アフターサービスに至るすべてのプロセスにおいて当社独自の品質マネジメントシステムを構築し、全社で一貫した品質保証活動及び継続的なプロセスの改善を推進しております。また、万が一、安全や品質に関わる問題が発生した際は、迅速かつ的確な対応を実施し、問題の多発拡大を防止する体制を整えています。しかしながら、当社グループの製品に重大な品質問題が発生した場合には、ブランドの毀損、信頼の失墜、損害賠償の発生、市場の喪失、製品販売の減少等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 人材の確保・育成 当社グループが将来にわたって継続的に企業価値の向上を図るために最も重要な資本は人材だと考えています。この人材を維持・強化するために、社員が生き生きと働き、やりがいを感じながら自己成長が図れるよう各種社内環境を整備するとともに自由闊達な企業文化の醸成に力を入れております。しかしながら、常に優秀な人材を安定的に採用・確保できる保証はなく、優れた人材が多数離職した場合や育成が計画通りに進まない場合には、当社グループの事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (7) アミューズメント市場向けモニター固有のリスク 当社のアミューズメント市場向けモニターは、遊技機に組み込まれて使用されます。遊技機業界は、遊技人口の減少に伴うパチンコホール数の減少が継続しています。今後、更なる市場規模の縮小や、遊技機に関する法令等の改正、当社の販売先である遊技機メーカーの三洋物産グループの事業動向等によっては、販売数量が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <公的規制・コンプライアンス、税務に関するリスク> (1) カントリーリスク 当社グループは、海外においても開発、製造及び販売拠点を有し、グローバルに事業の拡大を進めております。これらの国又は地域での事業活動に当たっては、政治的・社会的な混乱、国際紛争やテロ等の地政学的リスク、経済不安等のカントリーリスクが常に内在しております。当社グループは、当該国又は地域におけるリスクの特性を十分に把握した上で適切な拠点を選択し、有事の際の損害を最小限に抑えるべくリスクマネジメントの強化に努めております。しかしながら、上記リスクの程度によっては当社グループの事業活動が中止又は制限される可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 環境規制 当社グループは、従来から環境への影響が懸念される化学物質の製品への使用を削減し、リサイクル性や分解容易性に優れた機構・デザインの採用や環境負荷の少ない材料の採用、製品使用における消費電力削減に取組む等、一貫して環境に配慮した製品づくりを経営方針としております。また、環境に関する社会動向についても、関連する業界団体に積極的に参画し、情報の収集に努めております。しかしながら、今後新しい環境規制等が施行されることにより、規制に対応する追加コストが発生する場合や適合製品の開発又は市場投入が遅れる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) コンプライアンス 当社グループは、事業を遂行するに当たって世界各国において様々な法令、規則を遵守するため、EIZOグループ行動指針、人権方針及び贈収賄・腐敗行為防止方針などの基本方針をグループ内に周知するとともに、社内規程によるコンプライアンス体制の整備等、法令遵守には細心の注意を払い、内部統制や全社的リスクマネジメント体制の充実・強化を図っております。人権に関しましては、人権の尊重に関する推進体制を構築し、人権デューディリジェンスの実施及び苦情処理メカニズムの整備を進めております。また、仕入先に対しても「EIZOサプライヤー行動規範」を定め、仕入先とともに責任ある鉱物調達等の人権尊重の取組みを推進しております。しかしながら、法規制が複雑化、グローバル化する中、万一法令違反行為が発生した場合や、新たな法規制の制定や改廃に対応できない事態が生じた場合、当社グループの事業活動の制限、社会的信頼の失墜、罰金・課徴金の賦課により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 情報セキュリティ 当社グループは、事業活動を通して収集した情報資産を様々な情報セキュリティ上の脅威から保護し、適切に管理することを社会的責務と認識しており、国際規格であるISO/IEC 27001認証を取得し、これに基づく情報セキュリティマネジメントシステムを運用し、多様な対策を講じ管理を徹底するとともに、継続的なプロセスの改善を推進しています。また、PSIRT(Product Security Incident Response Team)を発足し、製品・サービスのセキュリティ向上、インシデント対応に取組んでいます。しかしながら、コンピュータウイルスへの感染、不正アクセスや新たな情報セキュリティ上の脅威などにより、システムの停止、情報の消失、漏洩、改ざんなどの事態が発生した場合には、事業活動に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 知的財産権 当社グループが属する映像機器関連業界は、技術革新が著しく、同業他社も含め、各社が特許権、実用新案権、商標権、意匠権等を積極的に出願しております。 当社グループは、独自の技術等について積極的に出願を行うとともに、不用意に他社の特許等を侵害しないよう情報収集を図り、業界標準に対しては適切なライセンス契約を締結するなど、知的財産権の管理を強化しております。また、当社グループの特許権や商標権等の知的財産権に対する他社の侵害状況についても監視や警告体制を強化しております。しかしながら、予期しない特許侵害警告、訴訟、損害賠償請求、ライセンス契約等に伴う多額の弁護士費用等の負担、和解費用、ライセンス費用の支払いが発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 税務 当社グループを構成する各法人においては、各国の税法に準拠して税額計算し、適正な形で納税を行っております。なお、適用される各国の移転価格税制などの国際税務リスクや税制改正への対応について細心の注意を払っております。しかしながら、税務当局との見解の相違により、結果として追加課税が発生し当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <気候変動・自然資本、自然災害、感染症に係るリスク> (1) 気候変動・自然資本 当社は、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に賛同表明し、TCFDの開示フレームワークに沿って気候変動による当社グループへの財務影響を分析しております。また、分析結果に基づく対応策については「低炭素移行計画-Transition to Net Zero-」として設定し、GHG排出量削減に向けた取組みを推進しております。また、当社は、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)に賛同表明し、TNFDで推奨されているLEAPアプローチを用いた自然資本への依存・影響・リスク・機会の分析、及び分析結果に基づく対応策を設定し推進しております。しかしながら、当社グループは開発、資材調達、生産、販売等においてグローバルに事業を展開しており、各国における気候変動・自然資本に対する政策及び法規制等が強化された場合や気候変動・自然資本が事業環境に変化をもたらす場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 自然災害 当社グループは、国内外に製造工場や研究開発施設を有しております。そのため、地震や台風、洪水等の自然災害について防災対策を進め、それらに伴う影響を最小限に抑えるべく、事業継続計画(BCP)を策定し、体制の整備に努めております。しかしながら、不測の大規模な自然災害が発生した場合には、当社グループの開発や生産、資材調達、物流等の業務に重大な影響を及ぼす可能性があり、一定期間の操業の中断、被害を被った設備の修理や交換等の損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 感染症 新たな感染症が広範囲に流行した場合、サプライチェーンが機能不全に陥り部品調達難による生産調整を強いられ、また販売面においては、当社製品の販売時期の延期、顧客訪問の制約に伴う新規顧客や案件の開拓の遅れが生じる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,181字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 当連結会計年度末における資産、負債及び純資産の状況については、資産の部において新技術棟の建設により有形固定資産が増加しました。また、投資有価証券は保有株式の売却を進めた一方で、時価の上昇により増加しました。結果、前連結会計年度末から19,722百万円増加し177,482百万円となりました。負債の部は未払法人税等及び繰延税金負債の増加等により7,147百万円増加し40,551百万円、純資産の部はその他有価証券評価差額金の増加により12,575百万円増加し136,930百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度における世界経済は、景気の回復に力強さが見られず米国の関税政策や中東情勢等により依然として先行きが不透明な状況が続いております。当社の主要市場である欧州では景気の本格的な回復には至っておらず、中国においても景気は弱含んでおります。 当連結会計年度における業績につきましては、売上高は81,308百万円(前期比1.0%増)となりました。欧州では厳しい経済環境が続いており、B&P(Business & Plus)市場向けの販売は低調に推移しました。また、市況縮小が続くアミューズメント市場向けの売上高についても前期を下回りました。一方、ヘルスケア市場向けでは欧州、北米及び中国を中心に販売が回復基調で推移し、前期を上回る売上高となりました。 利益面では、全体の売上高は横ばいとなったものの、欧州市場の停滞に伴う販売減少により、B&P市場向けにて過剰在庫となっている旧製品等の棚卸資産評価損を約400百万円計上した影響もあり、売上総利益は25,901百万円(前期比1.1%減)、売上総利益率は31.9%(同0.7ポイント低下)となりました。販売費及び一般管理費は、賃上げの実施や当期に竣工した新技術棟に係る費用の計上、インド・中東地域における販売活動の拡充等により23,535百万円(同4.6%増)となりました。その結果、営業利益は2,365百万円(同36.2%減)、経常利益は3,772百万円(同17.2%減)となりました。 特別利益として、今後の成長投資を見据えて政策保有株式及び純投資目的株式の一部売却を進めたことにより、投資有価証券売却益7,999百万円(前期は1,100百万円)を計上しました。特別損失としては、1,206百万円を計上しました。主な内容は、当社が欧州における当社グループ内の機能・役割の再構築と合理化を進めていることに伴い、欧州での営業組織体制を再構築するため人員の適正化を行ったこと、開発及び生産拠点を一部閉鎖したことによります。これらを含め事業構造改善費用として441百万円を計上しました。また、欧州の開発製造会社において固定資産の減損497百万円を計上しました。 これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は7,323百万円(同76.5%増)となりました。 市場別の売上高の分析は、次のとおりです。 [B&P(Business & Plus)] 売上高は14,325百万円(前期比9.2%減)となりました。とりわけ販売が多いドイツにおいて、モニターの販売が前期を下回る状況が継続しています。このような環境下、環境先進性や市場競争力を高めた新製品を発売しましたが、旧モデルからの切り替えが想定通りに進まず、新製品の効果は限定的なものとなりました。日本においては、販売が堅調に推移しました。 [ヘルスケア] 売上高は36,578百万円(前期比7.2%増)となりました。診断用途向けでは、欧州及び北米における販売が回復基調で推移したことに加え、中東、インド地域の販売拡大もあり、前期を上回る売上高となりました。日本では、医療機関の経営環境悪化の中、設備投資需要が減少したものの、年度末需要を捉え販売は前期並みとなりました。内視鏡用途向けでは、欧州及び中国において堅調に推移したほか、北米においても販売が復調したことから、前期を上回る売上高となりました。手術室用途向けについては、日本において前期を下回る売上高となりました。 [クリエイティブワーク] 売上高は5,342百万円(前期比3.3%減)となりました。北米及び日本においては、映像制作用途向けの売上高が前期を上回りましたが、欧州では需要回復が遅れており、販売は低調に推移しました。 [V&S(Vertical & Specific)] 売上高は12,552百万円(前期比0.4%減)となりました。航空管制用途向けは、欧州及び中国では堅調に販売が推移したものの、複数の案件の導入時期が来期以降に後ろ倒しとなった影響により、売上高は前期を下回りました。監視用途向けについては、海外での販売が堅調に推移したことにより、売上高は前期を上回りました。船舶用途向けでは、新規造船需要を背景に、引き続き好調に推移しました。ディフェンス用途向けでは、北米及び日本においてモニターの販売が伸張した一方で、グラフィックスボードの販売が米国政府機関の一時閉鎖の影響により後ろ倒しとなり、前期を下回る売上高となりました。 [アミューズメント] 売上高は5,414百万円(前期比10.6%減)となりました。当業界を取り巻く市場環境は、遊技人口の減少と店舗数の減少等により業界全体の規模縮小が進んでおり、厳しい状況が継続しております。 [その他] 売上高は7,094百万円(前期比10.9%増)となりました。アミューズメント用ソフトウェア受託開発の売上高が増加したことによるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ705百万円減少し、20,352百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動で獲得した資金は、5,566百万円(前連結会計年度は11,543百万円の獲得)となりました。これは主に投資有価証券売却益を除いた税金等調整前当期純利益を計上したことに加え、棚卸資産が1,248百万円減少したことによる運転資本の減少や減価償却費3,301百万円の計上等の事業活動を通じたキャッシュの創出があったことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動で獲得した資金は、1,687百万円(前連結会計年度は2,140百万円の使用)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入6,724百万円があった一方で、支出として本社地区にて2025年4月に竣工の新技術棟や新製品を生産する設備への投資を含む有形固定資産の取得4,627百万円等があったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動で使用した資金は、8,584百万円(前連結会計年度は4,711百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払い4,425百万円及び自己株式の取得による支出3,582百万円があったことによります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、映像機器及びその関連製品の開発・生産・販売が主であり、実質的に単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を行っておりません。以下は、品目別の状況を記載しております。 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績を市場別に示すと、次のとおりです。 市場   金額(百万円)   前期比(%) 映像機器(アミューズメント除く)   55,174   93.2 アミューズメント   5,240   90.1 合計   60,415   93.0 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績及び受注残高は、次のとおりです。なお、映像機器及びその他の一部製品は見込生産を行っております。 品目   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) アミューズメント   6,439   105.6   1,278   518.9 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績を市場別に示すと、次のとおりです。 市場   金額(百万円)   前期比(%) B&P (Business & Plus)   14,325   90.8 ヘルスケア   36,578   107.2 クリエイティブワーク   5,342   96.7 V&S (Vertical & Specific)   12,552   99.6 アミューズメント   5,414   89.4 その他   7,094   110.9 合計   81,308   101.0 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりです。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月 1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月 1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 株式会社ジェイ・ティ   9,469   11.8   9,572   11.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等について 当連結会計年度の売上高は、81,308百万円(前期比1.0%増)、営業利益は同36.2%減の2,365百万円、経常利益は同17.2%減の3,772百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同76.5%増の7,323百万円となりました。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 第8次中期経営計画で掲げた業績目標(最終年度となる2026年度に連結売上高85,000百万円、営業利益3,300百万円、営業利益率3.9%、業績目標は2026年3月11日に事業環境の大幅な変化を受けて下方修正。)を実現すべく取組んでおります。 当社グループならではの映像技術で映像ハードウェアを強化するとともに、EVS(EIZO Visual Systems)の展開等の取組みを加速することで、事業を成長させてまいります。 詳細は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりです。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 財務戦略の基本方針 当社グループは、変化の激しい電子機器業界において強固な財務基盤を堅持し、企業価値向上のために戦略的かつ機動的に経営資源を配分することを財務戦略の基本方針としております。 経営資源の配分に関する考え方 当社グループは、財務健全性の維持、ビジネスモデル強化のための投資、株主還元の充実の3つのバランスのとれた財務戦略を進めてまいります。財務健全性の維持では、イベントリスクへの十分な備えを持ちつつ、長期にわたり持続的な成長を図るため、必要な資金を確保することが重要と考えております。 ビジネスモデル強化の投資を含めた具体的な資金需要は、次のとおりです。 (事業の成長・競争力向上) ・開発創造型企業として、新たな価値を絶えず追求するための研究開発資金 ・100%自社生産による優位性をさらに高めるべく、生産性の向上や生産能力の増強に係る設備投資資金 ・世界100か国以上にて、タイムリーな供給を維持するための製品や材料の在庫資金 ・欧州・米国・中国に続き、成長著しいインド・中東市場での販売や現地生産体制の強化等の事業を拡大するための資金 ・ビジネスモデルをより強くするための戦略的なM&Aを実施する資金 (事業の安定) ・部品の調達リスクを吸収し、顧客への長期安定供給を実現するための資材調達・在庫資金 ・経済環境の急激な変化や自然災害等により一時的な操業停止を余儀なくされるような場合の運転資金 (長期的な成長を支える経営基盤) ・持続可能な社会に貢献するためのサステナビリティに関連する投資 ・映像技術のトップランナーとして人的確保・育成のための人的投資 以上の手許資金を確保し将来の見通しを立てた上で株主還元を行います。株主還元強化を継続し、還元率の目標水準を連結当期純利益の70%+αとしております。年間配当金は、長期的な株主価値の向上に資するため、当社の財務基盤と成長資金の確保状況に鑑み、1株当たり105.00円(2025年3月期配当金実績)を下限といたします。また、当社業績、株価の水準や株式市場の状況などを総合的に勘案して、機動的に自己株式の取得の実施を検討いたします。 資金調達の方法 当社グループは、資金需要の大きさや時期、為替相場や金利の状況等に応じて、営業活動で生み出された内部資金、有利子負債あるいは当社が保有する投資有価証券の売却による資金調達を実施いたします。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、連結決算日における資産・負債の決算数値及び偶発債務の開示、並びに会計期間における収益・費用の決算数値に影響を与える見積りを、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づいて行っております。このため、会計上の見積りはその性質上不確実であり、実際の結果と異なる場合があります。 当社グループの経営成績等に対して重要な影響を及ぼす会計上の見積り及び判断が必要となる項目は次のとおりです。 売上債権の貸倒引当金 当社グループは、売上債権の貸倒損失に備え回収不能となる可能性のある金額を合理的に見積り、その額を貸倒引当金として計上しております。将来、販売先の財務状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。 棚卸資産の評価 当社グループは、棚卸資産の市場需要に基づく将来の販売見込み及び正味売却価額から、棚卸資産が将来に獲得可能なキャッシュ・フローを見積り、必要な評価減を計上しております。実際の市場における需要又は正味売却価額が当社の見積りより悪化した場合には、追加の評価減が必要となる可能性があります。 固定資産の減損 当社グループは減損会計を適用しております。当社グループでは、固定資産の種類別、所在地別又は目的別に、物理的及び経済的な価値並びに耐用年数を見積り、償却手続きを実施するとともに、必要に応じて有姿除却等の措置をとっております。しかしながら、固定資産の価値、耐用年数の見積り、その評価又は除却に係る算定等で使用した前提条件と大きく異なる状況が生じた場合には、償却や損失の追加が必要となる可能性があります。 また、固定資産のうち減損の兆候がある資産グループについて、当該資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上いたします。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、見積りの前提条件や仮定に変更が生じた場合、減損損失を計上する可能性があります。 投資有価証券の減損 当社グループは、取引金融機関、販売又は仕入に係る取引先等の株式を保有しております。これらの株式のうち、上場株式では株式市場の価格変動リスクを負っているため、連結決算日の時価が取得価額から50%以上下落した場合には減損損失を認識いたします。また、連結決算日の時価が取得価額から30%以上50%未満下落した場合には、回復可能性の判定を合理的な基準に基づき行い、回復する見込みがあると判断したものを除き、減損損失を認識いたします。非上場株式では投資先の純資産額における当社持分額が取得価額より50%以上下落した場合には、減損損失を認識いたします。そのため、保有株式の時価評価額が下落した場合は、投資有価証券評価損を計上する可能性があります。 繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性の評価に際し、将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が減少する場合は繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 また、繰延税金資産は当連結会計年度末における法定実効税率に基づき計上しておりますが、将来において税制改正により税率が変更された場合には繰延税金資産の残高が減少し、それに伴い税金費用が計上される可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期連結決算説明資料2026-07-31

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