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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

住友林業

Sumitomo Forestry Co.,Ltd.1911 · Prime · 建設業

山林から戸建住宅・商業施設まで垂直統合する住友グループの総合不動産・建設会社。

概要

住友林業は、森林経営から木材・建材の製造、住宅建築、不動産開発、リフォームまでを一貫して手掛ける国内最大手の総合住宅・木材会社である。1948年の住友本社解体に伴い設立された複数の林業会社が合併を経て1955年に現在の商号となった。2024年12月期の売上高は2兆537億円、従業員数は約2万7600人。注文住宅ブランド「住友林業」のほか、米国や豪州でも住宅事業を展開し、木造建築技術とサステナビリティ経営で知られる。

川上から川下まで一貫する木材建材の製造・販売

木材建材事業は、原木・チップ・製材品・集成材などの木材製品に加え、合板・繊維板・木質加工建材・窯業建材・金属建材・住宅設備機器まで幅広い建材を自社製造・加工・販売する。グループ内の住宅事業への供給に加え、外部市場向けの販売も行う。国内では住友林業クレストや住友林業フォレストサービス、海外ではインドネシアのPT. Kutai Timber Indonesia(1974年より合板製造)、ニュージーランドのNelson Pine Industries(1984年よりMDF製造)などが主要な製造拠点である。2024年12月期の売上高は2,529億円で、前期比0.1%減だったが、M&Aによる負ののれん効果などで経常利益は27.5%増の127億円となった。

国内住宅事業:注文住宅からリフォームまで木造に強み

住宅事業は、戸建注文住宅の建築請負を主力とし、集合住宅、リフォーム、分譲住宅販売、不動産開発・賃貸・管理・仲介、外構・造園工事などを展開する。注文住宅では、セミオーダー商品「Forest Selection BF」や高級路線の「邸宅設計プロジェクト」で顧客ニーズに応える。賃貸住宅では木造マンション「Forest Maison GRANDE」、事業用建築ブランド「The Forest Barque」を推進。リフォームは住友林業ホームテックが担当し、環境配慮型リフォームにも注力する。2024年12月期の売上高は5,853億円(前期比7.9%増)、経常利益は412億円(同17.3%増)と堅調に推移した。グループには住友林業アーキテクノ、住友林業ホームエンジニアリング等の子会社が含まれる。

海外事業:米国・豪州で住宅と不動産開発を拡大

建築・不動産事業(海外)は、米国と豪州を中心に分譲住宅販売、戸建住宅の建築請負、トラス・パネルの設計製造配送施工(FITP事業)、集合住宅・商業複合施設の開発を行う。米国ではBloomfield Homes、Brightland Homes、DRBグループ、Edge Homes、Crescent Communities、JPIグループなど多くの子会社を傘下に持ち、テキサス州やユタ州などで事業展開する。豪州では2013年にHenleyグループを連結子会社化し、2024年にはMetriconグループを取得。Scott Parkグループも含め、現地市場の住宅需要を取り込む。FITP事業は工場新設により売上を伸ばすが、金利上昇の影響で販売戸数は減少傾向。

資源環境事業:バイオマス発電と森林資源で脱炭素に貢献

資源環境事業は、再生可能エネルギー事業と森林資源事業で構成される。紋別バイオマス発電所(2013年設立)では木質バイオマスを燃料に発電し、グループの木材資源をエネルギーとして活用する。森林資源事業では、国内自社山林に加え、ニュージーランドのTasman Pine Forests Ltd.を通じて海外でも植林・育林・伐採を行い、木材を安定供給する。これらの活動は長期ビジョン「Mission TREEING 2030」の柱の一つであり、森林経営から木材、建築、バイオマス発電までの「WOOD CYCLE」を回すことで脱炭素社会の実現を目指す。

業界の中での役割は住宅・建設・不動産分野のバリューチェーンを垂直統合する事業体。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.3兆円
営業利益
1,687億円
営業利益率
7.4%
純利益
1,067億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
住宅及び住宅関連2.0兆円86.0%
木材・建材2,838億円12.5%
その他331億円1.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01木材建材主力

山林事業を基盤に、原木・チップ・製材品・集成材などの木材、合板・繊維板・木質加工建材・窯業建材・金属建材・住宅設備機器などの建材を自社製造・加工・販売。グループ内の住宅事業等へ供給するとともに外部市場にも販売。

主な製品・サービス2
木材(原木・チップ・製材品・集成材等)
自社山林から調達した原木を加工し、製材品や集成材として住宅建材や建築資材に供給する。
建材(合板・繊維板・木質加工建材・窯業建材・金属建材・住宅設備機器等)
自社製造による合板や木質加工建材に加え、窯業系・金属系建材、住宅設備機器を幅広く取り揃え、住宅・建築市場に供給する。

02住宅主力

戸建住宅・集合住宅の建築請負、リフォーム、分譲住宅販売、不動産開発・賃貸・管理・仲介、外構・造園工事、都市緑化事業等を展開。直営で設計・施工からアフターメンテナンスまで一貫対応。

主な製品・サービス3
注文住宅(戸建住宅の建築請負)
顧客の要望に応じたオーダーメイド住宅を設計・施工。自社の木材・建材を活用した高品質な住宅を提供する。
分譲住宅
自社で開発した土地に建売住宅を建設し販売。立地やデザインに配慮した商品を提供する。
リフォーム
既存住宅の改修・リノベーション工事を請負。長期にわたる住まいのメンテナンスをサポートする。

03建築・不動産(海外)準主力

海外(主に米国・豪州)において分譲住宅販売、戸建住宅の建築請負、トラス・パネルの設計製造配送施工、集合住宅・商業複合施設の開発を展開。現地大手住宅メーカーを傘下に持ち、現地市場に合わせた事業を拡大。

主な製品・サービス3
分譲住宅・建築請負(海外)
米国・豪州の子会社ブランド(Henley, Metricon, Scott Park等)を通じて、現地の住宅需要に応じた住宅の設計・建設・販売を提供。
トラス・パネル(海外)
住宅建築に使用する木質トラスやパネルを設計・製造し、建設現場へ配送・施工まで一貫して行う。
集合住宅・商業複合施設開発(海外)
米国(Crescent Communities等)でマンション・商業施設の開発プロジェクトを実施。

04資源環境副次

再生可能エネルギー事業(バイオマス発電等)と森林資源事業(植林・育林・木材供給)を展開。自社山林を活用したバイオマス発電事業により、グループの木材資源をエネルギーとしても活用。

主な製品・サービス2
バイオマス発電
紋別バイオマス発電所等で木質バイオマスを燃料に発電し、再生可能エネルギーを供給。
森林資源
自社所有林(国内・ニュージーランド等)での植林・育林・伐採・木材販売。持続可能な森林経営を行う。

05その他その他

有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の運営、保険代理店業、土木・建築工事の請負等を展開。グループ全体の事業ポートフォリオを補完する。

主な製品・サービス2
高齢者住宅運営
スミリンケアライフを通じて有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅を運営。
保険代理店業
スミリンエンタープライズで損害保険・生命保険の代理店業務を提供。

製品と技術

木材・建材製品:自社製造の合板・MDF・パーティクルボード

木材建材事業では、自社山林から調達した原木を製材・加工し、製材品や集成材として供給する。海外子会社では、インドネシアのPT. Kutai Timber Indonesiaが合板を、ニュージーランドのNelson Pine IndustriesがMDF(中密度繊維板)を製造する。また、インドネシアのPT. Rimba Partikel Indonesiaではパーティクルボードを生産。国内では住友林業クレストが木質加工建材、窯業建材、金属建材、住宅設備機器などを手掛ける。これらの製品はグループ内の住宅事業に優先供給されるほか、外部の建築市場にも販売される。2024年には米国ルイジアナ州の製材工場を子会社化し、グループ内への木材供給体制を強化した。

住宅製品:注文住宅から賃貸マンション、リフォームまで

住宅事業の主力は注文住宅であり、セミオーダー商品「Forest Selection BF」(1,500の間取りから選択可能)と、設計力を生かした「邸宅設計プロジェクト」をラインアップする。分譲住宅では「邸宅分譲プロジェクト」により都心部の高品質物件を提供。賃貸住宅では木造マンション「Forest Maison GRANDE」、事業用建築ブランド「The Forest Barque」を展開する。リフォームは住友林業ホームテックが担い、断熱性能向上などの環境配慮型リフォームを推進。2024年には株式会社LeTechを子会社化し、賃貸用マンションの開発・運営体制を強化した。これらの住宅は自社の木材・建材を活用し、高品質な木造建築を実現している。

海外事業製品:米国・豪州の住宅ブランドとFITP事業

海外では、米国子会社が各地域で戸建住宅を販売する。テキサス州ではBloomfield Homes、Brightland Homes、DRBグループ、ユタ州ではEdge Homes、ワシントン州ではMainVue Homesなどがブランドを展開。集合住宅・商業複合施設の開発はCrescent CommunitiesとJPIグループが担当する。FITP(Fully Integrated Turnkey Provider)事業では、トラス・パネルの設計・製造・配送・施工を一貫提供し、住宅建築の効率化を図る。豪州ではHenleyグループ、Metriconグループ、Scott Parkグループが戸建住宅の建築請負・分譲販売を行う。Metriconは豪州最大級の住宅メーカーであり、2024年の買収により同事業の規模は大幅に拡大した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

国内住宅大手、海外不動産で成長も収益率低下が課題

住友林業は国内の木造住宅でトップクラスのシェアを持ち、海外では米国や豪州で不動産開発を展開。売上高は2兆円超と巨大で、同業のミライト・ワンやショーボンドホールディングスを大きく上回る規模。しかし、2025年12月期の営業利益率は7.44%と前期の9.48%から低下しており、収益性の改善が課題。ライバルであるウエストホールディングスが都市再開発に注力する中、住友林業は海外事業の拡大で差別化を図るが、金利上昇や為替変動のリスクも。

強み

  • 木造住宅で国内シェアトップ、ブランド力が高い。
  • 米豪で不動産開発を展開し、収益源を多様化。
  • 売上高2兆円超で、スケールメリットを活用。
  • 売上高は3期連続で増加し、2025年12月期も+10%超。

課題

  • 営業利益率が7%台に低下、コスト管理が急務。
  • 金利・為替変動が海外事業に影響。
  • 木材価格と住宅需要の変動に業績が左右される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

住宅・不動産の時価総額近傍。太字が住友林業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13289東急不動産ホールディングス9,495億円9.7倍
29143SGホールディングス9,427億円15.0倍
33288オープンハウスグループ9,344億円7.9倍
49023東京地下鉄8,625億円14.6倍
53231野村不動産ホールディングス8,536億円9.6倍
61911住友林業8,060億円9.5倍
75929三和ホールディングス7,894億円12.7倍
83086J.フロント リテイリング7,553億円24.7倍
98804東京建物7,040億円11.4倍
105901東洋製罐グループホールディングス6,967億円12.6倍
119009京成電鉄6,918億円13.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(住宅・不動産)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

住友本社解体から6社設立、合併を経て1955年に住友林業誕生

1948年2月、住友本社の解体に伴い、同社の林業所を分割する形で四国林業、九州農林、北海農林、扶桑林業、兵庫林業、東海農林の6社が設立された。同年12月には扶桑林業、兵庫林業、東海農林の3社が合併し扶桑農林株式会社となった。その後も統合が進み、1951年2月に扶桑農林、九州農林、北海農林が合併して東邦農林株式会社が設立。さらに1955年2月、四国林業と東邦農林が合併し、住友林業株式会社が誕生した。本店は大阪市に置かれ、山林経営に加え全国的な国内材の集荷販売体制を確立した。この一連の再編により、住友グループの林業部門が一つの企業体に集約された。

1960〜1970年代:建材・住宅事業への多角化と上場

住友林業は1962年2月に建材の取り扱いを開始し、1964年3月にはスミリン合板工業株式会社(現住友林業クレスト)を設立して住宅資材製造に参入。同年9月にはスミリン土地株式会社(現住友林業ホームサービス)を設立し、分譲住宅事業に進出した。1970年5月には大阪証券取引所市場第二部に株式を上場し、1972年2月には第一部に指定替えされた。1975年8月には大阪殖林株式会社を完全子会社化し、同年10月にはスミリン住宅販売株式会社を東京と大阪に設立して注文住宅事業を開始。1977年にはスミリン緑化(現住友林業緑化)を設立し造園・緑化事業に参入するなど、住宅関連事業の基盤を整えた。

1970〜1980年代:海外生産拠点の開設とMDF事業への進出

1970年9月、住友林業は浜田産業(現住友林業クレスト)の過半数株を取得するとともに、インドネシアにPT. Kutai Timber Indonesiaを設立した。同社は1974年12月より合板の製造販売を開始し、東南アジアでの木材加工事業の基盤となった。1980年5月には四国林業(現住友林業フォレストサービス)を設立し、国内山林事業を再編。1984年10月にはニュージーランドにNelson Pine Industries Ltd.を設立し、MDF(中密度繊維板)の製造販売事業に乗り出した。1990年6月にはインドネシアにPT. Rimba Partikel Indonesiaを設立し、パーティクルボード事業も開始。海外での垂直統合を進め、木材製品の供給力を高めた。

1987〜2004年:組織再編と国内住宅事業の強化

1987年10月、住友林業は住友林業ホーム株式会社および大阪殖林株式会社を吸収合併し、住宅事業と山林事業を直接運営する体制に改めた。1991年4月にはスミリンメンテナンス株式会社を住友林業ホームテックに商号変更し、リフォーム事業へ本格参入。1990年11月には東京証券取引所市場第一部に上場し、資金調達力を強化した。1995年4月にはイノスグループ事業を開始し、住宅事業の多様化を図った。2003年8月には株式会社サン・ステップ(現住友林業レジデンシャル)を持分法適用子会社化し、分譲住宅事業を拡大。2004年10月には本店を東京都千代田区に移転し、経営の東京集中を進めた。

2009〜2018年:海外M&Aで住宅事業を急拡大

2009年9月、住友林業はオーストラリアのHenleyグループの持分を取得し、持分法適用関連会社とした。2013年9月には追加取得により連結子会社化し、海外住宅事業の足掛かりを得た。同年6月には米国Bloomfield Homesグループを持分法適用関連会社とし、2014年4月にはGehan Homesグループ(後のBrightland Homes)を連結子会社化。2016年から2018年にかけて米国DRBグループ、Edge Homes、Bloomfield Homes(追加取得)、Mark III Properties、Crescent Communitiesを次々に取得し、テキサス州やユタ州を中心に戸建住宅事業と不動産開発事業の規模を拡大した。2017年11月には国内の株式会社熊谷組を持分法適用関連会社とし、中大規模建築分野にも資本参加した。

2022年以降:長期ビジョン策定と豪州最大手の買収

2022年2月、住友林業は2050年の脱炭素社会を見据えた長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を策定し、2030年に経常利益3,500億円を目指すと公表した。同年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。2023年11月には米国JPIグループを連結子会社化し、集合住宅開発を強化。2024年11月、オーストラリアの住宅大手Metriconグループの持分を取得し連結子会社化した。Metriconは豪州最大級の戸建住宅メーカーであり、これにより現地事業の規模を飛躍的に拡大。2025年4月にはDRBグループの傘下にBrightland Homesグループを再編し、米国事業の効率化を図っている。

年表42件を開く

1940年代

  • 1948年2月創業住友本社の解体に伴い、同社の林業所を分割し、新会社6社(四国林業、九州農林、北海農林、扶桑林業、兵庫林業、東海農林、各株式会社)を設立。
  • 1948年12月創業扶桑林業株式会社、兵庫林業株式会社、東海農林株式会社の3社を合併し、新たに扶桑農林株式会社を設立。

1950年代

  • 1951年2月創業扶桑農林株式会社、九州農林株式会社、北海農林株式会社の3社を合併し、東邦農林株式会社を設立。
  • 1955年2月M&A四国林業株式会社と東邦農林株式会社が合併、住友林業株式会社となる。(本店:大阪市)山林経営のほか、全国的な国内材集荷販売体制を確立。
  • 1956年10月外材の輸入業務に着手。

1960年代

  • 1962年2月建材の取り扱いを開始。
  • 1964年3月創業スミリン合板工業株式会社を設立。住宅資材製造事業を開始。
  • 1964年9月スミリン土地株式会社(現 住友林業ホームサービス株式会社<連結子会社>)を設立。分譲住宅事業に進出。

1970年代

  • 1970年5月上場大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1970年9月浜田産業株式会社(現 住友林業クレスト株式会社<連結子会社>)の発行済株式の過半数を取得。インドネシアにおいてPT. Kutai Timber Indonesia<連結子会社>を設立。
  • 1972年2月当社株式、大阪証券取引所市場第一部に指定替え。
  • 1974年12月PT. Kutai Timber Indonesiaが合板の製造・販売事業を開始。
  • 1975年8月大阪殖林株式会社の発行済株式のすべてを取得。
  • 1975年10月創業スミリン住宅販売株式会社を東京と大阪に設立。注文住宅事業を開始。
  • 1977年4月スミリン緑化株式会社(現 住友林業緑化株式会社<連結子会社>)を設立。造園・緑化事業を開始。

1980年代

  • 1980年5月四国林業株式会社(現 住友林業フォレストサービス株式会社<連結子会社>)を設立。
  • 1980年7月商号変更スミリン住宅販売株式会社2社の商号を、それぞれ住友林業ホーム株式会社(東京)、住友林業住宅株式会社(大阪)に変更。
  • 1984年10月M&A住友林業ホーム株式会社と住友林業住宅株式会社が合併。ニュージーランドにおいてNelson Pine Industries Ltd.<連結子会社>を設立。MDF(中密度繊維板)の製造・販売事業を開始。
  • 1987年10月M&A住友林業ホーム株式会社及び大阪殖林株式会社を吸収合併。
  • 1988年10月創業スミリンメンテナンス株式会社を設立。

1990年代

  • 1990年6月創業インドネシアにおいてPT. Rimba Partikel Indonesia<持分法適用関連会社>を設立。パーティクルボードの製造・販売事業を開始。
  • 1990年11月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
  • 1991年4月商号変更スミリンメンテナンス株式会社を住友林業ホームテック株式会社<連結子会社>に商号変更。リフォーム事業へ本格進出。
  • 1995年4月イノスグループ事業開始。

2000年代

  • 2003年8月株式会社サン・ステップ(現 住友林業レジデンシャル株式会社)の持分を取得し、連結子会社とする。
  • 2004年10月東京都千代田区に本店を移転。
  • 2006年4月M&A安宅建材株式会社を吸収合併。
  • 2009年9月オーストラリアのHenleyグループの持分を取得し、持分法適用関連会社とする。

2010年代

  • 2013年6月米国のBloomfield Homesグループの持分を取得し、持分法適用関連会社とする。
  • 2013年7月紋別バイオマス発電株式会社を設立し、連結子会社とする。
  • 2013年9月Henleyグループの持分を追加取得し、連結子会社とする。
  • 2014年4月商号変更米国のGehan Homesグループ(社名変更後 Brightland Homesグループ)の持分を取得し、連結子会社とする。
  • 2016年1月米国のDRBグループの持分を取得し、連結子会社とする。
  • 2017年2月米国のEdge Homesグループの持分を取得し、連結子会社とする。
  • 2017年5月Bloomfield Homesグループの持分を追加取得し、連結子会社とする。
  • 2017年11月株式会社熊谷組の持分を取得し、持分法適用関連会社とする。
  • 2018年5月米国のMark III Properties, LLCの持分を取得し、連結子会社とする。
  • 2018年7月米国のCrescent Communitiesグループの持分を取得し、連結子会社とする。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2023年11月米国のJPIグループの持分を取得し、連結子会社とする。
  • 2024年11月オーストラリアのMetriconグループの持分を取得し、連結子会社とする。
  • 2025年4月DRBグループの傘下に、 Brightland Homesグループを再編。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益2030年まで3,500億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    長期ビジョンMission TREEING 2030の推進

    2050年の脱炭素社会実現を見据え、「地球環境への価値」「人と社会への価値」「市場経済への価値」の3つの価値を同時に満たす事業活動を推進する。

  2. 02

    森林・木材・建築の3本柱

    「森林」での循環型森林ビジネス加速、「木材」でのウッドチェンジ推進、「建築」での脱炭素設計のスタンダード化を柱に、川上から川下までのバリューチェーンを強化する。

  3. 03

    グローバル展開の進化

    米国での製材工場生産能力強化や戸建住宅事業とのシナジー追求、豪州での現地子会社間シナジー創出など、海外事業の拡大と効率化を進める。

  4. 04

    変革と新たな価値創造への挑戦

    ジオリーブグループとのシナジー創出、中大規模木造建築の受注拡大、森林ファンド事業の推進など、新たな事業機会を追求する。

  5. 05

    成長に向けた事業基盤改革

    不動産事業本部の新設や、人財戦略・DEI推進を通じた強固な事業基盤の構築により、中長期的な成長を支える体制を整える。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で27,613人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は976万円で、9期前と比べて+13.5%平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月17,802
2018年3月18,195
2019年3月85942.214.919,159
2020年12月87042.615.220,562
2020年3月85942.515.219,332
2021年12月87243.215.821,254
2022年12月89843.816.121,948
2023年12月91544.016.324,815
2024年12月93244.316.326,741728
2025年12月97644.116.027,613611

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率71.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)51.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 5 / 海外 10、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
事業施設 — North Carolina,USAほか425億円
建築・不動産事業
植林地ほか — Nelson, New Zealand344億円
資源環境 事業
事業施設 — Louisiana, USA265億円
木材建材 事業
事業施設 — London, UK181億円
建築・不動産事業
住宅事業本部 支店等(86ヶ所) (東京都新宿区 ほか) ※2,3163億円
住宅事業
事業施設 — 兵庫県西宮市ほか158億円
その他
事業施設 — Texas, USA156億円
建築・不動産事業
本社・コーポレート本部(東京都千代田区 ほか) ※2,3140億円
全社(共通)
資源環境事業本部 事業所等(愛媛県新居浜市 ほか) ※27,169百万円
資源環境 事業
生活サービス本部 事業施設等 — 東京都大田区 ほか3,750百万円
その他
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    住友林業フォレストサービス㈱
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    住友林業ホームエンジニアリング㈱ ※3
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    住友林業ホームテック㈱
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    住友林業レジデンシャル㈱
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Henley Arch Unit Trust Henley Arch Pty Ltd.
    Mount Waverley, Victoria, Australia · 連結子会社
    議決権69.4%
  • 海外
    Met Group Holdings Pty Ltd. ※3
    Mount Waverley, Victoria, Australia · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    Scott Park Group Pty Ltd.
    Osborn Park, Western Australia, Australia · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    Bloomfield Homes, L.P.
    Southlake, Texas, USA · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 海外
    Crescent Communities, LLC ※3
    Charlotte, North Carolina, USA · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DRB Enterprises, LLC ※3,5
    Rockville, Maryland, USA · 連結子会社
    議決権94.2%
  • 海外
    Edge Utah HoldCo, LLC
    Draper, Utah, USA · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 海外
    SFA JPI Top Holdings, LLC ※3
    Dallas, Texas, USA · 連結子会社
    議決権90.1%
残りのグループ会社3社を開く
  • MainVue Homes LLCKirkland, Washington, USA63%
  • Mark III Properties, LLCSpartanburg, South Carolina, USA65%
  • ㈱熊谷組 ※4東京都 新宿区22%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • AUSUMITOMO FORESTRY AUSTRALIA PTY LTD
  • USSUMITOMO FORESTRY AMERICA, INC.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ムーンショット型研究開発事業地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現遺伝子最適化・超遠縁ハイブリッド・微生物共生の統合で生み出す次世代CO2資源化植物の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-12-14
    9,705万円
  • 補助金
    森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策/戦略的技術開発・実証事業/先進的林業機械の実証
    農林水産省 · 2022-04-28
    2,000万円
  • 補助金
    森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策/早生樹等優良種苗生産推進対策/採種園等の造成・改良等モデル的な取組/施設型モデル採種園の整備
    農林水産省 · 2022-05-17
    730万円
  • 補助金
    優良種苗低コスト生産推進事業/採種園等の造成・改良等モデル的な取組/広域供給型モデル採種園等の整備
    農林水産省 · 2019-06-17
    420万円
  • 補助金
    森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策/優良種苗生産推進対策/採種園等の造成・改良等モデル的な取組
    林野庁 · 2023-05-09
    420万円
  • 補助金
    優良種苗低コスト生産推進事業/採種園等の造成・改良等モデル的な取組/施設型モデル採種園の整備
    農林水産省 · 2019-06-17
    380万円
  • 補助金
    早生樹等優良種苗生産推進対策/採種園等の造成・改良等モデル的な取組/施設型モデル採種園の整備
    農林水産省 · 2020-05-18
    375万円
  • 補助金
    グリーンインフラ活用型都市構築支援事業
    国土交通省 · 2021-08-30
    150万円
  • 補助金
    グリーンインフラ活用型都市構築支援事業
    国土交通省 · 2022-06-27
    100万円
  • 補助金
    住宅エコリフォーム推進事業(複数年計画)
    国土交通省 · 2024-10-03
    51万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2.3兆円営業利益1,687億円前期と比べると増収減益で、売上が+10.4%、利益が-13.3%。

売上高
+10.4%
2.3兆円
営業利益
-13.3%
1,687億円
純利益
-8.4%
1,067億円
営業利益率
7.4%
前期比 -2.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高3.0兆円2.3兆円
営業利益1,430億円1,687億円
純利益600億円1,067億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1.3兆円、営業利益は599億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+17.5%、営業利益は−27.8%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q0.382446.5144
2023年2Q0.444089.3304
2023年3Q0.423247.8190
2023年4Q0.50384
2024年1Q0.454069.0222
2024年2Q0.5352710.0335
2024年4Q1.071,0139.4608
2025年2Q1.078307.7486
2025年4Q1.198577.2581
2026年2Q1.265994.7269

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は8,452億円から2.3兆円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は7.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
紋別バイオマス発電株式会社を設立し、連結子会社とする。
2013年3月0.85270159
米国のGehan Homesグループ(社名変更後 Brightland Homesグループ)の持分を取得し、連結子会社とする。
2014年3月0.97336225
2015年3月1.00364186
2016年3月1.0430597
2017年3月1.11578345
2018年3月1.22579301
2019年3月1.31514292
2020年3月1.10588279
2020年12月0.84513304
2021年12月1.391,378872
2022年12月1.671,9501,087
2023年12月1.731,5891,022
2024年12月2.051,9461,9809.51,165
2025年12月2.271,6871,7497.41,067

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2.3兆円のうち、営業利益として残るのは1,687億円7.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,067億円、売上の4.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.9%1.7兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.7%3,559億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.4%1,687億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
7.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.7pt
4.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.2pt
11.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが947億円、投資CFが−1,447億円で、差し引きのフリーCFは−500億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は2,086億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月459−287−53172757
2014年3月541−105854361,283
2015年3月147−236−173−891,033
2016年3月457−100183571,413
2017年3月403−623143−2201,327
2018年3月137−462252−3251,256
2019年3月407−717115−3101,051
2020年3月457−38911681,126
2020年12月468−446−68221,222
2021年12月916−403−705131,700
2022年12月553−524−330291,474
2023年12月1,253−1,1251021281,748
2024年12月271−1,3511,332−1,0802,063
2025年12月947−1,447507−5002,086

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は2.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.1兆円で、自己資本比率は39.0%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月0.550.190.3535.1
2014年3月0.650.230.4233.9
2015年3月0.670.260.4036.9
2016年3月0.710.270.4534.3
2017年3月0.790.300.5034.6
2018年3月0.900.350.5534.7
2019年3月0.970.350.6232.8
2020年3月1.000.360.6532.1
2020年12月1.090.400.6933.7
2021年12月1.310.540.7737.7
2022年12月1.540.680.8540.8
2023年12月1.820.831.0041.3
2024年12月2.271.021.2440.6
2025年12月2.571.141.4439.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
1,854億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6,885億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
252億円
在庫として抱えている分
負債合計
1.4兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中42位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中116位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.1%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.4%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.0%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
10.4%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,303で、1年前と比べて-22.7%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥1,303-2.8%1ヶ月-0.8%1年-22.7%時価総額8,060億円
過去52週の値幅
安値¥1,232.5高値¥1,874.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.5倍
PER (会社予想)13.3倍
PBR0.64倍
配当利回り3.84%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

週足では7月中旬の1350円台から8月に入り1300円台で推移、8月19日には1302.5円まで下押しするも、21日は1353円と25日線(1344円)を回復。52週高値1874.5円に対して約28%下落、200日線(1457円)も下回っており、中期的な弱含みが継続。8月20日の出来高は766万株と直近で最大となり、売買が活発化。1年では16.2%下落しており、戻り売り圧力は根強い。RSIは51.3と中立で、方向感は乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

実績PER9.84倍は業界平均13.75倍を大幅に下回り、PBR0.6679倍は平均1.53倍の半分以下。ROE11.1%は平均を上回る収益性を示し、配当利回り3.7%は平均3.39%より高い。ただし、予想PER13.8倍と将来の成長鈍化が織り込まれており、直近の売上高は増加するが利益は減少傾向。割安ではあるが、業績モメンタムの弱さが懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.5倍14.4倍
PER (予想)13.3倍
PBR0.64倍1.55倍
ROE11.1%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内住宅市場の縮小懸念と、海外・木造化推進による成長機会のせめぎ合い。強気派は、脱炭素の流れで木造建築への需要が高まり、非住宅分野の拡大や米国での事業拡大が成長を牽引する、また既存住宅のリフォーム需要や森林吸収源としての価値が評価されると考える。弱気派は、日本では人口減少で新築住宅着工が減り、木材価格の変動や米国金利上昇で海外事業が減速する懸念を挙げ、資材や人件費の高止まりで利益率が低下すると危惧する。

プラスに働く材料7
  • 非住宅木造化の追い風

    環境規制強化でオフィスや商業施設に木造需要が拡大

  • 海外事業の成長

    米国子会社が好調、現地需要と利益拡大が続く

  • 環境価値

    炭素貯蔵のESG投資対象として、資金調達や評価面で優位

  • 25/12期売上高2兆2,676億円、2期連続増収通年影響

    売上高は前期比10.4%増の22,676億円と過去最高を更新。増収基調で営業利益率の回復余地が広がる

  • PBR0.66倍・ROE11.1%で割安是正余地継続影響

    PBR0.66倍はROE11.1%に対して低く、純資産比で約5割の上昇余地。日本株のPBR改善圧力が追い風

  • 配当利回り3.71%と高水準、下値堅い次回株主総会影響

    年間配当利回り3.71%。純利益1,067億円に対する配当性向が安定していれば、押し目買いが入りやすい

  • 外国人保有19.8%と低く、買い増し余地継続影響

    外国人持ち株比率は19.8%と同業他社より低い。海外資金の流入で需給が改善する可能性

マイナスに働く材料7
  • 国内住宅市場の縮小

    新設住宅着工戸数は減少傾向、長期的な需要減は避けられない

  • コスト上昇

    木材・人件費高が利益を圧迫、2025年営業利益率低下予想

  • 海外リスク

    米国の住宅市場は金利動向次第、住宅販売が減速する可能性

  • 予想PER13.8倍、来期EPS約98円へ減益予想決算発表後影響

    実績PER7.74倍に対し予想PER13.8倍、逆算EPSは約98円と今期の174円から44%減。予想下振れなら失望売り

  • 25/12期営業利益1,687億円、前年比13%減通年影響

    営業利益は1,946億円から259億円減少し1,687億円。売上高が増える中で利益率が9.48%→7.44%に低下

  • 費用増で利益率低下トレンド、収益悪化継続影響

    25/12期の営業利益率は9.48%→7.44%に2.04pt低下。同ペースのコスト増が続けば利益はさらに減る

  • 1年で株価9%下落、需給の弱さが持続不定影響

    株価は1年で▲9.07%、外国株主比率も19.8%と低く、売買が細りやすい。戻り売り圧力が意識される

次の決算で確かめる点
新設住宅着工戸数
国内住宅市場の需要動向を把握する主要指標
海外売上高比率
成長ドライバーである米国事業の規模と依存度を測る
受注残高
将来の売上を確保できているか、受注の動向を見る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+9.7%いまの株価に対する利回りは3.84%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
3.84%
いまの株価に対して
配当性向
57.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1227.8
2018年3月1314.253.0
2019年3月130.035.5
2020年12月12−12.574.1
2020年3月1314.256.3
2021年12月27100.1219.8
2022年12月4256.2762.9
2023年12月420.064.2
2024年12月4816.058.3
2025年12月539.757.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ95,731人。区分でいちばん多いのは金融機関38.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.0%を占め、残る43.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関42.037.534.838.437.638.5
個人・その他11.313.020.816.617.521.0
外国法人23.624.320.623.619.419.7
事業法人22.120.320.619.119.318.5
証券会社1.14.93.12.26.22.2
自己株式0.20.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.82
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.26
03住友金属鉱山株式会社4.90
04株式会社伊予銀行2.84
05株式会社熊谷組2.52
06住友商事株式会社2.13
07住友生命保険相互会社2.05
08株式会社百十四銀行2.04
09住友林業グループ社員持株会1.54
10野村信託銀行株式会社(投信口)1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-06
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    5.64%
    +0.27pt
  • 2026-07-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.41%
    +0.41pt
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -0.25pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+94%、1株純資産は14期で+51%。直近期のROEは11.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月901,0878.811.320.6
2014年3月1271,23511.08.220.9
2015年3月1051,3878.012.525.6
2016年3月551,3744.023.541.5
2017年3月1951,55213.38.727.8
2018年3月1681,71910.310.153.0
2019年3月1611,7559.39.635.5
2020年3月1541,7788.89.056.3
2020年12月1682,0258.812.974.1
2021年12月15382720.24.9219.8
2022年12月1811,04719.44.3762.9
2023年12月1681,22814.88.364.2
2024年12月1901,49913.99.358.3
2025年12月1741,64211.19.257.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

34名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は34名。2025/12期の役員報酬は総額678百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
市川晃代表取締役 取締役会長71269,000
光吉敏郎代表取締役 取締役社長(執行役員社長)64103,000
川田辰己代表取締役(執行役員副社長)コーポレート本部長6363,000
川村篤取締役(専務執行役員)不動産事業本部長6176,000
大谷信之取締役(常務執行役員)コーポレート本部副本部長5515,000
髙橋郁郎取締役(執行役員)6658,000
栗原美津枝取締役621,000
豊田祐子取締役56
岩本敏男取締役731,000
助野健児取締役714,000
角元俊雄監査役(常勤)628,000
羽田一成監査役(常勤)66
残りの役員22名を開く
氏名役職年齢保有株数
鐵義正監査役77
松尾眞監査役77
河内隆監査役68
乾憲司取締役(常務執行役員)住宅事業本部長5414,000
桧垣隆久常務執行役員
田中耕治常務執行役員
岩崎淳常務執行役員
細谷洋一常務執行役員
堀田一隆常務執行役員
西川政伸執行役員
西周純子監査役(常勤)6031,000
神谷豊執行役員
戸崎富雄執行役員
飯塚優子執行役員
間庭和夫執行役員
櫻井清史執行役員
坂牧俊哉執行役員
安井悦也執行役員
宗像直子監査役64
新堂康之執行役員
林知明執行役員
野本康一執行役員

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61298031352287
社外取締役5595912
監査役2545427
社外監査役3434314

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,480字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社509社及び持分法適用関連会社248社で構成され、山林事業を礎として、木材・建材の仕入・製造・加工・販売、戸建住宅等の建築工事の請負・リフォーム、分譲住宅の販売、集合住宅・商業複合施設等の開発、不動産の管理・仲介、及びそれらに関連する事業活動を、国内外において行っております。 事業内容と当社グループの当該事業における位置付けは次のとおりであります。 なお、次の5部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 木材建材事業   事業内容   木材(原木・チップ・製材品・集成材等)・建材(合板・繊維板・木質加工建材・窯業建材・金属建材・住宅設備機器等)の仕入・製造・加工・販売等 主な関係会社   ㈱井桁藤、住友林業クレスト㈱、住友林業フォレストサービス㈱、PT. Kutai Timber Indonesia、Nelson Pine Industries Ltd. 住宅事業   事業内容   戸建住宅・集合住宅等の建築工事の請負・アフターメンテナンス・リフォーム、分譲住宅等の販売、不動産の開発・賃貸・管理・売買・仲介、住宅の外構・造園工事の請負、都市緑化事業、CAD・敷地調査等 主な関係会社   住友林業アーキテクノ㈱、住友林業ホームエンジニアリング㈱、住友林業ホームサービス㈱、住友林業ホームテック㈱、住友林業緑化㈱、住友林業レジデンシャル㈱、㈱LeTech 建築・不動産事業   事業内容   海外における、分譲住宅等の販売、戸建住宅の建築工事の請負、戸建住宅・集合住宅のトラス・パネル等の設計・製造・配送・施工、集合住宅・商業複合施設の開発、国内における中大規模建築工事の請負等 主な関係会社   Henleyグループ (Henley Arch Unit Trust 他6社) 、Metriconグループ (Met Group Holdings Pty Ltd 他13社) 、Scott Parkグループ (Scott Park Group Pty Ltd. 他15社) 、Bloomfield Homesグループ (Bloomfield Homes, L.P. 他3社) 、Crescent Communitiesグループ(Crescent Communities, LLC 他271社)、DRBグループ (DRB Enterprises, LLC 他35社) 、Edge Homesグループ (Edge Utah HoldCo, LLC 他30社)、FLTグループ (FLT HoldCo, LLC 他2社)、MainVue Homesグループ (MainVue Homes LLC 他3社)、Mark III Properties, LLC 、JPIグループ(SFA JPI Top Holdings, LLC 他159社) 資源環境事業   事業内容   再生可能エネルギー事業、森林資源事業等 主な関係会社   紋別バイオマス発電㈱、Tasman Pine Forests Ltd. その他事業   事業内容   有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の運営事業、保険代理店業、土木・建築工事の請負等 主な関係会社   スミリンエンタープライズ㈱、スミリンケアライフ㈱、㈱熊谷組 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,662字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、『公正、信用を重視し社会を利するという「住友の事業精神」に基づき、人と地球環境にやさしい「木」を活かし、人々の生活に関するあらゆるサービスを通じて、持続可能で豊かな社会の実現に貢献』することを経営理念に掲げ、この理念のもと、企業価値の最大化をめざすことを経営の基本方針としております。 この実現のため、当社グループは、お客様の感動を生む高品質の商品・サービスを提供する、新たな視点で次代の幸福に繋がる仕事を創造する、多様性を尊重し自由闊達な企業風土をつくる、日々研鑽を積み自ら高い目標に挑戦する、正々堂々と行動し社会に信頼される仕事をする、の5つを行動指針として、経営の効率化及び収益性の向上を重視した事業展開を行っております。 また、情報開示を積極化し経営の透明性を高めることで、経営品質の向上を図っております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、「売上高」及び「経常利益」をグループ全体の成長を示す経営指標と位置づけております。また、経営の効率性を測る指標として「自己資本利益率(ROE)」、財務の安定性を測る指標として「自己資本比率」、「ネットD/Eレシオ」を重視しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 世界経済は、緩やかな持ち直しの動きが続くことが期待されるものの、米国の外交・安全保障政策及び内政課題がもたらす景気への影響は不透明感が高まっており、引き続き留意する必要があります。わが国経済は、雇用・所得環境の改善や政府の経済・財政政策により緩やかな回復が続くと予想されるものの、米国の通商政策等の影響や、日中関係改善の遅れ等が景気の下振れリスクとなっております。 (長期ビジョン「Mission TREEING 2030」) 当社グループは、2022年2月、2050年の脱炭素社会実現を見据え、当社グループが目指すべき姿を具体的な事業構想として落とし込んだ、長期ビジョン「Mission TREEING 2030~地球を、快適な住まいとして受け継いでいくために~」を策定しました。 当社グループは、長期ビジョンにおける目標を「地球環境への価値」「人と社会への価値」「市場経済への価値」という3つの価値の実現に定め、それぞれの価値を高めることにより、また、これらのいずれも損なうことなく3つの価値を同時に満たす事業活動を推進してまいります。 また、事業方針として1.森と木の価値を最大限に活かした脱炭素化とサーキュラーバイオエコノミーの確立、2.グローバル展開の進化、3.変革と新たな価値創造への挑戦、4.成長に向けた事業基盤の改革を掲げ、これらの取組を通じ、社会の脱炭素化推進に貢献することで、2030年にはグループ全体で経常利益を3,500億円に伸長させることを目指しております。 当社グループの特長は、再生可能な自然資本である「木」を軸とした川上から川下までのバリューチェーンであるWOOD CYCLE(ウッドサイクル)を回す事業活動にあります。「森林」分野での「循環型森林ビジネスの加速」、「木材」分野における「ウッドチェンジの推進」、そして「建築」分野での「脱炭素設計のスタンダード化」の3つを柱として、森林経営から木材・建材の調達・製造、木造建築、木質バイオマス発電まで、脱炭素社会の実現につながるこれらの事業を展開していきます。3つの柱それぞれの定量目標は下表のとおりです。目標達成に向けた積極的な取組を進めることで、自らの事業成長とともに持続可能で豊かな社会の実現に貢献していきます。 なお、当社グループは、長期ビジョン「Mission TREEING 2030」達成への第1段階として、2022年2月に「将来の成長と脱炭素化への貢献に向けた基盤づくりの3年間」をテーマとする中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase1」(2022年~2024年)を策定し、また、2025年2月には「飛躍的成長に向けた改革と具現化の3年」をテーマとする中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase2」(2025年~2027年)を策定しております。 (事業部門別の今後の見通し) 当社グループは、中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase2」の2年目となる第87期(2026年12月期)において、引き続き、目標達成に向けて以下のとおり各事業を推進してまいります。 木材建材事業におきましては、流通事業において、昨年8月に資本業務提携契約を締結したジオリーブグループ株式会社とのシナジー創出に向けた取組を加速させてまいります。製造事業においては、国内では、福島県いわき市で国産スギを中心とした製材工場が稼働することにより、国産材の利用促進に向けた循環型の資材供給システムである木材コンビナート事業を引き続き推進してまいります。また、海外では、昨年持分を取得した米国における製材工場の生産能力を強化し、木材の安定供給体制を構築するとともに、米国での戸建住宅事業やFITP事業等、当社グループ内の事業間シナジーを追求してまいります。 住宅事業におきましては、戸建注文住宅事業において、WEBやSNSを用いた受注活動を強化するとともに、当社オリジナル部材である「PRIME WOOD」等を採用した付加価値の高い住宅の販売促進に努めてまいります。また、当社の高い設計ノウハウを集約し、部材やデザインの標準化を推進する等、施工合理化と品質向上の両立を実現してまいります。賃貸住宅事業においては、賃貸用木造マンション「Forest Maison GRANDE(フォレストメゾン グランデ)」をはじめ、施工の効率化によるコストダウンや工期短縮を通じて、収益力向上に注力してまいります。分譲住宅事業においては、優良な事業用地の取得を強化してまいります。リフォーム事業においては、戸建リフォーム商品「Reforest」の提案により、独自の耐震・制振技術の価値をお客様に訴求するほか、受注拡大に対応した施工体制の整備に努めてまいります。 海外住宅事業*におきましては、米国の戸建住宅事業において、引き続き市場環境に対応した多様な商品戦略や効果的な販売施策を実行するほか、優良な土地の取得を進めてまいります。FITP事業においては、米国の戸建住宅事業及び集合住宅事業との連携強化により、施工の合理化や建築コスト削減等に取り組んでまいります。豪州での戸建住宅事業においては、現地子会社間におけるシナジーの創出や工期短縮等に向けた取組を推進してまいります。 不動産事業におきましては、2026年1月1日付で不動産事業本部を新設し、国内外の不動産開発事業と中大規模木造建築事業を一体的に推進する体制としました。米国における不動産開発事業においては、不確実な事業環境を踏まえ、物件売却のみならず安定収益源の拡充と資本効率の向上を推進してまいります。国内の中大規模木造建築事業においては、株式会社熊谷組や当社子会社であるコーナン建設株式会社との更なる協業強化を図る等、中大規模木造物件の受注拡大に努めてまいります。 なお、住宅・不動産投資リスクに関しては、販売用不動産の在庫状況の定期的な確認や保有不動産の市場価値の計測等、社内規程に基づくモニタリングを継続的に実施し、市況に応じた機動的な対応を可能とする体制整備に一層努めてまいります。 資源環境事業におきましては、再生可能エネルギー事業において、各発電所の安定稼働に引き続き取り組むとともに、木質燃料調達コストの低減に努めてまいります。また、森林資源事業においては、新たな販売先の開拓や木材の用途開発を進めることで、収益性の向上を目指してまいります。このほか、森林ファンド事業において、優良森林アセットの選別及び取得に取組み、安定した森林管理・運営に努めてまいります。 *2026年1月より、事業部門の名称を「建築・不動産事業」から「海外住宅事業」に変更しております。 (SDGs(持続可能な開発目標)達成及び持続可能な社会の実現への貢献) 当社グループは、長期ビジョン「Mission TREEING 2030 ~地球を、快適な住まいとして受け継いでいくために〜」において、事業活動を通じて基盤となる「地球環境への価値」、そこから成り立つ「人と社会への価値」、「市場経済への価値」を社会に提供するため、9つの重要課題を特定しました。 中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase2」では、引き続き基本方針の一つに「事業とESGの更なる一体化」を掲げ、重要課題それぞれにSDGsと紐づいた個別指標を設定しております。これらの達成を通じて、SDGsをはじめとする社会の期待に応え、企業価値の向上に努めてまいります。 ①環境・気候変動への対応 気候変動問題に関しましては、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言等の国際的な枠組みに基づいた情報開示や、SBT及びRE100の達成等に向けた取組を着実に進めてまいります。また、自然関連課題への取組についても、2023年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)提言に沿った開示を行う意向を表明するとともに、2025年2月には「Mission TREEING 2030 Phase3」におけるネイチャーポジティブ実現に向けた具体的な目標設定に向け、「ネイチャーポジティブステートメント」を策定しました。脱炭素に次ぐテーマとして、生物多様性、自然保全・回復に向けた取組を推進してまいります。 ②人的資本及びDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)推進 当社グループは、グローバル化の進展や事業の多様化に対応した人財の継続的確保・育成・エンゲージメントの向上を図るとともに、新規事業の創出や既存事業の変革を「形にするちから」を有する人財の確保・育成に取り組んでおります。 人財戦略として、「事業の変革と創造を担う人財の確保・育成」、「社員のパフォーマンスを最大化する仕組みと自由闊達な企業風土」、「健康経営の推進」の3つの柱を定め、強固な事業基盤を構築し、長期ビジョンの実現をめざしております。 DEI推進は、事業を発展させるための重要な要素の一つとして位置づけております。「住友林業グループDEI宣言」のもと、多様な能力や価値観を新たな挑戦や成長につなぐため、性別や国際、年齢等にこだわらず優秀な人財の雇用や管理職への登用を行うほか、誰もが力を存分に発揮できる公平な環境をつくることで、DEIを推進しております。 当社グループは、以上の取組とともに、社会の変化を見据え、株主の皆様をはじめとするステークホルダーの声に耳を傾けながら、コーポレート・ガバナンスを充実させ、環境共生、お客様満足の向上、人権・多様性尊重、リスク管理・法令遵守に関する取組を引き続き強化し、企業価値の更なる向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク11,410字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1)リスクマネジメントの目的および体制について 当社グループでは、グループにおけるリスクを的確に把握し、対応策を策定・実施することでリスクの顕在化を回避するとともに、顕在化した場合には、損害の最小化、拡大防止、再発防止を図ることを目的にリスクマネジメントを推進しております。また、リスクを「当社グループおよびステークホルダーの人命、人権、事業、資産、信用等に不確実性を生じさせ、経営目的の達成を妨げる可能性のある事象」と定義し、事業活動に伴うリスクが連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)に重大な影響を及ぼす可能性を踏まえて、リスクマネジメント体制を整備しております。 当社では、グループ全体のリスクマネジメント体制を強化するため、「リスク管理規程」を制定し、住友林業の執行役員社長を住友林業グループのリスク管理最高責任者、コーポレート本部長をリスク管理最高責任者補佐、各本部の本部長をリスク管理責任者、主管者をリスク管理推進者に選任しております。同規程にて、リスクを「経営戦略リスク」(経営戦略を実行するための経営判断上のリスク)、「事業リスク」(経営の意思決定後、事業遂行において発生するリスク)、「事業継続リスク」(自然災害等の不測の事態により事業の継続に支障が生じるリスク)に分類しております。「経営戦略リスク」については、重要事項につき経営会議で事前協議を実施し、取締役会にて意思決定・監督を行い、「事業リスク」についてはリスク管理委員会を設置し、リスクマネジメントを行っております。 リスク管理委員会は、執行役員社長を委員長とし、各本部の本部長及び管理担当部長、並びに経営企画部、人事部、法務部、ITソリューション部、サステナビリティ推進部の各主管者等を委員として構成され、四半期ごとに開催しております。当委員会では、各部門から抽出されたリスク内容の分析、評価を行った上で重点管理リスクを選定し、特に重要度の高い重点管理リスクの対応進捗について優先的にモニタリングを行っております。この委員会の配下には、コンプライアンス小委員会及び事業継続マネジメント(BCM)小委員会を設置し、グループ横断的なリスクと位置づけるコンプライアンスリスク及び事業継続リスクについて、対応の実効性を高めるための活動を展開しております。これらの活動内容は取締役会に報告・答申しております。また、内部監査室は、各部門及びグループ会社への内部監査を通じてリスク管理状況を確認し、その監査結果を取締役会へ報告しております。 (2)主要な事業等のリスクについて 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響については、具体的な内容を見積もることは困難であるため記載しておりませんが、グループ全体で継続的なモニタリングと対応策の検討を行っております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①国内外の住宅・不動産市場の動向に関するリスク <リスク> 当社グループの業績は、国内外における住宅・不動産市場の動向に大きく依存しております。 国内外の経済状況の低迷や景気の見通しの後退、それらに起因する雇用環境の悪化、インフレ圧力の増大、及び個人消費の落ち込みは、お客様の住宅・不動産購買意欲を減退させる可能性があります。また、各国の金利政策や住宅関連政策の変更、地価の変動、木材等の資材価格の変動による建築コストの変動等も、お客様の住宅・不動産購買意欲に大きな影響を与えるため、これらの顧客ニーズの変化が住宅・不動産市況やコスト構造を悪化させ、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 <対策> 国内の住宅・不動産事業では、以下の対策により、当社の独自性を強調し、住宅・不動産市場における優位性の確保を図っております。 (イ)戸建注文住宅事業では、当社独自の商品や技術力・設計力を活かした提案を強化し、お客様の様々な要望にお応えすることで、受注拡大に努めております。具体的には、環境配慮型商品の受注に注力するとともに、こだわりの質感のある床材やバリエーション豊富な建具、それらと調和するオリジナルキッチンにより、お客様の要望に沿った様々な室内空間を実現する提案等を行っております。 (ロ)その他の住宅・不動産事業に関して、分譲住宅事業及び賃貸住宅事業では、多様化するライフスタイルに対応して、高性能でより快適な住環境を提供することに努めております。リフォーム事業では、高い技術力を活かした耐震・制震提案や環境配慮提案に積極的に取り組み、中大規模木造建築事業では、建築物の木造化・木質化を推進しております。 海外の住宅・不動産事業では、以下の対策により、参入する市場を分散し、収益基盤の多様化と事業の多角化を図っております。 (イ)米国では、人口成長の著しい都市圏において、当社グループ傘下の各事業会社がエリアに根付いた事業を推進すると同時に、当社グループ全体としてスケールメリットを発揮することで、Local BuilderとNational Builderの双方の利点を活かすことができるポジションで事業を展開しております。また、資材・部材供給体制の安定・効率化、コストダウン、施工安全管理の標準化、工期短縮、建築現場からの廃棄物の抑制等を図る、屋根・床トラス製造からフレーミング工事までの一貫したサービスを提供する「Fully Integrated Turnkey Provider(FITP)」事業を推進しております。さらに、集合住宅・商業施設等の不動産開発事業や宅地開発等、戸建住宅以外の新規事業の取り組みを加速し、事業の多角化を進めることで、事業環境変化への体制を強化しております。 (ロ)豪州では、米国に次ぐ海外木造住宅市場であり、引き続き住宅需要が見込まれる環境下において、資産保有リスクを抑えた事業展開を行っております。注文住宅のみならず分譲住宅においても、一次取得者向けから高級住宅まで、幅広いニーズに対応しております。 (ハ)アジアは、中長期で成長が期待されるエリアであり、短期の市場変動による業績への影響を避け、中長期の成長を取り込む収益構造を構築しております。日本国内で培った高い設計力、施工管理、環境性能向上等のノウハウの活用により、戸建、分譲マンション、マスタープラン等を中心に事業を展開しております。 また、国内外での住宅・不動産事業の投資実行においては、不動産投資リスクに関する社内ルールの運用を徹底し、事業規模拡大に伴う不動産投資残高の増加に対して、各国の住宅マーケットの的確な把握とモニタリング、適正な在庫管理の徹底を図るなど、投資リスクの低減に努めております。 ②原材料、木材・建材等の調達・販売に関するリスク <リスク> サプライヤーの倒産や地政学リスク等の顕在化により、原材料や木材・建材等の商品の調達が困難になった場合に、取引先への商品の納入や住宅・不動産の施工が遅延する可能性があります。また、調達価格が高騰し、価格上昇分を販売価格に転嫁できない場合は、業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 <対策> 当社グループではリスクを最小化するために以下の対策をとっております。 (イ)木材・建材等の流通事業では、当社グループの国内外での調達力を活かし、主要な原材料や木材・建材等の商品について、複数の産地からの仕入れ、仕入拠点の拡充、新たな樹種の用途開発等に取り組むことで、安定供給の維持及び調達価格の適正化に努め、サプライチェーンの強靭化を図っております。 (ロ)住宅・不動産事業では、資材調達の遅延リスクの対策として、各サプライヤーとの生産情報の共有、複数社からの購買、サプライヤー評価を定期的に実施するなど、資材の安定調達の体制強化を図っております。国内においては国産材の活用推進にも取り組んでおります。また、調達価格高騰に対しては、仕様の変更や施工の合理化によるコストダウン等により、コスト上昇の抑制に取り組んでおります。 ③国内の建設技能労働者の減少に関するリスク <リスク> 国内の建設業においては、建設技能労働者の高齢化及び若者離れが進み、建設業就業者数は長期間にわたり減少傾向にあります。建設業は労働集約型の産業であり、必要な建設技能労働者を確保できず、施工体制の維持が困難になった場合、住宅事業の受注物件の着工の遅れや工期の長期化及び労務費の高騰等により、業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 <対策> 当社グループではリスクを回避するために以下の対策をとっております。 (イ)建設技能労働者の確保について、当社グループの施工会社において若手社員を積極的に採用し、企業内訓練校である住友林業建築技術専門校にて建設技能職の教育・育成を行っております。当社の協力施工店に対しては社員大工の採用支援を行うことにより、将来に向けた施工力の維持に努めております。また、建設技能労働者の処遇の改善として、定期的に建築工事の発注価格について協議を行い、労務費の適正化を図っております。 (ロ)現場施工の生産性の向上について、各種プレカットやプレセット*化の推進、納まりのモジュール化により、工事現場の工数削減による生産合理化を推進しております。また、中長期的な市場の変化を見据え、抜本的な構造改革を行うための専門部署を設置し、DX等の推進を行っております。 *プレセットとは、部材や構造物の一部を工場で事前に組み立てること。 ④法的規制等に関するリスク <リスク> 当社グループは、国内外において、木材建材事業や住宅・不動産事業をはじめ人々の生活に関する様々な事業を行っております。各事業を取り巻く法規制は多岐にわたり、建築基準法、建設業法、建築士法、宅地建物取引業法、住宅品質確保促進法、森林法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、金融商品取引法、介護保険法等に加え、会社法、労働基準法、労働安全衛生法、個人情報保護法、公益通報者保護法等、多くの法規制に従う必要があります。また、海外においてはそれぞれの国・地域の法律や規制の適用を受けます。当社グループでは次のような対策によりこれら法規制の遵守に努めておりますが、これらの法規制に適合しない事態が発生した場合、罰金や、行政処分による事業活動の制約によって社会的信用が低下し、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 <対策> 当社グループではリスクを回避するために以下の対策をとっております。 (イ)当社総務部では、国内グループ会社に対して、各種法令の遵守状況について一斉点検を実施しております。実施後には、点検で見つかった指摘事項について、各グループ会社にフィードバックを実施し、各社が体制の強化や是正に取り組むよう指導しております。 (ロ)各事業本部管理部門による、支店や建築現場に対する監査や実査を実施しております。 (ハ)海外事業については、各事業本部主管部門及び各エリアに設置した統括会社による海外グループ会社に対するガバナンス体制を構築し、コンプライアンスの強化やリスクマネジメントを推進しております。 (ニ)上記の点検や監査は、事業に応じて取得しているISO規格に基づいて実施するなど、実効性のあるマネジメント体制を構築しております。 ⑤為替に関するリスク <リスク> 当社グループは、海外グループ会社を通じて海外での事業活動を展開しているほか、木材・建材の外貨建ての輸出入取引や三国間取引を行っております。海外での事業活動及び外貨建ての取引では、為替変動により外貨建ての収益及び費用の円換算額が増減したり、為替換算調整勘定を通じて純資産が増減したりするリスクが存在します。 <対策> 中長期的な為替レートの変動によるリスク等を完全にヘッジすることは困難ですが、外貨預金・為替予約を行うなどの対策を取り、為替レートの短期的な変動によるリスクを最小限にするように努めております。 ⑥資金調達に関するリスク <リスク> 当社グループは、金融機関からの借入、社債の発行等により資金調達を行っております。そのため、市場金利の上昇、金融市場の混乱や当社格付の低下等により資金調達に制約を受けるとともに資金調達コストが上昇し、その結果、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対策> 調達手段をバランスよく組み合わせること、年限を適切に分散することで安定的な資金調達及び金利変動の影響低減を図るとともに、格付の維持向上に向け財務規律を重視した経営を行っております。 ⑦品質保証に関するリスク <リスク> 当社グループは、国内外で取扱商品・サービス及び住宅等の品質管理に万全を期しておりますが、予期せぬ事態や人為的ミスによる重大な品質問題等が発生することを、完全に回避することはできません。具体的には、品質保証責任を問われる住宅等の重大な欠陥、有料老人ホーム運営事業等における高齢者向け事業特有の事故などが発生する場合があります。また、特に海外においては、品質不良を原因とするクラスアクション等の訴訟により、高額の賠償責任や対応費用が生じるリスクがあります。さらには、合法性や持続可能性に疑義のある木材の調達により、政府によるペナルティや環境保護団体等からの批判を受けるリスクがあります。 <対策> 当社グループでは「住友林業グループ品質方針」を定め、当社グループから生み出される全ての商品やサービスは品質そのものであるという認識のもと、全員参加による「ZERO DEFECTS(ゼロディフェクト)」を追求し、次のような対策を通じた品質の向上に取り組んでおります。 (イ)法規制に適合する部材の使用、有資格者の適切な配置、適切な施工体制の整備を徹底しております。 (ロ)戸建住宅事業において、長期保証制度を設け、きめ細やかなアフターサービスを提供しております。 (ハ)有料老人ホーム事業においては、オペレーションミスによる事故を回避するため、サービス提供手順のマニュアルを作成し、周知を徹底するとともに、服薬支援システムや見守りシステムといったIT機器の導入を促進しております。また、施設内でインフルエンザ等の感染症が蔓延するのを防止するため、感染症対策のマニュアルの整備や定期的な研修等の対策を講じております。 (ニ)木材の調達に関しては、調達部門及びサステナビリティ推進部門による「木材調達委員会」を定期開催し、合法性と持続可能性の確認及び勉強会等を含む情報共有を実施しております。 ⑧取引先への信用供与に関するリスク <リスク> 当社グループは取引先に対して売上債権等の信用供与を行っており、取引先の支払い不能等が顕在化した場合、実際に発生する損失が現在の見積りを超過し、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 <対策> このような取引先に関わる信用リスクの低減を図るため、各取引先の状況に応じた与信上限の厳格な設定を行うとともに、信用保険の付保等、日常的な債権管理を強化し、万一の損失発生時の財務影響を最小限に抑える体制構築に注力しております。 ⑨海外での事業活動に関するリスク <リスク> 当社グループは、海外で事業活動を展開しているほか、海外商品の取扱い等、海外の取引先と多くの商取引を行っております。各国の政治・経済・社会情勢の変化を注視し、現地の法規制等の遵守、贈収賄防止、従業員による不正行為の防止等に努めておりますが、進出先によっては、法令や規制の適用や運用、関連制度の整備状況、商取引上の慣例に違いがある場合があります。こうした環境下で社内管理が不十分な場合、法規制への違反や不法行為等のコンプライアンス違反が発生し、高額の金銭の流出事件が発生したり、現地政府からペナルティを受けたりした場合、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 <対策> 当社グループではリスクを最小化するために以下の対策をとっております。 (イ)国別・事業別のリスク特性を反映したハードルレートを設定し、「投資の意義」「投資・資産効率の向上」等を重視した戦略的資源配分を行っております。 (ロ)各国の法令・規制に関する情報収集体制を整備するとともに、海外グループ各社においては職務権限規程等、社内規程の適切な運用によりガバナンス体制を強化し、コンプライアンスの徹底に努めております。 (ハ)社内監査、会計監査、税務調査等で発覚した指摘事項を海外グループ各社で共有し、より効果的な管理体制の構築に努めております。 (ニ)海外グループ各社に、贈収賄防止規程を整備しております。 (ホ)海外出張者・海外駐在員に対し、渡航前に安全教育や危機管理研修を実施しております。 ⑩国内外で管理・保有する森林に関するリスク <リスク> 当社グループは、国内社有林で計画的な森林経営を展開するほか、海外でも広大な植林地等を管理・保有し、生物多様性の保全や地域社会の発展に貢献するための活動を実施しております。国内外で管理・保有する森林では、以下のような取り組みやリスク対策を実施しておりますが、大規模な森林火災や病害虫による植林木の損失、誤った伐採量の試算による過剰伐採、地域住民からの反発、環境保護団体からの批判活動が長期間続いた場合には、これらのリスクの顕在化が、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 <対策> 当社グループではリスクを最小化するために以下の対策をとっております。 (イ)国内外で管理・保有する森林で、植林・育林・収穫を計画的かつ継続的に実施する保続林業の考え方を基本に、持続可能な木材生産に努めております。過剰に木材を伐採することがないよう、中長期的な伐採計画の立案と、これに沿った森林経営を実施しております。 (ロ)森林火災防止のため、火災リスクの高い時期における関係者以外の管理・保有地への立ち入り規制や、数値化した火災リスクに応じた現場オペレーションの制定・遵守等を実施しております。また、火の見櫓から煙の発生を監視したり、パトロールを実施したりするなど、早期の火災発見体制も整備しております。 (ハ)植林木の育成が阻害されないよう、計画的な間伐や下草等の刈払いなどの植林事業地全体の日常的な管理を徹底しております。また、適時生育状況をモニターすることにより病虫害を防止するとともに、獣害防止にも努めております。 (ニ)国内外で管理・保有する森林を取り巻く地域社会への貢献に努め、地域社会の発展に寄与する事業を展開しております。特に大規模植林事業を展開するインドネシアやパプアニューギニアでは、地域の雇用創出、ライフライン設備の建設、環境教育等の活動を地道に展開し、地域に根差した活動を目指しております。 (ホ)国内外における森林資源の管理・活用拡大にあたっては、気候変動対策や生物多様性保全に配慮した取り組みを実施しております。具体的には、植林計画立案時の、地形や地質、生息する希少動物の把握に至るまでの詳細な調査実施などに努めております。 ⑪重大労働災害発生に関するリスク <リスク> 当社グループの事業活動において、高所からの転落事故、機械設備への巻き込まれ事故など、重大な労働災害が発生する可能性があります。 重大な労働災害が発生した場合、貴重な人財の損失、作業の一時中止や遅れによる納期遅延、安全管理体制の見直しによる追加コストの発生、損害賠償責任の発生、さらには企業イメージの低下による受注機会の損失等、当社グループの事業活動、経営成績等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 <対策> 「住友林業グループ労働安全衛生方針」を定め、「SAFETY FIRST(セーフティファースト)」という基本的な考えのもと、各事業場において、安全パトロール、リスクアセスメント、ヒヤリ・ハット活動の実施、労働災害発生事案に対する原因究明・再発防止策の推進等などにより、労働災害発生リスクの低減に努めております。 また、使用する重機の安全装置や作業者の安全装備を充実させるとともに、積極的な従業員教育を実施するなど労働安全衛生体制の整備にも取り組んでおります。 ⑫情報セキュリティに関するリスク <リスク> 当社グループは、国内外の住宅・不動産事業等においてお客様に関する膨大な個人情報を保有しており、筑波研究所等の研究機関においては長年の研究成果等の大量の機密情報を保有しております。重要な情報の管理には万全を期しておりますが、個人情報等を含む書類・社給端末の盗難、従業員及び委託先等の人為的ミスなどの内部要因による情報漏洩、及び悪意ある第三者からの攻撃などの外部要因による情報漏洩を完全に回避することは困難です。個人情報が外部に流出した場合には、お客様及びマーケット等からの社会的信用の失墜や被害にあわれたお客様からの損害賠償請求を招く可能性や、会社の機密情報が流出した場合には、市場における競争力の低下や共同研究先からの損害賠償請求等を招く可能性があり、これらの情報セキュリティリスクの顕在化は、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 <対策> 当社グループではリスクを低減するために以下の対策をとっております。 (イ)全従業員を対象に、個人情報や機密情報の取り扱いに関する教育や訓練を定期的に実施しております。 (ロ)ハードディスクを暗号化したモバイルパソコン、仮想ネットワーク等を導入し、業務内容や働きかたに合わせたIT環境を整備することで、端末紛失時の情報流出リスクに対応しております。 (ハ)研究・開発に関する機密情報等、企業秘密を取り扱う案件では、必ず関係先と秘密保持契約を締結しております。 (ニ)内部からの情報漏洩と外部からの侵入の両方に対するセキュリティ強化のため、多層防御システムを構築しております。また、システム担当者による情報漏洩を防ぐため、社内システム部門の承認手順を多重化するなどの対策を実施しております。 (ホ)サイバー攻撃全体への対応として、セキュリティ専門組織であるCSIRT(Computer Security Incident Response Team)・SOC(Security Operation Center)体制を外部専門会社とも連携しながら整備し、有事の際の対応力を強化しております。また、有事対応の実効性を高めるため、CSIRT・SOC及び広報などの関連部署を対象にサイバーセキュリティ演習を実施しております。 (ヘ)サプライチェーンセキュリティの強化として、適宜、主要取引先のセキュリティ対策状況の調査を実施するとともに、取引先に対する個人情報取り扱い状況の調査や専用サイトでのセキュリティの注意喚起、取引先の情報セキュリティ意識向上と対策強化に向けた啓発活動を推進しております。 ⑬退職給付会計に関するリスク <リスク> 当社グループは、退職給付会計に係る数理計算上の差異について、発生年度に一括して費用処理する方法を採用しております。期初時点での想定よりも年金資産の運用環境が悪化した場合や、退職給付債務の計算に用いる割引率が低下した場合、数理計算上の差異の償却費用が発生し、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 <対策> このような数理計算上の差異の発生に伴う損益変動リスクに対応するため、確定給付型と確定拠出型を組み合わせた退職給付制度を導入しているほか、年金資産の運用において安全性と収益性を考慮した適切な投資配分などを行っております。 ⑭気候変動・自然や生物多様性の損失などをはじめとする環境に関するリスク <リスク> 気候変動によって生じる異常気象や、自然や生物多様性の損失などは、当社グループの企業努力だけでは回避することが困難であり、地球環境や世界経済に重大な影響を与えるおそれがあると同時に、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 <対策> 持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを経営理念とする当社グループでは、持続可能性の観点から気候変動や自然関連課題に関するリスクを主要なリスクと捉え、様々な取り組みを実施しております。その内容については、「第2 事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおりであります。 ⑮自然災害等に関するリスク <リスク> 大規模な地震や風水害等の自然災害、戦争、火災、テロ、新型インフルエンザ等を含む重篤な感染症、暴動等の危機事象が発生し、従業員の生命に危機が生じるような緊急事態に陥った場合、事業継続が困難となる可能性があります。 <対策> これらのリスクに対し、当社グループでは、全社的な事業継続マネジメント(BCM)を推進しております。具体的には、緊急事態の発生による事業中断の影響を最小限に抑えることを目的として「BCM規程」を制定し、事象別の事業継続計画(BCP)を策定しております。BCPの実効性を確保するため、データ保存の二重化、安否確認システムの導入、帰宅困難対策、防災訓練、必要物資の備蓄などを実施しているほか、本社機能喪失を想定した代替拠点の整備や、平常時からのテレワーク環境の整備等によるリスク分散にも取り組んでおります。 ⑯人権の侵害に関するリスク <リスク> 当社グループはその幅広い事業活動を通じて多くの人に影響を及ぼすことから、人権を尊重する責任が求められております。また、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」などをはじめとした国際原則も策定されております。当社グループの事業活動において、先住民族・コミュニティの権利、労働安全衛生への配慮が不十分であるなど、直接又は間接的に人権に負の影響を及ぼした場合、当社グループに対する信頼・信用が失墜するおそれがあります。その結果、当社製品(建設資材・住宅)のボイコットや、企業評価の低下による投融資の引き揚げなど、経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 <対策> 当社グループでは、バリューチェーンにおける人権リスクを主要なリスクと捉え、次のような取り組みにより、その把握と停止、防止、低減に努めております。 (イ)当社グループでは、住友林業グループ人権方針を策定し、国際的な原則や指針に準拠した人権尊重の考え方を定めております。ビジネスパートナーに対してもこの内容を含む方針の浸透を図り、必要な場合には、ビジネスパートナーによる人権尊重の取り組みに対して可能な限りの支援を行っております。 (ロ)人権デューデリジェンスのしくみを通じて、人権への負の影響を特定しております。事業本部ごとにバリューチェーン上のステークホルダーにおけるリスクのマッピングを行い、インパクトを分析し、事業本部ごとの人権リスクの重要度・優先度の洗い出しを行っております。特定されたリスクについては、それぞれの事業ごとにリスクの低減・是正のための対応を行っております。 (ハ)当社グループ全社員に、人権に関するeラーニングの受講を毎年義務付けております。また、国内の新入社員研修では人権に関する講義を行い、当社の新任主管者研修においても人権の講習を取り入れております。
経営成績の分析 (MD&A)8,663字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績 当期の世界経済は、米国では、AI関連需要を背景とした設備投資が堅調に推移したものの、トランプ政権による関税引き上げ政策がもたらしたインフレ圧力、政府機関の長期閉鎖、不法移民問題への強硬な対策等が消費者マインドを悪化させ、景気拡大ペースは減速しました。欧州経済は個人消費の底堅さに支えられ、景気の持ち直し傾向が続きました。わが国経済は、継続的な物価上昇や米国通商政策の影響を受けつつも、設備投資と個人消費の回復基調が見られ、全体として緩やかな景気回復が進みました。 住宅市場に関しましては、国内では、建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律(建築物省エネ法)等の改正に伴う駆け込み需要の反動減や、資材価格高騰による住宅価格上昇や実質賃金のマイナス継続の影響もあり、新設住宅着工戸数は減少しました。米国では、住宅価格や住宅ローン金利の高止まりと消費者の住宅購買意欲の減退と買い控えにより、厳しい市場環境が続きました。豪州では、政策金利引き下げの影響により需要が拡大し、販売価格が上昇するなど、市場は回復の動きが見られました。 このような事業環境のもと、当社グループは、当期を初年度とする3年間の中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase2」をスタートさせました。本中期経営計画の全体テーマを「飛躍的成長に向けた改革と具現化の3年」と位置付け、5つの基本方針として「脱炭素化への挑戦」、「稼ぐ力の向上」、「グローバル展開の深化」、「経営基盤の強化」、「事業とESGの更なる一体化」を掲げました。当期は、国内において、賃貸用マンションの開発を行う不動産事業会社を買収し、賃貸住宅事業の拡大に取組みました。米国においては、戸建住宅事業の安定成長に向け事業基盤を拡充するべく、現地子会社2社を統合し経営体制の効率化を進めるなど、当社グループのより一層の成長に向けた事業の推進に注力しました。 その結果、売上高は2兆2,675億77百万円(前期比10.4%増)、営業利益は1,687億24百万円(同13.3%減)、経常利益は1,749億円(同11.6%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1,066億66百万円(同8.5%減)となりました。なお、退職給付会計に係る数理計算上の差異はプラス26億14百万円となり、数理計算上の差異を除いた経常利益は1,722億73百万円となりました。 (事業セグメント別の経営成績) 事業セグメント別の業績は、次のとおりです。なお、各事業セグメントの売上高には、事業セグメント間の内部売上高を含めています。 <木材建材事業> 流通事業におきましては、バイオマス発電向けの木質燃料の拡販に注力し、販売数量が増加したものの、国内における新設住宅着工戸数の減少を背景に、木材、建材等の販売においては厳しい状況が続いたことから、業績は伸び悩みました。また、当社は昨年8月に、木材建材流通業界の持続的成長に向けて、建材流通事業を展開するジオリーブグループ株式会社と資本業務提携契約を締結しました。本提携により、両社の保有する機能とノウハウを組み合わせた事業を推進し、独自のサプライチェーンと強固な収益基盤の構築を目指してまいります。 製造事業におきましては、国内において、住宅事業の堅調な受注・販売状況を背景に、内装建材の売上高は増加したものの、原材料価格等の高騰により、業績は伸び悩みました。海外においては、インドネシアにおける合板事業の販売数量が減少したこと及びベトナムにおけるパーティクルボード事業の販売価格が下落したことから、業績は伸び悩みました。また、昨年7月に米国ルイジアナ州で製材事業会社を子会社化し、同国における当社グループ内の住宅事業会社へ木材製材品を供給すること等によりシナジーを創出し、更なる事業拡大を進めてまいります。 なお、国内外のM&Aに伴う負ののれんの発生等により、経常利益は前期より増加しています。 以上の結果、木材建材事業の売上高は2,529億74百万円(前期比0.1%減)、経常利益は127億55百万円(同27.5%増)となりました。 <住宅事業> 戸建注文住宅事業におきましては、1,500の間取りから選択するセミオーダー商品「Forest Selection BF」や、設計力・提案力を生かした「邸宅設計プロジェクト」等、顧客ニーズに合わせた価値の訴求に努めたこと等により、受注は堅調に推移しました。また、前期までの好調な受注状況を背景に、販売棟数及び販売単価も上昇したことから、業績は堅調に推移しました。 賃貸住宅事業におきましては、事務所や医療施設等の木造化・木質化を推進する事業用建築ブランド「The Forest Barque(ザ・フォレスト バーク)」の受注が堅調に推移したほか、賃貸住宅商品における販売単価が上昇したことにより、業績は堅調に推移しました。 また、当社は、昨年5月、東京・大阪を中心に「LEGALAND」ブランドで賃貸用マンションを開発し、土地仕入れから開発、賃貸、売却まで一貫体制で事業を展開する株式会社LeTechを子会社化し、賃貸住宅事業の拡大に取組みました。 分譲住宅事業におきましては、都心部における高品質な戸建分譲住宅のニーズに応えるべく「邸宅分譲プロジェクト」を開始するなど、販売促進に注力したものの、販売棟数が減少したことから、業績は伸び悩みました。 リフォーム事業におきましては、断熱性能の向上をはじめとする環境配慮型リフォームの受注を促進したことに加え、「住友林業の家」のオーナー様向けの需要の掘り起こしに注力したことから、業績は堅調に推移しました。 以上の結果、住宅事業の売上高は5,853億81百万円(前期比7.9%増)、経常利益は412億64百万円(同17.3%増)となりました。 <建築・不動産事業> 米国での戸建住宅事業におきましては、当社グループが事業活動を展開しているテキサス州、メリーランド州、ユタ州及びワシントン州等の地域において、住宅ローン金利の高止まりや経済の先行き不透明感等により住宅購入層の様子見姿勢が続いたことから、販売戸数が減少し業績は伸び悩みました。 トラス及びパネルの設計、製造、配送、施工までを一貫して提供し生産体制の合理化等を図るFully Integrated Turnkey Provider事業(FITP事業)においては、工場の新設等により売上高は増加したものの、戸建住宅と集合住宅市場の着工が低迷したこと等により、業績は伸び悩みました。 不動産開発事業におきましては、米国において不動産市況の停滞を背景に、当期に予定していた集合住宅及び商業複合施設の売却を一部延期したことから、業績は伸び悩みました。なお、昨年9月には米国ワシントン州シアトル近郊において、株式会社熊谷組、芙蓉総合リース株式会社及び現地大手デベロッパーとの協業により木造、一部鉄筋コンクリート造の混構造の賃貸用集合住宅物件を着工し、建築時のCO2排出量の削減や炭素固定による脱炭素化に寄与する取組を推進しました。 豪州での戸建住宅事業におきましては、政策金利の引き下げ等により事業環境が改善し、西オーストラリア州の住宅市況が好調に推移したことに加え、2024年11月に持分を取得した同国最大手の住宅会社であるMetriconグループの連結効果により、業績は堅調に推移しました。 国内の中大規模木造建築事業では、当期は東京都世田谷区の大学学生寮が竣工したほか、東京都千代田区で昨年3月に株式会社熊谷組との共同企業体により木造オフィスビルを着工する等、中大規模建築分野の木造化・木質化を推進しました。 以上の結果、建築・不動産事業の売上高は1兆4,111億36百万円(前期比13.8%増)、経常利益は1,197億3百万円(同18.8%減)となりました。 <資源環境事業> 再生可能エネルギー事業におきましては、木質バイオマス発電所が安定的に稼働しましたが、木質燃料価格の高止まりにより、業績は伸び悩みました。 森林資源事業におきましては、ニュージーランドにおいて発生した豪雨・暴風による風倒木被害の影響や、パプアニューギニアの植林事業の販売数量及び販売単価が下落したことにより、業績は低迷しました。 なお、当社は国内林業の活性化を進めるべく、三井住友信託銀行株式会社との合弁会社を通じて、森林伐採跡地を取得し再造林を進める取組を開始しました。本取組を通じて、再造林による森林再生とともに、公益的価値の高い炭素クレジットの創出及び木材生産により収益を見込み、両社の強みを掛け合わせた事業モデルの確立を目指してまいります。 以上の結果、資源環境事業の売上高は267億63百万円(前期比0.7%減)、経常損失は12億81百万円(前期 経常利益2億36百万円)となりました。 <その他事業> 当社グループは、上記事業のほか、有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の運営事業、住宅顧客等を対象とする保険代理店業等の各種サービス事業等を行っています。また、株式会社熊谷組に係る持分法による投資利益も含まれます。 その他事業の売上高は281億14百万円(前期比2.9%増)、経常利益は48億89百万円(同593.1%増)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ①生産実績 当社グループの展開する事業は多様であり、生産実績を定義することが困難であるため記載しておりません。 ②受注実績 当連結会計年度における住宅事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   2024年12月期比 (%)   受注残高 (百万円)   2024年12月期比 (%) 住宅事業(提出会社)   446,507   +7.0   402,595   +13.2 (注) 1 住宅事業のうち、提出会社における注文住宅及び賃貸住宅の該当金額を記載しております。 2 受注高には、当連結会計年度の新規受注に加えて、期中の追加工事によるものが含まれております。 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   2024年12月期比(%) 木材建材事業   252,974   △0.1 住宅事業   585,381   +7.9 建築・不動産事業   1,411,136   +13.8 資源環境事業   26,763   △0.7 報告セグメント計   2,276,254   +10.4 その他事業   28,114   +2.9 調整額   △36,792   - 合計   2,267,577   +10.4 (注) 1 各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。 2 調整額には、特定のセグメントに区分できない管理部門等における売上高を含み、セグメント間の内部売上高を消去しております。 (2)財政状態 当連結会計年度末における総資産は、主に米国における分譲住宅事業の拡大に伴う販売用不動産の増加や、米国における不動産開発事業への投資拡大や新規連結の影響等により、前連結会計年度末より3,045億44百万円増加し、2兆5,720億32百万円となりました。負債は、借入金の増加等により、前連結会計年度末より1,917億21百万円増加し、1兆4,352億46百万円となりました。なお、純資産は1兆1,367億86百万円、自己資本比率は39.0%となりました。 セグメントごとの資産は、次のとおりであります。 <木材建材事業> 当連結会計年度末における木材建材事業の資産は、主に米国における製材事業会社の子会社化による有形固定資産の増加やジオリーブグループ株式会社との資本業務提携契約に伴う投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末より542億23百万円増加し、2,979億62百万円となりました。 <住宅事業> 当連結会計年度末における住宅事業の資産は、主に株式会社LeTechの子会社化による販売用不動産や仕掛販売用不動産の増加等により、前連結会計年度末より547億32百万円増加し、2,910億91百万円となりました。 <建築・不動産事業> 当連結会計年度末における建築・不動産事業の資産は、主に米国の分譲住宅事業の拡大に伴う棚卸資産の増加、米国の不動産開発事業におけるプロジェクト組成に伴う投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末より1,776億52百万円増加し、1兆5,777億64百万円となりました。 <資源環境事業> 当連結会計年度末における資源環境事業の資産は、発電所設備の減価償却費による有形固定資産の減少や木質チップ製造会社における原材料の減少等により、前連結会計年度末より27億91百万円減少し、881億16百万円となりました。 <その他事業> 当連結会計年度末におけるその他事業の資産は、持分法適用会社の投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末より41億32百万円増加し、778億58百万円となりました。 (3)キャッシュ・フロー 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末より22億80百万円増加して2,085億77百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により資金は946億75百万円増加しました(前連結会計年度は270億78百万円の増加)。これは、主に米国における分譲住宅事業の拡大に伴う販売用不動産の増加等により資金が減少した一方で、税金等調整前当期純利益1,802億28百万円の計上等により資金が増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により資金は1,447億43百万円減少しました(前連結会計年度は1,351億3百万円の減少)。これは、主に米国における集合住宅の開発等に資金を使用したこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により資金は507億28百万円増加しました(前連結会計年度は1,332億25百万円の増加)。これは、配当金の支払により資金が減少した一方で、長期借入金の増加等により資金が増加したことによるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、長短の資金使途に応じて最適な資金調達手法を機動的に利用し、資金返済時期の分散や調達コストの低減を実現することを基本方針としております。また、金融機関との取引関係の維持、調達先の分散、複数の金融機関とのコミットメントライン(特定融資枠)の設定など、資金調達リスクを軽減するため様々な対応策をとっております。当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は7,694億64百万円となっております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項については、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 当社は特に以下の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が重要であると考えております。なお、⑤企業結合及び⑥繰延税金資産に関する事項については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」にも記載しております。 ①販売用不動産及び仕掛販売用不動産の評価 販売用不動産及び仕掛販売用不動産について、正味売却価額が帳簿価額を下回る場合、棚卸資産の簿価切下げに伴う評価損を計上しております。正味売却価額の見積りにあたっては、近隣地域における市場価格や直近の販売状況等を踏まえた販売計画に基づいて、当連結会計年度末現在における販売見込額を算定しております。経済情勢や不動産市況の悪化等により、正味売却価額が見込以上に下落した場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において評価損の追加計上が必要となる可能性があります。 ②投資有価証券の評価 その他有価証券のうち、市場価格のない株式等以外のものについては時価法を、市場価格のない株式等については移動平均法による原価法を採用しております。市場価格のない株式等について、その実質価額が取得原価に比べ著しく下落した場合、回復の見込が確実と認められなければ、減損処理しております。市場価格のない株式等の実質価額の見積りにあたっては、投資先の直近の業績や事業計画等を総合的に勘案し、当連結会計年度末現在における回収可能見込額を算定しております。将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は簿価の回収不能が発生した場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において評価損の追加計上が必要となる可能性があります。 ③貸倒引当金 売上債権、貸付金等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を貸倒引当金として計上しております。貸倒懸念債権等特定の債権の回収可能性の見積りにあたっては、直近の回収状況や取引先の経営状況等を総合的に勘案し、当連結会計年度末現在における回収可能見込額を算定しております。取引先の財政状態及び業況が見込以上に悪化した場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において引当金の追加計上が必要となる可能性があります。 ④固定資産の減損 減損の兆候がある資産又は資産グループについて、そこから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が減損損失判定時点の帳簿価額の合計を下回る場合、減損損失判定時点の帳簿価額の合計と回収可能価額との差額を減損損失として計上しております。回収可能価額は、正味売却価額又は使用価値のいずれか高い方の金額としており、正味売却価額については、売却予定価額又は鑑定評価額を基に算定し、また、使用価値については、取締役会等で承認された予算及び中長期の事業計画を基礎として、資産グループから生じる将来キャッシュ・フローを見積り、これを現在価値に割り引いております。これらの見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において減損損失の追加計上が必要となる可能性があります。 ⑤企業結合 企業結合により取得した企業又は事業の取得原価は、時価で算定しております。取得原価は、受け入れた資産及び引き受けた負債のうち企業結合日時点において識別可能なもの(識別可能資産及び負債)の企業結合日時点の時価を基礎として、当該資産及び負債に対して配分しております。また、取得原価が企業結合日における識別可能資産及び負債の正味価額を上回る場合にその超過額をのれんとして会計処理しております。 取得原価の配分にあたっては、外部専門家の評価結果も利用した上で、入手可能な過去の情報と将来の見通し及びその仮定に基づいて時価を算定しておりますが、市場環境等の変化により、これらの見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において、のれん及び無形固定資産を含む識別可能資産の減損損失の計上が必要となる可能性があります。 ⑥繰延税金資産 繰延税金資産は、将来の課税所得の見積り、将来減算一時差異の将来解消見込年度のスケジューリング等に基づき、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について計上しております。加えて、当社及び国内の連結子会社については、「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」(企業会計基準委員会 企業会計基準適用指針第26号)に示される企業の分類を考慮して回収可能性を判断しております。将来の課税所得の見積りは、取締役会等で承認された予算及び中長期の事業計画を基礎としております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りや将来減算一時差異のスケジューリングに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において繰延税金資産の調整額を収益又は費用として計上する可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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