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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

中山製鋼所

NAKAYAMA STEEL WORKS, LTD.5408 · Prime · 鉄鋼

鉄鋼一貫メーカー。薄板・鋼板を中心に、建設・自動車向けなど多様な産業へ鋼材を供給。

概要

中山製鋼所は1923年に創業された鉄鋼メーカーである。大阪市大正区に本社を置き、鋼板・鋼管などの条鋼製品を中心に製造・販売する。従業員数は1,285名で、売上高は約1,483億円(2026年3月期)。鉄鋼事業を中核とし、エンジニアリング事業や不動産事業も手がける。東京証券取引所プライム市場に上場しているが、2002年に高炉を休止し、現在は電気炉による生産を行っている。

鉄鋼事業を中核とする三つのセグメント

中山製鋼所の事業は鉄鋼、エンジニアリング、不動産の三つに区分される。鉄鋼事業部門が鋼材の製造・販売を行い、連結子会社の三泉シヤーや関連会社の日鉄ボルテンが二次加工を担う。輸送は三星海運が担当し、販売の一部は中山通商や三星商事を通じて行われる。主要株主である阪和興業への販売と原料購入も存在する。エンジニアリング事業では鋼製魚礁やロールの製造、機械の加工組立を手がける。不動産事業では中山興産が不動産の売買・仲介を行う。

売上高1,483億円、減収減益の2026年3月期

2026年3月期の連結売上高は1,483億円で前期比210億円の減収、営業利益は49億円で35億円の減益となった。主因は変電所事故による電気炉の操業停止で、粗鋼生産量が前年度比37.9%減の336千トンに落ち込んだ。代替鉄源の調達コストや設備復旧費用など約16億円の特別損失が発生した。鋼材販売量も減少し、鉄鋼セグメントの経常利益は42億円と前期比36億円の減益。エンジニアリングは小幅な赤字、不動産は安定した収益を確保した。

電気炉専業メーカーへ転換した生産体制

同社はかつて高炉・転炉による銑鋼一貫体制をとっていたが、2002年に第1高炉と第2高炉を休止し、その後転炉やコークス工場も休止。現在は電気炉で鉄源を生産し、外部から調達した鉄源も併用して鋼材や加工品を製造する。2026年4月には日本製鉄との合弁会社NN製鋼合同会社を設立し、船町工場に新電気炉を建設する計画である。新電気炉は生産能力を大幅に増強し、CO2排出量を2013年度比46%削減する目標を掲げる。

業界の中での役割は鉄鋼メーカー(電気炉・圧延)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,483億円
営業利益
49億円
営業利益率
3.3%
純利益
25億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
鉄鋼1,457億円98.2%42億円2.9%
エンジニア リング17億円1.1%0億円0.0%
不動産10億円0.7%7億円70.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鉄鋼主力

鉄鋼製品の製造・販売。当社の鉄鋼事業部門が製造・販売を行い、連結子会社が二次加工や輸送を担う。主要株主である阪和興業への販売、原料購入も行う。

主な製品・サービス1
鋼材(薄板・鋼板等)
建設・自動車など幅広い産業向けの鉄鋼製品。

02エンジニアリング準主力

鋼製魚礁の製造・販売、ロールの製造・販売、機械の加工・組立等を行う。

主な製品・サービス1
鋼製魚礁
漁業向けの人工魚礁。鋼材を加工して製造。

03不動産副次

不動産の賃貸・販売。連結子会社が不動産の売買・仲介、その他サービス事業を行う。

製品と技術

薄板・鋼板などの条鋼製品

鉄鋼事業部門では、薄板や鋼板を中心とした条鋼製品を製造・販売する。これらの製品は建設や自動車など幅広い産業向けに供給される。二次加工品は連結子会社の三泉シヤーや関連会社の日鉄ボルテンでも生産される。2026年3月期の鋼材販売量(圧延鋼材)は874千トンで、前期比10.4%減となった。加工鋼材は299千トンで13.5%減。粗鋼生産は変電所事故の影響で336千トン(37.9%減)に落ち込んだ。

微細粒鋼NFGと大河内記念技術賞

2001年11月、世界初の微細粒鋼(商品名NFG)を開発し、生産・販売を本格展開した。NFGは結晶粒を微細化することで強度と加工性を両立した鋼材である。2004年3月には、微細粒熱延鋼板の製造を可能とする偏芯異径片駆動圧延設備の開発で大河内記念技術賞を受賞した。この技術は薄板の高品質化に貢献している。NFGは自動車や建設分野での省資源・軽量化に寄与する高付加価値製品である。

エンジニアリング事業:鋼製魚礁とロール

エンジニアリング事業部門では、鋼製魚礁の製造・販売のほか、圧延ロールの製造、機械の加工・組立などを行う。鋼製魚礁は漁業向けの人工魚礁で、鋼材を加工して製造される。2026年3月期のエンジニアリング部門の売上高は16.87億円、経常損失は0.2億円と小幅な赤字となった。鋳機部門のコスト増が主因である。同事業は鉄鋼事業の周辺サービスとして位置づけられ、安定した需要があるものの規模は小さい。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

普通鋼電炉で中位、原料高で収益圧迫

中山製鋼所は普通鋼を中心とする電炉メーカー。競合の東京製鐵や合同製鐵に比べ規模が小さく、製品ミックスも汎用品主体。2025/3期の営業利益率4.96%は業界平均並みだが、鉄スクラップ価格上昇や需要減で2026/3期は3.3%へ低下見込み。大手鉄鋼各社との価格競争が激しく、利益率向上が課題。

強み

  • 高炉に比べ設備投資が少なく、需要変動に柔軟に対応できる生産体制。
  • 鉄スクラップを原料とし、環境負荷低減が評価されグリーン需要に適合。
  • 長年の取引で建設・自動車向けなどとの関係が強固。
  • 省エネ設備導入で電力コスト低減を図り、収益性維持に努めている。

課題

  • 鉄スクラップ価格上昇が収益を圧迫し、製品価格に転嫁しきれない。
  • 国内建設需要の減少や自動車の軽量化で鋼材需要が鈍化。
  • 日本製鉄やJFEに比べ生産量が小さく、コスト競争で劣位。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が中山製鋼所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15445東京鐵鋼523億円6.5倍
25541大平洋金属504億円17.6倍
35976高周波熱錬492億円37.8倍
45757CKサンエツ455億円11.9倍
55659日本精線436億円19.9倍
65408中山製鋼所402億円14.0倍
75632三菱製鋼370億円11.7倍
85902ホッカンホールディングス362億円10.1倍
95357ヨータイ347億円13.2倍
107952河合楽器製作所318億円26.6倍
113315日本コークス工業302億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 48件

1923年創業、高炉一貫体制への道

1923年12月、株式会社中山悦治商店として大阪市で創業、資本金50万円で発足した。1929年に薄板工場を操業開始、1933年に第1号平炉を稼働させ、1934年には商号を株式会社中山製鋼所と改称した。1939年7月に第1高炉に火入れし、銑鋼一貫生産体制を確立。同年9月には南海化学工業を合併し、事業を拡大した。1941年に第2高炉も稼働したが、1945年の終戦とともに全工場が操業を休止した。

戦後復興と再び一貫体制へ

1946年5月に電気炉と線材工場の操業を再開し、その後各工場が順次再開した。1949年5月には東京・大阪両証券取引所に上場。1951年に南海化学工業を分離した。1953年3月に第2高炉を再稼働し、再び銑鋼一貫生産体制に復帰。1957年には第1高炉も再開した。1960年代には名古屋製鋼所(愛知県)や清水製鋼所(静岡県)を新設し、生産拠点を拡大した。

連続鋳造導入と転炉化、高炉休止へ

1973年に連続鋳造を開始。1975年に転炉操業を開始し平炉を停止した。1981年には新棒線工場、1983年には新第1高炉を稼働。1990年代には子会社による発電事業(中山共同発電、中山名古屋共同発電)を開始した。2000年に熱延工場を稼働。2001年には世界初の微細粒鋼「NFG」を開発。しかし2002年7月に第1高炉と第2高炉を休止し、高炉一貫体制に終止符を打った。

電気炉専業化と構造改革の時代

高炉休止後も転炉工場やコークス工場は2010年まで稼働したが、同年5月に休止。2012年には厚板工場も休止した。2013年にはスポンサー6社(日本製鉄、阪和興業、日鉄物産、エア・ウォーター、大阪ガス、大和PIパートナーズ)を引受先とする第三者割当増資を実施。同年、中山三星建材や中山通商などを完全子会社化しグループ再編を進めた。2021年に中山棒線、2022年に中山三星建材を吸収合併した。

新電気炉投資と合弁会社設立へ

2025年5月、日本製鉄との間で合弁会社設立と業務提携に関する基本合意を発表。同年11月に合弁契約を締結し、2026年4月にNN製鋼合同会社を設立した。新電気炉は船町工場に建設され、中山製鋼所が賃借して操業する計画である。また、2025年12月にはヨドコウとの業務提携基本合意を公表し、電気炉鋼材の適用拡大を目指す。2030年までにCO2排出量46%削減を目標とする長期ビジョンを推進している。

年表48件を開く

1920年代

  • 1923年12月創業株式会社中山悦治商店を設立(本社大阪市)資本金50万円
  • 1929年2月薄板工場操業開始

1930年代

  • 1933年4月第1号平炉操業開始
  • 1934年6月商号を株式会社中山製鋼所と改称
  • 1939年7月第1高炉火入れ。銑鋼一貫生産体制を確立
  • 1939年9月M&A南海化学工業株式会社(現南海化学株式会社)を合併

1940年代

  • 1941年9月第2高炉火入れ
  • 1945年8月第2次世界大戦終結とともに全工場操業休止
  • 1946年5月電気炉及び線材工場操業再開。以後各工場操業再開
  • 1949年5月上場東京及び大阪証券取引所市場第一部に上場

1950年代

  • 1951年6月南海化学工業株式会社(現南海化学株式会社)を分離
  • 1953年3月第2高炉操業再開。再び銑鋼一貫生産体制へ
  • 1957年1月第1高炉操業再開

1960年代

  • 1960年4月名古屋製鋼所(愛知県)線材工場操業開始
  • 1962年6月清水製鋼所(静岡県)中板工場操業開始

1970年代

  • 1973年5月連続鋳造操業開始
  • 1974年9月子会社中山不動産株式会社(現中山興産株式会社)を設立
  • 1975年9月転炉操業開始。平炉操業停止

1980年代

  • 1981年9月新棒線工場操業開始
  • 1983年10月新第1高炉火入れ

1990年代

  • 1993年10月M&A三星機工株式会社を合併
  • 1996年7月子会社中山共同発電株式会社を設立
  • 1998年6月子会社中山名古屋共同発電株式会社を設立
  • 1999年4月創業関連会社3社の合併により中山三星建材株式会社を設立
  • 1999年4月中山共同発電株式会社営業開始

2000年代

  • 2000年1月熱延工場操業開始
  • 2000年4月中山名古屋共同発電株式会社営業開始
  • 2000年10月清水製鋼所及び名古屋製鋼所の加工鋼材の生産・販売を中山三星建材株式会社に営業譲渡
  • 2001年4月M&A中山三星建材株式会社、中山通商株式会社ほか4社を連結子会社化
  • 2001年11月世界初の微細粒鋼(商品名NFG)を開発、生産・販売を本格展開
  • 2002年7月第1高炉及び第2高炉を休止
  • 2003年3月中山共同発電株式会社、中山名古屋共同発電株式会社の株式譲渡により両社を連結対象から除外
  • 2004年3月微細粒熱延鋼板の製造を可能とした偏芯異径片駆動圧延設備の開発で大河内記念技術賞を受賞
  • 2005年3月RPF(固形燃料)製造設備を設置し、リサイクル事業を推進

2010年代

  • 2010年5月転炉工場及びコークス工場を休止
  • 2010年9月RPF製造設備を休止
  • 2011年12月上場大阪証券取引所の上場を廃止
  • 2012年7月厚板工場を休止
  • 2013年2月南海化学株式会社の株式譲渡により南海化学株式会社と南海化学株式会社の100%子会社である富士アミドケミカル株式会社を連結対象から除外
  • 2013年4月株式会社中山アモルファスを新設し、アモルファス事業を分割
  • 2013年7月M&A中山三星建材株式会社、中山通商株式会社、三星商事株式会社、三星海運株式会社、三泉シヤー株式会社を株式交換により完全子会社化
  • 2013年8月スポンサー6社(新日鐵住金株式会社(現日本製鉄株式会社)、阪和興業株式会社、日鐵商事株式會社(現日鉄物産株式会社)、エア・ウォーター株式会社、大阪瓦斯株式会社、及び大和PIパートナーズ株式会社)を引受先とする第三者割当増資を実行
  • 2018年8月株式会社中山アモルファスを清算

2020年代

  • 2021年10月M&A株式会社中山棒線を合併
  • 2022年4月M&A中山三星建材株式会社を合併
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部よりプライム市場へ移行
  • 2022年6月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2026年4月子会社NN製鋼合同会社を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益2030年度まで100億円以上
  • 経常利益2033年度まで130億円以上
  • EBITDA2030年度まで220億円以上
  • EBITDA2033年度まで260億円以上
  • ROE2030年度まで5%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    カーボンニュートラルへの貢献

    新電気炉稼働により2030年度CO2排出量を2013年度比46%削減し、2050年度カーボンニュートラルを目指す。

  2. 02

    収益構造の改善・製品ポートフォリオ改革

    新電気炉投資による自社鉄源比率向上、省エネ等コスト競争力強化、日本製鉄との業務提携による収益性向上、電気炉鋼材の適用拡大と製品開発推進。

  3. 03

    事業連携の強化

    日本製鉄との合弁契約締結、中部鋼鈑とのスラブ供給・厚板生産委託、加工受委託や製品開発に関する連携を推進。

  4. 04

    新電気炉稼働に向けた体制づくり

    年産120万トンの新電気炉建設と構内物流整流化。鉄スクラップ調達対策として海上輸送や加工スクラップ使用比率低減を実施。

  5. 05

    経営基盤の強化

    DXによる業務効率化、生産・サプライチェーン情報の可視化。人的資本経営として優秀な人材獲得、離職率低減、DE&I推進。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,285人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は740万円で、9期前と比べて+14.3%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は18.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,110
2018年3月1,137
2019年3月64742.420.41,142
2020年3月64442.920.11,181
2021年3月64743.320.51,196
2022年3月64644.021.21,188
2023年3月64943.819.61,206
2024年3月70143.719.41,247
2025年3月73544.019.31,248673
2026年3月74043.918.81,285381

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社船町工場(大阪市大正区) ※2,3,4,5280億円
清水工場(静岡市清水区) ※2,3,42,750百万円
都城工場(宮崎県都城市) ※2,3,41,900百万円
主な関係会社
  • 国内
    三星商事㈱(注)2
    大阪市西区
    議決権100.0%
  • 国内
    三星海運㈱
    大阪市西区
    議決権100.0%
  • 国内
    三泉シヤー㈱
    大阪市大正区
    議決権100.0%
  • 国内
    中山興産㈱
    大阪市大正区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,483億円営業利益49億円前期と比べると減収減益で、売上が-12.4%、利益が-41.7%。

売上高
-12.4%
1,483億円
営業利益
-41.7%
49億円
純利益
-56.1%
25億円
営業利益率
3.3%
前期比 -1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,570億円1,483億円
営業利益34億円49億円
純利益39億円25億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は383億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−19.2%、営業利益は−84.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q47118
2024年1Q474388.029
2024年2Q455286.215
2024年3Q453296.421
2024年4Q46224
2025年2Q895485.432
2025年4Q798364.525
2026年2Q766303.917
2026年4Q717192.68
2027年1Q38361.619

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,417億円から1,483億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は3.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中山三星建材株式会社、中山通商株式会社、三星商事株式会社、三星海運株式会社、三泉シヤー株式会社を株式交換により完全子会社化
2013年3月1,417−60−567
2014年3月1,32323661
2015年3月1,4903891
2016年3月1,3225041
2017年3月1,2406058
2018年3月1,4876354
2019年3月1,5375235
2020年3月1,3624429
株式会社中山棒線を合併
2021年3月1,1102724
中山三星建材株式会社を合併
2022年3月1,6676748
2023年3月1,885134102
2024年3月1,84412289
2025年3月1,69384815.057
子会社NN製鋼合同会社を設立
2026年3月1,48349483.325

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,483億円のうち、営業利益として残るのは49億円3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は25億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.5%1,298億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.2%136億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%49億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
12.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.7pt
3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.7pt
2.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが153億円、投資CFが−48億円で、差し引きのフリーCFは105億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は232億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月7238−32110220
2014年3月1−1364−12273
2015年3月7739−61116328
2016年3月99−28−10071299
2017年3月43−26−10517212
2018年3月44−16−828231
2019年3月21−53−17−32182
2020年3月51−31−1720185
2021年3月41−27−1714183
2022年3月−88−2384−111157
2023年3月130−35−8595168
2024年3月52−23−3129165
2025年3月73−47−3826153
2026年3月153−48−25105232

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,524億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,091億円で、自己資本比率は71.6%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,097−1591,256
2014年3月1,23452770742.7
2015年3月1,26962564449.2
2016年3月1,13566147458.3
2017年3月1,15972543462.5
2018年3月1,23877346562.4
2019年3月1,24679944764.1
2020年3月1,19481837668.4
2021年3月1,23084438668.6
2022年3月1,43688954761.9
2023年3月1,48896951965.1
2024年3月1,5211,04647568.7
2025年3月1,4911,06842371.6
2026年3月1,5241,09143271.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
232億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
768億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
116億円
在庫として抱えている分
負債合計
432億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率38社中16位あたり、逆に低いのは売上成長率38社中33位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.3%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.3%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.6%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-12.4%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥638で、1年前と比べて-4.7%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥638-3.0%1ヶ月-0.9%1年-4.7%時価総額402億円
過去52週の値幅
安値¥551高値¥706

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.0倍
PER (会社予想)9.9倍
PBR0.31倍
配当利回り3.13%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1日で6.14%下落し627円。直近1ヶ月ではほぼ横ばい(0.48%下落)。25日移動平均線(640円)を下回り、75日線(629円)も僅かに下回る。RSIは49.61で中立圏。52週高値の706円からは11%下落。8月7日に668円まで上昇したが、翌8日に627円と急落。出来高は8月10日に76.75万株と急増し、売りが活発化。直近1年では3.22%下落しており、もみ合いが続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 14.2倍は同業界平均112.6倍を大幅に下回り、PBR 0.32倍は平均0.72倍を下回る水準で、割安度が高い。配当利回り2.18%は平均3.38%より低いが、減益傾向で収益環境は厳しい。ROE 2.3%と低く、成長性には課題があるが、バリュエーション面では極めて割安と評価する。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.0倍114.6倍
PER (予想)9.9倍
PBR0.31倍0.75倍
ROE2.3%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業界大手との差はあるが、PBR0.32倍と割安で資産価値に着目した投資が可能。強気派は株価の下値堅さと配当利回り2.18%を評価。弱気派は鉄鋼市況の悪化と収益低下を懸念。

プラスに働く材料7
  • PBR0.32倍の割安

    解散価値の3倍以上の余裕。

  • 安定配当

    減益下でも配当維持の可能性がある。

  • 技術力

    高品質鋼材でニッチ分野に強み。

  • PBR0.32倍、解散価値割安継続影響

    PBR0.32倍は純資産の3分の1以下、割安感

  • PER14倍、収益力対比で割安現在影響

    営業利益49億円、時価総額406億円に比し低PER

  • 外国人保有9.9%、増加余地不定影響

    低PBR銘柄として海外投資家の買い増し期待

  • ROE2.3%から改善余地、施策期待次回株主総会影響

    低ROEは課題、改善策でバリュエーション向上

マイナスに働く材料7
  • 業界市況悪化

    売上高が1,885億→1,483億と減少。

  • 収益低下

    営業利益率4.96%から3.3%へ低下。

  • 競争激化

    日本製鉄など大手に対し規模で劣る。

  • 売上高3期連続減少通年影響

    1844→1693→1483億円、累計19.6%減

  • 営業利益2期連続減益2026年3月期影響

    84→49億円、41.7%減、時価総額の10%相当

  • 最終利益3期連続減益継続影響

    89→57→25億円、72%減、収益力低下鮮明

  • 営業利益率悪化、4.96%→3.3%通年影響

    1.66ポイント低下、コスト上昇や販売価格下落

次の決算で確かめる点
売上高
鉄鋼需要の動向を直接反映。
営業利益率
収益性の維持・改善を確認。
鋼材価格指数
市況変動の影響を把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から65.0%いまの株価に対する利回りは3.13%。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
3.13%
いまの株価に対して
配当性向
37.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月58.1
2018年3月860.013.9
2019年3月80.020.9
2020年3月1025.041.9
2021年3月6−40.063.5
2022年3月16166.743.1
2023年3月55243.811.9
2024年3月50−9.133.3
2025年3月40−20.044.7
2026年3月14−65.037.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ22,233人。区分でいちばん多いのは個人・その他48.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.4%を占め、残る59.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他17.021.844.545.646.248.4
事業法人62.953.531.030.134.131.9
自己株式0.40.414.214.114.114.1
外国法人9.49.98.48.26.29.8
金融機関8.910.312.013.512.28.5
証券会社1.84.64.12.51.31.4
外国人個人0.00.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01阪和興業株式会社12.77
02エア・ウォーター株式会社7.50
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)6.08
04大阪瓦斯株式会社3.05
05丸一鋼管株式会社2.06
06尼崎製罐株式会社2.02
07BNYMSANV RE BNYMIL RE WS ZENNOR JAPAN EQUITY INCOME FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.68
08中山持株共栄会1.36
09日鉄物産株式会社1.29
10DIMENSIONAL ETF TRUST-DIMENSIONAL INTERNATIONAL SMALL CAP VALUE ETF(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.95

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+101%、1株純資産は13期で+107%。直近期のROEは2.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−4,409
2014年3月1,7259730.5
2015年3月1681,15315.85.5
2016年3月761,2226.49.2
2017年3月1071,3398.46.78.1
2018年3月1011,4287.37.213.9
2019年3月641,4754.47.920.9
2020年3月541,5103.67.541.9
2021年3月441,5582.810.063.5
2022年3月891,6435.65.043.1
2023年3月1891,78911.05.211.9
2024年3月1641,9318.85.833.3
2025年3月1051,9725.47.044.7
2026年3月452,0132.313.537.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額228百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
箱守一昭代表取締役会長73
内藤伸彦代表取締役社長68
森川昌浩取締役専務執行役員66
柴原善信取締役常務執行役員60
大穂勝也取締役常務執行役員59
阪口光昭取締役常務執行役員57
中務正裕取締役61
村上早百合取締役65
岸田良平取締役(常勤監査等委員)66
角田昌也取締役(監査等委員)68
津田和義取締役(監査等委員)60
高橋和人62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8125171918223
社外取締役424246
取締役(社内)1222222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容570字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、鉄鋼の製造、販売を主な事業内容としておりますが、各事業に関わる位置付け等は、次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) 鉄鋼 鉄鋼製品については当社の鉄鋼事業部門が製造・販売を行っており、鉄鋼二次加工製品については、当社以外に連結子会社三泉シヤー㈱及び関連会社日鉄ボルテン㈱においても製造・販売を行っております。また、当社グループの製品等の輸送については、主として連結子会社三星海運㈱が行っております。 当社製品の一部については、連結子会社中山通商㈱及び三星商事㈱を通じて販売しております。 当社の鉄鋼事業部門は、主要株主である阪和興業㈱への鋼材の販売及び鋼材の原料となる鋼片等の購入を行っております。 (2) エンジニアリング 当社のエンジニアリング事業部門において、鋼製魚礁の製造・販売のほか、ロールの製造・販売及び機械の加工・組立等を行っております。 (3) 不動産 当社の不動産事業部門が不動産の賃貸・販売を行っているほか、連結子会社中山興産㈱が不動産の売買・仲介、その他サービス事業を行っております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,738字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 1. 経営方針 当社グループは、以下の「経営理念」、「行動指針」及び「グループビジョン」を経営の基本方針としております。 <経営理念> 中山製鋼所グループは、公正な競争を通じて付加価値を創出し経済社会の発展を担うとともに、社会にとって有用な存在であり続けます。 <行動指針> ① 法令や社会的規範を守り、高い倫理観を持って行動します。 ② 安全・防災・環境問題は企業の存在の基本条件と位置づけ、生産活動に優先して取り組みます。 ③ 社会的に有用な商品・サービスを開発、提供し、顧客の満足度と豊かさを実現します。 ④ 従業員の人格・個性を尊重するとともに、安全で働きやすい環境を確保し、ゆとりと豊かさを実現します。 ⑤ 社会および株主とのコミュニケーションを大切にし、企業情報を積極的かつ公正に開示します。 ⑥ 良き企業市民として積極的に社会貢献活動に取り組みます。 <グループビジョン> 中山製鋼所グループは、鉄鋼事業を中核に発展してきた企業集団であり、今後ともお客様と将来の夢を共有し、社会にとって有用な付加価値の高い製品を開発、商品化し、お客様に安定的に提供していく努力を継続してまいります。 2. 経営環境 今後の見通しにつきましては、国内鉄鋼需要の低迷に加え、中国経済の減速に伴う供給過剰を背景とした低価格製品との競合や、足元で急騰している鉄スクラップ価格や各種資材コストに加え、中東情勢の影響によるエネルギー価格の高騰なども懸念され、厳しい経営環境が続くものと想定されます。鋼材販売価格への転嫁や新設した関東中継地の活用等により販売価格・販売数量ともに改善を見込む一方で、主原料価格の高騰や高止まり、中東情勢の影響の顕在化などが先行し、鋼材販売価格への転嫁には一定の時間を要することから、下期からの回復を見込むも減益見通しとしております。このような環境下ではありますが、安定的な電気炉生産のもとコスト改善を進めてまいります。 また当社は2026年4月1日付にて、日本製鉄株式会社との合弁契約に基づき「NN製鋼合同会社」を設立いたしました。今後は、新電気炉建設計画を着実に遂行するとともに、新電気炉の稼働開始を見据えた電気炉材の適用拡大を図るべく、株式会社ヨドコウとの業務提携の本合意に向けた協議を進めつつ、将来に向けた地歩を固めていきます。 さらに、カーボンニュートラル・循環型社会の実現に対しての社会的要請が高まる中、これらを訴求する高付加価値製品の拡販や加工能力の強化などの諸施策を実行することで、事業基盤の一層の強化に努めてまいります。 3. 対処すべき課題等 [中山製鋼所グループ2030長期ビジョン] 当社は、おかげさまで2019年に創業100周年を迎えましたが、さらに100年先も躍動し続けるグループを目指し、長期ビジョンとして2030年のありたい姿・目指す企業像を策定いたしました。当社グループの経営理念やグループビジョンを踏まえ、電気炉メーカーである強みや優位性を活かした成長戦略を推進するとともに、持続可能な社会の実現に貢献することを目指してまいります。 中山製鋼所グループ2030長期ビジョン~ESGにおける5つのマテリアリティ(重要課題) ありたい姿・目指す企業像 ・カーボンニュートラル実現に向けて尽力する企業 ・従業員のモチベーションをアップさせ、家族の幸せを追求する企業 ・社会に貢献し地域と協調・共生する企業 ・お客様に中山製鋼所グループを選んでいただき、喜んでいただける企業 ・ステークホルダーに安心していただき、喜んでいただける企業 [中山製鋼所グループの長期計画について] 当社は、2019年に創業100周年を迎えましたが、さらに100年先も躍動し続けるグループを目指し、2022年5月に当社グループの2030年のありたい姿・目指す企業像として「中山製鋼所グループ2030長期ビジョン」を公表しました。その中において、グループ一体での付加価値向上やカーボンニュートラル・循環型社会の実現に向けた取り組み強化を図っていくため、電気炉鋼材の適用拡大、加工戦略の推進に加え、抜本的な電気炉生産能力の増強策として、新電気炉投資(以下「本投資」といいます。)を検討してまいりました。 特に、近年、世界的に環境意識が高まる中において、鉄鋼業におけるCO2排出量の削減は喫緊の課題となっております。そのような事業環境下において、CO2排出量が高炉鋼の約1/4である電気炉鋼の需要は、今後益々高まると考えられております。 当社グループは、高炉・転炉の技術も持ち合わせた電気炉鋼材を生産できる限られたメーカーの一つであります。2002年に高炉・転炉を休止し、現在は電気炉で生産した鉄源と外部から調達した鉄源により鋼材やその加工品を生産・販売しておりますが、老朽化が進む既設電気炉を休止し、新電気炉を建設して生産能力を大幅に増強し、外部調達から自社鉄源に置き換えることにより、CO2排出量を大幅に削減できるだけでなく、収益性も改善できると見込んでおります。 このような認識に基づき、100年先も躍動し続けるグループの土台となる「中山製鋼所グループ2030長期ビジョン」の実現のため、本投資を決定し、これを中核とする長期計画を策定いたしました。 なお、本投資は、2025年5月9日に公表いたしました「日本製鉄株式会社との合弁会社設立及び業務提携に向けた基本合意書締結のお知らせ」のとおり、日本製鉄株式会社と当社が出資し合弁会社を設立し、当社船町工場構内に電気炉設備を新設するものであり、当社が当該電気炉設備を賃借して電気炉操業を行う予定です。 (1) 重点方針 ① カーボンニュートラル・循環型社会の実現への貢献 ・本投資により完成する新電気炉が稼働することで、2030年度CO2排出量を2013年度比46%削減、2050年度にカーボンニュートラルを目指します。 ② 収益構造の改善、製品ポートフォリオの改革 ・本投資により、自社鉄源比率の向上、省エネルギーや歩留り改善などコスト競争力を強化し、日本製鉄との業務提携に基づく電気炉鋼片や電気炉熱延製品の供給による収益性の向上や安定化を図ります。 ・電気炉鋼材の適用拡大を推進し、製品開発などにより製品ラインアップを拡充するなど、新たな顧客価値を創出します。グリーン鋼材への取組みも今後検討してまいります。また、これまで進めてきた加工戦略を一層強化し、付加価値を向上させ製品ポートフォリオを改革します。 ・新電気炉稼働までの期間は、既設電気炉で月間5万トンの生産体制を構築するとともに、電気炉鋼比率を高め、電気炉鋼の拡販に注力します。 ③ 事業連携の強化 ・日本製鉄との合弁契約締結に向けて引続き協議し、両社の業務提携を実現できるよう取り組みます。 ・中部鋼鈑株式会社との業務提携契約に基づき、同社からのスラブ供給や同社への厚板生産委託などを推進します。 ・加工戦略を一層推進すべく、取引先との加工受委託や製品開発に関する連携も検討してまいります。 ④ 新電気炉稼働に向けた体制づくり ・新電気炉は、当社船町工場構内の高炉・コークス跡地に設置され、下工程の熱延工場加熱炉に近接でき、構内物流の整流化や電気炉鋼片の熱延工場加熱炉への直送によるコスト改善も見込まれます。新電気炉の建設とともに、安全かつ効率的な業務運営にも取り組んでまいります。 ・新電気炉生産量は120万トン/年で、既設電気炉の2倍以上を想定しております。そのため、鉄スクラップの調達が課題となりますが、当社主要拠点の岸壁を活用したグループ会社による海上輸送や新電気炉による加工スクラップの使用比率低減などの対策を講じてまいります。 ⑤ 経営基盤の強化 ・④ 新電気炉稼働に向けた体制づくり を踏まえ、労働生産性向上のため、DXによる業務効率化を推進します。生産情報の可視化・リアルタイム共有、サプライチェーン情報の可視化や経営管理の高度化など付加価値の高い業務へのシフトを進めます。 ・人的資本経営への取組みとしては、将来人事戦略を具現化し、優秀な人材獲得や離職率の低減、人材育成の仕組みを再構築するとともに、DE&Iを推進し、従業員のモチベーションややりがいを高める職場環境づくりを目指します。 (2) 経営目標 本長期計画において重視する経営指標の数値目標は以下のとおりです。 2025年度実績   2030年度目標   2033年度目標※ 経常利益   48億円   100億円以上   130億円以上 EBITDA   80億円   220億円以上   260億円以上 ROE   2.3%   5%以上   6%以上 ※新電気炉本格的稼働を2030年度期中と想定しており、新電気炉による施策効果が概ね見込まれる2033年度を長期計画の数値目標といたしました。
事業等のリスク4,829字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当報告書に記載している事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 主要原材料の価格並びに製品の販売価格の動向に伴うリスク 鉄鋼製品の主要原材料価格は、国内だけでなく国際的な資源需給の動向等の影響を受けます。主原料の国際商品市況が急激に上昇した場合、製造コストの上昇分に見合った販売価格への転嫁を早期に実施することは困難であるため、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。また、原油価格の変動に伴う重油・ガソリン・天然ガスなど、燃料価格の上昇は、製造プロセスにおける燃料コストや販売運送コストに影響を与える可能性があります。 当社グループでは、販売価格や主原料価格の動向により、電気炉鋼片又は購入鋼片をフレキシブルに使い分けた生産・営業体制を堅持し、鋼材スプレッドの最大化を図っております。 ② 最終ユーザーの需要動向に伴うリスク 当社グループが製造している鉄鋼製品は、総合商社や鉄鋼商社、問屋や溶断業者などを通じて最終ユーザーに販売されております。最終ユーザーは、主として建設、建設機械や産業機械などに属する企業であることから、建設需要の低迷や建設機械や産業機械の生産量の減少など、最終ユーザーにおける鉄鋼需要そのものが低迷した場合、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループは、特に問屋、溶断業者とのサプライチェーンを全国にきめ細かく築いております。特定の大手最終ユーザーと直接取引をするより、各地域の多種多様な中小最終ユーザーへ問屋、溶断業者が持つ地場密着のきめ細かな販売、配送機能を利用して販売することで需要低迷時のリスク分散、競合他社との差別化を図っております。今後もこのサプライチェーンをより一層強化するため、全地域に販売拠点を持つグループ会社との連携営業、加工能力増強による商品ラインアップの充実を進めてまいります。 ③ 電気料金の価格動向に伴うリスク 現在、国内の原子力発電所の多くが運転を停止し、火力による発電比率が高まる中、電力単価が上昇し、電力費の負担は高水準で推移しております。また、燃料費調整単価は、火力発電に必要な石炭、液化天然ガス及び原油などの価格や為替の動向によって上昇する可能性があります。これらの動向による電力料金の状況により、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループは、電気炉コストが急激に上昇したり、計画停電などにより減産を余儀なくされた場合においては、鉄源多様化による購入鋼片を増加させることなどにより、生産・販売や収益への影響を最小限にとどめるよう努めてまいります。 ④ 各種法的規制、訴訟等に伴うリスク 当社グループは、日本及び海外各国・地域の法令や規制に従って事業活動を行っております。法規制には、環境、商取引、労務、知的財産権、租税、為替等の各種関係法令に加えて、事業活動や投資を行うために必要とされる様々な官公庁等の許認可規制があります。今後、より厳格な規制が導入されたり、法令の運用・解釈が厳しくなったりすることにより、当社グループの事業活動の継続が困難になったり、法令遵守のための費用負担が増加する可能性があります。 当社グループは、「中山製鋼所グループ企業理念」により、法令遵守することを行動指針の一つとして掲げており、全役職員に教育・指導しておりますが、当社グループが何らかの理由により法規制に違反したと認定された場合には、課徴金等の行政処分、罰金等の刑事処分を受ける可能性があり、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 また、重要な訴訟において当社グループに不利な判断がなされた場合には、事業活動の停止・制約、補償等により、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループでは、各種業界団体への加盟やセミナーへの参加等により、各種法的規制に関する必要な情報を適時・的確に収集するとともに、各種法令等遵守の徹底を図るため、コンプライアンス推進部署が、各種法令等への遵守に向けた社員教育及び体制整備に努めております。 ⑤ 事業活動にかかる環境規制に伴うリスク 当社グループは、現在、鉄鋼事業活動の過程で発生する廃棄物、副産物等の扱いは、国内外の法規制を遵守し、的確な対応を行っておりますが、将来において環境規制が強化された場合、鉄鋼事業活動が制約を受け、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 また、パリ協定の合意以降、世界的に脱炭素化の流れが加速しており、当社グループにおいてもカーボンニュートラルに向けた取り組みを行いCO2排出量削減に努めておりますが、国内外において法規制の厳格化、炭素税や排出量取引制度が導入された場合、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、各種業界団体への加盟やセミナーへの参加等により、必要な情報を適時・的確に収集するとともに、環境パフォーマンスの改善を図ることを目的としてISO14001を取得するなど、環境マネジメントシステムを構築し運用しております。 ⑥ 気候変動が及ぼすリスク 当社は、2022年10月に「気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明し、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおり、気候変動に関するリスクと機会を分析・開示するとともに、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて取り組みを実施しておりますが、気温の上昇や異常気象、自然災害等によって原材料の調達停止やコストの増加、生産停止など事業活動に影響が生じる可能性があります。また、脱炭素への対応が不足又は遅延することで、生産コストの増加や新たな税負担、事業活動の制限等の影響を受ける可能性があります。 ⑦ 製品・サービスの品質問題等によるリスク 当社グループは、鉄鋼製品をはじめ様々な製品・サービスについて、お客様に有用な付加価値の高い製品・サービスを提供してまいります。当社グループでは、法令・日本産業規格などの公的な規格・顧客との協定事項の遵守を徹底し、厳密な社内規準の制定や堅固な検査体制の構築を実施し、これを確実に運用しております。ただし、不適合な製品等が社外に流出し、あるいは顧客にて品質問題が生じた場合には、顧客等からの代品の納入や補償の要求などにより、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループは、品質問題が発生した場合には不適合の発生原因を正確に突き止め、そのうえで確実な再発防止策を講じてまいります。こうした施策により、当社グループ又は当社グループの製品やサービスに関する信頼の損失や売上の減少等を回避し、当社グループの財政状態や経営成績等の維持・向上を図ります。 ⑧ 台風・地震等の大規模な自然災害や各種感染症等の異常事態発生に伴うリスク 当社の本社・船町工場は大阪市内にあり、単独の事業拠点、工場をもって事業を展開しております。台風・地震等の大規模な自然災害や感染症の拡大など、異常事態が当社グループの想定を超える規模で発生し、工場の生産や製品の販売が困難な状態となった場合、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループは、有事の際には、在宅勤務等、勤務体制の変更、従業員の行動基準の策定、異常事態発生時の対応マニュアルの運用等により、事業リスクの最小化に向けた施策を推進します。 ⑨ 重大な労働災害、設備事故等によるリスク 当社の船町工場をはじめとする当社グループの各製造工場において、重大な労働災害、設備事故等が発生した場合には、操業に支障をきたし、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループは、労働災害や工場事故発生時の対応マニュアルの発動や、通常時は安全管理を徹底するなど、事業リスクの最小化に向けて対応いたします。 ⑩ 人材の確保におけるリスク 当社グループでは、企業戦略を支えるのは人材であると認識しております。現在、わが国では、少子高齢化が進展していますが、人材の確保が十分にできない場合には、生産・販売・サービス等のレベル低下により、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループでは、新卒採用活動の強化のほか、中途採用も積極的に行うだけでなく、2024年4月より当社の定年年齢を従来の60歳から65歳へ延長し、長期的かつ安定的な人材の確保に取り組んでおります。さらに、有能な人材の確保のために取り組むだけでなく、設備の省力化・合理化等の設備投資も進めております。 ⑪ システムリスク 当社グループの業務は、基幹システムを導入し業務運営を行っております。不正アクセス、大規模停電、予期せぬシステムトラブルが発生し、復旧等に時間を要した場合、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループでは、データのバックアップを外部のデータセンターに送ることによりシステム障害によるデータ消失への対策を講じております。また、システムハード障害においても重要な機器類を冗長化するとともに24時間365日の障害監視を外部に委託し障害の予兆監視と障害発生時の早期修理対応ができるように対策を講じております。 ⑫ 減損会計適用に伴うリスク 当社グループは、事業用の設備、不動産をはじめ、様々な有形・無形固定資産を所有しております。当該資産が将来期待通りのキャッシュ・フローを生み出さない状況に陥る等、その収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなることにより減損処理が必要となる場合には、減損損失の計上が必要となり、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループでは、事業用の設備、不動産の安定した稼働を維持し、安定したキャッシュ・フローの創出に努めてまいります。 ⑬ 投資有価証券の価格変動リスク 上場株式の株価が著しく下落した場合には、当社グループが保有する投資有価証券の減損損失計上が必要となったり、年金資産を構成する上場株式の評価下落により、退職給付会計における数理計算上の差異が発生し、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループは、純投資目的である投資株式は保有しておらず、純投資目的以外の目的である投資株式についても保有の意義が必ずしも十分でないと判断される株式については縮減を図る方針であります。また、年金資産の構成についても、国内債券等安全性の高い資産が過半数を占めるなど、上場株式のリスクについて極力低減させております。 ⑭ 資金調達に関わるリスク 当社の金融機関からの借入契約には、各年度の末日の連結純資産及び各年度の連結経常損益に関する財務制限条項が付されております。これに抵触し、借入先金融機関の請求があった場合には、当該借入金について期限の利益を喪失する可能性があります。当社が借入金について期限の利益を喪失し、一括返済の義務を負った場合には、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります。 当社グループは、経営計画の着実な実行により安定した収益確保と財務体質の強化に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)4,098字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、関税問題や地政学リスクの高まりを背景とした世界経済の先行き不透明感に加え、物価上昇や各種供給制約に起因する消費の下押し、仕入価格の高止まり等により、国内外ともに需要に力強さを欠くこととなりました。 当社グループの主力事業である鉄鋼業界におきましては、建設向けは資材高騰や人手不足に伴う工期の遅延、建設案件の規模縮小などが継続し、製造業向けについても米国関税の影響等により盛り上がりが見られず、国内需要は総じて低調に推移しました。また、中国からの安価な輸入品の流入により、鉄鋼市況は依然として下落基調で推移しました。一方、主原料である鉄スクラップ価格は前年を下回ったものの、下期後半には急騰するなど、高水準に留まっております。 当社グループにおきましては、9月26日に発生した第5変電所事故により当社電気炉は操業停止を余儀なくされ、電気炉の生産量は前年度の約6割と大幅に減産することとなりました。当社としましては代替鉄源を調達することで取引先への製品供給を優先に努めましたが、外部鉄源の調達コスト、設備復旧費用や原単位悪化等により約16億円のコストが発生しました。なお、12月24日の稼働再開以降は順調に操業を継続しております。 「中山製鋼所グループの長期ビジョン実現に向けた長期計画と新電気炉投資」については、11月26日に日本製鉄株式会社と、新電気炉設備の建設、保有および当社への賃貸を目的とした合弁会社の設立に関する合弁契約を締結しました。また、12月12日に公表しました「株式会社ヨドコウとの業務提携に向けた基本合意書締結に関するお知らせ」の通り、当社は株式会社ヨドコウと、電気炉鋼材の適用拡大に向けた協業関係の強化を目的として、業務提携に関する基本合意を締結いたしました。現在、その本合意の締結に向けて協議を進めております。 これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,483億6百万円(前期比210億23百万円減)、営業利益49億11百万円(前期比35億25百万円の減益)、経常利益48億6百万円(前期比33億13百万円の減益)、親会社株主に帰属する当期純利益24億62百万円(前期比32億32百万円の減益)となりました。 当連結会計年度における各セグメントの業績は、次のとおりであります。 鉄鋼につきましては、鋼材販売価格における価格対応を迫られる中でスプレッドの確保に鋭意努めましたが、変電所事故による電気炉操業休止中の減産影響、需要低迷に伴う鋼材販売量の減少、固定費の増加等により減益となりました。 これらの結果、売上高は1,458億60百万円(前期比207億86百万円減)、経常利益は42億15百万円(前期比36億9百万円の減益)となりました。 エンジニアリングにつきましては、鋳機部門のコスト増などにより、売上高は16億87百万円(前期比1億99百万円減)、経常損失は20百万円(前期比57百万円の減益)となりました。 不動産につきましては、賃貸収入を中心に安定した収益を確保し、売上高は13億95百万円(前期比2百万円増)、経常利益は6億85百万円(前期比11百万円の減益)となりました。 当連結会計年度末の総資産は1,523億71百万円となり、前連結会計年度末と比べ32億23百万円増加しました。これは主として、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)が減少した一方、現金及び預金、機械及び装置、退職給付に係る資産が増加したことによるものであります。 負債は432億21百万円となり、前連結会計年度末と比べ8億83百万円増加しました。これは主として、未払法人税等が減少した一方、支払手形及び買掛金、繰延税金負債が増加したことによるものであります。 純資産は1,091億49百万円となり、前連結会計年度末と比べ23億39百万円増加しました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益の計上及び剰余金の配当によるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、232億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ78億99百万円増加(+51.5%)しました。当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 営業活動の結果得られた資金は、152億74百万円(前期73億46百万円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益、減価償却費、売上債権の減少、仕入債務の増加、棚卸資産の減少、法人税等の支払によるものであります。 投資活動の結果支出した資金は、48億50百万円(前期46億83百万円の支出)となりました。これは主として、有形固定資産の取得によるものであります。 財務活動の結果支出した資金は、25億24百万円(前期38億4百万円の支出)となりました。これは主として、配当金の支払、長期借入金の返済によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 セグメントの名称   品名   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 生産高(千トン)   前期比(%) 鉄鋼   粗鋼   336   △37.9 圧延鋼材   874   △10.4 加工鋼材   299   △13.5 (注) 1 上記以外については、役務の提供や重要性のないものであるため記載を省略しております。 2 当連結会計年度において、鉄鋼事業の粗鋼生産高は著しく減少しました。これは、第5変電所事故に伴う電気炉の操業停止によるものであります。 b.受注実績 セグメントの名称   品名   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 鉄鋼   鋼材   67,878   △10.3   11,268   △3.1 エンジニアリング   魚礁等   1,429   △15.5   1,481   △13.6 (注) 1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2 鉄鋼セグメントについては、製造会社である当社、三泉シヤー㈱の2社の受注高及び受注残高を記載しております。また、当該2社の中山通商㈱、三星商事㈱を介した外部顧客に対する受注高及び受注残高については、実務上算定が困難であるため、上記には含めておりません。 c.販売実績 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前期比(%) 鉄鋼   145,669   △12.5 エンジニアリング   1,662   △10.6 不動産   974   △1.0 合計   148,306   △12.4 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 阪和興業㈱   33,681   19.9   29,644   20.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績等につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因についての分析 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 1.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 2.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料及び貯蔵品の仕入や製造費、販売費及び一般管理費の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入などによる調達を基本としており、設備投資につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 また、当社グループは、資金の効率的な活用と金融費用の削減を目的としてCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入し、グループ内の資金管理の一元化を行い、グループ全体の資金効率化を進めております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は85億15百万円、現金及び現金同等物の残高は232億25百万円となっております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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