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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

高周波熱錬

Neturen Co., Ltd.5976 · Prime · 金属製品

熱処理技術を核に自動車部品・建設機械部品・鋼材を手掛ける。誘導加熱装置・熱処理受託も強み

概要

高周波熱錬は、金属部品の高周波焼入れを中核とする熱処理専門メーカーである。自動車・建設機械・産業機械向けの熱処理受託加工、PC鋼棒や高強度ばね鋼線などの製品製造、誘導加熱装置の製造販売を手がける。2026年3月期の連結売上高は583億円、従業員数は1,651人。

製品事業とIH事業の二本柱

当社グループの事業は、製品事業部関連事業とIH事業部関連事業の二つに大別される。製品事業部は土木・建築向けPC鋼棒、自動車向け高強度ばね鋼線(ITW)、建設機械用旋回輪などを製造販売する。IH事業部は、顧客から預かった自動車部品や産業機械部品に高周波焼入れなどの熱処理を施す受託加工と、誘導加熱装置の製造販売を担当する。このほか、不動産賃貸や2025年に子会社化した株式会社ドーケン(プレキャストコンクリート製品)及びMDI株式会社(排熱回収システム)の事業を含むその他セグメントがある。

38拠点に拡がるグローバル生産網

熱処理受託加工の顧客は自動車・建設機械メーカーが中心で、部品の重要保安部位を扱うため、完成車メーカーの工場近くに拠点を置く必要がある。国内では東京、大阪、名古屋、岡山、尼崎、茨城などに工場を構える。海外では中国(上海・塩城・広州・山東)、米国(オハイオ州)、チェコ、インドネシア、メキシコに連結子会社を有し、現地自動車メーカー向けに熱処理加工や高強度ばね鋼線の供給を行っている。2026年3月期の海外売上高は約200億円と推定される。

高周波誘導加熱技術を基盤とする装置事業

IH事業部のもう一つの柱が誘導加熱装置の製造販売である。高周波電流を用いて金属を非接触で加熱する装置で、熱処理のほか溶解、鍛造、はんだ付けなど多用途に使われる。自社工場で使用する技術を装置として外販し、子会社のネツレンハイメック、ネツレンタクト、旭電波工業所が関連機械や部品を供給する。装置の保守サービスもPT.ネツレン・インドネシアやネツレン・メキシコで実施しており、顧客の生産ラインを支える。

2025年度は増収も減益、M&Aで事業基盤強化

2026年3月期の連結売上高は前年比1.2%増の583億円となった。コスト上昇分の価格転嫁や子会社ドーケンの連結効果があったが、土木・建築関連製品の販売減少やIH事業部の受注減が響いた。営業利益は19億円(前期比17%増)だが、親会社株主帰属純利益は減損損失257百万円の計上や前期の投資有価証券売却益の反動で13億円(同27%減)となった。2025年にはドーケンとMDIの株式を取得し、プレキャストコンクリートや排熱回収事業に進出している。

業界の中での役割は自動車・建設機械向け熱処理部品サプライヤー/熱処理受託加工業/誘導加熱装置メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
583億円
営業利益
19億円
営業利益率
3.3%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車関連製品206億円35.3%
熱処理受託加工関連129億円22.1%
土木・建築関連製品126億円21.6%
誘導加熱 装置関連66億円11.3%
建設機械 関連製品37億円6.3%
その他19億円3.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01土木・建築主力

PC鋼棒・異形PC鋼棒を製造販売。プレストレストコンクリート構造物(橋梁、建築物等)に使用される高強度鋼材を供給。

主な製品・サービス1
PC鋼棒・異形PC鋼棒
プレストレストコンクリート用の高強度鋼棒。リブ付きでコンクリートとの付着力を高めた異形品も提供。

02自動車主力

自動車・二輪車向けに高強度ばね鋼線(ITW)やサスペンションばね用材料、熱処理部品を供給。また、熱処理受託加工も提供。

主な製品・サービス2
高強度ばね鋼線(ITW)
自動車サスペンションばね等に使用される高強度ばね用鋼線。誘導加熱技術による熱処理で高強度を実現。
自動車部品(熱処理品)
変速機やエンジン等の自動車部品に対する熱処理受託加工。高周波焼入れ等により耐久性・強度を向上。

03熱処理受託加工(業種横断)主力

自動車部品、建設機械部品、産業機械部品等の重要保安部品に対して高周波焼入れ等の熱処理受託加工を提供。国内外に加工拠点を有する。

主な製品・サービス1
熱処理受託加工
誘導加熱技術を用いた高周波焼入れ・焼戻し等の熱処理サービス。顧客から預かった部品に処理を施し、硬度・耐磨耗性等を向上。

04建設機械準主力

建設機械向けに旋回輪(旋回リング)等の部品を製造販売。また、建設機械用部品の熱処理受託加工も行う。

主な製品・サービス1
建設機械用旋回輪
油圧ショベル等の建設機械の旋回部分に使用される大型軸受部品。高強度・高耐久性が要求される。

05産業機械(誘導加熱装置)準主力

誘導加熱装置(高周波誘導加熱電源・コイル等)を製造販売。熱処理、溶解、鍛造等様々な産業用途に供給。

主な製品・サービス2
誘導加熱装置
高周波電流を用いて金属を非接触で加熱する装置。熱処理、溶解、鍛造、はんだ付け等に使用。
産業用機械・同部品
子会社(ネツレンハイメック、ネツレンタクト、旭電波工業所)が製造販売する産業機械やその部品。

06不動産賃貸副次

「オーバルコート大崎マークウエスト」に所有するフロア等の賃貸事業。

製品と技術

PC鋼棒と高強度ばね鋼線が製品事業の主力

製品事業部の主要製品は、プレストレストコンクリート用のPC鋼棒・異形PC鋼棒と、自動車サスペンションばね向け高強度ばね鋼線(ITW)である。PC鋼棒は平塚工場、赤穂工場、いわき工場で製造し、橋梁や建築物の緊張材として使われる。異形品はリブ付きでコンクリートとの付着力を高めた。ITWは独自の誘導加熱熱処理技術により高強度を実現し、国内自動車メーカーや海外子会社を通じて供給している。

建設機械向け旋回輪と熱処理受託

建設機械部品として、油圧ショベル等の旋回部分に用いる大型軸受「旋回輪」を製造する。高強度・高耐久性が要求されるため、自社の熱処理技術を活用している。熱処理受託加工では、変速機やエンジン部品など自動車・工作機械・建設機械の重要保安部品に対し、高周波焼入れ・焼戻しを施す。国内には茨城・刈谷・岡山・尼崎など8工場、海外には中国・インドネシア・メキシコに拠点を持つ。

環境対応に貢献する誘導加熱装置と新規事業

誘導加熱装置は、高周波電流で金属を短時間に加熱し、省エネルギー・CO2削減に寄与する。装置は自社使用のほか、金属加工業者向けに販売し、子会社が保守を担う。2025年に子会社化したMDI株式会社は、工場の排熱を回収し冷暖房や給湯に再利用するシステムを提供。同じく子会社化したドーケンは、プレキャストコンクリート製品で工期短縮と人手不足解消に貢献する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

高周波焼入れで国内首位、内需型

当社は金属製品セクターに属し、高周波焼入れ技術を核とした熱処理加工で国内トップシェアを有する。同業の日本調理機やテクニスコと比較しても、熱処理分野での専門性で差別化。売上高は2024年3月期572億円から2026年3月期583億円と緩やかな成長を見込む。営業利益率は2.78%から3.26%へ改善傾向だが、依然低水準。国内自動車・産業機械向けが主体で、海外比率は低く内需依存度が高い。

強み

  • 高周波焼入れ技術で国内トップシェアを誇り、品質・納期で競合を凌ぐ。
  • 自動車・建設機械など主要産業と長期取引を構築し、一定の受注を確保。
  • 無借金経営かは不明だが、安定収益により財務は比較的健全と推測。
  • 高周波焼入れは省エネ・低環境負荷工程であり、環境規制強化に対応。

課題

  • 営業利益率3%前後と低く、原材料高・人件費上昇が収益を圧迫。
  • 国内売上比率が高く、日本経済や自動車生産の変動に脆弱。
  • 熟練技術の継承と若手確保が課題、省人化投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字が高周波熱錬

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17593VTホールディングス658億円12.9倍
25988パイオラックス626億円
37245大同メタル工業554億円12.4倍
45821平河ヒューテック538億円28.8倍
55121藤倉コンポジット538億円12.8倍
65976高周波熱錬492億円37.8倍
76785鈴木431億円11.5倍
85989エイチワン426億円3.9倍
94249森六426億円17.3倍
103104富士紡ホールディングス376億円19.9倍
116240ヤマシンフィルタ373億円21.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

高周波誘導加熱の受託加工から始まった1946年

1946年5月、玉川工場において高周波誘導加熱装置の製作と機械部品の高周波表面焼入加工の受託業務を開始した。当時の日本では高周波熱処理技術がまだ普及しておらず、早期に参入したことがその後の専門性の基礎となった。1948年12月には東京工場と大阪工場を新設し、熱処理受託の体制を整えた。1952年には名古屋工場を加え、三大都市圏でのサービス網を構築した。

PC鋼棒と装置製造への進出、1964年上場

1962年4月に川崎工場で高周波焼入装置の自社製造を開始し、同年11月には平塚工場でPC鋼棒の製造に乗り出した。この多角化により、熱処理受託と製品製造の両軸が形成された。1964年4月に東京証券取引所市場第二部に株式を上場。1972年には大阪証券取引所にも上場し(2003年廃止)、1975年には両市場で第一部銘柄に指定された。

国内拠点の増強と研究所の設立(1960〜70年代)

1970年4月に平塚市に研究所を設置し、高周波熱処理技術の開発力を強化した。1971年10月にはPC鋼棒の赤穂工場と熱処理の刈谷工場を同時に新設。1974年12月に寒川工場を加え、熱処理加工能力を拡大した。1983年には子会社ネツレン甲府(現・ネツレン・ヒートトリート)を設立し、グループ体制を整えた。この時期に国内生産基盤が固まった。

2000年代の海外進出と再編

2001年7月に本社を現在の品川区に移転。2003年4月に西境工場(中空ラックバー)と岡山工場を新設し、国内再編を進めた。同7月には中国上海市に合弁会社上海中煉線材有限公司を設立し、初の海外生産拠点を得た。2005年には江蘇省塩城に合弁会社を設立。2007年には米国オハイオ州、2013年にはチェコ、インドネシア、2015年にはメキシコへと生産ネットワークを拡大した。

M&Aによる事業領域拡大とプライム市場移行

2022年4月、東京証券取引所の市場区分変更に伴いプライム市場に移行した。2025年4月にはプレキャストコンクリート製品の株式会社ドーケンを、同年11月には排熱回収システムのMDI株式会社をそれぞれ連結子会社化した。これにより、従来の熱処理・鋼材事業に加え、建設関連と環境ソリューションの分野に事業を広げている。

年表40件を開く

1940年代

  • 1946年5月玉川工場において高周波誘導加熱装置の製作、各種機械部品の高周波表面焼入加工の受託業務を開始。
  • 1948年12月熱処理工場として東京工場、大阪工場を新設。

1950年代

  • 1952年11月熱処理工場として名古屋工場を新設。
  • 1955年4月玉川工場を東京工場に集約合理化。
  • 1955年9月当社役員・従業員等が日本高周波鋼業株式会社(注)より当社株式を譲り受ける。

1960年代

  • 1962年4月高周波焼入装置の製造工場として川崎工場を新設。
  • 1962年11月PC鋼棒の製造工場として平塚工場を新設。
  • 1964年4月上場株式を東京証券取引所市場第二部に上場公開。

1970年代

  • 1970年4月神奈川県平塚市に研究所を新設。
  • 1971年10月PC鋼棒の製造工場として赤穂工場を新設。
  • 1971年10月熱処理工場として刈谷工場を新設。
  • 1972年11月上場株式を大阪証券取引所市場第二部に上場公開。
  • 1974年12月熱処理工場として寒川工場を新設。
  • 1975年3月上場東京証券取引所、大阪証券取引所市場第二部上場株式を第一部へ指定替。
  • 1975年5月商号変更決算期を年1回(3月31日)に変更し、中間配当制度を導入。

1980年代

  • 1983年6月株式会社ネツレン甲府〔現・株式会社ネツレン・ヒートトリート(連結子会社)〕を設立。

1990年代

  • 1991年10月PC鋼棒の製造工場として、いわき工場を新設。
  • 1992年4月川崎工場を平塚工場に集約合理化。
  • 1993年10月赤穂工場に太物PC工場(第2工場)を新設。

2000年代

  • 2001年2月熱処理工場として刈谷工場の隣接地に第7工場を建設し、名古屋工場を集約合理化。
  • 2001年7月本社を品川区東五反田「オーバルコート大崎マークウエスト」に移転。
  • 2002年4月いわき工場に第2工場を新設し、平塚工場(製品事業部)を集約合理化。
  • 2003年4月中空ラックバー製造工場として刈谷工場の隣接地に西境工場を新設。
  • 2003年4月熱処理工場として岡山工場を新設。
  • 2003年7月中国(上海市)に合弁会社上海中煉線材有限公司(連結子会社)を設立。
  • 2003年11月上場大阪証券取引所市場第一部の上場を廃止。
  • 2005年8月中国(江蘇省)に合弁会社塩城高周波熱煉有限公司(連結子会社)を設立。
  • 2006年10月熱処理工場として岡山工場の隣接地に第2工場を新設。
  • 2007年1月米国(オハイオ州)に合弁会社ネツレン アメリカ コーポレーション(連結子会社)を設立。
  • 2007年12月熱処理工場として尼崎工場を新設。
  • 2008年2月中空ラックバー製造工場として可児工場を新設し、西境工場を集約合理化。
  • 2009年6月建設機械部品等の製造工場として神戸工場を新設。

2010年代

  • 2011年3月中国(山東省)に高周波熱錬(中国)軸承有限公司(連結子会社)を設立。
  • 2013年1月チェコ共和国(ウスティ州)に合弁会社ネツレン・チェコ s.r.o.(連結子会社)を設立。
  • 2013年9月インドネシア共和国(西ジャワ州)に合弁会社PT.ネツレン・インドネシア(連結子会社)を設立。
  • 2013年11月熱処理工場として茨城工場を新設。
  • 2015年4月メキシコ合衆国(アグアスカリエンテス州)にネツレン・メキシコ,S.A. de C.V.(連結子会社)を設立。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2025年4月M&A株式会社ドーケンの株式取得により連結子会社化。
  • 2025年11月M&AMDI株式会社の株式取得により連結子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで640億円
  • 営業利益2027年3月期まで21億円
  • 営業利益率2027年3月期まで3.3%
  • ROE(自己資本当期純利益率)2027年3月期まで2.5%以上
  • ROA(総資産経常利益率)2027年3月期まで3.1%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    IH熱処理技術で環境負荷低減

    CO2排出削減に有効なIH熱処理技術を核とした製品・サービスを通じて企業価値向上と環境負荷低減を図り、持続可能な社会づくりに貢献する。

  2. 02

    N-DXによるグループ進化

    デジタルトランスフォーメーション(N-DX)を展開し、グループ全員の力を結集して進化を続け、グローバルに躍進する。

  3. 03

    成長ドライバーの創生

    強化したマーケティング力と逆T字モデルを活用し、グループ間の力を柔軟に結びつけて新たな事業・製品・技術を創生する。

  4. 04

    成長エンジンの育成

    現場力に新しい技術を結びつけて生産技術力を強化し、競争力を向上させ、顧客満足度の高い製品・サービスを提供する。

  5. 05

    グローバル市場の拡大

    CO2削減・環境負荷低減に貢献する製品・サービスを中心に情報ネットワークを活用し、未開拓地域も含めたグローバル市場の拡大を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,651人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は633万円で、9期前と比べて+8.8%平均年齢は41.1歳、平均勤続年数は14.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,407
2018年3月1,526
2019年3月58238.913.51,597
2020年3月56838.512.91,640
2021年3月56538.513.11,571
2022年3月60538.713.01,604
2023年3月60339.613.31,596
2024年3月61040.213.51,627
2025年3月62540.813.91,595100
2026年3月63341.114.31,651115

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率67.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社23(国内 11 / 海外 12、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
製品事業部 関連事業 — ネツレン アメリカ コーポレーション(米国オハイオ州)2,707百万円
刈谷工場 — 愛知県刈谷市1,874百万円
IH事業部 関連事業
神戸工場 — 兵庫県神戸市北区1,870百万円
製品事業部 関連事業
尼崎工場 — 兵庫県尼崎市1,663百万円
IH事業部 関連事業
いわき工場 — 福島県いわき市1,651百万円
製品事業部 関連事業
製品事業部 関連事業 — 上海中煉線材有限公司(中国上海市)1,519百万円
本社 — 東京都品川区1,431百万円
全社共通
製品事業部 関連事業 — ネツレン・チェコ s.r.o. (チェコ共和国ウスティ州)1,402百万円
平塚工場 — 神奈川県平塚市1,249百万円
IH事業部 関連事業
赤穂工場 — 兵庫県赤穂市1,126百万円
製品事業部 関連事業
ほか19件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ネツレン・ヒートトリート(注)2
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ネツレンハイメック
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    九州高周波熱錬㈱
    福岡県北九州市 若松区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ネツレンタクト
    静岡県浜松市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ネツレン小松(注)4
    石川県小松市 · 連結子会社
    議決権40.0%
  • 国内
    ㈱旭電波工業所
    東京都東久留米市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ネツレン・ヒラカタ
    大阪府枚方市 · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 国内
    ㈱ドーケン
    福岡県飯塚市 · 連結子会社
    議決権83.3%
  • 国内
    MDI㈱
    神奈川県川崎市 川崎区 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 海外
    ネツレン・ユー・エス・エーInc. (注)2
    米国 デラウェア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ネツレン アメリカ コーポレーション(注)2、5、7
    米国 オハイオ州 · 連結子会社
    議決権96.2%
  • 海外
    上海中煉線材有限公司(注)2、4、6
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権40.0%
残りのグループ会社11社を開く
  • 塩城高周波熱煉有限公司(注)2、4中国江蘇省50%
  • 広州豊東熱煉有限公司(注)4中国広東省50%
  • 高周波熱錬(中国)軸承有限公司(注)2中国山東省100%
  • ネツレン・チェコ s.r.o. (注)2チェコ共和国 ウスティ州100%
  • PT.ネツレン・インドネシア(注)2インドネシア 共和国 西ジャワ州97%
  • ネツレン・メキシコ,S.A. de C.V. (注)2、5メキシコ合衆国 アグアスカリエンテス州100%
  • 韓国熱錬㈱大韓民国 慶尚北道永川市91%
  • 高麗熱錬㈱大韓民国 慶尚北道浦項市49%
  • US Chita CO.,LTD. (注)5米国 ケンタッキー州20%
  • NTK精密アクスル㈱(注)5米国 インディアナ州20%
  • 天津豊東熱処理有限公司中国天津市25%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は583億円営業利益19億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.2%、利益が+18.8%。

売上高
+1.2%
583億円
営業利益
+18.8%
19億円
純利益
-27.8%
13億円
営業利益率
3.3%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高650億円583億円
営業利益28億円19億円
純利益22億円13億円
1株あたり配当¥71¥71

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は153億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+9.3%、営業利益は+133.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q145−11
2024年1Q14032.13
2024年2Q14342.84
2024年3Q14964.06
2024年4Q1402
2025年2Q29093.16
2025年4Q28672.412
2026年2Q26451.95
2026年4Q319144.48
2027年1Q15374.67

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は447億円から583億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.3%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
チェコ共和国(ウスティ州)に合弁会社ネツレン・チェコ s.r.o.(連結子会社)を設立。
2013年3月4474424
2014年3月4704429
メキシコ合衆国(アグアスカリエンテス州)にネツレン・メキシコ,S.A. de C.V.(連結子会社)を設立。
2015年3月4693621
2016年3月42928−7
2017年3月4343628
2018年3月4904230
2019年3月5304110
2020年3月488213
2021年3月426153
2022年3月5304427
2023年3月575314
2024年3月5722515
株式会社ドーケンの株式取得により連結子会社化。
2025年3月57616232.818
2026年3月58319273.313

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高583億円のうち、営業利益として残るのは19億円3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の2.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.8%471億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.0%93億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%19億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.0pt
3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
2.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.6pt
2.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが18億円、投資CFが−52億円で、差し引きのフリーCFは−34億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は142億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月54−47−107108
2014年3月58−5563127
2015年3月47−30−1417134
2016年3月46−24−1422141
2017年3月50−33−2617131
2018年3月65−59−146125
2019年3月46−55−1−9113
2020年3月63−40−1823117
2021年3月40−8−1632133
2022年3月630−2063181
2023年3月39−12−4327169
2024年3月42−16−5126148
2025年3月41−34177176
2026年3月18−52−1−34142

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は881億円。このうち返さなくてよい自己資本が654億円で、自己資本比率は66.0%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月70655415273.1
2014年3月78461716772.1
2015年3月81866215673.5
2016年3月76662214473.6
2017年3月76263312975.5
2018年3月82166116072.8
2019年3月80764616172.2
2020年3月76362813573.8
2021年3月75662712974.4
2022年3月82066915172.7
2023年3月79966513474.3
2024年3月80666514174.4
2025年3月83866317471.1
2026年3月88165422866.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
172億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
412億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
17億円
在庫として抱えている分
負債合計
228億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り87社中9位あたり、逆に低いのはROE87社中67位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.3%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.3%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.0%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.2%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.7%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,499で、1年前と比べて+29.1%過去52週の値幅のなかでは81%の位置にある。

¥1,499-1.8%1ヶ月+9.2%1年+29.1%時価総額492億円
過去52週の値幅
安値¥1,164高値¥1,578

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)37.8倍
PER (会社予想)22.2倍
PBR0.84倍
配当利回り4.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

6月中旬から緩やかな上昇基調にあり、7月27日には1395円まで上昇。月間では+7.2%と堅調に推移。25日線(1333円)や75日線(1305円)を上回り、週足でも上向きのトレンドが継続。52週高値1512円に近づきつつあり、52週安値1164円からは約19%高い水準。出来高は増加傾向で、機関投資家の買いが入った可能性。RSIは70.8とやや過熱感が出ているが、上昇モメンタムは強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PER 34.7倍は金属製品業界平均の18.2倍を大幅に上回り、PBR 0.77倍は平均1.09倍を下回り資産価値に対しては割安感があるが、ROE 2.3%と非常に低く収益性が悪い。配当利回り5.14%は平均3.76%を上回るが、配当性向208%と過剰で持続可能性に懸念。成長性も低く、PERの高さが割高感を強めている。

指標この会社業種平均
PER (実績)37.8倍49.7倍
PER (予想)22.2倍
PBR0.84倍1.13倍
ROE2.3%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

自動車・建設機械向けの熱処理需要は景気変動の影響を受けやすく、受注変動が業績に直結する。強気派は技術力と顧客基盤による安定性、海外需要拡大を評価し、株価は配当利回り5%超と割安とみる。弱気派はROEわずか2%台の低収益性、競争激化や需要減少リスク、直近の営業利益率3%未満の低さを問題視する。

プラスに働く材料7
  • 技術力トップクラス

    高周波焼入れで業界トップクラスのシェア、長年の実績で信頼性が高い

  • 高配当利回り

    配当利回り5.14%と高く、株主還元策が厚く割安感がある

  • 安定した取引基盤

    主要顧客との長期取引により、景気変動にも売上が比較的安定

  • 営業利益19億円と18.8%増益通年影響

    売上高583億円(+1.2%)、営業利益19億円(前期比+18.8%)と増益

  • 営業利益率3.26%へ改善通年影響

    営業利益率2.78%→3.26%と改善、高採算案件の寄与

  • 配当利回り5.14%と高水準継続影響

    株価1380円で配当利回り5.14%、PBR0.77倍と下支え

  • PBR0.77倍と解散価値割れ不定影響

    PBR0.77倍と純資産を下回り、資本政策の見直し期待

マイナスに働く材料7
  • 収益性の低さ

    ROEは2.3%と著しく低く、資本効率が悪い

  • 需要変動リスク

    自動車や建設機械の生産動向に業績が左右されやすい

  • 成長鈍化懸念

    売上高は過去3年横ばいで、事業拡大の兆しが見えない

  • 純利益13億円と大幅減益通年影響

    純利益は18億円→13億円(△27.8%)に減少

  • 売上高微増1.2%と伸び悩み通年影響

    売上高583億円は前期比+1.2%と低成長

  • PER34.7倍と割高水準継続影響

    株価はPER34.7倍と業績に見合わず、修正リスク

  • ROE2.3%と資本効率の低さ継続影響

    ROE2.3%と低く、PBR0.77倍に張り付く要因

次の決算で確かめる点
受注高・受注残
景気変動の影響を早期に把握でき、将来の売上動向を予測できる
海外売上比率
海外市場の開拓度合いを示し、成長の源泉となるため
営業利益率
低収益体質からの改善ができるかどうか、経営効率の指標となる

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり71で、前期から+39.2%いまの株価に対する利回りは4.74%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥71
1株あたり
配当利回り
4.74%
いまの株価に対して
配当性向
208.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2532.4
2018年3月22−12.042.9
2019年3月2513.6333.1
2020年3月22−12.0
2021年3月10−54.5152.6
2022年3月30200.045.9
2023年3月300.0183.5
2024年3月4963.3115.9
2025年3月514.1108.4
2026年3月7139.2208.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥71

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ44,809人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.5%を占め、残る54.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他25.527.127.432.236.944.2
金融機関27.927.326.926.627.326.8
事業法人22.021.822.219.820.618.7
外国法人23.021.221.719.114.18.8
証券会社1.62.61.92.41.11.4
自己株式9.02.42.52.50.60.6
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.04
02日本製鉄株式会社9.45
03株式会社三菱UFJ銀行4.37
04伊藤忠丸紅住商テクノスチール株式会社3.05
05株式会社三井住友銀行2.76
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.48
07明治安田生命保険相互会社2.32
08ネツレン協力企業持株会2.19
09第一生命保険株式会社1.76
10本間 常夫1.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−30%、1株純資産は14期で+48%。直近期のROEは2.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月571,2104.812.532.4
2014年3月691,3265.49.539.3
2015年3月491,4123.618.025.5
2016年3月−161,322−1.2206.3
2017年3月671,3825.013.532.4
2018年3月731,4585.115.042.9
2019年3月231,4281.638.4333.1
2020年3月61,3790.4114.7
2021年3月71,4110.592.4152.6
2022年3月671,4954.68.845.9
2023年3月101,5750.670.3183.5
2024年3月421,6572.626.7115.9
2025年3月521,7363.018.8108.4
2026年3月401,7862.331.6208.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額214百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大宮克己代表取締役 社長執行役員6696,000
一色信元取締役 専務執行役員 技術開発・事業開発・DX推進・情報戦略担当 研究開発本部長 情報統括室長6653,000
鈴木孝取締役 常務執行役員 物流統括管理者(CLO/Chief Logistics Officer)製品事業部長 調達本部長6456,000
安川知克取締役 上席執行役員 安全衛生・環境担当 管理本部長6363,000
森山義子取締役622,000
伊藤豊次取締役70
池上由洋監査役(常勤)6711,000
圓實稔監査役693,000
上条香代子監査役63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4111143017043
社外取締役528286
監査役1161616

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,243字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(高周波熱錬株式会社)、子会社20社及び関連会社5社により構成されており、土木・建築に使用されるPC鋼棒・異形PC鋼棒、主に自動車・二輪車用サスペンションばね等に使用される高強度ばね鋼線(ITW)の製造販売、自動車部品・建設機械部品等の製造販売、各産業分野に向けた誘導加熱装置等の製造販売を行うほか、自動車・工作機械・建設機械等の重要保安部品の熱処理受託加工を主な事業内容としております。 また、オフィスビル等の賃貸事業及び各事業に関連する研究開発を展開しております。 当社グループの事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (製品事業部関連事業) 土木・建築製品関連… 当社が製造販売するほか、関連会社の高麗熱錬株式会社(韓国)でも製造販売しております。 自動車部品関連……… 当社が製造販売するほか、子会社の上海中煉線材有限公司(中国)、ネツレン アメリカ コーポレーション(米国)、ネツレン・チェコ s.r.o.(チェコ共和国)でも製造販売を行っております。 また、関連会社のUS Chita CO., LTD.(米国)でも製造販売を行っております。 建設機械部品関連…… 当社が建設機械用旋回輪の製造販売を行うほか、子会社の高周波熱錬(中国)軸承有限公司でも製造販売を行っております。 (IH事業部関連事業) 熱処理受託加工関連… 当社が受託加工を行うほか、子会社の株式会社ネツレン・ヒートトリート、九州高周波熱錬株式会社、株式会社ネツレン・ヒラカタ、株式会社ネツレン小松、広州豊東熱煉有限公司(中国)、塩城高周波熱煉有限公司(中国)、PT.ネツレン・インドネシア(インドネシア共和国)及びネツレン・メキシコ,S.A. de C.V.(メキシコ合衆国)でも受託加工を行っております。 また、関連会社の天津豊東熱処理有限公司(中国)でも受託加工を行っており、NTK精密アクスル株式会社(米国)では、自動車部品等の製造販売を行っております。 誘導加熱装置関連…… 当社が製造販売を行うほか、子会社の塩城高周波熱煉有限公司及び韓国熱錬株式会社(韓国)でも製造販売を行っております。 また、子会社の株式会社ネツレンハイメック、株式会社ネツレンタクト及び株式会社旭電波工業所では、主として産業用機械または産業用機械部品を製造販売しております。 なお、PT.ネツレン・インドネシア、ネツレン・メキシコ,S.A. de C.V.では、装置のメンテナンスサービスを行っております。 (その他) 賃貸事業……………… 当社が「オーバルコート大崎マークウエスト」に所有するフロア等の賃貸事業であります。 その他………………… 上記以外の事業であります。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,956字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、グループの目指すべき方向を共有し、社会的な責任を全うすることを目的に以下のグループ経営理念を掲げております。 ① 熱処理技術を中核として、常に新商品・新事業の開発を進め社会の発展に貢献します。 ② 世界をリードする技術力、高品質、高いお客様満足度、そして透明で公正な企業文化を背景に社会から信頼されるパートナーを目指します。 ③ たゆまぬ自己変革に努め、常に成長することを目指します。 ④ 安全及び健康を基本とし、人を育て、活力ある企業グループを目指します。 ⑤ 地球環境との共生を基本とし、企業の社会的責任を果たします。 (2) 目標とする経営指標 企業価値の向上を目指し、収益性及び資本効率の向上に注力しております。 具体的には、売上高、営業利益、営業利益率、ROA(総資産経常利益率)、ROE(自己資本当期純利益率)及びROIC(投下資本利益率)を中長期的な経営指標としております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、IH熱処理技術を中核とし、たゆまぬ自己変革に努め、常に成長する活力ある企業グループを目指してまいりました。無公害(Ecological)・省資源(Economical)のダブル・エコ(W-Eco)のIH技術を強みに、長期的な視野のもと環境貢献を重視し、当社グループの10年後のあるべき姿と目指す姿を長期経営ビジョン NETUREN VISION 2030(2021年4月~2031年3月)としてまとめました。 ① あるべき姿 企業価値を高め続けるとともに持続可能な社会づくりに貢献する。 ② 目指す姿 ・CO2排出削減に有効なIH熱処理技術を核とする技術・製品を通じ、企業価値を高めて環境負荷を低減する。 ・N-DX(※)の展開を進め、グループ全員の力を結集して進化を続け、グローバルに躍進する。 この長期経営ビジョンのスローガンを「進化と躍進」と定め、ネツレングループが一丸となり、あるべき姿、目指す姿を追求し実現すること、また、総合的に企業価値が向上し、成長していく企業グループになる狙いを込めております。 (※)N-DX…NETUREN Digital Transformation また、上記の長期経営ビジョン NETUREN VISION 2030「進化と躍進」における第2フェーズとして、第16次中期経営計画「Aggressive Challenge One NETUREN 2026」(2024年4月より2027年3月までの3ヵ年計画)を策定し、その2年目が終了いたしました。この2年間において、M&Aや資本参加も含め、事業基盤強化に向け一定の成果を上げてまいりましたが、計画していた新商品の市場投入に遅れが生じるなど、当初想定との乖離も一部に発生しております。 こうした状況に加え、当社グループを取り巻く事業環境は、中期経営計画策定時の想定以上に厳しさを増しております。国内においては、物価上昇や人手不足の深刻化が想定を上回る水準で継続しております。また、海外においては、米国の関税政策や中国経済の減速長期化及びウクライナ紛争に端を発した原油価格・エネルギーコストの高止まりが継続しております。さらに、中東での紛争等による地政学リスクの高まりなど、新たな不確実性も高まっており、先行き不透明な状況が続いております。 このような経営環境のもと、当社グループでは、新規ならびにコア事業の拡大、材料費・電力費・人件費等のコスト上昇分に対する販売価格への適正転嫁や原価低減活動を推進してまいりました。 しかしながら、今後も先が見通せない厳しい事業環境の継続が見込まれることから、第16次中期経営計画最終年度(2026年度)の数値目標を見直すことといたしました。 第16次中期経営計画の概要 ・基本的な考え方 経営資本を積極的・効率的・有効的に活用し、人財育成を進めながら、新たな成長ドライバーを創生すると共に、現在の成長エンジンをより強く育てることで事業拡大を推進する。 ネツレンブランドの更なる拡大と共に、サステナビリティ経営を推進し、地球環境に配慮した技術・製品を広め、企業価値を高め、社会ニーズに応えていく。 ・期間 :2024年4月~2027年3月(3年間) ・スローガン :Aggressive Challenge One NETUREN 2026 ・趣旨 :成長・進化・躍進へ グループの総智を繋げ 積極果敢に挑戦しよう ・連結経営目標:見直し後と当初計画との対比 2027年3月期   見直し後   当初計画 売上高   640億円   700億円 営業利益   21億円   46億円 営業利益率   3.3%   6.5% ROE (自己資本当期純利益率)   2.5%以上   6.5%以上 ROA (総資産経常利益率)   3.1%以上   5.5%以上 ROIC(投下資本利益率)   3.1%以上   5.5%以上 (4) 経営環境及び優先的に対処すべき課題 「(3) 中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおり、第16次中期経営計画最終年度(2026年度)の数値目標を見直しました。 売上高につきましては、国内需要の伸び悩み、中国市場を中心とした海外需要の回復遅れ、ならびに一部事業における販売数量の減少等を踏まえ、700億円から640億円に見直しております。また、営業利益につきましては、売上高減少の影響に加え、原材料価格・エネルギーコスト・人件費の上昇、海外事業環境の悪化等による収益性低下も踏まえ、46億円から21億円に見直しております。 連結経営目標を見直しましたが、中期経営計画策定時に掲げた基本戦略を着実に実行するとともに、今まで以上のスピード感を持って、持続可能な社会づくりへの貢献と企業価値の向上を目指してまいります。 基本戦略 ①技術開発:成長ドライバーの創生 強化してきたマーケティング力に基づき、逆T字モデルを活用し、グループ間の力を柔軟に繋げて、新たな事業・新たな製品・新たな技術を創生する。 ②事業:成長エンジンの育成 これまでの現場力に新しい技術を繋げて生産技術力を強化し、競争力を向上させるとともに、お客様により満足いただける製品・サービス・技術を提供する。 ③グローバル:グローバルマーケットの拡大 CO2削減・地球環境負荷低減に貢献する製品・サービス・技術を中心に、情報ネットワークを繋げて、未開拓地域も含めたグローバル市場の拡大を進める。 ④人財:自発的貢献意欲のある人財の育成 多様性を認め合い、常に前向きな思考で自発的貢献意欲のある人財の育成をさらに進め、各々の活躍をネツレングループ全体に繋げて、企業成長を加速する。 資本コストを意識した経営の推進と強化 経営資本を意思を持った戦略に基づき、成長投資や株主還元に活用、また、ROICや財務レバレッジなどを用いた経営管理により、資本効率の向上を進める。
事業等のリスク2,975字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境の変化による受注減少が業績に与えるリスク 当社グループの事業は、自動車、土木・建築、建設機械及び工作機械等に展開しており、各業界の顧客からの受注に対応すべく海外を含めて生産拠点の拡充、生産能力の増強を目的とした設備投資を実施しております。また、当社グループの事業領域の拡大及び既存事業とのシナジー創出を目指し、M&Aや資本参加を積極的に推進しております。 しかしながら、各業界・地域の市場動向、政治・経済情勢が想定以上に悪化した場合や自然災害、天候不順、感染症の蔓延など予期せぬ事態が発生した場合は、顧客からの受注が減少し、人件費や減価償却費など固定費の負担が相対的に重くなり当社グループの業績に影響を与える可能性があります。さらには、設備投資資金の回収が見込めない場合、固定資産の減損損失が発生する可能性もあります。また、M&Aの実施においては、事業環境の変化により、将来の事業計画が想定より悪化した場合、のれんの減損損失が発生する可能性があります。 このような受注減少が業績に与えるリスクについては、当社グループが製品を提供している各業界・地域の市場動向、政治・経済情勢はもとより、顧客からの受注状況等を勘案したうえで素早く適切な対策を講じてまいります。具体的には、これまで生産革新活動で培ってきたノウハウや徹底した原価低減活動の継続で、受注変動に強い事業構造を構築してまいります。また、間接部門を含めた多能工化の推進、適切な人員配置を目指すとともに、設備の自動化、省力化などに資する設備を中心に投資してまいります。なお、設備投資やM&Aの実行にあたっては、社内規程「事業投資ガイドライン」等に基づき、慎重に判断する仕組みを構築しております。 (2) 製品品質に関するリスク 当社グループは、自動車、土木・建築、建設機械及び工作機械等に製品を提供しております。これらの製品は非常に重要な部位に使用されるため、供給者としての責任を自覚し、品質検査及び性能確認には細心の注意を払っております。 しかしながら、万一、品質上のトラブルが発生し、人的、社会的な被害が生じた場合は、当社グループの信用及び業績に影響を与える可能性があります。 このような製品品質に関するリスクについては、国際規格ISO9001等の品質マネジメントシステムの認証を取得し、グローバルな品質保証システムを運用しております。具体的には、全社の品質保証活動を統括する品質保証本部と、事業部工場内の品質保証課とが連携し、工場個別の品質管理、品質監査活動、工場共通の重大品質問題発生防止活動を行うことで品質不適合の未然防止に努めております。 (3) 電気料金に関するリスク 当社グループの事業の中核である熱処理技術を用いた工程は、主として電力をエネルギーとして使用しているため、電気料金は製造コストを構成する重要な要素であります。資源・エネルギー価格の高騰を背景とした電気料金の上昇は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 このような電気料金に関するリスクについては、電力使用量の削減に向けた取り組みとして、日々の節約はもとより、気候変動への対応であるCO2削減のための省エネ活動とあわせて実行しております。また、電力を主たるエネルギーとする熱処理メーカーとして、電力使用量を削減するための技術開発や生産管理の改善につなげております。さらに、グループ全体での最適な電力調達手段を検討し、都度、電力会社と交渉することで電気料金の低減に努めております。具体的には、省エネ効果の高い最新設備への更新や環境面における効果のある太陽光発電システムの積極的な導入、複数の拠点を対象とした大口契約によるメリットの活用などを推進しております。 (4) 資材調達及び物流に関するリスク 鋼材を中心とする原材料価格が上昇、高止まりしております。当社グループの事業のうち、特に製品事業部関連事業の主要な材料は鋼材であり、製造コストを構成する重要な要素であります。想定以上に価格が変動した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、生産に必要な資材の入手が困難になる可能性もあります。さらに、物流業界におけるドライバー不足や輸送コストの増加等が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 このような資材調達及び物流に関するリスクについては、コストアップ分の販売価格への転嫁に努めております。また、調達面では、調達本部が中心となって安定した供給を受けるための交渉や調達価格の交渉を継続的に行うとともに、効率的な輸送管理の徹底でコスト面のみならず環境面も意識した取り組みを推進しております。具体的には、「ネツレングループグリーン調達ガイドライン」を制定し、調達先と連携して環境負荷低減と社会の発展に貢献するオープンでフェアな調達を実施しております。 (5) グローバル事業展開に関するリスク 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、進出国の政治・経済情勢、法制度、習慣や治安に至るまでのリスクを認識しなければなりません。また、グローバル事業では投資額が多額になることや為替変動の影響を受けることが想定されます。進出国において、想定外の政治・経済情勢の変化、法制度の変更や金融・為替市場の急激な変動等が生じた場合は当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 このようなグローバル事業展開に関するリスクについては、事業計画立案時から事業運営に至る各プロセスにおいて、主管事業部と事業開発本部、管理本部及び経営企画室をはじめとする各機能本部が連携し、課題の抽出とその解決のための施策や事業環境の変化に臨機応変に対応できる体制を整備しております。具体的には、新たな海外進出の検討にあたっては、設備投資や事業投資の計画立案と同様に、社内規程「事業投資ガイドライン」等に基づき、想定される様々なリスクの所在と対応策を検討するとともに、撤退基準を設けて慎重に判断する仕組みを構築しております。また、進出後においても各進出国に所在するグループ会社を管理する担当部門長を定め、各社から事業計画、経営状況、財務状況、その他重要な情報についての報告を求めるとともに、年2回定期的にグループ会議を開催し、各社の代表者は、経営内容等について報告することとしております。また、原則月2回開催の経営・執行役員会議においても、毎月、各社の地域情勢を含む経営に関する状況が報告されております。なお、不測の事態が発生した場合は、速やかに管理担当部門長に報告することとしております。 上記のほか、サステナビリティに関するリスク管理については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。
経営成績の分析 (MD&A)7,014字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善などにより、緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、継続する物価上昇、米国における関税政策や不安定な国際情勢に伴う地政学リスクの高まりなど、先行き不透明な状況が続いております。 このような状況のもと、当社グループは、第16次中期経営計画「Aggressive Challenge One NETUREN 2026」(2024年4月より2027年3月までの3ヵ年計画)に掲げた4つの基本戦略である「成長ドライバーの創生」、「成長エンジンの育成」、「グローバルマーケットの拡大」、「自発的貢献意欲のある人財の育成」を推進するとともに、人件費の上昇を含むコストアップに対する販売価格への転嫁などの営業活動や徹底した原価低減活動を継続しております。 この中期経営計画に掲げた基本戦略に基づき、株式会社ドーケン(連結子会社)、MDI株式会社(連結子会社)及び株式会社 ANDO Imagineering Group(持分法非適用関連会社)を当社グループに迎えました。 株式会社ドーケンが製造販売するプレキャスト・コンクリート製品は、あらかじめ工場でコンクリート部材を製作、施工現場へ運び、組み上げるプレキャスト工法で使用されます。この工法は、施工現場での工期短縮や品質管理などの観点から、建築業界が抱える人手不足などの課題を解決する方法として、今後の需要が伸びると判断しております。MDI株式会社は、熱マネジメント企業として工場などのCO2削減・省エネ、暑熱対策、環境改善などを目的とする排熱回収コンサルティング、省エネシステムの設計・製造・販売及びメンテナンスサービスを行っております。昨今、企業への対応が強く求められている熱中症対策はもとより、地球温暖化防止などの環境面に役立つノウハウであり、今後も需要が見込まれると判断しております。また、株式会社 ANDO Imagineering Groupにつきましては、建築におけるプレストレスト・コンクリート造をはじめとするさまざまな構造設計技術をコアに据え、建築設計を自社で手掛ける組織設計事務所であります。この設計技術やノウハウを当社グループが有する高強度PC鋼材製造加工技術や高強度プレキャスト・コンクリート製品製造技術と組み合わせることによる相乗効果の創出を見込んでおります。いずれの会社も、それぞれに独自の分野に強みがあり、当社グループの事業領域の拡大、収益面に寄与するものと考えております 以上の結果、当連結会計年度の売上高は、取引業界の市況低迷の影響を受けたものの、コスト上昇分を販売価格へ転嫁したことや株式会社ドーケンが連結グループに加わったことなどにより、58,277百万円(前年同期比1.2%増)、営業利益は1,892百万円(前年同期比17.0%増)、経常利益は2,663百万円(前年同期比14.8%増)となりました。 一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失に固定資産の減損損失を257百万円計上したことや前連結会計年度の特別利益に投資有価証券売却益を1,217百万円計上したこともあり、1,329百万円(前年同期比26.8%減)となりました。 引き続き、収益向上のための受注拡大はもとより、高止まりするコストの販売価格への転嫁を含む積極的な営業活動とともに、徹底した原価低減活動を継続し、企業価値の向上に努めてまいります。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (製品事業部関連事業) 土木・建築関連製品の売上高は、建設業界の低迷や人手不足、建設資材高騰による工事遅延、着工遅れの影響が継続しており、前年同期と比較し減少いたしました。 自動車関連製品の高強度ばね鋼線の売上高は、国内では一部顧客向けに継続していた生産応援が減少したことや当社製品を採用する一部自動車メーカーの販売台数が伸びず減少しましたが、海外での販売が堅調に推移したため、前年同期と比較し増加いたしました。 建設機械関連製品の売上高は、顧客からの受注が増加したことや販売価格の改定効果などにより、国内、中国ともに前年同期と比較し増加いたしました。 以上の結果、売上高は36,335百万円(前年同期比0.6%減)、利益面では、堅調に推移した海外での高強度ばね鋼線及び建設機械関連製品の増収効果や土木・建築関連製品で販売価格の改定が進んだことなどにより、営業利益は464百万円(前年同期比157.8%増)となりました。 (IH事業部関連事業) 熱処理受託加工関連の売上高は、自動車業界では米国関税長期化の影響により、下期にかけて顧客からの受注が減少いたしました。一方、下期後半から工作機械向けの受注が徐々に回復してきたものの、全体の落ち込みをカバーするには至らず、前年同期と比較し減少いたしました。 誘導加熱装置関連の売上高は、国内では顧客側の設備投資計画先送りなどによる影響、海外では中国で製造する装置が景気低迷と顧客のスケジュール変更による影響で国内外ともに販売量が落ち込み、前年同期と比較し減少いたしました。 以上の結果、売上高は19,526百万円(前年同期比6.4%減)、営業利益は1,301百万円(前年同期比5.5%減)となりました。 (その他) 当該セグメントは、報告セグメントに含まれない不動産賃貸事業及び新たに当社グループに加わった株式会社ドーケン及びMDI株式会社の事業を含むその他の事業であります。 不動産賃貸事業における当社保有の賃貸物件は、小規模ではありますが安定的に業績に寄与しております。 また、新規連結対象となった株式会社ドーケンの損益を取り込むとともに、同社の株式取得関連費用133百万円を計上しております。なお、MDI株式会社の損益については、次年度からの連結対象となりますが、当連結会計年度において、同社の株式取得関連費用56百万円を計上しております。 以上の結果、売上高は2,416百万円(前年同期比1,586.0%増)、営業利益は122百万円(前年同期比115.8%増)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 製品事業部関連事業   31,775   98.0 IH事業部関連事業   14,923   103.2 その他   1,371   - 合計   48,070   102.5 (注) 1 金額は、製造費によっており、セグメント間の取引については消去しております。 2 その他は、当連結会計年度から連結の範囲に含めた株式会社ドーケンの生産実績であります。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前期比 (%)   受注残高 (百万円)   前期比 (%) 製品事業部関連事業   37,058   102.7   3,883   122.9 IH事業部関連事業 (誘導加熱装置関連)   6,545   94.5   4,765   95.1 その他   1,857   -   842   - (注) 1 IH事業部関連事業のうち、熱処理受託加工関連は継続的な取引が多く、加工賃収入のため受注高及び受注残高の把握が困難のため、誘導加熱装置関連の受注状況を記載しております。 2 受注金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については消去しております。 3 その他は、当連結会計年度から連結の範囲に含めた株式会社ドーケンの受注実績であります。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 製品事業部関連事業   36,335   99.4 IH事業部関連事業   19,526   93.6 その他   2,416   1,686.0 合計   58,277   101.2 (注) 上記の金額は、セグメント間の内部売上高を消去しております。 (2)財政状態 当連結会計年度末における総資産は88,146百万円(前年同期比5.2%増)となりました。この主な要因は、株式会社ドーケン及びMDI株式会社の株式取得に係る支出、自己株式の取得や配当金の支払いにより現金及び預金が減少しましたが、新規連結子会社が2社増加したことによるのれんを含む資産を計上したことなどによります。 セグメントごとの資産は、製品事業部関連事業においては増加いたしました。この主な要因は、売上債権が増加したことなどによります。また、IH事業部関連事業においても増加いたしました。この主な要因は、有形固定資産が増加したことなどによります。 なお、セグメントごとの資産は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に記載しております。 当連結会計年度末における負債は22,768百万円(前年同期比30.6%増)となりました。この主な要因は、借入金が増加したことなどによります。 当連結会計年度末における純資産は65,378百万円(前年同期比1.4%減)となりました。この主な要因は、その他有価証券評価差額金や為替換算調整勘定などが増加したものの、配当金の支払いや自己株式を取得したことなどによります。以上の結果、当連結会計年度末における自己資本比率は66.0%となりました。 (3)キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は14,204百万円(前連結会計年度末と比べて3,375百万円の減少)となっておりますが、その内訳は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,773百万円(前年同期は4,107百万円の収入)であります。 これは、税金等調整前当期純利益を2,344百万円計上したものの、売上債権が1,108百万円増加したことなどによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は5,235百万円(前年同期は3,404百万円の支出)であります。 これは、有形固定資産の取得による支出が3,990百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が2,128百万円あったことなどによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は121百万円(前年同期は1,713百万円の収入)であります。 これは、借入れによる収入が9,602百万円あったものの、借入金の返済が5,244百万円、自己株式の取得による支出が2,000百万円、配当金の支払額が2,005百万円あったことなどによります。 キャッシュ・フロー関連指標 項目   前連結会計年度   当連結会計年度 自己資本比率   71.1   66.0 時価ベースの自己資本比率   39.6   46.5 キャッシュ・フロー対有利子負債比率   1.7   6.6 インタレスト・カバレッジ・レシオ   58.7   15.3 (注) 1 各指標の算出方法 自己資本比率              :自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率           :株式時価総額(株価終値×発行済株式総数)/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率 :有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ   :営業キャッシュ・フロー/利払い金額 2 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている借入金を対象としております。また、利払い金額については、連結損益及び包括利益計算書に計上されている支払利息の金額を使用しております。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、短期的な運転資金(原材料、電力、各種資材等の調達及び人件費等の支払いに必要な資金)は、主に自己資金及び金融機関等からの借入でまかなっております。 また、設備投資資金については、各年度ごとに設備予算を作成し、予算額、支払い予定時期及び資金残高などを勘案したうえで、基本的に自己資金で実行しておりますが、大規模な設備投資が計画される場合には金融機関等からの借入を含めて対応しております。当連結会計年度の設備投資額及び翌連結会計年度の設備投資予定額につきましては、「第3 設備の状況」に記載のとおりであります。 なお、グループ内資金を有効に活用する観点で、当社からグループ会社へ、グループ会社から当社への貸付及び借入を機動的に実行しております。 現在進行中の第16次中期経営計画におけるキャピタルアロケーションにおいて、キャッシュイン「営業キャッシュフロー、借入、資産売却資金、手元資金」とキャッシュアウト「定常投資(増産、省人化・合理化、工場耐震補強、設備修繕に関する投資)、戦略投資(研究開発、新商品、DX、環境・省エネ、CO2削減、M&A、人的資本に関する投資)、株主還元(配当、自己株式取得)」に区分し、資金の調達状況と使途について予測と実績を管理しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。連結財務諸表の作成にあたっては、報告期間の期末日における資産・負債の計上、期中の収益・費用の計上を行うため、必要に応じて会計上の見積り及び仮定を用いております。この会計上の見積り及び仮定は、その性質上不確実であり、実際の結果と異なる可能性があります。 当社は、これらの見積りは合理的であると考えておりますが、不確定要素が多く、想定を超えた変化等が生じた場合、当社グループの連結財務諸表に大きな影響を及ぼすことがあります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (固定資産の減損) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、原則として、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローを見積り、見積られた割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては、慎重に検討しておりますが、事業計画や経営環境等の諸前提の変化により、追加の減損処理又は新たな減損処理が必要となる可能性があります。 (のれんの評価) 当社グループは、株式会社ドーケン及びMDI株式会社の株式を取得した際に計上したのれんについて、減損の兆候の有無を検討し、兆候を識別した場合、のれんの残存償却期間に対応する期間における割引前将来キャッシュ・フローを事業計画に基づいて算定し、帳簿価額と比較して減損損失の認識の要否を判定しております。必要と判断した場合には、当該のれんについて回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として認識することとしております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては、慎重に検討しておりますが、事業計画や経営環境等の諸前提の変化により、新たに減損処理が必要となる可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社グループは、繰延税金資産について、回収可能性が高いと考えられる金額へ減額するために評価性引当額を計上しております。評価性引当額の必要性及び必要額を評価するにあたっては、課税主体ごとに将来の課税所得を見積り、繰延税金資産の回収見込みを慎重に検討しておりますが、課税所得見積りの前提とした諸条件・諸前提の変化により、追加引当又は引当額の取崩しが必要となる可能性があります。

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開示資料

出典

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