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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

三菱製鋼

Mitsubishi Steel Mfg. Co.,Ltd.5632 · Prime · 鉄鋼

特殊鋼素材からばね・素形材まで一貫生産。自動車・建設機械向けに強みを持つ特殊鋼メーカー。

概要

三菱製鋼は、三菱グループに属する特殊鋼メーカーである。自動車用ばね鋼や軸受鋼、油井管用鋼といった高機能鋼材を主力とし、鉄鋼業界のニッチな高付加価値領域に特化している。1950年に東京証券取引所に上場。本社は東京都中央区月島。連結従業員数は3,864人。2026年3月期の連結売上高は1,546億円、営業利益48億円、純利益31億円。三菱系企業に加え、トヨタ自動車など自動車産業との強固な取引基盤を持つ。

特殊鋼鋼材とばねを両輪とする事業構成

三菱製鋼の事業は、特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置、その他(物流・サービス)の5区分で構成される。特殊鋼鋼材事業は炭素鋼やばね鋼、軸受鋼などを製造し、室蘭コンビナートの高炉を中核とする国内鋼材と、インドネシアのPT.MSM INDONESIAなど海外鋼材からなる。ばね事業は自動車用巻ばねやスタビライザ、精密ばねをグローバルに供給し、北米やアジアに生産拠点を持つ。両事業でグループ売上の大部分を占める。素形材事業は特殊合金粉末や精密鋳造品、機器装置事業は三菱長崎機工が鉄構品や産業機械を手がける。その他事業は内航海運や倉庫などグループ内物流を担う。

室蘭コンビナートの高炉トラブルが響いた2026年3月期

2026年3月期の連結売上高は1,546億円と前期比3.1%減、営業利益は48億円と27.0%減となった。減収減益の主因は、室蘭コンビナートにおける高炉トラブルと火災事故である。これにより特殊鋼鋼材事業の売上数量が減少し、操業度低下による生産性悪化が損益を圧迫した。同事業は営業損失10億円と前期の33億円の利益から転落した。一方、ばね事業は精密部品の量産開始や国内ばねの売価改善により営業利益40億円と前期比倍増した。素形材と機器装置も増収増益を達成し、グループ全体としてはばね・素形材・機器装置の好調が鋼材の不振を一部補った。

海外展開と自動車メーカーへの依存

三菱製鋼の販売先は自動車産業への依存度が高い。ばね事業では主要な自動車メーカーに直接供給し、北米、中国、東南アジア、インドに生産拠点を配置する。1986年にカナダにMSM CANADAを設立して以来、米国、タイ、インドネシア、中国、インドへと海外展開を進めてきた。2014年にはインドのStumpp Schuele & Somappaとの合弁でMSM SPRING INDIAを設立。ただし、海外子会社の一部では不採算が続き、2013年にフィリピンのMSM MANILAを閉鎖、2020年代にはドイツとメキシコの子会社から撤退を決定した。現在も北米子会社の再建と中国子会社の最適化が課題として残る。

ROIC経営と2030年ビジョン

三菱製鋼は2023年度から2025年度を対象とする中期経営計画でROICを軸とした経営を掲げた。その結果、資産圧縮や有利子負債削減による財務体質改善は進んだが、室蘭の高炉トラブルにより営業利益目標は未達となり、PBRも1倍を下回る。2026年度からの新中期経営計画では、基盤事業の再建と戦略事業の収益化で利益構成を転換し、資本効率と実行力の向上を目指す。成長分野として安全保障やエネルギー関連に注力する。また2025年5月にグループパーパスを「想いをカタチにする力で 挑み 未来(あす)を 支えつづける」と定め、全社一丸での持続的成長を図るとしている。

業界の中での役割は特殊鋼及び自動車部品・産業機械部品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,546億円
営業利益
48億円
営業利益率
3.1%
純利益
31億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01特殊鋼鋼材主力

炭素鋼、ばね鋼、軸受鋼、工具鋼など多種の特殊鋼鋼材を製造。室蘭特殊鋼等の子会社と連携し、自動車や産業機械向けに供給している。

主な製品・サービス1
特殊鋼鋼材(炭素鋼、低合金鋼、ばね鋼、非調質鋼、軸受鋼、快削鋼、工具鋼、窒化鋼)
高強度・耐摩耗性に優れた鋼材。自動車部品や産業機械の素材として使用される。

02ばね主力

自動車用巻ばね、スタビライザ、板ばね、精密ばね等を製造。北米、アジアにも生産拠点を持ち、グローバルに自動車メーカーへ供給している。

主な製品・サービス1
巻ばね、スタビライザ、板ばね、トーションバー、精密ばね
自動車のサスペンションやエンジン、シート等に使用されるばね部品。

03素形材準主力

特殊合金粉末、精密鋳造品、鋳鋼品、鍛鋼品等を製造。航空宇宙や産業機械向けに高機能素材を供給している。

主な製品・サービス1
特殊合金粉末、精密鋳造品、鋳鋼品、鍛鋼品
耐熱・耐食性に優れた素材。精密部品や大型部品の製造に用いられる。

04機器装置副次

三菱長崎機工が鉄構品、産業機械、鍛圧機械、環境リサイクル機器を製造。プラント・機械設備の分野に対応している。

主な製品・サービス1
鉄構品、産業機械、鍛圧機械、環境リサイクル機器
橋梁や工場設備、プレス機械、リサイクルプラント等。

05その他(物流・サービス)その他

内航海運、港湾運送、倉庫等の運送サービスを行い、グループ内の物流を支える。

製品と技術

自動車の走行性能を支えるばね製品

三菱製鋼のばね事業は、自動車用巻ばね、スタビライザ、板ばね、トーションバー、精密ばねなどを製造する。巻ばねはサスペンションやエンジンに、スタビライザは車両のロール防止に使用される。精密ばねはシートや小型モーターに組み込まれる。技術面では、軽量化と高強度を両立するばね鋼の開発が強みである。顧客はトヨタなど国内自動車メーカーに加え、グローバルに展開する。北米や中国の子会社が現地生産を担い、インドでも合弁会社を通じて供給する。また、プレシジョンスプリングの子会社化により、精密ばねの製品ラインを拡充した。

高炉から生まれる特殊鋼鋼材の品揃え

特殊鋼鋼材事業では、炭素鋼、低合金鋼、ばね鋼、軸受鋼、非調質鋼、快削鋼、工具鋼、窒化鋼など多種の鋼材を製造する。主な用途は自動車部品、建設機械、産業機械の素材である。特にばね鋼は自社のばね事業でも使用される。室蘭コンビナートの高炉から鋼片を生産し、三菱製鋼室蘭特殊鋼や子会社が加工する。海外ではインドネシアのPT.MSM INDONESIAが特殊鋼を生産し、ASEAN唯一の特殊鋼メーカーとしての地位を築く。技術的には、高強度・耐摩耗性・耐熱性に優れた鋼種の開発に注力する。

素形材と機器装置が担う高機能部品とプラント

素形材事業では、特殊合金粉末、精密鋳造品、鋳鋼品、鍛鋼品を手がける。特殊合金粉末は耐熱・耐食性が求められる航空宇宙部品や産業機械に使用される。精密鋳造品は複雑形状の部品を一体成形する技術である。機器装置事業は子会社の三菱長崎機工が担い、鉄構品(橋梁など)、産業機械、鍛圧機械、環境リサイクル機器を製造する。特に安全保障分野やエネルギー関連の受注が好調で、防護装備品や海外電力機器の売上が伸びている。これらの製品群は、三菱製鋼の技術力の幅広さを示している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

特殊鋼専業で高付加価値、収益性は横ばい

この企業はバネ用鋼や合金工具鋼などの特殊鋼に特化した中堅メーカーである。売上高は1699億円(2024年3月期)から減少傾向にあるが、営業利益率は4.14%(2025年3月期)、3.1%(2026年3月期)と比較的安定している。同業の日本製鉄やJFEホールディングスが汎用鋼材を中心とするのに対し、当社は自動車部品向けなど高付加価値品に強みを持つ。ただし、収益性はここ数年で若干低下しており、改善が課題。

強み

  • バネ鋼や工具鋼など、汎用鋼では代替困難な高機能鋼材の専業メーカー。
  • 自動車部品メーカーなどと長期取引を構築し、安定的な需要を確保。
  • 特殊鋼の製造に関する高度な技術とノウハウを保有。
  • 市況変動の影響を受けにくい特殊鋼需要により、業績が大幅に悪化しにくい。

課題

  • 売上の多くを自動車関連に依存しており、EVシフトの影響を受けやすい。
  • 営業利益率が3〜4%と低く、原材料高や価格競争の影響で改善が難しい。
  • 特殊鋼製造には高額な設備投資が必要で、減価償却費が収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が三菱製鋼

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15541大平洋金属504億円17.6倍
25976高周波熱錬492億円37.8倍
35757CKサンエツ455億円11.9倍
45659日本精線436億円19.9倍
55408中山製鋼所402億円14.0倍
65632三菱製鋼370億円11.7倍
75902ホッカンホールディングス362億円10.1倍
85357ヨータイ347億円13.2倍
97952河合楽器製作所318億円26.6倍
103315日本コークス工業302億円
115981東京製綱290億円8.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

長崎製鋼と東京鋼材の設立から1964年の合併

三菱製鋼の前身は、1949年12月に設立された長崎製鋼株式会社と東京鋼材株式会社である。長崎製鋼は三菱製鋼の特殊鋼事業を、東京鋼材は鋼材販売を担っていた。両社はそれぞれ1950年と1951年に東京証券取引所に上場。1952年に東京鋼材が三菱鋼材に、1953年に長崎製鋼が三菱製鋼に商号変更した。1964年2月、三菱製鋼と三菱鋼材が合併し、現在の三菱製鋼株式会社が誕生した。この合併により、製鋼から販売までの一貫体制が整った。

子会社設立と事業多角化の1970〜80年代

合併後、三菱製鋼は事業領域を拡大する。1975年1月に三菱長崎機工を設立し、鉄構品や産業機械の製造に進出。1986年7月にはカナダにMSM CANADAを設立し、北米市場への足がかりを得た。1991年10月には米国にMSM USを設立。また1992年4月には三菱製鋼磁材を吸収し、磁性材料事業を統合するとともに、千葉製作所を設置した。同年4月には室蘭特殊鋼(後に三菱製鋼室蘭特殊鋼)を設立し、室蘭コンビナートの基盤を強化した。この時期に特殊鋼からばね、磁材、機械へと事業が多角化した。

アジア拠点の拡充とプレシジョンスプリングの子会社化

1990年代後半から2000年代にかけて、三菱製鋼はアジアでの生産拠点を急速に拡大した。1994年10月にタイにBANGKOK MAGNET CORPORATION(現MSM THAILAND)を設立。2000年8月にはプレシジョンスプリングの海外工場であるPSKセブ、PSKマニラを子会社化し、フィリピンでの精密ばね生産を開始した。2002年12月には中国寧波に菱鋼精密部件を設立。2006年には寧波菱鋼弾簧とインドネシアのPT.MSM INDONESIAを相次いで設立した。この間、2005年4月にはプレシジョンスプリング本体と菱鋼鋳造を吸収合併し、広田製作所を設置した。

北米事業の統合と不採算拠点の整理

2009年10月、三菱製鋼はMeritor Suspension Systems Companyの持分を買い取り、カナダと米国の子会社を完全子会社化し、それぞれMSSC CANADA、MSSC USに改称した。2013年4月には北米の投資会社と事業会社7社をMSSC CANADA、MSSC US、MSSC INC.の3社に統合し、経営効率化を図った。同年9月にはフィリピンのMSM MANILAを閉鎖。2013年1月には宇都宮製作所を閉所し、国内でも生産拠点の見直しを進めた。これらの動きは、収益性の低い拠点からの撤退と北米事業の構造改革を目的としたものである。

2014年のインド進出と室蘭コンビナートの課題

2014年4月、三菱製鋼はインドのStumpp Schuele & Somappaとの合弁でMSM SPRING INDIAとSTUMPP SCHUELE & SOMAPPA AUTO SUSPENSION SYSTEMSの2社を設立し、インド市場に参入した。同年8月にはインドネシアのPT.JATIM TAMAN STEEL MFG.に資本参加し、特殊鋼の技術供与を拡大した。しかし、国内では室蘭コンビナートの高炉が老朽化しており、2020年代に入り高炉トラブルや火災事故が発生。これにより生産停止や操業度低下が生じ、業績に大打撃を与えた。2025年3月期の営業利益は66億円だったが、翌期は48億円に減少した。

2020年代の構造改革と中期経営計画

2020年度は新型コロナウイルスの影響で売上高978億円、純損失55億円と低迷した。その後、2022年度には売上高が1,463億円まで回復したが、純利益は41億円と低水準だった。2023年度から2025年度の中期経営計画ではROIC経営を掲げ、資産圧縮と有利子負債削減を進めた。しかし、室蘭の高炉トラブルやドイツ・メキシコ子会社の撤退など構造改革費用が重荷となった。2026年度からの新中計では、基盤事業の再建と戦略事業の収益化を掲げ、2030年に向けた成長ストーリーを描いている。

年表23件を開く

1940年代

  • 1949年12月長崎製鋼㈱及び東京鋼材㈱を設立

1950年代

  • 1950年10月上場東京鋼材㈱を東京証券取引所に上場
  • 1951年4月上場長崎製鋼㈱を東京証券取引所に上場
  • 1952年12月商号変更商号を東京鋼材㈱から三菱鋼材㈱に変更
  • 1953年6月商号変更商号を長崎製鋼㈱から三菱製鋼㈱に変更

1960年代

  • 1964年2月M&A三菱製鋼㈱と三菱鋼材㈱が合併し三菱製鋼㈱となる

1970年代

  • 1975年1月三菱長崎機工㈱を設立

1980年代

  • 1986年7月創業MSM CANADA INC.をカナダに設立

1990年代

  • 1991年10月MSM US INC.を米国に設立 室蘭特殊鋼㈱(1994年1月三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱に改称)を設立
  • 1992年4月三菱製鋼磁材㈱(1976年8月に当社磁性材料部門を分離し設立)を吸収 千葉製作所を設置
  • 1994年10月創業BANGKOK MAGNET CORPORATION Co.,Ltd.(現MSM (THAILAND) CO.,LTD.)をタイに設立

2000年代

  • 2000年8月M&A精密部品事業の拡充を目的として、プレシジョンスプリング㈱の海外工場PSKセブ、 PSKマニラを100%子会社化。(2004年7月 社名をMSM CEBU, INC.、MSM MANILA, INC. に変更)
  • 2002年12月創業寧波菱鋼精密部件有限公司を中国に設立
  • 2005年4月プレシジョンスプリング㈱(1956年2月設立)を吸収 菱鋼鋳造㈱(1983年2月に当社広田製鋼所を分離し設立)を吸収し、広田製作所を設置
  • 2006年2月創業寧波菱鋼弾簧有限公司を中国に設立
  • 2006年7月創業PT.MSM INDONESIAをインドネシアに設立
  • 2006年10月M&Aヒューマン電機㈱を吸収合併
  • 2009年10月M&AMeritor Suspension Systems Company、Meritor Suspension Systems Company U.S.の持分を合弁先より買い取り子会社化し、それぞれ社名をMSSC CANADA、 MSSC USと改称

2010年代

  • 2013年1月宇都宮製作所を閉所
  • 2013年4月M&A北米(カナダ・米国)の投資会社と事業会社の7社(MSM CANADA INC.及びMSM US INC.を含む)を、MSSC CANADA INC.、MSSC US INC.、MSSC INC.の3社に統合
  • 2013年9月MSM MANILA,INC.を閉鎖
  • 2014年4月インドのStumpp Schuele & Somappa Springs Pvt.Ltd.との間にMSM SPRING INDIA PVT. LTD.とSTUMPP SCHUELE & SOMAPPA AUTO SUSPENSION SYSTEMS PVT.LTD.の2社の合弁会社を設立
  • 2014年8月特殊鋼の製造技術に関する技術援助契約を結んでいるインドネシアのPT.JATIM TAMAN STEEL MFG.に資本参加

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • PBR1倍以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ROIC経営の深化

    事業ポートフォリオ改革と創出したキャッシュの配分最適化を進め、資本効率と財務基盤を改善する。

  2. 02

    基盤事業の再構築と戦略事業の収益化

    国内鋼材事業の収益体質転換、海外鋼材事業での高品質材拡販、自動車用ばねの構造改革、精密部品の高付加価値化、素形材の軟磁性粉末やMIM用粉末の拡販、機器装置の新工場立上げなどにより利益構成を転換する。

  3. 03

    組織実行力の強化

    人的資本戦略の推進とパーパスの浸透により、成長事業への人材再配置や全社一丸の取り組みを加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,864人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は788万円で、9期前と比べて+22.2%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は20.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,655
2018年3月4,774
2019年3月64541.819.54,461
2020年3月62442.019.74,288
2021年3月59842.320.14,163
2022年3月57442.920.54,041
2023年3月69843.120.54,030
2024年3月72043.621.04,076
2025年3月75643.520.63,841172
2026年3月78843.320.23,864124

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 4 / 海外 10、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
特殊鋼 鋼材 — PT.JATIM TAMAN STEEL MFG. (Jawa,Tiimur, Indonesia)9,729百万円
特殊鋼 鋼材 — 三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱(北海道室蘭市)7,439百万円
機器装置 — 三菱長崎機工㈱(長崎県長崎市他)5,383百万円
千葉製作所 — 千葉県市原市3,021百万円
ばね
ばね — MSSC CANADA INC. (Chatham,Ontario,Canada)2,193百万円
広田製作所 — 福島県会津若松市1,990百万円
素形材
ばね — MSM Philippines Mfg. Inc. (Lapu-LapuCity,Cebu, Philippines)1,597百万円
その他 — 菱鋼運輸㈱(千葉県市川市他)1,327百万円
技術開発センター — 千葉県市原市他1,126百万円
特殊鋼鋼材・ばね・素形材
寮・社宅他 — 千葉県市原市他904百万円
全社
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    三菱製鋼 室蘭特殊鋼㈱(注)2
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 海外
    PT.JATIM TAMAN STEEL MFG. (注)2
    Sidoarjo,61257 Jawa Timur, Indonesia · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 海外
    PT. MSM INDONESIA
    Gresik,61123 Jawa Timur, Indonesia · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MSSC CANADA INC. (注)2、4
    Chatham, Ontario, Canada · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MSSC US INC. (注)2
    Hopkinsville, Kentucky, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MSSC MFG MEXICANA, S.A. DE C.V.
    Aguascalientes, Ags.,Mexico · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    寧波菱鋼弾簧 有限公司(注)2
    中国浙江省 寧波市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MSM SPRING INDIA PVT.LTD. (注)2、3
    Tamil Nadu,India · 連結子会社
    議決権97.7%
  • 海外
    MSM Philippines Mfg. Inc.
    Lapu-Lapu City,Cebu, Philippines · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MSM (THAILAND) CO.,LTD.
    Sriracha, Chonburi, Thailand · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱長崎機工㈱(注)2
    長崎県長崎市 · 連結子会社
    議決権69.2%
  • 国内
    菱鋼運輸㈱
    千葉県市川市 · 連結子会社
    議決権86.1%
残りのグループ会社2社を開く
  • 北海製鉄㈱北海道室蘭市20%
  • STUMPP SCHUELE & SOMAPPA AUTO SUSPENSION SYSTEMS PVT.LTD.Bangalore, Karnataka, India26%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    精密鋳造用鋳物砂の選択肢拡大に関する調査役務
    防衛省 · 2026-06-05
    819万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,546億円営業利益48億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.1%、利益が-27.3%。

売上高
-3.1%
1,546億円
営業利益
-27.3%
48億円
純利益
+29.2%
31億円
営業利益率
3.1%
前期比 -1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,660億円1,546億円
営業利益64億円48億円
純利益31億円31億円
1株あたり配当¥104¥104

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は406億円、営業利益は14億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−1.7%、営業利益は+75.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q44110
2024年1Q41381.90
2024年2Q453214.69
2024年3Q394−1−0.3−15
2024年4Q439−4
2025年2Q805324.00
2025年4Q791344.324
2026年2Q799212.67
2026年4Q747273.624
2027年1Q406143.47

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,062億円から1,546億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.1%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
北米(カナダ・米国)の投資会社と事業会社の7社(MSM CANADA INC.及びMSM US INC.を含む)を、MSSC CANADA INC.、MSSC US INC.、MSSC INC.の3社に統合
2013年3月1,0623711
インドのStumpp Schuele & Somappa Springs Pvt.Ltd.との間にMSM SPRING INDIA PVT. LTD.とSTUMPP SCHUELE & SOMAPPA AUTO SUSPENSION SYSTEMS PVT.LTD.の2社の合弁会社を設立
2014年3月1,1165934
2015年3月1,1875835
2016年3月1,0653325
2017年3月1,0373235
2018年3月1,1872829
2019年3月1,29413
2020年3月1,171−3−139
2021年3月978−55−55
2022年3月1,4635841
2023年3月1,7053722
2024年3月1,69919−10
2025年3月1,59666494.124
2026年3月1,54648403.131

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,546億円のうち、営業利益として残るのは48億円3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は31億円、売上の2.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.5%1,338億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.3%160億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.1%48億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.9pt
3.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.7pt
2.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.7pt
6.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが101億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは94億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は171億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月57−33−3124267
2014年3月55−25−4030260
2015年3月56−71−21−15230
2016年3月35−26639298
2017年3月54−346920387
2018年3月−45−7013−115284
2019年3月28−39−12−11261
2020年3月−9−75118−84293
2021年3月38−28−7110230
2022年3月−1920−351200
2023年3月−28−14148−42306
2024年3月65−40−11625222
2025年3月60−52−658161
2026年3月101−7−8794171

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,415億円。このうち返さなくてよい自己資本が565億円で、自己資本比率は34.4%(業種中央値60.7%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,12658554146.5
2014年3月1,15159855347.0
2015年3月1,23565957648.5
2016年3月1,22564458147.6
2017年3月1,35167168044.7
2018年3月1,53472281240.9
2019年3月1,53367485938.5
2020年3月1,41448692830.4
2021年3月1,32344987429.5
2022年3月1,43048994130.0
2023年3月1,5644971,06727.8
2024年3月1,47147899328.0
2025年3月1,38749988830.8
2026年3月1,41556585034.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
171億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
356億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
101億円
在庫として抱えている分
負債合計
850億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
59
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り38社中6位あたり、逆に低いのは営業利益率38社中26位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.7%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.1%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.4%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-3.1%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,358で、1年前と比べて+42.5%過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。

¥2,358-4.1%1ヶ月+8.4%1年+42.5%時価総額370億円
過去52週の値幅
安値¥1,639高値¥2,595

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.7倍
PER (会社予想)11.5倍
PBR0.73倍
配当利回り4.41%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に6.11%下落し2411円。8月14日から上昇が加速し、18日には2568円と52週高値圏に接近。しかし、19日に急落。25日線を7.6%上回っており、上昇トレンドは継続。1ヶ月では+12.7%と堅調。RSIは72と過熱感がある。出来高も増加傾向で、8月18日には22万株と高水準。52週高値2595円に近く、上値抵抗にぶつかった可能性。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが10.5倍と業界平均115.1倍を大幅に下回り、PBR0.66倍も同平均0.73倍をやや下回る。配当利回り3.82%は業界平均3.37%を上回るが、配当性向73.7%と高い一方でROE6.7%は低水準。収益力に課題があり、割安だが業績変動リスクを考慮すべき。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.7倍114.6倍
PER (予想)11.5倍
PBR0.73倍0.75倍
ROE6.7%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025/3期は売上1596億円、営業利益66億円と減収ながら増益。2026/3期は売上1546億円、営業利益48億円と一段の減益見通し。強気派は自動車生産の回復と高付加価値品比率向上による利益底上げを期待。弱気派は中国経済減速や自動車の電動化による需要構造変化を懸念。

プラスに働く材料7
  • 自動車生産回復

    半導体不足解消で自動車生産が回復し、特殊鋼需要が増加。

  • 高付加価値品比率向上

    ばね用鋼・軸受け鋼など高機能品の構成比が収益性を押し上げ。

  • 低PBR・高配当

    PBR0.66倍、配当利回り3.8%で株主還元姿勢が明確。

  • PER10.5倍と割安、純利益増加でバリュエーション妙味継続影響

    純利益24→31億円と増加、PER10.5倍はセクター比割安

  • PBR0.66倍と解散価値割れ、株主還元拡大期待不定影響

    PBR1倍割れ、自社株買いや増配余地

  • 配当利回り3.82%と高水準、下値支え継続影響

    安定配当継続ならインカムゲイン魅力

  • 海外投資家比率11.4%、需給改善余地継続影響

    外人保有率は低いが、増加余地あり

マイナスに働く材料7
  • 電動化による需要減

    EV普及でエンジン・トランスミッション向け特殊鋼需要が減少。

  • 中国市場の減速

    中国の経済不振が油井管など海外需要に悪影響。

  • 収益力の脆弱さ

    過去に赤字転落(2024/3期純損失10億)があり、安定性に欠ける。

  • 2026/3期営業利益48億円と前期比-27%減益2026年3月期決算影響

    営業利益66→48億円、収益悪化トレンド

  • 売上高3期連続減少、需要減退継続影響

    売上高1699→1596→1546億円、減少傾向続く

  • 予想PERデータなし、業績不透明感継続影響

    フォワードPER未開示で先行き不透明

  • PBR低くても収益力低下でバリュエーション改善難継続影響

    ROE6.7%と低く、PBR0.66倍は正当化されうる

次の決算で確かめる点
自動車向け販売数量
主力分野の需要動向を直接反映。
営業利益率
高付加価値品比率とコスト管理の結果を示す。
海外売上比率
需要のグローバル分散度合いとリスク評価に重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり104で、前期から+26.6%いまの株価に対する利回りは4.41%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥104
1株あたり
配当利回り
4.41%
いまの株価に対して
配当性向
73.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6025.1
2018年3月38−37.533.8
2019年3月6060.032.3
2022年3月8033.316.0
2023年3月50−37.544.2
2024年3月6020.0
2025年3月646.7
2026年3月8126.673.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥104

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,648人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.2%を占め、残る62.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他38.438.042.547.642.849.3
金融機関33.328.426.927.229.722.3
事業法人16.016.314.814.413.914.9
外国法人7.714.212.98.310.111.3
証券会社4.53.12.82.43.42.1
自己株式1.71.71.71.71.71.7
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.63
02三菱重工業株式会社6.37
03明治安田生命保険相互会社4.55
04三菱製鋼共栄会3.12
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・76119口)2.01
06東京海上日動火災保険株式会社1.62
07INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.58
08日本製鉄株式会社1.44
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)1.19
10UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.04

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2799%、1株純資産は14期で+847%。直近期のROEは6.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月73402.128.726.4
2014年3月223516.310.149.8
2015年3月233896.211.054.3
2016年3月163794.211.335.0
2017年3月2283,9275.910.525.1
2018年3月1894,0724.713.033.8
2019年3月183,8380.584.232.3
2020年3月−9062,789−27.3
2021年3月−3592,536−13.5
2022年3月2652,7919.94.316.0
2023年3月1432,8315.18.244.2
2024年3月−642,704−2.3
2025年3月1562,8205.6
2026年3月2023,2206.78.873.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額322百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤基行取締役会長71363
山口淳代表取締役 社長執行役員61166
青池慶介代表取締役 常務執行役員 社長補佐、CFO サステナビリティ担当 システム部担当5918
山尾明取締役 常務執行役員 営業本部長 部品事業部担当6587
竹内美奈子取締役6516
萩田敦司取締役674
三尾良孝常勤監査役612
中森義巳常勤監査役6130
中川徹也監査役7427
松田結花監査役654
高見之雄取締役 監査等委員70
森藤千加取締役 監査等委員60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4159444024461
社外取締役759598
監査役1191919

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容900字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の関係会社は、当社と子会社17社及び関連会社5社によって構成されております。主な事業の内容は、特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造及び販売を行っているほか、これらに関連する運送・サービス等の事業を営んでおります。 当社及び関係会社の事業内容と当該事業における位置付けは、次のとおりであります。 事業区分   主要営業品目   主要会社名   会社数 特殊鋼鋼材事業   特殊鋼鋼材(炭素鋼、低合金鋼、ばね鋼、非調質鋼、軸受鋼、快削鋼、工具鋼、窒化鋼)   当社 三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱ PT.MSM INDONESIA PT.JATIM TAMAN STEEL MFG. 北海製鉄㈱   7 ばね事業   巻ばね、スタビライザ、板ばね、トーションバー、 コイルドウェーブスプリング、精密ばね、各種ヒンジ製品、精密プレス品、樹脂成形品、プレス組立品、シュープレート用ゴムパッド、タイヤプロテクター、タイヤチェーン他各種自動車・建設機械用補修部品・用品   当社 MSSC CANADA INC. MSSC US INC. MSSC INC. MSSC MFG MEXICANA,S.A. DE C.V. 寧波菱鋼弾簧有限公司 MSM SPRING INDIA PVT.LTD. STUMPP SCHUELE & SOMAPPA AUTO SUSPENSION SYSTEMS PVT.LTD. MSM Philippines Mfg. Inc.   10 素形材事業   特殊合金粉末、同微粉末、精密鋳造品、精密機械加工品、鋳鋼品、一般鍛鋼品、特殊合金素材及び同加工品   当社 MSM (THAILAND) CO., LTD.   3 機器装置事業   鉄構品、産業機械、鍛圧機械、環境リサイクル機器   三菱長崎機工㈱   5 その他の事業   内航海運、港湾運送、貨物利用運送、倉庫   菱鋼運輸㈱ 菱鋼サービス㈱   3 上記の事業区分とセグメント情報における事業区分の区分内容は同一であります。 なお、当社グループについて図示すると、次ページのとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,402字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループは、いかなる経営環境の変化にも対応できる企業体質を確立することを重要課題と認識し、競争力ある事業の育成を通じて、持続的かつグローバルに発展することを経営の基本方針としております。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営環境及び対処すべき課題 <当社の経営戦略と課題認識> 当社グループは、「2030年のありたい姿」の実現に向け、2023年度~2025年度の3ヵ年を対象とする「2023中期経営計画」を策定し、ROICを軸とした、稼ぐ力の強化、資本効率の改善、財務基盤の健全化に取り組むとともに、基盤事業の稼ぐ力の強化と戦略事業の育成を通じた当社の事業ポートフォリオの変革を進めてまいりました。 その結果、国内鋼材以外の事業は概ね計画水準で進捗し、戦略事業の育成とポートフォリオ見直しは前進。一部戦略事業の収益化やばね事業の構造改革など、収益構造転換に向けた施策は着実に進展しました。また、ROICやCCCを意識した資産圧縮を進めたことで、有利子負債の削減等、財務体質の改善も進捗しています。 一方で、室蘭コンビナートの高炉トラブルの影響を受けた国内鋼材事業の低迷等により、「2023中期経営計画」に掲げた営業利益・ROE等の財務目標は達成に至らず、PBRも依然として1倍に満たない状況が続いています。また、人的資本経営の高度化にも、なお課題が残っていると認識しています。 このような状況を踏まえ、当社では以下の重要な課題があると認識しています。 (当社の対処すべき課題) ①   企業価値の向上(PBR=1倍以上) ②   ROIC経営の深化(事業ポートフォリオ改革と創出したキャッシュの配分最適化) ③   成長ストーリーの実現(基盤事業の再構築と戦略事業の収益化) ④   組織実行力の強化(人的資本戦略の推進とパーパスの浸透) (課題に対する取り組みについて) 当社の重要課題である企業価値の向上に向けては、ROIC経営の深化により、基盤事業の再構築を進めて収益基盤の再建とキャッシュ創出を進めるとともに、将来の利益成長ドライバーとなる戦略事業により資源を集中させ、「育成」から「収益化」のフェーズへと移行していくことが必要であると考えています。 さらにこれらの取り組みの推進には、「人材」の力が必要不可欠です。人材を育成し、成長させる仕組みの整備を通じて、成長事業へ人材を機動的に再配置できる基盤へ進化させることで、組織としての実行力を高め、持続的成長をより確かなものとしてまいります。 また企業価値向上に向けては、全従業員が当社の成長ストーリーを自分事として捉え、納得感を持って取り組みを推進することが必要と考えています。当社では、本年5月に、社会における存在意義として、三菱製鋼グループのパーパスを「想いをカタチにする力で 挑み 未来(あす)を 支えつづける」と定め、公表しました。今後このパーパスを社内外に浸透させていくことで、従業員をはじめとするステークホルダーと当社の想いを共有し、全社一丸となった当社の持続的成長に向けた未来への挑戦を、一層加速させてまいります。 こうした当社の課題認識と対応策を踏まえ、本年5月に、2026年度~2028年度の3ヵ年を対象とする「2026中期経営計画」を策定・公表しました。2030年のありたい姿に向けて実現可能性を高める3年間と位置付けています。同中計の推進を通して、基盤事業の再建と戦略事業の収益化で利益構成を転換し、資本効率と実行力を向上させることで、持続的な企業価値向上を実現してまいります。 「2026中期経営計画」の詳細については当社ウェブサイト (https://www.mitsubishisteel.co.jp/ir/mid-plan/)をご覧ください。 (2)各事業における重点施策 [特殊鋼鋼材事業] 基盤事業である国内鋼材事業は、需要動向に左右されやすい事業であり、足元でも建設機械等の需要低迷の影響を大きく受けています。加えて、前期においては、高炉トラブル及び火災事故の発生に伴う操業停止により、販売数量の減少や操業度低下による生産性悪化の影響を受けたことで損益が大幅に悪化し、「2023中期経営計画」の目標未達の主因となりました。高炉トラブルの損益影響は2027年3月期第2四半期以降に回復を見込んでおりますが、「2026中期経営計画」期間においては、安定操業の確保を前提に、売価改善等による収益性向上を進め、生産量が回復せずとも利益を確保する収益体質への転換を図ってまいります。 一方、戦略事業である海外鋼材事業は、足元の需要環境が厳しい中にあっても、前中計期間において売価改善及びコスト改善を進め、安定した利益を確保してまいりました。今中計期間においては、ASEAN唯一の特殊鋼メーカーとしての強みを活かし、現地調達化が進展するASEAN・インドを中心に、高品質材の拡販及び日系・現地系顧客での採用拡大を進め、収益機会拡大を実現してまいります。 [ばね事業] ばね事業においては、戦略事業として注力してきた精密部品が大型案件の量産開始により前中計期間から収益に貢献し、能力増強投資も実施いたしました。一方、基盤事業である自動車用ばねでは、不採算拠点であったドイツ及びメキシコ子会社からの撤退を決定するなど構造改革を進めたものの、北米子会社の損益改善や、中国子会社の最適化などの課題が残りました。 今中計期間において、自動車用ばねについては、北米子会社再建及び中国子会社の最適化など構造改革を一段と推進するとともに、デジタルツールの活用による開発期間の短縮や次世代軽量化技術の展開を通じて、受注拡大を図ってまいります。精密部品については、前中計で整備した技術・生産基盤を活かし、高付加価値化による既存案件の深耕と採用品目の拡充を進め、収益拡大につなげてまいります。また、商用車用・車両用ばねについては、更新需要や保有台数の増加を背景に需要拡大が見込まれております。既存市場における収益改善を進めるとともに、新市場への参入に向けて、インドネシアに続く第二拠点の実現を目指し、提携やM&Aも活用しながら事業基盤の拡大を図ってまいります。 [素形材事業] 素形材事業においては、自動車内燃機関向けに偏重した製品ポートフォリオからの転換を進める中、自動車向け以外にも電子部品や3Dプリンタ用などに用いられる特殊合金粉末について、技術開発の進展及び拡販を推進しております。足元では、合金原材料価格の高騰に対する売価転嫁までのタイムラグにより減益となっておりますが、中長期的には、電動化、高効率化、高機能化を背景とした高性能粉末需要の拡大により、収益拡大が見込まれております。 特に重点分野と位置付ける軟磁性粉末については、能力増強投資を進めており、2027年3月期第4四半期から新鋼種の量産開始を予定しております。また、EV化進展の鈍化がみられる一方で、AIやデータセンター向けサーバ用インダクタの需要は拡大しております。今後は、軟磁性粉末の用途拡大に向けた開発を加速するとともに、MIM用粉末とあわせて採用拡大を推進し、収益拡大を図ってまいります。 [機器装置事業] 機器装置事業においては、社会的要請の高まりを背景に、安全保障分野及びエネルギー関連分野の需要が拡大しており、防護装備品やガスタービン向けケーシング等の受注が伸長しております。この需要増を受け、当社グループの国内拠点では1994年以来となる新工場建設を決定しました。今後は、新工場の立上げを通じて生産能力、供給能力及び事業基盤を強化し、安全保障分野及びエネルギー関連分野の中長期的な需要拡大に対応してまいります。 また、洋上風力発電関連機器向けについては、風車の大型化及び市場拡大が見込まれており、前中計期間中の設備投資により、大型化ニーズに対応可能な体制を整備いたしました。今後は、国内外の市場動向を注視しつつ、大型化対応設備を活かして関連部材加工の案件化及び受注獲得を進め、将来の収益貢献につなげてまいります。
事業等のリスク8,832字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであり、また以下の記載は、当社グループのすべてのリスクを網羅するものではありません。 [リスク管理体制] 当社グループは、事業環境の変化に的確に対応し、企業価値の毀損を防止するとともに持続的成長を実現するため、全社的リスクマネジメント(ERM:Enterprise Risk Management)の強化に取り組んでおります。2025年4月にはリスク管理室を再編し、リスク統括部を設置いたしました。これにより、従来分散的に管理していたコーポレートリスクと事業リスクについて、ERMの視点に基づき統合的に把握・評価・対応する体制へ移行を進めております。 当社グループのリスク管理は、最高リスク管理責任者(CRO)の統括のもと、各部門・各事業所が日常的なリスク管理を実施し、独立組織であるリスク統括部が全社横断的な把握とモニタリングを行い、リスク管理委員会において重大リスクの選定、対応方針及び対策の立案・進捗確認を行う体制としております。さらに、監査部が独立した立場からこれらの運用状況を監査することで、いわゆる3ラインモデルに基づく実効的なリスク管理の確保に努めております。また、投融資案件に関するリスクについては、事業部門から独立した投融資委員会において事業性及びリスクを中立的に評価し、経営判断に資する体制としております。加えて、重大インシデント発生時には、必要に応じて危機対応を目的としたリスク管理委員会を速やかに開催し、被害の最小化と早期復旧を図っております。 当社グループは、リスクの抽出・評価を定期的に実施し、対応策の有効性を踏まえた残存リスクを把握したうえで、未然防止策及び発生時対応策の継続的な見直しを進めております。今後もリスク管理体制の高度化を通じて、当社グループの経営基盤の強化を図ってまいります。 [リスク管理体制図] ※リスク管理委員会は、CRO、執行役員、管理部門(コーポレートセンター)の責任者で構成されています。 (第1線) 本社及び各事業所、各部門が現場で各種施策を立案する際にリスク対応を含めて検討するとともに、自部門でリスク管理を実行しています。 (第2線) 事業部門から独立した組織であるリスク統括部が、俯瞰してリスクの把握と対策状況を確認しリスク管理委員会に報告しています。重大リスクの選定・対策立案・推進はリスク管理委員会で行っており、その判断は経営会議で決定され、取締役会で報告されます。 (第3線) 監査部が第1、2線から独立した立場で、これらのリスク管理状況を監査し、監査結果を取締役会に報告しております。 [主要なリスクと対応策の一覧] 区分   リスク項目   顕在化の時期   主な影響(業績・財務等)   関連する重点テーマ等   当社の主な対応策(抜粋) 事業環境 (外的要因)   1. 市場・需要動向   短中期的および中長期的   売上高減少、稼働率低下、棚卸資産増加、経営成績・キャッシュフロー悪化、成長シナリオへの影響   市場・需要動向の変動、成長事業の育成   市場動向の継続的モニタリング、ROICによる事業分析と事業ポートフォリオ最適化 2. 市場競争   継続的   販売価格下落、シェア低下、新規案件失注、利益率悪化、収益性・成長性低下、投資回収・収益計画への影響   競争優位性の維持・向上、成長投資の効果確保   差別化推進(ノウハウ・品質・顧客基盤活用)、研究開発・設備投資・人的資本投資の重点配分 3. 原材料・副資材・エネルギー価格等   短期的   利益率低下、収益悪化、経営成績・キャッシュフロー影響、生産計画・納入への影響   原材料・副資材・エネルギー価格変動対応   売価連動フォーミュラ構築、市場動向把握、購買先多元化、調達条件見直し、原価低減活動、価格改定協議 4. 地政学及び為替変動   突発的・短期的   生産・物流停滞、調達混乱、追加コスト発生、資産価値下落、換算差損益発生、財政状態・経営成績悪化   地政学リスク管理、為替変動リスク対応   海外情勢把握、ヘッジ契約実施、親子ローン増資による為替リスク低減 5. 金融市場・資金調達環境   短中期的   支払利息増加、投資計画見直し、手元流動性確保対応、財政状態・キャッシュフロー・成長投資影響   資金調達環境変化対応、財務健全性維持   営業キャッシュフロー創出、借入金返済による有利子負債圧縮 6. 自然災害・感染症等   不定期・突発的   操業停止・減産、納期遅延、復旧費用発生、経営成績・財政状態悪化   従業員安全確保、事業継続計画(BCP)、リスク管理   BCP整備・見直し、設備保全、防災訓練、感染症対策 7. 環境規制や気候変動   継続的   法規制対応コスト増加、調達・製造コスト増加、市場シェア低下、受注機会減少、設備・サプライチェーン被害による影響   環境規制対応、気候変動対策、カーボンニュートラル実現、市場競争力維持   2050年カーボンニュートラル目標設定、GHG削減、環境製品開発・販売、ISO14001運用、省エネ設備導入 区分   リスク項目   顕在化の時期   主な影響(業績・財務等)   関連する重点テーマ等   当社の主な対応策(抜粋) 事業運営 (内的要因)   8. 製品の瑕疵・欠陥   突発的   製品回収・補償コスト増加、訴訟リスク、信用低下、財政状態・経営成績悪化   品質管理強化、安全性・信頼性確保、社会的信用維持   品質管理体制強化、工程管理徹底、品質点検実施、品質不正防止・是正体制強化 9. 設備事故・労働災害   突発的   人身被害、生産停止、復旧費用発生、納入遅延、行政処分、業績・信用悪化   安全確保、労働災害防止、社会的信用維持   安全パトロール、安全意識・技量向上、安全担当者会議、安全協議会の開催 10. 人材確保と育成   中長期的   技術・技能承継遅延、生産性低下、新規事業・DX推進遅延、競争力・成長戦略遂行影響   人材確保・育成、多様性推進、競争力維持   採用強化、教育研修、技能伝承、エンゲージメント向上、多様な人材活躍推進 11. 情報システム・情報漏洩   継続的   システム停止、生産・出荷・会計処理遅延、機密情報流出、復旧費用発生、信用低下   情報セキュリティ強化、デジタルリスク管理   情報セキュリティ対策強化、アクセス管理、バックアップ、教育啓発、インシデント対応体制整備、サイバー保険加入 12. 人権侵害   中長期的   是正対応費用増加、事業機会逸失、社会的信用低下、企業価値影響   人権尊重、人権リスク管理、企業の社会的責任   人権方針整備、教育啓発、相談・通報制度運用、人権デュー・ディリジェンス推進 13. その他法令・公的規制   突発的   行政処分、課徴金、損害賠償、訴訟対応、信用失墜、財政状態・経営成績悪化   法令遵守、コンプライアンス強化   法務機能集約、法令遵守体制強化、教育研修、内部通報制度運用、モニタリング (注)顕在化の時期について 短中期:数か月から数年以内にリスクが顕在化し、比較的速やかな対応が必要となる時期。 中長期:数年先や将来的にリスクが顕在化すると予測され、計画的かつ継続的な対策が求められる。 突 発:発生時期が予測困難で突然顕在化し、即時の対応が必要となるリスク。 継 続:常に潜在しており、継続的に管理・監視が必要なリスク。 [事業環境に関するリスク(外的要因)] (1)市場・需要動向に関するリスク 当社グループの主要製品は、自動車、建設機械等の産業分野に広く使用されており、これらの需要動向は当社グループの受注、販売数量、操業度及び収益性に影響を及ぼします。特に、国内鋼材事業においては、主要需要先の一つである建設機械分野の需要は景気変動や設備投資動向の影響を受けやすく、短中期的にも変動が生じ得るほか、国内市場全体については中長期的な縮小の可能性があります。 こうした需要変動が顕在化した場合、売上高の減少、稼働率の低下、棚卸資産水準の上昇等を通じて、当社グループの経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。また、市場成長を見込んで育成を進めている戦略事業において、想定した需要の取り込みが進まない場合には、中期経営計画における成長シナリオに影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループは市場動向の継続的なモニタリングを行うとともに、ROICを用いた事業分析等を通じて事業ポートフォリオの最適化を進め、需要変動の影響低減と持続的成長の実現に努めております。 (2)市場競争に係るリスク 当社グループが展開する国内鋼材事業、自動車ばね事業、その他の各事業領域においては、国内外に競合企業が存在しており、価格競争の激化、技術革新への対応の遅れ、顧客ニーズの変化等により、当社グループの競争優位性が低下する可能性があります。こうしたリスクは、既存事業では継続的に存在し、戦略事業の拡大局面においては受注獲得競争の激化という形で顕在化する可能性があります。 競争環境の変化が顕在化した場合、販売価格の下落、シェア低下、新規案件の失注、利益率の悪化等を通じて、当社グループの収益性及び成長性に影響を及ぼす可能性があります。とりわけ、成長投資を行っている分野で想定どおりの拡販が進まない場合には、投資回収計画や中長期的な収益計画に影響を与える可能性があります。 このため当社グループは、操業で培ってきた高度なノウハウ、品質対応力、顧客基盤等の強みを生かした差別化を進めるとともに、研究開発、設備投資及び人的資本投資を重点領域に適切に配分し、競争優位性の維持・向上に努めております。 (3)原材料・副資材・エネルギー価格等の変動に関するリスク 当社グループの事業活動においては、鋼材原料、各種副資材、電力・燃料等のエネルギーを使用しており、これらの価格変動は製造コストに直接影響を及ぼします。これらの価格は、国際市況、需給バランス、地政学的要因、為替動向等により短期的にも大きく変動する可能性があります。 原材料・エネルギー価格の上昇が急激に進行し、販売価格への転嫁が適時・十分に行えない場合には、利益率の低下や収益悪化を招き、当社グループの経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。また、調達制約を伴う場合には、生産計画や納入にも影響を与える可能性があります。 これに対し当社グループは一部お客様とは売価連動のフォーミュラを構築しているほか、市場動向の継続的な把握、複数購買先の確保、調達条件の見直し、原価低減活動、顧客との価格改定協議等を通じて、価格変動影響の低減に努めております。 (4)地政学及び為替変動リスク 当社グループは、北米・中国・インド・東南アジア等に生産・販売拠点を有しており、各国・地域における政治・経済情勢、法規制、通商政策、社会情勢の変化、地政学上の緊張等の影響を受ける可能性があります。また、外貨建取引や在外子会社の財務諸表換算に伴い、為替相場の変動も業績に影響を及ぼします。これらのリスクは突発的に顕在化する場合があり、特定地域における情勢悪化や急激な為替変動は短期間で事業環境を変化させる可能性があります。さらに、近年の中東情勢を含む地域の緊張の高まりに加え、世界各地における地政学上の不確実性の増大により資源価格や物流、通商政策等を通じた間接的な影響が顕在化することにより、当社グループの事業運営にも影響が及ぶおそれがあります。 こうした事象が発生した場合には、生産・物流の停滞、調達網の混乱、追加コストの発生、資産価値の下落、換算差損益の発生等を通じて、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、各海外拠点における情勢の把握、ヘッジ契約や親子ローンを実施している海外拠点への増資等の対応を行うなど、為替変動リスクの低減等を通じて、影響の最小化に努めております。さらに、政治・経済・法令・安全保障に関する情報収集と社内共有を継続するとともに、緊急時の連絡体制整備、供給網の多元化や代替調達先の確保等を進め、情勢変化に機動的に対応してまいります。 (5)金融市場の変動や資金調達環境の変化に関するリスク 当社グループは、事業活動に必要な資金を金融機関借入等により調達しており、金利水準、金融市場の変動、信用収縮等により資金調達環境が変化する可能性があります。特に、金融引締め局面や市場の不安定化局面においては、短中期的に調達コストの上昇や資金調達手段の制約が生じる可能性があります。これらの変化が顕在化した場合には、支払利息の増加、投資計画の見直し、手元流動性確保のための追加対応等を要し、当社グループの財政状態、キャッシュ・フロー及び成長投資の実行に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループは、運転資金圧縮等により営業キャッシュ・フローを創出し、借入金返済を進めることで、有利子負債の圧縮を図ってまいります。 (6)自然災害・感染症等の発生リスク 当社グループの国内外の事業拠点において、地震、風水害等の自然災害、大規模火災、感染症の流行その他の不測の事態が発生した場合、従業員の安全確保、生産活動、物流、調達及び販売活動に支障が生じる可能性があります。これらの事象は発生時期の予測が困難である一方、一度顕在化すると短期的に大きな影響を及ぼす可能性があります。重大な災害や感染症拡大が発生した場合には、操業停止・減産、納期遅延、復旧費用の発生等により、当 社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、BCPの整備・見直し、設備保全、防災訓練、感染症対策等を進め、被害の最小化と早期復旧に努めております。 (7)環境規制や気候変動に関するリスク 当社グループでは、事業活動において廃棄物、副産物等が発生することから、環境マネジメントシステムを構築・運用し、国内外の法規制を遵守するとともに、環境保全活動を行っております。しかしながら、過去、現在及び将来の事業活動に関し、環境に関する責任リスクを有しており、関連法規制の強化等によっては、これに対応するための費用が発生し、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。 また、気候変動が進行した場合には、炭素税等の規制強化や脱炭素化の進展により、調達・製造コストが増加し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。さらに、環境関連需要の高まりに対し当社グループの対応が遅れた場合には、市場シェアの低下や受注機会の減少につながる可能性があります。加えて、異常気象の増加による自然災害の激甚化は、工場設備や仕掛品・製品の破損、サプライチェーンの寸断等を通じて、事業活動に影響を及ぼす可能性があります。 これらに対し、当社グループは、2050年カーボンニュートラルを掲げ、GHG削減の取り組みを進めるとともに、環境関連製品の開発・販売を進めることで需要構造の変化に対応しております。また、ISO14001環境マネジメントシステムの構築・運用や、省エネ設備の導入等を通じて、環境管理の継続的な改善を図っております。 気候変動に関するリスクの詳細につきましては、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組-(2)気候変動(TCFD提言に基づく情報開示)」をご覧ください。 [事業運営に関するリスク(内的要因)] (8)製品の瑕疵・欠陥に係るリスク 当社グループは、品質マネジメントのもと製品の品質確保に努めておりますが、設計、製造、検査等の各工程において予期せぬ不具合が発生し、製品の瑕疵・欠陥が顕在化する可能性があります。とりわけ、自動車、建設機械その他の安全性・信頼性が重視される用途向け製品においては、品質問題の影響が大きくなる可能性があります。また重大な品質不具合が発生した場合には、製品回収、補償、代替対応、訴訟、信用低下等が生じ、当社グループの財政状態、経営成績及び社会的信用に重要な影響を及ぼす可能性があります。 このため当社グループは、品質管理体制の強化、工程管理の徹底はもちろん、品質不正(改ざん・偽装)を未然に防止することを目的とした品質点検を各拠点に実施することで、品質不正の抑止と是正体制の実効性向上に努めています。 (9)設備事故・労働災害のリスク 当社グループの生産設備の中には、高温、高圧での操業を行っている設備があり、高熱の生産物等を取り扱っている事業所もあります。 このため、対人・対物を問わず事故の防止対策には万全を期しておりますが、火災・爆発等の設備事故や重大な労働災害の発生により、人身被害、生産停止、復旧費用の発生、納入遅延、行政処分等を通じて、当社グループの業績及び社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループでは、各事業所における安全パトロールや各種コンクールの開催による安全意識・技量の向上に取り組むとともに、各拠点の安全担当者による「安全担当者会議」を継続的に開催し、管理レベルの向上や情報・問題認識の共有を図っております。また、災害発生時には「安全協議会」を開催し、原因・対策について部署間を超えて協議を行うことで、設備事故・労働災害の撲滅に努めております。 (10)人材確保と育成に係るリスク 当社グループが持続的な成長を実現するためには、製造、技術開発、品質保証、営業、デジタル、管理等の各分野で必要な人材を確保・育成することが重要であります。しかしながら、国内生産年齢人口の減少や労働市場の競争激化等により、必要な人材の確保・育成が計画どおり進まない、又は中核人材の離職が生じる可能性があります。この傾向は中長期的に継続する可能性があります。また、人材の確保・育成が十分に進まない場合には、技術・技能の承継遅延、生産性低下、新規事業やDX推進の遅れ等を通じて、当社グループの競争力及び中長期的な成長戦略の遂行に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、採用強化、教育研修、技能伝承、エンゲージメント向上、多様な人材の活躍推進等を通じて、人材基盤の強化に努めており、今後も継続的工夫を重ねながら取り組んでまいります。 人的資本の取り組みの詳細は、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組-(3)人的資本」をご覧ください。 (11)情報システムの障害・情報漏洩等のリスク 当社グループは、事業運営において各種情報システム及びネットワークを利用しており、サイバー攻撃、不正アクセス、システム障害、人的ミス等により、システム停止や情報漏洩が発生する可能性があります。近年はサイバー攻撃が高度化しており、当該リスクは継続的かつ高い緊張感をもって対応すべきリスクと認識しております。 重大な障害や情報漏洩が発生した場合には、生産・出荷・会計処理等の停滞、機密情報の流出、復旧費用の発生、取引先等からの信用低下等により、当社グループの経営成績及び社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループは、情報セキュリティ対策の強化、アクセス管理、バックアップ、教育啓発、インシデント対応体制の整備、サイバーセキュリティ保険加入等を進め、被害の予防及び最小化に努めております。 (12)人権侵害のリスク 当社グループは、事業活動において従業員、取引先、地域社会等の多様なステークホルダーに関わっており、ハラスメント、差別、不当労働、サプライチェーン上の人権侵害等が発生した場合には、企業としての責任が問われる可能性があります。また、人権に関する社会的要請は高まっており、このリスクは中長期的に重要性を増していくものと認識しております。 重大な人権侵害事案が発生した場合には、是正対応費用、事業機会の逸失、社会的信用の低下等を通じて、当社グループの企業価値に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、人権方針の整備、教育・啓発、相談・通報制度の運用、人権デュー・ディリジェンスの推進等を通じて、人権尊重の徹底に努めております。 (13)その他の法令・公的規制に関するリスク 当社グループは、会社法、金融商品取引法、独占禁止法、取適法、環境関連法令、労働関係法令、輸出入関連法令等、国内外のさまざまな法令・公的規制の適用を受けております。法令改正、規制強化、解釈変更等は継続的に生じ得るほか、当社グループの対応が不十分であった場合には、法令違反が顕在化する可能性があります。これらが発生した場合には、行政処分、課徴金、損害賠償、訴訟対応、信用失墜等により、当社グループの財政状態、経営成績及び社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 このため当社グループは、リスク統括部内に法務機能を集約し、法令遵守体制の強化、教育研修、内部通報制度の運用、モニタリング等を通じて、コンプライアンスの徹底に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)4,954字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績の状況の概要 当連結会計年度(2025年4月~2026年3月)において、世界経済は米国の通商政策動向や中国経済の景気減速等に加え、中東情勢の緊迫化により不確実性が高まる中、国内経済は経済財政政策の転換を背景に、政府が掲げる成長分野への投資拡大に対する期待が高まりました。 当社グループの需要先動向をみますと、需要が低迷していた建設機械業界では、下期以降持ち直しの動きが見られたものの、力強さを欠く状況が続きました。自動車業界では、米国の関税政策を背景とした生産体制の見直しに加え、一部メーカーにおいては部材供給の制約により、生産調整の動きが見られました。また、安全保障分野やエネルギー関連等の当社グループが注力する成長分野では、政府方針の後押しもあり、関連需要が堅調に推移しました。 このような状況下、当社グループの連結売上高は、精密部品や国内ばねを中心としたばね事業や受注が好調な機器装置事業が伸長した一方で、国内鋼材事業における需要減や室蘭コンビナートの高炉トラブル・火災事故に伴う売上数量減等により、前期比50億2千6百万円(3.1%)減収の1,545億5千7百万円となりました。連結営業利益は、精密部品等の収益貢献があったものの、国内鋼材事業の数量減に加え、高炉トラブル・火災事故による室蘭コンビナート全体の生産性悪化の影響が大きく、前期比17億7千5百万円(27.0%)減益の47億8千8百万円となりました。 また、経常利益は営業減益だったものの、営業外費用の縮小により、前期比8億3千7百万円(17.2%)減益の40億1千7百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、高炉関連費用として特別損失を計上した一方で、前期のドイツばね子会社撤退に伴う特別損失の解消、固定資産売却益の計上やメキシコ子会社売却に伴う税効果影響等により、前期比6億9千1百万円(29.3%)増益の30億5千5百万円となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 特殊鋼鋼材事業の売上高は、前期比166億2千1百万円(20.4%)減収の649億5百万円となりました。インドネシア海外事業は売上数量増だったものの、為替影響により売上高は前期比横ばいとなりました。一方、国内事業は需要減や室蘭コンビナートの高炉トラブル・火災事故に伴う売上数量減等により、特殊鋼鋼材事業全体では減収となりました。営業損失は、前期比43億4千2百万円減益の10億2千4百万円(前期は営業利益33億1千8百万円)となりました。インドネシア海外事業は数量増に加え、売価・コスト改善により増益だったものの、国内事業は数量減に伴う室蘭コンビナート全体での生産性悪化に加え、高炉トラブル・火災事故による操業度低下が重なり、大幅減益となりました。 ばね事業の売上高は、前期比101億4百万円(15.3%)増収の762億3百万円となりました。ドイツばね子会社撤退影響等があったものの、精密部品及び国内ばねの売上数量増等により、増収となりました。営業利益は、前期比19億7千6百万円(98.5%)増益の39億8千1百万円となりました。精密部品をはじめとする売上数量増に加え、国内ばねの売価・コスト改善が進捗し、大幅増益となりました。 素形材事業の売上高は、前期比6億1千2百万円(6.6%)増収の98億3千4百万円となりました。精密鋳造品の売価改善及び特殊合金粉末の売上数量増により、増収となりました。営業利益は、前期比4億3百万円(98.0%)増益の8億1千4百万円となりました。特殊合金粉末は合金原材料価格の上昇による売価転嫁へのタイムラグが発生したものの、精密鋳造品の売価・コスト改善が進捗したこと等により、大幅増益となりました。 機器装置事業の売上高は、安全保障やエネルギー分野等の好調な受注を背景とした防護装備品、海外電力機器及び鍛圧機械等の売上増により、前期比13億1千5百万円(12.6%)増収の117億7千1百万円となりました。営業利益は売上増に加え、各種製品の生産性が向上したことにより、前期比1億8千1百万円(25.6%)増益の8億9千万円となりました。 その他の事業は、流通及びサービス業等でありますが、売上高は、前期比3千7百万円(1.0%)増収の37億1千1百万円、営業利益は、前期比6百万円(4.5%)減益の1億3千9百万円となりました。 (2) 財政状態 ①資産 当連結会計年度末の総資産は1,415億1千7百万円で、前連結会計年度末と比較し28億5千万円の増加となりました。その内訳は次のとおりであります。 1 流動資産:10億6千2百万円減少 売掛金の回収等による現金同等物の増加9億8千2百万円、売掛金の減少21億3千2百万円等によるものであります。 2 有形固定資産:8千8百万円減少 設備投資による増加46億6千9百万円、減価償却等による減少33億7千万円等によるものであります。 3 無形固定資産:9千1百万円減少 設備投資による増加1億2千5百万円、減価償却による減少2億2千3百万円等によるものであります。 4 投資その他の資産:40億9千3百万円増加 退職給付に係る資産の増加39億4千5百万円等によるものであります。 ②負債 当連結会計年度末の負債総額は849億9千7百万円で、前連結会計年度末と比較し38億1千8百万円の減少となりました。その内訳は次のとおりであります。 1 流動負債:20億9千5百万円増加 買掛金の増加34億9千万円等によるものであります。 2 固定負債:59億1千4百万円減少 長期借入金の返済61億8千6百万円、訴訟損失引当金の減少6億7千5百万円等によるものであります。 ③純資産 当連結会計年度末の純資産は、565億2千万円となり、前連結会計年度末と比較して66億6千8百万円の増加となりました。これは退職給付に係る調整累計額の増加32億8千3百万円、当期純利益による利益剰余金の増加19億1千万円等によるものであります。 この結果、自己資本比率は34.4%となり、前連結会計年度末と比較して3.6%増加いたしました。 また、1株当たりの純資産額は、前連結会計年度末の2,820円29銭から3,219円51銭となりました。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローは営業活動で100億8千4百万円の収入、投資活動で7億2千6百万円の支出、財務活動では86億9千9百万円の支出となりました。 この結果、現金及び現金同等物は当連結会計年度に9億8千2百万円増加し、当連結会計年度末残高は171億2千3百万円となりました。 〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕 税金等調整前当期純利益39億5千4百万円、減価償却費36億6千5百万円、売上債権の減少額33億9千9百万円、仕入債務の増加額22億2千2百万円等の収入がありましたので、営業活動全体として100億8千4百万円の収入となりました。 〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕 有形固定資産の売却による収入16億8千2百万円等があった一方、有形固定資産の取得による支出34億6千1百万円等がありましたので、投資活動全体として7億2千6百万円の支出となりました。 〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕 借入金による収入10億円等があった一方、借入金の返済84億3千3百万円、配当金の支払11億4千万円等の支出がありましたので、財務活動全体として86億9千9百万円の支出となりました。 (4) 生産、受注及び販売の状況 (1)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 特殊鋼鋼材事業   53,997   △19.4 ばね事業   62,063   12.6 素形材事業   9,708   3.8 機器装置事業   11,698   12.6 合計   137,467   △3.1 (注)金額は販売価格によっております。 (2)受注状況 当社グループでは、主に国内外の需要家への最近の納入実績、各需要家の予測情報などに基づいた生産を行っており、該当事項はありません。 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 特殊鋼鋼材事業   64,905   △20.4 ばね事業   76,203   15.3 素形材事業   9,834   6.6 機器装置事業   11,771   12.6 その他の事業   3,711   1.0 調整額   △11,868   (-) 合計   154,557   △3.1 (5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 資本の財源及び資金の流動性 1 資金需要 当社グループの主な資金需要は、製品製造のための材料や部品の購入及び設備投資によるものであります。 2 財務政策 当社グループは、設備投資を厳選して実施することで財務の健全性を保ちながら、営業活動によるキャッシュ・フロー収入を基本に、将来必要な運転資金及び設備資金を調達していく考えであります。 ② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。当社グループが採用している会計方針において使用されている重要な会計上の見積り及び前提条件は、以下の事項及び「第5  経理の状況(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 連結財務諸表の作成にあたって、当社経営陣は決算日における資産・負債の金額、並びに報告期間における収益・費用の金額のうち、見積りが必要となる事項につきましては、過去の実績・現在の状況を勘案して可能な限り正確な見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これら見積りと異なる場合があります。連結財務諸表に関して、認識している特に重要な見積りを伴う会計方針は、以下のとおりです。 (減損会計における将来キャッシュ・フロー) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、将来キャッシュ・フローや回収可能価額が減少し、減損損失が発生する可能性があります。 当社グループは、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り) [1.MSSC CANADA INC.のばね事業に係る固定資産の減損」(3)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報に記載のとおり、当連結会計年度において営業損失を計上し、減損の兆候を識別しました。事業計画より割引前将来キャッシュ・フローを算出し、資産グループの帳簿価額と比較した結果、割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を上回るため、減損損失は不要と判断しました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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