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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

河合楽器製作所

7952 · Prime · その他製品

ピアノ・電子楽器で世界的地位を築く老舗楽器メーカー。音楽教室運営や金属加工・防音材など周辺事業も展開。

概要

河合楽器製作所は、1927年創業の大手楽器メーカーで、世界三大ピアノブランド「KAWAI」を擁する。アコースティックピアノ(アップライト・グランド)、電子ピアノ、電子オルガンの製造販売を中核とし、音楽教室「カワイ音楽教室」の運営、楽譜出版、調律修理まで一貫して手掛ける。さらに、楽器製造で培った精密加工技術を応用した金属異形圧延加工品や防音室などの素材加工事業も展開。2026年3月期の連結売上高は720億円、営業利益1億円と低調だが、長期的な技術力とブランド価値で知られる。本社は静岡県浜松市、従業員数は2917名。

楽器教育事業が売上の78%を占める主力分野

楽器教育事業は、連結売上高の約78%(2026年3月期実績564億円)を占める最大セグメントである。中核はアコースティックピアノと電子ピアノで、国内では浜松市の竜洋工場、海外ではインドネシアのPT.カワイインドネシアと中国の上海カワイ電子有限公司が生産を担う。また、全国に展開するカワイ音楽教室は1956年の創設以来、子どもから大人まで幅広い年齢層に音楽教育を提供。体育教室も併設する。楽器販売と教育事業の相乗効果を重視し、直営店を通じたブランド体験の機会を創出している。ただし、中国市場の需要低迷や欧州での価格競争により同事業は営業損失852百万円(2026年3月期)を計上しており、収益改善が課題となっている。

素材加工事業が安定収益を支える

素材加工事業は、売上高103億円(2026年3月期)で全社の約14%を占め、営業利益7.5億円を稼ぐ安定部門である。カワイ精密金属株式会社(1980年設立)が電子電気部品や自動車部品向けの金属異形圧延加工品を製造し、半導体需要の拡大に支えられている。また、カワイ音響システム株式会社が手掛ける防音室「ナサール」や音響部材も同事業に含まれ、2025年10月には東京に防音室専門のショールームを開設。受注が増加している。楽器製造で培った金属加工と音響技術を他産業に応用する点が特徴で、材料価格高騰の影響はあるものの、全社の収益安定化に寄与している。

グローバル直営店網とブランド戦略

海外販売は北米、欧州、オセアニア、アジアに広がる。北米ではカワイアメリカコーポレーション(1963年設立)が、欧州ではドイツのカワイヨーロッパGmbH(1979年設立)や英国のカワイUK Ltd.(1986年設立)が販売拠点となる。近年は直営店を積極的に開設し、2025年にはオーストラリア・ブリスベンや米国デンバーに新店舗をオープン。地域の音楽関係者との連携を通じてブランド認知度向上を図る。中国市場では双減政策の影響で需要が低迷し、販売量が減少しているが、高付加価格帯の「Shigeru Kawai」シリーズの国際コンクールでの採用実績を背景に、成熟市場でのシェア拡大を目指す。第8次中期経営計画では10年後に売上高1300億円、営業利益150億円を目標に掲げる。

業界の中での役割は楽器メーカー(ピアノ世界大手)+音楽教育サービス+金属加工メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
720億円
営業利益
1億円
営業利益率
0.1%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
楽器教育565億円78.5%-9億円-1.6%
素材加工103億円14.3%8億円7.8%
その他事業52億円7.2%3億円5.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01楽器教育主力

ピアノ(アップライト・グランド)、電子ピアノ、電子オルガン、管・弦・打楽器、楽器付属品の製造販売に加え、音楽教室・体育教室の運営、楽譜出版、調律修理を一貫して提供。国内外に販売網・製造拠点を持ち、ブランド力で販売。

主な製品・サービス3
ピアノ(アコースティック)国内シェア上位
アップライトピアノとグランドピアノ。国内およびインドネシアで製造。
電子ピアノ・電子オルガン
電子ピアノ、電子オルガン。インドネシア・中国で生産。
音楽教室
カワイ音楽教室を全国展開。子どもから大人まで音楽教育を提供。

02素材加工準主力

金属異形圧延加工品(電子電気部品用、自動車部品用)の製造販売、および防音室・音響部材の製造販売。楽器製造で培った精密加工技術を応用。

主な製品・サービス2
金属異形圧延加工品
電子部品や自動車部品向けの特殊形状金属材料。カワイ精密金属が製造。
防音室・音響部材
音楽室や録音スタジオ向け防音室、吸音材など。カワイ音響システムが製造。

03その他(情報・金融等)副次

IT機器販売・保守、ソフトウェア開発、保険代理店、金融関連事業等。グループ内のビジネスソフト会社やアシスト会社が担う。

製品と技術

フルコンサートピアノ「SK-EX」とグランドピアノ「GXシリーズ」

アコースティックピアノの最高峰がフルコンサートピアノ「SK-EX」である。第19回ショパン国際ピアノコンクールで入賞者3名が選択し、第13回パデレフスキ国際ピアノコンクールや第6回高松国際ピアノコンクールで優勝者に採用されるなど、国際的な評価を確立している。同シリーズは熟練の職人による手作業と厳選された材料で製造され、一台一台が個別に調整される。また、リブランディングを実施した「GXシリーズ」は、アップライトピアノを含むラインアップで、特に日本市場で堅調な販売を示している。生産は静岡県磐田市の竜洋工場で行われる。

電子ピアノと電子オルガンの海外生産体制

電子ピアノはインドネシアのPT.カワイインドネシアと中国の上海カワイ電子有限公司で生産され、全世界に供給される。電子オルガンも同様にインドネシアで組み立てられる。これらの製品は、アコースティックピアノのタッチを再現する技術が特徴で、特に「Responsive Hammer」アクションが搭載されたモデルは、鍵盤の重みを段階的に変えることでリアルな演奏感を実現する。普及価格帯からハイエンドモデルまで幅広く展開するが、欧州市場では市中在庫の増加に伴う価格競争に直面しており、収益性の改善が課題となっている。

カワイ音楽教室と体育教室の運営

1956年に創設されたカワイ音楽教室は、全国に展開する音楽教育事業である。子ども向けのグループレッスンを中心に、大人のピアノ教室やボーカルコースも提供。教材や楽譜はグループ会社の全音楽譜出版社が手掛ける。また、1967年からはカワイ体育教室も運営し、音楽と体育の両面で教育サービスを提供する。海外ではインドネシアのPT.カワイミュージックスクールインドネシアが音楽教室を運営。楽器販売とのシナジー効果を生み出し、ブランドの浸透と顧客囲い込みに貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア上位ピアノ(アコースティック)国内ピアノ市場で主要シェアを有する楽器教育

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

国内ピアノ老舗、楽器市況低迷で減収

河合楽器製作所は、ピアノ・電子楽器を主力とする老舗メーカー。国内ピアノ市場でヤマハに次ぐシェアを持つが、少子化や趣味の多様化で需要減少が続く。同業の浅香工業やドリームベッドと比べ、楽器事業への依存度が高く、収益性が低い。2026/3期売上高720億円、営業利益率0.14%と極めて低水準。海外売上比率が低く、内需依存からの脱却が急務。中古楽器販売やリース事業などストック型ビジネスへの転換が課題。

強み

  • 高い品質と歴史でブランド認知度が高く、教育機関などからの信頼が厚い
  • アコースティックピアノの製造技術や音響設計で高い評価を得ている
  • 音楽教室運営により、楽器販売と相乗効果を生むエコシステムを構築
  • 電子ピアノ・キーボードで新製品投入を進め、デジタル需要を取り込む

課題

  • 少子化や音楽教育の衰退で国内ピアノ需要が減少傾向
  • 海外売上比率が低く、成長市場への展開が限定的でリスク分散できていない
  • 営業利益率0.14%と極めて低く、固定費削減や高付加価値化が必要

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

メディア・エンタメの時価総額近傍。太字が河合楽器製作所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19405朝日放送グループホールディングス366億円8.2倍
24714リソー教育グループ357億円22.0倍
34301アミューズ353億円11.4倍
44763クリーク・アンド・リバー社343億円7.8倍
57844マーベラス331億円16.2倍
67952河合楽器製作所318億円26.6倍
76535アイモバイル302億円12.0倍
84839WOWOW290億円22.0倍
93922PR TIMES286億円12.1倍
103696セレス262億円12.1倍
112461ファンコミュニケーションズ259億円31.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

河合楽器研究所創業から株式会社改組まで(1927~1951年)

1927年8月、河合楽器研究所を創立し、ピアノの製造・販売を開始。当初は国産ピアノの普及を目指した。1929年6月に河合楽器製作所と改称。第二次世界大戦後の1951年5月、株式会社河合楽器製作所に改組し、組織体制を整えた。この時期のピアノ製造技術の蓄積が、後のブランド確立の基盤となる。

音楽教室創設と上場による事業拡大(1956~1963年)

1956年10月、カワイ音楽教室を創設。楽器販売と教育を結びつける独自のビジネスモデルを構築した。1960年1月には全国主要都市に営業所・出張所を開設し直営店制度を開始。同年11月に東京証券取引所へ上場した。1963年5月にはアメリカ・ロサンゼルスに初の海外販売会社カワイアメリカコーポレーションを設立し、国際展開の第一歩を踏み出した。

海外販売網と生産拠点の拡充(1967~1990年)

1967年にカワイ体育教室を創設し、教育事業の多角化を進める。1979年にはドイツにカワイヨーロッパGmbHを設立。1980年には長野県松本市にカワイ精密金属株式会社を設立し、金属圧延加工事業に参入。同年、静岡県竜洋町にグランドピアノ専門工場(竜洋工場)を完成させ、ピアノ生産能力を増強。1981年オーストラリア、1986年イギリスにも販売会社を設立し、欧米市場での販売網を整備した。1985年にはIT関連子会社カワイビジネスソフトウエアを設立している。

海外生産拠点の本格化(2001~2012年)

2001年4月、インドネシアにピアノ生産会社PT.カワイインドネシアを設立。安価な労働力を活用し、アコースティックピアノの量産を開始した。2002年に中国・上海に販売会社、2004年に浙江省寧波市にピアノ部品生産会社を設立。2007年にはインドネシアで電子ピアノの組立を開始。2012年には中国・上海に電子ピアノ生産会社を設立し、電子楽器の生産を海外に移管した。これにより、コスト競争力の強化と市場近接を実現した。

ブランド価値向上と中期経営計画の策定(2014年~現在)

2014年、全音楽譜出版社を子会社化し、楽譜出版事業を拡大。近年は国際ピアノコンクールでの「Shigeru Kawai」や「SK-EX」の採用が相次ぎ、ブランド価値が向上。2025年3月期には営業利益が3億円に落ち込むなど業績は低迷するが、同年3月に企業理念体系「KAWAI Philosophy」を制定し、第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」を発表。2028年3月期に売上高900億円、ROE5.5%、2035年3月期に売上高1300億円、ROE16%以上の目標を掲げ、高付加価値化と海外シェア拡大に注力する。

年表24件を開く

1920年代

  • 1927年8月創業河合楽器研究所を創立。ピアノの製造・販売を開始。
  • 1929年6月河合楽器製作所と改称。

1950年代

  • 1951年5月株式会社河合楽器製作所と改組。
  • 1956年10月カワイ音楽教室を創設。

1960年代

  • 1960年1月国内販売の強化を図るため、全国主要都市に営業所・出張所を開設、直営店制度を開始。
  • 1960年11月上場東京証券取引所に上場。
  • 1963年5月アメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス市に、販売会社カワイアメリカコーポレーション(現・連結子会社)を設立。
  • 1967年6月カワイ体育教室を創設。

1970年代

  • 1979年12月ドイツ ハーン市(現・所在地クレフェルト市)に、カワイヨーロッパGmbH(現・連結子会社)を設立。

1980年代

  • 1980年3月金属圧延加工専門工場として長野県松本市にカワイ精密金属株式会社(現・連結子会社)を設立。
  • 1980年9月グランドピアノ専門工場として静岡県磐田郡竜洋町(現・磐田市)に竜洋工場及びピアノ研究所完成。現在は、グランドピアノ及びアップライトピアノを生産。
  • 1981年11月オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニー市(現・所在地ニューサウスウェールズ州ノース・シドニー)に販売会社カワイオーストラリアPTY. LTD.(現・連結子会社)を設立。
  • 1985年2月ソフトウェアの開発販売及びIT機器の販売・保守会社として株式会社カワイビジネスソフトウエア(現・連結子会社)を設立。
  • 1986年6月英国 ドウセット(現・所在地ミルトン・キーンズ)に販売会社カワイUK Ltd.(現・連結子会社)を設立。
  • 1989年7月株式会社カワイ音響システム(現・連結子会社)を設立。

1990年代

  • 1994年10月カワイ精密金属株式会社都田工場を建設。(現・本店)
  • 1998年3月株式会社カワイハイパーウッド(現・連結子会社)を設立。

2000年代

  • 2001年4月インドネシア 西ジャワ州カラワン県に、ピアノ生産会社PT.カワイインドネシア(現・連結子会社)を設立。
  • 2002年12月中国 上海市に、販売会社河合貿易(上海)有限公司(現・連結子会社 カワイ楽器(中国)有限公司)を設立。
  • 2004年11月中国 浙江省寧波市に、ピアノ部品生産会社河合楽器(寧波)有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 2007年8月PT.カワイインドネシアにて、電子ピアノの組立開始。

2010年代

  • 2012年10月中国 上海市に、電子ピアノ生産会社上海カワイ電子有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 2012年11月石川県羽咋市に、銑鉄鋳物の製造及び販売会社株式会社カワイキャスティング(現・連結子会社)を設立。
  • 2014年3月M&A株式会社全音楽譜出版社(現・連結子会社)の全株式を取得。子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年3月期まで900億円
  • 売上高2031年3月期まで1,100億円
  • 売上高2035年3月期まで1,300億円
  • 営業利益2028年3月期まで50億円
  • 営業利益2031年3月期まで80億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新企業理念体系の制定と浸透

    2025年3月に企業理念体系『KAWAI Philosophy』を制定し、ミッション『人生を、響かせる。』を掲げた。楽器に限らず様々な分野でステークホルダーと感動を分かち合えるパートナー企業を目指す。

  2. 02

    鍵盤楽器事業の成長とシェア拡大

    10年後の鍵盤楽器市場の8割超を占める成熟市場(欧州、北米、日本、中国)を最重要課題とし、ピアノ・電子ピアノの品質向上、ブランド認知度向上、販売チャネル増強により高付加価値化とシェア拡大を図る。特に欧州と北米での戦略を強化する。

  3. 03

    資本効率の改善と株主還元の強化

    持続的成長と株主還元のバランスを重視したキャピタルアロケーションを実行し、資本効率を継続的に改善する。また、累進配当と総還元性向50%以上を維持することで株主還元を強化する。

  4. 04

    次なる成長エンジンの構築

    永続的な企業価値向上を目指し、鍵盤楽器事業以外の新たな成長分野を開拓する。デジタル化が進む一方でリアルな需要が増えるとの見立てから、音楽・体育教室などの関連事業も含め成長機会を捉える。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,917人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は602万円で、9期前と比べて+4.3%平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は19.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,833
2018年3月2,837
2019年3月57846.723.62,813
2020年3月57346.122.82,839
2021年3月54845.822.42,868
2022年3月56745.922.42,969
2023年3月58146.122.52,977
2024年3月57845.922.22,895
2025年3月59045.221.22,81111
2026年3月60243.419.22,9173

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率58.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社17(国内 12 / 海外 5、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
PT.カワイインドネシア 第1工場~第4工場(インドネシア共和国)(注)43,778百万円
楽器教育
竜洋工場 — 静岡県磐田市2,977百万円
楽器教育
営業支店(東京都渋谷区他)(注)22,627百万円
楽器教育 素材加工
本社 — 静岡県浜松市中央区1,462百万円
楽器教育 全社(共通)
都田事業所 — 静岡県浜松市浜名区999百万円
楽器教育 素材加工
カワイアメリカ コーポレーション — アメリカ合衆国780百万円
楽器教育
カワイ精密金属㈱ 松本工場(長野県松本市)(注)3725百万円
素材加工
カワイ精密金属㈱ 浜松工場(静岡県浜松市浜名区)(注)3683百万円
素材加工
カワイ精密金属㈱ 松本工場 — 長野県松本市381百万円
素材加工
主な関係会社
  • 国内
    ㈱カワイ ハイパーウッド
    静岡県 浜松市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱カワイアシスト
    静岡県 浜松市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱カワイ友の会
    静岡県 浜松市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱カワイビジネス ソフトウエア
    静岡県 浜松市中央区 · 連結子会社
    議決権94.4%
  • 国内
    ㈱カワイ音響 システム
    静岡県 浜松市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱カワイ キャスティング
    石川県 羽咋市 · 連結子会社
  • 国内
    ㈱全音楽譜出版社
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    河合楽器(寧波)有限公司
    中華人民共和国 浙江省寧波市 · 連結子会社
    議決権25.3%
  • 国内
    上海カワイ電子 有限公司
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
  • 海外
    カワイフランス SAS
    フランス共和国 パリ市 · 連結子会社
  • 国内
    クラビアハウス シンペルスベルガー GmbH
    オーストリア 共和国 ヴェルス市 · 連結子会社
  • 国内
    カワイUK Ltd.
    イギリス ミルトン・キーンズ · 連結子会社
    議決権5.7%
残りのグループ会社5社を開く
  • カワイピアノ・ロシアロシア連邦 モスクワ市100%
  • カワイ オーストラリア PTY.LTD.オーストラリア 連邦 ノース・シドニー100%
  • PT.カワイ ミュージック インドネシアインドネシア 共和国 バンテン州 タンゲラン市97%
  • PT.カワイ ミュージック スクール インドネシアインドネシア 共和国 バンテン州 タンゲラン市
  • カワイカナダ ミュージックLtd.アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ランチョ・ドミンゲス

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は720億円営業利益1億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.2%、利益が-66.7%。

売上高
-1.2%
720億円
営業利益
-66.7%
1億円
純利益
+175.0%
11億円
営業利益率
0.1%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高800億円720億円
営業利益18億円1億円
純利益16億円11億円
1株あたり配当¥95¥95

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は171億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−11.9%、営業利益は−137.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q23112
2024年1Q19484.18
2024年2Q210104.87
2024年3Q195105.16
2024年4Q2037
2025年2Q362−2−0.6−4
2025年4Q36751.48
2026年2Q352−4−1.10
2026年4Q36851.411
2027年1Q171−3−1.8−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は547億円から720億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は0.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月547179
株式会社全音楽譜出版社(現・連結子会社)の全株式を取得。子会社化。
2014年3月6042515
2015年3月6631911
2016年3月6932618
2017年3月6652616
2018年3月7083120
2019年3月7243920
2020年3月7133115
2021年3月6754026
2022年3月8577350
2023年3月8785637
2024年3月8024228
2025年3月729350.44
2026年3月7201100.111

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高720億円のうち、営業利益として残るのは1億円0.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の1.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.0%533億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.8%186億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.1%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.4pt
0.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.7pt
1.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.9pt
2.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−8億円、投資CFが−35億円で、差し引きのフリーCFは−43億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は100億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月12−16−16−452
2014年3月36−24171283
2015年3月18−16−15272
2016年3月37−4129−495
2017年3月25−18−13786
2018年3月31−2576100
2019年3月37−8−1729111
2020年3月16−17−14−196
2021年3月49−94840184
2022年3月51−9−1842215
2023年3月−6−14−23−20180
2024年3月14−9−185171
2025年3月−17−23−10−40125
2026年3月−8−3515−43100

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は789億円。このうち返さなくてよい自己資本が467億円で、自己資本比率は59.3%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月36916020943.3
2014年3月44717127638.1
2015年3月45218326940.3
2016年3月49520628941.5
2017年3月49822027844.1
2018年3月52923329643.9
2019年3月53225028246.8
2020年3月51825726149.5
2021年3月60727932845.8
2022年3月68433634848.8
2023年3月70838532354.0
2024年3月73543130458.4
2025年3月74044529460.2
2026年3月78946732159.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
108億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
299億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
125億円
在庫として抱えている分
負債合計
321億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率104社中54位あたり、逆に低いのはROE104社中86位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.5%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.1%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.3%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.2%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,525で、1年前と比べて+44.1%過去52週の値幅のなかでは88%の位置にある。

¥3,525-0.4%1ヶ月-1.1%1年+44.1%時価総額318億円
過去52週の値幅
安値¥2,391高値¥3,685

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)26.6倍
PER (会社予想)18.9倍
PBR0.66倍
配当利回り2.70%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+10.9%と上昇。25日線(3324.2円)を上回り、75日線(3160.83円)も突破。52週高値3625円、安値2391円に対し、現在3560円は高値圏。7月17日に出来高62,100株と急増後、8月に入り2万株前後の高水準を維持。RSIは74.15と買われ過ぎ圏に接近。上昇トレンドは継続中だが、過熱感もあり、調整に注意が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PERは26.82倍と業界平均18.26倍を上回り、予想PERも19.1倍と高め。PBRは0.66倍と純資産に対しては割安に見えるが、ROEが2.5%と低く、収益性に見合わない。配当利回り2.67%は業界平均3.0%を下回り、配当性向143.6%と配当が利益を上回る持続性に欠ける。業績も2025年3月期に営業利益3億円と落ち込み、2026年も横ばい。割安指標と割高指標が混在するが、収益力低下を考慮すると割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)26.6倍18.4倍
PER (予想)18.9倍
PBR0.66倍1.38倍
ROE2.5%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期は売上高729億円、営業利益3億円と低調で、収益性が大きく悪化している。強気派は、ブランド価値と技術力の高さ、音楽教育事業との相乗効果を評価する。一方、弱気派は、楽器市場の縮小やデジタル化の進展による需要減、業績低迷の長期化を懸念する。構造改革や収益回復の実現が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • ブランド力

    「KAWAI」は世界三大ピアノブランドの一角で、高い知名度と信頼がある。

  • 技術力

    ピアノ製造で培った技術を電子楽器や音響機器にも応用可能。

  • 教育事業

    音楽教室運営によるユーザー層の拡大と楽器購入の促進が期待できる。

  • 26/3期純利益11億円と大幅増益決算発表後影響

    純利益が前期4億円から11億円へ2.75倍増加。据え置き業績でも最終黒字が大きく拡大

  • 予想PER19.1倍に改善見込み継続影響

    現在PER26.82倍から予想PER19.1倍へ低下。純利益の増加で割高感が薄れる

  • PBR0.66倍の純資産割れ継続影響

    1株純資産に対して株価が約34%低い。資産価値から見れば割安で修正期待がある

  • 外国株主比率26.8%と高位安定継続影響

    外国人持ち株比率26.8%と高く、海外資金の継続保有が需給を安定させる

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小

    ピアノ市場は少子化や趣味の多様化で縮小傾向にある。

  • デジタル化の影響

    電子楽器の普及や音楽制作のデジタル化で需要が変化。

  • 低収益

    営業利益率が1%未満で、事業の採算性が著しく悪化している。

  • 26/3期営業利益1億円と採算均衡決算発表後影響

    営業利益が前期3億円から1億円へ減益。営業利益率0.14%とほぼゼロで本業の収益力が消滅

  • 売上高720億円へ3期連続減収2026年Q2影響

    売上高は802億円→729億円→720億円と3期連続で減少。販売環境の悪化が続く

  • ROE2.5%と低い資本効率通年影響

    自己資本利益率2.5%と極めて低く、株主資本を増やせない。収益性向上のメドが立たない

  • 1年で株価40%上昇し過熱不定影響

    株価は直近1年で約39.95%上昇。業績改善を先取りし、短期的な調整リスクがある

次の決算で確かめる点
アコースティックピアノ販売台数
主力製品の需要動向を確認するため。
海外売上比率
海外市場でのブランド戦略の成果を測るため。
音楽教室の生徒数
教育事業の成長が楽器販売に波及するか見るため。
営業利益率
収益改善の進捗を監視するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり95で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.70%。

年間配当
¥95
1株あたり
配当利回り
2.70%
いまの株価に対して
配当性向
143.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月50
2018年3月500.011.4
2019年3月5510.063.4
2020年3月550.0217.1
2021年3月550.047.8
2022年3月7536.422.8
2023年3月8513.330.5
2024年3月9511.831.2
2025年3月950.0
2026年3月950.0143.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥95

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,342人。区分でいちばん多いのは個人・その他29.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.1%を占め、残る56.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他25.726.628.229.929.129.0
外国法人21.921.225.123.024.326.7
金融機関34.132.028.028.228.925.9
事業法人16.817.516.817.216.617.2
自己株式4.64.64.14.14.14.1
証券会社1.52.61.91.60.91.1
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.34
02エイチエスビーシー ブローキング セキュリティーズ(アジア)(常任代理人 香港上海銀行東京支店)8.99
03株式会社河合社団5.29
04住友不動産株式会社4.89
05河合楽器取引先持株会4.61
06NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)4.16
07日本毛織株式会社3.86
08カワイ従業員持株会3.81
09明治安田生命保険相互会社3.33
10東京海上日動火災保険株式会社3.05

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-26
    ひびき・パース・アドバイザーズ・エスピーシー(Hibiki Path Advisors SPC)
    新規の大量保有報告
    7.23%
    +1.00pt
  • 2026-07-09
    ひびき・パース・アドバイザーズ・エスピーシー(Hibiki Path Advisors SPC)
    新規の大量保有報告
    6.23%
    +1.03pt
  • 2026-06-15
    ひびき・パース・アドバイザーズ・エスピーシー(Hibiki Path Advisors SPC)
    新規の大量保有報告
    5.20%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1100%、1株純資産は14期で+2778%。直近期のROEは2.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月111896.115.5127.4
2014年3月1832,0119.410.332.6
2015年3月1262,2056.018.849.5
2016年3月2122,3459.37.9360.9
2017年3月1852,4917.712.6
2018年3月2242,7218.615.811.4
2019年3月2352,9128.312.263.4
2020年3月1802,9806.113.4217.1
2021年3月3003,2379.711.747.8
2022年3月5873,88416.55.622.8
2023年3月4274,45210.37.130.5
2024年3月3244,9946.811.131.2
2025年3月475,1800.960.5
2026年3月1335,4342.521.3143.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額211百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
河合健太郎代表取締役社長 執行役員 コーポレート戦略本部長496,000
牛尾浩取締役副社長 執行役員655,000
箕輪匡文専務取締役 執行役員624,000
森直樹常務取締役 執行役員683,000
後藤康雄取締役77
村松奈緒美取締役54
西尾正由紀常勤監査役725,000
牧田春光常勤監査役695,000
田畑隆久監査役702,000
水野進一監査役70
梅村幸彦63
杉上正樹取締役 執行役員 コーポレート戦略本部 経理財務部長61

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51441315832
監査役2282814
社外取締役525255

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,478字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社23社(2026年3月31日現在)により構成されており、楽器の製造及び販売、教育関連、素材加工、情報関連等の事業を行っているほか、これらに付帯する事業を行っております。各事業における当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 [楽器教育事業]    当部門では、ピアノ、電子楽器、管・弦・打楽器、楽器付属品、銑鉄鋳物の販売、音楽教室・体育教室の運営及び楽器調律・修理の役務提供業務等を行っております。  国内においては、連結財務諸表提出会社(以下「提出会社」といいます。)が全国直営店・販売代理店等を通じて販売しております。  ㈱全音楽譜出版社(連結子会社)は楽譜、楽書の出版・販売並びに、楽器の販売等を行っております。  ㈱カワイ友の会(連結子会社)は前払式割賦購入会員を募集し、会員の商品購入希望時には提出会社に販売権利の譲渡を行っております。  海外においては、カワイアメリカコーポレーション(連結子会社)、カワイヨーロッパGmbH(連結子会社)、カワイUK Ltd.(連結子会社)、カワイフランスSAS(連結子会社)、クラビアハウス シンペルスベルガー GmbH(連結子会社)、カワイピアノ・ロシア(連結子会社)、カワイカナダミュージックLtd.(連結子会社)、カワイオーストラリアPTY.LTD.(連結子会社)、カワイ楽器(中国)有限公司(連結子会社)、PT.カワイミュージックインドネシア(連結子会社)、及び一部の地域については主に海外販売代理店を通じて販売しております。  音楽教室・体育教室の運営、教材販売・楽譜・音楽教育用ソフトの製造及び販売を提出会社が行っております。  海外においては、音楽教室の運営をPT.カワイミュージックスクールインドネシア(連結子会社)が担当しております。  楽器の調律・修理等は提出会社が行っております。  楽器の製造は国内においては、提出会社及び㈱カワイキャスティング(連結子会社)、㈱全音楽譜出版社(連結子会社)が担当しております。海外においては、ピアノ・電子ピアノ・電子オルガンの生産をPT.カワイインドネシア(連結子会社)で担当し、上海カワイ電子有限公司(連結子会社)で電子ピアノの生産を担当しております。また楽器の部品加工の一部を河合楽器(寧波)有限公司(連結子会社)が担当しております。 [素材加工事業]    当部門では、電子電気部品用金属材料加工、自動車部品用材料加工、防音室・音響部材の製造及び販売を行っております。  電子電気部品用及び自動車部品用の金属異形圧延加工品の製造をカワイ精密金属㈱(連結子会社)が、自動車部品用材料の製造を㈱カワイハイパーウッド(連結子会社)がそれぞれ行い、提出会社が得意先への販売を行っております。防音室・音響部材の製造を㈱カワイ音響システム(連結子会社)が行い、販売は提出会社及び㈱カワイ音響システム(連結子会社)が行っております。 [その他事業]    当部門では、情報関連事業でIT機器の販売・保守及びコンピュータソフトウェアの開発・販売を㈱カワイビジネスソフトウエア(連結子会社)が行っており、金融関連事業、保険代理店事業等を㈱カワイアシスト(連結子会社)が行っております。 前項で述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 事業系統図
経営方針・対処すべき課題1,987字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。したがって、様々な要因により実際の結果と異なる可能性があります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは企業理念体系『KAWAI Philosophy』を2025年3月に新たに制定いたしました。『KAWAI Philosophy』はKAWAIの価値観や存在意義、目指す方向性を体系的に表したものであり、「Mission(日々果たすべき使命)」、「Vision(目指す未来)」の他、世の中に提供する価値として「Values(提供する価値)」、社員一人ひとりが大切にする行動指針として「Credo(大切にすべき精神)」の4つで構成されています。 KAWAIの製品やサービスは、世界中の人々の日常の中にあり、たくさんの感情(喜怒哀楽)とともにあります。「どのような時でも寄り添い、人生を響かせる存在でありたい」という想いを『人生を、響かせる。』というミッションに込めています。新たな企業理念体系のもと、楽器のみならず、様々な分野でステークホルダーの皆様とともに感動や笑顔を分かち合える、かけがえのないパートナー企業を目指してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、企業価値の最大化に向け、営業利益率、ROE(自己資本利益率)を経営指標として重視し取り組むとともに、財務基盤の強化のためキャッシュ・フローを重視し、持続的な成長を目指してまいります。 第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」(2025年4月から2035年3月期までの10年間)で掲げた目標指標につきましては、「(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりです。 (3)経営環境 当社を取り巻く経営環境といたしましては、日本経済においては、物価高の継続により個人消費の一部に弱さがみられるものの、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の拡大などもあり、総じて緩やかな回復基調となりました。 また世界経済は、ウクライナ危機の長期化や中東情勢の悪化、中国経済の停滞など不安定な国際情勢に加えて、米国の関税政策により、先行き不透明な状況が続いております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、企業価値の向上と持続的な成長を目指して、第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」を策定し、その目標達成に向けた各戦略を進めていくことを優先的に対処すべき課題としております。 <第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」の概要 (2025年3月19日発表)> ・「KAWAI 十年の計」で実現したいこと 「世界一の鍵盤楽器メーカー」になる為に、今後 10 年間で鍵盤楽器事業を大きく成長させる。同時に、永続的な企業価値の向上を目指し、次なる成長エンジンの構築を行う。 ・「KAWAI 十年の計」ポイント ① 今後 10年間の見立て 世の中のデジタル化が加速する一方、リアルなモノ・コトの需要が反作用的に増大し、 鍵盤楽器や音楽/体育教室の需要は堅調に推移すると予想 鍵盤楽器のシェア向上余地が大きいことから、新興市場の開拓や新規事業の創出に頼らなくても、鍵盤楽器のシェアを高めることで当社全体として大きな成長が可能 ② 成長戦略 鍵盤楽器市場は 10年後も市場規模の8割超は成熟市場(欧州/北米/日本/中国)が占めると予測する為、成熟市場における製品の高付加価値化とシェア拡大が最重要課題 ピアノ/電子ピアノの「品質向上」「ブランド認知度向上」「販売チャネル増強」等によって高付加価値化とシェア拡大を実現する(特に欧州と北米の戦略を強化) ③ 資本効率改善 持続的成長と株主還元とのバランスをとったキャピタルアロケーションを実行し、資本効率を継続的に改善する ④ 株主還元強化 累進配当と総還元性向 50%以上を継続する (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」(2025年4月~2035年3月)では、2年後に ROE 5.5%、5年後に ROE 10.0%、9年後には ROE 16.0%以上を目標に掲げております。 (単位:億円) (3年目) 2028年3月期   (6年目) 2031年3月期   (10年目) 2035年3月期 売上高   900   1,100   1,300 営業利益   50   80   150 営業利益率   5.6%   7.3%   11.5% ROE   5.5%   10.0%   16.0%
事業等のリスク5,028字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.経済状況の変化によるリスク 当社グループが事業活動を行っている国内、欧米及び中国等の市場において、景気後退により急激に個人消費が低迷した場合、当社グループが提供する製品やサービスの需要の減少や価格競争が激化することによって、当社グループの業績が悪化する可能性があります。 当社グループでは、グローバルでの経済状況の変化を注意深く見守り、状況に応じた対応が取れるように対策を行っております。 2.為替変動リスク 当社グループの主力事業である楽器事業における販売先は海外が多く、また主要な原材料である木材や多くの楽器部品を輸入しています。したがって為替変動は販売価格や原材料価格に影響し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、金融機関等と主要通貨の為替予約等のヘッジ取引を行っております。 3.国際化によるリスク 楽器の主要市場である欧米市場や中国市場における事業環境の変化、ピアノ及び電子ピアノ工場があるインドネシアや中国の政情の大きな変化、並びに税制等各国特有の法令に関する想定外の運用は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、関係部門における情報収集の他、各国の会計監査人や弁護士等の見解を確認しながら対応しております。 4.研究開発に関するリスク 他社との差別化のため技術研究を進めておりますが、開発した製品が市場に受け入れられない可能性、また他社が画期的な新製品を開発し市場が席巻される可能性もあります。その場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、常に市場の情報を収集するとともに市場のニーズに合致した技術研究を進めております。 5.設備投資、提携等に関するリスク 当社グループは事業の拡大のため、設備投資等の事業投資を行っております。また、他社との業務提携、出資、合弁会社設立などを行っております。これらの設備投資、業務提携、出資、合弁会社設立などの実施にあたっては、事前に収益性や投資回収の可能性について様々な観点から検討を行っていますが、状況によっては事業環境の変化により当初期待した効果が得られない可能性や、当該投資を行った資産が減損の対象となる可能性があります。その場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、重要案件を審議・決定やモニタリングできるよう、会議体・決定機関を配置しております。 6.市場競争激化のリスク ピアノ及び電子ピアノの普及価格帯における競争が激しくなっております。それに対抗する製品を継続的に市場に投入してまいりますが、充分な競争力が発揮できなかった場合、当社グループの業績が悪化する可能性があります。 当社グループでは、競争力の有無については慎重に検討して市場投入し実施することとしております。 7.コスト増加のリスク 当社グループの製品の原材料となる木材、銅等の金属、樹脂等の部品の市況変化等による原材料コストの増加、原油価格の高騰等による物流コストの増加、海外人件費の高騰等による労務コストの増加など各種コストの増加が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、市況変化を確認しコスト増加のバランスを勘案した調達先の選択や分散を進めております。 8.取引先依存によるリスク 金属事業や塗装事業等における受託生産は、受託先企業の業績の影響を受けるとともに、品質や納期等において受託先企業の要求を満たせなかった場合、当社グループの業績が悪化する可能性があります。また、楽器部品など当社専用部品の生産委託先企業や、OEM生産委託先企業の経営状況の悪化などによる生産遅延や操業停止、主要取引先企業の受注変動等は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、受託先・委託先の情報を常に収集し、経営状況の変化に対応しております。 9.自然災害等に見舞われるリスク 近年、地震や気候変動により発生頻度・影響度が増大している自然災害、疫病、戦争、テロ等により当社グループの生産活動や営業活動が直接的又はサプライチェーンの寸断等による間接的な影響を受けた場合、当社グループの業績が悪化する可能性があります。特に国内主要施設が静岡県浜松市近辺に集中していることから東南海地震及び津波による本社及び工場への被害や営業活動への影響は大きなものとなる可能性があります。 当社グループでは、非常時の初期対応、報告方法、各対策本部の設置と役割について明記し、災害発生の際に適切な対応が取れるよう仕組みを構築しております。 10.人材の確保・育成に関するリスク 当社グループは平均年齢が高く、次世代を担う人材の確保・育成は重要な課題となっております。したがって、事業展開に必要な人材を確保できなかった場合や、生産部門の従業員による技術の継承が円滑に行われず人材育成が計画的に進まなかった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、新卒採用だけではなく、専門性をもつ人材の中途採用を進めております。また、技能継承を目的とした若手技術者の研修を定期的に行っております。 11.技術・技能流出のリスク 当社は楽器事業においてコストダウンやリスク分散のため海外生産を展開しています。これに伴い生産技術の流出や、知的財産の侵害による類似品や模倣品が出現した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、知的財産を管理する部門を設置し、技術の流出・侵害に対応しております。 12.製品及びサービスに係る事故等のリスク 当社製品による製造物責任を伴う事故は、コスト増大や社会的評価の低下をもたらします。また当社店舗や教室における火災や事故・事件、教室生徒及び講師等を巻き込んだ犯罪等により、当社のブランドイメージが損なわれた場合、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。 当社グループでは、製品安全対策に関する管理体制を整備し、営業物件にはセキュリティ対策を講じるなど事故・犯罪等の発生の回避に努めております。 13.環境法制に関するリスク 当社グループが製造するピアノは、大半が木材を原材料とする部品で構成されており、その原材料の多くを海外調達しておりますが、海外における環境法制の変化が原材料の調達面に影響した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、環境負荷を考慮し、定期的な調達の検討に努めております。 14.感染症が流行するリスク 新型コロナウイルス・新型インフルエンザ等の感染力の強い感染症が流行した場合、当社グループが事業活動を行っている国内外の市場では、各国政府によるロックダウン(都市封鎖)や活動自粛要請などにより、生産活動においては、工場の一時的な操業停止や減産の可能性があります。また営業活動においては、店舗の営業自粛や音楽教室・体育教室の休講並びにコンサート等のイベント中止を余儀なくされる恐れがあり、流行の規模や期間によっては、収入の減少等により、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。 当社グループでは、従業員等の感染の恐れが生じた場合の報告体制等の整備を行い、情報収集と感染予防対策の実施に努めております。 15.少子化進行のリスク 日本における少子化が、予想を超えて急速に進行した場合、当社の音楽教室や体育教室の業績を悪化させる可能性があります。また、少子化による市場の縮小により楽器販売が減少し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、対象世代を広げるとともに、各世代へのニーズに対応できるよう常に検討を行っております。 16.株価変動に関するリスク 当社グループは、取引先を中心に市場性のある株式を保有しており、株価変動のリスクを負っております。したがって、株価の動向次第では、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、投資先企業の業績等の情報を収集し、保有についての検討を行っております。 17.情報システムに関するリスク 当社グループが事業活動を行っていく上で、情報システム及び情報ネットワークは欠くことのできない基盤であります。コンピュータウイルスへの感染や不正侵入などにより情報システムの機能に支障が生じた場合、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、日々変化する情報セキュリティ情勢を常に把握し、適切な情報セキュリティ対策を検討・推進しております。 18.個人情報漏洩に関するリスク 当社グループは業務を円滑に行うため、お客様のお名前、ご住所、お電話番号、Eメールアドレス等の情報を取得・利用しております。欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)に意図せず違反した場合をはじめ、当社グループが扱う個人情報が漏洩した場合、当社グループの信頼の失墜等につながり、当社グループの業績が悪化する可能性があります。 当社グループでは、個人情報に関する規程及び管理体制を整備し、漏洩防止にあたっております。 19.インターネット等による風評被害に関するリスク 当社グループは、プレスリリース及び適時情報開示等により信頼の維持・向上に努めておりますが、インターネット等を利用した当社グループに関する誤った情報の書き込みや、それらを要因とするマスコミ報道等による風評・風説の流布が発生・拡散した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、リスクマネジメント委員会及び情報セキュリティ委員会を設置し、情報に関する不測の事態の対応体制を整えております。 20.退職給付債務及び退職給付費用に関するリスク 当社グループの退職給付債務及び退職給付費用は、数理計算上で設定される割引率等の前提条件に基づき適正な金額を計算しています。この前提条件は、市場金利の影響を受けることから実際の結果とは異なる場合があり、退職給付債務が増加する可能性があります。その場合、当社グループの業績と財務状況に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、割引率等が実際と乖離しないよう適正な情報に基づいて計算を行っております。 21.地政学的リスク 米中関係、ロシア・ウクライナ情勢、中東地域の緊迫等、地政学的リスクは依然として高まっております。戦争や政権交代等の政治情勢の変化、経済安全保障を目的とした保護政策(関税政策等)による経済状況の変化等は、当社の事業活動やサプライチェーンに影響を受けることとなり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 22.在庫に関するリスク 当社グループは生産効率の最大化及び販売機会の最大化を目的として、在庫を保有しておりますが、市場の動向により在庫の増大、保管費用の増加に影響し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、常に需要と供給のバランスを把握し在庫状況を管理するなど、リスクの最小化に努めております。 23.取引相手国の法規制に関するリスク 当社グループは、教育・文化に密接にかかわる製品を扱っており、取引相手国の教育・文化に係る法規制の変更などにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 24.金利が上昇するリスク 上記1~23の事象の発生等により、当社グループの業績が著しく悪化した場合や金融機関を取り巻く環境が大幅に変化した場合、金融機関からの資金借入れ条件が厳しくなることが考えられます。借入金の金利上昇は当社グループの業績を悪化させる可能性があります。 当社グループでは、資金の借入に備え、コミットメントライン・当座借越契約を締結しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,173字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであり、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の当社グループにおける連結業績は、売上高は 72,049百万円(前年同期比 1.2%減)、営業利益は 113百万円(前年同期比 64.2%減)、経常利益は 952百万円(前年同期比 100.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は 1,141百万円(前年同期比 181.7%増)となりました。 当社グループを取り巻く経営環境としては、北米ではブランド認知度向上施策等により鍵盤楽器販売が堅調に推移し、日本においても、リブランディングを実施したグランドピアノ「GXシリーズ」や、国際コンクールにおけるプレゼンス向上を背景に「Shigeru Kawaiシリーズ」を中心に販売が堅調に推移しました。一方で、中国では双減政策や経済状況の低迷に伴う鍵盤楽器需要が引き続き低下傾向にあり、欧州においても市中在庫の増加による価格競争の激化などから、主に普及価格帯のアップライトピアノおよび電子ピアノの販売が低調に推移しました。その結果、総じて鍵盤楽器販売全体の回復ペースは想定を下回る状況となりました。 このような環境のもと、当社グループは、第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」(2026年3月期から2035年3月期)で掲げる「鍵盤楽器成長戦略」のもと、高付加価値化とシェア拡大を目的とした取り組みを進めております。その一環として、デジタルマーケティングの強化、EC市場を含めたディーラー開拓や新規直営店の展開による販売チャネルの拡充、および製品戦略を推進しております。 特に、販売チャネルの拡充としては、オーストラリアでは昨年7月にブリスベンにて同国初となる直営店「Kawai Brisbane」を、12月にアデレードにて「Piano MAX by Kawai」をオープンしました。米国では、12月にコロラド州デンバーにて同国で3店舗目となる直営店「Kawai Denver」を、本年2月にはミズーリ州セントルイスにて「Kawai St.Louis」をオープンしました。直営店を拠点として、音楽関係者との提携やアーティストへの支援を通じて製品体験の機会を創出し、地域の音楽振興とカワイブランドの浸透を図ってまいります。鍵盤楽器以外では、昨年10月に防音室に特化した初のショールーム「カワイ音響システム防音ショールーム」を東京に開設しました。カワイ防音室「ナサール」の魅力をより多くのお客様に体感いただくことを目的としており、開設以降、防音室の受注増加に寄与しております。 また、製品戦略としては、昨年11月開催の「第19回ショパン国際ピアノコンクール」において入賞者3名に当社フルコンサートピアノ『SK-EX』が選択されたのに続き、同年12月開催の「第13回パデレフスキ国際ピアノコンクール」および本年2月開催の「第6回高松国際ピアノコンクール」では優勝者に選択されるなど、世界的なコンクールにおけるプレゼンス向上を通じて、ブランド価値および顧客評価の向上につながりました。 財政状態は次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末の流動資産は、現金及び預金の減少などにより 48,324百万円(前期末比 0.4%減)となりました。また固定資産はその他有形固定資産の増加などにより、 30,555百万円(前期末比 20.0%増)となりました。資産合計は 78,879百万円(前期末比 6.6%増)となりました。 (負債) 当連結会計年度末の流動負債は、短期借入金の増加などにより 20,215百万円(前期末比 15.7%増)となりました。また固定負債は、退職給付に係る負債の減少などにより 11,918百万円(前期末比 0.5%減)となり、負債合計は 32,134百万円(前期末比 9.1%増)となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は 46,745百万円(前期末比 4.9%増)となりました。これは、その他有価証券評価差額金の増加などによるものです。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (楽器教育事業) 楽器教育事業は、認知度向上をはじめとした各施策の効果が見られるものの、双減政策の影響が続く中国や、価格競争が激化する欧州で販売量が減少した影響などにより、売上高は 56,492百万円(前年同期比 3.2%減)となり、営業損失は 852百万円(前年同期比 150百万円悪化)となりました。 (素材加工事業) 素材加工事業は、半導体需要が増えた金属事業や、防音室の販売が好調な音響事業などの影響により、売上高は 10,343百万円(前年同期比 6.3%増)となった一方、材料価格の高騰及び商品構成の変動により、営業利益は 756百万円(前年同期比 12.0%減)となりました。 (その他事業) その他事業は、医療機関向けIT機器販売の受注増加などにより、売上高は 5,213百万円(前年同期比 8.4%増)となり、営業利益は 271百万円(前年同期比 14.7%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は 761百万円(前年同期に使用した資金は1,698百万円)となりました。これは主に売上債権の増加による資金減少 1,863百万円などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は 3,491百万円(前年同期に使用した資金は 2,291百万円)となりました。これは投資有価証券の取得による支出 3,610百万円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は 1,548百万円(前年同期に使用した資金は 1,033百万円)となりました。これは長期借入による収入 1,950百万円などによるものであります。 これらにより、当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、換算差額等を含め前連結会計年度末に比べ 2,437百万円減少したことなどにより、当連結会計年度末には 10,029百万円となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金需要のうち主なものは楽器製造のための材料費、楽器製造・販売及び音楽教室等の運営に携わる要員の給料手当、福利厚生費などの人件費の他、販売並びに役務提供に関する販売促進費、運送・保管料、物件費等であり、営業キャッシュ・フローによる充当を基本としています。また、設備投資資金については、自己資金及び金融機関からの借入れによっております。 当連結会計年度末において複数の金融機関との間で機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約及び当座貸越契約等を締結し、15,080百万円の資金調達枠を設定しており、事業展開での資金需要に伴う手元資金の一時的な減少を防ぎ、経営の更なる安定化を図っております。(借入実行残高 6,425百万円、借入未実行残高 8,655百万円) ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、当連結会計年度末現在における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りについては、継続して評価を行っております。 なお、見積り及び評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性がありますため、実際の結果は異なる場合があります。 会計上の見積りの重要なものについては以下のとおりであります。 (棚卸資産) 当社グループは、棚卸資産については、主として総平均法による原価法を採用し、期末における正味売却価額が収益性の低下により取得原価よりも下落している場合には、当該正味売却価額に帳簿価額を切り下げております。正味売却価額は期末前の一定期間の販売実績等を用いて算定しております。 (固定資産の減損) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額がこれらの帳簿価額を下回る場合には、減損損失を認識すべきであると判定し、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として処理しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては、主として取締役会により承認された翌連結会計年度の計画及び中期経営計画等に基づき慎重に検討を行っております。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社グループは、資産及び負債の金額についての、会計上と税務上の差額である一時差異等に係る税金の額について、将来の会計期間において回収または支払が見込まれない税金の額を除き、繰延税金資産または繰延税金負債として計上しております。繰延税金資産につきましては、合理的な仮定に基づく業績予測によって見積もられた、将来の課税所得または税務上の欠損金に基づき、将来の回収可能見込額を毎期見直しております。当社グループは、将来の課税所得の見積りについて、主として取締役会により承認された翌連結会計年度の計画及び中期経営計画を基礎として見積りを行っております。繰延税金資産の回収可能性は、将来の課税所得の見積りや将来減算一時差異等のスケジューリングに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において繰延税金資産の取崩が発生する可能性があります。 なお、詳細に関しては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 楽器教育   31,590   100.5 素材加工   10,675   106.4 その他事業   208   107.4 合計   42,475   102.0 (注)金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 楽器教育   7,595   93.4 素材加工   174   112.2 その他事業   4,163   113.4 合計   11,933   99.8 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 c.受注実績 当連結会計年度における素材加工事業及びその他事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。 なお、素材加工事業、その他事業の一部を除く製品については主に見込み生産を行っております。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 素材加工   8,401   124.3   547   81.6 その他事業   4,652   87.4   1,689   77.7 合計   13,054   108.0   2,236   78.6 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 楽器教育   56,492   96.8 素材加工   10,343   106.3 その他事業   5,213   108.4 合計   72,049   98.8 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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