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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

大阪製鐵

OSAKA STEEL CO.,LTD.5449 · Standard · 鉄鋼

日本製鉄グループの電炉中核子会社。建築・土木向け形鋼を主力に、棒鋼・平鋼などを製造・販売する普通鋼電炉メーカー。

概要

大阪製鐵は、関西地盤の電炉一貫製鉄メーカーである。建築用形鋼・棒鋼・平鋼などの汎用鋼材を生産し、鉄スクラップを原料とする電炉法を採用する。日本製鉄グループに属し、2025年3月期の連結売上高は1,164億円、従業員数は1,074人。国内に大阪・堺・熊本の生産拠点を持ち、連結子会社に東京鋼鐵などを擁する。2026年にはインドネシア合弁会社の解散を決定した。

形鋼・棒鋼を主軸とする鋼材事業

大阪製鐵グループの主力製品は形鋼、棒鋼、平鋼である。形鋼は建築物の骨組みや土木構造物に、棒鋼はコンクリート補強用の鉄筋などに使用される。生産は電炉法に依存し、鉄スクラップを主原料とするため、資源循環型の製鉄プロセスとなっている。2026年3月期の鋼材販売量は910千トンで、売上高の大部分を鋼材が占める。販売先は建設業界が中心で、日鉄物産やエムエム建材などの大手商社を通じて流通する。連結子会社の東京鋼鐵も同様の製品を手掛け、グループ全体で幅広い品種を供給する。

建設需要に依存する収益構造

売上高は建設業界の動向に大きく左右される。2025年3月期は1,164億円の売上高に対し営業利益53億円だったが、2026年3月期は建設需要の低迷と原料価格上昇により売上高951億円、営業損失3億円に転落した。特別損失としてインドネシア子会社の事業撤退損失等を計上し、最終赤字は209億円と大幅な損失となった。長期では2013年3月期の625億円から増加傾向にあったが、市況変動の影響を強く受ける。ROEは2024年3月期で2.1%と株主資本コストを下回り、PBRは1倍未満で推移している。

国内4拠点と海外子会社による生産体制

大阪製鐵は国内に大阪事業所(恩加島工場・堺工場)、西日本熊本工場、そして連結子会社の東京鋼鐵を加えた4拠点で鋼材を生産する。堺工場は主力拠点で、2025年には省エネ・省CO2型電気炉を稼働させた。海外ではインドネシアに合弁会社PT.KRAKATAU OSAKA STEELを有していたが、2022年以降赤字が継続し、2026年に事業停止・解散を決定した。原料調達面では、鉄スクラップの安定確保が課題で、安価な屑の利用拡大や調達ソースの多様化を進めている。

日本製鉄グループにおける電炉中核子会社

大阪製鐵は1990年に新日本製鐵(現日本製鉄)の子会社となり、現在は日本製鉄グループの電炉中核子会社として位置づけられる。グループ内での連携は製造設備や操業技術、営業面に及び、形鋼分野での競争力向上を図っている。連結子会社には東京鋼鐵(形鋼・鋼片製造)、大阪新運輸(物流)、西鋼物流(物流)があり、グループ全体で製鉄から物流まで一貫した事業を展開する。日本製鉄との関係により、電炉事業の戦略共有や人材交流も行われている。

業界の中での役割は電炉による普通鋼鋼材サプライヤー。日本製鉄グループ内で電炉事業を担う。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
951億円
営業利益
-3億円
営業利益率
-0.3%
純利益
-209億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建築・土木・造船主力

建築・土木・造船分野向けに、形鋼・棒鋼・平鋼等の鋼材を供給。日本製鉄との営業面での連携により、これらの業界への販売網を強化している。

主な製品・サービス3
形鋼
建築・土木構造物に使用される鋼材。H形鋼や溝形鋼など、断面形状が文字や記号に似た鋼材群。
棒鋼
丸棒や角棒などの断面が円形または角形の鋼材。建築鉄筋や機械部品などに使用される。
平鋼
断面が長方形の鋼材。橋梁や建築の部材、またはそれを加工して使用される。

製品と技術

電炉法による鉄スクラップリサイクル

大阪製鐵は電炉法を採用し、鉄スクラップを主原料として鋼材を製造する。高炉法に比べCO2排出量が少なく、省資源・省エネルギーに貢献する。同社は「鉄スクラップを鉄鋼製品にリサイクルし、省資源・省エネルギーを通じて地球環境の保全に努める」という経営理念を掲げる。原料のスクラップは需給がタイト化しつつあり、安価な屑の利用拡大や調達ソースの多様化に取り組んでいる。2026年3月期には鋼片を781千トン生産した。

形鋼・棒鋼・平鋼の製品ラインアップ

主力製品は形鋼(H形鋼、山形鋼、溝形鋼など)、棒鋼(丸鋼、異形棒鋼)、平鋼(フラットバー)である。形鋼は建築物の梁や柱、鉄骨構造に使用される。棒鋼のうち異形棒鋼は鉄筋コンクリート用の補強材として不可欠。平鋼は橋梁や造船、一般機械部品に用いられる。これらの製品は寸法精度や直進性に優れ、競争力の源泉となっている。2026年3月期の鋼材販売数量は910千トン、販売金額は887億円であった。

堺工場の省エネ型電気炉と生産革新

堺工場は大阪製鐵の主力拠点であり、2025年に新設した省エネ・省CO2型電気炉が特徴である。この電気炉は従来設備に比べエネルギー消費を大幅に削減し、CO2排出量の低減を実現する。堺工場では製鋼から圧延、出荷まで一貫した生産体制を持ち、納期対応力とコスト競争力の強化を図っている。また、圧延工程の体質強化対策(Sプロ)や倉庫能力強化も進め、生産効率の向上を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

鉄鋼電炉大手、景気変動大

鉄鋼業界において、同事業者は電炉による棒鋼・形鋼などを主力とするメーカーです。売上高は約1000-1200億円で、日本製鉄やJFEホールディングスなどの高炉大手と比較すると小規模ですが、電炉業界ではトップクラスです。2026/3期には営業赤字が見込まれるなど、収益は建設需要や原料価格に大きく左右されます。同業の中山製鋼所や合同製鐵と競合しており、電炉各社はいずれも需給環境に敏感です。コスト競争力を持つ一方、市況悪化時には業績が急悪化するリスクがあります。

強み

  • 棒鋼・形鋼で国内シェア高く、電炉メーカーとして存在感
  • 電炉法による生産で、高炉に比べ設備投資が少なく柔軟な生産
  • 建築向けから産業機械向けまで幅広い鋼種をラインアップ
  • 鉄スクラップを原料とする電炉法は環境負荷低減に寄与

課題

  • 建設投資や原料価格の影響を強く受け、収益が不安定
  • 電炉業界内での競争に加え、高炉大手との価格競争も厳しい
  • 国内建築需要の長期的な減少が、主力製品の需要を減退させる

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

鉄鋼の時価総額近傍。太字が大阪製鐵

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15471大同特殊鋼4,837億円13.8倍
25463丸一鋼管4,362億円14.7倍
35451ヨドコウ2,247億円12.0倍
45482愛知製鋼2,081億円18.9倍
55423東京製鐵1,905億円15.4倍
65449大阪製鐵1,143億円
75602栗本鐵工所1,105億円15.6倍
85440共英製鋼934億円9.2倍
95480日本冶金工業846億円10.5倍
105461中部鋼鈑605億円45.9倍
115563新日本電工603億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

大鐵工業と大和製鋼の合併で発足した1978年

1978年5月、大阪製鐵は大鐵工業と大和製鋼の合併母体として設立された。同年10月には両社を吸収合併し、営業を開始。その後1980年には日鐵鋼機を吸収合併し、同社工場を津守工場に移転して加工製品工場とした。さらに1981年には子会社大阪新運輸を設立し、物流機能を整備。設立から数年で複数の企業を統合し、関西の電炉メーカーとしての基盤を固めた。

西日本製鋼の取得と新日本製鐵グループ入り

1989年に西日本製鋼の経営権を取得。翌1990年には第三者割当増資により新日本製鐵(現日本製鉄)の子会社となった。1995年に西日本製鋼を吸収合併し、同社工場を西日本製鋼所(現西日本熊本工場)として取り込んだ。これにより九州にも生産拠点を持つことになる。1994年には大阪証券取引所市場第二部、1996年には東京証券取引所市場第二部に上場し、1997年には両市場第一部に指定替えされた。

堺圧延工場の稼働と生産集約(1998年)

1998年10月、津守圧延工場と第二圧延工場を集約した堺圧延工場が営業運転を開始。同時に1999年には関西ビレットセンターを吸収合併し、同社工場を堺製鋼工場とした。これにより堺地区に製鋼・圧延が集約され、生産効率が向上した。2002年には工場名称を大阪事業所恩加島工場・堺工場に統一。2003年には西日本熊本工場でISO9001、大阪製鐵全体でISO14001の認証を取得し、品質・環境管理体制を強化した。

東京鋼鐵の子会社化と国内4拠点体制(2016年)

2016年3月、大阪製鐵は東京鋼鐵を株式公開買付けにより子会社化した。東京鋼鐵は形鋼・鋼片を製造する東日本の電炉メーカーであり、これにより大阪製鐵グループは関西(大阪・堺)、九州(熊本)、関東(東京鋼鐵)の3地域4拠点体制となった。同年には子会社新北海鋼業を解散するなど、グループの再編も進めた。

インドネシア合弁の失敗と撤退(2012-2026年)

2012年12月、大阪製鐵はインドネシア国営製鉄会社クラカタウ社と合弁会社PT.KRAKATAU OSAKA STEEL(KOS)を設立。中小形鋼・鉄筋棒鋼・平鋼の製造販売を目的とした。2021年に黒字化したが、2022年以降当期損益の赤字が継続し、2026年1月に事業停止を決定。同年5月の取締役会で解散を決議した。この撤退に伴う特別損失が2026年3月期の最終赤字209億円の主因となった。

省エネ・省CO2型電気炉の導入(2025年)

2025年2月、堺工場に省エネ・省CO2型電気炉が稼働を開始した。この設備はCO2排出量の削減とコスト競争力の向上を目的としており、国内トップクラスの生産効率を目指す。同炉の稼働は中期経営計画の柱の一つで、2027年度にROE5%達成を目標とする。しかし、建設需要の低迷や原料高により、2026年3月期は営業損失を計上し、計画の達成には厳しい環境が続く。

年表23件を開く

1970年代

  • 1978年5月M&A大鐵工業㈱並びに大和製鋼㈱の合併母体として大阪製鐵㈱を設立
  • 1978年10月M&A両社を吸収合併し、営業開始

1980年代

  • 1980年10月M&A日鐵鋼機㈱を吸収合併し、同社工場を津守工場へ移転し加工製品工場とする
  • 1980年11月子会社大阪物産㈱設立
  • 1981年2月子会社大阪新運輸㈱設立
  • 1987年9月子会社日本スチール㈱設立
  • 1989年3月西日本製鋼㈱の経営権を取得

1990年代

  • 1990年3月第三者割当増資により新日本製鐵㈱(現 日本製鉄㈱)の子会社となる
  • 1994年12月上場大阪証券取引所市場第二部へ株式上場
  • 1995年6月M&A西日本製鋼㈱を吸収合併し、同社工場を西日本製鋼所(現 西日本熊本工場)とする
  • 1996年11月上場東京証券取引所市場第二部へ株式上場
  • 1997年9月東京証券取引所・大阪証券取引所市場第一部へ指定替え
  • 1998年10月津守圧延工場、第二圧延工場を集約した堺圧延工場、営業運転開始
  • 1999年3月子会社新北海鋼業㈱設立
  • 1999年10月M&A関西ビレットセンター㈱を吸収合併し、同社工場を堺製鋼工場とする

2000年代

  • 2002年3月大阪製鐵㈱恩加島工場(現 大阪事業所恩加島工場)・堺工場(現 大阪事業所堺工場)
  • 2003年4月大阪製鐵㈱西日本製鋼所(現 西日本熊本工場)でISO9001の認証を取得
  • 2003年11月大阪製鐵㈱でISO14001の認証を取得
  • 2005年1月M&A日本スチール㈱を完全子会社化

2010年代

  • 2012年12月インドネシア国営製鉄会社PT.KRAKATAU STEEL(PERSERO)Tbk(クラカタウ社)と合弁会社PT.
  • 2014年3月子会社新北海鋼業㈱を解散
  • 2014年9月クラカタウ社との間で、インドネシアにおける中小形形鋼・鉄筋棒鋼及び平鋼製造販売合弁
  • 2016年3月上場東京鋼鐵㈱を株式公開買付けにより子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2027年度まで5%程度
  • 連結売上高2027年度まで1,250億円
  • 連結経常利益2027年度まで95億円
  • CO2排出量削減(2013年度比)2030年度まで46%減
  • 株主還元配当性向30%程度+300億円上限/3年(2025~27年度)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益改善と事業基盤の強化

    建設需要低迷を見据え、高品質な商品競争力と納期対応力を活かした営業強化、東京鋼鐵との販売連携、4拠点の連携強化、省エネ・省CO2型電気炉の稼働によるコスト競争力構築、スクラップ調達力の強化などにより収益基盤を確立する。

  2. 02

    資本効率化と株主還元策の実施

    ROE向上のため、配当性向30%を目途とした配当と、今後3年間で300億円を上限とする株主還元策(自己株式取得等)を実施し、併せて資本効率の改善と流通株式比率の向上を図る。

  3. 03

    カーボンニュートラルへの取り組み

    2030年度に2013年度比46%削減、2050年度カーボンニュートラルをビジョンとし、「カーボンニュートラル推進委員会」を設置、環境認証取得を進めグリーン商品の拡販につなげる。

  4. 04

    人的資本への取り組みとDX推進

    人材の確保・育成、エンゲージメント向上、D&I推進、健康経営を推進するとともに、グループシステム統合やデジタル技術による業務効率化、操業関連プロセスの省力化投資を積極的に進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,074人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は715万円で、9期前と比べて+20.9%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は14.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月870
2018年3月927
2019年3月59137.914.3975
2020年3月60337.714.21,006
2021年3月59237.914.21,024
2022年3月57638.712.71,024
2023年3月58739.613.21,028
2024年3月64140.313.61,058
2025年3月69340.914.11,065498
2026年3月71541.414.71,074−28

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率64.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 4 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
大阪事業所 — 大阪市大正区及び堺市堺区436億円
小山工場 — 栃木県 小山市6,870百万円
西日本熊本工場 — 熊本県宇土市6,833百万円
岸和田工場 — 大阪府岸和田市3,520百万円
本社工場 — インドネシア共和国バンテン州3,314百万円
その他 — 大阪市西成区他2,721百万円
本社 — 大阪市中央区39百万円
鉄鋼業
主な関係会社
  • 国内
    日本製鉄㈱
    東京都 千代田区
  • 国内
    東京鋼鐵㈱
    栃木県 小山市
    議決権90.0%
  • 国内
    大阪新運輸㈱
    堺市
    議決権100.0%
  • 国内
    西鋼物流㈱
    熊本県 宇土市
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.KRAKATAU OSAKA STEEL
    インドネシア共和国バンテン州
    議決権80.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は951億円営業利益-3億円前期と比べると減収減益で、売上が-18.3%、利益が-105.7%。

売上高
-18.3%
951億円
営業利益
-105.7%
-3億円
純利益
-753.1%
-209億円
営業利益率
-0.3%
前期比 -4.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,000億円951億円
営業利益10億円-3億円
純利益3億円-209億円
1株あたり配当¥34

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は231億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−25.2%、営業利益は−107.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3135
2024年1Q309289.120
2024年2Q26783.03
2024年3Q290155.23
2024年4Q3055
2025年2Q599244.012
2025年4Q565295.120
2026年2Q486−2−0.4−15
2026年4Q465−1−0.2−194
2027年1Q231−2−0.90

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は625億円から951億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は-0.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月6254723
2014年3月6905214
2015年3月6779162
東京鋼鐵㈱を株式公開買付けにより子会社化
2016年3月54783104
2017年3月6215928
2018年3月8116743
2019年3月9666941
2020年3月9166742
2021年3月766139
2022年3月1,0454026
2023年3月1,1716429
2024年3月1,1716331
2025年3月1,16453494.632
2026年3月951−30−0.3−209

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高951億円のうち、営業利益として残るのは-3億円-0.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-209億円、売上の-22.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金92.0%875億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.3%79億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.3%-3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
8.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.4pt
-0.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比25.7pt
-22.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-13.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが88億円、投資CFが−86億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は197億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月90−23−1867503
2014年3月30−16−714509
2015年3月128−55073581
2016年3月99−71−928600
2017年3月49−11658−67589
2018年3月−9−90115−99606
2019年3月32−3726−5626
2020年3月169−6111108744
2021年3月42−110−49−68626
2022年3月29−438−14624
2023年3月51−38−713635
2024年3月−11−29−166−40431
2025年3月76−59−1517441
2026年3月88−86−2432197

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,538億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,135億円で、自己資本比率は72.4%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,3931,22516887.5
2014年3月1,3921,22816487.9
2015年3月1,4681,29317587.4
2016年3月1,5601,41114987.9
2017年3月1,6981,41428481.5
2018年3月1,9411,44349872.9
2019年3月2,0201,46155971.1
2020年3月2,0081,48452472.9
2021年3月1,9521,48546774.9
2022年3月2,0831,51057371.4
2023年3月2,1321,53160170.8
2024年3月2,0471,54450374.3
2025年3月2,0351,58245376.7
2026年3月1,5381,13540372.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
30億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,180億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
403億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率38社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率38社中37位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-0.3%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.4%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-18.3%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,704で、1年前と比べて+0.8%過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。

¥2,704-3.5%1ヶ月+10.5%1年+0.8%時価総額1,143億円
過去52週の値幅
安値¥2,221高値¥3,935

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)269.6倍
PBR0.67倍
配当利回り1.26%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月5日に11.6%高の2732円で終え、25日線(2549円)を上抜いて乖離率は約+7.1%となった。週足では7月29日の2875円をピークに8月3日には2368円まで急落したが、買い戻しで下値を切り上げた。8月5日の上昇で、下落基調に歯止めがかかった形だ。52週高値3935円に対しては約31%下回り、年度内の高値圏からは戻り途上にある。RSIは57.7と中立圏からやや強気で、短期の上昇余地は残る。出来高は8月5日に6.3万株と直近平均を上回り、買い意欲が示された。業績面では鉄鋼セクターの需要が下支えするとみられる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PBRは0.67倍で業界平均の0.73倍を下回り、株価は資産価値に対して割安。しかし、予想PERが272.4倍と極めて高く、業界平均の113.93倍を大幅に上回る。直近の業績では純損失を計上し、赤字転落が懸念される。配当利回りは1.24%で平均の3.25%を下回り、利回り面の魅力は乏しい。ROEは2.1%と低く、収益性が悪化している。総合的にやや割高と判断した。

指標この会社業種平均
PER (予想)269.6倍
PBR0.67倍0.75倍
ROE2.1%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、業績悪化が深刻で、2026年3月期は大幅な赤字が見込まれる中、事業構造改革や鋼材需要の回復により業績が改善するかが焦点。強気派は、株価純資産倍率が0.67倍と割安で、鉄鋼需要の回復やコスト削減が進めば、収益が改善すると見る。一方、弱気派は、赤字拡大のリスクや建設需要の低迷、電炉業界の競争激化を懸念し、財務体質の悪化を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 株価が割安

    PBRは0.67倍と純資産価値を下回り、下値リスクが限定的。

  • 需要回復の可能性

    建設投資の持ち直しで鋼材需要が増える余地がある。

  • コスト削減の効果

    電炉は高炉より設備投資が小さく、柔軟な生産が可能。

  • PBR0.67倍の解散価値割れで資本政策の見直し期待次回株主総会影響

    PBR0.672倍、ROE2.1%。株価が純資産の約3分の2に留まり、株主還元策の検討を促す可能性

  • 海外株主17.9%が経営効率化を後押し継続影響

    外国法人持ち株比率17.91%。低ROE改善や資本政策の適正化を求める圧力が続く

  • 前期53億円の営業利益水準への回復余地2027年〜2028年影響

    2025年3月期の営業利益は53億円、今期は▲3億円。需要回復時に収益力が戻る可能性

  • 株価が1年で6.9%上昇し底堅さ示す継続影響

    株価は1年間で6.93%上昇。業績悪化にもかかわらず下値を切り上げている

マイナスに働く材料7
  • 大幅な赤字が予想

    2026年3月期の純損失は209億円と巨額。

  • 市場環境の悪化

    鉄鋼需要の低迷で売上高が大幅に減少。

  • 財務体質の悪化

    赤字により自己資本が毀損し、財務健全性が低下。

  • 当期純損失209億円で財務不安が顕在化決算発表後影響

    2026年3月期の純損益は▲209億円。前期32億円から大幅悪化し、市場総額1155億円の約18%相当を失う

  • 営業損益が▲3億円と赤字転落通年影響

    営業利益は前期53億円から▲3億円へ悪化。売上高も951億円に減少し、本業の弱さが鮮明

  • 予想PER272.4倍の評価は重い通年影響

    予想PER272.4倍、ROE2.1%。現状の収益力に対して株価が割高で、戻り売り要因

  • 売上高が前期比約18%減少通年影響

    売上高は951億円と前期1164億円から約18%減少。需要減が続くと収益改善は遅れる

次の決算で確かめる点
売上高の推移
需要の回復状況を確認するため。
鋼材販売量
市場シェアや需要動向の指標。
原料費と製品価格差
電炉メーカーの採算性を示す。
自己資本比率
赤字による財務悪化の度合いを監視。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり34で、前期から+38.8%いまの株価に対する利回りは1.26%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥34
1株あたり
配当利回り
1.26%
いまの株価に対して
配当性向
45.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3057.7
2018年3月3411.728.1
2019年3月341.526.1
2020年3月33−4.4
2021年3月7−78.514.9
2022年3月21192.97.2
2023年3月239.89.3
2024年3月258.9
2025年3月3438.845.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥34

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,546人。区分でいちばん多いのは事業法人42.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.1%を占め、残る53.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人65.864.163.663.563.442.1
個人・その他14.816.115.914.412.733.9
自己株式8.08.08.08.08.029.2
外国法人8.79.410.012.919.917.9
金融機関6.55.54.74.12.74.0
証券会社4.14.95.95.01.22.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本製鉄(株)39.33
02INTERTRUST TRUSTEES(CAYMAN) LIMITED SOLELY IN ITS CAPACITY AS TRUSTEE OF JAPAN-UP(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)12.37
03日本証券金融株式会社1.98
04立花証券㈱1.80
05日本マスタートラスト信託銀行㈱1.59
06JPMSPLC CLIENT ASSETS SK JPY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.03
07CGML PB CLIENT ACCOUNT/ COLLATERAL(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.59
08UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.50
09GOLDMAN SACHS BANK EUROPE SE(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)0.47
10大阪製鐵社員持株会0.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−1276%、1株純資産は14期で+19%。直近期のROEは2.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月603,1281.927.125.9
2014年3月353,1461.151.223.6
2015年3月1603,2945.013.423.5
2016年3月2663,5227.86.931.8
2017年3月713,5542.028.357.7
2018年3月1113,6353.119.628.1
2019年3月1063,6922.917.726.1
2020年3月1093,7622.910.6
2021年3月233,7590.661.814.9
2022年3月663,8191.723.57.2
2023年3月753,8791.917.79.3
2024年3月803,9102.127.7
2025年3月834,0082.134.345.5
2026年3月−7003,722

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額218百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
谷潤一代表取締役社長636,400
関野孝志常務取締役 総務・財務、営業・物流、購買・外注管理に関する事項管掌604,000
水谷友則常務取締役 安全環境防災、生産技術、情報システム、設備技術、商品企画に関する事項管掌61900
今中一雄取締役 堺工場長委嘱6410,200
石川博紳取締役71
松沢伸也取締役70
佐藤光宏取締役70
沖垣佳宏監査役(常勤)63300
髙見秀一監査役66
杉本茂次監査役75
後藤貴紀監査役56
岸本達司66
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
金子啓子取締役67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)614914925
社外取締役545459
監査役2242412

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容645字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは鉄鋼業を営んでおります。当該事業における当社及び関係会社等の位置づけは次のとおりであります。 なお、当社は日本製鉄の製鉄事業分野における電炉中核子会社として、同社との鉄鋼事業戦略の共有化を図り、その一翼を担いつつ、普通鋼電炉事業の発展に努めております。当社は、日本製鉄との間で電炉・形鋼に関する製造設備や操業技術面での連携、建築・土木・造船分野における営業面での連携、人材・情報セキュリティ等に関わる連携を図っている等、当社が日本製鉄グループに所属することによって当社の企業価値向上が図られていると考えております。 鉄鋼業 会社名   区分   事業の内容 当社   ―   形鋼、棒鋼、平鋼等の鋼材及び鋼片並びに鉄鋼加工品の製造販売 日本製鉄㈱   親会社   各種鉄鋼製品の製造販売等 東京鋼鐵㈱   連結子会社   形鋼及び鋼片並びに鉄鋼加工品の製造販売 大阪新運輸㈱   〃   鋼材等の運送及び構内作業 西鋼物流㈱   〃   鋼材等の運送及び構内作業 PT.KRAKATAU OSAKA STEEL   〃   鋼材の製造販売 (注)当社は、2026年5月12日に開催した取締役会において、連結子会社であるPT.KRAKATAU OSAKA STEELを解散する方針を決議いたしました。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」をご確認ください。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,845字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、以下の「経営理念」、「行動指針」を経営の基本方針としております。 〈経営理念〉 大阪製鐵グループは、鉄スクラップを鉄鋼製品にリサイクルし、省資源・省エネルギーを通じて地球環境の保全に努めるとともに、社会の発展に貢献する電炉グループです。顧客ニーズを追求し、合理的でオープンな経営により、ゆるぎない競争力を持ち、信頼される企業グループを目指します。私達は、この目標の実現に向け、自らの成長と変革を通じ、挑戦を続けます。 〈行動指針〉 1.自ら考え、行動します 2.失敗を恐れず、挑戦します 3.技術を極め、技術を磨きます 4.役割を認識し、期待に応えます 5.対話と信頼を通じ、連携します (2) 経営環境 中長期的な経営環境については、次のとおり想定しています。 当社の国内事業環境については、主たる需要分野となる建設分野は人手不足・働き方改革による工事遅延や資材高により需要が低迷しており、中長期的にも需要が大きく伸びないことと想定しております。一方、海外市場については、東南アジアを中心に一定の経済成長の持続が見込まれます。 また、主原料であるスクラップは、長期的にカーボンニュートラル実現に向けた環境変化により需給はタイト化されるとともに、再生可能エネルギー比率の上昇による電力供給構造の変化や少子高齢化の更なる進展等、当社経営を取り巻く環境は、絶え間なく変化するものと想定しております。 2026年度における国内経済の見通しは、設備投資や賃上げによる個人消費の回復等に支えられ、回復していくものと期待されますが、一方で米国の通商政策や極めて不安定化した中東情勢の影響により世界経済の下振れするリスクがあり、先行きは不透明な状況が継続することが想定されます。当社の経営環境につきましては、建設向け鋼材需要には大幅な回復は望めず、コスト面においても、諸資材等は物価高等の影響を受け値上げが見込まれ、経営環境は更に厳しさを増していくものと想定されます。 (3) 対処すべき課題 2025年1月31日に策定いたしました「大阪製鐵グループ中期経営計画」の諸施策である、商品競争力・納期対応力の発揮、国内4拠点の有機的な連携、省エネ・省CO2型電気炉稼働による製鋼〜圧延〜出荷一貫の体質強化の収益改善策を実行し、加えて資本効率化対策も継続して検討してまいります。特に本年2月に稼働開始した、堺省エネ・省CO2型電気炉の効果を最大限発揮し、全社を挙げて取り組みを推進してまいります。サステナビリティ課題につきましても、安全・環境・防災・品質活動を最優先にカーボンニュートラルやDXを含む労働生産性の向上に向けた具体的な施策を検討し、実行してまいります。 なお、当社のインドネシア子会社PT.KRAKATAU OSAKA STEEL(以下、KOSといいます。)については、2026年1月23日にKOSの事業を停止することを決定し、2026年5月12日に開催した取締役会においてKOSを解散する方針を決議致しましたが、国内事業における収益基盤および成長戦略に重要な変更はないことから、当社の中期経営計画については現時点で見直しを行っておりません。 大阪製鐵グループ中期経営計画(2025年1月31日公表時点) 1.収益改善と資本効率化対策 2024年3月期ROE(株主資本利益率)は2.1%であり、株主資本コスト(7~8%程度)を下回っており、PBR(株価純資産倍率)は1倍を下回る水準で推移しています。 収益基盤の確立・強化を最優先課題として収益改善に取り組むと共に、併せて資本効率化対策を推進することで、株主資本コストを上回るROEを目指すこととし、そのステップとして、2027年度にROE5%の達成を図る計画を策定致しました。 更に、株主・投資家への情報開示・対話などのIR、SR活動の強化を図り、PER向上(期待成長率の上昇、株主資本コストの低下)、ひいてはPBR向上に繋げてまいります。   (1)収益改善、事業基盤強化対策 ①国内事業基盤の強化 当社の主たる需要分野となる建設分野は、人手不足・働き方改革による工事遅延や資材高により需要が低迷しておりますが、今後も需要は大きく伸びないことを想定しています。当社は、当社製品の強みである高品質(寸法精度・直進性)な商品競争力や納期対応力を最大限活かし、お客様からの更なる評価・信頼を獲得し、業界におけるプレゼンス向上を図ってまいります。また、東日本における東京鋼鐵との販売連携等により、お客様のご要望に応えるきめ細かく機動的な製品供給体制の拡充等を通じた営業強化を推進していきます。 生産体制につきましては、国内4拠点の有機的な連携を更に強めると共に、省エネ、省人化対策を通じたコスト削減を強化してまいります。主力工場である堺工場においては、省エネ・省CO2型電気炉を2025年度に稼働させ、CO2削減を図るとともに国内トップクラスのコスト競争力を構築します。これまで実施してきた圧延工程の体質強化対策(Sプロ)の効果、今後実行予定の納入対応力向上を目的とした倉庫能力強化対策を加え、堺工場の製鋼~圧延~出荷までの一貫体質強化を図ります。また、輸送業界の働き方改革や輸送時CO2を削減の観点からも、各地区における倉庫能力強化対策を実施してまいります。 調達面では、主原料であるスクラップの上級屑を中心にした需給タイト化が見込まれる中、安価屑の利用拡大を含めた調達ソースの多様化やスクラップの保管対策をはじめとしたスクラップ調達力の強化を図ります。  ②海外事業の状況 当社のインドネシア子会社(KOS:PT.KRAKATAU OSAKA STEEL)は、2021年に黒字化しましたが、2022年以降、当期損益赤字が継続しており、2023年期末には▲18億円の債務超過に陥っています。2024年1-9月は▲16億円の当期損益赤字であり、同期末も当期損益赤字の見通しのため、債務超過状態が継続する見通しです。 5%程度の経済成長が続き、引き続き安定した鋼材需要が見込まれるインドネシアにおける事業改善に注力することとし、その一方で、事業価値を減耗させないために、在庫増減や与受信増減等の一過的な要因を除いた構造的なFCFを四半期ごとにフォローし、それが継続的にマイナスとならないことを基準として事業継続性を総合的に判断していくこととしています。 仮に事業撤退をする場合には、その時期や方法によっては、200億円規模の損失発生の可能性があります。 製販連携強化によるプロジェクト向け拡販、大阪製鐵と一体となった事業運営(営業連携強化による販路拡大、ビレット調達)等、実効的な諸施策の継続・強化により事業改善を図ってまいります。   (2)資本効率化対策 今回、ROE向上のため、上記収益改善策の検討と併せ、資本効率の改善策を検討いたしました。その過程で、手元資金について、今後3年間に必要な商品競争力強化、カーボンニュートラル、スクラップ調達力強化等に資する戦略投資、基盤強化投資や老朽更新投資による必要資金を算出するとともに、上記収益改善策により見込まれるキャッシュフローや運転資金を検証した結果、配当性向30%を目途とした配当に加え、今後3年間で300億円を上限とする株主還元策が可能と判断し、これを実施することと致しました。 その一環として、今般、ROEの向上に加えて、当社の流通株式比率の向上にも資する施策として、自己株式の公開買付けおよび当社が保有する自己株式を消却致します。  2.サステナビリティ課題の取り組み (1)カーボンニュートラルに向けた取り組み 当社はCO2排出量削減目標として、2030年度に2013年度比46%の削減目標、2050年度のカーボンニュートラルをビジョンとして取り組みを進めています。2024年度には「カーボンニュートラル推進委員会」を設置し、具体的施策・計画の策定、着実な実行に向けたマネジメント強化を図っています。 CO2削減対策に加え環境認証取得を進め、グリーン商品の拡販に繋げてまいります。   (2)人的資本への取り組みとDX推進 人材の確保・育成および社員のエンゲージメント向上、D&I推進、健康経営の推進に資する人的資本対策は経営の重要課題と位置づけ、継続した取り組みを進めてまいります。また、社員がより生産性の高い職務で能力発揮できるようグループシステム統合やデジタル技術を活用した業務効率化、および操業関連プロセスの省力化投資を積極的に推進してまいります。 (4) 中期経営計画の進捗状況について 主要指標の進捗状況は以下のとおりです。 2024年度実績   2025年度実績   2027年度目標 連結売上高   1,164億円   950億円   1,250億円 連結経常利益   49億円   0.3億円   95億円 ROE   2.1%   ―   5%程度 株主還元   配当性向41.0%   自己株式の取得220億円   配当性向30%程度+300億円上限/3年(2025~27年度)
事業等のリスク3,473字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)鋼材需給の変動 普通鋼電炉業界は、国内において需要量に対し供給能力過剰の構造にあり、過剰生産及び販売による販売価格の下落リスクがあります。また、東アジア諸国を中心とした需給バランスの変化等による海外市況の下落リスクがあり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、鋼材の需要・供給動向を十分に見極めながら、需要に見合った生産に努め、当該リスクの最小化に取り組んでおります。 (2)原料価格等の変動 鋼材の生産に必要な鉄スクラップ、副原料である合金鉄や各種資材等は、国際マーケットで取引されており、東アジア諸国を中心とした鉄鋼生産の変動や、環境負荷低減へ向けたリサイクル資源である鉄スクラップの使用拡大等による価格の高騰及び乱高下リスクがあります。また、足元では中東情勢の長期化により、エネルギーを含む調達価格が急騰するリスクもあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、生産に見合った原料等の最適調達に努め、当該リスクの最小化に取り組んでおります。 (3)電力供給等 大量の電力を使用する当社グループは、地域紛争などによる原油や液化天然ガスなど資源価格の変動や再生可能エネルギーの拡大、脱炭素化に向けた電力需給環境の変化により、電力購入価格が大幅に上昇するリスクがあります。また、国内各発電所の稼働状況及び天候等の影響により電力需給が逼迫した場合、電力供給の制約を受ける可能性があります。 当社は省資源・省エネルギーを追求した鋼材の生産に努め、当該リスクの最小化に取り組んでおります。 (4)海外投資等 当社は、インドネシア共和国における連結子会社であるKOSについて、2026年1月にKOSの事業停止及びインドネシア事業撤退の方針を決定し、2026年5月にKOSを解散する方針を決議いたしました。当該事業停止及び事業撤退の実行に伴い、将来発生すると見込まれる費用については、2026年3月期連結決算において事業撤退損失引当金として計上しております。今後、事業撤退の手続きを進めるにあたり、同国の経済情勢、法規制、為替相場等の変動により、事業撤退の実行のための諸手続きの遅延、想定していない費用又は損失の発生など計画の見直しが必要となった場合、追加の損失が発生する可能性があります。 当社グループは、事業撤退の手続きを適切に進め、当該リスクの最小化に努めてまいります。 (5)人材確保・育成 当社グループの成長のためには、有能な人材の確保及び育成が重要な課題でありますが、少子高齢化に伴う労働需給の逼迫は、今後の当社グループの事業活動、業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社は、採用チャネルの拡大やソースの多様化による採用力の強化、IT技術等の活用による労働生産性の向上、実効性ある人材育成施策の推進、従業員エンゲージメントの最大化を図るなど、人的資本の充実・強化に努め、当該リスクの最小化に取り組んでおります。 (6)設備投資等 製鉄事業は資本集約的産業であり、継続的に多額の設備投資及び設備修繕支出を必要とします。老朽化した設備の更新等を行う際は、できる限りの機能向上や省エネルギー対策を織込みながら実行しております。しかしながら、これらが計画通りに立ち上がらず効果が十分に発揮できない場合、当社グループの業績や財政状態に悪影響が生じる可能性があります。 当社グループでは、プロジェクト体制を敷く等、操業管理体制の強化や段階的な操業調整等を通じて、これらのリスク低減に努めております。 (7)気候変動 当社グループは気候変動の影響を受けることにより業績に悪影響が生じる可能性があります。 想定されるリスク及び対応については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)気候変動への対応について」に記載のとおりであります。 (8)各種自然災害や感染症の拡大等 当社グループの各事業所において大規模な台風、地震等の自然災害及び感染症の拡大等に見舞われた場合、事業活動が制約を受けることにより、業績に悪影響が生じる可能性があります。 各種自然災害については、耐震工事等のハード対策の実行に加え、対応マニュアルの整備を進めるとともに、全事業所において各種訓練の実施や工場パトロールを行っております。これらの訓練を通じ、継続して工場の緊急事態対応力の強化を図っております。 また、感染症対策につきましては、新型コロナウイルス感染症への対応を通じて確立した制度とその運用の定着を図っております。 (9)設備事故、労働災害等 当社グループの製鉄事業の生産活動は、電気炉、取鍋精錬炉、連続鋳造機、加熱炉、圧延機、発電設備等の特定の重要設備に依存しています。これらの設備において、電気的または機械的事故、火災や爆発、労働災害等が生じた場合、操業の中断による生産・出荷の遅延、費用や補償の支払いなどの発生、また当社グループの信用・信頼を損なうことにより、業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、人材の確保、安全環境防災教育をはじめとした人材育成や技能伝承に向けた取り組み及び日々の設備メンテナンスや老朽化設備の更新等、人と設備の両面から基盤整備・強化策を推進しております。 (10)品質問題等 当社グループは、鉄鋼製品を顧客に提供しております。製品に欠陥が見つかり品質問題が生じた場合は、顧客等から代品の納入や補償を求められるほか、当社グループまたは当社グループの製品に関する信頼が損なわれて売上が減少すること等により、当社グループの業績や財政状態に悪影響が生じる可能性があります。 当社は、「品質は会社の鏡 一人一人が責任者」のスローガンをもとに、「常にお客様の信頼と満足を得る品質を提供する」、「関連する法律、規制を遵守して、各プロセスで発生するあらゆる不適合を低減する」等の品質方針を定め、内部品質監査の充実など、様々な取り組みを実施しております。 (11)情報システムの障害 当社グループの事業活動は、情報システムの利用に大きく依存しており、また、自社及び顧客・取引先の営業機密や個人情報等の機密情報が情報システムに保管されております。当社グループの情報システムにおいて、悪意ある第三者からウイルス感染等のサイバー攻撃等により、システム停止、機密情報の外部漏洩や毀損・改ざん等の事故が起きた場合、生産や業務の停止、訴訟、社会的信用の低下等により、当社グループの業績等に悪影響が生じる可能性があります。 当社においては、技術情報をはじめとする機密情報の漏洩対策については最重要の経営課題のひとつとして認識し、情報セキュリティ基盤の強化対策を実行しつつ、重要なシステム及びネットワーク等については、二重化してデータセンターへ移設し、堅牢な環境下で運用管理をしております。さらに加えて、社員の情報セキュリティ意識を向上すべく、情報セキュリティ教育や疑似不審メールによる訓練等の対策も実施しております。 (12)事業活動にかかる環境規制 当社グループは、事業活動を行う日本及びインドネシアにおいて、大気・水・土壌の汚染、化学物質の利用、廃棄物の処理・リサイクル等に関する広範な環境関連規制の適用を受けており、今後、これらについて、より厳格な規制が導入されたり、法令の適用・解釈が厳しくなったりすることにより、当社グループの事業活動の継続が困難となったり、法令遵守のための費用が増加する可能性があります。 これらのリスクについて、当社グループは事業所毎に異なる環境リスクへのきめ細やかな対応や各地域の環境保全活動を通じた環境リスクマネジメントを推進し、グループ全体での環境負荷軽減に取り組んでおります。 また、当社グループは今後化石燃料の利用に対する新たな規制等が導入された場合には、当社グループの事業活動が制約を受けたり、費用が増加したりする可能性があります。 当社は省資源・省エネルギーを追求した鋼材の生産に努め、当該リスクの最小化に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)4,033字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、当社グループは普通鋼の生産及び製品等の販売並びにこれらの運送を営む単一のセグメントとなっております。 また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ18.3%減少し950億9千6百万円、経常利益は同99.3%減少し3千3百万円、親会社株主に帰属する当期純損失は209億3千6百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益32億2千7百万円)となりました。 ②財政状態の状況 イ 資産 流動資産は、前連結会計年度に比べ25.8%減少し、807億6千8百万円となりました。これは、主として、1年内回収予定の関係会社長期貸付金が100億円増加し、現金及び預金が69億3千3百万円、売掛金が41億2千8百万円、製品が58億6千3百万円、預け金が174億6千3百万円減少したことによるものです。 固定資産は、前連結会計年度に比べ22.8%減少し、730億9百万円となりました。これは、主として、建物及び構築物が25億1千6百万円、機械装置が38億3千万円、土地が16億7千8百万円、建設仮勘定が27億5千万円、関係会社長期貸付金が100億円減少したことによるものです。 この結果、総資産は、前連結会計年度に比べ24.4%減少し、1,537億7千8百万円となりました。 ロ 負債 流動負債は、前連結会計年度に比べ11.9%減少し、355億8千9百万円となりました。これは、主として、事業撤退損失引当金が24億5千1百万円増加し、買掛金が44億5百万円、短期借入金が17億5千2百万円減少したことによるものです。 固定負債は、前連結会計年度に比べ4.6%減少し、46億6千6百万円となりました。これは、主として、事業構造改善引当金が4億5千7百万円減少したことによるものです。 この結果、負債合計は、前連結会計年度に比べ11.1%減少し、402億5千6百万円となりました。 ハ 純資産 純資産合計は、前連結会計年度に比べ28.2%減少し、1,135億2千2百万円となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ243億9千6百万円減少し、197億4千3百万円となりました。 イ 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果、得られた資金は88億2千1百万円(前連結会計年度76億1千3百万円の収入)となりました。収入の主な内訳は、棚卸資産の減少額67億4千7百万円、減価償却費46億6千8百万円、売上債権の減少額39億2千9百万円、未収入金の減少額14億3千1百万円、支出の主な内訳は、仕入債務の減少額41億4千8百万円、未払金の減少額1億9百万円であります。 ロ 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果、使用した資金は86億3千8百万円(前連結会計年度58億7千5百万円の支出)となりました。主な内訳は、固定資産の取得による支出106億8千3百万円、補助金の受取額20億円であります。 ハ 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果、使用した資金は243億2千8百万円(前連結会計年度使用した資金は14億7千2百万円の支出)となりました。支出の主な内訳は、自己株式の取得による支出220億7千6百万円、短期借入金の返済による支出14億9千9百万円であります。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 a.生産高 (当連結会計年度) 品目   生産数量(千トン)   前年同期比増減率(%) 鋼片   781   △22.6 鋼材   910   △13.4 b.受注実績 (当連結会計年度) 品目   受注高 (百万円)   前年同期比増減率(%)   受注残高 (百万円)   前年同期比増減率(%) 鋼材・鋼片   97,422   △13.4   11,527   19.7 c.販売実績 (当連結会計年度) 品目   販売高(百万円)   前年同期比増減率(%) 鋼材   88,728   △18.0 鋼片他   6,368   △23.1 合計   95,096   △18.3 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 日鉄物産㈱   27,846   23.9   23,270   24.5 PT.KRAKATAU WAJATAMA OSAKA STEEL MARKETING   24,207   20.8   16,176   17.0 エムエム建材㈱   14,134   12.1   12,595   13.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、本報告書「第5 経理の状況」に記載しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.当連結会計年度の経営成績等の分析 当期の国内経済につきましては、個人消費は物価上昇の影響を受けつつも雇用・所得環境の改善を背景に底堅く推移いたしましたが、輸出や鉱工業生産は米国の関税措置の影響を受けて一部弱さが見られ、総じて力強さを欠く状況で推移しました。 当社の主要需要先である建設業界の鉄鋼需要につきましては、昨年に引き続き、資機材価格の上昇や人手不足影響による工期の遅れや長期化が続き、低迷いたしました。コスト面につきましても主原料であるスクラップ価格の年度後半における上昇や電力費及び物流費の負担が増加するなど、厳しい事業環境が継続いたしました。 このような環境の下、お客様の理解を得ながら適正なマージンの確保を最優先課題として取り組むとともに、自助努力による徹底的なコスト改善や拡販施策を進めてまいりましたが、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は前期を下回る結果となりました。 ロ.当連結会計年度における重点課題への主要な取り組み 現場活動を中心とした地道な歩留・原単位の改善を継続するとともに、本年2月には、堺工場の省エネ・省CO2型電気炉の稼働を開始させるなど、各拠点において計画に沿った設備投資を実行してまいりました。 これらの施策と並行し、サステナビリティ課題への取り組みも推進しております。人的資本強化として従業員給与水準の引き上げの継続や働き方の柔軟性を向上させる制度の導入など従業員エンゲージメント向上に取り組むとともに、大阪製鐵グループ人権方針の策定を行いました。環境面においては、西日本熊本工場に自家用太陽光発電設備の導入や気候変動対応の指標としているCDPスコアについてB-からBへスコアアップするなど、2050年度カーボンニュートラルに向けた取り組みも着実に実行しております。 また、昨年1月に策定した「大阪製鐵グループ中期経営計画」における資本効率化対策の一環として、昨年4月に自己株式9,000,000株を22,050百万円にて取得いたしました。 なお、インドネシア事業につきましては、2025年初頭にインドネシア政府がインフラ向け予算を大幅に削減したことに伴い鉄鋼需要が急激に低迷し、販売数量が大幅に減少するとともに、競争激化によりマージンが縮小したこと等により、構造的なFCFのマイナスが継続する状況となったことから、KOSの事業継続性を総合的に検討した結果、本年1月にKOSの事業を停止することを決定し、2026年5月12日開催の取締役会においてKOSを解散する方針を決定しました。 (3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料や副資材の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は主に設備投資によるものであります。 株主還元につきましては、大阪製鐵グループ中期計画におきまして連結配当性向30%程度を目標としております。当社の配当政策につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。 今後の資金需要の主なものは、設備の新設、改修等に係る投資額等でありますが、その財源は自己資金にてまかなう予定としております。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当期における当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等は、本報告書「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)対処すべき課題」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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