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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

パウダーテック

Powdertech Co., Ltd.5695 · Standard · 鉄鋼

複合機や食品包装に欠かせない機能性粉体と脱酸素剤のニッチメーカー。電子写真用キャリアで独自技術を持ち、脱酸素剤で食品業界に食い込む。

概要

パウダーテックは、1966年に三井金属鉱業と南悠商社の折半出資で「日本鉄粉」として設立された粉体メーカーである。本社は千葉県柏市に置き、従業員数は262名。主力製品は複合機・プリンター向け電子写真用キャリアと食品向け脱酸素剤「ワンダーキープ」の2事業で、2026年3月期の連結売上高は91億円。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、経済産業省から「グローバルニッチトップ企業100選」に選定された。

機能性材料事業が売上の約9割を占める

機能性材料事業は、電子写真用キャリアを中心に、粉体技術を応用した各種機能性微粒子を生産・販売する。2026年3月期の売上高は81億円で、全社売上の約89%を占める。主要顧客は京セラドキュメントソリューションズ(19.4%)、富士フイルムマニュファクチャリング(15.7%)、コニカミノルタサプライズ(13.7%)、キヤノン(上野キヤノンマテリアル、13.6%)、エトリアマニュファクチャリングジャパン(13.0%)と、大手複合機メーカーに集中している。同事業のセグメント利益は15億円で、営業利益率は約19%と高い収益性を示す。

品質保持剤事業は子会社ワンダーキープ高萩が担う

品質保持剤事業は、主に食品業界向けに脱酸素剤「ワンダーキープ」と酸素検知剤を製造販売する。2003年に同事業部門を会社分割し、株式会社ワンダーキープ高萩を設立した。2026年3月期の売上高は9.6億円で全社の約11%、セグメント利益は0.48億円と利益率は低い。市場は堅調だが、競争激化により販売数量が減少傾向にある。原価低減や販売価格の適正化により利益は改善しているものの、収益貢献は限定的である。

米国販売子会社を軸とした国際展開

海外展開は米国市場を中心に行っている。1988年に米国デラウェア州に子会社パウダーテックコープを設立し、インディアナ州のタイタン社フェライト事業部門を買収したが、2002年に清算。その後、2002年に新たな米国販売子会社としてパウダーテックインターナショナルコープを設立し、現在も機能性材料の販売を行っている。売上高の地域別内訳は開示されていないが、主要顧客の多くが日本国内の複合機メーカーであることから、国内中心の事業構造と推測される。

グループ構成と安定した財務基盤

連結グループはパウダーテック、子会社2社(パウダーテックインターナショナルコープ、ワンダーキープ高萩)、およびその他の関係会社(三井金属、南悠商社)で構成される。自己資本比率は81.6%と高く、有利子負債はほぼゼロに近い。2026年度の中期経営計画では、2027年度に売上高102億円、経常利益8億円、ROE4.4%を目標に掲げる。また、CO2排出量2030年46%削減(2013年比)、女性管理職比率5%など、ESG関連のKPIも設定している。

業界の中での役割は粉体技術と脱酸素剤技術を核に、事務機器メーカーと食品業界に素材を供給するスペシャリティメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
91億円
営業利益
5億円
営業利益率
5.5%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
機能性材料事業82億円89.1%15億円18.3%
品質保持剤事業10億円10.9%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01事務機器(複合機・プリンター)主力

複合機・プリンターの現像剤に用いられる電子写真用キャリアを主に供給。粉体技術を応用した機能性微粒子も提供する。キャリアはトナーを帯電させて紙に定着させる役割を担う。

独自の粉体技術を活かしたニッチトップ

主な製品・サービス2
電子写真用キャリア
複写機・プリンターの現像剤に使われる磁性キャリア。トナーを摩擦帯電させて静電潜像を現像する。
機能性微粒子
粉体技術を応用して作られた各種機能性微粒子。新規用途向けに開発され、化学・電子材料などに利用される。

02食品準主力

食品の鮮度保持を目的とした脱酸素剤と酸素検知剤を供給。脱酸素剤は食品包装内の酸素を除去し、品質劣化やカビ発生を防ぐ。

主な製品・サービス2
脱酸素剤
食品包装内の酸素を吸収し、酸化やカビの発生を防いで食品の鮮度を保つ添加剤。
酸素検知剤
脱酸素剤の効果を確認するために、包装内の酸素濃度を色で表示するインジケーター。

製品と技術

電子写真用キャリア:スミレ色酸化被膜からフェライト、EFキャリアへ

同社の基幹製品は、複合機やプリンターの現像剤に使われる電子写真用キャリアである。1970年に開発したスミレ色酸化被膜鉄粉が原点。その後、不定形キャリアの形状加工技術(扁平化・球状化)や樹脂コート技術を確立し、品質と性能を向上させた。1984年からはフェライトキャリアを量産。1997年には環境に優しい「EFキャリア」の量産設備を完成させ、2006年には月産400トンに増強。EFキャリアは従来品に比べ環境負荷が低く、2027年には販売目標を2024年比300%に設定している。フェライトキャリアの生産設備は現在も増強を続けており、2015年には能力を30%増強した。

脱酸素剤「ワンダーキープ」:1978年から続く食品品質保持剤

1978年にカイロ用鉄粉の販売を開始した技術を生かし、同年に脱酸素剤の販売も開始。1985年には高萩市に工場用地を取得し、「ワンダーキープ」の試作を開始した。1991年の高萩工場完成により本格生産体制を確立。2003年には同事業を分社化し、子会社ワンダーキープ高萩が製造・販売を担う。食品包装内の酸素を除去し、酸化やカビの発生を防ぐ。酸素検知剤もラインアップに含む。競争激化により売上は減少傾向にあるが、食品ロス削減への貢献から需要は安定している。

粉体技術の芯:形状加工と樹脂コートの専門性

同社の技術の中核は、鉄粉やフェライト粉の粒子形状を自在に制御する加工技術と、表面に樹脂を均一にコーティングする技術にある。不定形粒子を扁平化・球状化する技術は1975年に確立。樹脂コートキャリアは1978年に開発され、その後フェライトキャリアの樹脂コート技術に発展した。これらの技術は電子写真用キャリアだけでなく、新規機能性微粒子にも応用されている。2026年3月期の有価証券報告書では、新規機能性材料の販売数量は減少したものの、高付加価値製品の増加により売上高は増加したと報告されており、技術の応用範囲が広がりつつある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 事務機器(複合機・プリンター)独自の粉体技術を活かしたニッチトップ

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

金属粉末で独自地位、収益改善途上

パウダーテックは鉄鋼業界において、金属粉末の製造・販売で特化した企業。同社の主力製品は自動車部品向けの鉄系粉末や、電子部品向けの磁性粉末。日本製鉄やJFEホールディングスといった巨大鉄鋼メーカーとは競合が少なく、ニッチセグメントで高いシェアを持つ。同業の合同製鐵は類似の粉末事業を持つが、パウダーテックは原料粉のカスタマイズ性で優位。売上高は85億円(24/3期)から91億円(25/3期)に増加、営業利益率も3.3%から5.49%へ改善傾向。ただし、絶対的な規模が小さく、原料価格変動の影響を受けやすい。

強み

  • 鉄鋼大手が参入しにくい特殊金属粉末分野で高いシェアを確保。
  • 顧客の要求に合わせた成分調整が可能で、自動車部品など精密用途に強み。
  • 営業利益率が3.3%から5.49%へ上昇、コスト管理と販売価格適正化が進む。
  • 自動車や電子部品向け需要は底堅く、特定業界に依存しすぎない。

課題

  • 鉄や合金原料の価格変動が利益率に直結、価格転嫁が課題。
  • 大手鉄鋼に比べ生産量が少なく、スケールメリットが限定的。
  • 既存市場は成熟気味で、医療や航空宇宙など新たな需要創出が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

鉄鋼の時価総額近傍。太字がパウダーテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15644メタルアート232億円7.8倍
25698エンビプロ・ホールディングス232億円9.3倍
35658日亜鋼業208億円18.1倍
47305新家工業144億円17.4倍
55660神鋼鋼線工業112億円10.0倍
65695パウダーテック89億円21.5倍
75542新報国マテリアル66億円13.2倍
85491日本金属62億円28.1倍
95699イボキン55億円7.5倍
105612日本鋳鉄管53億円56.7倍
115697サンユウ50億円8.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

三井金属と南悠商社の折半出資で設立された1966年

パウダーテックの前身は、1966年4月に三井金属鉱業と南悠商社の折半出資により設立された日本鉄粉株式会社である。同年5月には日本特殊鉄粉から営業権を譲り受け、鉄粉事業を本格化させた。創業時の主力は鉄粉の製造販売であり、後に電子写真用キャリアや脱酸素剤へと事業を拡大する基盤となった。2022年には鉄粉販売事業から撤退しており、現在は鉄粉の製造は行っていない。

電子写真用キャリアの開発と量産開始(1970~1978年)

1970年、電子写真用スミレ色酸化被膜鉄粉を開発し、国内PPCメーカー各社に2成分系キャリアの供給を開始した。1975年には不定形キャリアの扁平化・球状化などの形状加工技術を開発。1978年には樹脂コートキャリアを開発し、同時にカイロ用鉄粉の販売も開始した。これらの技術蓄積が、後のフェライトキャリアの開発につながる。電子写真用キャリアは現在も同社の主力製品であり、高いシェアを維持している。

フェライトキャリアの量産と社名変更(1983~1989年)

1981年にフェライトキャリアの研究開発に着手し、1983年1月に試作設備(月産50トン)を完成、樹脂コート技術を確立した。1984年6月には生産設備を月産300トンに拡大し、本格販売を開始。1988年12月には米国デラウェア州に子会社パウダーテックコープを設立し、インディアナ州のタイタン社フェライト事業部門を買収した。1989年7月、社名を「パウダーテック株式会社」に変更し、粉体技術を中核とする企業としての姿勢を明確にした。

株式公開と品質認証の取得(1990~1995年)

1990年2月、株式を日本証券業協会に店頭登録し、資金調達の基盤を整えた。1991年5月には茨城県高萩市に高萩工場を完成させ、生産能力を拡大。1995年5月にはフェライトキャリアの生産設備を月産500トンに増強し、量産体制を強化した。同年6月にはフェライトキャリア事業でISO9001の審査登録を取得し、品質管理の国際標準に対応。2003年には全社でISO9001とISO14001を取得している。

脱酸素剤事業の分社化とジャスダック上場(2002~2004年)

2002年7月、米国販売子会社パウダーテックインターナショナルコープを新設し、同年12月には前子会社パウダーテックコープを清算した。2003年10月、脱酸素剤関連事業部門を会社分割し、株式会社ワンダーキープ高萩を設立。2004年12月にはジャスダック証券取引所に株式を上場し、市場での認知度を高めた。2013年には東証JASDAQ(スタンダード)に上場、2022年には東証スタンダード市場へ移行した。

売上高100億円突破と事業の選択(2015~2022年)

2015年2月、フェライトキャリア生産設備を増設し能力を30%増強。2017年3月、売上高100億円を突破した。同年10月には単元株式数を100株に変更するとともに株式併合を実施。同年12月には経済産業省から「地域未来牽引企業」に選定された。2020年6月には「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれ、粉体技術のニッチ市場での存在感が認められた。2022年3月、子会社ピーティーエスを解散し、同年9月には鉄粉販売事業から撤退。創業時の事業を整理し、電子写真用キャリアと脱酸素剤に経営資源を集中させる戦略をとった。

新中期経営計画と健康経営への取り組み(2025年以降)

2025年4月から2027年度までの中期経営計画「25中計」を策定。成長戦略として新コート工場の建設や研究開発棟の新設、人材育成強化などを掲げる。2025年度(2026年3月期)の売上高は91億円とほぼ横ばいだったが、経常利益は5.9億円と前期比56%増加。2026年4月には事業企画部を新設し、新規事業開発を加速する。2025年3月には健康経営優良法人(中小規模法人部門)に認定され、従業員の健康管理にも注力する。2026年6月に創立60周年を迎える。

年表34件を開く

1960年代

  • 1966年4月三井金属鉱業㈱と㈱南悠商社の折半出資により日本鉄粉株式会社を設立
  • 1966年5月日本特殊鉄粉㈱との間の営業権譲渡契約書調印

1970年代

  • 1970年電子写真用スミレ色酸化被膜鉄粉開発 国内PPCメーカー各社に2成分系キャリアの本格的供給を開始
  • 1975年不定形キャリアの扁平化、球状化等の形状加工技術を開発
  • 1978年樹脂コートキャリア開発 カイロ用鉄粉販売開始

1980年代

  • 1981年フェライトキャリア開発研究に着手
  • 1983年1月フェライトキャリア試作設備完成(50t/月)フェライトキャリア樹脂コート技術確立
  • 1984年6月フェライトキャリア生産設備完成(300t/月)フェライトキャリア本格的販売開始
  • 1985年9月髙萩市に工場用地取得(64,000㎡)脱酸素剤(ワンダーキープ)試作開始
  • 1988年12月M&A米国デラウェア州に子会社(パウダーテックコープ(POWDERTECH CORP.))を設立しインディアナ州所在のタイタン社フェライト事業部門を買収
  • 1989年7月商号変更社名を「パウダーテック株式会社」に変更

1990年代

  • 1990年2月株式を社団法人日本証券業協会に店頭登録
  • 1991年5月高萩工場完成
  • 1995年5月フェライトキャリア生産設備月産500tに増強
  • 1995年6月フェライトキャリア事業においてISO9001審査登録
  • 1997年9月環境に優しいキャリア(EFキャリア)量産設備完成

2000年代

  • 2002年7月米国販売子会社 パウダーテックインターナショナルコープ(POWDERTECH INTERNATIONAL CORP.)を設立
  • 2002年12月パウダーテックコープ(POWDERTECH CORP.)を清算
  • 2003年8月全社でISO9001,ISO14001を取得
  • 2003年10月創業脱酸素剤関連事業部門を会社分割し、新たに株式会社ワンダーキープ高萩を設立
  • 2004年12月上場株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年3月環境に優しいキャリア(EFキャリア)生産設備月産400tに増強

2010年代

  • 2013年7月上場株式会社東京証券取引所と株式会社大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、株式会社東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2015年2月フェライトキャリア生産設備増設 能力30%増強
  • 2017年3月売上高100億円を突破
  • 2017年10月商号変更単元株式数1,000株から100株に変更し、普通株式5株を1株にする株式併合を実施
  • 2017年12月経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定

2020年代

  • 2020年6月経済産業省より「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」に選定
  • 2022年3月非連結100%子会社 株式会社ピーティーエスを解散し、業務の全てを当社が引き継ぐ
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行
  • 2022年9月鉄粉販売事業撤退
  • 2025年3月健康経営優良法人(中小規模法人部門)に認定
  • 2025年10月M&A統合報告書発行
  • 2026年6月創業創立60周年を迎える

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで102億円
  • 経常利益2027年度まで8.0億円
  • ROE2027年度まで4.4%
  • 注力製品売上高2027年度まで1,387百万円(2024年度比5.6倍)
  • CO₂排出量削減(2013年比)2030年まで46%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    製品ポートフォリオマネジメント強化

    利益率の回復と成長に向けた資本の再配分を通じ、製品ポートフォリオの組み替えを進める。注力製品や育成製品への投資を拡充し、2027年度に売上高13億87百万円(2024年度比5.6倍)を目指す。

  2. 02

    新規機能性材料製品の開発強化

    豊富な手元資金を活用し、過去中計で最大となる投資(新コート工場、研究開発棟新設など)を計画。新規事業・新規商品の拡大を戦略的に推進するため、事業企画部を新設。

  3. 03

    全社のコア人材育成強化

    人材育成に加え、柏工場の再エネ活用、インフラ整備、耐震性向上、工場環境整備等を織り込んだグランドデザインを実施。持続的な成長の基盤を築く。

  4. 04

    ROE改善と株主還元の維持強化

    ROEを2030年度に8.0%以上、DOEを3.0%以上とする目標を掲げ、安定継続的な配当を実施。中間配当も行う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で262人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は679万円で、9期前と比べて6.2%平均年齢は45.9歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月230
2018年3月245
2019年3月72442.915.9256
2020年3月71743.616.3254
2021年3月67744.217.0249
2022年3月64244.417.5250
2023年3月66445.617.4265
2024年3月65145.817.8263
2025年3月66745.617.4265113
2026年3月67945.917.7262191

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率125.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社、工場 — 千葉県柏市5,159百万円
機能性材料事業・品質保持剤事業他
高萩工場 — 茨城県高萩市825百万円
機能性材料事業
主な関係会社
  • 海外
    パウダーテックインターナショナルコープ
    INDIANA USA
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ワンダーキープ高萩(注)2
    千葉県柏市
    議決権100.0%
  • 国内
    三井金属㈱(注)3
    東京都品川区
  • 国内
    ㈱南悠商社
    東京都港区

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は91億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.0%、利益が+66.7%。

売上高
+0.0%
91億円
営業利益
+66.7%
5億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
5.5%
前期比 +2.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高96億円91億円
営業利益5億円5億円
純利益3億円4億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は20億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−13.0%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q170
2024年1Q2328.71
2024年2Q2015.01
2024年3Q2100.00
2024年4Q211
2025年2Q4524.41
2025年4Q4612.22
2026年2Q4624.31
2026年4Q4536.73
2027年1Q2000.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は94億円から91億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は5.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社東京証券取引所と株式会社大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、株式会社東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月94106
2014年3月93127
2015年3月99138
2016年3月96139
単元株式数1,000株から100株に変更し、普通株式5株を1株にする株式併合を実施
2017年3月1031711
2018年3月1091813
2019年3月1081511
2020年3月1071611
2021年3月7732
2022年3月88118
2023年3月8875
2024年3月8553
統合報告書発行
2025年3月91343.33
創立60周年を迎える
2026年3月91565.54

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高91億円のうち、営業利益として残るのは5億円5.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の4.4%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.5%66億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.0%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.5%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
27.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.5pt
5.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.7pt
4.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.8pt
3.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが18億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は35億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−9−4712
2014年3月13−7−3616
2015年3月17−222−512
2016年3月15−3−41219
2017年3月22−7−51530
2018年3月17−7−41036
2019年3月13−13−4033
2020年3月18−9−4938
2021年3月10−10−5033
2022年3月20−10−21040
2023年3月6−13−2−732
2024年3月2−4−2−227
2025年3月9−5−3428
2026年3月18−7−51135

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は156億円。このうち返さなくてよい自己資本が128億円で、自己資本比率は81.6%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月96672969.7
2014年3月103723170.6
2015年3月112783469.9
2016年3月119853471.4
2017年3月128943473.5
2018年3月1421053773.5
2019年3月1451123377.5
2020年3月1531203379.0
2021年3月1411172483.3
2022年3月1541233179.9
2023年3月1471272085.8
2024年3月1501272384.7
2025年3月1581283080.8
2026年3月1561282981.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
3億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
98億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
12億円
在庫として抱えている分
負債合計
29億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率38社中5位あたり、逆に低いのはROE38社中27位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.2%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.5%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
81.6%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,000で、1年前と比べて+30.7%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥3,000+0.8%1ヶ月-1.3%1年+30.7%時価総額89億円
過去52週の値幅
安値¥2,197高値¥3,275

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.5倍
PER (会社予想)26.5倍
PBR0.70倍
配当利回り3.33%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で+1.36%と小幅上昇に留まる一方、1年間では+44.84%と大幅高。6月26日に52週高値3275円を付けた後、7月中旬にかけて調整し、8月3日時点では2990円と高値から約8.7%下落。25日移動平均線(3010.64円)を僅かに下回り、RSIは37.19と弱含み。週足では75日線(2780.49円)を上回っており、中期的な上昇トレンドは維持。出来高は直近で1000株と低迷し、様子見姿勢が窺える。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは21.42倍だが、業界平均の112.54倍と比較すると極端に低く、PBRも0.6818倍で平均0.715倍を下回る。配当利回りは4.01%と平均3.3%を上回り、ROEは3.2%と低いが、売上高は増加傾向にあり、営業利益率も改善。割安だが、ROEの低さと配当性向の高さから、収益性向上が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.5倍114.6倍
PER (予想)26.5倍
PBR0.70倍0.75倍
ROE3.2%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内製造業の回復や電動化による新需要の創出が期待される一方、原材料費の高騰や需要変動による収益の不安定さが懸念される。強気派は高付加価値品の拡販と新製品開発による成長を評価し、弱気派は既存事業の成熟と競争激化による収益性低下を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 電動化需要

    EV向けモーター鉄心などで高性能な金属粉の需要増が見込まれる。

  • 技術力

    独自の粉末製造技術が競合他社との差別化に寄与。

  • 新製品開発

    新用途開拓により、市場拡大の可能性を秘める。

  • 2026年3月期の営業利益が67%増決算発表後影響

    営業利益3億円→5億円、営業利益率3.30%→5.49%へ改善

  • PBR0.68倍と純資産対比で割安不定影響

    PBR0.6818倍、株価は1株純資産の約68%水準

  • 配当利回り4.01%と安定還元継続影響

    配当利回り4.01%、時価総額89億円で利回りが下支え

  • 株価は1年で44.8%上昇継続影響

    前年比+44.84%と上昇基調、PBR0.68倍の修正が進む

マイナスに働く材料7
  • 原材料高

    鉄などの主原料の価格高騰が利益を圧迫する恐れ。

  • 需要変動

    自動車・建設など主要需要先の景気変動に業績が左右される。

  • 競争激化

    海外メーカーなどとの価格競争が激しくなる可能性。

  • 売上高91億円と前期から横ばい通年影響

    2025年3月期、2026年3月期とも売上高91億円で成長が見込めない

  • ROE3.2%と資本効率の低さ継続影響

    ROE3.2%、PBR0.68倍は低収益を反映した評価水準

  • PER21.42倍と割高感不定影響

    純利益4億円に対し時価総額89億円、PER21.42倍

  • 外国人保有0.34%と流動性が極小継続影響

    外国人持ち分0.34%と極めて低く、大口売買で価格が乱れやすい

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性の改善度合いを測る。
新製品売上比率
成長戦略の進捗を測る。
販売数量
需要動向とシェア変化を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは3.33%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
3.33%
いまの株価に対して
配当性向
89.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月8522.3
2018年3月9511.822.3
2019年3月950.026.4
2020年3月950.025.6
2021年3月950.0146.7
2022年3月80−15.829.6
2023年3月800.045.8
2024年3月9012.571.9
2025年3月10011.187.2
2026年3月12020.089.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,112人。区分でいちばん多いのは事業法人72.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が72.6%を占め、残る27.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人74.274.072.872.872.972.6
個人・その他18.120.723.223.024.125.5
自己株式2.52.52.52.52.32.0
証券会社0.71.31.31.71.71.5
外国法人1.41.41.31.21.30.3
金融機関5.62.61.31.30.10.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社南悠商社36.86
02三井金属株式会社34.56
03パウダーテック従業員持株会3.69
04吉野 友裕1.01
05HIKARI TSUSHIN INVESTMENTS OKINAWA株式会社0.76
06木村 文彦0.56
07畑野 公一郎0.52
08松浦 行子0.48
09田中 新一郎0.47
10丸田 卓0.45

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+258%、1株純資産は14期で+876%。直近期のROEは3.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月394499.06.926.9
2014年3月2412,44210.37.219.9
2015年3月2572,63910.18.323.7
2016年3月2982,87910.86.625.6
2017年3月3833,18612.69.022.3
2018年3月4253,52712.711.222.3
2019年3月3633,7929.97.926.4
2020年3月3694,0669.48.725.6
2021年3月594,0531.549.9146.7
2022年3月2824,2556.88.929.6
2023年3月1884,3684.411.945.8
2024年3月974,3842.224.371.9
2025年3月1104,4042.519.487.2
2026年3月1404,3863.217.689.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額118百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
菊池節代表取締役 会長76
丸山憲行代表取締役 社長 兼 社長執行役員647,653
樋口真道取締役60
板越剛取締役 兼 専務執行役員593,952
森隆男取締役672,700
小林弘道取締役 兼 常務執行役員574,211
村尾治亮取締役55
岡田和之取締役58
倉持正一常勤監査役633,600
中村政昭監査役61
吉本誠一朗監査役59

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)412578622
社外取締役932324

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容431字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社2社及びその他の関係会社2社で構成され、事務機器等の素材である粉体(フェライト粉)及び脱酸素剤他の製造販売を行っております。 当社グループの事業における位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、セグメント情報における報告セグメントは、下記の区分であります。 (機能性材料事業) 当部門においては、主に複合機・プリンター業界向けに電子写真用キャリアと、粉体技術を応用展開した新規用途向け各種機能性微粒子を生産・販売しております。主な関係会社は、パウダーテックインターナショナルコープであります。 (品質保持剤事業) 当部門においては、主に食品業界向けに品質保持用として脱酸素剤、酸素検知剤を生産・販売しております。主な関係会社は、(株)ワンダーキープ高萩であります。 その他の関係会社の三井金属㈱、㈱南悠商社は、両社から原材料の仕入等を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,142字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 パウダーテックは、情報と市場を広く世界に求め、絶え間なく技術の前進を続ける企業であります。 当社の経営理念は、以下のとおりであります。 1.技術を以て社会の繁栄に貢献する 1.誠実を以て貫く 1.チャレンジ精神、開拓精神に徹する 1.社会のニーズに迅速に対応する (2)パーパス 『 ”技術の一粒”小さな粒から、未来につなぐ 』 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、3ヵ年ごとに中期経営計画(中計)を策定し、各年度の課題に取り組むことにより事業展開を図っております。 (4)目標とする経営指標 当社グループは、パーパスを踏まえて2040年の「ありたい姿」を描き、そこからバックキャストで「2025-2027年度中期経営計画(以下、25中計)」を策定しております。25中計の最終事業年度にあたる2027年度は売上高102億円、経常利益8億円、ROE4.4%を目標としております。 ■中期経営計画「25中計」の進捗状況 2025年4月よりスタートした25中計におきましては、22中計において定めた「ありたい姿」を発展させ、新たに策定したパーパス『“技術の一粒” 小さな粒から、未来につなぐ』のもと、25中計に基づく諸施策を着実に実行し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しております。 25中計の初年度である2025年度は、売上高91億円と前年同期比ほぼ横ばい(前期比0.0%増)、経常利益は585百万円(前期比55.6%増)となりました。成長戦略の一つである注力製品拡大に向けて、新コート工場の建設を進めており、2025年12月には建屋建設に着手いたしました。さらに、成長戦略を一層加速させるため、新規事業および新規商品の拡大を戦略的に推進する体制として、2026年4月1日付で「事業企画部」を新設いたしました。今後とも中長期的な収益基盤の拡充を図ってまいります。 経営目標の進捗状況は以下のとおりであります。 25中計   進捗状況 2027年度 (最終年度)   2025年度決算   2026年度予想 売上高   102億円   91億円   96億円 経常利益   8.0億円   5.8億円   5.3億円 ROE   4.4%   3.2%   2.6% (ご参考)中期経営計画「25中計」の概要 1. 基本戦略 成長戦略と財務・資本戦略の実行により、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の「礎」を築く 2. 成長戦略 「製品ポートフォリオマネジメント強化」 「新規機能性材料製品の開発強化」 ・25中計は、利益率の回復、成長に向けた資本の再配分を通じ、製品ポートフォリオ組替えを進める ・「注力製品」「育成製品」への投資を拡充し、2027年度に売上高1,387百万円(2024年度比5.6倍)を目指す ・成長戦略の実行に向け、豊富な手元資金を活用し、過去中計で最大となる投資を計画 (新コート工場、研究開発棟新設など) 「全社のコア人材育成の強化」 「工場環境整備(グランドデザイン)実施」 ・人材育成強化に加え、柏工場の再エネ活用、インフラ整備、耐震性向上、工場環境の整備・強化等を織り込んだグランドデザインを実施 3. 財務・資本戦略 「ROE(自己資本利益率)の改善」 ・2030年度に8.0%以上を目指す 「株主還元の維持強化」 ・配当方針:業績などを総合的に勘案しながら、株主の皆様へ安定的かつ継続的に利益還元を行う。中間配当を実施する。 ・目 標:DOE(株主資本配当率)3.0%以上を目指す 4. 25中計非財務指標 25中計の策定にあたっては、社会課題の抽出、ステークホルダーの関心度および事業への影響度の評価、ならびに経営層による妥当性確認のプロセスに基づき、外部専門家の意見も踏まえてマテリアリティを特定。新たなマテリアリティに基づき、次のKPIを設定 E・気候変動への対応   CO₂排出量の削減   2030年削減目標46%(2013年比) 2050年実質カーボンニュートラル実現 再生可能エネルギーの活用   2030年導入比率10.8% 環境配慮型製品の拡販   2027年目標300%(2024年比) S・自立型人材の育成・安心安全な労働環境・地域社会への貢献    ダイバーシティ& インクルージョン   女性新卒者比率 2030年目標30% 女性管理職比率 2030年目標5% 障がい者雇用率2.7%(2027年) 人権の尊重   人権研修実施回数 1回/年 人権研修参加率 100% 人材マネジメント   人的資本総投資額4億円(3年間) 安心・安全な まちづくり   地域防災活動への参加回数 1回/年以上 教育機関との連携   実施回数 1回/年以上 G・コーポレートガバナンスの強化・サステナビリティ経営の推進   経営の健全性・ 透明性の向上   指名・報酬委員会の社外取締役比率60%以上 取締役会の多様性   社外取締役比率4名以上(1/2以上) サステナビリティ経営の推進   サステナビリティ委員会の実施回数4回
事業等のリスク5,349字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。当社グループにかかる全てのリスクを網羅したものではありません。 分類   区分   リスクの内容・対応策等 顕在化した場合に緊急性の高いリスク   大規模自然災害、感染症の大規模流行    当社グループの事業拠点においては、地震、台風、集中豪雨等の自然災害の発生リスクが高まっております。これらの大規模自然災害が発生した場合、従業員の被災、生産設備の損壊、物流の停滞等に加え、原材料供給の途絶などサプライチェーン全体に影響が及ぶ可能性があり、生産停止および出荷遅延等を通じて当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。また、感染症のパンデミック(世界的大流行)や事業拠点におけるクラスターの発生により、従業員の就業制限や生産体制の縮小、サプライチェーンの混乱等が生じた場合にも、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループは、これらのリスクに対応するため、人命の保護を最優先としつつ、事業継続計画(BCP)を策定し、生産拠点の早期復旧、代替生産体制の確保、重要原材料に関する調達先の分散化等を進めております。また、BCPの実効性向上のため、定期的な訓練や見直しを実施しております。感染症に対しては、感染防止策の徹底に加え、柔軟な勤務体制の整備等により、事業継続への影響の低減に努めております。 情報セキュリティ    当社グループでは、顧客・取引先等のステークホルダーに関する情報および当社の営業秘密・技術情報等、事業活動に伴う重要な情報資産を保有・管理しております。これらの情報に対して、サイバー攻撃、不正アクセス、内部不正等により漏えい、改ざん、消失が発生した場合、社会的信用の低下に加え、損害賠償請求や訴訟の提起等により、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、ICTを活用した情報の統合管理に加え、アクセス制御やセキュリティ対策の強化を図るとともに、従業員に対する定期的な教育訓練の実施、取引先との秘密保持契約の締結等により、情報セキュリティリスクの低減に努めております。さらに、インシデント発生時の迅速な対応および事業継続を確保するための体制整備を進めております。しかし、国際情勢の変化や ICT 技術の進展に伴い、サイバー攻撃は高度化・巧妙化しており、想定を超える事象が発生する可能性があることから、これらの対策によってもすべてのリスクを回避できる保証はなく、重大なインシデントが発生した場合には、当社グループの事業運営に重要な影響を与える可能性があります。 原材料等の安定調達    当社グループは、原材料および副資材を国内外から調達しており、経済環境の変動や各国間の政治・経済情勢の著しい変化、大規模自然災害の発生等により、これらの安定的な調達が困難となるリスクがあります。これらの事象により、原材料の供給不足や価格の高騰、輸送遅延等が発生した場合には、生産の停滞やコストの上昇を招き、当社グループの生産活動、収益性および経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。また、特定の原材料や特定地域に依存している場合には、その影響がより大きくなる可能性があります。 これらのリスクに対応するため、当社グループは、各地域の規制や市場動向等の情報収集を行い、状況変化への迅速な対応に努めております。加えて、複数の調達先の確保、適正在庫の維持、サプライヤーの選定・監査の実施、自社生産への転換等により、サプライチェーンの安定化およびリスクの低減を図っております。 プラント、設備の事故    当社グループの設備において故障や老朽化等で操業が停止した場合、販売機会の損失、サプライチェーンにおける損害賠償等が生じる恐れがあります。その結果、経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 予防保全の実施に加え、突発的な事故等に対して迅速に初動対応できるよう、緊急事態対応体制や初動対応計画(IMP)を構築しております。加えて、供給継続・生産再開計画(BCP)により事前事後の体制を確立しております。なお、主要な生産設備やインフラ設備につきましては、予備部品の確保や定期的なメンテナンスの実施とともに、操作ミス等の防止に向けた品質・環境・安全衛生各マネジメントシステムに基づいた担当者教育を実施し、リスクの低減を図っております。 分類   区分   リスクの内容・対応策等 全社横断リスク   製品の品質    当社グループの製品は、グローバルで高いシェアを持つキャリアや、食品に関連する脱酸素剤等があり、品質問題が発生した場合、顧客、社会への影響が大きくレピュテーションの低下も含め当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループは1995年に品質ISO9001を導入し、品質の管理と向上に努めております。品質問題が発生した場合は、ISOのルールに則り原因の追求と再発防止策を講じております。 環境事故    当社グループの設備の故障や老朽化、または操作ミス等により環境事故が発生した場合、多額の損害賠償や訴訟の恐れがあります。その結果、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 重要な設備につきましては、予防的な保全計画を立てて、故障する前に主要部品等の交換をしております。他の設備については定期的なメンテナンスを行うとともに、突発的な修理にも対応できるよう予備部品を確保しております。操作ミス等の防止については、品質・環境・安全衛生各マネジメントシステムに基づいた担当者の教育を実施しております。毎年継続して発生源対策等の環境対策投資を行い、リスクの低減を図っております。 労働力の確保    日本国内における労働人口の減少に伴い、労働力の確保が難しくなる傾向にあります。労働力が不足した場合、製品開発力が低下し、また、交替勤務による安定生産ができなくなり、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループでは、多様な人材が働きやすい職場環境の整備や定年延長等を通じて魅力を高め、優秀な人材の確保に努めております。さらに、生産設備の自動化にも以前から注力しており、労働力不足に係るリスクの低減に努めております。 化学物質規制    当社グループは多種多様な化学物質を扱っておりますが、世界各国地域で規制が強化されており、使用が禁止または制限されることにより製品供給に支障が出る恐れがあります。その結果、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 国内外における化学物質に関する法規制の制定・改定については、専門部門が定期的に確認を行っております。また、当社グループに関係する化学物質について法律・規制等の制定・改定が予定されている場合には、迅速に対応できる体制を整備しております。 セグメントにおけるリスク   機能性材料事業 セグメント    キャリア事業は、テレワークの普及やペーパーレス化の進展により印刷機会が減少し、需要が徐々に減少する可能性があります。また、事務機器メーカーの業界再編の動きが起こっております。新規機能性材料事業は、半導体産業に関連した受動部品に使用される機能素材が主製品のため、半導体産業の景況により需要が大きく変動します。また、半導体産業の技術革新、業界再編や地政学的要因により、価格競争の影響を大きく受ける可能性があります。 キャリア事業は、カラー化の進展、デジタル商業用印刷分野の拡大に向けて、次世代キャリアの開発を進めるとともに、生産においては、工程改善・省エネ活動・歩留改善活動等によるコストダウン施策を進めております。新規機能性材料事業は、半導体産業の需要動向の把握によるリスク管理を適切に行うとともに、当社の基盤技術の深化と拡大に取り組み、より競争力の高い商品による事業展開に努めております。 品質保持剤事業 セグメント    脱酸素剤関連製品は、季節要因やインバウンド動向など需要に波があり、販売量の大きな変動が当社グループの業績及び財務状況に重要な影響を及ぼす可能性があります。 在庫の著しい増減の回避に向け、タイムリーな需要動向把握と最適生産に努めております。また需要が安定しており、その変動が比較的少ない高付加価値製品の比率を高め、安定生産と収益性の維持に努めております。 分類   区分   リスクの内容・対応策等 経営成績等に影響を与えうるESGリスク   環境    当社グループは、温室効果ガス排出、エネルギー使用、水資源の利用、廃棄物および有害物質の管理等に関する環境課題を重要な経営リスクとして認識しております。今後、環境規制の強化や排出権価格上昇等により、温室効果ガス排出に係るコストの増加や設備投資負担の拡大が生じる可能性があります。また、有害物質の漏えいや排出基準の逸脱等により環境汚染が発生した場合には、事業停止、対策費用の発生、信用の低下等を招く可能性があります。さらに、事業活動が生産拠点周辺の生物多様性に影響を与えるリスクも認識しており、これらの環境リスクは当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループはこれらのリスクに対応するため、生産設備のエネルギー効率の改善、省エネルギー型設備への転換、再生可能エネルギーの導入等を進め、生産量当たりの温室効果ガス排出量の削減に取り組んでおります。また、排水については法令に基づく管理基準を設定し、自動モニタリング等により適切な管理を行っております。加えて、環境マネジメントシステム(ISO14001)に基づき、環境関連法規の遵守、廃棄物の適正管理および削減、有害化学物質(PRTR対象物質を含む)の管理を徹底しております。さらに、カーボンニュートラル社会の実現に資する製品の開発および普及を通じて、環境負荷の低減と事業機会の創出にも取り組んでおります。 社会    当社グループは、ESG項目のうち、社会リスクとして「人権」と「安全衛生」を特定しております。 ①人権 当社グループの事業活動およびサプライチェーンにおいて、強制労働、児童労働、不適切な労働環境等の人権侵害が発生するリスクを認識しております。これらの人権侵害が顕在化した場合、取引停止や調達先の変更による供給の不安定化、事業活動への影響に加え、社会的信用の低下等を通じて、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループは、行動指針、CSR方針および就業規則に基づき、人権の尊重および保護に努めております。また、サプライチェーンにおける人権リスクを把握するため、サプライヤーの選定・評価や調査を実施するとともに、特定された課題についてはサプライヤーと連携して改善を図るなど、人権デューデリジェンスの取り組みを推進しております。 ②安全衛生 製造拠点において、従業員の安全や衛生に係る労働災害が発生するリスクがあります。労働災害による行政処分などのリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 労働安全衛生を徹底するために労働安全衛生IS045001を取得し、このマネジメントシステムに基づき継続的改善を図っております。また、従業員に対しては、安全衛生の関連法規やルールの遵守・危険感受性を高めるための訓練、非常時に備えた訓練、個別作業ごとの保護具の使用等についてトレーニングを実施し、安全衛生に係るリスクの低減を図っております。 企業統治    当社グループにおいては、事業環境の変化や急速な外部環境の変化等に適切に対応することが困難な場合、内部統制や意思決定プロセスの不備によりガバナンスの実効性が低下し、法令違反や不適切な業務執行等のコンプライアンスリスクが顕在化する可能性があります。これらの事象が発生した場合、行政処分や損害賠償の発生に加え、社会的信用の低下を通じて、当社グループの事業運営や経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループは、持続的な企業価値の向上に向け、コーポレート・ガバナンスの強化を重要な経営課題と認識し、その実効性向上に継続的に取り組んでおります。具体的には、コーポレートガバナンス・コードへの対応を踏まえ、取締役会における実効性評価の実施、社外取締役の活用、議論の活性化等を通じて、監督機能の強化を図っております。また、内部統制およびコンプライアンス体制の整備・運用の強化により、リスクの未然防止および早期発見に努めております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 ①営業の全般的状況 当社の主力製品である電子写真用キャリアを含む機能性材料につきましては、販売数量ならびに売上高ともに前期比で横ばいとなりました。 一方、食品の品質保持に使用される脱酸素剤につきましては、市場は概ね堅調に推移しているとみられるものの、販売競争の激化を受け、売上高は前年同期比で減少いたしました。 このような市場環境のもと、当連結会計年度の連結売上高は、9,140百万円(前期比0.0%増)となりました。 損益面では、在庫水準の引き上げに伴う影響に加え、原材料価格の高騰に対応するための原価低減の一層の強化や販売価格の適正化により、連結営業利益は530百万円(前期比59.6%増)となりました。また、営業外損益を加味した連結経常利益は585百万円(前期比55.6%増)となりました。 特別損益では、2025年度を初年度とする中期経営計画(25中計)に基づく工場内整備に伴う老朽化設備の撤去等による固定資産処分損60百万円を特別損失として計上いたしました。 この結果、連結税金等調整前当期純利益は525百万円(前期比41.3%増)となり、法人税、住民税及び事業税、ならびに法人税等調整額を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は405百万円(前期比27.5%増)となりました。 ②セグメントごとの状況 機能性材料事業 当セグメントにおきましては、新規機能性材料は、販売数量は減少したものの、高付加価値製品の増加により売上高が増加いたしました。また、電子写真用キャリアは、販売数量、売上高ともに横ばいとなりました。その結果、当セグメントの売上高は8,174百万円(前年同期比1.2%増)となりました。 セグメント利益につきましては、在庫水準の引き上げや原価低減の強化に加え、販売価格の適正化などにより、1,522百万円(前年同期比26.3%増)となりました。 品質保持剤事業 当セグメントにおきましては、販売競争の激化を受けて販売数量が減少したことから、売上高は965百万円(前年同期比8.5%減)となりました。 セグメント利益につきましては、原価低減や販売価格の適正化を一層強化した結果、48百万円(前年同期比266.2%増)となりました。 ③経営成績の分析 当連結会計年度は、年度当初においてはロシアによるウクライナ侵攻の長期化や米国における関税政策の不透明感、中東情勢が緊迫化し、地政学リスクの高まりとともに、資源価格を始めとする物価の先行きに一層の不透明感が増していることを前提に業績予想を発表いたしました。 経営成績としましては、機能性材料事業において、主力製品である電子写真用キャリアの販売は当初予想よりも販売数量は上回りましたが、製品構成の変化に伴い売上高が減少しました。品質保持剤事業においては、販売競争の激化を受けて販売数量が減少したことから、当初予想した売上高を下回りました。損益としましては、在庫水準の引き上げや原価低減の強化に加え、販売価格の適正化などにより、経常利益は予想を上回りました。 その結果、通期の業績としましては、売上高は当初予想の9,300百万円に対し1.7%減の9,140百万円、経常利益は当初予想の380百万円に対し54.2%増の585百万円となりました。 前連結会計年度との比較では、機能性材料製品の販売数量は減少しましたが、高付加価値製品の販売数量増や価格適正化もあり、全体の売上高は0.0%増の横ばいとなりました。損益面では、主に機能性材料事業の増益により、営業利益は59.6%増、経常利益は55.6%増、税金等調整前当期純利益は41.3%増、当期純利益は27.5%増となりました。 ④生産、受注及び販売の状況 (a) 生産実績 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 機能性材料事業   8,042,041   △1.2 品質保持剤事業   936,174   △6.8 合計   8,978,215   △1.8 (注) 1.金額は販売価格(消費税等抜き)によっております。 (b) 受注状況 当社グループの主要製品については、見込み生産が主で受注生産はほとんど行っておりません。 (c) 販売実績 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 機能性材料事業   8,174,907   1.2 品質保持剤事業   965,896   △8.5 合計   9,140,804   0.0 (注) 1 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 京セラ ドキュメントソリューションズ㈱   1,818,568   19.9   1,773,506   19.4 富士フイルム マニュファクチャリング㈱   1,269,422   13.9   1,434,252   15.7 ㈱コニカミノルタサプライズ   1,296,707   14.2   1,249,365   13.7 上野キヤノンマテリアル㈱   1,160,153   12.7   1,240,965   13.6 エトリアマニュファクチャリングジャパン㈱   ―   ―   1,188,341   13.0 (2) 財政状態 当期末における資産の状況につきましては、前期末と比較して、流動資産は、製品取引において中小受託取引適正化法の施行に伴うサイト短縮により電子記録債権が減少し、預け金が増加いたしましたが、全体としては48百万円減少いたしました。 固定資産は、老朽化設備の撤去に伴う固定資産の除却により129百万円減少いたしました。これらの結果、総資産は177百万円減少いたしました。 負債につきましては、主として支払手形及び買掛金の減少により155百万円減少いたしました。 純資産につきましては、前期分の配当に加え、当期より開始した中間配当の影響で利益剰余金が減少したことから、22百万円減少いたしました。 純資産以上に負債が減少した結果、自己資本比率は81.6%となり、前期末比で0.8ポイント上昇いたしました。 (3)キャッシュ・フロー 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   856百万円   1,843百万円   986百万円 投資活動によるキャッシュ・フロー   △504百万円   △651百万円   △147百万円 財務活動によるキャッシュ・フロー   △275百万円   △468百万円   △193百万円 現金及び現金同等物の期末残高   2,804百万円   3,528百万円   724百万円 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、中小受託取引適正化法の施行に伴い売上債権の回収が進んだことを主因として、前連結会計年度に比べ現金収入が986百万円増加し、1,843百万円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出の増加により、前連結会計年度に比べ現金支出が147百万円増加し、651百万円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度より中間配当を実施したことに伴い、配当金の支払額が増加したことを主因として、前連結会計年度に比べ現金支出が193百万円増加し、468百万円の支出となりました。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ724百万円増加し3,528百万円となりました。 また、当社は流動性をさらに確保するため、複数の金融機関との間でコミットメントライン契約を締結し、全額未使用のまま10億円の融資枠を維持しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準により作成されております。この財務諸表の作成に当たっては、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。当社は過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、見積り及び予測を行っております。当社の連結財務諸表において採用する重要な会計方針及び重要な会計上の見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4.会計方針に関する事項」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 上記のような仮定を考慮して見積り及び予測を行っておりますが、現時点で全ての影響について合理的に見積り及び予測を行うことは困難であり、また、需要環境によっても変動する可能性があります。

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開示資料

出典

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