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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日亜鋼業

NICHIA STEEL WORKS,LTD.5658 · Standard · 鉄鋼

鉄線・鋼線の専門メーカー。公共土木向けの各種めっき鉄線で高い実績があり、自動車向け硬鋼線や建設用ボルトも手がける。

概要

日亜鋼業は、1908年に亜鉛鍍金工場として創業し、1952年に独立した線材加工製品の総合メーカーである。普通線材(めっき鉄線)、特殊線材(硬鋼線、鋼索)、鋲螺線材(高力ボルト)の3セグメントを主力とし、自動車、建設、電力通信向けに供給する。連結売上高約338億円(2026年3月期)、従業員827名。兵庫県尼崎市に本社を置き、国内4工場と連結子会社を通じて事業を展開する。

三つの事業セグメントの構成と収益

当社は普通線材、特殊線材、鋲螺線材の三セグメントを主軸とする。2025年3月期の売上高は337億円。内訳は普通線材が91億円(公共土木向けかご、落石防護網、フェンスなど)、特殊線材が172億円(自動車、電力通信、鋼索など)、鋲螺線材が66億円(建築向け高力ボルト)。営業利益はそれぞれ5億円、6億円、2億円。2013年度からの10年間、売上高は262億~345億円の範囲で安定して推移し、収益の変動幅も小さい。これは特定顧客との長期取引とニッチ分野でのシェアに支えられている。

めっき技術と独自商品の開発

当社の強みは亜鉛めっきを中心とする表面処理技術と線材の成形加工技術にある。1964年に着色鉄板工場を竣工し、耐食性と意匠性を両立した製品を開発。2000年代には補強土壁「ハイパープレメッシュ」を需要家と共同開発し、土木分野で採用された。また養殖金網や製紙向けワイヤーなど、新市場を開拓してきた。こうしたオンリーワン商品が収益の下支えとなっている。近年はESGの観点から、環境負荷の低いエコプロダクトの提供にも注力する。

国内販売網と長期顧客関係

当社は東京、名古屋、広島、九州、北海道、東北など全国に営業拠点を配置し、地域密着型の販売網を構築する。東西の製造拠点(兵庫県尼崎市、茨城県北茨城市)から短納期デリバリーを実現。自動車メーカーやゼネコンとの長期取引が多く、製販技一体で顧客課題に応えるソリューション営業を展開する。連結子会社のジェイ-ワイテックス㈱や滋賀ボルト㈱もそれぞれの分野で顧客基盤を持ち、グループ全体で多様な需要をカバーする。

グループ経営と子会社の役割

当社グループは、当社、ジェイ-ワイテックス㈱(特殊線材)、滋賀ボルト㈱(鋲螺線材)、太陽メッキ㈱(めっき加工)、烟台基威特鋼線製品有限公司(中国・鋼線)の連結子会社と、非連結子会社の日亜企業㈱、㈱エムアールケーで構成される。ジェイ-ワイテックスは2007年に興国鋼線索が関東鋼線等を吸収合併して誕生し、自動車向け鋼索を強化。滋賀ボルトは2001年に子会社化し、建築用高力ボルトを一手に担う。子会社との一体的運営でシナジーを追求する。

業界の中での役割は線材・ボルトの製造サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
338億円
営業利益
14億円
営業利益率
4.1%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01公共土木・民間建設主力

公共土木向けのかご、落石防護網、民間向けフェンスなどに使用される各種めっき鉄線と、その加工製品を製造販売。国土強靭化や防災ニーズに対応。

主な製品・サービス1
各種めっき鉄線
亜鉛めっき鉄線を中心に、かごや落石防護網、フェンス用に供給。耐食性に優れ、土木資材として広く使用される。

02自動車産業準主力

自動車部品向けに、硬鋼線や各種めっき鋼線を製造販売。ばね用やタイヤコード用など、高強度が求められる用途に使用される。

主な製品・サービス2
硬鋼線
高炭素鋼線で、ばねやタイヤコード、ワイヤロープなどに使用。
各種めっき鋼線
亜鉛めっきやアルミめっきを施した鋼線で、耐食性が要求される自動車部品向け。

03土木・建設業準主力

高力ボルト(トルシア形、六角)などを建設現場向けに製造販売。橋梁や建築物の接合に使用される。

主な製品・サービス3
トルシア形高力ボルト
土木・建築用の高力ボルトで、締結検査が容易なトルシア形。
六角高力ボルト
六角形の頭部を持つ高力ボルト。
GNボルト
当社独自のボルト(名称不明)。

04電力・通信副次

電力・通信産業向けに、鋼より線や鋼索を製造販売。送電線や通信線の補強材として使用される。

主な製品・サービス1
鋼より線
複数の鋼線をより合わせたワイヤロープ。

05その他副次

めっき受託加工や副産物販売を行う。また、不動産賃貸も営む。

主な製品・サービス1
めっき受託加工
他社製品のめっき加工を受託。

製品と技術

めっき鉄線と普通線材製品

普通線材製品は、亜鉛めっきを施した鉄線(めっき鉄線)を基材とし、土木用かご、落石防護網、フェンスなどに加工される。当社は1964年から着色鉄板も手がけ、耐食性と意匠性を両立した製品を提供する。公共工事向けの需要が多く、補強土壁「ハイパープレメッシュ」のような独自商品も開発。めっき技術の高さが品質の差別化要因であり、競合他社が参入しにくいニッチ分野として収益に貢献している。

自動車・インフラ向け特殊線材

特殊線材製品は、硬鋼線、めっき鋼線、鋼平線、鋼より線、鋼索からなる。主な用途は自動車のサスペンションやシート部品、電力・通信ケーブルの補強材、公共土木の吊橋や防護柵など多岐にわたる。連結子会社のジェイ-ワイテックス㈱がこの分野を担い、2007年の合併以降、自動車向け鋼索で高いシェアを持つ。販売数量と価格の両面で収益の柱となっており、2025年3月期のセグメント売上高は172億円と全体の過半数を占めた。

建築用高力ボルトと鋲螺製品

鋲螺線材製品は、トルシア形高力ボルト、六角高力ボルト、GNボルトを中心とする。いずれも建築構造物の鉄骨接合に用いられ、特にトルシア形は締め付け管理が容易なため、施工現場で広く採用される。滋賀ボルト㈱が主力製造拠点で、2001年の子会社化以降、建築需要に対応してきた。2025年3月期の売上高は66億円だが、建築市場の停滞を受けて営業利益は前期比63%減の2億円と苦戦している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

特殊鋼棒線分野で確固たる地位、利益率改善

日亜鋼業は、特殊鋼棒線・線材を主力とする中堅鉄鋼メーカー。売上高は2025年3月期341億円と、国内鉄鋼大手の日本製鉄やJFEホールディングスに比べ規模は小さいが、特殊鋼分野で高いシェアを持つ。同業の合同製鐵も類似の製品構成だが、日亜鋼業は工具鋼や軸受鋼など高付加価値品に強み。営業利益率は2024年3月期から改善傾向にあり、2026年3月期は4.14%と堅調。自動車や産業機械向け需要に支えられ、収益基盤は安定している。

強み

  • 高合金工具鋼や軸受鋼など高度な技術を要する特殊鋼で競争優位を持ち、顧客からの信頼厚い。
  • 大手が参入しにくい特殊鋼棒線分野で確固たるポジションを確立。
  • 営業利益率4%前後と鉄鋼業界平均並みで、収益の安定性がある。
  • 自動車や産業機械向け需要の回復が追い風となり、受注が堅調。

課題

  • 鉄鋼市況や原料価格の変動に収益が左右されやすく、安定した利益確保が課題。
  • 国内鉄鋼需要の長期的な減少傾向に対し、需要開拓やコスト削減が必要。
  • 売上高340億円規模では大規模な設備投資が難しく、技術開発力の維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

鉄鋼の時価総額近傍。太字が日亜鋼業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15632三菱製鋼370億円11.7倍
25464モリ工業364億円10.6倍
35484東北特殊鋼336億円25.9倍
45644メタルアート232億円7.8倍
55698エンビプロ・ホールディングス232億円9.3倍
65658日亜鋼業208億円18.1倍
77305新家工業144億円17.4倍
85660神鋼鋼線工業112億円10.0倍
95695パウダーテック89億円21.5倍
105542新報国マテリアル66億円13.2倍
115491日本金属62億円28.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 48件

亜鉛鍍金工場から線材メーカーへ1908-1929

1908年、田中亜鉛鍍金工場として発足。1918年に資本金25万円で日本亜鉛鍍株式会社を設立し、亜鉛めっき事業を法人化した。1929年には針金、有刺鉄線、丸釘の製造を開始し、単なるめっき加工から線材製品の生産へと事業領域を拡大した。これが現在の普通線材・特殊線材事業の原型となる。当初は地元兵庫県尼崎市を拠点に、製釘や鉄線の需要を取り込んだ。

社名変更を経て独立した1952年

1935年に日本亜鉛鍍鋼業株式会社、1939年に日亜製鋼株式会社と社名を変更し、鋼材加工色を強めた。戦後の1952年6月、日亜製鋼から分離独立する形で日亜鋼業株式会社が資本金5,000万円で設立された。これにより現在の企業体が誕生。分離後は線材加工製品に特化し、めっき技術と成形加工を核とする経営を開始した。

上場と工場拡充の1960年代

1961年10月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。同年4月には日亜加工鋼業株式会社を吸収合併し、大阪工場とした。1962年に硬鋼線工場、1964年に着色鉄板工場、1970年に鋲螺工場を相次いで竣工。生産能力を拡充するとともに、製品ラインアップを多様化した。1968年には子会社の日亜工運を設立し、物流機能も内部化した。

東証第一部指定と多拠点化の1980年代

1986年2月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1987年9月には東京・大阪両市場第一部に指定された。資本市場での信用を高め、事業拡大の原資とした。1991年に北海道室蘭市に室蘭工場、1995年に茨城県北茨城市に茨城工場を竣工。東北、名古屋、広島、北陸など全国に営業所を開設し、販売網を強化した。1998年には子会社の東北日亜鋼業を太陽メッキに改称し、めっき専門会社として再編した。

M&Aと中国進出の2000年代

2001年、滋賀ボルト株式会社(資本金2億円)と興国鋼線索株式会社(資本金4億5,000万円)の株式を取得し、連結子会社化。ボルトと鋼索事業を強化した。2007年、興国鋼線索は住友電気工業グループの関東鋼線等を吸収合併し、ジェイ-ワイテックス株式会社に社名変更。同年には中国北京市に駐在事務所を開設。2011年には天津天冶日亜鋼業有限公司を設立し、中国現地生産に乗り出した。一方、室蘭工場は2011年に閉鎖し、国内拠点の集約を進めた。

再編とスタンダード市場移行の2010年代以降

2013年に日亜機電株式会社、2014年に日亜物産株式会社を清算し、不採算事業を整理。中国合弁の天津天冶日亜鋼業も2020年に清算した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行。現在は国内の基盤事業に集中し、ジェイ-ワイテックスや滋賀ボルトとの連携を深めながら、収益性の改善と財務健全性の維持に取り組んでいる。

年表48件を開く

1900年代

  • 1908年7月創業田中亜鉛鍍金工場として発足

1910年代

  • 1918年3月創業田中亜鉛鍍金工場より資本金25万円にて日本亜鉛鍍株式会社を創立

1920年代

  • 1929年4月針金、有刺鉄線、丸釘の製造を開始

1930年代

  • 1935年5月商号変更日本亜鉛鍍株式会社より日本亜鉛鍍鋼業株式会社に商号変更
  • 1939年9月商号変更日本亜鉛鍍鋼業株式会社より日亜製鋼株式会社に商号変更

1950年代

  • 1952年6月創業日亜製鋼株式会社より分離独立、日亜鋼業株式会社として資本金5,000万円にて設立

1960年代

  • 1960年6月東京営業所開設
  • 1961年4月M&A日亜加工鋼業株式会社を吸収合併し、大阪工場とする
  • 1961年10月上場大阪証券取引所市場第二部に株式上場
  • 1962年5月硬鋼線工場竣工(兵庫県尼崎市道意町)
  • 1964年6月着色鉄板工場竣工(兵庫県尼崎市道意町)
  • 1968年4月創業日亜工運株式会社を資本金300万円にて設立(1975年10月、1,000万円に増資)

1970年代

  • 1970年6月鋲螺工場竣工(兵庫県尼崎市道意町)
  • 1973年12月北海道営業所及び九州営業所開設
  • 1976年2月創業日亜企業株式会社を資本金300万円にて設立(1994年7月、1,000万円に増資)
  • 1978年9月東北営業所開設
  • 1979年4月創業東北日亜鋼業株式会社を資本金1,000万円にて設立
  • 1979年4月名古屋営業所開設

1980年代

  • 1980年3月広島営業所開設
  • 1986年2月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場
  • 1987年7月本社新社屋竣工(兵庫県尼崎市道意町)
  • 1987年9月東京、大阪両証券取引所市場第一部に指定
  • 1987年12月東京営業所を支店に昇格

1990年代

  • 1991年5月室蘭工場竣工(北海道室蘭市仲町)
  • 1991年7月北陸営業所開設
  • 1995年4月茨城工場竣工(茨城県北茨城市)
  • 1998年4月M&A東北日亜鋼業株式会社より太陽メッキ株式会社に商号変更(1999年5月、5,000万円に増資)太陽メッキ株式会社が昭和メッキ株式会社を買収したことにより、亜鉛(着色)鉄板の製造を移管
  • 1999年12月北陸営業所閉所し、新潟営業所を開設

2000年代

  • 2001年3月滋賀ボルト株式会社(資本金2億円)の株式を取得し、当社の連結子会社とする
  • 2001年7月沖縄営業所開設
  • 2001年10月創業日亜機電株式会社を資本金3,000万円にて設立
  • 2001年11月興国鋼線索株式会社(資本金4億5,000万円)の株式を取得し、当社の連結子会社とする
  • 2005年2月沖縄営業所閉所
  • 2005年4月中国駐在事務所(北京市)開設
  • 2005年10月本社鋲螺部門を茨城工場に移転
  • 2007年4月M&A興国鋼線索株式会社は住友電気工業株式会社の子会社関東鋼線株式会社及び株式会社メタックスを吸収合併し、ジェイ-ワイテックス株式会社に社名変更
  • 2007年4月新潟営業所を閉所し、新潟駐在所を開設
  • 2008年5月商号変更日亜工運株式会社より日亜物産株式会社に商号変更
  • 2008年7月新潟駐在所を新潟営業所に昇格
  • 2009年9月上場大阪証券取引所市場第一部を上場廃止

2010年代

  • 2010年10月中華人民共和国にジェイ-ワイテックス株式会社が子会社烟台基威特鋼線製品有限公司(資本金43,851千人民元)(現 連結子会社)を設立
  • 2011年10月室蘭工場閉鎖
  • 2011年11月中華人民共和国に天津冶金鋼線鋼纜集団有限公司と合弁で天津天冶日亜鋼業有限公司(資本金75,000千人民元)を設立
  • 2011年12月中国駐在事務所閉所
  • 2013年11月日亜機電株式会社清算
  • 2014年2月日亜物産株式会社清算

2020年代

  • 2020年12月天津天冶日亜鋼業有限公司清算
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 減価償却前営業利益率8%
  • 減価償却前経常利益率10%
  • D/Eレシオ(有利子負債/自己資本)0.3倍以下

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    生産コスト改善と物流効率化

    自助努力を継続し、自社で吸収困難なコスト増分の販価転嫁を完遂する。変動費・固定費の低減や物流効率化を通じて収益確保と持続的成長を図る。

  2. 02

    差別化商品とソリューション営業の展開

    めっき・成形加工技術に裏付けられたナンバーワン・オンリーワン商品群を活用し、製販技一体で需要家へのソリューション営業を展開。既存市場の拡販と新規市場開拓を推進する。

  3. 03

    需要開拓と新商品投入

    社会ニーズを踏まえた戦略的商品(例:補強土壁ハイパープレメッシュ)を市場投入し、建設・製造業・農林水産業向けなどを中心に拡販。必要に応じて資本提携も検討。

  4. 04

    ESG経営と持続可能性への貢献

    「めっき技術で社会に貢献する」をキーワードに、環境配慮商品の提供、ソリューション提案、省エネ・CO2削減プロセス構築の「三つのエコ」を推進。森林整備などの社会貢献活動にも取り組む。

  5. 05

    ガバナンス強化とコンプライアンス徹底

    内部統制の充実とコンプライアンスの徹底により社会から信頼される企業グループを目指す。子会社との一体的運営によるシナジー追求や基幹システム刷新にも着手する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で827人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は647万円で、9期前と比べて+26.3%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は18.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月758
2018年3月778
2019年3月51240.717.3833
2020年3月52841.117.8787
2021年3月55541.918.3801
2022年3月56342.118.5821
2023年3月56942.718.8823
2024年3月60943.219.0835
2025年3月62842.918.5846154
2026年3月64743.318.8827169

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社.第一事業所 — 大阪府貝塚市3,449百万円
特殊線材製品
本社工場 — 兵庫県尼崎市2,932百万円
普通線材製品 特殊線材製品 全社(共通)
第二事業所 — 大阪府貝塚市2,149百万円
特殊線材製品
その他1,925百万円
不動産賃貸
関東事業所 — 栃木県宇都宮市1,526百万円
特殊線材製品
茨城工場 — 茨城県北茨城市1,480百万円
普通線材製品 鋲螺線材製品
本社工場 — 滋賀県甲賀市909百万円
鋲螺線材製品
本社 — 兵庫県尼崎市149百万円
全社(共通)
本社工場 — 大阪市東成区28百万円
その他
主な関係会社
  • 国内
    ジェイ-ワイテックス㈱
    大阪府貝塚市 · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 国内
    滋賀ボルト㈱
    滋賀県甲賀市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    太陽メッキ㈱
    兵庫県尼崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    烟台基威特鋼線製品 有限公司
    中華人民共和国 烟台市 · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 国内
    日本製鉄㈱
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権26.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は338億円営業利益14億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.9%、利益が+7.7%。

売上高
-0.9%
338億円
営業利益
+7.7%
14億円
純利益
-9.1%
10億円
営業利益率
4.1%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高350億円338億円
営業利益15億円14億円
純利益12億円10億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は85億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.7%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q873
2024年1Q8233.73
2024年2Q8633.52
2024年3Q9144.43
2024年4Q865
2025年2Q16974.15
2025年4Q17263.56
2026年2Q16553.00
2026年4Q17395.210
2027年1Q8544.75

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は274億円から338億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は4.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月274127
2014年3月285216
2015年3月278138
2016年3月26285
2017年3月263107
2018年3月283138
2019年3月3121510
2020年3月309204
2021年3月2781913
2022年3月3072617
2023年3月3412313
2024年3月3452113
2025年3月34113213.811
2026年3月33814224.110

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高338億円のうち、営業利益として残るのは14億円4.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.7%276億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.2%48億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.1%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.9pt
4.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.8pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.1pt
1.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが30億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは22億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は74億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月40−8−393258
2014年3月17−501272
2015年3月12−180−667
2016年3月19−24−3−559
2017年3月33−24−4963
2018年3月200−62077
2019年3月31−5−72698
2020年3月23−25−18−277
2021年3月45−7−1538100
2022年3月21−8−213111
2023年3月−3−14−6−1788
2024年3月30−9−232187
2025年3月24−21−16373
2026年3月30−8−222274

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は731億円。このうち返さなくてよい自己資本が572億円で、自己資本比率は73.1%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月59942317666.7
2014年3月62643019665.0
2015年3月65745120664.4
2016年3月62944218765.8
2017年3月64545219365.7
2018年3月65546119466.0
2019年3月66545920664.8
2020年3月64546018566.8
2021年3月65248117169.2
2022年3月69249719567.3
2023年3月70651619068.3
2024年3月73655318370.4
2025年3月72355417071.6
2026年3月73157215973.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
92億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
267億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
159億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率38社中12位あたり、逆に低いのはROE38社中32位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.9%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.1%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
73.1%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-0.9%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥402で、1年前と比べて+7.8%過去52週の値幅のなかでは76%の位置にある。

¥402-0.5%1ヶ月+8.1%1年+7.8%時価総額208億円
過去52週の値幅
安値¥337高値¥422

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.1倍
PER (会社予想)15.1倍
PBR0.33倍
配当利回り2.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+5.6%上昇し、25日線(361.12円)を約+5%上回る。52週高値(422円)からは-10%の水準で、鉄鋼セクターは堅調。200日線(363.57円)も上回り、中期トレンドは明確な上昇。出来高は直近で11万株と急増し、買いが活発化。RSI84.2と買われすぎで、過熱感が強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは17.0倍で同業界平均112.94倍を大幅に下回るが、これは平均が特殊で直接比較は困難。PBRは0.31倍と割安だが、ROEは1.9%と極めて低く収益性が低い。配当利回りは2.65%と平均3.26%を下回る。配当性向は81.2%と高く、業績は横ばい。割安要素もあるが、低収益性と配当利回りの低さからやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.1倍114.6倍
PER (予想)15.1倍
PBR0.33倍0.75倍
ROE1.9%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、低収益性と割安株としての評価の対立である。売上高は約340億円で横ばいが続き、営業利益率は4%前後と低い。ROEは1.9%と資本効率も低く、PBRは0.31倍と大幅な割安状態にある。強気派は、特殊鋼の専門性と安定した需要を背景に、業績が底堅く、資産価値に比べて株価が割安であると見る。一方、弱気派は、収益性が低く成長性に欠けるため、株価が割安なのは妥当であると考える。さらに、鉄鋼業界の需要減や原材料価格の変動リスクも懸念される。今後の業績改善策や需要回復が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 割安なバリュエーション

    PBR0.31倍、PER17倍と資産価値に対して割安。

  • 安定した需要

    特殊鋼は自動車・機械に必須で需要は安定的。

  • 株主還元

    配当利回り2.65%と一定の株主還元。

  • 営業利益は13億→14億円に増加決算発表後影響

    FY2025/3 13億→FY2026/3 14億円。営業利益率も3.81%→4.14%。

  • PBR0.31倍と純資産比で大幅安継続影響

    1株378円に対し1株純資産約1,202円。PBR0.31倍。

  • 予想PER14.2倍と実績17.0倍より割安決算発表後影響

    来期予想EPSベースで14.2倍。増益期待が織り込まれていない。

  • 配当利回り2.65%を確保通年影響

    年間配当10円相当で利回り2.65%。株価下支え要因。

マイナスに働く材料7
  • 低い収益性

    営業利益率4%前後、ROE1.9%と資本効率が悪い。

  • 成長性の欠如

    売上高が横ばいで成長が見込めない。

  • 業界需要減の懸念

    自動車産業の変革や鉄鋼需要減のリスク。

  • 売上高は345→341→338億円と3期連続減収通年影響

    FY2024/3 345億→FY2026/3 338億円。需要減で毎期減少。

  • 純利益も13→11→10億円と3期減益通年影響

    FY2024/3 13億→FY2025/3 11億→FY2026/3 10億円。

  • ROE1.9%と株主資本の運用効率が低位継続影響

    ROE1.9%ではPBR0.31倍でも割安と言い切れない。

  • 株価は1年で24.9%上昇し材料出尽くし感継続影響

    1年前比+24.89%。上昇後の反動安リスクがある。

次の決算で確かめる点
営業利益率
低い利益率が改善するかが収益力の要。
特殊鋼出荷量
需要動向と売上高に直結するため。
原材料価格
鉄スクラップ等の価格変動が利益を左右する。
ROE
資本効率の改善が株主価値に影響するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.49%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
2.49%
いまの株価に対して
配当性向
81.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月646.7
2018年3月716.784.4
2019年3月6−14.353.5
2020年3月60.084.4
2021年3月716.730.0
2022年3月1042.930.3
2023年3月100.045.8
2024年3月100.045.5
2025年3月100.044.1
2026年3月100.081.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,509人。区分でいちばん多いのは事業法人39.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.6%を占め、残る42.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人42.141.741.842.643.639.9
個人・その他26.027.730.830.231.437.2
金融機関24.423.220.119.316.817.7
自己株式6.56.56.57.89.113.2
外国法人6.86.56.16.87.14.2
証券会社0.70.70.90.90.80.8

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本製鉄株式会社22.56
02日亜興産株式会社6.91
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.13
04日亜鋼業取引先持株会5.84
05株式会社池田泉州銀行3.94
06光通信KK投資事業有限責任組合3.24
07株式会社三菱UFJ銀行2.76
08日亜鋼業従業員持株会2.57
09株式会社みなと銀行1.95
10日本生命保険相互会社1.88

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+51%、1株純資産は14期で+45%。直近期のROEは1.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月158221.819.549.1
2014年3月138411.622.435.6
2015年3月168741.920.531.2
2016年3月98551.125.974.8
2017年3月148751.619.246.7
2018年3月168941.822.184.4
2019年3月208902.316.953.5
2020年3月88910.935.584.4
2021年3月289323.011.930.0
2022年3月359633.77.630.3
2023年3月289972.810.745.8
2024年3月261,0852.512.745.5
2025年3月221,1012.113.844.1
2026年3月221,1881.916.581.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額228百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
大西利典代表取締役社長
後藤田英昭常務取締役(技術本部及び製造本部管掌 製造本部長)
寺川斉貴取締役(関係会社本部長)
田中文武取締役(営業本部長)
木戸邦博取締役(技術本部長)
有元教世史取締役(新事業企画室長 生産業務に関する業務につき製造本部長を補佐 システムに関する業務につき管理本部長を補佐)
山内幸治取締役(管理本部長兼総務部長 関係会社本部長に協力)
石原美保取締役
古島礼子取締役
道盛武彦常勤監査役
桂真理子監査役
満生総一郎監査役
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
髙野賢一監査役

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)919519522
社外取締役519194
監査役1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容607字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、当社、連結子会社(ジェイ-ワイテックス㈱、滋賀ボルト㈱、太陽メッキ㈱、烟台基威特鋼線製品有限公司)、非連結子会社(日亜企業㈱、㈱エムアールケー)、その他の関係会社(日本製鉄㈱)の計8社で構成されており、普通線材製品、特殊線材製品、鋲螺線材製品の製造販売を主な事業として取り組んでいる。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであり、セグメントと同一の区分である。 普通線材製品   公共土木向けのかご、落石防護網及び民間向けのフェンス等に使用される各種めっき鉄線、また、めっき鉄線を素線とした加工製品を製造販売している。 (主な関係会社)当社 特殊線材製品   自動車産業向け、電力・通信産業向け及び公共土木向け等の硬鋼線、各種めっき鋼線、鋼平線、鋼より線、鋼索を製造販売している。 (主な関係会社)当社及びジェイ-ワイテックス㈱ 鋲螺線材製品   土木・建設業向け等のトルシア形高力ボルト、六角高力ボルト及びGNボルトを製造販売している。 (主な関係会社)当社及び滋賀ボルト㈱ 不動産賃貸   建物、土地の不動産賃貸業を営んでいる。 (主な関係会社)当社及び滋賀ボルト㈱ その他   めっき受託加工及び副産物を販売している。 (主な関係会社)当社、ジェイ-ワイテックス㈱及び太陽メッキ㈱
経営方針・対処すべき課題1,929字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)経営の基本方針 当社グループは、線材加工製品の総合メーカーとして、時代と環境の変化に柔軟に対応しながら、和親協同・信用保持・創意工夫の社是の下、株主や取引先、従業員、地域社会等のステークホルダーの負託と信頼に応えて、当社グループの健全で持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図り、社会の発展に貢献していく。 (2)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 わが国経済は、米国トランプ政権による関税・通商政策の不安が払拭されない中、中国経済の減速影響や、中東情勢などの地政学的リスクの顕在化、こうした背景による円安進行など、先行き不透明で不確実な状況が一層深まり、一部では製品の価格高騰や供給制約など、経済活動への影響が生じつつある状況下にある。 鉄鋼業界では、中国経済の減速によって生じている中国鉄鋼メーカーの過剰生産・輸出増加問題、日本国内では、継続する需要低迷下において、一方で主副原料価格の高騰等の影響が出つつある。 そうした中で、線材加工製品業界においては、普通線材製品は、フェンス及び土木の二大需要分野で早期の回復は難しい状況にあり、特殊線材製品は、電力通信分野の案件が一定程度見込まれるものの、緩やかに回復してきた自動車分野については、中東情勢の影響等が懸念されている。鋲螺線材製品については、当面建築物件の停滞が継続し、回復は26年度下期以降と想定されている。 また、コスト面では、主副原料価格の大幅な上昇を余儀なくされている中、人財確保や従業員のエンゲージメント向上に資するための人件費の増加に加え、中東情勢の悪化を背景とする原油価格の高騰等、一層のコスト上昇が見込まれる状況にある。 当社グループとしては、こうした事業環境や鉄鋼市場の変化に的確に対応し、一層強靭な企業体質を構築していくために、生産コストの改善・物流効率化等の自助努力を継続した上で、自社で吸収することが困難なコスト増分の販価転嫁の完遂、市場競争力の強化、シェアの拡大、需要の開拓、品種構成の高度化、変動費・固定費の低減、子会社との一体的運営を通じたシナジーの追求、経営基盤強化ならびに業務運営改革に資する基幹システムの刷新等により、収益の確保・拡大と持続的な成長に努めていく。 当社は、めっき・成形加工の高度な技術と商品開発力に支えられたナンバーワン・オンリーワン商品をはじめとする高付加価値の多彩な商品群を有している。こうした差別化商品と東西製造拠点からの短納期デリバリーを武器に、製販技一体で需要家へのソリューション営業を展開し、既存市場での拡販と新規市場の開拓を推進していく。当社は、従来より養殖金網や製紙向け等の用途開拓に加え、補強土壁『ハイパープレメッシュ』の需要家との共同開発など、数々の需要開拓を推し進めてきた。今後とも社会のニーズを踏まえた戦略的な商品を積極的に市場に投入し、公共事業を含めた一定の需要が期待できる建設向け、リピート性の高い製造業向け、他素材の代替を含めた農林水産業向け等を中心に拡販を展開していく。また、事業や業容の拡大を図っていく中で、必要に応じて資本提携等も行っていく。 当社は、ESGやSDGsを踏まえ、「めっき技術で社会に貢献する」をキーワードに、耐食性の高い環境にやさしい商品の提供(エコプロダクト)、お客様や社会のニーズに応えるソリューションの提案(エコソリューション)、省エネやCO2排出量削減等に資する製造プロセスの構築(エコプロセス)の「三つのエコ」を通じて、持続可能な社会の実現に向けて積極的に貢献している。加えて、社会貢献活動の一環として、森林、資源の整備にも取り組んでいる。さらに、ガバナンスの面では、内部統制の充実及びコンプライアンスの徹底を図り、社会から信頼される企業グループを目指していく。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性の面では、国際会計基準のEBITDAに準拠した減価償却前の利益率を指標とし、売上高に対する減価償却前営業利益率8%、減価償却前経常利益率10%を目標としている。財務の健全性を示すD/Eレシオ(有利子負債/自己資本)については0.3倍以下としている。 当連結会計年度の減価償却前営業利益率は8.4%(減価償却前営業利益2,838百万円)、減価償却前経常利益率は10.8%(減価償却前経常利益は3,636百万円)、D/Eレシオは0.04倍と目標値をそれぞれ達成した。
事業等のリスク1,396字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1) 規格の変更等について 当社グループは、規格の変更、新方式・新素材の採用等により販売環境が大きく変わり、当社グループの生産・販売活動に支障が生じる可能性がある。 (2) 原材料等の市場動向について 当社グループの事業に用いる原材料の価格は、鉄鉱石やスクラップ、亜鉛等の市況と連動することから、当該市況の動向が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。 (3) 固定資産減損損失について 当社グループの固定資産の時価が著しく低下した場合や事業の収益性が悪化した場合には、固定資産減損会計の適用により固定資産について減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がある。 (4) 株式・債券市場等の動向について 当社グループは、投資有価証券を運用していることから、市場の動向によっては、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がある。 当社では、所有株式・債券について個別銘柄毎に取引・運用状況を検証し、投資先企業の業績や財務体質を踏まえた保有リスク、含み損益、投資リターン等を総合的に勘案し、継続保有や新規保有の適否の判断を行っている。 (5) 2024年問題(物流・建設)の影響について 2024年4月の労働基準法改正により、物流・建設業関連業務における時間外労働の上限規制(年960時間)が適用されたことに伴う働き手不足により、建設・土木分野の需要低迷が継続する可能性がある。 (6) 米国トランプ政権の関税・通商政策等の影響について 米国トランプ政権の関税・通商政策等が自動車分野の需要動向をはじめ、わが国及び世界の景気動向等に影響を与えることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。 (7) 中東情勢の影響について 中東情勢の悪化を始めとする地政学的リスクの高まりにより、需要の低迷やサプライチェーンの混乱、燃料の価格高騰や調達難など、当社グループの生産・販売活動に影響を及ぼす可能性がある。当社では、今後の動向を注視しつつ、適時適切な対策を図っていく。 (8) 地震、津波及びその他の自然災害等について 当社グループは、地震、津波及びその他の自然災害等により、当社グループの生産・販売活動に支障が生じる可能性がある。 国内の製造拠点は関東と関西の二箇所に配置しており、東西で生産・出荷を可能な限り相互にバックアップできるような体制を構築している。システム関係については、基幹サーバを兵庫県尼崎市の本社から同県三田市のデータセンターに移設するとともに、千葉県のデータセンターにもサーバデータの複製を保管することにより、システム情報の保管に関するリスク回避を図っている。 また、当社では、地震、津波、台風その他の自然災害等に備えた防災体制の強化や社員の災害対応力の向上を図るため、防災機器・設備の充実や防災対応マニュアルの整備・更新、定期的な初動対応訓練等を適宜行っている。
経営成績の分析 (MD&A)5,757字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済が、米国トランプ政権の関税・通商政策、地政学的リスク、中国経済減速など先行きの不透明な状況の中、国内鉄鋼需要は低調に推移し、特に建築・土木分野については、人手不足や資機材高騰等により低迷が継続した。 線材加工製品業界においては、普通線材製品でフェンス・土木向けの需要減少が継続し、特殊線材製品では、自動車関連は緩やかな回復傾向にあるものの、鋼索分野は低調に推移した。鋲螺線材製品は、昨年度下期以降の建築・土木向け物件の停滞が継続した。 また、コスト面では、人件費の上昇に加え、物流費や副原料費等が増加した。 このような事業環境の中、当社グループは、生産コストの改善・物流効率化等の自助努力を継続した上で、自社で吸収することが困難なコスト増分については販価転嫁を進めながら、数量捕捉対策並びにコスト削減策等を積極的に推進した。 その結果、財政状態及び経営成績は以下のとおりとなった。 a.財政状態 当連結会計年度末の財政状態については、総資産は73,097百万円と前連結会計年度末に比べ758百万円の増加、負債合計は15,890百万円と前連結会計年度末に比べ1,073百万円の減少、純資産合計は57,206百万円と前連結会計年度末に比べ1,831百万円の増加となった。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績については、売上高は販売数量の減少により33,793百万円と前期に比べ333百万円(△1.0%)の減収、利益面においては、販売数量が減少したものの、諸コスト上昇に対する販売価格改善やコスト削減策等により、営業利益は1,431百万円と前期比82百万円(6.1%)の増益、経常利益は2,229百万円と前期比89百万円(4.2%)の増益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失に不採算事業であったタイ関係会社の関係会社整理損を計上したこと等により、1,017百万円と前期比47百万円(△4.5%)の減益となった。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。 また、セグメント利益は、営業利益ベースの数値である。 普通線材製品 普通線材を素材とした各種めっき鉄線、また、めっき鉄線を素線とした加工製品からなり、公共土木向けのかご、落石防護網及び民間向けを含めた各種フェンス等に使用されている。 売上高は、人件費や物流費等のコスト上昇に対する販売価格改善の一方で、販売数量が減少したことにより、 9,188百万円と前期に比べ207百万円(△2.2%)の減収となった。 営業利益は、販価改善等の増益要因が、販売数量減等の減益要因を上回ったことにより、498百万円と前期に比 べ185百万円(59.4%)の増益となった。 特殊線材製品 特殊線材を素材とした硬鋼線、各種めっき鋼線、鋼平線、鋼より線、鋼索等からなり、自動車向け、電力通信向け及び公共土木向け等、多岐に渡って使用されている。 売上高は、人件費や物流費等のコスト上昇に対する販売価格改善等により、17,287百万円と前期に比べ403百万 円(2.4%)の増収となった。 営業利益は、販価改善等の増益要因が、諸コスト上昇等の減益要因を上回ったことにより、609百万円と前期に 比べ262百万円(75.7%)の増益となった。 鋲螺線材製品 鋲螺線材を素材としたトルシア形高力ボルト、六角高力ボルト及びGNボルト等からなり、主として建築向けに使用されている。 売上高は、販売数量の減少及び販売価格低下により、6,673百万円と前期に比べ488百万円(△6.8%)の減収となった。 営業利益は、販売数量減及び諸コスト上昇等により、210百万円と前期に比べ363百万円(△63.3%)の減益となった。 不動産賃貸 主に賃貸用不動産を所有・経営している。 売上高は、161百万円と前期に比べ2百万円(△1.4%)の減収となった。 営業利益は98百万円と前期に比べほぼ横這いとなった。 その他 めっき受託加工等の売上高は545百万円と前期に比べ38百万円(△6.6%)の減収となった。 営業利益は15百万円と前期に比べほぼ横這いとなった。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、7,356百万円となり、前連結会計年度末に比べ26百万円(0.4%)の増加となった。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりである。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、3,038百万円となり、前期に比べ672百万円(28.4%)の増加となった。これは主に、棚卸資産の増減額の減少への転換、関係会社整理損の増加が売上債権の増減額の増加への転換、関係会社整理損失引当金の増減額の減少への転換を上回ったことによるものである。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、836百万円となり、前期に比べ1,269百万円(△60.3%)の減少となった。これは主に、定期預金の預入による支出の減少、有価証券の償還による収入の増加が有形固定資産の取得による支出の増加、貸付けによる支出の増加、投資有価証券の売却による収入の減少を上回ったことによるものである。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、2,187百万円となり、前期に比べ586百万円(36.6%)の増加となった。これは主に、自己株式の取得による支出の増加、長期借入金返済による支出の増加、短期借入金の純増減額の減少が非支配株主への配当金の支払額の減少を上回ったことによるものである。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 普通線材製品   7,088,262   △4.1 特殊線材製品   13,905,867   △0.8 鋲螺線材製品   4,461,355   △5.3 その他   230,422   △6.7 合計   25,685,907   △2.6 (注)金額は、製造原価によっている。 b.受注実績 当社グループは原則として需要状況を勘案した見込生産を行っているため、該当事項なし。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 普通線材製品   9,188,218   △2.2 特殊線材製品   17,287,915   2.4 鋲螺線材製品   6,673,304   △6.8 不動産賃貸   161,590   △1.4 その他   545,126   △6.6 調整額   △62,757   0.4 合計   33,793,398   △1.0 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社メタルワン鉄鋼製品販売   3,555,802   10.4   3,715,682   11.0 (注)株式会社メタルワン鉄鋼製品販売は2026年4月1日付で株式会社メタルワン特殊鋼と合併し、株式会社Metal One Nexusに名称を変更している。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 当社グループは、生産コストの改善・物流効率化等の自助努力を継続した上で、自社で吸収することが困難なコスト増分については販価転嫁を進めながら、数量捕捉対策並びにコスト削減策等を積極的に推進した。 その結果、当連結会計年度における売上高は、販売数量の減少により33,793百万円と前期に比べ333百万円(△1.0%)の減収となった。 営業利益は、販売数量が減少したものの、諸コスト上昇に対する販売価格改善やコスト削減策等により、1,431百万円と前期に比べ82百万円(6.1%)の増益となった。 経常利益は、2,229百万円と前期に比べ89百万円(4.2%)の増益となった。 特別利益は、為替換算調整勘定取崩益の増加等により、前期に比べ224百万円増加の225百万円となった。 特別損失は、関係会社整理損の増加等により、前期に比べ434百万円増加の1,143百万円となった。 以上の結果、税金等調整前当期純利益は、前期に比べ120百万円減少の1,311百万円となった。また、税効果による法人税等調整額を含む税金費用は、前期に比べ264百万円減少し、非支配株主に帰属する当期純利益は191百万円増加した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、1,017百万円と前期に比べ47百万円(△4.5%)の減益となった。 セグメント別の経営成績は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載している。 b.財政状態の分析 (資産の部) 当連結会計年度末の総資産は73,097百万円となり、前連結会計年度末に比べ758百万円の増加となった。流動資産は34,062百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,765百万円の減少となった。これは主に現金及び預金の減少によるものである。固定資産は39,034百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,523百万円の増加となった。これは主に建設仮勘定の増加によるものである。 (負債の部) 当連結会計年度末の負債合計は15,890百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,073百万円の減少となった。流動負債は10,393百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,335百万円の減少となった。これは主に1年内返済予定の長期借入金の減少によるものである。固定負債は5,497百万円となり、前連結会計年度末に比べ262百万円の増加となった。これは主に繰延税金負債の増加によるものである。 (純資産の部) 当連結会計年度末の純資産合計は57,206百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,831百万円の増加となった。この結果、自己資本比率は73.1%となった。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載している。 当社グループの資金需要の主なものは、原材料の購入、設備投資等によるものである。 当社グループは、事業の運営に必要な資金については、自己資金を活用するとともに、銀行等金融機関からの借入により調達している。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載している。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えている。 (固定資産の減損処理) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上している。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しているが、将来計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性がある。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社グループは、繰延税金資産について、将来計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上している。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性がある。 (退職給付債務の算定) 確定給付制度の退職給付債務及び関連する勤務費用は、数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割り引くことにより算定している。数理計算上の仮定には、割引率等の計算基礎がある。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において認識する退職給付に係る負債及び退職給付費用の金額に重要な影響を与える可能性がある。 なお、当連結会計年度末の退職給付債務の算定に用いた主要な数理計算上の仮定は「第5 経理の状況  1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表  注記事項 (退職給付関係) 2 確定給付制度 (8)数理計算上の計算基礎に関する事項」に記載のとおりである。

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