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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

SBIリーシングサービス

5834 · Growth · 証券、商品先物取引業

航空機・船舶等のオペレーティング・リース事業に投資するファンドの組成・販売を手がける。

概要

SBIリーシングサービスは、SBIグループに属するリース・ファイナンス専門会社である。主に航空機や船舶を対象とした日本型オペレーティング・リース(JOL、JOLCO)のファンドを組成・販売する。2025年3月期の売上高は419億円、営業利益は67億円(利益率16.0%)、連結従業員は66名。2022年10月に東京証券取引所グロース市場に上場した。

オペレーティング・リースファンドの組成・販売を核とする単一事業

当社グループはオペレーティング・リース事業の単一セグメントで構成される。この事業はさらに三つのサービスに分かれる。第一はファンド事業で、航空機や船舶を対象としたJOL(Japanese Operating Lease)およびJOLCO(同Call Option付き)のファンドを組成し、投資家に匿名組合出資持分や任意組合出資持分を販売する。第二はゼネラルアビエーション事業で、ヘリコプターを含む小型航空機のリース案件を組成し、運航会社に賃貸する。第三はプリンシパルインベストメント事業で、自社でリース資産を保有しリース料収入と物件売却益を得る。いずれも手数料収入が収益の柱である。

ファンド事業の仕組みと収益認識の特徴

ファンド事業では、特別目的会社(SPC)を子会社として設立し、任意組合方式または匿名組合方式で案件を組成する。任意組合方式では当社がリース物件を購入後、任意組合に売却し、組成手数料と販売益を得る。匿名組合方式では当社がSPCに出資し、投資家に匿名組合出資持分を販売する。売上高は主にファンド組成手数料、物件販売収入、管理手数料から構成される。2026年3月期の組成金額は4,071億円、商品出資金等販売金額は1,269億円に達した。

国内外に広がる拠点ネットワークと提携関係

本社は東京都港区六本木に置く。国内では大阪支店(旧西日本支店)、福岡支店、名古屋支店、高松オフィス、広島オフィスを開設し、全国的な営業網を構築している。海外では2018年にアイルランドの航空機アセットマネージャーABL Aviationと業務提携し、国際的な案件組成力を強化した。また、BNPパリバ銀行やSBI新生銀行グループといった有力金融機関との協業により、優良海運会社やエミレーツ航空、エールフランス航空などへの大型案件を手掛けている。

約7割の売上を占めるファンド事業が成長を牽引

2026年3月期の連結売上高は642億円で、前期比53.3%増加した。営業利益は97億円(同44.6%増)、経常利益は86億円、親会社株主帰属当期純利益は60億円と過去最高を更新した。この急成長の原動力はファンド事業におけるJOLCO商品の販売増である。2025年12月には普通社債60億円を発行し、資金調達手段の多様化も進めている。一方で、地政学リスクや燃油価格高騰など外部環境の不透明感も認識されており、安定成長に向けたリスク管理が課題とされる。

業界の中での役割はオペレーティング・リースファンドの組成・販売・管理を行う金融サービス会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
643億円
営業利益
97億円
営業利益率
15.1%
純利益
61億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01航空・海運(ファンド事業)主力

航空機や船舶を購入し、航空会社や海運会社にオペレーティング・リース形式で賃貸。投資家から資金を集め、リース料収入と売却益を分配するファンドを組成・販売。

主な製品・サービス2
JOLファンド
購入選択権のない日本型オペレーティング・リースを利用したファンド。任意組合方式で組成される。
JOLCOファンド
購入選択権付きの日本型オペレーティング・リースを利用したファンド。匿名組合方式で組成される。

02ゼネラルアビエーション準主力

ヘリコプターや小型航空機を対象としたリース事業。運航会社への機材販売・リース、投資家へのファンド販売を行う。

03プリンシパルインベストメント準主力

当社子会社が自己資金で航空機・船舶を購入し、オペレーティング・リース形式で賃貸する事業。リース料収入を売上とする。

製品と技術

JOLとJOLCOを組み合わせたファンド商品の特徴

当社の主力商品は日本型オペレーティング・リースを活用したファンドである。JOL(Japanese Operating Lease)は借り手に購入選択権がなく、リース期間満了後に物件を売却してキャピタルゲインを得る仕組み。JOLCO(Japanese Operating Lease with Call Option)は借り手に途中購入選択権が付与され、行使されれば早期に事業が終了する。当社はJOLには任意組合方式、JOLCOには匿名組合方式を組み合わせてファンドを組成する。これにより投資家はリース料収入(インカムゲイン)と物件売却益(キャピタルゲイン)の両方の収益機会を得られる。

ゼネラルアビエーション事業における小型航空機リース

ゼネラルアビエーション事業では、ヘリコプターや小型ジェット機といった一機あたりの価格が比較的低額な航空機を対象とする。リース期間は約5年と短期で、投資家は少額から投資可能。運航会社へのリース料収入に加え、リース満了時の機体売却益が得られる。当社は機体の販売とリースの両方を行い、案件組成から管理、販売まで一貫して手掛ける。この事業は航空機投資への参入障壁を下げる役割を果たしている。

プリンシパルインベストメント事業による自己勘定投資

プリンシパルインベストメント事業では、当社子会社が金融機関からの借入金と自己資金で航空機や船舶を購入し、自らリース事業を行う。リース期間中のリース料収入と、満了時の物件売却益を収益源とする。この事業はファンド事業とは異なり、投資リスクを自社で負う代わりに、リターンを全額享受できる。案件の選定には厳格な審査が行われ、クレジットリスクの低い優良案件に特化している。2026年3月期はこの事業も含めた全体で営業利益97億円を達成した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

リース事業特化、収益性高く成長基調

SBIリーシングサービスは証券・商品先物取引業に分類されるが、リース事業が主体。同業のFPGやインテグラルと競合。2025/3期営業利益率15.99%と高収益で、2026/3期も15.09%を維持。売上高は2025/3期419億円から2026/3期643億円へ急伸見込み。成長性と収益性を兼ね備える。

強み

  • 営業利益率15%超と高水準、効率的な事業運営が強み
  • 売上高が419億円→643億円と50%以上増加見込み、成長力が際立つ
  • 親会社SBIグループの強固なブランドと資金調達力を活用
  • リース事業に特化し、顧客ニーズに合わせた柔軟なサービスを提供

課題

  • リース事業は金利上昇時に調達コスト増加の影響を受けやすい
  • FPGなど競合が存在し、市場でのシェア維持が課題
  • 急速な拡大が信用リスクや管理体制の脆弱性を招く可能性

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券、商品先物取引業の時価総額近傍。太字がSBIリーシングサービス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18622水戸証券617億円18.3倍
28614東洋証券532億円12.4倍
38699HSホールディングス464億円2.3倍
48704トレイダーズホールディングス398億円8.6倍
57185ヒロセ通商269億円11.7倍
65834SBIリーシングサービス215億円7.2倍
78737あかつき本社211億円4.6倍
88747豊トラスティ証券194億円2.8倍
97347マーキュリアホールディングス171億円65.2倍
108705日産証券グループ120億円11.5倍
11254AAIフュージョンキャピタルグループ118億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 14件

SBIグループ内でリース事業を専門に担う会社として2017年に設立

2017年4月、東京都港区においてSBIリーシングサービスが設立された。同年6月にはSBIマネープラザ株式会社が2016年9月より行っていたオペレーティング・リース事業に係るファンドを譲り受け、事業を本格化させた。設立後すぐに金融商品取引業(第二種)と貸金業の登録を行い、リースファンドの組成・販売に必要なライセンスを整備した。この年が同社の事業の出発点である。

ABL Aviationとの提携とゼネラルアビエーション事業への進出(2018~2019年)

2018年11月、アイルランドの航空機アセットマネージャーABL Aviationと業務提携を締結し、国際的な航空機リース案件への参入基盤を築いた。2019年1月には小型航空機やヘリコプターの販売・管理を行うゼネラルアビエーション事業を開始。同年3月には株式会社オートパンサーから吸収分割により航空機事業を承継し、同事業を拡大した。この時期に航空機リースの分野での事業領域が広がった。

国内営業拠点の拡充とJOL商品の取り扱い開始(2019~2021年)

2019年4月に西日本支店(現在の大阪支店)を開設し、関西圏での営業を開始。2020年12月にはJOL商品(航空機案件)の取り扱いを始め、商品ラインナップを拡充した。2021年6月には福岡支店、同年8月には名古屋オフィスと高松オフィスを開設し、全国的な拠点網を整備した。これらの拡大により、地域の投資家への販売力と案件発掘力が強化された。

東証グロース上場と投資運用業への登録(2022~2023年)

2022年10月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。上場後も成長を続け、2023年4月には投資運用業の登録を取得し、投資運用業務の幅を広げた。同年6月には広島オフィスを開設し、西日本エリアでのプレゼンスをさらに高めた。上場を機に知名度が向上し、事業基盤が一段と強化された。

年表14件を開く

2010年代

  • 2017年4月創業東京都港区において当社設立
  • 2017年6月SBIマネープラザ株式会社が2016年9月より行っていたオペレーティング・リース事業に係るファンドを譲受
  • 2017年10月第二種金融商品取引業の登録(関東財務局長(金商)第3016号)
  • 2018年1月貸金業の登録(東京都知事(1)第31678号)
  • 2018年11月アイルランドの航空機アセットマネージャーであるABL Aviationと業務提携
  • 2019年1月小型航空機やヘリコプターの販売・管理を行うゼネラルアビエーション事業を開始
  • 2019年3月ゼネラルアビエーション事業の拡大を目的として、株式会社オートパンサーから吸収分割により、航空機事業を承継
  • 2019年4月西日本支店(現 大阪支店)を開設

2020年代

  • 2020年12月JOL商品(航空機案件)取扱い開始
  • 2021年6月福岡支店を開設
  • 2021年8月名古屋オフィス(現 名古屋支店)、高松オフィスを開設
  • 2022年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年4月投資運用業の登録(関東財務局長(金商)第3016号)
  • 2023年6月広島オフィスを開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益2027年3月期まで8,900百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    商品戦略の多様化と競争力強化

    国内外の経済・金融情勢等を踏まえ、航空機・船舶等の対象資産や通貨・リース期間を組み合わせた多様なオペレーティング・リース商品を提供する。強力なパートナーシップとグローバルネットワークを活用し、市場環境の変化に対応した柔軟な商品提供体制を構築する。

  2. 02

    営業基盤の拡大

    地域金融機関や証券会社等のパートナーとのビジネスマッチング契約を拡大し、販売網を広げる。新規パートナー開拓に加え既存パートナーとの関係を深化させ、大口顧客へのアプローチを強化することで営業基盤を拡大する。

  3. 03

    資金調達手段の多様化と安定化

    取引金融機関からの借入枠拡大や新規金融機関との取引開始による安定化に加え、コマーシャル・ペーパーや社債発行等の直接金融にも取り組み、資金調達手段を多様化する。

  4. 04

    プロフェッショナル人材の確保と育成

    オペレーティング・リース業界や金融業界で法人ビジネス経験を有する人材を積極採用する。継続的な教育研修制度の充実や働きやすい環境整備を通じて、従業員エンゲージメント向上と長期定着を図る。

  5. 05

    デジタルトランスフォーメーションの推進

    業務の効率化と品質向上のためDXを推進し、AI活用による業務の高度化・効率化を図る。安定的な業務運営を持続させ、付加価値の高いソリューション提供を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で66人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,133万円で、3期前と比べて+6.8%平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は3.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年3月1,06143.62.639
2024年3月1,21444.52.953
2025年3月1,08842.02.95811,552
2026年3月1,13341.53.36614,697

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都港区92百万円
福岡支店 — 福岡市博多区14百万円
大阪支店 — 大阪市北区3百万円
名古屋支店 — 名古屋市中村区0百万円
主な関係会社
  • 国内
    SBIホールディングス株式会社(注)1.
    東京都港区
    議決権62.0%
  • 国内
    SBIノンバンクホールディングス株式会社
    東京都港区
    議決権62.0%
  • 国内
    SBILS STAR MARITIME Co., Ltd.
    マーシャル諸島 共和国
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は643億円営業利益97億円前期と比べると増収増益で、売上が+53.5%、利益が+44.8%。

売上高
+53.5%
643億円
営業利益
+44.8%
97億円
純利益
+38.6%
61億円
営業利益率
15.1%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高660億円643億円
営業利益104億円97億円
純利益61億円61億円
1株あたり配当¥115¥115

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は223億円、営業利益は40億円。前年の2024年1Qと比べると、営業収益は+72.9%、営業利益は+263.6%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q19914
2024年1Q129118.58
2024年2Q1381510.99
2024年3Q831315.79
2024年4Q1918
2025年2Q2043014.719
2025年4Q2153717.225
2026年2Q2645320.133
2026年4Q3794411.628
2027年1Q2234017.925

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、営業収益は7億円から643億円へ91.9倍に増えた。直近期の営業利益率は15.1%。純利益は3期連続で増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
西日本支店(現 大阪支店)を開設
2019年3月7−2−1
2020年3月4621
福岡支店を開設
2021年3月120−7−76
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年3月29628104
広島オフィスを開設
2023年3月3963524
2024年3月5414934
2025年3月419676116.044
2026年3月643978715.161

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益643億円のうち、営業利益として残るのは97億円15.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は61億円、売上の9.5%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を下回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.4%504億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.5%42億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.1%97億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.5pt
15.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比10.0pt
9.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+12.6pt
22.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−3億円期末の手元現金は71億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2021年3月2778−11454
2022年3月−8261−22286
2023年3月37−8499138
2024年3月−267−2256127
2025年3月−265−122989
2026年3月0−3−1671

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は1,123億円。このうち返さなくてよい自己資本が288億円で、自己資本比率は25.5%(業種中央値34.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年3月22272153.0
2020年3月39073831.9
2021年3月409243855.8
2022年3月29813216644.1
2023年3月48417830636.7
2024年3月75721154627.9
2025年3月1,05825280623.8
2026年3月1,12328883525.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
71億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
241億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
835億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
47
/ 100
安定性自己資本比率17 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業収益成長率37社中4位あたり、逆に低いのは営業利益率37社中25位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
22.5%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
15.1%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
25.5%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率上位前期からの売上の伸び
53.5%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 4.3%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,703で、1年前と比べて+17.1%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥2,703-1.6%1ヶ月-0.3%1年+17.1%時価総額215億円
過去52週の値幅
安値¥2,155高値¥3,570

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.2倍
PER (会社予想)7.1倍
PBR1.41倍
配当利回り4.25%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+9.1%上昇、本日は+6.3%と急伸。52週高値3570円に迫る2915円まで上昇し、25日線2707円を+7.7%上回る。出来高は41万株と直近平均を大きく上回り、買いが集中。200日線2662円も明確に超えており、中期トレンドも強気。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER7.10倍は業界平均12.07倍を下回り割安。PBR1.47倍は平均1.38倍とほぼ同水準。配当利回り8.42%は平均2.72%を大幅に上回り魅力的。ROE22.5%と高収益。業績は市況により変動するが、直近は増収増益。割安だが市況リスクに注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.2倍14.3倍
PER (予想)7.1倍
PBR1.41倍1.43倍
ROE22.5%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり115で、前期から+35.3%いまの株価に対する利回りは4.25%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥115
1株あたり
配当利回り
4.25%
いまの株価に対して
配当性向
31.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月5024.6
2025年3月8570.032.7
2026年3月11535.331.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥115

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,339人。区分でいちばん多いのは事業法人67.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が68.9%を占め、残る31.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人68.068.367.967.5
個人・その他15.413.217.721.4
外国法人7.27.45.96.9
証券会社3.46.34.72.8
金融機関6.04.83.71.3
外国人個人0.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01SBIノンバンクホールディングス株式会社61.96
02石井 良明2.80
03株式会社オートパンサー2.08
04株式会社イシイ1.36
05BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.07
06日本証券金融株式会社0.94
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.93
08BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.88
09BARCLAYS CAPITAL SECURITIES LIMITED (常任代理人 バークレイズ証券株式会社)0.79
10楽天証券株式会社共有口0.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-04-10
    SBIノンバンクホールディングス株式会社
    変更報告
    62.25%
    -1.20pt
  • 2026-04-08
    SBIノンバンクホールディングス株式会社
    新規の大量保有報告
    62.25%
    -1.20pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+821%、1株純資産は8期で+544%。直近期のROEは22.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年3月−53279
2020年3月293089.9
2021年3月−1,934336
2022年3月730926133.5
2023年3月1661,14215.87.73.2
2024年3月2221,35617.78.624.6
2025年3月2811,59519.05.932.7
2026年3月3821,80022.56.631.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額221百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤公平代表取締役 会長兼社長6512,000
階戸雅博取締役副社長(管掌 事業開発本部)538,000
吉原寛常務取締役(管掌 管理本部)6220,000
鈴木治常務取締役(管掌 営業本部)63
真鍋修平取締役(管掌 経理部、財務部)616,800
粟野公一郎取締役44
西堀耕二取締役70
神山聡常勤監査役65
青木泰岳監査役47
林清隆監査役69
村上由樹45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51346019539
社外取締役522224
監査役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,070字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、主に航空機、船舶等を対象としたオペレーティング・リース事業に投資するファンドの組成・販売を行っております。 当社グループの事業セグメントは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、オペレーティング・リース事業としております。当社グループの事業セグメントは、オペレーティング・リース事業のみの単一セグメントでありますが、事業の概要については、提供するサービスで区分して記載しております。なお、オペレーティング・リース事業における各サービスは、(1)ファンド事業、(2)ゼネラルアビエーション事業及び(3)プリンシパルインベストメント事業の3つに細分しております。 (1) ファンド事業 本事業では、当社子会社(SPC(注1))が業務執行組合員となる任意組合契約(注2)における投資家からの出資金、もしくは匿名組合契約(注3)を通じた投資家からの出資金及び金融機関からの借入金にて、航空機、船舶等の大型の償却資産を購入し、航空会社や海運会社等の借り手(レッシー)にオペレーティング・リース形式で賃貸(注4)する事業を行います。リース満了時には、リース物件を市場で売却する等により、キャピタルゲインの獲得を目指します。当社は、リース事業案件の組成及び管理並びに任意組合へのリース物件売却、投資家への匿名組合出資持分の販売を行うことで、手数料や売却の収益を得ております。 任意組合方式の場合、組合員(投資家)による出資金により調達した資金でリース物件を購入(注5)し、借り手(レッシー)にオペレーティング・リース形式で貸し付ける事業を行います。当社はリース物件を航空会社等から購入し、当社子会社(SPC)が業務執行組合員となる任意組合へ譲渡します。任意組合のため、リース事業の損益等は投資家に帰属することになります。当社は、組成や事業管理による手数料、当該リース事業に係る航空機等の任意組合への販売額を売上高に計上しております。 匿名組合方式の場合、匿名組合の営業者となる当社子会社(SPC)において、リース物件を取得し、オペレーティング・リース事業を行います。当社は当該リース事業に係る匿名組合出資持分の私募の取扱いを行うほか、リース開始時点で、当社が一時的に立替取得し、貸借対照表の「商品出資金」に計上するとともに、当該匿名組合出資持分を投資家に譲渡します。当社が、投資家に、匿名組合出資持分を譲渡することで、リース事業の損益等が投資家に帰属することになります。当社は、案件組成や、当該リース事業に係る匿名組合出資持分を販売すること等による手数料を売上高に計上しております。 なお、当社においては、JOL(注6)及びJOLCO(注7)という契約終了時の条件が異なるリース取引を用いて法人投資家向けファンドを組成しておりますが、現時点においては、主に、JOLには任意組合方式、JOLCOには匿名組合方式を組み合わせることでファンド組成を行っております。 (注1)SPCとは、「特別目的会社(Special Purpose Company)」の略であります。当社では、当該ファンド事業を行う場合には、当該事業の損益及び収支等を明確にするために、個別案件ごとにSPCを利用しております。 (注2)任意組合契約とは、民法第667条第1項に定義されており、2人以上の組合員が出資を行い、かつ共同で事業を営むことで生ずる損益を出資割合に応じて分配することが民法上定められている契約です。 (注3)匿名組合契約とは、商法第535条乃至第542条に規定されており、匿名組合員が営業者の行う事業のために出資をなし、その営業により生ずる損益を分配することを約する契約です。そのため、匿名組合事業から発生する損益は、全て匿名組合員に帰属します。 (注4)本事業における「オペレーティング・リース取引」とは、一般的に「日本型オペレーティング・リース」と呼ばれております。詳細は「(参考)一般的なオペレーティング・リースファンド(匿名組合方式)の仕組み」をご参照ください。 (注5)米国の航空会社にリースを行う場合は、米国の規制により航空機の所有者は米国籍であることが求められるため、リース物件を信託財産とする信託受益権を購入し、米国信託会社を介してリース形式で貸し付けを行います。この当社が引き受けた信託受益権相当額等を貸借対照表の「販売用航空機等」に計上しております。 (注6)JOLとは、Japanese Operating Leaseを略したもので、借り手(レッシー)に購入選択権がない日本型オペレーティング・リースを指します。リース契約期間が満了し、リース物件の売却によって得た損益を投資家に分配した時点で事業が終了します。 (注7)JOLCOとは、Japanese Operating Lease with Call Optionを略したもので、購入選択権付日本型オペレーティング・リースを指します。具体的には、借り手(レッシー)がリース契約期間の途中でリース物件を購入できるという選択権(オプション)が付与された日本型オペレーティング・リースの一種であります。借り手(レッシー)が購入選択権を行使した場合、その時点で事業が終了する可能性があり、購入選択権が行使されない場合はJOLと同様にリース物件の売却によって事業が終了します。 当社グループのファンド事業案件における任意組合方式及び匿名組合方式の内容を事業系統図で示すと以下のとおりです。なお、本説明は、当社の基本的なファンド事業の内容をご理解いただくためのものであり、案件によって、仕組みが異なる場合があります。 [事業系統図] ① 任意組合方式 (注)複数の投資家となる場合があります。 ② 匿名組合方式 任意組合方式による業務の流れ(案件受注からリース満了まで)は以下のとおりです。なお、本説明は、当社の基本的なファンド事業の内容をご理解いただくためのものであり、案件によって異なる場合があります。 業務   業務内容   売上高の計上区分   売上高の計上時期 案件の受注   入札又は個別交渉により、航空会社等である借り手(レッシー)から、リース事業を受注することで、当社の業務を開始します。 受注に際しては、借り手(レッシー)が要求するリース条件、投資家への販売予定額等の諸条件を総合的に勘案します。 リース物件の仕入及びリース開始   当社がリース物件を購入し、リース取引が開始されます。   受取リース料   リース物件の購入時点から任意組合への売却時点まで 譲渡(販売)   リース事業に出資する投資家を募り、投資家は任意組合に出資を行います。任意組合は当社からリース物件を購入します。   リース物件の販売 リース事業組成に係る手数料   任意組合にリース物件の引き渡しを行った時点 案件管理(管理)   リース事業運営上必要とされる管理業務を行います。   リース事業の運営・管理に係る手数料   管理期間に対応した額を売上計上 リース満了(売却等)   リース期間満了後、リース契約の更新やリース物件の売却を行います。   リース期間満了後におけるリース物件の売却等に係る手数料   リース期間満了後、リース物件の売却等を実施した時点 匿名組合方式による業務の流れ(案件受注からリース満了まで)は以下のとおりです。なお、本説明は、当社の基本的なファンド事業の内容をご理解いただくためのものであり、案件によって異なる場合があります。 業務   業務内容   売上高の計上区分   売上高の計上時期 案件の受注及び組成(組成)   入札又は個別交渉により、航空会社、海運会社等の借り手(レッシー)から、リース事業を受注することで、当社の業務を開始します。 受注に際しては、借り手(レッシー)が要求するリース条件、金融機関からの借入条件、投資家への販売予定額等の諸条件を総合的に勘案し、SPCにおいて、ファンドを組成します。   ファンド組成に係る手数料(注2)   「私募の取扱い」の場合、SPCが、投資家から匿名組合契約に基づく出資を受け入れ、リースを開始した時点 私募の取扱い(販売)   リース開始日以前は、投資家に対してSPCの匿名組合契約に基づく出資持分の勧誘(販売)を行います。この勧誘行為は、金融商品取引法上、有価証券の私募の取扱いに該当します。 リース開始(組成)   リース契約に基づき、SPCにおいて、ファンド事業が開始されます。(未販売分(注1)がある場合は、引受出資) 譲渡(販売)   リース開始日以後、SPCに出資持分の未販売分がある場合には、投資家に対して、当社が取得した当該持分を譲渡(販売)します。この譲渡行為は、金融商品取引法上、有価証券の売買に該当します。   ファンド組成に係る手数料(注2) 投資家への販売に係る手数料   当社が、投資家と匿名組合契約の地位譲渡契約を締結し、投資家から譲渡代金の入金があった時点(注3) 案件管理(管理)   ファンド事業の運営に係る匿名組合契約に基づく報告、SPCの会社運営上必要とされる管理業務を行います。   ファンドの運営・管理に係る手数料   管理期間に対応した額を売上計上 リース満了(売却等)   リース期間満了後、リース物件の売却、借入金の返済等を行い、残余財産を投資家に分配します。   リース期間満了後におけるリース物件の売却等に係る手数料   リース期間満了後、リース物件の売却、借入金の返済等を行い、残余財産を投資家に分配した時点 (注1)リース開始日時点でSPCに匿名組合出資持分の未販売分がある場合には、当社は、投資家に譲渡(販売)することを前提に一時的に匿名組合出資持分の引き受けを行います。当該引受金額は、貸借対照表の「商品出資金」に計上しております。 (注2)当社はSPCからリースを開始した時点で手数料を収受しますが、投資家からの入金時まで貸借対照表の「契約負債」に計上し、投資家からの入金時点で売上を認識いたします。 (注3)地位譲渡があった場合には、SPCからファンド組成に係る手数料としての売上を認識する他、販売に係る手数料を投資家より収受いたします。この投資家から収受した金額は、損益計算書の「商品出資金売却益」に計上いたします。 (参考)一般的なオペレーティング・リースファンド(匿名組合方式)の仕組み ①投資家は、案件ごとに設立されるSPC(当社子会社であってリース事業の営業者であり、以下「営業者」という。)と匿名組合契約を締結し、航空機、船舶等のリース物件価格の約30%(注1)相当額の出資を行います。 ②営業者は、金融機関とのノンリコースローン契約(注2)により、リース物件価格の約70%(注3)相当額の借入を行います。 ③営業者は、①の出資金及び②の借入金により、メーカー等からリース物件を購入します。 ④営業者は、リース物件を借り手(レッシー)にリースし、リース事業を開始します。 ⑤借り手(レッシー)は、リース契約に基づき、リース料を営業者に支払います。 ⑥営業者は、収受した⑤のリース料により、②の借入金元本及び利息を金融機関に返済します。 ⑦営業者は、定められた期間ごとに匿名組合事業(リース事業)の決算を行い、その事業損益を出資割合に応じて投資家に分配します。 ⑧リース期間終了後、営業者はリース物件を市場等で売却し、売却代金から②借入金等債務返済後の残余金額を、出資割合に応じて投資家に現金分配します。 (注1)案件により当該比率は異なります。 (注2)ノンリコースローン契約とは、借入金の返済原資を借入人(営業者)が保有する特定の資産(リース物件)から生ずる将来のキャッシュ・フロー(リース料や資産の売却代金等)に限定し、借入人の他の資産には遡及させない借入契約をいいます。 (注3)案件により当該比率は異なります。また、借入を行わない場合もあります。 なお、オペレーティング・リースを活用したリース事業の損益は、リース期間前半には、定率法を採用することによる減価償却費等の費用が、収益よりも先行して発生するため赤字となる傾向にあります。一方、リース期間後半には減価償却費等が減少するため、黒字となる傾向にあります。また、リース満了時には、リース物件を再販市場で売却すること等により、投資回収及びキャピタルゲインの獲得が期待できます。 (2) ゼネラルアビエーション事業 本事業では、ゼネラルアビエーション(注)業界の運航会社等を借り手(レッシー)としたリース事業案件の組成及び管理並びに投資家への販売までの一連の業務を行うことにより、手数料等の収益を得ております。また、需要家である航空会社に向けて、ヘリコプターを含む小型航空機等の機材の販売及びリースを行っており、当社は各取引において収益を得ております。 リース事業案件については、運航会社等の借り手(レッシー)にオペレーティング・リース形式で償却資産であるヘリコプターを含む小型航空機を賃貸するスキームを組成し、投資家に対して、譲渡をしております。リース期間中のリース料収入によるインカムゲイン、リース満了時のリース物件売却等によるキャピタルゲインが投資家に帰属する仕組みであります。 リース事業案件の特性としては、一機当たりの機体価格が航空機投資としては少額かつリース期間5年程度であることから、投資家は、比較的少額かつ短い投資期間で、リース料収入によるインカムゲイン、リース満了時のキャピタルゲインを得ることが可能となります。 オペレーティング・リース取引を利用した商品のスキームについては、以下の事業系統図となります。なお、本説明は、当社の基本的なゼネラルアビエーション事業の内容をご理解いただくためのものであり、案件によって、仕組みが異なる場合があります。 (注)民間航空のうち、航空会社による定期航空運送路線を除いた航空の総称であります。 [事業系統図] (3) プリンシパルインベストメント事業 本事業では、当社子会社が金融機関及び当社からの借入金にて、航空機、船舶等の大型の償却資産を購入し、航空会社や海運会社等の借り手(レッシー)にオペレーティング・リース形式で賃貸する事業を行います。リース満了時には、リース物件を市場で売却する等により、キャピタルゲインの獲得を目指します。本事業で受け取るリース料等を売上高に計上しております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,128字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、投資家、パートナー、借り手(レッシー)のみなさまへ、航空機・船舶等の価値ある優良資産を対象とした、魅力ある商品の組成、販売を行い、「100年企業への挑戦」の経営理念のもと、みなさまの持続的な成長に貢献できるよう事業に取り組んでおります。 当社グループは、上記の経営理念の下、安定・継続的事業成長を目指し、2027年3月期から2029年3月期までを対象期間とする中期経営計画において、以下の3つを事業の基本運営方針としております。 ① 平均10%+αの安定・継続的な経常利益成長 お客さま本位の販売、お客さまのニーズに応える商品組成、安定した商品残高を支える財務力を向上させ、安定・継続的な利益成長を目指す ② インテグリティ重視・安心安全・高度な専門性発揮 インテグリティ(注)重視の行動を基礎に、働く人・ステークホルダーにとって安心安全な、そしてお客さまに対して高度なソリューション提供力を発揮する会社を目指す ③ ステークホルダーから選ばれる企業へ お客さま・パートナー・株主・投資家それぞれの満足度向上を目指す (注)インテグリティ(integrity)とは、誠実、真摯、高潔などの概念を意味し、組織を率いるリーダーやマネジメントに求められる最も重要な資質とされています。 (2) 市場動向 わが国経済は、デフレ経済脱却に向けた経済対策の進捗により、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直し、設備投資も緩やかな増加傾向で推移するなど、総じて緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、輸出や生産は一進一退の動きとなり、米国の関税政策や中東情勢など海外要因による不確実性が引き続き景気の下押しリスクとして意識される状況となりました。 海外経済におきましては、米国の関税政策の動向やロシア・ウクライナ戦争や中東地域における地政学リスクの影響を受けつつも、全体としてはプラス成長を維持いたしました。各国における政策対応や民間需要の底堅さが景気を下支えする一方で、保護主義的な動きや金融市場の変動等により、先行き不透明な状況が継続いたしました。 このような経済環境のもと、当社グループの主要事業領域である航空業界におきましては、国際線を中心に旅客需要が引き続き高水準で推移し、総じて堅調な事業環境となりました。一方で、機材供給の遅延、部材不足、整備・人員面を含むサプライチェーン上の制約が継続しており、これらは航空会社各社の運航能力拡大や事業成長の制約要因となっています。また、2026年2月以降の中東情勢の緊迫化を背景とした燃油価格の高騰は、航空会社の収益性に影響を及ぼす可能性があり、今後の動向を注視していく必要があります。加えて、脱炭素化対応をはじめとする中長期的な経営課題への取り組みも引き続き求められております。 また、海運業界におきましては、中東地域を中心とした地政学リスクの深刻化、とりわけイラン情勢の緊迫化が主要な海上輸送路に大きな影響を及ぼしております。多くの船舶が遠回りの航路を選択せざるを得ず、輸送距離の延長と航海日数の長期化が生じていることで、市場全体で船舶の供給が絞られることとなり、運賃市況は高止まりしております。一方で、原油・エネルギー価格の高騰による燃料コストの上昇、紛争を契機とする保険料の上昇等が、海運各社の収益を圧迫する要因となりつつあり、今後の動向について注視していく必要があります。 <航空旅客需要の推移> * 出所:一般財団法人 日本航空機開発協会「令和6年度版 民間航空機関連データ集」より <海運需要の推移> * 出所:公益財団法人 日本海事広報協会「日本の海運 SHIPPING NOW 2025-2026」より 日本型オペレーティング・リース(JOL及びJOLCO)の市場規模は、2019年度において約6,200億円であったものが、新型コロナウイルス感染症に関する行動規制から航空機案件への投資家心理の冷え込みや、リース会社各社が新規の商品組成・販売に慎重になったこと等から、大きく縮小したものの、経済活動の再開等を受け回復・拡大し、2024年度は約8,500億円となり、コロナ禍前の市場規模を超えました。 2025年度には市場規模は1兆円を超え、2026年度以降の市場規模も順調に拡大していくとの予測もあります。 このような市場環境の中、2026年3月期の当社の組成金額は前年度比28.2%増の4,071億円、商品出資金等販売金額は前年度比で22.5%増の1,269億円と伸長いたしました。 * 出所:アンクパートナーズ合同会社 「マーケットニュース(ミニレポート) 2026年 JOLCOマーケットの動向調査「JOLCO+JOLの出資金額」」より当社作成 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、中長期的な企業価値の向上に向け、主に以下の課題に重点的に取り組んでまいります。 ①商品戦略 当社グループが安定・継続的な成長を実現するためには、国内外の経済・金融情勢、為替動向、地政学リスク等を踏まえつつ、多様なお客さまニーズに対応した付加価値及び競争力の高いオペレーティング・リース商品を提供していくことが重要であると認識しております。 JOLCO商品については、航空機、船舶・コンテナ等の対象資産に加え、通貨やリース期間等を組み合わせることで、多種多様な商品組成に取り組んでおります。今後も、強力なパートナーシップ及びグローバルネットワークを活用し、商品ラインナップの更なる拡充並びに市場環境の変化に対応した柔軟な商品提供体制の構築を進めてまいります。 JOL商品については、リース料収入による安定的な収益機会が得られる実物資産への事業投資であり、タックスマネジメント需要に加え、事業投資ニーズの取り込みを通じて事業基盤の拡大に注力してまいります。 ②営業基盤の拡大 当社グループでは、地域金融機関、証券会社、税理士及び会計士等のパートナーとの間で顧客紹介に係るビジネスマッチング契約を締結し、販売網の拡大に取り組んでおります。 当社グループの安定・継続的な成長のためには、有力パートナーとの提携拡大及びパートナーからの顧客紹介件数の増加が重要であると認識しております。 引き続き、新規パートナーとの提携拡大に加え、既存パートナーとの関係深化を図ることで、大口顧客へのアプローチを強化し、更なる営業基盤の拡大に努めてまいります。 ③資金調達手段の多様化及び安定化 当社グループの事業では、航空機・船舶等を中心としたJOLCO商品の組成における立替出資や、JOL商品の組成における航空機等の仕入に多額の資金を必要とします。そのため、資金調達の多様化及び安定化は、複数案件の同時組成や大型案件の組成を可能とし、当社グループの事業成長において重要な要素であると認識しております。 当社グループは立替出資及び仕入時に必要な資金の大半を金融機関からの借入により調達しております。このため、取引金融機関との取引枠拡大や新規金融機関との取引開始を通じて、資金調達の安定化を進めております。 また、金融機関借入に加えて、コマーシャル・ペーパー及び社債の発行等を通じた直接金融にも取り組み、資金調達手段の多様化も推進してまいります。 ④プロフェッショナル人材の確保及び育成 優秀な人材の確保は、当社グループにとりまして最も重要な課題の一つであると認識しております。安定・継続的な事業成長の実現には、高度な専門知識及び法人ビジネスの経験を有する人材の確保が必要不可欠となります。このため、オペレーティング・リース業界経験者や金融業界において法人ビジネス経験を有する人材等の積極的な採用を進めてまいります。 また、継続的な教育研修制度の充実や働きやすい業務環境の整備を通じて、従業員エンゲージメントの向上及び人材の長期定着を図ってまいります。 ⑤業務運営の安定化に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)等への取り組み 当社グループの取り扱う商品は、組合契約満了までの期間が概ね10年程度に及ぶものが多く、新規商品の組成及び販売拡大に伴い、期中管理等の業務量は累積的に増加します。このため、業務の効率化及び業務品質の更なる向上を図り、安定的な業務運営を持続させることを目的として、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に取り組んでまいります。 加えて、お客さまへの付加価値の高いソリューション提供を実現するため、AIの活用による業務の高度化及び効率化も推進してまいります。 ⑥コーポレート・ガバナンス・内部管理体制の強化 当社グループは、安定・継続的な事業成長に応じたコーポレート・ガバナンスの強化及び内部管理体制の充実が重要であると認識しております。内部統制システムの適切な運用及び継続的な改善を通じて、内部管理体制の更なる強化に努めてまいります。 (4) 成長戦略 当社グループは、安定・継続的事業成長を目指すにあたり、以下の基本方針のもと、成長戦略に取り組んでまいります。 ①お客さまニーズに対応できる事業基盤の拡充 日本型オペレーティング・リースに対するお客さまのニーズは、事業投資・純投資・タックスマネジメント等多種多様です。当社は、安定・継続的事業成長に向け、こうしたお客さまニーズに対応できる商品組成力の強化・営業基盤の拡大・提案力の充実に取り組んでおります。 お客さまニーズに的確に対応し、課題解決に貢献できるようソリューション力の強化に取り組みながら、事業基盤を拡充しつつ、安定・継続的に事業成長を目指してまいります。 ②多様な商品戦略・商品提供体制の充実 ファンド事業の商品組成においては、船舶ファイナンス世界大手のBNPパリバ銀行をはじめとする有力アレンジャーやパートナーとの協業により、お客さまにとって魅力ある商品の組成・提供に取り組んでいます。 JOLCO商品の組成においては、優良海運会社向け船舶JOLCO商品やエミレーツ航空向けの航空機JOLCO商品、JOL商品の組成においてはエールフランス航空向けJOL商品等、クレジットリスクを中心とした投資リスクを極力抑え、お客さまにとって魅力ある商品の拡充に注力しております。引き続き、JOLCO商品・JOL商品、航空機・船舶、円建て・ドル建て、リース期間の長・短等を組み合わせた多様な商品を取り揃え、1年を通じて安定した商品提供体制の充実に取り組んでまいります。 今後も、多様なお客さまニーズに対応するため、商品残高を適切に確保しながら、市況に合わせた柔軟な商品提供を行うとともに、クレジットモニタリング等のリスク管理体制も強化し、良質かつバランスの取れた商品の提供を目指してまいります。 ③パートナー及びSBIグループとの連携の深化 当社グループの事業基盤の拡大には、お客さまをご紹介いただく有力パートナーとのリレーションの構築が極めて重要となります。2026年3月期末時点において、445社の地域金融機関、証券会社、税理士・会計士事務所等のパートナーとビジネスマッチング契約を締結しております。引き続き、お客さまニーズに対応した多様かつ魅力ある商品の提供を通じて強固なリレーションの構築・拡大に取り組んでまいります。 また、SBIグループ各社との連携も、今後の当社グループの事業の強化において重要であり、案件組成における協業やSBIグループ各社との間における投資家の紹介等を推進し、その連携の深化に取り組んでおります。これらのネットワークを活用することで、効率性の高い事業運営体制を実現し、今後もこの水準を高位に保つべく事業運営に取り組んでまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、経常利益であります。2027年3月期の経常利益額は8,900百万円を予想しております。また、これに関連する商品出資金等販売金額及び商品組成金額も指標として重視しており、今後も安定・継続的に成長させるよう努めてまいります。
事業等のリスク8,710字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。当社のリスク管理体制については「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) ファンド事業におけるリスク ファンド事業では、当社の特別目的子会社(以下「SPC」という。)が金融機関からの借入及び投資家からの匿名組合契約又は任意組合契約に基づく出資金等により、航空機や船舶等のリース物件(以下「リース物件」という。)を購入し、オペレーティング・リース形式で賃貸することによりファンド(以下「オペレーティング・リースファンド」という。)を組成します。 ファンド事業においては、オペレーティング・リースファンドの組成にかかる手数料、当該ファンドの持分等(以下「ファンド持分等」という。)の投資家への販売にかかる手数料、ファンドの運営・管理にかかる手数料等が当社の収益となります。ファンド事業におけるリスクは、以下のとおりです。 ①借り手(レッシー)の業績悪化の影響を受けるリスク 借り手(レッシー)である航空会社等の業況が悪化し、SPCに対して契約条件どおりにリース料が支払われない場合には、当該ファンドの収益が悪化して、投資家の出資金元本が毀損する可能性があります。この場合、当社が組成するオペレーティング・リースファンドに対する投資家の投資意欲が低下し、当該ファンド持分等の販売額が減少することで、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、ファンド事業のリスクを投資家に十分に説明するとともに、借り手(レッシー)の選定及びリース物件についてのリスク審査等を慎重に行っております。また、借り手(レッシー)の業況悪化による法的倒産手続開始時等においては、借り手(レッシー)以外の第三者へのリース物件の販売等を行うことにより、オペレーティング・リースファンドの収益が悪化しないように適切な措置を講じていくこととしております。 このような措置をとったにもかかわらず、上記のような事態が生じた場合には、当初想定していたファンド持分等の販売ができなくなり、当社が受け取る手数料等が減少することとなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②リース物件の売却価格の変動リスク リース期間終了時に借り手(レッシー)がリース物件を購入しない場合には、当該リース物件について市場を通じて第三者に売却することとなり、当初想定していた売却価格より低い価格でしか売却できない場合は、オペレーティング・リースファンド事業の収益が悪化し、投資家の出資金元本が毀損する可能性があります。 当社は、案件組成時のリース物件の想定売却価格について、外部評価会社等に算定を依頼するなど客観的で、合理性を有するものと判断した価格を採用しております。しかしながら、上記のような場合には、以後に当社が組成するオペレーティング・リースファンドに対する投資家の投資意欲が低下し、ファンド持分等の販売額が減少することで、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③匿名組合出資持分等の在庫に関するリスク 当社は、オペレーティング・リースファンドの組成に際して、匿名組合契約にかかる出資持分を投資家に譲渡することを前提に一時的に取得する場合には、当該出資持分を貸借対照表の「資産の部」に「商品出資金」として取得価額で計上しております。また、任意組合方式の場合、投資家による出資完了後の任意組合への売却を前提に一時的に航空機等を取得し、貸借対照表に「販売用航空機等」として計上しております。 当社は、組成に際して、借り手(レッシー)の選定及びリース物件についてのリスク審査等を慎重に行うとともに、販売計画、見通しに基づく在庫管理に努めておりますが、当該商品出資金又は販売用航空機等を譲渡するまでの間に、リース物件の価額の下落、借り手(レッシー)の信用状況悪化、為替相場の変動等の事由により当該商品出資金又は販売用航空機等の価値が当社取得価額を下回った場合には、当該商品出資金又は販売用航空機等について評価損又は譲渡損を計上することとなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社が商品出資金又は販売用航空機等を一定の期限までに譲渡できなかった場合には、当社は当該譲渡にかかる手数料等を受け取ることができず、さらに当社が投資家と同様の立場においてファンド事業に関与することになるため、リース物件価額の下落等のリスクが顕在化した場合には、商品出資金及び販売用航空機等にかかる投資額の全部又は一部を回収できず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④為替相場に関する変動リスク 当社がSPC等から受け取る手数料等や任意組合から受け取る販売用航空機等の売却代金のうち、一部は外貨建てとなっております。当社は、為替予約取引により為替相場変動の影響を軽減するための措置を講ずるなどしておりますが、為替相場が円高になった場合には、受取額が当初の想定額よりも少なくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、案件組成時点より円高になっていた場合、JOLCO商品の経済性が悪化することにより投資家の投資意欲が低下し、当初想定していたファンド持分等の販売ができなくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 一方、為替相場が円安になった場合には、外貨建てによるリース物件やファンド持分等の購入に対する投資家の投資意欲が低下し、当初想定していた外貨建てのリース物件やファンド持分等の販売ができなくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤特定業種への依存に関するリスク 当社が取り扱うオペレーティング・リースファンドにおけるリース物件は、航空機、船舶及び船舶用コンテナであり、航空業界及び海運業界の設備投資動向にファンドの組成が影響を受ける可能性があります。その場合、組成するファンドの本数が減少するなどして、当初想定していたファンド持分等の販売ができなくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は、航空業界及び海運業界の動向等を注視し、環境に応じた柔軟な対応を行うことによりリスク低減に努めておりますが、各業界の業績次第では、投資家の借り手(レッシー)に対する信頼度の低下や、リース期間終了後の物件売却価格の低下が生じる可能性があるため、投資家の投資意欲が低下し、当初想定していたファンド持分等の販売ができなくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ファンド組成の遅延に関するリスク 当社が取り扱うオペレーティング・リースファンドの組成にあたっては、リース案件のアレンジャー、リース物件の売主(メーカー等)及び航空会社、海運会社等の借り手(レッシー)他、複数の当事者との間で合意形成が必要となります。そのため、各当事者の個別事情や当事者間の合意形成の遅れ等によりリース物件の購入の時期が当初想定していた時期より遅延する場合があります。その場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があり、特に任意組合への販売用航空機等の売却は、一件当たりの金額が多額であるため売上に与える影響が大きく、当初想定した時期より組成や販売が遅延した場合には、当該収入が翌期以降に後ろ倒しとなり、当社グループの売上高に影響する可能性があります。 ⑦特定取引先への依存に関するリスク 当社は、航空機にかかるオペレーティング・リース事業において、ファンド組成にかかるアレンジの多くを業務提携先であるABL Aviation(代表者 Ali Ben Lmadani、以下「ABL」という。)に委託しており、ABLは、自社のリソース等を活用しながら案件ソーシング業務、リース管理業務等を行っております。今後、何らかの事情により関係維持が困難となり、対応に時間がかかる場合には、その間、オペレーティング・リースファンドの組成や販売ができなくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、本書提出日現在、ABL・当社間の関係は良好であり、今後も、当社はABLを重要なビジネスパートナーとして関係を維持していく方針であります。 ⑧重要な契約に関するリスク 当社グループにおいて経営上重要な契約の概要は、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」の「(2)商標使用許諾契約」及び「(3)業務提携契約」に記載のとおりであります。当該契約が期間満了、解除、その他の理由に基づき終了した場合若しくは当社グループにとって不利な改定が行われた場合又は契約の相手方の経営状態が悪化したり、経営方針が変更されたりした場合には、当初想定していたオペレーティング・リースファンドの組成や当該ファンド持分等の販売ができなくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) ゼネラルアビエーション事業に関するリスク 当社では、ゼネラルアビエーション事業において、ヘリコプターを含む小型航空機を投資家又は事業者に販売又は賃貸するため、これらの資産を取得し、「販売用航空機等」又は「賃貸資産」として貸借対照表に計上しております。当該資産は、原則として取得後短期間で投資家へ譲渡、又は一定の賃貸期間を経て譲渡することを想定しておりますが、取得後に当該資産の価格に変動が生じたり、経済状況が著しく変化した場合には、当該資産の譲渡が困難となり、評価損を計上するなど、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 法的規制に関するリスク ①金融商品取引法等 匿名組合契約及び任意組合契約に基づくファンド持分等は、みなし有価証券(金融商品取引法第2条第2項)に該当し、私募の取扱いや売買により投資家に譲渡するためには、金融商品取引法等の規制を遵守するとともに、第二種金融商品取引業の登録(金融商品取引法第29条)が必要となります。法定の要件(金融商品取引法第52条)に該当した場合、当社に対し、登録取消しがされ、又は業務停止等が命じられることがあります。当社は、ファンド事業を遂行するにあたり、各法令等について、関連する社内規程の制定及び社員教育の徹底、弁護士等外部専門家の活用など、法令、コンプライアンスを遵守するための体制構築をしており、本書提出日現在において、かかる登録取消し又は業務停止の事由に該当する事実はないと認識しております。今後、当社が何らかの事由により登録取消し又は業務停止等の行政処分等を受けた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②税務その他関連する法令 当社が取り扱うオペレーティング・リースファンドは、現行の税務、会計その他当該商品に関する法令等に基づき組成を行っております。当社は、ファンド組成時に、税理士、弁護士他、事業に関する専門家から意見書を取得し、関連する法令等の内容及びその法解釈について必要な検証を行っております。しかしながら、将来、当該法令等が改正される、若しくは新たに制定されることにより課税の取扱いに変更が生じる場合等、当該ファンドに対する投資家の投資意欲が低下して、当初想定していたファンド持分等の販売ができなくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 金融市場及び世界経済の混乱によるリスク 金融市場の信用収縮や世界的な景気後退、国際紛争、大規模自然災害等の発生により金融市場や世界経済に混乱をきたす事象が生じた場合には、オペレーティング・リースファンドの組成やファンド持分等の販売が困難となる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 資金調達に関するリスク 当社は、オペレーティング・リースファンドの組成資金や運転資金の一部を金融機関からの借入金や社債の発行によって調達しておりますが、経済状況の悪化等何らかの理由により、借入及び社債の発行ができなくなった場合には、ファンドの組成が困難となる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 財務制限条項に関するリスク 当社は、ファンド事業における機動的な案件組成資金の調達のため、金融機関とコミットメントライン契約及び当座貸越契約を締結しております。これらの契約には財務制限条項が付されているものがあり、当社の業績が悪化したこと等により財務制限条項に抵触した場合には、借入返済について期限の利益を喪失する可能性があり、当社の資金繰り等が悪化し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、財務制限条項の内容及び資金調達枠の総額等については、「第2 事業の状況 5 重要な契約等 (1)ローン契約に付される財務上の特約」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係)」をご参照ください。 (7) 連結の範囲に関するリスク 当社が組成するオペレーティング・リースファンドの多くは、匿名組合契約を用いたストラクチャーによっており、当該組成案件の匿名組合の営業者として利用するSPCについては、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第5条第1項第2号に基づき、連結の範囲に含めることで利害関係人の判断を著しく誤らせるおそれがある子会社と判断し、連結の範囲から除外しております。 今後、SPCやストラクチャーに利用する他の事業組合について、連結の範囲に関する会計基準が改正された場合や何らかの事由によりファンド持分等の売却が困難となった場合には、当社グループの連結の範囲に変更が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 固定資産の減損損失計上のリスク 当社は、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しており、当社グループが保有する航空機・船舶等の固定資産の時価が著しく下落した場合や収益性が悪化した場合には減損損失を計上することとなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 訴訟等に関するリスク 当社は、ファンド事業に関わる投資家や紹介者などの取引先等より法的手続等を受ける可能性があります。万一、取引先等から訴訟を提起され当社に不利な結果になった場合や訴訟内容に起因する社会的信用の低下が生じた場合には、当社グループの経営成績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (10)情報漏洩に関するリスク 当社は、オペレーティング・リースファンドを組成し、投資家に対して当該ファンド持分等を販売しており、投資家及び借り手(レッシー)の機密情報及び秘匿性の高い情報(以下「機密情報等」という。)を取り扱っております。そのため、投資家及び借り手(レッシー)から入手した機密情報等が漏洩することがないように、情報セキュリティに関する社内規程や個人情報保護関連の規程・規則を整備、運用・モニタリングするとともに、役職員への継続的な研修等を通じて、情報管理の徹底を図っております。しかしながら、機密情報等の紛失・漏洩・不正利用及び外部からの不正アクセス等不測の事態によって、重大な情報漏洩等が発生した場合、損害賠償の支払いや当社グループへの信頼の失墜等により事業活動に支障が生ずることとなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)人材の確保及び育成に関するリスク 当社は、ファンド事業の拡大に伴い、優れた人材の確保・育成が重要な課題であると考えており、積極的に人材の採用及び育成を進めております。当社の事業においては、高度な専門性が要求されることから、優秀な人材の確保及び育成が計画どおりに進捗しない場合には、事業の拡大が困難となり、当社グループの経営成績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (12)SBIグループとの関係について ①SBIホールディングス株式会社との関係等 当連結会計年度末において、当社の親会社であるSBIホールディングス株式会社は、SBIホールディングス株式会社の100%子会社であるSBIノンバンクホールディングス株式会社を通じて間接的に当社発行済株式総数の61.96%を保有しています。そのため、当社役員の選任・解任、他社との合併等の組織再編、定款の変更や剰余金の処分等の当社の株主総会決議の結果に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社は、取締役7名のうち2名を独立社外取締役とし、監査役3名のうち2名を社外監査役(うち1名は独立社外監査役)とするなど、社外役員の積極的な登用により独立性の担保を図っておりますが、その場合においても株主総会の承認を必要とする事項についてSBIホールディングス株式会社が影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は事業戦略の策定、ビジネス判断等経営上の意思決定は自ら行っており、親会社による事前承認事項はありませんが、SBIホールディングス株式会社が決定したSBIグループ企業としての全体的な事業戦略を勘案した方針が、直接又は間接を問わず当社の事業戦略等に影響を与える可能性があります。また、SBIホールディングス株式会社及び他のSBIグループ企業に起因して生じた財務内容、信用状況、業績等に関するマイナスイメージ等について、当社も同一視され、レピュテーションリスクが生じるおそれがあり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②「SBI」の商標使用について 当社は、SBIホールディングス株式会社から商標使用の許諾を得て「SBI」の名称を使用しております。 当社が、SBIホールディングス株式会社の子会社・関連会社等でなくなった場合等には、「SBI」の商標を使用できない、又は使用条件が変更され若しくは制限を受ける可能性があります。この場合には、当社グループの経営成績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ③SBIグループ企業との取引について 当社は、2026年3月期において以下のSBIグループ企業を主な取引先として取引を行っております。 SBIグループ企業の各社との取引にあたっては、一般株主との利益相反関係が発生するリスクを踏まえ、取引の適正を確保するため「関連当事者取引管理規程」に関連当事者取引に関する手続きを定めるとともに、当社の取締役会において取引の合理性(必要性)や取引条件の妥当性等の事項を審議の上、承認を得ることとしております。 SBIグループ企業との主な取引 会社名   取引内容   取引金額 (百万円)   取引条件の決定方法 SBIホールディングス株式会社   システムのライセンス取引や人事関係にかかる業務等   39   市場での取引価格を勘案し、交渉の上決定しております。 SBIマネープラザ株式会社   投資家候補先の紹介 賃貸料の支払等   51   市場での取引価格を勘案し、交渉の上決定しております。 株式会社SBI新生銀行 (注)   資金の借入及び利息の支払 借入に係る手数料の支払   支払利息 28 借入手数料 65   市場での取引価格を勘案し、交渉の上決定しております。 昭和リース株式会社   投資家候補先の紹介   69   市場での取引価格を勘案し、交渉の上決定しております。 (注)同行をアレンジャーとするシンジケーション方式による借入に係る支払利息及び手数料のうち同行の内訳を記載しております。当該借入に係る期末借入残高の総額は5,000百万円(うち同行の内訳1,908百万円)であります。 ④SBIグループ企業との人的関係について 本書提出日現在、SBIグループ企業から4名の出向者を受け入れております。 (13)配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題と認識しており、配当については、強固な事業基盤の構築を行いながら、安定・継続的な利益成長と財務上の安全性、今後の事業環境等を総合的に勘案し決定する方針です。 しかしながら、事業環境、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況により、配当を実施できない可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は100,063百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,321百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が1,841百万円、前渡金が5,965百万円、販売用航空機等が10,336百万円それぞれ減少しましたが、商品出資金が24,584百万円増加したことによるものであります。 固定資産は12,201百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,166百万円増加いたしました。これは主に、賃貸資産が減価償却により659百万円減少しましたが、繰延税金資産が1,677百万円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は112,264百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,487百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は58,116百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,689百万円減少いたしました。これは主に、未払法人税等が695百万円、契約負債が1,633百万円それぞれ増加しましたが、短期借入金が7,500百万円、1年内返済予定の長期借入金が8,130百万円それぞれ減少したことによるものであります。 固定負債は25,396百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,597百万円増加いたしました。これは主に、社債が6,000百万円、長期借入金が9,597百万円それぞれ増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は83,512百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,908百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は28,752百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,579百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益6,051百万円、繰延ヘッジ損益の減少976百万円及び剰余金の配当1,735百万円によるものであります。 ②経営成績の状況 当社グループは、お客様、パートナー、借り手(レッシー)のみなさまに航空機・船舶等の価値ある優良資産を対象とした魅力あるオペレーティング・リース商品の組成及び販売を行い、「100年企業への挑戦」という経営理念のもと、みなさまの持続的な成長に貢献できるよう事業に取り組んでおります。 当連結会計年度におけるわが国経済は、デフレ経済脱却に向けた経済対策の進捗により、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直し、設備投資も緩やかな増加傾向で推移するなど、総じて緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、輸出や生産は一進一退の動きとなり、米国の関税政策や中東情勢など海外要因による不確実性が引き続き景気の下押しリスクとして意識される状況となりました。 海外経済におきましては、米国の関税政策の動向、ロシア・ウクライナ戦争や中東地域における地政学リスクの影響を受けつつも、全体としてはプラス成長を維持いたしました。各国における政策対応や民間需要の底堅さが景気を下支えする一方で、保護主義的な動きや金融市場の変動等により、先行き不透明な状況が継続いたしました。 このような経済環境のもと、当社グループの主要事業領域である航空業界におきましては、国際線を中心に旅客需要が引き続き高水準で推移し、総じて堅調な事業環境となりました。一方で、機材供給の遅延、部材不足、整備・人員面を含むサプライチェーン上の制約が継続しており、これらは航空会社各社の運航能力拡大や事業成長の制約要因となっています。また、2026年2月以降の中東情勢の緊迫化を背景とした燃油価格の高騰は、航空会社の収益性に影響を及ぼす可能性があり、今後の動向を注視していく必要があります。加えて、脱炭素化対応をはじめとする中長期的な経営課題への取り組みも引き続き求められております。 また、海運業界におきましては、中東地域を中心とした地政学リスクの深刻化、とりわけイラン情勢の緊迫化が主要な海上輸送路に大きな影響を及ぼしております。多くの船舶が遠回りの航路を選択せざるを得ず、輸送距離の延長と航海日数の長期化が生じていることで、市場全体で船舶の供給が絞られることとなり、運賃市況は高止まりしております。一方で、原油・エネルギー価格の高騰により燃料コストの上昇、紛争を契機とする保険料の上昇等が、海運各社の収益を圧迫する要因となりつつあり、今後の動向について注視していく必要があります。 このような環境の中、商品組成においては、船舶ファイナンス世界大手のBNPパリバ銀行等、有力なアレンジャーとの協業やSBI新生銀行グループとの協業により、優良海運会社向けの船舶JOLCO商品やエミレーツ航空向けの航空機JOLCO商品、エールフランス航空向けのJOL商品等、クレジットリスクを中心とした投資リスクを極力抑えた組成に取り組むとともに、お客様にとって魅力ある商品ラインナップの拡充に注力してまいりました。 商品販売においては、JOLCO商品は、お客様にとって経済性のよい商品残高の積み上げを行い、多様な商品を安定的に供給できる体制の構築に努め、有力パートナーとともに優良顧客の開拓・販売を推進した結果、期初計画を大きく上回る販売実績となりました。また、JOL商品については、お客様ニーズを的確にとらえた組成・提案・販売に取り組み、当初計画どおり累計8機を販売いたしました。 また、当社はJOL商品及びJOLCO商品の組成に際し、商品仕入及び一時的な立替出資を行っておりますが、必要な事業資金の調達は短期の銀行借入を中心に行っており、今後の事業基盤拡大のためには資金調達の多様化及び安定化が財務戦略上の課題となります。当連結会計年度においては、当該課題に向けた取り組みとして、2025年12月に普通社債6,000百万円を発行いたしました。 これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高64,257百万円(前連結会計年度比53.3%増)、営業利益9,730百万円(同44.6%増)、経常利益8,681百万円(同42.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6,051百万円(同37.9%増)となりました。 また、商品組成金額は407,195百万円(前連結会計年度比28.2%増)、商品出資金等販売金額は126,930百万円(同22.5%増)となりました。 なお、当社グループはオペレーティング・リース事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,841百万円減少し、7,094百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、13百万円の収入超過(前連結会計年度は26,506百万円の支出超過)となりました。これは主に、棚卸資産の増加額14,246百万円及び法人税等の支払額3,164百万円により資金が減少した一方で、税金等調整前当期純利益8,652百万円、減価償却費679百万円、前渡金の減少額5,965百万円及び契約負債の増加額1,633百万円などにより資金が増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、254百万円の支出超過(前連結会計年度は123百万円の支出超過)となりました。これは主に、関係会社株式の取得による支出215百万円及び関係会社出資金の払込による支出20百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、1,605百万円の支出超過(前連結会計年度は22,931百万円の収入超過)となりました。これは主に、長期借入れによる収入10,100百万円、社債の発行による収入5,969百万円により資金が増加した一方で、短期借入金の純減少額7,500百万円、長期借入金の返済による支出8,632百万円及び配当金の支払額1,733百万円により資金が減少したことによるものであります。 ④組成及び販売の実績 当社グループはオペレーティング・リース事業の単一セグメントであるため、事業別に記載しております。 a.組成実績 当社グループの売上高の大半を占めるファンド事業における組成実績は以下のとおりであります。 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) JOL商品組成金額    (百万円)   35,882   66.0 JOL商品組成件数    (件)   7   87.5 JOLCO商品組成金額(百万円)   371,312   141.1 JOLCO商品組成件数(件)   38   146.2 (注)商品組成金額は、当連結会計年度中に組成したオペレーティング・リースファンドにおけるSPCの借入金額と匿名組合出資金額の合計額もしくはリース物件取得相当額であります。 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績を事業別に示すと、以下のとおりであります。 事業の名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) ファンド事業(百万円)   62,577   155.5 JOL商品   51,638   158.7 JOLCO商品   10,939   142.2 ゼネラルアビエーション事業(百万円)   671   101.7 プリンシパルインベストメント事業 (百万円)   1,008   98.4 合計   64,257   153.3 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額 (百万円)   割合(%)   金額 (百万円)   割合(%) LS-Aviation DAL16 事業組合   -   -   8,318   12.9 LS-AFR14 事業組合   -   -   6,557   10.2 フクダホールディングス㈱   -   -   6,495   10.1 LS-Aviation DAL15 事業組合   8,434   20.1   -   - LS-Aviation DAL14 事業組合   8,013   19.1   -   - LS-Aviation DAL13 事業組合   7,935   18.9   -   - LS-AFR7 事業組合   6,177   14.7   -   - なお、ファンド事業において当社が販売した商品出資金等の販売金額は以下のとおりであります。 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 商品出資金等販売金額(百万円)   126,930   122.5 (注)商品出資金等販売金額は、オペレーティング・リースファンドにおける匿名組合投資家出資金額もしくは任意組合投資家出資金額であります。 (参考情報) 投資情報としての有用性の観点から、参考情報として第5期から第9期(当連結会計年度)までのファンド事業における組成金額及び商品出資金等販売金額をリース対象資産別に下記に記載しております。また、ビジネスマッチング契約パートナー数についても記載しております。 組成金額(百万円)   第5期   第6期   第7期   第8期   第9期 (当連結会計年度) 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 JOL商品 (航空機)   18,490   24,129   42,327   54,378   35,882 JOLCO商品   138,644   178,417   239,282   263,219   371,312 (航空機)   76,162   40,978   174,227   76,645   150,953 (船舶・コンテナ)   62,482   137,439   65,054   186,573   220,359 合計   157,135   202,547   281,609   317,597   407,195 商品出資金等販売 金額(百万円)   第5期   第6期   第7期   第8期   第9期 (当連結会計年度) 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 JOL商品 (航空機)   25,056   32,913   46,880   35,463   49,557 JOLCO商品   30,946   45,475   37,672   68,158   77,372 (航空機)   20,235   5,854   16,931   33,587   25,737 (船舶・コンテナ)   10,711   39,620   20,740   34,571   51,634 合計   56,002   78,389   84,553   103,621   126,930 第5期   第6期   第7期   第8期   第9期 (当連結会計年度) 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 ビジネスマッチング契約パートナー数 累計(期末時点)   179   260   337   383   445 (注)ビジネスマッチング契約パートナーは、地域金融機関や税理士・会計士事務所など投資家紹介の契約締結先であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりです。 b.経営成績の状況 (売上高) 当連結会計年度の売上高は64,257百万円(前連結会計年度比22,341百万円の増加)となりました。これは主としてJOL商品の航空機8機(前連結会計年度は5機)を販売したことによるものであり、詳細につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載のとおりです。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は50,333百万円(前連結会計年度比18,871百万円の増加)となりました。これは主としてJOL商品である航空機の販売額の増加に伴い販売に係る原価が18,567百万円増加したことによるものです。この結果、当連結会計年度の売上総利益は13,924百万円(前連結会計年度比3,470百万円の増加)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は4,193百万円(前連結会計年度比468百万円の増加)となりました。これは主として人件費が182百万円、支払手数料が193百万円、租税公課が84百万円それぞれ増加したことによるものです。支払手数料の増加は、商品出資金等販売金額の増加により顧客紹介手数料が増加したことによるものです。 この結果、当連結会計年度の営業利益は9,730百万円(前連結会計年度比3,001百万円の増加)となりました。 (営業外収益・営業外費用、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は465百万円(前連結会計年度比18百万円の増加)となりました。これは主として受取利息が24百万円増加したことによるものです。 営業外費用は1,514百万円(前連結会計年度比423百万円の増加)となりました。これは主として支払利息が352百万円、借入に係る支払手数料が96百万円それぞれ増加したことによるものです。支払利息の増加は、商品の組成に係る期中の借入残高の増加及び借入利率の上昇によるものです。 この結果、当連結会計年度の経常利益は8,681百万円(前連結会計年度比2,596百万円の増加)となりました。 (特別利益・特別損失、法人税等合計、親会社株主に帰属する当期純利益) 前連結会計年度及び当連結会計年度において特別利益の計上はありません。 特別損失は28百万円(前連結会計年度比9百万円の増加)となりました。関係会社株式評価損を16百万円、関係会社清算損を11百万円それぞれ計上しております。 当連結会計年度の法人税等合計は2,600百万円(前連結会計年度比923百万円の増加)となりました。 この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は6,051百万円(前連結会計年度比1,663百万円の増加)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、ファンド事業やゼネラルアビエーション事業の運転資金(投資家への販売までの間、資金負担が必要な航空機等購入代金や商品出資金の立替出資等)の効率的な調達を行うため、コミットメントライン等の融資枠による金融機関からの借入及び社債の発行等による財務活動を行っており、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保しております。 当連結会計年度末における金融機関との当座貸越契約及び貸出コミットメントに係る借入未実行残高は以下のとおりであります。 当座貸越極度額及び貸出コミットメントの総額   102,900百万円 借入実行残高   40,500 差引額   62,400 なお、2025年12月9日に発行した第2回無担保普通社債(発行価額の総額60億円)により調達した資金については、2025年12月末までに全額を借入金の返済資金に充当しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を及ぼす見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りを行うにあたり、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる結果をもたらす場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④経営成績に重要な影響を及ぼす要因について 「3 事業等のリスク」に記載したとおり、外部環境、事業内容、組織体制等の様々なリスク要因が経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があると認識しております。そのため、当社は常に業界の動向を注視しつつ、優秀な人材の確保と適切な教育を実施するとともに、内部管理体制の強化と整備を進めることで、経営成績に重要な影響を及ぼすリスク要因に適切な対応を図ってまいります。 ⑤経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、経常利益であります。また、この経営指標に影響する商品出資金等販売金額並びに商品組成金額を重視しており、その金額推移を継続的に管理することで経常利益額の想定や営業活動における新たな施策の立案を行っております。 なお、商品出資金等販売金額並びに商品組成金額の推移実績については、「(1)経営成績等の状況の概要 ④組成及び販売の実績」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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