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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ヒロセ通商

7185 · Standard · 証券、商品先物取引業

個人投資家向けFX業界の老舗。手数料無料と低スプレッドで初心者にも使いやすい取引環境を提供。

概要

ヒロセ通商は、2004年設立の外国為替証拠金取引(FX)を主事業とする金融商品取引業者である。大阪市西区に本社を置き、東京証券取引所JASDAQに上場(2016年3月)。連結従業員93名(2026年3月期)。低スプレッド・1,000通貨単位からの取引を強みに、個人投資家向けに「LION FX」シリーズを提供する。海外では英国・マレーシアなどに子会社を持ち、世界展開を進める。2026年3月期の営業収益は105億円、純利益21億円。

顧客に最良レートを届けるFX取引の仕組み

ヒロセ通商の中核事業は、インターネットを通じた外国為替証拠金取引(FX)である。顧客は1,000通貨単位から取引でき、手数料は無料。同社は国内外の銀行など20以上のカウンターパーティからレートを取得し、最良のものを顧客に配信する。顧客注文は原則として即座にカバー取引でヘッジされ、為替変動リスクを極小化する。さらに、複数顧客の売買注文を社内で相殺する「為替マリー」により、スプレッド収益を最大化する仕組みを持つ。自動ロスカット制度やレバレッジ規制にも対応し、顧客資産を保護する体制を整えている。

ホワイトラベルとカウンターパーティで広がるBtoB事業

ヒロセ通商は自社のFX取引システム「LION FX」を他社に提供するホワイトラベルサービスも手がける。これにより、取引システムのライセンス提供だけでなく、ホワイトラベル先のカウンターパーティとして取引を仲介し、スプレッド収益やスワップポイントを得る。岡三オンライン証券など複数の金融事業者と契約しており、BtoB領域が収益源の多様化に貢献している。また、他のFX業者とのカバー取引も行い、自己ポジションを抑えながら安定的な収益を確保している。

世界8カ国・地域に広がるグループ体制

ヒロセ通商は日本国内の当社とJFX株式会社に加え、英国(HIROSE FINANCIAL UK LTD.)、香港(HIROSE TRADING HK LIMITED、HIROSE FINANCIAL LIMITED)、マレーシア(Hirose Financial MY Limited、HIROSE BUSINESS SERVICE SDN. BHD.)、アンティグア・バーブーダ(Hirose Solutions Limited)、ベトナム(HIROSE CONSULTING VIETNAM COMPANY LIMITED)の連結子会社8社で構成される。海外子会社は現地の規制に基づきFX取引を提供し、英国子会社は欧州市場、マレーシア子会社は東南アジア市場を担当。コールセンター業務や市場調査を担う子会社も設置し、グループ全体でグローバルな顧客基盤の拡大を図っている。

保育園事業などユニークなCSR活動

ヒロセ通商は2013年に従業員の福利厚生とCSRの一環として「らいおん保育園」を開園し、2016年に分社化して株式会社らいおん保育園としている。これは同社の企業理念「Customer satisfaction」に基づく取り組みであり、従業員が安心して働ける環境を整えるとともに、地域社会への貢献も目指す。保育園事業は連結財務への影響は限定的だが、同社のユニークな企業文化を示す事例である。

業界の中での役割は個人投資家向け外国為替証拠金取引(FX)サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
105億円
営業利益
30億円
営業利益率
28.6%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01個人投資家主力

国内の個人投資家向けに、インターネットを通じた外国為替証拠金取引(FX)サービス「LION FX」を提供。1,000通貨単位からの少額取引や低スプレッド、24時間サポートなどで初心者から上級者まで幅広く支持されている。

主な製品・サービス1
LION FX
個人投資家向けの外国為替証拠金取引サービス。24時間取引可能で、1,000通貨単位から取引できる。スマホアプリやPC向けツールを提供。

02金融商品取引業者準主力

他の金融商品取引業者に対して、自社のFX取引システムをカスタマイズして提供するホワイトラベルサービスを実施。また、それらの業者のカウンターパーティとして取引を仲介する。

主な製品・サービス1
ホワイトラベルサービス
自社開発のFX取引システム「LION FX」を他社向けにカスタマイズし、提供先のブランドでサービス提供を可能にする事業。

03海外投資家副次

イギリス、マレーシアなどの海外子会社を通じて、海外の個人投資家向けにFX取引サービスを展開。現地の規制に合わせたレバレッジ設定でグローバルに事業を拡大。

04店頭CFD取引その他

株価指数や商品先物を対象とした店頭証券CFDおよび店頭商品CFD取引を提供。FX取引のノウハウを活かした差金決済取引で、投資家に多様な選択肢を提供する。

主な製品・サービス2
店頭証券CFD
日経225や米国主要株価指数、ETFを対象とした差金決済取引。少額で投資可能。
店頭商品CFD
金、銀、原油、天然ガスなどを対象とした差金決済取引。コモディティ市場への投資手段を提供。

製品と技術

個人投資家向け主力「LION FX」の進化

「LION FX」は2008年2月に提供開始されたヒロセ通商の主力FX取引システム。特徴は手数料無料、1,000通貨単位からの取引、低スプレッド。2009年9月には次世代版に刷新され、高速約定処理を実現。2011年に旧「Hirose-FX」、2016年に「Hirose FX2」シリーズが終了し、LION FXが事実上の統一プラットフォームとなった。スマートフォンアプリ・ブラウザ・インストール版・Mac対応など多様な環境に対応。月に約1回のバージョンアップで顧客の声を反映する。

プロトレーダー向け「LION FX C2」の機能

2017年4月にリリースされた「LION FX C2」は、より高度な取引を求める顧客向けのシステム。スワップシミュレーション機能、日々の収益をカレンダー形式で確認する機能、ローソク足の値幅や本数を測る計測ツールなどを備える。2026年3月期には、リアルタイムのボラティリティと社内ポジション比率を表示する機能を追加し、他のトレーダーとの比較を視覚化した。

分析ツールとチャートで顧客を支援

ヒロセ通商は取引システムに加え、分析ツールも提供する。2015年9月にはチャート予測ツール「さきよみLIONチャート」を開始。2016年7月には「LION分析ノート」をリリースし、過去の取引履歴を分析できる環境を整えた。さらに「LIONチャートPlus+」ではリアルタイムのボラティリティとポジション比率を把握できる。これらのツールは顧客の取引判断を支援し、初心者から上級者まで幅広く利用されている。

店頭CFD取引への展開

ヒロセ通商はFXで培ったノウハウを生かし、店頭証券CFD取引と店頭商品CFD取引も提供する。店頭証券CFDでは日経225・米国D30など9つの株価指数と、IT関連・半導体など14のETFを対象とする。店頭商品CFDでは金・銀・WTI原油・ブレント原油・天然ガスの5銘柄を取り扱う。いずれも顧客の注文はカバー取引でリスク回避し、安定した収益源として育成中である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

投資運用で高い収益、国内市場で特殊な地位

ヒロセ通商は証券・商品先物取引業に属し、投資運用や資産管理サービスを提供している。同業他社にはAIフュージョンキャピタルグループやインテグラルなどがあり、これらの企業は投資ファンドや資産運用で競合する。ヒロセ通商は独自の投資戦略を持ち、高い営業利益率を誇る。売上は2024年3月期の107億円から2025年3月期には102億円と減少したが、2026年3月期は105億円と回復見込みである。営業利益率は2025年3月期の30.39%から2026年3月期は28.57%と高水準を維持する。日本の投資市場は低金利が続く中、運用会社にとっては収益獲得の難しい環境だが、ヒロセ通商は専門的な運用ノウハウで収益を確保している。ライバルのインテグラルはバイアウト投資で知られ、ヒロセ通商とは異なる分野で強みを持つ。

強み

  • 営業利益率が30%前後と高く、効率的な運用で収益を確保している
  • 独自の投資手法と分析力で、市場環境に左右されにくい収益源を構築
  • 売上は100億円前後で安定しており、大きな変動がない
  • 長期にわたる運用実績で顧客からの信頼を獲得

課題

  • 投資市場の変動が直接業績に影響し、リスク管理が重要
  • AIフュージョンなど新興ファンドとの競争が激化し、差別化が必要
  • 金融規制の強化が運用コストや事業展開に影響を与える可能性

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券、商品先物取引業の時価総額近傍。太字がヒロセ通商

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18706極東証券624億円12.7倍
28622水戸証券617億円18.3倍
38614東洋証券532億円12.4倍
48699HSホールディングス464億円2.3倍
58704トレイダーズホールディングス398億円8.6倍
67185ヒロセ通商269億円11.7倍
75834SBIリーシングサービス215億円7.2倍
88737あかつき本社211億円4.6倍
98747豊トラスティ証券194億円2.8倍
107347マーキュリアホールディングス171億円65.2倍
118705日産証券グループ120億円11.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

FX専業として大阪で創業した2004年

2004年3月、大阪市西区に資本金20百万円でヒロセ通商株式会社を設立。翌月には外国為替証拠金取引「超為替」の受託業務を開始し、FX業界に参入した。当初からインターネット取引に重点を置き、2005年9月には独自の取引システム「Hirose-FX」をリリース。2006年には1,000通貨からの取引が可能な「Hirose-FX2ミニ」を提供し、少額投資家の獲得を狙った。同時期に金融先物取引業の登録を完了し、規制対応も進めた。

金融商品取引法対応と法人化の2007年

2007年9月、金融商品取引法の施行に伴い、第一種金融商品取引業の登録を完了(近畿財務局長(金商)第41号)。これにより、FX取引に加え、より幅広い金融商品を取り扱う法的基盤を整えた。同年5月にはマイナー通貨取引が可能な「HiroseTrader」を開始し、通貨ペアの拡充を図った。2008年2月には手数料無料・1,000通貨単位の「LION FX」をリリース。この製品が後の同社の看板商品となる。

JFX買収と子会社化で規模拡大した2009年

2009年5月、FX業者JFX株式会社を子会社化。同年9月には株式交換により完全子会社とし、顧客基盤と取引量を拡大した。同時に次世代「LION FX」をリリースし、高速約定処理を実現。2010年2月にはJFX向けにホワイトラベルサービスの提供を開始し、BtoB事業に進出。同年10月には英国ロンドンにHIROSE FINANCIAL UK LTD.を設立し、初の海外拠点を構えた。

国内外拠点の拡充と上場への道(2011〜2015年)

2011年から2015年にかけて、ヒロセ通商は国内外で拠点を拡大した。2012年1月には中国上海に代表処、同年10月には香港にHIROSE TRADING HK LIMITEDを設立。2014年10月にはマレーシア・ラブアンにHirose Financial MY Limitedを設立。2015年6月には香港でHIROSE FINANCIAL LIMITEDの株式を取得し、アジアでのプレゼンスを強化。国内では2011年にエース交易の顧客口座を移管、フェニックス証券や岡三オンライン証券とのカバー取引を開始した。

JASDAQ上場と新サービス投入の2016年

2016年3月、ヒロセ通商は東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。同年4月には保育園事業を分社化し株式会社らいおん保育園を設立。7月にはトレード分析ツール「LION分析ノート」をリリース。2017年4月には「LION FX C2」の提供を開始し、プロトレーダー向けの高機能取引ツールを投入した。上場後の2018年以降、売上高は80億円台から100億円台へ成長し、純利益も20億円前後で推移している。

年表31件を開く

2000年代

  • 2004年3月大阪市西区に外国為替証拠金取引を事業目的としたヒロセ通商㈱(資本金20百万円)を設立
  • 2004年4月外国為替証拠金取引「超為替」の受託業務開始
  • 2005年9月インターネットを媒体とした取引システム「Hirose-FX」の提供開始
  • 2006年3月スワップポイントを改善した取引システム「Hirose-FX2」の提供開始
  • 2006年5月1,000通貨からの取引が可能な「Hirose-FX2ミニ」の提供開始 金融先物取引業の登録完了(登録番号 近畿財務局長(金先)第15号) (社)金融先物取引業協会(現(一社)金融先物取引業協会)に加入(会員番号1562)
  • 2007年5月マイナー通貨の取引が可能な「HiroseTrader」の提供開始
  • 2007年9月金融商品取引法施行に伴う第一種金融商品取引業の登録完了(登録番号 近畿財務局長(金商)第41号)
  • 2008年2月1,000通貨からの取引が可能かつ手数料無料の取引システム「LION FX」の提供開始
  • 2009年5月M&A業容拡大のため外国為替証拠金取引業者であるJFX㈱(現連結子会社)を子会社化
  • 2009年9月従前と比較して高速約定処理を可能にした次世代「LION FX」の提供開始 100%子会社にするため株式交換によりJFX㈱の全株式を取得

2010年代

  • 2010年2月収益基盤拡大のためJFX㈱にホワイトラベルサービス(*1)提供を開始
  • 2010年10月英国ロンドンに海外進出を目的としてHIROSE FINANCIAL UK LTD.(資本金850千ポンド、現連結子会社)を設立
  • 2011年3月「Hirose-FX」サービス終了
  • 2011年6月顧客基盤拡大のためエース交易㈱の外国為替証拠金取引事業の顧客口座を当社へ移管
  • 2011年10月収益基盤拡大のためフェニックス証券㈱とカバー取引(*3)を開始
  • 2011年11月収益基盤拡大のためHIROSE FINANCIAL UK LTD.とカバー取引を開始
  • 2012年1月中国市場調査のため中国上海市に上海代表処を開設
  • 2012年5月収益基盤拡大のため岡三オンライン証券㈱(現岡三証券㈱ 岡三オンライン証券カンパニー)にホワイトラベルサービス提供を開始
  • 2012年10月中国 香港にアジア市場の顧客獲得を目的としてHIROSE TRADING HK LIMITED(資本金500千香港ドル、現連結子会社)を設立
  • 2012年12月プライバシーマーク認証取得
  • 2013年5月従業員の福利厚生とCSRの取組み強化のため、「らいおん保育園」を開園
  • 2014年6月「HiroseTrader」サービス終了
  • 2014年10月マレーシア連邦領ラブアンに東南アジア市場の顧客獲得を目的としてHirose Financial MY Limited(資本金250千USドル、現連結子会社)を設立
  • 2015年6月中国 香港において海外子会社に対する取引システムの提供を目的としてHIROSE FINANCIAL LIMITED(資本金600千香港ドル、現連結子会社)の株式を取得
  • 2015年9月チャート予測ツール「さきよみLIONチャート」の提供開始
  • 2016年1月マレーシア ジョホールバルに海外子会社に対するコールセンター業務提供を目的としてHIROSE BUSINESS SERVICE SDN. BHD. (資本金220千マレーシアリンギット、現連結子会社)を設立
  • 2016年3月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2016年4月保育園事業を分社化し株式会社らいおん保育園(資本金10百万円、連結子会社)を設立
  • 2016年7月トレード分析ツール「LION分析ノート」提供開始
  • 2016年10月「Hirose FX2」及び「Hirose FX2ミニ」サービス終了
  • 2017年4月「LION FX C2」提供開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    顧客ニーズの迅速な実現

    取引システムの操作性向上、スプレッド縮小、情報配信、キャンペーン条件向上等を素早く実現するため、社内及びシステム会社との連携を強化する。

  2. 02

    取引システムの安定稼働

    100%オンラインシステムで運営するため、保守・運用の継続的改善と事業継続計画の強化により、災害や大規模障害に備える。

  3. 03

    ブランディング力の強化

    取引アプリ改善、取引条件最適化、ユニークなキャンペーン、社会貢献活動を通じて差別化を図り、マス広告やWeb広告で認知度向上に努める。

  4. 04

    収益源の多様化

    BtoB向けホワイトラベルサービスやカバー取引、店頭証券CFD・商品CFDなど外国為替証拠金取引以外の金融商品を提供し、為替市場への依存を軽減する。

  5. 05

    海外事業の拡大

    英国、マレーシア、アンティグ�・バーブーダの海外子会社を拠点に、各国の顧客ニーズに合わせた低コストサービスを提供し、グローバルな顧客基盤を拡充する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で93人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は700万円で、9期前と比べて15.4%平均年齢は37.7歳、平均勤続年数は7.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月78
2018年3月75
2019年3月82836.55.678
2020年3月81636.35.984
2021年3月78737.36.588
2022年3月78137.77.090
2023年3月81738.67.888
2024年3月85537.97.687
2025年3月81137.17.3873,563
2026年3月70037.77.8933,226

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 2 / 海外 6、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 大阪市西区108百万円
本社 — 東京都 中央区24百万円
本社 — 英国 ロンドン0百万円
主な関係会社
  • 国内
    JFX株式会社(注)1
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    HIROSE FINANCIAL UK LTD. (注)1
    英国 ロンドン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    HIROSE TRADING HK LIMITED (注)1、2、4
    中国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Hirose Financial MY Limited (注)1
    マレーシア連邦領ラブアン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    HIROSE FINANCIAL LIMITED (注)1、5
    中国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    HIROSE BUSINESS SERVICE SDN. BHD.
    マレーシア ジョホールバル · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    HIROSE CONSULTING VIETNAM COMPANY LIMITED
    ベトナム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Hirose Solutions Limited (注)1
    アンティグア・バーブーダ · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は105億円営業利益30億円前期と比べると増収減益で、売上が+2.9%、利益が-3.2%。

売上高
+2.9%
105億円
営業利益
-3.2%
30億円
純利益
-4.5%
21億円
営業利益率
28.6%
前期比 -1.8%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は31億円、営業利益は12億円。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q776
2019年4Q844
2020年4Q8410
2021年4Q875
2022年4Q874
2023年4Q1035
2024年4Q1076
2025年4Q1021211.89
2026年4Q1051918.114
2027年1Q311238.78

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は41億円から105億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は28.6%。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4151
マレーシア連邦領ラブアンに東南アジア市場の顧客獲得を目的としてHirose Financial MY Limited(資本金250千USドル、現連結子会社)を設立
2014年3月5094
2015年3月5052
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2016年3月64127
2017年3月67159
2018年3月772617
2019年3月843020
2020年3月843021
2021年3月872919
2022年3月872718
2023年3月1033624
2024年3月1074329
2025年3月102313130.422
2026年3月105303128.621

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益105億円のうち、営業利益として残るのは30億円28.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の20.0%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金1.0%1億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金70.5%74億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益28.6%30億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+9.0pt
28.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
20.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
9.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2026年3月期は営業CFが−4億円、投資CFが14億円で、差し引きのフリーCFは10億円期末の手元現金は80億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2014年3月−1302116
2015年3月−2−3717
2016年3月3−6923
2017年3月5−232833
2018年3月−21−11627
2019年3月55−3−3841
2020年3月−19−124253
2021年3月43−3−2172
2022年3月14−870
2023年3月10−1160
2024年3月−3−3560
2025年3月22−1−578
2026年3月−414−880

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,367億円。このうち返さなくてよい自己資本が217億円で、自己資本比率は15.9%(業種中央値34.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月237222159.5
2014年3月330273038.2
2015年3月387303577.7
2016年3月471434289.1
2017年3月615515648.3
2018年3月753686858.9
2019年3月7068861812.3
2020年3月87610677012.1
2021年3月91012278813.3
2022年3月95514081514.7
2023年3月1,03715288514.6
2024年3月1,1911751,01614.7
2025年3月1,17619897916.8
2026年3月1,3672171,14915.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
125億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
212億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,149億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
51
/ 100
安定性自己資本比率11 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率37社中13位あたり、逆に低いのは配当利回り37社中36位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.9%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
28.6%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
15.9%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率下位前期からの売上の伸び
2.9%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 4.3%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,905で、1年前と比べて-3.3%過去52週の値幅のなかでは68%の位置にある。

¥3,905-0.5%1ヶ月+0.3%1年-3.3%時価総額269億円
過去52週の値幅
安値¥3,415高値¥4,135

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.7倍
PBR1.08倍
配当利回り1.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日時点で3,910円と、25日移動平均線(3,905.4円)をほぼ同水準で推移しています。直近1カ月では0.39%上昇と、ほぼ横ばいです。75日線(3,825.4円)や200日線(3,714.25円)は上回っており、中期・長期のトレンドは保たれています。52週高値4,140円からは約5.6%下回る水準で、高値圏でのもみ合いです。出来高は8月17日に9,600株とやや増加しましたが、全体的に低水準で、値動きは鈍い展開です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER11.7倍は業界平均12.48倍を下回り、PBR1.08倍は同平均1.4倍より低く、割安感がある。ROE9.9%は安定しており、配当利回り1%は業界平均3.94%を下回るが、配当性向13.7%と低く、今後の増配余地がある。証券業は市況変動の影響を受けやすいが、直近の営業利益率は30%前後と高水準を維持。純利益は減少傾向にあるものの、株価は連結の収益力に対して割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.7倍14.3倍
PBR1.08倍1.43倍
ROE9.9%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

商品市況の活況を背景に収益が伸びたが、2025年3月期は売上高が減り、利益率は高いものの純利益が減少。論点は、金価格など商品市況の先行きと、それに伴う取引高の持続性。強気派は地政学リスクやインフレヘッジ需要で商品投資が続くと見る。弱気派は市況が反落すれば取引高が急減し、手数料収入が大きく減るリスクを指摘。PBRは1.08倍、ROEは9.9%と安定しているが、今期も売上高は横ばい見込みで、成長性への期待は限定的。

プラスに働く材料7
  • 商品市況の活況

    金や原油などの高値が投資家の取引意欲を刺激

  • ヘッジ需要の根強さ

    インフレ懸念や不確実性で商品先物への需要が継続

  • 高い収益性

    営業利益率30%前後と業界内で利益率が高い

  • 配当性向約13%と低位、増配による株主還元強化の余地次回株主総会影響

    配当総額約2.7億円に対し純利益21億円で配当性向12.8%。増配転換で利回り1.0%から上昇余地

  • 2026年3月期の売上高105億円へ回復、減収基調に歯止め決算発表後影響

    売上高は前期比2.9%増の105億円、営業利益30億円を確保。2025/3期までの減少局面を脱する

  • ROE9.9%に対しPBR1.08倍、資本効率の高さが評価される不定影響

    PBR1.08倍、PER11.7倍。自己資本約249億円に対し時価総額269億円とほぼ同水準で割安感

  • 外国人保有比率2.8%と低位、需給改善の余地継続影響

    外国人保有率は2.77%と低く、株主構成の多様化や信用取引による需給改善が期待される

マイナスに働く材料7
  • 市況反落のリスク

    商品価格の下落で取引量が急減し手数料収入が縮小

  • 競争激化

    オンライン取引の普及で手数料競争が激化

  • 収益の不安定さ

    取引高は市況に左右され業績が変動しやすい

  • 純利益が29億円から21億円へ3期連続減益通年影響

    2024/3期29億円→2025/3期22億円→2026/3期21億円。EPSは約421円から305円へ低下しバリュエーションを圧迫

  • 営業利益率が30.4%から28.6%へ低下通年影響

    営業利益率は2025/3期30.39%→2026/3期28.57%と低下。収益力の緩やかな悪化を示す

  • 株価は1年で3.9%下落、上値を試す材料に欠ける継続影響

    前年比-3.87%と冴えない株価動向。業績減益懸念が戻り売りを誘う展開

  • 時価総額269億円と小型、流動性が限定的継続影響

    時価総額269億円と小型で、大口売買による株価変動リスクがある。流動性は限定

次の決算で確かめる点
取引高
手数料収入を直接左右する最も重要な指標
顧客口座数
顧客基盤の拡大と将来の収益源を確認
営業利益率
収益構造の健全性を監視

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり39で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.00%。

年間配当
¥39
1株あたり
配当利回り
1.00%
いまの株価に対して
配当性向
13.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2120.2
2018年3月2623.89.7
2019年3月3015.49.6
2020年3月313.311.1
2021年3月310.010.8
2022年3月310.011.8
2023年3月3925.813.4
2024年3月4823.112.0
2025年3月39−18.813.7
2026年3月390.013.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥39

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ23,320人。区分でいちばん多いのは個人・その他94.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が0.7%を占め、残る99.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他93.292.391.090.491.594.8
自己株式3.53.49.211.810.710.6
外国法人3.13.64.15.14.62.7
証券会社1.32.43.33.12.01.8
事業法人2.41.61.51.41.80.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
金融機関0.00.00.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01友延 雅昭7.66
02渋谷 誠一6.25
03石原 愛5.94
04松井 隆司5.26
05野市 裕作5.22
06衣川 貴裕4.78
07松田 弥3.15
08村井 昌江2.19
09Maicos International Company Limited1.36
10森本 和弥0.96

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−99%、1株純資産は14期で−99%。直近期のROEは9.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月29,594516,2015.83.4
2014年3月8362514.3
2015年3月466697.011.4
2016年3月15774119.45.411.7
2017年3月15083418.711.520.2
2018年3月2781,08828.98.09.7
2019年3月3191,35625.65.49.6
2020年3月3251,64721.64.911.1
2021年3月3041,90617.17.210.8
2022年3月2882,11914.17.711.8
2023年3月3802,44716.57.013.4
2024年3月4802,89117.96.812.0
2025年3月3663,22412.011.613.7
2026年3月3363,5289.911.113.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額765百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約18倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野市裕作代表取締役社長48359,000
衣川貴裕専務取締役 内部管理部長48329,000
友延雅昭常務取締役 業務本部長 広報部長58527,200
石原愛取締役 業務部長50409,000
松井隆司取締役 マーケティング部長49361,800
美濃出真吾取締役 管理部長4544,200
丸茂英雄取締役(監査等委員)53
津田和義取締役(監査等委員)60
籔内正樹取締役(監査等委員)52

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6258199292749125
社外取締役316165

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,006字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社8社から構成されております。当社、JFX株式会社、HIROSE FINANCIAL UK LTD.、Hirose Financial MY Limited及びHirose Solutions Limitedは、主として投資家向けにインターネットを通じて外国為替証拠金取引を提供する金融商品取引事業を行っており、HIROSE BUSINESS SERVICE SDN. BHD.は、当社グループ会社に対するコールセンター業務提供を行っております。また、当社では金融商品取引業者向けホワイトラベルサービス(*1)の提供、金融商品取引業者のカウンターパーティ(*2)としてカバー取引(*3)、店頭証券CFD取引及び店頭商品CFD取引も行っております。 なお、*の用語については後記「用語解説」をご参照ください。 〔事業系統図〕 (注) 1.連結子会社HIROSE TRADING HK LIMITED、HIROSE FINANCIAL LIMITED、HIROSE BUSINESS SERVICE SDN. BHD.、HIROSE CONSULTING VIETNAM COMPANY LIMITED及びHirose Solutions Limitedは、重要性が乏しいため、事業系統図には記載しておりません。 2.店頭証券CFD取引及び店頭商品CFD取引は、重要性が乏しいため、事業系統図には記載しておりません。 (1) 当社グループの事業内容 ① 外国為替証拠金取引について イ 当社グループが行う外国為替証拠金取引の特徴 当社グループが行う外国為替証拠金取引は、24時間取引(*4)が可能であり、顧客が証拠金を預託することにより、預託した金額またはその数倍の金額の外貨を売買することでその差金を授受することができる取引であります。また、外国為替取引の商慣習である通常2営業日後に実行される受渡し期日を繰延べすることにより、決済を行うまでポジション(*5)を保有し続けることが可能となっております。 当社グループが行う外国為替証拠金取引は、当事者間の相対取引でありますが、顧客との取引により生じる自己ポジションの為替変動リスクを回避するため、原則として顧客の注文を直接カバー先へ繋げることで自己ポジションを可能な限り保有しない方針をとっております。自己ポジションを保有した場合でも、当社規程に基づきリスクを限定するよう管理を行っております。また、当社グループの特徴として、国内外の実績ある銀行等金融機関20社以上と取引を行っており、取引先の提示する中で最良のレートを顧客へ配信することが可能となっております。過度なリスクをとらず、顧客にとっての最良のレートを提供し続けることで、安定して公平な取引環境を提供し続けることに加え、投資単位を一般的な10,000通貨単位ではなく1,000通貨単位を主とすることにより、初心者も含めた幅広い層の顧客が投資に親しむことができる環境を提供しております。 ロ 外国為替証拠金取引の仕組み a ロスカット制度 当社グループでは、顧客の資産を保全する目的で、顧客口座の有効比率(*6)が100%を下回った時点で、自動的に顧客の保有ポジションの全部を反対売買して決済する自動ロスカット制度を取り入れております。 b レバレッジ 外国為替証拠金取引は、少額の資金でその数倍の外貨を売買することが可能であり、この仕組みをレバレッジといいます。レバレッジを使うことで少額の資金で高い投資収益が期待できる反面、為替相場が予想と反対に変動した場合は高い投資損失を被る危険性があります。 当社及び連結子会社JFX株式会社において、個人投資家に対しては「金融商品取引業等に関する内閣府令」によるレバレッジ規制の対象となっており、取引証拠金に対して最大25倍までの取引が可能となっております。 なお、連結子会社HIROSE FINANCIAL UK LTD.、Hirose Financial MY Limited及びHirose Solutions Limitedは、事業エリアが海外であるため、各国の規制等に基づきレバレッジを設定しております。 (レバレッジ説明図) <米ドル/円100円の時> ~レバレッジ1倍~ 100万円の資金を取引証拠金として預け入れ、1ドル100円のレートの時に1万ドル買った場合、預け入れ額100万円で100万円分のドルを買っているため、投資金額と等倍となり、レバレッジ1倍の取引となります。 ~レバレッジ10倍~ 10万円の資金を取引証拠金として預け入れ、1ドル100円のレートの時に1万ドル買った場合、預け入れ額10万円で100万円分のドルを買っているため、投資金額の10倍となり、レバレッジ10倍の取引となります。 ※ 各通貨のレートは仮定の数値であり、実際のレートとは異なります。 c スワップポイント スワップポイントとは、2国間の通貨を交換することによって発生する金利差額のことをいいます。外国為替取引の商慣習では、2営業日後に金銭の受渡しが実行されますが、外国為替証拠金取引では、ロールオーバー(*7)を行うことで受渡日を繰延べ、長期に渡りポジションを保有することが可能となっております。このポジション保有中は、2国間のスワップポイントを受取りもしくは支払うことになります。例えば、金利の高い豪ドルを買って金利の低い日本円を売る豪ドル/円の買いポジションを保有している場合、買っている豪ドルの金利を受取り、売っている円の金利を支払わなければなりません。このときの金利差額がプラスであれば2国間のスワップポイントを受取ることができ、反対にマイナスであれば支払うことになります。 (スワップポイント説明図) ※ 各通貨の金利は仮定の数値であり、実際の金利とは異なります。 ハ 収益構造 a カバー取引による収益 外国為替証拠金取引は、当事者間の相対取引でありますが、顧客との取引により生じたポジションは、為替が顧客に有利に動いた場合は当社の損失に、反対に不利に動いた場合は当社の利益に繋がることになり、為替変動によるリスクを伴っております。当社は、この為替変動リスクを回避し、安定的な収益を確保するため、複数のカウンターパーティからレートを取得し、最良のレートを提示しているカウンターパーティと速やかにカバー取引を行っております。カバー取引の際は、顧客が当社に注文した約定価格と当社がカウンターパーティに注文した約定価格の差額が収益になります。例えば、顧客が米ドル/円を100.001円で当社に買い注文を出した場合、顧客と同注文をカウンターパーティに発注します。当社がカウンターパーティに出した買い注文が100.000円で約定した場合、顧客とのポジションの差額0.001円が当社の収益となります。 ※ 各通貨のレートは仮定の数値であり、実際のレートとは異なります。 b 為替マリーによる収益 当社は、顧客との取引により生じるポジションの為替変動リスクを回避するため、原則としてカバー取引を行っておりますが、カバー取引を行っていない取引については保有する同一通貨の買い注文、売り注文のポジションを社内において相殺させる為替マリーを行っております。例えば、それぞれの顧客から同通貨の売り注文が合計8Lot、買い注文が合計18Lot発注された場合、同数量である8Lotにつき為替マリーが可能となります。このとき為替マリーができたポジションは、当社が顧客に提示する売りレートと買いレートの差額のすべて(売りレート99.998円、買いレート100.001円であれば、0.003円)が収益となります。為替マリーを行わずにカバー取引を行った場合は当社が顧客に提示するレートとカウンターパーティが提示するレートの差額(当社提示買いレート100.001円、カウンターパーティ提示買いレート100.000円であれば、0.001円)のみが収益となることに比べ、高い収益を見込むことができます。複数の顧客からの注文で売りと買いがほぼ同じタイミングでマッチングすることが多く、マッチングしない分についてだけリスクを回避するためにカバー取引を行っております。顧客との取引から生じるポジションをリアルタイムでシステムが計算し、為替マリーができなかった当社保有のポジションを解消するためカウンターパーティとの間で速やかにカバー取引を行っております。 (為替マリー説明図) ※ 各通貨のレートは仮定の数値であり、実際のレートとは異なります。 c スワップポイントによる収益 スワップポイントは異なる通貨間の金利差のことであり、低金利国の通貨で高金利国の通貨を購入することで金利差が生まれ、保持しているだけで金利が得られる仕組みのことであります。 当社と顧客との間に発生するスワップポイントと、当社とカウンターパーティとの間に発生するスワップポイントがあり、それらの差額が当社の収益となります。 d カウンターパーティとしての収益 当社と外国為替証拠金取引契約を締結している他の金融商品取引業者において、当社が契約先のカウンターパーティになり、契約先の注文を受注することで上記 a カバー取引による収益、b 為替マリーによる収益、c スワップポイントによる収益が発生いたします。 ② ホワイトラベルサービスについて 当社が提供する外国為替証拠金取引システムの「LION FX」は、大容量の情報処理を可能とするサーバ製品を採用しており、その特徴を活かし金融商品取引業者向けにカスタマイズを行いホワイトラベルサービスを提供しております。また、当社がホワイトラベル提供先のカウンターパーティになり、ホワイトラベル提供先の注文を受注することで、当社に上記 a カバー取引による収益、b 為替マリーによる収益、c スワップポイントによる収益が発生いたします。当社をカウンターパーティとする外国為替証拠金取引にかかる取引収益及び当社からホワイトラベル提供先企業に対する収益分配額(リベート)はトレーディング損益に計上しております。 ③ 店頭証券CFD取引 当社が提供する店頭証券CFD取引は、主要国の株価指数(日本N225、米国D30等9銘柄)、ETF(IT関連、米国半導体等14銘柄)を対象とした差金決済取引であります。 当社が行う店頭証券CFD取引は、当事者間の相対取引でありますが、顧客との取引により生じる自己ポジションの価格変動リスクを回避するため、相対する自己ポジションの相殺、もしくはカバー先へ繋げることで自己ポジションを可能な限り保有しない方針をとっております。自己ポジションを保有した場合でも、当社規程に基づきリスクを限定するよう管理を行っております。 ④ 店頭商品CFD取引 当社が提供する店頭商品CFD取引は、代表的な商品5銘柄(金、銀、WTI原油、ブレント原油、天然ガス)を対象とした差金決済取引であります。 当社が行う店頭商品CFD取引は、当事者間の相対取引でありますが、顧客との取引により生じる自己ポジションの価格変動リスクを回避するため、相対する自己ポジションの相殺、もしくはカバー先へ繋げることで自己ポジションを可能な限り保有しない方針をとっております。自己ポジションを保有した場合でも、当社規程に基づきリスクを限定するよう管理を行っております。 ⑤ 海外事業 当社が日本国内で培ってきたノウハウをグローバルに展開するため、HIROSE FINANCIAL UK LTD.、Hirose Financial MY Limited及びHirose Solutions Limitedにて海外の顧客をターゲットに、外国為替証拠金取引等の金融商品取引を展開しております。 なお、HIROSE BUSINESS SERVICE SDN. BHD.は海外子会社に対するコールセンター業務の提供、HIROSE CONSULTING VIETNAM COMPANY LIMITEDは市場調査を行っております。 ⑥ 当社グループの事業における特徴 当社グループは、幅広い投資家層に投資を身近に感じてもらえる金融商品取引業者となるため、顧客のニーズの実現を第一義として事業を展開しております。また、当社グループの事業における特徴としては、「低コストでの取引環境提供」、「顧客サービスの徹底」、上記⑤に記載の「海外事業」の3点が挙げられます。 イ 低コストでの取引環境提供 当社グループでは、幅広い投資家層にとって投資を身近に感じてもらうことができるよう、低スプレッドでのサービス提供や、1,000通貨単位からの取引を手数料なしで提供する等、少額資金での取引が可能となっております。当社グループは、取引には高額な費用が必要だと考えていた潜在顧客の獲得に注力しており、特定の大口顧客の動向に左右されない営業基盤の構築に努めております。 ロ 顧客サービスの徹底 a 取引ツールについて 初心者の方から上級者の方まで、幅広く利用していただけるよう、使いやすさを追求して開発を重ねております。スマートフォン・タブレットからも取引可能なiPhone・Android・iPadアプリ、PC取引もブラウザ・インストールタイプ・Mac専用アプリ等幅広く取り揃え、顧客が自身の環境に適した取引システム環境を選択することができます。 b 取引ツールのバージョンアップについて 当社では「お客様の声」を何よりも大切にしております。月に1回程度のペースで実施しているツールのバージョンアップは、ホームページに設置しているご意見箱に寄せられたお客様のご意見等をもとに実施しています。 c お客様サポートの充実 外国為替証拠金取引は、24時間取引が可能な金融商品であるため、24時間対応の顧客サポートを外部委託ではなく、当社従業員にて実施しております。 パソコンに不慣れなお客様や、外国為替証拠金取引初心者の方でも安心して取引が行えるよう、電話サポート業務については長期の研修期間やテスト期間を設け、顧客サポート能力の向上、均一化に努めております。 d バリエーション豊かなキャンペーンについて 当社では、新規のお客様限定のキャンペーンから、既存のお客様に取引をしながら楽しんでいただけるキャンペーンまで様々なキャンペーンを毎月開催しております。 e 反省会の実施 FX取引で損益が思わしくなかったお客様を反省会にご招待し、食事をしながら勝つためのセミナーを開催しております。 (2) 外国為替証拠金取引における顧客預り資産の区分管理について 外国為替証拠金取引業者は、「金融商品取引法」第43条の3の規定により、顧客が金融商品取引業者等へ預けた金銭を金融商品取引業者等の固有財産と区分して管理することが義務付けられております。また、「金融商品取引業等に関する内閣府令」第143条第1項第1号により、利用者保護の充実を図るため、顧客より預託を受けた資産の区分管理の方法を金銭信託に一本化することが義務付けられました。当社及び連結子会社JFX株式会社は、株式会社三井住友銀行と顧客区分管理信託契約を締結しており、顧客の資産は信託財産として保全されております。 また、内部管理責任者である受益者代理人(甲)が、信託財産の確認等日々の信託状況の管理を行っており、万一当社が破綻した場合には、社外弁護士である受益者代理人(乙)が顧客の資産の返還作業を行います。 信託財産の管理は、毎営業日ごとに算定を行い、追加信託がある場合は算定日の翌日から起算して2営業日以内に追加信託を行います。 (区分管理信託説明図) 用語解説 *1 ホワイトラベルサービス ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービスやシステムを他社に提供することにより、提供先の独自ブランドとして、一般顧客(エンドユーザー)へのサービス提供を可能とするサービスパッケージをいいます。 *2 カウンターパーティ デリバティブ取引や外国為替取引等の取引の相手方のことをいいます。 *3 カバー取引 顧客からの売買注文による為替変動リスクを回避するため同一の売買注文をカウンターパーティに発注することをいいます。 *4 24時間取引 月曜日7:00~土曜日6:00 (ただし、米国がサマータイム適用時は月曜日6:00~土曜日5:00) *5 ポジション 新規注文が約定した後、未決済の状態にある外国為替証拠金取引の持高をいいます。 *6 有効比率 有効証拠金(顧客から預け入れた金額に評価損益を加減算した金額)   ×   100 必要証拠金(ポジションを建てるため及び維持するために最低限必要な金額) *7 ロールオーバー 外国為替取引の商慣習である2営業日後の金銭の受渡日を繰延べるため、1日1日決済日を順延していく取引手法をいいます。
経営方針・対処すべき課題3,205字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は下記の3つのCを企業理念とし、「金融商品取引を通じて世界中の人々に平等な投資のチャンスを提供する為、低価格戦略及びフルラインアップ戦略を共に採用し挑戦し続けマーケットリーダーを目指します。」を会社経営の基本方針としております。 人と世界をつなぐ Customer satisfactionサポート体制の強化、顧客ニーズの早期実現など、常にお客様に期待以上のサービスを提供するよう尽力します。 Challenge誰も経験したことのない、利用価値の高い取引環境を低コストで提供するため、あらゆる可能性を信じ挑戦し続けます。 Compliance法令遵守はもとより顧客から高い信頼を得られるよう、コンプライアンスの概念を全社員が受容し、推進し続けるよう徹底した社員教育を行います。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、顧客ニーズの素早い把握・実現、取引システムの安定稼働、他社との差別化を図ったブランディング力の強化及びホワイトラベルの提供等による収益源の多様化等により安定した収益の確保を図りつつ、顧客が投資を行いやすいように、厳選されたキャンペーンの実施をしてまいります。更に、海外子会社を中心に世界市場の開拓を行い、世界的にも顧客基盤の拡充を図ってまいります。また、内部管理体制の強化や社内コンプライアンス研修の充実により、顧客ニーズを反映させたサービス提供ができる社内体制を構築してまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、財務の健全性を図る指標として、国内においては金融商品取引法により金融商品取引業者に一定水準以上に保つことが義務付けられている自己資本規制比率を掲げており、英国においては金融商品取引業者に一定基準以上に保つことが義務付けられているCapital Requirementを掲げております。また、同業他社と比較するに当たり顧客口座数、受入証拠金等を重視し、業績管理に活用しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、既存事業の一層の拡大及び安定的な収益計上への取組みが課題であると認識しており、今後の更なる成長のため、以下の内容を優先的に対処すべき課題ととらえ、対応に取り組んでまいります。 ① 顧客ニーズの実現 当社グループは、競争が激化する外国為替証拠金取引事業において、競争優位性を確保するためには、顧客ニーズの把握及び実現が、重要な課題の一つであると認識しております。 そのため、当社グループは、取引システムの操作性の向上、スプレッドの縮小等による取引コストの削減、顧客の取引収益向上に繋がる情報の配信、キャンペーンの継続・条件の向上等、顧客ニーズを素早く把握するとともに、これらの施策を早いサイクルで実現するための社内関係部門との連携及びシステム会社との連携を強化しております。今後も、一層のスピードアップを図ることにより、顧客ニーズの実現に努めてまいります。 ② 取引システムの安定稼働 当社グループの主要な事業である金融商品取引事業は、100%オンラインシステムにより運営しており、取引システムの安定稼働が、重要な課題の一つであると認識しております。 そのため、当社グループは、取引システムに関する保守・運用面の継続的な改善の他、災害や大規模なシステム障害等の有事に備えた「事業継続計画」の強化にも努めてまいります。 ③ ブランディング力の強化 当社グループは、競争が激化する外国為替証拠金取引事業において、競争優位性を確保するためには、ブランディング力の強化による同業他社との差別化が、重要な課題の一つであると認識しております。 そのため、当社グループは、顧客ニーズを反映した取引アプリケーションの改善、スプレッド等の取引条件の最適化、ユニークなキャンペーンの実施及び社会貢献活動等を通じて当社グループの地位を明確化し、マス広告やWeb広告等を用いて認知度向上に努めてまいります。 ④ 収益源の多様化 当社グループは、営業収益の大部分を外国為替証拠金取引事業に依存しており、外国為替市場の環境に影響を受ける可能性が高いため、外国為替市場の環境による収益面の不安定要素を軽減するとともに、安定した営業収益を確保するため、収益源の多様化を図ることが、重要な課題の一つであると認識しております。 当社グループでは、外国為替証拠金取引業者向けにホワイトラベルサービスの提供、カウンターパーティとしてカバー取引を行うなど国内外の金融商品取引業者を対象とした取引(BtoB)にも取り組んでおります。 また、外国為替証拠金取引で蓄積したノウハウをもとに、店頭証券CFD取引や店頭商品CFD取引など外国為替証拠金取引以外の金融商品の顧客向けサービス提供にも取り組んでまいります。 ⑤ 海外事業の拡大 当社グループは、更なる収益基盤の拡大を図るため、海外において事業を拡大することが、重要な課題の一つであると認識しております。 そのため、英国の連結子会社HIROSE FINANCIAL UK LTD.、マレーシアの連結子会社Hirose Financial MY Limitedに加え、2023年9月にアンティグア・バーブーダにHirose Solutions Limitedを設立しました。国内の外国為替証拠金取引事業で蓄積したノウハウを強みとし、各国の慣習や海外における金融商品の状況の把握、各国の顧客ニーズに対応したサービスの提供、低コストサービスの提供等により、海外での競争力の向上及び収益の増加に取り組んでまいります。 ⑥ 優秀な人材の確保と育成 顧客への適切なサービスの提供、顧客満足度の向上を図るためには、金融商品取引業者の社員として、適切な知識、認識、サービス精神を持った優秀な人材の確保と継続的な社員育成が、重要な課題の一つであると認識しております。 そのため、当社グループの中心的存在として業務に取り組む意欲ある人材の採用・育成を積極的に行っております。また、経営理念、コンプライアンスプログラム、規程等に基づく研修をはじめ、顧客満足度向上への取組みとして、カスタマーサポート担当社員はもとより、全社員を対象として育成を図ってまいります。 ⑦ コンプライアンス体制の確立 当社グループの取り扱う金融商品取引及び商品先物取引は、「金融商品取引法」、「商品先物取引法」及び「犯罪による収益の移転防止に関する法律」等により、顧客の適合性の審査、広告掲載内容の審査、リスク説明、商品説明、疑わしい取引の防止等が義務付けられており、コンプライアンス体制の確立が、重要な課題の一つであると認識しております。 当社グループでは、「コンプライアンス管理規程」、「コンプライアンスマニュアル」等の制定を行い、コンプライアンス体制を強化し、高い倫理観をもって企業活動に取り組んでおります。また、役職員に対してコンプライアンスの周知徹底を目的とした研修等を定期的に実施し、グループ全体でコンプライアンスに対する意識向上に努めております。更に、個人情報について適切な保護措置が重要であると考え、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営するプライバシーマーク取得企業として個人情報保護体制の適切な整備・運用を確保し、個人情報保護に対する意識向上を図っております。 今後においても、役職員に対するコンプライアンスの周知徹底、教育、啓蒙活動を通じ、企業情報の適時開示体制を含めたコンプライアンス体制の確立を図ってまいります。
事業等のリスク8,888字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当社グループの事業環境に係るリスクについて イ 外国為替証拠金取引市場について 当社グループの主要な事業である外国為替証拠金取引事業は、多様化する個人資産運用の気運や株式運用の個人ネット顧客の参入等により、活況を呈しております。当社では、今後も継続的な成長が見込める市場として取引規模も拡大すると考えております。 しかしながら、景気動向や金融情勢または競合商品の出現等により、市場が縮小する可能性があります。その場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ロ 為替変動が当社グループに与える影響について 当社グループの主要な収益源は、顧客の取引によるトレーディング損益であります。トレーディング損益は顧客の取引高の増減に大きく左右され、顧客の取引高は為替変動に大きく左右されます。為替変動率が高い場合は、顧客の取引高が増加し、反対に為替変動率が低い場合、顧客の取引高が減少する傾向にあります。また、為替変動が当社グループの顧客に不利に働き損失が過大となった場合は、投資意欲が減退し取引高が減少することも想定されます。 そのため、このような状態が続いた場合、当社が想定する以上に取引高が減少するような事態が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ハ 為替市場の流動性が当社グループに与える影響について 当社グループでは、顧客との取引により生じるポジションの為替変動リスクを回避するため、複数のカウンターパーティとカバー取引を行っております。 しかしながら、天災地変、戦争、テロ、規制の強化、伝染病・感染症等何らかの事由により急激な為替変動が発生した場合や、為替市場の流動性が低下した場合、当社グループはカウンターパーティとのカバー取引ができなくなり、顧客との取引により生じるポジションの為替変動リスクを回避することができなくなる可能性があります。その場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ニ 外国為替証拠金取引等に対する規制について 当社グループの主要な事業である外国為替証拠金取引事業は、「金融商品取引業等に関する内閣府令」により、想定元本の4%以上の証拠金の預託を受けずに業者が取引を行うことを禁止するレバレッジ規制や、外国為替相場の変動その他の理由により発生し得ると想定される損失が経営の健全性に与える影響を分析し、必要に応じて経営の健全性を確保するための措置を講じるストレステストの実施等、投資者保護のための様々な規制が定められております。 当社グループでは、これらの規制が財政状態及び経営成績等に及ぼす影響を考慮した上で、リスク量の削減や自己資本の拡充等を日々実施・検討しておりますが、さらなるレバレッジ規制の強化やストレステストで求められる基準の厳格化等、規制対象の拡大や強化等の事業に関連する法令、諸規則等が改正・施行された場合、または当社グループの自主的な対応により規制強化を図った場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ホ 外国為替証拠金取引における競争激化について 外国為替証拠金取引業界においては、証券会社やネット系銀行の他、新たに異業種大手企業の本格的参入等に より顧客の獲得競争が激化しております。 当社グループでは、他社との差別化、顧客満足度の向上を実現するため、食品キャンペーン等を実施することで他社との差別化を図っておりますが、当社グループの差別化戦略が功を奏さなかった場合、競争の激化により更なるスプレッドの縮小が進んだ場合、または新規顧客を獲得するための費用が増加した場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ② 当社グループの事業構造に係るリスクについて イ 顧客に対する信用リスクについて 当社グループでは、顧客が外国為替証拠金取引、店頭証券CFD取引及び店頭商品CFD取引を行うにあたって、不測の損失を被ることを未然に防止するためのロスカット制度を採用しており、顧客が取引を行った結果一定の水準以上に損失を被った場合、自動的にロスカットが働き、顧客の受入証拠金の範囲内で損失が収まるように努めております。 しかしながら、金融市場、為替相場の急変等により顧客から預っている証拠金以上の損失が発生する可能性があります。その場合、当社グループでは顧客に不足金の支払請求を行いますが、顧客から不足金の入金がない場合、顧客の不足金の全部または一部を回収できない可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ロ 取引システムについて 当社グループの金融商品取引及び商品先物取引では、すべての取引がインターネットを通したオンラインによるものとなっております。そのため当社グループでは、取引システムの安定稼働を重要な経営課題としており、それを実現するための様々な対応を実施しております。 しかしながら、取引システムに動作不良や人為的ミス、想定以上のアクセス数の増加、通信回線の障害、コンピュータウィルス、サイバーテロ、自然災害等によって障害が発生し、かかる障害に対して適切な対応ができない可能性があります。その場合、障害によって発生した損害についての賠償請求や、当社グループの信用及び企業イメージの失墜による顧客数の減少等が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ハ システム会社への業務委託について 当社グループの扱う取引システムについては、システム会社とASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)契約を締結しております。当社では、システム会社に対して、信用状態等の定期的な調査を行うとともに、システム会社との間で毎月定例会議を行う等良好な関係の維持・発展に努めております。 しかしながら、予期せぬシステム会社の破綻、事業方針の転換等何らかの事由により信頼関係が毀損し、システム会社との業務委託契約の継続が困難になった場合または業務委託手数料が大幅に増加した場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ニ カウンターパーティとのカバー取引について 当社グループでは、顧客との取引により生じるポジションの為替変動リスクや、原資産の価格変動リスクを回避するため、複数のカウンターパーティとカバー取引を行っており、取引を行うカウンターパーティに対して差入証拠金を預け入れております。 しかしながら、急激な為替変動や、原資産の価格変動の発生、顧客ポジションの増加等が発生した場合はカウンターパーティに対する差入証拠金を増額する必要があり、当該差入証拠金の資金を確保できない場合には当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ホ 資金調達リスクについて 当社グループの主要な事業である外国為替証拠金取引は、カウンターパーティとのカバー取引をする際、カウンターパーティに一定額の差入証拠金を預け入れる必要があります。顧客からの預り資産については区分管理し金銭信託に一本化することが義務付けられているため、カウンターパーティへの差入証拠金については、自己資金、金融機関からの借入金、当座貸越契約等に基づく借入金、カバー先に差入れる差入証拠金に代用する銀行保証状の発行(ボンド・ファシリティ契約)により調達しております。 しかしながら、銀行の事業方針の転換等何らかの事由により金融機関からの資金調達が困難になった場合、かかる借入金の契約更新ができなくなる可能性があります。また、当座貸越契約及びボンド・ファシリティ契約には財務制限条項が付されており、経営成績等の悪化により財務制限条項に抵触した場合、期限の利益を喪失する可能性があります。その場合、カウンターパーティに必要な差入証拠金を預け入れることが困難になり、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ヘ 組織体制の強化について 当社グループでは、継続的な成長を続けていくため、社内教育や研修の充実及び適正な人事評価の実施により優秀な人材の確保と育成及び組織体制の強化を図っております。 しかしながら、今後当社グループが求める優秀な人材の確保と育成が計画どおり進まなかった場合、組織体制の強化が図れず、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ③ 法的規制について イ 金融商品取引法について a 金融商品取引業の登録について 当社及び連結子会社JFX株式会社は、それぞれ近畿財務局及び関東財務局から「金融商品取引法」第29条に基づく「第一種金融商品取引業」の登録を受け、「金融商品取引法」等の法令・規制等を遵守し事業を行っております。 金融商品取引業については、「金融商品取引法」第52条第1項及び第4項もしくは同法第53条第3項、同法第54条により登録の取消しとなる要件が定められており、これらに該当した場合、登録の取消しを含む行政処分が下されます。 当社及び連結子会社JFX株式会社では、法令遵守の徹底を図っており、現時点では取消事由に該当する事実はありません。 しかしながら、当社グループにおいて何らかの事由により諸法令等に違反する事象が発生した場合、行政指導や業務停止・登録取消等の行政処分を受ける可能性があります。その場合、当社グループの信用が著しく損なわれ、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 b 自己資本規制比率について 「金融商品取引業等に関する内閣府令」第179条第4項第2号により、自己資本規制比率が120%を下回った場合、「自己資本規制比率の状況を回復させるために自らとるべき具体的措置に関する計画書」を提出することが義務付けされており、更に自己資本規制比率が100%を下回った場合、「金融商品取引法」第53条第2項により、3ヶ月以内の期間を定めて業務の全部または一部の停止を命じられる可能性があります。また、同条第3項により、業務停止命令後3ヶ月を経過しても自己資本規制比率が100%を下回り、回復の見込みがないと認められる場合、金融商品取引業者の登録が取り消される可能性があります。 2026年3月31日現在、当社の自己資本規制比率は851.8%、連結子会社JFX株式会社の自己資本規制比率は1,395.7%であり、本項目で記載されている自己資本規制比率の値を上回っておりますが、かかる事象に抵触した場合、行政指導や業務停止・登録取消等の行政処分を受ける可能性があります。その場合、当社グループの信用が著しく損なわれ、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 c 顧客資産の区分管理及び分別管理について 金融商品取引業者は、顧客資産が適切かつ円滑に返還されるように顧客から預託を受けた金銭を自己の固有財産と区分または分別して管理することが義務付けられております。 当社及び連結子会社JFX株式会社では、外国為替証拠金取引における顧客からの受入証拠金について株式会社三井住友銀行と顧客区分管理信託契約を締結しております。また当社では、店頭証券CFD取引における顧客からの受入証拠金について、SBIクリアリング信託株式会社と顧客分別金信託契約を締結しております。このように、それぞれ金銭信託を実施することにより、顧客資産の保全体制を整えております。しかしながら、何らかの事由により当社及び連結子会社JFX株式会社において金銭信託を実施できない事象が発生した場合、行政指導や業務停止・登録取消等の行政処分を受ける可能性があります。その場合、当社グループの信用が著しく損なわれ、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 d 金融商品取引業者に係る禁止行為等について 金融商品取引業者は、「金融商品取引法」第38条により、金融商品取引契約の締結またはその勧誘に関して、顧客に対し虚偽のことを告げる行為や、顧客に対し不確実な事項について断定的判断を提供し、または確実であると誤解させるおそれのあることを告げて金融商品取引契約の締結を勧誘する行為等、様々な禁止行為が定められております。 当社グループでは、コンプライアンスマニュアル等に禁止行為を織り込み役職員に対し周知徹底を図っておりますが、当社グループにおいて何らかの事由によりかかる法律に違反する事象が発生した場合、行政指導や業務停止・登録取消等の行政処分を受ける可能性があります。その場合、当社グループの信用が著しく損なわれ、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ロ 商品先物取引法について a 商品先物取引業の登録について 当社は、農林水産省・経済産業省から「商品先物取引業」の登録を受け、「商品先物取引法」等の法令・規制等を遵守し事業を行っております。 商品先物取引業については、「商品先物取引法」第236条により登録の取消しとなる要件が定められており、これらに該当した場合、登録の取消しを含む行政処分が下されます。 当社は、法令遵守の徹底を図っており、現時点では取消事由に該当する事実はありません。 しかしながら、何らかの事由により諸法令等に違反する事象が発生した場合、行政指導や業務停止・登録取消等の行政処分を受ける可能性があります。その場合、当社グループの信用が著しく損なわれ、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 b 純資産額規制比率及び自己資本規制比率について 当社は「商品先物取引法施行規則」第100条の記載に従い、純資産額規制比率に代えて、自己資本規制比率を計算しております。自己資本規制比率の詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク ③ 法的規制について イ 金融商品取引法について b  自己資本規制比率について」をご参照ください。 c 顧客資産の分離保管について 商品先物取引業者は、顧客資産が適切かつ円滑に返還されるように顧客から預託を受けた金銭を自己の固有財産と分離して管理することが義務付けられております。 当社では、店頭商品CFD取引における顧客からの受入証拠金について、SBIクリアリング信託株式会社と特定信託契約を締結しております。このように、金銭信託を実施することにより、顧客資産の保全体制を整えております。しかしながら、何らかの事由により当社において金銭信託を実施できない事象が発生した場合、行政指導や業務停止・登録取消等の行政処分を受ける可能性があります。その場合、当社グループの信用が著しく損なわれ、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 d 商品先物取引業者に係る禁止行為等について 商品先物取引業者は、「商品先物取引法」第214条等により、商品取引契約の締結またはその勧誘に関して、顧客に対し虚偽のことを告げる行為や、顧客に対し不確実な事項について断定的判断を提供し、または確実であると誤認させるおそれのあることを告げて商品取引契約の締結を勧誘する行為等、様々な禁止行為が定められております。 当社グループでは、コンプライアンスマニュアル等に禁止行為を織り込み役職員に対し周知徹底を図っておりますが、当社グループにおいて何らかの事由によりかかる法律に違反する事象が発生した場合、行政指導や業務停止・登録取消等の行政処分を受ける可能性があります。その場合、当社グループの信用が著しく損なわれ、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ハ 個人情報の保護に関する法律について 「個人情報の保護に関する法律」は、個人情報を取り扱う事業者に遵守する事項を定め、個人情報の不適切な取扱いによる個人の権利利益の侵害を未然に防止することを目的としております。 当社では、2012年12月にプライバシーマークを取得し、関連する社内規程の整備及び役職員への教育を行うことで個人情報の保護に努めておりますが、外部からの不正アクセスや不測の事象の発生によって個人情報の漏洩・流失等の事故が発生した場合、監督官庁からの処分、顧客からの損害賠償請求等により当社グループの信用が著しく損なわれ、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、欧州における個人情報保護を規定した「EU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation)」に対応するため、社内体制とプロセスを強化してリスクを低減しています。EU一般データ保護規則違反により万一制裁金が課された場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ニ 犯罪による収益の移転防止に関する法律について 「犯罪による収益の移転防止に関する法律」(以下「犯罪収益移転防止法」という。)は、顧客の本人特定事項等の確認、記録の保存及び疑わしい取引の届出等を法律上の義務とし、顧客管理体制の整備を促すことにより、テロ資金や犯罪収益の追跡のための情報確保とテロ資金供与及びマネー・ロンダリング等の防止を目的としております。当社グループでは、犯罪収益移転防止法に基づき、当社グループ所定の本人特定事項に関する書類等を顧客から徴収して確認を行うとともに、反社会的勢力に該当しないことの確認を行い、顧客カードを作成して確認記録及び取引記録を保存する等法令遵守を徹底しております。 しかしながら、当社グループの何らかの事由により、かかる法律に違反する事象が発生した場合、行政処分や当社グループの信頼失墜等により、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ホ その他の法的規制について 当社グループは、「金融商品取引法」、「商品先物取引法」、「個人情報の保護に関する法律」、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」の他、「外国為替及び外国貿易法」等の諸法令、日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会の定める諸規則等に従って業務を遂行しており、諸法令及び諸規則を遵守するため、コンプライアンスの徹底を図り、内部管理体制の整備に努めております。 しかしながら、当社グループにおいて何らかの事由によりかかる諸法令等に違反する事象が発生した場合、行政処分や当社グループの信頼失墜等により、財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ④ 海外における事業活動について 連結子会社HIROSE FINANCIAL UK LTD.及びHirose Financial MY Limitedは、海外にて金融事業を行うために法令上必要となる認可を受け、事業活動を行っております。 しかしながら、海外において何らかの事由により諸法令等に違反する事象が発生した場合、罰金、認可の取消し等の処分を受ける可能性があります。また、現地において政治・経済・社会環境の変化、税制等の変更や移転価格税制等に基づく課税等により、事業活動の継続が困難となる可能性や海外事業の撤退を余儀なくされる可能性があります。その場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ⑤ その他 イ ストックオプション制度について 当社グループは、取締役及び従業員に対するインセンティブを目的としたストックオプション制度を採用しております。本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は31,000株となっており、これらの新株予約権の権利が行使された場合、当社の1株当たりの株式価値は希薄化する可能性があります。また、今後も同様のインセンティブ・プランを継続する可能性があります。従いまして、今後付与される新株予約権が行使された場合にも、当社の1株当たりの株式価値は希薄化する可能性があります。 ロ 自然災害等について 当社グループは主要な拠点において地震等の自然災害、火災、伝染病・感染症の流行、停電、テロ攻撃等が発生した場合の備えとして「BCP(事業継続計画)」等を策定し臨時オフィスの構築等、緊急時における体制整備に努めております。 しかしながら、当社グループの想定を超えた災害が発生した場合、サービス提供の停止を余儀なくされる可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 ハ キャンペーン商品に係るリスク 当社グループでは、金融商品取引を行った顧客を対象に、食品キャンペーン等を毎月実施しております。当社グループは、食品の製造・加工を行っておらず、すべてのキャンペーン商品を外部の取引先から仕入れております。 しかしながら、製造元での異物混入等何らかの事由により健康被害を及ぼすおそれのある製品事故が発生した場合、当社キャンペーン商品の回収、キャンペーンの停止等を行う可能性があります。その場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,195字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善などにより、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の継続、米国の通商政策の動向、中東・ウクライナ・中国等における地政学リスクの高まりなどにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。 こうした環境のもと、当社グループの関連する金融商品取引市場におきましては、米国の相互関税公表や米中貿易摩擦への懸念などから、一時1ドル=139円台まで円高が進行しました。その後は、米中関税交渉の進展、日本の財政拡張懸念、中東情勢の悪化による有事のドル買いなどを背景にドル高・円安基調で推移し、158円台で期末を迎えました。 このような状況の中、当社グループは、顧客のFX取引の活性化を目的として、2025年4月にトルコリラ/円のスプレッド縮小を行いました。さらに、昨今の安全資産の関心の高まりを見込み「LION CFD」で純金現物プレゼントキャンペーンの開始、食品キャンペーンに目玉商品として冷凍庫プレゼントの追加、「LION FX」で特定の通貨ペア取引で上乗せされる多彩な食品プレゼントの拡充、新規口座開設キャッシュバックキャンペーンなど、既存顧客・新規顧客双方の取引意欲が向上するような魅力的な各種施策にも努めました。他にも、「LIONチャートPlus+」にリアルタイムでのボラティリティと、当社内のポジション比率を把握できる機能を追加し、視覚的に他のトレーダーと比較確認できる環境の整備、「LION FX C2」にスワップシミュレーション機能、日々の収益をカレンダー形式で確認できる機能、ローソク足の値幅や本数が簡単に分かる計測ツールなどを追加し、顧客ニーズの実現に取り組みました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a . 財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して19,040,741千円増加して、136,663,418千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して17,085,120千円増加して、114,941,191千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して1,955,621千円増加して21,722,227千円となりました。 b . 経営成績 当連結会計年度の営業収益は10,490,573千円(前期比2.8%増)、純営業収益は10,426,244千円(同2.8%増)、営業利益は3,039,988千円(同0.8%減)、経常利益は3,073,938千円(同0.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,060,639千円(同7.6%減)となりました。 なお、当社グループの事業セグメントは、金融商品取引事業を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の記載は省略しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ220,429千円増加し7,983,107千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により支出した資金は443,845千円(前連結会計年度は、2,242,154千円の収入)となりました。これは主に受入保証金の増加による収入11,601,832千円、トレーディング商品(負債)の増加による収入3,838,730千円、税金等調整前当期純利益による収入3,091,956千円等があった一方、預託金の増加による支出16,373,210千円、短期差入保証金の増加による支出2,581,408千円等があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、投資活動により増加した資金は1,359,592千円(前連結会計年度は、53,522千円の支出)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入6,085,000千円等があった一方、定期預金の預入による支出4,675,000千円、有形固定資産の取得による支出25,034千円等があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、財務活動により支出した資金は768,731千円(前連結会計年度は、476,849千円の支出)となりました。これは主に短期借入金の純減額300,000千円、自己株式の取得による支出258,664千円、配当金の支払額238,767千円等があったことによるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a . 生産実績及び受注実績 当社グループの事業内容は、提供するサービスの性格上、生産実績及び受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b . 販売実績 当社グループの事業内容は、提供するサービスの性格上、販売実績の記載になじまないため、当該記載を以下(a)~(d)に置き換えて記載しております。 なお、当社グループの事業セグメントは、金融商品取引事業を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の記載は省略しております。 (a) 営業収益 (単位:千円) 区分   第22期連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   第23期連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比 (%) 営業収益 トレーディング損益   10,125,910   10,395,225   102.7 金融収益   74,644   95,347   127.7 その他の売上高   2,993   ―   ― 合計   10,203,549   10,490,573   102.8 (b) 外国為替受入証拠金 (単位:千円) 区分   第22期連結会計年度 (2025年3月31日)   第23期連結会計年度 (2026年3月31日)   前年同期比 (%) 外国為替受入証拠金   77,207,589   88,359,873   114.4 (c) 通貨別取引高 区分   第22期連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   第23期連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比 (%) 米ドル/円   (百万米ドル)   8,484,111   9,805,628   115.6 ユーロ/円   (百万ユーロ)   288,551   240,618   83.4 ポンド/円   (百万ポンド)   499,657   432,074   86.5 豪ドル/円   (百万豪ドル)   532,494   635,503   119.3 NZドル/円   (百万NZドル)   59,861   47,019   78.5 南アフリカランド/円   (百万ランド)   53,755   90,559   168.5 ユーロ/米ドル   (百万ユーロ)   145,757   194,311   133.3 ポンド/米ドル   (百万ポンド)   47,552   53,319   112.1 豪ドル/米ドル   (百万豪ドル)   85,618   112,552   131.5 その他   (百万通貨単位)   1,071,909   609,904   56.9 合計   (百万通貨単位)   11,269,269   12,221,492   108.4 (注) 1.通貨別取引高には外国為替証拠金取引業者とのホワイトラベルサービス取引及びカバー取引を含んでおります。 2.当社及び連結子会社4社(JFX株式会社、HIROSE FINANCIAL UK LTD.、Hirose Financial MY Limited及びHirose Solutions Limited)の合算数値を記載しております。 (d) 自己資本規制比率 (ヒロセ通商株式会社) (単位:千円) 区分   第22期事業年度末(2025年3月31日)   第23期事業年度末(2026年3月31日) 基本的項目   (A)   16,458,416   18,036,816 補完的項目   (B)   30,072   16,647 その他有価証券評価差額金(評価益)等       30,072   16,647 金融商品取引責任準備金等       ―   ― 一般貸倒引当金       ―   ― 長期劣後債務       ―   ― 短期劣後債務       ―   ― 控除資産   (C)   1,744,435   1,616,161 固定化されていない自己資本   (A)+(B)-(C)   (D)   14,744,052   16,437,301 リスク相当額   (F)+(G)+(H)   (E)   1,861,592   1,929,499 市場リスク相当額   (F)   4,541   6,411 取引先リスク相当額   (G)   286,972   252,529 基礎的リスク相当額   (H)   1,570,077   1,670,558 自己資本規制比率   (D)/(E)×100       792.0%   851.8% (JFX株式会社) (単位:千円) 区分   第22期事業年度末(2025年3月31日)   第23期事業年度末(2026年3月31日) 基本的項目   (A)   3,157,925   3,362,626 補完的項目   (B)   ―   ― その他有価証券評価差額金(評価益)等       ―   ― 金融商品取引責任準備金等       ―   ― 一般貸倒引当金       ―   ― 長期劣後債務       ―   ― 短期劣後債務       ―   ― 控除資産   (C)   154,572   157,814 固定化されていない自己資本   (A)+(B)-(C)   (D)   3,003,353   3,204,811 リスク相当額   (F)+(G)+(H)   (E)   195,217   229,618 市場リスク相当額   (F)   ―   ― 取引先リスク相当額   (G)   876   724 基礎的リスク相当額   (H)   194,341   228,893 自己資本規制比率   (D)/(E)×100       1,538.4%   1,395.7% (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a . 財政状態の分析 (資産の部) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して19,040,741千円増加して、136,663,418千円となりました。これは主に顧客区分管理信託の増加15,979,000千円、外国為替差入証拠金の増加2,741,538千円、デリバティブ取引(資産)の増加601,279千円、外国為替取引未収収益の増加515,926千円等があった一方、現金及び預金の減少1,117,708千円等により、流動資産が19,079,562千円増加したことによるものです。 (負債の部) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して17,085,120千円増加して、114,941,191千円となりました。これは主に外国為替受入証拠金の増加11,152,283千円、デリバティブ取引(負債)の増加3,838,730千円、外国為替取引未払費用の増加2,384,393千円等があった一方、約定見返勘定(負債)の減少664,892千円等により、流動負債が17,078,892千円増加したことによるものです。 (純資産の部) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比較して1,955,621千円増加して21,722,227千円となりました。これは主に利益剰余金の増加1,821,872千円及び資本剰余金の増加142,714千円等によるものです。 b . 経営成績の分析 (営業収益) 当連結会計年度における営業収益は10,490,573千円(前期比2.8%増)となりました。これは主に、魅力的な各種キャンペーンの拡充や顧客向けの取引ツールの機能追加等により取引が増加したこと等によるものです。 (営業利益) 当連結会計年度における営業利益は3,039,988千円(前期比0.8%減)となりました。これは主に、営業収益が287,024千円増加した一方、取引高に連動する費用が増加したこと等により販売費及び一般管理費が305,023千円増加したことによるものです。 (経常利益) 当連結会計年度における経常利益は3,073,938千円(前期比0.1%増)となりました。これは主に、営業利益が24,928千円減少した一方、営業外収益が25,756千円増加したことによるものです。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は2,060,639千円(前期比7.6%減)となりました。これは主に、経常利益が3,526千円増加した一方、法人税等調整額が260,524千円増加したことによるものです。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下の通りであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、カバー取引を行うためにカウンターパーティに差入れている外国為替差入証拠金であります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金は主に自己資金及び金融機関等からの借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は7,100,000千円となっており、現金及び現金同等物の期末残高は7,983,107千円となっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものはありません。 (3) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの主要な事業は外国為替証拠金取引事業であり、顧客の取引高が当社グループの業績に重要な影響を及ぼします。顧客の取引高は為替の変動率が高いときには増加する傾向にあり、反対に為替の変動率が低いときには減少する傾向にあることから、為替変動率は経営成績に重要な影響を与える要因であると考えております。 (4) 経営者の問題認識と今後の方針について 国内の外国為替証拠金取引業界においては、新規顧客の獲得や取引高の増加に向けた競争が激化しております。このような環境の中、当社グループでは顧客基盤の拡大を目指し、少額からの取引が可能な仕組みの導入、顧客にとって使い勝手のよい取引システムの構築、丁寧な電話対応サービス、独自性の高いキャンペーンの実施等に取り組んでまいりました。 また、これらの施策を国内だけでなく海外でも行うべく英国にHIROSE FINANCIAL UK LTD.、マレーシアにHirose Financial MY Limited及びHIROSE BUSINESS SERVICE SDN. BHD.、ベトナムにHIROSE CONSULTING VIETNAM COMPANY LIMITED、アンティグア・バーブーダにHirose Solutions Limitedを設立し、更なる業容の拡大を目指しております。 しかしながら、今後も成長を続けていくには国内外の顧客からの信頼獲得や人材の育成が不可欠と考えております。そのために当社グループがこれまで培ってきたノウハウを最大限に活かしてブランディングの強化を行うとともに、世界中の顧客に対して質の高い取引環境やサービスを提供していけるよう努めていく所存であります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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