概要
HSホールディングスは、モンゴル・キルギス・ロシアの銀行を中核とする金融コングロマリットである。有価証券報告書では証券・商品先物取引業に分類されるが、実態は銀行関連事業が収益の大部分を占め、リユース事業やM&A仲介も手掛ける。2026年3月期の連結営業収益は579億円、親会社株主帰属純利益は147億円、従業員数は706名。本社は東京都港区に置く。
銀行関連事業が収益の柱、3行体制で展開
当社グループの銀行関連事業は、モンゴル国のハーン銀行、キルギス共和国のキルギスコメルツ銀行、ロシア連邦のソリッド銀行の3行で構成される。このうちハーン銀行はモンゴル最大級の商業銀行であり、法人向け融資・個人向け融資・農牧業向け融資を展開し、預金残高と融資残高は順調に増加している。キルギスコメルツ銀行は中小企業および個人向け信用ポートフォリオの拡大に注力するが、IT投資や引当金の増加により現地通貨ベースで赤字となる局面もある。ソリッド銀行については詳細な業績開示は限定的だが、連結決算に持分法で反映される。2026年3月期の銀行関連事業は持分法投資損益を含めた経常利益で165億円超を計上し、グループ全体の収益を牽引する。
リユース事業を第2の柱に、買取チャネルを拡大
リユース事業は子会社の株式会社STAYGOLDが中心であり、2024年に株式会社PRICING DATAを連結子会社化した。2025年8月にはPRICING DATAをSTAYGOLDに吸収合併し、グループ内のリユース事業を統合した。STAYGOLDはブランド品や貴金属などの買取・販売を行い、サステナビリティ意識の高まりやフリマアプリの普及を背景に市場が拡大している。買取チャネルの強化のため新規出店を積極化しており、個人顧客からの買取強化と個人向け販売の拡大を進める。また、連結子会社としてHappy Price Company Limited、持分法適用関連会社として株式会社日本オークション協会やWorld Watch Auction Limitedを傘下に持ち、オークション事業も手掛ける。
グループ構成と収益構造、持分法による貢献が大きい
当社グループは持株会社であるHSホールディングスと、連結子会社5社、持分法適用関連会社4社から成る。報告セグメントは銀行関連事業、リユース事業、その他事業(投資業、M&A仲介・コンサルティング等)の3つである。連結営業収益のうち銀行関連事業の直接の営業収益は26億円程度と小さいが、持分法投資損益を通じてハーン銀行やソリッド銀行の利益が取り込まれる。実際、2026年3月期の銀行関連事業の経常利益は165億円に達し、グループ全体の経常利益177億円の大部分を占める。一方でリユース事業は成長途上にあり、M&A仲介・投資事業も展開する。モンゴル銀行法改正により2026年末までにハーン銀行の持分を20%以下に引き下げる必要があり、今後のグループ構造に影響を与える課題である。
業界の中での役割はモンゴル金融市場のリーディングバンクを中核に据えた金融グループ。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01銀行・金融主力
モンゴル最大級の商業銀行ハーン銀行を中心に、キルギスのキルギスコメルツ銀行やソリッド銀行を傘下に持つ。預金、融資、送金、決済などのリテール・法人向け銀行サービスを提供し、モンゴル経済の主要産業である鉱業・建設・貿易分野の企業向け融資に強みを持つ。
- 銀行サービス
- 預金、融資、外国為替、決済、デジタルバンキングなど銀行業全般を提供。モンゴル国内の個人・法人顧客を対象に幅広い金融ニーズに対応する。
02リユース準主力
株式会社STAYGOLDを中核に、ブランド品・貴金属・時計などの買取・販売事業を展開。買取店舗とオンラインを併用し、顧客から買い取った商品を国内外の市場で販売する。2025年にPD社を吸収合併し、オークション運営や販売支援もグループに加えた。
- ブランド品買取・販売
- ロレックスやエルメスなどの高級ブランド品、ジュエリー、金・プラチナ等の貴金属を店舗や宅配で買取し、国内外で再販。鑑定・査定の専門知識を活かし、高価買取を強みとする。
- オークション事業
- 日本オークション協会やWorld Watch Auctionを通じ、ブランド品のオークションを運営。ネット上でリアルタイムに出品・入札できる仕組みを提供する。
03投資・その他副次
当社本体や関連会社を通じて、投資事業、M&A仲介・コンサルティング、金融サービスのサポートなどを行う。グループ全体の事業ポートフォリオを補完する役割を担う。
- 投資・M&A仲介
- グループの資金を活用した投資事業や、企業の合併・買収を仲介・コンサルティングするサービス。金融ノウハウを活かし、企業の成長を支援する。
製品と技術
ハーン銀行のリテールバンキングとデジタルサービス
ハーン銀行はモンゴル国内で最大級の商業銀行であり、法人向け融資、個人向け融資、農牧業向け融資を主軸とする。同国政府のデジタル化方針に沿い、個人向けデジタルバンキングサービスを積極的に展開している。預金残高、融資残高ともに増加傾向にあり、現地通貨ベースの当期純利益は前期比8.8%増加した。2026年3月期の融資残高は前期末比20.9%増加し、特に法人向け(25.6%増)と個人向け(25.2%増)が伸びた。一方、農牧業向け融資は30.6%減少しており、ポートフォリオの構成が変化しつつある。
キルギスコメルツ銀行の中小企業向け金融と課題
キルギスコメルツ銀行はキルギス共和国を拠点とし、中小企業および個人顧客向けの信用ポートフォリオ拡大に取り組む。2025年度のキルギス実質GDPは前期比11.1%増と高成長だが、インフレ率は8.2%と高止まりしている。同行は金利変動やロシア制裁の影響を受け、リスク管理を強化しながら預金ポートフォリオを適切な水準に維持している。VISA・Mastercardとの提携維持やITシステム投資に伴う経費増加、さらにキルギス中央銀行の指示による引当金追加計上が業績を圧迫し、現地通貨ベースで最終損益は大幅な赤字となった。連結決算上は一部の引当金が前期に計上されている。
STAYGOLDの買取・販売とリユース事業の拡大
リユース事業の中核である株式会社STAYGOLDは、ブランド品、貴金属、時計などの買取と販売を行う。市場の拡大を背景に、新規出店や買取チャネルの拡大を継続し、個人顧客からの買取強化に注力している。2024年には株式会社PRICING DATAを連結子会社化し、同社が持つ買取査定データやノウハウを取り込んだ。2025年8月にはPRICING DATAを吸収合併し、事業を一本化。さらに、合併に伴いHappy Price Company Limited(連結子会社)、株式会社日本オークション協会(持分法適用関連会社)、World Watch Auction Limited(持分法適用関連会社)がグループに加わり、オークション事業も展開する。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
証券、商品先物取引業のなかでの位置
証券業で中堅、収益は不安定
同社は証券業界で売上高が579億円と大規模だが、営業赤字が続く。近年は収益が大きく変動し、同業のインテグラルやSBIリーシングサービスと比較しても収益性で劣る。事業ポートフォリオのバランスが悪く、市場環境の影響を受けやすい。業界再編も進む中、競争力強化が急務。
強み
- 売上高は500億円超で、一定の市場シェアを持つ。
- 複数の金融サービスを展開、リスク分散が可能。
- 知名度があり、顧客基盤が存在。
- 売上高は増加傾向にある。
課題
- 営業損益が悪化、コスト構造改革が必要。
- 市場環境に左右され、業績が不安定。
- 同業他社との競争が激しく、差別化が困難。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
証券、商品先物取引業の時価総額近傍。太字がHSホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 8708アイザワ証券グループ | 698億円 | 20.0倍 |
| 2 | 8624いちよし証券 | 628億円 | 12.1倍 |
| 3 | 8706極東証券 | 624億円 | 12.7倍 |
| 4 | 8622水戸証券 | 617億円 | 18.3倍 |
| 5 | 8614東洋証券 | 532億円 | 12.4倍 |
| 6 | 8699HSホールディングス | 464億円 | 2.3倍 |
| 7 | 8704トレイダーズホールディングス | 398億円 | 8.6倍 |
| 8 | 7185ヒロセ通商 | 269億円 | 11.7倍 |
| 9 | 5834SBIリーシングサービス | 215億円 | 7.2倍 |
| 10 | 8737あかつき本社 | 211億円 | 4.6倍 |
| 11 | 8747豊トラスティ証券 | 194億円 | 2.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 5件
協立証券として証券業からスタートした1958年
当社の前身は1958年1月に設立された協立証券株式会社である。創業時の事業内容は証券業であり、有価証券の売買や仲介、引受けなどを手掛けていた。設立から約40年間は中小証券会社として営業を続け、後の企業グループの中核となる持株会社体制へと発展する基盤を築いた。この時期の詳細な業績や経営陣の記録は残されていないが、証券業という原点がその後の事業多角化の出発点となった。
澤田秀雄氏が大株主となり経営が一新された1999年
1999年1月、株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)の代表取締役社長である澤田秀雄氏が、当社発行済株式総数の70%を超える株式を取得し、筆頭株主となった。これを契機に経営方針が大きく転換し、HISグループの一員として金融サービス事業への展開を本格化させる。同年4月には商号を「エイチ・アイ・エス協立証券株式会社」に変更し、旅行業と証券業の連携を模索した。澤田氏の参入により資本基盤が強化され、後の海外銀行買収や多角化への布石となった。
エイチ・エス証券に改称しグループ名称を統一
2001年4月、商号を「エイチ・エス証券株式会社」に変更した。この改名により、親会社であるHISとの関連を維持しつつ、独自のブランドを確立する意図があった。証券業に軸足を置きながらも、澤田氏のリーダーシップのもとで新たな金融サービスの開発や事業拡大を模索する時期である。社名変更後も証券業務を継続したが、後に持株会社体制へ移行し、銀行などの金融機関を傘下に収める戦略へとシフトしていく。
エイチ・エスインベストメントを子会社化し投資事業を強化
2003年2月、株式会社エイチ・エスインベストメントを子会社化した。これは投資業や企業再生事業への本格参入を目的としており、M&A仲介やコンサルティング業務の基盤となった。同社を通じてアジアの成長企業へ出資するなど、グループ全体の収益源を証券業から多角化へと拡大させた。この子会社化は、後にモンゴルやキルギスの銀行を傘下に収める布石ともなり、現在の金融コングロマリット体制の原型が形成された。
持株会社体制への移行と銀行買収による事業変革
沿革には記載がないが、有価証券報告書から、その後当社は持株会社へ移行し、モンゴルのハーン銀行、キルギスコメルツ銀行、ソリッド銀行を相次いで子会社化した。これらの銀行買収により、証券会社から銀行中心の金融グループへと事業構造が大きく変化した。特にハーン銀行はモンゴル最大級のリテール銀行としてグループ収益の大部分を稼ぎ出す。また、リユース事業への参入も行われ、現在のSTAYGOLDなどの子会社を傘下に収め、事業ポートフォリオを多様化させた。
年表5件を開く
1950年代
- 1958年1月創業協立証券株式会社を設立。
1990年代
- 1999年1月株式会社エイチ・アイ・エス代表取締役社長の澤田秀雄氏が、当社発行済株式総数の70%を超す大株主となる。
- 1999年4月商号変更エイチ・アイ・エス協立証券株式会社に社名変更。
2000年代
- 2001年4月商号変更エイチ・エス証券株式会社に社名変更。
- 2003年2月株式会社エイチ・エスインベストメントを子会社とする。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- ROE(株主資本当期純利益率)10%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
金融サービスの拡充と競争力強化
お客様の多様な資産運用ニーズに対応するため、法改正や規制緩和、国内外の金融サービス動向を調査し、新サービスの企画開発や既存サービスの改良に努める。インターネット取引システムの安定性強化やコンプライアンス徹底により、信頼される金融グループを目指す。
- 02
リユース事業の成長加速
市場拡大を背景に、積極的な新規出店や買取チャネルの拡大を継続し、個人顧客からの買取を強化する。個人向け販売強化など営業施策を実施し、収益・利益の増加を図る。
- 03
成長分野への投資推進
企業再生事業として出資先の管理・支援に加え、経済成長が著しいアジア新興国や独自性の高い新規事業などへの投資を積極的に検討する。M&A仲介やコンサルティング業務も展開する。
- 04
業務効率化による収益性向上
各事業の業務プロセスを見直しコスト削減を実施。経営資源の最適配分と効率経営を徹底し、グループ全体の収益性向上と企業価値向上を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で706人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は767万円で、9期前と比べて+11.9%。平均年齢は49.0歳、平均勤続年数は12.2年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 4,841 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 5,014 | — |
| 2019年3月 | 686 | 42.1 | 4.5 | 5,406 | — |
| 2020年3月 | 746 | 43.1 | 5.6 | 5,429 | — |
| 2021年3月 | 751 | 44.1 | 6.6 | 5,320 | — |
| 2022年3月 | 741 | 45.0 | 8.2 | 5,148 | — |
| 2023年3月 | 797 | 46.0 | 9.2 | 5,372 | — |
| 2024年3月 | 723 | 47.0 | 10.2 | 530 | — |
| 2025年3月 | 799 | 48.0 | 11.2 | 588 | −187 |
| 2026年3月 | 767 | 49.0 | 12.2 | 706 | −57 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社10社(国内 5 / 海外 5、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社STAYGOLD (注)3東京都品川区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内キルギスコメルツ銀行(OJSC Kyrgyzkommertsbank) (注)2キルギス共和国 ビシュケク · 連結子会社議決権52.9%
- 海外H.S. International(Asia) Limited中華人民共和国 香港 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外HS FINANCIAL Pte. Ltd.シンガポール共和国 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Happy Price Company Limited中華人民共和国 香港 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ハーン銀行(Khan Bank LLC)モンゴル国 ウランバートル · 持分法適用会社議決権49.8%
- 海外ソリッド銀行(JSC Solid Bank)ロシア連邦 ウラジオストク · 持分法適用会社議決権46.8%
- 国内株式会社日本オークション協会東京都港区 · 持分法適用会社議決権50.0%
- 海外World Watch Auction Limited中華人民共和国 香港 · 持分法適用会社議決権25.0%
- 国内ウプシロン投資事業有限責任組合(業務執行組合員:META Capital株式会社)東京都港区 · その他の関係会社議決権42.2%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は579億円、営業利益は-4億円。前期と比べると増収で、売上が+53.2%。
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、営業収益は169億円、営業利益は1億円。
| 対象期間 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年4Q | 521 | — | — | 7 |
| 2019年4Q | 567 | — | — | 14 |
| 2020年4Q | 610 | — | — | 11 |
| 2021年4Q | 578 | — | — | −60 |
| 2022年4Q | 616 | — | — | 26 |
| 2023年4Q | 777 | — | — | 1 |
| 2024年4Q | 496 | — | — | 28 |
| 2025年4Q | 378 | −9 | −2.4 | 67 |
| 2026年4Q | 579 | 4 | 0.7 | 75 |
| 2027年1Q | 169 | 1 | 0.6 | 32 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、営業収益は287億円から579億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-0.7%。純利益は2期連続で増加。
| 決算期 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 287 | — | 52 | — | 30 |
| 2014年3月 | 436 | — | 93 | — | 60 |
| 2015年3月 | 453 | — | 99 | — | 65 |
| 2016年3月 | 553 | — | 100 | — | 67 |
| 2017年3月 | 464 | — | 68 | — | 56 |
| 2018年3月 | 521 | — | 71 | — | 42 |
| 2019年3月 | 567 | — | 108 | — | 60 |
| 2020年3月 | 610 | — | 116 | — | 72 |
| 2021年3月 | 578 | — | 97 | — | −30 |
| 2022年3月 | 616 | — | 178 | — | 65 |
| 2023年3月 | 777 | — | 257 | — | 114 |
| 2024年3月 | 496 | — | 158 | — | 95 |
| 2025年3月 | 378 | −11 | 151 | −2.9 | 121 |
| 2026年3月 | 579 | −4 | 177 | −0.7 | 147 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
営業収益579億円のうち、営業利益として残るのは-4億円で-0.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は147億円、売上の25.4%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を下回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金80.1%464億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.6%119億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.7%-4億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが22億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは19億円。期末の手元現金は185億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 24 | −5 | 74 | 455 |
| 2014年3月 | 175 | −191 | 503 | 926 |
| 2015年3月 | −93 | −90 | 41 | 774 |
| 2016年3月 | −167 | −150 | 42 | 469 |
| 2017年3月 | 230 | −5 | 12 | 601 |
| 2018年3月 | 377 | −105 | −86 | 780 |
| 2019年3月 | 524 | −28 | −35 | 1,137 |
| 2020年3月 | 414 | 52 | −82 | 1,460 |
| 2021年3月 | 776 | −87 | −147 | 1,854 |
| 2022年3月 | −48 | −77 | −17 | 1,911 |
| 2023年3月 | 185 | −179 | 26 | 1,861 |
| 2024年3月 | −256 | −81 | 121 | 182 |
| 2025年3月 | 45 | −61 | −3 | 171 |
| 2026年3月 | 22 | −3 | −2 | 185 |
金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1,320億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,006億円で、自己資本比率は75.8%(業種中央値34.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,268 | 365 | 1,903 | 13.4 |
| 2014年3月 | 3,625 | 457 | 3,168 | 10.1 |
| 2015年3月 | 3,946 | 555 | 3,391 | 10.9 |
| 2016年3月 | 3,724 | 619 | 3,105 | 12.5 |
| 2017年3月 | 3,653 | 622 | 3,031 | 13.2 |
| 2018年3月 | 4,060 | 695 | 3,365 | 12.8 |
| 2019年3月 | 4,404 | 726 | 3,678 | 12.3 |
| 2020年3月 | 4,697 | 806 | 3,891 | 12.6 |
| 2021年3月 | 4,996 | 713 | 4,283 | 10.9 |
| 2022年3月 | 5,774 | 744 | 5,030 | 9.1 |
| 2023年3月 | 6,217 | 814 | 5,403 | 9.6 |
| 2024年3月 | 988 | 724 | 264 | 72.8 |
| 2025年3月 | 1,153 | 867 | 286 | 74.9 |
| 2026年3月 | 1,320 | 1,006 | 314 | 75.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
証券、商品先物取引業 37社との比較
同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で37社中4位あたり、逆に低いのは営業利益率で37社中33位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,133で、1年前と比べて+6.9%。過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 2.3倍 |
| PBR | 0.33倍 |
| 配当利回り | 0.88% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で約1.9%下落し、25日移動平均線(1140円)を下回る水準で推移。週足では8月上旬に1112円まで下落後、1130円前後で下げ止まるも上値は重く、52週高値1339円からは約15%乖離。RSIは33と売られすぎ圏に接近しており、8月20日は出来高7.36万株と前日から増加し、下値では押し目買いも観察される。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)。
PERが2.32倍と業界平均12.38倍を大幅に下回る。PBR0.33倍も業界平均1.45倍を大きく下回り、ROE15.8%と高収益ながら配当利回り0.88%と低く、配当性向4.6%と低い。市況により業績が変動しやすい業種で、直近3期は最終増益だが営業損失もあり、収益の不安定さが評価の割安要因。バリュエーションは割安だが配当は伸び悩み、リスクも内包。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 2.3倍 | 14.3倍 |
| PBR | 0.33倍 | 1.43倍 |
| ROE | 15.8% | 7.7% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
業績は大きく変動しており、売上高は減少傾向だが、純利益は2025年3月期に121億円と利益率は低いながらも安定。強気派は、株価純資産倍率が0.3倍強と割安で、ROEが15%超と高い資本効率を評価する。また、投資先の価値向上による含み益が今後の収益に寄与する可能性を指摘。一方、弱気派は、売上高の減少や営業赤字が続いており、収益の不安定さを懸念。市場環境の悪化で投資運用収益が落ち込むリスクや、ガバナンス体制の不透明さを問題視する。強気・弱気は市場環境の回復と投資先の業績改善にかかっている。
- 割安指標
PBRは0.33倍と純資産価値に比べ低い水準。
- 高ROE
自己資本利益率は15.8%と高く、資本効率が良い。
- 含み益期待
投資先企業の価値上昇で含み益が拡大する可能性。
- 純利益が95億円→147億円へ3期連続増益2026年3月期影響中
純利益は95億円、121億円、147億円と増加し、3期で約55%増。EPS改善で割安修正の原資に
- PBR0.33倍と解散価値の大幅下回り継続影響中
PBR0.33倍は純資産の3分の1評価。ROE15.8%を踏まえると是正余地が大きい
- ROE15.8%と高水準の資本効率継続影響弱
ROE15.8%はPBR1倍相当の利益創出力。株主還元の余力を示す
- 売上高579億円と前年比53%増2026年3月期影響中
売上高は378億円から579億円へ約53%増加。本業赤字縮小に寄与
- 営業赤字
直近での営業利益はマイナスで、本業の収益力が弱い。
- 売上減少
売上高は減少傾向で、事業規模が縮小している。
- 市場リスク
投資収益は市場環境に左右され、不安定。
- 営業損益が2期連続赤字で収益基盤脆弱2026年3月期影響強
営業利益は-11億円、-4億円と赤字継続。純利益と本業利益の乖離が大きい
- 配当利回り0.89%と株主還元が手薄継続影響弱
配当利回り0.89%は低位。PBR0.33倍の是正には増配や自社株買いが必要
- 外国人保有比率5.8%とガバナンス圧力弱い継続影響弱
外国法人保有5.8%と低く、バリュー向上の外的圧力がかかりにくい
- 予想PER非開示で評価軸が定まらない不定影響弱
フォワードPERが開示されておらず、市場の成長評価が分かれやすい
- 投資運用収益
- 収益の柱である運用成績を確認。
- 営業損益
- 本業の収益性改善が焦点。
- 自己資本比率
- 財務の健全性を見るため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり10円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは0.88%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 10 | — | 26.7 |
| 2018年3月 | 10 | 0.0 | 57.3 |
| 2019年3月 | 12 | 20.0 | 70.7 |
| 2020年3月 | 12 | 0.0 | 17.8 |
| 2021年3月 | 12 | 0.0 | 448.5 |
| 2022年3月 | 10 | −16.7 | 2.4 |
| 2023年3月 | 10 | 0.0 | 2.3 |
| 2024年3月 | 10 | 0.0 | 167.1 |
| 2025年3月 | 10 | 0.0 | 6.1 |
| 2026年3月 | 10 | 0.0 | 4.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥10
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,083人。区分でいちばん多いのは個人・その他で70.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が4.1%を占め、残る95.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 40.3 | 74.0 | 73.0 | 72.1 | 73.1 | 70.0 |
| 自己株式 | 3.2 | 23.7 | 23.7 | 26.5 | 26.5 | 26.5 |
| 証券会社 | 6.2 | 19.1 | 19.7 | 13.6 | 21.0 | 20.1 |
| 外国法人 | 32.0 | 4.9 | 4.3 | 4.8 | 3.6 | 5.8 |
| 金融機関 | 1.8 | 1.5 | 2.2 | 8.1 | 1.4 | 3.7 |
| 事業法人 | 19.6 | 0.5 | 0.8 | 1.3 | 1.0 | 0.4 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | ウプシロン投資事業有限責任組合 | 30.98 |
| 02 | 株式会社DMM.com証券 | 6.23 |
| 03 | 川村 洋一 | 4.90 |
| 04 | 松井証券株式会社 | 4.68 |
| 05 | 日本証券金融株式会社 | 3.16 |
| 06 | 株式会社SBI証券 | 3.15 |
| 07 | 浦上 新一郎 | 2.44 |
| 08 | 岡三証券株式会社 | 1.76 |
| 09 | SMBC日興証券株式会社 | 1.35 |
| 10 | INTERACTIBE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 0.59 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+550%、1株純資産は14期で+338%。直近期のROEは15.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 75 | 760 | 10.9 | 12.4 | 13.3 |
| 2014年3月 | 150 | 918 | 17.9 | 5.7 | — |
| 2015年3月 | 163 | 1,076 | 16.4 | 5.9 | 20.1 |
| 2016年3月 | 168 | 1,170 | 15.0 | 5.9 | 13.9 |
| 2017年3月 | 141 | 1,212 | 11.8 | 7.1 | 26.7 |
| 2018年3月 | 106 | 1,309 | 8.4 | 9.3 | 57.3 |
| 2019年3月 | 150 | 1,369 | 11.2 | 7.1 | 70.7 |
| 2020年3月 | 182 | 1,490 | 12.7 | 5.0 | 17.8 |
| 2021年3月 | −76 | 1,377 | −5.3 | — | 448.5 |
| 2022年3月 | 170 | 1,681 | 12.2 | 7.7 | 2.4 |
| 2023年3月 | 364 | 1,908 | 20.3 | 2.7 | 2.3 |
| 2024年3月 | 311 | 2,388 | 14.4 | 3.2 | 167.1 |
| 2025年3月 | 402 | 2,870 | 15.3 | 2.2 | 6.1 |
| 2026年3月 | 488 | 3,326 | 15.8 | 2.5 | 4.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額118百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 原田泰成 | 取締役社長(代表取締役) | 59 | — |
| 松村恭也 | 取締役 | 55 | — |
| 村井希有子 | 取締役 | 45 | — |
| 服部純一 | 取締役 | 75 | — |
| 石井喜三郎 | 取締役 | 71 | — |
| 税所篤 | 取締役 | 50 | — |
| 櫻井幸男 | 監査役(常勤) | 78 | 207 |
| 植村亮仁 | 監査役(非常勤) | 46 | — |
| 高木澄典 | 監査役(非常勤) | 41 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 87 | 87 | 29 |
| 社外取締役 | 6 | 31 | 31 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容920字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,047字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,240字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)12,619字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第69期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第69期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第68期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第68期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第67期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第67期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第67期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第67期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第66期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第66期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第66期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第66期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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