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日経平均64,167.87-158NYダウ53,061.95+295ドル円158.81+0NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+51毎時更新

水戸証券

Mito Securities Co., Ltd.8622 · Prime · 証券、商品先物取引業

地域密着型の総合証券会社。有価証券の売買仲介から引受・募集まで幅広く対応。

概要

水戸証券は、1921年に水戸市で創業した中堅証券会社である。個人投資家向けの株式・債券の売買仲介、投資信託の販売を主力とし、北関東を中心に関東一円に営業網を広げる。2026年3月期の営業収益は160億円、預り資産は1兆7,846億円に達し、東証プライム市場に上場する。収益構造は委託手数料やトレーディング損益に加え、投資信託代行手数料などストック収益の比率を高めている。

受入手数料とトレーディング損益が収益の両輪

水戸証券の営業収益は、受入手数料、トレーディング損益、金融収支で構成される。2026年3月期の受入手数料は124億99百万円で、うち委託手数料49億10百万円(日本株33億4百万円、米国株15億72百万円)、募集・売出し等の取扱手数料16億円、その他(投資信託代行手数料やファンドラップ報酬)59億5百万円である。トレーディング損益は31億31百万円で、株券等が30億24百万円と大半を占める。金融収支は3億41百万円の利益。収益構造は市況変動の影響を受けやすいが、ストック収益の積み上げにより安定化が進んでいる。

ストック収益の拡大で収益基盤を強化

水戸証券は第七次中期経営計画(2026年3月期~2030年3月期)で、ストック収益の増加を重点戦略に掲げる。ストック収益とは、投資信託の代行手数料とファンドラップ報酬の合計であり、2026年3月期は58億59百万円に達した。販売費・一般管理費に占める割合(カバー率)は45.6%と過去最高水準である。株式投資信託と水戸ファンドラップの合計残高は6,439億円(株式投資信託4,326億円、ファンドラップ2,113億円)。この残高は堅調な市場環境に支えられて増加し、収益の下支えとなっている。

北関東を中心とした対面営業とデジタル化の両立

水戸証券の営業基盤は、発祥の地である茨城県を中心とした北関東地域である。対面での金融サービス提供に重点を置き、地域社会との共生を経営方針に掲げる。一方で、インターネット取引にも対応し、顧客専用サイト「マイページ」の構築を進めるなど、デジタルチャネルも整備している。2026年3月期には預り資産が過去最高の1兆7,846億円に達し、うち株式預り資産は1兆311億円、投資信託とファンドラップの合計は6,439億円。地域密着とオンラインの両立が顧客基盤拡大に寄与している。

東証プライム市場上場、資本金122億円の独立系証券

水戸証券は、1989年に東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、2001年に市場第一部に指定された。2022年の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。2026年3月期時点の資本金は122億72百万円、発行済株式総数は1億2,160万株。子会社や持分法適用関連会社はなく、独立系の証券会社として運営されている。従業員数は753人(2026年3月末)。監査等委員会設置会社であり、コーポレートガバナンスの強化を図っている。

業界の中での役割は証券業界のリテール証券会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
161億円
営業利益
31億円
営業利益率
19.3%
純利益
31億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01証券業界主力

有価証券の売買の取次ぎ、売買、引受、募集・売出しの取扱いなど、幅広い証券サービスを提供。個人・法人顧客の投資ニーズに応える。

主な製品・サービス2
有価証券売買取引
株式、債券などの売買執行サービス。
引受・売出し・募集取扱い
新規公開株式や公募増資などの引き受け、売り出し、募集の取扱業務。

製品と技術

日本株・米国株の委託手数料が収益の柱

水戸証券の主力商品は、株式の売買仲介である。2026年3月期の株券委託手数料は48億77百万円で、うち日本株が33億4百万円、米国株が15億72百万円を占める。日本株手数料は前期比13.6%増と市場活況に支えられたが、米国株は22.8%減と振るわなかった。受益証券(投資信託等)の委託手数料は33百万円と小規模。委託手数料全体では49億10百万円であり、市況変動の影響を受けやすい一方、個人投資家の取引活性化が業績を左右する。

投資信託販売と水戸ファンドラップでストック収益を拡大

水戸証券は投資信託の販売に注力しており、募集・売出し等の取扱手数料(販売手数料)は16億円、投資信託の代行手数料はその他受入手数料に含まれ合計59億5百万円である。独自のラップ口座「水戸ファンドラップ」も提供し、2026年3月末の残高は2,113億円。株式投資信託と合わせたストック資産残高は6,439億円に達し、これらから生じる代行手数料とファンドラップ報酬は58億59百万円。ストック収益の増加が販管費カバー率の向上に貢献している。

引受・デリバティブなど周辺サービスの展開

水戸証券は、株式の引受け・売出しや特定投資家向け売付け勧誘等の手数料も収入源としている。2026年3月期の引受・売出し手数料は81百万円。また、2004年には有価証券店頭デリバティブ取引業務の認可を取得し、株式や債券以外の商品を取扱う。2008年には金融商品取引法に基づく投資運用業、2015年には投資助言・代理業の登録を行い、資産運用アドバイスや投資一任業務も行っている。これらの多角化により、顧客のライフプランに応じた総合的な金融サービスを提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

地場証券で中堅、収益拡大局面へ

水戸証券は、地場証券会社として茨城県を中心に営業基盤を持ち、収益は市場環境に左右されやすい。同業他社と比較すると、AIフュージョンキャピタルグループやUNIVA・Oakホールディングスなどは事業モデルが異なり、直接競合は限定的。直近の営業利益率は13.67%と改善傾向にあり、2026年3月期には19.38%とさらなる収益力向上が見込まれる。ただし、日本株の委託売買手数料や引受業務への依存度が高く、市場低迷時には業績が悪化しやすい。海外展開はほとんどなく、内需依存のビジネスモデルである。

強み

  • 茨城県を中心に長年培った顧客基盤と地域密着型営業で安定した収益基盤を持つ。
  • 2025年3月期営業利益率13.67%から2026年3月期19.38%へと収益性が向上見込み。
  • 自己資本比率が高く、収益変動に耐えうる財務基盤を有する。
  • 無理な拡大ではなく、既存事業の安定成長を重視する経営姿勢。

課題

  • 株式市況に業績が左右されやすく、低迷期には収益が急減するリスクがある。
  • 海外収益がほとんどなく、国内市場の縮小リスクに直面しやすい。
  • ネット証券との競争激化で、手数料収入の減少圧力が続く。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券、商品先物取引業の時価総額近傍。太字が水戸証券

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15842インテグラル1,016億円7.7倍
28613丸三証券863億円17.0倍
38708アイザワ証券グループ698億円20.0倍
48624いちよし証券628億円12.1倍
58706極東証券624億円12.7倍
68622水戸証券617億円18.3倍
78614東洋証券532億円12.4倍
88699HSホールディングス464億円2.3倍
98704トレイダーズホールディングス398億円8.6倍
107185ヒロセ通商269億円11.7倍
115834SBIリーシングサービス215億円7.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

小林・岸が開業した小岸商会から株式会社へ(1921-1942)

水戸証券の起源は、1921年4月に小林静と岸正が水戸市馬口労町で証券業「小岸商会」を開業したことにさかのぼる。翌1922年10月には株式会社小岸商会に改組、資本金12,500円で発足。しかし1926年7月にいったん解散し、個人経営の小岸商会となる。1927年6月には小林株式店と改称、1933年2月に株式会社小林株式店(資本金2万円)として再法人化。1942年8月、商号を小林証券株式会社に変更した。この間、一貫して水戸を拠点に証券業を営み、地域の個人投資家との関係を築いた。

戦時統合で水戸証券が誕生、東京へ本社移転(1944-1956)

1944年6月、有価証券業整備要綱に基づき、小林証券株式会社は丸水証券株式会社と合併し、商号を水戸証券株式会社に変更した。これが現在の社名の起源である。戦後、1948年10月に証券取引法に基づく証券業者として登録。1951年6月には東京証券取引所正会員である協同証券株式会社を買収。1956年4月、協同証券(形式上存続会社)と合併し、本店を東京都中央区日本橋兜町に移した。この合併により、水戸証券は東京の証券市場に本格的に参入し、関東全域を商圏とする基盤を整えた。

秦野証券の吸収と総合証券への成長(1972-1989)

1972年7月、水戸証券は秦野証券株式会社を吸収合併し、資本金を5億2,000万円に増加。1974年4月には本社を東京都中央区日本橋三丁目に移転し、営業拠点を拡充した。1985年6月に大阪証券取引所正会員となり、同年7月には資本金30億49百万円に増資して総合証券へ。1987年9月には名古屋証券取引所正会員にも加盟。1989年4月には資本金108億24百万円に増資し、東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。この期間、相次ぐ合併と増資により、地域中堅証券から全国区の総合証券へと脱皮した。

バブル崩壊後の再編と小島証券・イセキ証券の統合(1992-1999)

バブル崩壊後の証券業界再編の中で、水戸証券は1992年5月に小島証券株式会社を吸収合併し、資本金を108億68百万円に増やした。1998年12月には改正証券取引法に基づく登録を行い、翌1999年1月に名古屋証券取引所特定正会員となった。1999年8月にはイセキ証券株式会社の営業全部を譲り受け、営業基盤をさらに強化。これらの統合により、北関東における個人顧客基盤を拡大するとともに、経営効率の向上を図った。

東証一部上場と新たな規制への対応(2001-2007)

2001年9月、水戸証券は東京証券取引所市場第一部に指定され、株式の流動性と知名度が向上した。2004年11月には有価証券店頭デリバティブ取引業務の認可を取得し、取扱商品の幅を広げた。2005年6月には資本金を122億72百万円に増資。2006年6月には中間配当制度を導入し、株主還元を強化。2007年2月には本社を東京都中央区日本橋二丁目に移転。同年9月には金融商品取引法に基づく金融商品取引業者として登録し、規制対応を完了した。

プライム市場移行と新たな中期経営計画(2022-2026)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、水戸証券は市場第一部からプライム市場へ移行。同年6月には監査等委員会設置会社へ移行し、ガバナンス体制を強化。同年11月には本社を東京都文京区小石川一丁目に移転した。2026年3月期からは第七次中期経営計画を開始し、ROE8.0%以上、ストック収益による販管費カバー率50.0%以上、株式投資信託とファンドラップ合計残高7,500億円以上を目標に掲げた。2026年3月期の実績はROE7.5%、カバー率45.6%、残高6,439億円と順調に進捗している。

年表32件を開く

1920年代

  • 1921年4月小林 静、岸 正が証券業「小岸商会」を水戸市馬口労町にて開業
  • 1922年10月株式会社小岸商会に改組、資本金12,500円にて開業
  • 1926年7月株式会社小岸商会を解散、小岸商会として個人経営
  • 1927年6月小林株式店と改称

1930年代

  • 1933年2月株式会社小林株式店に改組、資本金20,000円とする

1940年代

  • 1942年8月商号変更小林証券株式会社に商号変更
  • 1944年6月M&A有価証券業整備要綱に基づき、丸水証券株式会社と合併、水戸証券株式会社に商号変更
  • 1948年10月証券取引法に基づき証券業者として登録

1950年代

  • 1951年6月創業東京証券取引所正会員 協同証券株式会社(設立 1947年9月12日 資本金3,000,000円)を買収
  • 1956年4月M&A協同証券株式会社(形式上の存続会社)と合併し、商号を水戸証券株式会社に変更、本店を東京都中央区日本橋兜町一丁目8番地に置く

1960年代

  • 1968年4月証券取引法改正による証券業免許制に基づき免許取得

1970年代

  • 1972年7月M&A秦野証券株式会社を吸収合併、資本金520,000,000円となる
  • 1974年4月本社を東京都中央区日本橋三丁目13番5号に移転

1980年代

  • 1985年6月大阪証券取引所正会員となる
  • 1985年7月資本金3,049,985,600円に増資し、総合証券となる
  • 1987年9月名古屋証券取引所正会員となる
  • 1989年4月上場資本金10,824,985,600円に増資し、東京証券取引所市場第二部に株式を上場

1990年代

  • 1992年5月M&A小島証券株式会社を吸収合併し、資本金10,868,985,600円となる
  • 1998年12月改正証券取引法に基づく証券業登録
  • 1999年1月名古屋証券取引所特定正会員となる
  • 1999年8月イセキ証券株式会社の営業全部を譲受

2000年代

  • 2001年9月東京証券取引所市場第一部に指定
  • 2004年11月有価証券店頭デリバティブ取引業務の認可取得
  • 2005年6月資本金12,272,985,600円に増資する
  • 2006年6月中間配当制度導入
  • 2007年2月本社を東京都中央区日本橋二丁目3番10号に移転
  • 2007年9月金融商品取引法に基づく金融商品取引業者として登録
  • 2008年12月金融商品取引法に基づく投資運用業として登録

2010年代

  • 2015年10月金融商品取引法に基づく投資助言・代理業として登録

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年6月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2022年11月本社を東京都文京区小石川一丁目1番1号に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2030年3月期まで8.0%以上
  • ストック収益による販管費カバー率2030年3月期まで50.0%以上
  • 株式投資信託+水戸ファンドラップの合計残高2030年3月期まで7,500億円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    お客さまのライフプランに応じた金融サービス

    お客さま一人ひとりのライフプランに応じて「ふやす・まもる・つなぐ」の3軸で金融サービスを提供する。ポートフォリオ営業を推進し、専門部署や外部専門家と連携した個別相談の質向上や次世代層へのアプローチを強化する。

  2. 02

    地域社会との共生

    北関東を中心に地域貢献活動を推進する。自治体とのSDGs包括連携協定、未来サポート制度による子ども支援、スポーツ・文化イベントへの協賛、金融教育の出前授業や職場体験を実施し、地域経済活性化につながる株主優待制度も導入している。

  3. 03

    主体性のある人材育成と自律的な組織運営

    営業店でのチーム議論を通じた提案力向上、管理職向けマネジメント研修、社内外の資格取得支援(上級資格取得者72名)などにより、社員の主体性を高め、変化に柔軟な組織運営を目指す。オフィスカジュアル導入やリフレッシュ休暇推進で働きやすい環境も整備。

  4. 04

    資本の効率的活用と株主還元

    第七次中期経営計画期間中の年間配当下限を20円から30円に引き上げ、記念配当も実施。自己株式取得や政策保有株式縮減により資本効率を向上させ、別途積立金を取り崩して資本政策の機動性を確保した。引き続き持続的成長と株主価値向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で753人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は751万円で、9期前と比べて+8.5%平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は16.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月738
2018年3月752
2019年3月69243.217.7730
2020年3月62044.018.3720
2021年3月67043.918.4723
2022年3月67443.418.0752
2023年3月66943.618.3737
2024年3月64843.418.3726
2025年3月67842.317.4740257
2026年3月75141.916.9753412

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.8%
100なら男女で差がない状態

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は161億円営業利益31億円前期と比べると増収増益で、売上が+15.0%、利益が+63.2%。

売上高
+15.0%
161億円
営業利益
+63.2%
31億円
純利益
+29.2%
31億円
営業利益率
19.3%
前期比 +5.7%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、営業収益は161億円、営業利益は20億円。前年の2025年4Qと比べると、営業収益は+15.0%、営業利益は+150.0%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3Q10976.45
2022年4Q280
2023年1Q27−2−7.40
2023年3Q83−2−2.44
2023年4Q292
2024年1Q36616.77
2024年3Q10133.03
2024年4Q4510
2025年4Q14085.713
2026年4Q1612012.422

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は141億円から161億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は19.3%。純利益は3期連続で増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1412826
2014年3月1584238
2015年3月1523325
2016年3月1321420
2017年3月1341410
2018年3月1623326
2019年3月115−12
2020年3月11948
2021年3月1543219
2022年3月1372014
2023年3月11228
2024年3月1462823
2025年3月140192313.624
2026年3月161313619.331

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益161億円のうち、営業利益として残るのは31億円19.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は31億円、売上の19.3%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を下回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金0.6%1億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金80.1%129億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.3%31億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

営業利益率業種比0.3pt
19.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
19.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.4pt
7.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが39億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは40億円期末の手元現金は260億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月621−2152
2014年3月35−15−13159
2015年3月77−6−22208
2016年3月−1014−16196
2017年3月27−2−8213
2018年3月8−6−11204
2019年3月462−13239
2020年3月111−17234
2021年3月23−1−7251
2022年3月−7−6−13227
2023年3月0−3−6220
2024年3月6910−20280
2025年3月−510−37248
2026年3月391−30260

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は732億円。このうち返さなくてよい自己資本が428億円で、自己資本比率は58.5%(業種中央値34.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月58633724957.5
2014年3月62336725658.9
2015年3月68739229557.0
2016年3月59037821264.0
2017年3月62838024860.6
2018年3月67940427559.5
2019年3月63338125260.1
2020年3月60936524460.0
2021年3月71939732255.2
2022年3月64539125460.6
2023年3月61639022663.4
2024年3月74042831257.8
2025年3月63540123463.2
2026年3月73242830458.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
260億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
202億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
304億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り37社中8位あたり、逆に低いのはROE37社中29位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.5%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
19.3%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.5%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率前期からの売上の伸び
15.0%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 4.3%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥939で、1年前と比べて+80.7%過去52週の値幅のなかでは88%の位置にある。

¥939-4.2%1ヶ月+16.4%1年+80.7%時価総額617億円
過去52週の値幅
安値¥501高値¥1,000

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.3倍
PBR1.30倍
配当利回り4.58%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は862円で、25日移動平均線783.92円を約10%上回る。1ヶ月で19.23%上昇し、52週高値874円に接近。出来高は7月22日に624000株と急増。RSIは71.13と強気圏だが過熱感も。週足では7月中旬から上昇が加速しており、株式市場の活況が追い風。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER16.81倍は業界平均12.26倍を上回り、一見割高ですが、証券業界は市況で業績が変動しやすく、予想PERが不明なため慎重な評価が必要です。PBR1.19倍は業界平均1.44倍を下回り、割安感があります。配当利回り4.99%は業界平均4.03%を上回り、株主還元が手厚いです。ROE7.5%は収益性が中程度です。営業収益と純利益は増加傾向で、営業利益率も向上しています。割安だが市況依存リスクに留意と判断しました。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.3倍14.3倍
PBR1.30倍1.43倍
ROE7.5%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

中堅証券会社として、個人投資家向けのサービスに特化し、収益性が向上している。一方、市場環境の変動に左右されやすいビジネスモデルで、株価の変動が業績に影響。強気派は、オンライン取引の拡大と営業利益率の改善(19.4%)を評価し、個人投資家の増加による証券取引活況を期待。弱気派は、市場低迷時の収益減少や競争激化による手数料率低下を懸念し、安定性に欠けると指摘。

プラスに働く材料7
  • 収益性の向上

    営業利益率が前期比で向上し、2026年3月期は19.4%に。

  • オンライン取引拡大

    オンライン取引へのシフトで効率化が進み、収益を下支え。

  • 個人投資家の成長

    人口減少下でも資産形成需要が高まり、投資信託販売が拡大。

  • 営業利益31億円と63%増益決算発表後影響

    営業利益19→31億円、営業利益率19.25%へ改善

  • 営業収益161億円に増収通年影響

    営業収益140→161億円と15%増、株式市況の追い風

  • 配当利回り4.99%と高利回り通年影響

    配当利回り4.99%は株主優待効果もあり下支え

  • PBR1.19倍・ROE7.5%の改善継続影響

    ROE7.5%に対しPBR1.19倍、収益拡大で更なる評価上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 市場リスク

    株価調整局面では売買手数料収入が急減する可能性。

  • 競争激化

    ネット証券や銀行の参入で手数料率が低下。

  • 依存度の高さ

    投資信託販売に依存し、市場動向に業績が左右される。

  • 営業収益の減収リスク不定影響

    市場環境次第で営業収益は146→140億円と減収、業績プレ

  • 予想PERが未公表継続影響

    予想PERが未公表で、将来の収益評価ができない

  • 外国人保有4.46%と低水準継続影響

    外国人保有4.46%と低く、海外資金の流入乏しい

  • 株価1年で71%上昇の高値警戒継続影響

    1年で71.12%上昇、利益確定売りが出やすい

次の決算で確かめる点
委託手数料収入
株式売買の活況度と証券市場の動向を反映する指標。
投資信託販売額
手数料収入の重要な源泉で、顧客資産の積み上がりを確認。
営業利益率
収益改善の持続性を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり43で、前期から+43.3%いまの株価に対する利回りは4.58%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥43
1株あたり
配当利回り
4.58%
いまの株価に対して
配当性向
83.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月751.6
2018年3月20185.754.2
2019年3月4−80.0150.4
2020年3月8100.067.4
2021年3月16100.055.1
2022年3月14−12.564.4
2023年3月2257.1183.2
2024年3月249.166.4
2025年3月3025.078.0
2026年3月4343.383.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥43

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ15,849人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.9%を占め、残る56.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他48.246.550.446.142.649.9
金融機関24.625.622.324.427.924.6
事業法人16.316.218.016.818.719.3
自己株式7.97.97.97.94.57.6
外国法人5.05.44.99.58.64.4
証券会社6.06.24.33.22.21.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.29
02株式会社野村総合研究所8.46
03小林協栄株式会社4.99
04株式会社常陽銀行4.22
05株式会社みずほ銀行3.04
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.44
07株式会社武蔵野銀行1.78
08第一生命保険株式会社1.55
09小林克徳1.40
10住友不動産株式会社1.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+46%、1株純資産は14期で+56%。直近期のROEは7.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月354558.415.234.1
2014年3月5149510.78.831.6
2015年3月345436.613.148.5
2016年3月285315.211.347.0
2017年3月145392.522.051.6
2018年3月375806.611.354.2
2019年3月35480.577.4150.4
2020年3月125682.116.067.4
2021年3月296184.911.155.1
2022年3月226123.512.764.4
2023年3月126042.024.2183.2
2024年3月366635.713.766.4
2025年3月386555.813.878.0
2026年3月517107.513.283.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

24名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は24名。2026/3期の役員報酬は総額288百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小林克徳代表取締役 社長50917,000
須田恭通常務取締役 総務部、投資情報部、商品部、投資顧問部、引受部管掌6428,000
浦辺紀行常務取締役 法人営業部、地域法人部、経営企画部、リスク管理部、財務部、監査部管掌561,000
毛塚徹也取締役 コンプライアンス部、審査部、業務指導部、システム統括部、事務管理部、人事部、人材育成部管掌6018,000
菅原昭仁取締役 営業第一ブロック、営業第二ブロック、ウェルスマネジメント部、営業企画部、カスタマーセンター管掌5937,000
小祝寿彦取締役6910,000
森本学取締役721,000
井口英樹取締役(監査等委員)6528,000
大西美世恵取締役(監査等委員)66
浦部明子取締役(監査等委員)53
三宅洋明上席執行役員
飯村雄司上席執行役員
残りの役員12名を開く
氏名役職年齢保有株数
松原立郎上席執行役員
鈴木信義執行役員
甲斐康博執行役員
門馬且康執行役員
栗原寿取締役 営業第一ブロック、営業第二ブロック、ウェルスマネジメント部、営業企画部、カスタマーセンター管掌5914,000
竹原直行執行役員
米田啓司執行役員
小林顕執行役員
角川僚一執行役員
濵井輝之執行役員
川松裕之執行役員
市川穣55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6146781023539
社外取締役537377
取締役(社内)1161616

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容102字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、金融商品取引業を営んでおり、有価証券の売買、売買の取次ぎ、引受・売出し・募集及び売出しの取扱い等において幅広いサービスを提供しております。 事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,770字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 当社は、お客さまはもとより株主、社員、地域社会から信頼され、選ばれる金融サービス会社として発展するために、以下の経営理念、パーパス及び経営ビジョンを掲げております。 <経営理念> 「水戸証券は、顧客・株主・社員にBESTをつくす企業でありたい」 <パーパス(当社の存在意義)> 「金融サービスを通じて価値を創造し、お客さまと地域社会の豊かな未来の実現に貢献する」 <経営ビジョン(当社の目指す姿)> 1.お客さまの資産形成をサポートしライフプランの実現に貢献する 2.地域社会の発展に貢献する 3.社員が誇りを持って働き自己実現できる 4.ビジネス構造の変革に挑戦し続ける (1)経営環境 当社を取り巻く経営環境は、政府による「資産運用立国」の実現に向けた施策が追い風となる一方で、国際情勢の不透明感、長期化するインフレ、日本における高齢化の進展に加え、サステナビリティやDXへの対応など、急速な環境変化に直面しております。こうした中、お客さまのライフステージに応じた資産形成や承継への関心は一層高まり、証券会社に求められる役割は多様化・高度化しております。 当社は、営業基盤である北関東を中心とした関東一円において、対面を重視した金融サービスの提供と地域社会との共生を通じて、付加価値の提供に努めております。後述する第七次中期経営計画では、「人の力」と「組織の力」の強化を柱に、お客さま本位の質の高い金融サービスの提供(ふやす・まもる・つなぐ)によりお客さまとの信頼を深め、預り資産の増大を通じて持続的な成長を目指します。 (2)対処すべき課題 当社は、「経営ビジョン」の実現に向け「人と組織の力で、お客さまからの信頼を深め、持続的に成長する企業へ」をテーマとした第七次中期経営計画(2026年3月期~2030年3月期)を当事業年度よりスタートしました。 (第七次中期経営計画の4つ基本方針と重点戦略) (第七次中期経営計画の計数目標及び実績) 項目   ROE   ストック収益による販管費カバー率※1   株式投資信託※2+水戸ファンドラップの合計残高 計数目標(2030年3月期)   8.0%以上   50.0%以上   7,500億円以上 実績(2026年3月期)   7.5%   45.6%   6,439億円 ※1 ストック収益(投資信託の代行手数料とファンドラップ報酬の合計)の販売費・一般管理費に占める割合 ※2 MRFや公社債投資信託等を除いた株式投資信託 ① 第七次中期経営計画の計数目標にも掲げている株式投資信託と水戸ファンドラップの合計(ストック資産)の残高は、堅調なマーケット環境もあり、2026年3月末に6,439億円にまで増加しました。内訳は、株式投資信託の残高が4,326億円、水戸ファンドラップの残高が2,113億円です。この結果、ストック資産の残高から生じる投資信託の代行手数料とファンドラップ報酬の合計(ストック収益)は58億59百万円となりました。 ② ストック収益による販管費カバー率については、賞与引当金繰入などの人件費の増加などにより販売費・一般管理費は増加しましたが、それ以上にストック収益の増加が寄与し、当社として過去最高の水準となる45.6%まで上昇してきております。 ③ 2026年3月期のROEは、株式関連収益やストック収益(投資信託の代行手数料とファンドラップ報酬)が増加したことに加え、投資有価証券の売却益もあり、7.5%となりました。 (第七次中期経営計画の重点戦略にかかる成果と課題) 〔価値創造〕1.お客さま一人ひとりのライフプランに応じた金融サービス(ふやす・まもる・つなぐ)を提供(成果)● マーケット環境が好転する中、お客さまの多様なニーズに応えるため、水戸ファンドラップや投資信託、日米優良株式等を中心としたポートフォリオ営業の推進を継続いたしました。この結果、当事業年度末の当社預り資産は1兆7,846億円、うち株式預り資産が1兆311億円、投資信託と水戸ファンドラップの合計残高が6,439億円と、いずれも当社として過去最高の水準にまで増加いたしました。● お客さま一人ひとりのライフプランに応じた金融サービスの提供に努めるなかで、必要に応じ当社の専門部署や外部の専門家と連携をするなど、ご家族を含めた個別相談の質の向上を図ることで、次世代層のお客さまとの関係を強めてまいりました。● お客さまの利便性向上のため、お取引履歴や投資情報などをパソコンやタブレット、スマートフォンなどからご覧いただけるお客さま専用サイト「マイページ」構築の準備を進め、新たなサービスを開始する体制を整えました。(課題)● 「お客さま本位の業務運営」を深化させ、引き続きお客さま一人ひとりのライフプランに応じた金融サービス(ふやす・まもる・つなぐ)の提供と、そのための人材育成・体制整備を行ってまいります。● ご家族を含めた信頼関係をさらに深め、口座を次世代へつないでいく取組みを進めてまいります。 2. 地域社会との共生(成果)● 地域社会の活性化及び市民サービスの更なる向上を図ることで持続可能なまちづくりの実現を支援するため、茨城県つくば市と「SDGsの推進に係る包括連携協定」を締結(2026年2月)いたしました。● 社会貢献活動の一環である未来サポート制度で、子どもたちの生活を支援する団体への寄付を実施いたしました。また、スポーツ・文化・地域の発展を支援するため、各種スポンサー・協賛を実施いたしました。● 金融教育については、茨城県内の小学校、中学校へ出前授業の実施、水戸市内の中学生を対象にした水戸支店内での職場体験、水戸市市民講座の開催等、授業数96回(39校1団体、延べ参加人数2,781名)実施いたしました。● 当社発祥の地である茨城県を中心とする当社が事業を展開している地域の特産品を優待品として全国の株主の皆さまにお届けすることにより、地域の魅力を広く発信し、地域経済の活性化につなげるべく、株主優待制度を導入(2026年3月)いたしました。(課題)● SDGsへの取組みを継続するとともに、地域社会と当社の共通価値の創造の観点から地域貢献活動を継続してまいります。 〔経営基盤〕3.主体性のある人材の育成と自律的な組織運営の推進(成果)● 当社では、営業店において、お客さまの属性やニーズを踏まえた信頼関係の構築や提案のあり方について、チームで議論し最善な提案ができる取組みを推進しております。この取組みにより、お客さま本位の行動の一層の深化に加え、チーム間のコミュニケーション活性化や、若手社員の育成が進み、主体性のある人材の育成と自律的な組織運営の強化につながっております。● 管理職層を対象に、育成につながる評価面談プロセスの習得に向けた研修を継続的に実施するとともに、人の行動スタイルに応じた高度なマネジメントを学ぶマネジメント研修を新たに実施し、自律的な組織運営の推進につなげました。● 社員に対する社内外の研修支援を継続し、幅広い相談に対応できる人材育成に取組んだ結果、当社が独自に認定した上級資格(CFP、証券アナリスト2次等)の取得者数は、当事業年度末時点で72名と、経営ビジョンを掲げた2015年以降で最大となりました。● 心身ともに快適に働ける職場環境づくりの一環としてオフィスカジュアルを導入し、また、リフレッシュ休暇(連続5日間の休暇取得)の積極的な取得促進等、社員の健康保持・増進への取組みを継続したことから、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に6年連続で認定されました。(課題)● 働き方の選択肢を拡大するなど、多様な人材が働きやすい環境の整備に努めてまいります。● 主体性のある人材の育成を通じて、変化に柔軟に対応し、自らが考え行動できる人材の拡充を図ってまいります。● 市場環境の変化に柔軟に対応できるよう、現場が自ら考え、行動できる組織運営の定着と強化を推進してまいります。 〔資本政策〕4.資本の効率的活用(成果)● 第六次中期経営計画期間中の1株当たりの年間下限配当20円を、第七次中期経営計画期間中は30円に引き上げました。また、2026年4月に創業105周年を迎えたことを受け、株主の皆さまへ感謝の意を表するため、記念配当(3円)を実施することといたしました。● 自己株式取得(2025年4月~7月に合計200万株)や政策保有株式の縮減を実施するなど、資本効率の向上に取組むとともに、別途積立金の全額(2025年5月、72億円)を取り崩し、繰越利益剰余金に振り替えることで、今後の経営環境の変化に対応した資本政策の機動性を確保いたしました。(課題)● コーポレート・ガバナンスの強化を継続し、資本収益性の向上を重視することで、引き続き持続的な成長と株主価値向上を目指した資本の効率的な活用(成長投資、株主還元の拡充)に取組んでまいります。
事業等のリスク3,482字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 人材の確保及び育成に係るリスク 当社は、金融サービスを通じて価値を創造し、お客さまと地域社会の豊かな未来の実現に貢献することを目標に事業運営を行っており、人材を最重要の経営資源と位置付けております。しかしながら、人材の確保及び育成が進まない場合には、事業目的が達成できず、また、持続的な成長にも支障をきたす可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は高いと考えております。対応策として、質の高い金融サービスを提供できる人材を育成するための教育・評価制度の整備、給与水準の引き上げ、高度専門人材の中途採用等を行っております。 (2) 収益変動リスク 当社の主要な収益源である受入手数料及びトレーディング損益は、株式市況や為替市況の変動に大きく影響を受けます。このため、企業業績や国内外の政治・経済情勢の悪化等により市場が低迷した場合、当社の業績は大幅に変動する可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は高いと考えております。対応策としては、お客さまへポートフォリオを考慮した商品提案を行うことで、保有商品の値下がりを軽減することや、ファンドラップ報酬や投資信託の代行手数料の増大による安定収益基盤の拡大を図っております。 (3) 事務リスク 当社では、社内規程やマニュアルに則り正確な事務処理を行うよう体制を整備しておりますが、役職員の故意、過失又は事故などにより正確な事務処理が執行されなかった場合、経済的損失の発生や社会的信用が失墜する可能性があります。特に誤発注に関しては、未然防止のため管理者及びシステムによるチェック体制を整備しておりますが、万一誤ったデータが取引所に送信された場合、損失を被る可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は、小規模のものを含めると高いと考えております。対応策としては、社内に「事務ミス検討会」を設置し、事務ミスの情報収集や、改善策の取りまとめを行っております。これらの内容については、コンプライアンス部、事務管理部、業務指導部が連携し、社内への周知徹底を図っております。 (4) 市場リスク 当社は、自己の計算において国内外の有価証券を保有しております。政治・経済情勢等の急変等により相場の急激な変動があった場合、売買取引が停止・制限される事態が発生した場合等に、損失を被る可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は高いと考えております。対応策として、市況の変動や財務の健全性を勘案して、リスク限度枠や損失限度額を設定し管理している他、トレーディング商品として保有する有価証券は、最小限に留めております。 (5) 資産価値の下落に係るリスク 当社は、事業運営のため土地建物等の有形固定資産、コンピュータソフトウェア等の無形固定資産、有価証券等の資産を保有しております。これらについて時価の下落、収益性の低下、陳腐化などが生じた場合、損失が発生する可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は比較的低いと考えております。 (6) 流動性リスク 当社の事業運営資金は、主に自己資金と金融機関からの借入によっておりますが、当社の財政状態について信用不安等が広がった場合、資金調達コストが著しく上昇し、あるいは資金調達が困難になり事業運営が制約される可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。当社は金融機関として、資金決済が滞ることのないよう非常時に備えた資金を保有するよう努めているほか、資金流動性のストレステストの実施、「資金流動性危機対応マニュアル」を整備しております。 (7) 取引先リスク 当社の保有する金銭債権や預金などの資産は、相手先が資金繰りの悪化などにより債務不履行に陥った場合、回収不能となり損失が発生する可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。お客さまからの買付け注文に係る金銭債権については、対応する有価証券が保護預りされており、また信用取引に係る金銭債権については、一定の担保を確保しております。また、預金については、当座預金、利息のつかない普通預金など決済用預金としており、預金保険機構によって保護されております。 (8) システムリスク 当社の業務上使用するコンピュータシステムに、品質不良、回線トラブル、外部からの不正アクセス、災害などにより障害が発生した場合、障害の規模・状況によっては取引の縮小や中断を余儀なくされる可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は、中程度と考えております。システム障害が発生した場合、緊急時の業務執行体制を整備しているほか、大規模災害等により基幹システムに障害が発生した場合、システム会社によってDRサイト(遠隔地のバックアップシステム)が用意されております。 (9) 情報セキュリティに係るリスク 当社は、お客さま情報の管理について万全を期しておりますが、不正な手段や過失等により、万一情報が外部に漏洩した場合、賠償金の発生や社会的信用が失墜する可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は、小規模のものを含めると中程度と考えております。お客さま情報に関しては、各部支店で毎月末を個人情報点検日とし、個人情報管理台帳にて管理を行っております。また、コンプライアンス部宛に点検結果を報告する体制としております。情報セキュリティ並びにサイバーセキュリティに係るインシデントが発生した場合に関しては、組織内CSIRTを整備しているほか、SOCサービスにて24時間365日体制で監視を実施しております。 (10) 法令・諸規則等に係るリスク 当社は、金融商品取引業者として多くの法令・諸規則のもとに業務を遂行しておりますが、規制が強化又は緩和された場合、若しくは新たな規制が導入された場合、既存業務に対する制約や競争の激化により、収益が低下する可能性があります。また、「金融商品取引法」に基づき、自己資本規制比率を算出しておりますが、数値が定められた水準を下回った場合、業務停止等を命じられる可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は、低いと考えております。また自己資本規制比率については、現状高い水準を維持しております。 (11) 法務リスク 当社は、金融商品取引法、その他法令・諸規則等を遵守し業務を遂行しておりますが、役職員の故意又は過失により法令違反が発生した場合、行政処分等を受け社会的信用が失墜し、取引の減少を招く可能性があります。また、お客さまや取引先等との間で紛争が生じた場合、提訴される可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は比較的低いと考えております。法令の遵守に関しては、「コンプライアンス部」や「監査部」を設置し、監視や予防に努めているほか、コンプライアンスに係る研修を毎月実施しております。 現在、当社の業績に大きな影響を与える訴訟はありません。 (12) 災害等に関するリスク 当社は、気候変動等に起因する自然災害や地震・津波等の大規模災害の発生により当社営業基盤の地域に電力供給が制限されるなどの重大な影響が及んだ場合、事業運営が制約される可能性があります。 なお、当リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。万一大規模災害等が発生した場合、緊急時の業務継続体制を整備しているほか、事業継続計画(BCP)に基づく定期的な訓練を実施しております。 (13) パンデミック感染症に関するリスク 当社は、新型コロナウイルスの感染拡大期においては、業務継続の観点から、ローテーション勤務・在宅勤務等を実施し、可能な限り少人数で業務を遂行してまいりました。 2023年5月に感染症法上の位置づけが5類感染症へ移行した後は、感染対策に留意しつつ、通常の勤務体制に移行しております。 なお、当リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。今後新たな感染症が発生した場合に備え、引続き感染対策に細心の注意を払ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)6,401字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、景況感の改善が進み、概ね堅調に推移いたしました。国内総生産(GDP)は、7~9月期に名目・実質ともに6四半期ぶりのマイナス成長となったものの、10~12月期にはプラス成長へと回復いたしました。有効求人倍率は低下したものの、景気動向指数(CI)の先行指数や消費動向調査における消費者態度指数、暮らし向き、収入の増え方、雇用環境などは改善傾向にあり、消費者物価指数の上昇率も鈍化傾向を示しております。米国による関税政策の不確実性が低下し、物価上昇を背景とした企業の積極的な賃上げが継続するなか、日本銀行が2025年12月に追加利上げを決定するなど、国内景気の緩やかな回復見通しが強まりました。 米国経済は、7~9月期の実質GDP成長率が2年ぶりの水準に回復いたしました。10月には連邦政府のつなぎ予算不成立に伴い、史上最長となる43日間の政府機関の一部閉鎖が発生したため、10~12月期の実質GDP成長率は減速を余儀なくされましたが、マイナス成長への転落は回避されました。主要経済統計の発表が遅延・中止される不透明な環境下ではありましたが、米連邦準備制度理事会(FRB)は雇用環境の減速を背景に、12月会合まで3回連続となる利下げを実施しました。 当事業年度の国内株式市場は、期初に米国による相互関税の発表を受けて日経平均株価が記録的な下落幅を示し、約1年5ヵ月ぶりの安値を付けるなど波乱の展開で始まりました。しかしその後、相互関税の一部停止や日米・米中間の関税交渉の合意に加え、生成AI関連の需要拡大を背景とした半導体関連銘柄の躍進、国内企業の堅調な業績、米国の金融緩和などを背景に、調整を交えつつも上昇基調となりました。さらに、自民党総裁選における高市氏の勝利と衆院選での与党大勝を受けた政策期待などが支援材料となり、日経平均株価は2026年2月27日に史上最高値58,850円27銭を記録しました。翌28日にイスラエルと米国がイランを攻撃したことで投資環境は大きく変化し、3月は波乱の展開となりましたが、当事業年度末の日経平均株価は、2025年3月末と比べ43.4%高い51,063円72銭で取引を終了しました。 このような状況の中、当事業年度の業績は、営業収益が160億74百万円(前期比 15.0%増)と増加し、営業収益より金融費用76百万円(同 44.2%増)を控除した純営業収益は、159億98百万円(同 14.8%増)と増加しました。また、販売費・一般管理費は128億51百万円(同 6.5%増)となり、その結果、営業利益は31億46百万円(同 69.3%増)、経常利益は35億98百万円(同 54.5%増)となりました。特別利益が6億68百万円(前事業年度実績 8億57百万円)、特別損失が2百万円(前事業年度実績 -百万円)、税金費用が11億69百万円(前期比52.8%増)となったことから、当期純利益は30億95百万円(同 27.9%増)と増加しました。 主な概況は以下のとおりであります。 イ 受入手数料 当事業年度の「受入手数料」の合計は、124億99百万円(前期比 1.7%減)となりました。 a 委託手数料 「委託手数料」は、49億10百万円(同 1.4%減)となりました。これは、主に日本株の委託手数料が33億4百万円(同 13.6%増)と増加する一方、米国株の委託手数料が15億72百万円(同 22.8%減)と減少したことにより、株券の委託手数料が48億77百万円(同 1.4%減)となったことによるものです。また、受益証券の委託手数料は33百万円(同 2.5%減)となりました。 b 引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料 「引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料」は、81百万円(同 1.0%増)となりました。 c 募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料 主に投資信託の販売手数料で構成される「募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料」は、16億円(同 37.8%減)となりました。 d その他の受入手数料 「その他の受入手数料」は、投資信託の代行手数料やファンドラップ報酬の増加等により59億5百万円(同 16.3%増)となりました。 ロ トレーディング損益 当事業年度の「トレーディング損益」は、株券等が30億24百万円(前期比 280.3%増)、債券・為替等が1億6百万円(同 6.1%減)となり、合計で31億31百万円(同 244.5%増)となりました。 ハ 金融収支 当事業年度の「金融収益」は、受取利息の増加等により4億18百万円(前期比 25.0%増)、「金融費用」は信用取引費用や支払利息の増加等により76百万円(同 44.2%増)で差引収支は3億41百万円(同 21.4%増)の利益となりました。 ニ 販売費・一般管理費 当事業年度の「販売費・一般管理費」は、「取引関係費」が減少する一方、営業収益の増加により賞与引当金繰入などの「人件費」や「不動産関係費」等が増加したことから、128億51百万円(前期比 6.5%増)となりました。 ホ 特別損益 当事業年度の「特別利益」は「投資有価証券売却益」が6億68百万円、「特別損失」は「金融商品取引責任準備金繰入れ」が2百万円と差引収支は6億66百万円(前年同期実績 8億57百万円)となりました。 ② 財政状態の状況 イ 流動資産 当事業年度の「流動資産」は、前事業年度に比べ63億75百万円増加し、528億75百万円となりました。これは、「立替金」が2億13百万円減少する一方、「預託金」が36億45百万円、「現金・預金」が11億99百万円、「信用取引資産」が10億78百万円、「募集等払込金」が2億9百万円、「短期差入保証金」が2億6百万円増加したことなどによるものです。 ロ 固定資産 当事業年度の「固定資産」は、前事業年度に比べ33億5百万円増加し、202億86百万円となりました。これは、「投資有価証券」が28億87百万円、「無形固定資産」が2億43百万円、「有形固定資産」が1億25百万円増加したことなどによるものです。 ハ 流動負債 当事業年度の「流動負債」は、前事業年度に比べ60億98百万円増加し、254億61百万円となりました。これは、「従業員株式給付引当金」が社員への給付により5億18百万円、「有価証券担保借入金」が3億22百万円減少する一方、「預り金」が50億94百万円、「未払法人税等」が4億99百万円、「信用取引負債」が4億47百万円、「賞与引当金」が2億64百万円、「未払金」が2億43百万円、「受入保証金」が2億29百万円増加したことなどによるものです。 ニ 固定負債及び特別法上の準備金 当事業年度の「固定負債」及び「特別法上の準備金」は、前事業年度に比べ9億円増加し、49億21百万円となりました。これは、「退職給付引当金」が1億44百万円減少する一方、「繰延税金負債」が8億76百万円、「従業員株式給付引当金」が1億41百万円増加したことなどによるものです。 ホ 純資産 当事業年度の「純資産」は、前事業年度に比べ26億80百万円増加し、427億78百万円となりました。これは、「剰余金の配当」が18億51百万円、「自己株式の取得」が11億1百万円減少する一方、「当期純利益」が30億95百万円、「その他有価証券評価差額金」が20億69百万円、「自己株式の処分」が4億68百万円増加したことによるものです。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における「現金及び現金同等物の期末残高」は、前事業年度に比べ11億99百万円増加し、259億91百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における「営業活動によるキャッシュ・フロー」は39億28百万円の増加となりました。これは、「顧客分別金信託の増減額」が37億4百万円、「投資有価証券売却損益」が6億68百万円、「信用取引資産及び信用取引負債の増減額」6億31百万円、「法人税等の支払額」が6億26百万円、「従業員株式給付引当金」が3億76百万円、「トレーディング商品の増減額」が1億20百万円減少する一方、「預り金及び受入保証金の増減額」が53億23百万円、「税引前当期純利益」が42億65百万円、「賞与引当金の増減額」が2億64百万円、「立替金の増減額」が2億13百万円増加したことなどが要因であります。なおこれは、前事業年度の「営業活動によるキャッシュ・フロー」4億67百万円の減少と比較すると43億96百万円の増加となっております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における「投資活動によるキャッシュ・フロー」は89百万円の増加となりました。これは、「有形固定資産の取得による支出」が2億98百万円、「無形固定資産の取得による支出」が1億92百万円減少する一方、「投資有価証券の売却による収入」が6億70百万円増加したことなどが要因であります。なおこれは、前事業年度の「投資活動によるキャッシュ・フロー」9億63百万円の増加と比較すると8億73百万円の減少となっております。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における「財務活動によるキャッシュ・フロー」は29億58百万円の減少となりました。これは、「配当金の支払額」が18億48百万円、「自己株式の取得による支出」が11億1百万円減少したことなどが要因であります。なおこれは、前事業年度の「財務活動によるキャッシュ・フロー」36億91百万円の減少と比較すると7億33百万円の増加となっております。 ④ 生産、受注及び販売の状況 当社は金融商品取引業を営んでいるため、「生産、受注及び販売の状況」については、「(1)経営成績等の状況の概要①~③」に含めて記載しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 当事業年度の経営成績の分析 当事業年度は「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)対処すべき課題」に記載のとおり、数値目標の達成及び施策に取り組んでまいりました。 数値目標に対する当事業年度の実績は以下のとおりです。 イ 第七次中期経営計画の計数目標にも掲げている株式投資信託と水戸ファンドラップの合計(ストック資産)の残高は、堅調なマーケット環境もあり、2026年3月末に6,439億円にまで増加しました。内訳は、株式投資信託の残高が4,326億円、水戸ファンドラップの残高が2,113億円です。この結果、ストック資産の残高から生じる投資信託の代行手数料とファンドラップ報酬の合計(ストック収益)は58億59百万円となりました。 ロ ストック収益による販管費カバー率については、賞与引当金繰入などの人件費の増加などにより販売費・一般管理費は増加しましたが、それ以上にストック収益の増加が寄与し、当社として過去最高の水準となる45.6%まで上昇してきております。 ハ 2026年3月期のROEは、株式関連収益やストック収益(投資信託の代行手数料とファンドラップ報酬)が増加したことに加え、投資有価証券の売却益もあり、7.5%となりました。 当社は、第七次中期経営計画の重点戦略の下、お客さま一人ひとりのライフプランに応じた金融サービスの提供(ふやす・まもる・つなぐ)と主体的な人材の育成・自律的な組織運営の推進により経営基盤の一層の強化を図り、投資信託・ファンドラップを軸としたストック収入の拡大による安定収益基盤の構築に取り組んでまいります。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因の分析 当社は対面及びインターネットの二つのチャネルを展開しており、対面ではフロー収益として、株式委託手数料、投資信託の販売手数料、外国株式等のトレーディング収益、またストック収益として、投資信託の代行手数料、ファンドラップ報酬を主な収益源としております。株式委託手数料及び外国株式のトレーディング収益は、日本及び米国の株式市況に大きく影響を受けます。また、外国株式は為替の影響も受け、円安(円高)になると円ベースの価格が上昇(下落)いたします。投資信託は運用する資産や手法により様々な要因で基準価額が上下しますが、基準価額が上昇すると販売が伸びる傾向があるとともに、預り残高が増加することで代行手数料も増加いたします。また、ファンドラップは値動きの異なる複数のファンドを効果的に組み合わせた国際分散投資を行い、ポートフォリオ全体のリスク低減と安定したリターンの追求を図っていますが、為替の影響を受けやすく、円安(円高)になると時価評価額が上昇(下落)する傾向があります。そのため、時価評価額に応じて算出するファンドラップ報酬は増減しますが、お客さまの国際分散投資ニーズの高まりを受け、残高は順調に伸びております。なお、インターネット取引については、開設口座数が少数であるため、収益全体に占める割合は少額であります。 費用面では、販売費・一般管理費は固定的な費用が大部分を占めておりますが、「人件費」に含まれる賞与は経営成績によって増減いたします。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度末の現金・預金残高は259億91百万円となっており、日常の運転資金としては十分な額を有しております。また、当社は日本銀行に当座預金を開設する金融機関として、万一の場合でも資金決済が滞ることのないよう、非常時に備えた資金を有しておくことが必要であると考えております。さらに、非常時に備え「資金流動性危機対応マニュアル」を策定している他、定期的に資金流動性のストレスチェックテストを実施し、経営会議に報告しております。 現在、信用取引借入金及び有価証券貸借取引受入金を除く借入金は27億50百万円あり、自己資金で返済することは可能ですが、安定的な資金調達を図るため銀行等との関係を重視し、借入を継続しております。また、現在借入実績のない銀行等に対しても借入枠を確保するよう努めております。 当社が保有する現預金については、事業運営、成長投資及び株主還元等を使途として、当社の財務の安全性及び企業価値の向上の観点から適切に配分してまいります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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