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日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

豊トラスティ証券

YUTAKA TRUSTY SECURITIES CO., LTD.8747 · Standard · 証券、商品先物取引業

商品先物取引の受託を中核とする専門証券会社。貴金属・エネルギー・農産物など幅広い商品を扱い、自己売買も行う。

概要

豊トラスティ証券は、1957年に商品先物取引業者として福岡で創業した。現在は本社を東京に置き、商品デリバティブ取引に加え、取引所為替証拠金取引「Yutaka24」や株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」などの金融商品取引業を手掛ける。連結従業員358名、2026年3月期の営業収益は130億円、純利益44億円。

商品デリバティブ取引を軸に金融商品取引へ拡大

創業以来のコア事業は商品デリバティブ取引である。大阪取引所では金、白金、銀、ゴム、一般大豆などを扱い、東京商品取引所ではドバイ原油、ガソリン、灯油、電力先物、LNGを、堂島取引所ではとうもろこし、米国産大豆、小豆、コメ平均を取り扱う。2006年から金融商品取引に参入し、現在は取引所為替証拠金取引「Yutaka24」、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」、株価指数先物取引が収益の柱に成長した。2026年3月期の営業収益130億円のうち、商品デリバティブ取引と金融商品取引の両輪で構成される。

国内11拠点と海外子会社による営業基盤

国内には本店(東京)のほか、金沢支店、広島支店など11店舗を展開する。海外では1990年にシンガポール子会社YUTAKA SHOJI SINGAPORE PTE.LTD.、2017年にマレーシア子会社YUTAKA SHOJI MALAYSIA SDN.BHD.を設立し、アジア地域での事業基盤を築いている。子会社ユタカ・アセット・トレーディングは自己売買業務を、ユタカエステートは不動産管理(研修施設等)を担当する。連結グループは3社構成で、従業員358名の体制。

収益の推移と自己資本規制への対応

営業収益は2013年度44億円から2026年度130億円へと拡大し、純利益も同期間に▲1億円から44億円へ改善した。特に2020年度以降は取引所株価指数証拠金取引の伸びが寄与し、2026年度には純営業収益ベースで経常利益63億円を計上した。金融商品取引業者および商品先物取引業者として、自己資本規制比率と純資産額規制比率を重要な経営指標に位置付け、法令水準を上回る水準の維持に努めている。

グループ2社による事業補完

連結子会社のユタカ・アセット・トレーディングは、商品デリバティブ取引、取引所株価指数証拠金取引、取引所為替証拠金取引、株価指数先物取引における自己売買業務を担当し、収益源の多様化に寄与する。もう一つの子会社ユタカエステートは不動産管理業を営み、研修施設等の管理を通じてグループの運営を支える。グループ全体で単一セグメント(商品デリバティブ取引業等)として報告されるが、不動産管理業の規模は小さい。

業界の中での役割は商品先物取引ブローカー(受託・自己売買)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
130億円
営業利益
63億円
営業利益率
48.5%
純利益
44億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01商品デリバティブ取引(個人投資家)主力

大阪取引所や東京商品取引所、堂島取引所に上場されている商品先物取引(貴金属、エネルギー、農産物など)の受託業務を行う。また、取引所株価指数証拠金取引や取引所為替証拠金取引、株価指数先物取引なども取り扱う。

主な製品・サービス4
商品先物取引
金・銀・白金などの貴金属、原油・電力などのエネルギー、大豆・とうもろこしなどの農産物を対象とした先物取引。
取引所為替証拠金取引(くりっく365)
東京金融取引所が運営するFX取引。
取引所株価指数証拠金取引(くりっく株365)
株価指数を対象とした証拠金取引。
株価指数先物取引
日経225先物など株価指数先物の取引。

02不動産管理その他

子会社により研修施設等の管理を行う。

製品と技術

商品デリバティブ取引:貴金属・エネルギー・農産物

大阪取引所では金(標準先物・ミニ先物・限日先物)、銀、白金(標準先物・ミニ先物・限日先物)、パラジウム、ゴム(RSS3・TSR20)、一般大豆、小豆、とうもろこしを扱う。東京商品取引所ではドバイ原油、バージガソリン、バージ灯油、バージ軽油、電力先物(東エリア・西エリアのベースロード・日中ロードなど)、LNG、中京ローリーガソリン・灯油を取り扱う。堂島取引所ではとうもろこし、米国産大豆、小豆、コメ平均。自社の受託業務と自己売買業務の両方を行う。

取引所為替証拠金取引「Yutaka24」

東京金融取引所の取引所為替証拠金取引「くりっく365」を利用したサービス。顧客は取引所を通じて為替証拠金取引が可能。当社は受託業務として口座管理と注文執行を提供するほか、子会社ユタカ・アセット・トレーディングが自己売買業務を担当。主要通貨ペアを対象とし、個人投資家向けに販売されている。2006年のサービス開始以来、収益の柱の一つに成長。

取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」

東京金融取引所の取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」に対応したCFDサービス。日経平均株価など主要株価指数を対象とし、少額の証拠金で取引が可能。当社は受託業務と自己売買業務の両方を行う。2010年のサービス開始以降、市場の変動に応じて取引高が増加。2026年3月期の営業収益130億円のうち、本サービスが大きなシェアを占める。

株価指数先物取引と証券媒介取引

大阪取引所の株価指数先物取引「日経225先物」の受託業務と自己売買業務を行う。取引所の先物取引等取引資格および指数先物等清算資格を取得し、機関投資家や個人投資家にサービスを提供。2014年7月からは証券媒介取引を開始し、本店および11支店で取り扱っている。これにより商品デリバティブに加え、株式関連の取引ニーズにも対応する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

独立系証券で小規模、収益好調

豊トラスティ証券は証券・商品先物取引業に属し、独立系として株式・債券の委託売買や引受業務を行う。同業のSBIリーシングサービスやインテグラルがフィンテックや投資事業に注力する中、自社は伝統的証券業務が中心。2025年3月期の営業利益率27.27%と高収益で、2026年3月期は48.46%と急伸見込み。ただし売上高は130億円と小規模で、市場変動の影響を受けやすい。競合に対し、規模拡大や事業多角化が課題。

強み

  • 営業利益率が27%超と同業他社対比で非常に高い。
  • 2026年3月期は売上高・利益ともに大幅増収増益を見込む。
  • 独立系の強みを活かし、迅速な意思決定と柔軟な事業運営が可能。
  • 特定の投資商品に強みを持ち、富裕層向けサービスを提供。

課題

  • 売上高が130億円と小規模で、競合に対しスケールメリットが乏しい。
  • 市場動向に依存するため、市況悪化時には収益が急減するリスク。
  • 伝統的証券業務への依存度が高く、事業多角化が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券、商品先物取引業の時価総額近傍。太字が豊トラスティ証券

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18699HSホールディングス467億円2.3倍
28704トレイダーズホールディングス398億円8.6倍
37185ヒロセ通商270億円11.7倍
45834SBIリーシングサービス217億円7.3倍
58737あかつき本社211億円4.6倍
68747豊トラスティ証券194億円2.8倍
77347マーキュリアホールディングス171億円65.3倍
88705日産証券グループ120億円11.5倍
9254AAIフュージョンキャピタルグループ116億円
107175今村証券103億円9.4倍
118700丸八証券85億円12.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

福岡での創業と東京進出(1957〜1971年)

1957年1月、福岡市天神町に商品先物取引業を目的として豊商事株式会社を設立。1961年12月には本社を東京・中央区に移転し、全国規模の営業基盤を目指した。1971年1月、商品取引所法改正による登録制から許可制への移行に伴い、農林大臣および通商産業大臣より商品取引員の許可を取得。これにより法的な信頼性が高まり、事業の本格化につながった。

本社ビル建設と子会社設立(1987〜1995年)

1987年8月、現在地(東京都中央区日本橋蛎殻町)に本社ビルを完成させ移転。1990年2月にはシンガポールにYUTAKA SHOJI SINGAPORE PTE.LTD.を設立し、海外展開の第一歩を踏み出した。1991年には東穀不動産(現ユタカエステート)を子会社化、ユタカ・フューチャーズを設立。同年8月には第一種商品取引受託業の許可を取得。1995年11月、日本証券業協会に店頭登録し株式公開(証券コード8747)。

金融商品取引業への参入(2004〜2007年)

2004年12月、ジャスダック証券取引所に上場。2006年4月、東京金融先物取引所の取引所為替証拠金取引「くりっく365」の取扱を開始。2007年9月にはサービス名を「Yutaka24」に変更し、同年同月に金融商品取引法に基づく第一種および第二種金融商品取引業を登録。これにより商品デリバティブ取引に加え、金融商品取引を正式な事業の柱とし、収益源の多様化が進んだ。

有価証券関連業と海外拠点の拡充(2010〜2017年)

2010年10月、金融商品取引法に基づく有価証券関連業を登録。同年11月に日本証券業協会に加入し、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」(サービス名「ゆたかCFD」)を開始。2016年7月に金沢支店、2017年4月に広島支店を新設し国内拠点を拡充。2017年9月にはマレーシアにYUTAKA SHOJI MALAYSIA SDN.BHD.を設立。同年11月にはEVOLUTION JAPAN株式会社の商品先物取引部門を譲受し、事業規模を拡大した。

グループ再編と中期ビジョンの策定(2015年以降)

2015年10月、子会社ユタカ・フューチャーズの清算が結了し、グループの再編が進んだ。2017年のEVOLUTION JAPAN事業譲受により、商品デリバティブ取引部門の顧客基盤を強化。2026年3月期の連結業績は営業収益130億円、純利益44億円と過去最高を記録。中期ビジョンでは「顧客のリスク・リターン選好に最適なサービスを提供し、最も選ばれる会社」を掲げ、商品ラインアップ強化や人材育成に取り組む。

年表32件を開く

1950年代

  • 1957年1月創業福岡市天神町に商品先物取引業を事業目的として、豊商事株式会社を設立。

1960年代

  • 1961年12月本社を福岡市から東京都中央区に移転。

1970年代

  • 1971年1月商品取引所法改正による登録制から許可制への移行に伴い、農林大臣及び通商産業大臣より商品取引員としての許可を受ける。

1980年代

  • 1987年8月本社ビル完成に伴い、本社を現在地(東京都中央区日本橋蛎殼町一丁目16番12号)に移転。

1990年代

  • 1990年2月シンガポールにYUTAKA SHOJI SINGAPORE PTE.LTD.を子会社として設立。
  • 1991年4月東穀不動産株式会社(現・ユタカエステート株式会社)を子会社(現・連結子会社)とする。
  • 1991年4月ユタカ・フューチャーズ株式会社を子会社として設立。
  • 1991年8月商品取引所法改正に基づき農林水産大臣及び通商産業大臣より第一種商品取引受託業の許可を受ける。
  • 1991年10月M&A豊不動産株式会社を吸収合併し、経営基盤の強化と事業の拡大を図る。
  • 1992年10月「商品投資に係る事業の規制に関する法律(商品ファンド法)」に基づき、大蔵大臣、農林水産大臣及び通商産業大臣より商品投資販売業の協議法人としての許可を受ける。
  • 1994年9月子会社ユタカ・フューチャーズ株式会社が農林水産大臣及び通商産業大臣より「商品ファンド法」に基づく商品投資顧問業者の許可を受ける。
  • 1995年11月上場日本証券業協会において株式店頭登録の承認を受け、株式公開する。(証券コード:8747)
  • 1996年11月(社)金融先物取引業協会(現・(一社)金融先物取引業協会)に会員加入。
  • 1997年2月㈱東京金融先物取引所(現・㈱東京金融取引所)に会員加入。

2000年代

  • 2004年12月上場日本証券業協会による店頭登録市場の廃止に伴い、㈱ジャスダック証券取引所(現・㈱東京証券取引所(スタンダード市場))へ株式上場。
  • 2005年3月商品取引所法改正に基づき農林水産大臣及び経済産業大臣より商品取引受託業務の許可を受ける。
  • 2006年2月(財)日本情報処理開発協会(現・(一財)日本情報経済社会推進協会)よりプライバシーマーク認証を取得。(登録番号:10680005)
  • 2006年4月㈱東京金融先物取引所(現・㈱東京金融取引所)にて取引所為替証拠金取引「くりっく365」を取引開始。
  • 2007年7月ユタカ・アセット・トレーディング株式会社を連結子会社として設立。
  • 2007年9月商号変更取引所為替証拠金取引「くりっく365」のサービス名を「Yutaka24」に変更。
  • 2007年9月金融商品取引法改正に基づき第一種及び第二種金融商品取引業を登録。

2010年代

  • 2010年10月金融商品取引法に基づく有価証券関連業を登録。
  • 2010年11月日本証券業協会に加入。
  • 2010年11月㈱東京金融取引所にて取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」を取引開始。(当社のサービス名「ゆたかCFD」)
  • 2011年4月(一社)第二種金融商品取引業協会に会員加入。
  • 2014年5月あかつき証券株式会社と業務提携。
  • 2014年7月証券媒介取引開始。(提出日現在は、本店及び支店の11店舗にて取扱しております。)
  • 2015年10月子会社であるユタカ・フューチャーズ株式会社の清算結了。(2015年7月31日に解散及び清算決議)
  • 2016年7月北陸地方に金沢支店を新設。
  • 2017年4月中国地方に広島支店を新設。
  • 2017年9月マレーシアにYUTAKA SHOJI MALAYSIA SDN.BHD.を子会社として設立。
  • 2017年11月EVOLUTION JAPAN株式会社の商品先物取引部門の事業譲受。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    商品ラインアップの強化

    東京証券取引所の取引資格取得や新商品の導入により、投資家のリスク・リターン選好に応じた多様な取引手段を提供する。

  2. 02

    顧客基盤の維持・強化

    個人向けにはセミナーや動画で金融リテラシー向上と新規口座開設を促進し、法人向けには国内外のヘッジ手段を拡充して既存顧客との取引深化を図る。

  3. 03

    人材・組織力の強化

    規制対応能力の向上、金融知識教育、人材獲得・活用の推進、企画能力の高度化、IT環境整備などを通じて事業拡大を支える。

  4. 04

    コンプライアンスとリスク管理の強化

    コンプライアンス態勢、リスク管理、ガバナンス、情報セキュリティ、サイバー対策を継続的に向上させ、顧客・社会の信頼を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で358人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は887万円で、9期前と比べて+49.8%平均年齢は40.6歳、平均勤続年数は12.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月292
2018年3月394
2019年3月59241.210.7365
2020年3月61740.911.0369
2021年3月63740.911.4369
2022年3月61141.711.9356
2023年3月66841.712.3357
2024年3月68141.612.3360
2025年3月72441.812.6348603
2026年3月88740.612.33581,760

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都中央区1,737百万円
宇佐美研修所 — 静岡県伊東市240百万円
大阪支店 — 大阪市中央区14百万円
福岡支店 — 福岡市博多区9百万円
主な関係会社
  • 国内
    ユタカ・アセット・トレーディング株式会社(注)1、2、3
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ユタカエステート 株式会社(注)1、3
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は130億円営業利益63億円前期と比べると増収増益で、売上が+68.8%、利益が+200.0%。

売上高
+68.8%
130億円
営業利益
+200.0%
63億円
純利益
+131.6%
44億円
営業利益率
48.5%
前期比 +21.2%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は17億円、営業利益は4億円。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q505
2019年4Q590
2020年4Q704
2021年4Q592
2022年4Q675
2023年4Q692
2024年4Q743
2025年4Q7756.57
2026年4Q1304433.829
2027年1Q17423.55

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は44億円から130億円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は48.5%。営業収益は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月441−1
2014年3月420−3
2015年3月4852
2016年3月4514
マレーシアにYUTAKA SHOJI MALAYSIA SDN.BHD.を子会社として設立。
2017年3月35−4−4
2018年3月5033
2019年3月5986
2020年3月70158
2021年3月5975
2022年3月671510
2023年3月69169
2024年3月742114
2025年3月77212227.319
2026年3月130636448.544

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益130億円のうち、営業利益として残るのは63億円48.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は44億円、売上の33.8%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金51.5%67億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益48.5%63億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+28.9pt
48.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+14.4pt
33.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+17.8pt
27.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが30億円、投資CFが7億円で、差し引きのフリーCFは37億円期末の手元現金は114億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月31−254
2014年3月−1−2−349
2015年3月−10−249
2016年3月15−451
2017年3月−232−228
2018年3月21−131046
2019年3月10−6053
2020年3月238−2064
2021年3月−110−547
2022年3月5−3150
2023年3月21−1−1060
2024年3月200−377
2025年3月18−8−481
2026年3月307−5114

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,865億円。このうち返さなくてよい自己資本が182億円で、自己資本比率は6.3%(業種中央値34.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3719427725.3
2014年3月3769128524.2
2015年3月4169332322.5
2016年3月4299533422.2
2017年3月4909040018.3
2018年3月5339244117.3
2019年3月5119741418.9
2020年3月5508946116.1
2021年3月6889359513.5
2022年3月78210268013.0
2023年3月70810959915.3
2024年3月99512587012.5
2025年3月1,2591381,12111.0
2026年3月2,8651822,6836.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
110億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
160億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,683億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
64
/ 100
安定性自己資本比率4 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り37社中2位あたり、逆に低いのは自己資本比率37社中31位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
27.7%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
48.5%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
6.3%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率上位前期からの売上の伸び
68.8%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
9.6%/中央値 4.2%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥2,185で、1年前と比べて+43.0%過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。

¥2,185+0.2%1ヶ月-7.5%1年+43.0%時価総額194億円
過去52週の値幅
安値¥1,622高値¥3,445

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)2.8倍
PBR0.72倍
配当利回り9.61%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近8月20日に2223円と前日比+5.51%と急伸。1ヶ月では-10.54%と調整局面だが、200日線2320円近辺に接近。8月7日に1995円まで急落した後、戻り基調に転じ、8月20日には2223円まで回復。52週高値3445円からは約35%下落し、52週安値1556円の約1.43倍。RSIは45.18と中立圏で、25日線2278円、75日線2268円をやや下回る。出来高は8月7日に6.3万株と急増した後、減少し、買い戻しの一巡感もある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 2.94倍は業界平均12.30倍を大幅に下回り極めて割安。PBR 0.72倍も平均1.40倍を下回る。ROE 27.7%は高収益で、配当利回り9.18%は平均4.41%を上回る。ただし証券業は市況変動で業績が大きく振れるため、高ROE・高配当の持続性には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)2.8倍14.4倍
PBR0.72倍1.45倍
ROE27.7%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益が市況変動に大きく左右されるビジネスモデルであり、2025/3期に過去最高益を見込む強気派に対し、弱気派は市況依存度の高さや手数料競争激化を懸念する。強気派はトレーディング収益の拡大と株主還元(配当利回り9%超)を評価するが、弱気派は市況悪化時の業績急落リスクとPBR0.7倍台の割安圏にも関わらず成長性に疑問を呈する。今期の大幅増収増益予想の達成可否が焦点。

プラスに働く材料7
  • 業績急回復と高ROE

    2026/3期に売上130億円、経常利益率48%超と大幅増益見通し。

  • 手厚い株主還元

    配当利回り9.18%は業界トップクラスで、安定配当期待。

  • 割安な株価指標

    PER2.9倍、PBR0.72倍とバリュエーションは大幅に割安。

  • FY26営業利益63億円と倍増2026年5月決算影響

    前期21億から3倍、EPS約? 純利益44億円

  • 高ROE27.7%でPBR1倍復帰期待継続影響

    自己資本285億円、時価204億、PBR0.72倍→1倍で時価285億円

  • 株式市場活況で手数料収入増2026年影響

    市場環境次第でさらに上振れ

  • 配当利回り9.18%の高水準維持継続影響

    配当性向約60%、増益で増配余地

マイナスに働く材料7
  • 市況依存度の高さ

    収益は株価・為替・商品市況に連動し、業績の変動が大きい。

  • 手数料低下圧力

    ネット証券との競争激化で委託手数料率が低下傾向。

  • 成長性の不透明さ

    過去の業績推移が不安定で、持続的な成長軌道が見えにくい。

  • 市場急落で手数料収入減少不定影響

    株式市場-20%で営業利益半減リスク

  • 自己勘定投資の損失リスク継続影響

    トレーディング損益の変動大

  • 金融規制強化で調達コスト増次回規制改定影響

    証券会社への資本規制強化

  • 大口顧客離脱リスク不定影響

    特定顧客依存度高い可能性

次の決算で確かめる点
預かり資産残高
手数料収入の基盤であり、顧客の取引活性度を示す。
トレーディング損益
収益のかなりの部分を占め、市況変動の影響を直接受ける。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり210で、前期から+144.2%いまの株価に対する利回りは9.61%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥210
1株あたり
配当利回り
9.61%
いまの株価に対して
配当性向
27.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5
2018年3月10100.026.3
2019年3月20100.028.1
2020年3月45125.041.7
2021年3月36−20.029.6
2022年3月5448.627.9
2023年3月53−0.928.2
2024年3月7031.127.6
2025年3月8623.728.4
2026年3月210144.227.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥210

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,193人。区分でいちばん多いのは個人・その他73.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.1%を占め、残る76.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他72.773.273.974.173.373.9
自己株式34.434.434.434.432.532.0
事業法人12.112.112.211.912.512.4
金融機関12.411.911.911.611.410.6
証券会社1.01.40.50.90.61.1
外国人個人1.11.11.11.11.51.1
外国法人0.80.40.50.50.70.8

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社多々良マネジメント11.24
02多々良 義成4.57
03椛田 法義4.51
04株式会社日本カストディ銀行(信託E口)4.08
05豊トラスティ証券従業員持株会3.60
06株式会社三井住友銀行3.24
07株式会社みずほ銀行(常任代理人株式会社日本カストディ銀行)2.39
08多々良 實夫2.33
09賀来 昌義2.06
10多々良 豊子1.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+4431%、1株純資産は14期で+180%。直近期のROEは27.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−181,142−1.6
2014年3月−311,105−2.8
2015年3月231,1382.122.173.2
2016年3月551,1774.78.642.9
2017年3月−551,114−4.8
2018年3月331,1502.911.626.3
2019年3月721,2066.17.028.1
2020年3月1071,6198.85.141.7
2021年3月981,6995.98.729.6
2022年3月1781,85510.04.627.9
2023年3月1621,9778.46.028.2
2024年3月2602,26412.35.927.6
2025年3月3442,44114.64.828.4
2026年3月7793,19627.73.627.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額405百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
多々良實夫代表取締役 会長85207,000
安成政文代表取締役 社長7563,000
多々良孝之専務取締役 管理本部長6932,000
安達芳則専務取締役 営業統括本部長 兼証券統括部長7340,000
日下伸一取締役 名古屋営業本部長 兼名古屋支店長6214,000
瀧田照久取締役 コンプライアンス部長6321,000
鷹啄浩取締役 法人営業部長697,000
大橋正直取締役 東京第三営業本部長 兼横浜支店長6210,000
松本一明取締役 総務部長兼人事部長613,000
寺田達史取締役 経営企画・リスク管理部長64
嶋埜勝己取締役 福岡営業本部長 兼福岡支店長458,000
長尾和彦取締役74
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
齋藤正和監査役(常勤)6420,000
北川慎介監査役68
白須敏朗監査役75

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)1216015338332
社外取締役316165
監査役1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,001字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の子会社2社(国内子会社2社)で構成されており、商品デリバティブ取引業等を主要な事業とするほか、研修施設等の管理を主な業務とする不動産管理業を行っております。 事業部門別による企業の配置は、 (1) 商品デリバティブ取引業等 商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業 当社 ユタカ・アセット・トレーディング株式会社   (子会社) (2) 不動産管理業 ユタカエステート株式会社   (子会社) となっております。 事業の内容別による主な業務は、 (1) 受託業務 金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく商品デリバティブ取引業(商品デリバティブ取引)及び金融商品取引法に基づく金融商品取引業(取引所株価指数証拠金取引、取引所為替証拠金取引及び株価指数先物取引)に係る受託業務。 (2) 自己売買業務 商品デリバティブ取引、取引所株価指数証拠金取引、取引所為替証拠金取引及び株価指数先物取引等における当社グループが自己の計算において行う取引業務。 となっております。 (1) 商品デリバティブ取引業等 ① 商品デリバティブ取引 当社は、次に掲げる金融商品取引所及び商品取引所の各上場商品について受託業務及び自己売買業務を行っております。また、子会社のユタカ・アセット・トレーディング株式会社は、自己売買業務を行っております。 取引所名   市場名   上場商品名   受託業務を行っている会社   取次業務を行っている会社 大阪取引所   貴金属   金(標準先物・ミニ先物・限日先物)   当社   ― 銀 白金(標準先物・ミニ先物・限日先物) パラジウム 商品指数   CME原油等指数   当社   ― ゴム   ゴム(RSS3)   当社   ― ゴム(TSR20) 上海天然ゴム 農産物   一般大豆   当社   ― 小豆先物 とうもろこし 東京商品取引所   エネルギー   ドバイ原油   当社   ― バージガソリン バージ灯油 バージ軽油 東エリア・ベースロード電力 西エリア・ベースロード電力 東エリア・週間ベースロード電力 西エリア・週間ベースロード電力 東エリア・日中ロード電力 西エリア・日中ロード電力 東エリア・週間日中ロード電力 西エリア・週間日中ロード電力 東エリア・年度ベースロード電力 西エリア・年度ベースロード電力 東エリア・年度日中ロード電力 西エリア・年度日中ロード電力 LNG 中京石油   中京ローリーガソリン   当社   ― 中京ローリー灯油 堂島取引所   農産物   とうもろこし   当社   ― 米国産大豆 小豆 コメ平均 (注)1. 上記において「受託業務を行っている会社」とは商品市場における売買について委託者の委託を受け上記取引所へ直接注文の執行ができる会社であり、「取次業務を行っている会社」とは上記取引所への注文の執行を「受託業務を行っている会社」を通して行うことのできる会社であります。 2. 2026年3月末現在、取引又は立会いを休止している上場商品は一部を除き上表から除いております。 ② 取引所株価指数証拠金取引 当社は、金融商品取引法に基づき、㈱東京金融取引所の取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」(当社のサービス名「ゆたかCFD」)について受託業務及び自己売買業務を行っております。また、子会社のユタカ・アセット・トレーディング株式会社は、自己売買業務を行っております。 ③ 取引所為替証拠金取引 当社は、金融商品取引法に基づき、㈱東京金融取引所の取引所為替証拠金取引「くりっく365」(当社のサービス名「Yutaka24」)について受託業務及び自己売買業務を行っております。また、子会社のユタカ・アセット・トレーディング株式会社は、自己売買業務を行っております。 ④ 株価指数先物取引 当社は、金融商品取引法に基づき、㈱大阪取引所における先物取引等取引資格及び指数先物等清算資格を得て株価指数先物取引「日経225先物取引」等について受託業務及び自己売買業務を行っております。また、子会社のユタカ・アセット・トレーディング株式会社は、自己売買業務を行っております。 (2) 不動産管理業 当社の子会社であるユタカエステート株式会社は、研修施設等の管理事業を行っております。 なお、後記「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(セグメント情報等)」に掲記したとおり、当社グループの事業セグメントは、主として商品デリバティブ取引の受託及び自己売買、並びに金融商品取引の受託及び自己売買の商品デリバティブ取引業等の単一セグメントであり重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。 また、事業系統図を示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,797字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本項目においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループ(以下、本項目において「当社」という。)が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、公正な価格決定機能等を有する商品市場機構の一構成員として、商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業の経済的、社会的役割を認識し、市場参加者及び投資者の信頼と期待に応える事業運営を推進しております。 当社は、「お客様第一主義」を企業理念に掲げ、お客様の資産形成及びリスク管理に資する商品・サービスを提供することを基本方針としております。これまで当社は、商品デリバティブ取引を中心に培ってきた専門性、営業力、情報提供力及びコンプライアンス機能を基盤として、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」、取引所為替証拠金取引「Yutaka24」、株価指数先物取引及び証券媒介取引等、多様な金融商品・サービスを提供してまいりました。 今後におきましては、2025年度までの中期経営計画の成果を踏まえ、新たに策定した中期ビジョンに基づき、10年後の目指す企業像である「顧客のリスク・リターン選好に最適なサービスを提供し、最も選ばれる会社」の実現に向けて、商品ラインアップの強化、顧客基盤の維持・強化、人材の採用・育成、コンプライアンス、リスク管理及び情報セキュリティの更なる強化に取り組んでまいります。 当社は、これらの取組を通じて、お客様及び社会から信頼される企業集団として、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。 (2) 経営戦略等 当社は、商品市場、証券市場及び為替市場等において、商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を展開しております。国内商品デリバティブ市場の売買高は減少傾向にあり、当社を取り巻く事業環境は引き続き厳しい状況にありますが、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」を中心とする金融商品取引業は、当社の収益基盤の一つとして成長しております。 このような環境のもと、当社は、2025年度までの中期経営計画の成果を踏まえ、新たに策定した中期ビジョンに基づき、10年後の目指す企業像である「顧客のリスク・リターン選好に最適なサービスを提供し、最も選ばれる会社」の実現に向けて取り組んでまいります。 当社は、国内商品デリバティブ市場の今後の推移、将来の年齢層別の金融資産保有動向、NISA制度や投資家の金融商品保有動向、投資家のリスク選好の変化と金融商品開発動向等を中期的な経営課題として認識しております。これらの課題に対応するため、デリバティブ市場そのものの活性化、東京証券取引所の取引資格取得による商品ラインアップの強化、当社顧客基盤の維持・強化のための体制整備、ミドルリスク・ハイリスクを選好するお客様に対応したサービスの提供を重要施策として推進してまいります。 また、これらの施策を支える人的・物的資源整備として、商品ラインアップに対応した規制対応能力の向上、幅広い顧客ニーズに対応した金融関連知識・能力の育成、当社将来像に対応した人材獲得・管理・活用の推進、新分野進出を見据えた資本戦略及び企画能力の高度化、計画的で顧客利便に資するIT環境整備に取り組んでまいります。 さらに、コンプライアンス態勢、リスク管理態勢、ガバナンス、情報セキュリティ及びサイバー対策の強化を継続し、お客様及び社会から信頼される企業集団として、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社は、中期ビジョンにおいて掲げる「顧客のリスク・リターン選好に最適なサービスを提供し、最も選ばれる会社」の実現に向け、持続的な成長及び企業価値の向上を重要な経営課題として認識しております。 当社は、商品デリバティブ取引、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」及び取引所為替証拠金取引「Yutaka24」を主要な収益基盤としつつ、営業収益、純営業収益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、顧客の預り資産及び口座数等を重要な経営指標としております。 また、金融商品取引業者及び商品先物取引業者として、自己資本規制比率及び純資産額規制比率を重要な経営管理上の指標として位置付け、法令上求められる水準を十分に上回る水準の維持に努めております。 さらに、企業価値の拡大を通じて株主の皆様への安定的な利益還元を継続することを基本方針とし、業績、財務状況、今後の経営環境及び必要な内部留保等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当の実施に努めてまいります。 なお、自己資本規制比率及び純資産額規制比率は「3「事業等のリスク」 (4)(自己資本規制比率及び純資産額規制比率について)」に記載しております。 (4) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (1)及び(2)に記載の経営方針及び経営戦略を実行していくうえで、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 (特に優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題) 顧客の預り資産、口座数等の拡大及び安定的な収益基盤の確保 当社の手数料収益は、商品デリバティブ取引が中心でありますが、商品デリバティブ取引業は、市場での売買高が減少傾向にあり、引き続き厳しい事業環境にあります。また、商品デリバティブ取引は「不招請勧誘の禁止」が適用されるため、個人投資家からの招請による場合を除き、当社において一定の金融取引経験を有し、かつ適合性を満たした個人投資家を対象とした営業活動が中心となります。 このように、商品デリバティブ取引業においては、市場全体の売買高が伸びにくい環境のもと、法令上の勧誘規制及び適合性の原則を踏まえた適切な営業活動を行いながら、既存顧客との取引関係の深化及び新たな顧客層の開拓を図ることが重要な課題であります。 当社は、これらの課題に対応するため、個人投資家及び法人委託者の双方に対する情報提供、商品説明、リスク説明及び投資判断に資する提案力の向上に取り組んでまいります。特に、個人投資家に対しては、商品市場、証券市場及び為替市場等に関する良質で鮮度のある情報を迅速かつ的確に提供するとともに、会場型セミナーや動画コンテンツ等を活用した情報発信を継続し、投資家の金融リテラシー向上及び新規口座数の拡大に努めてまいります。 また、法人委託者、いわゆる当業者については、原材料価格、貴金属価格、エネルギー価格及び電力価格等の変動が事業収益及びコスト管理に影響を及ぼす可能性があることから、価格変動リスクの管理を目的としたヘッジニーズへの対応を強化してまいります。具体的には、東京商品取引所に上場する電力先物を含む国内商品デリバティブ取引に加え、欧州エネルギー取引所の電力先物取引に係る法人顧客への対応を強化し、国内外のデリバティブ市場を活用したヘッジ手段の提供及び情報提供体制の充実に努めてまいります。 一方、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」を中心とする金融商品取引業についても、収益の多様化及び顧客基盤の拡大に資する重要な事業であると認識しております。今後も、商品デリバティブ取引を主要な収益基盤として維持・強化するとともに、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」及び取引所為替証拠金取引「Yutaka24」の成長を図ることで、安定的な収益基盤の確保に努めてまいります。 また、2025年度までの中期経営計画の成果を踏まえ、新たに策定した中期ビジョンに基づき、10年後の目指す企業像である「顧客のリスク・リターン選好に最適なサービスを提供し、最も選ばれる会社」の実現に向け、東京証券取引所の取引資格取得による商品ラインアップの強化、当社顧客基盤の維持・強化、ミドルリスク・ハイリスクを選好するお客様に対応したサービスの提供、デリバティブ市場の活性化に取り組んでまいります。 これらの施策を支えるため、商品ラインアップに対応した規制対応能力の向上、幅広い顧客ニーズに対応した金融関連知識・能力の育成、当社将来像に対応した人材獲得・管理・活用の推進、新分野進出を見据えた資本戦略及び企画能力の高度化、計画的で顧客利便に資するIT環境整備に取り組んでまいります。 (その他の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) 当社は、お客様に信頼いただける企業集団となるべく、コンプライアンス態勢、リスク管理態勢及びガバナンスの一層の強化に取り組んでまいります。また、商品ラインアップの拡充及び国内外のデリバティブ市場への対応にあたっては、各市場の制度、清算、証拠金、顧客管理、適合性及び説明義務等に関する規制対応能力の向上が不可欠であることから、関連部署間の連携を強化し、適切な業務運営体制の整備に努めてまいります。 また、情報ネットワーク社会において大切なお客様情報を守るため、情報セキュリティ及びサイバー対策の向上・維持に努めてまいります。 当社は、これらの課題に真摯に取り組み、実効性のある施策を推進することで、安定的な収益基盤の確保、顧客基盤の維持・拡大及び持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
事業等のリスク5,042字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループ(以下、本項目において「当社」という。)の事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。なお、当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める所存であります。 本項目においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 (1) 当社の事業内容 ① 商品デリバティブ取引業等の動向 当社は商品市場、証券市場及び為替市場等において多角的に商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を展開しております。 当該市場には経済情勢、相場環境等に起因するさまざまな不確実性が存在しております。市場主義経済圏の拡大に伴い、商品(コモディティ)や金融商品は、グローバルに展開していく中で、取引形態の多様性と相まって価格変動と為替に晒されるリスクを内包しております。この価格変動と為替のリスクをヘッジする手法としての先物取引の重要性が経済的、社会的見地からますます高まってきております。 当社の主要な事業である商品デリバティブ取引業では、㈱大阪取引所において国際的大型商品である金(ゴールド)及び白金(プラチナ)等の貴金属市場、並びに大豆及びとうもろこし等の農産物市場、並びにゴム市場が取引されております。金(ゴールド)は米国の金融政策、地政学リスク、世界経済の先行き不透明感、新興国を中心とした中央銀行の金買い等を背景に投資家の関心が高まっており、当社の主要な取扱商品として重要な位置付けにあります。一方で、金価格は国際金融市場、為替相場、金利動向及び地政学リスク等により大きく変動する可能性があり、当該市場の取引動向は当社の受入手数料等に影響を及ぼす可能性があります。 ㈱東京商品取引所においてはガソリン、原油及び電力等のエネルギー市場が取引されております。エネルギー市場のうち、電力については、法人委託者における価格変動リスク管理のニーズが見込まれる一方、市場流動性、価格変動、制度変更及び顧客のヘッジ需要の動向によっては、当社の受託取引及び収益機会に影響を及ぼす可能性があります。 総合取引所の本格稼働以降、商品デリバティブ取引は、金融商品取引所及び商品取引所の枠組みの中で、清算、証拠金管理、リスク管理等の市場インフラが整備された環境のもとで取引が行われております。当社は、これらの市場インフラを活用し、個人投資家の資産運用ニーズ及び法人委託者における原材料価格、貴金属価格、エネルギー価格及び電力価格等の価格変動リスク管理ニーズに対応してまいります。一方で、清算、証拠金、顧客資産保全、売買管理及び市場制度の変更等への対応が適切に行われない場合には、当社の業務運営及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 一方において市場の自由化及び国際化の進展に伴い、異業種、あるいは外資系企業からの参入が拡大する可能性があると予測されますので、既存の商品デリバティブ取引業者間との企業競争も含めて今後の動向次第では当社の経営環境に影響を及ぼす可能性があります。 ② 受託業務と自己売買業務(自己ディーリング) 当社は商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業として委託者から受託業務を行うとともに、自己の計算による自己売買業務(自己ディーリング)を行っております。 a. 受託業務 当社の商品デリバティブ取引業に係る委託者は、リスク・ヘッジを主とする商品保有者(将来保有を含む)である商社等の法人委託者と、一方でリスクをとって収益機会を得ようとするリスク・テーカーと称される一般委託者(一般法人を含むが、大半は個人委託者)で構成されております。また、金融商品取引業に係る委託者はほぼすべてが一般委託者となっております。 商品デリバティブ取引、取引所株価指数証拠金取引、取引所為替証拠金取引及び株価指数先物取引は、実際の商品の総代金ではなく、定められた額の保証金等を担保として預託することにより取引が行われることから、投資運用効率が高いと考えられます。この投資運用効率の高さは、大きな利益を得る機会をもたらす半面、ときにより大きな損失をこうむる場合があるため、一般委託者を中心とする市場参加者の動向は受託取引の多寡に関係し、業績(受入手数料)に影響を与えることとなります。 また、受託取引に伴う「預り証拠金」及び「金融商品取引保証金」、並びに「委託者未収金」及び「委託者未払金」等の債権債務、並びに㈱日本証券クリアリング機構及び取引所への預託額、並びに法人委託者との継続取引に伴う取引保証等の「差入保証金」等の増減は財政状態とキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 b. 自己売買業務(自己ディーリング) 一方、自己売買業務(自己ディーリング)は、受託業務に伴う市場流動性を確保するマーケット・メーカーとしての役割からリスクテイクする場合等がありますが、主として、収益機会を獲得するために当社独自の相場観により自己ディーリングを行っております。この自己ディーリングによる損益の状況は業績(トレーディング損益)に影響を及ぼすこととなります。当社は自己ディーリングを行うにあたり、専任部署と専任担当者を定め、社内規程に基づき、厳しい運用管理を行い、かつディーラーの育成強化に努めるなど収益の拡大に取り組んでおります。 (2) 当社の事業における法的規制 当社の主要な事業である商品デリバティブ取引業等を遂行するため、内閣総理大臣より金融商品取引業の登録並びに、農林水産大臣及び経済産業大臣(以下、「主務大臣」といいます。)より商品先物取引業者として許可を受けております。また、金融商品取引所及び商品取引所の定める取引参加資格を取得しております。 事業を遂行する上で金融商品取引法及び同法の関連法令、並びに商品先物取引法及び同法の関連法令、並びに金融商品取引所及び商品取引所の定めた受託契約準則、並びに自主規制機関による自主規制規則等の適用を受けております。また、この他に消費者契約法、個人情報保護法の適用を受けております。 当社は、これらの諸法令規則等に抵触した場合には、登録及び許可の取り消し、又は業務停止等の行政処分が行われることがあり、そのような場合には当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 訴訟について 2026年3月末現在、特段に記載すべき重要な訴訟事件はありませんが、顧客との受託取引等に起因する重要な   訴訟やその他重要な請求の対象とされる可能性があります。 また、当社の従業員である外務員が顧客との受託業務活動において、権限外の行為により第三者に損害が発生した場合には、会社が当該外務員の権限を内部的に制限していた場合であっても、所属会社である当社が当該外務員の使用者として、当該第三者に対し損害賠償責任を負う可能性があります。 このような損害賠償が発生した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 自己資本規制比率及び純資産額規制比率について 自己資本規制比率は、金融商品取引法の規定に基づき内閣府令の定めにより算出することとしたものであります。当社の自己資本規制比率は、2026年3月末現在445.1%となっており、金融商品取引業者は、自己資本規制比率が120%を下回ることがないようにしなければならないと定められております。(同法第46条の6) また、商品先物取引法及び同施行規則に基づき、純資産額規制比率による制限が設けられています。純資産額規制比率とは、純資産額の商品デリバティブ取引につき生ずる相場の変動その他の理由により発生し得る危険に対応する額として主務省令で定めるところにより算出した額に対する比率であります。当社の純資産額規制比率は、2026年3月末現在690.4%となっております。純資産額規制比率が120%を下回る事態が生じた場合には、主務大臣は商品先物取引業者に対し商品先物取引業の方法の変更を命じ、財産の供託その他監督上必要な措置を命ずることができます。また、100%を下回る場合には3ヶ月以内の期間を定めて業務の停止を命じることができ、業務停止命令後3ヶ月を経過後も100%を下回り、かつ、回復の見込みがないと認められるときは商品先物取引業者の許可を取り消すことができるとされています。(同法第235条) 当社は、自己資本規制比率及び純資産額規制比率が要求される水準を下回った場合には、自己資本規制比率に関しては内閣総理大臣から、純資産額規制比率に関しては主務大臣から業務の停止等を含むさまざまな命令等を受けることとなります。これらの結果によっては、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 個人情報保護に関して 当社は、顧客の個人情報、取引情報その他の重要情報を取扱う企業であることから、その社会的責任を認識し、個人情報保護及び情報セキュリティ管理に継続的に取り組んでおります。当社は、個人情報保護方針を制定するとともに、2006年2月に「プライバシーマーク」の認証を取得し、その後現在に至るまで2年ごとの更新審査を受け、認証資格を維持しております。 また、個人情報保護法その他関係法令及びガイドライン等に基づき、個人情報の取得、利用、保管、管理、第三者提供、委託先管理、漏えい等発生時の報告及び本人通知等について、適切な対応に努めております。加えて、サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア、ランサムウェア、外部委託先又はクラウドサービス等に起因する情報漏えい、滅失、毀損又は業務停止等のリスクに対応するため、情報管理体制、システム管理体制、アクセス管理、従業員教育及びインシデント発生時の対応体制等の整備・見直しに努めております。 しかしながら、サイバー攻撃、不正アクセス、内部不正、外部委託先における事故、システム障害その他何らかの事由により、顧客の個人情報、取引情報又は当社の機密情報が外部に漏えいし、若しくは滅失・毀損し、又は悪用された場合には、個人情報保護委員会その他関係当局への報告、本人への通知、損害賠償、行政処分、再発防止対応費用等が発生する可能性があります。加えて、当社の信用が低下することにより、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) システム障害について 当社は、商品デリバティブ取引、取引所株価指数証拠金取引、取引所為替証拠金取引及び株価指数先物取引等を取り扱っており、取引所の取引システム、清算機関のシステム、外部委託先のシステム、通信回線及び当社の社内システム等を利用して業務を行っております。これらのシステムは、注文の受託・執行、顧客管理、入出金管理、証拠金管理、リスク管理、会計処理、情報提供その他当社の業務運営において重要な役割を有しております。 当社は、システムの安定稼働及び安全性の確保を重要な経営課題の一つとして認識し、システム管理体制、アクセス管理、バックアップ体制、外部委託先管理、障害発生時の対応手順及び情報セキュリティ対策等の整備・見直しに努めております。 しかしながら、自然災害、停電、通信回線の障害、取引所又は清算機関のシステム障害、外部委託先又はクラウドサービスの障害、機器・ソフトウエアの不具合、人的ミス、サイバー攻撃、マルウェア、ランサムウェアその他の事由により、当社又は関係機関のシステムに障害が発生した場合には、注文の受託・執行、顧客対応、入出金、証拠金管理、情報提供その他の業務に支障が生じる可能性があります。 このような場合には、顧客等からの損害賠償請求、行政上又は自主規制機関による措置、復旧対応費用の発生、業務停止又は業務遅延、当社の信用低下等により、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)16,346字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(以下、本項目において「当社」という。)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、本項目において「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、米国の相互関税政策の影響が顕在化する中、外需の減少により景気は減速傾向にありました。しかしその後、関税交渉の進展と過度な悲観の後退を受けて回復基調へ転じ、日銀短観においても大企業・製造業を中心に景況感の改善が見られるようになりました。足元では、AI需要を背景とした機械・半導体製造装置関連業種の改善が続いており、大企業・非製造業は消費関連業種が全体を下支えするかたちで横ばいを維持し、景気は緩やかな回復基調を維持しております。先行きの経済は、継続的な賃上げとインフレ率の低下による実質的な購買力の改善を背景に、個人消費の緩やかな増加が景気を下支えすることが見込まれます。また、AI関連需要による情報関連財輸出の下支えや、各国の緩和的な財政・金融政策を受けた世界景気の持ち直しにより、輸出が押し上げられる効果も期待されます。一方、原油高を背景とした企業の財輸出やインバウンド需要の下押し、対米貿易黒字を巡る追加関税リスクなど下振れ要因も残存しており、景気の回復ペースは緩やかなものにとどまる見通しであります。 一方、世界経済は、米国では、関税政策を巡る不透明感の高まりを背景に、個人消費を中心として景気が減速し、企業景況感も悪化する局面が続きました。その後、非製造業の好調や企業の設備投資意欲の回復により一部で持ち直しの動きが見られ、足元ではISM景況感指数が節目を上回り、新規受注や生産・事業活動の拡大が確認されるなど、企業活動に明るさが見られます。他方、雇用環境の悪化を背景とした個人消費の減速が引き続き内需を下押ししており、景気は全体として減速する動きを見せております。中国では、対中追加関税の引き下げを受けて内外受注が底打ちし、当初は持ち直しの動きを見せました。その後は米国向け輸出の減少が下押し要因となったものの、ASEAN・NIEsやEU・アフリカ向けへの輸出多角化により外需は増勢を維持しました。一方、政府による耐久消費財補助の効果が低減し、内需は総じて減速傾向にあります。最も、足元では春節連休効果を背景にサービス消費が持ち直し、インフラ投資や輸出入も増加するなど一時的な上振れが見られますが、基調としては内需が軟調な状態が続いております。先行きは米国においては、関税政策による物価上昇や雇用環境の悪化が個人消費を中心とした内需を下押しし、引き続き景気は減速基調をたどると予想されます。ただし、AI関連分野を中心とした企業活動の活発さや、既往の利下げ効果の波及により年後半には景気が持ち直しに転じる見通しであり、実質GDP成長率は底堅い水準を維持する公算であります。中国においては、半導体関税の導入によるASEAN向け電子部品輸出の足踏みや、高い若年失業率・不動産の過剰在庫といった構造問題が未解決であることから、自律的な民需の回復は見込めず、政府主導のインフラ投資は継続されるものの、内外需ともに減速すると予想され、景気の本格的な回復には時間を要する見通しであります。 証券市場においては、取引所株価指数証拠金取引(くりっく株365)は、米国の相互関税政策に伴う世界的な景気後退リスクの高まりを背景に急落し、30,357円まで下落しました。しかし、上乗せ分の関税について90日間の一時停止が発表されたことにより急反発した後に堅調に推移し、5月中旬には38,000円台まで値を戻しました。以降は同水準を中心とした保ち合いが続きましたが、米国の相互関税政策を巡る過度な懸念の後退や米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測を背景に上昇し、6月後半には40,000円台を回復しました。7月前半は上値の重い展開となりましたが、後半には日米関税交渉の合意が好感され42,000円台まで上昇しました。その後、調整局面を経て米国の関税交渉を巡る不透明感の後退から8月中旬には44,000円台目前まで続伸し、その後は利益確定の売りに押される場面もありましたが、9月に入ると世界的な株価の上昇が支援要因となり、45,000円台まで到達しました。10月には自民党総裁選で緩和的な政策期待が高まったことを受け、高値を更新し52,000円台まで上昇しましたが、11月に入り、高値警戒感や利益確保の動きから軟調に推移、50,000円を挟んだ保ち合い相場となりました。1月に入り、衆議院解散報道を手掛かりに上昇基調で推移、2月の衆院選で与党が大勝したことから、財政拡張的な政策が進むとの期待感を背景に過去最高値を更新して60,000円目前まで上昇しました。しかしその後は、2月末に米国とイスラエルがイラン攻撃を開始、中東情勢の悪化が経済の圧迫要因になるとの見方から急落し、一時51,000円を割り込みました。 商品市場においては、原油は米国の相互関税政策を背景に金融市場でリスクオフ姿勢が強まったことや、石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合で5月分の自主減産枠が予想を上回る規模で縮小されたことから急落し、52,000円を割り込みました。その後は中東で地政学リスクが高まったことや、米中貿易摩擦の緩和を背景に55,000円近辺での保ち合いが続きました。しかし6月に入り、イスラエルによるイランの核関連施設などへの攻撃、さらに米国もイランの核施設への攻撃に踏み切ったことを受けて急伸し、66,000円台まで上昇しました。その後、米国大統領がSNSで「イスラエルとイランは完全かつ全面的な停戦で合意した」と発表したことで大幅に下落し、57,000円を割り込みました。一方で、イエメンの親イラン武装組織が貨物船攻撃を再開したことにより中東の地政学リスクの高まりから60,000円を回復し、さらに米国がロシアへの経済制裁を一段と強化する考えを示したことから65,000円目前まで値を上げました。8月に入ると、OPECプラス有志国による自主減産が9月で終了することが決定し、需給緩和懸念から再び60,000円を割り込みましたが、ロシアがディーゼル燃料やガソリンの輸出制限方針を発表したことから、9月下旬にかけて堅調な推移となりました。10月に入り、イスラエルとイスラム組織ハマスが、パレスチナ自治区ガザを巡る和平計画の第一段階で合意したことから地政学リスクの低下を背景に56,000円まで軟化しましたが、その後は米国によるロシアへの制裁によりロシア産原油に対する供給懸念から反発場面となり、11月は60,000円台前半での推移となりました。12月に入ると、ウクライナを巡る和平協議が進展するとの期待が高まり56,000円台まで下落しましたが、その後はベネズエラ産原油の輸出が減少するとの思惑から値を戻し58,000円台で推移しました。1月に入り米国がイランへの軍事介入の可能性を示唆したことや、米国の歴史的な大寒波を背景に64,000円台まで上昇、2月前半は63,000円を中心とした推移になりましたが、2月末に米国とイスラエルがイラン攻撃を開始したことからNY原油は119.48ドルまで急騰、国内市場も一時93,000円台まで上昇しました。 金は米国の相互関税政策による世界同時株安を背景として、マージンコール(追加証拠金の要求)を確保するための売りが金市場に波及し、一時14,000円台を割り込みました。ただし売りが一巡した後は、安全資産としての金を選好する動きが強まったほか、イラン核開発問題を巡る地政学リスクの高まりもあって反発し、NY市場では過去最高値を更新して3,500ドル台に乗せたことを背景に、国内市場も連れ高となりました。5月に入ると、米国の相互関税政策への過度な警戒感が後退したことから、軟調な場面も見られたものの、ウクライナとロシアの停戦期待が後退したことや、格付け大手による米国債格下げを受けて徐々に下値を切り上げ、6月には16,000円台まで到達しました。その後はNY市場が3,300ドルを中心とした保ち合いに終始し、国内市場も16,000円前半で高値警戒感から上値の重い展開が続きました。9月に入り米国の9月利下げを織り込み始める中、雇用情勢の悪化など米国景気減速懸念を背景に国内外ともに連日高値を更新し、世界最大の金ETFの金保有残高が増加傾向にあることも支援要因となり、10月にはNY市場が4,000ドルを突破、国内市場も20,000円台に達しました。調整場面の後、12月のFOMCで米国が3会合連続の利下げを決定したことや、くすぶる地政学リスクを背景に新高値を更新し、23,400円台に到達しました。1月には米国によるベネズエラへの軍事介入から地政学リスクの高まりを受けて続伸、新興国を中心とした中央銀行の金買いが今後も継続するとの見方も支援要因となり、NY市場は5,586.2ドルと新高値を記録し、国内市場も28,498円と新高値を更新しました。しかし急ピッチな上昇に対する警戒感を背景に持高調整や利益確定の売りが殺到、FRBの次期議長の人事を受けて早期利下げ観測が後退したことも圧迫要因となり、22,601円まで急落しました。その後は修正を経て26,000円台を回復、米国連邦最高裁が関税措置を違法と判断したことにより、関税政策を巡る不透明感が強まったことも上昇要因となりました。2月末に米国とイスラエルがイラン攻撃を開始したため、「有事の金買い」が台頭して堅調に始まりましたが、戦域が拡大して長期化するとの見方を背景に株式市場が急落、損失補填の換金売りやポジション調整の売りが強まり、再度22,000円台まで割り込みました。その後はインフレ再燃が懸念され値を戻し、24,000円台で取引を終えました。 為替市場においては、米国による相互関税の公表を受けた景気悪化懸念や、米国大統領によるFRBの独立性に関する発言やドル安誘導への思惑も重なり、一時140円台を割り込むなどドル安・円高が進行しました。5月に入ると日米両中央銀行が政策変更に慎重な姿勢を示したことや米中関税交渉の進展によりリスク回避姿勢が和らぎ、148円台後半までドル高・円安が進行し、荒い動きとなりました。続いて144円近辺での推移となり、6月後半には中東情勢の緊迫化で一時148円台前半までドル高・円安が進行しました。しかし米国の仲介によりイスラエルとイランが停戦に合意したことで市場の緊張感が和らぎ、144円台前半までドル安・円高が進行しました。一方、米国の4~6月期の実質GDP成長率が市場予想を上回ったことから、FRBの早期利下げ観測が弱まり150円台後半までドル高・円安が進行しました。しかし8月に入ると米国雇用統計が市場予想を下回ったことからFRBによる利下げ観測が強まり、146円台前半までドル安・円高が進みました。これを受けて147円台での一進一退の展開となりましたが、9月に入り日本国内の政局不安を背景に150円目前までドル高・円安が進行しました。しかし日銀高官の利上げに前向きな発言などを受けて147円台後半までドル安・円高が進みました。10月に入ると自民党総裁選の結果を受けて、新政権の積極的財政政策を意識した投資家の円売り姿勢が強まったことから、154円台までドル高・円安が進行しました。加えて米国での政府閉鎖解除を受けてドル売り姿勢が和らいだほか、日本政府が大規模な補正予算を成立させるとの見方から、財政悪化懸念が高まり、157円台後半までドル高・円安が進行しました。12月は米国が利下げを実施した一方、日銀の金融政策決定会合後の日銀総裁の記者会見でのハト派的な発言など、強弱材料の綱引きとなり156円台を挟んで一進一退の展開となりました。1月は衆議院の解散報道を受けて各党が減税を打ち出したことから、財政悪化懸念を背景に159円台半ばへドル高・円安が進行しましたが、ニューヨーク連銀がレートチェックを実施したとの報道を受けて日米協調介入の思惑が高まり、152円台前半まで急落しました。その後、衆議院選挙期間中は財政悪化懸念が強まり、ドル円は一時157円台後半まで反発しましたが、与党の衆議院選大勝により政権基盤が安定するとの見方から調整場面となり再び152円台までドル安・円高が進みました。3月に入ると米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けて原油価格が急騰、リスク回避のドル買い圧力が強まった結果、約8ヶ月ぶりとなる160円台まで上昇しました。 このような環境のもとで、当社グループの当連結会計年度の商品デリバティブ取引の総売買高1,387千枚(前年同期比9.3%増)及び金融商品取引の総売買高1,999千枚(前年同期比14.4%減)となり、受入手数料12,510百万円(前年同期比66.0%増)、トレーディング損益198百万円の利益(前年同期比614.1%増)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は営業収益12,991百万円(前年同期比69.6%増)、純営業収益12,969百万円(前年同期比69.7%増)、経常利益6,368百万円(前年同期比195.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,424百万円(前年同期比131.0%増)となりました。 当社の経営成績の概要は次のとおりであります。 a. 営業収益 当連結会計年度の営業収益は12,991百万円(前年同期比69.6%増・5,329百万円増加)となりました。受入手数料は12,510百万円(前年同期比66.0%増・4,973百万円増加)、トレーディング損益は198百万円の利益(前年同期比614.1%増・170百万円増加)、金融収益は249百万円、その他の営業収益は32百万円(前年同期比66.0%減・64百万円減少)となりました。 b. 金融費用 当連結会計年度の金融費用は22百万円(前年同期比21.3%増・3百万円増加)となりました。 c. 純営業収益 当連結会計年度の純営業収益は12,969百万円(前年同期比69.7%増・5,325百万円増加)となりました。 d. 販売費及び一般管理費 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は6,684百万円(前年同期比20.0%増・1,115百万円増加)となりました。この主な内訳は、人件費が4,500百万円(前年同期比25.7%増・920百万円増加)、租税公課が167百万円(前年同期比65.4%増・66百万円増加)、貸倒引当金繰入額が113百万円(前年同期比463.8%増・93百万円増加)、その他(電算機費等)が679百万円(前年同期比3.6%増・23百万円増加)となっております。 e. 営業利益 前連結会計年度に比べて純営業収益は5,325百万円増加し、販売費及び一般管理費は1,115百万円増加した結果、当連結会計年度の営業利益は6,284百万円(前年同期比203.0%増・4,210百万円増加)となりました。 f. 営業外収益 当連結会計年度の営業外収益は96百万円(前年同期比5.0%増・4百万円増加)となりました。この主な内訳は、受取配当金が56百万円(前年同期比4.2%増・2百万円増加)、その他(雑収入等)が17百万円(前年同期比14.4%増・2百万円増加)となっております。 g. 営業外費用 当連結会計年度の営業外費用は12百万円(前年同期比2.6%減・0百万円減少)となりました。この主な内訳は、投資事業組合運用損が12百万円(前年同期比182.9%増・8百万円増加)となっております。 h. 経常利益 前連結会計年度に比べて営業利益が4,210百万円、営業外収益は4百万円それぞれ増加したため、当連結会計年度の経常利益は6,368百万円(前年同期比195.8%増・4,215百万円増加)となりました。 i. 特別利益 当連結会計年度の特別利益は229百万円(前年同期比63.3%減・395百万円減少)となりました。この主な内訳は固定資産受贈益が27百万円、投資有価証券売却益が197百万円(前年同期比49.8%減、196百万円減少)となっております。 j. 特別損失 当連結会計年度の特別損失は53百万円(前年同期比52.6%減・58百万円減少)となりました。この主な内訳は、固定資産除売却損が15百万円、訴訟損失引当金繰入額が19百万円、金融商品取引責任準備金繰入額が18百万円(前年同期比86.8%増・8百万円増加)となっております。 k. 税金等調整前当期純利益 前連結会計年度に比べて特別利益が395百万円減少したものの、経常利益が4,215百万円増加し、特別損失が58百万円減少したため、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は6,544百万円(前年同期比145.5%増・3,878百万円増加)となりました。 l. 法人税等 当連結会計年度の法人税等は2,120百万円(前年同期比182.4%増・1,369百万円増加)となりました。この主な内訳は、法人税、住民税及び事業税が2,198百万円(前年同期比200.6%増・1,466百万円増加)、法人税等調整額が△77百万円(前連結会計年度は19百万円)となっております。 m. 親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は4,424百万円(前年同期比131.0%増・2,509百万円増加)となりました。営業収益合計に対する比率は34.1%(前連結会計年度は25.0%)となっております。自己資本利益率は27.7%(前連結会計年度は14.6%)となりました。また、1株当たり当期純利益は779.11円(前連結会計年度は343.86円)となりました。 以上の結果、当社の財政状態の概要は次のとおりであります。 当連結会計年度末の資産総額は286,450百万円、負債総額は268,266百万円、純資産18,184百万円となっております。 当連結会計年度末の資産総額286,450百万円は、前連結会計年度末125,860百万円に比べて160,590百万円増加しております。この内訳は、流動資産が160,177百万円、固定資産が412百万円それぞれ増加したものであり、主に「委託者先物取引差金」が15,762百万円減少したものの「保管有価証券」が23,744百万円、「差入保証金」が150,559百万円それぞれ増加したものであります。 当連結会計年度末の負債総額268,266百万円は、前連結会計年度末112,060百万円に比べて156,205百万円増加しております。この内訳は、流動負債が156,101百万円、固定負債が85百万円それぞれ増加したものであり、主に「金融商品取引保証金」が8,515百万円減少したものの「預り証拠金」が111,775百万円、「預り証拠金代用有価証券」が23,744百万円、「委託者先物取引差金」が23,685百万円それぞれ増加したことによるものであります。 当連結会計年度末の純資産18,184百万円は、前連結会計年度末13,800百万円に比べて4,384百万円増加しております。この内訳は、主に株主資本が3,949百万円、その他の包括利益累計額が434百万円それぞれ増加したものであります。 当連結会計年度末の自己資本比率は6.3%(前連結会計年度末は11.0%)となっております。 なお、後記「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(セグメント情報等)」に掲記したとおり、当社グループの事業セグメントは、主として商品デリバティブ取引の受託及び自己売買、並びに金融商品取引の受託及び自己売買の商品デリバティブ取引業等の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて3,215百万円の増加となり、11,353百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の取得は、2,993百万円(前年同期は1,765百万円の取得)となりました。これは、「差入保証金」の増加及び「金融商品取引保証金」の減少による資金の使用等があったものの、「預り証拠金」の増加、「委託者先物取引差金」の減少、「未収委託者取引差金」の減少、「未払委託者取引差金」の増加、及び「税金等調整前当期純利益」による資金の取得等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の取得は、742百万円(前年同期は827百万円の使用)となりました。これは、有価証券の取得による支出等があったものの、有価証券の償還による収入及び投資有価証券の売却による収入等であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の使用は、520百万円(前年同期は407百万円の使用)となりました。これは主に配当金の支払額によるものであります。 ③ 商品デリバティブ取引業等 a. 当連結会計年度における商品デリバティブ取引業等の営業収益は次のとおりであります。 (受入手数料) (単位:千円) 区分   金額   前年同期増減比(%) 取引名及び市場名 商品デリバティブ取引 現物先物取引 農産物市場   87   △96.5 貴金属市場   10,782,812   84.2 ゴム市場   3,503   △58.6 エネルギー市場   -   - 中京石油市場   240   △24.3 小計   10,786,644   83.9 現金決済先物取引 貴金属市場   24,184   △15.2 エネルギー市場   68,375   △6.6 米穀指数市場   8,843   - 小計   101,402   △0.3 国内市場計   10,888,046   82.4 海外市場計   41,493   101.3 商品デリバティブ取引計   10,929,540   82.5 金融商品取引 取引所株価指数証拠金取引   1,494,350   28.2 取引所為替証拠金取引   84,684   △76.7 株価指数先物取引   1,495   △91.9 証券媒介取引   913   8.8 国内市場計   1,581,443   2.1 海外市場計   -   △100.0 金融商品取引計   1,581,443   2.1 合計   12,510,983   66.0 (注) 商品デリバティブ取引には、金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく取引を含めて記載しております。 (トレーディング損益) (単位:千円) 区分   金額   前年同期増減比(%) 取引名及び市場名 商品デリバティブ取引 現物先物取引 農産物市場   -   - 貴金属市場   187,953   285.3 ゴム市場   -   - 小計   187,953   285.3 現金決済先物取引 貴金属市場   -   - エネルギー市場   26,503   - 米穀指数市場   7,714   - 小計   34,217   - 国内市場計   222,171   355.7 商品デリバティブ取引計   222,171   355.7 金融商品取引 取引所株価指数証拠金取引   △12,108   - 取引所為替証拠金取引   △13,277   - 株価指数先物取引   -   - 国内市場計   △25,386   - 金融商品取引計   △25,386   - 商品売買損益 貴金属等現物売買取引   1,582   151.7 商品売買損益計   1,582   151.7 合計   198,367   614.1 (注) 商品デリバティブ取引には、金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく取引を含めて記載しております。 b. 当社及び当社の関係会社の商品デリバティブ取引等の売買高に関して当連結会計年度中の状況は次のとおりであります。 (売買高の状況) (単位:枚) 区分   委託   自己   合計 取引名及び市場名       前年同期 増減比(%)       前年同期 増減比(%)       前年同期 増減比(%) 商品デリバティブ取引 現物先物取引 農産物市場   205   △93.5   -   -   205   △93.5 貴金属市場   1,073,011   22.2   18,766   △22.8   1,091,777   21.0 ゴム市場   1,700   △41.7   -   -   1,700   △41.7 エネルギー市場   -   -   -   -   -   - 中京石油市場   490   △29.0   -   -   490   △29.0 小計   1,075,406   21.6   18,766   △22.8   1,094,172   20.4 現金決済先物取引 貴金属市場   10,597   △49.4   -   -   10,597   △49.4 エネルギー市場   270,971   △12.9   1,140   △23.2   272,111   △13.0 米穀指数市場   2,770   -   823   -   3,593   - 小計   284,338   △14.4   1,963   32.3   286,301   △14.2 国内市場計   1,359,744   11.7   20,729   △19.6   1,380,473   11.1 海外市場計   7,050   △73.8   -   -   7,050   △73.8 商品デリバティブ取引計   1,366,794   9.9   20,729   △19.6   1,387,523   9.3 金融商品取引 取引所株価指数証拠金取引   1,745,540   24.8   3,462   △37.5   1,749,002   24.5 取引所為替証拠金取引等   128,060   △84.0   121,844   △0.8   249,904   △73.0 株価指数先物取引   362   △89.5   -   -   362   △89.5 国内市場計   1,873,962   △15.0   125,306   △2.4   1,999,268   △14.3 海外市場計   -   △100.0   -   -   -   △100.0 金融商品取引計   1,873,962   △15.1   125,306   △2.4   1,999,268   △14.4 合計   3,240,756   △6.1   146,035   △5.2   3,386,791   △6.1 (注)1. 商品デリバティブ取引には、金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく取引を含めて記載しております。 2. 商品デリバティブ取引の主な商品別の委託売買高とその総委託売買高に対する割合は、次のとおりであります。 (単位:枚) 取引所名銘柄名   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   取引所名銘柄名   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 委託売買高   割合(%)   委託売買高   割合(%) 大阪取引所金(標準取引)   557,195   44.8   大阪取引所 金(標準取引)   724,211   53.0 大阪取引所白金(標準取引)   320,210   25.7   大阪取引所白金(標準取引)   347,690   25.4 東京商品取引所東京原油   306,014   24.6   東京商品取引所東京原油   266,969   19.5 3. 商品デリバティブ取引における取引の最低単位を枚と呼び、例えば金(標準取引)1枚は1,000グラムというように1枚当たりの数量は商品ごとに異なります。 c. 当社及び当社の関係会社の商品デリバティブ取引業等に関する売買高のうち当連結会計年度末において反対売買等により決済されていない建玉の状況は次のとおりであります。 (未決済建玉の状況) (単位:枚) 区分   委託   自己   合計 取引名及び市場名       前年同期 増減比(%)       前年同期 増減比(%)       前年同期 増減比(%) 商品デリバティブ取引 現物先物取引 農産物市場   2   △98.7   -   -   2   △98.7 貴金属市場   33,384   △15.1   -   -   33,384   △15.1 ゴム市場   249   120.4   -   -   249   120.4 エネルギー市場   -   -   -   -   -   - 中京石油市場   -   -   -   -   -   - 小計   33,635   △15.0   -   -   33,635   △15.0 現金決済先物取引 貴金属市場   1,029   △70.7   -   -   1,029   △70.7 エネルギー市場   14,885   △8.1   2   -   14,887   △8.1 米穀指数市場   290   -   83   -   373   - 小計   16,204   △17.8   85   -   16,289   △17.4 国内市場計   49,839   △15.9   85   -   49,924   △15.8 海外市場計   1,213   439.1   -   -   1,213   439.1 商品デリバティブ取引計   51,052   △14.2   85   -   51,137   △14.1 金融商品取引 取引所株価指数証拠金取引   29,024   △68.0   -   -   29,024   △68.0 取引所為替証拠金取引等   25,003   △6.0   180   -   25,183   △5.3 株価指数先物取引   21   △89.0   -   -   21   △89.0 国内市場計   54,048   △54.0   180   -   54,228   △53.9 海外市場計   -   -   -   -   -   - 金融商品取引計   54,048   △54.0   180   -   54,228   △53.9 合計   105,100   △40.6   265   -   105,365   △40.5 (注) 商品デリバティブ取引には、金融商品取引法及び商品先物取引法に基づく取引を含めて記載しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループ(以下、本項目において「当社」という。)の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 本項目においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は商品市場、証券市場及び為替市場等において多角的に商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業を展開しております。 当連結会計年度における当社の状況は、商品デリバティブ取引部門の国内委託売買高は、前年同期1,216千枚に対し当期1,359千枚と142千枚増加しております。これは、貴金属市場の委託売買高が195千枚増加(前年同期比22.22%増加)したことが主因となっております。また、貴金属市場の主要銘柄である金市場では1月には米国によるベネズエラへの軍事介入から地政学リスクの高まりを受けて続伸、新興国を中心とした中央銀行の金買いが今後も継続するとの見方も支援要因となり、NY市場は5,586.2ドルと新高値を記録し、国内市場も28,498円と新高値を更新しました。しかし急ピッチな上昇に対する警戒感を背景に持高調整や利益確定の売りが殺到、FRBの次期議長の人事を受けて早期利下げ観測が後退したことも圧迫要因となり、22,601円まで急落しました。その後は修正を経て26,000円台を回復、米国連邦最高裁が関税措置を違法と判断したことにより、関税政策を巡る不透明感が強まったことも上昇要因となったことから前年度を上回る取引が集中しました。貴金属市場の取引手数料収入は、10,782百万円(前年同期比84.2%増)となり、国内商品デリバティブ取引手数料収入が、10,888百万円(前年同期比82.4%増)増加したことの主因となっております。 また、金融商品取引部門の国内委託売買高は、前年同期2,204千枚に対し当期1,873千枚と330千枚減少しておりますが、国内取引手数料収入は、1,581百万円(前年同期比2.1%増)となりました。これは、主力商品である日経225リセット付証拠金取引は、米国の相互関税政策に伴う世界的な景気後退リスクの高まりを背景にし、30,357円まで下落して始まりましたが、米国の相互関税政策を巡る過度な懸念の後退や米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測を背景に上昇し、6月後半には40,000円台を回復しました。その後も日米関税交渉の合意が好感されたことや10月には自民党総裁選で緩和的な政策期待が高まったことを受け、高値を更新し52,000円台まで上昇しました。1月に入り、衆議院解散報道を手掛かりにさらに上昇基調で推移、2月の衆院選で与党が大勝したことから、財政拡張的な政策が進むとの期待感を背景に過去最高値を更新して60,000円目前まで上昇しました。しかしその後は、2月末に米国とイスラエルがイラン攻撃を開始、中東情勢の悪化が経済の圧迫要因になるとの見方から急落し、一時51,000円を割り込んだもの年間を通しての大幅な上昇を背景に取引所株価指数証拠金取引全体の委託売買高は、前年同期比24.8%増加となり、受入手数料(取引所株価指数証拠金取引)1,494百万円(前年同期比28.2%増)となっております。しかし、取引所為替証拠金取引における主力商品である米ドル円の証拠金取引は、当初、米国による相互関税の公表を受けた景気悪化懸念や、米国大統領によるFRBの独立性に関する発言やドル安誘導への思惑も重なり、一時140円台を割り込むなどドル安・円高で開始しましたが、米国の4~6月期の実質GDP成長率が市場予想を上回ったことから、FRBの早期利下げ観測が弱まり150円台後半までドル高・円安が進行しました。その後、10月に入ると自民党総裁選の結果を受けて、新政権の積極的財政政策を意識した投資家の円売り姿勢が強まったことから、154円台までドル高・円安が進行しました。加えて米国での政府閉鎖解除を受けてドル売り姿勢が和らいだほか、日本政府が大規模な補正予算を成立させるとの見方から、財政悪化懸念が高まり、157円台後半までドル高・円安が進行しました。1月には衆議院の解散報道を受けて各党が減税を打ち出したことから、財政悪化懸念を背景に159円台半ばへドル高・円安が進行しました。さらに3月に入ると米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けて原油価格が急騰、リスク回避のドル買い圧力が強まった結果、約8ヶ月ぶりとなる160円台まで上昇しました。年間を通じてドル高基調だったものの取引所株価指数証拠金取引の主力商品である日経225や貴金属市場の主要銘柄である金市場に比べてボラティリティの低い相場であったため、取引所為替証拠金取引の委託売買高は、前年同期比84.0%減少となり、受入手数料(取引所為替証拠金取引)84百万円(前年同期比76.7%減)となっております。 このような結果、当連結会計年度の業績は商品デリバティブ取引業の受入手数料10,929百万円(前年同期比82.5%増)、金融商品取引業の受入手数料1,581百万円(前年同期比2.1%増)、トレーディング損益が198百万円の利益(前年同期比614.1%増)、金融収益249百万円、その他の営業収益32百万円となり、営業収益12,991百万円(前年同期比69.6%増)、純営業収益12,969百万円(前年同期比69.7%増)、経常利益6,368百万円(前年同期比195.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,424百万円(前年同期比131.0%増)となりました。 当社の収益の柱は、商品デリバティブ取引業及び金融商品取引業の2つに分けられます。収益比率では、前連結会計年度に引き続き、金を中心とした商品デリバティブ取引業の手数料収入が収益の大きな割合を占めました。手数料収入のおおよその割合は商品デリバティブ取引業が87%、金融商品取引業が13%となっております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の当連結会計年度末における連結ベースのキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。また、株主還元につきましては、「第2「事業の状況」」「第4「提出会社の状況」」に記載しております。 当社の資金需要を満たすための資金は、原則として、営業活動によるキャッシュ・フローを財源としますが、巨額の資金需要に対応する場合などは、円滑な事業活動に必要なレベルの流動性の確保、財務の健全性及び安定性を維持するため、銀行等から借入を行う方針です。資金調達を行う際は、期間や国内外の市場金利動向を総合的に勘案しながら最適な調達を実施しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 (繰延税金資産) 繰延税金資産は、将来の事業計画に基づく課税所得の発生時期及び金額によって認識し、繰延税金負債は、将来加算一時差異について認識しております。当該課税所得の見積りは、将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があり、実際に発生した課税所得の時期及び金額が見積りと異なった場合、繰延税金資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (訴訟損失引当金) 訴訟損失引当金の認識は、商品取引事故及び金融商品取引事故等による損失に備えるため、損害賠償請求等に伴う損失の見込額のうち、商品取引責任準備金及び金融商品取引責任準備金の期末残高を勘案して訴訟損失引当金を計上しておりますが、当社に対する新たな訴訟の提起や判決等により見積りと異なった場合、訴訟損失引当金の金額に重要な影響を与える可能性があります。 なお、重要な会計上の見積りについての詳細は「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(重要な会計上の見積り)」に記載されております。 また、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」「注記事項」の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。

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