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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

楽天銀行

Rakuten Bank, Ltd.5838 · Prime · 銀行業

楽天グループの強固な顧客基盤を活かした日本最大級のインターネット銀行。

概要

楽天銀行は、楽天グループ傘下のインターネット専業銀行である。2001年7月にイーバンク銀行として開業し、2010年に現商号へ変更。物理店舗を持たない低コストモデルを活かし、個人向け預金・決済・融資、法人向けサービス、そしてBanking as a Service(BaaS)を展開する。2026年3月末時点の口座数は1,807万口座、預金量12.9兆円と、日本のインターネット銀行業界で最大の顧客基盤を有する。同年3月期の連結経常収益は2,556億円、純利益は731億円に達し、収益は急成長中である。

個人向け「生活口座」戦略が中核

楽天銀行の個人向け事業は、給与振込や公共料金の口座振替、決済、ローンなどをワンストップで提供する「生活口座」の獲得を目指す。2026年3月期の決済件数は977百万件に上り、前年比9.1%増加した。主力商品には住宅ローン、カードローン、デビットカード(Visa/Mastercard/JCB)がある。デビットカードは利用額の1%を楽天ポイントで還元し、口座から即時引き落としが特徴。スマートフォンアプリ「楽天銀行アプリ」を通じて残高照会や振込、コンビニ払込票の支払い(バーコード読み取り)が可能で、ユーザーの利便性を高めている。

法人向けサービスとBaaSによる収益多角化

法人向けには、インターネットバンキングによる預金管理、融資、為替決済を提供する。対面営業とオンラインのハイブリッドで顧客ニーズに対応。さらに、地域金融機関や事業会社に自社の銀行システムをAPI連携で提供するBaaS(Banking as a Service)事業を成長の柱に据える。提携先には大垣共立銀行、西日本シティ銀行、第一生命保険、JRE BANK(東日本旅客鉄道)などが含まれる。BaaSでは提携企業向けに専用支店を設置し、カスタマイズされた銀行サービスを提供。この事業はシステム投資の効率化にも寄与する。

楽天エコシステムとの連携が生む顧客基盤

楽天銀行は親会社の楽天グループが持つ1億超の楽天会員基盤を活用し、効率的に顧客を獲得する。楽天証券との口座連携「マネーブリッジ」、楽天カード、楽天生命保険、楽天モバイルとの銀行代理業務提携により、グループ内で相互送客を行う。楽天ポイントプログラムとの連携も強みで、デビットカード利用や各種取引でポイントが貯まる仕組みが顧客の定着を促進する。2022年4月には楽天グループと経営基本契約及び非独占的ブランドライセンス契約を締結し、独立性を確保しつつグループシナジーを追求する体制を整えた。

金利上昇と低コスト体質が支える収益構造

楽天銀行は店舗や自前ATMを持たないため、従来の銀行に比べ固定費が低い。このコスト競争力を背景に預金金利の優遇やポイント還元を実施しつつ収益を拡大してきた。2026年3月期の連結経常収益2,556億円のうち、資金運用収益が1,976億円(構成比77%)を占め、残りは役務取引等収益495億円である。日本銀行の政策金利引き上げにより運用利回りが上昇し、資金運用収益は前年比694億円増加。一方、預金金利の引き上げにより資金調達費用も552億円に拡大したが、全体の経常利益は1,031億円と3期連続で過去最高を更新した。

業界の中での役割はインターネット銀行(リテール・法人)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,556億円
経常利益
1,031億円
利益率
40.3%
純利益
731億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01個人向け銀行サービス主力

預金、決済、ローン(住宅ローン・カードローン等)、デビットカード、プリペイドカード、外貨預金、振込・送金など、生活口座として幅広いサービスを提供。楽天ポイントプログラムによる顧客還元でリテンションを強化。

日本のインターネット銀行業界において最大の顧客基盤(口座数1,807万口座)

主な製品・サービス4
住宅ローン
個人向け住宅購入資金の融資。インターネット完結型。
カードローン
無担保の個人向け貸付。
デビットカード
Visa/Mastercard/JCBブランド。口座から即時引き落とし。利用額の1%ポイント還元。
楽天銀行アプリ
スマートフォンアプリで残高照会、振込、コンビニ支払い等が可能。

02法人向け銀行サービス準主力

法人向け預金、融資、為替、資金決済・集中サービスを提供。インターネットマーケティングと対面営業のハイブリッドでニーズに合わせた提案・カスタマイズを行う。

主な製品・サービス2
法人インターネットバンキング
法人向けオンライン banking。振込・入出金管理・資金調達等。
法人融資
運転資金・設備資金向け融資。

03BaaS(Banking as a Service)副次

地域金融機関や事業会社に対して、当行の銀行システムをAPI連携で提供。提携企業の顧客向けに専用支店を設置し、銀行サービスを提供。例:大垣共立銀行、西日本シティ銀行、第一生命、JRE BANK。

主要顧客株式会社大垣共立銀行、株式会社西日本シティ銀行、第一生命保険株式会社、東日本旅客鉄道株式会社

主な製品・サービス1
専用支店BaaS
提携企業向けに当行の銀行サービスをカスタマイズして提供するスキーム。

製品と技術

楽天銀行アプリと多様な決済サービス

楽天銀行アプリは、スマートフォン上で残高照会、振込、コンビニ払込票の支払い(バーコード読み取り)、Pay-easy(ペイジー)などに対応する。特に「楽天銀行コンビニ支払サービス」は、コンビニに行かずにアプリで払込票を決済できる。また、「Facebookで送金」や「かんたん振込(メルマネ)」など、SNS連携やメールアドレスだけで送金可能なユニークな機能も提供する。2026年3月期の決済件数は9.77億件に達し、生活口座としての定着が進む。これらのサービスにより、時間と場所を選ばない銀行取引を実現している。

キャッシュレス決済を支えるデビットカードとプリペイドカード

楽天銀行は、Visa、Mastercard、JCBの3ブランドに対応するデビットカードを発行する。利用額の1%が楽天ポイントで還元され、口座から即時引き落とされる。さらに、JCBブランドのプリペイドカードも提供し、オートチャージ機能とプレミアムバリュー(チャージ金額に応じたボーナス)が特徴。また、楽天ペイ(アプリ決済)と口座を連携させることで、全国のコンビニやドラッグストアで即時払いが可能。これらのキャッシュレス手段を銀行口座と直結させ、決済データの蓄積によるサービスカスタマイズも視野に入れる。

住宅ローンとカードローンで構成する個人向け融資

個人向け融資の主力は住宅ローンとカードローンである。住宅ローンは2010年12月に楽天モーゲージの事業譲受により開始。2013年11月からは金利選択型の取り扱いを始めた。完全インターネット完結型で、申し込みから契約までオンラインで行える。カードローンは2009年4月に楽天カードから事業を承継して開始。無担保の個人向け貸付で、保証会社との連携によりリスク管理を行う。2026年3月末の貸出金残高は5.9兆円に拡大しており、投資用マンションローンや提携ローンの増加が寄与した。

BaaSプラットフォームの仕組みと提携事例

BaaS(Banking as a Service)は、楽天銀行のシステムをAPI連携で提携企業に提供する事業。提携企業は自社の顧客向けに専用支店を設置し、預金口座開設や決済、融資などの銀行サービスを自社ブランドで提供できる。主な事例として、大垣共立銀行、西日本シティ銀行、第一生命保険、JRE BANK(東日本旅客鉄道)がある。提携企業はシステム開発コストを抑えつつ、デジタルバンキング機能を短期間で導入可能。楽天銀行にとっては、システム投資のスケールメリットが生まれ、収益源の多様化につながる。台湾子会社でも同様のモデルを展開している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

銀行業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 個人向け銀行サービス日本のインターネット銀行業界において最大の顧客基盤(口座数1,807万口座)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ネット銀で国内最大、親会社会員基盤が強み

楽天銀行は、楽天グループのオンライン銀行として、インターネット専業銀行の中で国内最大規模の顧客基盤を有する。同行は、楽天経済圏の会員を対象に預金、決済、ローンなどのサービスを提供し、低コスト運営とデジタル技術を活用した利便性で成長を続けている。ライバルであるいよぎんホールディングスやしずおかフィナンシャルグループなどの地方銀行と異なり、店舗を持たないビジネスモデルが特徴で、人口減少や地域経済の影響を受けにくい。財務面では、売上高が2024/3期の1380億円から2026/3期には2556億円へと急拡大し、収益の成長が著しい。ただし、金利上昇局面での預貸金利鞘の変動や、楽天グループとの連携強化によるシナジー創出が課題となる。

強み

  • 楽天経済圏の会員を核に、預金や決済などの顧客基盤が強固である
  • 店舗を持たないオンライン専業で、運営コストが業界内で低い
  • 売上高が3期で約2倍に拡大し、成長率が業界内で突出している
  • デジタル技術を活用した利便性の高いサービス展開が強みである

課題

  • 金利変動の影響を受けやすく、利鞘縮小が収益を圧迫する可能性がある
  • ネット銀行市場の競争が激化し、他社との差別化が必要である
  • 金融規制の変化やシステム障害への対応が経営上の課題となる

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

銀行の時価総額近傍。太字が楽天銀行

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(銀行)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

日本電子決済企画からイーバンク銀行へ:2000-2001年の創業

2000年1月、東京都千代田区に資本金4億円で日本電子決済企画株式会社を設立。2001年6月に商号をイーバンク銀行株式会社へ変更し、同年7月に銀行業免許を取得して開業した。インターネットのみで銀行サービスを提供する日本初の新規参入銀行として注目された。2005年には証券業務の登録、2006年には全国銀行データ通信システムへの直接接続を果たし、インフラを整備した。

楽天グループとの提携から完全子会社化へ(2008-2010年)

2008年9月、楽天株式会社と資本・業務提携契約を締結し、第三者割当増資を実施。2009年2月に楽天が主要株主認可を取得し親会社となる。2010年5月には楽天による株式公開買付けが行われ、商号を楽天銀行株式会社へ変更。同年10月の株式交換により楽天の完全子会社となった。この間、2009年4月に個人向けカードローン業務を開始、2010年12月には楽天モーゲージの事業を譲受し住宅ローン業務に参入した。

グループ連携の深化と信託事業の獲得(2010-2015年)

完全子会社化後、楽天グループ内での連携を強化。2010年7月に楽天証券への金融商品仲介業務を開始、2013年11月には「楽天銀行住宅ローン(金利選択型)」の取り扱いを開始した。2014年9月にはトランスバリュー信託株式会社(現楽天信託)を完全子会社化し、信託業務をグループに取り込んだ。信託機能は金銭債権の証券化などに活用され、資産組成の効率化に貢献している。

法人向け与信とBaaS事業の開始(2016-2019年)

2016年6月、法人向け与信業務の承認を取得。同年7月から楽天証券との銀行代理業務、11月から楽天生命保険との提携を開始した。2019年には楽天グループ内で組織再編が行われ、楽天カードが主要株主となる。同時期にBaaS事業を本格化し、2019年11月に大垣共立銀行との銀行代理業務提携を皮切りに、地域金融機関へのシステム提供を開始。同年7月には台湾での銀行業認可を取得した。

台湾進出と東証プライム上場(2019-2023年)

2021年1月、台湾子会社の樂天國際商業銀行股份有限公司が営業を開始。日本で培ったインターネットバンキングのノウハウを現地に展開した。2022年4月には楽天カードから楽天グループへの株式現物配当を経て、再び楽天グループが親会社に。同年6月にはAnd Doホールディングスとの提携を開始。2023年1月には第一生命保険とのBaaS提携が加わり、4月に東京証券取引所プライム市場に株式を上場した。

上場後の急成長とBaaS拡大(2023-2026年)

上場後も口座数と預金量は増加を続け、2026年3月末には口座数1,807万、預金量12.9兆円に達した。同期の連結経常収益は2,556億円、純利益は731億円と過去最高を更新。BaaS事業では2024年5月にビューカード、2026年1月に楽天モバイルとの提携を開始し、提携先を拡大。資金運用収益の増加が収益成長を牽引し、経常利益率は40%を超えた。今後の戦略として、楽天エコシステムとの連携強化と非グループチャネルからの顧客獲得を掲げている。

年表39件を開く

2000年代

  • 2000年1月創業東京都千代田区に銀行の設立を目的として、日本電子決済企画株式会社を資本金4億円で設立
  • 2000年6月通商産業省による改正新事業創出促進法に基づく認定
  • 2001年3月銀行業の免許取得に係る予備審査を申請
  • 2001年6月銀行免許予備審査終了、商号を「イーバンク銀行株式会社」へ変更
  • 2001年7月銀行業の免許(金監第3912号)を取得し開業
  • 2005年2月証券業務を行う金融機関として関東財務局に登録(関東財務局長(金)第609号)
  • 2006年1月全国銀行データ通信システムに直接接続
  • 2007年6月金融先物取引業者として関東財務局に登録(関東財務局長(金先)第176号)
  • 2008年9月楽天株式会社(現 楽天グループ株式会社)と資本・業務提携契約を締結し、同社に対する第三者割当増資を実施
  • 2009年2月楽天株式会社がイーバンク銀行株式会社の主要株主認可を取得し、親会社となる
  • 2009年3月個人向け与信業務について金融庁より承認を受ける
  • 2009年4月楽天クレジット株式会社が運営するカードローン事業の一部を承継し、個人向けカードローン業務を開始
  • 2009年5月楽天モーゲージ株式会社が当行の100%子会社となる
  • 2009年7月本店を東京都品川区に移転

2010年代

  • 2010年5月上場楽天株式会社による当行株式公開買付けの実施 商号を「楽天銀行株式会社」へ変更
  • 2010年7月楽天証券株式会社への金融商品仲介業務を開始
  • 2010年10月M&A楽天株式会社との株式交換により、同社の完全子会社となる
  • 2010年12月楽天モーゲージ株式会社の事業を譲受け住宅ローン業務を開始
  • 2013年1月国内籍投資信託の販売事業を楽天証券株式会社へ承継
  • 2013年11月「楽天銀行住宅ローン(金利選択型)」の取扱を開始
  • 2014年9月M&Aトランスバリュー信託株式会社(現 楽天信託株式会社)を完全子会社化
  • 2015年8月本店を東京都世田谷区に移転
  • 2016年6月法人向け与信業務について金融庁より承認を受ける
  • 2016年7月楽天証券株式会社と銀行代理業務に関する提携開始
  • 2016年11月楽天生命保険株式会社と銀行代理業務に関する提携開始
  • 2019年4月楽天グループにおける会社分割による組織再編に伴い、楽天カード株式会社が当行の主要株主認可を取得し、楽天株式会社より当行の株式を承継し、当行の親会社となる
  • 2019年6月楽天損害保険株式会社と銀行代理業務に関する提携開始
  • 2019年7月台湾における銀行業認可取得
  • 2019年10月楽天カード株式会社と銀行代理業務に関する提携開始
  • 2019年11月株式会社大垣共立銀行と銀行代理業務に関する提携開始

2020年代

  • 2020年7月本店を東京都港区に移転
  • 2021年1月台湾において樂天國際商業銀行股份有限公司が営業開始
  • 2021年12月株式会社西日本シティ銀行と銀行代理業務に関する提携開始
  • 2022年4月楽天カード株式会社が楽天グループ株式会社に対して、当行株式の現物配当を実施し、楽天グループ株式会社が当行の親会社となる 楽天グループ株式会社と経営基本契約、非独占的ブランドライセンス契約を締結
  • 2022年6月株式会社And Doホールディングスと銀行代理業務に関する提携開始
  • 2023年1月第一生命保険株式会社と銀行代理業務に関する提携開始
  • 2023年4月上場東京証券取引所プライム市場に株式を上場
  • 2024年5月株式会社ビューカードと銀行代理業務に関する提携開始
  • 2026年1月楽天モバイル株式会社と銀行代理業務に関する提携開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 口座数2026年3月末まで18.0百万口座
  • 預金量2026年3月末まで12.9兆円
  • 経常収益2026年3月期まで255,579百万円
  • 経常利益2026年3月期まで103,091百万円
  • メイン口座率2026年3月末まで32.8%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    生活口座化の推進

    個人顧客の給与振込や口座振替を獲得し、決済資金を口座に滞留させ取引件数・収益を向上させる。「生活口座化」のKPIとしてメイン口座率を設定し、便利でお得なサービス開発に注力する。

  2. 02

    収益基盤の強化

    住宅ローン等の既存商品に加え、ローン商品の多様化や法人融資の増加、証券化資産への投資拡大により利息収益の拡大を図る。

  3. 03

    顧客基盤の拡充

    楽天エコシステムを活用した効率的な新規顧客獲得と、優れたUI/UXサービスによる低コスト運営を行い、口座数・預金量の成長を加速する。

  4. 04

    FinTech領域の成長取込み

    楽天ペイメントとの連携深化、データ・AI活用による審査・マーケティング精度向上、BaaSプラットフォーム連携による新たな収益機会を創出する。

  5. 05

    安心・安全で便利な銀行

    最高レベルのセキュリティとコンプライアンス・リスク管理を徹底しつつ、顧客利便性も両立。低コスト運営によるコスト削減分をポイントやキャッシュバックで還元する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で1,186人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は707万円で、3期前と比べて+11.4%平均年齢は37.4歳、平均勤続年数は5.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2023年3月63537.15.01,001
2024年3月62836.75.21,056
2025年3月62936.85.51,076
2026年3月70737.45.51,186

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率17.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率77.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社他 — 東京都 港区他403億円
本社他 — 台湾5,613百万円
主な関係会社
  • 国内
    楽天グループ㈱(注)1
    東京都 世田谷区 · その他の関係会社
    議決権49.3%
  • 国内
    楽天信託㈱
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    樂天國際商業銀行股份有限公司(注)2
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 国内
    その他21社
    ― · 連結子会社
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • JP楽天信託株式会社
  • TW樂天國際商業銀行股份有限公司

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,556億円経常利益1,031億円前期と比べると増収増益で、売上が+38.5%、利益が+44.2%。

売上高
+38.5%
2,556億円
経常利益
+44.2%
1,031億円
純利益
+43.9%
731億円
利益率
40.3%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,435億円2,556億円
純利益881億円731億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

9期分

直近は2027年1Qで、経常収益は784億円。前年の2024年1Qと比べると、経常収益は+140.5%。

対象期間経常収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q32681
2024年2Q33380
2024年3Q35290
2024年4Q36993
2025年2Q837221
2025年4Q1,008287
2026年2Q1,184340
2026年4Q1,372391
2027年1Q784210

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、経常収益は870億円から2,556億円へ2.9倍に増えた。経常利益率は30.9%から40.3%になった。経常収益は7期、純利益は6期の連続増加。

決算期経常収益億円経常利益億円経常利益率%純利益億円
2019年3月87026930.9188
2020年3月94726828.3186
2021年3月1,03427626.7193
2022年3月1,06027926.3200
東京証券取引所プライム市場に株式を上場
2023年3月1,20438732.1277
2024年3月1,38048435.1344
2025年3月1,84571538.8508
2026年3月2,5561,03140.3731

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。この会社の連結損益計算書には営業利益の段がないため、経常利益を利益として並べています。

利益の構造

2026年3月期

経常収益2,556億円のうち、経常利益として残るのは1,031億円40.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は731億円、売上の28.6%にあたる。

経常収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金59.7%1,525億円
  • 経常利益費用を引いたあとに残った本業の利益40.3%1,031億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

経常利益率
40.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+14.1pt
28.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+15.8pt
21.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが3,543億円、投資CFが−4,576億円で、差し引きのフリーCFは−1,033億円期末の手元現金は4.1兆円

決算期営業CF兆円投資CF億円財務CF億円現金残高兆円
2021年3月1.503752.68
2022年3月1.46−4,9603.65
2023年3月0.59−1,9364.05
2024年3月1.03−3,0111334.79
2025年3月0.18−7,32604.24
2026年3月0.35−4,57604.14

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は16.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が3,895億円で、自己資本比率は2.2%(業種中央値4.9%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2019年3月3.191,2863.064.0
2020年3月4.021,4653.873.6
2021年3月6.491,8686.302.5
2022年3月9.492,0659.281.9
2023年3月11.592,31711.361.8
2024年3月13.482,79613.201.9
2025年3月14.753,19114.432.0
2026年3月16.593,89516.202.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
利益剰余金
3,450億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
16.2兆円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

銀行業 79社との比較

同じ銀行業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE79社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率79社中78位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
21.7%/中央値 5.9%
P25 4.8%P75 8.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
2.2%/中央値 4.9%
P25 3.9%P75 5.6%
経常収益成長率上位前期からの売上の伸び
38.5%/中央値 21.1%
P25 15.1%P75 26.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.3%
P25 1.8%P75 2.7%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,288で、1年前と比べて-24.5%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥6,288-2.0%1ヶ月+16.3%1年-24.5%時価総額1.1兆円
過去52週の値幅
安値¥4,342高値¥9,317

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.0倍
PER (会社予想)12.4倍
PBR2.79倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に6095円で取引を終え、直近1ヶ月で6.67%上昇した。ただし、1年では25.26%下落しており、回復途上にある。25日移動平均線(5673.04円)を約7.4%上回り、75日線(5487.04円)も上抜けているが、200日線(6449.91円)は依然として上値抵抗となっている。52週高値(9317円)からは約34.6%下落した水準であり、戻り相場の途中と見られる。出来高は8月10日以降増加傾向にあり、需給改善の兆しが見える。RSIは66.15と買われ過ぎに近い水準。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PER14.58倍は業界平均16.97倍を下回り割安感があるが、PBR2.7倍は銀行業平均0.98倍を大幅に上回り、銀行としては突出した割高水準。ROE21.7%は非常に高く、高い収益性がPBRを正当化する可能性はある。ただし配当利回りは0%で株主還元がなく、成長性だけに依存したバリュエーション。予想PER12.1倍を考慮しても、PBRと無配当を考慮すると総合的にはやや割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.0倍17.5倍
PER (予想)12.4倍
PBR2.79倍1.01倍
ROE21.7%6.1%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、楽天エコシステムとの相乗効果がどこまで収益加速に寄与するか、そして金利上昇局面での預金調達コストと貸出金利のバランスにある。強気派は、楽天会員基盤と決済・融資のクロスセルで、預金・貸出残高の成長が続くと見る。弱気派は、金融規制強化や競争激化による手数料圧縮、金利上昇時の預金流出リスクを懸念する。また、過去1年で株価が下落しており、成長期待が織り込み済みかどうかも争点。

プラスに働く材料7
  • 楽天経済圏との相乗効果

    楽天会員数と連動し、預金・融資残高が急拡大。決済手数料収入の増加も寄与。

  • 低コスト運営

    店舗を持たないため、経費率が低く、一人当たりの収益性が高い。

  • 収益成長の加速

    純利益は3期連続で大幅増益。2026年3月期も増収増益予想。

  • 純利益731億円と44%増益通年影響

    2026年3月期純利益は前期508億円から43.9%増の731億円。高い成長を持続

  • 営業収益2556億円と39%増収通年影響

    前期1845億円から38.5%増。営業収益が拡大し、規模の利益が出る

  • 予想PER11.4倍と成長株で低い決算発表後影響

    現在PER13.8倍から予想PER11.4倍。増益によるPER低下が見込まれる

  • ROE21.7%で高い資本効率継続影響

    ROE21.7%は銀行業界で突出。高収益体質が続けばPBR2.7倍も支持

マイナスに働く材料7
  • 金利上昇リスク

    預金金利の引き上げ余力が小さく、融資利回りとの乖離が利益を圧迫する恐れ。

  • 競争激化

    ネット銀行参入が相次ぎ、手数料引き下げ競争で収益環境が悪化。

  • 株価下落の要因

    1年で株価が約28%下落。成長期待が剥落し、評価が巻き戻る可能性。

  • 無配当で株主還元がゼロ通年影響

    配当利回り0%は投資家の収益源が無く、魅力が乏しい

  • PBR2.71倍と高評価、乱高下リスク継続影響

    PBR2.71倍は予想を上回り、業績失速時に急落の可能性

  • 株価が1年で27.6%下落不定影響

    下落トレンドが継続しており、センチメント悪化が重し

  • 外国人保有33.67%と高く外部影響継続影響

    外国人の売買動向で価格が振れやすく、流出時に下落

次の決算で確かめる点
預金残高
資金調達力と利ザヤの源泉。銀行の規模と収益力を測る基本指標。
貸出残高
収益の柱。融資拡大が成長を牽引するか確認。
手数料収入
決済・サービス収入の伸びが収益多様化の鍵。
預金金利
金利上昇時の調達コスト変動が利益率に直結。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ27,094人。区分でいちばん多いのは事業法人50.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.6%を占め、残る38.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人100.049.449.350.1
外国法人34.635.033.6
金融機関13.112.411.5
個人・その他2.42.43.8
証券会社0.40.80.9
外国人個人0.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01楽天グループ株式会社49.26
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.37
03JP MORGAN CHASE BANK 380634(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.70
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.30
05J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 384513 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.13
06BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.64
07THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.53
08GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)1.34
09GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.34
10JP MORGAN CHASE BANK 385642(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.25

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-19
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    7.00%
    +0.58pt
  • 2026-06-18
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.66%
    +0.11pt
  • 2026-05-08
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.55%
    -0.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−95%、1株純資産は8期で−96%。直近期のROEは21.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年3月7,98654,75315.7
2020年3月7,92262,35113.5
2021年3月1181,02112.2
2022年3月1221,13811.2
2023年3月1681,29513.8
2024年3月1981,49414.515.5
2025年3月2911,73018.022.1
2026年3月4192,12821.713.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額196百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
東林知隆代表取締役社長 最高執行役員611,000
三木谷浩史取締役会長61
海老沼英次取締役69
長門正貢取締役77
川村佳世子取締役62
鹿戸丈夫監査役74
山田眞之助監査役70
柴野忠道監査役73
三村亨監査役70
水口直毅取締役58500
河井聡取締役62
小木曽麻里取締役59
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
池田潤監査役67
大洞聖子監査役58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3607013144
社外取締役750507
監査役1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,950字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当行は、楽天グループ株式会社が49.26%出資するインターネットを活用した銀行であり、日本においては、個人・法人(事業性個人を含む)に対して、台湾においては個人・法人に対して、多様なお客さまニーズに応える銀行サービス及びこれに付随する金融サービスを提供しています。 当行グループは、当行、連結子会社23社及び非連結子会社5社で構成されており、それぞれの役割は以下となっています。連結子会社である楽天信託株式会社は、信託業法に基づく信託業務を行っており、顧客から金銭、金銭債権、不動産等を受託しています。また、当行がグループ内外の企業の金銭債権、不動産等を流動化して当行の運用資産を組成する際には、倒産隔離を実現するために、多くの案件において楽天信託株式会社の信託機能を活用しています。連結子会社である一般社団法人スーパートラストホールディングス及び合同会社スーパートラスト1乃至20は、楽天カード株式会社マンスリークリア債権の証券化資産をバックアセットにして資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)を発行する目的で設立しています。特定子会社である楽天國際商業銀行股份有限公司は、台湾において、当行が日本においてこれまで培ってきたインターネットバンキング(パソコンやスマートフォンなどインターネットを介し、銀行の取引ができるサービスをいう。以下同じ。)のノウハウを活かし、インターネットを活用した銀行業を営んでいます。非連結子会社である楽天バンクドメインサービス株式会社は、当行の旧商号である「イーバンク銀行株式会社」が保有していたドメインの管理を行う目的で設立しています。同様に、トランスバリュードメインサービス株式会社は、当行の子会社である楽天信託株式会社の旧商号である「トランスバリュー信託株式会社」が保有していたドメインの管理を行う目的で設立しています。 当行及び当行の関係会社の事業に係る位置づけは以下のとおりであり、事業の区分は「第5 経理の状況 1 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントと同一区分です。 なお、当行グループは、銀行業以外に、信託業等の事業を営んでいますが、信託業等の全セグメントに占める割合は僅少であり、銀行業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。 親会社である楽天グループ株式会社並びに同社の子会社及び関連会社(以下、「楽天グループ」という。)のうち、一部の子会社及び関連会社との主な事業上の関係は以下のとおりです。 当行は、楽天カード株式会社、楽天証券株式会社、楽天生命保険株式会社、楽天損害保険株式会社、楽天モバイル株式会社に銀行代理業務を委託しています。 (事業系統図) 当行は、登録金融機関業務として、楽天証券株式会社から金融商品仲介業務を受託しています。 当行は、楽天生命保険株式会社及び楽天損害保険株式会社から保険代理業を受託しています。 当行は、インターネットを活用し、個人、法人のお客さまに利便性の高いサービス、お得なサービスを、スピード感をもって提供し、「安心・安全で最も便利な銀行」を実現することを目指して事業を展開しています。具体的には、個人ビジネスにおいては、① 「生活口座として利用される銀行」、② テクノロジーを活用した時間と場所を選ばない「安心・安全で便利な銀行」を目指します。なお、「生活口座」とは、「(a)給与・賞与の受け取り、(b)電気・ガス・水道等の公共料金、携帯電話料金、クレジットカード利用代金、借入の返済等の口座振替、(c)各種支払いを行うための振込、振替、海外送金、(d)資産の運用等、個人の生活の幅広いニーズを満たすために利用される銀行口座」と定義しています。法人ビジネスにおいては、テクノロジーを使って融資、預金、為替を含めた全ての銀行サービスをお客さまのニーズに合わせて提供し、① 「取引先企業の規模に関わらず全ての取引先に利便性を提供する銀行」、② 「企業経営者のパートナーになる銀行」を目指しています。また、楽天エコシステムを活用して新規顧客を効率的に獲得し、当行の事業の成長の実現を目指します。これらの楽天エコシステムを活用した事業展開を通じて、お客さまの楽天グループのサービスに対する信頼を高め、結果としてお客さまの当行サービスに対する粘着性の向上に繋げます。さらには、インターネットの有効利用や役職員の革新的なアイデアの活用により事業の低コスト運営を徹底し、低コスト運営により得られたコスト削減分の一部をお客さまにポイントやキャッシュバック等で還元することにより、お客さまにとってお得なサービスを実現します。 当行が上記の方針に基づき、継続的なサービスの利便性向上、価格競争力の向上を実現したことがお客さまに評価されたと考えられ、それに加え、社会のデジタルシフトを背景に「時間と場所を選ばずに銀行取引が可能なスマートフォンアプリ等を活用したインターネットバンキング需要」が高まったことにより、当行の口座数・預金量は着実に増加してきました。また、インターネットバンキングの利便性に関する認知度がさらに向上し、当行のサービスの利便性、価格競争力に対する評価が一層高まった結果、当行の顧客基盤は大きく拡大したと考えています。その結果、当行は、口座数1,807万口座、預金量12.9兆円と、日本のインターネット銀行業界において最大の顧客基盤(2026年3月末現在、住信SBIネット銀行株式会社、PayPay銀行株式会社、auじぶん銀行株式会社、ソニー銀行株式会社、株式会社大和ネクスト銀行、オリックス銀行株式会社、GMOあおぞらネット銀行株式会社、株式会社みんなの銀行、株式会社UI銀行の開示情報に基づく当行調べ)を有しています。こうした顧客基盤の拡充を背景として、以下のとおり、当行の業績は向上しています。 (単位:百万円、千口座) 項目   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 連結経常収益   106,026   120,445   137,950   184,534   255,579 連結経常利益   27,909   38,746   48,367   71,524   103,091 親会社株主に帰属する当期純利益   20,039   27,692   34,436   50,779   73,072 口座数   12,310   13,739   15,236   16,833    18,077 預金量   7,765,315   9,129,876   10,540,202   11,476,322    12,964,475 今後、日本社会のデジタルシフトは加速し、インターネットバンキングに対する個人、法人のお客さまのニーズが一層拡大すると期待されるため、当行は、サービスの利便性と価格競争力で、これらのインターネットバンキングに対するお客さまニーズの増加を確実に捕捉し、更なる口座数・預金量の伸長による顧客基盤の拡充を実現し、持続的な事業の成長を図ります。 (事業の特徴) 当行は、物理的な支店を持たず、自前のATMも保有せずにインターネットで銀行サービスを提供するインターネット銀行であり、従来の銀行と比較して、比較的低コストでの事業運営が可能です。銀行業においては、費用に占める固定費の割合が高いため、インターネット銀行がビジネスモデル上コスト競争力があるとはいえ、一定の事業規模に到達するまでは、その競争力を発揮するには至りません。当行は、インターネット銀行のビジネスモデル上のコスト競争力を享受できる事業規模を既に超えていると考えており、今後の事業拡大により、当行のコスト競争力はさらに強化されるものと見込んでいます。 また、当行は、従来、楽天エコシステムとのシナジーを追求し、楽天グループのお客さま(以下、「楽天会員」という。)に対して当行サービスの利便性と価格競争力を訴求することにより顧客基盤を拡充してきました。楽天会員を中心としたユーザーに対し、様々なサービスを提供するビジネスモデルである楽天エコシステムは、楽天グループが保有するメンバーシップ、データ及びブランドを結集したビジネス展開により拡大し、国内外の会員がEC、フィンテック、デジタルコンテンツ、携帯キャリア事業等の複数のサービスを回遊的・継続的に利用できる環境を整備することで、会員一人当たりの生涯価値(ライフタイムバリュー)の最大化、顧客獲得コストの最小化等の相乗効果を創出し、グループ収益の最大化を目指すものです。当行は、楽天エコシステムとのシナジーを追求し、楽天グループの1億超ID(2026年3月現在)の強固な顧客基盤を活用した新規顧客獲得及び当行へのロイヤリティを高める施策を推進しており、楽天グループ株式会社とのポイントプログラムの提携等、楽天証券株式会社との口座連携(マネーブリッジ)、銀行代理業の委託、金融商品仲介業務等、楽天カード株式会社、楽天生命保険株式会社、楽天損害保険株式会社、楽天モバイル株式会社への銀行代理業の委託等、楽天ペイメント株式会社のキャッシュレス決済サービス「楽天ペイ(アプリ決済)」(以下、「楽天ペイ」という。)における当行口座からの即時払いサービス等、楽天グループ株式会社及びその他の楽天グループ各社との間で様々な提携を行っています。また、楽天グループのサービスと組み合わせた銀行サービスを提供することによる付加価値をお客さまに提供できていると考えており、この付加価値がお客さまの当行及び楽天グループへのロイヤリティをさらに高める効果をもたらしていると考えています。 このように、お客さまの当行へのロイヤリティを高めるインセンティブ施策の一つとして当行の自律的判断に基づき楽天ポイントを活用していることや、ブランドや知名度、楽天グループ各社との顧客相互送客等を通じた楽天エコシステムの活用により他のインターネット銀行とは異なる利便性や価格競争力をお客さまに提供していることが当行の効率的な新規顧客獲得、及びお客さまのリテンションに寄与していると考えており、今後は、引き続き楽天エコシステムとのシナジーを強化していきます。他方、当行の知名度アップに伴い、楽天グループ外のチャネルで当行のサービスの利便性を訴求することによる新規顧客獲得がさらに増えると考えています。 ① 充実したサービスラインナップ 当行が提供しているサービスの特徴は、主要行や地域金融機関が提供してきた銀行サービスをインターネットを活用して利便性を高め、低コストで提供することに加え、当該金融機関等が提供してこなかった周辺サービスも幅広く提供し、従来の銀行サービスを超えるフィンテックサービス全般を提供していることです。当行は、従来の銀行サービスを超えたフィンテックサービスを提供することにより、お客さまの多様な金融サービスへのニーズを漏れなく取り込むことを目指しています。 お客さまの多様な金融サービスへのニーズを漏れなく取り込むためには、まず、お客さまの生活に密着する支払いを取り込むべく、お客さまに複数の利便性の高い支払方法の選択肢を提示することが重要であると考えています。具体的には、個人の生活において必要な電気・ガス・水道・携帯電話・クレジットカード・税金等の支払ニーズに対して、口座振替、「楽天銀行コンビニ支払サービス(アプリで払込票支払)」(コンビニ払込票に記載してあるバーコードを楽天銀行アプリで読み込むことにより、コンビニに行かずにいつでもどこでも楽天銀行口座から支払いができるアプリ決済サービス)、「Pay-easy(ペイジー)」(日本マルチペイメントネットワーク運営機構が提供するインターネットを使った支払サービス)といった多様な利便性の高い決済サービスをお客さまに提供しています。また、これらの支払サービスの提携先を順次拡大し、お客さまの利便性の向上に努めています。加えて、お客さまの資金受取ニーズに対しても、給与をはじめとして、国民年金・厚生年金、国税還付金等を受け取るためのサービスをお客さまに提供するのみならず、これらの資金の受け取りを行ったお客さまに各種優遇を提供することとしています。さらには、外貨預金、振込、宝くじ、海外送金等、利便性に優れた幅広いサービス提供することにより、個人のお客さまの生活口座としてご利用いただくことを推進しています。こうした取組が功を奏し、2026年3月期における決済件数は、977百万件(前年比9.1%増)となっています。 また、今後、キャッシュレス社会がさらに進展し、いずれはゼロキャッシュ社会が到来する可能性もあると考えています。当行は、いち早く当行口座を活用したキャッシュレスペイメントに対応し、利用金額の1%のポイントをお客さまに還元し、Visa・Master・JCBの3ブランドに対応している「デビットカード」、当行口座からオートチャージができ、バリューチャージ金額に応じてプレミアムバリューが付与され、JCBの加盟店で利用可能な「プリペイドカード」、及び全国のコンビニ・ドラッグストア等で利用可能な楽天ペイにおける当行口座からの即時払いサービスをお客さまに提供しています。加えて、楽天ペイを運営する楽天ペイメント株式会社との協業を更に進めることを企図して、楽天ペイメント株式会社の発行済株式の4.7%を保有しています(2026年3月末時点)。当行は、銀行業界において、最も幅広い銀行口座からのキャッシュレスペイメント手段を提供している銀行の1つであると考えており、今後のゼロキャッシュ社会に向けた動きの中で、決済情報等の独自データを活用し、お客さま毎にカスタマイズしたサービスを提供することで、この優位性をさらに強化していきます。 また、楽天銀行アプリとFacebookを連携させることにより、Facebookの友達に銀行口座情報を入力することなく送金できる「Facebookで送金」、受取人のメールアドレスと名前だけで振込が可能な「かんたん振込(メルマネ)」といったユニークなフィンテックサービスも提供しています。 さらには、当行がオープンプラットフォーム戦略の一環として推進している地域金融機関及び事業会社(以下、「提携企業」という。)に対するBaaS(Banking as a Service)の提供においても、当行は、前述のとおり他行比システムコストの優位性があると認識しており、かつ自行において幅広いサービスを1つのアプリで提供することを実現していることから、BaaSにおいても優位性を発揮できると考えています。当行が推進しているBaaSは、当行において提携企業の専用支店を設置し、提携企業は、当行の銀行代理業者として当行の専用支店の口座開設の媒介を行い、提携企業の顧客が当行の専用支店に口座を開設して、当行のインターネットバンキングサービスを利用するスキームです。専用支店では、当行が一般顧客に提供するサービスから提携企業が選択したサービスのみを提供し、提携企業が地域金融機関の場合には、当行口座と当該地域金融機関のお客さま口座の連携を実現するためにオープンAPIの技術を活用しています。具体的には、2019年11月に株式会社大垣共立銀行、2021年12月に株式会社西日本シティ銀行、2023年1月に第一生命保険株式会社の顧客に対するインターネットバンキングサービスの提供を開始したほか、2024年5月には東日本旅客鉄道株式会社と株式会社ビューカードとともに新たなデジタル金融サービス「JRE BANK」の提供を開始しました。当行はBaaSを通じて、自社のお客さまに銀行サービスを提供したい提携企業が有するアセットやノウハウと、当行が有する金融サービスに関するノウハウを、当行の柔軟なシステム開発能力を活用して融合し、お客さまに銀行単体では提供できないユーザー体験を創出することにより、ユニークかつ競争力のあるフィンテックサービスを実現することを目指しています。 法人ビジネスにおいても、当行がシステムを自行で開発、運用、保守する体制を採っていることが、大きな効果を発揮していると考えています。当行は、法人のお客さまに対して、競争力のある価格で一般的な銀行サービスを提供するとともに、多様かつユニークな国内外への支払サービス、資金受取サービス、資金集中サービス等を提供しています。さらにはシステムの柔軟な開発能力を活用して、法人のお客さま毎のニーズに合わせてサービスをカスタマイズすることも行っています。また、当行は、インターネット銀行ではあるものの、法人のお客さまへの営業においては、インターネットマーケティングと対面アプローチのハイブリッドの営業手法を採っており、お客さまの経営方針や金融サービスニーズの詳細なヒアリングに基づき、多様なサービスの中からお客さまに最適なものを提案し、必要があればカスタマイズ提案も行い、お客さまのニーズに沿った法人向けインターネットバンキングサービスを提供しています。 こうした取組が功を奏しており、2026年3月期において、手数料収益等で構成される非金利収益は、経常収益の約20%を占めています。なお、非金利収益は、損益計算書における役務取引等収益及びその他業務収益に計上しています。 ② 多様な運用資産 イ.個人向けローン 当行の現在の主たる収益源は個人ビジネスですが、その中でも、幅広い個人向けローン商品を提供していることが、当行の競争力の源泉となっていると考えています。物理的な支店を持たず、インターネットを活用して全国のお客さまにサービスを提供しており、地域を限定せずに、住宅ローン、カードローン、教育ローン、トラベルローン、不動産担保ローン、投資用マンションローン、リバースモーゲージ、証券担保ローン等、顧客のライフステージやライフスタイルに応じた多様なニーズに応え得る幅広いローン商品を備えています。この充実した商品ラインナップをベースに、楽天グループで培ってきたインターネットマーケティングのノウハウ等をフルに活用することにより、顧客ニーズに合わせたローンの提案を行い、ローンビジネスを拡大してきたと自負しています。その結果、2026年3月末現在において、個人向けローン残高は2兆2,638億円となっており、当行の運用資産の約20%を占めています。 ロ.運用資産の多様化 当行の資金運用面では、上記個人向けローンに加えて、各種資産の証券化ノウハウ、当行及び楽天グループが保有するデータ等を活用して、自ら運用資産を創出し、運用収益を拡大しています。具体的には、企業の保有する金銭債権や不動産等を当行独自で証券化のアレンジを行い、当行の子会社である楽天信託株式会社で信託受託して証券化による倒産隔離を実現し、証券化された資産を当行が投資家として購入することにより、お客さまにワンストップの証券化サービスを提供しています。当行グループ内で完結するワンストップの証券化サービスは、スピード、コスト面において競争力があると自負しており、楽天カード株式会社のクレジットカード債権や楽天モバイル株式会社の通信料債権及び端末割賦債権の金銭債権等を証券化するのみならず、楽天グループ外の企業が保有する各種資産の証券化も幅広く手掛けており、当行の運用資産の多様化に大きく寄与しているものと考えています。また、この証券化による運用資産の創出の一環として、太陽光発電プロジェクト等の事業リスクの証券化にも取り組んでおり、当行の運用収益の拡大に貢献しています。 今後も、当行の有する証券化ノウハウと、当行及び楽天グループが保有するデータを活用して、魅力的なリスク・リターンプロファイルを有する当行固有又は楽天グループ独自の資産を中心に運用資産を積極的に積み増し、当行の収益力をさらに向上させることを目指しています。 ハ.法人融資への取組 当行は、法人のお客さまの資金決済・運用・借入ニーズに対して適切なソリューションを提案することを通じたお客さまとの総合取引を推進しており、その中で法人のお客さまの運転資金及び設備資金の資金需要に対する融資も手掛けています。今後、法人のお客さまの銀行サービスのデジタル化が進展し、当行の知名度アップにより幅広い法人のお客さまに当行の法人サービスが認知されることにより、当行の法人融資が、中期的に当行の運用資産の柱の1つに成長することを期待し、その実現に向けて取り組んでいます。 ③ システムの自行開発、運用、保守体制 当行は、行員がシステムの開発、運用、保守をコントロールする体制を構築しています。この自行によるシステムの開発、運用、保守体制により、当行は、システムコストにおいて、他行比高い競争力を有していると考えています。また、自行による開発、運用、保守体制により柔軟かつスピード感のあるシステム開発が可能となり、現在のインターネット銀行サービスの競争の主戦場であるスマートフォンアプリにおいて、1つのアプリでほぼ全てのサービスを、わかり易く、使い易いユーザーインターフェースで提供することを実現していると自負しています。また、技術革新の早いインターネット業界においては、常に最先端の技術に対する情報収集が必要であり、世界的にインターネット事業を展開する楽天グループに属する当行は、楽天グループのインターネットに関するテクノロジーを享受できる立場にあり、この点も当行の優位性に繋がっていると考えています。 当行が楽天グループに属していることは、楽天グループで蓄積されたAIの活用ノウハウを享受できるという面でも当行の競争力を高めていると考えています。当行及び楽天グループが保有するデータとAIを有効活用することにより、当行の各種サービスの潜在顧客を特定し、顧客毎にサービスを利用する可能性が最も高いタイミングでサービスの提案を行い、当行の収益向上を実現していると考えています。また、ローンの審査モデルの構築や審査精度向上にもAIを活用し、貸倒コストをコントロールしつつローン収益を拡大しています。併せて、AIを業務の効率化目的にも積極活用しており、当行の低コスト運営を継続的に強化しています。さらに、当行の顧客に対する広告ビジネスにおいても、AIの有効活用により、精度の高いターゲティングが可能であり、広告のクライアントのニーズに的確に応えることができると考えていることから、今後、広告ビジネスを強化していく方針です。 ④ 強固な顧客基盤を有する楽天エコシステムとのシナジーの追求 当行は、楽天エコシステムとのシナジーを追求し、楽天グループの1億超ID(2026年3月現在)の強固な顧客基盤を活用して、今後も継続的に新規顧客の獲得を目指していきます。楽天会員は、楽天のサービスに対するロイヤリティが高く、その信頼の上に当行の銀行サービスが位置付けられることにより、短期間で大量の新規顧客獲得を実現してきました。2025年度における当行の新規口座開設(BaaSの専用支店である第一生命支店、JRE BANK支店を除く。)の約60%が楽天グループ経由での申込となっており、顧客獲得コストの抑制に寄与していると認識しています。また、楽天グループのサービスと組み合わせた銀行サービスをお客さまに提供することにより、他の銀行にはない価値をお客さまに提供しており、この価値がお客さまの当行及び楽天グループへのロイヤリティをさらに高める効果をもたらしていると考えています。さらには、当行は、お客さまの当行サービスの利用や預金残高に基づきお客さまに楽天ポイントを付与する顧客優遇プログラム「ハッピープログラム」も提供しています。楽天ポイントは、当行の振込手数料やデビットカードの決済に充当できるほか、楽天グループが提供する様々なサービスの利用代金の支払いや、コンビニ等のリアル店舗での支払いにも利用できるため、「ハッピープログラム」は、お客さまのリテンションに大きく寄与していると考えています。
経営方針・対処すべき課題7,641字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 以下の記載における将来に関する事項は、本書提出日現在において当行グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当行グループは以下の経営方針のもと、「安心・安全で最も便利な銀行」を目指しています。 ■ 当行は銀行業務の公共性に鑑み、信用を維持し、預金者保護を徹底するために、健全経営と効率経営を確保します。加えて金融の円滑化を進めるとともに、社会的インフラとしての決済機能の充実に努めます。 ■ 当行は、楽天グループの一員として、グループの経営資源を最大限活用し企業価値の増大を図ると同時に当局の主要行等監督指針に則り、経営の独立性確保に充分留意します。 ■ 当行は、お客さま第一の考え方を徹底し、お客さまの多様なニーズに応え、満足いただけるようなサービスを提供します。 ■ 当行は、人材の育成強化を図るとともに、役職員がいきいきと仕事の出来る職場環境を整備し、働き甲斐のある職場作りを進めていきます。 また、楽天グループの一員として、イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントすることを目指します。個人及び法人のお客さまに対して、満足度の高いサービスを提供するとともに、多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていくことに寄与していきます。 (2) 目標とする経営指標 当行は、店舗を持たないインターネット銀行という主要行や地方銀行等とは一線を画した新しい銀行ビジネスを実践しており、営業基盤の拡大途上であることから、口座数及び預金量を営業基盤の規模を示す重要な経営指標として位置付けています。また、経常収益及び経常利益を成長性や収益性を評価する指標として位置付けています。2026年3月期末の口座数は18.0百万口座(前期比+1.2百万口座)、預金量は12.9兆円(前期比+1.4兆円)となり、また、2026年3月期の連結経常収益は255,579百万円(前期比+71,045百万円)、連結経常利益は103,091百万円(前期比+31,566百万円)となっています。今後も営業基盤の拡大及びこれに伴う事業の成長を推進してまいります。 (3) 経営環境・経営戦略 1.経営環境 世界経済は、ウクライナ情勢、中東情勢を背景とした地政学リスクや米国の通商政策の不透明感が高まる中、地域によってばらつきはあるものの、緩やかな持ち直しが続きました。米国では、関税引上げに伴う駆け込み需要の反動や先行きの不透明感がみられたものの、景気は緩やかな拡大が続き、ユーロ圏では、持ち直しの動きがみられました。一方、中国では、不動産市場の停滞による影響もあり、景気は緩やかな減速が続きました。 日本経済においては、一部に米国の通商政策による影響が残るものの、個人消費や設備投資は底堅く、景気は緩やかな回復基調を維持しました。一方、ウクライナ情勢、中東情勢を背景とした地政学リスクの高まりや金融資本市場の変動の影響等、先行きの不透明感が高まりました。 金融政策の動きとしては、米連邦準備制度理事会(FRB) は2025年9月、10月、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)において政策金利を引き下げ、欧州中央銀行(ECB)は2025年6月の理事会において政策金利を引き下げました。一方、日本銀行は、2025年12月の金融政策決定会合において政策金利を引き上げました。 このほか、人口減少・地域過疎化等の経済構造問題への対応も引き続き重要であることに加えて、世界的な気候変動問題への取組についての対応も求められています。 こうしたなか、昨今の銀行業界を取巻く環境は一段と急速に変化しています。本邦金利の動向を受けた資金調達環境の変化を背景に、大手銀行を含めた多数の銀行が積極的な口座・預金獲得プロモーションを展開し、口座・預金獲得競争が激化しています。また、個人の生活や法人の企業活動のデジタルシフトの進展とともに、銀行サービスの利用もインターネットバンキングへ移行する動きが一層加速するなか、大手銀行グループはデジタル分野への経営資源投下を一段と強めています。加えて、大手通信キャリアも金融サービス各社を傘下に置くことで自社のエコシステムを構築・拡大し、顧客の囲い込み戦略を本格化させる等、競争が多様化しています。 さらには、キャッシュレス決済の普及やNISA制度の拡充等に代表される資産形成への意識の高まり、生成AIをはじめとした先端テクノロジーを活用したサービスへの期待の高まり等を受け、金融サービスに対する顧客ニーズにも多様化の動きが見られる等、フィンテック業界の潮流が急速に変化しています。 2.経営戦略 当行は、インターネットを活用し、個人、法人のお客さまに利便性の高いサービス、お得なサービスを、スピード感をもって提供し、「安心・安全で最も便利な銀行」を実現することを目指して事業を展開します。具体的には、個人ビジネスにおいては、①「生活口座として利用される銀行」、②テクノロジーを活用した時間と場所を選ばない「安心・安全で便利な銀行」を目指します。法人ビジネスにおいては、テクノロジーを使って融資、預金、為替を含めた全ての銀行サービスを顧客のニーズに合わせて提供し、①「取引先企業の規模に関わらず全ての取引先に利便性を提供する銀行」、②「企業経営者のパートナーになる銀行」を目指しています。また、楽天エコシステムを活用して新規顧客を効率的に獲得し、当行の事業の成長を実現することを目指します。これらの楽天エコシステムを活用した事業展開を通じてお客さまの楽天グループのサービスに対する信頼を高め、結果としてお客さまの当行サービスに対する粘着性の向上に繋げたいと考えています。さらには、インターネットの有効活用や役職員の革新的なアイデアの活用により事業の低コスト運営を徹底し、低コスト運営により得られたコスト削減分の一部をお客さまにポイントやキャッシュバック等で還元することにより、お客さまにとってお得なサービスを実現することを目指します。 一方、「安心・安全な銀行」としてお客さまに認知されるために、コンプライアンス、リスク管理を徹底し、最高レベルのセキュリティを実現することを目指します。但し、セキュリティの強化にあたっては、お客さまの利便性を犠牲にしないよう、セキュリティとお客さまの利便性の両立に努めます。 以上の取組を通じて、社会に対して銀行としての新たなスタンダードを提示できるような存在になることを目指し、銀行業界の更なる発展に貢献していきます。 (中長期ビジョン) 当行は、ゼロキャッシュ時代の到来を見据えたFinTechのリーディングカンパニーを目指し、更なる顧客基盤の拡充と収益基盤の強化、FinTech領域の成長取込みに向け、2022年4月28日に以下の内容の中長期ビジョンを策定し、公表しました。 (i) 中長期ビジョンの概要 ① 経済・事業環境の認識 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により急速に進展したデジタルシフトは、消費・経済活動の正常化が進む中でも進展が続いています。 当該環境下において、メガバンクや有力地域金融機関は、伝統的銀行業のDXを進めるデジタル・バンキング領域に経営資源の投下を図り、FinTech企業との提携も含めたサービス強化を図る動きが加速しています。また、インターネット銀行においては、グループ内にクレジットカード・証券・保険等の銀行以外の金融機能も取り込む動きが見られ、金融機能を提供する企業間のシナジーを追求する金融ホールディングス化の動きが加速しています。さらには、インターネット関連企業をはじめとする他業態からの金融業への参入の動きもあり、銀行取引においても今後到来することが想定されるゼロキャッシュ時代に向けて、リアルの店舗での取引からデジタル・バンキングでの取引に移行する動きが加速しています。 当行は、2000年の創業以来20年以上にわたり、インターネット上における利便性の高い金融サービスをより多くのお客さまに提供することに努めており、2026年3月には1,800万口座を突破するなど、多くの個人及び法人のお客さまに利用されています。また、楽天グループの金融機能の中心となるグループ会社のひとつとして、様々な楽天グループ内金融サービスとの連携を深耕してまいりました。このように、“第一の成長ステージ”において、当行はデジタルバンクの先駆者として金融サービスのデジタル化を推進してきたと自負しています。 ② 事業拡大の方向性 当行の基本方針としては、FinTechのリーディングカンパニーを目標として、楽天エコシステムとのシナジーを最大限に発揮することで顧客数と顧客当たりの取引機会を増やし、適切なリスクコントロールの下で業容拡大の更なる加速化を進めます。個人ビジネスにおいては、①「生活口座として利用される銀行」、②テクノロジーを活用した時間と場所を選ばない「安心・安全で便利な銀行」として従前のリアル店舗における取引をデジタル化することを目指します。法人ビジネスにおいては、データ及びテクノロジーを使って融資、預金、為替を含めた全ての銀行サービスを顧客のニーズに合わせて提供し、①「取引先企業の規模にかかわらず全ての取引先に利便性を提供する銀行」、②「企業経営者のパートナーになる銀行」を目指し、本邦金融市場におけるシェア拡大を進めます。 (ⅱ) 中長期ビジョンの達成に向けた“第二の成長ステージ”としての成長戦略 ① 顧客基盤の拡充 以下の事業環境と当行の強みを活かし、顧客獲得をさらに加速させることを目指しています。 ・国内銀行業界におけるデジタルシフトの進展 ・楽天エコシステムの活用(楽天ポイント、ブランドや知名度、楽天グループ各社との顧客相互送客等)によって既に実現している低い顧客獲得費用 ・高度な自社システム開発・保守・運用体制に裏付けられた優れたUI/UXを持つサービスとアプリ ・効率的な低コストオペレーションを背景とした安価で顧客満足度の高いサービス ② 収益力の強化 ・個人・法人顧客数の拡大による貸出利息収益、手数料収益の増加 ・当行の信託機能を活用した証券化資産の運用上積み ・住宅ローン、カードローン、リバースモーゲージ等に続く、プロダクトラインナップの拡充 ・適切な管理に基づくミドルリスク運用資産の拡充 ③ FinTech領域の成長取込み ・楽天ペイメント株式会社との連携深化による個人口座のメイン化・生活口座化、法人口座獲得の推進による顧客基盤の更なるアクティブ化、高頻度なタッチポイントを活用したクロスセル、による成長機会の拡大 ・当行と楽天グループが持つデータとAIを活用した審査・マーケティングの精度向上や銀行アプリのページビューを活用した広告ビジネス及び新規ビジネスの拡大 ・BaaSプラットフォームのパートナーとの連携による新たな収益機会の創出 この目指す事業拡大の実現に向けて、「顧客基盤の拡充」、「収益力の強化(貸出利息収益と手数料収益の両輪の拡充)」、「FinTech領域の成長取込み」を三位一体とした取組を推進します。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 1.生活口座化の推進 当行グループの収益力を向上し、成長を加速するためには、口座数を増やすことは重要ですが、それにとどまらず、個人顧客が生活の中で生じる様々な金融サービスへのニーズを満たすために当行口座を利用するように誘導し、決済資金を当行口座に滞留させ、顧客あたりの取引件数、収益額を向上させることが重要です。そのため、当行グループは、楽天グループの顧客基盤等を活用して新規口座を獲得した後、顧客の給与振込及び口座振替を獲得して預金・為替の拡大を図り、続いて顧客の嗜好に合わせた他のサービスをクロスセルすることにより、顧客口座の生活口座化を推進しています。生活口座化の推進にあたっては、店舗を持たないインターネット銀行のコスト競争力に加え、当行グループのシステムの柔軟性・コスト競争力を活かし、顧客に便利でお得なサービスを提供することが肝要です。当行グループは、便利でお得なサービスの開発により一層注力して、顧客口座の生活口座化を加速し、顧客基盤の拡充を図ってまいります。なお、「生活口座化」とは、「口座保有者に対して当行口座を『生活口座』としての利用を促す取組」と定義し、「生活口座化」の進展度合いを測るために「メイン口座率」というKPIを設定しています。「メイン口座率」というKPIにおける「メイン口座」とは、「給与・賞与振込口座、又は口座振替を利用されている口座」と定義しています。2026年3月末時点のメイン口座率(単体総口座数(法人口座含む)のうちメイン口座数の割合)は32.8%となっています。また、生活口座化の進展により、2022年3月末時点では7.7兆円であった単体預金残高は、2026年3月末時点では12.9兆円となっています。 (単位:千口座、%) 項目   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 メイン口座数   3,618   4,280   4,803   5,510   5,930 メイン口座率   29.3   31.1   31.5   32.7   32.8 2.資産運用の多様化による収益基盤の強化 日本銀行は、2024年3月の金融政策決定会合におけるマイナス金利政策の解除後、段階的に政策金利を引き上げ、2025年12月には0.75%程度で推移するよう促すことを決定しました。当行は、現在、住宅ローン、カードローン、教育ローン、オートローン、不動産担保ローン、リバースモーゲージ、証券担保ローン等のローンを個人顧客向けに提供していますが、斯かる環境の変化のもと、ローン商品をさらに多様化し、顧客の生活シーンで必要になる様々な資金需要に漏れなく応えることにより、更なる利息収益の拡大を図ることができると考えています。また、法人顧客に対する営業体制の質的・量的強化による法人融資の増加、企業の保有する金銭債権、不動産等の証券化をアレンジすることによる証券化資産への投資の増加等も、利息収益の上積みに寄与するものと考えています。当行グループは、上記の施策をスピード感をもって実行し、運用資産を多様化・増加することにより、利息収益の拡大を実現していきたいと考えています。 また、当行の運用資産の多くは短期の市場金利の上昇にスライドして利回りが上昇するため、預金金利の上昇を適切にコントロールすることにより、運用利鞘を拡大することが可能であると考えています。 なお、日本銀行は、先述のマイナス金利政策の解除と同タイミングで、長期金利操作(イールドカーブ・コントロール)を撤廃しました。これにより、長期金利が漸進的に上昇しているため、今後、中長期金利に連動する運用資産を取得することによる収益獲得の機会が増加する一方、既に当行が保有している有価証券に含み損が生じる、又は含み損が拡大する可能性があります。 3.システムのキャパシティ及びセキュリティの確保 当行グループは、2026年3月末現在、インターネット銀行で最大の口座数、最大の預金量を有しており、現時点において、全ての顧客にサービスを提供するために十分なシステムのキャパシティを確保しています。また、犯罪、不正取引の手口分析等により将来の犯罪、不正取引の傾向を予測し、先手を打った対策により業界最高レベルのセキュリティを顧客に提供していると自負しています。しかし、顧客数は今後も増加することが見込まれるため、システムのキャパシティは、顧客の取引動向も踏まえて計画的に拡充していくことが必要です。また、セキュリティについても、犯罪、不正取引の手口が時間の経過とともに変化するため、当行グループが適時に適切にセキュリティを改善し続けなければ、顧客をリスクに晒す結果になることも否定できません。当行としては、システムのキャパシティの拡充、セキュリティの確保に十分な経営資源を継続的に投下し、全行的な推進体制を構築することにより、常に十分なシステムのキャパシティを確保し、業界最高レベルのセキュリティを提供し続けることを目指します。 4.コーポレート・ガバナンスの一層の充実 いかなる企業においても、コーポレート・ガバナンスの強化は、最重要経営課題の1つであり、当行グループにおいても、常にコーポレート・ガバナンスの充実に取り組む必要があります。特に、当行グループは、銀行業を営んでいるため、高いコーポレート・ガバナンスが求められます。当行グループは、経営環境の変化に迅速かつ的確に対応できる業務運営体制、経営執行の公正性及び透明性を確保する経営監視機能の強化に努め、コーポレート・ガバナンスの一層の充実を図ってまいります。また、当行グループは、今後も業容を拡大する見込みであるため、業容に応じたリスク管理態勢、コンプライアンス態勢の構築が不可欠です。リスク管理態勢、コンプライアンス態勢の継続的な向上を当行の最優先経営課題として位置づけ、全役職員が自らのこととして取り組むことにより、役職員一人ひとりが銀行としての公共的使命を自覚し、行動する企業風土の更なるレベルアップを図ってまいります。 5.自己資本の一層の充実 当行は、中長期ビジョンを達成するための“第二の成長ステージ”としての成長戦略の1つとして、個人・法人顧客数の拡大による貸出利息収益の増加や運用資産の拡充を掲げています。今後とも顧客基盤を拡充して事業拡大を図り、当行の優位性をより確固たるものにするためには、運用資産の更なる多様化、運用資産の積み上げの加速が不可欠であり、そのためには自己資本の継続的な充実が必要であると考えています。当行の2026年3月末時点における「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)」に定められた算式に基づき算出された連結自己資本比率は10.74%となっており、短期的に自己資本の充実に取り組まなければならない状況にはなく、自己資本の充実は現時点で優先的に対処すべき課題ではありませんが、今後の中長期的な運用資産の積み上げを展望すると、毎期、確実に利益を蓄積して自己資本の一層の充実を図ることが必要であると考えています。
事業等のリスク21,802字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 経営に係る各種リスクを適切に認識・管理するための枠組みとして、当行グループは取締役会にて決議された「統合的リスク管理基本規程」のもと、全社的なリスク管理方針、各種リスク管理方針及びリスク管理組織・体制を定めています。また、リスクに関する経営会議の事前協議機関として「リスク管理委員会」を設置し、全社的なリスク管理統制部署としてリスク管理本部を設置するとともに、各種リスクの管理統制部署を設置することで、適切なリスク管理を実践しています。以下の「(1) 経営環境に関するリスク」、「(2) 楽天グループとの関係に係るリスク」及び「(3) 当行グループの事業に関するリスク」で記載されている各リスクのうち、当行グループにおいて、影響度や蓋然性の観点から、経営上特に重要なリスク事象について、リスク管理委員会等での議論を踏まえて、経営者が「トップリスク」を以下のとおり認識しています。この「トップリスク」に対して、予め必要な措置を講じて、可能な範囲でリスクをコントロールするための未然防止策を策定・実施し、当該リスクの適切なコントロール及びガバナンスの強化に活用しています。 主要なトップリスク リスク事象   リスクシナリオ(例) システム障害   ■ ハードウェア・ソフトウェアの不具合・欠陥、役職員の過誤によるシステム障害発生に伴うサービスの停止による行政処分、損害賠償請求、当行グループに対する社会的信用の毀損等の発生 サイバー攻撃   ■ 犯罪・テロ組織等からの攻撃によるサービス停止、データの消滅・盗取等の発生による当行グループに対する社会的信用の毀損、顧客離反、損害賠償請求等の発生 楽天グループとの関係   ■ 楽天グループ株式会社の子会社・関連会社等でなくなった場合に、「楽天」のブランド利用及び楽天グループ各社との協業に制限が発生■ 楽天グループに属する会社に業績不振や行政処分等、商品やサービス等に対する不信感や不祥事等が生じた場合等に、楽天グループ全体のブランドに影響が生じ、利用者が離反することによる収益の低下 監督官庁等の規制等   ■ 銀行法その他の関連法令・諸規則に基づく監督官庁からの行政処分又は指導の発生 金融犯罪・マネロン・制裁違反リスク対策への対応不備   ■ 急速な犯罪手法の高度化・巧妙化への対応の遅れによる風評の悪化に伴う当行グループに対する社会的信用の毀損、追加施策の実行に伴う費用の発生■ マネロン対策、制裁違反リスク対策が有効に機能しないことに伴う行政処分、社会的信用の毀損等の発生 金融政策の変更に伴う金利の上昇   ■ 貸出金利の上昇に伴う与信関連費用の増加■ 国内外の金融政策の変更等による保有有価証券の評価損の発生 競争環境の激化   ■ デジタル社会の進展に伴う他の金融機関との競争激化■ 他業種による銀行業への参入及び金融サービスの提供による競争激化■ 金利のある世界における預金獲得の競争激化 技術革新への対応遅延   ■ サービスの陳腐化及び競争力の低下■ 既存システムの改良及び新システムの開発等による費用の増加 自然災害・パンデミック等の発生   ■ 事業拠点・役職員の被災や感染増加による事業の中断及びサービス品質の大幅な劣化■ 自然災害・パンデミック等の発生による経済活動の停滞に伴う当行グループサービスに対する需要の減少 人的資源確保の困難化   ■ 業容の拡大に伴う費用及び人材の確保が困難となった場合の競争力の低下、業容拡大施策の制約の発生 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、上記の「トップリスク」に関する分析を踏まえ、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。また、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資判断上重要であると考えられる事項については、積極的な情報開示の観点から以下に開示しています。 以下に記載する事項のうち将来に関する事項は、別段の記載がない限り、本書提出日現在において当行グループが予想したものであり、不確実性を内包しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 (1) 経営環境に関するリスク ① マクロ経済環境に係るリスク 当行グループは、日本と台湾において銀行業を営んでおり、当行グループの業績は国内の景気動向とともに、海外の経済動向、社会情勢及び地政学的リスク等の影響を受けます。各国の中央銀行の金融政策の変更により国内外の金利が低下した場合、資金運用に係る収益が低下する可能性があります。また、当行は、お客さまの給与振込、口座振替を獲得する等、生活に密着する資金の受取りや支払いを取り込むことにより当行口座をお客さまの生活口座としてご利用いただくことを推進し、併せて外貨預金、振込、海外送金等の利便性に優れた幅広いサービスをお客さまに提供することにより手数料収入の拡大を図っていますが、経済活動の低迷による企業活動の停滞及び個人消費の低迷等により、当行サービスの利用が減少した場合には、想定よりもお客さまの生活口座化が進まず、また、手数料収入が低下する等の理由により当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ② 自然災害及びパンデミック等に関するリスク 当行グループは、本店、出張所、データセンター等の拠点において業務を行っていますが、地震、台風、津波、豪雨等の自然災害、火災、停電、電力不足や異常気象、戦争やテロリズムその他の犯罪行為及びパンデミック等が発生した場合、当行グループの経営成績及び財政状態に重大な影響が生じる可能性があります。 当行グループは、銀行サービスが社会インフラであるとの認識の下、これらの災害及びパンデミック等が発生した場合に備えて、事業継続計画(BCP)を策定し、定期的な訓練を通じて事業継続の確実性を高め、銀行に求められる決済・預金・貸出業務の提供をいかなる状況においても継続するという社会的責任を果たすため、かかるリスクを最小限とするように努めていますが、災害及びパンデミック等の規模が想定を上回る場合には、準備している事業継続計画では対応できず当該リスクが顕在化し、事業継続に支障が生じる可能性があります。また、これらの災害及びパンデミック等により各拠点が直接的又は間接的に被害を受けた場合には、物理的・人的な被害に加えて、通信ネットワークや情報システム等が正常に稼働せず、事業継続に支障が生じる可能性があります。さらに、役職員の安全確保のため、状況に応じて役職員の出勤を制限又は停止する等、事業の運営体制を変更せざるを得ないことにより、サービスの低下が発生する可能性があります。 加えて、これらの災害やパンデミック等の発生により経済状況が悪化した場合や景気の低迷が長期化した場合等には、当行グループが提供するサービスに対する需要が減少する可能性があるほか、資金需要の減退に伴う減収、与信関連費用の増加、保有有価証券等の評価損等により、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ③ 競争環境 当行グループは、インターネットを活用した銀行業を営んでいますが、国内には当行以外にもインターネットバンキングを中心として銀行業を営む金融機関が一定数存在するほか、資金・人員面でより優位な他の金融機関においても経営資源をインターネットバンキングに投下する動きが見られ、今後、インターネットバンキングにおける金融機関の競争がさらに激化する可能性があります。また、当行は、主にインターネットを通じてお客さまに銀行サービスを提供していますが、伝統的な対面での銀行サービスの提供を好むお客さまも存在することから、顧客獲得等の面において実店舗を有する金融機関との競争が激化する可能性があります。 加えて、他業種による銀行業への参入や金融サービスの提供の動きが見られるほか、楽天グループ内でもキャッシュレスペイメント分野で潜在的な競合の可能性がある等、他業種との競争が激化する可能性があります。当行グループは、競合となり得る金融機関や他業種の動向を注視しつつ、引き続き顧客ニーズに合致したサービスの提供を行う方針ですが、これらの取組が期待通りの成果を上げられず、当行サービスが競争力を失った場合には、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。また、当行は楽天ブランド、楽天ポイントの活用及び楽天グループ各社との顧客相互送客等を通じた楽天エコシステムの活用により他のインターネット銀行に比して優れた利便性や価格競争力のあるサービスをお客さまに提供していると考えており、引き続き楽天エコシステムとのシナジーを強化して新規顧客獲得及びお客さまのリテンションを推進しますが、楽天エコシステムや楽天ポイントが他社グループとの競合の中で競争力を失い、その影響として当行サービスも競争力を失った場合には、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 また、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 1.生活口座化の推進」で述べたとおり、当行グループは、顧客口座の生活口座化を推進することで預金量の拡大を図っていますが、金利のある世界への回帰が進む中、他の金融機関が定期預金の上乗せ金利キャンペーンやグループ内サービスの利用を条件とした普通預金の上乗せ金利施策を展開する等により預金獲得競争が一層激化した場合、競争環境を踏まえた預金金利の提示が必要になる可能性があり、その場合、資金調達費用が増加する等により、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ④ 業界における技術革新等 当行グループが営むインターネットを活用した銀行業は、技術の進歩や変化が著しく、頻繁に新しい技術を活用したサービスが導入されています。当行は常に最新の技術動向及び市場動向の調査、技術的優位性の高いサービスの導入、既存システムの改良等の検討を通して、競争力を維持するための施策を講じています。しかしながら、何らかの要因により、当該変化等への対応が遅延した場合には、サービスの陳腐化、競争力の低下等が生じる可能性があります。また、変化等への対応が可能な場合であっても、お客さまのキャッシュレスペイメントの普及が想定どおり進まない可能性や、既存システムの改良、新システムの開発等による費用の増加等が発生する可能性があり、これらの動向及びその対応の巧拙により、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。また、当行グループの事業運営の障害となり得る技術が開発される可能性もあり、このような技術が広く一般に普及した場合には、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 (2) 楽天グループとの関係に係るリスク ① 楽天グループ株式会社が株主総会の決議事項に関する支配権又は重大な影響力を有することについて 当行は、楽天グループ株式会社(東証プライム上場企業)の連結子会社であります。当行は、意思決定の透明性・公正性を確保するため、取締役の過半数を独立社外取締役としているほか、独立役員(一般株主と利益相反が生じるおそれのない社外取締役及び社外監査役をいいます。)から構成される特別監視委員会を設置し、楽天グループ株式会社からのグループ事業戦略上の要請に基づく経営方針の決定や当行グループと楽天グループの相互に関連する人事案件及び楽天グループ株式会社との経営基本契約の締結や非独占的ブランドライセンス契約の締結をはじめとする楽天グループとの取引及び行為の実行に際して、少数株主保護の観点等から取引の必要性及び取引条件の妥当性等を検証し、同委員会に事前に諮問又は事後に報告をしなければならないこととしています。また、当行は、楽天グループ株式会社と経営基本契約を締結し、同契約において楽天グループ株式会社と当行の株主との間に利益相反リスクがあることを踏まえ、上場子会社として求められる独立性を尊重する旨を定めています。しかし、株主総会決議が必要となる取締役及び監査役の選任・解任、定款の変更、当行の重要な方針の決定等においては、同社が当行グループの経営に重要な影響を及ぼす可能性があります。なお、経営基本契約において、楽天グループ株式会社は、当行が楽天グループ以外からの取締役の登用を積極的に行う等、ガバナンスに対する適切なチェックが働く体制とすることを尊重するとともに、従業員に対する当行の人事権を尊重する旨を定めています。また、同契約において楽天グループ株式会社に対する事前承認、事前協議事項は規定しておらず、当行から楽天グループ株式会社に対する報告については、同契約に基づき必要かつ法令等に抵触しない範囲で行っています。また、同契約において、楽天グループ株式会社は、当行の業況が悪化した場合には当行の業務の健全かつ適切な運営を確保するために必要な措置を講じ、楽天グループ株式会社の業況が悪化した場合には、同社が当行に対して資本出資、融資等の支援を要請しない旨を規定しています。 なお、当行と楽天グループ株式会社及びその他の関係会社との主な関係等の詳細については、以下「②役員の兼任について」から「⑦楽天グループとの取引関係について」のとおりです。 ② 役員の兼任について 当行の取締役のうち、三木谷浩史氏は、楽天グループ株式会社及びその主要な子会社の役員を兼任しています。当行の更なる成長を企図すると、楽天グループとのシナジーを追求することに加えて、楽天グループ外の顧客とのビジネスの更なる拡大を実現することが重要であると考えています。三木谷氏は株式会社日本興業銀行出身であると共に当行取締役の経験があり銀行ビジネスに対する知見が深く、さらに楽天グループ株式会社代表取締役会長兼社長、楽天カード株式会社の取締役会長及び楽天モバイル株式会社代表取締役会長を兼任する等、楽天グループ全体のビジネスを横断的に把握していることに加え、楽天グループ外の顧客とのビジネスの強化にあたっては、同氏は一般社団法人新経済連盟の代表理事を務める等、日本に留まらず海外にも幅広い人脈があることから、これらの豊富な実績、経験及び幅広い人脈が、楽天グループと当行の更なるシナジーの追求及び楽天グループ外における当行の事業基盤拡充に資すると考え、招聘したものです。なお、三木谷氏の就任は当行グループと楽天グループの相互に関連する人事案件に該当するため、予め特別監視委員会に諮問し、出席委員全員より異議がない旨の意見表明を受けています。 ③ 従業員の出向及び兼任について 楽天グループ株式会社では、業務の効率性、事業上の必要性、人材育成及び各職員の将来像を踏まえたキャリアパス形成の観点から、積極的なグループ内での人材交流が行われており、当行においても楽天グループ株式会社を含めた楽天グループ内他社から出向社員を受け入れています。2026年3月31日時点で楽天グループ内の他社から当行へ出向している社員は81名となっています。当行全体に占める受入出向者の割合は1割未満となっており、受入出向者に依存した状況ではないと考えています。 なお、業務分掌を受けた組織体の責任者であるライン長(各組織体における組織長)以上の人事については、親会社からの独立性及び経営の安定性の観点から、出向関係を解消し転籍した者としており、継続的に出向関係のモニタリングを行い、出向期間は当行主導で決定できるようにしています。また、当行から楽天グループ内の他社への出向については、当行の事業上必要と判断するもののみ実施しています。 ④ 楽天のブランド利用等に係るリスク 当行は、楽天グループ株式会社と経営基本契約を締結し、これに基づき、非独占的ブランドライセンス契約を締結して、「楽天」のブランド利用等を行っています。これに伴い、楽天グループ株式会社に対して、ブランドライセンス料を支払っています。 当行が、楽天グループ株式会社の子会社・関連会社等でなくなる等の理由により非独占的ブランドライセンス契約の終了、解除又は変更がなされた場合には、「楽天」等のブランド利用等ができない、又は利用が制限される可能性等があり、この場合には、楽天エコシステムからの顧客獲得の減少や、当行が提供するサービスの知名度の低下、サービス利用の低迷による収益の低下等により、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 また、楽天グループ株式会社、その他の楽天グループ各社、又は当行グループにおいて、行政処分等に伴うマイナスイメージが生じた場合、商品やサービス等に対する不信感や不祥事等が生じた場合、必ずしも正確な情報に基づかない、又は憶測に基づいた報道や情報の流布がなされた場合等には、楽天グループ全体のブランドに影響が生じ、利用者の離反による収益の低下等により、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑤ 楽天グループ間の業務提携に係るリスク 当行は、楽天エコシステムとのシナジーを追求し、楽天グループの1億超ID(2026年3月現在)の強固な顧客基盤を活用した新規顧客獲得及び当行へのロイヤリティを高める施策を推進しており、楽天グループ株式会社とのポイントプログラムの提携等、楽天証券株式会社との口座連携(マネーブリッジ)、銀行代理業の委託、金融商品仲介業務等、楽天カード株式会社、楽天生命保険株式会社、楽天損害保険株式会社、楽天モバイル株式会社への銀行代理業の委託等、楽天グループ株式会社及びその他の楽天グループ各社との間で様々な提携を行っています。主な提携内容は以下「イ.楽天グループ経由の口座開設申込み」から「ハ.楽天ポイント」のとおりです。 イ.楽天グループ経由の口座開設申込み 2026年3月期における当行新規口座開設(BaaSの専用支店である第一生命支店、JRE BANK支店を除く。)の約60%が、楽天グループ各社のホームページ・アプリ上に掲載している当行口座開設バナー広告経由での申込となっています。当行としては、楽天エコシステムを回遊する楽天会員は楽天グループが提供するサービスを利用していることから、口座開設後に稼働する可能性が高く、従って稼働顧客当たりの獲得費用を抑制可能であることから、楽天エコシステムを回遊する楽天会員からの口座開設申込獲得に戦略的に注力してまいりました。今後は、引き続き楽天グループ経由の口座開設申込の獲得に注力することに加え、当行の知名度向上による楽天グループ外チャネルからの口座開設申込の獲得、当行法人顧客の従業員の口座獲得等を拡大していくことを目指しており、結果として、楽天グループ外チャネルからの口座開設申込獲得の割合が漸進的に増加していくと考えています。 しかし、当行が、楽天グループ株式会社の子会社・関連会社等でなくなった場合には、楽天グループ内での広告活動の条件が変更され、又はこれまでと同様の広告活動ができなくなる可能性があり、その結果稼働顧客当たりの獲得費用を抑制し続けることが困難になる等、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ロ.楽天証券株式会社との口座連携(マネーブリッジ連携口座) 2026年3月期末における当行預金残高(単体)の約50%が、楽天証券株式会社との口座連携プログラムであるマネーブリッジ連携口座の預金残高となっています。マネーブリッジ連携口座については、入出金の利便性の高さから多くのお客さまにご利用いただいており、マネーブリッジの普通預金の優遇金利についても、お客さまの支持をいただいていると認識しています。今後は、お客さまの多様なニーズに応えるために普通預金のマネーブリッジ以外の金利優遇施策を順次拡充していくことを検討しており、当行の業容拡大に伴い、マネーブリッジの優遇金利のみを目的とする預金の割合は、漸進的に低下していくものと考えています。なお、マネーブリッジ連携口座の預金残高のうち楽天証券株式会社の証券投資に利用されない資金は、お客さまの日常生活のニーズ等のために利用されており、マネーブリッジ連携口座の預金残高の多くはお客さまの日常生活のニーズ等に充当されています。 当行が、楽天グループ株式会社の子会社・関連会社等でなくなった場合には、当該連携の条件が変更され、又は継続できなくなる等、これまでと同様のメリットを享受できなくなる可能性があります。このような場合には、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ハ.楽天ポイント 当行は、お客さまの当行サービスの利用や預金残高に応じてお客さまに楽天ポイントを付与する顧客優遇プログラム「ハッピープログラム」、デビットカードの利用額の一定割合をポイントでお客さまに還元するプログラム、当行の定める期間中に一定の条件を達成されたお客さまに対してポイントを進呈するキャンペーン・プログラム等、各種キャンペーンやプログラムを通じてお客さまに楽天ポイントを付与しています。また、楽天グループ株式会社のポイントプログラムであるスーパーポイントアッププログラム(以下、「SPU」という。)に参画しており、楽天市場で獲得できる楽天ポイントが増加する特典(①楽天市場での購買時に当行口座を引落口座として設定している楽天カードで決済すると+0.3倍、②当行口座を給与受取口座とするとさらに+0.2倍)をお客さまに提供しています。これらの顧客に付与する楽天ポイントに係る費用は、当行が全額負担しています。また、顧客に付与する楽天ポイントの経理処理について、顧客との取引金額や件数に直接連動して顧客に付与する楽天ポイントは、同取引の収益認識時点で楽天ポイント費用を収益より減額しています。それ以外のポイント費用については、費用発生時点において販売促進費として計上しています。なお、顧客が当行サービス利用時にサービス手数料等の全部又は一部に充当する楽天ポイントについては、当行は、利用ポイント相当額を楽天グループ株式会社に対して請求するため、当行に費用負担は生じません。また、当行は楽天ポイントに係るシステム等を利用するために楽天グループ株式会社との間で「グループコアアセットの利用等に関する契約」を締結しており、同契約に基づき、①当行の顧客に対する楽天ポイントの付与、②顧客の当行サービス利用時におけるサービス手数料等への楽天ポイントの充当に際して、ポイントシステム利用料(「⑦ 楽天グループとの取引関係について」内に記載のポイントシステム利用料)を楽天グループ株式会社に対して支払っています。 当行が、楽天グループ株式会社の子会社・関連会社等でなくなった場合には、当該プログラムの条件が変更され、又は継続できなくなる可能性があります。かかる場合には、当該ポイント特典と同等の経済価値相当のキャッシュバック等で代替することも考えられますが、当該代替策の効果が楽天ポイント特典の効果を下回った場合、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。また、楽天ポイント特典により得られる効果については、一定の条件のもと、楽天ポイントの活用から得られた利益と、当該活用に係る費用とを比較することにより定期的に検証し、その結果を特別監視委員会に報告することとしているため、その可能性は限定的ではあるものの、楽天ポイント特典により得られる効果が楽天ポイント特典の提供に要する費用を下回った場合、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑥ 楽天グループ内の金銭債権を裏付とした証券化取引に係るリスク 当行グループは、楽天カード株式会社のクレジットカード債権、楽天モバイル株式会社の通信料債権等の楽天グループ内の金銭債権を裏付資産とする証券化資産を購入しています。2026年3月期末における当該信託受益権残高合計は2兆7,073億57百万円となっています。当行は、個人向けのローンを拡充し、法人融資を拡大し、投資先の信用力とスプレッドを勘案して国債・政府保証債、事業債、外国債券等への投資を増加させる等、運用手段の多様化を進めていますが、当行が楽天グループ株式会社の子会社・関連会社等でなくなった場合、当行がグループ各社の金銭債権を証券化する機会が減少する等の可能性があり、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑦ 楽天グループとの取引関係について 当行グループでは、楽天グループ内の各社と取引を行っています。当行グループの独立性の観点を踏まえ、楽天グループ株式会社との経営基本契約の締結や非独占的ブランドライセンス契約の締結をはじめとする楽天グループとの取引及び行為の実行に際しては、当該取引の事業上の必要性と取引条件の妥当性等の取引内容について特別監視委員会に事前に諮問又は事後に報告し、社内規程に定められた決裁権限に則った手続を経ることとし、取引の健全性及び適正性を確保する体制を築いています。 2026年3月期における当行グループと楽天グループとの主な取引内容は以下のとおりです。 (当行グループと楽天グループ株式会社との取引) 取引の内容   2026年3月期   取引条件等の決定方法 取引金額(百万円)   期末残高(百万円) 販売促進費の支払い   10,270   ―   楽天ポイント付与に伴い発生するポイント費用の実額を負担しています。なお、顧客との取引金額や件数に直接連動して顧客に付与する楽天ポイントは、同取引の収益認識時点で楽天ポイント費用を収益より減額しており、取引金額は当該減額相当額を含む金額を記載しています。 ブランドライセンス料の支払い   2,360   ―   当行グループ売上総利益の一定割合によっており、その料率は楽天グループ㈱と協議の上、合理的に決定しています。 ポイントシステム利用料の支払い   2,196   ―   楽天ポイント付与額の一定割合によっており、その料率は楽天グループ㈱と協議の上、合理的に決定しています。 賃借料の支払い   523   ―   近隣相場と同等の価格によっています。 (当行グループと楽天カード株式会社との取引) 取引の内容   2026年3月期   取引条件等の決定方法 取引金額(百万円)   期末残高(百万円) 証券化資産の受取利息    36,949   2,338,029   一般の市場情勢を勘案し、楽天カード㈱と協議の上、合理的に決定しています。期末残高欄には証券化資産の引受残高を記載しています。 代位弁済受入額   4,817   165,635   独立第三者間取引と同様の一般的な取引条件で取引を行っています。期末残高欄には個人ローン債権に対する被保証残高を記載しています。 保証料の支払い   9,545   ―   当行カードローン残高のうち楽天カード㈱を保証会社とするものに対する保証料の支払いであり、取引条件は一般に採用される保証料率を勘案し楽天カード㈱と協議の上、決定しています。 (当行グループと楽天証券株式会社との取引) 取引の内容   2026年3月期   取引条件等の決定方法 取引金額(百万円)   期末残高(百万円) 決済及び金融商品仲介手数料等   5,929   ―   独立第三者間取引と同様の一般的な取引条件で行っています。 (当行グループと楽天モバイル株式会社との取引) 取引の内容   2026年3月期   取引条件等の決定方法 取引金額(百万円)   期末残高(百万円) 証券化資産の受取利息   4,313   240,052   一般の市場情勢を勘案し、楽天モバイル㈱と協議の上、合理的に決定しています。期末残高欄には証券化資産の引受残高を記載しています。 (当行グループと楽天生命保険株式会社との取引) 取引の内容   2026年3月期   取引条件等の決定方法 取引金額(百万円)   期末残高(百万円) 保険料の支払い   1,866   ―   独立第三者間取引と同様の一般的な取引条件で行っています。 (当行グループと競馬モール株式会社との取引) 取引の内容   2026年3月期   取引条件等の決定方法 取引金額(百万円)   期末残高(百万円) 決済手数料等の受取   1,671   ―   独立第三者間取引と同様の一般的な取引条件で行っています。 (3) 当行グループの事業に関するリスク ① 事業戦略におけるリスク 当行は、顧客基盤の拡充により業容を拡大し、その顧客基盤を活用して手数料収益及び利息収益の増加を図っています。しかしながら、以下の要因により、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 イ.当行は、口座数及び預金量を重要な経営指標と位置づけており、今後も当行サービスの利便性と価格競争力を訴求することにより顧客基盤の拡充に努めてまいりますが、他のインターネット銀行との競争の結果として当行サービスが競争力を失ったことによりこの経営指標の伸びが減速・低迷した場合、当行グループの業務、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。また、インターネットバンキングをスマートフォンアプリにて取引する顧客が増加しており、当行は今後も顧客ニーズに応えるためにスマートフォンアプリの利便性・機能向上に努めてまいりますが、この顧客ニーズに適切に対応できない場合には、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ロ.当行は、独自の店舗・ATM網を有しておらず、そのためATMの利用に係る契約を他の金融機関等と締結することにより当行の顧客に対して現金の入出金サービスを提供していますが、この契約を締結している金融機関等との関係が悪化した場合、他の金融機関等と接続するシステムに不具合が発生した場合又は何らかの理由により他の金融機関等による当行のニーズに合致したサービスの提供が困難となった場合には、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ハ.当行グループは、新たな収益機会を得るために、銀行法の範囲内において積極的に新規事業への進出を検討しています。しかしながら、当行グループが未進出の業務分野に進出した場合や競争の激しい分野に進出した場合等において、業容の拡大につながらない又は当初想定した成果を得ることができない可能性があり、その結果、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ② 海外事業に係るリスク 当行は、台湾において銀行業を営む連結子会社を有しています。同社は現地における法令、自主規制等を遵守する必要があり、現地監督当局による検査、調査等の対象となっているほか、現地における政治、経済環境等の影響を受けます。当行は同社への役員派遣を含め、当行グループとしての同社に対するガバナンス態勢、コンプライアンス態勢、リスク管理態勢を構築していますが、今後、同社が法令・自主規制等に抵触し、現地監督当局による罰金、課徴金、業務改善命令、業務停止命令、許認可の取消等が行われた場合、同社を取り巻く政治・経済環境の変化、自然災害等の不測の事態が発生した場合には、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。また、為替レートの変動により、当行グループの利益が減少する可能性があります。また、上記事由により同社の自己資本が大幅に毀損する事態となった場合には、当行が親会社として増資を含む支援を要請される可能性があります。 ③ 中長期ビジョンに係るリスク 当行は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営環境・経営戦略 2.経営戦略」に記載のとおり、2022年4月28日付で中長期ビジョンを策定し、公表しています。しかしながら、当該中長期ビジョンにおける成長戦略の実施や目標の達成は、本「事業等のリスク」に記載された事項を含む様々なリスク要因や不確実性による影響を受けます。また、当該中長期ビジョンは、策定時点における経済・事業環境の認識等様々な前提に基づくものであり、前提が想定どおりとならない場合等には、当該中長期ビジョンにおける成長戦略の実施や目標の達成が困難となり、当行グループの経営成績及び財政状態に重大な影響が生じる可能性があります。 ④ 気候変動に係るリスク 2015年に採択された「パリ協定」を受けて、気候変動の原因とされる温室効果ガス削減の取組が世界的に加速しています。気候変動リスクは、主に気候変動に伴う物理的リスクと脱炭素社会への移行に伴う各種規制拡大等の移行リスクに大別されます。物理的リスクとしては、台風・豪雨等の異常気象による経済活動の低迷や担保価値の毀損による与信関連費用の増加が考えられます。また、CO2の排出を抑え、脱炭素社会へ移行することに伴い、当行グループが事業を営む日本及び台湾において、炭素税等の各種法規制が課せられる可能性があります。当行は、行内横断的な会議体としてサステナビリティ推進会議を設置し、脱炭素社会への移行をはじめとするサステナビリティへの取組に関する体制強化に努めていますが、これらの取組が奏功しない、もしくは不十分である場合又は各種規制への対応コストが増加した場合、当行グループの経営成績及び財政状態に重大な影響が生じる可能性があります。 ⑤ 情報システムに係るリスク 当行グループは、コンピュータシステムを結ぶ通信ネットワークを通じて銀行業を営んでいますが、ネットワーク又はコンピュータシステム上のハードウェアもしくはソフトウェアの不具合・欠陥等により当行グループ、楽天グループ各社又は外部のサービスプロバイダもしくはビジネスパートナー企業等のサードパーティの情報システムに脆弱性又は不備が生じる可能性があります。加えて、役職員の過誤により正常なサービス提供に支障が生じる可能性があるほか、重要なデータの消失、機密情報の漏えい等が発生する可能性があります。 これらのリスク発生の回避及び軽減のため、監視体制を強化するとともに、通信ネットワークの複線化・システムの冗長化・データセンターの複数拠点の設置等の技術的・物理的にも各種対応策を講じていますが、かかるリスクが発現した場合には、当行グループのシステムが一時的に停止する等の事態が発生し、システム停止により顧客に生じた損害の賠償等をせざるを得なくなる可能性があります。また、監督官庁から行政処分等を受ける可能性もあり、かかる場合には、当行グループに対する社会的信用が毀損し、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑥ サイバー攻撃に係るリスク 当行グループは、コンピュータシステムを結ぶ通信ネットワークを通じてサービスを提供しています。そのため、ネットワークもしくはコンピュータシステム上のハードウェア又はソフトウェアの不具合、欠陥、コンピュータウイルス、フィッシングメール等による顧客に対する攻撃、外部からの不正な手段による当行グループのコンピュータシステム内への侵入等により情報システムの可用性、機密性、完全性を確保できない可能性があります。その場合、当行グループのサービスの不正な利用、重要なデータの消失、盗取等が発生する可能性もあります。 これらのリスク発生の回避又は低減のため、監視体制を強化するとともに、技術的、物理的にも各種対策を講じていますが、かかるリスクが発現した場合、当行グループに対する社会的信用の毀損、顧客の離反、損害賠償請求等が発生する可能性があるほか、監督官庁から行政処分等を受ける可能性があり、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑦ 金融犯罪への対応 当行グループは、インターネットを活用した非対面取引を基本とした銀行としての特徴を有しており、口座開設時の取引時確認を厳格に実施しています。また、口座開設後の口座利用状況についても、モニタリングを実施しており、当行口座に係る金融犯罪の未然防止に努めるとともに、預金者保護に注力しています。しかしながら、急速な犯罪手法の高度化・巧妙化に対して当行が講じる対策が功を奏さない場合等において、当行グループの風評の悪化等により社会的信用が毀損される可能性があります。また、高度化した犯罪手法等に対応する追加施策の実行に伴う費用の発生等により、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑧ 個人情報漏えいに係るリスク 当行グループは、銀行業を営んでおり、個人情報を含む顧客情報を保有しています。当行は、「個人情報の保護に関する法律」に規定される個人情報取扱事業者として同法に基づき、個人情報の利用目的の公表又は通知、個人データの安全管理に十分に留意し、本人からの保有個人データの開示請求等に適切に対応する態勢を整備しています。また、その旨を「個人情報保護細則」に規定し、役職員に対する周知を徹底しています。さらに、外部委託先が当行の個人データを取扱う場合は、全国銀行個人情報保護協議会「個人データの安全管理措置等に関する指針」にて「委託契約において盛り込むべき安全管理に関する内容」として列挙された事項を含む内容の契約を締結することとし、個人情報を含む顧客情報を厳格に管理しています。しかし、情報漏えい等が発生し、顧客に甚大な被害を及ぼす結果となった場合には、当行グループに対する社会的信用の毀損、顧客の離反、損害賠償請求等が発生する可能性があるほか、監督官庁からの行政処分を受ける可能性があり、当行グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 ⑨ 訴訟に係るリスク 当行グループは、日本及び台湾において銀行業を営んでおり、付加価値の高いサービスを幅広く提供しています。こうした業務を行うにあたり、システム障害等によって損害を与えた場合や、第三者の知的財産権を侵害した場合等においては損害賠償請求訴訟等が提起され、損害に対する補償が必要となる可能性があります。当行グループでは、適宜、弁護士等をはじめとする外部専門家からの助言を受けること及び監督当局への事前相談をすること等により、適切かつ適法なサービスの提供に努めていますが、全ての訴訟等の可能性を排除することは困難であり、かかるリスクが顕在化した場合には、その訴訟等の内容、請求額によっては大きな損失が発生し、また、当行グループの社会的信用が毀損される結果となり、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑩ 風評に係るリスク 当行グループの事業は、預金者を含む顧客等からの信用・信頼の上に成り立っているため、これを維持・向上することが重要であると考えていることから、当行では、当行の業務に関連して現実に生じた各種のリスク事象や、事実と異なる事象により生じた報道や風説により、当行の業務が阻害されて被るリスクをレピュテーショナル・リスクと定義し、当該リスクの管理体制を構築しています。しかしながら、当行グループの風評がマスコミに報道されたり、インターネット上の掲示板への書き込みやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)等により拡散された場合には、仮にその風評が事実と異なるものであったとしても、顧客等が風評を信じて当行グループについて事実と異なる認識を持つ可能性があり、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑪ 監督官庁の規制等 当行は、銀行法第4条第1項の規定に基づき、銀行業を営むことについての免許の交付を受け、預金、為替、貸付業務をはじめとする種々の業務を営んでいます。また、銀行業については、有効期間その他の期限は法令等で定められていませんが、銀行法第26条において業務の停止等及び同第27条において免許の取消し等の要件が定められており、当該要件に該当した場合、業務の停止、又は免許の取消しを命じられる可能性があります。 現時点で、当行はこれらの事由に該当する事実はないと認識していますが、将来、何らかの事由により業務の停止、免許の取消し等の処分を命じられた場合には、当行グループの主要な事業活動に支障をきたすとともに、事業、経営成績及び財政状態に重大な影響が生じる可能性があります。 上記に加えて、当行グループは、大口信用供与等規制、業務範囲規制及びアームズ・レングス・ルール等の銀行法上の様々な規制、金融商品取引法及び信託業法等その他の金融関連法令、これらに関連する監督官庁の監督指針及び業界団体の自主規制等の適用を受けています。これに関連して、当行は監督官庁や自主規制機関等による監督を受けており、かかる監督による措置には行政処分、指導、立入検査、ヒアリング、オンサイト・オフサイトでの資料の徴求等が含まれます。法令等の違反、法解釈等の相違及びその他の何らかの事由により、当行に対して監督官庁による行政処分、指導、立入検査等における指摘等又は自主規制機関による処分等がある場合、また、当行サービスに影響のある金融関連法令、監督指針、自主規制等の改定及び新たな規制の導入が行われる場合には、当行グループの事業、経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑫ 自己資本比率が悪化するリスク 当行は、「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその他保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)」に基づき自己資本比率を算出しており、国内基準行である当行は、4%以上の自己資本比率を維持することが求められています。 当行は、本「事業等のリスク」の状況を踏まえ、適切かつ十分な水準の自己資本比率を維持することに努めていますが、記載している各種リスクが顕在化した場合、又は将来的に当該規制等が変更となった場合には、自己資本比率が低下する可能性があります。また、自己資本比率が4%を下回った場合には、金融庁より、営業の全部又は一部の停止を含む行政上の措置が課される可能性があり、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑬ 格付に係るリスク 当行は格付機関による格付を取得していますが、当行の業績や風評の動向、親会社である楽天グループ株式会社の動向等により、格付機関が当行の格付を引き下げた場合、資金調達における取引条件の悪化、市場関連取引における追加担保の差入、既存取引の解消等が発生する可能性があり、当行の資本・資金調達等に影響が生じ、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。また、楽天グループ株式会社又はその他の楽天グループ各社の格付が引き下げられた場合にも、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑭ 人材に係るリスク 当行グループは、高度な専門性を有するインターネットバンキングを中心とした銀行業務を行っています。このため、有能な人材の確保及び育成に努めていますが、人材の採用にあたっては、他の金融機関のみならず、インターネットサービス関連企業やシステム関連企業との競合を余儀なくされることから、必要な人材の確保ができない場合には、当行の競争力が低下し、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑮ コンプライアンスリスク 当行グループは、銀行法、金融商品取引法、信託業法、会社法等の各種法令、監督当局や自主規制機関の定める諸規則等に基づいて業務を行っており、法令等遵守を経営上重要な責務と位置づけ、コンプライアンス態勢を強化し、法令等遵守の徹底を図っています。しかしながら、役職員が法令、諸規則等を遵守しない、又は不正行為等を行った場合等には、監督当局による行政処分、罰則の適用、顧客からの信頼の低下等により、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 また、当行は、監督官庁により発出された「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」にて金融機関に求められるマネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策(以下、「マネロン対策」という。)について態勢を整備するとともに、「外国為替取引等取扱業者遵守基準」及び「外国為替取引等取扱業者のための外為法令等の遵守に関するガイドライン」にて求められる経済制裁措置に違反するもしくは違反するおそれのある又は規制に該当することを免れるために偽装された取引等を行うリスクへの対策(以下、「制裁違反リスク対策」という。)についても態勢を整備したため、現時点で必要なマネロン対策・制裁違反リスク対策を講じていると認識しており、今後も適切な態勢の整備に努める所存でありますが、これらのマネロン対策・制裁違反リスク対策が有効に機能せずに、法令等の違反が発生した場合、又は当行のマネロン対策・制裁違反リスク対策について監督官庁が要請する水準に達していないと判断された場合には、監督当局による行政処分、罰則の適用、顧客からの信頼の低下等により、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑯ 信用リスク 当行グループでは、個人顧客及び法人顧客に対する貸付債権、国債・社債等の有価証券並びに楽天グループ内外の金銭債権等を裏付資産とする証券化資産等を保有しています。このため、経済状況が悪化した場合、債務者・債券の発行体の信用状況が著しく悪化した場合等には、当行グループが保有する貸付債権、債券及び証券化資産の原資産の信用力が低下し、元利金等の支払いが不履行となる可能性があります。この結果、当該貸付債権及び証券化資産への引当金の増額や保有する有価証券の市場価格の下落に伴う損失を計上する可能性があります。 また、当行は、個人顧客に対する貸付債権に関しては外部信用情報機関を利用した途上与信を含む与信管理を行い、法人顧客に対する貸付債権に関しては継続的な顧客の業況確認等による与信管理を行い、保有する証券化資産に関しては継続的な原資産のパフォーマンスの確認等によるモニタリングを行い、保有する有価証券に関しては定期的に発行体の業況及び有価証券の市場価格の確認等によるモニタリングを実施し、信用リスクの低減に努めていますが、想定以上の経済状況の悪化、債務者の業況悪化等が発生した場合のほか、当行の貸出金利が上昇し、これにより元利金等の支払いが不履行となる貸付が増加した場合には、貸倒関連費用の増加等、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 加えて、市場リスク及び為替リスクをヘッジするために実施しているデリバティブ取引については、カウンターパーティーリスクがあり、カウンターパーティーの義務の不履行が生じた場合には、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑰ 金利リスク 当行グループは、国債、政府保証債、事業債等の市場性のある有価証券及びデリバティブ等が組み込まれた金融商品を保有しています。これらは、金利変動により価格の変化が生じるため、当行では、運用調達業務全般にわたり、資産・負債構成の最適化及び適切な水準の自己資本充実度の確保を目的とし、金利感応度、資金流動性、市場流動性等に留意したALM(資産負債総合管理)運営を行っています。しかしながら、今後の国内外の金融政策の変更、債券等の格付の低下、国内外の市場の混乱、金融経済環境の悪化等により金利が変動した場合、保有する有価証券の評価損、売却損等が発生することにより、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑱ 為替リスク 当行グループは、外貨建資産及び負債を保有しており、必要に応じて、為替リスクを回避することを目的としたヘッジ取引を行っていますが、為替レートが急激に変動した場合には、多額の為替差損等の発生により、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑲ 決済リスク 当行グループは、国内外の多くの金融機関と多様な取引を行っています。大規模なシステム障害や災害が発生した場合又は政治的な混乱等により金融システム不安が発生した場合には、取引相手である金融機関との間で決済が行われない又は決済が遅延する等、決済が困難になる可能性があります。また、非金融機関の取引先との一定の決済業務においても取引先の財政状態の悪化等により決済が困難になるリスクがあります。加えて、当行が購入する証券化資産の証券化スキームにおいて、証券化資産の組成及び購入に関する一連の決済が想定通り実行されず、支払った購入代金の回収が必要になる可能性があります。 当行グループでは、勘定系システム等の重要なシステムについては、バックアップサーバーを分散して設置するとともに、定期的な訓練を実施する等、システム障害や災害発生時に迅速に対応できる体制の構築に努めているほか、日中の流動性について定期的なモニタリングやストレステストの実施等、当行グループの決済が滞らないよう管理する体制や、非金融機関の取引先と一定の決済業務を行うにあたり、必要に応じて取引先の財政状態を適宜把握する体制を構築しています。また、買入金銭債権の購入代金の回収に係る社内規程・マニュアルを整備し、当行の自己資本額に比して過大な回収リスクを負うことを避けるオペレーション上の対応も実行していますが、これらの対策が不十分な場合又は当行グループの想定を逸脱する事態が生じたことによりこれらの対策が有効ではなくなった場合等には、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑳ 流動性リスク 当行は、インターネットを活用した銀行サービスを提供しており、ATMでの普通預金の引き出し、定期預金の解約及び他の金融機関への送金又は振込サービスを24時間365日(システムメンテナンス時間帯を除く)提供しています。当行は、このような当行の預金の特性を踏まえて手元流動性を含めた資金流動性リスク管理体制を構築し、流動性に十分配慮した運用を行っていますが、経済環境の悪化や当行の風評に悪影響を与える不測の事態が発生した場合には、予想を超えた著しい資金流出が予想を上回る速度で進行する可能性があり、当行グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 ㉑ 事務リスク 当行グループは、事務に関する社内規程の整備、事務のシステム化、事務処理における再鑑の徹底、自主点検による部署内の事後チェック、業務改善への取組等により、堅確な事務処理体制の構築・運用に努めていますが、人的な対応が必要な業務においては、役職員等が事務に関する社内規程等に定められた事務手続を怠る等により、事務面での事故、不正等が発生する可能性があります。 また、当行グループの急速な顧客基盤の拡大による取引件数の増加、新サービスの導入等による事務量の増加により、業務遂行に必要な体制整備が追い付かずに、事務手続のミスの発生、事務の滞留等の可能性があります。この結果、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 ㉒ リスク管理の有効性に係るリスク 当行グループは、リスク管理方針を策定し、同方針に基づき管理態勢を整備し、運用していますが、金融市場においては急激かつ大規模な変動や混乱が発生する可能性があり、これを正確に予測することは困難であることから、リスク管理が有効に機能しない可能性があります。また、急速な事業展開や業容拡大に伴い、リスク管理が有効に機能しない可能性があります。この結果、当行グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。これらのリスク発生の回避又は軽減のため、原則、年次で、当行の事業展開や業容拡大に伴う当行のリスクプロファイルの変化を把握し、管理すべきリスクの網羅性及びリスク管理手法の妥当性について検証を行っています。 (4) 当行株式に関するリスク 当行は、楽天グループ株式会社の連結子会社であり、同社の当事業年度の末日時点における当行株式の保有割合は49.26%であります。今後も、当行の事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達や楽天グループ株式会社への一部売出しの要請による流通株式数の増加等により、引き続き流動性の向上を図っていく方針ではありますが、市場環境や何らかの事情により流動性が低下する場合には、当行株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当行株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)17,432字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 1.経営成績等の状況の概要 当行グループ(当行、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 (連結経営成績) 当連結会計年度の連結経常収益は、前連結会計年度比71,045百万円増の255,579百万円となりました。経常収益の内訳を見ると、資金運用収益が、運用資産の増加、及び日銀による政策金利の引き上げに伴う運用利回りの上昇等により、前連結会計年度比69,459百万円増の197,643百万円となりました。役務取引等収益は、口座数の増加、及び生活口座化の進展による受入為替手数料、口座振替手数料、カード関連受取手数料等の増加により、前連結会計年度比3,110百万円増の49,455百万円となりました。その他業務収益は、外貨預金、新型定期預金(仕組預金)に係る収益等が減少し、前連結会計年度比1,771百万円減の5,733百万円となりました。また、台湾の樂天國際商業銀行股份有限公司では、前連結会計年度比1,409百万円増の5,423百万円の経常収益を計上しました。 一方、連結経常費用は、前連結会計年度比39,478百万円増の152,488百万円となりました。経常費用の中では、資金調達費用が、預金残高の伸長、及び2025年3月、2026年2月に実施した当行普通預金金利の引き上げによる預金利率の上昇等により、前連結会計年度比28,040百万円増の55,169百万円となりました。役務取引等費用は、保証付きカードローンの支払保証料が減少し、前連結会計年度比85百万円減の33,767百万円となりました。また、営業経費は、人件費、ソフトウエア償却費、業務委託費、及び広告宣伝費等の増加により、前連結会計年度比10,585百万円増の56,934百万円となりました。樂天國際商業銀行股份有限公司では、前連結会計年度比1,158百万円増の8,393百万円の経常費用を計上しました。 これらの結果、連結経常利益は、前連結会計年度比31,566百万円増の103,091百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比22,292百万円増の73,072百万円となりました。 なお、当行グループは、銀行業の単一セグメントであるため、セグメント毎の経営成績等については記載を省略しています。 (連結財政状態) 当連結会計年度末における資産の部は、貸出金が、投資用マンションローン、提携ローン、カードローン等の増加により、前連結会計年度末比898,939百万円増の5,943,070百万円、買入金銭債権が、楽天カード株式会社のクレジットカード債権の証券化資産残高等の増加により、前連結会計年度末比279,246百万円増の3,198,668百万円となりました。有価証券は、政府保証債、事業債、外国債券等の購入により、前連結会計年度末比533,396百万円増の2,324,804百万円、現金預け金は、前連結会計年度末比102,300百万円減の4,139,558百万円となりました。この結果、資産の部の合計額は、前連結会計年度末比1,843,500百万円増の16,592,139百万円となりました。 負債の部は、普通預金が、口座数の伸長、及び生活口座化の進展等により、前連結会計年度末比574,729百万円増の10,770,261百万円、定期預金が前連結会計年度末比1,016,571百万円増の2,179,519百万円となりました。また、借用金は、日本銀行の貸出増加を支援するための資金供給、気候変動対応を支援するための資金供給を活用しているものですが、前連結会計年度末比62,700百万円増の2,812,500百万円となりました。負債の部の合計額は、前連結会計年度末比1,773,087百万円増の16,202,609百万円となりました。 純資産の部は、資本金が前連結会計年度末比27百万円増の32,643百万円、資本剰余金が前連結会計年度末比27百万円増の10,570百万円となり、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益の計上により前連結会計年度末比73,072百万円増の345,004百万円となりました。純資産の部の合計額は、前連結会計年度末比70,412百万円増の389,529百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが、貸出金の増加による890,076百万円の支出、コールローンの増加による295,717百万円の支出、買入金銭債権の増加による287,330百万円の支出等があった一方、預金の増加による1,580,625百万円の収入、債券貸借取引支払保証金の減少による129,165百万円の収入、借用金の増加による62,700百万円の収入等があったことから、354,295百万円の収入(前連結会計年度比170,537百万円の収入増加)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の償還による844,096百万円の収入があった一方、有価証券の取得による1,282,760百万円の支出等があったことから、457,557百万円の支出(前連結会計年度比275,006百万円の支出減少)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、新株予約権の行使に伴う株式の発行による0百万円の収入があった一方、自己株式の取得による0百万円の支出があったことから、0百万円の支出(前連結会計年度比0百万円の支出減少)となりました。 以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末比102,300百万円減少し、4,139,552百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況 「生産、受注及び販売の状況」は、銀行業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載していません。 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当行グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における世界経済は、ウクライナ情勢、中東情勢を背景とした地政学リスクや米国の通商政策の不透明感が高まる中、地域によってばらつきはあるものの、緩やかな持ち直しが続きました。米国では、関税引上げに伴う駆け込み需要の反動や先行きの不透明感がみられたものの、景気は緩やかな拡大が続き、ユーロ圏では、持ち直しの動きがみられました。一方、中国では、不動産市場の停滞による影響もあり、景気は緩やかな減速が続きました。 日本経済においては、一部に米国の通商政策による影響が残るものの、個人消費や設備投資は底堅く、景気は緩やかな回復基調を維持しました。一方、ウクライナ情勢、中東情勢を背景とした地政学リスクの高まりや金融資本市場の変動の影響等、先行きの不透明感が高まりました。 金融政策の動きとしては、米連邦準備制度理事会(FRB) は2025年9月、10月、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)において政策金利を引き下げ、欧州中央銀行(ECB)は2025年6月の理事会において政策金利を引き下げました。一方、日本銀行は、2025年12月の金融政策決定会合において政策金利を引き上げました。 当行グループは、銀行サービスが社会のインフラであり、個人の生活や企業活動のデジタルシフトを背景にデジタル銀行サービスのニーズが高まっていることを踏まえ、当連結会計年度においても、利便性に優れた安定的な決済インフラの運営、セキュリティの更なる強化、内部管理態勢の整備を推進しました。お客さまに当行口座を生活口座としてより便利にご利用いただくことができるように兵庫県神戸市、東京都狛江市、福岡県北九州市、千葉県千葉市、千葉県船橋市、茨城県つくば市、福岡県春日市の公金並びに神奈川県川崎市、福岡県北九州市、兵庫県神戸市、東京都、福岡県福岡市の上下水道料金、東北電力株式会社の口座振替サービスの取扱を開始しました。 併せて、商品性の拡充や資金運用の拡大等を通じて事業規模の拡大と収益性の向上にさらに注力しました。当連結会計年度においては、2025年5月より「楽天銀行リバースモーゲージ(極度型)」の取扱を、2025年6月より「楽天銀行 証券担保ローン」の取扱をそれぞれ開始し、「楽天銀行 証券担保ローン」については、サービス開始から約4ヶ月後の2025年10月に残高が100億円を突破しました。また、2025年7月より、個人のお客さまを対象とした金利優遇プログラム(「ボーナス金利」)を拡充し、給与・賞与・年金のお受取やデビットカードのご利用、口座振替等のご利用状況に応じて普通預金金利を上乗せすることとしたほか、2025年12月には、口座開設やサービスご利用のより一層の促進を図るため、当行として特典進呈額が過去最大となるキャンペーン「過去最強の特典祭」を開催しました。加えて、2025年12月より、スマートフォンを使ってATMでの入出金がご利用いただける「スマホATM」サービスの取扱いを開始しました。また、当行と楽天証券双方をご利用のお客さまに対し、お持ちの資産をこれまで以上に効率よく運用いただく機会を提供するべく、2026年1月より、両社の口座連携サービス「マネーブリッジ」登録者の普通預金について、最大優遇金利の適用残高を300万円から1,000万円に引き上げました。さらに、2026年1月より、楽天モバイル株式会社と銀行代理業務に関する提携を開始し、2026年2月より、当行口座をお持ちの楽天モバイルご契約者を対象に、所定の条件を満たした場合に普通預金金利を上乗せする「楽天モバイル×楽天銀行 ボーナス金利」サービスの提供を開始しました(優遇金利の適用開始:2026年4月)。 これらの取組の結果、2026年3月末時点で口座数が1,807万口座、単体預金残高が12,964,475百万円となり、事業規模の大幅な拡大を実現しました。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因 当行グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、国内の金利動向が挙げられます。金利動向に伴う資産・負債の公正価値の変動及び発生する損益の変動については、ALM委員会にてモニタリングすることでそのリスクを評価するとともに、必要に応じてヘッジ取引等により対応を図るものとしています。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当行グループの資金調達は、金利動向等を踏まえて、主として預金により確保しており、今後も安定的に増加させていく方針です。 当連結会計年度末における現金預け金は4兆1,395億円であり、十分な水準にて確保しており、資金流動性確保に懸念はないものと考えています。 なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、上記「1.経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当行グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りに用いた仮定のうち、重要なものは貸倒引当金及び金融商品の時価の計上です。 貸倒引当金に関して、当行では、全ての債権について、資産の自己査定基準に基づき資産の自己査定を実施しています。資産の自己査定にあたっては、債務者を「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」の5段階に区分し、当該区分に応じて、予め定めている償却・引当基準に則り、貸倒引当金を計上しています。「正常先」「要注意先」については、主として今後1年間の予想損失額又は今後3年間の予想損失額を見込んで計上しており、予想損失額は、1年間又は3年間の貸倒実績又は倒産実績を基礎とした貸倒実績率又は倒産確率の過去の一定期間における平均値に基づき損失率を求め、これに将来見込み等必要な修正を加えて算定しています。「破綻懸念先」については、債権額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断し必要と認める額を計上しています。「実質破綻先」「破綻先」については、債権額から回収可能見込額を控除し、その残額を貸倒引当金に計上しています。連結される子会社及び子法人等の貸倒引当金は、一般債権については過去の貸倒実績率等を勘案して必要と認めた額を、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額をそれぞれ計上しています。当行グループにおける当該見積り及び当該仮定については、連結財務諸表作成時における入手可能な最善の情報に基づいていますが、予測不能な前提条件の変化等により債権の評価に関する見積りが変化する場合があり、この場合には、翌連結会計年度の連結財務諸表において認識する貸倒引当金及び貸倒引当金繰入額等の金額に重要な影響を与える可能性があります。 金融商品の時価に関して、当行では、時価の算定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じて、時価を3つのレベルに分類しています。特に、算定した時価等について市場で観察できないインプットが重要な構成要素であることからレベル3に分類されるものについては、時価評価に用いる見積り及び仮定の複雑性、不確実性が高いものとなります。インプットに関する情報の詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(金融商品関係) 3 金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項  (注2) 時価で連結貸借対照表に計上している金融商品のうちレベル3の時価に関する情報  (1) 重要な観察できないインプットに関する定量的情報」に記載しています。これらの時価の算定に使用された主要な仮定には不確実性があり、特にレベル3に分類されるものについては、時価評価に用いる見積り及び仮定の複雑性、不確実性が高いものであり、評価に用いるインプットが市場環境の変化等を受けて変化することにより時価が増減する可能性があります。インプットを変化させた場合の時価に対する影響の詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(金融商品関係) 3 金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項 (注2) 時価で連結貸借対照表に計上している金融商品のうちレベル3の時価に関する情報 (4) 重要な観察できないインプットを変化させた場合の時価に対する影響に関する説明」に記載しています。 (参考) (1) 国内・海外別収支 当連結会計年度における資金運用収支は、前連結会計年度比41,418百万円増加し142,474百万円、信託報酬は前連結会計年度比177百万円増加し1,838百万円、役務取引等収支は前連結会計年度比3,196百万円増加し15,687百万円、その他業務収支は、前連結会計年度比1,772百万円減少し5,733百万円となりました。 国内・海外別に見ますと、国内の資金運用収支は前連結会計年度比40,998百万円増加し141,045百万円、信託報酬は前連結会計年度比177百万円増加し1,838百万円、役務取引等収支は前連結会計年度比3,186百万円増加し15,727百万円、その他業務収支は前連結会計年度比1,768百万円減少し5,731百万円となりました。 海外の資金運用収支は前連結会計年度比420百万円増加し1,428百万円、役務取引等収支は前連結会計年度比9百万円増加し△39百万円、その他業務収支は前連結会計年度比3百万円減少し1百万円となりました。 種類   期別   国内   海外   相殺消去額(△)   合計 金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円) 資金運用収支   前連結会計年度   100,047   1,008   -   101,055 当連結会計年度   141,045   1,428   -   142,474 うち資金運用収益   前連結会計年度   124,267   3,916   -   128,184 当連結会計年度   192,361   5,282   -   197,643 うち資金調達費用   前連結会計年度   24,220   2,908   -   27,129 当連結会計年度   51,315   3,854   -   55,169 信託報酬   前連結会計年度   1,660   -   -   1,660 当連結会計年度   1,838   -   -   1,838 役務取引等収支   前連結会計年度   12,540   △48   -   12,491 当連結会計年度   15,727   △39   -   15,687 うち役務取引等収益   前連結会計年度   46,268   77   -   46,345 当連結会計年度   49,345   110   -   49,455 うち役務取引等費用   前連結会計年度   33,727   126   -   33,853 当連結会計年度   33,618   149   -   33,767 その他業務収支   前連結会計年度   7,500   5   -   7,505 当連結会計年度   5,731   1   -   5,733 うちその他業務収益   前連結会計年度   7,500   5   -   7,505 当連結会計年度   5,731   2   -   5,733 うちその他業務費用   前連結会計年度   -   0   -   0 当連結会計年度   -   0   -   0 (注) 1.「国内」とは、当行及び国内に本店を有する連結子会社(以下、「国内連結子会社」という。)に関する数値です。 2.「海外」とは、海外に本店を有する連結子会社(以下、「海外連結子会社」という。)に関する数値です。 3.「相殺消去額」は、「国内」と「海外」間の取引に関する相殺額を記載しています。 (2) 国内・海外別資金運用/調達の状況 当連結会計年度の資金運用勘定平均残高は、前連結会計年度比1,610,157百万円増加し15,708,245百万円となりました。資金運用利息は、前連結会計年度比69,459百万円増加し197,643百万円となりました。この結果、資金運用利回りは、前連結会計年度比0.34ポイント上昇して1.25%となりました。 また、資金調達勘定平均残高は、前連結会計年度比1,503,819百万円増加し15,313,766百万円となりました。資金調達利息は、前連結会計年度比28,040百万円増加し55,169百万円となりました。この結果、資金調達利回りは、前連結会計年度比0.16ポイント上昇して0.36%となりました。 国内・海外別に見ますと、国内の資金運用勘定平均残高は前連結会計年度比1,561,898百万円増加し15,483,775百万円となりました。資金運用利息は、前連結会計年度比68,093百万円増加し192,361百万円となりました。この結果、資金運用利回りは、前連結会計年度比0.34ポイント上昇して1.24%となりました。 また、国内の資金調達勘定平均残高は、前連結会計年度比1,453,512百万円増加し15,096,565百万円となりました。資金調達利息は、前連結会計年度比27,094百万円増加し51,315百万円となりました。この結果、資金調達利回りは、前連結会計年度比0.16ポイント上昇して0.33%となりました。 海外の資金運用勘定平均残高は前連結会計年度比48,258百万円増加し242,351百万円となりました。資金運用利息は、前連結会計年度比1,365百万円増加し5,282百万円となりました。この結果、資金運用利回りは、前連結会計年度比0.16ポイント上昇して2.17%となりました。 また、海外の資金調達勘定平均残高は、前連結会計年度比50,306百万円増加し217,200百万円となりました。資金調達利息は、前連結会計年度比945百万円増加し3,854百万円となりました。この結果、資金調達利回りは、前連結会計年度比0.03ポイント上昇して1.77%となりました。 ① 国内 種類   期別   平均残高   利息   利回り 金額(百万円)   金額(百万円)   (%) 資金運用勘定   前連結会計年度   13,921,876   124,267   0.89 当連結会計年度   15,483,775   192,361   1.24 うち貸出金   前連結会計年度   4,390,591   65,305   1.48 当連結会計年度   5,192,851   93,633   1.80 うち有価証券   前連結会計年度   1,430,605   14,906   1.04 当連結会計年度   2,049,924   25,439   1.24 うちコールローン及び買入手形   前連結会計年度   -   -   - 当連結会計年度   96,194   698   0.72 うち債券貸借取引支払保証金   前連結会計年度   512,685   51   0.01 当連結会計年度   452,679   45   0.01 うち買入金銭債権   前連結会計年度   3,174,542   33,321   1.04 当連結会計年度   3,593,810   49,292   1.37 うち預け金   前連結会計年度   4,369,157   10,586   0.24 当連結会計年度   4,044,725   22,927   0.56 資金調達勘定   前連結会計年度   13,643,053   24,220   0.17 当連結会計年度   15,096,565   51,315   0.33 うち預金   前連結会計年度   10,991,559   13,702   0.12 当連結会計年度   12,206,264   35,966   0.29 うち譲渡性預金   前連結会計年度   -   -   - 当連結会計年度   -   -   - うちコールマネー及び売渡手形   前連結会計年度   769   2   0.28 当連結会計年度   41   0   0.49 うち債券貸借取引受入担保金   前連結会計年度   37   0   0.24 当連結会計年度   1,590   9   0.60 うち借用金   前連結会計年度   2,642,410   156   0.00 当連結会計年度   2,878,113   1,849   0.06 (注) 1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出していますが、国内連結子会社については、前連結会計年度末と当連結会計年度末の残高に基づく平均残高を利用しています。 2.「国内」とは、当行及び国内連結子会社に関する数値です。 3.「資金運用勘定」は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度130,742百万円、当連結会計年度141,373百万円)を控除しています。 ② 海外 種類   期別   平均残高   利息   利回り 金額(百万円)   金額(百万円)   (%) 資金運用勘定   前連結会計年度   194,092   3,916   2.01 当連結会計年度   242,351   5,282   2.17 うち貸出金   前連結会計年度   64,874   1,839   2.83 当連結会計年度   106,432   2,918   2.74 うち有価証券   前連結会計年度   84,702   1,399   1.65 当連結会計年度   94,366   1,652   1.75 うちコールローン及び買入手形   前連結会計年度   6,112   78   1.28 当連結会計年度   2,918   15   0.52 うち債券貸借取引支払保証金   前連結会計年度   29,562   492   1.66 当連結会計年度   27,405   578   2.11 うち買入金銭債権   前連結会計年度   -   -   - 当連結会計年度   -   -   - うち預け金   前連結会計年度   8,841   105   1.19 当連結会計年度   11,227   117   1.04 資金調達勘定   前連結会計年度   166,894   2,908   1.74 当連結会計年度   217,200   3,854   1.77 うち預金   前連結会計年度   132,790   2,309   1.73 当連結会計年度   172,587   3,220   1.86 うち譲渡性預金   前連結会計年度   7,919   222   2.81 当連結会計年度   11,633   176   1.51 うちコールマネー及び売渡手形   前連結会計年度   16,921   240   1.42 当連結会計年度   23,843   317   1.33 うち債券貸借取引受入担保金   前連結会計年度   9,179   135   1.47 当連結会計年度   9,006   136   1.52 うち借用金   前連結会計年度   -   -   - 当連結会計年度   -   -   - (注) 1.海外連結子会社の平均残高は、前連結会計年度末と当連結会計年度末の残高に基づく平均残高を利用しています。 2.「海外」とは、当行の海外連結子会社に関する数値です。 ③ 合計 種類   期別   平均残高(百万円)   利息(百万円)   利回り 小計   相殺消去額(△)   合計   小計   相殺消去額(△)   合計   (%) 資金運用勘定   前連結会計年度   14,115,968   17,880   14,098,088   128,184   -   128,184   0.90 当連結会計年度   15,726,126   17,880   15,708,245   197,643   -   197,643   1.25 うち貸出金   前連結会計年度   4,455,465   -   4,455,465   67,145   -   67,145   1.50 当連結会計年度   5,299,283   -   5,299,283   96,551   -   96,551   1.82 うち有価証券   前連結会計年度   1,515,307   17,880   1,497,427   16,306   -   16,306   1.08 当連結会計年度   2,144,291   17,880   2,126,410   27,092   -   27,092   1.27 うちコールローン及び買入手形   前連結会計年度   6,112   -   6,112   78   -   78   1.28 当連結会計年度   99,113   -   99,113   714   -   714   0.72 うち債券貸借取引支払保証金   前連結会計年度   542,247   -   542,247   544   -   544   0.10 当連結会計年度   480,085   -   480,085   623   -   623   0.13 うち買入金銭債権   前連結会計年度   3,174,542   -   3,174,542   33,321   -   33,321   1.04 当連結会計年度   3,593,810   -   3,593,810   49,292   -   49,292   1.37 うち預け金   前連結会計年度   4,377,999   -   4,377,999   10,692   -   10,692   0.24 当連結会計年度   4,055,953   -   4,055,953   23,045   -   23,045   0.56 資金調達勘定   前連結会計年度   13,809,947   -   13,809,947   27,129   -   27,129   0.19 当連結会計年度   15,313,766   -   15,313,766   55,169   -   55,169   0.36 うち預金   前連結会計年度   11,124,350   -   11,124,350   16,012   -   16,012   0.14 当連結会計年度   12,378,851   -   12,378,851   39,187   -   39,187   0.31 うち譲渡性預金   前連結会計年度   7,919   -   7,919   222   -   222   2.81 当連結会計年度   11,633   -   11,633   176   -   176   1.51 うちコールマネー及び売渡手形   前連結会計年度   17,690   -   17,690   242   -   242   1.37 当連結会計年度   23,884   -   23,884   317   -   317   1.32 うち債券貸借取引受入担保金   前連結会計年度   9,216   -   9,216   135   -   135   1.47 当連結会計年度   10,597   -   10,597   146   -   146   1.38 うち借用金   前連結会計年度   2,642,410   -   2,642,410   156   -   156   0.00 当連結会計年度   2,878,113   -   2,878,113   1,849   -   1,849   0.06 (注) 1.「相殺消去額」は、「国内」と「海外」間の取引に関する相殺額を記載しています。 (3) 国内・海外別役務取引の状況 当連結会計年度の役務取引等収益は前連結会計年度比3,110百万円増加し49,455百万円となりました。また、役務取引等費用は前連結会計年度比85百万円減少し33,767百万円となりました。 国内・海外別に見ますと、国内の役務取引等収益は前連結会計年度比3,076百万円増加し49,345百万円、役務取引等費用は前連結会計年度比109百万円減少し33,618百万円となりました。 海外の役務取引等収益は前連結会計年度比33百万円増加し110百万円、役務取引等費用は前連結会計年度比23百万円増加し149百万円となりました。 種類   期別   国内   海外   相殺消去額(△)   合計 金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円) 役務取引等収益   前連結会計年度   46,268   77   -   46,345 当連結会計年度   49,345   110   -   49,455 うち預金・貸出業務   前連結会計年度   2,793   -   -   2,793 当連結会計年度   3,467   -   -   3,467 うち為替業務   前連結会計年度   23,150   44   -   23,195 当連結会計年度   25,023   61   -   25,085 うち口座開設管理業務   前連結会計年度   763   -   -   763 当連結会計年度   747   -   -   747 うちATM関連業務   前連結会計年度   5,427   -   -   5,427 当連結会計年度   5,367   -   -   5,367 うちカード関連業務   前連結会計年度   12,151   -   -   12,151 当連結会計年度   12,417   -   -   12,417 役務取引等費用   前連結会計年度   33,727   126   -   33,853 当連結会計年度   33,618   149   -   33,767 うち為替業務   前連結会計年度   4,709   71   -   4,780 当連結会計年度   5,091   78   -   5,170 うちATM関連業務   前連結会計年度   10,852   -   -   10,852 当連結会計年度   11,023   -   -   11,023 うち支払保証料   前連結会計年度   12,619   -   -   12,619 当連結会計年度   11,495   -   -   11,495 (注) 1.「国内」とは、当行及び国内連結子会社に関する数値です。 2.「海外」とは、当行の海外連結子会社に関する数値です。 3.「相殺消去額」は、「国内」と「海外」間の取引に関する相殺額を記載しています。 (4) 国内・海外別預金残高の状況 ○ 預金の種類別残高(末残) 種類   期別   国内   海外   相殺消去額(△)   合計 金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円) 預金合計   前連結会計年度   11,300,754   150,763   -   11,451,517 当連結会計年度   12,852,438   194,411   -   13,046,850 うち流動性預金   前連結会計年度   10,173,880   60,592   -   10,234,473 当連結会計年度   10,731,751   78,211   -   10,809,962 うち定期性預金   前連結会計年度   1,095,242   90,170   -   1,185,412 当連結会計年度   2,086,830   116,200   -   2,203,031 うちその他   前連結会計年度   31,631   -   -   31,631 当連結会計年度   33,856   -   -   33,856 譲渡性預金   前連結会計年度   -   15,838   -   15,838 当連結会計年度   -   7,428   -   7,428 総合計   前連結会計年度   11,300,754   166,601   -   11,467,356 当連結会計年度   12,852,438   201,840   -   13,054,278 (注) 1.「国内」とは、当行及び国内連結子会社に関する数値です。 2.「海外」とは、当行の海外連結子会社に関する数値です。 3.流動性預金=普通預金 4.定期性預金=定期預金 5.「相殺消去額」は、「国内」と「海外」間の取引に関する相殺額を記載しています。 (5) 国内・海外別貸出金残高の状況 ① 業種別貸出状況(残高・構成比) 業種別   2025年3月31日   2026年3月31日 貸出金残高(百万円)   構成比(%)   貸出金残高(百万円)   構成比(%) 国内(除く特別国際金融取引勘定分)   4,954,630   100.0   5,819,706   100.0 金融業,保険業   2,400   0.0   13,200   0.2 不動産業,物品賃貸業   17,390   0.3   44,596   0.7 その他   4,934,839   99.6   5,761,909   99.0 海外及び特別国際金融取引勘定分   89,500   100.0   123,363   100.0 政府等   -   -   -   - 金融機関   -   -   -   - その他   89,500   100.0   123,363   100.0 合計   5,044,131   ―   5,943,070   ― (注) 1.「国内」とは、当行及び国内連結子会社に関する数値です。 2.「海外」とは、当行の海外連結子会社に関する数値です。 ② 外国政府等向け債権残高(国別) 該当事項はありません。 (6) 国内・海外別有価証券の状況 ○ 有価証券残高(末残) 種類   期別   国内   海外   相殺消去額(△)   合計 金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円) 国債   前連結会計年度   732,317   -   -   732,317 当連結会計年度   727,227   -   -   727,227 地方債   前連結会計年度   -   -   -   - 当連結会計年度   -   -   -   - 短期社債   前連結会計年度   -   -   -   - 当連結会計年度   79,792   -   -   79,792 社債   前連結会計年度   687,256   -   -   687,256 当連結会計年度   988,572   -   -   988,572 株式   前連結会計年度   1,801   -   -   1,801 当連結会計年度   1,801   -   -   1,801 その他の証券   前連結会計年度   300,616   87,296   17,880   370,033 当連結会計年度   443,853   101,437   17,880   527,410 合計   前連結会計年度   1,721,992   87,296   17,880   1,791,408 当連結会計年度   2,241,247   101,437   17,880   2,324,804 (注) 1.「国内」とは、当行及び国内連結子会社に関する数値です。 2.「海外」とは、当行の海外連結子会社に関する数値です。 3.「その他の証券」には、外国債券を含んでいます。 4.「相殺消去額」は、「国内」と「海外」間の取引に関する相殺額を記載しています。 (自己資本比率の状況) (参考) 自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しています。 なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しています。 連結自己資本比率(国内基準) (単位:百万円、%) 2026年3月31日 1.連結自己資本比率(2/3)   10.74 2.連結における自己資本の額   376,273 3.リスク・アセットの額   3,503,366 4.連結総所要自己資本額   140,134 単体自己資本比率(国内基準) (単位:百万円、%) 2026年3月31日 1.自己資本比率(2/3)   11.01 2.単体における自己資本の額   368,249 3.リスク・アセットの額   3,344,101 4.単体総所要自己資本額   133,764 (資産の査定) 資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として以下のとおり区分するものです。 1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権 破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。 2 危険債権 危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。 3 要管理債権 要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。 4 正常債権 正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。 資産の査定の額 債権の区分   2025年3月31日   2026年3月31日 金額(億円)   金額(億円) 破産更生債権及びこれらに準ずる債権   -   - 危険債権   21   37 要管理債権   22   38 正常債権   49,788   58,433

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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