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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

インテグラル

5842 · Growth · 証券、商品先物取引業

独立系PEファンド。中堅中小企業へファンド投資と自己資金によるプリンシパル投資を組み合わせ、常駐型のハンズオン支援で企業価値を高める。

概要

インテグラルは2006年に設立された独立系プライベートエクイティ(PE)投資会社である。東京都千代田区に本社を置き、2023年9月に東京証券取引所グロース市場に上場した。主に未公開株式への投資ファンドを組成・運用し、管理報酬やキャリードインタレスト、自己資金によるプリンシパル投資からの収益を得る。2025年12月期の収益は137億円、営業利益93億円、従業員数98名。PE投資に加え、2024年から不動産投資、2025年からグローバルテック・グロース投資事業を開始し、運用資産残高(AUM)は5,765億円に達する。

PE投資事業を中核とする収益構造

インテグラルの主力事業はPE投資事業であり、2025年12月期のセグメント収益は13,335百万円、セグメント利益は10,871百万円を計上した。収益の源泉は三つに大別される。第一に、ファンドの運用残高に対して年率1.85~2.0%の管理報酬(リカーリング収益)と、投資先企業への常駐型経営支援による支援料である。第二に、ファンドの利益が年率8%のハードルレートを超過した場合に超過分の20%を受け取るキャリードインタレストである。第三に、ファンド投資と並行して行うプリンシパル投資からのキャピタルゲインや配当である。2025年12月期には、投資先の上場や株式売却によりキャリードインタレストが実現し、収益に貢献した。

388億円から1,200億円へ拡大したファンド規模

設立以来、インテグラルは累計で複数のファンドを組成してきた。2008年に組成した1号ファンドの出資金は112億円だったが、2013年の2号ファンドで398億円、2016年の3号ファンドで630億円、2020年の4号ファンドで681億円と拡大し、2024年1月には5号ファンドで出資金1,200億円を達成した。この伸びは、国内中堅企業の事業承継や非公開化(MBO)、カーブアウトの需要増加を捉えたものである。2025年12月期のAUM(運用資産残高)は5,765億円、うち管理報酬の対象となるFee-Earning AUMは3,789億円に上る。プリンシパル投資の公正価値は435億円で、取得原価97億円に対して大幅な含み益となっている。

不動産投資とグローバルテックへの事業拡大

PE投資に加え、インテグラルは2024年9月にインテグラル・リアルエステート株式会社を設立し、不動産投資事業を開始した。2025年12月までに24物件を取得し、取得総額は400億円超に達する。同事業はバリューアッド戦略(リノベーションやコンバージョンによる付加価値向上)を掲げ、オフィス、住宅、ホテルなど多様なアセットに投資する。2025年12月期の不動産投資事業の収益は258百万円だが、まだセグメント損失52百万円と初期段階である。さらに2025年3月には、アジアのグロース投資を行うGranite Asia Capital Pte. Ltd.と共同でGranite Integral Capital Pte. Ltd.を設立、米国Touring Capital LLCとのアライアンスも開始し、グローバルテック・グロース投資事業を始動した。

業界の中での役割は中堅中小企業への成長資金供給と経営支援を担うプライベートエクイティファンド運営会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
137億円
営業利益
93億円
営業利益率
67.9%
純利益
61億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01未公開企業(中堅中小)主力

主に未公開株式会社を対象にPEファンドを組成・運用し、GPとして管理報酬を得る。投資先には役員派遣を含む常駐型のハンズオン支援(i-Engine)を提供し、企業価値向上を図る。Exitは株式上場やトレードセール等。

常駐型のハンズオン支援(i-Engine)は国内のPEファンドとしては稀

主な製品・サービス2
PE投資ファンド運用
中堅中小企業への投資を目的としたファンドを組成し、GPとして運用。管理報酬やキャリードインタレストを得る。
経営コンサルティング
投資先企業への経営・財務に関するコンサルティング業務。

02不動産(オフィス・住宅・商業・ホテル・物流)準主力

国内の多様な不動産アセットに投資するバリューアッド型ファンドを組成・運用。リノベーションやコンバージョンなどで付加価値を高め売却する。GPとして管理報酬とキャリードインタレストを得る。

一任勘定型バリューアッドファンドを運用するGPは国内では稀

主な製品・サービス1
不動産投資ファンド運用
既存不動産のバリューアッド投資を行うファンドの運用。

03グロース企業(日本・アジア・米国)副次

2025年3月より開始したグロース投資事業。日本・アジア・米国の成長企業に投資し、経営支援を行う。アジアではGranite Asia Capitalと共同でファンドを、米国ではTouring Capitalとアライアンスを開始。

製品と技術

プリンシパル投資と常駐型ハンズオン支援「i-Engine」

インテグラルのPE投資事業の特徴は、ファンド投資と並行して自己資金によるプリンシパル投資を実施し、長期コミットメントを示す点にある。プリンシパル投資の投資期間はファンド投資よりも長く設定し、案件ごとにファンド投資額とプリンシパル投資額の合計の3%以上34%以下(全投資先の合計で20%以内)を自己資金で拠出する。これにより、投資先の経営者やオーナーからの信頼を得やすくしている。また、投資後は「i-Engine」と呼ぶ常駐型の経営支援を提供する。投資プロフェッショナルを投資実行からExitまで投資先企業に常駐させ、経営・財務・オペレーションの課題解決を直接支援する。この手法は国内PEファンドでは稀であり、企業価値向上の原動力となっている。2025年12月期のプリンシパル投資の公正価値は435億円(取得原価97億円)で、含み益を計上している。

事業承継・MBO・カーブアウトに対応する投資戦略

インテグラルは、日本のPE投資市場において増加する多様な投資機会に対応している。第一に事業承継——後継者不在に直面する中堅企業に対し、長期保有を前提とした資本提供と経営支援を行う。第二に非公開化(MBO)——上場メリットを再検討する企業に対して、アクティビストからの影響を遮断する非公開化を提案する。第三にカーブアウト——大企業が選択と集中で切り離す事業を独立企業体として取得し、スタンドアロン化を支援する。これらの案件を獲得するため、独立系ファンドであることとプリンシパル投資による長期コミットメントを強みとしている。実際、2025年12月期には5号ファンドで旭化成メディカルやゴルフダイジェスト・オンライン(MBO)、エクストリンクホールディングスなどに資本参画した。

バリューアッド不動産ファンドの希少性

不動産投資事業では、既存不動産の価値を高めるバリューアッド型ファンド(不動産1号ファンド)を運用する。具体的には、オフィスビルのホテルへのコンバージョン、住宅物件の共用部・専有部のリノベーション、オフィスの機能更新などを行う。建築費高騰で新築供給が抑制される中、バリューアッド投資の重要性が増している。国内で一任勘定型のバリューアッドファンドを運用するGPは限られており、差別化要因となっている。また、事業会社が保有する未証券化不動産(国内不動産の約8割)にアプローチするため、PE投資チームと連携し、中堅・大企業とのネットワークを活用して投資機会を掘り起こす。2025年12月期までに東京都内や福岡などで24物件を取得、取得総額は400億円超。2025年12月期の収益は258百万円で、一部物件の売却による公正価値増加も寄与した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 未公開企業(中堅中小)常駐型のハンズオン支援(i-Engine)は国内のPEファンドとしては稀
  • 不動産(オフィス・住宅・商業・ホテル・物流)一任勘定型バリューアッドファンドを運用するGPは国内では稀

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

プライベートエクイティ特化型、業績変動大

証券業界に分類されるが、実態はプライベートエクイティ(PE)ファンド運用会社。同業のAIフュージョンキャピタルグループやFUNDINNOも類似ビジネスを展開。2024/12期は売上高312億円、営業利益率83%と過去最高だったが、2025/12期は売上高137億円に減少見込みで、投資タイミングにより業績が大きく変動。エグジットによる収益認識が主であり、四半期毎のブレが大きい。

強み

  • 運用報酬と成功報酬により営業利益率67〜83%と極めて高収益。
  • 2024/12期に大型エグジットがあり、売上高が急増するキャッシュ創出力。
  • PEファンドとして上場している企業は少なく、独自のポジションを確立。
  • M&Aや企業再生に精通し、投資先企業のバリューアップに強み。

課題

  • エグジット時期に依存し、2025/12期は売上高が半減する見通し。
  • 少数の大型案件が業績に大きく影響し、分散が効きにくい。
  • 同業のAIフュージョンなどが成長しており、ファンド調達競争が激しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券、商品先物取引業の時価総額近傍。太字がインテグラル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17148FPG1,414億円9.2倍
27172ジャパンインベストメントアドバイザー1,278億円10.4倍
38595ジャフコ グループ1,247億円18.6倍
48707岩井コスモホールディングス1,137億円10.2倍
58739スパークス・グループ1,076億円16.1倍
65842インテグラル1,016億円7.7倍
78613丸三証券863億円17.0倍
88708アイザワ証券グループ698億円20.0倍
98624いちよし証券628億円12.1倍
108706極東証券624億円12.7倍
118622水戸証券617億円18.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

東京都千代田区で設立された2006年

インテグラル株式会社は2006年1月、東京都千代田区内幸町一丁目1番7号に設立された。社名は「積分、積み重ね」を意味し、信頼関係と英知の積み重ねを理念とする。設立当初は貸金業者として東京都知事登録(2008年10月)を得ていたが、同年9月には第一号となるインテグラル1号投資事業有限責任組合を組成し、出資金112億円でPE投資事業を本格化させた。2007年には本店を丸の内一丁目11番1号へ移転し、首都圏のビジネス中心地に拠点を置いた。

金融商品取引業者登録と2号ファンド組成の2012~2013年

2012年1月、インテグラルはPEファンド運用会社としてインテグラル・パートナーズ株式会社を設立し、同年5月には金融商品取引業者(第二種業・投資助言・代理業)に関東財務局長登録(第2640号)を行った。これにより、ファンド運用と投資助言を兼業する体制を整えた。2013年8月には本店を丸の内二丁目1番1号へ移転。同年9月には2号ファンドとしてインテグラル2号投資事業有限責任組合を組成し、出資金は前号の3.5倍にあたる398億円に拡大した。ファンド規模の拡大は、中堅企業の事業承継需要の高まりを背景としている。

3号ファンド600億円突破とイノベーションファンドの組成

2016年10月、インテグラルは3号ファンド(インテグラル3号投資事業有限責任組合)を組成し、出資金は630億円に達した。同時期には、Innovation Alpha L.P.(出資金100億円)やInitiative Delta IV L.P.など、テーマ型のファンドも組成し、投資対象の多様化を進めた。2019年5月には本店を現在の所在地である丸の内一丁目9番2号に移転。この頃までに、インテグラルは国内PE市場で一定の地位を確立し、プリンシパル投資と常駐型ハンズオン支援(i-Engine)を差別化要因として打ち出した。

4号ファンドから5号ファンドへ、上場を経た急成長

2020年7月、4号ファンド(出資金681億円)と複数の補完ファンドを同時組成し、同年9月にはInitiative Delta IV L.P.(297億円)も組成した。2023年9月、東京証券取引所グロース市場に上場。上場後も資金調達力を活かし、2024年1月には5号ファンド(出資金1,200億円)をはじめ、Innovation Alpha V(400億円)、Initiative Delta V(500億円)、Infinity Gamma V(400億円)を相次いで組成。AUMは2023年12月期の2,250億円から2025年12月期には5,765億円へと倍増した。収益も2023年12月期の141億円から2024年12月期には312億円に急増したが、2025年12月期は137億円と減少した。

不動産投資とグローバルテック投資への多角化

2024年9月、インテグラルは不動産投資ファンドの運用会社としてインテグラル・リアルエステート株式会社を設立し、同年11月に不動産投資事業を開始した。続いて2025年3月には、グローバルテック・グロース投資ファンドの運用会社としてインテグラル・グローバルテック・パートナーズ株式会社を設立し、新たな事業領域に進出した。これらの動きは、PE投資で培った運用ノウハウを他のアセットクラスに応用する戦略である。2025年12月期には、不動産1号ファンドで24物件を取得し、グローバルテック分野ではアジアと米国のパートナーと連携して2件の投資を実行した。

年表23件を開く

2000年代

  • 2006年1月創業東京都千代田区内幸町一丁目1番7号にインテグラル株式会社を設立
  • 2007年1月本店を東京都千代田区内幸町一丁目1番7号から東京都千代田区丸の内一丁目11番1号に移転
  • 2008年9月インテグラル1号投資事業有限責任組合を組成(出資金112億円)(注1)
  • 2008年10月貸金業者 東京都知事(1)第31154号 登録

2010年代

  • 2012年1月創業国内PEファンドの運用会社として、インテグラル・パートナーズ株式会社を設立
  • 2012年5月金融商品取引業者(第二種業・投資助言・代理業)関東財務局長(金商)第2640号 登録
  • 2013年8月本店を東京都千代田区丸の内一丁目11番1号から東京都千代田区丸の内二丁目1番1号に移転
  • 2013年9月インテグラル2号投資事業有限責任組合を組成(出資金398億円)(注1)
  • 2014年8月Integral Fund Ⅱ (A) L.P.を組成(出資金44億円)(注1)
  • 2016年7月Innovation Alpha L.P.を組成(出資金100億円)(注1)
  • 2016年10月インテグラル3号投資事業有限責任組合を組成(出資金630億円)(注1)
  • 2019年5月本店を東京都千代田区丸の内二丁目1番1号から千代田区丸の内一丁目9番2号に移転

2020年代

  • 2020年7月Innovation Alpha Ⅳ L.P.を組成(出資金260億円)(注1)
  • 2020年7月インテグラル4号投資事業有限責任組合を組成(出資金681億円)(注1)
  • 2020年9月Initiative Delta Ⅳ L.P.を組成(出資金297億円)(注1)
  • 2023年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年1月インテグラル5号投資事業有限責任組合を組成(出資金1,200億円)(注1)
  • 2024年1月Innovation Alpha V L.P.を組成(400億円)(注1)
  • 2024年1月Initiative Delta V L.P.を組成(500億円)(注1)
  • 2024年3月Infinity Gamma V L.P.を組成(400億円)(注1)
  • 2024年9月創業不動産投資ファンドの運用会社として、インテグラル・リアルエステート株式会社を設立
  • 2024年11月不動産投資ファンド事業を開始
  • 2025年3月創業グローバルテック・グロース投資ファンドの運用会社として、インテグラル・グローバルテック・パートナーズ株式会社を設立、同ファンド事業を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    中堅企業へのPE投資と価値向上支援

    中堅企業に焦点を当て、独自ネットワークでソーシングの多様化を図り、プリンシパル投資併用で長期コミットメントを提示。投資後は常駐支援「i-Engine」を通じて経営管理機能の充足・改善を実践し、投資先の企業価値向上を図る。

  2. 02

    不動産のバリューアッド戦略

    既存不動産ストックにリノベーションやコンバージョンを施しキャッシュフローを最大化するバリューアッド戦略を中核に据える。PE投資で培ったネットワークを活用し事業会社保有の未証券化物件など「隠れた価値」を持つアセットへの投資機会を創出する。

  3. 03

    マルチアセット化と地域拡大によるAUM成長

    PE・不動産に加え、グロース、インフラ、クレジット等へのファンド組成・運用を目指す。アセットクラス間の利益相反を管理しつつ、グループ全体の最適な資金配分によりAUMの中長期的拡大を図る。

  4. 04

    プロフェッショナル人材の確保・育成

    人的資本強化のため「One Teamで英知を結集する」を掲げ、OJT中心の「インテグラル道場」や社内データベース「i-Source」で早期育成と定着を推進。インターンシップ採用や中途採用を積極的に行い、多様性を促進する。

  5. 05

    DX推進・AI活用の強化

    DX推進とAI活用を経営上の重要課題と位置づけ、新規投資の提案活動、投資検討プロセス、社内管理業務などでAIを積極的に活用する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で98人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は2,136万円で、2期前と比べて+28.8%平均年齢は39.5歳、平均勤続年数は4.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年12月1,65838.04.771
2024年12月2,57839.04.88231,707
2025年12月2,13639.54.9989,490

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社60(国内 36 / 海外 24、うち連結子会社 39) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区160百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    インテグラル・パートナーズ株式会社(注)2
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    インテグラル投資 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    インテグラル投資 アルファ株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    インテグラルTeam 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    イーストパートナーズ 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SDRS1インテグラル 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SDRS2インテグラル 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Northインテグラル1 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Northインテグラル2 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Tokyo-1GP 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Tokyo-2GP 株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Ringインテグラル1株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社48社を開く
  • Ringインテグラル2株式会社東京都千代田区100%
  • Atagoインテグラル1株式会社東京都千代田区100%
  • Atagoインテグラル2株式会社東京都千代田区100%
  • Integral Partners (Cayman) II(A) LimitedCayman Islands100%
  • Innovation Partners Alpha LimitedCayman Islands100%
  • Innovation Partners Alpha IV Ltd.Cayman Islands100%
  • Initiative Partners Delta IV Ltd.Cayman Islands100%
  • Innovation Partners Alpha V Ltd.Cayman Islands100%
  • Initiative Partners Delta V Ltd.Cayman Islands100%
  • Infinity Partners Gamma V Ltd.Cayman Islands100%
  • IAT Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • West Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • IA SDRS Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • IA North Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • ID North Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • Tokyo-3 GP Ltd.Cayman Islands100%
  • Tokyo-4 GP Ltd.Cayman Islands100%
  • IA Ring Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • IB Ring Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • ID Ring Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • IG Ring Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • IA Atago Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • ID Atago Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • IG Atago Partners Ltd.Cayman Islands100%
  • インテグラル・リアルエステート株式会社東京都千代田区89%
  • インテグラル・グローバルテック・パートナーズ株式会社東京都千代田区100%
  • Innovation Globaltech Partners Alpha GP LtdCayman Islands100%
  • インテグラル・ブランズ株式会社東京都千代田区100%
  • 株式会社ヨウジヤマモト(注)2東京都品川区88%
  • イトキン株式会社(注)2東京都渋谷区100%
  • インテグラル2号GP 投資事業有限責任組合東京都千代田区66%
  • インテグラル3号GP 投資事業有限責任組合東京都千代田区78%
  • インテグラル4号GP 投資事業有限責任組合東京都千代田区43%
  • インテグラル5号GP 投資事業有限責任組合東京都千代田区37%
  • ICT5投資事業組合東京都千代田区70%
  • Innovation Alpha Ⅳ Special L.P.Cayman Islands77%
  • SDRS1 投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • SDRSインテグラル1 投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • North1 投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • Northインテグラル1 投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • TCS-1 投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • Ring1 投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • Ringインテグラル1 投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • Atago1投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • Atagoインテグラル1投資事業有限責任組合東京都千代田区100%
  • インテグラル・リアルエステート1号役職員投資事業有限責任組合東京都千代田区36%
  • インテグラル・リアルエステート1号投資事業有限責任組合東京都千代田区67%
  • Innovation GlobalTech Partners Alpha LPCayman Islands100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は137億円営業利益93億円前期と比べると減収減益で、売上が-56.1%、利益が-64.2%。

売上高
-56.1%
137億円
営業利益
-64.2%
93億円
純利益
-66.3%
61億円
営業利益率
67.9%
前期比 -15.5%pt

四半期の推移

8期分

直近は2026年2Qで、営業収益は157億円、営業利益は127億円。前年の2025年2Qと比べると、営業収益は+214.0%、営業利益は+337.9%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q765369.737
2023年4Q6539
2024年1Q503774.025
2024年2Q473166.022
2024年4Q21519289.3134
2025年2Q502958.017
2025年4Q876473.644
2026年2Q15712780.988

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年12月期からの7期で、営業収益は10億円から137億円へ13.7倍に増えた。直近期の営業利益率は67.9%。

決算期営業収益億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2019年12月10−2−2
2020年12月1222
2021年12月391712
2022年12月542920
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年12月14110976
不動産投資ファンドの運用会社として、インテグラル・リアルエステート株式会社を設立
2024年12月31226026083.3181
グローバルテック・グロース投資ファンドの運用会社として、インテグラル・グローバルテック・パートナーズ株式会社を設立、同ファンド事業を開始
2025年12月137939367.961

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

営業収益137億円のうち、営業利益として残るのは93億円67.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は61億円、売上の44.5%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金32.1%44億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益67.9%93億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+48.3pt
67.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+25.1pt
44.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.2pt
10.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが−14億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−15億円期末の手元現金は193億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2021年12月−1702023
2022年12月40−423
2023年12月560110189
2024年12月58−1−25221
2025年12月−14−1−14193

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は833億円。このうち返さなくてよい自己資本が624億円で、自己資本比率は74.9%(業種中央値34.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月96336334.3
2020年12月99415841.3
2021年12月32117414754.0
2022年12月34919415555.6
2023年12月56339916470.8
2024年12月79157621472.9
2025年12月83362420974.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
193億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
483億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
209億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率37社中1位あたり、逆に低いのは配当利回り37社中34位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.1%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
67.9%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.9%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率下位前期からの売上の伸び
-56.1%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 4.3%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,906で、1年前と比べて-20.7%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥2,906-3.0%1ヶ月+0.2%1年-20.7%時価総額1,016億円
過去52週の値幅
安値¥2,686高値¥4,125

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.7倍
PBR1.40倍
配当利回り1.27%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+5.3%上昇。52週高値4395円から約34%低い水準からの反発。25日線(2838円)を上回り、75日線(3180円)や200日線(3288円)は依然上方。RSIは53.8と中立。7/27に163,200株の出来高を記録し、その後も高水準。週足では底打ちの兆しが見える。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PERは16.8倍と業界平均12.3倍を上回り割高感があるが、PBR1.44倍は平均1.40倍とほぼ同水準。ROE10.1%は良好だが、市況依存で業績が大きく振れる証券業種であるため、予想PERが不確実。配当利回り1.28%は平均4.41%を大幅に下回り、収益源としての魅力は薄い。現状はほぼ妥当な評価と考える。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.7倍14.3倍
PBR1.40倍1.43倍
ROE10.1%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2024年12月期は売上312億円、営業利益260億円と急拡大。一方、2025年12月期は売上137億円、営業利益93億円と大幅減益見通し。強気派は大型ファンドの成功と運用資産残高の拡大による成長持続を期待。弱気派は収益の不安定性とExitタイミングへの依存度の高さを問題視。

プラスに働く材料7
  • 過去最高益の実績

    2024年は売上・利益ともに過去最高、運用能力の高さを証明。

  • 運用資産残高の拡大

    新規ファンド組成で今後も安定的な管理報酬が期待。

  • 独立系としての機動性

    大手系列に属さず、柔軟な投資判断が可能。

  • 2024/12期収益急増の反動減一巡、2026年回復期待2026年下期影響

    営業利益260→93億円と大幅減も、2026年は事業拡大再開見込む

  • PBR1.44倍と適正水準、ROE10%超で資本効率良好継続影響

    ROE10.1%は資本コスト上回り、PBR1倍超も妥当

  • 海外投資家比率16.6%、成長期待で買い戻し継続影響

    外人保有率高く、業績回復時は買い需要

  • 株価年初来-17%下落、割安感台頭不定影響

    下落後のリバウンド期待、バリュエーション調整進む

マイナスに働く材料7
  • 収益のボラティリティ

    売上が年によって大きく変動し、予測困難なビジネスモデル。

  • Exit環境の不透明感

    市場環境悪化で投資先の売却が遅れ、収益計上が先送りに。

  • 競争激化

    国内PE市場への新規参入が増え、投資機会の獲得競争が激化。

  • 2025/12期営業利益93億円と前期比-64%減益2025年12月期決算影響

    営業利益260→93億円、収益急減で株価下押し

  • 売上高312→137億円、事業規模縮小継続影響

    売上高半減、収益基盤弱体化

  • 純利益181→61億円と大幅減、配当減額リスク2026年影響

    配当利回り1.28%も減配懸念

  • 業績のボラティリティ高く、信用リスク継続影響

    収益が案件依存で不安定、予測困難

次の決算で確かめる点
運用資産残高(AUM)
将来の管理報酬の基盤であり、成長性の指標。
実現済みキャリードインタレスト
Exitによる収益実績を示し、収益の質を測る。
営業利益率
高収益体質の維持を確認する重要指標、急変に注意。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり37で、前期から+8.8%いまの株価に対する利回りは1.27%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥37
1株あたり
配当利回り
1.27%
いまの株価に対して
配当性向
29.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年12月349.6
2025年12月378.829.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥37

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,083人。区分でいちばん多いのは個人・その他79.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.3%を占め、残る96.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他81.479.879.3
外国法人15.817.416.6
金融機関1.52.03.1
自己株式5.23.52.7
証券会社0.90.30.8
事業法人0.40.40.2
外国人個人0.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山本礼二郎27.84
02佐山展生23.22
03水谷謙作7.72
04辺見芳弘6.08
05State Street Bank And Trust Company 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.58
06仲田真紀子1.14
07長谷川聡子1.14
08後藤英恒1.14
09山崎壯1.14
10西岡成浩1.14

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+384%、1株純資産は7期で+47%。直近期のROEは10.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年12月−631,252
2020年12月581,5324.2
2021年12月446497.0
2022年12月7571311.0
2023年12月2621,20325.610.1
2024年12月5451,70737.18.09.6
2025年12月1791,83410.118.529.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

21名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は21名。2025/12期の役員報酬は総額368百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本礼二郎代表取締役 パートナー659,737,000
辺見芳弘取締役 パートナー682,126,000
水谷謙作取締役 パートナー522,700,000
仲田真紀子取締役 パートナー52400,398
竹内弘高社外取締役79300,000
冨田勝社外取締役68
櫛田正昭社外取締役(常勤監査等委員)8325,000
三橋優隆社外取締役(監査等委員)681,000
菊地伸社外取締役(監査等委員)66
佐山展生パートナー
長谷川聡子パートナー
後藤英恒パートナー
残りの役員9名を開く
氏名役職年齢
山崎壯パートナー
西岡成浩パートナー
澄川恭章CFO&コントローラー
江村峻徳代表取締役パートナー
中井宏典代表取締役パートナー
中原健佑代表取締役パートナー
住谷智弘代表取締役パートナー
Chee Kong Choun代表取締役
山﨑保継補欠取締役65

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)625625643
監査等委員4444411
社外取締役4444411
取締役(社内)2242412

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,923字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社50社及び公正価値で評価している子会社56社により構成されております(2025年12月31日時点)。 当社グループは設立以来、経営理念である「Trusted Investor=信頼できる資本家」を目指し、世界に通用する日本型企業改革、すなわち資本家たるファンドと経営者が強い信頼関係の下に協力し合う変革の実現に貢献することをミッションとして、PE投資事業を行ってまいりました。 日本と世界の産業へ貢献できる領域を広げるため、PE以外への投資対象の拡大も進めてきており、新たなアセットクラスとして、2024年11月より不動産投資事業、2025年3月よりグローバルテック・グロース投資事業を開始しております。 報告セグメントである「PE投資事業」及び「不動産投資事業」の主な事業内容を以下に記載しております。 報告セグメント名   事業内容   各事業における 主なグループ会社名   収益 (2025年12月期) PE投資事業   ・PE投資事業 ・PE投資に付随する経営及び財務に関するコンサルティング業務   インテグラル・パートナーズ株式会社   13,335百万円 不動産投資事業   ・不動産投資事業 ・不動産投資に関する助言・代理業務   インテグラル・リアルエステート株式会社   258百万円 ※グローバルテック・グロース投資事業は、当社グループ全体に占める事業規模が小さいため、報告セグメントとはしておりません。 (1) PE投資事業 PE投資事業では、主に未公開株式会社への投資を目的として、ファンドを組成・運用しております。当社グループは、GPとしてPE投資ファンドの運用を行い、管理報酬を得るとともに、投資先企業への経営支援等を提供し、その経営に積極的に関与することで企業価値を高め、株式上場やトレードセール等のExitを図ることによって投資の成果であるキャピタルゲインや、ファンドの業績に応じて当社グループが受け取る分配であるキャリードインタレストを得ております。また、当社グループは、一定のルールの下にPE投資ファンドを通じての投資と併せてプリンシパル投資も行うことにより、収益機会の拡大を図っております。 当社のPE投資事業における特徴は以下のとおりです。 ①プリンシパル投資 PE投資ファンドによる投資は、中堅中小企業の経営者から短期間での売却を企図した投資とみられて嫌気されることもあり、当社グループはこの状況を改善するため、ファンド投資(LP投資家から集めてきたファンド資金によるファンド経由の投資)と並行してプリンシパル投資(当社グループの自己資金による投資)を行っております。新規投資の実行にあたり、プリンシパル投資部分の投資期間を、ファンド投資部分の投資期間よりも長期に設定することにより、投資先企業の経営者やオーナーに対して、当社グループが安定株主として、より長期のコミットメントを示すことを企図しております。具体的には、ファンドによる投資先企業に対する投資(ファンド投資の原資となるファンド資金には、原則として2%相当の当社グループによるGP出資が含まれます。)に加えて、プリンシパル投資として、ファンド投資に係る投資額及びプリンシパル投資に係る投資額の合計額の一定割合(案件ごとに3%以上34%以下。また当該ファンドシリーズの全投資先に対するプリンシパル投資の総額はファンド投資及びプリンシパル投資による投資総額の20%以下。)を当社グループの自己資金により投資先企業に対して投資するものです。 ②常駐型のハンズオンによる経営支援(i-Engine) 中堅企業の経営資源は一般的に限られており、多くの場合、人的・資金的な投資の不足や全体的なマネジメント力の不足などの制約に直面しており、経営・オペレーションの方法を改善するために具体的な業務支援を求めております。当社グループは、このように中堅企業が経営上のリソースの不足という問題を抱えていること自体が、当社グループによる価値創造の重要な機会となり得ると考えております。経営上のリソース不足に起因する課題の解決手段として、当社グループの投資プロフェッショナルを派遣し、当該課題の解決を図る機能を投資先に提供しております(i-Engineと呼称)。投資先企業の経営に直接参画するハンズオン型のファンドは珍しくないものの、当社のように役員派遣だけでなく、実務スタッフとして多様なバックグラウンドを持つ投資プロフェッショナルを投資実行後からExitまで、投資先企業に常駐させる手法を取るPE投資ファンドは稀であると認識しております。 ③幅広い投資機会への対応力 国内のPE投資市場では、中堅中小企業における事業承継ニーズの高まりや、上場企業を中心とした企業改革への意識強化を背景に、良好な投資機会が増加していると認識しています。このような環境において、当社は、事業承継、非公開化(MBO)、非中核事業のカーブアウト等、様々な投資案件に対応して新規投資の機会を獲得しています。 a. 事業承継 日本の多くの中小企業が後継者不在の状況に直面しております。事業承継を課題とする多くの企業で経営資源の充実や経営権変更による支援が必要となりますが、このような企業は長期的視点を持つパートナーを求めていることが多く、当社グループが独立系のPE投資ファンドであることや、当社グループによるファンド投資とプリンシパル投資を組み合わせた長期的投資のアプローチは、これまで投資を行ってきた投資先企業の経営者から高く評価されています。 b. 非公開化(MBO:Management Buy-out) 一部の中堅上場企業においては、上場維持によるメリットと、アクティビスト等の外部株主からの影響を遮断することによる経営の自由化等のメリットを比較し、上場の是非を検討する場合があります。このような環境下で、上場意義の見直しに至り、戦略的に非公開化の可能性を求めている企業が増加しておりますが、PE投資ファンドは非上場化の有効なパートナーとしての立場を期待されており、当社グループはこのようなニーズにも対応しております。 c. カーブアウト 大企業による集中と選択の中で、カーブアウト(事業の一部売却)を図る場合があります。当社グループが当該事業を取得の上、独立企業体としての企業運営(スタンドアロン化)を含む経営サポートを行うことで、売主である企業及びカーブアウトされた企業双方にとって望ましい企業価値の最大化に寄与できるものと考えております。 (2) 不動産投資事業 不動産投資事業では、日本国内の多種多様なアセットに投資を行うファンドを組成・運用しております。PE投資事業と同様に、GPとしてファンド運営の対価として管理報酬を得るとともに、既存アセットにリノベーション(修繕)やコンバージョン(用途変更)などの施策を講じてアセットの価値を高めて売却することにより、キャピタルゲインやファンドの運用成績に基づくキャリードインタレストも受領することが可能です。 当社の不動産投資事業における特徴は以下のとおりです。 ①多様なアセットへの投資経験を有するプロフェッショナル 当社グループの不動産投資事業を担う投資プロフェッショナルは、多様なバックグラウンドを有しており、オフィス、住宅、商業施設、ホテル、物流センターなど、あらゆるアセットにおける投資・運用経験を有しています 。過去に築き上げた広範なネットワークとノウハウを活用して投資機会を獲得するとともに、各アセットの不動産価値やキャッシュフローを最大化するための適切な戦略を実行することができます。 ②バリューアッドファンドの希少性 当社グループが運用するファンドは、既存不動産の付加価値を高めるバリューアッド型のファンドになります。バリューアッドとは、既存の不動産に対して、リノベーション(大規模修繕)やコンバージョン(用途変更)などを講じることで、不動産価値自体を向上させるとともにキャッシュフローの最大化を図る戦略であり、具体的には下記のような施策を行います。 ・コンバージョン: オフィスビルをホテルへ改修するなどの用途変更 ・住宅物件のリノベーション: 共用部の利便性向上や専有部のデザイン向上に向けた回収 ・オフィスのリノベーション: 既存のオフィスビルを現代のニーズに合わせた機能的な空間へ改修 建築費の高騰等により新築物件の供給が抑制され、建築着工面積が減少傾向にある中、バリューアッド投資の重要性が相対的に高まっています。また一任勘定型のバリューアッドファンドを運用するGPは国内では稀であると認識しており、投資機会及びLP投資家からの資金調達の機会において、差別化の要因となるものと認識しております。 ③事業会社が保有する不動産へのアプローチ 日本国内の不動産の約8割以上は、REIT等で証券化されていない事業会社が保有する物件であり、隠れた価値を有する多数のアセットが存在しています。当社グループでは、PE投資事業とも協業しながら、当社グループが有する中堅・大企業とのネットワークを活用し、事業会社の保有不動産の有効活用・売却に関する提案などを通じて、新たな投資機会を掘り起こすことが可能です。 (3) その他の事業 2025年3月より、新たな事業としてグローバルテック・グロース投資事業を開始しており、今後は日本・アジア・米国等のグロース企業への投資及び経営支援を行っていく予定です。2025年12月期では、アジア地域でグロース投資事業を展開しているGranite Asia Capital Pte. Ltd.と共同でGranite Integral Capital Pte. Ltd.を設立し、日本を含むアジア地域におけるグロース投資及び同ファンドGranite Integral Investmentsの運営事業を開始いたしました。さらに、米国においてソフトウエア・AI関連スタートアップ企業への投資を行うTouring Capital LLCとのアライアンスも開始いたしました。2025年12月期には2件の新規投資実行を行っております。 [収益の概要] PE投資事業及び不動産投資事業における主な収益は以下のとおりです。 (1) リカーリング収益(管理報酬・経営支援料) GPとしてファンドの運用を行うことに対する対価として、ファンドの投資残高又は出資約束金額に対する一定の割合(1.85%~2.0%/年)の管理報酬を受領することができます。 PE投資事業においては、当社の役職員が投資先に常駐して経営支援活動を行うことに対する対価として、投資先企業から経営支援料も受領しております。 リカーリング収益は、安定的に受領することができる報酬であり、当社グループ全体の収益の基盤となっています。 (2) キャリードインタレスト キャリードインタレストは、ファンドのリターンのうち、当社がGPとして分配を受けることができるものであり、ファンドが稼得した収益(投資先企業の株式及び投資アセットの譲渡対価等)から投資額及び組合費用(管理報酬及びファンド運営にかかる専門家費用等)等を除いたファンドにおける利益がハードルレート(出資履行金額に対して年率8%)を超過した際に、それまでのファンド利益累計額の20%を受領(ただし、役職員によるGP出資分を除く。)することができます。 (3) プリンシパル投資による収益 PE投資事業では、ファンド投資を実行する際に、一定のルールの下、当社グループの自己資金によるプリンシパル投資も行っております。ファンド投資と同様に、四半期ごとの公正価値の評価額の変動及びExit時の売却益の実現を収益として計上することができます。 [PE投資事業及び不動産投資事業における事業系統図]
経営方針・対処すべき課題6,255字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 以下の文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営理念 当社グループの経営理念は以下のとおりであり、PE投資事業において実践しております。 「積分、積み重ね」を意味する社名インテグラルは、「ハートのある信頼関係と最高の英知の積み重ね」の象徴であります。その積み重ねの結果、経営理念である『Trusted Investor=信頼できる資本家』として、世界に通用する日本型企業改革、すなわち資本家たるファンドと経営者が強い信頼の下に協力し合う変革の実現に貢献することをミッションとしております。 21世紀、日本企業が大きな改革を進めていくには、資本家と経営者が、お互いに深く信頼し合うことが必要不可欠であります。歴史を振り返ってみても、産業革命、明治維新、戦後の高度経済成長等、経済社会の大きな変革期には、必ずと言って良いほど、資本家(キャピタル)と経営者(イノベーター)が強い信頼関係の下、共通の目標を持ち、時代の変化に立ち向かい続けることで、企業を発展に導いてきております。 グローバル資本主義の進化、グローバル競争の激化、人口構造の変化、社会貢献の必要性等、日本企業の経営を取り巻く環境がよりチャレンジングになる中、当社は、下記3つの行動規範を掲げて活動しております。 ① ハートのある信頼関係を事業すべての基礎とします。 企業は人です。信頼関係があれば、企業は潜在能力を最大限に発揮して発展できると考えております。 ② 長期的な企業価値の向上を愚直に追求します。 同じ目線に立ち、時間をかけて挑戦し続ける事で改革を着実に進めるよう行動します。 ③ 最高の英知を結集し、「新しい何か」の創造に挑戦します。 『業界並』では競争に勝てません。革新への積極果敢なチャレンジをサポートします。 当社グループは、投資先の経営陣との信頼関係を礎にし、長期的視野に立ってエクイティ投資を行うことを標榜しております。投資後は『経営陣と同じ目線・時間軸』をもって投資先企業とともに歩み、企業価値向上に向けて経営・財務の両面でのサポートを行ってまいります。 不動産投資事業においては、上記の経営理念の下で当該事業における理念を以下のとおり定めています。 私たちが生活をするうえで「不動産」との関わりは不可欠となっています。人々が社会生活を営む場であり、産業の基盤でもある不動産領域において、私たちはサステナブルなサイクルを次の世代に繋いでいくために、社会と地域に寄り添い、未来を見据えた投資活動を行っていきます。 社会の変化を的確に捉え、不動産の隠れた価値を引き出し、最適な形に生まれ変わらせることで、都市の未来を創造する「Trusted Investor」を目指し、下記3つの行動規範を掲げて活動しております。 ① ハートのある信頼関係を事業すべての基礎とします。 対象不動産にかかわる全ての方たちとのハートのある信頼関係を大切にし、育み、積み重ねていくことを目指します。 ② 次の世代に繋げていく価値を追求します。 社会と地域の未来を見据え、サステナブルな投資サイクルを推進していくための第一歩を担い、次の世代に繋げる責任のある投資活動を行います。 ③ 最高の英知を結集し、未来を創造します。 豊かな経験と柔軟な感性により生み出される最高の英知を結集し、対象不動産の隠れた価値を引き出し、都市と人々の暮らしに最適な形へ再生し、未来を創造します。 (2)目標とする重要な経営指標 当社グループは、PE投資事業、不動産投資事業及びグローバルテック・グロース投資事業の各アセットクラスにおいて、投資先企業及び投資アセットの価値を増大させることによって、AUM(Assets under management:運用資産残高)を中長期的に拡大させること、キャリードインタレストの最大化を図っていくこと及びプリンシパル投資のFV(Fair Value:公正価値、適正価格)を継続的に成長させることを目指しております。 (単位:億円) 2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 AUM(運用資産残高)(注)1   2,250   2,885   5,765 Fee-Earning AUM(注)2   1,797   1,645   3,789 プリンシパル投資のFV   327   381   435 プリンシパル投資の取得原価(注)3   82   70   97 ファンド投資のFV(注)4   2,244   2,878   3,609 未実現キャリードインタレスト(注)5 2号ファンドシリーズ   20   6   10 3号ファンドシリーズ   144   80   165 4号ファンドシリーズ   53   150   176 UCAT(税引後未実現キャリードインタレスト)(注)6   151   164   240 経済収益ベース純資産(注)7   549   740   864 (注)1.投資期間中のファンド又は投資期間の定めのないファンドは、出資約束金額又は投資ポートフォリオ及び投資アセットのFVのいずれか大きい金額により、投資期間終了後のファンドは投資ポートフォリオのFVにより集計しております。またAUM(運用資産残高)は、当社が管理報酬を受領するファンドのみを対象としており、PE投資事業の個別案件で共同投資家が出資を行っているものの当社が管理報酬を受領しないファンドは対象外としています。また、2023年12月期及び2024年12月期において、投資期間中のファンドであった4号ファンドシリーズは出資約束金額をAUMの集計対象としておりましたが、同期間における投資ポートフォリオのFVが出資約束金額を超過していたため、2023年12月期及び2024年12月期のAUMを修正しております。なお、2025年12月期より不動産1号ファンドの金額も集計に含めています。 2.Fee-Earning AUMは、ファンドの管理報酬の計算基礎となる運用資産残高であり、投資期間中のファンド又は投資期間の定めのないファンドは出資約束金額により、投資期間終了後のファンドは投資ポートフォリオの取得原価残高により集計しております。また、出資約束金額及び取得原価残高には、2%相当の当社グループによるGP出資に係る金額が含まれますが、当該金額はFee-Earnings AUMの集計から除外しております。2023年12月期及び2024年12月期は当該GP出資に係る金額を除外した数値へ修正しております。なお、2025年12月期より不動産1号ファンドの金額も集計に含めています。 3.プリンシパル投資の取得原価は、株式及び債券についてはIFRS会計基準に基づく取得原価、ファンド出資金については、出資履行金額から出資の返還として分配された金額及び部分Exitをした際の売却比率に応じた金額を控除した額により集計しております。 4.ファンド投資のFVは、PE投資事業及び不動産投資事業において、当社グループが運用するファンドが保有する投資ポートフォリオ及び投資アセットのFVを集計しております。なお、2025年12月期より不動産1号ファンドの金額も集計に含めています。 5.ファンドの未実現キャリードインタレストとは、当該期末時点で投資先企業をその時点のFVで売却したと仮定した場合に当社グループが受領することができると見込まれるキャリードインタレストの金額(当該期末時点での累計分配額と投資先企業の時価評価損益を純資産に合算した金額から出資履行金額を控除した金額に20%を乗じて、当該金額からGP出資割合分を除いた金額より既に実現しているキャリードインタレストを除外した金額)になります。なお、本表に掲載の未実現キャリードインタレストは、上述の計算により算出される未実現キャリードインタレストのうち、役職員によるGP出資分を除いた当社グループ取得見込み分です。 6.UCAT(Unrealized Carried Interest After Tax:税引後未実現キャリードインタレスト)とは、未実現キャリードインタレストから実効税率に基づく実現時の想定税金額を控除した金額になります。 7.経済収益ベース純資産とは、連結財政状態計算書の「親会社の所有者に帰属する持分合計」とUCATの合計金額であり、未実現キャリードインタレストが実現したと仮定した場合に想定される資本の金額になります。 (3)経営環境及び対処すべき課題 当社グループが対処すべき主要な課題は以下のとおりです。 ① PE投資事業における課題への対応 a. 良質なポートフォリオへの投資戦略 当社グループの戦略的投資により、良質なポートフォリオを積み上げていくことが、ファンドパフォーマンスの向上につながると考えております。中堅企業にフォーカスし、独自ネットワークによりソーシングの多様化を図り、豊富な投資形態で検討可能な案件数を増やしております。また、プリンシパル投資を加えたハイブリッド投資を実行することで、長期コミットメントの提示が可能となっております。これにより相対案件や入札案件における優位性、低価格での投資機会を創出しております。 b. 投資先価値向上の追求 当社グループは、自己資金をファンドに出資し、他の出資者とともにファンドからの収益を享受しています。長期に亘るファンドパフォーマンスの持続的な向上が、当社グループの最大の責務です。中堅企業向けPE投資において、戦略構築及び業務オペレーションでの価値創造のための実践的な支援が不可欠であると確信しております。当社グループは、中堅企業の大多数が事業改善のための日常的かつ実践的な支援を求めており、経営管理機能の充足、改善が重要な価値創造の機会になると考えております。そのため、当社グループの投資プロフェッショナルによる常駐支援であるi-Engineを通じた経営支援活動により、投資先企業の価値向上を図り、当社グループのファンドパフォーマンス向上に努めていきます。 c. 人材の確保、育成 当社グループでは、人的資本の強化に向けて「One Teamで英知を結集する」というコンセプトを掲げており、単なる投資家としてではなく事業の構想段階から経営に関与していく人材の育成を重視しています。当社グループでは、人材育成プログラムとして「インテグラル道場」という、OJTを中心に勉強会や事例検討会、知見交換会を開催し、その育成に取り組んでおります。Off JTとしては、「i-Source」(当社グループの教育プログラム)という社内独自のデータベースを導入し、これまでの案件で培ってきた社内のノウハウや、資料の共有を行っております。丁寧な採用戦略と独自の教育プログラムにより、早期人材育成と定着化を図っており、プロフェッショナル人材不足が投資事業のボトルネックになることがないようインターンシップからの採用や、中途採用を積極的に行っていきます。また、より良い投資判断・経営判断の実現のために人材の多様性を促進しております。 ② 不動産投資事業における課題への対応 a. バリューアッド戦略による良質な投資機会の創出 当社グループは、既存の不動産ストックに対してリノベーションやコンバージョン(用途変更)等の施策を講じ、物件のキャッシュフローを最大化させる「バリューアッド戦略」を中核としております。インフレ局面への移行や新築物件の供給抑制といった市場環境の変化を捉え、適切な資本投下により不動産の潜在的価値を引き出すことが重要であると考えております 。PE投資事業を通じて培った広範なネットワークや信頼関係を活用し、特に事業会社が保有する未証券化物件等の「隠れた価値」を有するアセットへアプローチすることで、当社グループ独自の投資機会を継続的に創出・蓄積してまいります。 b. 専門的知見に基づく不動産価値向上の追求 不動産1号ファンドの運用開始に伴い、投資アセットの着実な価値向上がファンドパフォーマンスの向上、ひいては当社グループの収益拡大に直結すると認識しております 。多様なアセットクラス(住宅、オフィス、ホテル等)において豊富な投資・運用経験を有するプロフェッショナルが、物件ごとに最適なバリューアップシナリオを策定・実行いたします 。また、テクノロジーやAIを活用した高度な物件管理・リーシング支援等を取り入れることで、変化するテナントニーズに即した付加価値を提供し、投資リターンの最大化に努めてまいります 。 c. 不動産投資プロフェッショナルの採用・育成 PE投資事業同様に、不動産投資事業においても、高度な専門性と倫理観を兼ね備えた投資プロフェッショナルの確保が不可欠です。ホテル、オフィス、レジデンス、物流施設等の各アセットタイプでの投資実行や、不動産運営・管理などのアセットマネジメントの経験を有する投資プロフェッショナル、またはファンド管理やコンプライアンスに精通した管理部門責任者など、不動産投資事業の更なる拡大に必要な人材の確保を進めます。 また、アセットクラスを超えて、当社グループ全体で知識・経験を共有しながらプロフェッショナル人材の育成を図っています。 ③ 長期的な成長機会の追求 当社グループは、設立から日本市場特有のニーズを正確に捉え、「世界に通用する日本型企業改革の実現」を目指し、ハイブリッド投資、i-Engine等、インテグラル特有の仕組みを確立し、日本市場においてユニークな存在としての地位を確立してまいりましたが、中長期的な成長戦略として、アセットクラス、展開地域の拡大を通じた更なるAUM成長を企図しております。2024年11月には不動産投資ファンド事業を開始いたしましたが、今後もグロース、インフラ、クレジット等への投資に向けたファンド組成・運用を目指していきます。また、マルチアセット化に伴うアセットクラス間での利益相反の恐れのある取引も将来的に想定されるため、経営管理機能の強化も図り、当該取引を慎重に取扱うとともに、当社グループとして最適な資金配分を行い、グループ全体の成長の最大化を図ってまいります。 ④ DX推進・AI活用 当社グループでは、DX推進及びAI活用は経営上の重要課題の一つと位置づけ、新規投資に係る提案活動、投資検討プロセス及び社内の管理業務等でAI活用を通じた積極的な業務効率化を図っています。また、IT領域に深い専門性を有するプロフェッショナルの採用も行い、当社グループのみならず、投資先におけるDX推進を支援できる体制を構築いたしました。また社内横断のプロジェクト室であるDX推進室を設置しており、投資先へ常駐している投資プロフェッショナルがDX推進室と連携しながら、投資先企業の個別の課題に応じたDX推進に係るハンズオン支援も行っています。テクノロジーの活用を当社グループ及び投資先企業の企業価値向上につなげるべく、今後もDX推進・AI活用へ積極的に取り組んでいきます。
事業等のリスク26,690字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び対策に努めてまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、原則として主たる事業であるPE投資事業と不動産投資事業について記載しております。 また、発生確度及びその影響度に関する評価は、現時点における当社の主観的判断に基づいており、発生確度が低いと評価するリスクが現実に発生しないことや、影響が低いと評価するリスクの影響が現実に低いことを保証するものではありません。 (1)当社グループの事業全体に係るリスクについて ① 経営環境について(発生確度:中、影響度:中) 当社グループは、主にLP投資家より資金を集めてファンドを組成し、そのファンドの運用を事業として行っております。PE投資事業では国内の非上場・上場企業へのエクイティ投資を行っており、不動産投資事業では、国内の様々な投資アセットを取得しております。ファンドのパフォーマンスは、市場の景気減速、為替レート・金利の変動、戦争や貿易摩擦などの地政学リスクの高まり、貿易・財政・税制・金融政策の変更やその可能性の予測、グローバル・サプライチェーンの変化などを含む経済・政治情勢に影響を受けます。 そこで、当社グループの運用するファンドでは、PE投資事業における投資対象業界や、不動産投資事業における投資対象アセットに制約を設けず、様々な企業・アセットに投資を行うことによりリスクの分散を図っております。また、PE投資ファンドにおいては、通常5年の期間をかけて投資ポートフォリオの組入れを行うため、時間的にも一定期間に亘る分散が行われることになり、当社グループの収益基盤へ与える影響を低減できるように努めております。 しかしながら、世界経済が不況に陥った場合には投資先企業の業績不振や投資アセットの収益性低下につながる可能性があり、また、経営環境の悪化や株式市場の悪化により投資候補先となる企業やアセットの数が減少する可能性や、投資先企業及び投資アセットの公正価値算定の前提となる業績、事業計画及び経営指標並びに株式の市場価格等が影響を受ける可能性があります。このような場合、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいては当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、PE投資事業では、上場企業における株主重視の姿勢やカーブアウト取引需要の増加、アクティビズムの増加、オーナー企業経営者の高齢化に伴う事業承継ニーズの高まりなどにより、日本のプライベートエクイティ市場の成長余地は大きいと考えております。しかしながら、日本の人口減少や上記傾向の変化により、日本経済や株式市場に悪影響を及ぼし、投資先企業の減少を招くなどして、日本のPE市場が当社グループの想定したように成長しない可能性があり、そのような場合、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいては当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② ファンドについて(発生確度:中、影響度:大) 当社グループは、主に当社グループが組成したPE投資ファンド及び不動産投資ファンドの資金を使って投資を行い、投資先企業の株式又は投資アセット等の取得を行います。ファンドの出資者とは、ファンドパフォーマンスの状況を含むファンド運用に係る情報を、当社グループ担当者による訪問その他の方法で定期的かつ必要に応じ随時提供すること等を通じて、信頼関係の醸成に努めております。また、金融機関等のいわゆる機関投資家等と当社グループ担当者が接触し、当社グループの投資活動に係る理解を深めてもらうこと等を通じて、潜在的なファンド出資者の開拓を行っております。さらに、当社グループにおいても、自らファンド出資を含む投資活動を継続するための自己資本の充実と財務基盤の強化に取り組んでおります。 しかしながら、こうした取り組みにもかかわらず、経済環境その他ファンド資金の募集に係る環境の悪化(海外の出資者については現地の法令による出資規制の強化なども含みます。)、ファンドパフォーマンスの低迷、及び当社グループが設定するファンド資金の募集条件や当社グループによるファンドの管理運営手法とファンド出資者のニーズとの乖離といった要因により、今後のファンド資金の募集においてファンド出資者から十分な資金を集めることができず、投資活動に支障をきたす可能性がある他、資金を集めることができた場合であっても、既存ファンドにおける募集条件よりも当社グループに不利な条件となる可能性があります。このような場合、ファンドから受領する管理報酬やキャリードインタレストが減少し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、組合契約では、投資期間を原則として5年間としており、当該期間中に投資先企業を選定し、投資を実行することが企図されるとともに、ファンドの存続期間を原則として10年間としており、当該期間中のExitが企図されております。このような投資期間及び存続期間の定め又は当該存続期間内に組合契約の定める解散事由の発生等により、投資実行及びExitのタイミングは制約される結果、より有利な時期の投資実行又はExitができず、投資リターンを損ない、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす潜在的な可能性があります。 ③ 法令・規制・制度について(発生確度:低、影響度:大) ファンドの運用活動は、種々の法的規制(会社法、独占禁止法、外為法、租税法、金融商品取引法、投資事業有限責任組合契約法、犯罪収益移転防止法、貸金業法、個人情報保護法、財務会計関連法令、マネー・ローンダリング対策関連法令、ケイマン諸島法規制等)及び自主規制機関による規制を受けることとなります。当社グループでは、専門の法律事務所と連携し、関係部署が業務に係る法的規制の導入・改廃に関する情報収集と対応を行っております。しかしながら、法的規制が及ぶことにより当社グループの活動が制限される場合及びこれらの規制との関係で費用が増加する場合があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでのコンプライアンスに係る情報は、コンプライアンスへの取り組み全般を統括するコンプライアンス推進委員会に集約されております。コンプライアンス推進委員会は、四半期に一度定例会を開催し、チーフ・コンプライアンス・オフィサーを中心に日常におけるコンプライアンスを推進し、その取り組みを支援・管理するとともに、内容の検討をしており、それを内部監査部門が監査しております。コンプライアンス推進委員会には常勤の監査等委員及び内部監査責任者がオブザーバーとして出席し、適時に情報共有がなされる体制とするとともに、監査等委員監査及び内部監査ではコンプライアンス違反がないことを定期的に確認しています。これらに加えて、管理部門は法令等の制定・改廃に関する役職員への情報発信や、コンプライアンスに係る研修や勉強会を実施しております。万が一、法令や社内規則等に抵触する事案や事務事故等が発生した場合は、コンプライアンス推進委員会に情報を集約した上で、当面の善後策の検討・実施と再発防止の徹底を図ります。 こうした取り組みにもかかわらず、当社グループの役職員が、投資活動における関連法規や各種の契約等への違反、ファンドの無限責任組合員としての善管注意義務違反、又は業務上の過誤や不祥事等により、投資先企業、ファンド出資者その他の第三者に損害を与えた場合は、当社グループが当該損害に対する賠償責任を負う可能性があります。さらには、こうした法令違反等による社会的信用の低下や監督当局の行政処分等により、当社グループの業務運営の前提となる許認可等の取り消しが生じる場合は、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社が取得している許認可等の内容は下記のとおりであり、現時点でこれらの届出・認可の継続に問題となるような事象は生じておりません。 取得年月   2011年11月28日 許認可及び届出等   適格機関投資家 所管官庁等   金融庁 有効期限   2027年12月31日 (2年ごとの更新) 取得年月   2012年5月16日 許認可及び届出等   金融商品取引業者 (第二種業・投資助言・代理業) 所管官庁等   金融庁 許認可等の内容   関東財務局長(金商)第2640号 有効期限   ― 法令違反の要件及び主な許認可等の取消事由   金融商品取引法 第52条及び第54条 取得年月   2008年10月15日 許認可及び届出等   貸金業者 所管官庁等   金融庁 許認可等の内容   東京都知事(6)第31154号 有効期限   2026年10月15日 (3年ごとの更新) 法令違反の要件及び主な許認可等の取消事由   貸金業法 第24条の6の5、6及び7 ④ 新規事業について(発生確度:中、影響度:小) 当社グループでは、積極的に新規事業の開発、既存事業の拡大に取り組んでまいります。新規事業の開発としては、大型投資案件に係る共同投資となるターゲットファンドの組成、インフラ及びクレジットを投資対象とする新たな領域でのファンド組成を検討しております。 当社グループとしては、新たなアセットクラスに精通した人材の採用活動を行い、各種法規制や市場環境の変化について最新情報を取得・検討し、当社グループが計画する新規事業へ与える影響を評価するとともに、新規事業の開発・展開にあたっては必要に応じて適切に計画を修正していくことにより、新規事業に係るリスクの低減に努めておりますが、これらの採用や開発等に係る各種の進捗の遅れや当社グループのコントロールの及ばない法的規制、市場環境の変化等によって新規事業の展開が計画どおりに進まない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性が相応にあるものと認識しております。また、企業への株式投資と不動産やその他の資産とのパフォーマンスの違いにより、当社の投資に関するKPIは、全体として見た場合、低下する可能性があります。 ⑤ 当社グループの事業に内在する利益相反関係について(発生確度:低、影響度:中) 当社グループがファンドの運用を行い、投資活動を遂行する中で、当社グループ、LP投資家、当社の役職員を中心とした利害関係者間の利益相反関係が発生する可能性があります。従って、利益相反の恐れがある取引については、法令及び組合契約上、そのような利益相反取引が実行されることがないように、予防措置として当社グループによる一定の投資活動や取引を制限する内容が規定されております。具体的な想定される利益相反取引、予防措置の内容及び制限の根拠等は下記のとおりになります。 想定される利益相反取引   関係者   予防措置の内容   制限の 根拠 当社関係者とファンドとの間の取引     当社関係者・LP間     自己取引の禁止   金商法第42条の2第1号、金商業府令第128条、組合契約 通常の取引条件の範囲外の取引の禁止   組合契約 当社関係者と利害関係がある者に対するファンドによる投資その他の取引   当社関係者・LP間   当社関係者が重大な投資を行っている事業体へのファンド投資の禁止   組合契約 ファンドと利害関係がある者に対する当社関係者による投資その他の取引     当社関係者・LP間     プリンシパル投資に係る制限、プリンシパル投資における一定の行為の禁止(ファンド投資と実質的に異なる条件や異なる時期での投資実行、ファンド投資Exit前のExit等)   組合契約 投資委員会メンバーの辞任後1年以内の一定の行為   組合契約 LP又は第三者に対する共同投資機会の提供に関し、原則としてファンドと同一種類の有価証券による投資に限り、また条件や処分の条件やタイミングも制限あり。   組合契約 想定される利益相反取引   関係者   予防措置の内容   制限の 根拠 ファンドの投資可能な対象に対する当社関係者又は第三者による投資     当社関係者・LP間     ファンドの投資対象となる企業への投資期間終了前の当社関係者による投資の原則禁止   組合契約 投資期間中は投資機会を原則当該ファンドに提供   組合契約 戦略的自己資金投資の金額等に係る制限   組合契約 当社関係者による承継ファンドその他ファンドの設立     当社関係者・LP間     承継ファンドの設立制限   組合契約 投資委員会メンバーの辞任後1年以内のファンド設立制限   組合契約 前号ファンドの投資先の次号ファンドへの移転   各ファンドのLP間、当社関係者・LP間   運用財産相互間取引として、金商法上原則禁止   金商法第42条の2第2号、金商業府令第129条 投資対象が類似する投資期間中のファンドが複数存在する場合の投資機会の割当   各ファンドのLP間   原則として新たな投資機会は前号ファンドへ割当   組合契約 PE投資事業と不動産投資事業間での投資機会の割当   各ファンドのLP間   PEファンドによる不動産物件に対する直接投資及び不動産物件のみを主体とする投資の禁止   組合契約 PE投資事業とグローバルテック・グロース投資事業での投資機会の割当   各ファンドのLP間   投資候補先企業の一定の議決権以上を取得する取引はPE投資事業が優先   組合契約 当社役職員による当社が運用するファンドへのGP出資   当社の株主・当社の役職員   組合契約上の制限はないものの、PE投資事業においては、5号ファンドシリーズ以降、指名・報酬委員会による審議を踏まえて当社グループ及び役職員の出資割合を決定   社内規程 上記の予防措置のため、当社グループの利益につながる投資活動や取引であっても一定の制限がなされる可能性があります。なお、予防措置にもかかわらず、利益相反取引が行われることはLP投資家からの当社に対する信頼を失いかねない重大な事象となる恐れもあるため、投資実行時やファンドとの取引発生時には利益相反の恐れの有無を検証し、必要に応じて一定のLP投資家から構成される諮問委員会で承認を取得した上で実行するなど、慎重な事業運営を行っております。 また、PE投資事業における当社グループによるプリンシパル投資はファンド投資と潜在的な利益相反取引となる恐れがあるため、既存の組合契約では当社グループの株主及びLP投資家間で利益相反のリスクを低減するようにプリンシパル投資の投資実行及びExitに関する定めが規定されております。具体的には、投資実行時においては、プリンシパル投資はファンド投資と同タイミング、同条件で行わなければならず、またExitにおいては、プリンシパル投資はファンド投資と同時又はそれ以降でなければ行うことができず、同時にExitする場合には、同条件で行うことなどを規定しております。 しかしながら、利益相反の可能性を完全に払拭することは困難であり、プリンシパル投資のExitとファンド投資のExitとが同時に行われない場合などにおいてLP投資家との間で利益相反ないし紛争が生じ、又はそのような利益相反ないし紛争に適切に対処できなかったことに起因して、当社グループに対するイメージやレピュテーションが低下し追加の資金調達能力に悪影響が生じる可能性や監督当局から一定の措置を受ける可能性があります。このような場合、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいては当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ LP投資家の出資義務について(発生確度:低、影響度:中) 当社グループが運用するファンドのLP投資家は、当社ファンドに対して出資約束を行っており、当社グループは組合契約に基づき、これらのLP投資家に出資を求める権利(キャピタル・コール)を有しています。ファンドが投資を実行するためには、出資を求めた際にLP投資家が出資義務を履行することが不可欠です。LP投資家が出資義務を履行しなかった場合、ファンドが借入れなどの代替の調達を行うことになり、本来であれば利用可能であったはずの資金の利用が制限される可能性があります。キャピタル・コールに応じなかったLP投資家は、一般的に、そのファンドへの既存の投資の一部を没収されるなど、いくつかのペナルティを受ける可能性がありますが、没収のペナルティは、LP投資家がファンドに過去に拠出した資金に課されるため、ファンドの設立初期などにLP投資家が資金を殆ど又は全く拠出していない場合、当該ペナルティはそれほど意味を持たない可能性があります。結果として、LP投資家が当社のファンドに対する多額のキャピタル・コールを履行しなかった場合、当該ファンドの運営とパフォーマンスに重大な悪影響が及ぶ可能性があります。 ⑦ 役職員出資制度とそれに伴う従業員貸付制度について(発生確度:低、影響度:小) 当社グループの役職員は、GP出資持分の範囲内で、役職ごとに設定された出資枠が与えられており、役職員個人が投資可否を判断しております。 当該スキームの導入は、当社グループが運用するファンドのLP投資家より運用会社である当社の役職員個人が自己投資として当事者意識を持って業務遂行を行うことを強く求められていることに拠ります。 当社グループとしても、採用やリテンションにおける必要性と、当社グループ役職員全体がワンチームとして企業価値向上に向けて業務推進することを促すために、役職員全員に対して投資機会を与える意義は大きいと判断しております。それに伴い、役員を除く従業員に対しては個人投資額の50%を上限とした貸付制度を導入しております。なお、PE投資事業における役職員出資については、当社の株主及び役職員間での潜在的な利益相反の可能性を考慮し、5号ファンドシリーズ以降の役職員のGP出資総額については、指名・報酬委員会へ諮問し、その答申結果を踏まえて決定しております。 しかしながら、本制度が適切に機能しない場合、役職員出資制度を望むLP投資家の要請に応えられず、次号ファンドの組成に影響を及ぼすリスクがあり、当社グループの業績及び財政状態へ影響する可能性があります。また、当該制度により当社グループの役職員が期待する投資リターンが得られない場合、当社グループの役職員のリテンションに寄与しない可能性があります。 当社グループ役職員等のGP出資総額及び貸付総額(2025年12月末時点) 役職(注)1   GP出資総額(注)2 (百万円)   貸付総額 (百万円)   人数 (人) 取締役(社外取締役除く)   1,000   ―   4 社外取締役 (監査等委員である取締役含む)   13   ―   3 パートナー及びCFO(取締役を除く)   778   ―   10 エグゼクティブディレクター、ディレクター、ヴァイスプレジデント及びシニアマネージャー   588   34   32 その他従業員   96   0   38 合計   2,478   35   87 (注)1.PE投資事業及び不動産投資事業に係る役職員出資の総額になります。また、パートナー及びCFOには不動産投資事業の代表取締役パートナーの数値を含んでおります。 2.各ファンドシリーズの合計の出資約束金額となります。 (2)PE投資事業に係るリスクについて ① 投資活動について(発生確度:中、影響度:大) 当社グループの投資プロセスは、当社グループのチームメンバーの持つ幅広い経験を活用し、案件組成、投資評価・選別、経営とモニタリング、最終的にはExitの実現といった各段階で価値を最大化していくことを掲げております。 PE投資事業における投資判断は、「投資委員会規程」及び組合契約の定めに従い当社のパートナー及びCFOで構成される投資委員会において行っております。当該委員会では、投資検討先が対象とする市場の成長性、製品/サービスの革新性や競争力といった事業性、マネジメントチームの評価、投資採算や投資条件、想定する投資後の企業価値向上策やExit戦略、さらにはリスクなどの観点から議論を行った上で投資の可否を決定しております。また投資実行後は、投資先企業ごとの成長ステージなどの状況に応じて、当社グループが培ってきた豊富なリソースとネットワークの蓄積を活用し、人材採用、営業・マーケティング、大手企業との資本・業務提携、管理体制整備・上場準備、といった面でのサポートを積極的に提供しております。当社グループでは、このように、投資先の事業の成長と企業価値の向上を図るとともにキャピタルゲインと投資倍率の向上に努めております。 しかしながら、収集した投資検討先情報の中から適切な投資機会を特定できない場合や、他のPEファンドとの競合、契約上または法令諸規則上の投資制限等により候補企業への投資実行に至らない場合がある他、投資実行後も、投資先企業の事業が当初の計画どおりに進捗せず、財務状況が悪化した場合には、Exitができないまま倒産等に至り、投資資金の回収が困難となる場合もあります。また、Exitを実現した場合においても、投資先企業の株式や事業等を、投資コストを十分上回る価格その他の当社グループにとって望ましい条件で売却できる保証はありません。さらに、当社グループの主たる投資対象である非上場企業は、上場企業に比べ、一般的に経営体制・管理体制が未整備であることが多く、事業の不確実性が高い傾向にある他、経営情報の正確性を担保する仕組みが乏しく、また、株式の流動性が著しく劣るなどの制約があるため、非上場段階で投資先企業の株式や事業等の売却を行う場合には、その価格が投資コストを下回ることがあります。非上場企業への投資に係るこうしたリスクが現実化した場合には、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいては当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、本書提出日現在において、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」の投資事業有限責任組合契約の契約期間及び注記に記載のとおり、PE投資事業の2号ファンドシリーズに係る契約期間は2025年8月31日までとなっており、現在は清算期間に入っております。今後も2号ファンドシリーズによる投資のExit(株式上場を含めた保有株式の売却)を図る所存ですが、2号ファンドシリーズのExitについては上述の経済・政治情勢や株式市場・金融市場の動向などにより売却の成否及び売却金額は変動する可能性があります。 ② 競合について(発生確度:中、影響度:中) 当社グループが主たる業務を行う投資業界では、当社グループに類する他のPE投資家だけでなく、金融機関を含む機関投資家、事業会社、その他の投資家の間で、有望な企業への投資案件の獲得競争が激しさを増しており、PE投資市場が拡大するにつれて深刻化する可能性があります。 このような状況の中、当社グループは、プリンシパル投資やi-Engine機能等を通じて、超長期的なコミットメントを示すとともに投資先企業の成長をサポートすることで、売り手にとって買収価格以外の面で魅力的な提案を行い、競合他社との差別化を図っております。他方において、これらの潜在的な競合他社は、当社よりも低い資金調達コストや、当社にはない調達先やその他のリソースを有している可能性があり、またリスク評価が異なることにより、より幅広い投資案件の検討を行う可能性があります。加えて、PE投資ファンドよりも事業会社の買収者の方が、投資後に相乗的なコスト削減を達成できるなど事業上のシナジーを提示することで売り手により望ましい入札者であると認識されたりする可能性があり、それが当該競合他社の競争優位性を生み出す可能性があります。 当社はファンドの運用者として、ファンド資金の募集と投資機会の両方において他社と競争しています。ファンド資金の募集に係る競争においては、他のPE投資ファンドがLP投資家にとって有利な条件を提示することで、LP投資家が当社ではなく他のファンドへの出資を決定する可能性があり、また、投資機会の獲得に係る競争においても、他のPE投資ファンドが売り手・投資候補先にとってより魅力的な条件を提示することで、売り手・投資候補先が当社ではなく競合他社をスポンサーに選定する可能性などが考えられ、そのような場合には当社グループのファンド運営や投資活動に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、日本の中堅企業を主な対象とするコントロール型バイアウト投資に特化することで対応しておりますが、今後、有力な競合企業が発生することで、有望な投資候補先への投資機会を逃したり、投資先企業を獲得するために想定以上の資金が必要となる場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、競合他社との価格競争を余儀なくされた場合、現在のファンド管理報酬、キャリードインタレスト、その他の条件を維持できなくなり、当社グループの収益性に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ プリンシパル投資について(発生確度:中、影響度:大) 当社グループは、ファンドによる投資の基盤を構築し又はその他かかる投資に助力することを目的として、ファンドと共同して、自己の計算で投資先企業に対して投資をしております。プリンシパル投資は、投資先企業に対するファンドによる投資額並びにプリンシパル投資に係る投資額の合計額の3%以上34%以下としております。 一般的なファンド投資案件のExitは3~5年であるのに対し、プリンシパル投資の場合は、ファンド投資のExit後も長期に亘る投資も可能となります。国内の株主や経営陣の多くはPE投資に対し、短期間の投資とのイメージが強く受け入れに消極的ではあると考えていますが、当社グループとしては、この意識を緩和するためプリンシパル投資を実施することで、長期的なパートナーを必要としている投資先企業と短期的投資家というイメージのミスマッチの解消や、株主構成の安定化が図られると考えており、今後、ファンド規模全体に占めるプリンシパル投資の比率を高めていく計画です。 プリンシパル投資においては、比較的多額かつ長期の投資を行う場合があり、投資先企業の業績に関するリスクを負うとともに、投資資金が負債により調達されている場合には資金調達コストを支払い続ける必要性が生じます。また、投資先企業の業績が悪化した場合に、ファンドによる追加投資を実行できない時には、当社がプリンシパル投資を行う可能性があり、その場合、当社は追加的なリスクにさらされることになります。さらに、当社はi-Bridge機能を用いて自己資金をブリッジ・ファイナンスとして用いていますが、これは投資先に対するリスク・エクスポージャーを増大させます。ブリッジ・ファイナンスについては、迅速に借換えを行いますが、適時に、希望する条件で、又は全くそのような借換えを行えない可能性があり、その場合、i-Bridgeのための資金が不足する可能性があります。 プリンシパル投資に係る潜在的な利益相反、予防策及びリスクについては、「(1)⑤当社グループの事業に内在する利益相反関係について」をご参照下さい。 ④ 投資先企業の評価について(発生確度:中、影響度:大) 当社グループの投資先企業の評価は、IFRS会計基準に基づき四半期ごとに公正価値で評価しております。上場企業については株式の市場価格に基づき評価しますが、非上場株式の評価については、恣意性を排除するため、当社が属する業界において標準的に利用されるInternational Private Equity and Venture Capital Valuation Guidelines(以下、「IPEVガイドライン」という。)並びにIFRS第13号「公正価値測定」及びIFRS第9号「金融商品」に準拠して実施し、また投資先を担当する投資助言チームだけでなく管理部門であるコントローラー室が各投資先の公正価値評価のプロセスに関与しております。しかしながら、当該手法により算定した公正価値は将来の不確実な経済条件の変動による影響を受ける可能性があり、実際のキャッシュ・フローや割引率が見積りと異なった場合には、投資先企業の売却による実際の実現価額に重要な差異が発生し、それにより当社グループの業績及び純資産の状況に重要な影響を与える可能性があります。また、上記IPEVガイドライン等の変更などにより、公正価値の評価方法の変更が必要となった場合には、当社の投資先企業の公正価値に重要な変更がもたらされる可能性があります。加えて、公正価値の算出要素となる投資先企業の事業計画は、一般的に、主に投資先企業の経営陣が自らの判断に基づいて作成されますが、当該事業計画はあくまで作成時の仮定に基づくものであり、実際のパフォーマンスが事業計画を下回る可能性があります。市況や経営環境の悪化などにより投資先企業の公正価値が下落した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 再生局面の企業への投資について(発生確度:低、影響度:低) 当社グループは、その投資活動の一環として、経営状況の悪化に陥り、事業再生や私的整理・倒産手続など、リスクの高い企業への投資を行うことがあります。そのような企業への投資は、潜在的なアップサイドは魅力的である一方、当該手続が失敗に終わったり、相当な時間を要したり、リターンが想定を下回るなど、高いリスクを伴います。また、結果として投資先企業の再生に成功しなかった場合、当社グループ及び当社グループが運用するファンドに損失が生じる潜在的リスクがあります。また、再生局面において、大規模な景気後退が生じたり、当該企業の評価が著しく悪化した場合にも再生が困難となることがあり、結果として、当社グループのレピュテーションに悪影響を与えたりする可能性もあります。 ⑥ 第三者との共同投資について(発生確度:低、影響度:低) 将来の戦略の一環として、当社は第三者との共同投資による投資の拡大を目指す可能性がありますが、例えば、計画段階や実行段階において、投資の条件や仕組み、あるいは資金調達に関する意見の相違が生じると、当社の迅速な投資実行能力が損なわれ、競合投資家に投資機会を奪われる可能性があります。投資が実行された後も、当該投資の適切な管理方法について意見の相違が生じる可能性があり、このような制限は、当社が共同投資において追求する経済的利益やその他の利益を得る能力に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、第三者の共同投資家は、当社グループの基準、統制、手続きに完全に準拠しない方法で投資を統制・管理する可能性があり、その場合、当社グループの業績やレピュテーションに悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 投資先企業に対するデューデリジェンスについて(発生確度:高、影響度:中) 当社グループは、投資候補先の事業及び資産を評価するにあたり、合理的かつ適切と考えるデューデリジェンス(査定)を実施しております。デューデリジェンスにあたっては、ビジネス、財務・税務、法務・レギュレーション、環境・社会・ガバナンス(「ESG」)など、多くの項目について評価することが求められますが、当社グループでは、投資案件の特性に応じて合理的かつ適切と考える範囲で会計士・税理士、弁護士、その他の外部のコンサルタントに、デューデリジェンスに係る業務を委託しております。しかしながら、当社が実施するデューデリジェンスが完全である保証はなく、また、投資候補先又は第三者から提供される情報が不正確又は不十分である可能性があるため、投資候補先の評価に必要なすべての事象又はリスク(不正行為等を含みます。)が明らかになるとは限りません。特に、主な投資先企業である新興企業や非上場企業のガバナンスは、成熟した企業や上場企業に比して脆弱であり、そのような投資先企業の問題点を投資実行前に発見することはより困難である可能性があります。 投資実行後にデューデリジェンスでは未発見の問題が明らかになった場合、当社グループ又は当社グループが運用するファンドは、その問題を改善するために多額の資金、経営資源又は人的資源を費やす必要が生じる可能性がある他、当初想定していた条件でのExitができなくなる可能性があり、結果としてファンドのパフォーマンスに影響し、ひいては当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ キーパーソンについて(発生確度:低、影響度:大) 当社グループが運用するPE投資ファンドの組合契約等において、キーパーソン事由に基づく条項が定められております。キーパーソン事由とは、ファンドごとにキーパーソンあるいはキーエグゼクティブとして当社メンバーが指名され、当該メンバーが当社の投資判断に従事することができなくなった場合の投資運営方針並びにその治癒条件を定めたものとなります。2025年12月末時点で投資期間中である5号ファンドシリーズにおいては、キーパーソンのうち3名以上(山本礼二郎が含まれる場合には2名以上)が投資委員会の委員でなくなった場合又は投資業務に実質的に従事できなくなった場合に該当する場合にはキーパーソン事由となり、事由発生日から事由の治癒が行われるまでの間は組合契約等で定める投資期間は停止することとなります。キーパーソン事由の治癒の方法は、3分の2以上の出資口数に相当する有限責任組合員若しくは諮問委員会が投資期間を再開する旨を決議又はこれに同意することであり、治癒がなされた場合には投資期間が再開することとなります。また、投資期間が停止して180日以内に投資期間が再開されない場合には、停止開始後の181日目にあたる日において、投資期間は確定的に終了するものとなります。 5号ファンドシリーズにおけるキーパーソンは、山本礼二郎、辺見芳弘、水谷謙作、長谷川聡子、後藤英恒、仲田真紀子、山崎壯の7名となります。キーパーソン及びキーパーソン事由の取扱いは各ファンドにおける組合契約等で定められることとなります。 キーパーソン事由が発生した場合でも、治癒要件が定められており、当該要件を満たすことで投資期間を再開することができますが、当該要件を充足することができる保証はなく、当社グループの経営陣に不測の事態が生じ、適切な後任者を見つけることができない場合、当社グループの主要な投資先やファンドを管理する能力に重大な悪影響が及ぶ可能性があります。組合契約の定めにより、一定の制限はあるものの、当社のパートナーが競合会社に参画したり、競合会社を設立したりした場合、当社ファンドのLP投資家の一部は、当社のファンドではなく、当該競合会社や他の競合会社に投資するか、あるいは全く投資しないことを選択する可能性があり、当社グループの活動全般に支障が生じる可能性があります。 ⑨ 役職員派遣について(発生確度:低、影響度:中) 当社グループは、投資先企業の価値向上のため、i-Engine機能として、当社グループの投資プロフェッショナルを投資先企業の役職員として派遣し、戦略、管理及び財務等の多方面での支援を行っております。 しかしながら、その役職員個人に対し役員損害賠償請求等があった場合、当社グループによるその個人に生じた経済的損失の全部又は一部の負担、当社グループの使用者責任や社会的信用の低下等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、投資先企業において可能な範囲で会社役員賠償責任保険(D&O保険)の付保や責任限定契約を締結するとともに、当社グループ加入のD&O保険では役職員派遣されている役職員も補償対象に加えておりますが、当社グループの業績及び財政状態への影響を完全には回避できない可能性があります。 ⑩ 投資先への担保提供・保証債務について(発生確度:低、影響度:低) 当社グループは、投資先の資金調達を円滑に実施するために、当社グループが保有する株式及び預金を投資先の資金提供者に担保提供することがあり、また、保証債務に類似した経営指導念書等を投資先の資金提供者に差入れることがあります。そのため、投資先が資金提供者に債務履行を実施しない場合には、当社グループが投資先に代わり債務履行を実施する必要があり、当社グループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 有能な人材の確保や育成について(発生確度:中、影響度:大) 当社グループの将来の成長と成功は、その事業の特性上有能な投資プロフェッショナル等の人材に大きく依存しています。当社は、成長戦略の推進に伴い、今後もプロフェッショナルの増員が必要になると考えています。 当社では、インターンシップからの採用や、キャリア採用活動により人材を獲得し、OJTを中心にその育成に取り組んでおります。Off JTとしては、i-Sourceという社内独自のデータベースを導入し、これまでの案件で培ってきた社内のノウハウや、資料の共有を行っております。また、当社グループの役職員が個人で出資を行い、ファンドの運用成果(キャリードインタレスト)を個人が享受できる仕組みを設けております。さらには、完全フレックス制、オフィスのフリーアドレスやリモートワークの推進など柔軟性が高いワークスタイルを導入しております。こうした制度・施策を実施することで、優秀な人材の確保・育成に努めております。 しかしながら、これらの取り組みにもかかわらず、有能な投資プロフェッショナルの市場は極めて競争が激しいため、追加的な人材の採用、又は現在の人材の維持・継続的な育成に成功しない可能性があります。例えば、当社の投資プロフェッショナルは、投資に関する豊富な経験と専門知識を有し、当社の投資案件の発掘と実行を担当し、多くの投資案件の源泉である機関投資家と重要な関係を持ち、場合によっては当社ファンドのLP投資家と重要な関係を有しています。従って、当社の投資プロフェッショナルが競合他社に加わったり、競合会社を設立したりした場合、重要な投資機会や特定の既存ファンド投資家を失う可能性があり、当社グループの将来の成長、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、投資プロフェッショナルやその他の人材を維持又は獲得するための施策により、多額の追加費用が発生する可能性があり、当社の収益性に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、今後の積極的な採用活動により、人員増加を想定しておりますが、人件費を中心とした固定費の増加が見込まれるため、PE投資事業における競争環境の激化等により優良な投資対象企業への投資が行えず、当社グループが期待する将来的なキャピタルゲインやキャリードインタレストを実現できない場合には、収益性が低下し、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 さらに、投資プロフェッショナルを投資先の役職員として派遣する「i-Engine」機能を増強するために費用が増加する可能性があります。また、投資プロフェッショナルが当該投資先に転籍することになった場合、投資プロフェッショナルの確保や新たな投資プロフェッショナルの獲得のための施策により、更なる追加費用が発生する可能性があります。 ⑬ 為替レートの変動について(発生確度:中、影響度:中) 当社グループの投資は円建てであることから、基本的には為替レートの変動による直接的な影響を受けることはありません。一方で、当社グループが運用するPE投資ファンドは、様々な業種・業態への分散投資を行っていることから、投資先企業の業種・業態によっては、為替レートの変動による影響を受けやすい企業も存在するため、当該企業の為替レートの変動による業績変動が、ファンドパフォーマンスに間接的に影響することがあります。当該ファンドは、通常5年の期間をかけて投資先企業の組入れを行い、投資からExitまで数年程度の期間を要するため、一定期間に亘る分散が行われることになります。しかしながら、投資からExitまでの間の為替レートの変動の影響を完全に払拭することは困難であることから、為替レートの変動が当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社ファンドに投資する海外のLP投資家については、自国通貨と円との間の為替変動の影響を受けるため、為替変動の見込みによりファンド資金の海外での調達に影響を与える可能性があります。 ⑭ 次号ファンドシリーズの資金調達について(発生確度:中、影響度:大) 当社グループは、無限責任組合員として、ファンドの収益を直接享受する目的で自ら運用するファンドに自己資金及び銀行からの借入調達を行った資金にて投資を行っておりますが、次号ファンドシリーズの資金調達が想定どおりにいかない場合には、将来的なファンドの運用に支障をきたす恐れがあります。また、今後、当社によるプリンシパル投資の拡大、またターゲットファンドの組成等により、当社グループから投資する資金の一部を借入金により調達する可能性もあり、今後有利子負債が増加し、これにより当社グループの財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 また、市場金利の上昇は、当社グループ、当社グループが運用するファンドやその投資先の資金調達コスト、並びに当社ファンドに出資するLP投資家の資金調達コストにも悪影響を及ぼす可能性があります。昨今、日本銀行を始めとする主要国の中央銀行の金融政策に伴う金融市場の変化により市場金利の上昇を引き起こしていますが、将来さらに上昇する可能性があり、その場合、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ LP投資家への情報提供について(発生確度:低、影響度:中) 当社グループはPE投資ファンドのLP投資家に対して、定期的に当社の投資先に関する情報提供を行っており、LP投資家は一般投資家よりも投資先に関する詳しい情報を得ることができる立場にありますが、組合契約上、LP投資家はその立場で得た情報を用いて、当社及び当社グループの投資先企業の有価証券の売買を行うことは禁じられております。当社としても、LP投資家に対して定期的な報告書の開示を行う際には、報告書内においてその旨を改めて掲載しております。 しかしながら、LP投資家が、組合契約上の義務に違反し、その立場で得た情報を用いて当社又は当社グループの投資先の有価証券の売買を行ってしまった場合には、上場有価証券の売買についてはインサイダー取引規制に抵触する恐れがある他、当社グループの社会的信頼が失墜し、又は当社グループの投資活動に支障が生じることで、当社株価に影響を及ぼす可能性があります。 (3)不動産投資事業に係るリスクについて ① 投資活動について(発生確度:中、影響度:大) 不動産投資事業では、多様なアセットタイプへの投資経験を有する当社グループのチームメンバーの専門性と知見を活用して、優良な投資アセットを取得、当該アセットの価値向上、及びその後のExitを通じて、投資パフォーマンスの最大化を目指しております。 不動産投資事業における投資判断は、子会社のパートナー及び当社のCFOで構成される投資委員会において行っております。当該委員会では、投資アセットが所在するエリアの将来性、物件の立地優位性や競争力といった収益性、物件の築年数や構造的な特徴、投資採算や投資条件、想定する投資後の物件価値向上策やExit戦略、さらには投資後のリスクなどの観点から議論を行った上で投資の可否を決定しております。 また投資実行後は、投資アセットごとの特性や市場環境などの状況に応じて、当該事業メンバーの経験のみならず、当社グループが培ってきた豊富なリソースとネットワークを活用し、テナントリーシング、物件管理・メンテナンス、リノベーション等、様々なバリューアップの施策を実施いたします。当社グループでは、このように、投資アセットの収益力と資産価値の向上を図り、キャピタルゲインと投資利回りの向上に努めます。 しかしながら、優良な投資アセットに対する投資機会を特定できない場合や、他の不動産ファンドとの競合、契約上または法令諸規則上の投資制限等により物件取得に至らない場合がある他、投資実行後も、不動産市況の変動、テナントの退去や賃料の下落、予期せぬ修繕費用の発生等により、当初の計画どおりに収益が確保できず、財務状況が悪化する場合があります。また、不動産市場の流動性が低下した場合や、物件のExit時期が不適切な場合には、投資物件を、投資コストを十分上回る価格その他の当社グループにとって望ましい条件で売却できない可能性があります。さらに、天災・事故等による物件の毀損、土壌汚染等の環境問題、近隣との紛争、法令や規制の変更等の予期せぬリスクが顕在化する可能性もあります。これらのリスクが現実化した場合には、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいては当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 外部投資家からの資金調達について(発生確度:低、影響度:大) 当社グループは、無限責任組合員として、ファンドの資金調達活動を行います。当該ファンドの運用を担うパートナーは、不動産投資ファンド業界で長年の経験を有しているものの、当社グループにとっては、不動産投資事業における投資実績は十分ではない状況です。 当社の不動産投資ファンドに出資を検討する機関投資家は、当社グループの不動産投資領域におけるトラックレコードの不足、投資・運用戦略や人員体制に対する懸念、PE投資事業との利益相反の恐れなどから、慎重な意思決定を行い、出資を見送る可能性があります。その結果、将来的なファンドレイズ活動において、外部の投資家から十分な資金調達を行うことができず、当社グループが計画した規模のファンドが運用できない可能性があります。 また運用実績が投資家の期待に届かない場合や、投資アセットにおいて重大な問題が発生した場合には、将来的なファンドでの資金調達に支障をきたす可能性があります。その結果、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人員採用について(発生確度:中、影響度:中) 当社グループは、今後の事業拡大に向けて、不動産投資において高い専門性を有する人材の採用を積極的に行う予定です。具体的には、ホテル、オフィス、レジデンス、物流施設等の各アセットタイプでの投資実行や、不動産運営・管理などのアセットマネジメントの経験を有する投資プロフェッショナル、またはファンド管理やコンプライアンスに精通した管理部門責任者など、ファンド運用に必要な人材の確保を進めます。 これらの人材採用や育成には相応の時間と費用を要し、人件費や採用・教育関連費用の増加が見込まれますが、不動産市況の変動や競争環境の激化などにより、計画通りに不動産投資事業が成長しない場合には、人件費を中心とした固定費の増加が先行する状況が継続し、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他のリスクについて ① 当社の株主について(発生確度:低、影響度:中) 2025年12月末時点において、PE投資事業の5号ファンドシリーズの組合契約では、LP投資家からの一定の承認を得ない限り、当社の役職員等が当社の株式の過半数を実質的に保有し続ける旨が規定されております。 当該条項に違反する状況が発生した場合、次号ファンドシリーズ以降のファンドレイズ活動が困難となる可能性があり、結果として当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 業績の変動について(発生確度:高、影響度:大) 当社グループの業績は、2025年12月末時点では、主にPE投資事業の収益及び費用にて構成されております。 PE投資事業の投資ポートフォリオの公正価値は市場環境の影響を大きく受けるため、当社グループ及びファンドにおける投資ポートフォリオの公正価値の変動に伴う損益が大幅に変動する可能性があります。また当社グループは投資先企業の株式上場による株式市場での売却や第三者への株式譲渡等によるキャピタルゲインを主たる収益の一つとしておりますが、投資ポートフォリオの売却により受領する対価は、その売却が生じた会計年度の株式市況や個々の投資先企業の特性、その他様々な要因の影響を受けて当社グループの想定に反して変動する可能性があります。特に当社グループの連結財務諸表において計上される投資売却による実現損益については、投資ポートフォリオの売却により受領する対価から、売却した会計期間の期首時点における当該投資ポートフォリオの公正価値及び売却に直接関連する手数料等の合計額を控除した金額で測定していることから、当該投資ポートフォリオの売却により受領する対価がその売却が生じた会計期間の期首時点における当該投資ポートフォリオの公正価値より小さい場合においては投資売却による実現損益はマイナスとなる可能性があります。 また、当社グループがファンドから受け取るキャリードインタレストは、ファンドの運用益に応じて算出され、市場環境、投資先企業のパフォーマンス等に左右される他、投資案件のExitのタイミングによっては、ファンドごとに受け取る時期が異なるため、会計年度ごとに受け取るキャリードインタレストの額が大きく変動する可能性があります。なお、キャリードインタレストは、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に準拠し、組合契約に定められたハードルレートを上回る分配を行うことが確実になった場合に権利が確定し、その時点で履行義務が充足され、重大な減額(クローバック)が生じない可能性が高い限りにおいて収益が認識されます。キャリードインタレストの受領後にファンドの業績が悪化するなどしてクローバックが生じた場合、当社グループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。クローバックとは、実現したキャリードインタレストの分配額が、当社が受領すべき金額を超える場合(例えば、あるファンドの初期投資が成功し、当初はハードルレートを超える収益が得られた場合に、その後収益が低下すると、全体的な収益がハードルレートを下回る可能性があります。)、当社は当該超過分の分配額を返済する義務を負うことを指します。 加えて、当社がファンドからプリンシパル投資収益及びキャリードインタレストを受領できるのは、投資案件のExitが完了した場合のみであるため、当社のキャッシュ・フローは、会計年度ごとに大きく変動する可能性があります。また、当社は、ファンドの出資約束金額又は投資残高に基づく管理報酬及び投資先企業から当社グループに支払われる経営支援料を継続的に受領しておりますが、これらの報酬額は、出資約束金額・投資残高及び投資先企業の数に応じて大きく変動します。さらに、当社の収益及び利益の構成要素の多くは非現金ベースで計上されるため、営業利益及び当期純利益を計上した会計期間であっても、営業活動による純キャッシュ・フローがマイナスとなる可能性があり、今後、当社の営業活動又は配当金の支払いに必要な資金を、財務活動又は投資活動に依存する可能性があります。 また、新たに開始した不動産投資事業及びグローバルテック・グロース投資事業の当社グループ内における事業規模が大きくなった場合には、当該事業による収益及び費用が当社グループの業績に対して大きな影響を与える可能性があります。 ③ サステナビリティについて(発生確度:低、影響度:小) 当社グループは環境、社会、ガバナンスに対し本質的な取り組みを率先して実行することが重要であると考えております。当社グループでは、ESG行動規範として、投資先の長期的かつ持続的な成長を実現する『Trusted Investor』となるため、独自のESG投資方針を策定しております。また、国際連合主導で策定された金融セクター向け投資ガイドラインであるPrinciples for Responsible Investment(PRI)にコミットし、当社は2016年に署名を行っております。 投資活動においては、投資先のサステナビリティに関する機会・リスクを分析するため、投資検討時に投資先候補のネガティブスクリーニングを実施するとともに、投資後も投資先のESG課題の解消・克服に向けた施策の立案と実行を行うことを、ポリシーとして定めております。詳細は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4) リスク管理」をご参照ください。 しかしながら、当社グループのサステナビリティへの取り組みがステークホルダーの期待から大きく乖離し、持続可能性を十分に考慮した投資活動ができない場合は、当社グループの評判が毀損される可能性がある他、LP投資家は、当社のファンドへの出資を取りやめるか、将来の出資を行わないことを決定する可能性があり、その場合、投資先が想定したとおりに事業を展開できず、その資産価値、すなわち当社グループの保有する株式価値が低下し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 内部統制について(発生確度:低、影響度:大) 当社は、法令に基づき、財務報告の適正性確保のために内部統制システムを構築し運用していますが、当社グループの財務報告に重大な欠陥が発見される可能性は否定できず、また、将来に亘って常に有効な内部統制システムを構築及び運用できる保証はありません。さらに、内部統制システムには本質的に内在する固有の限界があるため、今後、当社の財務報告に係る内部統制システムが有効に機能しなかった場合や財務報告に係る内部統制システムに重大な不備が発生した場合には、当社の財務報告の信頼性に影響が及ぶ可能性があります。 ⑤ コンプライアンスについて(発生確度:低、影響度:大) 当社グループが営む業務には、様々な法的規制や業界団体による自主規制ルールがあり、これらを企業として遵守することのみならず、役職員一人一人に高いモラルが求められているものと考えております。当社グループでは、コンプライアンス推進委員会がモニタリングを行い、事前にリスクの把握を行うとともに、管理部門が役職員に対する定期的なコンプライアンス研修等を通じてコンプライアンスの徹底を図っておりますが、役職員による不祥事等が発生した場合、当社グループに対するイメージやレピュテーションが失墜し、当社グループの事業活動及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性が相応にあるものと認識しております。なお、コンプライアンス推進委員会には常勤の監査等委員及び内部監査責任者がオブザーバーとして出席し、適時に情報共有がなされる体制とするとともに、監査等委員監査及び内部監査ではコンプライアンス違反がないことを定期的に確認しています。 ⑥ 情報の管理について(発生確度:低、影響度:大) 当社グループが保有する重要な情報及び個人情報の管理について、個人情報保護方針及び各種社内規程等の制定、役職員への周知徹底、情報システムのセキュリティ強化等、更なる情報管理体制の整備を進める方針ですが、当社のコンピュータ・システム、ソフトウエア及びネットワークは、不正アクセス、盗難、悪用、コンピュータ・ウイルス又はその他の悪意のあるコード、及びセキュリティに影響を及ぼす可能性のあるその他の事象に対して脆弱である可能性があります。サイバー又はその他のセキュリティ上の脅威や混乱に関連する費用は、当社のサービス・プロバイダーを含め、他者によって完全に補償されない可能性がある他、今後、不測の事態により、これらの情報が漏洩した場合は、損害賠償請求や社会的信用の失墜につながる可能性があり、とりわけ、潜在的な取引に関する機密情報が漏洩した場合には、貴重な投資やExitの機会を失い、当社グループの事業活動及び業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社の投資先も同様のリスクに直面しており、かかるリスクの顕在化により、投資先の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 訴訟について(発生確度:中、影響度:大) 一般的に、当社、当社役員又は当社従業員は、(i)投資活動に関する法令又は関連契約の違反、(ii)ファンドのGPとしての善管注意義務違反、(iii)不正行為又はその他の違法行為への関与に関して、投資先企業やLP投資家から訴訟を提起されるリスクがあり、当社グループは、投資先企業、LP投資家又はその他の当事者に対して損害賠償責任を負う可能性があります。 さらに、多くの投資プロフェッショナルである役職員との間で、複雑な報酬やインセンティブの取り決めを行っているため、報酬請求に関する訴訟のリスクに直面する可能性があり、その賠償額は個別又は総額で多額になる可能性があります。このような請求は、会社の業績や役職員出資制度に起因して、年ごとに報酬が大きく変動する可能性がある状況や、以前は多くの報酬を得ていた従業員が何らかの理由で退職した状況において発生する可能性が相対的に高まり、このような請求の解決費用は、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社に対して提起された民事訴訟又は刑事訴訟の結果、多額の法的責任又は過失が認定された場合、金銭的損害に加えて、当社に対する重大な風評被害をもたらし、当社の事業に深刻な損害を与える可能性があります。当社は、ファンドの投資機会を追求するためのLP投資家や専門家の確保に関して、ビジネス上の関係性や専門サービスに対する当社の評判に大きく依存しています。そのため、訴訟当事者又は規制当局による当社の不適切な行為の申し立てや、当社グループの投資活動やファンド業界全般に関する否定的な報道による憶測は、最終的な結果が当社にとって有利であるか不利であるか、また妥当か否かにかかわらず、当社のレピュテーションを害する可能性があり、当社グループの事業に大きな損害を与える可能性があります。 ⑧ 小規模組織であることについて(発生確度:中、影響度:中) 当社グループは、小規模な組織であり、内部管理体制も現状の規模に応じたものとなっております。今後の事業拡大及び事業成長のためには、人員の増強及び内部管理体制の充実が必要であると認識しており、当社グループの規模の拡大に応じた組織力の強化を図る予定であります。 しかしながら、人員の増強及び内部管理体制の充実が当社グループの計画通りに進まない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 自然災害及びパンデミック等について(発生確度:中、影響度:中) 当社グループ及び投資先企業の国内外の拠点は、地震、台風、洪水、津波、豪雨、降雪又は火山活動などの自然災害や、テロ行為その他の犯罪行為による損害のリスクにさらされています。また、火災、停電、気候変動、COVID-19パンデミックのような大規模な公衆衛生危機も当社グループ、投資先企業の事業、投資アセットの運営に影響を及ぼす可能性があります。当社グループの復旧努力(緊急時対応計画の実施を含む)が、事業への重大な混乱を防止する上で効果的でない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、このような災害等は、経済情勢、企業の設備投資又は消費者心理の悪化など、日本経済や世界経済全体に悪影響を及ぼし、当社グループの投資活動やファンドパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 風評リスクについて(発生確度:低、影響度:中) 当社グループは、風評被害等が発生しないよう、役職員に対する法令遵守を徹底するとともに、コンプライアンス体制の構築等の取り組みを行っております。また、ファンドの出資者や投資先企業、従業員及びその家族を含むステークホルダーとの信頼関係の構築に努めております。 しかしながら、ソーシャルメディアの普及に伴い、悪意のある第三者が、意図的に悪意のあるインターネット上の書き込みを行い、それらを起因とするマスコミ報道等による風評被害が発生した場合、その内容や正確性にかかわらず、当社グループや当社グループが属する業界に対する誤解や誤認により当社グループのイメージや社会的信頼が失墜し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 株式価値の希薄化について(発生確度:高、影響度:中) 当社グループは、企業価値の向上を意識した経営の推進を図るとともに、役員及び従業員の業績向上に対する意欲を高めることを目的として、役員及び従業員にストックオプション(新株予約権)を付与しております。2025年12月末時点における発行済株式総数は34,975,000株、新株予約権による潜在株式数は997,600株となります。新株予約権がすべて権利行使された場合には、発行済株式総数は35,972,600株(内、936,894株は自己株式)となります。新株予約権が行使された場合には、当社株式の1株当たりの株式価値及び持分割合が希薄化し、当社株価に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社の事業成長においては、継続的に外部からの資金調達が必要となる可能性があり、その手段として、増資等が実行された場合には、当社の株式価値が希薄化し、当社株価に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 配当政策について(発生確度:低、影響度:小) 当社は、将来的な新規投資の実行やアセットクラスの拡大に向けた取り組みのため、内部留保の充実が必要と考えておりますが、適切な株主還元を行うことも重要であると認識しており、2025年12月期より、DoE(Dividend on Equity Ratio : 株主資本配当率)に基づいて配当金額を決定することを配当方針としております。2026年12月期はDoEの2%に相当する金額を配当する予定です。詳細は「第4 提出会社の状況 3.配当政策」をご参照ください。 ⑬ 大株主について(発生確度:低、影響度:大) 当社の代表取締役パートナーである山本礼二郎及びパートナーである佐山展生は当社の大株主であり、それぞれ当社の発行済株式総数(自己株式を除く)の28.6%及び23.9%(2025年12月末時点)を保有しており、当社の取締役の選解任を含む株主の承認を必要とする事項について一定の影響力を有しております。 さらに、これらの株主は、当社の運営その他の事項に関し、当社の一般株主と異なる利害関係を有している可能性があり、これらの株主が保有する株式に係る議決権行使は、一般株主の利害と異なる可能性があります。なお、山本礼二郎及び佐山展生を含む当社の役職員は、一定の取引を除き、上場日の5年後の日にあたる2028年9月19日までの期間は、上場時に保有していた当社の普通株式又はストックオプションの行使に基づいて取得した株式の売却等を行わない(ただし、2026年9月19日以降は4分の1の株式、2027年9月19日以降はさらに4分の1の株式が当該売却制限から除外されます)旨を約束する書面を上場時のジョイント・グローバル・コーディネーター宛に差入れております。 ⑭ 当社株式の流動性について(発生確度:中、影響度:中) 当社は、東京証券取引所グロース市場に上場をしておりますが、東京証券取引所の定める上場維持基準は25%であるところ、流通株式比率は2025年12月末時点で28.3%となります。また、2025年12月末でPE投資ファンドの投資期間中である5号ファンドシリーズの組合契約では、投資期間中、当社の過半数の議決権を実質的に保有し続ける旨が定められております。当社は流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,651字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループの業績は以下のとおりです。 収益は、PE投資事業及び不動産投資事業による公正価値変動の増加、受取管理報酬、キャリードインタレスト等の計上によるものです。当期の収益の主な内容については、事業セグメント別の投資活動及び収益の状況をご参照ください。 営業費用は、主に人件費、オフィスの賃料、支払手数料によるものです。当社グループの従業員数増加に伴う人件費の増加やオフィス増床による費用の増加があったものの、前年同期には一時費用である5号ファンドシリーズのファンドレイズ活動に係る支払手数料が発生していたため、対前年同期比で減少いたしました。 税金費用に関しては、「所得税法等の一部を改正する法律」(令和7年法律第13号)が2025年3月31日に国会で成立し、2026年4月以後開始する連結会計年度より「防衛特別法人税」の課税が行われることになったことを踏まえて、同連結会計年度以降に解消が見込まれる将来の一時差異に係る繰延税金負債は新たな法定実効税率に変更して計算を行っており、当連結会計年度における税金費用には、税率変更に伴って追加的に発生した法人税等調整額の増加が含まれております。 以上の結果、当連結会計年度の収益は13,655百万円(前年同期比56.3%減)、営業利益は9,256百万円(前年同期比64.4%減)、税引前利益は9,264百万円(前年同期比64.3%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は6,077百万円(前年同期比66.4%減)となりました。 事業セグメント別の投資活動及び収益の状況は次のとおりです。 a. PE投資事業 投資活動としては、4号ファンドシリーズで株式会社ヤマネホールディングス及び株式会社メディコム・トイへの資本参画を行い、5号ファンドシリーズで旭化成メディカル株式会社への資本参画、株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインへのMBOを目的とした公開買付け、エクストリンクホールディングス株式会社への資本参画を行いました。また4号ファンドシリーズの投資先である株式会社キタムラ・ホールディングスはメガネ等の小売専門店を運営する株式会社E2ケアホールディングスの株式取得を行い、株式会社Japan Animal Care Holdingsは埼玉県で動物病院を運営する株式会社エイチエーシーへの資本参画及び専門医療に強みを有する病院グループを運営する株式会社ANCHORSとの資本提携を行い、日本有数の動物総合病院グループを発足いたしました。 Exit活動としては、3号ファンドシリーズの投資先であるプリモグローバルホールディングス株式会社が東京証券取引所スタンダード市場へ上場したことに伴い、3号ファンドシリーズが保有する株式の一部について売出しを行いました。また、4号ファンドシリーズの投資先であるテクセンドフォトマスク株式会社が東京証券取引所プライム市場へ上場したことに伴い、4号ファンドシリーズが保有する全株式を売却いたしました。 PE投資事業における収益は13,335百万円、セグメント利益は10,871百万円となりました。 上場会社の投資先は、各投資先の株価の変動により、全体として公正価値が増加しております。非上場会社である投資先は、足元の業績が調整局面にある投資先もある一方で、総じて財務内容の改善が進んだこと及び投資先が直近取引後1年を経過して公正価値評価の評価手法を変更したこと等により、全体として公正価値が増加いたしました。 受取管理報酬については、2025年1月より5号ファンドシリーズの投資期間が開始したことにより、前年同期比で増加いたしました。 キャリードインタレストについては、3号ファンドシリーズが保有するプリモグローバルホールディングス株式会社の株式を同社の上場時に売出しを行ったこと及び当該対価の分配を行ったことにより、キャリードインタレストが実現し、当社グループが3号ファンドシリーズより受領した金額を収益として計上しております。 b. 不動産投資事業 投資活動としては、不動産1号ファンドにおいて、2025年3月に主要政令指定都市所在の賃貸住宅8物件と東京都文京区所在のオフィスビル及び福岡市博多区所在のホテルの取得を行い、2025年5月に東京都渋谷区・新宿区、及び福岡市博多区所在の賃貸住宅3物件の取得を致しました。また、2025年7月にホテルへのコンバージョンを目的とした東京都港区所在のオフィスビルの取得、2025年8月に東京都渋谷区、大阪市西区及び福岡市博多区所在の賃貸住宅5物件の取得、2025年9月及び10月に東京都渋谷区に所在する賃貸住宅2物件の取得を行いました。 2025年12月に東京都渋谷区及び福岡市中央区の賃貸住宅2物件と東京都千代田区所在のオフィスビルの取得を完了した結果、累計24物件となり、売買契約を締結した物件を含めた取得総額は400億円超となります。 不動産投資事業における収益は258百万円、セグメント損失は52百万円となりました。 不動産1号ファンドの運用開始に伴い、管理報酬を受領しており、収益として計上しております。また取得した投資アセットの一部売却を行い、当該取引価格に基づいて公正価値評価を行った結果、公正価値が増加しております。 c. その他の事業 2025年3月より、新たな事業としてグローバルテック・グロース投資事業を開始しており、今後は日本・アジア・米国等のグロース企業への投資及び経営支援を行っていく予定です。当該事業においては、アジア地域でグロース投資事業を展開しているGranite Asia Capital Pte. Ltd.と共同でGranite Integral Capital Pte. Ltd.を設立し、日本を含むアジア地域におけるグロース投資及び同ファンドGranite Integral Investmentsの運営事業を開始いたしました。さらに、米国においてソフトウエア・AI関連スタートアップ企業への投資を行うTouring Capital LLCとのアライアンスも開始いたしました。2025年12月期では、2件の投資実行を行っております。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりであります。 (資産) 資産合計は、前連結会計年度末比4,252百万円増の83,303百万円となりました。流動資産については、主に現金及び現金同等物が2,859百万円及び営業債権及びその他の債権が9,877百万円減少したこと等により前連結会計年度末比10,942百万円減の22,128百万円となりました。非流動資産については、主にポートフォリオへの投資が7,138百万円及び公正価値で評価している子会社への投資が7,841百万円増加したことにより前連結会計年度末比15,194百万円増の61,174百万円となりました。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度末比540百万円減の20,875百万円となりました。流動負債については、主に前受金が1,003百万円及び公正価値で評価している子会社からの借入金が1,300百万円増加した一方で、未払法人所得税が3,181百万円減少したことにより前連結会計年度末比1,451百万円減の6,744百万円となりました。非流動負債については、主に借入金が282百万円減少した一方で、繰延税金負債が1,154百万円増加したことにより前連結会計年度末比910百万円増の14,130百万円となりました。 (資本) 資本合計は、前連結会計年度末比4,793百万円増の62,428百万円となりました。主に利益剰余金の増加4,759百万円によるものになります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前当期利益9,264百万円を計上し、営業債権及びその他の債権が9,877百万円減少した一方で、ポートフォリオへの投資の増加7,138百万円、公正価値で評価する子会社への投資の増加7,841百万円、法人所得税の支払6,972百万円等により、1,380百万円のキャッシュ・アウトフロー(前年同期は5,818百万円のキャッシュ・インフロー)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出84百万円により、84百万円のキャッシュ・アウトフロー(前年同期は102百万円のキャッシュ・アウトフロー)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは1,394百万円のキャッシュ・アウトフロー(前年同期は2,501百万円のキャッシュ・アウトフロー)となりました。主に公正価値で評価している子会社からの借入れによる収入が純額1,300百万円発生した一方で、借入金の返済による支出1,201百万円及び配当金の支払1,317百万円が発生したことによるものであります。 これらの結果、現金及び現金同等物は2,859百万円減少し、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は19,277百万円(前連結会計年度末22,137百万円)となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、製品の生産を行っていないため、記載すべき事項はありません。 b.受注実績 当社グループの事業は、受注形式ではないため、記載すべき事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) PE投資事業(百万円)   13,335   △57.3 不動産投資事業(百万円)   258   - その他(百万円)   62   - 合計(百万円)   13,655   △56.3 (注)1.収益は百万円未満切り捨てにより表示しております。 2.上記は報告セグメントである各アセットクラスの収益の区分となりますが、詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表注記事項 13.収益」に記載のとおりです。 3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) インテグラル3号投資事業有限責任組合   13,274   42.5   1,791   13.1 インテグラル5号投資事業有限責任組合   -   -   2,131   15.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況、② 財政状態の状況」に記載のとおりです。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループは当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況に示す資金により、今後さらに経営基盤を強化し、新たな企業への投資機会に対応していきます。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成にあたって、連結決算日における財政状態及び報告期間における経営成績に影響を与える見積り、予測を必要としています。当社グループは、過去の実績や状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき、継続してこの見積り、予測の評価を実施しています。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎(3)重要な会計上の見積りと判断」に記載のとおりです。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因、今後の方針等について 経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。また、経営方針・経営戦略等については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

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