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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

丸三証券

Marusan Securities Co.,Ltd.8613 · Prime · 証券、商品先物取引業

有価証券の売買・引受け・募集等を手掛ける証券会社。投資・金融サービス業を単一セグメントで展開。

概要

丸三証券は、東海地区を地盤とし、対面営業を強みとする中堅の独立系証券会社である。1910年に「丸三多田岩吉商店」として創業し、1944年に現商号へ変更。株式委託売買、投資信託の販売、引受業務などを展開し、2026年3月期の営業収益は217億円、当期純利益は50億円に達する。従業員数1,130人(2026年3月期)で、東京証券取引所プライム市場に上場している。

収益の三本柱:株式委託・投資信託・引受

丸三証券の収益は、株式委託手数料、投資信託の募集手数料と信託報酬、ならびに引受・売出し手数料の三つで構成される。2026年3月期の株式受入手数料は72億98百万円で、前期比36.3%の増収となった。これは日経平均株価の上昇や新規上場企業19社の引受実績が寄与した。投資信託部門では、募集取扱高2,052億円、信託報酬84億25百万円を計上し、信託報酬による販管費カバー率は51.7%に達した。債券部門は個人向け社債の減少により債券受入手数料が93百万円と落ち込んだが、全体として営業収益は217億25百万円と前期比15.3%増となった。

残高連動報酬への構造転換

丸三証券は、売買手数料依存から残高連動報酬を基盤とする収益構造への転換を進めている。その象徴が投資信託残高の積み上げである。2026年3月末の株式投資信託残高は1兆2,104億円に達し、前期比19.6%増加した。2012年度以降、株式投信純増3ヵ年計画を4次にわたり実施し、2024年度からは中期経営計画を策定。同計画における投信純増額は1,462億円(達成率121.9%)となった。さらに2025年7月には、ゴールベース資産管理を採用した「丸三ファンドラップサービス」を開始。払出頻度・金額の柔軟な設定や相続特約を備え、新たな資産導入ルートとして機能し始めている。

店舗網と地域密着の営業基盤

丸三証券は、東海地区を中心に全国に店舗網を展開し、対面営業を主軸としている。沿革上、統廃合を経て店舗数は変動してきたが、直近では二子玉川支店(2013年開設)、大泉学園営業所(2014年)、日吉営業所(2014年)、日本橋支店(2020年)を開設するなど、東京圏での拠点強化を進めている。また、高田支店を上越支店、今市支店を日光支店に名称変更するなど、地域に根差した営業を継続。本店は東京都千代田区麹町に所在し、1,130人の従業員が対面サービスを提供している。地元企業や個人顧客との長期関係を強みとし、安定した顧客基盤を形成している。

業界の中での役割は証券会社(金融商品取引業)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
217億円
営業利益
54億円
営業利益率
24.9%
純利益
50億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01証券業(投資・金融サービス)主力

有価証券の売買、売買等の取次ぎ、引受け及び売出し、募集及び売出しの取扱い等の金融商品取引業を営む。

主な製品・サービス3
有価証券の売買・取次ぎ
株式、債券等の有価証券の自己売買および顧客注文の執行・取次ぎ。
有価証券の引受け・売出し
新規公開株や公募増資等の引受け、ならびに売出しの取扱い。
有価証券の募集・売出しの取扱い
有価証券の募集および売出しに関する取扱い業務。

製品と技術

株式委託売買と推奨銘柄の提案力

丸三証券の主力業務の一つが、株式の委託売買である。顧客からの注文を執行する取次ぎ業務に加え、自己売買も行う。同社は、半導体関連、工場自動化・ロボット、航空・宇宙・防衛、ITサービスなど成長分野の銘柄を選別し、情報提供に注力している。中期経営計画では日本株(推奨個別銘柄)の純増目標を掲げ、2024年からの24ヵ月間で523億円(達成率130.8%)の純増を実現した。2026年3月期の株式受入手数料は72億98百万円で、前期比36.3%増と大幅に伸びた。これは市場の活況と銘柄提案力が奏功した結果である。

投資信託販売と残高積み上げ戦略

投資信託の販売は、丸三証券の収益構造転換の核である。同社はバランス型ファンドや世界株式ファンドを軸に販売し、残高の増加に努めている。具体的な商品として、「NWQフレキシブル・インカムファンド」「先進国好配当株式ファンド」「ジャナス・ヘンダーソン・バランス・ファンド」などを推奨。重要情報シートや投信分析ツール「投信NAVI」を活用し、顧客のライフステージに合わせた提案を行う。2026年3月末の株式投資信託残高は1兆2,104億円、信託報酬84億25百万円を計上。信託報酬による販管費カバー率は51.7%に達し、安定収益の源泉となっている。

引受業務と新規上場企業の支援

丸三証券は、新規公開株(IPO)や公募増資などの引受業務も手掛ける。2026年3月期には新規上場企業19社の株式引受けを行った。同社は、上場を目指す企業へのマーケティングや情報提供、関係構築に注力し、独自性や強みを訴求することで案件を獲得している。引受主幹事案件の拡大は中期経営計画の注力分野の一つであり、売買手数料に依存しない収益源として位置づけられる。引受により得られる手数料は株式受入手数料の一部を構成し、企業の資金調達を支援する役割を果たしている。

ファンドラップサービスで始めるゴールベース運用

2025年7月、丸三証券は「丸三ファンドラップサービス」の取り扱いを開始した。これはゴールベース資産管理の手法を採用し、顧客の人生設計やリスク許容度に基づいて米国株式と世界債券の組み合わせで運用するサービスである。払出頻度・金額の指定が可能で、相続時には簡便な手続きで資金を受け取れる特約を備える。これまで成約に至らなかった顧客の獲得につながっており、売買手数料に依存しない残高連動報酬型収益の拡大に貢献している。ファンドラップを含む株式投資信託募集取扱高は2,052億円に達した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

中堅証券、内需依存で堅実経営

丸三証券は、国内の中堅証券会社として位置づけられる。同業他社であるAIフュージョンキャピタルグループやUNIVA・Oakホールディングスと比較すると、規模は中程度だが、営業利益率で見ると2025年3月期19.15%と高水準であり、収益性が高い。最近の財務数値からは、2025年3月期の営業利益率が急改善しており、2026年3月期には24.88%まで向上が見込まれている。ただし、国内証券市場は競争が激しく、収益が市況に左右されやすいという構造的な課題がある。海外比率が低く、内需依存度が高い点は、国内市場の低迷時にはマイナス要因となる。

強み

  • 2025年3月期営業利益率19.15%、2026年3月期には24.88%と業界平均以上を維持。
  • 直近2期の売上高は186億円→188億円と横ばいだが、利益率は改善傾向にある。
  • 急成長ではなく、低リスクで安定的な収益を重視した経営スタイルをとっている。
  • 中堅証券として長年の実績があり、顧客基盤や運用ノウハウが強みとなっている。

課題

  • 収益が株式市場の動向に左右されやすく、市況悪化時には業績が落ち込むリスクがある。
  • 売上高が過去2期横ばいであり、成長性に欠ける可能性がある。
  • 海外比率が低く、国内市場の縮小や競争激化の影響を直接受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券・カード・リースの時価総額近傍。太字が丸三証券

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

1910年創業から証券会社への転換

丸三証券の起源は、1910年1月に開業した「丸三多田岩吉商店」である。1925年8月に「丸三長尾秀一商店」と改称し、同年に東京株式取引所の一般会員となった。1944年3月、入サ証券株式会社の株式を買い取り、社名を「丸三証券株式会社」に変更。これにより正式に証券業に専念する企業となった。1948年9月には証券取引法に基づく証券業者として登録され、翌1949年4月には東京証券取引所の正会員となった。戦後間もないこの時期に、証券会社としての基盤を固めた。

総合証券化と上場による飛躍(1983〜1988年)

1983年3月に丸三ファイナンス株式会社、同年12月に資本金30億5,000万円への増資を経て総合証券会社となった。1986年5月には資本金83億450万円に増資し、東京・大阪両証券取引所市場第二部に株式を上場。同年6月には初の専用ファンド「CBポートフォリオ'86」を発売した。1987年にはパソコン投資情報サービスやホームトレードサービスを開始し、情報化にも着手。1988年3月には東京・大阪両市場第一部に指定され、上場企業としての地位を確立した。この一連の動きで、中堅証券から総合証券へと成長した。

情報化とオンライントレード時代への適応(1990〜2005年)

1990年代に入り、丸三証券は情報技術の活用を加速した。1990年6月に新パソコン投資情報システム「スーパーマックス」を導入。1997年7月にはオンライントレードサービスを開始し、2000年6月に「マルサントレード」と命名した。1998年7月には証券総合口座の取扱いを開始。2002年11月には福生支店と帯広支店を統合し、店舗数を27店へと整理した。2005年5月にはアドバイス付インターネット取引「MARUSAN-NET」を開始し、対面とオンラインの融合を図った。この時期、顧客の多様な取引チャネルに対応する基盤を整えた。

再編と中期経営計画による収益構造改革(2013〜2026年)

2013年から2026年にかけて、丸三証券はグループ再編と収益構造の改革を進めた。2013年10月に本店を東京都中央区日本橋から千代田区麹町へ移転。2014年に丸三ファイナンスが丸三土地建物を吸収合併し、2022年7月にはマルサントレード事業を岡三証券へ吸収分割で承継。2023年6月に丸三エンジニアリング、2025年4月に丸三ファイナンスを吸収合併し、グループを統合した。一方、2012年度から開始した株式投信純増計画は4次にわたり継続され、2024年度からは中期経営計画を策定。2026年3月期には営業収益217億円、当期純利益50億円を達成し、残高連動型収益への転換が進んだ。

年表40件を開く

1910年代

  • 1910年1月丸三多田岩吉商店として営業開始

1920年代

  • 1925年8月丸三長尾秀一商店と改称、東京株式取引所一般会員となる

1940年代

  • 1944年3月入サ証券株式会社の株式を買取り、丸三証券株式会社に商号を変更
  • 1948年9月証券取引法に基づく証券業者として登録
  • 1949年1月調査誌「丸三レポート」を創刊
  • 1949年4月東京証券取引所の正会員となる

1960年代

  • 1968年4月改正証券取引法による証券業の免許取得

1970年代

  • 1971年6月創業丸三土地建物株式会社を設立

1980年代

  • 1983年3月創業丸三ファイナンス株式会社を設立
  • 1983年12月資本金を30億5,000万円に増資し、総合証券会社となる
  • 1986年2月創業丸三エンジニアリング株式会社を設立
  • 1986年5月上場資本金を83億450万円に増資し、当社株式を東京・大阪両証券取引所市場第二部に上場
  • 1986年6月当社初の専用ファンド「CBポートフォリオ'86」発売
  • 1987年10月パソコンによる投資情報(マックス)サービス、ホームトレードサービス開始
  • 1988年3月当社株式が東京・大阪両証券取引所市場第一部に指定される

1990年代

  • 1990年6月新パソコン投資情報システム(スーパーマックス)サービス開始
  • 1995年8月創業株式会社エムエスシーを設立
  • 1996年3月資本金を100億円に増資する
  • 1997年7月オンライントレードサービス開始
  • 1998年7月証券総合口座取扱開始
  • 1998年8月第1回ストックオプション実施
  • 1998年12月改正証券取引法に基づく証券会社として登録
  • 1999年3月第1回自己株式消却実施

2000年代

  • 2000年6月商号変更オンライントレードサービスネームを「マルサントレード」に変更
  • 2002年11月M&A福生支店を新宿支店に、帯広支店を通信販売部コールセンターに統合し、店舗数は27か店となる
  • 2005年5月アドバイス付インターネット取引「MARUSAN-NET」サービス開始
  • 2006年6月単元株式数を1,000株から100株へ変更
  • 2007年9月金融商品取引法に基づく金融商品取引業者として登録

2010年代

  • 2013年2月株式会社エムエスシーを清算
  • 2013年9月二子玉川支店を開設(高津支店より移転)
  • 2013年10月本店所在地を東京都中央区日本橋より東京都千代田区麹町に移転
  • 2014年3月大泉学園営業所を開設
  • 2014年4月日吉営業所を開設
  • 2014年10月M&A丸三ファイナンス株式会社が丸三土地建物株式会社を吸収合併
  • 2015年3月高田支店を上越支店に、今市支店を日光支店に名称変更

2020年代

  • 2020年8月日本橋支店を開設(三ノ輪支店より移転)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分変更に伴いプライム市場へ移行
  • 2022年7月マルサントレードに係る事業等に関する権利義務を吸収分割により岡三証券株式会社へ承継
  • 2023年6月M&A丸三エンジニアリング株式会社を吸収合併
  • 2025年4月M&A丸三ファイナンス株式会社を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    お客様本位の業務運営の徹底

    お客様のライフプランや投資目的、リスク許容度を把握した上で資産運用の提案を行い、中長期的な資産形成を支援する。新たな経営理念のもと、信頼関係の構築と満足度向上に努める。

  2. 02

    残高連動型収益構造への転換

    売買手数料依存から脱却し、投資信託の残高増加による信託報酬をベースとした安定的な収益基盤を確立する。これまで4次にわたる株式投信純増3ヵ年計画を実施し、2024年度からは中期経営計画に取り組む。

  3. 03

    株式営業力の強化

    有望銘柄を発掘する目利き力や分かりやすい提案力を強化し、推奨個別銘柄の残高増加を図る。

  4. 04

    新規分野への注力

    2025年7月よりゴールベース資産管理による「丸三ファンドラップサービス」を開始。また、引受主幹事案件の獲得拡大にも取り組む。

  5. 05

    資本コストを上回るROEの達成

    中期的に資本コストを上回るROEを達成することを目指し、全社的な経営効率の向上と収益力強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,130人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は773万円で、9期前と比べて+16.5%平均年齢は35.0歳、平均勤続年数は12.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,177
2018年3月1,218
2019年3月66434.911.41,220
2020年3月64235.011.01,187
2021年3月68636.012.01,118
2022年3月70736.013.01,106
2023年3月69136.012.01,098
2024年3月71535.012.01,112
2025年3月78236.012.01,098328
2026年3月77335.012.01,130478

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率78.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
岡山支店 — 岡山市北区1,092百万円
名古屋支店 — 名古屋市中区598百万円
秩父支店 — 埼玉県秩父市399百万円
本店 — 東京都千代田区273百万円
日光支店 — 栃木県日光市179百万円
上越支店 — 新潟県上越市131百万円
野田支店 — 千葉県野田市119百万円
一宮支店 — 愛知県一宮市110百万円
館林支店 — 群馬県館林市73百万円
伊勢崎支店 — 群馬県伊勢崎市50百万円
ほか19件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    丸三ファイナンス株式会社
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は217億円営業利益54億円前期と比べると増収増益で、売上が+15.4%、利益が+50.0%。

売上高
+15.4%
217億円
営業利益
+50.0%
54億円
純利益
+31.6%
50億円
営業利益率
24.9%
前期比 +5.7%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、営業収益は121億円、営業利益は37億円。前年の2025年4Qと比べると、営業収益は+31.5%、営業利益は+117.6%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q3837.92
2023年4Q373
2024年1Q46817.47
2024年2Q44818.26
2024年3Q42511.95
2024年4Q5411
2025年2Q961919.815
2025年4Q921718.523
2026年2Q961717.723
2026年4Q1213730.627

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は177億円から217億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は24.9%。営業収益は3期、純利益は3期の連続増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
二子玉川支店を開設(高津支店より移転)
2013年3月1773229
丸三ファイナンス株式会社が丸三土地建物株式会社を吸収合併
2014年3月2327861
2015年3月2035248
2016年3月1823127
2017年3月157108
2018年3月1903424
2019年3月15665
日本橋支店を開設(三ノ輪支店より移転)
2020年3月165158
2021年3月1924142
2022年3月1873628
丸三エンジニアリング株式会社を吸収合併
2023年3月14998
2024年3月1864229
丸三ファイナンス株式会社を吸収合併
2025年3月188364019.138
2026年3月217545924.950

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益217億円のうち、営業利益として残るのは54億円24.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は50億円、売上の23.0%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金75.1%163億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益24.9%54億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

営業利益率業種比+5.3pt
24.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.6pt
23.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.2pt
10.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが93億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは88億円期末の手元現金は356億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月−43−1−9187
2014年3月218−26189
2015年3月1382−29301
2016年3月−10−1−55234
2017年3月63−1−38258
2018年3月19−1−44232
2019年3月194−43212
2020年3月118−1−13309
2021年3月−2716−14287
2022年3月−4−9−20259
2023年3月110−46−16310
2024年3月76−7−19364
2025年3月−25−51314
2026年3月93−5−49356

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は885億円。このうち返さなくてよい自己資本が514億円で、自己資本比率は58.0%(業種中央値34.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月84246337954.8
2014年3月90450639855.8
2015年3月1,00155045154.8
2016年3月83851132760.8
2017年3月89048340754.2
2018年3月91647244451.3
2019年3月81342738652.4
2020年3月83242241050.5
2021年3月99446453046.5
2022年3月90947143851.6
2023年3月67646121567.9
2024年3月84152531662.3
2025年3月73449023966.6
2026年3月88551437058.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
356億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
309億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
370億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率37社中11位あたり、逆に低いのは配当利回り37社中25位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.1%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
24.9%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.0%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率前期からの売上の伸び
15.4%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.5%/中央値 4.3%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,280で、1年前と比べて+40.6%過去52週の値幅のなかでは88%の位置にある。

¥1,280-2.3%1ヶ月+7.7%1年+40.6%時価総額863億円
過去52週の値幅
安値¥913高値¥1,328

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.0倍
PBR1.65倍
配当利回り5.47%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1220円で、直近1か月で+9.03%と上昇。1年では+37.52%。25日線1154円を上回り、75日線1084円・200日線1024円を大幅に上抜け、強気相場。52週高値1232円にほぼ到達(0.97%下)。出来高は7月30日に78.9万株と急増、その後も高水準が続く。株式市場の活況が証券株を押し上げている。上昇トレンドは持続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 38/100)

PERが16.14倍、PBRが1.57倍、配当利回りは5.74%である。業界平均のPER12.36倍、PBR1.41倍を上回り、株価は割高水準にある。ROEは10.13%と良好だが、配当性向が92.52%と高い。市況により業績が変動する証券業であり、収益の安定性に注意が必要。割高だが配当利回りは魅力的であり、両面性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.0倍14.3倍
PBR1.65倍1.43倍
ROE10.1%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

中堅証券会社として市場環境に業績が左右されやすい体質が争点。強気派は、個人投資家層の拡大や市場活性化で売買手数料が増加し、2026年3月期の予想では利益率の改善が顕著である点を評価する。また、営業利益率が20%を超える高水準で推移しており、収益構造が強化されているとの見方もある。一方、弱気派は、売買手数料は市場相場に依存するため、株価調整や取引低迷時の業績悪化リスクを指摘。さらに、中堅証券は規模の経済が働きにくく、システム投資や人件費の増加が利益を圧迫する可能性がある。両者は、市場環境の持続性と同社の競争力の限界で対立する。

プラスに働く材料7
  • 業績拡大

    2026年3月期の売上高は217億円(前期比15%増)と予想され、増益基調。

  • 収益性向上

    営業利益率が19.15%から24.88%に上昇し、収益構造が改善。

  • 個人投資家向け

    NISA拡大などで個人の投資意欲が高まり、リテール証券に追い風。

  • 営業利益54億円、前期比50%増通年影響

    営業利益36億円→54億円、営業利益率24.88%に上昇。売上高217億円

  • 純利益50億円と2期連続増益通年影響

    純利益29億円→38億円→50億円。増益トレンドが鮮明になっている

  • 配当利回り5.74%と高水準継続影響

    配当利回り5.74%、ROE10.13%。株主への利益還元が厚い

  • 売上高217億円、前期比15.4%増通年影響

    売上高188億円→217億円、増収率15.4%。収益拡大の勢いがある

マイナスに働く材料7
  • 市場依存

    株式市況の悪化で売買手数料が減少し、業績が大きく変動するリスク。

  • 競争激化

    ネット証券の手数料引き下げ競争が続き、シェアを奪われる可能性。

  • 規模の限界

    中堅規模ではシステム投資や人材確保の面で大手に劣り、長期的な成長が難しい。

  • 予想PERが未公表で透明性に欠ける決算発表後影響

    実績PER16.14倍に対し予想PERが未公表。業績見通しが読みにくい

  • 営業利益率24.88%は市況に依存不定影響

    売上高217億円、営業利益54億円。市況悪化時に利益が逆転しやすい構造

  • 外国人保有比率3.67%と低く、需給が偏る継続影響

    外国人保有比率3.67%。海外資金の売買で需給が不安定になりやすい

  • PBR1.57倍と自己資本比で割高水準継続影響

    PBR1.57倍、ROE10.13%。好業績が既に株価に織り込まれている

次の決算で確かめる点
売買取引高
市場の取引活性度が手数料収入の基盤であり、業績の先行指標となる。
預り資産残高
顧客からの受託資産の増減は、将来の手数料収入を左右する。
営業利益率
収益性向上が続くか、事業の採算性を見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは5.47%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
5.47%
いまの株価に対して
配当性向
92.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月50435.8
2018年3月6530.0185.3
2019年3月25−61.5335.0
2020年3月16−36.0138.5
2021年3月34109.453.8
2022年3月22−34.352.0
2023年3月12−45.5101.9
2024年3月60400.0131.6
2025年3月600.087.7
2026年3月7016.792.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ88,910人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.6%を占め、残る67.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他53.756.159.453.158.663.1
金融機関26.427.224.827.324.121.2
事業法人11.511.011.011.211.111.4
外国法人6.34.03.17.04.83.6
自己株式1.31.32.82.11.81.6
証券会社2.11.61.71.41.40.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社)7.76
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.70
03公益財団法人長尾自然環境財団7.04
04三菱UFJ信託銀行株式会社(常任代理人 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社)2.50
05株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ 銀行)1.39
06長尾 愛一郎1.34
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.86
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)0.82
09JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)0.69
10丸三証券従業員持株会0.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+77%、1株純資産は14期で+11%。直近期のROEは10.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月436986.616.331.9
2014年3月9376212.79.159.5
2015年3月728299.117.0119.1
2016年3月417685.225.6173.0
2017年3月127251.676.4435.8
2018年3月367075.028.3185.3
2019年3月86401.282.7335.0
2020年3月126321.938.0138.5
2021年3月636949.410.353.8
2022年3月437056.111.752.0
2023年3月127001.736.0101.9
2024年3月457946.024.2131.6
2025年3月577387.515.787.7
2026年3月7677410.113.292.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

23名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は23名。2026/3期の役員報酬は総額205百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
菊地稔代表取締役社長6210,000
服部誠代表取締役専務取締役 営業本部長 エクイティ本部長 金融コンサルタント 一部長 金融コンサルタント 二部長 金融コンサルタント 三部長 コンサルタント サポート部長5930,000
植原惠子取締役66
濵田豊作取締役75
青木真嗣取締役 内部管理統括責任者 監理本部長5010,000
齋藤和弘取締役69
尾関春子取締役63
山崎昇常勤監査役723,000
清水昭男常勤監査役61
根岸和弘常勤監査役60
太田泰司監査役67
森勇補欠監査役78
残りの役員11名を開く
氏名役職年齢
柏原延行常務執行役員
武田浩常務執行役員
山﨑弘義常務執行役員
片野健児執行役員
戸谷清隆執行役員
松井豊執行役員
牧野郁雄執行役員
吉岡一哉執行役員
木村淳一執行役員
平井克典執行役員
清木浩司執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4714511629
社外取締役875759
監査役214147

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容168字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の主たる事業は、有価証券を中核商品とする投資・金融サービス業であります。 投資・金融サービス業の具体的な業務として、有価証券の売買、有価証券の売買等の取次ぎ、有価証券の引受け及び売出し、有価証券の募集及び売出しの取扱い、その他の金融商品取引業を営んでおります。 当社の主な事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,235字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社は創業以来、いずれの系列にも属さない独立系証券会社として、「自主独立」の精神を礎に、資本市場の発展に貢献してまいりました。また、お客様本位の考え方に基づき、お客様のニーズにあった情報及びサービスの提供を通じて、信頼関係の構築と満足度の向上に努めております。 資本市場を取り巻く環境の変化によって資産形成への需要が高まるなか、投資ニーズの多様化などにより証券会社に求められる役割は一段と高度化しています。当社は、単なる金融商品の提供にとどまらず、お客様一人ひとりの人生設計や価値観に寄り添い、中長期的な資産形成がもたらす豊かな未来を支援する存在でありたいと考えています。このような考えのもと、2026年3月に、長きに亘り培ってきた精神を次代へ承継するため、1978年に策定した経営理念の考え方を整理し、新たな経営理念を「お客様本位の金融サービスで、確かな信頼を育み、ともに想いを実現する」としました。新たな経営理念を実現するための行動指針として「自主独立の精神」「奉仕の心」「全員参加の経営」の3つを掲げております。 当社は、お客様へ質の高いサービスを提供するとともに、経営の効率化と健全化による企業価値向上に努め、全てのステークホルダーに対して利益還元を充実させていくことを経営の基本方針としております。 (2) 会社の対処すべき課題 当社は、新たな経営理念並びに行動指針の下、お客様本位の業務運営に努めております。お客様のライフプランや投資目的、経験、リスクに対する考え方などを充分に把握した上で、資産運用のご提案等を通じ、お客様の資産形成に貢献することが、当社の社会的使命であると考えております。 この実現のためには、「売買手数料依存の収益構造から脱し、残高連動報酬をベースにした収益構造を確立すること」が必要であると考え、2012年度以降、株式投信純増3ヵ年計画を4次にわたり実施してまいりました。 そして、2024年度からは、新たに「中期経営計画」を策定し、現在取り組んでおります。まず、株式営業においては、有望銘柄を発掘する目利き力や分かりやすい提案力を更に強化し、当社が推奨する個別銘柄の残高増加を図っております。また、投資信託営業においては、良質なファンドの長期保有により残高を着実に積み上げ、信託報酬による販管費カバー率を一層高めることで、不安定な市場環境下においても安定した業績を目指しております。 新たな注力分野として、2025年7月には、ゴールベース資産管理による「丸三ファンドラップサービス」の取り扱いを開始したほか、「引受主幹事案件の獲得拡大」にも取り組んでおります。 これらの施策を実践することで、中期的に、当社の資本コストを上回るROEを達成していく所存です。 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社が判断したものであります。
事業等のリスク2,593字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクには、以下のようなものがあります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社の経営成績等に与える影響につきましては、合理的に予見することは困難であるため記載しておりません。 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1) 株式市場の変動から受ける影響について 当社の営業収益のうち株式委託手数料が占める割合は、当事業年度33.5%(前事業年度28.2%)となっております。このため当社の業績は、株式市場の変動により大きな影響を受ける可能性があります。 このような状況に対応するため、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、売買手数料依存の収益構造から脱し、残高連動報酬をベースにした収益構造を確立することを目指しております。 (2) 市場リスクについて 市場リスクとは、株価、金利、為替の変動に伴い、保有する有価証券等の価格が変動することにより発生するリスクであります。当社の総資産のうちトレーディング商品及び投資有価証券が占める割合は、当事業年度末19.9%(前事業年度末19.0%)となっております。当社が保有する有価証券には市場リスクが存在しており、急激な相場変動により純資産等に影響を与える可能性があります。 市場リスクの回避に努めるため、取締役会において自己取引可能な限度額(市場リスク枠)を予め定めており、市場リスク枠の範囲内で取引を行っております。なお、市場リスクは毎営業日計測を行い、市場リスク枠内に収まっていることを確認し、内部管理統括責任者に報告する体制としております。 (3) システムリスクについて システムリスクとは、インターネット取引システムや業務上使用するコンピュータシステムの障害等の発生に伴い、損失を被るリスクであります。障害の規模によっては、当社の経営成績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 システムリスクを低減するため、当社は外部ベンダーに委託する基幹システムのバックアップセンターを地域的に離れた場所に設け、基幹システムのデータセンターに障害が生じても、バックアップセンターを使用して業務を継続できるよう体制を整備しております。 (4) 情報漏洩、サイバー攻撃に関するリスクについて 情報漏洩、サイバー攻撃に関するリスクとは、役職員等の人為的ミスや事故、サイバー攻撃等外部からの不正アクセス等により、会社保有情報のうち、公知を除くものが漏洩又は漏洩の疑いがあると判明した場合に被るリスク及びサイバー攻撃によりシステムやデータが利用不能になるリスクであります。万一会社保有情報が漏洩又は漏洩の疑いがあると判明した場合やシステム等が利用不能になった場合には、当社の経営成績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 情報漏洩、サイバー攻撃に関するリスクを低減するため、当社は「情報セキュリティポリシー」及び社内規程を整備し、社内システムの技術的サイバーセキュリティ対策を行うとともに、外部委託先のセキュリティ対策についても確認することで、会社保有情報における情報セキュリティ及び業務継続性の確保に努めております。また、当社は、社内教育・啓発を図り、情報セキュリティに関する高い意識を養っております。 (5) 法務・コンプライアンスに関するリスクについて 法務・コンプライアンスに関するリスクとは、各種取引及び業務執行において、法令違反や契約違反に伴う罰則適用や損害賠償等により損失を被るリスク、ステークホルダーの期待に反する行為等で社会的信用を失墜するリスクであります。万一リスクが顕在化した場合には、当社の経営成績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 法務・コンプライアンスに関するリスクを低減するため、当社は「コンプライアンス原則」をはじめとする社内規程を整備し、法務・コンプライアンスについて社内教育・啓発を図るとともに、顧問弁護士と連携した法的対応等の体制を整備しております。 (6) 事務リスクについて 事務リスクとは、役職員の過失又は事故等により事務処理が正確に執行されなかったことにより損失を被るリスクであります。万一重大な事務処理の誤りが発生した場合には、当社の経営成績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 事務リスクを低減するため、社内規程等の整備、事務処理状況の点検、事務指導等によって、事務の正確な執行に努めております。 (7) 災害リスクについて 災害リスクとは、大地震や大規模な風水害、テロ等の災害が発生することによって物理的な損害を被るリスクであり、大規模な災害が発生した場合には、当社の経営成績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社は、事業継続計画(BCP)を策定し、定期的な訓練の実施等、リスクの発生時に適切に対応できるように備えております。 (8) 流動性リスクについて 流動性リスクとは、主に必要な資金が確保できなくなり資金繰りがつかなくなる場合や、通常よりも著しく高い金利で資金調達を余儀なくされることにより損失を被るリスクであります。万一リスクが顕在化した場合には、当社の資金調達や財政状態等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社の資金調達については、主に自己資金を中心に対応しており、常に一定程度の資金を保有しておくことで手許流動性を維持するよう努めております。また、ストレス下における流動性リスクの認識と評価のため、定期的にストレステストを実施しております。 (9) 人的リスクについて 人的リスクとは、重要人材の流出や後継者不足、不正・ハラスメント、健康悪化等により損失を被るリスクであります。万一リスクが顕在化した場合には、当社の業務運営や社会的信用に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社は、社員の働きやすさの向上及び次世代の人材発掘・育成に取り組むとともに、倫理・人権に関する研修の実施等により、リスクの低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)4,591字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営成績の状況 当事業年度のわが国経済は、緩やかな景気回復局面が続きました。そのような中、雇用・所得環境の改善を背景に、個人消費は持ち直しの動きが見られました。また、企業の設備投資は米国通商政策の影響で伸び悩む局面も見られましたが、省力化・デジタル化のための投資意欲は旺盛で、底堅く推移しました。しかし、期末にかけては、中東情勢の緊迫化により原油価格が高騰し物価上昇圧力が高まるなど、先行きに対する不透明感が強まりました。 このような環境の下、当社の業績は、株式委託手数料と投資信託の信託報酬が増収となったことなどから、経常利益は59億23百万円(前事業年度比44.0%の増益)となりました。 (株式部門) 当事業年度の株式市場において、期初35,961円で始まった日経平均株価は、米政権による相互関税の発表を受けて大幅安となり、4月上旬に一時31,000円割れの水準へ下落しましたが、関税の猶予期間設定や日本企業の積極的な株主還元が支えとなり、6月には40,000円台を回復しました。その後、日米通商交渉の進展で関税を巡る不透明感が払拭されたことや、高市内閣の経済政策への期待などから、10月に50,000円を突破しました。11月以降は、AI・データセンターへの過剰投資懸念からハイテク株を中心に弱含む場面もありましたが、政権与党が衆院選で歴史的勝利を収めたことを好感した買いで一段高となり、2月後半に一時59,000円台まで上昇しました。しかし、中東情勢の緊迫化を受けて3月は調整色を強める展開となり、51,063円で当事業年度末を迎えました。 このような環境の下、生成AIの急速な普及で成長期待が高まっている半導体関連企業を中核に、フィジカルAIという新たな成長領域で強みを発揮することが期待される工場自動化・ロボット関連企業のほか、航空・宇宙・防衛事業などを手掛ける大手重電・重工メーカーや、活発なデジタル化投資の波に乗るITサービス企業などの銘柄の選別及び情報提供に注力しました。引受業務につきましては、新規上場を目指す企業へのマーケティング、情報提供及び関係構築に注力するとともに、当社の独自性や強みを訴求することにより、新規上場企業19社の株式引受けを行いました。 以上の結果、株式受入手数料は72億98百万円(前事業年度比36.3%の増収)となりました。 なお、2024年4月からスタートした中期経営計画における日本株(当社が推奨する個別銘柄)の純増額(24ヵ月間)は523億円(達成率130.8%)となりました。 (債券部門) 当事業年度の債券市場において、期初1.505%で始まった長期金利(新発10年物国債利回り)は、米政権が打ち出した相互関税を巡る懸念から、4月上旬に1.105%まで急低下しましたが、その後、米政権が各国と通商交渉を進める姿勢を示し日米通商交渉が進展したことなどから利回りは上昇に転じました。また、日銀が追加利上げを実施したことや衆院選後の政権運営を巡り財政赤字拡大への警戒が強まったことに加え、中東情勢の緊迫化により原油価格が高騰したことなども影響し、当事業年度末は2.355%となりました。 このような環境の下、債券の募集・売出の取扱高は増加した一方で、個人向け社債の引受額の減少などが影響し、債券受入手数料は93百万円(前事業年度比8.8%の減収)となりました。 (投資信託・ファンドラップ部門) 投資信託部門はバランス型ファンドのほか、世界の株式に投資するファンドを中心に販売し、残高の増加に努めました。 具体的には、米ドル建ての多様なインカム資産に分散投資する「NWQフレキシブル・インカムファンド」、割安で好配当が期待される株式に投資する「先進国好配当株式ファンド」、米国を中心とした世界の株式及び債券に分散投資する「ジャナス・ヘンダーソン・バランス・ファンド」などの販売に注力しました。 また、重要情報シートや「投信NAVI(投信分析・販売支援ツール)」、資産運用シミュレーションツールを積極的に活用することで、分かり易い説明やお客様の保有ファンドのフォローに努めました。その他にもポートフォリオ分析、お客様のライフステージやニーズに沿ったご提案などのサービス向上に取り組みました。 ファンドラップ部門は、2025年7月から「丸三ファンドラップサービス」という名称の当社独自のファンドラップの取り扱いを開始しました。「丸三ファンドラップサービス」では、ゴール達成に向けて、継続的なアフターフォローを提供するゴールベース資産管理の手法を取り入れています。お客様の現状や、実現したいゴール(目的)、リスク許容度についてヒアリングを行い、お客様一人一人のゴールの実現に向けて当社が運用します。運用については、米国株式と世界債券の組合せというシンプルな運用戦略で、長期・分散投資により、世界経済の成長を享受します。 また、資産の取り崩しニーズにも柔軟に応えるため、払出の頻度・金額をお客様が指定したり、万が一に備え、相続時に簡単なお手続きで相続人様が資金をお受け取りいただける特約なども用意しています。 これまでのご提案では成約しなかったお客様が、ファンドラップでは成約するケースもみられるなど、新たな資産導入のルートに繋がり始めています。「丸三ファンドラップサービス」の浸透により、売買手数料に依存しない、残高連動報酬をベースとした収益構造の確立に向けて、一段と歩みを進めております。 そうしたなか、株式投資信託の募集取扱高は2,052億円(前事業年度比3.6%の増加、ファンドラップを含む)となり、募集手数料は52億38百万円(同1.0%の減収)となりました。また、3月末の株式投資信託残高は1兆2,104億円(同19.6%の増加、ファンドラップを含む)となり、株式投資信託の期中平均残高も増加したことから、信託報酬は84億25百万円(同10.6%の増収)、投資信託の信託報酬による販管費カバー率は51.7%となりました。 なお、2024年4月からスタートした中期経営計画における株式投信の純増額(24ヵ月間)は1,462億円(達成率121.9%)となりました。 (損益の状況) 以上の結果、当事業年度の業績は、営業収益が217億25百万円(前事業年度比15.3%の増収)となりました。営業利益は53億75百万円(同51.0%の増益)、経常利益は59億23百万円(同44.0%の増益)、当期純利益は50億10百万円(同10.8%の増益)となりました。 経営成績の詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 ②損益計算書」に記載しております。 (2) 財政状態の状況 当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ168億79百万円増加し884億76百万円となりました。主な要因は、顧客分別金信託が59億89百万円、現金・預金が41億42百万円、投資有価証券が38億89百万円増加したことなどによるものです。 負債合計は、前事業年度末に比べ131億58百万円増加し370億32百万円となりました。主な要因は、預り金が108億64百万円増加したことなどによるものです。 純資産合計は、前事業年度末に比べ37億21百万円増加し514億44百万円となりました。主な要因は、配当金41億4百万円の支払いにより減少した一方で、当期純利益50億10百万円を計上したことや、その他有価証券評価差額金が27億18百万円増加したことなどによるものです。 財政状態の詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 ①貸借対照表」に記載しております。 (3) キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは、預り金が増加したことや税引前当期純利益を計上した一方で、顧客分別金信託が増加したことなどにより、92億93百万円の資金の増加となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出や、投資有価証券の償還による収入などの差し引きにより、5億49百万円の資金の減少となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いや短期借入金の減少などにより、48億91百万円の資金の減少となりました。 その結果、当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末比41億40百万円増加し、355億88百万円となりました。 キャッシュ・フローの詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 ④キャッシュ・フロー計算書」に記載しております。 当社の主たる事業は有価証券の売買等の金融商品取引業であり、資金需要の主なものには、お客様の株式や債券の売買及び投資信託の設定・解約等に係る日々の資金決済のほか、顧客分別金信託の一時的な立替や、信用取引貸付金等の顧客の資金運用ニーズに対応するための資金などがあります。このような資金需要に対応するための経常的な資金調達については、自己資金を中心に対応することとしております。金融商品取引業者としてお客様の様々な取引需要に対応するためには、常に一定程度の資金を保有しておくことが必要と考えております。当事業年度末の現金・預金残高は355億88百万円であり、これらの資金需要に対応可能な水準を確保しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するに当たって、当事業年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 当事業年度末の繰延税金資産の回収可能性及び固定資産の減損に関する会計上の見積りに用いた仮定は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は2024年4月26日に「中期経営計画」を公表し、現在取り組んでおります。中期経営計画における2028年度までに達成を目指す数値目標は、株式投資信託の預り資産純増額3,000億円、当社が推奨する日本株の個別銘柄の預り資産純増額1,000億円、ROE8%以上、投資信託の信託報酬による販管費カバー率55%です。 中期経営計画の概要 進捗状況(2024年4月~2026年3月) 資本コストを上回るROEの達成 ・ 資本コストを平均的に上回るROE8%(長期10%)の達成を目指す

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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