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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

いちよし証券

Ichiyoshi Securities Co.,Ltd.8624 · Prime · 証券、商品先物取引業

中小型成長企業に特化したリサーチと営業力を持つ証券会社。個人投資家向けにIPOや成長株の投資機会を提供。

概要

いちよし証券は1948年創業の中堅証券会社で、個人投資家向けリテール営業と投資銀行業務を展開する。2025年3月期の純営業収益は188億円、営業利益23億円。グループにいちよしアセットマネジメント、いちよし経済研究所、いちよしビジネスサービス、いちよしIFAの4社を持ち、ストック型ビジネスモデルへの転換を進めている。

リテールと投資銀行の二本柱で構成する事業

いちよし証券の事業は、個人投資家向けのリテール営業と、機関投資家向けの投資銀行業務の二つが中心である。有価証券の売買・媒介、募集・私募の取扱いに加え、子会社を通じて投資信託の設定・運用、投資一任・助言、金融商品仲介を提供する。中小型成長企業への投資に強みを持ち、リサーチ情報を活用した提案を特徴とする。連結子会社4社がそれぞれ専門業務を担い、グループ全体で金融サービスを一貫して提供する体制をとる。

預り資産を指標とする「ストック型ビジネス」への転換

同社は経営の最重要指標として預り資産を位置づけ、売買手数料中心のフロー型から、投資信託の信託報酬やラップフィーを軸とするストック型ビジネスモデルへの転換を進める。2025年3月期の預り資産は2兆6,475億円(前期比20.1%増)、ストック型資産のコアであるファンドラップ「ドリーム・コレクション」の残高は4,402億円(同34.5%増)に達した。コストカバー率は84.3%と前期から13.9ポイント改善し、安定収益の割合も64.7%まで高まった。

いちよし基準とクレドに基づく業務運営

2006年に制定した「いちよしのクレド」を企業理念の中心に据え、全役職員の共通価値観とする。また、7つの原則からなる「いちよし基準」を設け、仕組み債や個別外国株など顧客にとって複雑な商品は取り扱わない方針を20年以上堅持する。2019年からは「改革の断行」を掲げ、預り資産拡大とストック型ビジネスへの転換を加速。お客様独自のオーダーを仕立てる信念を新たに柱とし、支店主導の営業体制へ移行した。

地域密着とIFAチャネルを活用した顧客基盤

国内の店舗網に加え、子会社いちよしIFA株式会社を通じて金融商品仲介業を展開。地域特性に沿った小型店舗「プラネットプラザ」の出店や、分支店化を進め、個人顧客へのサービスを強化する。過去には香港やシンガポール、インドネシアに海外拠点を持っていたが、2000年代以降に清算・売却し、現在は国内のリテールとアセットマネジメントに経営資源を集中している。

業界の中での役割は証券会社(金融商品取引業者)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
246億円
営業利益
62億円
営業利益率
25.2%
純利益
44億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01投資・金融サービス業(個人投資家向け)主力

有価証券の売買・媒介、募集・私募の取扱い等を提供。特に中小型成長企業への投資に強みを持ち、リサーチ情報を活用した提案を行う。店舗網とIFAチャネルを通じて個人顧客にサービスを提供。

主な製品・サービス2
有価証券の売買等受託
株式・債券等の売買注文の執行・媒介。オンライントレードや対面取引に対応。
IPO・募集・私募の取扱い
新規公開株や増資等の引受け・販売。中小型企業の資金調達を支援。

02投資・金融サービス業(機関投資家向け)準主力

機関投資家向けに投資一任・助言業務を提供。子会社いちよしアセットマネジメントが投資信託委託業や一任運用を行う。また、いちよし経済研究所が中小型成長企業のリサーチを提供。

主な製品・サービス2
投資信託委託業務
投資信託の設定・運用。いちよしアセットマネジメントが行う。
投資一任・助言業務
機関投資家や富裕層向けに個別の運用戦略を提案・執行。

03金融商品仲介業副次

いちよしIFA株式会社を通じて、他の金融機関の金融商品の仲介を行う。グループ外の商品も提供し、顧客の選択肢を拡大。

製品と技術

有価証券の売買等受託と委託手数料

株式・債券等の売買注文の執行・媒介が同社の根幹業務である。2025年3月期の委託手数料は60億5百万円(前期比36.6%増)。うち中小型株式の委託手数料は6億62百万円(同41.4%増)で、株券委託手数料に占める割合は11.2%となる。オンライントレードと対面取引の両方に対応し、顧客の取引スタイルに応じたサービスを提供する。

ファンドラップ「ドリーム・コレクション」の拡充

中長期運用を目的としたラップ口座「ドリーム・コレクション(ドリコレ)」は、預り資産拡大のけん引役である。2025年3月期の残高は4,402億円と前期比34.5%増加。NISA成長投資枠に対応した「ドリコレNISA」、毎月自動増額できる「ドリコレ・ミニ」、資産承継サービス「ドリコレ・パス」をラインアップし、顧客のライフステージに応じた資産形成を支援する。関連するファンドラップフィーは63億31百万円(同36.9%増)に達した。

投資信託委託と運用残高の成長

子会社いちよしアセットマネジメントが投資信託の設定・運用を担う。2025年3月期の運用資産残高は7,443億円(前期比27.8%増)。自社運用ファンドとして「いちよし・グローバル株式ファンド(いちばん星)」や「いちよし日本好配当株&Jリートファンド(明日葉)」を提供。外部ファンドも含めた投資信託残高は8,646億円(同13.4%増)となり、信託報酬も59億48百万円(同31.1%増)と順調に拡大した。

金融商品仲介業とリサーチサービス

いちよしIFA株式会社が他の金融機関の商品を仲介し、グループ外の商品も含めた幅広い選択肢を顧客に提供する。また、いちよし経済研究所は中小型成長企業のリサーチと投資助言を行う。同研究所のリサーチ力を活かし、中小型株への投資提案が同社の差別化要因となっている。これらのサービスはグループの総合力を高め、富裕層ビジネスと中小型成長株特化という戦略を支えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

証券、商品先物取引業のなかでの位置

中堅証券、収益急改善の見通し

いちよし証券は中堅の証券会社で、個人投資家向け営業が主体。同業のインテグラル(機関投資家向け投資会社)やSBIリーシングサービス(リース)とは異なり、伝統的な対面営業が強み。売上高は2024/3期の188億円から2026/3期は245億円に急成長見込みで、営業利益率も12.23%から25.31%に大幅改善。市場環境改善やコスト削減効果が寄与するが、株価変動リスクに依存する側面がある。AIフュージョンキャピタルグループなどの新興勢と比較し、安定感はある。

強み

  • 対面営業による顧客との関係構築に強みを持ち、リピート率が高い。
  • 2025→2026年度で営業利益率が12%→25%へ急拡大見通し。
  • 売上高188億円から245億円へ30%増収の計画。
  • 中堅ながら長年の実績と財務の安定性を有する。

課題

  • 株式市場の動向に収益が大きく左右される。
  • ネット証券や新興の投資会社との競争激化。
  • 対面営業の人材育成・維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券・カード・リースの時価総額近傍。太字がいちよし証券

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18613丸三証券863億円17.0倍
28771イー・ギャランティ778億円22.3倍
38708アイザワ証券グループ698億円20.0倍
49619イチネンホールディングス641億円8.3倍
59552クオンツ総研ホールディングス632億円20.7倍
68624いちよし証券628億円12.1倍
78706極東証券624億円12.7倍
87322三十三フィナンシャルグループ559億円18.0倍
98614東洋証券532億円12.4倍
107383ネットプロテクションズホールディングス397億円22.9倍
118219青山商事388億円16.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

証券業登録から商号変更、総合証券への道

1948年10月に証券取引法に基づく証券業者として登録。1949年4月には大阪証券取引所の正会員となり、1950年8月に一吉証券株式会社へ商号変更した。1968年4月には改正証券取引法に基づく証券業免許を取得。1971年10月に東京証券取引所の正会員となり、1983年10月には御坊阪本証券株式会社を吸収合併して事業基盤を拡大した。

1986年の総合証券化と調査部門の分離独立

1986年6月に資本金35億45百万円へ増資し、総合証券へ転換。同年10月に一吉投資顧問株式会社を設立し調査部門を分離、11月には香港駐在員事務所を現地法人化して一吉国際(香港)有限公司を設立した。1987年5月には株式会社一吉調査センター(後の一吉証券経済研究所)を設立し、調査機能を移管。1989年4月に東京証券取引所・大阪証券取引所の市場第二部へ上場した。

2000年の商号変更と本社移転、組織再編

2000年7月に商号を「いちよし証券株式会社」へ変更し、本店を東京都中央区へ移転。同時に子会社の商号も「いちよし投資顧問」「いちよし経済研究所」へ統一した。同年12月にはこれら2社を連結子会社化し、インドネシア子会社を連結除外。2002年8月にはシンガポール子会社を清算、2003年6月には指名委員会等設置会社へ移行し、執行役員制度を導入した。

3社吸収合併で規模拡大した2010~2011年

2010年4月に環証券株式会社を吸収合併。2011年1月には飯田證券株式会社および佐世保證券株式会社を吸収合併し、営業拠点を拡充した。同年9月には株式交換により伊勢証券株式会社を連結子会社化。これらのM&Aにより個人顧客の囲い込みを進める一方、2009年にはいちよしIR研究所を清算し、グループのスリム化も並行して行った。

2019年からの「改革の断行」と経営陣刷新

2019年に20年振りの大規模改革「改革の断行」を開始。社長交代と経営陣の若返り・スリム化を実施し、相対的に重要性が低下した引受け業務を停止。地区アドバイザー本部制を廃止し支店主導の営業体制へ移行するとともに、小型店舗「プラネットプラザ」を出店した。また、「お客様独自のオーダーを仕立てる信念」を新たな柱に加え、預り資産拡大とストック型ビジネスへの転換を加速した。

ファンドラップ開始10周年と預り資産2.6兆円達成

いちよしファンドラップ「ドリーム・コレクション」は2014年にサービスを開始し、2024年で10周年を迎えた。2025年3月期の残高は4,402億円に拡大。NISA対応の「ドリコレNISA」や積立型の「ドリコレ・ミニ」、資産承継サービス「ドリコレ・パス」など商品ラインアップを充実。預り資産は2兆6,475億円に達し、中期経営計画「3・D」の目標である3兆円達成に向け、ストック型資産の積み上げを続ける。

年表39件を開く

1940年代

  • 1948年10月証券取引法に基づく証券業者としての登録を受ける。
  • 1949年4月大阪証券取引所(現・株式会社大阪取引所)の正会員となる。

1950年代

  • 1950年8月一吉証券株式会社に商号を変更する。

1960年代

  • 1962年12月商号変更一吉不動産株式会社(1999年6月、いちよしビジネスサービス株式会社に商号変更(現・連結子会社))を設立する。
  • 1968年4月改正証券取引法に基づく証券業の免許を受ける。

1970年代

  • 1971年10月東京証券取引所(現・株式会社東京証券取引所)の正会員となる。

1980年代

  • 1983年10月M&A御坊阪本証券株式会社を吸収合併する。
  • 1986年6月資本金を35億45百万円に増資し、総合証券となる。
  • 1986年10月創業一吉投資顧問株式会社を設立し、調査部門を分離独立する。
  • 1986年11月創業香港駐在員事務所を現地法人化して、一吉国際(香港)有限公司を設立する。
  • 1987年5月創業株式会社一吉調査センター(1990年4月、株式会社一吉証券経済研究所に商号変更)を設立し、一吉投資顧問株式会社の調査部門を同社に移管する。
  • 1988年4月日本銀行との当座預金取引を開始する。
  • 1988年5月国債元利金支払取扱店の承認を日本銀行から受ける。
  • 1988年11月名古屋証券取引所(現・株式会社名古屋証券取引所)の正会員となる。
  • 1989年3月日本銀行との手形貸付取引の承認を受ける。
  • 1989年4月上場東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第二部に上場する。

1990年代

  • 1990年3月創業株式会社一吉ファイナンス(1993年5月、株式会社一吉エンタープライズに商号変更)を設立する。
  • 1992年4月創業シンガポール駐在員事務所を現地法人化して、イチヨシ マーチャント バンク シンガポール リミテッドを設立する。
  • 1992年5月商号変更インドネシアの総合証券会社に資本参加し、社名をピー ティー イチヨシ アルファ セキュリティーズ(1999年4月、ピー ティー イチヨシ セキュリティーズ インドネシアに社名変更)とする。
  • 1998年12月改正証券取引法に基づく証券会社として登録。
  • 1999年1月抵当証券業の規則等に関する法律に基づく抵当証券業の登録を受ける。

2000年代

  • 2000年3月株式会社一吉エンタープライズを清算する。
  • 2000年7月商号変更「一吉証券株式会社」から「いちよし証券株式会社」に商号変更する。
  • 2000年7月本店を東京都中央区に移転する。
  • 2000年7月商号変更「一吉投資顧問株式会社」から「いちよし投資顧問株式会社」に商号変更する。
  • 2000年7月商号変更「株式会社一吉証券経済研究所」から「株式会社いちよし経済研究所」に商号変更する。
  • 2000年12月いちよし投資顧問株式会社を連結子会社とする。
  • 2000年12月株式会社いちよし経済研究所を連結子会社とする。ピー ティー イチヨシ セキュリティーズ インドネシアを連結子会社から除外とする。
  • 2002年4月抵当証券の販売の媒介等の業務を廃止する。
  • 2002年8月イチヨシ マーチャント バンク シンガポール リミテッドを清算する。
  • 2003年6月提出会社が委員会等設置会社(現・指名委員会等設置会社)へ移行する。
  • 2006年3月東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第一部銘柄に指定される。
  • 2006年7月株式会社いちよしIR研究所を設立し連結子会社とする。
  • 2007年9月金融商品取引法に基づく金融商品取引業者としての登録を受ける。
  • 2009年8月株式会社いちよしIR研究所を清算する。

2010年代

  • 2010年2月一吉国際(香港)有限公司を清算する。
  • 2010年4月M&A環証券株式会社を吸収合併する。
  • 2011年1月M&A飯田證券株式会社、佐世保證券株式会社を吸収合併する。
  • 2011年9月株式交換により伊勢証券株式会社を連結子会社とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,014人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は784万円で、9期前と比べて+3.2%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は14.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,009
2018年3月1,051
2019年3月75943.613.31,082
2020年3月67943.913.51,081
2021年3月64543.914.21,070
2022年3月65144.614.91,019
2023年3月63644.715.6976
2024年3月65244.715.7957
2025年3月72744.215.5965238
2026年3月78443.114.61,014611

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率110.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    株式会社 いちよし経済研究所
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    いちよしアセット マネジメント株式会社
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    いちよしビジネス サービス株式会社
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    いちよしIFA株式会社
    東京都中央区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は246億円営業利益62億円前期と比べると増収増益で、売上が+30.9%、利益が+169.6%。

売上高
+30.9%
246億円
営業利益
+169.6%
62億円
純利益
+175.0%
44億円
営業利益率
25.2%
前期比 +13.0%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は76億円、営業利益は25億円。前年の2024年1Qと比べると、営業収益は+65.2%、営業利益は+316.7%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年4Q432
2023年1Q4349.33
2023年3Q12632.42
2023年4Q411
2024年1Q46613.05
2024年3Q13543.02
2024年4Q538
2025年4Q18884.36
2026年4Q2464417.931
2027年1Q762532.917

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は183億円から246億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は25.2%。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1833734
2014年3月2529083
2015年3月2043734
2016年3月2183826
2017年3月2073122
2018年3月2657250
2019年3月2122217
2020年3月188−5−7
2021年3月1831310
2022年3月1963425
2023年3月167128
2024年3月1882919
2025年3月188232412.216
2026年3月246626225.244

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益246億円のうち、営業利益として残るのは62億円25.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は44億円、売上の17.9%にあたる。営業利益率は業種中央値19.6%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金0.4%1億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金74.4%183億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益25.2%62億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+5.6pt
25.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.6pt
17.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.1pt
15.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが40億円、投資CFが−22億円で、差し引きのフリーCFは18億円期末の手元現金は150億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月5−3−1292
2014年3月659−33132
2015年3月149−20140
2016年3月403−25157
2017年3月441−27174
2018年3月−270−17130
2019年3月46−1−32142
2020年3月50−14−51126
2021年3月490−11163
2022年3月21−2−14169
2023年3月16−3−28154
2024年3月38−5−11175
2025年3月3−3−30145
2026年3月40−22−13150

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は551億円。このうち返さなくてよい自己資本が310億円で、自己資本比率は56.2%(業種中央値34.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月43827416462.5
2014年3月48732316466.0
2015年3月48233714569.4
2016年3月46633613071.5
2017年3月53733120661.1
2018年3月58636622062.0
2019年3月48534713871.2
2020年3月43528814765.9
2021年3月49229120159.0
2022年3月47930117862.7
2023年3月42727814965.2
2024年3月46629017662.1
2025年3月41927514465.4
2026年3月55131024156.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
178億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
172億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
241億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
97
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

証券、商品先物取引業 37社との比較

同じ証券、商品先物取引業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業収益成長率37社中8位あたり、逆に低いのは配当利回り37社中21位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.0%/中央値 9.9%
P25 7.7%P75 15.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
25.2%/中央値 19.6%
P25 8.3%P75 34.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.2%/中央値 34.9%
P25 12.8%P75 58.5%
営業収益成長率上位前期からの売上の伸び
30.9%/中央値 15.4%
P25 2.9%P75 25.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.4%/中央値 4.3%
P25 3.3%P75 5.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,656で、1年前と比べて+120.6%過去52週の値幅のなかでは86%の位置にある。

¥1,656-5.0%1ヶ月+8.2%1年+120.6%時価総額628億円
過去52週の値幅
安値¥801高値¥1,797

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.1倍
PBR1.73倍
配当利回り5.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1年で約117%上昇し、8月14日時点で1653円。52週高値の1679円に接近しており、年初来の上昇基調は強い。25日移動平均線は1544.96円で、株価はこれを約7%上回って推移。7月中旬に1630円まで急伸した後、一時調整したものの、8月に入り再び上値を追う展開。出来高は7月15日に251,000株と膨らみ、8月も120,000株前後で推移しており、需給の改善が確認できる。RSIは62.23と中立圏からやや過熱気味だが、上昇トレンドは継続中と判断できる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERが12.08倍と業界平均の12.26倍とほぼ同水準で、PBRは1.73倍と業界平均の1.44倍をやや上回っています。ROEは15%と高く、収益性は優れており、配当利回りも5.38%と業界平均の4.03%を上回ります。ただし、証券業は市況変動の影響を大きく受けるため、直近の好業績が持続するか不確実です。総合的に見て、株価はほぼ妥当な水準と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.1倍14.3倍
PBR1.73倍1.43倍
ROE15.0%7.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、市場環境の回復による取引活性化が収益を押し上げるかどうかにある。強気派は、2026年3月期の大幅な増収増益予想やROE15%の高さ、株価上昇に注目し、個人投資家の取引増加や富裕層ビジネスの成長を見込む。一方、弱気派は、市場の変動が業績に直結する点や、競争激化による手数料低下を懸念し、収益の安定性に疑問を呈する。景気や市況に左右されやすい業態であるため、強気と弱気の評価が分かれる。

プラスに働く材料7
  • 市況回復で業績拡大

    2026年3月期は売上高246億円、純利益44億円と大幅増益見込み

  • 高ROEと還元姿勢

    ROE15%、配当利回り5.38%と株主還元を強化

  • 富裕層向け成長

    富裕層サービスやIPO引受に注力し、新規収益源を開拓

  • 営業利益23→62億円と大幅増益通期影響

    営業利益は62億円と前期23億円の約2.7倍。過去1年の株価は116.7%上昇し、増益が評価された。

  • 売上高246億円、前期比31%増通期影響

    売上高は246億円と前期188億円から30.9%増加。収益基盤が急拡大している。

  • ROE15%、PBR1.73倍と高収益継続影響

    ROE15%は資本効率が高く、PBR1.73倍は成長期待を反映している。

  • 配当利回り5.38%は高水準継続影響

    配当利回り5.38%は高い水準。株主還元姿勢が明確で、下値支援材料となる。

マイナスに働く材料7
  • 市場変動リスク

    株式市況の悪化で売買委託手数料が減少し業績が悪化

  • 競争激化で手数料低下

    オンライン証券の台頭で手数料競争が激化、収益性を圧迫

  • 業績の不安定さ

    2023年3月期の純利益8億円から変動が大きく、予想が外れやすい

  • 予想PER未公表で見通し不透明継続影響

    予想PERが公表されておらず、業績ガイダンスがない。62億円の利益の持続性が検証できない。

  • 1年で116.7%上昇、過熱感継続影響

    株価はこの1年で116.7%上昇。短期的な利益確定売りが出やすい水準にある。

  • 外国人保有23.26%の売りリスク継続影響

    外国人保有比率は23.26%と高い。国際情勢の悪化で売りが膨らみやすい。

  • 市場反転で62億円の営業利益が剥落継続影響

    営業利益は前期比+39億円の62億円。市場環境が悪化すると増益分が失われるリスク。

次の決算で確かめる点
売買委託手数料
収益の中核で、市場活性化の度合いを直接反映する
預り資産残高
顧客基盤と将来の手数料収入の源泉を測る
営業利益率
コスト管理と収益性改善の状況を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり89で、前期から+161.8%いまの株価に対する利回りは5.37%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥89
1株あたり
配当利回り
5.37%
いまの株価に対して
配当性向
65.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3171.9
2018年3月6196.860.8
2019年3月34−44.384.1
2020年3月32−5.9
2021年3月346.3118.3
2022年3月3811.847.5
2023年3月34−10.5148.1
2024年3月340.088.5
2025年3月340.0104.3
2026年3月89161.865.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥89

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ13,385人。区分でいちばん多いのは個人・その他59.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.0%を占め、残る84.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他65.965.069.166.364.159.9
外国法人10.111.08.79.012.123.2
自己株式14.914.916.510.816.115.2
金融機関16.416.015.316.317.011.1
事業法人5.16.15.05.64.84.8
証券会社2.51.91.92.82.00.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01US BANK NATIONAL ASSOCIATION JP ACCTS TS (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)15.96
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.05
03株式会社野村総合研究所2.32
04いちよし証券従業員持株会1.75
05ヨシダ トモヒロ1.30
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.27
07JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.23
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.03
09ジャフコ グループ株式会社0.79
10武樋 政司0.48

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-21
    ミリ・キャピタル・マネジメント・エルエルシー (MIRI Capital Management LLC)
    新規の大量保有報告
    16.47%
    +1.00pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+75%、1株純資産は14期で+54%。直近期のROEは15.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月7862613.412.841.0
2014年3月19073927.87.338.5
2015年3月7876010.316.856.9
2016年3月597647.716.3102.1
2017年3月517696.616.571.9
2018年3月11785014.510.660.8
2019年3月398284.719.884.1
2020年3月−18797−2.3
2021年3月288043.522.1118.3
2022年3月708328.68.847.5
2023年3月228242.627.6148.1
2024年3月578576.814.888.5
2025年3月478625.516.0104.3
2026年3月13796315.010.565.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額258百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
武樋政司取締役 取締役会長 取締役会議長 指名委員 報酬委員83182,000
玉田弘文取締役5482,000
山﨑昇一取締役7038,000
五木田彬取締役 指名委員 監査委員78
真下陽子取締役 報酬委員5615,000
平野英治取締役 指名委員 監査委員7527,000
沼田優子取締役 報酬委員 監査委員582,000
阿部弘志執行役員
千阪弘敬執行役員
佐藤信幸執行役員
山中則俊執行役員
白石幸雄執行役員
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
豊川祐司執行役員
熊谷知穂執行役員
毛塚祐輔執行役員
上條弘城執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)313935117960
社外取締役473507920

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容424字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社4社で構成され、主たる事業として、金融商品取引業を中核とする投資・金融サービス業を展開しております。 当社の具体的業務は、有価証券の売買等及び売買等の委託の媒介、有価証券の募集、売出し及び私募の取扱い並びにその他の有価証券関連業であり、これらに関するお客様の多様なニーズに対応したサービスを提供しております。 当社の連結子会社は、当社の業務に関連した以下の事業を展開しております。 〔株式会社いちよし経済研究所〕 中小型成長企業のリサーチや情報収集、投資助言・代理業 〔いちよしアセットマネジメント株式会社〕 投資信託委託業及び機関投資家、投資信託に対する投資一任・助言業務を展開する資産運用業 〔いちよしビジネスサービス株式会社〕 当社グループにおける周辺業務の事務代行サービス及び不動産賃貸・仲介・管理業、複合代理店業務、 金融商品仲介業等 〔いちよしIFA株式会社〕 金融商品仲介業
経営方針・対処すべき課題3,043字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 <いちよしのクレド(企業理念)> 「今までの日本にない証券会社をつくろう」を合言葉に、企業理念の中心に「いちよしのクレド」(2006年制定)を置き、その実現に取り組んでいます。「クレド」とは「企業の信条や行動指針を記したもの」で、当社が社会に存在する意義についての全役職員共通の価値観となっています。 (1) 経営方針 ① 経営の基本方針 当社は「いちよしのクレド」(企業理念)の下、経営の公正性及び透明性を高め、機動的かつ適切な意思決定を行うことにより、業績の向上と企業価値の最大化を図りつつ、コーポレート・ガバナンスの強化充実に努めていくことを経営上の重要課題の一つとしております。また、指名委員会等設置会社の形態を採用し、業務執行に対する監督の強化を図るとともに、執行役員制度も導入し業務執行の迅速性、実効性を高めています。 ② 「改革の断行」 当社は、「いちよしのクレド」の経営理念を実現するために経営目標として「金融・証券界のブランド・ブティックハウス」の構築を目指しております。また、「お客様からの信頼」と「いちよしの基礎体力」のバロメーターである「預り資産」を経営の最重要指標として位置づけ、預り資産の拡大を図ることにより、持続的な成長の実現に努めております。 こうしたなか、当社は創業以来、お客様との信頼関係を何より一番としたサービスのご提供を続けて参りましたが、急速な環境変化に迅速に対応すべく、現在、お客様本位の業務運営をさらに推進するため2019年より20年振りの「改革の断行」を進めております。 この「改革の断行」は、最重要経営指標である「預り資産」の拡大をさらに進め、お客様本位の「ストック型ビジネスモデル」への転換をより一層推進することを目標にしており、当社が20年来掲げて参りました「仕組み債は取り扱わない」「個別外国株は勧誘しない」などの「お客様のためにならない商品は取り扱わない」という7つの原則「いちよし基準」にもとづく「売れる商品でも、売らない信念」に加えて、お客様のために為すべきこととして「お客様独自のオーダーを仕立てる信念」を掲げ、お客様1人1人のニーズに即したオーダーメイドのポートフォリオ提案に取り組んでおります。 〔「改革の断行」の基本戦略〕 1.いちよしのクレドの徹底 いちよしの「信条」「志」- 永続的な成長の土壌 いちよしの社会的存在価値とそれを実現するための経営理念・経営目標・行動指針 2.預り資産の拡大 預り資産は経営の最重要指標 預り資産はお客様からの信頼といちよし基礎体力のバロメーター 「顧客戦略」「チャネル戦略」「店舗戦略」「アドバイス戦略」 「DX、AIの活用―生産性・効率UP」 3.収支構造の改善の継続 株式市場の変動に影響されない収支構造の促進 「安定収益 ドリコレ・投信の残高拡大によるコストカバー率の向上」 コストカバー率は「ストック型ビジネスモデル」への転換の最適指標 「先行投資」「生産性向上」 4.いちよしグループの総合力 トライアングル・ピラミッド経営 「富裕層ビジネス特化」「中小型成長株特化」 5.コンプライアンスの実践 コンプライアンスは競争力の源泉 お客様本位のよりグレードアップしたコンプライアンス 「法令遵守は絶対」「クレドの精神に合ったお客様目線の適合性重視」 6.人材の増強と育成 人材こそが成長の源泉 人材の増強こそが成長のための最大の先行投資 「アドバイザーの質の向上」「若手アドバイザー、次期管理職の育成」 「女性・シニア層の積極的活用・登用」「本社・本部のバックアップ力強化」 7.「働きやすい・やりがいがある職場」作り、「誇りを持てる会社」 社員のやる気アップ 意欲を持って仕事をやる人にとってはずっといたい会社 「縦・横のコミュニケーションの充実」「人事制度・評価制度の見直し」 「職場環境の改善」「仕事のやり方見直し」 (2) 対処すべき課題 この数年来、100年人生の到来、インフレ経済への不安や新NISA制度の普及、高市政権が進める積極財政を背景として「貯蓄から投資へ」の流れが本格化していくなかで、我が国の金融・証券界は、お客様本位のビジネスを展開することがより強く求められて参りました。 当社は20数年来、仕組み債などリスク・リターンの仕組みなどが複雑でお客様による理解が難しい商品や、お客様のためにならない商品は取り扱わないという7つの原則「いちよし基準」を「売れる商品でも、売らない信念」として掲げ、売買手数料中心の「フロー型ビジネスモデル」から、投資信託の信託報酬やラップフィーの安定収益等を中心としたお客様本位の「ストック型ビジネスモデル」への転換を目指して参りました。2019年からは、急速な環境の変化に対応し、お客様本位の業務運営をより一層進めるための20年振りの「改革の断行」に取り組んでおります。この「改革の断行」では、最重要経営指標である「預り資産」の拡大をさらに進め、「ストック型ビジネスモデル」への転換をより一層推進することを目標にしており、お客様のために為さないこととしての「売れる商品でも、売らない信念」に加えて、お客様のために為すべきこととして「お客様独自のオーダーを仕立てる信念」をもう一つの柱として掲げております。そして、この20年振りの「改革の断行」におきましては、社長の交代や経営陣の大幅な若返りとスリム化を実施するとともに、当社の経営において相対的に重要性が低下してきた引受け業務を取り止め、「ストック型ビジネスモデル」への転換に経営資源の集中化を図りました。また、地区アドバイザー本部制を廃止し、営業推進体制を従来の本社本部主導から支店主導の体制に切り替えるとともに、既存店舗を分支店化した小型店舗(プラネットプラザ)を出店するなど、地域特性に沿った1人1人のお客様のニーズに細やかにお応えできるような体制を整え、真にお客様本位といえる業務運営のための様々な改革を進めております。 また、当社はかねてより人材こそが成長の源泉であると位置づけ、人材育成を経営の最重要課題としてきました。「改革の断行」においても「人材の増強と育成」・「働きやすい・やりがいがある職場」作りを基本戦略としており、引き続き具体的な取組みを実施して参ります。 本年4月よりスタートしました新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」では、次の成長ステージに向けて2030年3月末までの4年間で、預り資産を5兆円へと拡大することに挑戦しております。また、成長のための先行投資として、人材・AI・DXに注力し、人材の採用・育成・定着の強化と生産性の向上を図って参ります。 当社の経営目標である「金融・証券界のブランド・ブティックハウス」への登頂を目指すための「改革の断行」を継続し、新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」を達成すべく、当社の強みである いちよしのグループ力(いちよし証券のアドバイス力、いちよし経済研究所のリサーチ力、いちよしアセットマネジメントの運用力)とコンプライアンス力(お客様満足度)を活かし、預り資産の拡大を核とした成長の実現に努めて参ります。
事業等のリスク1,560字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のある主なリスクには以下のようなものがあり、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項として考えております。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等に与える影響につきましては、合理的に予見することは困難であるため記載しておりませんが、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対処に努める方針であります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 金融商品取引業の収益変動リスク 国内及び海外株式・債券相場が下落または低迷した場合、流通市場での売買高が減少し、結果として当社の売買委託手数料が減少する可能性があります。また、これに付随して、発行市場においても同様の影響を受ける可能性があります。 (2) 市場リスク 当社では、投資有価証券の保有の他、自己勘定でトレーディング業務を行っており、株価、金利及び外国為替相場等の変動により、保有する有価証券等の価格が変動し、損失が発生する可能性があります。 (3) 信用(取引先)リスク 取引先の債務不履行等(信用状態の変化を含む)により、損失を被る可能性があります。 (4) 流動性リスク 金融情勢または当社グループの財務内容の悪化等により、資金調達面で制約を受け、資金の流動性に障害が生じる可能性、及び通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより損失が発生する可能性があります。 (5) 事務リスク 当社グループでは、各種マニュアルの整備やコンプライアンス体制の整備強化に努めておりますが、事務処理プロセスで発生する事務ミス、事故、または不正等により損失が発生する可能性があります。 (6) システムに関するリスク コンピュータシステムのダウン、誤作動、または災害や停電による障害等により損失が発生する可能性、及びコンピュータが不正に使用されることにより損失が発生する可能性があります。 (7) リーガルリスク 法令違反等があった場合、損失が発生する可能性、訴訟の提起を受ける可能性、及び監督当局から行政処分等を受ける可能性があります。 (8) 情報関連リスク インサイダー取引、内部情報の漏洩、及び不適切な情報開示により、損失が発生する可能性、及び社会的信用が低下する可能性があります。 (9) 競争によるリスク 金融・証券業界は本格的な競争時代を迎えており、今後ますます競争は激化していくことが予想され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 法制度等の変更によるリスク 昨今の金融・証券業界を取り巻く各種法制度等の改正により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 災害等によるリスク 地震・火災などの災害等により、当社グループの業務体制に支障が生じる可能性、及び役職員が被害を受けた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 気候変動リスク 低炭素経済への移行に伴う、気候変動に関する政策や法規制等の変化、投資家行動の変化による既存の商品・サービスの陳腐化、あるいは低炭素経済への移行に対応できないことによる評判の低下により損失が発生する可能性(移行リスク)及び気候変動を起因とした、保有する資産に対して生じる損害や事業活動の停滞等により損失が発生する可能性(物理リスク)があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,141字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度(以下、当期)の日本経済は、中東情勢の悪化による影響が警戒されましたが、緩やかな回復が続きました。個人消費は物価高の影響を受けながらも所得の改善から持ち直しがみられました。企業の生産活動は、一部に米関税の影響がありましたが、総じて回復が続き、設備投資は人工知能(AI)関連や建設投資などが堅調でした。海外経済は地域間で強弱がみられるものの、インフレ圧力が和らぎ、緩やかな成長が維持されました。 日本の株式市場は大幅上昇し、年明け後の2月下旬に日経平均株価は6万円に迫りました。米関税ショックで、日経平均株価は、4月に一時3万1,000円を割り込みましたが、7月下旬の日米関税合意などから安心感が広がり、10月には初めて5万円台に乗せました。さらに高市新政権による積極財政への期待から、11月4日には日経平均株価が5万2,636円まで上昇しました。その後はAI・半導体関連株の割高感が意識され弱含む場面もありましたが、年明け以降は財政拡張路線や成長投資への期待が高まる中、衆院選明けから海外勢の買いが盛り上がり、日経平均株価は2月26日の取引時間中に5万9,332円まで上昇しました。しかし、3月に入り、中東情勢の悪化による原油価格の高騰などを背景に、世界の株式市場が下落基調を強め、日経平均株価は5万1,063円で当期末を迎えました。 外国為替市場で、対ドルの円相場は期初1ドル=149円台でした。4月22日には139円台後半となりましたが、夏場以降は円安圧力が強まりました。年明け1月中旬に159円台を付けたことで、為替介入への警戒から反転し、一時は152円台まで円安が修正されましたが、中東情勢の悪化を背景としたドル買い需要もあり、当期末は158円台で終えました。 高い成長可能性を有する企業向けの市場である東証グロース市場で、東証グロース市場指数は期初820でした。4月7日には686まで急落し、8月19日には1,037まで回復しましたが、大台が定着せず、当期末は911で終えました。東証グロース市場250指数は期初636で始まり、4月7日に534まで下落しました。8月19日には800まで上昇しましたが、その後は調整と反発を経て699で当期末を迎えました。 当期における東証プライム市場の一日平均売買代金は6兆7,015億円、スタンダード市場の一日平均売買代金は2,090億円、グロース市場の一日平均売買代金は1,910億円となりました。 当社におきましては、お客様本位の「ストック型ビジネスモデル」の構築を目指し、中期経営計画「3・D」の目標である預り資産3兆円を達成すべく、引き続きファンドラップと投資信託によるストック型資産の増加に取り組んで参りました。 また、本年3月末をもちまして「3・D」の計画期間が終了したことに伴い、「ストック型ビジネスモデル」への転換をより一層加速させるべく、4月より新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」をスタートしております。 この「ストック型ビジネスモデル」への転換の進捗度合を計る最適指標であるコストカバー率(投資信託の信託報酬やラップフィー等のいわゆる安定収益の販管費に対する比率)は、84.3%(前期は71.4%)となりました。 また、安定収益の受入手数料全体に占める割合は、64.7%(同0.6ポイント増)となりました。 ストック型資産の中核となります いちよしファンドラップ「ドリーム・コレクション(愛称:ドリコレ)」につきましては、サービス開始から10周年を迎えました現在も、お客様の保守的な資産の中長期運用商品としてのニーズがますます拡がっており、当期末の残高は4,402億円(前期末比34.5%増)と順調に推移しました。 2024年よりサービス提供を開始しております、ドリコレをNISA口座の成長投資枠にてご利用いただける「ドリコレNISA」、毎月自動的に増額ができる「ドリコレ・ミニ」、運用資産を換金することなく資産承継ができる次世代承継サービス「ドリコレ・パス」と合わせまして、今後もお客様の世代を超えた中長期的な資産形成をサポートして参ります。 また、投資信託(ラップを除く)につきましては、「いちよし・グローバル株式ファンド(愛称:いちばん星)」や「いちよし日本好配当株&Jリートファンド(愛称:明日葉(あしたば))」、「ブラックロック世界好配当株式オープン(愛称:世界の息吹)」等、お客様のニーズに即した提案に努めて参りました。 当期末の投資信託の残高は、8,646億円(前期末比13.4%増)となりました。 いちよしアセットマネジメントにおきましては、運用資産残高を順調に伸ばし、当期末の運用資産残高は7,443億円(前期末比27.8%増)となりました。 株式につきましては、インフレの下での安定性と配当に注目した資産株のご提案に加え、当社グループの強みである いちよし経済研究所のリサーチ力を活かした中小型成長企業への投資のご提案をするなど、引き続きお客様の中長期における資産形成としての株式投資をお勧めして参りました。 以上の結果、当社グループの純営業収益は245億8百万円(前期比30.6%増)となりました。また、販売費・一般管理費は183億47百万円(同11.4%増)となり、差し引き営業利益は61億60百万円(同169.5%増)となりました。 なお、当期末の預り資産は、2兆6,475億円(前期末比20.1%増)となりました。 ① 受入手数料 受入手数料の合計は239億2百万円(前期比30.3%増)となりました。 2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円) 受入手数料   18,346   23,902 委託手数料   4,413   6,005 募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料   1,615   1,765 その他の受入手数料   12,317   16,131 委託手数料: 株券の委託手数料は59億3百万円(前期比36.6%増)となりました。 このうち、中小型株式の委託手数料は6億62百万円(同41.4%増)となり、株券の委託手数料に占める中小型株式の割合は11.2%となりました。 募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料: 投資信託に係る手数料が17億55百万円(前期比9.5%増)となり、募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料の合計は17億65百万円(同9.3%増)となりました。 その他の受入手数料: その他の受入手数料は、当社の受益証券残高に係る信託報酬が59億48百万円(前期比31.1%増)、ファンドラップに係るフィー等が63億31百万円(同36.9%増)、これに いちよしアセットマネジメントの運用に係る信託報酬31億81百万円(同22.6%増)等を加え、合計161億31百万円(同31.0%増)となりました。 ② トレーディング損益 2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円) トレーディング損益   45   198 株券等トレーディング損益   25   92 債券等・その他の トレーディング損益   19   105 (債券等トレーディング損益)   1   1 (その他のトレーディング損益)   18   104 株券等のトレーディング損益は、92百万円(前期比255.7%増)の利益となりました。債券・為替等のトレーディング損益は、1億5百万円(同431.0%増)の利益となりました。その結果、トレーディング損益合計は1億98百万円(同332.0%増)の利益となりました。 ③ 金融収支 金融収益は、2億14百万円(前期比25.8%増)、金融費用は、71百万円(同70.6%増)となり、差し引き金融収支は1億42百万円(同11.1%増)となりました。 以上の結果、当期の純営業収益は245億8百万円(前期比30.6%増)となりました。 ④ 販売費・一般管理費 販売費・一般管理費は、人件費の増加等により、183億47百万円(前期比11.4%増)となりました。 ⑤ 営業外損益 営業外収益が、投資事業組合運用益33百万円や受取保険金及び配当金21百万円等で99百万円となり、営業外費用の貸倒引当金繰入額21百万円等との差し引きで76百万円(前期比37.3%減)となりました。 以上の結果、当期の経常利益は62億36百万円(前期比159.1%増)となりました。 ⑥ 特別損益 特別利益は、投資有価証券売却益33百万円等で34百万円、特別損失は、金融商品取引責任準備金繰入れ34百万円、減損損失27百万円等で62百万円となり、差し引きで28百万円(前期比6百万円の減少)の損失となりました。 これらにより、税金等調整前当期純利益は62億8百万円(前期比160.3%増)となりました。これに法人税、住民税及び事業税21億1百万円及び法人税等調整額2億85百万円を加減算した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は43億92百万円(同180.8%増)となりました。 (2) 財政状態の状況 ①  資産 132億10百万円(前期末比31.5%)増加し、551億10百万円となりました。これは、現金・預金が24億81百万円、信用取引資産が22億41百万円及び募集等払込金が47億37百万円増加したこと等によるものです。 ②  負債 96億69百万円(前期末比67.0%)増加し、241億7百万円となりました。これは、信用取引負債が29億76百万円及び預り金が27億95百万円増加したこと等によるものです。 ③  純資産 35億41百万円(前期末比12.9%)増加し、310億3百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益43億92百万円を計上した一方で、配当金の支払い15億2百万円があったこと等によるものです。 この結果、自己資本比率は56.2%(前期末は65.4%)となりました。 なお、当社の自己資本規制比率は448.4%(前期末は448.0%)となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当期における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益62億8百万円を計上、預り金及び受入保証金の増加による39億94百万円の増加、顧客分別金信託の増加による13億50百万円の減少、募集等払込金の増加による47億37百万円の減少等により、40億28百万円(前期比36億82百万円の増加)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出20億円等により、△22億43百万円(同19億46百万円の減少)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額14億97百万円、ストックオプションの行使による収入2億8百万円等により、△13億17百万円(同17億23百万円の増加)となりました。 以上により、当期末における現金及び現金同等物残高は、前期末残高に比べ、4億67百万円増加し、149億71百万円となりました。 (4) トレーディング業務の概要 トレーディング商品: 最近2連結会計年度末におけるトレーディング商品残高は以下のとおりであります。 2025年3月31日(百万円)   2026年3月31日(百万円) 資産の部のトレーディング商品   0   ― 商品有価証券等   ―   ― 株券等   ―   ― 債券   ―   ― 受益証券等   ―   ― デリバティブ取引   0   ― オプション取引   ―   ― 為替予約取引   0   ― 負債の部のトレーディング商品   ―   ― 商品有価証券等   ―   ― 株券等   ―   ― 債券   ―   ― 受益証券等   ―   ― デリバティブ取引   ―   ― オプション取引   ―   ― 為替予約取引   ―   ― トレーディングに係るリスク管理体制: 当社グループにおけるトレーディングに係るリスク管理体制は、株価、金利、外国為替相場等の変動を適切に認識し、「リスク管理規程」及び「市場リスク管理細則」に準じて市場リスクの管理を行っております。 具体的には、主として顧客との取引から発生するトレーディング業務に係わる有価証券について、取引を行う部門毎及び商品毎に許容可能なリスク量(ポジション枠)をロスカット基準等と合わせて定めております。また、市場リスク相当額は標準的方式により算出され、状況を把握して確認を行っております。なお、内部統制委員会の下部組織であるリスク管理会議においては、運用環境や当社の財務状況等を勘案してポジション枠等の見直しや今後の対応等の協議を行っております。 市場リスクの管理は、日々、リスク管理室がモニタリングを行い、経営陣その他の関係者に対して報告を行っております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を合理的に勘案し判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針等が連結財務諸表における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 ①  固定資産の減損損失 減損の兆候があると認められた資産又は資産グループについては、事業計画を基礎として算出した営業収益及び営業費用の予測値に、過年度の実績等を勘案したストレスを加味した数値を用いて割引前将来キャッシュ・フローの見積りを行い、これが帳簿価額を下回る場合に減損損失を認識すべきと判断しております。また、将来キャッシュ・フローの見積りにおける主要な仮定は、預り資産残高等の見込みに基づく受入手数料成長率、販管費率であります。 減損損失を認識すべきと判断された資産又は資産グループについては、正味売却価額又は使用価値まで減額し、減損損失を算出しております。 ②  繰延税金資産 当社グループの主たる事業である金融商品取引業は、証券市場の変動の影響を大きく受ける市況産業であるため、業績変動の幅が大きく、長期にわたり安定的な課税所得の発生を予測することが困難であります。 この具体的な計算方法は、事業計画及び当連結会計年度末時点で策定された翌期の総合予算に基づく営業収益及び営業費用の予測値に、過年度の実績等を勘案したストレスを乗じた数値を用いて、1年以内の一時差異等加減算前将来課税所得の見積りを行い、一時差異等のスケジューリングに基づき繰延税金資産を算出しております。 ③  賞与引当金 当社グループの賞与引当金は、従業員に対する賞与の支払いに備えるため、所定の計算方法により算出した支払見込額を計上しております。この具体的な計算方法は、賞与の前支給対象期間の業績対比等の係数を基礎として算出しております。 (2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ①  経営成績等について 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、純営業収益は前期比30.6%増の245億8百万円、経常利益は同159.1%増の62億36百万円となりました。 当社グループは「金融・証券界のブランド・ブティックハウス」の構築を目指して従来築いてきた土台をさらに拡大するために、2030年3月末をターゲットとする新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」を策定し、数値目標は預り資産5兆円、ベース資産(ドリコレ)・準ベース資産(いちばん星&ミズナラ)等の預り資産全体に占める割合30%、コストカバー率100%、ROE(自己資本当期純利益率)15%と設定いたしました。 また、数値目標のうち特に、預り資産を「お客様からの信頼」と「いちよしの基礎体力」のバロメーターと位置付け、預り資産の拡大を最も重要な経営目標であり成長の源泉として持続的な成長の実現に努めています。 営業収益のうち主な科目別の経営成績の分析は、以下のとおりであります。 (募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料) 投資信託(ラップを除く)につきましては、「いちよし・グローバル株式ファンド(愛称:いちばん星)」や「いちよし日本好配当株&Jリートファンド(愛称:明日葉(あしたば))」、「ブラックロック世界好配当株式オープン(愛称:世界の息吹)」等、お客様のニーズに即した提案に努めて参りました。 その結果、募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料の合計は前期比9.3%増の17億65百万円となりました。 (その他の受入手数料) その他の受入手数料は、全体では前期比31.0%増の161億31百万円となりました。主な内訳は、「受益証券残高に係る信託報酬」が同31.1%増の59億48百万円、「ファンドラップに係るフィー等」が同36.9%増の63億31百万円、「運用に係る信託報酬」が同22.6%増の31億81百万円です。 「ファンドラップに係るフィー等」のうち、ストック型資産の中核となります いちよしファンドラップ「ドリーム・コレクション(愛称:ドリコレ)」につきましては、サービス開始から10周年を迎えました現在も、お客様の保守的な資産の中長期運用商品としてのニーズがますます拡がっており、当期末の残高は4,402億円(前期末比34.5%増)と順調に推移しました。 ②  経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、主たる事業である金融商品取引業は、国内外の証券市場の変動に大きな影響を受ける可能性があり、当社グループの経営成績に重要な影響を与えます。 ③  資本の財源及び資金の流動性について 資金需要 当社の資金需要の主な要因は、信用取引貸付金の自己融資の増減による資金、及び投信買付(追加設定)により、投資信託委託会社への払込日とお客様買付代金入金日との相違による一時的に立替金となる資金、並びに、お客様分別金により入金確認日とお客様分別金に信託する日の相違による一時的に立替金になる資金、人件費をはじめとする販売費・一般管理費、当社株式配当金及び法人税等の納付による資金があります。 資金の流動性 資金の流動性については、上記資金需要による流動性と、有価証券売買に伴うお客様買付代金を業者に払込する資金、お客様売却代金をお客様に払込する資金の流動性を確保する必要があります。 なお、当社グループの資本の財源については、(経営成績等の状況の概要)(3) キャッシュ・フローの状況に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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