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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本セラミック

NIPPON CERAMIC CO.,LTD.6929 · Prime · 電気機器

単一事業でセンサ・モジュール・電子部品の研究開発・製造販売を行う電子部品メーカー。

概要

日本セラミックは、精密セラミック部品や各種センサ製品を開発・製造する電子部品メーカーである。1975年に鳥取県で創業し、超音波センサから焦電型赤外線センサへと製品領域を拡大。現在は自動車向けADASセンサやセキュリティ向けセンサを主力とし、売上高約273億円、営業利益率23%の高収益体質を持つ。東証プライム市場に上場、連結従業員1377名。

単一事業の電子部品メーカー

当社グループは、各種センサ製品とモジュール製品の研究開発・製造販売を単一事業として行う。セグメント区分はなく、全社が一体となって電子部品を供給する。製品は温度、圧力、加速度、超音波、焦電型赤外線など多種にわたり、主に自動車、産業機器、家電、防犯・警備向けに販売される。販売先の約22%は株式会社中外が占める。

高収益を実現する財務構造

2025年12月期の売上高は273億円、営業利益62億円、経常利益70億円、純利益70億円であった。営業利益率は22.8%と電子部品業界で高い水準にある。自己資本は500億円、ROEは12%超を目標とする。キャッシュフローは営業活動で48億円の収入を計上し、財務体質は堅調である。直近10年間で売上高は約1.7倍に成長した。

8カ国・地域に広がる生産販売網

本社・研究所は鳥取県鳥取市に集中するが、生産拠点は海外にも展開する。中国には上海日セラセンサ有限公司(出資55%)、昆山日セラ電子器材有限公司(2025年清算)、フィリピンにNICERA PHILIPPINES INC.、英国にNICERA EUROPEAN WORKS LTD.、香港にNICERA HONG KONG LTD.を持つ。米国子会社は2024年9月に清算済みである。営業所は東京、大阪に設置。

休眠子会社を含むグループ構成

連結子会社は8社で構成される。製造子会社として日セラテック株式会社(休眠中)、販売子会社として日セラマーケティング株式会社(休眠中)がある。海外子会社は上述の通り。これらを統括する親会社である日本セラミックが全株式を所有する。グループ全体で研究開発から生産、販売までを一貫して行う体制を持つ。

業界の中での役割は電子部品メーカー(センサ・モジュール)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
273億円
営業利益
62億円
営業利益率
22.7%
純利益
70億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01電子部品(センサ・モジュール)主力

各種センサ製品、モジュール製品などの電子部品及び関連製品の研究開発・製造販売を単一事業として行う。顧客業界は自動車、産業機器、家電など多岐にわたるが、セグメント区分なし。

主な製品・サービス2
センサ製品
温度センサ、圧力センサ、加速度センサなど多種。自動車、産業機器向け。
モジュール製品
センサを組み込んだモジュール。顧客要求に応じて設計・製造。

製品と技術

自動車の安全を支えるセンサ群

車載向けセンサは同社の主力製品である。温度センサ、圧力センサ、加速度センサなどを自動車メーカーや部品サプライヤーに供給。特にADAS(先進運転支援システム)向けセンサの需要が堅調で、2025年12月期の売上増加に貢献した。自動車生産台数の回復も追い風となった。これらのセンサは高い信頼性が求められ、同社の精密セラミック技術が活かされている。

防犯・セキュリティ向けセンサ

焦電型赤外線センサは人間の体温を検知し、防犯警報システムや自動ドアなどに使われる。同社は1979年に開発、米国特許を取得し、世界的なシェアを持つ。さらにガラス破壊検知センサや超音波センサも防犯分野で用いられる。2025年12月期はセキュリティ向け製品の販売拡大が売上増に寄与した。これらのセンサは省電力で高感度なのが特長である。

モジュール製品とカスタム設計

センサ単体だけでなく、センサを組み込んだモジュール製品も開発・製造する。顧客の要求に応じて回路設計や筐体設計を行い、完成品として納入する。例えば、照明・家電向けの人感センサモジュールや、産業機械向けの振動監視モジュールなどがある。モジュール化により顧客の設計負担を軽減し、付加価値を高めている。生産は国内外拠点で柔軟に対応する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子部品用セラミックで中堅、高収益体質

同社は電子部品向けセラミック製品を主力とする中堅メーカー。売上高約250億円と業界内での規模は小さく、日清紡ホールディングスなど大手に次ぐポジション。しかし営業利益率20%超と高収益であり、ニッチ分野での競争優位を持つ。一方、イビデンなどは電子基板で規模が大きく、同社は製品特化型。近年は売上高が増加傾向にあり、財務体質も良好。業界内でのシェア拡大と新規用途開拓が成長の鍵。

強み

  • 営業利益率20%超と業界平均を上回る高収益を達成しており、コスト競争力がある。
  • 特定の電子部品向けセラミックに特化し、高い技術力でシェアを確保している。
  • 電子機器の需要に支えられ、売上高が安定的に成長している。
  • 無借金経営または低負債で、財務基盤が堅固である。

課題

  • 特定の電子部品向けに依存するため、需要減退時に大きな影響を受ける。
  • 日清紡やイビデンなど大手が同分野に参入した場合、競争激化が懸念される。
  • 急速な技術進歩に対応するための研究開発投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字が日本セラミック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16941山一電機1,642億円15.3倍
26804ホシデン1,544億円8.8倍
36810マクセル1,194億円12.6倍
46914オプテックスグループ1,189億円14.5倍
56727ワコム1,137億円11.9倍
66929日本セラミック1,017億円14.5倍
76961エンプラス939億円16.6倍
86800ヨコオ892億円22.5倍
96999KOA825億円20.7倍
106794フォスター電機741億円13.4倍
116908イリソ電子工業683億円16.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

超音波センサから出発した創業期(1975-1979)

1975年6月、鳥取市に資本金500万円で日本セラミック株式会社を設立。直ちに超音波センサを開発し販売を開始。同年11月には三洋電機と共同でテレビ遠隔操作器具の量産を開始した。1978年には防犯・警備用超音波センサを開発し、米国市場への輸出を開始。1979年には焦電型赤外線センサの開発に成功し、センサ専業メーカーとしての基盤を固めた。

特許取得と本社移転の1980年代

1980年に本社・工場を鳥取市雲山へ移転。1982年に超音波送受信具の米国特許を取得、1984年には焦電型赤外線センサの米国特許を取得した。1986年には上海に合弁会社を設立し、中国生産に進出。1988年にガラス破壊検知センサ、1989年に3スペクトル炎センサを開発。同年、高品質ソフトフェライトの量産を開始した。米国特許を複数取得し技術力を強化した時代である。

株式上場と海外子会社設立の1990年代

1990年11月に大阪証券取引所市場新二部に上場。1992年には同市場第二部に指定替え。1994年には英国のCHARTLAND SENSOR LTD.の全株を取得し欧州拠点とした。1995年には中国昆山に独資会社を設立。1998年に香港子会社、米国カリフォルニアに子会社を設立し、グローバル販売網を整備した。同年には国内子会社日セラテックを設立。

証券市場の統合と第一部昇格の2000年代

2000年3月、東京証券取引所と広島証券取引所の合併により東証第二部に上場。同年12月には東証・大証の第一部に指定替えとなった。2001年にはフィリピンに生産子会社を設立し、東南アジア生産拠点を確保。2008年には新社屋「日セラテクニカルセンタ」を新設し本店所在地を現在の鳥取市広岡に変更。2009年には日セラ先進技術開発研究所を新設した。

プライム市場移行と近年の動き(2014-2025)

2014年に東京営業所を港区芝浦に移転。2022年4月には東京証券取引所プライム市場へ移行した。2024年9月には米国子会社NICERA AMERICA CORP.を清算。2025年7月には中国昆山の子会社を清算し、経営資源の集中を図った。フィリピンでは新工場建設を進め、成長分野への投資を継続している。2025年12月期には売上高273億円、純利益70億円を達成した。

技術蓄積と特許ポートフォリオ

創業以来、超音波センサ、焦電型赤外線センサで複数の米国特許を取得。1982年の超音波送受信具、1984年と1989年の焦電型赤外線センサの特許は事業の基盤となった。これらの特許は防犯・自動車分野での競争力を支えた。また、高品質ソフトフェライトの量産技術も独自開発。特許とノウハウの蓄積が、現在の高い収益性の源泉である。

年表33件を開く

1970年代

  • 1975年6月日本セラミック㈱を設立。(鳥取県鳥取市安長380番地1 資本金5百万円)超音波センサを開発し、販売開始。
  • 1975年11月三洋電機㈱と共同開発したテレビ遠隔操作器具の量産開始。
  • 1978年12月防犯、警備用超音波センサを開発、アメリカ市場との取引開始。
  • 1979年12月焦電型赤外線センサを開発。

1980年代

  • 1980年7月鳥取県鳥取市雲山372番地4に本社、工場を移転。
  • 1982年7月超音波送受信具の米国特許を取得。
  • 1983年7月鳥取県鳥取市南栄町15番地2に本社を移転、工場増設。
  • 1984年3月焦電型赤外線センサの米国特許を取得。
  • 1984年12月東京都江東区に東京営業所を設置。(現在:東京都港区芝浦1丁目3番地3)
  • 1986年9月中国上海市に合弁会社上海日セラセンサ有限公司を設立。(当社出資比率50% 現在55%)
  • 1988年7月ガラス破壊検知センサを開発。
  • 1989年1月高品質ソフトフェライトの量産開始。焦電型赤外線センサの米国特許を取得。
  • 1989年2月3スペクトルの炎センサを開発。
  • 1989年7月東南アジアの販売拠点として香港に香港駐在所を設置。
  • 1989年9月本社工場を増築。

1990年代

  • 1990年11月上場大阪証券取引所市場新二部(特別指定銘柄)へ株式を上場。
  • 1991年5月大阪市都島区に大阪営業所を設置。(現在:大阪府大阪市淀川区西中島3丁目8番地15)
  • 1992年6月大阪証券取引所市場第二部へ指定替。
  • 1994年5月CHARTLAND SENSOR LTD.(現:NICERA EUROPEAN WORKS LTD.)の株式を全株取得。(英国サザンプトン)
  • 1995年6月創業中国江蘇省昆山市に独資会社昆山日セラ電子器材有限公司を設立。(当社出資比率100%)(2025年7月清算)
  • 1998年3月鳥取県鳥取市に子会社日セラテック㈱を設立。(当社出資比率100%)
  • 1998年5月香港に子会社NICERA HONG KONG LTD.を設立。(当社出資比率100%)同時に香港駐在所を廃止。
  • 1998年11月米国カリフォルニア州に子会社NICERA AMERICA CORP.を設立。(当社出資比率100%)(2024年9月清算)
  • 1999年11月上場広島証券取引所へ株式を上場。

2000年代

  • 2000年3月上場東京証券取引所と広島証券取引所との合併により東京証券取引所市場第二部へ株式上場。
  • 2000年8月大阪営業所を移転。(大阪府大阪市淀川区西中島3丁目8番地15)
  • 2000年12月東京証券取引所及び大阪証券取引所の市場第一部へ指定替。
  • 2001年1月フィリピンスービックベイに子会社NICERA PHILIPPINES INC.を設立。(当社出資比率100%)
  • 2008年1月新社屋「日セラテクニカルセンタ」を新設。併せて本店所在地を変更。(鳥取県鳥取市広岡176番地17)同時に本社工場を南栄工場(現在:南栄事業所)に名称変更。
  • 2009年4月M&A日セラ先進技術開発研究所を新設し、八東研究所を統合。(鳥取県鳥取市広岡204番地8)
  • 2009年5月日セラテクニカルセンタ生産棟を増設。(鳥取県鳥取市広岡176番地19)

2010年代

  • 2014年7月東京営業所を移転。(東京都港区芝浦1丁目3番地3)

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本利益率)2028年12月期まで12%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新事業分野の開拓

    電子部品メーカーとして蓄積した技術・人的・生産ノウハウを活かし、常に新しい事業分野を開拓する。

  2. 02

    センサ分野でのシェア拡大と新用途開発

    世界トップシェアのセンサ分野で、更なるシェア向上と新しい用途開発を強力に推進する。

  3. 03

    人に優しい製品開発と環境配慮

    自社センサ製品を活用し、便利で安全・安心な製品を開発するとともに、環境負荷低減と資源有効活用を推進する。

  4. 04

    コスト競争力強化と生産最適化

    設計段階からのコスト分析徹底、国内外の競争力ある地域での生産、自動化・合理化による生産性向上とコスト削減を図る。

  5. 05

    資本効率重視と人材育成

    ROE・PBR・資本コスト・キャッシュフローを意識した経営、在庫削減、成長投資、株主還元、社内研修を通じた人材育成に注力する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,377人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は421万円で、9期前と比べて+3.7%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は12.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月1,485
2017年12月1,378
2018年12月1,370
2019年12月40643.016.31,422
2020年12月36943.016.01,478
2021年12月40042.916.01,396
2022年12月40343.115.71,311
2023年12月38741.013.41,504
2024年12月39640.913.71,456343
2025年12月42140.212.71,377450

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 3 / 海外 2、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社テクニカルセンタ — 鳥取県鳥取市2,435百万円
本社工場 — フィリピンスービック2,152百万円
先進技術開発研究所 — 鳥取県鳥取市792百万円
主な関係会社
  • 国内
    NICERA EUROPEAN WORKS LTD.
    イギリス サザンプトン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NICERA HONG KONG LTD.
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NICERA PHILIPPINES INC. (注)1
    フィリピン スービックベイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    上海日セラセンサ有限公司(注)1
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 国内
    昆山科尼電子器材有限公司(注)2
    中華人民共和国 江蘇省昆山市 · 連結子会社
    議決権75.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は273億円営業利益62億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.2%、利益が+24.0%。

売上高
+9.2%
273億円
営業利益
+24.0%
62億円
純利益
+66.7%
70億円
営業利益率
22.7%
前期比 +2.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高280億円273億円
営業利益65億円62億円
純利益47億円70億円
1株あたり配当¥165¥165

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は137億円、営業利益は31億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は−3.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q581017.210
2023年2Q611219.710
2023年3Q661319.710
2023年4Q597
2024年1Q571017.59
2024年2Q641218.811
2024年4Q1292821.722
2025年2Q1373223.442
2025年4Q1363022.128
2026年2Q1373122.626

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は161億円から273億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は22.7%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1612315
2013年12月1852414
2014年12月2062616
2015年12月2022617
2016年12月1953121
2017年12月1983424
2018年12月1954129
2019年12月1863627
2020年12月1713021
2021年12月2143928
2022年12月2334950
2023年12月2445337
2024年12月250505820.042
2025年12月273627022.770

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高273億円のうち、営業利益として残るのは62億円22.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は70億円、売上の25.6%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.5%187億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.4%23億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益22.7%62億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+15.8pt
22.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+19.7pt
25.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.4pt
14.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
16.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが49億円、投資CFが−42億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は201億円で、売上の8.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月26−53−9−2787
2013年12月16−7554−5984
2014年12月20−30−7−1067
2015年12月2173−1994143
2016年12月3740−2077195
2017年12月49−9−1640217
2018年12月35−13−1422223
2019年12月41−2−3539226
2020年12月291−4030216
2021年12月37−23−3914193
2022年12月51−47−634137
2023年12月52−2−3150157
2024年12月6586−64151248
2025年12月49−42−547201

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は564億円。このうち返さなくてよい自己資本が500億円で、自己資本比率は84.4%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月4484084087.0
2013年12月55443112373.9
2014年12月58546212374.8
2015年12月56844512374.4
2016年12月5534827183.7
2017年12月5735284588.7
2018年12月5715304189.4
2019年12月5565183889.7
2020年12月5394994089.2
2021年12月5645095586.6
2022年12月5905098182.7
2023年12月5795265387.1
2024年12月5835226185.5
2025年12月5645006384.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
299億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
368億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
51億円
在庫として抱えている分
負債合計
63億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率224社中11位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中60位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.4%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
22.7%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.4%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.2%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,735で、1年前と比べて+21.2%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥3,735-2.0%1ヶ月-2.6%1年+21.2%時価総額1,017億円
過去52週の値幅
安値¥3,215高値¥4,280

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.5倍
PER (会社予想)16.6倍
PBR1.68倍
配当利回り4.42%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-5.1%下落し、本日は-1.7%で3650円。週足では52週高値4280円から調整が続き、25日線(3760.6円)を下回っている。52週安値2852円からは+28%と高水準だが、上昇トレンドは一服。出来高は増加傾向で、売り圧力が強まっている。RSIは43.6と中立よりやや弱い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは11.2倍と業界平均(28.3倍)を大幅に下回り、PBRは1.72倍で同平均(2.11倍)より低い。ROEは14.4%と高く、収益は増収増益基調で業績好調。配当利回り3.36%は業界平均(1.88%)を上回り、配当性向49%とバランスが良い。総合的に割安と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.5倍30.8倍
PER (予想)16.6倍
PBR1.68倍2.58倍
ROE14.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、半導体製造装置向け需要の拡大と高収益体質(営業利益率20%超)を評価。弱気派は、半導体市況の変動リスクや特定顧客への依存を懸念。争点は、同社の技術優位性が半導体のサイクルを乗り越え、持続的な成長を実現できるか。

プラスに働く材料7
  • 半導体投資拡大の追い風

    世界的な半導体工場建設需要で、装置向け部品需要が増加。

  • 高収益体質の継続

    2024年12月期営業利益率20%超、2025年は22.71%見込み。

  • ROE14.4%と資本効率良好

    自己資本利益率が高く、株主価値向上に貢献。

  • 電子部品需要拡大でFY2025期営業利益62億円2025年12月期影響

    売上273億、営業利益率22.7%と堅調

  • 高配当利回り3.4%で下支え継続影響

    配当性向向上で増配余地、株主還元姿勢

  • 自動車向けセラミック部品の需要増2025年下期影響

    EV向け絶縁部品の受注拡大で売上300億超

  • 新規顧客開拓による収益多様化継続影響

    産業機器向け新製品投入で売上拡大

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況の変動リスク

    半導体サイクルの低迷期には受注が減少し、業績が悪化。

  • 特定顧客・製品依存

    主要顧客への売上集中や特定製品への依存がリスク。

  • 株価上昇後の割高感

    1年間で33%上昇、PER11倍と割高感はないが、バリュエーション拡大余地に疑問。

  • 原材料コスト上昇による利益圧迫継続影響

    セラミック原料高で営業利益率22.7%から低下リスク

  • 中国企業との競争激化不定影響

    低価格品の流入で販売価格低下、シェア維持困難

  • 為替変動による輸出収益悪化不定影響

    円高進行で海外売上高の円換算額減少

  • 業績予想未達による失望売り決算発表後影響

    市場期待に対し下振れリスク

次の決算で確かめる点
半導体関連売上高
主要市場の動向を直接反映。
営業利益率
高収益体質の維持を確認。
受注残高
将来の売上高の先行指標として重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり165で、前期から+32.0%いまの株価に対する利回りは4.42%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥165
1株あたり
配当利回り
4.42%
いまの株価に対して
配当性向
49.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月50141.6
2017年12月500.081.3
2018年12月7040.097.0
2019年12月700.0102.3
2020年12月700.097.0
2021年12月10042.9121.5
2022年12月12525.068.4
2023年12月100−20.046.5
2024年12月12525.081.8
2025年12月16532.049.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥165

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ8,873人。区分でいちばん多いのは個人・その他39.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.1%を占め、残る56.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他18.920.527.530.138.839.7
金融機関28.628.526.024.222.323.2
自己株式5.47.913.313.419.022.2
事業法人19.719.619.619.920.119.9
外国法人31.129.924.824.315.315.4
証券会社1.81.42.11.43.61.8
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01谷口興産㈲13.89
02日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)11.80
03㈱日本カストディ銀行(信託口)5.67
04日セラ興産㈱4.09
05㈱山陰合同銀行(常任代理人㈱日本カストディ銀行)3.83
06SG/UCITS V/INV(常任代理人香港上海銀行東京支店)2.27
07川﨑 晴子1.80
08谷口 真一1.67
09㈲山本自動車1.27
10PERSHING-DIV.OF DLJ SECS.CORP.(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-28
    谷口 真一
    変更報告
    1.67%
  • 2026-05-15
    谷口 真一
    新規の大量保有報告
    1.67%
  • 2026-04-07
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.04%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+415%、1株純資産は14期で+41%。直近期のROEは14.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月631,5964.120.756.8
2013年12月611,7603.626.870.2
2014年12月701,8813.925.565.9
2015年12月751,8614.025.7216.5
2016年12月881,8194.822.6141.6
2017年12月901,8654.932.181.3
2018年12月1081,8765.821.997.0
2019年12月1011,8705.426.9102.3
2020年12月821,8674.435.397.0
2021年12月1111,9485.825.4121.5
2022年12月2062,06610.311.568.4
2023年12月1572,1397.417.946.5
2024年12月1812,2628.314.181.8
2025年12月3252,24614.411.649.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/12期の役員報酬は総額89百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
谷口真一代表取締役社長53455,000
川﨑晴子取締役61489,000
上田正輝取締役(常勤監査等委員)563,000
田村康明取締役(監査等委員)92
瀬古智昭取締役(監査等委員)55
池原浩一取締役(監査等委員)48

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)240377839
取締役(社内)1777
社外取締役3441

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容238字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(日本セラミック㈱)と子会社合わせて8社により構成され、各種センサ製品や、モジュール製品などの電子部品並びにその関連製品の研究開発及び製造販売を主たる事業として行っております。 なお、当社グループは単一事業であるため、セグメント別の記載を省略しております。 [事業系統図] 事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注)日セラテック㈱及び日セラマーケティング㈱は休眠会社であるため記載しておりません。
経営方針・対処すべき課題1,504字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社は、ステークホルダーの満足度を継続的に高めることをモットーに、真価のある製品を造り、その製品を社会に納めることにより人類に貢献すると同時に企業価値を向上させながら、経営の真髄を極めるべく精進していくことを経営の基本方針としております。 この基本方針を実現するための政策として、 ① 当社が培ってきた電子部品メーカーとしての技術的ノウハウ、人的ノウハウ及び国内、海外での生産で培ってきた生産ノウハウを併せ持つ社会的存在価値のあるメーカーとして常に新しい事業分野を開拓する。 ② 当社が世界的にトップシェアの位置にあるセンサ分野では、更なるシェアの向上と新しい用途開発を強力に推進していく。 ③ 現在当社が生産しているセンサ製品などを最大限利用した人々に優しい、便利で安全、且つ、親切な製品の開発を進める。 ④ 製品の設計段階からコスト分析を徹底し、生産は国内外を問わず、その時代で競争力のある地域で行う。 ⑤ 有限な資源を有効活用し、環境に過剰な負荷の掛からない事業活動を推進する。 以上を掲げて推進しております。 また、企業活動を通してCSVやSDGsなどを経営課題として認識しております。当社は創業当初から環境をよりよくするためのモノづくり、人々に安全・安心な製品を提供できるモノづくりに努めて参りました。今後も「環境」「安全」「安心」という3つの社会課題にCSV活動を通してより良い製品を提供し続けながら、持続可能な地域社会の実現にグループ全体で貢献して参ります。 (2)目標とする経営指標 2028年12月期におけるROE(自己資本利益率) 12%以上 当社は、事業における継続的な収益力強化を図るとともに、成長投資や在庫削減、安定かつ機動的な株主還元を通じた資本効率の改善を進めることで持続的なROE向上を目指してまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 快適な生活環境の整備が求められる中、サステナビリティへの取り組みを重要な経営課題と捉え、製品を通じて環境・社会課題の解決に貢献することを目指しております。今後、安全・安心・省エネ、及び車載関連の電子部品需要が一段と拡大することを見据え、フィリピン新工場における製造ライン整備や、成長分野への積極的な投資を推進いたします。併せて、安定的かつ機動的な株主還元と資本政策を遂行してまいります。 また、ステークホルダーの皆様の満足度と企業価値の長期的な向上を図るため、資本効率を重視した経営管理を徹底いたします。2028年12月期におけるROE12%以上の達成を目標として掲げるとともに、PBR、資本コスト、キャッシュ・フローを強く意識した経営を実践してまいります。 具体的な施策として、収益性の向上に向け、自動化設備の導入や製造工程の合理化による生産性と品質の向上を推進いたします。併せて、配送の最適化やDXによる間接業務の効率化を通じ、徹底したコスト削減を図ります。また、資本効率性を重視した案件の選択と集中を行い、限られた経営資源を最大活用してまいります。加えて、生産管理と発注精度の向上により、在庫削減と回転期間の適正化を徹底します。さらに、中長期的な企業価値向上に不可欠な資本政策の最適化に加え、社内研修の充実などを通じた人材育成体制の強化にも注力してまいります。
事業等のリスク1,823字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社グループの製品は家電業界や自動車業界などの顧客企業を通じ全世界へ供給されます。また海外顧客への販売並びに海外子会社による生産など、当社グループの事業活動はグローバルに展開されているため世界各国、地域の自然災害・疫病等、天災、人災、政治経済状況の変化に伴う影響、個人消費動向、大幅な為替変動などの影響をうける可能性があります。 (2)当社グループでは全ての事業活動において環境を重視し、企業をとりまく様々な法令に従っております。これらの法令等に違反した場合は当社グループの信用を失うだけでなく、業績、財務状況に悪影響を及ぼす場合があります。 (3)当社グループで研究開発によって得られた成果については、特許、その他の知的財産権によって保護を進めておりますが第三者からのその権利を侵害された場合、或いは当社が第三者の所有する知的財産権を侵害した場合は当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす場合があります。 (4)当社グループでは新製品の開発、生産能力の増強のため、研究開発、工場建設、生産設備等への投資を進める必要がありますが、これらにより、経費、減価償却費負担が増加します。また、これらの投資計画は当社グループ製品の高度化や顧客企業の開発計画の長期化などにより量産までの期間が長期化する先行投資的な状況にあり、投資による費用負担と量産品による売上回収期間にずれが生じることにより当社グループの業績、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (5)当社グループの主要な原材料は、セラミックなどの素材原料、電子部品などであります。為替や資源価格の変動により原材料価格も常に変動しており、当社グループでは、これらを極力コストダウンなどにより吸収していく計画でありますが、これら原材料価格の動向が当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (6)当社グループの製品をより多くの企業、分野において使用して頂けるよう事業活動を行っておりますが、利用範囲が拡大するに従い競合会社との企業競争が激化する製品分野も存在し販売価格の下落を伴う可能性があります。当社グループでは、採算の取れるアイテムの選択、新材質の開発等により採算を確保していく方針ですが、予測し難い業界動向による製品価格の下落が当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)当社グループは、製造業として欠陥のある製品を世に送り出すことはあってはならないという考えから厳密な品質管理や検査などを行い、必要であれば顧客企業と詳細な仕様を合意のうえで製品を生産出荷しておりますが、将来において全ての製品に欠陥は一切なく、製品の欠陥に基づく顧客企業からの損害賠償請求も発生しないという保証はありません。万が一リコールや損害賠償請求などが発生した場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)当社グループは、生産や開発、営業等に関する情報に加え、取引先並びにその他関係者に関する機密情報及び個人情報を保有しております。当社グループはこれらの情報の保護に努め、情報漏えいリスクに対して、情報セキュリティ規程を策定して組織・管理体制を整備し、技術的対策・人的対策・物理的対策を実施しておりますが、サイバー攻撃等の外部からの不正アクセス、自然災害等の不測の事態やシステム障害等の発生により、重要な業務が中断等した場合や機密情報等が外部に漏えいした場合、当社グループの社会的信用が低下し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 以上のようなリスクを認識した上で対策を講じてまいりましたが、2025年4月5日に、当社サーバーがランサムウェアの被害を受け、上記の情報の一部が漏えいしていたことが確認されました。当社グループは、このたびの事態を厳粛に受け止め、外部専門家による助言及びチェックを受けながらセキュリティと監視体制の強化を図り、さらなる対策を現在構築中であります。
経営成績の分析 (MD&A)5,108字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、米国では株価上昇に伴う高所得層の個人消費やAI関連投資の拡大に支えられ底堅く推移したものの、年末にかけて雇用環境に弱さが見られました。欧州では、米国の関税政策の影響を受け製造業の不振が続いた一方、個人消費は堅調に推移しました。中国では、政府による消費財の買い替え促進策が講じられたものの、不動産市場の低迷継続などにより、内需を中心に減速感が強まりました。 わが国経済は、海外経済の減速や米国の関税措置の影響から一部外需に弱さが見られたものの、所得環境の改善や内需の拡大に支えられ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。 この様な状況の中で当社グループでは、車載向け製品が、堅調なADAS需要や自動車生産台数の回復を背景に好調に推移しました。また、セキュリティ向け製品の販売拡大に加え、照明・家電向け製品の在庫調整が一巡したことなどから、全体として前期比増収となりました。また、生産工程の合理化・自動化などにより収益性の改善を図るとともに、生産管理や部材発注の精度向上による在庫の削減や株主還元の充実を通じた資本効率の改善に注力してまいりました。 この様な状況、活動の結果、売上高は27,325百万円(前期比9.1%増)となりました。利益面では、売上高の増加や原価改善などにより営業利益は6,228百万円(前期比25.5%増)、経常利益は7,047百万円(前期比20.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は連結子会社である昆山日セラ電子器材有限公司の清算に伴う関係会社清算益の発生などにより7,004百万円(前期比68.3%増)となりました。 当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べ2,496百万円減少し43,276百万円となりました。その主な要因は、自己株式の取得や配当金の支払いなどに伴い現金及び預金が2,392百万円減少したことなどによります。固定資産は、前連結会計年度に比べ508百万円増加し13,083百万円となりました。その主な要因は、フィリピン現地子会社の新工場建設に伴い建設仮勘定が1,314百万円増加したことなどによります。これらにより資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,987百万円減少し56,359百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ222百万円増加し6,321百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ2,209百万円減少し50,037百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、税金等調整前当期純利益10,007百万円、減価償却費1,317百万円などのキャッシュ増加要因がありましたが、仕入債務の減少による595百万円や、法人税等の支払額2,170百万円などのキャッシュ減少要因により全体で4,888百万円の収入(前連結会計年度は6,545百万円の収入)となりました。前連結会計年度と比べて1,656百万円の収入減少となりましたが、その主な要因は、税金等調整前当期純利益が4,105百万円増加したものの、その内3,408百万円は関係会社清算益によるキャッシュの変動を伴わない利益であり、仕入債務の減少による支出の増加1,010百万円、昆山日セラ電子器材有限公司の清算に伴い法人税等の支払額が713百万円増加したことなどであります。 投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、定期預金の預入などによる純額2,233百万円の支出、有形固定資産の取得による2,140百万円の支出などにより全体で4,250百万円の支出(前連結会計年度は8,649百万円の収入)となりました。前連結会計年度末と比較して12,899百万円の支出増加となりましたが、その主な要因は定期預金の預入による支出が純額12,445百万円増加したことなどであります。 財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、自己株式の取得による2,615百万円の支出、配当金の支払による2,756百万円などにより全体で5,367百万円の支出(前連結会計年度は6,425百万円の支出)となりました。支出額が前連結会計年度末に比べ1,057百万円減少しましたが、その主な要因は自己株式の取得による支出が1,337百万円減少したことなどによります。 以上の項目に換算差額を調整した結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は4,706百万円減少し残高は20,099百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、電子部品並びにその関連製品の製造販売を主たる目的とした単一事業であるため、セグメント別の記載を省略しております。 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。 当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) 電子部品並びに関連製品の製造販売(百万円)   26,879   107.6 合計(百万円)   26,879   107.6 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績は次のとおりであります。 受注高 (百万円)   前年同期比 (%)   受注残高 (百万円)   前年同期比 (%) 電子部品並びに関連製品の製造販売   30,178   125.2   7,416   162.5 合計   30,178   125.2   7,416   162.5 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) 電子部品並びに関連製品の製造販売(百万円)   27,325   109.1 合計(百万円)   27,325   109.1 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱中外   5,670   22.7   6,061   22.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の売上高は27,325百万円で前連結会計年度に比べ2,287百万円の増収となりました。売上総利益は、前連結会計年度に比べ1,382百万円増益の8,571百万円となりました。なお、売上原価率は68.6%で前連結会計年度に比べ2.7ポイント減少しました。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べて115百万円増加し2,343百万円となりました。 経常利益は、営業利益が1,266百万円増加したことなどにより前連結会計年度に比べ1,202百万円増加し7,047百万円となりました。 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ4,105百万円増加し10,007百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ2,842百万円増加し7,004百万円となりました。 当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べ2,496百万円減少し43,276百万円となりました。その主な要因は、自己株式の取得や配当金の支払いなどに伴い現金及び預金が2,392百万円減少したことなどによります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ508百万円増加し13,083百万円となりました。その主な要因は、フィリピン現地子会社の新工場建設に伴い建設仮勘定が1,314百万円増加したことなどによります。 これらにより資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,987百万円減少し56,359百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ222百万円増加し6,321百万円となりました。その主な要因は、電子記録債務が561百万円減少したこと、未払法人税等が808百万円増加したことなどによります。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ2,209百万円減少し50,037百万円となりました。その主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が4,243百万円増加したこと、自己株式の取得により自己株式が2,615百万円増加したこと、連結子会社である昆山日セラ電子器材有限公司の清算結了などにより為替換算調整勘定が4,150百万円減少したことなどによります。 今後の経済見通しにつきましては、インフレの鈍化や各国の金融緩和策、AI関連投資の拡大により、緩やかな成長が続くことが期待されます。一方で、地政学的リスクの高まりや貿易摩擦の再燃など、景気の下押し要因には引き続き注視が必要です。 当社グループとしては、快適な生活環境の整備が求められる中、サステナビリティへの取り組みを重要な経営課題と捉え、製品を通じて環境・社会課題の解決に貢献することを目指しております。今後、安全・安心・省エネ、及び車載関連の電子部品需要が一段と拡大することを見据え、フィリピン新工場における製造ライン整備や、成長分野への積極的な投資を推進いたします。併せて、安定的かつ機動的な株主還元と資本政策を遂行してまいります。 また、ステークホルダーの皆様の満足度と企業価値の長期的な向上を図るため、資本効率を重視した経営管理を徹底いたします。2028年12月期におけるROE12%以上の達成を目標として掲げるとともに、PBR、資本コスト、キャッシュ・フローを強く意識した経営を実践してまいります。 具体的な施策として、収益性の向上に向け、自動化設備の導入や製造工程の合理化による生産性と品質の向上を推進いたします。併せて、配送の最適化やDXによる間接業務の効率化を通じ、徹底したコスト削減を図ります。また、資本効率性を重視した案件の選択と集中を行い、限られた経営資源を最大活用してまいります。加えて、生産管理と発注精度の向上により、在庫削減と回転期間の適正化を徹底します。さらに、中長期的な企業価値向上に不可欠な資本政策の最適化に加え、社内研修の充実などを通じた人材育成体制の強化にも注力してまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費用及び人件費のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は主として生産能力の拡充や効率化、新製品開発などに必要な設備投資や、研究開発に対する投資によるものであり、加えて事業の買収資金等も投資資金として位置付けております。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は営業キャッシュ・フローによる自己資金によって賄うことを基本としており、大型の投資案件や長期運転資金の必要性が生じた場合は自己資金を基本としつつ市場からの調達或いは金融機関からの借入などその時の経営環境に応じて柔軟に対応していく方針です。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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