概要
京都フィナンシャルグループは、2023年10月に京都銀行の単独株式移転により設立された銀行持株会社である。中核の京都銀行は関西圏を地盤とする地方銀行で、預金・貸出・為替の伝統的銀行業務に加え、リース、クレジットカード、証券などのグループ会社を通じて幅広い金融サービスを提供する。2026年3月期の連結純利益は967億円、総資産11.8兆円、預金残高9.6兆円、貸出残高7.6兆円に達し、ROEは8.71%となった。
持株会社のもと12社の子会社で構成
当社は京都銀行を中核とし、2026年3月期時点で連結子会社12社、持分法適用会社1社を有する。主な子会社には、烏丸商事(現Cotoyoli)、京銀リース、京都クレジットサービス、京銀カードサービス、京都総研コンサルティング、京銀証券、京都キャピタルパートナーズ、きょうと事業再生債権回収、積水リース、京都M&Aアドバイザリーなどがある。各社は銀行業務に加え、リース、クレジットカード、金融商品取引、事業再生、M&A仲介など専門性の高いサービスを提供し、グループ全体で顧客の多様なニーズに対応する。持株会社体制への移行は2023年10月に完了し、以降はグループ一体での経営戦略を推進している。
預金・貸出を軸に有価証券運用が収益を牽引
2026年3月期の連結業績は、コア業務粗利益が前年度比85億円増の1,177億円、資金利益が同66億円増の910億円となった。有価証券関係損益は855億円の益で、内訳は株式等関係損益が1,766億円の益、国債等債券関係損益が911億円の損となった。経常利益は1,371億円、親会社株主に帰属する当期純利益は967億円と大幅増益。自己資本当期純利益率(ROE)は8.71%に上昇した。預金残高は9.6兆円、貸出金残高は7.6兆円で、法人向け貸出を中心に増加している。有価証券残高は政策保有株式の縮減などにより前年度比6,539億円減の2.7兆円となった。
近畿2府3県から愛知・東京へ広がる顧客基盤
当社グループの営業基盤は京都・大阪・兵庫・滋賀・奈良の近畿2府3県を中心とし、さらに愛知県と東京都にも拠点を有する。地域密着型のリレーションを強みとし、個人・法人双方に対する長期にわたる伴走支援を重視している。2026年3月期の預金残高の内訳は個人預金が約半分、法人預金が約3割を占め、安定した預金基盤を確保している。貸出は法人向けが中心で、地域の中堅・中小企業への融資を通じて地元経済を支える。また、政策保有株式からの配当収入や含み益を活用し、地域産業の活性化や事業承継支援に取り組んでいる。
金利上昇と競争激化への対応を迫られる経営環境
日本銀行の金融政策転換により金利のある世界が到来し、他金融機関との預金獲得競争が激化している。同時にフィンテック企業や異業種の金融サービス参入も競争を複雑化させている。地域経済では少子高齢化による人口減少や労働力不足が進行し、中長期的な規模縮小が懸念される。こうした環境に対し、当社は3つの重点テーマ(高い付加価値の提供、地域経済の成長、不断の最適化)を掲げる。2026年4月には2026-2028年度の中期経営計画を策定し、ROE8%以上を目標にグループ全体の成長加速を図る。
業界の中での役割は地域金融機関(地方銀行)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01銀行業主力
京都府を地盤とする地方銀行として、預金・貸出・為替などの銀行業務を提供。地域密着型の金融サービスを展開。
- 銀行業務全般(預金、貸出、為替)
- 法人・個人向けの預金、融資、為替取引などを提供する銀行サービス
02その他金融サービス準主力
銀行業務に加え、リース、クレジットカード、金融商品取引等の金融サービスをグループ会社を通じて提供。
- リース業務
- 機械設備・什器等のリース契約を提供
- クレジットカード業務
- クレジットカードの発行・加盟店管理などのサービス
- 金融商品取引業務
- 有価証券の売買・デリバティブ取引などの金融商品取引サービス
製品と技術
預金・貸出・為替の銀行業務
中核の京都銀行が提供する預金、貸出、為替取引がグループの基幹事業である。2026年3月期の預金残高は9兆5,750億円(うち個人預金が約半分)、貸出金残高は7兆5,909億円(法人向け貸出が中心)。資金利益は910億円に達し、コア業務粗利益の大半を占める。預金は譲渡性預金を含めると9兆5,982億円と安定した基盤を持ち、貸出は法人向けを中心に前年度比3,226億円増加した。地域密着型の営業網を活かし、中小企業や個人顧客への融資を通じて地域経済を支えている。
グループで展開するリース業務
リース業務は京銀リース株式会社と積水リース株式会社の2社で展開する。京銀リースは機械設備・什器等の多様なリース契約を提供し、積水リースは2024年6月に子会社化された。両社の統合によりリース事業の規模が拡大し、グループ全体の収益基盤を強化している。リースは顧客の設備投資ニーズに応える手段として、銀行融資と並ぶ重要な金融サービスである。上場企業向けから中小企業まで幅広い顧客層にサービスを提供し、地域の産業振興に貢献している。
クレジットカードと証券・金融商品取引
京都クレジットサービス株式会社と京銀カードサービス株式会社がクレジットカード発行・加盟店管理業務を手掛ける。京銀証券株式会社は有価証券の売買、デリバティブ取引などの金融商品取引サービスを提供する。これらの子会社はグループの収益多様化に寄与し、役務取引等利益は2025年3月期に過去最高を更新した。また、京都キャピタルパートナーズ株式会社は投資事業を、京都総研コンサルティングは経済調査・コンサルティングを担い、グループ全体で銀行業務以外の収益源を拡大している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
銀行業のなかでの位置
地域金融グループとして存在感、再編で規模拡大
京都を地盤とする銀行持株会社で、近年、経営統合や吸収合併を通じて規模を拡大し、売上高は2025年3月期に1673億円、2026年3月期には3667億円と急拡大した。同業他社であるいよぎんホールディングスやしずおかフィナンシャルグループと比較すると、事業エリアが関西圏に集中しており、地元密着型の営業が強みである。一方で、人口減少や低金利環境の長期化により、貸出金利ざやの縮小や競争激化が課題。また、デジタル化への対応や、地域経済の活性化による収益基盤の強化が求められる。統合効果を生かしたコスト削減と、新たな収益源の開拓が今後の成長鍵となる。
強み
- 京都という経済圏で長年培った顧客基盤と地域密着型の営業力を持つ。
- 再編により預金・貸出規模が拡大し、経営基盤が強化されている。
- 統合による合理化で経費削減や資本の有効活用が進む可能性が高い。
- 地域の中核金融機関として、地元企業の支援や地域活性化に貢献。
課題
- 日銀の低金利政策が長期化し、貸出金利ざやの縮小が収益を圧迫。
- エリア内での人口減少により、個人向け貸出や預金の増加が見込みにくい。
- ネット銀行やフィンテック勢との競争が激化し、デジタル投資が必須。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
銀行の時価総額近傍。太字が京都フィナンシャルグループ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 8331千葉銀行 | 2.2兆円 | 19.2倍 |
| 2 | 8473SBIホールディングス | 2.1兆円 | 5.2倍 |
| 3 | 5831しずおかフィナンシャルグループ | 2.1兆円 | 21.7倍 |
| 4 | 7167めぶきフィナンシャルグループ | 1.6兆円 | 18.8倍 |
| 5 | 8354ふくおかフィナンシャルグループ | 1.5兆円 | 17.3倍 |
| 6 | 5844京都フィナンシャルグループ | 1.5兆円 | 14.5倍 |
| 7 | 8303SBI新生銀行 | 1.4兆円 | 11.3倍 |
| 8 | 8359八十二長野銀行 | 1.3兆円 | 19.3倍 |
| 9 | 5830いよぎんホールディングス | 1.2兆円 | 15.7倍 |
| 10 | 8309三井住友トラストグループ | 1.2兆円 | 13.4倍 |
| 11 | 8334群馬銀行 | 1.1兆円 | 18.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(銀行)に従っています。
会社の歴史
沿革 6件
京都銀行の単独株式移転による持株会社設立計画
2023年5月、京都銀行は単独株式移転の方法により持株会社を設立する「株式移転計画書」を作成した。翌6月の定時株主総会で同計画が承認され、持株会社体制への移行が正式に決まった。この計画は、グループ全体の経営効率を高め、地域金融サービスを強化することを目的としていた。京都銀行は1941年に設立された伝統ある地方銀行であるが、持株会社化によりグループ各社の専門性を活かした事業展開を可能にするとされた。
2023年10月の設立と上場、子会社再編
2023年10月2日、京都銀行の単独株式移転により京都フィナンシャルグループが設立され、同日東京証券取引所プライム市場に上場した。同時に、京都銀行が保有していた烏丸商事、京銀リース・キャピタル、京都クレジットサービス、京銀カードサービス、京都総合経済研究所、京銀証券、京都キャピタルパートナーズの全株式を、京都銀行から現物配当を受ける形で取得し、当社の直接出資子会社として再編した。これにより持株会社がグループ全体を統括する体制が整った。
事業再生債権回収子会社の設立
2024年4月、きょうと事業再生債権回収株式会社を設立した。同社は、地域企業の事業再生や不良債権処理を専門に担う子会社である。少子高齢化や後継者不足により事業承継や休廃業が増加する中、地域金融機関として事業再生のノウハウをグループ内に取り込み、融資先の経営課題解決を支援する狙いがある。設立により、グループ全体の信用リスク管理と地域経済の維持・活性化の両立を図った。
積水リースの子会社化でリース事業拡大
2024年6月、積水リース株式会社を子会社化した。積水リースは機械設備や什器などのリース契約を提供する企業であり、子会社化によりグループのリース事業は京銀リースと積水リースの2社体制となる。これにより、リース業務の規模拡大と顧客基盤の強化を実現し、法人顧客への総合的なソリューション提供力を高めた。子会社化の効果として、グループ全体の収益源の多様化にも貢献している。
M&Aアドバイザリー子会社で事業承継支援
2025年7月、京都M&Aアドバイザリー株式会社を設立した。地域企業の後継者不足や事業承継問題が深刻化する中、M&A仲介や事業承継支援を専門に行う子会社をグループ内に設立した。これにより、従来の融資やコンサルティングに加え、M&Aを通じた事業継続・成長支援の体制を整えた。同社の設立は、2023年10月の持株会社化以降、グループ内連携を強化し、地域経済の活性化に貢献する動きの一環である。
2026-2028年度中期経営計画の策定
2026年4月、当社は2026-2028年度を対象とする新たな中期経営計画を公表した。計画名称は「京都・関西の成長を日本の力に。京都FGの挑戦!」で、ROE8%以上を目標とする。主要戦略として、潜在ニーズも含めた課題解決をグループ全体で行う「トータルソリューション戦略」、地域課題の解決を新たな収益の柱とする「地域成長・共創戦略」、事業ポートフォリオやリソース配分を継続的に見直す「不断の最適化戦略」の3本を掲げた。前中期経営計画で構築した持株会社体制の効果を最大限発揮し、成長を加速する方針である。
年表6件を開く
2020年代
- 2023年5月創業株式会社京都銀行の単独株式移転の方法による持株会社設立に向けて「株式移転計画書」を作成
- 2023年6月創業株式会社京都銀行の定時株主総会において単独株式移転の方法により当社を設立し、持株会社体制へ移行することについて承認決議
- 2023年10月上場株式会社京都銀行が単独株式移転により当社を設立し、同行がその子会社となる 株式会社京都銀行が保有する烏丸商事株式会社(現 株式会社Cotoyoli)、京銀リース・キャピタル株式会社(現 京銀リース株式会社)、京都クレジットサービス株式会社、京銀カードサービス株式会社、株式会社京都総合経済研究所(現 株式会社京都総研コンサルティング)、京銀証券株式会社、京都キャピタルパートナーズ株式会社の全株式を同行から現物配当を受ける方法を用いて取得し、当社の直接出資子会社として再編 東京証券取引所プライム市場に上場
- 2024年4月創業きょうと事業再生債権回収株式会社設立
- 2024年6月M&A積水リース株式会社を子会社化
- 2025年7月創業京都M&Aアドバイザリー株式会社設立
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で3,676人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は842万円で、2期前と比べて+6.7%。平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は16.7年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 788 | 45.2 | 22.5 | 3,473 |
| 2025年3月 | 849 | 47.0 | 24.1 | 3,580 |
| 2026年3月 | 842 | 42.9 | 16.7 | 3,676 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社13社(国内 13 / 海外 0、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社京都銀行京都市 下京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社Cotoyoli京都市 中京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内京銀リース株式会社京都市 下京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内京都クレジット サービス株式会社京都市 下京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内京銀カード サービス株式会社京都市 下京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社京都総研 コンサルティング京都市 下京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内京銀証券株式会社京都市 下京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内京都キャピタル パートナーズ 株式会社京都市 下京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内きょうと事業再生 債権回収株式会社京都市 中京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内積水リース株式会社大阪市 中央区 · 連結子会社議決権90.0%
- 国内京都M&A アドバイザリー 株式会社京都市 下京区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内京都信用保証 サービス株式会社京都市 中京区 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
- スカイオーシャン・アセットマネジメント株式会社横浜市 西区15%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は3,667億円、経常利益は1,372億円。前期と比べると増収増益で、売上が+119.2%、利益が+169.5%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,259億円 | 3,667億円 |
| 純利益 | 520億円 | 967億円 |
| 1株あたり配当 | ¥105 | ¥105 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
7期分
直近は2027年1Qで、経常収益は649億円。
| 対象期間 | 経常収益億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3Q | 1,090 | — | — | 316 |
| 2024年4Q | 287 | — | — | 0 |
| 2025年2Q | 828 | 101 | 12.2 | 212 |
| 2025年4Q | 845 | — | — | 154 |
| 2026年2Q | 1,055 | 104 | 9.9 | 269 |
| 2026年4Q | 2,612 | — | — | 698 |
| 2027年1Q | 649 | — | — | 203 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 3期分
2024年3月期からの3期で、経常収益は1,377億円から3,667億円へ2.7倍に増えた。経常利益率は31.7%から37.4%になった。経常収益は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 経常収益億円 | 経常利益億円 | 経常利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| きょうと事業再生債権回収株式会社設立 | ||||
| 2024年3月 | 1,377 | 436 | 31.7 | 316 |
| 京都M&Aアドバイザリー株式会社設立 | ||||
| 2025年3月 | 1,673 | 509 | 30.4 | 366 |
| 2026年3月 | 3,667 | 1,372 | 37.4 | 967 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。この会社の連結損益計算書には営業利益の段がないため、経常利益を利益として並べています。
利益の構造
2026年3月期
経常収益3,667億円のうち、経常利益として残るのは1,372億円で37.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は967億円、売上の26.4%にあたる。
- 費用事業を回すためにかかったお金62.6%2,295億円
- 経常利益費用を引いたあとに残った本業の利益37.4%1,372億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 3期分
2026年3月期は営業CFが−1.1兆円、投資CFが7,143億円で、差し引きのフリーCFは−3,821億円。期末の手元現金は9,051億円。
| 決算期 | 営業CF兆円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | 現金残高兆円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | −0.04 | −1,756 | −254 | 0.93 |
| 2025年3月 | 0.50 | −849 | −240 | 1.32 |
| 2026年3月 | −1.10 | 7,143 | −351 | 0.91 |
金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。
資産と負債
貸借対照表 3期分
2026年3月期の総資産は11.8兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.1兆円で、自己資本比率は9.6%(業種中央値4.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本兆円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 11.58 | 1.14 | 10.44 | 9.8 |
| 2025年3月 | 12.16 | 1.08 | 11.08 | 8.9 |
| 2026年3月 | 11.83 | 1.14 | 10.69 | 9.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
銀行業 79社との比較
同じ銀行業の企業と並べると、いちばん上に来るのは経常収益成長率で79社中1位あたり、逆に低いのは配当利回りで79社中45位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥4,901で、1年前と比べて+73.1%。過去52週の値幅のなかでは89%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 14.5倍 |
| PER (会社予想) | 26.8倍 |
| PBR | 1.00倍 |
| 配当利回り | 2.14% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1ヶ月で3.77%上昇し、8月21日に4841円。25日移動平均線(4692.16円)を約3%上回り、75日線(4594.41円)からは約5%乖離している。52週高値5164円からは約6%下方。RSIは68.81と強気圏。8月13日に5000円台を回復し、出来高148万株と増加。その後も高水準を維持。週足は上向きで、銀行セクター全体の地合い良好。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)。
PER14.3倍、PBR0.9876倍、配当利回り2.17%。業界平均(PER16.97倍、PBR0.9769倍、配当利回り2.38%)に対し、PERは低くPBRはほぼ同水準、配当利回りはやや低い。ROE8.71%と銀行としては堅実だが、今期予想PER26.4倍と大幅に悪化する見込みで、将来の収益減が懸念される。PBRが1倍を下回り割安感はあるが、長期の収益性低下が割高要因。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 14.5倍 | 17.5倍 |
| PER (予想) | 26.8倍 | — |
| PBR | 1.00倍 | 1.01倍 |
| ROE | 8.7% | 6.1% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
地銀再編や金利上昇局面での中核的な地銀としての収益力向上が争点。強気派は、関西の経済回復に伴う融資需要の増加や、金利上昇による貸出利ざやの改善を期待する。また、経営統合によるコスト削減効果や、地域密着型の強みで競争力があると見る。弱気派は、人口減少や企業の資金需要の低迷で貸出が伸び悩む可能性や、金利上昇が預金コストに影響することを懸念する。また、保守的な経営が成長の制約になるとの見方もある。
- 金利上昇の追い風
金利上昇で貸出利ざやが改善し、収益拡大が期待できる
- 地域経済の回復
京都の観光や企業活動の回復で融資需要の増加が見込まれる
- 安定した財務基盤
高い自己資本比率で経営の安定性があり、リスク耐性がある
- 純利益967億円と164%増益通年影響強
2026年3月期の純利益は前期366億円から約2.6倍の967億円。急拡大
- 営業収益3667億円と119%増収通年影響強
前期1673億円から約2.2倍に増加。大型化による収益基盤の拡大
- PBR0.95倍と1倍割れ、割安継続影響中
PBR0.95倍は解散価値に近く、増益が続けば1倍超えが見込める
- 株価1年で71.9%上昇し勢い継続影響弱
上昇トレンドが続いており、需給面でも追い風
- 資金需要の低迷
人口減少や企業の投資抑制で貸出が伸び悩む恐れがある
- 預金コストの増加
金利上昇で預金の利払いが増え、利ざやが圧迫される可能性
- 保守的な経営
成長投資に消極的で、収益拡大のスピードが遅いとの批判
- 予想PER25.5倍と将来減益示唆決算発表後影響強
予想PERは現在13.8倍から25.5倍へ悪化。市場は反動減を織り込み
- 配当利回り2.25%と低い通年影響弱
利回り2.25%は相対的に低く、高成長でも配当期待は薄い
- ROE8.71%は増益に対して低い継続影響中
純利益が急増してもROEは8.71%にとどまり資本効率が高くない
- 外国人持ち分31.2%と売りに弱い継続影響弱
外国人保有が31.2%と高く、世界景気後退時に売られるリスク
- 貸出金利回り
- 利ざやの動向を確認し、金利上昇効果が収益に反映されているか見る
- 預貸率
- 資金運用の効率を示し、貸出の伸びと預金のバランスを監視
- 非金利収益
- 手数料や投資信託販売など、利息以外の収益の伸びを確認
- 不良債権比率
- 融資先の業績悪化リスクを監視し、資産の質を評価
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり105円で、前期から+200.0%。いまの株価に対する利回りは2.14%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 55 | — | 93.4 |
| 2025年3月 | 60 | 9.1 | 58.4 |
| 2026年3月 | 180 | 200.0 | 67.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥105
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ22,067人。区分でいちばん多いのは金融機関で31.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.5%を占め、残る51.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|
| 金融機関 | 40.7 | 33.7 | 31.5 |
| 外国法人 | 26.5 | 27.5 | 31.2 |
| 個人・その他 | 14.7 | 17.5 | 18.1 |
| 事業法人 | 16.2 | 17.6 | 16.8 |
| 自己株式 | 3.7 | 3.8 | 5.7 |
| 証券会社 | 1.8 | 3.5 | 2.2 |
| 政府・自治体 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 11.66 |
| 02 | 日本生命保険相互会社 | 3.62 |
| 03 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部) | 3.34 |
| 04 | 明治安田生命保険相互会社 | 3.32 |
| 05 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.94 |
| 06 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE SILCHESTER INTERNATIONALINVESTORS INTERNATIONAL VALUEEQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行東京支店セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ) | 2.43 |
| 07 | 京セラ株式会社 | 2.12 |
| 08 | 住友生命保険相互会社 | 1.75 |
| 09 | 京都フィナンシャルグループ従業員持株会 | 1.69 |
| 10 | BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 1.47 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-09シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)新規の大量保有報告4.36%-1.01pt
- 2026-05-27シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)新規の大量保有報告5.37%-1.03pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 3期分
1株利益は3期で+218%、1株純資産は3期で+2%。直近期のROEは8.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 107 | 3,905 | 3.0 | 25.9 | 93.4 |
| 2025年3月 | 125 | 3,734 | 3.3 | 18.2 | 58.4 |
| 2026年3月 | 339 | 3,999 | 8.7 | 12.0 | 67.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額393百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 土井伸宏 | 代表取締役社長 | 70 | 195,000 |
| 幡宏幸 | 代表取締役 | 63 | 39,000 |
| 安井幹也 | 取締役 | 61 | 44,000 |
| 奥野美奈子 | 取締役 | 60 | 22,000 |
| 岩橋俊郎 | 取締役(監査等委員) | 64 | 42,000 |
| 大藪千穂 | 取締役(監査等委員) | 64 | — |
| 植木英次 | 取締役(監査等委員) | 68 | 2,000 |
| 中務裕之 | 取締役(監査等委員) | 68 | — |
| 田中素子 | 取締役(監査等委員) | 68 | 1,000 |
| 和泉志津恵 | 取締役(監査等委員) | 62 | — |
| 赤松玉女 | 取締役(監査等委員) | 66 | — |
| 成瀬順也 | 取締役 | 60 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 223 | 56 | 34 | 314 | 52 |
| 社外取締役 | 6 | 51 | — | — | 51 | 9 |
| 取締役(社内) | 1 | 28 | — | — | 28 | 28 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容318字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,811字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,032字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)14,526字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第3期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-19
- 半期報告書半期報告書-第3期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-28
- 有価証券報告書有価証券報告書-第2期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第2期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-28
- 有価証券報告書有価証券報告書-第1期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第1期第3四半期(2023/10/02-2023/12/31)2024-02-09
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