概要
全保連株式会社は、2001年11月に沖縄県那覇市で設立された、家賃債務保証事業を主力とする企業である。賃貸物件の賃借人に代わって家賃等を賃貸人に保証するサービスを提供し、2026年3月期の売上高は262億円、従業員数575名。2025年4月に三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となり、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。
家賃債務保証を軸とした事業構造
全保連の主たる事業は、賃貸物件の賃借人と賃貸人の間に立ち、賃借人の家賃等の支払いを保証する家賃債務保証サービスである。賃借人と賃貸借保証委託契約を、賃貸人と賃貸借保証契約を締結し、賃借人が家賃を滞納した場合には、保証委託料を受け取った上で賃貸人に代位弁済する。その後、賃借人に求償して回収する。この仕組みにより、従来一般的だった親族等の連帯保証人が不要となり、高齢化や家族関係の希薄化といった社会的課題に対応している。2026年3月末時点で累計58,524拠点の協定会社(不動産管理会社・仲介会社等)とネットワークを構築し、累計契約件数は400万件に達する。
全国19拠点の営業網と2本社制
同社は沖縄県那覇市に本社を置き、2010年5月には東京本社を開設して2本社制に移行した。2021年11月には東京第二本社を東京都渋谷区に開設し、首都圏での営業基盤を強化している。全国の主要都市に計19拠点(2026年3月末時点)を配置し、協定会社への営業活動を展開。地方銀行との提携戦略も推進しており、2026年3月期には鹿児島保証サービス株式会社、株式会社りゅうぎんディーシーとの提携を実現した。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社となった後は、グループのブランド力と営業網を活用し、拠点のない地域でも効率的なシェア拡大を目指している。
MUFGグループ参画による経営基盤の強化
2025年4月、三菱UFJニコス株式会社による公開買付けが成立し、全保連は三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となった。これに伴い、三菱UFJニコス及び三菱UFJ銀行と資本業務提携契約を締結。上場企業としての独立性を維持しつつ、グループの信用力を背景にした事業展開が可能となった。2026年2月には、家賃のカード払いが可能な新商品「三菱UFJカードプラン」をリリース。MUFGグループの収益機会創出も視野に入れた共同開発の第一弾であり、住居用家賃債務保証の成長ドライバーとして位置付けられている。また、グループ企業からの優良不動産会社の紹介により顧客基盤の拡大が進んでいる。
堅調な業績推移と信用コストの低減
2026年3月期の売上高は261億円(前期比2.1%増)、営業利益31億円(同24.5%増)、当期純利益17億円(同6.6%増)と、いずれも過去最高を更新した。財務の健全性を示す指標として、早期入金控除後30日期間代位弁済率は0.45%と業界トップクラスを維持し、代位弁済回収率は96.4%に達する。売上高対比求償債権比率は22.5%と低水準で、不良債権の圧縮に成功している。2026年5月に上方修正した長期経営計画では、2030年3月期に売上高360億円、営業利益63億円、時価総額669億円を目標に掲げる。ROEは21.2%から27.2%への改善を計画する。
業界の中での役割は家賃債務保証事業の大手。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01賃貸住宅市場主力
賃借人と保証契約を結び、賃料滞納時に賃貸人へ代位弁済する家賃債務保証サービスを提供。全国の不動産管理会社・仲介会社と協定を結び、累計58,524拠点のネットワークを構築。
- 家賃債務保証サービス
- 賃借人に代わって家賃を保証するサービス。滞納時には代位弁済し、後日求償。
- Z-Support Premium
- 賃借人向けの見守りサービス。安否確認などで入居者をサポート。
- 三菱UFJカードプラン
- 家賃をクレジットカードで支払える新商品。2026年2月にリリース。
製品と技術
家賃債務保証サービスと概算払方式
全保連の中核サービスは、賃借人の家賃等の支払いを保証する家賃債務保証である。賃借人から保証委託料を受け取り、賃貸人に対して代位弁済を実行。その後、賃借人に求償する。2015年に開発した「概算払方式」は、賃借人の滞納が発生した際に賃貸人へ迅速に代位弁済額の概算を支払う方式で、賃貸人のキャッシュフローを改善する。同方式は業界に先駆けた仕組みとして、協定会社からの評価が高い。
Z-WEBシリーズ:申込から契約までの電子化
2017年10月に提供開始した「Z-WEB」は顧客管理システム。その後、2023年6月には後継の「Z-WEB2.0」をリリースし、申込の電子化を実現。協定会社はオンラインで保証申込が可能となり、電子申込率は2026年3月期で41.4%に達する。さらに2019年7月開始の「Z-SIGN」により契約の電子化も進め、電子契約率は25.9%へ向上。これらのシステムは、不動産会社の業務効率化に寄与している。
三菱UFJカードプランとYUIPASS:グループ連携の新サービス
2026年2月にリリースした「三菱UFJカードプラン」は、賃借人が家賃を三菱UFJカードで決済できる商品。これにより賃借人はポイントを貯められ、当社とMUFGグループに収益が生まれる仕組みである。2025年12月開始の「YUIPASS」は賃借人向けマイページで、住まい関連の各種サービス(見守り、保険、引越し等)を提供し、外部企業への送客による新たな収益源を創出する。これらのサービスは、MUFGグループ参画後のシナジー戦略の核となっている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
その他金融業のなかでの位置
賃料保証で国内大手、収益安定性が強み
賃料債務保証・賃貸管理を主力とするその他金融業。同業にはMFSやウェッジホールディングスなどがあり、賃貸保証市場で国内有数のシェアを占める。収益は賃貸契約の更新によるストック型で、景気変動の影響を受けにくい。2025/3期の営業利益率9.73%から2026/3期は12.21%に改善見込みで、収益性向上が期待される。一方、競合他社も多く、差別化と新規顧客獲得が課題。
強み
- 賃料保証契約の更新により安定した収入が継続し、景気変動に強い。
- 2026/3期の営業利益率は12.21%と高く、収益性が良好。
- 国内大手としてのブランド力と、取扱件数の多さによる規模の経済が働く。
- 審査・管理システムへの投資により、効率的な運用が可能。
課題
- MFSやウェッジなど同業が多く、価格競争やサービス差別化が課題。
- 保証業務の性質上、入居者の滞納リスクを適切に管理する必要がある。
- 国内賃貸市場が成熟しており、新規契約の伸びが限定的。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
その他金融業の時価総額近傍。太字が全保連
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 8771イー・ギャランティ | 778億円 | 22.3倍 |
| 2 | 8596九州リースサービス | 414億円 | 9.2倍 |
| 3 | 7383ネットプロテクションズホールディングス | 397億円 | 22.9倍 |
| 4 | 7198SBIアルヒ | 370億円 | 20.4倍 |
| 5 | 8789フィンテック グローバル | 326億円 | 7.8倍 |
| 6 | 5845全保連 | 324億円 | 18.5倍 |
| 7 | 8772アサックス | 296億円 | 7.5倍 |
| 8 | 7191イントラスト | 261億円 | 15.0倍 |
| 9 | 7187ジェイリース | 241億円 | 9.7倍 |
| 10 | 4346NEXYZ.Group | 137億円 | 8.5倍 |
| 11 | 7192日本モーゲージサービス | 92億円 | 8.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 25件
家賃債務保証業者として那覇で創業した2001年
2001年11月、沖縄県那覇市久米にて全保連株式会社を設立。家賃債務保証業を営むことを主目的とし、賃貸住宅市場における連帯保証人の確保困難という社会的課題の解決に着手した。設立当初は沖縄県内を中心に事業を展開し、徐々に営業基盤を広げていった。
東京本社開設と累計契約100万件達成(2010~2013年)
2010年5月、東京本社を開設し、沖縄と東京の2本社制へ移行。首都圏への進出により営業エリアを拡大し、2013年12月には家賃債務保証委託契約の累計契約件数が100万件に達した。この間、全国の協定会社とのネットワーク構築を加速させた。
概算払方式の開発と新サービスの投入(2015~2017年)
2015年4月、業界に先駆けて「概算払方式」を開発・提供開始。これにより代位弁済の迅速化と賃貸人への支払い安定化を実現した。2017年6月には「賃借人事故対応費用保険」、同年10月には顧客管理システム「Z-WEB」の提供を開始し、デジタル化への布石を打った。累計契約件数も2018年6月に200万件を突破した。
電子契約サービスとDXの推進(2018~2021年)
2018年9月、電子契約サービスを開始。2019年7月には契約の電子化サービス「Z-SIGN」を提供し、ペーパーレス化を推進した。2020年1月には民法改正に対応し、個人向けサービスで連帯保証人を不要とする対応を開始。2021年8月には累計契約件数が300万件に達し、同年11月には東京第二本社を渋谷区に開設。DX投資を積極化した。
上場とMUFGグループへの参画(2023~2025年)
2023年10月、東京証券取引所スタンダード市場に上場。2024年には沖縄バスケットボール株式会社(B.LEAGUE琉球ゴールデンキングス運営会社)の株式を取得し、地域スポーツとの連携を強化。2025年4月、三菱UFJニコス株式会社による公開買付けが成立し、三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となる。同年5月には長期経営計画を策定し、グループとのシナジー追求を明確化した。
累計契約400万件と新商品の投入(2024~2026年)
2024年5月、累計契約件数が400万件に到達。同年8月には電力データを活用した見守りサービス「Z-Support Premium」を提供開始。2025年12月には賃借人向けマイページ「YUIPASS」をリリースし、住まい関連サービスのワンストップ化を進めた。2026年2月には「三菱UFJカードプラン」を投入し、家賃のクレジットカード決済を可能にするなど、MUFGグループとの協業商品を拡充している。
年表25件を開く
2000年代
- 2001年11月創業家賃債務保証業を営むことを主目的に、沖縄県那覇市久米にて全保連株式会社を設立。
- 2008年6月B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」を運営する 沖縄バスケットボール株式会社とオフィシャルパートナー契約締結。
2010年代
- 2010年5月東京本社を開設し、沖縄と東京の2本社制へ移行。
- 2013年12月家賃債務保証委託契約の累計契約件数100万件達成。
- 2015年4月「概算払方式」を開発し、提供開始。
- 2017年6月「賃借人事故対応費用保険」の提供開始。
- 2017年10月「Z-WEB」(顧客管理システム)の提供開始。
- 2018年6月家賃債務保証委託契約の累計契約件数200万件達成。
- 2018年9月電子契約サービスを開始。
- 2019年2月沖縄本社を沖縄県那覇市久米から 沖縄県那覇市字 天久へ移転。
- 2019年7月「Z-SIGN」(契約の電子化サービス)の提供開始。
2020年代
- 2020年1月民法改正に対応し、個人向けサービスについて連帯保証人を不要とする対応を開始。
- 2021年8月家賃債務保証委託契約の累計契約件数300万件達成。
- 2021年8月「Z-value」(少額短期保険付帯サービス)の提供開始。
- 2021年11月東京第二本社を東京都渋谷区に開設。
- 2022年7月「Z-Business NEO」(事業用保証サービス)の提供開始。
- 2023年6月「Z-WEB2.0」(申込の電子化サービス)の提供開始。
- 2023年10月上場東京証券取引所スタンダード市場に上場。
- 2024年1月沖縄バスケットボール株式会社の株式の18.93%を取得。
- 2024年3月沖縄バスケットボール株式会社の株式を20.03%まで追加取得。
- 2024年5月家賃債務保証委託契約の累計契約件数400万件達成。
- 2024年8月「Z-Support Premium」(電力データを活用した見守りサービス)の提供開始。
- 2025年4月上場三菱UFJニコス株式会社による当社株式公開買付の結果、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となる。
- 2025年12月「YUIPASS」(賃借人様向けマイページ)の提供開始。
- 2026年2月「三菱UFJカードプラン」(家賃の三菱UFJカード決済商品)の提供開始。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2030年3月期まで360億円
- 営業利益2030年3月期まで63億円
- 時価総額2030年3月期まで669億円
- ROE2030年3月期まで27.2%
- 女性管理職比率15%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
MUFGグループとの連携強化
三菱UFJニコスとの資本業務提携を活かし、グループ内で連携した新商品開発や営業基盤の活用により収益機会を創出する。「三菱UFJカードプラン」を主力商品として展開する。
- 02
地方銀行との協業によるシェア拡大
地方銀行の営業基盤を活用し、当社未進出地域での効率的な市場開拓を進める。地域課題解決に向けた協働により相互利益を実現する。
- 03
高齢者・事業用分野への進出
成長市場である高齢者向け保証(死後事務委任等)と事業用家賃債務保証に注力。MUFGグループからの紹介により新たな需要を喚起する。
- 04
DX推進による業務効率化と新サービス提供
AI審査やデータ活用で審査・回収・オペレーションを高度化。顧客向けには「Z-WEB2.0」「YUIPASS」などデジタルサービスを提供し、競争力を強化する。
- 05
信用コスト低減のための審査・回収高度化
AI審査の更なる強化とMUFGグループ連携による審査モデル高度化、弁護士活用による効果的回収で信用コストを低減する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で575人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は659万円で、2期前と比べて+10.7%。平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は10.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 596 | 42.1 | 9.7 | 608 | — |
| 2025年3月 | 624 | 42.5 | 10.2 | 595 | 420 |
| 2026年3月 | 659 | 43.1 | 10.8 | 575 | 557 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は262億円、営業利益は32億円。前期と比べると増収増益で、売上が+1.9%、利益が+28.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 274億円 | 262億円 |
| 営業利益 | 40億円 | 32億円 |
| 純利益 | 28億円 | 17億円 |
| 1株あたり配当 | ¥54 | ¥54 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2027年1Qで、営業収益は67億円、営業利益は11億円。
| 対象期間 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年2Q | 122 | 17 | 13.9 | 12 |
| 2024年3Q | 61 | 2 | 3.3 | 1 |
| 2024年4Q | 62 | — | — | 2 |
| 2025年2Q | 127 | 12 | 9.4 | 8 |
| 2025年4Q | 130 | 13 | 10.0 | 8 |
| 2026年2Q | 130 | 16 | 12.3 | 11 |
| 2026年4Q | 132 | 16 | 12.1 | 6 |
| 2027年1Q | 67 | 11 | 16.4 | 8 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2020年3月期からの7期で、営業収益は164億円から262億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は12.2%。営業収益は5期、純利益は3期の連続増加。
| 決算期 | 営業収益億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 164 | — | 18 | — | 3 |
| 東京第二本社を東京都渋谷区に開設。 | |||||
| 2021年3月 | 109 | — | −64 | — | −72 |
| 2022年3月 | 217 | — | 16 | — | 14 |
| 東京証券取引所スタンダード市場に上場。 | |||||
| 2023年3月 | 238 | — | 18 | — | 8 |
| 2024年3月 | 245 | — | 22 | — | 15 |
| 三菱UFJニコス株式会社による当社株式公開買付の結果、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となる。 | |||||
| 2025年3月 | 257 | 25 | 25 | 9.7 | 16 |
| 2026年3月 | 262 | 32 | 32 | 12.2 | 17 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
営業収益262億円のうち、営業利益として残るのは32億円で12.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の6.5%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.5%80億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金57.6%151億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.2%32億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2026年3月期は営業CFが51億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは40億円。期末の手元現金は94億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 26 | −1 | −22 | 69 |
| 2023年3月 | −8 | 20 | −45 | 37 |
| 2024年3月 | 33 | −6 | −12 | 52 |
| 2025年3月 | 31 | −7 | −3 | 73 |
| 2026年3月 | 51 | −11 | −19 | 94 |
金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2026年3月期の総資産は249億円。このうち返さなくてよい自己資本が81億円で、自己資本比率は32.5%(業種中央値24.7%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 141 | 52 | 89 | 36.8 |
| 2021年3月 | 223 | 16 | 207 | 7.2 |
| 2022年3月 | 247 | 30 | 217 | 12.0 |
| 2023年3月 | 204 | 15 | 189 | 7.1 |
| 2024年3月 | 218 | 48 | 170 | 21.8 |
| 2025年3月 | 228 | 72 | 156 | 31.6 |
| 2026年3月 | 249 | 81 | 168 | 32.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
その他金融業 39社との比較
同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで39社中1位あたり、逆に低いのは営業収益成長率で39社中32位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,216で、1年前と比べて+44.1%。過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 18.5倍 |
| PER (会社予想) | 11.4倍 |
| PBR | 4.09倍 |
| 配当利回り | 4.44% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1171円(7/31)。直近7/29に1140円へ急騰し、以降高値圏で推移。1ヶ月で+15.9%上昇し、52週高値1199円に接近。25日線(1034円)を約13%上回り、週足では強い上昇トレンド。出来高は急騰日に41.9万株と活発化し、需給の転換が確認される。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)。
PERは17.8倍で業界平均17.3倍とほぼ同水準、PBRは3.79倍と業界平均1.76倍を大きく上回る。ROEは22.61%と高水準で収益性は良好。配当利回りは3.42%と業界平均3.48%と同等。PBRの高さはROEの高さに見合った面もあるが、割高感もある。両面考慮し、ほぼ妥当と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 18.5倍 | 17.4倍 |
| PER (予想) | 11.4倍 | — |
| PBR | 4.09倍 | 1.81倍 |
| ROE | 22.6% | 12.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
沖縄県の地域経済に根ざした保証事業の安定性が評価される一方、少子高齢化に伴う住宅ローン市場の縮小や、保証協会の代行業務の収益性への懸念がある。強気派は地域シェアの高さと安定収益を指摘するが、弱気派は市場の成長性の限界と競争激化を警戒する。
- 地域シェアの高さ
沖縄県の金融機関との強固な関係で安定的な受注基盤を持つ。
- 安定収益
売上は過去3期連続増収、営業利益も拡大傾向にある。
- 高収益性
ROE 22.6%と高く、利益率の改善が続いている。
- 営業利益は25億→32億円と大幅増益決算発表後影響強
FY2025/3 25億→FY2026/3 32億円。増益率28%。
- 営業利益率は9.73%→12.21%に改善通年影響中
売上高は245→262億円。増収と収益性改善が両立。
- ROE22.61%と高い資本効率継続影響中
PBR3.79倍でもROE22.6%が評価を下支え。
- 配当利回り3.42%と株主還元が手厚い通年影響弱
1株当たり40円相当で利回り3.42%。還元姿勢を維持。
- 市場縮小リスク
人口減少と住宅需要の低下で保証市場の成長が見込めない。
- 依存度の高さ
沖縄県内に依存し、地域経済の悪化や災害に脆弱。
- 収益源の単一性
保証業務中心で、他事業の多角化が進んでおらず成長余地が限定的。
- 売上高の伸びが前期比4.9%から1.9%へ鈍化2026年下期影響中
257→262億円と伸び率が半減。成長減速懸念。
- 純利益は16→17億円とほぼ横ばい通年影響中
営業利益が32億でも純利益は17億円。コスト増要因。
- 株価1年で52%上昇しバリュエーション膨張継続影響中
PBR3.79倍、PER17.8倍。期待先行で調整余地。
- 外国人保有3.82%と海外需要を取り込めず継続影響弱
海外投資家の比率が低く、需給が国内に偏る。
- 保証残高
- 保証料収入の基盤であり、成長性とリスクの指標になる。
- 代位弁済率
- 保証業務の信用リスクを測る指標で、収益性に直結する。
- 金融機関からの受託件数
- 地域金融機関との関係維持・拡大の度合いを示す。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり54円で、前期から+14.3%。いまの株価に対する利回りは4.44%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 35 | — | 52.3 |
| 2026年3月 | 40 | 14.3 | 60.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥54
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ10,485人。区分でいちばん多いのは事業法人で52.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.3%を占め、残る45.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|
| 事業法人 | 7.8 | 9.1 | 52.5 |
| 個人・その他 | 80.1 | 78.5 | 39.9 |
| 外国法人 | 2.0 | 4.6 | 3.8 |
| 証券会社 | 3.4 | 3.2 | 2.0 |
| 金融機関 | 6.6 | 4.6 | 1.8 |
| 自己株式 | 4.8 | 4.0 | 1.6 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 三菱UFJニコス株式会社 | 50.32 |
| 02 | 迫 幸治 | 10.90 |
| 03 | 茨木 英彦 | 4.65 |
| 04 | 全保連社員持株会 | 1.39 |
| 05 | 藤本 竜也 | 1.23 |
| 06 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.07 |
| 07 | 豊里 友成 | 0.79 |
| 08 | 野村證券株式会社 | 0.71 |
| 09 | RE FUND 107-CLIENT AC(常任代理人 株式会社三井住友銀行 デットファイナンス営業部) | 0.70 |
| 10 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE STATE TEACHERS RETIREMENT SYSTEM OF OHIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 0.50 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+176%、1株純資産は6期で−33%。直近期のROEは22.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 24 | 463 | 5.5 | — | — |
| 2021年3月 | −644 | — | — | — | — |
| 2022年3月 | 59 | 40 | 60.5 | — | — |
| 2023年3月 | 33 | 79 | 35.0 | — | — |
| 2024年3月 | 76 | 217 | 49.6 | 11.1 | 39.4 |
| 2025年3月 | 67 | 276 | 27.1 | 14.0 | 52.3 |
| 2026年3月 | 66 | 309 | 22.6 | 14.5 | 60.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
13名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額580百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 茨木英彦 | 代表取締役会長兼社長執行役員 | 67 | 1,239,100 |
| 村上宏太郎 | 取締役 専務執行役員 オペレーション本部長 | 61 | 764 |
| 林憲司 | 取締役 専務執行役員 コーポレート本部長兼 審査本部長兼 経営企画部長 | 58 | 4,493 |
| 村上時弘 | 取締役 | 59 | 1,766 |
| 平野義之 | 取締役 | 72 | 3,779 |
| 松本拓生 | 取締役 | 53 | 3,341 |
| 菅隆志 | 取締役 | 68 | 3,779 |
| 水田正明 | 常勤監査役 | 68 | 1,575 |
| 森脇仁子 | 監査役 | 61 | 6,307 |
| 杦山栄理 | 監査役 | 51 | — |
| 生島志朗 | 取締役 常務執行役員 コーポレート本部本部長兼 コーポレートサービス部長兼 経営企画部部長 | 62 | 3,999 |
| 下國裕己 | 取締役 常務執行役員 業務本部長兼 コーポレート本部本部長兼 経営企画部部長 | 61 | 347 |
残りの役員1名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 髙橋秀 | 取締役 | 55 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 313 | 183 | 30 | 527 | 88 |
| 社外取締役 | 8 | 48 | — | 4 | 53 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容989字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,043字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,208字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,395字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-19
- 半期報告書半期報告書-第25期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第24期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第23期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
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