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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.69-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

全保連

5845 · Standard · その他金融業

賃貸住宅の家賃保証サービスで国内有数の実績。全国19拠点のネットワークを活かし、不動産会社と連携。

概要

全保連株式会社は、2001年11月に沖縄県那覇市で設立された、家賃債務保証事業を主力とする企業である。賃貸物件の賃借人に代わって家賃等を賃貸人に保証するサービスを提供し、2026年3月期の売上高は262億円、従業員数575名。2025年4月に三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となり、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

家賃債務保証を軸とした事業構造

全保連の主たる事業は、賃貸物件の賃借人と賃貸人の間に立ち、賃借人の家賃等の支払いを保証する家賃債務保証サービスである。賃借人と賃貸借保証委託契約を、賃貸人と賃貸借保証契約を締結し、賃借人が家賃を滞納した場合には、保証委託料を受け取った上で賃貸人に代位弁済する。その後、賃借人に求償して回収する。この仕組みにより、従来一般的だった親族等の連帯保証人が不要となり、高齢化や家族関係の希薄化といった社会的課題に対応している。2026年3月末時点で累計58,524拠点の協定会社(不動産管理会社・仲介会社等)とネットワークを構築し、累計契約件数は400万件に達する。

全国19拠点の営業網と2本社制

同社は沖縄県那覇市に本社を置き、2010年5月には東京本社を開設して2本社制に移行した。2021年11月には東京第二本社を東京都渋谷区に開設し、首都圏での営業基盤を強化している。全国の主要都市に計19拠点(2026年3月末時点)を配置し、協定会社への営業活動を展開。地方銀行との提携戦略も推進しており、2026年3月期には鹿児島保証サービス株式会社、株式会社りゅうぎんディーシーとの提携を実現した。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社となった後は、グループのブランド力と営業網を活用し、拠点のない地域でも効率的なシェア拡大を目指している。

MUFGグループ参画による経営基盤の強化

2025年4月、三菱UFJニコス株式会社による公開買付けが成立し、全保連は三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となった。これに伴い、三菱UFJニコス及び三菱UFJ銀行と資本業務提携契約を締結。上場企業としての独立性を維持しつつ、グループの信用力を背景にした事業展開が可能となった。2026年2月には、家賃のカード払いが可能な新商品「三菱UFJカードプラン」をリリース。MUFGグループの収益機会創出も視野に入れた共同開発の第一弾であり、住居用家賃債務保証の成長ドライバーとして位置付けられている。また、グループ企業からの優良不動産会社の紹介により顧客基盤の拡大が進んでいる。

堅調な業績推移と信用コストの低減

2026年3月期の売上高は261億円(前期比2.1%増)、営業利益31億円(同24.5%増)、当期純利益17億円(同6.6%増)と、いずれも過去最高を更新した。財務の健全性を示す指標として、早期入金控除後30日期間代位弁済率は0.45%と業界トップクラスを維持し、代位弁済回収率は96.4%に達する。売上高対比求償債権比率は22.5%と低水準で、不良債権の圧縮に成功している。2026年5月に上方修正した長期経営計画では、2030年3月期に売上高360億円、営業利益63億円、時価総額669億円を目標に掲げる。ROEは21.2%から27.2%への改善を計画する。

業界の中での役割は家賃債務保証事業の大手。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
262億円
営業利益
32億円
営業利益率
12.2%
純利益
17億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01賃貸住宅市場主力

賃借人と保証契約を結び、賃料滞納時に賃貸人へ代位弁済する家賃債務保証サービスを提供。全国の不動産管理会社・仲介会社と協定を結び、累計58,524拠点のネットワークを構築。

主な製品・サービス3
家賃債務保証サービス
賃借人に代わって家賃を保証するサービス。滞納時には代位弁済し、後日求償。
Z-Support Premium
賃借人向けの見守りサービス。安否確認などで入居者をサポート。
三菱UFJカードプラン
家賃をクレジットカードで支払える新商品。2026年2月にリリース。

製品と技術

家賃債務保証サービスと概算払方式

全保連の中核サービスは、賃借人の家賃等の支払いを保証する家賃債務保証である。賃借人から保証委託料を受け取り、賃貸人に対して代位弁済を実行。その後、賃借人に求償する。2015年に開発した「概算払方式」は、賃借人の滞納が発生した際に賃貸人へ迅速に代位弁済額の概算を支払う方式で、賃貸人のキャッシュフローを改善する。同方式は業界に先駆けた仕組みとして、協定会社からの評価が高い。

Z-WEBシリーズ:申込から契約までの電子化

2017年10月に提供開始した「Z-WEB」は顧客管理システム。その後、2023年6月には後継の「Z-WEB2.0」をリリースし、申込の電子化を実現。協定会社はオンラインで保証申込が可能となり、電子申込率は2026年3月期で41.4%に達する。さらに2019年7月開始の「Z-SIGN」により契約の電子化も進め、電子契約率は25.9%へ向上。これらのシステムは、不動産会社の業務効率化に寄与している。

三菱UFJカードプランとYUIPASS:グループ連携の新サービス

2026年2月にリリースした「三菱UFJカードプラン」は、賃借人が家賃を三菱UFJカードで決済できる商品。これにより賃借人はポイントを貯められ、当社とMUFGグループに収益が生まれる仕組みである。2025年12月開始の「YUIPASS」は賃借人向けマイページで、住まい関連の各種サービス(見守り、保険、引越し等)を提供し、外部企業への送客による新たな収益源を創出する。これらのサービスは、MUFGグループ参画後のシナジー戦略の核となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他金融業のなかでの位置

賃料保証で国内大手、収益安定性が強み

賃料債務保証・賃貸管理を主力とするその他金融業。同業にはMFSやウェッジホールディングスなどがあり、賃貸保証市場で国内有数のシェアを占める。収益は賃貸契約の更新によるストック型で、景気変動の影響を受けにくい。2025/3期の営業利益率9.73%から2026/3期は12.21%に改善見込みで、収益性向上が期待される。一方、競合他社も多く、差別化と新規顧客獲得が課題。

強み

  • 賃料保証契約の更新により安定した収入が継続し、景気変動に強い。
  • 2026/3期の営業利益率は12.21%と高く、収益性が良好。
  • 国内大手としてのブランド力と、取扱件数の多さによる規模の経済が働く。
  • 審査・管理システムへの投資により、効率的な運用が可能。

課題

  • MFSやウェッジなど同業が多く、価格競争やサービス差別化が課題。
  • 保証業務の性質上、入居者の滞納リスクを適切に管理する必要がある。
  • 国内賃貸市場が成熟しており、新規契約の伸びが限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他金融業の時価総額近傍。太字が全保連

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18771イー・ギャランティ778億円22.3倍
28596九州リースサービス414億円9.2倍
37383ネットプロテクションズホールディングス397億円22.9倍
47198SBIアルヒ370億円20.4倍
58789フィンテック グローバル326億円7.8倍
65845全保連324億円18.5倍
78772アサックス296億円7.5倍
87191イントラスト261億円15.0倍
97187ジェイリース241億円9.7倍
104346NEXYZ.Group137億円8.5倍
117192日本モーゲージサービス92億円8.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

家賃債務保証業者として那覇で創業した2001年

2001年11月、沖縄県那覇市久米にて全保連株式会社を設立。家賃債務保証業を営むことを主目的とし、賃貸住宅市場における連帯保証人の確保困難という社会的課題の解決に着手した。設立当初は沖縄県内を中心に事業を展開し、徐々に営業基盤を広げていった。

東京本社開設と累計契約100万件達成(2010~2013年)

2010年5月、東京本社を開設し、沖縄と東京の2本社制へ移行。首都圏への進出により営業エリアを拡大し、2013年12月には家賃債務保証委託契約の累計契約件数が100万件に達した。この間、全国の協定会社とのネットワーク構築を加速させた。

概算払方式の開発と新サービスの投入(2015~2017年)

2015年4月、業界に先駆けて「概算払方式」を開発・提供開始。これにより代位弁済の迅速化と賃貸人への支払い安定化を実現した。2017年6月には「賃借人事故対応費用保険」、同年10月には顧客管理システム「Z-WEB」の提供を開始し、デジタル化への布石を打った。累計契約件数も2018年6月に200万件を突破した。

電子契約サービスとDXの推進(2018~2021年)

2018年9月、電子契約サービスを開始。2019年7月には契約の電子化サービス「Z-SIGN」を提供し、ペーパーレス化を推進した。2020年1月には民法改正に対応し、個人向けサービスで連帯保証人を不要とする対応を開始。2021年8月には累計契約件数が300万件に達し、同年11月には東京第二本社を渋谷区に開設。DX投資を積極化した。

上場とMUFGグループへの参画(2023~2025年)

2023年10月、東京証券取引所スタンダード市場に上場。2024年には沖縄バスケットボール株式会社(B.LEAGUE琉球ゴールデンキングス運営会社)の株式を取得し、地域スポーツとの連携を強化。2025年4月、三菱UFJニコス株式会社による公開買付けが成立し、三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となる。同年5月には長期経営計画を策定し、グループとのシナジー追求を明確化した。

累計契約400万件と新商品の投入(2024~2026年)

2024年5月、累計契約件数が400万件に到達。同年8月には電力データを活用した見守りサービス「Z-Support Premium」を提供開始。2025年12月には賃借人向けマイページ「YUIPASS」をリリースし、住まい関連サービスのワンストップ化を進めた。2026年2月には「三菱UFJカードプラン」を投入し、家賃のクレジットカード決済を可能にするなど、MUFGグループとの協業商品を拡充している。

年表25件を開く

2000年代

  • 2001年11月創業家賃債務保証業を営むことを主目的に、沖縄県那覇市久米にて全保連株式会社を設立。
  • 2008年6月B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」を運営する 沖縄バスケットボール株式会社とオフィシャルパートナー契約締結。

2010年代

  • 2010年5月東京本社を開設し、沖縄と東京の2本社制へ移行。
  • 2013年12月家賃債務保証委託契約の累計契約件数100万件達成。
  • 2015年4月「概算払方式」を開発し、提供開始。
  • 2017年6月「賃借人事故対応費用保険」の提供開始。
  • 2017年10月「Z-WEB」(顧客管理システム)の提供開始。
  • 2018年6月家賃債務保証委託契約の累計契約件数200万件達成。
  • 2018年9月電子契約サービスを開始。
  • 2019年2月沖縄本社を沖縄県那覇市久米から 沖縄県那覇市字 天久へ移転。
  • 2019年7月「Z-SIGN」(契約の電子化サービス)の提供開始。

2020年代

  • 2020年1月民法改正に対応し、個人向けサービスについて連帯保証人を不要とする対応を開始。
  • 2021年8月家賃債務保証委託契約の累計契約件数300万件達成。
  • 2021年8月「Z-value」(少額短期保険付帯サービス)の提供開始。
  • 2021年11月東京第二本社を東京都渋谷区に開設。
  • 2022年7月「Z-Business NEO」(事業用保証サービス)の提供開始。
  • 2023年6月「Z-WEB2.0」(申込の電子化サービス)の提供開始。
  • 2023年10月上場東京証券取引所スタンダード市場に上場。
  • 2024年1月沖縄バスケットボール株式会社の株式の18.93%を取得。
  • 2024年3月沖縄バスケットボール株式会社の株式を20.03%まで追加取得。
  • 2024年5月家賃債務保証委託契約の累計契約件数400万件達成。
  • 2024年8月「Z-Support Premium」(電力データを活用した見守りサービス)の提供開始。
  • 2025年4月上場三菱UFJニコス株式会社による当社株式公開買付の結果、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となる。
  • 2025年12月「YUIPASS」(賃借人様向けマイページ)の提供開始。
  • 2026年2月「三菱UFJカードプラン」(家賃の三菱UFJカード決済商品)の提供開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年3月期まで360億円
  • 営業利益2030年3月期まで63億円
  • 時価総額2030年3月期まで669億円
  • ROE2030年3月期まで27.2%
  • 女性管理職比率15%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    MUFGグループとの連携強化

    三菱UFJニコスとの資本業務提携を活かし、グループ内で連携した新商品開発や営業基盤の活用により収益機会を創出する。「三菱UFJカードプラン」を主力商品として展開する。

  2. 02

    地方銀行との協業によるシェア拡大

    地方銀行の営業基盤を活用し、当社未進出地域での効率的な市場開拓を進める。地域課題解決に向けた協働により相互利益を実現する。

  3. 03

    高齢者・事業用分野への進出

    成長市場である高齢者向け保証(死後事務委任等)と事業用家賃債務保証に注力。MUFGグループからの紹介により新たな需要を喚起する。

  4. 04

    DX推進による業務効率化と新サービス提供

    AI審査やデータ活用で審査・回収・オペレーションを高度化。顧客向けには「Z-WEB2.0」「YUIPASS」などデジタルサービスを提供し、競争力を強化する。

  5. 05

    信用コスト低減のための審査・回収高度化

    AI審査の更なる強化とMUFGグループ連携による審査モデル高度化、弁護士活用による効果的回収で信用コストを低減する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で575人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は659万円で、2期前と比べて+10.7%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は10.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年3月59642.19.7608
2025年3月62442.510.2595420
2026年3月65943.110.8575557

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)66.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
沖縄本社 — 沖縄県那覇市1,113百万円
東京第1本社 東京第2本社 他16支社107百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は262億円営業利益32億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.9%、利益が+28.0%。

売上高
+1.9%
262億円
営業利益
+28.0%
32億円
純利益
+6.3%
17億円
営業利益率
12.2%
前期比 +2.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高274億円262億円
営業利益40億円32億円
純利益28億円17億円
1株あたり配当¥54¥54

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

8期分

直近は2027年1Qで、営業収益は67億円、営業利益は11億円。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年2Q1221713.912
2024年3Q6123.31
2024年4Q622
2025年2Q127129.48
2025年4Q1301310.08
2026年2Q1301612.311
2026年4Q1321612.16
2027年1Q671116.48

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年3月期からの7期で、営業収益は164億円から262億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は12.2%。営業収益は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年3月164183
東京第二本社を東京都渋谷区に開設。
2021年3月109−64−72
2022年3月2171614
東京証券取引所スタンダード市場に上場。
2023年3月238188
2024年3月2452215
三菱UFJニコス株式会社による当社株式公開買付の結果、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となる。
2025年3月25725259.716
2026年3月262323212.217

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益262億円のうち、営業利益として残るのは32億円12.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の6.5%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.5%80億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金57.6%151億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.2%32億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
69.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.4pt
12.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
6.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+12.2pt
22.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年3月期は営業CFが51億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは40億円期末の手元現金は94億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2022年3月26−1−2269
2023年3月−820−4537
2024年3月33−6−1252
2025年3月31−7−373
2026年3月51−11−1994

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年3月期の総資産は249億円。このうち返さなくてよい自己資本が81億円で、自己資本比率は32.5%(業種中央値24.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年3月141528936.8
2021年3月223162077.2
2022年3月2473021712.0
2023年3月204151897.1
2024年3月2184817021.8
2025年3月2287215631.6
2026年3月2498116832.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
104億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
29億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
168億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率22 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他金融業 39社との比較

同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り39社中1位あたり、逆に低いのは営業収益成長率39社中32位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
22.6%/中央値 10.4%
P25 5.5%P75 18.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
12.2%/中央値 10.8%
P25 5.0%P75 22.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
32.5%/中央値 24.7%
P25 12.9%P75 44.0%
営業収益成長率下位前期からの売上の伸び
1.9%/中央値 10.7%
P25 4.5%P75 16.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.7%
P25 2.7%P75 4.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,216で、1年前と比べて+44.1%過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。

¥1,216-0.5%1ヶ月+3.1%1年+44.1%時価総額324億円
過去52週の値幅
安値¥874高値¥1,269

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.5倍
PER (会社予想)11.4倍
PBR4.09倍
配当利回り4.44%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1171円(7/31)。直近7/29に1140円へ急騰し、以降高値圏で推移。1ヶ月で+15.9%上昇し、52週高値1199円に接近。25日線(1034円)を約13%上回り、週足では強い上昇トレンド。出来高は急騰日に41.9万株と活発化し、需給の転換が確認される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは17.8倍で業界平均17.3倍とほぼ同水準、PBRは3.79倍と業界平均1.76倍を大きく上回る。ROEは22.61%と高水準で収益性は良好。配当利回りは3.42%と業界平均3.48%と同等。PBRの高さはROEの高さに見合った面もあるが、割高感もある。両面考慮し、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.5倍17.4倍
PER (予想)11.4倍
PBR4.09倍1.81倍
ROE22.6%12.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

沖縄県の地域経済に根ざした保証事業の安定性が評価される一方、少子高齢化に伴う住宅ローン市場の縮小や、保証協会の代行業務の収益性への懸念がある。強気派は地域シェアの高さと安定収益を指摘するが、弱気派は市場の成長性の限界と競争激化を警戒する。

プラスに働く材料7
  • 地域シェアの高さ

    沖縄県の金融機関との強固な関係で安定的な受注基盤を持つ。

  • 安定収益

    売上は過去3期連続増収、営業利益も拡大傾向にある。

  • 高収益性

    ROE 22.6%と高く、利益率の改善が続いている。

  • 営業利益は25億→32億円と大幅増益決算発表後影響

    FY2025/3 25億→FY2026/3 32億円。増益率28%。

  • 営業利益率は9.73%→12.21%に改善通年影響

    売上高は245→262億円。増収と収益性改善が両立。

  • ROE22.61%と高い資本効率継続影響

    PBR3.79倍でもROE22.6%が評価を下支え。

  • 配当利回り3.42%と株主還元が手厚い通年影響

    1株当たり40円相当で利回り3.42%。還元姿勢を維持。

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小リスク

    人口減少と住宅需要の低下で保証市場の成長が見込めない。

  • 依存度の高さ

    沖縄県内に依存し、地域経済の悪化や災害に脆弱。

  • 収益源の単一性

    保証業務中心で、他事業の多角化が進んでおらず成長余地が限定的。

  • 売上高の伸びが前期比4.9%から1.9%へ鈍化2026年下期影響

    257→262億円と伸び率が半減。成長減速懸念。

  • 純利益は16→17億円とほぼ横ばい通年影響

    営業利益が32億でも純利益は17億円。コスト増要因。

  • 株価1年で52%上昇しバリュエーション膨張継続影響

    PBR3.79倍、PER17.8倍。期待先行で調整余地。

  • 外国人保有3.82%と海外需要を取り込めず継続影響

    海外投資家の比率が低く、需給が国内に偏る。

次の決算で確かめる点
保証残高
保証料収入の基盤であり、成長性とリスクの指標になる。
代位弁済率
保証業務の信用リスクを測る指標で、収益性に直結する。
金融機関からの受託件数
地域金融機関との関係維持・拡大の度合いを示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり54で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは4.44%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥54
1株あたり
配当利回り
4.44%
いまの株価に対して
配当性向
60.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月3552.3
2026年3月4014.360.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥54

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,485人。区分でいちばん多いのは事業法人52.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.3%を占め、残る45.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人7.89.152.5
個人・その他80.178.539.9
外国法人2.04.63.8
証券会社3.43.22.0
金融機関6.64.61.8
自己株式4.84.01.6
外国人個人0.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三菱UFJニコス株式会社50.32
02迫 幸治10.90
03茨木 英彦4.65
04全保連社員持株会1.39
05藤本 竜也1.23
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.07
07豊里 友成0.79
08野村證券株式会社0.71
09RE FUND 107-CLIENT AC(常任代理人 株式会社三井住友銀行 デットファイナンス営業部)0.70
10NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE STATE TEACHERS RETIREMENT SYSTEM OF OHIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.50

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+176%、1株純資産は6期で−33%。直近期のROEは22.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年3月244635.5
2021年3月−644
2022年3月594060.5
2023年3月337935.0
2024年3月7621749.611.139.4
2025年3月6727627.114.052.3
2026年3月6630922.614.560.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額580百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
茨木英彦代表取締役会長兼社長執行役員671,239,100
村上宏太郎取締役 専務執行役員 オペレーション本部長61764
林憲司取締役 専務執行役員 コーポレート本部長兼 審査本部長兼 経営企画部長584,493
村上時弘取締役591,766
平野義之取締役723,779
松本拓生取締役533,341
菅隆志取締役683,779
水田正明常勤監査役681,575
森脇仁子監査役616,307
杦山栄理監査役51
生島志朗取締役 常務執行役員 コーポレート本部本部長兼 コーポレートサービス部長兼 経営企画部部長623,999
下國裕己取締役 常務執行役員 業務本部長兼 コーポレート本部本部長兼 経営企画部部長61347
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
髙橋秀取締役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)63131833052788
社外取締役8484537

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容989字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は主に、賃貸物件における賃借人の家賃等の支払いを賃貸人に保証する事業を営んでおります。 本邦においては、従来、賃貸物件の契約時に、賃借人の親子・親族等が、賃借人の賃貸人に対する家賃等の支払債務について連帯保証人となることが一般的でした。しかしながら、近年の家族関係の希薄化、賃借人の高齢化に加え、2020年4月に施行された改正民法において、個人根保証契約における極度額の定めが必須となる等の事情も相まって、賃借人において上記のような連帯保証人を確保することが困難な状況が生じております。 このような社会的課題を解決し、もって賃貸マーケットを円滑に発展させていくお手伝いをすべく、当社は、賃貸物件の賃借人・賃貸人との間でそれぞれ賃貸借保証委託契約・賃貸借保証契約を締結し、賃借人において家賃等の支払いが滞る場合には、保証委託料をお支払い頂いた賃借人の連帯保証人として、賃借人に代わって、賃貸人に対し、当該家賃等に相当する金員を代位弁済するサービス(以下「家賃債務保証サービス」)を提供しております(なお、代位弁済した家賃等に相当する金員は、後日当社から賃借人に求償して回収します。)。 そして、この家賃債務保証サービスの提供を主たる業務とする家賃債務保証事業においては、賃貸物件の管理や仲介、各種契約の締結等の事務を担う不動産管理会社・不動産仲介会社等(以下「協定会社」)との協力関係の構築が不可欠であることから、当社ではこれまで、全国の主要都市に配置した本社・営業所等(現在、全国19拠点)を通じて、協定会社に対する積極的な営業活動を展開してまいりました。 その過程においては、家賃等の支払いに係る概算払方式の導入や、賃借人向けの見守りサービス(Z-Support Premium)の提供など、さまざまな商品を開発しております。また、三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となった後の2026年2月には、家賃のカード払いが可能な新商品「三菱UFJカードプラン」をリリースいたしました。このように、お客様の多様なニーズにお応えし、企業努力を重ねてまいった結果、当社はこれまでに、累計58,524拠点(注1)にのぼる幅広い協定会社ネットワークを構築し、確固たる事業基盤を築いております。 (注)1.協定会社拠点数は2026年3月末時点 「事業系統図」
経営方針・対処すべき課題4,043字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 企業理念である「QUALITY FOR THE FUTURE 新たな価値へ、新たな未来へ」を実現すべく、先進性を追求し、変革する未来を乗り越え続けるリーディングカンパニーであり続けます。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 当社を取り巻く環境は日々変化を続けております。家賃債務保証業界が立脚する賃貸不動産市場の現況を見てみますと、国内総人口は顕著な減少傾向にあるものの、単身世帯数(特に高齢者)や外国人労働者世帯数等の増加、さらに平均賃料の上昇等により、その市場規模は緩やかに拡大していくものと考えられております。 一方で、家賃債務保証業界においては競争が激化する状況が続いており、このような状況を踏まえますと、賃借人・賃貸人・不動産会社による家賃債務保証事業者の選別が今後更に進むことが想定されます。当社においては、こうした経営環境で生き残るべく、収益力の向上と財務内容の改善を両立させた健全経営を推進し、更なる企業価値向上を図ってまいります。 また、2025年4月4日に成立しました三菱UFJニコス株式会社による公開買付けにより、当社は株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの一員となりました。それによりブランド力を向上させるとともに、リーディングカンパニーとしてのプレゼンスを確固たるものとすることができると考えております。 (3) 長期経営計画(目指すべき経営指標と戦略) 当社は三菱UFJニコス株式会社による当社株式の公開買付け成立に伴い、2025年4月に同社の親会社であり日本最大級の金融機関である株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となりました。また、三菱UFJニコス株式会社及び株式会社三菱UFJ銀行と資本業務提携契約を締結し、上場企業としての独立性を維持しつつ企業価値向上を図っていくこととなりました。 こうした背景から、当社は2026年5月に長期経営計画(2027年3月期-2030年3月期)を上方修正いたしました。 その中で、以下を課題として捉え、対応策を定めております。 (長期経営計画概要) 2026年3月期 実績   2030年3月期 計画 売上高   261億円   360億円 営業利益   31億円   63億円 時価総額   255億円   669億円(注1) ROE(注2)   21.2%   27.2% PBR   3.2倍   4.2倍 (注)1 PERは東証スタンダード市場その他金融業の2026年3月平均値(15.3倍)を使用 2 自己資本は、期末時点の値を使用 ① 市場動向 家賃債務保証業界が立脚する賃貸住宅市場は着実な成長が見込まれるものの、人口減少等の背景もあり、成長率は必ずしも高いとは言えません。また、国内経済の状況は必ずしも悪くありませんが、個人再生・破産や企業倒産件数が増加傾向にあり、国際的な経済摩擦による混乱と相俟って、当社の主力顧客である個人の入居者にとっては逆風の環境であると認識しております。このため、家賃滞納の増加に留意する必要があると考えております。 こうした環境下、当社としては無理な売上増加を求めず、MUFGグループの一員であるという圧倒的な信用力を背景に、ダンピング競争とは一線を画して低採算先の取引解消を進めるとともに、AI審査を活用した審査高度化及び回収高度化により、信用コスト低減に努め、持続的な企業価値向上を目指すことを基本方針としております。 ②収益力の向上 当社では上記背景から以下の戦略を定めており、MUFGグループと連携して新商品を開発・投入することで、効率的・効果的に収益力を向上させる方針です。 ・MUFG戦略:2026年2月にリリースした「三菱UFJカードプラン」を主力商品として、賃借人に対するサービスの向上を図るとともに、当社のみならず、MUFGグループ全体の収益機会創出、企業価値向上を目指してまいります。 ・地銀戦略:地方銀行が有する強固な営業基盤を活用し、当社の拠点がない地域での効率的なシェア拡大を目指すとともに、地域が抱える課題の解決に向けて地方銀行と積極的に協働し、相互に利益実感できる関係の具体化を図ってまいります。 ・高齢者戦略:国内人口が減少する中、数少ない有望な成長市場としての高齢者との取引において賃借人・賃貸人双方に「安心」を提供すべく、保証内容の拡充や死後事務委任契約の活用等を外部との提携により実現してまいります。 ・事業用戦略:潜在的な巨大市場である事業用家賃債務保証において、MUFGグループからの取引先紹介により、「金利がある時代」における、新たなニーズ喚起を図ってまいります。 ③ 新たな価値創造のためのDX戦略の推進 当社では、お客さまへの新たな価値提供とともに当社業務の効率化及び生産性向上のためDXを推進しております。 社内向けDXとしては、データやデジタルをフル活用し、審査・回収・オペレーション等社内業務の効率化や生産性の向上を目指してまいります。またデータに基づき経営戦略等を判断し行動に移すデータドリブンにも取組んでまいります。 顧客向けDXとしては、データやテクノロジーを駆使し、不動産業界のニーズに対応するべく「Z-WEB2.0」や「YUIPASS」などのデジタルサービスを提供し、顧客接点を拡大させ競争力を強化してまいります。最終的には生活において付加価値を提供できる「生活のプラットフォーマー」を目指します。 ④ 信用コストの低減 当社は、前述の経済環境に鑑み、信用コスト低減のための審査・回収の高度化に取組んでおります。 審査については、AI審査機能の更なる強化・活用を進めるとともに、MUFGグループと連携して審査モデルの高度化を進めてまいります。 回収については、ツール活用による効率化に加え、弁護士活用による効果的な回収を行いつつ過度な取り立て行為を行わない体制を構築し、回収力を強化してまいります。 ⑤ コーポレートカルチャーの確立 当社が社会に信頼され、お客さまに選ばれる存在であり続けるためには、社員一人ひとりへの企業理念・行動規範の徹底が重要であると考えております。そのため、マネジメントメッセージの発信、教育研修等を通じて企業理念・行動規範の浸透を図っております。 ⑥ 人材の確保及び育成 今後、当社が持続的成長を実現するためには、それに貢献できる人材の確保及び育成を図ることが必要不可欠であると考えております。そのため、当社は継続的に採用活動を行うとともに、公正な人事評価、人材育成体系の充実及び社内環境整備を進めていく方針であります。 具体的には、持続的な成長と企業価値の向上を図るため、人材の多様性を確保しつつ、性別、国籍、採用の時期等に関わらず、その能力や目標達成度に応じ、公平公正な人事評価を行っております。すでに当社では、中途採用者の管理職登用率は高い水準にありますが、今後は、女性管理職の割合を2026年3月末実績値の11%から15%に増加させる目標を設定し、女性社員の活躍を一層推進してまいります。また当社では、外国人技術者を採用する試みをすでに始めており、この試みを通じて人材登用の多様化をさらに進めてまいります。 ⑦ コーポレート・ガバナンスの充実 事業継続上、当社を取り巻くステークホルダーの皆さまから信頼を獲得することは特に重要であります。そのため、当社はコーポレート・ガバナンスの充実を企業活動の中核と位置づけております。 当社は、コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方として、「QUALITY FOR THE FUTURE 新たな価値へ、新たな未来へ」を企業理念とし、豊かな生活の基盤である快適な住まいと安定した暮らしを支える家賃債務保証事業を通じて、社会へ貢献してまいりました。今後も、社会に必要とされ利用者に選ばれる存在であり続けるために、自由で柔軟な発想をもって、新たな価値の提供と未来の創造を実現し、ステークホルダーの皆さまとともに歩んでいくことに挑戦し続けます。 この企業理念を実現するために、以下の行動規範を定めています。 ●誠実・信頼 私たちは、社会規範に則り、真心・責任をもって安心・安全を皆さまにお届けできるよう、誠実に行動します。 ●品質・価値 私たちは、自由な発想で持続可能な未来標準となる品質、価値の創造を目指し、選ばれ続けるように行動します。 ●変化・進化 私たちは、常に一歩先の未来を意識し、変化を恐れず、進化を遂げる好機ととらえ、スピーディーに行動します。 ●挑戦・成長 私たちは、これまでの価値観や習慣にとらわれず、未来に向けて挑戦し続けることで成長を遂げ、業界をリードすべく行動します。 ●チームワーク 私たちは、社員ひとり一人がお互いを尊重し、より風通しの良い職場を作り、一つのチームとして、さらに高い目標に向かって行動します。 このように、当社社員が行動規範に則った自由闊達な活動を通じて、新たな価値を未来に向けて提供するという当社の理念を達成していくためには、様々なステークホルダーの皆さまの立場を尊重し、透明・公正・迅速・果断な意思決定を行うコーポレート・ガバナンスの基本精神を踏まえつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値向上のための活動を進めていくことが極めて重要となります。 したがって、当社は、コーポレート・ガバナンスを企業活動の中核と位置づけ、より実効性の高い充実したガバナンス体制を構築し、これを運用していくことを目指してまいります。 株主の皆さまにおかれましては、今後とも格別のご支援を賜りますようお願い申しあげます。
事業等のリスク5,208字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項については、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 市場動向について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の営む家賃債務保証事業は、国内賃貸不動産市場の動向による影響を受けております。近年では晩婚化や少子高齢化に伴う単身世帯や高齢者世帯の増加、民法改正に伴う人的保証から家賃債務保証業者による保証への移り変わりが顕著な環境下にあります。これらの動向は、家賃債務保証のニーズを後押しするものであり、当社の事業にとっては追い風の状況であると認識しております。一方、人口減少や経済状況の悪化等に伴い、賃貸不動産市場が低迷した場合においては、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (2) 競合について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 家賃債務保証業は、法令に基づく許認可が必要とされておらず、形式的な参入障壁は低いため、家賃債務保証業界においては多くの競合が発生し易い状況にあります。一方、賃貸人及び協定会社とのネットワークや代位弁済発生時の債権回収の実務フロー等は一朝一夕に構築できるものではないため、後発事業者にとっての実質的な参入障壁は高いと考えております。しかしながら、保険会社等の保証実務に親和性のある他業種からの新規参入や、同業他社及びクレジットカード会社等の台頭によってシェアを失うことになれば、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (3) システムリスクについて(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、家賃債務保証契約の管理をはじめとして、多くの業務にシステムを活用しており、今後もシステムに対する投資を積極的に行っていく予定であります。当社のシステムについては、安定稼働の維持に努めるべく、バックアッププランを含めた緊急時の体制を整えると共に、システム全般に適切なセキュリティ対策を講じております。 しかしながら、これらの施策にもかかわらず、ソフトウェアの不具合や人為的ミスのほか、災害や不正アクセス等の外的要因により、システムの安定稼働の維持が困難となった場合、当社の事業活動に支障が生じることによって、当社の財政状態及び経営成績に多大な影響を与える可能性があります。 (4) 信用リスクについて ① 代位弁済について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、保証委託契約を締結した賃借人の家賃不払い等の債務不履行が発生した際には、賃貸人に対して代位弁済を実施しております。保証委託契約締結前に行う審査においては、自社のAI審査システム等に基づき審査の適正性の確保に努めております。また、代位弁済の実施により当社が取得した賃借人に対する求償債権については、当社の定めるルールに従い債権回収を専門に行う部署が回収を担当しております。 しかしながら、経済状況や雇用環境が著しく悪化し賃借人の支払能力が低下した場合には、代位弁済額の増加、求償債権回収不能等の事象の発生により、当社の財政状態及び経営成績に多大な影響を与える可能性があります。 ② 貸倒引当金及び保証履行損失引当金について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、代位弁済実施前の保証債務について保証履行損失引当金を、代位弁済実施後の賃借人に対する求償債権について貸倒引当金を計上しております。これらは、債権を期間に応じて分類し、過去の一定期間における貸倒実績率により算定した損失見込額に対して計上しております。前述の通り、経済状況や雇用環境が著しく悪化し、代位弁済額や求償債権額が増加した場合には、引当金の追加計上等によって当社の財政状態及び経営成績に多大な影響を与える可能性があります。 (5) 人事・労務リスクについて(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、必要な人材の確保と育成に努めてまいる方針でありますが、必要な人材の確保が計画どおり進まなかった場合や、現在在籍する人材の社外流出等により、当社の事業拡大が制約を受けた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当社では採用の強化に加え、処遇の改善(給与改定等による平均年収増加率は、2021年度比2025年度までの4年間で35.9%)、公平公正な人事評価、研修制度の充実、育児休業や有給休暇の取得推奨等の働きやすい環境の整備により、必要な人材の確保を図っております。 (6) 情報漏洩について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、契約者の個人情報を含む数多くの機密情報を保有しており、万が一、当社の責めに帰すべき事由による情報漏洩が発生した場合、当社には、被漏洩者に対する損害賠償債務が発生するほか、当社の信用に対する重大な懸念が生じ、そのことが当社の財政状態及び経営成績に多大な影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社では、「プライバシーマーク」を取得し、社内規程やマニュアルの整備、役職員への教育、情報管理システムの構築等の体制を整備し、情報セキュリティの強化に取り組んでおります。また、万が一、情報漏洩が発生した場合には、直ちに関係者に公表し、被害拡大防止等の対策を講じるとともに、徹底した事実調査と原因究明を実施し、再発防止策を策定することにより、信用回復を図ることができるような対応策を整備しております。 (7) 法的規制について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は2017年10月に国土交通省によって創設された家賃債務保証業者登録制度(注1)への登録を行っております。万が一、当社が同制度に定める各種の規律に違反した等ことを理由に、同省から、同じく同制度に定める指導や登録取消等の措置を受けた場合には、当社の事業内容、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、家賃債務保証業については、当該業務それ自体を直接規律する法令(いわゆる業法令)が現状存在しないところではありますが、今後新たな法制度が導入される等することで、当該業務が直接法令上で規律される対象となった場合には、当社の事業内容、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (注1)家賃債務保証業を営む者の登録に関し必要な事項を定めることにより、その業務の適正な運営を確保し、家賃債務保証の健全な発達を図ることを通じて、もって賃貸住宅の賃借人その他の者の利益の保護を図ることを目的とする制度。 (8) レピュテーションについて(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 家賃債務保証事業においては、代位弁済した家賃等を賃借人から回収する必要があります。当社では『債権回収ガイドライン』を定めて、適正な回収業務に努めると共に、そうした業務をモニタリングする仕組みを設けております。 しかしながら、当社の回収業務に対して苦情が発生し、報道やインターネットの掲示板等を通じて風評が拡散されることにより、当社のレピュテーションに悪影響を及ぼし、収益低下の要因となる等、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (9) オペレーションリスクについて(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、社内規程や業務マニュアルの整備、事務手続におけるチェックの徹底、各業務のシステム化による正確な事務処理体制の整備等、オペレーションリスクの撲滅低減に努めております。 しかしながら、いわゆるヒューマンエラー等によりオペレーションに支障が生じる可能性はあり、そのことが、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (10) 協定会社について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、協定会社を通じて、賃借人・賃貸人に当社の家賃債務保証サービスを提供しており、協定会社との関係性が重要であります。当社では協定会社との関係性を強化するために、電子申込みや事故対応費用保険等の仕組みを整えて利便性を高めているほか、概算払方式のスキームで家賃滞納時における協定会社側の負担を低減させております。また、継続的な新規開拓と適時のフォローのために、全国の主要都市中心に本社・営業所等(現在全国19拠点)を配置しております。しかしながら、当社の努力をもってしても協定会社との関係性が維持できない場合や、協定会社が倒産等により業務を停止したことにより申込が減少した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (11) 流動性リスクについて(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、今後実施することが予想される代位弁済に備えるために、十分な資金の流動性を維持する必要があります。 当社は、保証債務及び求償債権の管理を厳格に行っておりますが、急激な経済状況の悪化等により代位弁済の実施件数の急増等が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (12) 自然災害、感染症等について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は全国的に事業を展開しておりますので、大規模な地震・台風等の自然災害や感染症流行による被害は、発生地域における家賃債務保証需要の縮小を惹起するとともに協定会社の営業体制に影響を及ぼし、当社の財政状態及び経営成績に多大な影響を与える可能性があります。感染症に対しては、お客様、取引先及び社員の健康と安全を確保しつつ、サービスの維持を図るため、事前対策、感染後の情報の収集、感染拡大防止のための措置を定め、適切な対策を実施しておりますが、当社の従業員に感染が拡大した場合、健康被害等により業務遂行に支障が生じ、当社の財政状態及び経営成績に多大な影響を与える可能性があります。 (13) 繰延税金資産について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、将来の合理的な期間における課税所得の見積りを行い、将来の回収可能性を検討した上で繰延税金資産を計上しております。当社においては、主に保証委託料売上の前受金、保証履行損失引当金及び貸倒引当金等が一時差異等を構成しており、これらは今後も発生し続けることが見込まれております。今後、当社の経営状態の変化で見込んでいた課税所得に達しない場合、税効果計算上の会社分類に影響が出る可能性があるほか、法人税率引き下げ等の税制改正及び会計基準の変更等が生じた場合には、繰延税金資産が減額され、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (14) 特定の人物への依存について(発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社代表取締役社長執行役員である茨木英彦は、大手金融機関で培った知見をもとに、当社の経営方針や事業戦略の決定等において重要な役割を果たしております。当社は、特定の人物に過度に依存することのないよう、経営幹部役職員の拡充・育成及び権限委譲による体制構築等を通じて、経営組織の強化に取り組んでおりますが、十分な体制が整う以前に、この人物が何らかの理由により当社の業務に関与することが困難となった場合には、当社の財政状態及び経営成績に多大な影響を与える可能性があります。 (15) 法務リスクについて(発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、事業運営に関連して、将来的に訴訟の提起その他の係争事案に発展する可能性のある事象が発生するおそれがあります。当社としては、必要に応じて複数の外部法律専門家から助言を受けるなど、法令遵守及び紛争の未然防止・早期解決に努めておりますが、係争事案の内容や進展状況、また裁判所の判断等によっては、多額の損害賠償責任の負担や信用低下等が生じる可能性があり、その結果、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,395字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当事業年度における当社経営成績は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下「MUFG」)企業との資本業務提携に基づくシナジー効果の実現等により、売上高は過去最高を更新いたしました。また、退任取締役への退職慰労金贈呈に伴う特別損失を計上しておりますが、それでもなお、利益面でも過去最高を更新する等、業績は堅調に推移いたしました。加えて、更なるシナジー効果発現のため2026年2月5日に、家賃のカード払いができる新商品「三菱UFJカードプラン」をリリースいたしました。これにより、当社のみならず、MUFGグループ全体の収益機会創出、企業価値向上を目指しております。 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調を辿っていたものの、中東での武力衝突に端を発する原油価格の高騰やそれに伴う原材料価格の上昇等により、先行き不透明な状況が継続しました。 賃貸住宅市場におきましては、2025年4月から2026年3月までに賃貸住宅として新規着工された戸数が前年比13.5%の減少、賃貸住宅に対する新規に投資が予定されている額は前年比6.5%の減少となりました。(注1) (注1):出典「令和8年3月分 建築着工統計調査報告」国土交通省 このような経済環境の中、当社は、2025年5月に公表した長期経営計画(2025年度-2029年度)を実現すべく、MUFG企業との資本業務提携に基づくシナジー効果の発現に注力いたしました。中でも「三菱UFJカードプラン」リリースはその最たる事例であり、今後の住居用家賃債務保証における強力な成長ドライバーになるものと認識しております。また、MUFGグループ企業による優良な不動産会社の紹介により、顧客基盤の拡大も着実に進展いたしました。さらに、当社が営業拠点を持たない地域における地方銀行の強固な営業基盤を活用するため、各地の地方銀行との提携戦略を推進しており、当事業年度においては、鹿児島保証サービス株式会社・株式会社りゅうぎんディーシーの2社との提携を実現いたしました。 次に当社は、長期経営計画で掲げたDX戦略の一環として、独自開発した電子申込システム「Z-WEB2.0」の機能拡充に努め、操作性の向上を実現いたしました。こうした取組みを通じて「Z-WEB2.0」の導入促進に注力した結果、協定会社による「Z-WEB2.0」の導入拠点数は、前年度末比8,036拠点増の20,617拠点となりました。かかる拠点数の拡大に伴い、当事業年度における当社と賃借人様との間で締結する賃貸借保証委託契約の電子申込率は41.4%(前年度比4.0%の伸長)となり、電子契約率は25.9%(前年度比1.8%の伸長)となりました。これに加えて、2025年12月より、賃借人様向けマイページ「YUIPASS」の提供を開始いたしました。これにより、当社の家賃債務保証サービスを利用頂く賃借人様に対して、住まい全般に係る各種サービス・情報のタイムリーな提供が可能となり、また、当該サービス提供会社への送客を通じて、当社は新たな収益ビジネスを確立することができました。 債権管理面では引き続き信用コストの削減に取り組んでまいりました。財務安全性を示す主要な指標である早期入金控除後30日期間代位弁済率(注2)は、AIの活用により審査を高度化したことが奏功し、0.45%(前年度比0.01%の改善)となりました。同様に代位弁済回収率についても、96.4%(前年度比0.4%の改善)となりました。これにより、不良債権予備軍である求償債権・家賃立替金を圧縮することができ、売上高対比求償債権比率は22.5%と、業界でも圧倒的No.1を堅持しております。 (注2):当社が開発した審査精度を測定する指標。一定期間内に契約した案件について、初回賃料支払日に代位弁済が発生し且つ30日以内に入金の無かった件数を当該期間内の契約件数で除して算出 以上の結果、当事業年度の売上高は26,188百万円(前事業年度比2.1%増)、営業利益は3,173百万円(前事業年度比24.5%増)、経常利益は3,178百万円(前事業年度比25.2%増)、当期純利益は1,728百万円(前事業年度比6.6%増)となり、売上高は過去最高を更新いたしました。なお、当事業年度においては、退任取締役に対する退職慰労金贈呈により特別損失600百万円を計上いたしましたが、それでもなお当期純利益も過去最高を更新いたしました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における総資産は、24,904百万円となり、前事業年度末に比べ2,142百万円増加いたしました。求償債権が628百万円減少したものの、現金及び預金が2,666百万円増加したことが主な増加要因であります。 (負債) 当事業年度末における負債総額は、16,808百万円となり、前事業年度末に比べ1,240百万円増加いたしました。短期借入金が900百万円減少したものの、未払法人税等が550百万円、役員退職慰労引当金が600百万円、仮受金が926百万円増加したことが主な増加要因であります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は、8,096百万円となり、前事業年度末に比べ902百万円増加いたしました。これは主に、繰越利益剰余金が817百万円増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、9,435百万円と前事業年度末に比べ2,166百万円(29.8%増)の増加となりました。当事業年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度末における営業活動による収入は、5,143百万円(前事業年度は3,063百万円の収入)となりました。主な要因は、税引前当期純利益2,533百万円、減価償却費863百万円、仮受金の増加額926百万円等の計上によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度末における投資活動による支出は、1,086百万円(前事業年度は668百万円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得による支出572百万円、定期預金の預入による支出500百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度末における財務活動による支出は、1,890百万円(前事業年度は328百万円の支出)となりました。主な要因は、配当金の支払額911百万円、短期借入金の返済による支出900百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 当社は、受注に該当する事項がありませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。なお、当社は家賃債務保証事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 売上科目   当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 初回保証委託料収入(百万円)   12,034   96.1 年間保証委託料収入(百万円)   8,709   105.8 その他収入(百万円)   5,444   111.2 合計(百万円)   26,188   102.1 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 2.その他収入は、保証事務手数料収入、収納代行手数料収入等であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成に当たり、決算日における財政状態及び会計期間における経営成績に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、この見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」等に記載のとおりであります。 ② 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当事業年度の売上高は、26,188百万円(前事業年度比2.1%増)となりました。これは主に契約単価や累積保証契約件数の増加に伴い年間保証料収入が477百万円増加、月額保証料収入が390百万円増加したこと等によるものであります。 (売上原価及び売上総利益) 当事業年度の売上原価は、7,955百万円(前事業年度比6.5%減)となりました。これは主に貸倒引当金繰入額が190百万円減少、債権処分損が458百万円減少したこと等によるものであります。 (販売費及び一般管理費及び営業利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は、15,059百万円(前事業年度比3.1%増)となりました。これは主に、回収手数料の増加等により、支払手数料が253百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、営業利益は、3,173百万円(前事業年度比24.5%増)となりました。 (営業外損益及び経常利益) 当事業年度の営業外収益は、33百万円となりました。また、営業外費用は、借入金額の減少、リース進捗に伴い支払利息が8百万円減少したこと等により、28百万円となりました。この結果、経常利益は、3,178百万円(前事業年度比25.2%増)となりました。 (特別損益、法人税等及び当期純利益) 当事業年度の特別損失は役員退職慰労引当金繰入等のため、645百万円となりました。また、法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額を合算した法人税等は804百万円となりました。この結果、当期純利益は、1,728百万円(前事業年度比6.6%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の運転資金需要のうち主なものは、代位弁済金の支払、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。運転資金に必要な資金は自己資金、金融機関からの借入等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等については、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定であります。 なお、キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 当社は、「QUALITY FOR THE FUTURE 新たな価値へ、新たな未来へ」を経営理念に掲げ、事業を拡大してまいりました。 当社がこの理念の下、長期的な競争力を維持し持続的な成長を図るためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の課題に対して、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の経営方針を立案していくことが必要であると認識しております。 ⑥ 経営戦略の現状と見通し 経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑦ 主要な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、累計保証契約件数及び協定会社拠点数を重視しております。累計保証契約件数及び協定会社拠点数の直近3事業年度末時点の推移は以下のとおりであります。 <累計保証契約件数>           (単位:千件) 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 累計保証契約件数   3,953   4,242   4,502 <協定会社拠点数>           (単位:拠点) 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 協定会社拠点数   51,808   54,123   58,524

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出典

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