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日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

イントラスト

Entrust Inc.7191 · Standard · その他金融業

家賃債務保証を主力に、介護・医療・養育費保証など総合保証サービスを展開。保証で培ったノウハウを活かしたソリューション事業も手がける。

概要

イントラストは個人向けの保証事業を主力とする金融サービス会社である。主に賃貸住宅の家賃債務保証サービスを提供し、不動産管理会社と連携して入居者の連帯保証人を不要にする仕組みを提供する。2006年に東京都港区で設立され、2016年12月に東京証券取引所マザーズに上場。2025年3月期の連結売上高は106億円、営業利益率21.7%を維持する。本社は東京都千代田区麹町。プレステージ・インターナショナルグループに属し、連結従業員数は308名。

家賃債務保証を核に広がる4つの保証分野

保証事業の中心は家賃債務保証であり、2025年3月期の保証事業売上高は110億4973万8000円(前期比16.0%増)を占める。代位弁済型と家賃決済クレジットサービス付商品の二類型があり、提携する管理会社ごとに保証範囲や保証料をカスタマイズする点が特徴である。2014年には介護費用保証、2015年に医療費用保証、2018年に養育費保証を開始し、家賃保証で培った審査・回収ノウハウを他の社会的未収金問題に応用している。これらの新分野は市場が活性化しつつあり、先行者としての優位性を活かした営業活動を展開中である。

保証周辺業務の受託とITによる効率化

ソリューション事業はC&O(コンサル&オペレーション)サービス、Doc-onサービス、保険デスクサービスで構成される。C&Oは入居申込受付から債権管理までの業務を一括受託し、Doc-onはSMS一括送信にクレジットカード決済機能「楽クレ」を付加したもので、開封率・コスト面で優位性を持つ。保険デスクサービスは大手損保と協業し、不動産管理会社の保険募集・付保管理を受託する。2025年3月期のソリューション事業売上高は9億993万8000円(前期比13.0%減)だが、保証契約への切替によるものである。ITサービス事業は2026年1月子会社化したキャロルシステムがWebサイト構築・業務システム開発を担い、323,628千円の売上を計上した。

売上高123億円へ拡大、営業利益率は20%超

売上高は2013年3月期の19億円から一貫して成長し、2025年3月期に106億円、2026年3月期(計画)には123億円を見込む。営業利益は2025年3月期23億円(前期比18.8%増)、営業利益率21.7%と高収益である。経常利益27億9701万2000円、親会社株主帰属当期純利益17億4416万4000円。利益成長の原動力は新規保証契約数と保有契約数の増加による保証料収入の拡大である。総資産は128億5317万3000円、自己資本比率は高い水準にある。営業キャッシュ・フローは16億9038万円のプラス。中期経営計画ではROEや配当性向なども目標指標として掲げている。

プレステージ・インターナショナル傘下、M&Aで事業拡大

イントラストはプレステージ・インターナショナルの連結子会社であり、同グループの総合保証サービス会社として位置づけられる。連結子会社として株式会社プレミアライフ(家賃債務保証)とキャロルシステム(ITサービス)を保有。2023年4月にプレミアライフ、2024年11月にラクーンレント(2025年1月プレミアライフ吸収合併)、2026年1月にキャロルシステムを子会社化した。全国に秋田・名古屋・大阪・福岡などの営業所と横浜・浜松のソリューションセンターを展開。本社は東京都千代田区麹町。社員数は308名。保証事業では大和リビンググループや大手信販会社との提携を基盤としてきた。

業界の中での役割は保証サービスプロバイダー (家賃債務保証等)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
123億円
営業利益
28億円
営業利益率
22.8%
純利益
17億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
保証111億円90.2%
ソリューション9億円7.3%
ITサービス3億円2.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01賃貸不動産管理会社主力

家賃債務保証サービスを提供。賃貸借契約時に保証委託契約を結び、借主の滞納リスクを引き受ける。代位弁済型商品や家賃決済クレジットサービス付商品があり、不動産管理会社ごとにカスタマイズした商品を提供している。

不動産管理会社ごとに保証商品をカスタマイズする独自の提案

主な製品・サービス2
家賃債務保証 (代位弁済型)
借主が家賃を滞納した場合に貸主へ代位弁済する保証商品。審査を経て契約し、保証料を受領する。
家賃決済クレジットサービス付商品
大手信販会社と提携し、借主の家賃をクレジット決済する仕組み。滞納発生時は一定額を超えた分を代位弁済する。

02介護施設準主力

介護施設の利用料等を対象とした介護費用保証を提供。利用者と保証委託契約を結び、滞納リスクを引き受ける。

主な製品・サービス1
介護費用保証
介護施設の利用料の滞納リスクをカバーする保証サービス。利用者に代わり施設へ支払いを保証する。

03不動産管理会社 (ソリューション)準主力

保証サービスで培ったノウハウを活かし、入居申込受付・審査・債権管理といった業務を受託するC&Oサービスや、SMSを活用したDoc-onサービス、保険募集業務を受託する保険デスクサービスを提供。

主な製品・サービス3
C&O(コンサル&オペレーション)サービス
入居審査や債権管理などの業務を一括または個別に受託するサービス。保証業務のノウハウを活用。
Doc-onサービス
SMS一括送信やクレジットカード決済機能を付加したサービス。督促業務の効率化に貢献。
保険デスクサービス
不動産管理会社向けに保険募集業務を受託。保険有資格者が対応し、コンプライアンスを徹底。

04医療機関副次

入院費用の自己負担分の支払い滞納リスクを引き受ける医療費用保証を提供。損害保険会社と契約し、リスクをヘッジしている。

主な製品・サービス1
医療費用保証
入院費用の自己負担分を保証するサービス。患者と保証契約を結び、滞納時に医療機関へ支払う。

05離婚家庭副次

離婚後の養育費の未払いリスクをカバーする養育費保証を提供。養育費を受け取る側と契約し、支払いを保証する。

主な製品・サービス1
養育費保証
養育費の支払いを保証するサービス。支払いが滞った場合に代わりに支払い、後日回収する。

06ITサービスその他

子会社キャロルシステムが、Webサイト構築・運用や業務システム開発を提供。

主な製品・サービス2
Webサイト構築・運用
企業向けWebサイトの設計・開発・保守運用を行う。
業務システム開発
顧客の業務プロセスに合わせたシステム開発を手がける。

製品と技術

代位弁済型とクレジット型の二本柱

家賃債務保証には代位弁済型と家賃決済クレジットサービス付商品の二類型がある。代位弁済型は入居者が家賃を滞納した場合に会社が代位弁済を行う仕組みで、審査はスコアリングモデルに基づく独自システムで実施する。クレジット型は大手信販会社と提携し、入居者の登録口座から信販会社が引き落とし、管理会社への送金は引落前に行われる。滞納が3ヶ月(一部6ヶ月)相当を超えた場合に代位弁済する。保証料は契約時と更新時に受け取り、保証期間に応じて収益認識。画一的なパッケージはなく、提携管理会社ごとに保証範囲・料率・業務フローをカスタマイズする点が最大の特徴である。

家賃保証のノウハウを応用した3つの新分野

2014年8月開始の介護費用保証は介護施設利用料の滞納リスクをカバー。2015年5月開始の医療費用保証は入院費用自己負担分を対象とし、損害保険会社との保険契約でリスクをヘッジする。2018年2月開始の養育費保証は離婚後の養育費未払いを保証する。いずれも保証料を契約時・更新時に受領するモデルであり、家賃債務保証で培った審査・回収ノウハウを応用している。2025年3月期の保証事業売上高110億円の大部分は家賃債務保証だが、新分野の比率は徐々に拡大中。特に介護・医療は市場が活性化しつつあり、先行者としての強みを活かすための営業活動を活発化させている。

SMSに決済機能を付加した督促・案内ツール

Doc-onサービスは、保証事業での督促手段として活用していたSMSをベースに、クレジットカード決済機能「楽クレ」やコールセンター機能を付加したソリューションである。国内大手SMS通信事業者の通信網を利用し高い安全性を確保。葉書やメールに比べて開封率が高く、郵送コストも削減できる。SMS送信後の問い合わせ対応も可能で、用途は医療機関の未収金案内や施設の利用料請求など多岐にわたる。2025年3月期のソリューション事業売上高9億円の一部を構成し、DX推進の一環として金融機関との協業も視野に入れた展開が計画されている。

保険募集代行とシステム開発で業務効率化を支援

保険デスクサービスは2016年9月開始。大手損害保険会社と協業し、不動産管理会社向けに保険募集・付保管理業務を受託する。保険有資格者が業務を担当することでコンプライアンスを徹底し、管理会社の事務負担削減と付保率向上を図る。ITサービス事業は2026年1月子会社化したキャロルシステムが提供。Webサイト構築や業務システムの開発を行い、グループの保証業務の効率化にも貢献する。キャロルシステムの技術をソリューション事業と融合させることで、新規案件獲得と業務効率化を目指す。2026年3月期のITサービス事業売上高は3億2362万8000円。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他金融業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 賃貸不動産管理会社不動産管理会社ごとに保証商品をカスタマイズする独自の提案

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

保証・債権回収で高成長、利益率良好

イントラストは保証サービスや債権回収・管理業務を手がける金融サービス企業。売上高は100億円超へ拡大し、営業利益率は20%超と高水準。同業のウェッジホールディングスやNEXYZ.Groupと競合するが、高収益体質が強み。2026/3期にも増収増益が続く見通しで、成長性と収益性を両立。

強み

  • 営業利益率20%超を維持。保証ビジネスはローリスク・ハイリターン。
  • 売上高90億円から123億円へ成長。案件獲得が順調。
  • 保証・債権回収で独自のノウハウを持ち、競合に差をつける。
  • 高収益により自己資本が充実。財務基盤が安定。

課題

  • 不況時には保証債務の代位弁済が増加し、業績を圧迫する可能性。
  • 同業他社も同様のサービスを展開し、競争が激化している。
  • 金融庁の規制強化や貸金業法改正などが事業に影響を与えるおそれ。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他金融業の時価総額近傍。太字がイントラスト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17383ネットプロテクションズホールディングス393億円22.6倍
27198SBIアルヒ374億円20.6倍
35845全保連323億円18.4倍
48789フィンテック グローバル322億円7.7倍
58772アサックス295億円7.5倍
67191イントラスト260億円14.9倍
77187ジェイリース245億円9.8倍
84346NEXYZ.Group136億円8.4倍
97192日本モーゲージサービス97億円8.9倍
107320Solvvy89億円9.6倍
117196Casa86億円60.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

連帯保証人を不要にするシステムの創設

2006年3月、フィンテックグローバル株式会社の子会社として東京都港区に資本金1億円で設立。賃貸不動産管理業界における連帯保証人代替制度の構築を目的とした。2007年10月、大和リビング株式会社と業務提携し、家賃債務保証商品「D-Support」の販売を開始。2010年2月に株式会社プレステージ・インターナショナルの連結子会社となり、同年6月に本社を千代田区麹町へ移転。同年10月には大手信販会社と提携し、家賃決済クレジットサービスを組み込んだ「Ce-Trust」を販売開始した。これにより保証と決済を一体化した商品を確立し、事業の基盤を築いた。

全国7営業所開設と大和グループとの連携強化

2011年6月、秋田・東京第一・東京第二・名古屋・大阪・福岡の6営業所を同時開設。2013年6月に富山営業所、2014年5月に岡山営業所を開設し、全国展開を加速した。2013年12月には東京第一・第二を統合し東京営業所に再編。2014年7月、大和リビングマネジメント・大和リビング・大和ハウスフィナンシャルと業務提携契約を締結し、大和リビンググループ管理物件を対象に連帯保証人不要制度の業務受託を開始。これは大型契約として成長の基盤となった。同時に2014年8月には介護費用保証商品を販売開始し、保証対象を住宅以外に拡大した。

マザーズ上場、医療費用保証で新たな分野を開拓

2015年5月、医療費用保証商品を販売開始。入院費用自己負担分の滞納リスクを保証するもので、原則として損害保険会社と保険契約を締結してリスクをヘッジする。2016年9月には保険デスクサービスを開始し、不動産管理会社向け保険募集業務の受託を開始。同年12月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。売上高は2016年3月期27億円、純利益5億円と堅調であった。上場により資金調達力が向上し、2017年12月には市場第一部へ市場変更を果たした。2017年11月には横浜ソリューションセンターを開設し、業務処理能力を強化した。

養育費保証に参入、東証プライム市場へ移行

2018年2月、離婚後の養育費未払いを対象とした養育費保証商品を販売開始。同年7月仙台オフィスを開設。2021年11月には浜松ソリューションセンターと東京本社一番町ANNEXを開設した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い市場第一部からプライム市場へ移行。売上高は2019年3月期31億円から2022年3月期49億円へ拡大。保証契約数の増加と保有契約の積み上げが寄与した。純利益も8億円台を維持し、安定した成長基盤を確立した。

プレミアライフとラクーンレントを子会社化、市場区分を再度変更

2023年4月、株式会社プレミアライフを子会社化し、家賃債務保証事業を強化。同年10月には東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更(プライムからスタンダードへ)。2024年11月、株式会社ラクーンレントを子会社化し、翌2025年1月にプレミアライフがラクーンレントを吸収合併。これによりグループの保証事業の効率化を図った。売上高は2023年3月期65億円、2024年3月期90億円、2025年3月期106億円と急拡大。営業利益率も20%を超え、収益性が大幅に向上した。M&Aを成長戦略の柱と位置づけ、積極投資を継続している。

キャロルシステムを子会社化、IT融合による相乗効果へ

2026年1月、キャロルシステム株式会社を子会社化。同社はWebサイト構築・業務システム開発を手掛け、グループのITサービス事業の核となる。2024年5月に策定した中期経営計画では、売上高・営業利益・営業利益率・配当性向・ROEを重要指標とし、「売上の成長」と「成長を育成する投資」を基本方針に掲げた。2026年3月期の計画は売上高123億円、営業利益28億円、営業利益率22.8%。新たな保証商品の開発やソリューション事業のDX推進、人材採用・育成にも注力する方針である。

年表27件を開く

2000年代

  • 2006年3月東京都港区に、わが国の賃貸不動産管理業界における連帯保証人の代替制度(連帯保証人代行システム)の構築を目指し、フィンテックグローバル株式会社の子会社として株式会社イントラスト(資本金1億円)設立
  • 2007年10月大和リビング株式会社と業務提携を開始し、家賃債務保証商品「D-Support」を販売開始

2010年代

  • 2010年2月株式会社プレステージ・インターナショナルの連結子会社となる
  • 2010年6月本社を東京都千代田区麹町へ移転
  • 2010年10月大手信販会社と業務提携を開始し、家賃決済クレジットサービスを組み込んだ家賃債務保証商品「Ce-Trust」を販売開始
  • 2011年6月秋田営業所・東京第一営業所・東京第二営業所・名古屋営業所・大阪営業所・福岡営業所を開設
  • 2013年6月富山営業所を開設
  • 2013年12月M&A東京第一営業所と東京第二営業所を組織再編により統合し、東京営業所を開設
  • 2014年5月岡山営業所を開設
  • 2014年7月大和リビングマネジメント株式会社、大和リビング株式会社及び大和ハウスフィナンシャル株式会社と業務提携契約を締結し、大和リビングマネジメント株式会社及び大和リビング株式会社が貸主となる管理物件を対象とした連帯保証人不要制度における業務受託を開始
  • 2014年8月介護費用保証商品を販売開始
  • 2014年10月Doc-onサービスの提供を開始
  • 2015年5月医療費用保証商品を販売開始
  • 2016年9月保険デスクサービスの提供を開始
  • 2016年12月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2017年11月横浜ソリューションセンターを開設
  • 2017年12月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
  • 2018年2月養育費保証商品を販売開始
  • 2018年7月仙台オフィスを開設

2020年代

  • 2021年11月浜松ソリューションセンターを開設
  • 2021年11月東京本社一番町ANNEXを開設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年4月M&A株式会社プレミアライフを子会社化
  • 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更
  • 2024年11月M&A株式会社ラクーンレントを子会社化
  • 2025年1月M&A株式会社プレミアライフが株式会社ラクーンレントを吸収合併
  • 2026年1月M&Aキャロルシステム株式会社を子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(中期経営計画における重要な指標の一つとして設定)
  • 営業利益(中期経営計画における重要な指標の一つとして設定)
  • 営業利益率(中期経営計画における重要な指標の一つとして設定)
  • 配当性向(中期経営計画における重要な指標の一つとして設定)
  • ROE(中期経営計画における重要な指標の一つとして設定)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    保証事業の成長

    家賃債務保証では既存取引先への提案や新規開拓、保証対象の拡充、新商品開発を推進。医療・介護費用保証では先行者メリットを活かし営業を活性化。新たな保証商品の開発にも注力する。

  2. 02

    ソリューション・ITサービスの拡販

    家賃保証関連の業務受託サービスでDX推進による効率・品質向上と金融機関協業を図る。ITサービスはキャロルシステムの技術を融合し新規案件獲得と業務効率化で収益拡大を目指す。

  3. 03

    M&Aによる積極投資

    中期経営計画の成長戦略としてM&Aを掲げ、リスクとリターンを検証した上で積極的に検討を継続。株式取得後の収益拡大にも注力する。

  4. 04

    人材の採用及び育成

    即戦力の中途採用と中長期的な新卒採用をバランスよく行い、全社員が挑戦できる環境を整備。組織力向上のための研修制度を拡充する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で308人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は524万円で、9期前と比べて+3.5%平均年齢は38.6歳、平均勤続年数は4.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月83
2018年3月92
2019年3月50640.45.096
2020年3月49638.84.7104
2021年3月48938.94.7121
2022年3月49238.84.9131
2023年3月48937.54.6150
2024年3月50137.54.4177
2025年3月51437.64.22011,144
2026年3月52438.64.1308909

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率31.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)54.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都千代田区219百万円
浜松ソリューションセンター — 静岡県浜松市中央区43百万円
大阪オフィス他 4ヶ所42百万円
東京本社一番町ANNEX — 東京都千代田区39百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は123億円営業利益28億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.0%、利益が+21.7%。

売上高
+16.0%
123億円
営業利益
+21.7%
28億円
純利益
+21.4%
17億円
営業利益率
22.8%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高142億円123億円
営業利益30億円28億円
純利益18億円17億円
1株あたり配当¥49.5¥49.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は35億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、営業収益は+66.7%、営業利益は+60.0%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q183
2024年1Q21523.83
2024年2Q22522.73
2024年3Q23521.73
2024年4Q243
2025年2Q511121.67
2025年4Q551221.87
2026年2Q591423.79
2026年4Q641421.98
2027年1Q35822.95

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は19億円から123億円へ6.5倍に増えた。直近期の営業利益率は22.8%。営業収益は9期、純利益は4期の連続増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京第一営業所と東京第二営業所を組織再編により統合し、東京営業所を開設
2013年3月1911
岡山営業所を開設
2014年3月2100
2015年3月280−2
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2016年3月2755
横浜ソリューションセンターを開設
2017年3月2764
仙台オフィスを開設
2018年3月3085
2019年3月3186
2020年3月36107
浜松ソリューションセンターを開設
2021年3月42128
2022年3月49128
株式会社プレミアライフを子会社化
2023年3月651610
株式会社ラクーンレントを子会社化
2024年3月902112
株式会社プレミアライフが株式会社ラクーンレントを吸収合併
2025年3月106232321.714
キャロルシステム株式会社を子会社化
2026年3月123282822.817

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益123億円のうち、営業利益として残るのは28億円22.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の13.8%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を上回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.3%68億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.0%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益22.8%28億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.9pt
22.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.0pt
13.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+12.8pt
23.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
34.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは11億円期末の手元現金は72億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2015年3月40−25
2016年3月5−2−17
2017年3月301323
2018年3月5−1−126
2019年3月6−1−129
2020年3月6−3−230
2021年3月6−3−231
2022年3月6−2−333
2023年3月28−1−357
2024年3月30−457
2025年3月151−568
2026年3月17−6−772

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は129億円。このうち返さなくてよい自己資本が81億円で、自己資本比率は63.1%(業種中央値24.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月18−119
2014年3月16−117
2015年3月14−317
2016年3月1541125.8
2017年3月32211165.0
2018年3月35241169.8
2019年3月40291171.2
2020年3月47341371.4
2021年3月55391670.9
2022年3月63451870.3
2023年3月80522865.2
2024年3月97613663.1
2025年3月113704361.8
2026年3月129814763.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
72億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
61億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
47億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他金融業 39社との比較

同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率39社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り39社中13位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
23.2%/中央値 10.4%
P25 5.5%P75 18.5%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
22.8%/中央値 10.8%
P25 5.0%P75 22.2%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.1%/中央値 24.7%
P25 12.9%P75 44.0%
営業収益成長率前期からの売上の伸び
16.0%/中央値 10.7%
P25 4.5%P75 16.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 3.7%
P25 2.7%P75 4.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥1,160で、1年前と比べて+18.5%過去52週の値幅のなかでは71%の位置にある。

¥1,160-0.7%1ヶ月+1.6%1年+18.5%時価総額260億円
過去52週の値幅
安値¥1,008高値¥1,222

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.9倍
PER (会社予想)14.1倍
PBR3.20倍
配当利回り4.27%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

前日比-0.3%の1080円。25日線1078円とほぼ同水準。52週高値1222円から-11.6%下落、52週安値899円から+20.1%上昇。週足では75日線1094円と200日線1100円の間で推移し、揉み合い。出来高は15700株と直近日平均並みで静かな状態。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 13.9倍は業界平均17.3倍を下回り割安感がある。PBR 3.0倍は平均1.7倍を上回るが、ROE 23.2%の高収益性を考慮すれば許容範囲。配当利回り3.49%は平均3.16%を上回り、株主還元も良好。ただし配当性向48.1%と高めで、今後の増配余地を注視する必要がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.9倍17.5倍
PER (予想)14.1倍
PBR3.20倍1.81倍
ROE23.2%12.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は順調に拡大。2026/3期も増収増益見通し。強気派は高いROEと安定成長を評価し、弱気派は市場成熟による成長鈍化と競争激化を懸念。PER13.9倍、PBR3.0倍。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性とROE

    営業利益率21.7%、ROE23.2%と資本効率が良い。

  • 安定した成長

    売上・利益とも増加傾向。2026/3期も増収増益予想。

  • 配当利回り3.5%

    安定的な配当を継続。株主還元に積極的。

  • 2026年3月期営業利益28億円で3期連続増益2026年3月期決算発表後影響

    営業利益28億円(前期比22%増)計画、PER13.9倍と割安感。

  • 高ROEと増配期待で株主還元強化次回決算発表影響

    ROE23%超、配当性向50%でも増配余地。配当利回り3.5%が下支え。

  • 外国人保有率61%で需給タイト継続影響

    外国人保有率61%と高く、買い戻しや追いかけ需要で株価下支え。

  • 保証事業の市場拡大で収益基盤強化継続影響

    個人向け保証需要拡大で売上高123億円(前期比16%増)と順調。

マイナスに働く材料7
  • 市場の成熟化

    賃貸保証市場は普及が進み、成長余地が限定的。

  • 競争激化のリスク

    新興企業の参入で手数料低下の可能性。

  • PBR3倍の割高感

    純資産の3倍で評価。下落リスクあり。

  • 外国人売りによる需給悪化リスク市場環境次第影響

    外国人保有率61%、リスクオフで一斉売りが出れば株価急落リスク。

  • 営業利益率の低下懸念2027年以降影響

    競争激化で保証料率低下なら営業利益率22%から低下、EPS減少。

  • 業績成長鈍化でバリュエーション修正2026年下期影響

    売上高成長率が17%→16%と鈍化、PER13.9倍が見直される可能性。

  • 配当利回り低下による魅力低下株価上昇時影響

    株価上昇で配当利回りが3%を切ると、インカム狙いの買い減少。

次の決算で確かめる点
売上高
成長トレンドの継続性を確認。
営業利益率
競争環境下での収益力維持を確認。
代位弁済率
保証事業の品質とリスク管理の指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり49.5で、前期から+52.0%いまの株価に対する利回りは4.27%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥49.5
1株あたり
配当利回り
4.27%
いまの株価に対して
配当性向
48.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年3月521.7
2019年3月740.027.5
2020年3月928.629.1
2021年3月1116.732.3
2022年3月1214.334.4
2023年3月1416.731.1
2024年3月1828.630.6
2025年3月2538.938.9
2026年3月3852.048.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥49.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,530人。区分でいちばん多いのは外国法人61.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が6.2%を占め、残る93.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人60.663.766.264.362.661.3
個人・その他21.620.818.123.228.631.4
事業法人4.24.14.24.75.14.9
金融機関10.79.28.04.81.01.3
証券会社2.92.03.53.02.60.9
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01Prestige International(S)Pte Ltd.(常任代理人 みずほ証券株式会社)56.80
02桑原 豊3.67
03榊原 三郎2.49
04株式会社桑原トラスト2.23
05株式会社トリニティジャパン1.49
06日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.83
07榊原 幸子0.65
08BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.61
09青島 正章0.55
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.47

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+765%、1株純資産は11期で+698%。直近期のROEは23.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月9
2014年3月−0
2015年3月−22
2016年3月6545
2017年3月239333.618.317.4
2018年3月2311022.633.521.7
2019年3月2512921.218.227.5
2020年3月3115122.017.129.1
2021年3月3417620.820.132.3
2022年3月3519918.616.334.4
2023年3月4523320.822.331.1
2024年3月5527220.216.030.6
2025年3月6131120.912.838.9
2026年3月7836223.213.748.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額88百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
桑原豊代表取締役社長 執行役員67820,728
太田博之取締役執行役員5228,000
玉上進一取締役7046,000
山中正竹取締役79
松山哲人取締役64100
網野麻理取締役53
佐藤智之常勤監査役72
吉田範夫監査役63
坂田美穂子監査役50

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36536522
社外取締役520204
監査役1333

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,728字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の子会社)は、当社及び連結子会社(株式会社プレミアライフ、キャロルシステム株式会社)の3社で構成されております。また、株式会社プレステージ・インターナショナルを親会社とするプレステージ・インターナショナルグループに属し、総合保証サービス会社として、保証事業及びソリューション事業を展開しております。連結子会社である株式会社プレミアライフは保証事業の家賃債務保証を、キャロルシステム株式会社はITサービスを展開しております。 当社グループは、総合保証サービス事業の単一セグメントであり、以下は、サービス別に区分して記載しております。 (1) 保証事業 保証事業として、主として家賃債務保証、介護費用保証、医療費用保証及び養育費保証を提供しております。 ①  家賃債務保証 家賃債務保証商品は、賃貸借契約等の締結時に保証委託契約を締結し、当社または子会社が連帯保証人となることで、賃料等の滞納リスクを引き受けるサービスになります。保証委託契約に基づき、保証委託契約時及び保証委託契約更新時に保証料を受領しますが、当該保証料は、保証期間に応じて収益計上をしております。また、保証委託契約の締結にあたっては、保証委託者の属性情報などを基に審査を実施し、契約の可否を判断しております。 貸主が負っている家賃の滞納リスクを保証商品がカバーすることで、貸主は滞納リスクから解放され、借主は連帯保証人を手当てする必要がなくなります。 また、当社の家賃債務保証における商品には、賃料等の滞納発生時に当社が代位弁済を実施する代位弁済型の保証商品及び家賃決済クレジットサービス付商品があります。また、一部商品については、当社が口座引落の手続きを行うとともに、対象家賃の全額を立替払いしております。 代位弁済型の保証商品は、保証委託契約締結時において、当社の審査システムに基づく審査を実施し、賃料等の滞納発生後に、代位弁済を実施いたします。 家賃決済クレジットサービス付商品は、大手信販会社と業務提携契約を行い、家賃決済クレジットサービス(金融審査)を組むことにより、家賃等は入居者の登録口座から信販会社により引落が行われ、管理会社等への送金は、原則として当該口座引落の前に実施されます。本商品については、家賃等の滞納残高が3ヶ月相当分(一部商品は6ヶ月相当)を超えた額について、当社が代位弁済を行います。 なお、保証契約期間において保証委託者が保証範囲の家賃等を滞納した場合には、保証委託契約に基づき、求償債権を取得して保証委託者に代位弁済金額の返済請求を行い、回収を図ることになります。当社または子会社は引き受けた滞納リスクを安定した回収力によりコントロールすることで、転嫁されたリスクを最小限に抑え、収益構造の安定化に努めております。特に、求償債権回収にあたっては、コンプライアンスを第一に考えたうえで、早期の回収に努めております。 本サービスの概念図は、次のとおりであります。 (代位弁済型保証商品) (家賃決済クレジットサービス付商品) ②  介護費用保証 介護施設の利用料等を対象とした介護費用保証商品を提供しております。当該保証商品は、介護施設のサービス利用者と当社において保証委託契約を締結し、当社が連帯保証人となることで、介護施設の利用料等の滞納リスクを引き受ける保証商品になります。当社は保証委託契約に基づき、保証委託契約時及び保証委託契約更新時に保証料を受領いたします。 ③  医療費用保証 医療機関の入院費用等を対象とした医療費用保証商品を提供しております。当該保証商品は、医療機関の入院患者と当社において保証委託契約を締結または医療機関との保証契約をもって、当社が連帯保証人となることで、入院費用自己負担分等の支払に係る滞納リスクを引き受ける保証商品になります。当社は保証委託契約等に基づき、保証委託契約時または保証契約に基づく対象月毎に保証料を受領いたします。なお、当社は、滞納リスクへの手当てとして、原則として損害保険会社と保険契約を締結しております。 ④ 養育費保証 離婚後の未払い養育費を対象とした養育費保証商品を提供しております。当該保証商品は、養育費を受け取る方と当社において保証契約を締結し、当社が連帯保証人となることで、養育費の支払に係る滞納リスクを引き受ける保証商品になります。当社は保証契約に基づき、保証契約締結時及び更新時に保証料を受領いたします。 当社の提供する保証サービスの特徴は以下のとおりであります。 a  カスタマイズ 当社が提供している家賃債務保証商品には、画一的な商品パッケージは存在しません。一般的に広く流通している保証商品には、あらかじめ保証の範囲や、保証料などが設定されている商品がありますが、当社では、提携する不動産管理会社ごとに個別の保証商品をカスタマイズし、それぞれのオリジナル保証商品として提案しております。 これは、賃貸不動産管理において、地域の風土、習慣や管理戸数など、不動産管理会社を取り巻く環境的要素のみならず、不動産管理会社それぞれの方針によって、様々な管理手法があると考えるためです。 また、保証内容等に留まらず不動産管理会社が利用しやすいように保証業務にかかる業務フローについてもカスタマイズし、提供いたします。不動産管理会社における業務負荷の削減の観点においては、滞納督促に係る時間・費用等が当社商品の導入により削減され、業務負担の軽減を図ることが可能です。 b  新商品開発 当社は、家賃決済クレジットサービス付商品に代表される、実効性と利便性を追求した、特徴のある商品を開発しております。また、家賃債務保証で培ったノウハウを活かし、他の分野における保証商品を開発、販売しており、介護費用保証、医療費用保証、養育費保証などを通じて、新たな分野において、家賃債務保証と同様の付加価値を提供できるよう新たな保証商品の開発・販売に積極的に取り組んでおります。 c  コンプライアンスの徹底 当社は、督促・回収行為においても弁護士の指導のもと不動産管理会社と業務フローを共有しております。また、督促・回収行為の管理のためコールセンターにおいては電話内容の録音、会話内容等を記録しております。長期滞納に対しては、貸主による明け渡し訴訟を提起する等の法的な対応・手続きにおいて、パートナーシップを提携した専門の弁護士が全国をカバーし、適法な手続きに則り対応しております。 (2) ソリューション事業 家賃債務保証で培ったノウハウをもとに、各種のソリューションサービスを提供しております。 ① C&O(コンサル&オペレーション)サービス 保証サービスに関連する入居申込受付、審査、未入金案内、債権管理支援といった業務を、一括又は個別に受託サービスとして提供しております。当該サービスは、主に賃貸不動産の入居者等を対象としたサービスとなり、不動産管理会社等より業務を受託しております。 当社が提供するソリューションサービスは、保証サービスにおける各業務のノウハウや仕組みをベースにしたものであり、下記の特徴があります。 審査:スコアリングモデルに基づく審査システムを開発し運用しております。 コールセンター:自社内にコールセンターを有し、各種案内業務を提供可能な体制が構築されております。 ② Doc-onサービス SMS(ショートメッセージサービス)の一括送信業務、当該SMSにクレジットカード決済機能を付加した「楽クレ」サービス、SMSの一括送信業務にコールセンター機能などを付加したサービスからなっております。 Doc-onサービスは、保証サービスにおいて督促のツールとして利用していたSMSに、各種のサービスを付加して提供しているもので、下記の特徴があります。 高い安全性:国内大手SMS通信事業者の通信網を利用することにより、サーバーが特定され、高い安全性を維持しています。 コスト:葉書等を用いた案内と比較し、郵送コストの面で優れております。 開封率:葉書及びインターネットメールを用いた案内と比較し、高い開封率が期待できると考えております。 付加機能の追加:クレジットカード決済機能や、SMS送付後の問い合わせへの対応など、各種案内の送付に留まらず、各種ニーズに応じたサービスの提供が可能となっております。 ③ 保険デスクサービス 不動産管理会社を対象とした保険募集に係る業務受託サービスを提供しております。当該サービスは大手損害保険会社等との協業により、不動産管理会社等の保険募集、付保管理に係る業務を担います。事務負担の削減、付保率の向上のみならず、保険有資格者が業務を担当することにより、コンプライアンスの徹底を図っております。 (3) ITサービス事業 主にWebサイトの構築・運用や業務システムの開発を行っており、子会社のキャロルシステム株式会社が提供しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,027字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針及び経営戦略 当社グループは、お客様に三つの価値(喜び、安心、信頼)を提供することを経営姿勢として掲げ、総合保証サービス会社として、保証事業及びソリューション事業を通じて、お客様をはじめステークホルダーの皆様から常に頼りにされる企業を目指してまいりました。保証スキームでサービスと流通の活性化を実現するため、社会の様々な機会において、保証に基づく安心を、社会インフラとして普及させていく方針です。 なお、2024年5月に、中期経営計画を策定して開示いたしております。当社グループは、継続的な企業価値の向上を目指しており、本中期経営計画では、重要な指標として、売上高、営業利益、営業利益率、配当性向、ROEについて目標値を定めております。また、これらの目標を達成するため「売上の成長」及び「成長を育成する投資」を事業展開における基本方針としております。 当該中期経営計画は、当社ウェブサイトよりご覧いただくことができます。 (当社ウェブサイト) https://www.entrust-inc.jp/ (2)経営環境及び優先的に対処すべき課題 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されております。一方、中東情勢の影響や金融資本市場の変動の影響、米国の通商政策をめぐる動向などに注意が必要な状況にあります。 当社グループの関連業界である住宅関連業界においては、賃貸住宅の新設着工戸数は、足元、若干の調整局面にあります。 中長期的展望としましては、家賃債務保証に関連する事業拡大を推し進めるとともに、医療未収金などの社会的な問題の解決の一助となるよう、様々な分野において当社グループ独自のサービスを展開させることで、収益の拡大を目指してまいります。 このような経営環境認識のもと、上記の方針を実現し、安定的に継続して事業を拡大するために、今後も以下の課題に取り組んでまいります。 ① 保証事業の成長 家賃債務保証については、既存取引先への提案や新規取引先の開拓を継続するとともに、居住用、事業用及び駐車場用など保証対象の拡充により、お客様のニーズに柔軟に対応した新たな商品の開発・販売を促進してまいります。また、保証契約の増加に伴い、より重要となる回収体制についても、引き続き十分な体制の維持とさらなる強化を図ってまいります。 医療費用保証及び介護費用保証については、市場が活性化しつつあると感じております。ともに当社が開拓した市場であり、先行者としてのメリットを活かすため、営業活動をより活発化させ、一層の成長を目指してまいります。 また、総合保証サービス会社として、新たな保証商品の開発にも力を入れてまいります。 ② ソリューション事業及びITサービス事業の拡販 ソリューション事業及びITサービス事業においては、堅調な成長を実現するために、以下の方針のもと取り組んでまいります。 家賃保証関連の業務受託サービスについては、DXを推進し、審査、未入金案内、債権管理などのオペレーションにおいて効率と品質を追求するとともに、金融機関との協業なども視野に入れ、サービスの提案活動を積極的に行うことで、収益の拡大を図る方針であります。また、ITサービス事業については、キャロルシステム株式会社のIT技術を当社のサービスと融合させることにより、新規案件の獲得、業務のさらなる効率化を図ることで、収益の拡大を図ってまいります。 ③ M&Aによる積極投資 当社グループは、2024年5月に策定した中期経営計画において、成長戦略の一つの施策としてM&Aを掲げております。2023年4月に株式会社プレミアライフ、2024年11月には株式会社ラクーンレント、2026年1月にキャロルシステム株式会社を株式取得により子会社化しておりますが、M&Aによるリスクとそれによりもたらされるリターンを充分検証した上で、引き続き積極的な検討を継続してまいります。また、株式取得後の収益拡大についても注力してまいります。 ④ 人材の採用及び育成 当社グループがお客様をはじめ、各パートナー企業から信頼していただき、頼りにされる企業となるために、優秀な人材を継続的に採用し、育成していくことが必要と考えております。 採用活動においては、即戦力となる人材の確保を目的とした中途採用と、中長期的な企業価値の向上を見据えた新卒採用をバランスよく行うことで、全社員が新たなことに挑戦し、活躍できる環境を目指していきたいと考えております。 また、採用した社員が当社グループの成長に継続的に寄与するため、組織力の向上を目的とした研修制度の拡充を図っていく方針です。
事業等のリスク4,418字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 外部経営環境による影響について 当社グループが展開している家賃債務保証及び家賃債務保証関連のソリューションサービスは、住宅の賃貸借契約の存在を前提として提供されるものであります。そのため、賃貸住宅の着工件数、景気及び賃料の動向、人口及び世帯数の増減など、賃貸住宅市場に影響を及ぼす外部経営環境の動向は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 住居は生活に欠かせない要素であることから、短期的かつ急激な動向の変動の可能性は認識しておりませんが、今後10年程度以内には、賃貸住宅戸数の増加傾向は頭打ちとなると考えており、これを受けて家賃債務保証の成長率は鈍化する可能性を認識しております。 そのため、当社グループは、保証サービスだけでなくソリューションサービスとして提供することで賃貸住宅市場へのサービスの深度を高めていくこと及び家賃債務保証で培ったノウハウを他の市場に展開することで、成長を継続していきたいと考えております。 (2) 風評リスク 当社グループ及び当社グループが属する家賃債務保証業界に対して否定的な風評が広まった場合、その内容の真偽に関わらず、当社グループの評判や事業に対する信頼が低下する可能性があり、顧客や取引先からの信用を失い、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループは新たな分野の保証サービスとして、介護費用保証、医療費用保証及び養育費保証を提供しております。新たな保証サービスにおいても、否定的な風評が広まった場合、当該保証サービスの成長性が低下する可能性があります。特に、家賃債務保証については、賃貸住宅市場においてある程度の利用割合を保持しており、広く一般的に利用されていると考えられることから、短期間にリスクが顕在化することは想定しておりませんが、保証事業が、督促という行為を伴う以上、常に風評リスクを負っているものと認識しております。 これらのリスクに対応して、当社グループは、コンプライアンスを重視した回収活動を徹底しております。具体的には、督促時の運用ルールを債権管理規程として整備運用するとともに、督促時の通話記録を内部監査室が定期的にモニタリングしております。また、インターネット掲示板等への書き込み等による否定的な風評に対しても、定期的にモニタリングを実施し、リスク・コンプライアンス委員会において、必要な対応を協議することとしております。 (3) 法的規制等について 当社グループが展開している保証事業については、当連結会計年度末現在において、事業を直接的に規制する法令等は存在しておりません。また、サービスを提供するにあたり、法令に基づく関係監督官庁への届出や許認可の取得の義務、並びに業界団体への加入義務等の規制もありません。現状において、具体的な法規制の動きは認識しておりませんが、将来的に、新たな法的規制の導入や現行法令等の解釈の変化により、サービス内容の変更を余儀なくされ、又は保証事業自体の継続が困難となった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。なお、2026年3月期の保証事業の売上高は、11,049,738千円となっており、売上の90.0%を占めております。 これらのリスクに対応するため、当社グループは公益財団法人日本賃貸住宅管理協会の家賃債務保証事業者協議会に加盟し、業界の動向や情報収集につとめております。また、法令等に関する新たな動きを認識した際には、適宜顧問弁護士等と相談し、対応を協議いたします。 (4) 信用リスク 当社グループが提供する保証サービスは、保証委託者の債務不履行が発生した場合に当社グループが代位弁済を行うものであり、その性質上、代位弁済した立替債権の一部が未回収となる可能性があります。 また、著しい経済環境の悪化等により、立替債権が増加し、貸倒引当金及び保証履行引当金が想定を超えて計上された場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があり、2026年3月末時点で、立替金は、6,048,255千円、総資産に占める割合は、47.1%となっております。 当社グループでは、想定を超えて立替債権が発生することがないよう保証委託契約前に審査を実施しております。審査の実施においては、保証審査規程を整備した上で、代位弁済型の保証商品については、自社審査システム及び個人信用情報機関の信用情報を活用し、家賃決済クレジットサービス付商品については、大手信販会社と連携し、審査の適切性の確保に努めております。また、発生した立替債権については、滞納案件の状況に応じた適切かつ早期の督促により債権の正常化を図り、圧縮を進めております。これらの施策により、回収率は安定的に推移しており、短期において大きく変動する可能性は認識しておりませんが、著しい経済環境等の悪化は、中長期的に代位弁済の発生率及び回収率を通じて業績に影響を与える可能性があります。 なお、発生する債権の回収不能時の損失及び将来の保証履行発生による損失に備えて、過去の回収実績等をもとに、貸倒引当金及び保証履行引当金を計上し、会計上の手当てを行っており、2026年3月末時点で、貸倒引当金は3,277,419千円、保証履行引当金は868,226千円となっております。 (5) 個人情報漏洩リスク 当社グループは、事業の性質上、保証委託者をはじめ多くの個人情報を保有しております。これらに対して、悪意による第三者からの当社グループのデータベースへの攻撃や、従業員や外部委託者の人為的なミス及び事故等により、当該情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの信用が失われ、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、個人情報の漏洩を防ぐため、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備し、当社においては「プライバシーマーク」を取得して、個人情報保護規程に基づき当該情報の管理を徹底しております。 また、各種システムの利用については、その機能や仕様を十分に検討して運用しており、情報セキュリティ基本方針に基づきセキュリティ対策も講じております。 (6) 重要な取引先について 当社は、大和リビング株式会社の管理している物件に関連して、保証サービス及び保証関連の業務受託等のソリューションサービスを提供しており、その内容は下記のとおりであります。 なお、当社は大和リビング株式会社との良好な取引関係の維持と更なる発展に努めております。また、同社との取引は今後も当社グループにとって重要な取引であることには変わりはありませんが、家賃債務保証で培ったノウハウを他の市場に展開することで、家賃債務保証及び保証関連の業務受託サービス以外のサービスも成長させていく方針であります。 ① 保証事業 当社グループが提供している家賃債務保証サービスは、主に賃貸住宅の管理会社等を通じて、賃貸物件の入居者に対して提供されております。当社は、大和リビング株式会社と業務委託契約を締結し、当該業務を委託しており、同社が管理している賃貸物件等にかかる保証サービスの売上高は、2026年3月期において連結売上高の61.9%を占めております。当社グループが提供する保証サービスは、保証委託者との保証委託契約に基づき保証料を収受するものであり、直接の販売先は不特定多数の各保証委託者となっておりますが、同社が管理する物件数又は同社との取引関係に変化が生じた場合や、同社の経営方針に変更が生じた場合には、同社が管理している賃貸物件につき、賃貸借契約の終了に伴い当該保証契約が解約される一方で、同社を介した新規の保証契約数が大幅に減少するなどにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ② ソリューション事業 当社は、大和リビング株式会社が管理している物件の入居者を対象として、保証関連の業務受託等に関するソリューションサービスを提供しております。本サービスは、同社が連帯保証人不要制度を導入したことに伴い、審査業務、未入金案内業務及び債権管理支援業務等を一括して受託サービスとして提供するものが主であります。当該サービスは、大和リビング株式会社及び大和ハウスフィナンシャル株式会社から業務を受託しております。両社に対する当該業務受託を含むソリューションサービスの売上高が連結売上高に占める割合は、2026年3月期において、大和リビング株式会社が3.9%、大和ハウスフィナンシャル株式会社が1.0%となっております。当社は質の高いサービスを提供することで大和リビング株式会社及び大和ハウスフィナンシャル株式会社と良好な取引関係の維持と更なる発展に努めております。しかしながら、大和リビング株式会社が管理する物件数又は両社との取引関係に変化が生じた場合や、両社の経営方針に変更が生じた場合には、取扱件数の減少等により当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7) 株式会社プレステージ・インターナショナルとの関係について 当社グループは、株式会社プレステージ・インターナショナルの連結子会社に該当いたします。同社は、当連結会計年度末現在、当社の株式の56.8%(議決権所有割合)を間接的に保有しており、当社取締役6名及び監査役3名のうち、取締役1名及び監査役1名が兼任となっております。 当社グループは、同社に対し、継続的な取引として、システム利用料等の支払を行っておりますが、2026年3月期において、33,760千円であり、経費の立替等のその他の取引と合計しても、売上原価及び販売費及び一般管理費合計に占める割合は1%未満であります。 上述のとおり同社との取引関係及び人的関係は限定的であり、当社グループの経営方針及び事業展開において、当社グループの独立性を阻害する状況にはないものと判断しております。しかしながら、同社は、当社グループの親会社であり、同社の経営方針に変更が生じた場合、当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。 なお当社グループは、2026年6月22日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役6名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、引き続き、取締役1名及び監査役1名が兼任となります。
経営成績の分析 (MD&A)6,340字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 ソリューション事業においては、保証契約への切替の影響により減収となったものの、保証事業においては、新規契約数及び保有契約数の増加により、新規保証料及び更新保証料ともに増加し、増収に寄与しました。また、2026年1月6日付でキャロルシステム株式会社を連結子会社化いたしました。 以上の結果、売上高に関しましては、保証事業の売上高は、11,049,738千円(前期比16.0%増)、ソリューション事業の売上高は、909,938千円(前期比13.0%減)、ITサービス事業の売上高は、323,628千円となり、合計で12,283,305千円(前期比16.2%増)となりました。なお、ITサービス事業は当連結会計年度において連結子会社化したキャロルシステム株式会社が営む事業であるため、前連結会計年度との比較は行っていません。 営業利益に関しましては、保証事業の増収に伴う管理会社への業務委託手数料、家賃決済に係る手数料の増加があったものの、その他の費用増加を一定水準に抑制できたことにより、2,766,795千円(前期比18.8%増)となりました。経常利益は2,797,012千円(前期比19.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,744,164千円(前期比28.2%増)となり、売上、利益ともに過去最高を更新いたしました。 なお、当社グループは総合保証サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 また、総資産につきましては、立替金が増加したこと及び、業績が順調に推移し、現金及び預金が増加した一方、貸倒引当金が増加したことなどにより、12,853,173千円となり、前連結会計年度末に比べ1,591,564千円増加いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、7,229,727千円となり、前連結会計年度末に比べ407,101千円増加(前連結会計年度は1,159,372千円の増加)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、1,690,380千円(前連結会計年度は1,535,879千円の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益2,826,547千円、貸倒引当金の増加額721,510千円、保証履行引当金の増加額41,830千円などであります。一方、主な減少要因は、立替金の増加額1,056,634千円、法人税等の支払額1,024,138千円などであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は、550,517千円(前連結会計年度は102,641千円の増加)となりました。主な減少要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出148,147千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出461,480千円などであります。一方、主な増加要因は、投資有価証券の売却による収入57,280千円などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は、732,761千円(前連結会計年度は479,148千円の減少)となりました。主な減少要因は、配当金の支払額670,992千円、長期借入金の返済による支出66,236千円であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 該当事項はありません。 b. 受注実績 当社グループは、子会社において一部受託開発を行っておりますが、重要性が乏しいため、記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 総合保証サービス事業   12,283,305   16.2 合計   12,283,305   16.2 (注)1.当社グループは総合保証サービス事業の単一セグメントであります。 2.主な相手先別の販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績 当連結会計年度の売上高は前連結会計年度より1,710,350千円増加し、12,283,305千円(前期比16.2%増)となりました。これは、保証契約への切替の影響によりソリューション事業の売上高が、909,938千円(前期比13.0%減)となったものの、ソリューションサービスからの切替や保有契約数の増加により、保証事業の売上高が、11,049,738千円(前期比16.0%増)となったこと、並びにITサービス事業を営む、キャロルシステム株式会社を連結子会社化し、ITサービス事業の売上高が323,628千円となったことによります。なお、ITサービス事業は当連結会計年度において連結子会社化したキャロルシステム株式会社が営む事業であるため、前連結会計年度との比較は行っていません。 また、保証事業の伸長に伴い業務委託手数料等の売上原価は増加したものの、増収により売上原価の増加を吸収し、売上総利益は532,545千円増加し、5,515,269千円(前期比10.7%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度より95,405千円増加し、2,748,474千円(前期比3.6%増)となりました。これは、人件費の増加やキャロルシステム株式会社のM&A関連費用が発生したものの、貸倒費用が減少したことなどによります。 この結果、営業利益は437,140千円増加し、2,766,795千円(前期比18.8%増)となりました。 営業外収益は15,630千円増加し、31,735千円(前期比97.0%増)となりました。これは受取利息が増加したことなどによります。 営業外費用は1,124千円増加し、1,518千円(前期比285.7%増)となりました。これは投資事業組合運用損が増加したことなどによります。 この結果、経常利益は451,645千円増加し、2,797,012千円(前期比19.3%増)となりました。 法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は1,082,383千円となりました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は1,744,164千円(前期比28.2%増)となりました。 なお、2024年5月に策定した中期経営計画では、下記の数値を主要な目標として掲げており、当該中期経営計画の2年目である当連結会計年度との比較は下記のとおりであります。 2026年3月期   2027年3月期目標 売上高 (千円)   12,283,305   15,000,000 営業利益 (千円)   2,766,795   3,000,000 営業利益率   (%)   22.5   20.0 配当性向  (%)   48.7   40~60 ROE (%)   23.2   20以上 b. 財政状態 当連結会計年度末における総資産は、12,853,173千円となり、前連結会計年度に比べ1,591,564千円増加しました。 流動資産は、11,060,596千円となり、前連結会計年度に比べ1,055,705千円増加しました。これは、現金及び預金が407,101千円、立替金が1,056,634千円増加した一方、貸倒引当金が721,510千円増加したことなどによります。 固定資産は、1,792,577千円となり、前連結会計年度に比べ535,858千円増加しました。これは、有形固定資産が46,385千円、無形固定資産が401,293千円、投資その他の資産が88,179千円増加したことなどによります。 当連結会計年度末における負債合計は、4,717,746千円となり、前連結会計年度に比べ426,240千円増加しました。 流動負債は、4,505,955千円となり、前連結会計年度に比べ397,398千円増加しました。これは、買掛金が97,889千円、前受収益が102,158千円、未払法人税等が67,808千円、保証履行引当金が41,830千円増加したことなどによります。 固定負債は、211,791千円となり、前連結会計年度に比べ28,842千円増加しました。これは、資産除去債務が12,584千円、繰延税金負債が11,650千円、その他の固定負債が4,608千円増加したことなどによります。 当連結会計年度末における純資産合計は、8,135,426千円となり、前連結会計年度に比べ1,165,323千円増加しました。これは、配当の支払により671,192千円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益1,744,164千円を計上したことにより、利益剰余金が同額増加したことなどによります。 c. 経営成績に重要な影響を与える要因 保証事業については、大和リビング株式会社が管理している物件を対象とした保証サービスに係る保有契約者数は、ソリューションサービスからの移行により増加傾向にあります。また、家賃債務保証を取り巻く環境は、保証会社の利用が定着し、保証会社利用割合は増加傾向にあるものと考えております。このような環境のもと、新規の業務委託先の開拓により、保証サービスの拡販に注力すると共に、既存の大手パートナー企業との協業による家賃債務保証商品の開発にも力を入れていく方針であります。 また、介護費用保証及び医療費用保証については、自社による販売推進に加え、パートナー企業との協業を通じてマーケットの開拓に努め、新たな分野の保証サービスとして家賃債務保証に並ぶ主力商品となるよう、引き続き拡販に努めてまいります。 さらに、販売面において拡販を進める一方で、代位弁済した債権の回収力の安定化により、代位弁済額の圧縮及び求償債権の正常化に継続して取り組んでまいります。 ソリューション事業については、保証関連業務の受託サービスを個別又は一括で提供することで、新たな収益の柱とすべく積極的な営業活動に努めるほか、Doc-onサービス及び保険デスクサービスについても、引き続き拡販に取り組んでまいります。 ITサービス事業は、2026年1月に子会社化したキャロルシステム株式会社が展開しております。キャロルシステム株式会社のIT技術を当社のサービスと融合させることにより、新規案件の獲得、業務のさらなる効率化を図ることで、収益の拡大を図ってまいります。 中長期的展望としまして、家賃債務保証ビジネスはいずれ成熟化し、競争は激しくなっていくものと考えております。そのため、当社グループは総合保証サービス会社として、家賃債務保証で培ったノウハウを活かし、他の分野における保証サービスの開発・販売、業務上の課題を解決する専門的な業務支援サービスであるソリューションサービスの提案を積極的に行うことで、収益の拡大を目指して取り組んでまいります。 これらの方針を事業計画として明示し実行するために、2024年5月に中期経営計画を策定し開示いたしております。また、当該中期経営計画において、当社グループの重要な指標として、売上高、営業利益、営業利益率、配当性向、ROEについて、目標値を定めております。本目標値を達成し、企業価値を継続的に向上させるため、中期経営計画に掲げた事業展開の基本方針のもと、保証事業及びソリューション事業における以下の重点戦略を推進してまいります。 (中期経営計画の各重点戦略の骨子) ・賃貸不動産分野 … 多様なニーズへの対応力を強化し、利用率アップを図る ・医療及び介護分野 … 新規開拓及び営業力強化投資を行い、成長ステージへと高める ・養育費保証分野 … 地方自治体の保証制度設計を支援する ・新商品及び事業開発 … 社会情勢の変化を捉え、新たな保証の創造に挑む なお、中期経営計画は、当社ウェブサイトよりご覧いただくことができます。 (当社ウェブサイト)https://www.entrust-inc.jp/ ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローは、営業活動による資金の増加が1,690,380千円、投資活動による資金の減少が550,517千円、財務活動による資金の減少が732,761千円となりました。 営業活動による資金の増加の主な増加要因は、税金等調整前当期純利益2,826,547千円、貸倒引当金の増加額721,510千円、保証履行引当金の増加額41,830千円などであります。一方、主な減少要因は、立替金の増加額1,056,634千円、法人税等の支払額1,024,138千円などであります。 投資活動による資金の減少の主な減少要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出148,147千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出461,480千円などであります。一方、主な増加要因は、投資有価証券の売却による収入57,280千円などであります。 財務活動による資金の減少は、当社グループは、業績と連動した安定的な配当を継続することを方針としており、これに基づいた配当金の支払額670,992千円があったこと、並びに長期借入金の返済による支出66,236千円があったことなどによります。 なお、当社グループは、保証事業において代位弁済を行うため、一定の立替金が発生します。保証事業を安定的に運営するうえで、立替資金の確保は重要な要素でありますが、当該立替資金については、自己資金で賄われております。 また、当連結会計年度において実施いたしました設備投資の総額は、136,077千円となり、その他の経費も含め自己資金で行っております。 今後の資本的支出の予定に関しましては、「第3 設備の状況」の「3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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