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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ジーデップ・アドバンス

GDEP ADVANCE, Inc.5885 · Standard · 卸売業

AI・ビジュアライゼーションに特化したシステム構築。研究者向けサーバー提供で存在感。

概要

ジーデップ・アドバンスは、AI(人工知能)やビジュアライゼーション(可視化)分野に特化したシステムインテグレーターである。宮城県仙台市に本社を置き、2025年5月期の売上高は66億円、従業員31名。NVIDIA、Intel、AMDのパートナーとして、Deeplearning BOXなどの独自ワークステーションを開発・販売し、システム構築から保守運用までをワンストップで提供する。単一セグメント「システムインキュベーション事業」で構成される。

システムインキュベーション事業の単一セグメント

当社は「システムインキュベーション事業」の単一セグメントで構成される。この事業は、AIやビジュアライゼーション、ビッグデータを扱う研究者・開発者に対し、最先端テクノロジーを用いたハードウェアの企画・設計から構築・運用支援までを一貫して提供する。サービスは「DXサービス」と「Service & Support」の2つに分かれ、前者はヒアリングから環境設定まで、後者は保守やアップデートを含む運用支援を担う。2025年5月期の売上高のうち、DXサービスが6,154百万円、Service & Supportが476百万円を占めた。

NVIDIA・Intel・AMDとのパートナーシップ

当社はNVIDIA社、Intel社、AMD社の3社からグローバルパートナーに認定されている。このパートナーシップにより、各社が主催するトレーニングへの参加、最新技術情報の早期取得、共同プロモーションや販促支援金の受領、特価での仕入れ、顧客紹介といったメリットを得ている。これらの連携が、当社のソリューション提案力を支える基盤となっている。なお、商材は各社の国内代理店から購入するスキームで調達される。

ストックビジネスへのシフトと正のスパイラル

当社はフロービジネス(DXサービスの販売)に加え、ストックビジネスとして「Service & Support」と「サブスクリプションサービス」を展開する。導入支援後に保守・更新サービスを提供することで顧客満足度を高め、次の案件創出につなげる「正のスパイラル」をビジネスモデルの中核に据える。2025年5月期のService & Supportの売上高比率は7.2%と低いが、安定的な収益源として拡大を目指している。ストックビジネスの拡充は中期経営計画の重点課題とされている。

宮城県仙台市に本社を置く小規模組織

本社は宮城県仙台市青葉区に所在する。従業員数は31名と小規模ながら、AI関連需要の拡大を背景に成長を続けている。2025年5月期の売上高は66億円(前期比50.0%増)、営業利益は8億3,990万円(同26.7%増)と大幅な増収増益を達成。資産合計は46億円、自己資本比率は約61.9%と財務基盤も堅調である。東京営業所を文京区本郷に設置し、首都圏の顧客にも対応している。

業界の中での役割はAI・ビジュアライゼーション分野に特化したシステムインテグレーター。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
69億円
営業利益
11億円
営業利益率
15.9%
純利益
8億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/5
事業売上構成比利益利益率
DXサービス64億円91.4%
Service & Support6億円8.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01AI・研究開発市場主力

AIやディープラーニングを研究・開発する顧客を対象に、学習用ワークステーションや推論用エッジ端末、大規模学習用サーバーを提供する。最新の技術を組み合わせたオリジナルモデルを設計・構築し、研究開発のスピードアップを支援する。

主な製品・サービス3
DeeplearningBOXシリーズ
AIのディープラーニング学習に特化したワークステーション。すぐに使えるターンキーシステムとして提供される。
InferenceBOX
AIの推論(予測・推理)に特化したエッジ端末。学習済みモデルを実運用に載せるための省電力・小型デバイス。
DGXシリーズ
NVIDIA社製の大規模AI学習用アプライアンスサーバー。大規模なモデル学習を高速に実行する。

02ビジュアライゼーション市場主力

CAD、CAE、コンピューターグラフィックス、デジタルサイネージ等を扱う顧客向けに、グラフィックワークステーションの組立・販売と、NVIDIA Omniverseの環境構築・ライセンス提供を行う。仮想空間での作業共有を支援する。

主な製品・サービス3
GWSシリーズ
CAD、CAE、CGに利用可能なグラフィックワークステーション。当社オリジナル製品。
ワークステーション
BOXX Technology社製のCAD、CAE、CG向けワークステーション。
Omniverse
NVIDIA社の仮想空間で作業と結果を共有できるサービス。ライセンス提供と環境構築をサポートする。

03その他DX市場準主力

高速大容量ストレージの組立・販売、広帯域ネットワーク機器の販売・設定、ソフトウェアの販売・設定など、その他のDX推進に必要なインフラを提供する。

主な製品・サービス2
高速大容量ストレージ
解析、高速計算、シミュレーションなど高い性能が要求される作業向けのストレージ。
広帯域ネットワーク機器
高速なデータ送受信を実現するネットワーク機器。販売・設定も行う。

04サブスクリプション市場準主力

オンプレミスに加え、クラウドやレンタル形式でソリューションを提供する。特に仮想化しないベアメタルクラウドは、AI・ビジュアライゼーション・HPC用途向けに高性能でセキュリティに優れる。

主な製品・サービス2
ベアメタルクラウド
仮想化せずに物理サーバーを独占利用できるクラウドサービス。性能劣化がなく、セキュリティも高い。
レンタルサーバー
物理サーバーをレンタル形式で提供するサービス。最新環境を定期・定額で利用できる。

05運用支援市場準主力

提供したハードウェア・ソフトウェアに対して、保守、サポート、アップデート、オプショナルサービスを提供する。研究開発の継続には安定稼働が重要であり、顧客は自社リソースを割かずに最新環境を維持できる。

主な製品・サービス2
保守サービス
ハードウェアの保証、サポート問い合わせ、メンテナンスパーツストック、オンサイト保守を提供する。
環境アップデート
継続的な開発環境のアップデートを行い、システムの性能向上と安定稼働を保証する。

製品と技術

Deeplearning BOX シリーズ:AI学習向けターンキーシステム

当社の代表的なオリジナル製品が「Deeplearning BOX」シリーズである。これは深層学習(ディープラーニング)の学習処理に特化したワークステーションで、電源を入れたらすぐに使用可能なターンキーシステムとして提供される。GPU、CPU、メモリ、ストレージを最適化し、フレームワークや独自ツールをプリインストール。研究者がインフラ構築に時間を割かず、本来の研究に専念できる環境を実現する。

InferenceBOX:エッジ向け推論端末

「InferenceBOX」は、AI学習で構築したモデルを用いて推論(予測・判断)を行うためのエッジ端末である。工場や店舗などの現場に設置し、リアルタイムで画像認識や異常検知などを実行する用途を想定。小型で省電力ながら、NVIDIAのGPUを搭載し高い演算性能を発揮する。当社のAIソリューションの中でも、運用フェーズでの需要に応える製品として位置づけられている。

GWS シリーズ:ビジュアライゼーション向けグラフィックワークステーション

「GWS シリーズ」は、CAD(コンピュータ支援設計)やCAE(コンピュータ支援エンジニアリング)、CG(コンピュータグラフィックス)制作向けのグラフィックワークステーションである。当社が設計・組立を行い、NVIDIAの業務用GPUを搭載。映像制作やデジタルサイネージの分野でも利用される。また、BOXX Technology社製のワークステーションも取り扱い、顧客の用途に応じて最適なハードウェアを提案する。

NVIDIA DGX シリーズとOmniverse:大規模AIから仮想空間まで

当社はNVIDIA社のアプライアンスサーバー「DGX シリーズ」の販売と環境構築も行う。DGXは大規模なAI学習に特化した高性能サーバーで、複数台を組み合わせたクラスター構成の導入実績を持つ。また、NVIDIAのサービス「Omniverse」のライセンス提供と環境構築も手掛ける。Omniverseは仮想空間上で3D作業やシミュレーションを共有するプラットフォームであり、ビジュアライゼーション分野の新たな需要に対応する。

ベアメタルクラウドとサブスクリプションサービス

当社は従来のオンプレミス販売に加え、レンタルやクラウド形式でのサブスクリプションサービスを提供する。特筆すべきは「ベアメタルクラウド」であり、仮想化を介さず物理サーバーを占有利用させる点にある。これにより、仮想化による性能劣化がなく、オンプレミスと同等の処理能力を維持する。AIやHPC(高性能計算)分野で求められる高い演算性能を、柔軟な課金モデルで利用できる点が強みである。

Service & Support:保守と環境アップデートの運用支援

「Service & Support」は、当社が提供するすべてのソリューションに対して、ハードウェア保守に加え、継続的な開発環境のアップデートを組み合わせた運用支援サービスである。具体的には、保証、サポート問い合わせ、オンサイト保守、パフォーマンスベンチマーク、環境アップデート、プライベートレクチャーなどを提供。顧客はシステム運用のリソースを割かず、常に最新で安定した環境を利用できる。研究開発を重視する顧客層のニーズに応えるサービスとして位置づけられる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

半導体商社で高収益、成長続く

ジーデップ・アドバンスは卸売業に分類され、半導体?電子デバイスの専門商社です。同業他社にはリョーサン菱洋ホールディングスや高千穂交易などがありますが、同社は独自の専門性と顧客ネットワークで差別化しています。売上高は2024年5月期の44億円から2025年には66億円、2026年には69億円と拡大傾向にあり、営業利益率も15.91%から12.12%へ一時低下したものの、2026年には15.94%と回復しています。半導体市場の需要拡大を背景に、自動車・産業機器向けに強みを持ち、高収益を維持しています。

強み

  • 営業利益率15%超を維持し、収益性が高い。
  • 半導体需要に支えられ、売上高が着実に増加している。
  • 半導体・電子デバイスの専門知識があり、顧客から信頼されている。
  • 自動車・産業機器メーカーを中心に強固な顧客を持つ。

課題

  • 半導体需要の変動が売上に影響を与える。
  • 大手商社との競争が激しく、シェア拡大が難しい。
  • 電子部品の在庫管理が重要で、不良在庫のリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がジーデップ・アドバンス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19996サトー商会190億円13.8倍
27472鳥羽洋行187億円14.1倍
33168MERF183億円10.9倍
43154メディアスホールディングス178億円18.9倍
57634星医療酸器175億円11.6倍
65885ジーデップ・アドバンス174億円22.3倍
79857英和170億円8.0倍
88030中央魚類168億円5.3倍
97490日新商事166億円4.0倍
108142トーホー157億円10.0倍
119986蔵王産業155億円18.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 13件

仙台市河原町で設立された1978年

1978年12月、仙台市河原町で創業。当初は情報通信機器の取扱いを中心としていたが、1991年4月に同市泉区へ移転し、1993年10月に情報通信機器の取扱いを本格化。同年12月には大学生協との取引を開始し、教育機関向けの販路を開拓した。この時期の活動が、後にAI・GPU分野へ進出する基盤となった。

Intel・NVIDIAとのパートナー関係構築(2006〜2008年)

2006年1月、Intel Corporationからパートナーに認定される。続いて2007年11月、GPGPU製品である「Tesla」の販売を開始。2008年2月にはNVIDIA社からもパートナー認定を受けた。これにより、当社はCPUとGPUの両方で世界トップクラスの半導体メーカーと直接連携できる立場を得る。このパートナーシップが、後のAI向けワークステーション開発を可能にした。

GPUコンピューティングへの特化と東京進出(2010〜2014年)

2010年3月、日本GPUコンピューティング有限責任事業組合(LLP)を設立し、GPU技術の普及に注力。2013年9月には東京都文京区本郷に東京営業所を開設し、首都圏での営業活動を強化。2014年4月には本社を仙台市青葉区に移転し、現在の体制に至る。これらの動きは、情報通信機器の販売からGPUコンピューティング特化への転換を示す。

深層学習向けワークステーション「Deeplearning BOX」発売(2015年)

2015年4月、深層学習(ディープラーニング)研究者向けの専用ワークステーション「Deeplearning BOX®」を発売開始。これはNVIDIAのGPUを搭載し、すぐに使えるターンキーシステムとして設計された。この製品が当社のオリジナル製品ラインの第一弾となり、AI分野におけるプレゼンスを高める起爆剤となった。

子会社設立と事業分割によるグループ体制(2016〜2020年)

2016年1月、株式会社GDEPアドバンスを子会社として設立。2020年4月には、情報通信関連の全事業を同子会社に分割した。これにより、グループ内での役割分担を明確化し、経営資源の集中と効率化を図った。以降、当社は持株会社的な位置づけとなるが、企業内容としては同一の事業を継続している。

生成AIブームで売上高が急拡大した2020年代

2021年5月期に売上高34億円(前期比約2.9倍)に急伸。以降、生成AIの実用化に伴うGPUサーバー需要の高まりを追い風に、2025年5月期には売上高66億円(前期比50.0%増)、営業利益8億3,990万円を達成。受注残高も12億円超と繁忙状態が続く。従業員数は31名と小規模ながら、1人当たり売上高は約2.1億円と高効率な経営を実現している。

年表13件を開く

1970年代

  • 1978年12月創業仙台市河原町で設立

1990年代

  • 1991年4月仙台市泉区へ移転
  • 1993年10月情報通信機器の取扱いを開始
  • 1993年12月大学生協との取引を開始

2000年代

  • 2006年1月Intel Corporation(以下「Intel社」という。)からパートナーに認定
  • 2007年11月GPGPU製品である「Tesla(注4)」の販売を開始
  • 2008年2月NVIDIA社からパートナーに認定

2010年代

  • 2010年3月創業日本GPUコンピューティング有限責任事業組合(以下「LLP」という。)を設立
  • 2013年9月東京都文京区本郷に東京営業所を開設
  • 2014年4月仙台本社を仙台市青葉区に移転
  • 2015年4月深層学習(ディープラーニング)研究者向け専用ワークステーション「Deeplearning Box®」を発売開始
  • 2016年1月株式会社GDEPアドバンス(以下「㈱GDEPアドバンス」という。)を設立

2020年代

  • 2020年4月㈱GDEPアドバンスに情報通信関連の全ての事業を分割

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/5期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    上位レイヤーソリューションへの移行

    従来のデスクサイドワークステーション中心のシステム構築に加え、複数台の高性能AIサーバーを組み合わせたシステム環境構築など、より高度なソリューションを提供することで、顧客ニーズの多様化に対応する。

  2. 02

    エコシステムの増強

    案件規模の大型化に対応するため、国内SIerとの水平・垂直分業体制を構築し、クラウドベンダーやデータセンターと提携する。さらに、NVIDIA社と関係の深いOEMベンダーやストレージ、ソフトウエアベンダーとの連携を強化する。

  3. 03

    事業ドメインの拡大

    GPUなどの計算リソース提供に加え、安定運用が可能な環境や性能を引き出すツール、運用支援など、AI活用の多様なニーズに対応するため事業領域を拡大する。

  4. 04

    収益構造の多様化とストック型ビジネスの拡大

    ハードウェア販売中心のフロー型収益から、導入後の運用・保守・最適化支援などのストック型収益の拡大を図る。「Service & Support」の提供拡大や、GPUリソースをハイブリッドで提供する「サブスクリプションサービス」を推進し、収益の安定性を高める。

  5. 05

    専門人材の確保・育成と組織能力の強化

    AIインフラ領域の高度専門人材の需要拡大に対応するため、多様な人材の積極採用やパートナー企業との連携による技術認定取得支援、社内研修体制の整備を進め、個々の専門性を組織的競争力へ転換する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で34人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は726万円で、3期前と比べて+3.4%平均年齢は43.8歳、平均勤続年数は2.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年5月70241.32.821
2024年5月53042.43.4213,333
2025年5月58541.23.0312,581
2026年5月72643.82.8343,235

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
東京本社 — 東京都中央区60百万円
仙台本店 — 仙台市青葉区8百万円
主な関係会社
  • 国内
    日本GPUコンピューティング有限責任事業組合
    埼玉県八潮市
    議決権34.2%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    津波数値計算用GPU計算装置の購入及び取付調整
    気象庁 · 2025-08-29
    688万円
  • 調達
    翻訳機能処理用サーバーの調達
    財務省 · 2021-12-17
    240万円
  • 調達
    タワー型パソコン等の購入
    財務省 · 2022-08-30
    217万円
  • 調達
    タワー型パソコンの購入等
    財務省 · 2023-12-06
    163万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は69億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.5%、利益が+37.5%。

売上高
+4.5%
69億円
営業利益
+37.5%
11億円
純利益
+60.0%
8億円
営業利益率
15.9%
前期比 +3.8%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高88億円69億円
営業利益13億円11億円
純利益8億円8億円
1株あたり配当¥48¥48

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

8期分

直近は2026年4Qで、売上は38億円、営業利益は5億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+46.2%、営業利益は+66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q7114.31
2024年2Q12216.71
2024年3Q14214.31
2024年4Q11218.21
2025年2Q40512.53
2025年4Q26311.52
2026年2Q31619.44
2026年4Q38513.24

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年5月期からの8期で、売上は17億円から69億円へ4.1倍に増えた。直近期の営業利益率は15.9%。売上は6期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年5月1700
2020年5月710
2021年5月3442
2022年5月3543
2023年5月3864
2024年5月447715.94
2025年5月668812.15
2026年5月69111215.98

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高69億円のうち、営業利益として残るのは11億円15.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の11.6%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.4%52億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.7%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.9%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
24.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.7pt
15.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.2pt
11.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+16.6pt
24.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
19.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年5月期は営業CFが−14億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−14億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は18億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年5月3039
2022年5月500514
2023年5月60−1619
2024年5月8−14730
2025年5月6−1−1533
2026年5月−140−1−1418

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年5月期の総資産は58億円。このうち返さなくてよい自己資本が35億円で、自己資本比率は60.9%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年5月51412.7
2020年5月117463.7
2021年5月1810854.8
2022年5月2112956.0
2023年5月27151255.8
2024年5月43241955.1
2025年5月46291861.8
2026年5月58352360.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳単体ベース
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
23億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中8位あたり、逆に低いのは配当利回り284社中255位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
24.7%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.9%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.5%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,160で、1年前と比べて+4.2%過去52週の値幅のなかでは60%の位置にある。

¥3,160-4.1%1ヶ月+14.4%1年+4.2%時価総額174億円
過去52週の値幅
安値¥2,400高値¥3,670

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.3倍
PER (会社予想)21.0倍
PBR4.91倍
配当利回り1.52%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月21日に前日比6.99%高の3170円と上昇し、1ヶ月で15.31%上昇した。25日移動平均線(2843.6円)を約11.5%上回り、75日線(2881.63円)や200日線(2849.15円)も突破した。52週高値3670円にはまだ約13.6%の距離があるが、52週安値2400円からは32%高い。7月15日には24.8万株の大量売りで2930円まで下落したが、その後は上昇トレンドに復帰した。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERが21.36倍と業界平均の17.94倍を上回り、予想PERも20.1倍と依然高めです。PBRは4.7倍で平均1.24倍を大きく上回り、バリュエーションは割高感があります。一方、ROEは20.49%と高く収益性は良好ですが、配当利回りは1.59%と平均2.97%を下回り、株主還元は控えめです。成長性を考慮しても現在の評価は割高で、特にPBRの乖離が顕著です。割高だが、高いROEが一定の正当性を与えている面もあります。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.3倍17.9倍
PER (予想)21.0倍
PBR4.91倍1.24倍
ROE24.7%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市況のサイクルと、先端材料への需要拡大が論点。強気派は、AIや5G関連の半導体需要増加で材料の需要が拡大し、売上高が過去数年で大幅に伸びている点を評価する。PERが21倍、PBR4.6倍と相応の評価だが、ROE20%超の収益性を鑑みると許容範囲とみる。弱気派は、直近期の売上高成長率の鈍化(66億→69億)や、営業利益率の変動、半導体市場の過剰在庫調整の影響を懸念する。専門商社としてニッチだが、市場規模が限定的との見方もある。

プラスに働く材料7
  • 高収益

    ROE20.49%と資本効率が高く、株主価値向上に寄与

  • 成長持続

    売上高は2023年38億円から2026年69億円とほぼ倍増

  • 需要堅調

    半導体の先端化で高純度材料の需要は構造的に増加

  • 2026年5月期営業利益11億円、前期比37.5%増決算発表後影響

    売上69億円、営業利益11億円。前期比+3億円で増益率37.5%とモメンタム明確

  • 営業利益率が12.12%から15.94%へ改善通年影響

    2025/5期12.12%→2026/5期15.94%へ3.82pt改善。利益率改善が増益の主因

  • ROE20.49%と高い資本効率継続影響

    ROE20.49%と高く、PBR4.63倍でも収益力で裏付け。資本効率の良さが評価材料

  • 純利益が2期連続で増益決算発表後影響

    純利益は4億→5億→8億円に拡大。予想PER19.7倍とPERも低下

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化

    2026年5月期の売上高成長率は約4.5%と前年の50%増から急減速

  • 利益率変動

    営業利益率が12-16%の間で変動し、安定性に欠ける

  • 市場依存

    半導体市場の在庫調整が直撃し、業績が大きく左右される

  • 売上高の伸びが50%から4.5%に急減速通年影響

    2025/5期66億円(+50%)→2026/5期69億円(+4.5%)。成長減速でPER21倍が重荷

  • PBR4.63倍と資産比で割高通年影響

    時価総額161億円をPBR4.63で除すと純資産約35億円。資産価値を大幅に上回る

  • 外国人保有比率0.74%で需給細り継続影響

    外国人持ち株比率0.74%と極めて低く、外国人需要が皆無。売り時に下支え不在

  • 時価総額161億円と小型で流動性薄い不定影響

    時価総額161億円の小型株は流動性が乏しく、大口売り発生時の下振れリスクがある

次の決算で確かめる点
半導体市場動向
半導体製造装置の投資動向が材料需要を左右するため
売上高成長率
需要拡大が続くか、成長持続性を確認するため
営業利益率
専門商社としての収益力の安定性を測るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり48で、前期から+91.3%いまの株価に対する利回りは1.52%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥48
1株あたり
配当利回り
1.52%
いまの株価に対して
配当性向
30.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年5月2323.0
2026年5月4491.330.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥48

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ3,436人。区分でいちばん多いのは事業法人57.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.4%を占め、残る38.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
事業法人63.257.457.057.2
個人・その他36.833.335.534.2
金融機関1.74.34.1
証券会社4.22.42.9
外国法人3.30.61.5
外国人個人0.10.20.1
自己株式0.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社IAM55.14
02飯野 亜矢子5.50
03野村信託銀行株式会社(投信口)3.53
04上嶋 秀治1.92
05飯野 匡道1.92
06大本 敦1.11
07大橋 達夫1.00
08株式会社上商0.94
09小島 広0.68
10JPモルガン証券株式会社0.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-20
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.27%
    +0.09pt
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.18%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−98%、1株純資産は8期で−97%。直近期のROEは24.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年5月8,33022,20046.2
2020年5月9,770121,0538.6
2021年5月4920127.620.0
2022年5月5925026.120.0
2023年5月7931727.819.7
2024年5月8244722.131.920.4
2025年5月10052620.524.723.0
2026年5月14564124.720.730.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/5期の役員報酬は総額69百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
飯野匡道代表取締役社長CEO 執行役員613,137,600
大橋達夫取締役CFO 執行役員 経営管理本部長4755,200
栗原さやか取締役48
上山亨取締役48
山縣邦雄常勤監査役66
星伸之監査役51
深澤俊博監査役42
木村克巳執行役員 ソリューションビジネスユニット ビジネス開発部長
藤波雅人執行役員 ソリューションビジネスユニット ソリューション営業部長
小島広執行役員 ソリューションビジネスユニット ソリューション営業推進部長
毛利彩執行役員 経営管理本部 人材企画部長

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3545418
社外監査役310103
社外取締役3552

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,796字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は「Advance with you 世界を前進させよう」をミッションに掲げ、「システムインキュベーション事業」を展開しております。 当社のシステムインキュベーション事業とは、主にAI(注1)やビジュアライゼーション(注2)、その他ビッグデータ(注3)を取扱う市場における研究者や開発者のシステム環境上の課題に対して、最先端テクノロジーを用いたサーバー機等のハードウエアの提供といった当社オリジナルソリューションを提供することにより、今までとは違ったアプローチで研究や開発のスピードアップを支援するサービスとなります。 具体的には、当社が認定とトレーニングを受けているグローバルプロセッサメーカー(注4)の最新のテクノロジーと、提携しているグローバルベンダー(注5)の製品を顧客の課題に合わせて適宜組み合わせ、ハードウエア等の企画・設計から構築・運用支援までのサービスをワンストップで提供いたします。企画・設計のフェーズでは顧客の課題をヒアリングし、最新のテクノロジーを組み合わせたオリジナルモデルの設計と提案を行い、そして構築のフェーズでは提案したハードウエアの提供に加えて、ハードウエアを効果的かつ効率的に動作させる環境の構築を行っています。更に運用支援フェーズでは、ハードウエアの保守・メンテナンスに加えて、継続的な開発環境のアップデートサービスを提供しシステムの性能向上を図ります。 また、顧客の課題を解決する際に生み出された解決方法(ハードウエアやソフトウエア、その組み合わせ)をセミオーダー化して他の同様の課題を持っている顧客へソリューションサービスとして提供しております。 当社のソリューション提供のフロー (1)当社のサービスの特徴について 当社の事業は「システムインキュベーション事業」の単一セグメントでありますが、「DXサービス」及び「Service & Support」の2つのサービスを提供しております。 「DXサービス」は顧客課題のヒアリングから環境設定までを対象としており、主なサービス内容としては顧客の課題解決に適したハードウエア及びソフトウエアの提供と、ハードウエアを効果的かつ効率的に動作させる環境の構築であります。ハードウエアの提供形態についてはオンプレミス(注6)のみならずクラウドやレンタルといった形態で提供するサブスクリプション(注7)サービスを提供しており、多様な顧客ニーズに柔軟に対応することが可能であります。 「Service & Support」は提供したソリューションの運用支援を対象としており、当社の「DXサービス」を提供した顧客に対して、常に最新で安定したシステムをご利用いただくためにハードウエアの保守と、継続的な開発環境のアップデートを組み合わせた運用支援を提供しております。当社の顧客は研究開発を行っている顧客が多く、その後の安定稼働は重要な顧客ニーズとなっており、そのニーズに沿ったソリューションとして、この「Service & Support」を提供しております。 サービス区分   主なサービス内容 ① DXサービス   AI・ビジュアライズソリューションサービス その他DXソリューションサービス サブスクリプションサービス ② Service & Support   ハードウエアの保守 継続的な開発環境のアップデート ① DXサービス DXサービスとして「a.AI・ビジュアライズソリューションサービス」と、「b.その他DXソリューションサービス」を提供しております。加えて、ソリューションの提供方法もクラウドやレンタルでの導入を可能にする「c.サブスクリプションサービス」も提供しております。 a.AI・ビジュアライズソリューションサービス AIサービスを開発・運用するための製品やサービスの提供である「AIソリューションサービス」と、映像や画像を用いるコンピュータ処理を行うための製品やサービスである「ビジュアライズソリューションサービス」の2つで構成されています。 AIソリューションサービス AIソリューションサービスは、AIサービスを開発・運用する顧客を対象としています。 AIの開発ではDeeplearning(注8)という手法が一般的に用いられており、当社ではDeeplearningを用いたAIの開発や運用に適した仕様のハードウエアと、Deeplearningで使用するソフトウエア(フレームワーク)、そのフレームワークを使いやすく設定したオリジナルのツールを組み合わせたターンキーシステム(電源を入れたらすぐに使えるシステム)を開発・組立・販売しています。 AIソリューションサービスの主なモデルは以下のとおりです。 分類   モデル名   概要 当社オリジナル製品   DeeplearningBOXシリーズ   主にAI(Deeplearning)の学習(注9)を行うためのワークステーション(注10) 当社オリジナル製品   InferenceBOX   主にAI(Deeplearning)の推論(注11)を行うためのエッジ端末(注12) NVIDIA社製品   DGXシリーズ   主に大規模なAI(Deeplearning)の学習を行うためのアプライアンスサーバー(注13) ビジュアライズソリューションサービス ビジュアライズソリューションサービスは、映像や画像を用いるコンピュータ処理を行う顧客を対象としています。CAD(注14)やCAE(注15)、コンピューターグラフィックスの制作やデジタルサイネージ(注16)で利用するグラフィックワークステーションの組立・販売や、当該事業を行っている顧客に対して、仮想空間上で作業を行い、結果を共有できるNVIDIA社のサービスOmniverse(注17)の環境構築とライセンス提供を行っています。 ビジュアライズソリューションサービスの主なモデルは以下のとおりです。 分類   モデル名   概要 当社オリジナル製品   GWSシリーズ   CAD、CAE、CGに利用可能なグラフィックワークステーション BOXX Technology社製品   ワークステーション   CAD、CAE、CGに利用可能なグラフィックワークステーション NVIDIA社製品   Omniverse   仮想空間で作業と結果を共有できるサービスライセンスの提供とその環境構築 b.その他DXソリューションサービス その他DXソリューションサービスは、データを大量に保管しておくための記憶装置(高速大容量ストレージ(注18))の組立・販売や、高速にデータを送受信するための広帯域ネットワーク(注19)機器の販売・設定、ハードウエアの利便性を高めるためのソフトウエアの販売・設定、及びそれらを組み合わせたシステムの設計や構築となります。 c.サブスクリプションサービス 当社のソリューションサービスはユーザーが資産として購入し、自社内で利用するオンプレミスによる提供の他に、レンタルやクラウドなどの「サブスクリプションサービス」として提供しております。 当社のクラウドサービスの特徴は仮想化(注20)しないベアメタルクラウド(注21)であるという点です。従来の仮想化を基盤としたハイパーバイザー(注22)型のクラウドサービスは、低コストやスケーラビリティ(注23)などのメリットがある反面、物理環境の性能劣化が避けられません。一方当社のベアメタルクラウドは、その利用用途がAI、ビジュアライゼーション、HPC(注24)などの分野であることを想定し、従来のクラウドサービスにおける予算内でのフレキシブルな利用などのメリットをある程度享受しつつ、1ユーザー占有のベアメタルを仮想化されていない状態で提供することで、物理環境の性能劣化がなく、オンプレミスと同等の性能を実現することを主眼としています。更に、ベアメタルクラウドでは1ユーザーが1台の機器を占有することができるためセキュリティ面でも大きなメリットがあります。 また、顧客のご要望に応じてクラウドではなく、レンタル形式で物理サーバーを提供するサービスも行っています。半導体の技術革新は猛烈なスピードで進化しており、18カ月から24カ月で新しいアーキテクチャ(注25)に置き換わります。当社の顧客は先端の研究開発を行っているユーザーが多く、常に最新の開発環境を利用して研究開発のスピードをあげることが重要なニーズとなっており、これに対応するため定額及び定期で当社の扱う先進的な技術を用いたソリューションを利用できるサブスクリプションサービスを提供しております。 ② Service & Support Service & Supportは、当社が提供する全てのソリューション(ハードウエア、ソフトウエア、構築ノウハウ)に対してハードウエアの保守だけではなく継続的な環境のアップデートを通して、常に最新で安定したシステムとして利用いただくためのオプショナル運用支援サービスです。 具体的には、ハードウエアの保証の他、サポート問い合わせ、メンテナンスパーツストック、オンサイト保守(出張保守)、パフォーマンスベンチマーク(注26)、利用環境アップデート、プライベートレクチャーの提供を行っております。これにより顧客はシステム環境の保守・運用に顧客自身のリソースを割くこと無く、常に最新で安定した状態で稼働できるシステムを利用可能であり、本来の業務に専念していただくことが可能となります。 当社の顧客は研究開発を行っている顧客が多く、システムの安定稼働とダウンタイム(注27)の短縮は重要な顧客ニーズとなっています。これらのニーズに沿ったソリューションとして、この「Service & Support」を提供しております。 (2)当社のビジネスモデルについて 当社の「①DXサービス」のうち、「a.AI・ビジュアライズソリューションサービス」及び「b.その他DXソリューションサービス」はフロービジネスであり、「①DXサービス」のうち「c.サブスクリプションサービス」及び「②Service & Support」はストックビジネスであります。 「a.AI・ビジュアライズソリューションサービス」及び「b.その他DXソリューションサービス」を提供している顧客に対して、「②Service & Support」を併せて提供することにより、フロー売上に加えてストック型の売上を計上しております。 (3)当社の事業の特徴について ① パートナーシップ 当社は半導体のグローバルコンピューティングカンパニーであるNVIDIA社、Intel社、AMD社からパートナー認定を受けております。 パートナー認定を受けることにより、以下のメリットがあります。 ・各グローバルコンピューティングカンパニーが主催するトレーニングを受講することができるため、最新の技術情報をいち早く取得することが可能となり、それに基づいた企画・設計のご提案を行うことができるようになります。 ・各グローバルコンピューティングカンパニーとの共同プロモーションやそれに伴う販促支援金、セールスリベートを受けることができます。 ・認定パートナーのみに適用される特価で仕入を行うことができます。 ・各グローバルコンピューティングカンパニーから顧客の紹介を受けることができます。 ・各グローバルコンピューティングカンパニーのホームページ等に認定パートナーとして当社社名が掲載されることで、集客等の効果を得ることができます。 なお、商材については各グローバルコンピューティングカンパニーの国内代理店から購入するスキームとなっております。 ② ストックビジネス化による正のスパイラル創出 導入支援のみならず、「Service & Support」を通じた運用支援を行うことにより、当社のサービスを顧客に享受頂き、それが満足度の向上となり、次のフロービジネス(DXサービス)の案件創出へとつながります。そして更に新たな「Service & Support」へつながるという、“正のスパイラル”が当社の価値となっております。 ③ 幅広いレイヤーに対応するソリューションラインナップ 当社では顧客のニーズに沿ったソリューションを提供すべく、プロジェクトの進行に応じたソリューションを提供しております。例えば研究開発の初期段階で個人で使用するためのワークステーションであったり、部署やチームといった複数人で使用するためのAI開発用サーバーなど、顧客のプロジェクト進行に応じたソリューションを提供しております。 用語解説 本項「3 事業の内容」等において使用しております用語の定義について以下に記します。 用語   用語の定義 (注1) AI   Artificial Intelligenceの略で、学習・推論・認識・判断などの人間の知能的な振る舞いを行うコンピューターシステムのこと (注2) ビジュアライゼーション/ビジュアライズ   XRやメタバースも含め視覚化・可視化のための技術の総称のこと (注3) ビッグデータ   従来のデータベース管理ツールやデータ処理アプリケーションでは記録や保管、解析が困難な大規模かつ複雑なデータの集合のこと (注4) グローバルプロセッサメーカー   NVIDIA社、Intel社、AMD社などの、グローバルに展開している大手の半導体のカンパニーのこと (注5) グローバルベンダー   世界各国のハードウエア・ソフトウエアベンダーのこと (注6) オンプレミス   コンピューターシステムを利用者側で保有・運用すること (注7) サブスクリプション   一定期間利用できるサービスに対して、定期的な対価を支払う仕組みのこと (注8) Deeplearning   深層学習とも呼ばれる、人間の脳神経系のニューロンを数理モデル化したAIの手法の一つ (注9) 学習   沢山のデータを与え法則性を見出しAIモデルを構築する作業のこと (注10) ワークステーション   計算用や描画用など利用用途に特化した性能を持つ一般的なパソコンよりも高性能なコンピュータ (注11) 推論   AI学習で構築したAIモデルを利用し予測や推理を行う作業のこと (注12) エッジ端末   IoTで使用される末端の機器のこと IoTとは、あらゆるものをインターネットに接続して互いに連動しあうシステムのこと (注13) アプライアンスサーバー   特定の用途・役割を担うことに特化したサーバーのこと (注14) CAD   Computer Aided Designの略で、コンピュータを用いて設計や製図を行うこと (注15) CAE   Computer Aided Engineeringの略で、コンピュータを用いて工業製品の設計やデザインを行うこと (注16) デジタルサイネージ   大型の液晶パネルなど電子表示装置を使った広告や広告装置のこと (注17) Omniverse   Omniverseはビジネスメタバースとも呼ばれており、設計や計算、そしてデザインなどのクリエイティブな仕事を仮想空間上に複数の人が集まり同時に作業行い、結果を共有できるサービスのこと。2022年から提供が開始され現在様々な利用用途について概念実証作業が始まっている段階 (注18) 高速大容量ストレージ   解析、高速計算、シミュレーションなど高いマシンスペックが要求される作業に利用されるストレージのこと (注19) 広帯域ネットワーク   通信回線が高速なサービスのこと (注20) 仮想化   ハードウエアの物理資源を擬似的に分割する技術のこと (注21) ベアメタルクラウド   仮想化せずに物理サーバーをクラウド上で使用する仕組みのこと (注22)  ハイパーバイザー   1台の物理コンピュータを論理的に分割し複数のコンピュータとして稼働させるための基本ソフトウエアのこと (注23) スケーラビリティ   システムの規模の変化に柔軟に対応できる度合いのこと (注24) HPC   High Performance Computer 又は High Performance Computing の略で、一般にスーパーコンピュータ又はスパコンと呼ばれる超高速演算用コンピュータによる計算処理環境(計算処理技術)のこと (注25) アーキテクチャ   コンピューターシステムの設計方法、設計思想、構築されたシステムの構造などのこと (注26) パフォーマンスベンチマーク   コンピュータやシステムの性能がどのくらいかを測る作業のこと (注27) ダウンタイム   機器やサービスが止まっている時間のこと 本項「3 事業の内容」等において記載しているグローバルプロセッサメーカー別のパートナーシップ制度の内容としては、以下のとおりであります。 NVIDIA社 事業内容であるパートナータイプと製品を取扱える能力であるコンピテンシーの組み合わせとなり、その組み合わせに対して「Specialization」「Elite」「Preferred」「Registered」の4つのパートナーレベルが設定されています。 パートナーレベルの認定条件は販売実績やトレーニングの受講単位に応じて認定され、当社は一つの組み合わせで「Specialization」、3つの組み合わせで「Elite」、3つの組み合わせで「Preferred」と、計7つの認定を受けております。なお従来LLPがNVIDIA社から認定を受けていたパートナーにつきましては当社が引き継ぐこととなりました。 Intel社 Intel Partner Alliance Programに参加登録した企業を対象に、販売実績やトレーニングの受講単位に応じて「チタン」「ゴールド」「メンバー」の3つのパートナーレベルが設定されています。当社は「ゴールド」の認定を受けております。 AMD社 AMDパートナープログラム参加の企業を対象に、販売実績や活動状況に応じて「ExecutiveElite」「Elite」「Select」の3つのパートナーレベルが設定されています。当社は「Elite」の認定を受けております。 [事業系統図] 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 ※1 日本GPUコンピューティング有限責任事業組合を指します。当組合はNVIDIA社の認定パートナーであり、NVIDIA社からリベートを受取り、各組合員に配賦しております。 ※2 当社は、主にグローバルプロセッサメーカーからパートナー認定を受けた国内代理店から、商材の一部の仕入を行っております。 ※3 組立作業の一部について外注を使用しております。
経営方針・対処すべき課題3,472字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (1)経営方針 当社では、ミッションとして「Advance with you 世界を前進させよう」を掲げ、研究者や開発者のシステム環境上の課題に対して当社オリジナルソリューションを提供することにより、研究や開発を支援することを目的とする「システムインキュベーション事業」を展開しております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では市場における事業の優位性を確保し、持続的な成長を目指すことが重要であると認識していることから、中期経営計画策定にあたり重視している経営指標は「営業利益率」とし、10%以上の数値を目安としております。 (3)経営環境及び経営戦略等 当社事業はサービスごとにAIやビジュアライゼーション、デジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」という。)といった分野を含むIT市場に属しており、国内企業におけるIT関連分野への設備投資意欲は引き続き底堅く推移しており、生産性向上や競争力強化、省人化を目的としたデジタル化投資は拡大いたしました。特に生成AIの実用化及び業務への活用が進展していることを背景に、高性能GPUサーバーやこれらを中核とするAIインフラ構築への需要は引き続き堅調に推移しております。また、ロボティクスや自律制御等の分野において活用が期待されるフィジカルAIに関連した研究開発や実証環境整備に向けた需要も発生しております。 一方でAI等の技術革新は猛烈なスピードで行われており、また、生成AIに関する設備投資需要拡大に伴い1案件の規模が大型化しております。市場の成長に伴い企業を成長させるためには、技術革新及び規模の大型化への適時な対応が必要と認識しております。 このような市場環境のもと、当社は複数のグローバルコンピューティングカンパニーからパートナー認定を受けた高い技術力や、またグローバルベンダーからの製品調達と情報共有ネットワークといった当社の強みを生かし、下記の成長戦略を拡大させることで、更なる収益力の向上を図ってまいります。 ① 上位レイヤーソリューションへの移行と環境整備 生成AIやロボティクス関連の設備投資が拡大することに伴い、顧客のニーズがデスクサイドのワークステーションを中心としたシステム環境構築に加えて、高性能なAIサーバーを複数台組み合わせたシステム環境構築といったニーズも発生しております。そのため、顧客ニーズに沿ったソリューションを提供していくためにも、従来のソリューションラインナップに加えて、より上位レイヤーのソリューションを提供することにより、顧客ニーズを満たしていく方針であります。 ② エコシステムの増強 案件規模の大型化に対応するためには多方面でのエコシステム構築が重要と認識しております。そのため、大規模案件での水平分業、垂直分業を行える体制づくりを国内SIerと進めております。またクラウドベンダーやデータセンターと提携することにより、オンプレミスとクラウドのハイブリッドな使い方を企画しております。 さらに、従来から取り組んでおりますグローバルベンダーとの連携を進めてまいります。従来のグローバルパートナーに加えて、NVIDIA社と関係が深いOEMベンダーやストレージベンダー、ソフトウエアベンダーとの連携を構築してまいります。 ③ 事業ドメインの拡大 AIの実用化が進んでいる中で顧客ニーズも多様化しており、単なるシステム環境の提供のみならず、GPUを始めとする計算リソースの提供だけではなく、その安定運用が可能な環境や、計算リソースの性能を引き出すためのツールや運用支援の提供といった多様なニーズが発生しており、そうしたニーズに対応するために事業ドメインを拡大してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① AIインフラ需要の深化への対応 当社の属する市場においては、生成AIの実用化段階を経て、推論特化型AIモデルの大規模展開および自律型AIエージェントの企業実装が急速に進んでおります。これに伴い、AIワークロードの多様化・複雑化が進み、単なるGPUサーバーの提供にとどまらず、ネットワーキング・ストレージ・冷却インフラを含めたAIクラスタ全体の最適設計・構築支援への需要が高まっております。また、NVIDIA社をはじめとするグローバルコンピューティングカンパニーの製品世代交代サイクルが短縮化しており、最新アーキテクチャへの迅速な対応力が競合優位の源泉となっております。 当社は、複数のグローバルコンピューティングカンパニーからのパートナー認定を活かし、最新技術情報へのアクセスと豊富なソリューション提供実績を蓄積してまいりました。今後も、パートナーとの緊密な連携を深めるとともに、更なるエコシステムの構築を進めることにより、最新技術の適時な習得・実装体制を維持・強化するとともに、顧客のAI活用フェーズの深化に対応したソリューションを継続的に提供してまいります。 ② 収益構造の多様化とストック型ビジネスの拡大 当社の現在の収益はGPUサーバー等ハードウェアの販売を中心とするフロー型収益が主体であり、市場環境や顧客の投資タイミングに影響を受けやすい構造となっております。企業として継続的かつ安定的な成長を実現するためには、フロービジネスで構築した顧客基盤を活用し、導入後の運用・保守・最適化支援を通じたストック型収益の拡大が不可欠であると認識しております。 AIインフラシステムは、導入後においてもモデルの更新対応、パフォーマンスチューニング、障害対応、セキュリティ維持等の継続的な専門支援ニーズが発生することから「Service & Support」の提供を拡大していったり、顧客環境に適したGPUリソースをハイブリッドで提供したりすることを可能とする「サブスクリプションサービス」の提供拡大に加え、AIインフラの運用支援に特化したサービスの整備を推進してまいります。これにより、顧客との長期的なエンゲージメントを深めつつ、収益の安定性と予測可能性を高めてまいります。 ③ 専門人材の確保・育成と組織能力の強化 AIインフラ領域においては、GPUクラスタの設計・構築・最適化、ネットワーク・ファブリック設計、AIソフトウェアスタックの実装に精通したエンジニア人材の需要が国内外で急拡大しており、専門人材の確保競争は激化しております。当社の提供するソリューションの品質と競争力は、こうした高度専門人材の能力に直結することから、人材の確保・育成は事業成長の根幹をなす経営課題であると認識しております。 この課題に対応するため、多様なバックボーンを持つ人材の積極的な採用活動を推進するとともに、パートナー企業との連携による技術認定・資格取得支援、社内勉強会・研修体制の継続的な整備を通じて、個々の専門性を組織的な競争力へと転換する取り組みを推進してまいります。また、社員一人ひとりが経営理念・経営方針を深く理解し、チームとして顧客価値を最大化できる組織文化の醸成にも継続して取り組んでまいります。 ④ コーポレート・ガバナンスと内部管理体制の充実 当社は今後より一層の企業規模の拡大及び成長を見込んでおります。企業規模の拡大に応じた内部管理体制の構築を図るため、コーポレート・ガバナンスを重視し、リスクマネジメントの強化および内部統制の継続的な改善・強化を推進してまいります。 ⑤ ブランド認知と顧客基盤の拡大 当社はこれまで、自社WEBサイトの運営、学会・展示会への出展等を通じて顧客基盤を構築してまいりました。AIインフラ投資需要が製造業・金融・医療・公共セクター等の幅広い産業分野へ拡大する中、当社のサービス・技術力に関する認知度の更なる向上が成長加速の鍵であると認識しております。 今後は、費用対効果を見極めながら、インターネット・展示会に加えてマスメディア等を活用した認知度向上策を推進するとともに、技術的な知見の対外的な発信を通じて、AIインフラ領域における当社のプレゼンスおよびブランド価値の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク6,652字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきまして、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下のとおり記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅することを保証するものではありません。 (1)外部要因の業績への影響(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、主にAIやビジュアライゼーション、その他ビッグデータを取扱う市場における研究者や開発者のシステム環境上の課題に対して、最先端テクノロジーを用いた当社オリジナルソリューションを提供しており、顧客である企業や研究者の設備投資需要に大きく影響を受けます。また、過年度においては、2019年の消費税増税前の駆け込み需要や、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大初期における企業の設備投資需要の減退などが当社の業績に影響を及ぼしました。今後も当社ではコントロールができない外部要因が当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (2)市場の動向(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が属するAI市場を含むITインフラ市場については今後も世界的に成長していく市場と認識しております。しかしながらITインフラについては顧客の研究開発投資需要等に影響を受けます。そのため、経済情勢の変化に伴い顧客の事業環境が悪化した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 当社では日々の営業活動やパートナーミーティング、ITベンダーとのミーティングから得られた情報をもとに市場分析を行い、経営戦略に反映させております。 (3)技術革新への対応(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は主として最先端の研究を行っている顧客に対して導入支援、ハードウエアの提供、運用支援といったソリューションを提供しております。当該ソリューションについては全世界において技術革新が進んでおり、技術革新のスピードが極めて速いという特徴があります。当社では認定パートナーとしての立場を生かした技術革新情報へのキャッチアップやセミナーへの参加などにより、猛烈なスピードの技術革新に対応すべく努めており、その対応により当社の競争優位性がもたらされていると認識しております。 しかしながら、当社が急速な技術革新に十分な対応をすることができない場合には、当社の競争力が損なわれることになり、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (4)半導体の調達(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社ではソリューションを提供するために半導体の調達を行っています。顧客へ最適なソリューションを提供するためには十分な品質の半導体の必要数を安定的にタイムリーに入手することが必要なため、当社では複数の調達先の確保、在庫の確保などを行っています。 しかしながら、急激な価格上昇や供給先の問題により必要数を確保できないことが発生した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (5)在庫について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の主要取扱品に組み込まれている半導体は、需給がひっ迫する環境にあるため、顧客の希望する納期に間に合わない可能性があります。そのため顧客の希望する納期に応える観点から、短納期モデルを拡充するとともに一部の商品について在庫を保有する運用を行っております。現時点において、在庫保有商品の販売に支障は発生しておりません。 しかしながら、顧客ニーズや、景気動向の変化、競合他社の動向等によって、在庫保有商品の販売が不調となった場合、在庫が滞留し、在庫評価損の計上により当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)業績の季節変動性について(発生可能性:大、発生時期:毎年、影響度:小) 生成AI実用化が加速しており、1案件の規模が大型化しております。そのため大型案件がいつ売上計上となるかによって四半期の売上高等が大きく増減する、といった季節変動が発生する場合があります。 なお、2026年5月期の当社の売上高及び売上総利益の四半期会計期間ごとの推移は、以下のとおりとなります。 単位:千円   2026年5月期 第1四半期   2026年5月期 第2四半期   2026年5月期 第3四半期   2026年5月期 第4四半期 売上高   948,848   2,134,967   1,575,764   2,289,430 売上総利益   302,120   583,169   318,893   531,458 当該リスクへの対応策として、Service & Support及びサブスクリプションサービスといったリカーリングレベニューを増やすことにより収益の平準化を図るとともに、決算補足説明資料において四半期単位での売上見込を開示し、適切な情報提供に努めております。 (7)パートナーシップ戦略(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は「第1 企業の概況 3事業の内容(3)当社の事業の特徴について ①パートナーシップ」に記載のとおり複数のグローバルコンピューティングカンパニーからパートナー認定を受けております。認定パートナーとして迅速な技術革新への対応、複数メーカーの商品を組み合わせたDeepLearning BOXシリーズ等のオリジナルソリューションの提供など、認定パートナーの強みを生かしたソリューションの提供を行うことにより、当社の競争優位性がもたらされていると認識しております。特にGPUをはじめとするNVIDIA社製品の取扱高が多く、またNVIDIA社のパートナー認定制度NPN (NVIDIA Partner Network)において、当社が複数の分野でEliteレベルのパートナー認定を受けていることが、当社の競争優位性を高める要因となっていると認識しております。 当社はグローバルコンピューティングカンパニー各社より販売実績が評価されており、直ちにパートナー認定が取り消されるリスクは低いと判断しております。また万が一、パートナー認定が取り消された場合でも、他のパートナー認定を受けている会社から商材の仕入を行うことで、現在と同様の事業を継続することは可能ではあります。しかしながら、何らかの事情でパートナー認定が取り消された場合、またはグローバルコンピューティングカンパニーのパートナー制度の方針や戦略が変更になった場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (8)NVIDIA社製品への依存(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社のシステムインキュベーション事業は、NVIDIA社製品を中心とした製品販売及びサービス提供であります。2026年5月期における仕入高に対するNVIDIA社製品の占める割合は約7割となっており、NVIDIA社製品の仕入依存度が高くなっております。 こうした現状を踏まえ、Intel社やAMD社等の他のグローバルコンピューティングカンパニー製品の取扱いの拡大に努めておりますが、NVIDIA社製品の市場規模が減少するような場合や経営戦略に変更があるような場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)特定仕入先への依存(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社はNVIDIA社のGPU等の商材について、複数の仕入先を確保しており、取引ごとの発注先を選定する際には価格や納期などの合理的な判断基準で決定しておりますが、結果的に特定の仕入先からの仕入割合が5割を超えることがあります。 特定の仕入先上位とは良好な関係を構築しており、今後も安定的な取引が継続できるものと考えております。また複数の仕入先を確保していることから特定の仕入先との取引が何らかの事情で継続できなくなったとしても、代替仕入先を複数確保しており、調達先を分散させることで特定仕入先への依存のリスクを低減しております。 しかしながら、特定の仕入先との取引が何らかの事情により継続できなくなった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)為替変動(発生可能性:大、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、一部の国内仕入先と外貨建てで取引を行うとともに、顧客ニーズに対応すべく競争力のあるDXサービスを提供するため、ハードウエアのパーツの一部を海外調達しております。当社では販売価格への転嫁や複数の仕入ルート確保、実需ベースでの外貨調達を行うことにより、為替相場の変動に対応しております。 しかしながら、急激な為替変動が起きた場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (11)小規模組織であること(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は小規模な組織であり、内部管理や業務執行についても規模に応じた体制となっております。また当社の事業活動は、現在の経営陣や各部門で重要な役割を担う従業員に依存するところがあります。当社では、今後の業務拡大及び業務内容の多様化に対応するため、人員の補強及び内部管理体制や業務執行体制の一層の充実を図っていく方針であります。 しかしながら、これらの施策が適切に行われない場合、また現在の経営陣や各部門で重要な役割を担う従業員が退任又は退職した場合は、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (12)特定人物への依存(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社代表取締役CEOである飯野匡道は、創業以来当社の最高経営責任者として当社の経営方針及び事業戦略を決定するとともに、新規ビジネスの開拓及びビジネスモデルの構築から事業化に至るまでの過程において重要な役割を果たしております。当社は、権限の委譲や人材の育成、取締役会において役員の情報共有を図ることで、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めております。 しかしながら、何らかの理由により同氏の業務遂行が困難になった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (13)優秀な人材の確保(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の差別化の要因として、猛烈なスピードの技術革新への迅速な対応がありますが、それを可能にするには高い技術力や専門性を有する人材の確保と育成が必要であります。これに対応するため、様々な採用活動を通じて、優秀なスキルをもった人材の確保に加え、OJTを中心とした社内教育による能力向上を図っております。また当社はストック・オプション制度や従業員持株会を導入するなどし、役職員の士気や意欲を高めることにより、人材の確保を図っております。 しかしながら、人材確保が想定通りに進まず、優秀な人材が流出してしまった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (14)第三者による類似した商号との誤認について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の取引先である「GDEPソリューションズ㈱(以下、「同社」という。)」は、LLPの一員であり、GPUの販売会社として、当社と同時期にプロメテックグループ㈱により設立されました。現在、同社は一部当社製品の販売先でもありますが、同社は当社のグループ企業ではありません。当社と同社の商号は類似していることから、当社とLLPのホームページ上において、当社と同社は別会社である旨を表示し、当社と同社との関係について周知していることから、取引先が誤認して各ホームページから流入する可能性は低いと考えており、当社が表見責任等の法的責任を負う可能性は低いと判断しております。 しかしながら、同社による不祥事等が発生した場合、商号が類似していること等に起因し一般投資家等が同社を当社と誤認する可能性や当社への法的責任を問う声は否定できず、その場合、当社のレピュテーションの低下等により当社の株価等に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、同社による不祥事等が発生した場合、当社としては迅速にプレスリリース及びホームページに掲載するなどの対応を取ることにより、風評被害等の可能性を最小限に抑える方針であります。 (15)情報セキュリティ(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では顧客の情報や従業員の個人情報などを保持しております。当社では役職員に向けた情報セキュリティ研修を実施するとともにISO27001を取得し、社内からの情報漏洩防止や社外からの不正アクセス防止等の措置を講じております。 しかしながら、各サービスへの急激なアクセス増加に伴う負荷や自然災害等に起因するデータセンターへの電力供給の停止等、予測不可能な要因によってシステムが停止した場合や、コンピュータ・ウイルスやハッカーの侵入によりシステム障害が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (16)自然災害、感染症等(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、自然災害等からの早期復旧を目的として事業継続計画(BCP)を策定するとともに、拠点を仙台と東京の2箇所とすること、リモート環境での勤務体制の構築などの対応を行っております。 しかしながら、大規模災害や感染症、伝染病の流行等による不測の事態が発生した場合には、当社の事業活動が停滞し、業績及び事業計画に影響を及ぼす可能性があります。また、取引先からの商品供給不足や仕入価格の高騰、特定商品の欠品による機会損失が発生し、売上高及び利益が減少するなど、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (17)法的規制(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の業務については、「下請法」、「関税法」、「電気用品安全法」等の法的規制がありますが、当社の事業の継続を困難にさせるような法的規制は存在していないと認識しております。 しかしながら、今後法制度の改正により当社の事業分野に関連する何らかの規制がなされた場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (18)訴訟(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社ではこれまでに訴訟は発生しておりません。 しかしながら、将来において、当社の販売する商品の品質に関する何らかの瑕疵が顕在化し、顧客等にそれに付随した損害を与えるような場合や、当社の役職員の法令違反等の有無に関わらず、予期せぬクレームやトラブルが生じる可能性は否定できず、これらに起因する損害賠償を請求される又は訴訟を提起される可能性があります。これらの損害賠償額や訴訟内容、その進展及び結果により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (19)地政学リスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が販売する半導体は、近年経済安全保障上重要な製品と認識されておりますが、米中貿易摩擦、ロシアによるウクライナ侵攻、中国と台湾との間で武力衝突等の地政学リスクの顕在化により、各国が輸出管理規制、関税や制裁措置等を発動・強化した場合、当社は一部のパーツについて台湾から仕入を行っていることから、サプライチェーンの寸断や遅延が生じ、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は複数の仕入先を確保しており、調達先を分散させることでリスクを低減しております。しかしながら、これらの地域における地政学リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,987字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産合計は5,610,435千円となり、前事業年度末に比べて1,219,221千円増加いたしました。これは主として前渡金の支払等により現金及び預金が1,562,167千円減少したものの、商品が1,064,263千円、前渡金が1,597,254千円増加したことによるものです。 また、固定資産合計は183,031千円となり、前事業年度末に比べて34,343千円減少いたしました。これは主として有形固定資産の取得34,070千円、無形固定資産の取得10,820千円及び繰延税金資産が17,980千円増加したものの、固定資産の償却により84,108千円減少したことによるものです。 その結果、資産合計は5,793,467千円となり、前事業年度末に比べて1,184,878千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債合計は1,425,833千円となり、前事業年度末に比べて398,576千円増加いたしました。これは主として今後の需要に備えるための仕入が増加したことにより買掛金が195,846千円、課税所得の増加により未払法人税等が82,242千円、前受金が115,967千円増加したことによるものです。 また、固定負債合計は832,050千円となり、前事業年度末に比べて102,636千円増加いたしました。これは長期前受金が102,636千円増加したことによるものです。 その結果、負債合計は2,257,884千円となり、前事業年度末に比べて501,212千円増加いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は3,535,582千円となり、前事業年度末に比べて683,665千円増加いたしました。これは主として剰余金の配当により124,503千円減少したものの、当期純利益786,565千円を計上したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、個人消費の持ち直しやインバウンド需要の回復などを背景に、緩やかな回復基調が続きました。一方で、原材料価格の高止まり、為替相場の変動、地政学リスクの高止まりに加え、海外の金融政策動向や国際情勢の変化等の影響により、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。 このような経済環境の中、国内企業におけるIT関連分野への設備投資意欲は引き続き底堅く推移しており、生産性向上や競争力強化、省人化を目的としたデジタル化投資は拡大いたしました。特に生成AIの実用化及び業務への活用が進展していることを背景に、高性能GPUサーバーやこれらを中核とするAIインフラ構築への需要は引き続き堅調に推移しております。また、ロボティクスや自律制御等の分野において活用が期待されるフィジカルAIに関連した研究開発や実証環境整備に向けた需要も発生しております。 このような状況下で、当社はミッションである「Advance with you 世界を前進させよう」のもと、収益拡大に取り組んでまいりました。 この結果、当事業年度においては、生成AI関連の設備投資需要増を背景として、売上高6,949,010千円(前期比4.8%増)、営業利益1,117,410千円(同33.0%増)、経常利益1,170,748千円(同47.1%増)、当期純利益786,565千円(同46.5%増)となりました。 なお、当社はシステムインキュベーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,771,944千円となり、前事業年度末と比べ1,562,167千円の減少となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は1,449,582千円となりました(前事業年度は596,336千円の獲得)。これは主として、税引前当期純利益1,170,748千円及び減価償却費84,108千円の計上、仕入債務の増加194,634千円、その他の負債の増加247,475千円といった収入要因があった一方で、売上債権の増加110,596千円、棚卸資産の増加1,064,594千円、その他の資産の増加1,607,896千円、法人税等の支払332,659千円といった支出要因があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は43,496千円となりました(前事業年度は126,872千円の使用)。これは主として、有形固定資産20,733千円、無形固定資産19,550千円を取得したことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は108,971千円となりました(前事業年度は78,671千円の使用)。これは主として、新株予約権行使に伴う株式の発行による収入15,676千円があったものの、配当金の支払124,392千円があったことによるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当事業年度の受注実績は次のとおりであります。なお、当社はシステムインキュベーション事業の単一セグメントとしておりますが、受注実績をサービス区分ごとに示すと次のとおりであります。なお「DXサービス」のうちサブスクリプションサービス及び「Service & Support」は受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 サービス区分の名称   当事業年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) DXサービス   7,150,320   135.6   2,230,628   171.9 c.販売実績 当事業年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社はシステムインキュベーション事業の単一セグメントとしておりますが、販売実績をサービス区分ごとに示すと次のとおりであります。 サービス区分の名称   当事業年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) DXサービス   6,365,289   103.4 Service & Suppport   583,721   122.4 合計   6,949,010   104.8 (注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年6月1日  至 2025年5月31日)   当事業年度 (自 2025年6月1日  至 2026年5月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) CBC株式会社   1,462,983   22.1   30,561   0.4 学校法人片柳学園   1,734   0.0   989,465   14.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態及びキャッシュ・フローの分析 「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況及び③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 b.経営成績の状況の分析 (売上高) 売上高は生成AI関連の設備投資需要は引き続き堅調であったものの、トランプ関税の影響などにより一部の大型案件が苦戦するなどの背景から6,949,010千円となり、前事業年度と比べて318,079千円増加(前期比4.8%増)いたしました。 サービス別としては、「DXサービス」が6,365,289千円(同3.4%増)、「Service & Suppport」が583,721千円(同22.4%増)となりました。 「Service & Suppport」は前事業年度及び当事業年度の大型案件の影響により増収となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価はセールスミックスの変化により原価率が下がった影響により5,213,368千円となり、前事業年度と比べて79,989千円減少(前期比1.5%減)いたしました。また原価率は主としてセールスミックスの変化により75.0%となり、前事業年度と比べて4.8ポイント減少しております。 この結果、売上総利益は1,735,641千円となり、前事業年度と比べて398,069千円増加(前期比29.8%増)いたしました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は618,231千円となり、前事業年度と比べて120,568千円増加(前期比24.2%増)いたしました。これは主として減価償却費の増加、人員数の増加及び採用関連費用の発生によるものであります。この結果、営業利益は1,117,410千円となり、前事業年度と比べて277,500千円増加(前期比33.0%増)いたしました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は主として為替差益の計上により53,337千円となり、この結果、経常利益は1,170,748千円(前期比47.1%増)となりました。 (特別利益、特別損失、当期純利益) 特別利益及び特別損失の計上はありません。この結果、税引前当期純利益は1,170,748千円(前期比47.1%増)となりました。また、法人税等を384,182千円計上した結果、当期純利益は786,565千円(前期比46.5%増)となりました。 ③ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は安定的な成長を図るために付加価値の創出が経営上必要であると認識しており、営業利益率を重要な指標とし、目標として営業利益率10%を掲げております。2026年5月期においては営業利益率の実績が16.1%となり、目標を達成しております。 指標   2026年5月期(計画)   2026年5月期(実績) 営業利益率   12.8%   16.1% ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社の運転資金需要のうち主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。事業上必要な流動性については、自己資金で確保できていると考えておりますが、一時的な資金需要に対応するため、取引先の金融機関3社と当座貸越契約を締結しております。当座貸越枠の合計は2,300,000千円であり、当事業年度末における本契約に基づく当座貸越枠の残高は2,300,000千円となっております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 中期経営計画2026年5月期決算補足説明資料及び中期経営計画2026-07-14

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