本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

英和

EIWA CORPORATION9857 · Standard · 卸売業

工業用計測制御機器や環境計測機器を製造販売する専門商社・メーカー。国内外に販売網を持ち、幅広い産業に計測ソリューションを提供。

概要

英和は1947年に大阪で創業した工業用計測制御機器や環境計測機器などを販売する独立系商社である。グループ従業員数は400人、2026年3月期の連結売上高は488億円、当期純利益は21億円を計上する。自社製造子会社を含む4社で構成され、中国と台湾にも拠点を置く。

工業用計測制御機器と産業機械を柱とする品目構成

英和グループの取扱品目は、工業用計測制御機器、環境計測・分析機器、測定・検査機器、産業機械の4分野に大別される。2026年3月期の実績では、工業用計測制御機器の販売が最も多く、化学・鉄鋼・造船業界向けのプロセス計測機器や各種センサーが主力である。産業機械ではバルブや特殊車両、環境計測では水質計や大気分析計、測定・検査では高精度測定器やデジタル端末を扱う。グループ全体は単一セグメントで開示され、品目間の相互補完が収益の安定に寄与する。

卸販売と直販・製造を兼ねるビジネスモデル

英和の事業は国内市場向けの直接需要家販売と卸販売が中心である。自社製造子会社の双葉テックが工業用計測制御機器や産業機械を生産し、その多くを英和が販売する。東武機器は東北地区で販売とエンジニアリングサービス・計装工事を提供。海外では中国子会社の英和双合儀器商貿と台湾子会社の台湾英和電子が現地販売を担い、グループ全体で製造から販売、工事まで一貫した体制を構築する。

国内4拠点と上海・台北の海外ネットワーク

英和の国内営業拠点は大阪本社、東京本社(品川区)、大分営業所、鹿島営業所の4カ所である。海外では、2004年に上海駐在員事務所を開設し、2006年に現地法人英和双合儀器商貿を設立。2023年に台湾駐在員事務所、2024年に台湾英和電子を設立し、中国・台湾市場に販路を拡大している。これら拠点を活用し、日本国内だけでなくアジア地域での事業展開を進めている。

業界の中での役割は計測制御・環境分析機器の専門商社およびメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
488億円
営業利益
30億円
営業利益率
6.1%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01産業全般(製造業、プロセス産業など)主力

工業用計測制御機器、環境計測・分析機器、測定・検査機器、産業機械を国内の直接需要家向けに販売し、卸販売も行う。連結子会社の双葉テックが製造を担い、東武機器は東北地区でFA機器販売やエンジニアリングサービスを提供。中国、台湾にも販売子会社を持つ。

主な製品・サービス4
工業用計測制御機器
温度、圧力、流量などを計測・制御する機器。工場の生産プロセスやプラントの運転管理に使用される。
環境計測・分析機器
大気・水質などの環境計測や分析を行うための機器。環境モニタリングや研究用途に使用される。
測定・検査機器
製品の寸法や品質を測定・検査する機器。製造工程の品質管理に不可欠。
産業機械
各種産業向けの機械設備。生産ラインの自動化や効率化に貢献する。

製品と技術

化学・鉄鋼・造船向けプロセス計測制御機器

工業用計測制御機器は英和の最主力品目である。具体的には、化学プラントや鉄鋼設備で使われる圧力計、流量計、温度計、液面計などのプロセス計測制御機器、および各種センサーを扱う。これらの機器は現場の安定操業に不可欠であり、定期修理時の更新需要が定期的に発生する。双葉テックではこれらの一部を製造し、英和を通じて販売している。造船業界向けの販売も堅調である。

水質・大気・振動を計る環境計測分析機器

環境計測・分析機器は、水質計、大気分析計、振動計などを取り扱う。化学業界や電力業界向けに、排水管理や排ガス測定、設備の振動監視に用いられる。顧客の環境規制対応や安全性向上に貢献するほか、機器の納入に加え定期メンテナンスや状態把握サービスも提供し、継続的な収益源となっている。カーボンニュートラル関連の需要も追い風である。

品質管理と生産性向上を支える測定検査機器・産業機械

測定・検査機器には、品質管理体制の維持に向けた高精度測定器や、保全業務効率化のためのデジタル端末が含まれる。産業機械では、造船業界向けバルブや社会インフラ分野の特殊車両が主要製品である。特殊車両はトラックシャーシの出荷遅延や長納期化の影響を受けるが、高稼働の造船業界向けバルブ販売は堅調に推移している。化学・鉄鋼向けの生産設備更新需要も取り込んでいる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

建材・設備卸、堅調な成長

英和は、建築資材や設備機器の卸売を主力とする商社である。同業の高千穂交易やリョーサン菱洋ホールディングスと比較すると、売上高471億円と中規模。営業利益率5.94%と収益性は良好で、2025年3月期は増収増益を見込む。建設需要の回復やリフォーム需要を取り込み、着実に成長している。在庫管理と仕入先開拓が課題。

強み

  • 2025年3月期売上高は前年比8.8%増と成長が続いている。
  • 営業利益率5.94%と卸売業として高い水準を維持。
  • 幅広い建材・設備機器を取り揃え、顧客のワンストップニーズに対応。
  • 建設会社やリフォーム業者との強固な取引関係を構築。

課題

  • 建材の価格変動や需要変動により、在庫評価損のリスクがある。
  • 特定メーカーへの仕入依存度が高く、調達リスクが存在。
  • 建設投資の変動に業績が左右されやすく、景気後退時の影響が懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が英和

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17472鳥羽洋行187億円14.1倍
23168MERF183億円10.9倍
33154メディアスホールディングス178億円18.9倍
47634星医療酸器175億円11.6倍
55885ジーデップ・アドバンス174億円22.3倍
69857英和170億円8.0倍
78030中央魚類168億円5.3倍
87490日新商事166億円4.0倍
98142トーホー157億円10.0倍
109986蔵王産業155億円18.8倍
117460ヤギ155億円11.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

航海計器の販売から始まった1947年の創業

英和は1947年6月、阿部英三郎が大阪市西区で個人経営の英和商店として創業した。当初は航海計器や発動機部品を取り扱った。1948年に株式会社英和精器に改組し、1951年には圧力計の販売を開始。1952年には直接需要家向け販売会社の英和精工を設立し、同時に計量器販売許可を取得した。この時期に計測機器専門商社としての基盤が築かれた。

自社製造と営業網の拡充(1956〜1970年)

1956年、自社製品の製造を目的に双葉製作所(現双葉テック)を設立。1959年に東京営業所を開設し、首都圏での販売網を強化した。1969年に大分営業所、1970年に鹿島営業所を開設し、九州や関東での顧客開拓を進めた。同年、英和精工を吸収合併し商号を英和精工に変更。販売部門を一本化し、事業基盤を強化した。

建設業許可取得と商号変更(1980〜1987年)

1980年、機械器具設置工事の一般建設業許可を大阪府知事から取得。1981年には大臣許可を取得し、工事請負事業に本格参入した。1987年には商号を英和精工から英和に変更し、現在の社名となった。1989年には電気工事の大臣許可も取得し、設備工事の領域を拡大した。これにより、単なる商社から工事施工まで手掛ける企業へと成長した。

大阪証券取引所への上場(1989年)

1989年12月、大阪証券取引所市場第二部特別指定銘柄(新二部)に株式上場した。上場に先立ち同年11月には東京本社を港区から品川区に移転。1993年には大阪本社を現在の北堀江4-1-7に新築移転した。1996年には大阪証券取引所の規程改正に伴い市場第二部銘柄に指定された。上場により資金調達力が向上し、その後の拡大の原動力となった。

M&Aと海外展開(1998〜2008年)

1998年、子会社双葉製作所を双葉テックに商号変更し、本社工場を堺市に移転。2001年にアイコンを連結子会社化。2003年には卸販売子会社エランを設立し、同年三井物産マシナリーから営業の一部を譲受けた。2004年に国際営業部を設立し、上海駐在員事務所を開設。2006年には英和双合儀器商貿(上海)を設立し中国市場に本格参入した。2008年には双葉テックがアイコンを吸収合併し、グループ再編を完了した。

東証スタンダード市場移行と台湾進出(2013〜2024年)

2013年7月、大阪証券取引所の東京証券取引所への統合に伴い、東証市場第二部に上場。同年10月には東武機器を連結子会社化し、東北地区の販売網を強化した。2014年にはエランを吸収合併。2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行した。2023年2月に台湾駐在員事務所、2024年7月に台湾英和電子を開設し、アジア展開をさらに加速させている。

年表34件を開く

1940年代

  • 1947年6月創業大阪市西区にて阿部英三郎が個人経営で英和商店を創業し、航海計器・発動機部品の販売開始。
  • 1948年6月株式会社に改組。英和精器㈱設立。

1950年代

  • 1951年10月圧力計等の販売開始。
  • 1952年9月直接需要家向け販売会社として英和精工㈱設立。
  • 1952年10月大阪府知事より計量器販売許可を受ける。
  • 1956年10月自社製品の製造を目的として㈱双葉製作所(現双葉テック㈱・連結子会社)を設立。
  • 1959年5月東京都港区に東京営業所(現東京本社)を開設。

1960年代

  • 1969年12月大分県大分市に大分営業所を開設。

1970年代

  • 1970年3月茨城県神栖市に鹿島営業所を開設。
  • 1970年10月M&A英和精工㈱を吸収合併し、商号を英和精工㈱に変更。

1980年代

  • 1980年2月機械器具設置工事の一般建設業の大阪府知事許可を取得。
  • 1981年7月機械器具設置工事の一般建設業の大臣許可を取得。
  • 1987年4月商号変更商号を英和㈱に変更。
  • 1989年3月電気工事の一般建設業の大臣許可を取得。
  • 1989年11月東京本社所在地を東京都港区から東京都品川区に移転。
  • 1989年12月上場大阪証券取引所の市場第二部特別指定銘柄(新二部)に株式上場。

1990年代

  • 1993年3月新本社事務所を竣工、大阪本社所在地を「大阪市西区北堀江四丁目6番6号」から「同区北堀江四丁目1番7号」に移転。
  • 1996年1月上場大阪証券取引所上場規程の一部改正に伴い市場第二部銘柄に指定。
  • 1997年6月創業創業50周年を迎える。
  • 1998年4月商号変更現連結子会社の㈱双葉製作所の商号を双葉テック㈱に変更し、また、双葉テック㈱本社工場所在地を大阪市西成区から大阪府堺市に移転。

2000年代

  • 2001年4月アイコン㈱の株式全株を取得し、連結子会社とする。
  • 2003年4月卸販売を主体とした連結子会社エラン㈱を設立し、一部の業務を委託する。
  • 2003年11月三井物産マシナリー㈱の営業の一部を譲り受ける。
  • 2004年4月創業国際営業部を設立。
  • 2004年11月中華人民共和国上海市に上海駐在員事務所を開設。
  • 2005年2月ISO14001認証取得。
  • 2006年9月英和双合儀器商貿(上海)有限公司の営業開始。
  • 2008年10月M&A連結子会社双葉テック㈱が連結子会社アイコン㈱を吸収合併。

2010年代

  • 2013年7月上場大阪証券取引所の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式上場。
  • 2013年10月東武機器㈱の株式を取得し、連結子会社とする。
  • 2014年4月M&A連結子会社エラン㈱を吸収合併。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行。
  • 2023年2月中華民国台北市に台湾駐在員事務所を開設。
  • 2024年7月台湾英和電子股份有限公司の営業開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで485億円
  • 経常利益2027年3月期まで27億20百万円
  • 株主資本利益率(ROE)中長期的まで11%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存顧客深耕と成長分野への注力

    既存顧客への深耕開発と成長ビジネスへの注力を継続し、不確実性の高い環境でも持続的な成長と企業価値向上を図る。

  2. 02

    DX推進による生産設備の自動化

    少子高齢化に伴う労働力不足や技能継承課題を解決するため、デジタル技術を活用した生産設備の自動化や予知保全を導入し、各種センサーや情報通信機器を拡販する。

  3. 03

    GXによる環境ソリューション提供

    カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの加速を受け、環境負荷低減に資する商品や水素・アンモニア等の先端技術分野のソリューションを提供する。

  4. 04

    防災・減災関連機器の拡販

    自然災害対策や国土強靭化の進展を背景に、道路維持機械・特殊車両や産業機械の拡販を推進する。

  5. 05

    現場密着営業による商品力強化

    お客様に寄り添った現場密着営業を通じて新商材の発掘やクロスセリングを推進し、幅広い商品・ソリューションの提供力を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で400人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は741万円で、9期前と比べて+5.2%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は13.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月315
2018年3月313
2019年3月70543.613.9312
2020年3月68343.413.8324
2021年3月65343.513.7347
2022年3月66341.013.6357
2023年3月65943.413.6367
2024年3月70943.613.6366
2025年3月74544.013.9375747
2026年3月74143.913.7400750

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率62.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)53.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    双葉テック㈱(連結子会社)
    大阪府堺市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東武機器㈱(連結子会社)
    宮城県仙台市青葉区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    英和双合儀器商貿(上海)有限公司(連結子会社)(注)
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    台湾英和電子股份 有限公司(連結子会社)
    中華民国台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    照明車(LED1.3kW×6灯 10m級)15台購入
    国土交通省 · 2020-06-01
    4.6億円
  • 調達
    照明車(ポール式)11台購入
    国土交通省 · 2020-05-28
    4.2億円
  • 調達
    【関東地方整備局、本局】R6照明車(2ポール式)7台交換購入
    国土交通省 · 2024-05-08
    3.9億円
  • 調達
    路面清掃車4台交換購入
    国土交通省 · 2024-02-27
    1.7億円
  • 調達
    【関東地方整備局、本局】路面清掃車(ブラシ式)5台交換購入等【5月7日付け訂正公告】
    国土交通省 · 2020-05-26
    1.7億円
  • 調達
    路面清掃車(ブラシ式)4台交換購入
    国土交通省 · 2024-05-13
    1.5億円
  • 調達
    令和8~9年度 路面清掃車(ブラシ式)3台(交換契約)
    国土交通省 · 2026-06-11
    1.4億円
  • 調達
    散水車(6,300L)9台交換購入
    国土交通省 · 2020-05-29
    1.4億円
  • 調達
    【関東地方整備局、本局】R8路面清掃車3台交換購入
    国土交通省 · 2026-04-23
    1.3億円
  • 調達
    標識車(追突緩衝装置付)4台交換購入
    国土交通省 · 2025-05-23
    1.2億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は488億円営業利益30億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.6%、利益が+7.1%。

売上高
+3.6%
488億円
営業利益
+7.1%
30億円
純利益
+5.0%
21億円
営業利益率
6.1%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高485億円488億円
営業利益27億円30億円
純利益19億円21億円
1株あたり配当¥96¥96

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は104億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+18.2%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1407
2024年1Q8844.53
2024年2Q10454.83
2024年3Q11176.35
2024年4Q1306
2025年2Q202115.48
2025年4Q269176.312
2026年2Q212115.28
2026年4Q276196.913
2027年1Q10465.84

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は269億円から488億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は6.1%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式上場。
2013年3月26963
連結子会社エラン㈱を吸収合併。
2014年3月30474
2015年3月343106
2016年3月32595
2017年3月329117
2018年3月344127
2019年3月374169
2020年3月3771811
2021年3月3921812
2022年3月3741611
中華民国台北市に台湾駐在員事務所を開設。
2023年3月4132013
2024年3月4332417
2025年3月47128295.920
2026年3月48830306.121

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高488億円のうち、営業利益として残るのは30億円6.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.2%401億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.7%57億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.1%30億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.9pt
6.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.4pt
11.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−2億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−5億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は50億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−2−1−1−314
2014年3月10−23826
2015年3月80−2832
2016年3月8−20638
2017年3月4−1−4336
2018年3月2−1−3134
2019年3月60−2637
2020年3月110−41145
2021年3月24−1−32364
2022年3月6−4−1266
2023年3月5−4−3165
2024年3月70−6765
2025年3月7−3−9461
2026年3月−2−3−5−550

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は328億円。このうち返さなくてよい自己資本が190億円で、自己資本比率は57.9%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1746910539.3
2014年3月2047213235.3
2015年3月2187814035.6
2016年3月2138013337.6
2017年3月2228713539.0
2018年3月2349314139.9
2019年3月2469914740.1
2020年3月25610814841.9
2021年3月27811915942.8
2022年3月28412815645.0
2023年3月31614017644.2
2024年3月31915816149.3
2025年3月33117016251.2
2026年3月32819013857.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
51億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
147億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
16億円
在庫として抱えている分
負債合計
138億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率284社中57位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中160位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
6.2%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.6%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,630で、1年前と比べて+13.7%過去52週の値幅のなかでは60%の位置にある。

¥2,630+0.0%1ヶ月+3.6%1年+13.7%時価総額170億円
過去52週の値幅
安値¥2,290高値¥2,859

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.0倍
PER (会社予想)9.0倍
PBR0.86倍
配当利回り3.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は2655円で、25日線2506円を約6%上回り、上昇トレンド。7月下旬から上昇し、8月13日には2660円と年初来高値圏。52週高値2859円に対しては約7%下、52週安値2290円からは約16%上。RSI72.5とやや過熱感。出来高は薄く、8月14日は1200株と低調で、需給はタイト。週足では上昇が続くが、出来高不足で信頼性は低い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER8.12倍は業界平均18.16倍の半分以下で、PBR0.87倍も平均1.25倍を下回るなど、バリュエーションは明らかに割安。配当利回り3.62%は平均2.92%を上回り、配当性向33.37%は安定した配当政策を示す。ROE11.52%は良好で、直近の増収増益傾向も評価できる。割安ではあるが、業界平均比で見た割安度はやや縮小しており、今後の収益拡大が鍵となる。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.0倍17.9倍
PER (予想)9.0倍
PBR0.86倍1.24倍
ROE11.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市場は需要の変動が激しく、在庫調整局面と供給不足局面が繰り返される。直近は売上高が増加し、利益も改善傾向。強気派は半導体需要の回復と自動車向けの安定需要で成長が続くとする。弱気派は顧客の在庫調整や価格競争で利益率が低下すると見る。また、依存する特定顧客や製品の動向が業績を左右する。

プラスに働く材料7
  • 売上高の拡大

    売上高が413億円から471億円へ増加し、成長が続く

  • 半導体需要の回復

    自動車向けを中心に半導体需要が持ち直し、受注が増加

  • 利益率の改善

    営業利益率が5.94%から6.15%に上昇し、採算が向上

  • 3期連続増収で売上高488億円通年影響

    2024/3期433億円→2025/3期471億円→2026/3期予想488億円。

  • 営業利益率5.94%→6.15%に改善決算発表後影響

    2025/3期営業利益率5.94%が2026/3期6.15%へ、営業利益28→30億円。

  • PER8.12倍・配当利回り3.62%の割安継続影響

    実績PER8.12倍、予想PER9.1倍、PBR0.87倍、配当利回り3.62%。

  • ROE11.52%でPBR0.87倍は割安修正余地継続影響

    ROE11.52%に対しPBR0.87倍、PBR1倍超には約15%の上昇余地。

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況の変動

    半導体需要はサイクルが激しく、調整局面で売上と利益が減少

  • 在庫リスク

    電子部品の在庫を抱えるため、需要減で評価損のリスク

  • 競争激化

    商社間の競争で販売価格が低下し、マージンが圧縮

  • 営業利益率6%台で原価上昇に弱い継続影響

    2026/3期営業利益率6.15%、売上高488億円。原価上昇で利益率がさらに低下するリスク。

  • 26/3期営業利益は+2億円の小幅増益決算発表後影響

    2025/3期28億円→2026/3期30億円で増益幅は2億円、モメンタムが弱い。

  • 予想PER9.1倍は実績PER8.12倍から拡大継続影響

    予想PER9.1倍は実績PER8.12倍を12%上回り、成長鈍化なら割高感。

  • 時価総額172億円の小型株で流動性が低い継続影響

    時価総額172億円、外国人持ち株比率3.5%と需給が薄く、売りで下落しやすい。

次の決算で確かめる点
売上高
半導体需要と市況の動向を反映
営業利益率
仕入れ・販売の効率と価格競争の影響を評価
在庫額
在庫の増減で需要変動とリスクを把握
主要顧客の業績
特定顧客への依存度が高いため、動向が重要

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり96で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは3.65%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥96
1株あたり
配当利回り
3.65%
いまの株価に対して
配当性向
33.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2827.8
2018年3月26−7.122.3
2019年3月3223.119.9
2020年3月3715.621.6
2021年3月17−54.121.3
2022年3月39129.431.5
2023年3月5335.927.1
2024年3月6522.626.8
2025年3月8023.126.4
2026年3月9620.033.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥96

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,294人。区分でいちばん多いのは個人・その他76.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が19.0%を占め、残る81.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他66.765.364.762.561.776.8
事業法人24.426.526.928.829.515.4
金融機関3.83.73.73.73.73.7
外国法人3.23.63.94.04.63.4
自己株式2.22.22.22.22.22.2
証券会社1.90.80.91.00.50.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01光通信KK投資事業有限責任組合6.31
02UH Partners 2投資事業有限責任組合5.84
03東京計器株式会社3.80
04長野計器株式会社3.18
05阿部健治2.80
06エスアイエル投資事業有限責任組合2.64
07株式会社百十四銀行2.55
08英和社員持株会2.41
09阿部吉典2.38
10阿部和男2.35

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+562%、1株純資産は14期で+177%。直近期のROEは11.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月491,0834.68.228.5
2014年3月591,1355.47.029.7
2015年3月921,2257.87.624.6
2016年3月821,2656.68.024.6
2017年3月1081,3728.28.427.8
2018年3月1161,4778.18.222.3
2019年3月1491,5609.86.319.9
2020年3月1781,69910.95.121.6
2021年3月1841,87610.36.721.3
2022年3月1692,0198.77.531.5
2023年3月2092,2079.96.227.1
2024年3月2642,49011.28.326.8
2025年3月3092,67911.97.226.4
2026年3月3273,00111.57.833.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額230百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
阿部健治取締役 会長80181,000
阿部吉典代表取締役 社長52156,000
玉置崇久取締役 常務執行役員 管理本部長6110,000
加藤信義取締役 常務執行役員 営業本部長535,000
大熊裕明取締役7023,000
岡野喜子取締役61
中尾貴一監査役(常勤)656,000
仲林信至監査役757,000
添田訓嗣監査役65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41119120251
社外取締役417174
監査役1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容541字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は当社、子会社4社で構成され、工業用計測制御機器、環境計測・分析機器、測定・検査機器、産業機械等の製造販売並びにサービス等の事業を展開しております。 (1) 当社グループの事業にかかわる位置づけは次のとおりであります。 当社は主に国内市場において、工業用計測制御機器、環境計測・分析機器、測定・検査機器、産業機械等の直接需要家向け販売並びに卸販売を行っております。 双葉テック㈱(連結子会社)は工業用計測制御機器、産業機械等の製造を行っており、主として当社を通じて販売しております。 東武機器㈱(連結子会社)は主に東北地区において、工業用計測制御機器を始めとするFA機器・システムの販売、エンジニアリングサービスの提供、電気・計装工事の設計並びに施工を行っております。 英和双合儀器商貿(上海)有限公司(連結子会社)は中国市場において、台湾英和電子股份有限公司(連結子会社)は台湾市場において、工業用計測制御機器、環境計測・分析機器、産業機械等の販売を行っております。 なお、当社グループは取扱商品の性質、販売市場の類似性から判断して単一セグメントであるため、事業種別セグメントは開示しておりません。 (2) 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,872字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営環境及び対処すべき課題等 当社グループの事業環境につきましては、少子高齢化を背景とした労働人口の減少や熟練技能者の技能継承といった社会課題に加え、防災・減災、国土強靭化に向けた取組みの進展を背景に、生産現場における省力化や設備の安定操業に向けた取組みは引続き進むものと考えております。また、事業ポートフォリオの見直しや汎用品の海外生産拡大に伴い、国内拠点では高付加価値製品の生産や高度な工程管理が求められております。加えて、気候変動対策を前提とした省エネルギー化や、水素等の代替エネルギーの活用に向けた動きの広がりにより、設備の安全性や効率性を支える計測・制御技術の重要性が一層高まるものと見込まれます。 一方で、原材料・エネルギー価格の動向や地政学的リスクの高まり等を受け、原材料の調達を含むサプライチェーンを取り巻く不確実性は引続き残るものと想定されます。 (2) 中期経営計画 このような状況を踏まえ当社グループは、2023年度にスタートした中期経営計画の最終年度となる2026年度においても、経営基本方針のもと、既存顧客への深耕開発と成長分野への注力を継続するとともに、人的資本経営の一層の推進やDX投資への取組みを通じて、生産性向上と組織基盤の強化に取組み、持続的な企業価値の向上を目指しております。 その上で、本計画の経営基本方針「持続可能な成長に向けた5Sの強化<社員(Staff)、スキル(Skill)、戦略(Strategy)、組織(Structure)、システム・制度(System)>」のもと、不確実性の高まる環境下においても、重点戦略である既存顧客への深耕開発と成長ビジネスへの注力に取組むとともに、人的資本投資を推進し、持続的な成長と企業価値の向上を図ってまいります。 2027年3月期の業績につきましては、地政学的リスクの高まり等を背景としたサプライチェーン及び需要動向の不確実性により、売上高は概ね前連結会計年度並みの水準で推移する見込みです。一方、新人事制度の導入に伴い、利益面では一時的に減少する見通しです。しかしながら、これらは中長期的な成長基盤の強化に向けた取組みであり、今後の生産性向上と収益力の向上を通じて、持続的な成長及び企業価値の向上に資するものと考えております。 本計画においては、連結業績目標として売上高485億円、経常利益27億20百万円の達成を掲げるとともに、資本効率の重要指標である株主資本利益率(ROE)については、11%以上の水準を中長期的な目標としております。なお、2027年3月期におきましては、将来の成長に向けた先行投資の実施により、短期的にはROE水準は一時的に低下する見込みでありますが、資本効率の改善を図り、ROE11%以上の水準への回復・向上を目指してまいります。 重点戦略 ・少子高齢化に伴う労働人口の減少や技能継承の停滞といったお客様の経営課題の解決に向け、DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を推進し、デジタル技術を活用した生産設備の自動化や予知保全の導入等により、各種センサーや情報通信機器の拡販 ・カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーへの取組みがグローバルに加速する中、GX(グリーントランスフォーメーション)を推進し、環境負荷低減に資する商品や、水素・アンモニア等の先端技術開発分野におけるソリューションの提供 ・自然災害に対する防災・減災対策や国土強靭化への取組みの進展を背景に、道路維持機械・特殊車両や産業機械の拡販 ・多様化・高度化するお客様ニーズに対応するためお客様に寄り添った現場密着営業を通じて、新商材の発掘及びクロス・セリングの推進により、幅広い商品やソリューションの提供力を強化 これらの取組みを全国に展開した営業拠点網及び独立系商社としての強みを活かした提案営業を推進し、業容の拡大を図るとともに、国内市場の縮小に備え、海外との輸出入の拡大やグローバル人材の育成にも努めてまいります。更に、中・長期的観点から企業価値の向上を見据え、取扱い商材の拡充及び国内販売体制の強化に加え、成長分野への取組み強化を目的とした企業買収や戦略的提携等も視野に入れ、事業展開を推進してまいります。
事業等のリスク1,882字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があるリスクには以下のようなものがあり、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項と考えております。なお、文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、ここに掲げられている項目に限定されるものではありません。 (1) 経済状況による影響 当社グループの売上高のうち概ね50%を占める工業用計測制御機器は、国内外の経済環境の悪化により設備投資の動向に陰りが生じた場合、設備更新需要が停止したり、遅延したりすることにより、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (2)  債権管理に係る影響 上述のような変動によって、取引先企業が倒産する危険性があり、当社グループでは継続取引先については定期的な信用調査分析を行い、また、新規、単発等の大口取引については可能な限りの債権保全策を採った上での取引とする等、債権管理に最善の注意を払っておりますが、倒産の規模・件数によっては、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (3)  アクシデント等による影響 当社グループは、生産設備に使用する機材及び装置の納入に携わっており、その設備等において納入時には予測し得ない不適合が生じ、それを原因とした事件、事故が発生した場合にはその機材及び装置の製造者とともに営業上の損失を被り、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (4)  業績の季節的変動に係る影響 官公庁関連や民間設備の予算執行時期が下期偏重傾向にあるため、当社グループの売上高も通常下期偏重となっております。これに対して販売費及び一般管理費は、その大部分が固定費であることから、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の割合も下期に偏重し、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。 (5)  機密情報保護に係る影響 当社グループは事業を展開する上で、取引先及び当社グループ内の機密情報や個人情報を保有しております。これらの情報は、外部流出や破壊、改ざん等が無いように、当社機密情報管理規程や個人情報保護方針に則り、適切に管理しております。特に、近年のサイバー攻撃の高度化に対応するため、エンドポイントにおける脅威の早期検知と対応を目的として、EDR(Endpoint Detection and Response)を導入しております。これにより、マルウェア感染や不正アクセス等のリスク低減に努めております。また、同一基盤上において認証・アクセス管理領域の機能を拡充し、エンドポイント対策と連携させることで、より高度なセキュリティ対策を講じております。しかしながら、外部からの攻撃や不正アクセス、又は内部的過失等により、これらの機密情報が漏洩した場合には、当社グループの信用は低下し、取引先の情報を漏洩した場合には法的責任が発生する恐れがあり、業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (6)  自然災害による影響 地震、台風等の自然災害や火災等の事故災害が発生し、当社グループの拠点や仕入先の設備等に大きな被害が発生した場合には、営業活動の一時停止や商品の納期遅延等により、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (7)  環境に関するリスク 当社グループは、工業用計測制御機器、環境計測・分析機器、測定・検査機器、産業機械等の総合商社として、持続可能な社会の実現に向けて環境と調和の取れた企業活動の推進に取組んでおります。また、環境に関する外部認証(ISO14001)を取得し、外部機関からの適正性の評価の取得に積極的に取組むとともに、環境保全活動を継続的且つ計画的に推進しております。しかしながら、当社グループの事業活動により環境汚染等が生じた場合には、汚染除去費用や損害賠償責任の発生、社会的な信用の低下等につながる可能性があり、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (8)  感染症拡大に関するリスク 当社グループは、大規模な感染症が拡大した場合でも、従業員や取引先の感染リスクを最大限抑えながら事業を継続できるよう、危機管理の徹底に取組みます。しかしながら、日本国内及び世界的に感染が拡大した場合、顧客の事業環境変化に伴い、設備投資計画が遅延又は停止することに加え、当社グループの営業活動や事業活動にも支障が生じ、一時的に当社グループの業績に大きく影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,460字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済対策の効果もあり、企業収益に持ち直しの動きが見られました。一方で、物価上昇の継続、原材料・エネルギー価格の動向、地政学的リスクの高まりに加え、為替相場や海外経済情勢、各国の通商政策の動向等を背景に、世界経済の先行きに対する不透明感が強まりました。 当社グループの主要販売業界であります化学業界、鉄鋼業界等におきましては、国内外の需給環境の調整が続くなか、生産設備の稼働率は引続き低調な水準で推移しました。また、慢性的な人手不足や技能継承の課題が顕在化し、現場の安定操業や安全確保に向けた対応が重要なテーマとなりました。造船業界においては、既存船の更新需要や国際的な環境規制への対応を背景として、高水準の受注残を維持し、生産設備の稼働率も高い水準で推移しました。社会インフラ市場においては、政府による防災・減災、国土強靭化に向けた取組みを背景に、インフラの維持管理や老朽化対策に関する検討が継続的に進められました。設備投資におきましては、老朽化した設備の安定稼働を目的とした取組みに加え、デジタル技術を活用した設備状況の可視化等が進められ、あわせて気候変動問題への対応を含む環境負荷低減やエネルギー効率の向上に向けた取組みも進展し、関連する設備投資の動きが見られました。 このような状況下、当社グループにおきましては、中期経営計画の3年目となる2025年度においても、経営基本方針「持続可能な成長に向けた5Sの強化」を掲げ、不確実性が増す環境下においても持続可能な社会の構築と企業価値向上を目指し、顧客ニーズの多様化に対応できる強固な経営基盤の構築と安定的な成長の実現に取組んでまいりました。具体的には、重点戦略である既存顧客への深耕開発と成長ビジネスへの注力を掲げ、DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)、社会資本整備の3分野をテーマに、全国に展開する営業拠点網を最大限に活用しながら、お客様の課題に寄り添ったソリューション提案を通じて、営業戦略を推進してまいりました。 その結果、社会インフラ分野で活用される特殊車両については、トラックシャーシの出荷遅延や架装工程を伴う車両の長納期化の影響を受け販売が減少したほか、製造用機械・電気機器業界向けの販売も減少しました。一方、化学業界、鉄鋼業界においては、定期修理に伴う更新需要に加え、設備保全業務の効率化や設備運営の高度化を目的とした投資需要を取込み、販売は堅調に推移しました。また、生産設備の高稼働状況を背景に造船業界向けの販売が増加したことから、当連結会計年度の売上高は488億46百万円(前連結会計年度比3.6%増)となりました。利益面においても、重点戦略に掲げている「コト売り」をはじめとする高付加価値型の営業を推進した結果、収益性が向上し、売上総利益86億99百万円(同6.3%増)、営業利益29億75百万円(同6.8%増)、経常利益30億44百万円(同6.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益20億70百万円(同5.9%増)で増収増益となりました。 品目別売上高の状況は次のとおりであります。 (工業用計測制御機器) 前連結会計年度に大口案件のあった産業用装置・重電設備業界向けの販売が減少したものの、生産設備の高稼働状況を背景に、造船業界向け各種センサーをはじめとする計測制御機器の販売が堅調に推移しました。また、化学、鉄鋼、建設・プラント業界においては、設備の安定稼働を目的とした定期修理に伴う更新需要や、生産性向上に向けた投資需要を着実に取込み、各種プロセス計測制御機器の販売が伸長しました。加えて、デジタル技術を活用した設備状況の可視化や遠隔監視等を通じた「コト売り」を中心としたソリューション提案を推進した結果、全体では販売が増加しました。 (環境計測・分析機器) 環境負荷低減や各種規制への対応を背景とした需要に加え、設備の安全性向上や安定運用に向けた投資が進展する中、化学、製造用機械・電気機器、造船、電力業界向けを中心に、水質計、大気分析計、振動計等の販売が堅調に推移しました。また、計測機器の納入に加え、定期メンテナンスを通じた状態把握や運用支援を継続的に行うとともに、設備更新時のリプレイス提案につなげることで、環境計測・分析機器に関わるビジネスは底堅く推移しました。 (測定・検査機器) 鉄鋼業界において、高精度・高品質な製品開発や品質管理体制の維持を目的とした測定・検査機器の需要が引続き見られました。また、業界全体においては、保全業務の効率化に向けた各種デジタル端末の販売等、一部で底堅い動きもありました。一方、前連結会計年度に大型案件のあった化学業界向け検査機器の販売が一巡したことに加え、自動車関連業界においてお客様の設備投資が慎重に推移したことから、全体では販売が減少しました。 (産業機械) トラックシャーシの出荷遅延及び架装工程を伴う車両の長納期化の影響を受け、社会インフラ分野で活用される特殊車両の販売が減少したものの、生産設備の高稼働状況を背景に、造船業界向けバルブの販売が引続き増加したほか、化学、鉄鋼業界においては、操業の安定化や生産性向上を目的とした生産設備の更新需要や省エネルギー関連の投資需要を取込み、各種機器の販売が増加しました。この結果、産業機械全体では販売が微増となりました。 生産、受注及び販売の実績は、以下のとおりであります。 ① 生産実績 当社グループは単一セグメントであり、当連結会計年度の生産実績を品目別に示すと次のとおりであります。 品目別   生産高(千円)   前期比(%) 工業用計測制御機器   102,873   △3.0 産業機械   144,725   △5.0 合計   247,599   △4.1 (注) 1 上記は製造を行っております連結子会社(双葉テック㈱)の合計金額であります。 2 上記金額は製造原価によっております。 ② 受注実績 当社グループは単一セグメントであり、当連結会計年度の受注実績を品目別に示すと次のとおりであります。 品目別   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) 工業用計測制御機器   119,163   16.1   53,681   51.0 産業機械   304,664   31.6   254,708   89.3 合計   423,827   26.8   308,389   81.3 (注) 連結子会社(双葉テック㈱)において受注生産を行っております。 ③  販売実績 当社グループは単一セグメントであり、当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと次のとおりであります。 品目別   販売高(千円)   前期比(%) 工業用計測制御機器   23,044,661   4.2% 環境計測・分析機器   4,533,992   14.2% 測定・検査機器   1,704,975   △5.1% 産業機械   19,562,552   1.6% 合計   48,846,182   3.6% (注) 総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。 (2) 財政状態 当連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ3億39百万円減少し327億84百万円となりました。これは前渡金の増加に伴いその他流動資産が8億51百万円増加した一方で、現金及び預金が10億55百万円減少したことが主な要因であります。 負債は、前連結会計年度末に比べ23億73百万円減少し137億93百万円となりました。これは電子記録債務が27億56百万円減少したことが主な要因であります。 純資産は、利益剰余金の配当による減少が5億37百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が20億70百万円であること等により、前連結会計年度末に比べ20億33百万円増加し189億90百万円となりました。その結果、自己資本比率は57.9%となりました。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は50億39百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億56百万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の減少は1億99百万円となりました(前連結会計年度は7億25百万円の増加)。これは、税金等調整前当期純利益30億57百万円、売上債権の減少7億40百万円、棚卸資産の減少2億99百万円の収入に対し、その他の流動資産の増加8億51百万円、仕入債務の減少24億82百万円、法人税等の支払額11億9百万円の支出があったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は3億42百万円となりました(前連結会計年度は2億90百万円の減少)。これは、有形固定資産の取得による支出が64百万円、差入保証金等のその他の支出が2億61百万円あったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は5億19百万円となりました(前連結会計年度は8億87百万円の減少)。これは、長期借入れによる収入が1億円あった一方で、長期借入金の返済による支出が79百万円、配当金の支払額が5億38百万円あったこと等によるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループの資本の財源は主に営業活動により得た資金であります。 資金の流動性について、運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入の他、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした長期的な資金需要は、設備投資、子会社株式の取得等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 該当事項はありません。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。