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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

アイ・アールジャパンホールディングス

IR Japan Holdings, Ltd.6035 · Standard · サービス業

上場企業のIR・SR活動に特化したコンサルティング会社。株主判明調査や議決権シミュレーションで、企業と投資家をつなぐ。

概要

アイ・アールジャパンホールディングスは、IR(投資家向け広報)・SR(株主向け広報)活動に特化した独立系コンサルティング会社である。上場企業向けに実質株主調査、議決権分析、株主総会対策、ディスクロージャー支援、M&Aアドバイザリーなどを提供する。2026年3月期の連結売上高は61億円、営業利益13億円、従業員183名。東京証券取引所プライム市場に上場していたが、2026年3月にスタンダード市場へ市場区分を変更した。

IR・SRに特化した単一事業セグメント

当社グループは連結子会社3社(アイ・アールジャパン、JOIB、BCS)で構成され、事業は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」の単一セグメントである。3つの主要サービスを展開する。1つ目はIR・SRコンサルティングで、実質株主判明調査、議決権賛否シミュレーション、行使結果分析、コーポレートガバナンス・コンサルティング、プロキシー・アドバイザリー、投資銀行業務、証券代行事業を含む。2つ目はディスクロージャーコンサルティングで、アニュアルレポートや統合報告書の制作支援、リーガルドキュメンテーションサービスを提供する。3つ目はデータベース・その他で、IR活動支援システム「IR-Pro」、アナリストネットワーク、個人株主アンケート「株主ひろば」などがある。2026年3月期の売上構成はIR・SRコンサルティングが95.5%、ディスクロージャーコンサルティングが3.1%、データベース・その他が1.4%である。

機関投資家と個人株主のネットワークを活用したビジネスモデル

当社グループの強みは、機関投資家ネットワークと個人株主ネットワークの両方を保有する点にある。機関投資家については、ファンドマネージャー、アナリスト、議決権行使担当者を網羅するネットワークを構築し、日々情報収集を行っている。個人株主については、自社のWEBアンケートシステム「株主ひろば」に登録する58,704名(2026年3月31日時点)の個人株主を通じて、多様な意見を収集可能である。これらのネットワークを活用し、上場企業と投資家・株主をつなぐ仲介役として機能する。さらに、収集した情報を基に、実質株主判明調査や議決権分析などのコンサルティングサービスを提供する。特に、プロキシー・ファイト(委任状争奪戦)などの有事対応では、法律事務所と連携し、プロキシー・アドバイザーやフィナンシャル・アドバイザーとして支援する。

投資銀行業務と証券代行事業の拡充

投資銀行業務は、2014年1月に投資銀行本部を発足させ、その後子会社JOIB(2021年2月設立)を通じて拡大してきた。JOIBは、支配権争奪や企業再編・事業再編等のM&Aに特化した独立系インベストメント・バンクであり、M&Aアドバイザリー、MBO、LBOなどの金融ソリューションを提供する。証券代行事業は、2012年4月に約40年ぶりに新規参入した分野で、2026年3月時点で93社、約57万人の株主を管理する。アクティビストや敵対的買収からの防衛をコンセプトに、株式の長期安定化や議決権の確保、株主名簿上の買収リスクの早期把握などを支援する。これらの事業は、IR・SRコンサルティングの知見を活かした差別化されたサービスとして位置づけられている。

業界の中での役割はIR・SRコンサルティングファームにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
61億円
営業利益
13億円
営業利益率
21.3%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
IR・SR コンサルティング59億円95.2%
ディスクロージャー コンサルティング2億円3.2%
データベース・その他1億円1.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01上場企業主力

IR・SRコンサルティング、ディスクロージャーコンサルティング、データベース提供などを通じ、上場企業の株主・投資家との関係構築を総合支援。機関投資家ネットワークと個人株主ネットワークを強みとする。

主な製品・サービス2
IR-Pro
大量保有報告書や投信組み入れ情報など株主関連の公開情報を提供するWEBサービス。
株主ひろば
個人株主向けアンケートを実施できるWEBサービス。58,704名の登録者ネットワークを持つ。

02M&A・資本政策(上場企業含む)準主力

M&Aアドバイザリー、支配権争奪支援、証券代行などを提供。JOIBが独立系インベストメントバンクとして専門的なFA業務を担う。

主な製品・サービス1
JOIB
M&Aに特化したフィナンシャルアドバイザリー業務。企業買収・統合・売却、MBO、LBOなどを支援。

製品と技術

実質株主判明調査と議決権分析サービス

実質株主判明調査は、上場企業の株主名簿に明記されない機関投資家株主を特定するサービスである。株主名簿分析に加え、大量保有報告書や国内外公募投信の組み入れ状況などの公開情報を独自プロセスで解析する。調査対象の海外・国内機関投資家の保有株式数を把握し、担当アナリストやファンドマネージャーを特定する。議決権賛否シミュレーションは、各機関投資家の議決権行使ガイドラインを調査し、株主総会議案に対する賛否比率を予測する。行使結果分析では、株主総会後に各投資主体の投票結果を検証し、次期に向けた施策立案を支援する。これらのサービスは、IR・SRコンサルティングの中核をなす。

ディスクロージャーコンサルティングとIR支援ツール

ディスクロージャーコンサルティングでは、アニュアルレポート、統合報告書、株主通信などのIR資料の企画・作成支援を行うツールコンサルティングと、企業再編やM&A時の英文開示書類作成や和文英訳を担うリーガルドキュメンテーションサービスを提供する。データベース・その他では、IR活動総合サポートシステム「IR-Pro」を通じて大量保有報告書や株式組み入れ情報を提供。アナリストネットワークはIR説明会の参加管理を、株主ひろばは約5.9万名の個人株主へのアンケート実施を可能とする。これらのサービスは、平時のIR活動を効率化する役割を果たす。

証券代行事業とプロキシー・アドバイザリー

証券代行事業は、アクティビストや敵対的買収からの防衛を目的とし、株式の長期安定化と議決権の安定確保を支援する。株主名簿管理を通じて買収リスクを早期に把握し、事前準備を促す。プロキシー・アドバイザリーは、委任状争奪戦において株主構成分析を基に成功戦略を立案するサービスで、議決権賛否シミュレーションを基礎資料として活用する。これらのサービスは、企業の経営支配権を巡る有事対応の中核であり、当社グループの独自性を発揮する分野である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がアイ・アールジャパンホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12193クックパッド136億円7.8倍
29227マイクロ波化学135億円
37050フロンティアインターナショナル133億円10.3倍
44651サニックスホールディングス133億円30.7倍
59731白洋舎132億円4.5倍
66035アイ・アールジャパンホールディングス131億円14.6倍
75869早稲田学習研究会128億円13.0倍
86083ERIホールディングス127億円11.6倍
96030アドベンチャー126億円24.9倍
107097さくらさくプラス126億円16.2倍
119564FCE124億円17.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 9件

単独株式移転で設立しJASDAQ上場を果たした2015年

当社は2015年2月、アイ・アールジャパンが単独株式移転の方法により設立された。同日、普通株式を東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。同年6月には監査等委員会設置会社に移行し、ガバナンス体制を整えた。設立時の売上高は32億円(単体ベース、2015年3月期)で、その後順調に拡大した。この時期、IR支援コンサルティング市場において独自の地位を確立しつつあった。

市場第一部への指定替えを経た成長期(2017年~2021年)

2017年6月に東京証券取引所市場第二部へ市場変更し、翌2018年9月には市場第一部へ指定替えされた。この間、売上高は2018年3月期の41億円から2021年3月期の83億円へと倍増し、純利益も8億円から28億円へ拡大した。2021年2月には、M&Aアドバイザリー強化を目的に完全子会社JOIBを設立。同年、経済産業省の「企業買収における行動指針」策定やアクティビストの活発化を背景に、有事対応案件の需要が高まり、業績を押し上げた。

プライム市場移行とバックオフィス子会社の設立(2022年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行した。同年5月には、アイ・アールジャパンの完全子会社としてIRJビジネスコンサルティングスタッフ(BCS)を設立。同年7月にはアイ・アールジャパンからBCSにバックオフィス事業を会社分割により承継し、業務効率化と本体のコンサルティング事業への集中を図った。2022年3月期の売上高は84億円とピークを迎えたが、翌期には60億円へ減少した。これは大型案件の反動減によるものである。

スタンダード市場への変更と収益回復(2023年~2026年)

2026年3月、プライム市場からスタンダード市場へ市場区分を変更した。2023年3月期以降、売上高は60億円、57億円、58億円と低調だったが、2026年3月期には61億円に回復した。営業利益は2025年3月期の10億円から13億円へ増加し、純利益も7億円から9億円へ改善した。アクティビスト対応やM&A関連の有事案件が増加し、特に平時対応のエクイティ・コンサルティング業務が堅調に推移した。2026年3月期の従業員数は183名で、引き続き専門人材の確保と育成に注力している。

年表9件を開く

2010年代

  • 2015年2月創業アイ・アールジャパンが単独株式移転の方法により当社を設立 当社の普通株式を東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2015年6月監査等委員会設置会社に移行
  • 2017年6月東京証券取引所市場第二部へ市場変更
  • 2018年9月東京証券取引所市場第一部へ銘柄指定

2020年代

  • 2021年2月M&A東京都千代田区丸の内に完全子会社株式会社JOIB(以下「JOIB」といいます。)を設立(現連結子会社)
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行
  • 2022年5月M&A東京都千代田区霞が関に完全子会社アイ・アールジャパンの完全子会社として株式会社IRJビジネスコンサルティングスタッフ(以下「BCS」といいます。)を設立(現連結子会社)
  • 2022年7月アイ・アールジャパンからBCSに対しバックオフィス事業を会社分割の方法により承継
  • 2026年3月東京証券取引所スタンダード市場へ市場区分を変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • マーケット・シェアの向上向上
  • 営業利益向上
  • 1株当たり当期純利益(EPS)向上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    エクイティ・コンサルティングの強化・拡充

    グローバル機関投資家の日本株回帰や議決権行使の厳格化に対し、実質株主判明調査を基軸に、企業価値向上アドバイザリーやB/Sシミュレーションなど高度なエクイティ・コンサルティング業務を強化する。

  2. 02

    PA/FA業務の拡大

    PBR改善要請や制度改正に伴う支配権争奪・M&Aニーズの高まりを受け、議決権やTOB・委任状争奪に特化した専門的なPA/FA業務を拡大する。

  3. 03

    革新的な証券代行サービスの提供

    従来の証券代行機関とは一線を画し、資本市場のニーズに応えた革新的な証券代行サービスを継続して展開する。

  4. 04

    人的資源の拡充と育成

    新卒・中途を問わず優秀な人材を積極登用し、社内勉強会やコンプライアンス研修を実施して早期戦力化と社員全体のボトムアップを図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で183人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,337万円で、9期前と比べて+25.3%平均年齢は47.4歳、平均勤続年数は11.1年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月150
2018年3月160
2019年3月1,06742.68.4160
2020年3月1,22541.111.6157
2021年3月1,01544.115.0190
2022年3月1,01843.412.1203
2023年3月1,14243.710.5171
2024年3月1,27146.44.7172
2025年3月1,28146.410.0177565
2026年3月1,33747.411.1183710

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
アイ・アールジャパン 本社 — 東京都千代田区669百万円
丸の内オフィス — 東京都千代田区66百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は61億円営業利益13億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.2%、利益が+30.0%。

売上高
+5.2%
61億円
営業利益
+30.0%
13億円
純利益
+28.6%
9億円
営業利益率
21.3%
前期比 +4.1%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は22億円、営業利益は9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q140
2024年1Q20945.06
2024年2Q11−1−9.10
2024年3Q14321.41
2024年4Q121
2025年2Q29517.24
2025年4Q29517.23
2026年2Q31619.44
2026年4Q30723.35
2027年1Q22940.96

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2015年3月期からの12期で、売上は32億円から61億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は21.3%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
アイ・アールジャパンが単独株式移転の方法により当社を設立 当社の普通株式を東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2015年3月3264
2016年3月3584
2017年3月38107
2018年3月41128
2019年3月481410
2020年3月773624
東京都千代田区丸の内に完全子会社株式会社JOIB(以下「JOIB」といいます。)を設立(現連結子会社)
2021年3月834128
東京都千代田区霞が関に完全子会社アイ・アールジャパンの完全子会社として株式会社IRJビジネスコンサルティングスタッフ(以下「BCS」といいます。)を設立(現連結子会社)
2022年3月843524
2023年3月60127
2024年3月57118
2025年3月58101017.27
2026年3月61131321.39

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高61億円のうち、営業利益として残るのは13億円21.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の14.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金19.7%12億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金59.0%36億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.3%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
80.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.8pt
21.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.7pt
14.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.5pt
15.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
36.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年3月期は営業CFが15億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは12億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は50億円で、売上の9.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年3月4−5−2−110
2016年3月50−1515
2017年3月82−61019
2018年3月12−5−3723
2019年3月14−3−61127
2020年3月35−2−133348
2021年3月24−4−142054
2022年3月26−5−172158
2023年3月6−3−20340
2024年3月18−3−151541
2025年3月8−3−4542
2026年3月15−3−41250

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年3月期の総資産は75億円。このうち返さなくてよい自己資本が61億円で、自己資本比率は81.6%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年3月3729876.5
2016年3月4031977.6
2017年3月3832682.9
2018年3月46361078.1
2019年3月51401179.4
2020年3月77522567.6
2021年3月84661879.0
2022年3月90741682.1
2023年3月74611382.6
2024年3月67541380.6
2025年3月69561381.4
2026年3月75611481.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
50億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
51億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
14億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中39位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中323位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.3%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
21.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
81.6%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.2%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥737で、1年前と比べて-4.6%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥737-0.5%1ヶ月+5.3%1年-4.6%時価総額131億円
過去52週の値幅
安値¥693高値¥900

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.6倍
PBR2.02倍
配当利回り3.80%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価701円。前日比-1.3%下落。25日移動平均線(709.04円)を-1.1%下回り、75日線(722.96円)も割り込む。52週高値900円からは22.1%下落。月間では-0.3%とほぼ変化なし。出来高は7月17日に5万株とやや増加。RSI46.7で中立圏。週足では緩やかな下降。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER13.9倍は業界平均22.2倍を大きく下回り割安。PBR2.0倍も平均2.4倍を下回る。ROE15.3%と収益性は良好だが、配当性向82.3%に達しており配当の伸び余地は限定的。業績は緩やかな増収増益基調で、株価指標は割安感が強い。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.6倍23.4倍
PBR2.02倍3.51倍
ROE15.3%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

IRコンサルティングというニッチ市場で高い収益性を誇るが、市場規模が限られるため成長の天井が課題。強気派は、上場企業のIR需要拡大(コーポレートガバナンス強化等)を追い風に、ストック収益の積み上げで安定成長が可能と見る。弱気派は、市場の成熟と競合増加による単価低下リスク、および特定分野への依存を懸念。

プラスに働く材料3
  • IR需要の構造的拡大

    ガバナンス改革でIR重要性増、企業数増加が追い風

  • ストック収益の安定性

    リテーナ契約で収益の予見性が高く、底堅い

  • 高収益体質の持続

    営業利益率17%超、人的資本経営で付加価値向上

マイナスに働く材料3
  • 市場規模の限界

    国内上場企業数は横ばい、新規開拓余地限定的

  • 競合激化と価格競争

    参入障壁低く、中小コンサルとの価格競争リスク

  • 人材依存の事業構造

    専門人材の流出で品質低下、成長制約に

次の決算で確かめる点
顧客数・契約更新率
ストック収益の源泉。増加が成長の直接的な指標
従業員一人当たり売上高
生産性向上と価格設定力の代理指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり28で、前期から+40.0%いまの株価に対する利回りは3.80%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥28
1株あたり
配当利回り
3.80%
いまの株価に対して
配当性向
82.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2075.0
2018年3月3050.071.4
2019年3月3826.768.7
2020年3月7084.292.6
2021年3月8521.465.1
2022年3月11332.988.6
2023年3月1130.0145.5
2024年3月30−73.579.2
2025年3月20−33.337.9
2026年3月2840.082.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥28

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,084人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.1%を占め、残る89.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他63.664.274.182.984.087.0
金融機関12.912.38.47.29.48.0
事業法人1.41.61.52.42.42.0
外国法人20.819.311.66.12.41.7
証券会社1.42.74.41.41.71.1
自己株式0.40.40.40.40.40.4
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01寺下 史郎50.76
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.06
03内藤 征吾2.93
04古川 良太1.46
05仁井田 博義1.27
06日本証券金融株式会社1.13
07筧 悦生0.86
08アイ・アールジャパン従業員持株会0.63
09山口 英司0.62
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.52

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で+157%、1株純資産は12期で+124%。直近期のROEは15.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年3月2015413.226.11080.0
2016年3月2416715.014.7
2017年3月3917922.116.675.0
2018年3月4620124.226.371.4
2019年3月5522525.733.168.7
2020年3月13729453.042.292.6
2021年3月15837447.384.765.1
2022年3月13741734.631.888.6
2023年3月3834210.061.9145.5
2024年3月4330213.331.079.2
2025年3月3931612.718.037.9
2026年3月5134515.313.982.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額142百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
寺下史郎代表取締役社長・CEO679,055,100
藤原豊常務取締役554,500
木村晃取締役(監査等委員)631,300
能見公一取締役(監査等委員)80
市江正彦取締役(監査等委員)66
児玉康平取締役(監査等委員)65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)210410452
社外取締役638386

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,690字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社3社(アイ・アールジャパン、JOIB及びBCS)で構成され事業活動を展開しています。事業の系統図は次のとおりです。 [事業系統図] アイ・アールジャパンの事業領域は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」であり、単一セグメントであります。アイ・アールジャパンでは、IR(Investor Relations)活動を「上場企業が広く投資家全般を対象として行うリレーション構築活動」と、SR(Shareholder Relations)活動を「上場企業が自社の株主を対象として行うリレーション強化活動」と、それぞれ位置付けております。 アイ・アールジャパンは上場企業等に対してIR・SR活動を総合的にサポートするため、「IR・SRコンサルティング」、「ディスクロージャーコンサルティング」、「データベース・その他」という3つのサービスを提供しております。 アイ・アールジャパンは、これらのサービスを提供するため、ファンドマネージャー、アナリスト、議決権行使担当者を網羅する機関投資家ネットワークやWEBアンケートシステム「株主ひろば」に登録する58,704名の個人株主とのネットワーク(2026年3月31日現在)を利用して、内外のコンサルティングサービスを提供するのに不可欠な情報を日々収集しております。また、アイ・アールジャパンは情報収集を行うだけでなく、機関投資家や個人株主の意見や要望を上場企業に伝えることで上場企業と投資家・株主をつなぐ仲介役としての役割も担っております。 さらに、プロキシー・ファイト(委任状争奪戦)等の有事に際しては、アイ・アールジャパンがLA(Legal Advisor:法律事務所)と連携してPA(Proxy Advisor)やFA(Financial Advisor:投資銀行)として支援を行います。 2014年1月に発足した投資銀行本部は、経験豊富な人材を採用するなど組織・業務体制を強化し、上場企業等に対してM&A・経営統合・完全子会社化等のフィナンシャル・アドバイザリー業務、未上場会社のTOKYO Pro Market上場を支援するJ-Adviser業務といった総合的な金融ソリューションを提供する体制を整えております。 JOIBは、我が国における大再編時代に創生される超大型のM&A市場の誕生を睨み、アイ・アールジャパンの投資銀行業務の今後の飛躍的な拡大を図るべく2021年2月に設立いたしました。日本の企業文化並びに企業価値・株主価値を尊重する我が国生まれの異才なインベストメント・バンクとして、支配権争奪並びに企業再編・事業再編等のM&Aに特化した専門的なFA業務を主たる業務とし、企業買収(事業買収)・統合・売却アドバイザリー、MBOアドバイザリー(ノンスポンサー/スポンサー)、LBOアドバイザリー業務等を、ラージキャップ企業からミドル・スモールキャップ企業に至るまで提供する体制を整えております。 BCSは、2022年5月に、アイ・アールジャパンよりバックオフィス業務を受託させることにより、業務の効率化、アイ・アールジャパンのエクイティ・コンサルティング事業の基盤強化を図ることを目的として、アイ・アールジャパンの完全子会社として設立いたしました。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1)IR・SRコンサルティング 実質株主判明調査、議決権賛否シミュレーション、行使結果分析、コーポレートガバナンス・コンサルティング、プロキシー・アドバイザリー(株主総会議案可決における総合的な戦略立案)、投資銀行業務、証券代行事業等を中心とする当社グループの中核的サービスです。 《実質株主判明調査》 上場企業が効率的かつ実効的なIR・SR活動を実施する第一歩としては、IR・SR活動の重要な対象者となる機関投資家株主を正確に把握することが必要となっております。ところが、上場企業の株主名簿には実際の出資者である機関投資家株主の名義は明記されていない場合があり、機関投資家に代わって株式を管理する金融機関等の名義に集約されて記載されております。この問題を解決すべく、株主名簿には明記されない機関投資家株主を特定するサービスが実質株主判明調査であります。 調査においては、株主名簿の分析に加え、アイ・アールジャパンの商品である「IR-Pro」に蓄積された大量保有報告書や国内・海外公募投信による株式の組み入れ状況等、上場企業の株式や株主に関連する公開情報を活用する等のアイ・アールジャパン独自のプロセスを実施しております。また、調査対象となる海外機関投資家(外国人)及び国内機関投資家による顧客企業の保有株式数把握と共に、担当するアナリスト及びファンドマネージャーを特定し、顧客企業に対する投資判断を含めた各種意見も併せて収集しております。 《議決権賛否シミュレーション》 議決権賛否シミュレーションは、機関投資家株主の投資先である顧客企業の株主総会議案に対する賛否行使ガイドライン(注)等を調査し、上程予定の議案に対する賛否行使比率を予測するサービスです。 (注)賛否行使ガイドライン…機関投資家が独自に定めた株主総会議案に対する行使判断基準 《行使結果分析》 株主総会終了後、各投資主体ごとの議決権行使結果を分析し、議決権行使率並びに賛成・反対行使先の検証を行い、次期株主総会に向けた議決権安定確保のための施策を実施します。 《コーポレートガバナンス・コンサルティング》 コーポレートガバナンス・コードの改訂に伴うガバナンス・ガイドラインの改定や取締役会の機関設計、役員報酬設計の見直しに関するコンサルティングに加え、社外取締役の独立性判断基準の厳格化や社外取締役比率の増加や多様性を求める動きに後押しされた社外取締役等の人材紹介サービスを提供しております。なかでも、取締役会の実効性評価は、機関投資家株主のニーズを熟知する当社グループの強みを活かし、差別化したサービスを提供しております。 《プロキシー・アドバイザリー》 プロキシー・アドバイザリーは、株主構成等の分析を行い、プロキシー・ファイト(委任状争奪戦)を成功に導くための必要な戦略を提案する唯一無二の実績を有するサービスであります。 なお、前記の議決権賛否シミュレーションの結果は、当サービスのための重要な基礎資料として活用されております。 《投資銀行業務》 当社グループの投資銀行業務は、株式議決権、株主動向、コーポレート・ガバナンスに関する圧倒的知見を活用した唯一無二の先鋭的フィナンシャル・アドバイザリー業務を中心とした総合的な金融ソリューションの提供をしております。なかでもJOIBは、我が国における大再編時代に創生される超大型のM&A市場の誕生を睨んだ、独立系インベストメント・バンクとして創設されました。支配権争奪ならびに企業再編・事業再編等のM&Aに特化する専門的なFA業務を、ラージキャップからミドル・スモールキャップの市場に至るまで提供しております。 《証券代行事業》 当社グループの証券代行事業は、アクティビスト・敵対的買収からの企業防衛をコンセプトとして、株式の長期安定化、議決権の安定確保のみならず株主名簿における買収リスクの早期把握、買収リスクへの事前準備等、戦略的かつ効果的な証券代行業務の提供をしております。 (2)ディスクロージャーコンサルティング ツールコンサルティング及びリーガルドキュメンテーションサービスを行っております。 《ツールコンサルティング》 アニュアルレポート・統合報告書・株主通信等、IR活動において必要とする各種情報開示資料の企画・作成支援を行うサービスです。 《リーガルドキュメンテーションサービス》 企業再編やM&A時における各種英文開示書類の作成や和文資料の英訳等を行うサービスです。 (3)データベース・その他 IR活動総合サポートシステム「IR-Pro」、アナリストネットワーク等をWEB上で提供しております。また、個人株主向けアンケートサービス「株主ひろば」を展開しております。 《IR-Pro》 大量保有報告書や国内・海外公募投信における株式の組み入れ状況等、上場企業の株式や株主に関連する公開情報を提供するWEBサービスです。 《アナリストネットワーク》 IR説明会への参加受付や参加者の管理等を上場企業が一括実施することを可能とするWEBサービスです。 《株主ひろば》 当社WEBアンケートシステムに登録する58,704名(2026年3月31日現在)の個人株主に対して、各種アンケートの実施を可能とするWEBサービスです。
経営方針・対処すべき課題2,289字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の方針 当社グループは、「信頼・誇り・夢」という社是のもと、「お客様(株式公開企業、投資家、市場関係者)の公正な資本競争力の向上とグローバルな資本経済の発展に貢献する」ことを企業使命としております。そしてこの企業使命の遂行のためには、何よりも「公正」であることが求められることから、当社グループは創業以来、特定の金融系列に属さない「独立性」を保持し、上場会社と投資家(機関投資家、個人投資家)を結ぶ最適なブリッジ役に徹してまいりました。 また、当社グループは、この企業使命を実現させるため、「お客様(株式公開企業、投資家、市場関係者)が公正な観点でお困りになっているIR・SR活動を誰よりも早く察し、具体的なアクションプランのご提案と実践を行う」こと、及び「現状維持は即堕落という意識のもと、日々自らの問題点を探し続け、改善を怠ることのないよう強い意志と具体的な行動を実践する」ことを行動規範(日常業務指針)としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは「マーケット・シェア」、「営業利益」及び「1株当たり当期純利益(EPS)」の向上を重要な経営指標としております。 (3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 当社グループは「お客様(株式公開企業、投資家、市場関係者)の公正な資本競争力の向上とグローバルな資本経済の発展に貢献する」という企業使命のもと、唯一無二のエクイティ・コンサルティング機能を着実に強化、拡充してまいりました。 日本の資本市場においては、東京証券取引所によるPBR1倍割れ企業に対する改善要請やアクティビストファンドの活発化など、大きな企業再編の波が押し寄せております。こうした中、独立系のエクイティ・コンサルティング集団、フィナンシャル・アドバイザー集団を堅持し、グローバル資本市場の動向を東京・ニューヨークの両拠点を通じて自ら収集し、株式議決権に関わるコンサルティングと経営支配権に関わるM&Aアドバイザリーを両輪として、日本の上場企業の皆様の持続的な企業成長を支援してまいります。とりわけ以下の4点については、重要課題として取り組んでおります。 ① エクイティ・コンサルティングの普及 グローバルな機関投資家マネーの日本株への回帰、海外・国内機関株主の議決権行使の厳格化、持ち合い株式の解消が進む中、株主との対話の必要性が増しております。当社グループでは、実質株主判明調査を基軸として、20年以上にわたり上場企業であるお客様の株式議決権に関わるコンサルティングを行ってまいりました。近年、アクティビストだけでなく、伝統的な機関投資家においてもアクティビストと同様の要求を企業につきつける事案が顕在化しており、少数株主保護の観点や事業ポートフォリオの選択と集中等を大義名分に、資本政策、M&A戦略、ガバナンス面など様々な観点から上場企業を追及し、経営の根幹を揺るがす要求を繰り出すケースが頻発しています。こうした中、従来の株主判明調査、議決権の安定的な確保を目的としたSRアドバイザリー業務に加え、企業価値向上アドバイザリー、B/Sシミュレーション、ストラテジックレビュー等、当社グループ独自の高度なエクイティ・コンサルティング業務を強化、拡充してまいります。 ② PA/FA業務の拡大 我が国の資本市場においては、東京証券取引所によるPBR1倍割れ企業に対する改善要請や新陳代謝を促す通達、経済産業省による「企業買収における行動指針」の策定、金融庁による公開買付規制と大量保有報告規制の改正など、当局のドラスティックな制度改正が続々と公表されつつあります。こうした変化の潮流は、アクティビストファンドの活発化、或いは、事業会社同士・PEファンド等による事前同意なき買収提案の誘引など、上場会社の経営支配権にかつてない変化と不確実性をもたらしており、議決権(経営支配権)、TOB(株式公開買い付け)や委任状争奪を戦略のコアとする企業再編へのニーズは一段と高まっており、支配権争奪ならびに企業再編・事業再編等のM&Aに特化する専門的なPA/FA業務を拡大させてまいります。 ③ 付加価値のある証券代行サービスの提供 当社グループは、2012年4月に我が国で約40年ぶりとなる証券代行業務への新規参入を果たしました。以降資本市場のニーズを着実に汲み取りながら証券代行サービスを拡充し続けた結果、株主名簿管理人として93社の企業様(管理株主約57万人 2026年3月31日時点)へ証券代行サービスを提供しております。 当社グループは、従来の証券代行機関とは一線を画し、革新的なサービスを展開することで、時代のニーズに応えた証券代行サービスを継続して進めてまいります。 ④ 人的資源の拡充 当社グループの取り扱う専門性の高いコンサルティングサービスにおいては、そのコンサルティングを提供する人材だけでなく、それらを支える専門性を有する人材の確保が喫緊の課題であります。新卒、中途を問わず優秀な人材の積極的な登用に加え、登用した人材に対し実務知識習得のための社内勉強会の開催や適切なコンプライアンスに関する各種研修を継続的に実施しております。また、新たに確保した人材の早期の戦力化を促しつつ、社員全体のボトムアップを図るべく適切な人材の登用、人員配置を行ってまいります。
事業等のリスク5,293字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは、損失の危険の管理に関するリスク事項として、信用リスク、内部統制リスク、法令違反リスク、情報漏洩リスク、災害等のリスク、その他事業継続に関するリスク等を認識・把握しておりますが、以下において、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項についても、投資家の投資判断上重要と考えられる事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に対する投資判断は本稿以外に記載した項目を併せて慎重に判断した上で行われる必要があると考えております。 なお、本文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)個人情報漏洩等が発生した場合の影響について (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業の特性上、多数の企業の株主情報をお預かりしております。当社グループでは、こうした個人情報の取り扱いにつきましては、個人情報保護法を遵守するとともに、2006年7月にプライバシーマークを取得し、個人情報の取り扱いに関する社内ルールの整備や、定期的な社内研修を通じて、情報管理の強化とその取り扱いに十分な注意を払っております。 また、当社の連結子会社であるアイ・アールジャパンの情報システム部において、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27018:2019」の認証を2024年8月に取得し、個人情報保護体制のさらなる強化に努めております。 しかしながら、不測の事態が原因で個人情報が外部に漏洩し、情報主体ないし顧客企業等に損害が生じた場合、損害賠償請求や社会的信用の失墜等により、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)情報セキュリティ体制について (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、事業を展開する上で、顧客情報やその他の機密情報を取り扱っております。当社グループでは、こうした機密情報の取り扱いにつきましては、情報セキュリティ基本方針及び情報セキュリティ社内ルールを整備した上で、これらの基本方針等に則って、機密情報を取り扱っております。 また、当社の連結子会社であるアイ・アールジャパンの情報システム部において、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001:2013」及び「JIS Q 27001:2014」の認証を2019年8月に取得しており、機密情報の取り扱いにつき、引き続き十分な注意を払っております。 しかしながら、高度化・巧妙化する、企業を標的にしたサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等により、万一これらの情報が流出した場合や重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)経済情勢や事業環境による影響について (発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループの事業であるIR・SR活動に専門特化したコンサルティングサービスは、主に上場企業のIR担当部署や経営企画担当部署、総務担当部署等の間接部門を直接の取引先として提供されます。そして、経済情勢や事業環境が悪化した際には、一般的に間接部門の経費から削減される傾向があります。 このように、わが国の経済情勢や事業環境が悪化した際には、直接の取引先である上場企業の間接部門の経費が削減される結果、当社グループが提供するサービスの採用に慎重になる、あるいはサービス提供価格の引き下げ要請が強くなる等、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)ビジネスモデルが模倣された場合の影響について (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループの事業であるIR・SR活動に専門特化したコンサルティング業においては、情報収集やその分析手法等、長年に亘って蓄積してきた独自のデータ及び分析ノウハウが事業遂行上の重要な要素となっております。当社グループでは、各種社内規程やマニュアルを整備し、これらを機密情報とすることにより営業秘密の管理、保護に努めております。 しかしながら、第三者によるサービスの模倣等がなされた場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)法律や制度の変更による影響について (発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) IR・SR活動に関連する法律の改正や制度の変更については、2014年2月に策定され、2025年6月に第三次改訂されたいわゆる「日本版スチュワードシップ・コード」によって、機関投資家が企業価値の向上や持続的成長を促すために投資先企業との建設的な「目的を持った対話」を進めることが求められるようになりました。 また、上場企業側からの持続的な企業価値向上のための自律的な対応を促進するため、2015年6月に策定され、2021年6月に改訂された「コーポレートガバナンス・コード」では、上場企業の対応としてガバナンス設計、資本政策、機関株主との対話、ESG開示など、多岐にわたる課題への対応が要請されております。 このように、より充実したIR・SR活動を求める方向での法律の改正や制度の変更がなされた場合には、IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業を営む当社の収益に対しては、プラスの影響を及ぼすことが考えられます。 一方、当社サービスの必要性を低減させるような、予期せぬ法律の改正や制度の変更がなされた場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)特定の人物への依存について (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の代表取締役社長・CEOである寺下史郎は、当社グループの経営戦略の決定及び業務執行、株主総会での承認を必要とする全ての事項に大きな影響力を持っております。このため、当社グループでは同氏に過度に依存しないよう組織的な経営体制の構築や人材育成を進めており、グループ各社の役割分担を明確化し、主要な子会社における独立性を確保する観点から、当社の連結子会社であるアイ・アールジャパンは、同氏は役員として関与しておらず、代表取締役社長には青山幸彦が就任しております。しかしながら、同氏の当社グループにおける業務遂行が困難となった場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)コンプライアンスリスクについて (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の連結子会社であるアイ・アールジャパンは、株主名簿管理人事務受託業務(有価証券管理業)を行っていることから、金融商品取引業を営むため金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業の登録を受けており、業務遂行にあたり会社法、金融商品取引法、金融商品取引所が定める関係規則等の各種の規制及び法制度等の適用を受けております。法令その他諸規則等を遵守すべくコンプライアンス体制の強化に努めており、役職員等に対して適切な指示、指導等を行うとともに、不正行為の防止・発見のために予防策を講じております。また、コンプライアンス機能を強化すべく2023年7月にグループコンプライアンス室を設置し、管理監督体制の一層の強化に努めております。 しかしながら、役職員等が法令その他諸規則等を遵守出来なかった場合には、当社グループのレピュテーションが悪化し現在又は将来の顧客を失ったり、監督官庁による行政処分や罰則を受けたり、業務の制限等を課されるおそれがあり、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、お客様の利益が不当に害されることのないよう、「利益相反のおそれのある取引」を適切に管理しております。具体的には、2023年3月に「アイ・アールジャパングループ利益相反管理方針」を制定、公表し、当社の連結子会社であるアイ・アールジャパンにおいて「利益相反管理規程」を定めております。 しかしながら、顧客の利益を害したり市場の健全性等に悪影響を与えたりした場合には、顧客及び市場等からの信用失墜等により、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)訴訟リスクについて (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、専門性の高いコンサルティングサービスを提供しており、顧客との契約締結時等に適切なリスク管理を実施しております。 しかしながら、当社グループのサービスが顧客の経営支配権に関わり得るものであることなどから、場合によっては、当社グループによる法令違反・契約違反等の有無にかかわらず、顧客その他第三者との間で訴訟に至る可能性があり、その結果によっては当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、本書提出日現在の重要な訴訟案件の詳細につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (2) その他②訴訟」をご参照ください。 (9)金融商品取引業登録等 (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の連結子会社であるアイ・アールジャパンは、金融商品取引業を営むため金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業の登録等を受けており、金融商品取引法及び同法施行令等の関連法令の適用を受けております。また、金融商品取引法に基づき設置された業界団体である日本証券業協会の定める諸規則の適用を受けております。 しかしながら、当社グループの役職員がこれら法令等に違反し、登録等の取消し又は改善に必要な措置等を命じる行政処分が発せられた場合等には、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)自己資本規制比率 (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の連結子会社であるアイ・アールジャパンは第一種金融商品取引業者であり、第一種金融商品取引業者には、金融商品取引法及び金融商品取引業等に関する内閣府令に基づき、一定程度の自己資本規制比率が求められております。自己資本規制比率とは、固定化されていない自己資本の額のリスク相当額の合計に対する比率をいいますが、当該金融商品取引業者は自己資本規制比率が140%を下回ることのないようにしなければならず、金融庁長官は当該金融商品取引業者に対しその自己資本規制比率が120%を下回るときは、業務方法の変更等を命ずること、また100%を下回るときは3ヶ月以内の期間、業務の停止を命ずることができ、さらに業務停止命令後3ヶ月を経過しても100%を下回り、かつ回復の見込みがないと認められるときは当該金融商品取引業者の登録を取り消すことができるとされております。 当社の連結子会社であるアイ・アールジャパンは、親会社である当社への配当金額を考慮し、自己資本規制比率を常に安定的水準に保つように努めておりますが、当該要因が発生した場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)投資銀行業務等その他業容拡大に伴う売掛債権回収リスクについて (発生可能性:低、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、顧客のニーズの多様化に応じ投資銀行業務等の拡大のため、非上場企業や経営者、同族会社の株主を対象に、各種業務提携、資本提携、M&A、プロキシー・アドバイザリー等のアドバイザリー業務を積極的に拡大しております。 与信管理については体制を整備し、取引前の与信審査に加えて、顧客の財務状況により取引開始時に着手金として報酬の一部を受領するなどの対策を取り、債権保全には十分に注力しておりますが、これらの拡大に伴い、非上場企業や個人経営者等の特定の取引先において、倒産等による債務不履行が生じた場合、売掛債権の回収が不能になる恐れがあり、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の分析 区 分   前連結会計年度(自  2024年4月1日    至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日    至  2026年3月31日) 金額(百万円)   増減率(%)   金額(百万円)   増減額(百万円)   増減率(%) 売上高   5,783   2.1   6,141   358   6.2 営業利益   1,005   △6.2   1,283   278   27.7 経常利益   1,017   △4.7   1,301   283   27.8 親会社株主に帰属する 当期純利益   698   △8.4   898   199   28.6 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)は、2025年4月の米国による相互関税措置の発表を受け日経平均株価が一時急落したものの、その後の利下げや関税リスクの低下を背景に最高値を更新するなど、東京証券取引所による市場構造改革や資本効率改善への期待の高まりを追い風に、堅調に推移しました。中東情勢の不透明化、とりわけイランを巡る地政学的リスクが高まる中でも、日本株は相対的な底堅さを維持しております。また、高市政権の歴史的な大勝利を契機に、日本経済の構造改革への期待が急速に高まり、海外投資マネーの日本株市場への流入が一段と加速しております。こうした変化の中、日本企業をターゲットとするアクティビストの活動は一層活発化しており、株主提案やパブリックキャンペーン、公開買付け(TOB)への介入など、資本政策や企業再編を巡る攻防はかつてない緊張感を帯びています。 こうした中、当連結会計年度の売上高は、前年同期に比べ6.2%増加の6,141百万円、営業利益は同27.7%増加の1,283百万円、経常利益は同27.8%増加の1,301百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同28.6%増加の898百万円となりました。なお、EBITDAは同21.2%増加の1,639百万円となりました。 アクティビスト対応、支配権争奪、M&A対応等に係る有事対応案件*1については、アクティビスト対応案件を中心に有事対応案件の受託が増加し、前年同期に比べ14.0%増加の2,428百万円となりました。実質株主判明調査等の平時対応案件*2については、資本市場の信任獲得を目的とした株主対応、資本政策の見直し、中期経営計画の再構築、資本リスクマネジメントなど、企業価値向上に向けた主体的な取り組みを強化する上場企業の動きが広がる中、実質株主判明調査やエクイティ・コンサルティング業務の新規受託や既存顧客からの追加受託が増加し、前年同期に比べ1.6%増加の3,713百万円となりました。 我が国の資本市場では、政策保有株式の縮減、親子上場の解消、非公開化や業界再編の進展を背景に、企業を巡る資本の動きが一段と活発化しており、株主提案やTOB対応を含む企業と株主の関係は、より複雑かつ多様な局面を迎えています。近時もアクティビストによる投資や株主提案は増加傾向にあり、企業経営への関与は依然として高い水準を維持しています。 こうした状況のもと、経済産業省による「企業買収における行動指針」の見直し議論の再開や、金融商品取引法・コーポレートガバナンス・コードの改訂といった制度面の見直しも進行しており、買収提案を巡る取締役会の判断や説明責任の重要性は一層高まっており、中長期的な企業価値の視点に立脚した意思決定と、平時からの信頼ある株主対応体制の確立がこれまで以上に求められています。 まさに当社グループが基軸として掲げる「Power of Equity®*3(議決権の力、株式の力)」という基軸概念の通り、株主の圧力が企業の持続性や経営構造を大きく左右する局面がより一層顕在化している環境下において、有事対応における迅速性と実効性を兼ね備えた対応力、データオリエンティッドな唯一無二のデータベース、Proxy・TOB・M&Aに精通したプロフェッショナル集団など、金融グループに属さない完全独立系アドバイザーとして、当社グループの特長が発揮される局面が増加しており、専門性の高い唯一無二のコンサルティングサービスの必要性が、あらためて強く認識されつつあるものと捉えております。 当社グループは、引き続き議決権の力を軸に資本市場の健全な発展に貢献すべく、アクティビストサイドにつかないプロキシー・アドバイザリーを基盤に、独立系エクイティ・コンサルティングおよびフィナンシャル・アドバイザリーを両輪とする専門家集団として、上場企業の持続的成長と企業価値向上を支援してまいります。 *1 有事対応案件;アクティビスト対応、支配権争奪、M&A対応等の有事局面のPA業務やFA業務の対応を行う案件。 *2 平時対応案件;実質株主判明調査、議決権分析、企業防衛・企業価値向上等に関連する、平時局面のエクイティ・コンサルティング業務を行う案件。 *3 Power of Equity®;Power of Equityは、当社子会社アイ・アールジャパンの登録商標です(登録第6196294号)。 当社グループの事業領域は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」であり、単一セグメントであります。サービス別に売上高の概要を示すと次のとおりであります。 サービス別   前連結会計年度(自  2024年4月1日    至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日    至  2026年3月31日) 売上高(百万円)   増減率(%)   売上高(百万円)   構成比(%)   増減率(%) IR・SRコンサルティング   5,477   2.2   5,864   95.5   7.1 ディスクロージャーコンサルティング   209   4.3   191   3.1   △8.7 データベース・その他   97   △5.0   86   1.4   △11.1 合計   5,783   2.1   6,141   100.0   6.2 (a) 大型プロジェクト(50百万円以上)と通常プロジェクト(50百万円未満)内訳 (百万円) 大型プロジェクト(50百万円以上)   通常プロジェクト(50百万円未満) 2026年3月期   1,437   4,704 2025年3月期   1,442   4,340 増減   △5   363 (b) 大型プロジェクト(50百万円以上)の契約件数及び売上金額の推移 上期   下期   通期 件数(件)   金額(百万円)   件数(件)   金額(百万円)   件数(件)   金額(百万円) 2026年3月期   5   430   13   1,007   18   1,437 2025年3月期   8   676   6   766   14   1,442 増減   △3   △246   7   241   4   △5 (c) 大型プロジェクト(50百万円以上)の種類、及び売上金額 (百万円) プロジェクトの種類   当連結会計年度(2025年4月-2026年3月)   前連結会計年度(2024年4月-2025年3月)   増減 支配権争奪PA・FA   162   96   66 アクティビスト対応PA・FA   1,012   988   23 企業側FA(M&A等)   263   358   △95 合計   1,437   1,442   △5 当連結会計年度の大型プロジェクト(50百万円以上)は、前年同期に比べ0.4%減少の1,437百万円となりました。通常プロジェクト(50百万円未満)は、お客様との強固な信頼関係に基づく実質株主判明調査や、外部環境の変化を踏まえたエクイティ・コンサルティングに関する新規・追加受託の増加により、前年同期に比べ8.4%増加の4,704百万円となりました。 (d) 当連結会計年度の有事対応案件と平時対応案件の内訳 (百万円) 有事対応案件   平時対応案件 2026年3月期   2,428   3,713 2025年3月期   2,130   3,653 増減   297   60 当連結会計年度のアクティビスト対応、支配権争奪、M&A対応等に係る有事対応案件については、前年同期に比べ14.0%増加の2,428百万円となりました。アクティビスト対応、支配権争奪、M&A対応等に係る有事対応案件については、アクティビスト対応PA・FA案件を中心とした案件の受託が継続しています。企業再編、事業再編の活発化が予想される中、迫りくる資本リスクへの高まりもあり、企業支配権争奪等を中心としたPA業務とFA業務においても受託が増加しています。 当連結会計年度の実質株主判明調査等の平時対応案件においては、前年同期に比べ1.6%増加の3,713百万円となりました。お客様との強固な信頼関係にもとづく実質株主判明調査や、外部環境の変化をふまえたエクイティ・コンサルティングに関する新規・追加のプロジェクト受託が増加しています。 証券代行事業においては、受託決定済み企業は2026年3月31日時点で93社、管理株主数は570,372名となりました(前年同期の受託決定済み企業は76社、管理株主数は415,191名)。 ① IR・SRコンサルティング SRアドバイザリー(実質株主判明調査、議決権賛否シミュレーション、コーポレート・ガバナンス改善、取締役会実効性評価、株主還元を含む資本政策等)、プロキシー・アドバイザリー、フィナンシャル・アドバイザリー、証券代行事業等を中心とする当社グループの中核的サービスです。 当連結会計年度のIR・SRコンサルティングの売上高は、前年同期に比べ7.1%増加の5,864百万円となりました。 ② ディスクロージャーコンサルティング ツールコンサルティング(アニュアルレポート・統合報告書・株主通信等、IR活動において必要とする各種情報開示資料の企画・作成支援)及びリーガルドキュメンテーションサービス(企業再編やM&A時における各種英文開示書類の作成や和文資料の英訳等)を提供するサービスです。 当連結会計年度のディスクロージャーコンサルティングの売上高は、前年同期に比べ8.7%減少の191百万円となりました。 ③ データベース・その他 大量保有報告書や国内・海外公募投信における株式の組み入れ状況等を提供する「Stock Watch」、IR活動総合サポートシステム「IR-Pro」、IR説明会への参加受付や参加者の管理等を上場企業が一括実施することが可能な「アナリストネットワーク」等をWEB上で提供するサービスです。また、個人株主向けアンケートサービス「株主ひろば」を展開しております。 当連結会計年度のデータベース・その他の売上高は、前年同期に比べ11.1%減少の86百万円となりました。 (2)生産、受注及び販売の実績 当社グループの事業は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。 ① 生産実績 当社グループは、生産活動は行っていないため該当事項はありません。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。 サービス   受注高(百万円)   増減率(%)   受注残高(百万円)   増減率(%) IR・SRコンサルティング   5,598   △8.5   2,923   △8.3 ディスクロージャーコンサルティング   205   10.4   169   9.2 データベース・その他   64   △33.5   65   △25.1 合計   5,868   △8.3   3,157   △8.0 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 サービス   販売高(百万円)   増減率(%) IR・SRコンサルティング   5,864   7.1 ディスクロージャーコンサルティング   191   △8.7 データベース・その他   86   △11.1 合計   6,141   6.2 (3) 財政状態の分析 ① 資産 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ602百万円増加し、7,503百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加834百万円及び売掛金の減少229百万円等によるものであります。 ② 負債 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ94百万円増加し、1,381百万円となりました。主な要因は、契約負債の増加58百万円及び未払法人税等の増加48百万円等によるものであります。 ③ 純資産 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ508百万円増加し、6,122百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加898百万円及び配当による利益剰余金の減少408百万円等によるものであります。 (4) 資本の財源及び資金の流動性の分析 ① キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ834百万円増加し、4,988百万円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,548百万円(前年同期は773百万円の獲得)となりました。 主な内訳は、税金等調整前当期純利益1,301百万円、法人税等の支払額369百万円及び減価償却費336百万円等であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は303百万円(前年同期は271百万円の使用)となりました。 支出の主な内訳は、無形固定資産の取得による支出279百万円等であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は408百万円(前年同期は444百万円の使用)となりました。 支出の主な内訳は、配当金の支払額408百万円であります。 ② 資金需要及び流動性の確保 当社グループの資金需要は、営業活動については、事業活動に必要な運転資金(主に人件費)が主な内容であります。投資活動については、事業拡大及び業務効率向上のためのシステム開発投資等の固定資産の取得が主な内容であります。財務活動については、上記活動で獲得した資金を必要な内部留保を確保した上で、業績に応じた利益還元を行っております。なお、アイ・アールジャパンの自己資本規制比率を維持するために、一定水準の現預金を確保しております。さらに、必要に応じて金融機関との当座貸越契約に基づき運転資金を確保しております。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。