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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

イメージ・マジック

7793 · Growth · その他製品

アパレル・雑貨のオンデマンドプリント一式を手がけるDX企業。在庫リスクをなくし持続可能なモノづくりを実現。

概要

イメージ・マジックは1995年に設立されたオンデマンドプリントのDX企業である。Tシャツや雑貨へのプリント加工を中心に、自社サイト「オリジナルプリント.jp」とパートナー企業からの受注で事業を展開。2022年に東証グロース市場に上場し、2025年12月期の売上高は94億円に達する。

受注チャネルを二本柱とする事業構造

当社のオンデマンドプリントサービスは、自社販売とパートナー企業からの受注の二つのチャネルで構成される。自社販売ではフラッグシップサイト「オリジナルプリント.jp」を運営し、約1,900種類のアイテムに対応する。パートナー企業からの受注では、他社のECサイト経由の注文を自社工場で処理し、直接エンドユーザーへ納品する。両チャネルとも受注から出荷までを自動化し、最短5分での処理を可能にしている。

ソリューション事業でシステムとハードを提供

当社は自社の運用ノウハウをパッケージ化した「オンデマンドプリントソリューションズ(ODPS)」を提供する。ODPSはクラウド型の生産管理システムと、プリンター・たたみ機・梱包出荷機などのハードウェアを含む。導入企業は短期間で生産ラインを構築でき、工数削減が可能となる。また、デザインシミュレーター付きECプラットフォーム「maker town」も提供し、EC開設需要に応える。ソリューション部門の売上高は2025年12月期に8.6億円と前年比30%増加した。

国内工場ネットワークで受注生産を支える

当社は埼玉県川越市、朝霞市、東京都板橋区、岐阜県多治見市などに生産拠点を置く。2010年の市ヶ谷工場閉鎖以降、需要拡大に応じて工場を増設してきた。2023年8月には川越工場を新設し、同年11月には小豆沢工場とIPC工場を閉鎖するなど、拠点の最適化を進めている。システム連携したパートナー工場も含め、大ロットでも短納期に対応する分散生産体制「OPN(On demand Print Network)」の構築を進める。

売上高は9期連続増加、収益基盤を拡大

当社の売上高は2018年4月期の15億円から2025年12月期には94億円へと拡大した。同期間の当期純利益は0.3億円から3.3億円へ増加している。2025年12月期の営業利益率は5.9%である。成長の原動力はEC市場の拡大とD2Cビジネスの高度化に伴う「超多品種・小ロット」生産へのシフトであり、当社の受注生産モデルが無駄な在庫を減らすニーズに合致している。

業界の中での役割はアパレル・雑貨業界向けに、受注から生産・出荷までを自動化するオンデマンドプリントの仕組みを提供するDX企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
94億円
営業利益
6億円
営業利益率
6.4%
純利益
3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01アパレル・雑貨エンドユーザー主力

自社サイト「オリジナルプリント.jp」でTシャツやマグカップなど約1,900アイテムにオンデマンドプリントサービスを提供。受注から自動で生産し最短5分で出荷。余剰生産や廃棄ロス削減を実現し、個人から法人までニーズに対応。

主な製品・サービス1
オリジナルプリント.jp
約1,900種類のアイテムに対応する国内最大級のオンデマンドプリントサービスサイト。デザインシミュレーターで仕上がりを確認でき、受注を自動化している。

02アパレル企業・印刷会社等(事業者向け)主力

アパレルメーカーや印刷会社等に対し、オンデマンドプリントの生産システム(ソフトウェア・ハードウェア)を提供。無在庫販売を実現し、パートナー企業の受注バックヤードを支援。

主な製品・サービス3
maker town
デザインシミュレーター付きのクラウド型オンデマンドECシステム。自社ECサイトを立ち上げたい企業向けに提供。
クラウド生産管理システム
受注データから印刷データを自動生成し、工場へ生産指示を振り分ける。外部システム連携も可能。
ハードウェア装置
プリンター、たたみ機、梱包出荷機など生産・出荷プロセスを自動化する装置を販売。

製品と技術

オリジナルプリント.jpと自社オンデマンド印刷

「オリジナルプリント.jp」は当社の旗艦サービスで、Tシャツやマグカップなど約1,900種類のアイテムに対応する。顧客がデザインデータを入稿すると、受注から最短5分で出荷処理が完了する。デザインシミュレーターで仕上がりを確認でき、小ロットからの注文が可能である。自社販売に加え、パートナー企業のバックヤードとしても機能し、受注データはクラウドシステムで自動的に工場へ振り分けられる。

ODPSとmaker townでプリント業界のDXを支援

ODPSは当社が開発したクラウド型生産管理システムで、受注から出荷までの全工程を自動化する。導入企業はシステムと連動したプリンターや梱包機を購入し、自社でオンデマンド生産ラインを構築できる。「maker town」はデザインシミュレーター付きのECプラットフォームで、ユーザーは簡単にオリジナルグッズの販売サイトを開設できる。これらのソリューションはSaaS型の課金とハードウェア販売で収益を得る。

3Dスキャンフィギュアと新規事業の開拓

2025年に開始した「3DME」は、3Dスキャンスタジオでの撮影か、AI技術を用いた写真からの変換で人物やペットのフィギュアを制作するサービスである。五反田とTOCに直営店を設け、記念品やギフト需要を取り込む。また、DTFプリンター「xTool Apparel Printer」の販売代理店となり、加工技術の選択肢を広げた。これらは既存のオンデマンドプリント事業とシナジーを生む隣接分野への進出である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

写真関連製品で成長、売上高と利益率が拡大中

同社はその他製品業界に属し、写真関連製品やサービスを提供している。売上高は2023年4月期の53億円から2025年12月期には94億円へと急拡大し、営業利益率も5.13%から6.38%へ改善している。同業のイタミアートやテクセンドフォトマスクがそれぞれ異なるニッチ市場を持つ中、同社は写真プリントやフォトブック等の分野で事業を展開し、デジタル化の進展に伴う需要変化に対応している。成長が続く一方で、既存市場の成熟や競合参入への備えが重要であり、継続的な商品開発と販路拡大が課題となる。

強み

  • 2023年から2025年にかけて売上高が約1.8倍に増加し、成長力が顕著だ。
  • 営業利益率が5.13%から6.38%へ改善し、収益構造が強化されている。
  • 写真関連の専門分野に特化し、独自のポジションを確立している。
  • デジタルカメラの普及やスマホ需要など、市場変化に合わせた事業展開が可能。

課題

  • 写真プリント市場は成熟しており、新規需要の開拓が難しくなっている。
  • 成長市場には新規参入が相次ぎ、競争が激化する可能性がある。
  • デジタル技術の進展に依存する部分が大きく、技術トレンドへの対応が必須だ。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字がイメージ・マジック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17847グラファイトデザイン45億円29.3倍
27975リヒトラブ45億円59.0倍
37807幸和製作所44億円8.5倍
47805プリントネット39億円8.3倍
57793イメージ・マジック38億円9.9倍
67863平賀38億円14.4倍
77983ミロク37億円
87791ドリームベッド35億円7.2倍
97986日本アイ・エス・ケイ34億円6.0倍
107813プラッツ34億円13.1倍
117800アミファ32億円6.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

港区で創業、プリント加工の受託から出発

1995年5月、東京都港区に株式会社イメージ・マジックを設立した。創業当初はプリント加工の受託業務を中心に事業を開始した。2007年1月には新宿区市谷左内町に本社を移転し、市ヶ谷工場を新設して生産能力を強化した。その後、2008年11月に埼玉県川越市へ本社を移転し、川越工場を新設した。この時期は受託生産を拡大し、設備投資を継続した。

オンラインプリント受注サイトを立ち上げた2010年

2010年1月、当社はオンデマンドプリント受注サイト「オリジナルプリント.jp」を開設した。同時に市ヶ谷工場を閉鎖し、オンラインビジネスへの転換を図った。2013年6月には東京リスマチック(現・日本創発グループ)と資本・業務提携し、外部連携の基盤を築いた。2015年には板橋区への本社移転と新工場建設を進め、川越工場を閉鎖。生産拠点を都内に集約した。

フルカラーカーペット印刷とアパレルプラットフォーム

2016年2月、当社は1,670万色のフルカラーカーペット印刷を開始した。同年8月には、ネットでアパレルショップを開設できるプラットフォーム「MEET MY GOODS」をリリース。一般消費者だけでなく、クリエイターや小規模事業者向けのサービスを拡充した。2018年4月には不織布バッグの製造を開始し、取扱アイテムの幅を広げた。同年10月に本社を文京区小石川へ移転し、現在に至る。

ODPSのリリースと大手企業との資本提携

2019年2月、当社は「オンデマンドプリントソリューションズ(ODPS)」をリリースし、自社の生産管理システムを外部に提供し始めた。同年3月にはTOPPAN株式会社と資本・業務提携を締結。2020年3月には株式会社トランザクション、2021年1月にはGMOペパボ株式会社とそれぞれ資本・業務提携した。これらの提携により販路と技術基盤を強化した。

グロース市場への上場と組織改編

2022年3月、当社は東京証券取引所マザーズに株式を上場した。翌月の市場区分見直しによりグロース市場へ移行した。上場後も工場増設を続け、2023年8月に川越工場を新設した。同年11月には小豆沢工場とIPC工場を閉鎖し、拠点の効率化を図った。2025年4月には西日本支社を大阪市に設置し、関西エリアの営業体制を強化した。

3DフィギュアやDTFプリンターで新領域へ

2025年1月、当社は五反田にショールームと3DME五反田TOC店を開設し、3Dスキャン技術で人物やペットのフィギュアを制作する「3DME」サービスを開始した。同年7月にはソリューション&オートメーション本部を創設し、ハードウェア販売を強化。DTF(Direct to Film)方式のプリンター「xTool Apparel Printer」の正規販売代理店となり、消耗品販売による安定収益の獲得を進めている。

年表27件を開く

1990年代

  • 1995年5月創業東京都港区に株式会社イメージ・マジック設立

2000年代

  • 2007年1月東京都新宿区市谷左内町に本社移転及び市ヶ谷工場新設
  • 2008年11月埼玉県川越市に本社移転及び川越工場新設

2010年代

  • 2010年1月オンデマンドプリント受注サイト「オリジナルプリント.jp」開設 市ヶ谷工場閉鎖
  • 2013年6月東京リスマチック株式会社(現 株式会社日本創発グループ)と資本・業務提携
  • 2015年4月東京都板橋区小豆沢に本社移転及び小豆沢工場新設
  • 2015年5月川越工場閉鎖
  • 2015年12月東京都板橋区新河岸に新河岸工場新設
  • 2016年2月1670万色のフルカラーカーペット印刷を開始
  • 2016年8月ネットでアパレルショップを開設できるプラットフォーム「MEET MY GOODS」をリリース
  • 2018年4月不織布バッグ製造を開始
  • 2018年7月埼玉県朝霞市に朝霞工場新設
  • 2018年10月東京都文京区小石川に本社移転
  • 2019年2月「オンデマンドプリントソリューションズ(ODPS)」をリリース(注1.2)
  • 2019年3月TOPPAN株式会社と資本・業務提携
  • 2019年6月東京都板橋区にIPC工場新設(注3)

2020年代

  • 2020年3月東京都板橋区に志村工場新設 株式会社トランザクションと資本・業務提携
  • 2021年1月GMOペパボ株式会社と資本・業務提携
  • 2021年4月岐阜県多治見市にGPC工場新設(注4)
  • 2021年10月デザインシミュレーター付クラウド型オンデマンドEC「maker town」をリリース
  • 2022年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行
  • 2023年8月埼玉県川越市に川越工場新設
  • 2023年11月小豆沢工場及びIPC工場閉鎖
  • 2025年1月東京都品川区に五反田ショールーム及び3DME五反田TOC店新設(注5)
  • 2025年4月大阪府大阪市に西日本支社新設
  • 2025年7月ソリューション&オートメーション本部を創設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    商品カテゴリー拡充と新市場開拓

    国内最大規模のインクジェット加工能力を強みにアパレル・雑貨を中心に取扱商品を拡充し、新しい市場ニーズを開拓する。

  2. 02

    ECサービスのOMO推進とUI/UX改善

    リアル店舗展開によるOMO施策とUI/UXへの積極投資により、顧客の利便性を重視したWebサイトでの注文・デザイン環境を提供する。

  3. 03

    新規隣接分野へのR&Dとシナジー創出

    アパレル向けインクジェットプリントの優位性を維持しつつ、IT活用が可能な隣接分野でR&Dを進め、既存事業とのシナジーが見込める分野へ参入する。

  4. 04

    生産ラインのIoT化と自動化推進

    受注から出荷までの全工程をIoT化し、特別なスキルがなくても高い生産性を実現できるハードウェア・システムを整備して生産効率を向上させる。

  5. 05

    OPN構築による生産ネットワーク化

    自社開発の生産管理システムを他社協力工場とネットワーク化し、業界標準システムとして大ロット・短納期生産を可能にするオンデマンドプリントネットワークを構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で224人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は505万円で、4期前と比べて+18.8%平均年齢は36.2歳、平均勤続年数は4.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年4月42534.63.6171
2023年12月48635.94.2190
2023年4月41835.43.9187
2024年12月45836.34.5222180
2025年12月50536.24.9224268

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)52.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
GPC工場 — 岐阜県多治見市356百万円
川越工場 — 埼玉県川越市331百万円
志村工場 — 東京都板橋区43百万円
五反田ショールーム — 東京都品川区38百万円
小石川本社 — 東京都文京区34百万円
朝霞工場 — 埼玉県朝霞市23百万円
西日本支社・ショールーム — 大阪府大阪市14百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は94億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+20.5%、利益が+50.0%。

売上高
+20.5%
94億円
営業利益
+50.0%
6億円
純利益
+0.0%
3億円
営業利益率
6.4%
前期比 +1.3%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高107億円94億円
営業利益7億円6億円
純利益4億円3億円
1株あたり配当¥35¥35

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は51億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+15.9%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q16212.51
2023年2Q1715.91
2023年3Q7−2−28.6−2
2023年4Q130
2024年1Q1500.00
2024年2Q1915.31
2024年4Q4436.82
2025年2Q4424.51
2025年4Q5048.02
2026年2Q5123.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年4月期からの9期で、売上は15億円から94億円へ6.3倍に増えた。直近期の営業利益率は6.4%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
埼玉県朝霞市に朝霞工場新設
2018年4月1500
東京都板橋区にIPC工場新設(注3)
2019年4月2100
東京都板橋区に志村工場新設 株式会社トランザクションと資本・業務提携
2020年4月2811
岐阜県多治見市にGPC工場新設(注4)
2021年4月4322
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2022年4月4932
埼玉県川越市に川越工場新設
2023年4月5310
2023年12月4432
2024年12月78445.13
2025年12月94666.43

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高94億円のうち、営業利益として残るのは6億円6.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.6%56億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金34.0%32億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.4%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
40.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.9pt
6.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
3.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+9.7pt
17.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
18.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが8億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は12億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年4月2−33−15
2021年4月4−52−16
2022年4月4−12310
2023年4月1−2−2−17
2023年12月4−3119
2024年12月6−4−129
2025年12月8−4−2412

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は35億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は58.6%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年4月51430.0
2019年4月93630.3
2020年4月145933.7
2021年4月1961330.4
2022年4月24131153.6
2023年4月23131056.2
2023年12月27151257.1
2024年12月30181259.8
2025年12月35211558.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
13億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率104社中8位あたり、逆に低いのは配当利回り104社中69位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.1%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.4%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.6%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
20.5%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,490で、1年前と比べて-4.3%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥1,490-1.8%1ヶ月+10.4%1年-4.3%時価総額38億円
過去52週の値幅
安値¥1,324高値¥1,931

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.9倍
PER (会社予想)8.5倍
PBR1.80倍
配当利回り2.35%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月17日に9.17%上昇し1583円。8月14日1450円から急伸し、1カ月で18.13%上昇。25日線(1368円)を大きく上回り、75日線(1449円)も突破。52週高値1931円に向けた動き。RSI81.8と過熱圏。出来高は8月17日に8200株と膨らみ、買いが加速。短期的な調整に注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 10.52倍は業界平均18.58倍を下回り、PBR 1.81倍は平均1.4倍を上回るが、ROE 17.1%と高い収益性を考慮すれば妥当。配当利回り2.33%は平均3.05%を下回るが、配当性向23.7%と余力がある。直近の売上高は53億→94億円と大幅増収で、営業利益も黒字化し成長が続く。ただし、PBRはやや割高で、成長鈍化リスクもある。総合的に見て、成長性と収益性を考慮すると割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.9倍18.4倍
PER (予想)8.5倍
PBR1.80倍1.38倍
ROE17.1%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績拡大が続いており、特に新製品や新規顧客の開拓による成長が期待されている。強気派は、売上増加と利益率の改善が続くことで、将来の成長性を評価し、株価の上昇を見込む。一方、弱気派は、市場競争の激化や原材料費の高騰、また特定業界への依存度の高さを懸念し、成長の持続性に疑問を呈する。

プラスに働く材料7
  • 業績拡大基調

    売上高は2023/12期の44億円から2025/12期には94億円へと大幅増加。

  • 利益率改善

    営業利益率も5.13%から6.38%へと改善傾向。

  • 低PER評価

    PERは10倍台と割安感があり、成長余地を反映していない可能性。

  • 売上高78→94億円と2期連続増収2026/12期影響

    売上高は前期比20.5%増の94億円。増収基調が続けば営業利益も拡大

  • 営業利益率5.13%→6.38%へ改善2025/12期影響

    営業利益は4→6億円、営業利益率は5.13%→6.38%と向上

  • ROE17.1%の高収益体質継続影響

    ROE17.1%は高水準。PER10.52倍と合わせ収益性に見合う評価

  • 配当利回り2.33%に増配余地次回株主総会影響

    純利益3億円に対し配当総額約0.8億円(配当性向約27%)。増配余地は大きい

マイナスに働く材料7
  • 競争激化懸念

    新規参入や代替品の増加で価格競争が激化するリスク。

  • 依存度の高さ

    特定業界(自動車など)の需要変動に業績が左右される。

  • 財務健全性

    2023/4期は純損失を計上しており、収益の不安定さが懸念。

  • 純利益3億円の横ばいで高成長に見合わず2025/12期影響

    売上高が94億円へ20%増えても純利益は3億円の横ばい。費用増が利益を圧迫

  • 営業利益6億円と規模が小さい継続影響

    売上高94億円に対し営業利益6億円。小幅な原価変動で利益が大きくぶれる

  • 株価は1年で0.18%下落し勢いがない不定影響

    株価は過去1年で0.18%下落。増収が織り込まれず株価反応は鈍い

  • 外国人保有率1.46%と低く需給が薄い継続影響

    外国人保有率1.46%と低く、時価総額35億円の小型株は売買が細りやすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
今後も拡大が続くか、成長性を見極めるため。
営業利益率
収益性の改善持続を確認するため。
新規顧客獲得数
市場開拓の進捗を示す指標として重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり35で、前期から+6.7%いまの株価に対する利回りは2.35%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥35
1株あたり
配当利回り
2.35%
いまの株価に対して
配当性向
23.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年12月3027.2
2025年12月326.723.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥35

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ893人。区分でいちばん多いのは事業法人47.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.5%を占め、残る49.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年4月%2023年4月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人53.055.054.353.247.2
個人・その他33.035.733.337.943.3
証券会社6.33.74.13.94.8
金融機関3.53.74.03.83.2
自己株式2.3
外国法人4.32.04.41.21.4
外国人個人0.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社日本創発グループ27.56
02山川 誠13.92
03京田 諭8.16
04キャブ株式会社3.19
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.19
06TOPPAN株式会社3.15
07GMOペパボ株式会社3.11
08株式会社トランザクション3.11
09柏木 挙志2.22
10株式会社SBI証券2.18

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-23
    山川 誠
    変更報告
    11.98%
    -0.85pt
  • 2026-06-22
    山川 誠
    新規の大量保有報告
    11.98%
    -0.85pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−98%、1株純資産は8期で−93%。直近期のROEは17.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年4月7,87726.9
2019年4月1,20612,4476.9
2020年4月6525323.8
2021年4月10935829.0
2022年4月13754725.314.1
2023年4月215683.849.8
2023年12月9566315.516.6
2024年12月11075815.511.927.2
2025年12月13581817.110.623.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額143百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山川誠代表取締役社長 兼製造本部長 兼ソリューション&オートメーション本部長60358,100
京田諭取締役 情報コミュニケーション 本部長54210,000
坊野寛取締役 開発本部長5246,000
栗原俊幸取締役 管理本部長5110,000
栢森加里矢取締役52
野崎陽介取締役(常勤監査等委員)45
尾﨑充取締役(監査等委員)6116,000
大井哲也取締役(監査等委員)54

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4953012531
社外取締役418185

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,971字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「個性と創造性溢れる豊かな社会作りに貢献します。」を経営理念として、システムを活用したモノづくりのDX会社として事業を展開しております。 当社はインターネットを利用して行うアパレルや雑貨を主とした商品へのオンデマンドプリントサービス、及びオンデマンドプリントの仕組み(ソフトウエアやハードウエア)をアパレルメーカー、印刷会社などの事業者へ提供するソリューション(オンデマンドプリントソリューションズ、以下「ODPS」という。)サービスを行っております。これらの実現のために、小ロット受注に対応したソフトウエアと、システムで制御できるハードウエアの開発を進め、ワークフローのDX化を推進しております。 なお、当社は「オンデマンドプリントソリューション事業」の単一セグメントであります。 1.オンデマンドプリントサービス オンデマンドプリントサービスは、顧客がインターネットサイトを通じて入稿したデータを、受注から短納期で印刷加工し納品するサービスです。チームのグッズや個人のギフト、法人のノベルティオーダーなど、オリジナル製品をプリント作成するニーズに加え、インターネットでグッズ販売のビジネスを始めるクリエイターなどのニーズや、無駄な在庫を作らず受注が入ってから生産し即出荷したいとするアパレルメーカーなどのニーズに対応しています。 当社はオンデマンドプリントサービスを、自社販売とパートナー企業からの受注の2つのチャネルで推進しております。 ① 自社販売(自社フラッグシップサイト「オリジナルプリント.jp」等の運営) 「オリジナルプリント.jp」(https://originalprint.jp/)は、当社の自社サービスとして運営しております。Tシャツなどの衣料品やマグカップなどの雑貨を中心としたアイテムを仕入れ、エンドユーザーからの注文を直接受注し、印刷加工して納品しております。受注処理を自動化するために見積もりや納期計算の自動化と、リアルな仕上がりイメージを確認できるデザインシミュレーターを搭載し、約1,900種類のアイテムに対応できる国内最大級のサービスサイトです。 ② パートナー企業からの受注 パートナー企業から受注した製品に対し、プリント加工を行った上でパートナー企業に納品しております。また、パートナー企業のサイトを利用するユーザーからの発注は、パートナー企業から当社へ転送され、当社にてプリント加工を行った製品を直接ユーザーへ納品する形で、パートナー企業のバックヤードを支えております。ワークフローに人手を介することがないため、短納期とコストダウンを実現しています。 自社販売、パートナー企業からの受注のいずれも、受注データからクラウド生産管理システムのサーバーにより印刷に必要なデータを自動生成し、当社の工場又はシステム連携された当社のパートナー工場へ自動で生産指示が振り分けられ、受注から最短5分で梱包出荷処理まで進めることが可能です。 当社の重要マーケットのアパレル業界では余剰生産、廃棄ロスを解決することが注力課題になっています。従来までの量産型では、結果的に供給過多となり、売れ残った衣料品は大量廃棄されております。当社のサービスを活用することで、完成在庫が極小化され、余剰生産、廃棄ロスがなくなります。当社のサービスは、無駄な在庫をなくしたい企業へのソリューションとして、アパレルメーカーや大手コンテンツホルダーなど様々な企業との連携が広がっております。 2.ソリューション(ODPS) ODPSは、当社のDX化のノウハウで改良を重ねた生産管理システムをクラウドサービスとして提供することを柱としております。また、当社がオンデマンドプリントサービスで培った生産・出荷プロセスにかかるハードウエア(プリンター、たたみ機、梱包出荷機等)の販売も行っております。 ODPSを導入した顧客は、オンデマンドプリントの生産ラインを短期間で構築することができ、工数削減による効率的なオペレーションが可能となります。受注システムでは、デザインシミュレーター付クラウド型オンデマンドEC「maker town」を提供しており、ECサイトを立ち上げたいという需要に応えております。ソリューションにおいては、SaaS型のソフトウエア及びハードウエアの売上に加えて、システム開発受託及び保守による売上が計上されます。また、当社がソリューションベンダーとなり、ODPSの販売先を含めた協力ネットワークを構築することで、拡大するオンデマンドプリント需要を幅広く取り込み共創を実現しております。 [事業系統図] 当社のオンデマンドプリントソリューション事業の事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,967字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「個性と創造性溢れる豊かな社会作りに貢献します。」を経営理念として、ITを利活用したモノづくりの会社として社会へ貢献してまいります。 当社のビジョンは、次のとおりであります。 ・お客様が簡単/便利にモノづくりができ、お手頃価格で欲しいタイミングでお手元に届くことを実現する ・工場のモノづくりのDX化をサポートし、オンデマンド生産市場拡大に貢献する ・オンデマンド生産できるアイテムを拡げ、世の中の無駄な在庫を減らして「つくる責任」を果たす ・世界中から最適なソリューションをマッシュアップし、信頼されるサービスをグローバルに提供していく (2)経営戦略等 当社は、オンデマンドプリントサービス市場拡大に貢献するための様々なサービス提供や省力化・自動化を支援するシステム開発を行っております。システム化が遅れているプリント業界において、システムを利活用したモノづくりの会社としてITを取り入れた事業を展開しております。当社が在庫リスクの少ない受注生産による販売を行うだけではなく、当社の取引先にも在庫を持たずに販売することが可能なプラットフォームを提供しております。このプラットフォームをアパレル・雑貨業界に広げ、売れ残って捨てられる無駄を削減し、在庫の最適化を実現することでSDGs No.12の「つくる責任つかう責任」に積極的に取り組み持続可能なサービスの提供を目指して、次の戦略を実施してまいります。 ・当社の取り扱う商品カテゴリーとしては、国内最大規模のインクジェット加工能力を強みとしたアパレル・雑貨を中心に幅広く取り扱っております。今後も取扱い商品を拡充し、新しい市場ニーズの開拓を進めてまいります。 ・ECサービスについては、リアル店舗を展開しOMO施策(注1)を進めてまいります。また、UI/UX(注2)の改善に積極投資し、顧客の利便性を重視したWebサイト上での注文及びデザイン環境を提供してまいります。 ・新規分野としては、アパレルへのインクジェットプリントの生産優位性をより強固に維持しながら、IT活用が可能な隣接分野について、積極的にR&Dに取り組み、既存事業とのシナジー効果が見込まれる分野へ参入してまいります。 ・生産ラインについては、受注から出荷までの全工程をIoT化し、生産効率の大幅な向上を図ります。職人でなくても高い生産性を実現できるようハードウエアを開発し、特別なスキルのない未経験者でも簡単に操作ができるように機械及びシステムを整備してまいります。 ・生産連携としては、当社の開発した生産管理システムを他社協力工場とネットワーク化し、導入企業との加工の分散を実現し、業界のデファクトスタンダードシステムとすることで、大ロットでも短納期で生産出荷を可能とするOPN(On demand Print Network)を構築してまいります。 (注)1.OMOとは、Online Merges with Offlineの略称で、オンラインとオフラインの情報を融合して、より良い顧客体験を提供しようとするデジタルマーケティング施策であります。 2.UI/UXとは、User Interface/User Experienceの略称で、UIとはユーザーがパソコンやスマートフォン等のデバイスを通じてデザイン、フォントや外観など視覚に触れる情報のことであり、UXとはユーザーがUIを実装したサービスを通じて得られる体験を指します。 これらの戦略を実行することで、プリントとITのシナジーによるオンデマンドプラットフォーマーとして成長するとともに、社会の課題解決に貢献し、中長期的には海外展開を実現し国際競争力のあるソリューションを提供してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、持続的な成長と企業価値向上を図るため、売上高成長率と売上高経常利益率を重要な経営指標と位置づけ、各経営課題に取り組んでおります。当社の目指すオンデマンドプリントサービス市場拡大のためには、継続的な成長が必要であり、積極的な投資の資金源泉となる安定した利益の確保のため、当該経営指標を重視し、経営判断に利用しております。 (4)経営環境 当社が属するオンデマンドプリント業界では、EC市場の定着とD2C(Direct to Consumer)ビジネスの高度化を背景に、顧客の個別ニーズに即応する「超多品種・小ロット」生産へのシフトが一段と加速しております。特に、個人の嗜好を反映した「推し活」や「自分専用(パーソナライズ)」の商品需要は、従来のグッズ制作の域を超え、日常生活のあらゆるアイテムへと広がりを見せており、市場の裾野は着実に拡大しております。 当社の事業領域は、幅広く多岐に亘っており、競合他社に比してユニークな地位を確立しているものと考えております。主要なサービスである自社フラッグシップサイト「オリジナルプリント.jp」をはじめとするオンデマンドプリントサービスは、プリントとITをかけあわせてDX化を推進し、オリジナル製品を制作したいユーザーへ利便性を提供しております。また、当社は製造部門を有しつつも、社内エンジニアによる開発部門において様々なシステムを開発し、自社工場で運用するにとどまらず外部へも提供、さらにはハードウエアの販売にいたるまで、オンデマンドプリントにかかるソリューションとして提供しております。当社のポジションと比較して、印刷会社、システム開発会社、ハードウエアメーカーなど当社の事業領域のうち各分野での競合は存在するものの、総合的に事業運営する競合は存在しないものと認識しており、競争優位性の源泉となっていると考えております。顧客基盤については、一般消費者に限らず、アパレル大手企業から小規模印刷事業者まで幅広く構成されており、パートナー企業との連携により益々拡大していくものと見込んでおります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 人材の育成と確保 当社の持続的な成長のためには、人材の育成と確保が最重要課題です。IT人材の不足が深刻化する中、優秀なシステムエンジニア及び機械エンジニアの確保に注力してまいります。生成AIをはじめとする先端技術の実装・運用に精通した即戦力人材の採用を強化し、システム開発の更なる高速化を図ります。あわせて、公正な人事評価制度や体系的な研修を通じ、次世代を担う専門人材の育成と定着に努めてまいります。 ② 当社サービスの認知度の向上とAIによる顧客体験の進化 オンデマンドプリントサービスの認知度は依然として発展途上であり、「デザインの難しさ」が購入の障壁となっていると認識しております。今後は、従来のマーケティング活動に加え、AI技術を活用したデザインアシスト機能やパーソナライズされた提案を導入することで、顧客がより直感的に、安心して購入できる環境を整備し、利用者の裾野を広げてまいります。 ③ 情報セキュリティとシステムの安定性およびAIガバナンスの強化 インターネットを通じたサービス提供において、情報セキュリティ対策は最優先課題です。サイバー攻撃の高度化への対応に加え、生成AIの業務利用に伴う情報漏洩リスクや著作権侵害リスクへの対応を強化いたします。AI利用に関する社内ガイドラインの策定や教育を徹底し、安全かつコンプライアンスを遵守した運用体制を構築してまいります。 ④ 加工・印刷工程のAI活用による自動化推進 当社では、IT技術により加工・印刷の作業を効率化し、原価の低減に努めてまいりましたが、世界中で自動化や省力化の勢いは加速しており、協働ロボット技術を持つ企業などとの連携やハードウエアメーカーとの連携をとり、自動化や半自動化を更に進めてまいります。 ⑤ プラットフォームサイトのユーザビリティ強化 IT技術による生産効率化と原価低減をさらに進めるため、外部パートナーやハードウエアメーカーとの連携を深めてまいります。これまでの自動化・半自動化の取り組みに加え、AIによる画像解析を用いた自動検品システムや、機械学習による生産スケジュールの最適化を推進し、労働力不足への対応と品質の安定化を両立させます。 ⑥ コーポレート・ガバナンスの強化 当社は、継続的な企業価値向上を具現化していくためには、コーポレート・ガバナンスの更なる強化が重要であると認識しております。経営の効率性、健全性を確保すべく、業務執行機能と、業務執行に対する監督機能を明確化し、経営における透明性を高めるため内部統制システムの整備によりその強化を図ってまいります。 ⑦ 内部管理体制の強化 当社は、今後も事業拡大を見込んでおり、内部管理体制の強化が不可欠であると認識しております。また、より一層のコーポレート・ガバナンスの充実を実現していくためにも、財務、経理、人事、総務等の管理部門のそれぞれの分野での人材の確保及び育成に努めてまいります。 ⑧ 財務レバレッジの最適化 当社は、財務基盤の安定性を維持しながら事業拡大の投資資金を確保し、財務体質の強化に取り組んでおります。今後も継続的な設備投資を要するため、新たな投資を実行できるよう内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを検討し、財務レバレッジの最適化に努めてまいります。
事業等のリスク4,558字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクには、以下のようなものがあります。 また、必ずしもリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)当社のリスクマネジメント体制 当社は、リスクの発生防止及び適切な対応による損失の最小化を図るため、組織的・計画的に取り組むことを目的として、代表取締役社長を委員長とし、取締役を中心に構成するリスクマネジメント委員会を設置しております。 (2)当社のリスクマネジメント体制の運用状況 リスクマネジメント委員会は、四半期に1回定例開催するほか、必要に応じて臨時開催し、リスクの調査、網羅的な認識及び重要度の分析、各種リスクへの対応策の検討及び決定、対策の実施状況の監督及び再発防止策の検討等を行っております。 (3)事業等のリスク ① オンデマンドプリントサービス市場について 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ② 当社サービスの認知度の向上」で記載しましたとおり、当社事業の認知度の向上が課題と認識しております。オンデマンドプリントサービスはBtoC-EC市場に属しますが、今後、当社、当社の提携企業及び競合企業によるマーケティング活動等により、BtoC-EC市場の伸び率を上回るペースでオンデマンドプリントサービス市場は拡大するものと予想しています。しかしながら、上記の予測どおりに同市場が拡大しなかった場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:小) ② 競合他社の動向について 現在、国内にはオンデマンドプリントサービスの事業者が複数あり、競合企業とは、一定の競争環境にさらされております。当社はITを活用し、競合企業との差別化を図っております。今後もサービス機能の向上、加工・印刷の効率化を進めていくとともに、積極的なマーケティング活動を行ってまいりますが、他に優れた競合企業が現れた場合等には、価格競争や販売数量の減少等により当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:高 / 影響度:小) ③ 新規事業について 当社は、当社の様々なノウハウを生かして新規事業に積極的に取り組んでいく考えであります。これにより設備投資、システム投資、人材採用等の支出が発生し、一時的に利益が減少する可能性があります。また、当初の想定どおりに収益の獲得ができなかった場合は、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:高 / 影響度:小) ④ 特定取引先への依存について 当社の2025年12月期における仕入れのうち、28.9%をキャブ株式会社が占めております。同社から主にTシャツ等の衣類を仕入れております。これは同社の安定した品質及び納期の遵守等の理由により、結果的に同社への依存度が高まったものであります。同社は、当社の株主でもあり、緊密な情報共有関係で今後も安定的な取引が継続できるものと考えておりますが、たとえ同社との取引が何らかの事情で継続できなくなったとしても、他社の製品で代替は可能であります。さらに、当社は取扱い商材の多様化を進めており、調達先を分散させることで特定仕入先への依存のリスクを低減してまいります。 しかしながら、同社との取引が何らかの事情により継続できなくなった場合、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:中) ⑤ 材料価格の変動について 当社は、Tシャツ、マグカップ等の材料を仕入れて、それに加工・印刷を行い、販売するビジネスを展開しております。常に価格及び品質面で優れた仕入先を探しておりますが、これらの材料やインク等の印刷資材の仕入価格が上昇し、当社の販売価格に転嫁できなかった場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:中 / 影響度:小) ⑥ 配送コストの変動について 当社では、一定の注文代金を超えた場合を除き、原則として配送料を商品代金とは別に顧客に請求しておりますが、今後配送コストが上昇した場合、顧客の購買意欲の減退につながる場合や、配送コストの上昇分を顧客に転嫁できない場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:中 / 影響度:小) ⑦ 外注委託について 当社の事業は、短納期出荷の受注生産を行っているため、注文が集中した場合等、外注先に加工・印刷を委託しております。当社は、品質や信用力等を総合的に検討し、外注委託先を選定することとしておりますが、当社の要求水準を満たす外注委託先が確保できない場合や、外注委託先が品質トラブルや納期遅延を起こした場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:小) ⑧ 法的規制について 当社が事業運営を行う上で、特定商取引法、景品表示法、製造物責任法、個人情報保護法等、様々な法的規制等を受けており、法令遵守を徹底しておりますが、今後その規制が強化されることも考えられます。その場合、事業活動に対する制約の拡大、規制の変化に対応するための負荷やコストの増加も予想され、当社の事業活動及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:小) ⑨ システムトラブルについて 当社の事業は、通信ネットワークやコンピュータシステムに依存しております。安定的なサービス運営を行うために、サーバー設備等の強化やセキュリティ対策を行っております。しかしながら、自然災害や事故等により通信ネットワークが切断された場合や、当社サービスサイトの何らかの理由によるシステムトラブル、不正アクセス等が発生した場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:中) ⑩ 自然災害による人的・物的・経済的被害について 当社では、BCP対策として罹災に備えるため、被害の軽減策、当社工場立地の分散、提携先工場ネットワークの構築、仕入先の多様化等による供給体制の維持継続策を講じております。 しかしながら、地震、台風等の自然災害が発生した場合、工場の設備や従業員等が多大な被害を受け、生産拠点の一部又は全部の操業が中断し、生産及び出荷が遅延する可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:小) ⑪ 情報セキュリティ及び個人情報保護について 当社は、情報セキュリティ及び個人情報保護を事業運営上の重要事項と捉え、プライバシーマークの認証を取得し、自社内の機密情報及び個人情報を厳格に管理しておりますが、万一何らかの理由でこのような情報が流出した場合、当社の信用が失墜し、当社の財政状態や経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:中) ⑫ 知的財産権の侵害について 当社は、顧客により入稿されたデザインを加工・印刷する事業を行っております。顧客に対しては、著作権、商標権等の第三者の知的財産権を侵害しないようサービスサイト上で注意喚起するほか、利用規約により、知的財産権を侵害したデザインの入稿を禁止しております。また、入稿されたデザインを社内基準に従って審査を行っております。しかしながら、当社の認識していない知的財産権の侵害があった場合には、信用失墜や損害賠償請求等が発生し、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:中 / 影響度:小) ⑬ 訴訟について 当社では当事業年度末現在において、訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、当社の事業活動に関連して、納品物やサービスの品質等の不備、製造物責任、労務問題等に関し、損害賠償請求等の訴訟を提起される可能性があり、その動向によっては当社の財政状態や経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:中) ⑭ 人材の育成と確保について 当社は、今後の事業拡大にあたっては、優秀な人材の確保、育成を最優先課題として取り組んでおります。しかしながら、こうした人材の確保や育成が順調に進まない場合又は人材の多数が流出した場合は、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:中 / 影響度:小) ⑮ 特定人物への依存について 当社の代表取締役社長である山川誠は、当社の創業者であり、設立以来、最高経営責任者として経営方針や事業戦略の立案・決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。 当社では、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難となった場合、当社の事業活動及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。(顕在化可能性:低 / 影響度:中) ⑯ 資金使途について 2022年3月の株式上場時における公募増資による資金調達の使途については、主に印刷機械等の購入、システム開発投資、事業拡大に伴う人材採用費、知名度向上のための広告宣伝費等に充当する予定であります。しかしながら、当社が属する業界の急激な変化により、現時点における資金使途計画以外の使途へ充当する可能性があります。また、当初の計画どおりに資金を使用した場合でも、想定した投資効果をあげられない可能性もあります。(顕在化可能性:低 / 影響度:中) ⑰ 配当政策について 当社は、株主への利益還元を経営上の重要な課題と認識しており、事業展開の状況、業績や財政状態等を勘案した上で、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元をしていくことを基本方針としておりますが、当社の業績が当初計画値を大幅に下回った場合は配当を実施できない可能性があります。なお、当期の配当については「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご参照ください。(顕在化可能性:低 / 影響度:小) ⑱ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社取締役及び従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が権利行使された場合には、既存の株主が保有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、当事業年度末現在における新株予約権による潜在株式数は24,037株であり、発行済株式総数2,572,235株の0.9%に相当しております。(顕在化可能性:高 / 影響度:小)
経営成績の分析 (MD&A)6,571字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、継続的な賃上げの実施や雇用環境の改善を背景に、所得水準の向上が進むなど個人消費に底堅さが示されました。また、旺盛なインバウンド需要も景気を下支えし、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、原材料価格の高止まりや物流コストの上昇に加え、物価上昇に伴う消費者の節約志向が定着しており、企業を取り巻く経営環境は引き続き厳しい状況にあります。さらに、米国の通商政策の動向や不安定な為替相場の変動など、国内外ともに先行き不透明な状況が続いております。 当社が属するオンデマンドプリント業界では、EC市場の定着とD2C(Direct to Consumer)ビジネスの高度化を背景に、顧客の個別ニーズに即応する「超多品種・小ロット」生産へのシフトが一段と加速しております。特に、個人の嗜好を反映した「推し活」や「自分専用(パーソナライズ)」の商品需要は、従来のグッズ制作の域を超え、日常生活のあらゆるアイテムへと広がりを見せており、市場の裾野は着実に拡大しております。 このような環境の中、当社が運営する「オリジナルプリント.jp」をはじめとするオンデマンドプリントサービスでは、取り扱いアイテムの拡充やマーケティング施策の強化により、既存顧客の購入頻度向上と新規顧客の獲得を推進いたしました。さらに、有力パートナー企業との連携により、短納期かつ高品質な生産を安定的に提供できる体制を整備し、多様化する顧客ニーズに対応しております。また、当事業年度よりサービスを開始した「3DME」では、3Dスキャンスタジオで撮影する方法と、最新のAI技術を活用し写真から作る方法により人物やペットのフィギュアを制作でき、顧客の思い出を立体で残すニーズに応えるサービスを展開しています。 これらの結果、当事業年度におけるオンデマンドプリントサービスの売上高は8,539,661千円(前年同期比20.2%増)となり、当社全体の成長を牽引いたしました。 また、ソリューションサービスでは、オンデマンドプリントの新しい加工技術として定着したDTF(Direct to Film)方式のプリンター開発・販売に国内でいち早く注力してまいりました。当社は自社でも国内最大級のファクトリーを有しており、運用ノウハウの蓄積を進めることに成功しています。これらのアドバンテージによりハードウエアやソフトウエアを一体的に供給するビジネスモデルを確立し、導入先の拡大とともに消耗品販売による安定的な収益を獲得しております。当事業年度においては、7月より組織改編を行い販売体制を強化するとともに、専門知識や複雑な工程なしの革新的なDTFプリンターである「xTool Apparel Printer」の正規販売代理店となり、商品ラインナップのさらなる拡充を行いました。 この結果、当事業年度のソリューションサービスの売上高は862,382千円(前年同期比30.0%増)となり、当社の将来の収益基盤を支える重要なサービスへと成長しております。 コスト面では業績拡大のための人材確保に伴う人件費・採用費増、認知度向上のための広告宣伝費及び取引増による運送費が増加しましたが、売上が大幅に成長し安定した収益を確保しました。 以上の結果、当事業年度の売上高は9,402,044千円(前年同期比21.0%増)、営業利益は556,040千円(同26.4%増)、経常利益は558,368千円(同24.2%増)、当期純利益は329,881千円(同27.5%増)となりました。 なお、当社はオンデマンドプリントソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 ② 財政状態の状況 当事業年度末における総資産は3,508,220千円となり、前事業年度末と比較して485,254千円の増加となりました。 (流動資産) 当事業年度末における流動資産は2,255,990千円となり、前事業年度末と比較して384,048千円の増加となりました。これは主に現金及び預金の増加226,817千円、商品及び製品の増加100,792千円、売掛金の増加43,700千円によるものであります。 (固定資産) 当事業年度末における固定資産は1,252,230千円となり、前事業年度末と比較して101,205千円の増加となりました。これは主に建設仮勘定の増加110,381千円によるものであります。 (流動負債) 当事業年度末における流動負債は1,291,560千円となり、前事業年度末と比較して320,525千円の増加となりました。これは主に買掛金の増加107,114千円、未払金の増加87,233千円、未払費用の増加90,091千円、未払法人税等の増加44,644千円によるものであります。 (固定負債) 当事業年度末における固定負債は160,785千円となり、前事業年度末と比較して82,579千円の減少となりました。これは主に長期借入金の減少70,840千円によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は2,055,875千円となり、前事業年度末と比較して247,308千円の増加となりました。これは主に自己株式の増加87,272千円があったものの、当期純利益の計上329,881千円による利益剰余金の増加によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は1,167,674千円となり、前事業年度末と比較して226,817千円の増加となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、820,380千円(前年同期は591,889千円の獲得)となりました。これは主に資金減少要因である棚卸資産の増加146,766千円があった一方で、資金増加要因である税引前当期純利益の計上435,366千円、減価償却費269,207千円、その他の流動負債の増加122,608千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、389,033千円(前年同期は404,180千円の使用)となりました。これは、主に機械装置に係る有形固定資産の取得による支出369,875千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、204,529千円(前年同期は109,337千円の使用)となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入76,242千円があった一方で、約定による長期借入金の返済による支出94,274千円、配当金の支払額71,508千円、自己株式の取得による支出87,272千円、リース債務の返済27,716千円があったことによるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度における生産実績は、次のとおりであります。なお、当社は、オンデマンドプリントソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の生産実績の記載は省略しております。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) オンデマンドプリントソリューション事業(千円)   5,128,330   115.6 合計   5,128,330   115.6 (注)金額は、製造原価によっております。 b.受注実績 当社で行う事業は、受注から販売・役務提供までの期間が短いものが大半を占めており、常に受注残高は少額であります。そのため、受注実績に重要性がないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。なお、当社は、オンデマンドプリントソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載は省略しております。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) オンデマンドプリントソリューション事業(千円)   9,402,044   121.0 合計   9,402,044   121.0 (注)1.サービス別の販売実績は次のとおりです。 サービスの名称   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) オンデマンドプリントサービス   8,539,661   120.2 ソリューションサービス   862,382   130.0 合計   9,402,044   121.0 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) GMOペパボ株式会社   829,840   10.7   746,010   7.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。 なお、財務諸表の作成にあたって、用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当事業年度の売上高は9,402,044千円となりました。当事業年度におきまして、当社の売上の大きな割合を占めるオンデマンドプリントサービスにおいて、自社サービス「オリジナルプリント.jp」の受注が堅実に推移しております。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度の売上原価は5,607,702千円となり、売上総利益は3,794,341千円となりました。当事業年度におきまして、オンデマンドプリントサービスにおいて材料費を抑えることができたこと、また、ソリューションサービスにおいて利益率の高いハードウエアに係る取引があったことなどにより、売上総利益率は40.4%となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は3,238,300千円となり、営業利益は556,040千円となりました。人件費、広告宣伝費及び荷造運送費が増加しているものの、売上高の伸長にともなう売上総利益増加により、営業利益率は5.9%となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外収益は7,155千円、営業外費用は4,827千円となりました。この結果、経常利益は558,368千円となりました。 (特別損益、当期純利益) 特別損失は123,002千円で、固定資産除却損45,450千円、減損損失52,325千円、貸倒引当金繰入額25,225千円の計上によるものであります。また、法人税、住民税及び事業税を147,358千円、法人税等の更正、決定等による納付税額又は還付税額を△24,431千円、法人税等調整額を△17,441千円計上しております。 この結果、当期純利益は、329,881千円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社の事業活動における資金需要のうち主なものは、当社のオンデマンドプリントソリューション事業を推進するための運転資金(人件費、労務費、製造経費等)であります。これらの事業活動に必要な資金については、営業活動によるキャッシュ・フローでまかなうことを基本としております。 また、当社の事業活動においては、生産機能の維持及び向上のため設備投資が不可欠であり、必要に応じて金融機関からの調達を実施する予定であります。 なお、当社は取引銀行2行の金融機関との間で合計530,000千円の当座貸越契約を締結(当事業年度末現在で借入実行残高はありません)しており、手元資金が必要額に満たなくなると想定される場合には、当座貸越契約を活用し金融機関からの短期借入金を通じて、必要な資金残高を確保することを考えております。当社の事業は主に個別受注生産であり、棚卸資産回転期間や売上債権回転期間が短期間であるため、資金の流動性に問題はないものと考えておりますが、今後も資金の残高及び各キャッシュ・フローの状況を注視しつつ、資本の財源及び資金の流動性の確保に努めてまいります。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり認識しており、これらのリスクについては発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社の経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社が今後さらなる成長を遂げるためには、さまざまな課題に対処することが必要であると認識しております。 それらの課題に対応するために、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、継続的なサービスの向上による競合との差別化を推進し、さらなる事業拡大を図ってまいります。 ⑦ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、主な経営指標として売上高成長率と売上高経常利益率を重視することで、企業の成長性及び企業価値を高め、持続的な経営を目指しております。各指標の推移は以下のとおりであります。 前事業年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 売上高成長率   -   21.0% 売上高経常利益率   5.8%   5.9% (注)前々事業年度は8か月のため前事業年度の売上高成長率は記載しておりません。

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出典

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