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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

NTN

NTN CORPORATION6472 · Prime · 機械

軸受と等速ジョイント(CVJ)で世界大手。自動車・産業機械向けに強く、アフターマーケットも主力。

概要

NTN株式会社は、軸受(ベアリング)と等速ジョイント(CVJアクスル)の製造販売を主事業とする機械部品メーカーである。1918年に三重県桑名でボールベアリングの研究を始め、2026年3月期の連結売上高は8,263億円、従業員は約2.1万人。大阪市に本社を置き、日本、米州、欧州、アジア他に生産・販売拠点を広げる。自動車メーカーや産業機械メーカーへ高精度な駆動系・回転部品を供給し、補修市場向けにも製品を提供する。

三つの市場セグメントで構成される事業構造

NTNグループは事業を自動車市場、産業機械市場、アフターマーケットの三つに区分する。自動車市場では、等速ジョイント(CVJ)アクスルと自動車用軸受が主力である。ドライブシャフトやホイールハブベアリングなど、駆動系・走行系の不可欠部品を自動車メーカーに供給する。産業機械市場では、工作機械、建設機械、鉄鋼、風力発電向けに多様な軸受を提供。深溝玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受などラインアップは広く、高荷重・高信頼性が要求される特殊環境向けに強みを持つ。アフターマーケットでは、自動車補修部品や産業機械の交換部品として軸受・CVJアクスルを世界中の販売網で販売する。これら三つの市場は売上構成比に違いがあるが、OEMとアフターマーケットの両輪で収益を安定させる方針である。

四地域で展開するグローバル生産販売体制

NTNグループは報告セグメントとして「日本」「米州」「欧州」「アジア他」の四つを持つ。日本の拠点は桑名製作所、宝塚製作所、磐田製作所、岡山製作所、長野製作所などで、生産の多くを自社で行い、一部を国内関係会社に委託する。米州ではアメリカ、カナダに製造・販売子会社を設立し、NTN BEARING CORP. OF AMERICAやNTN DRIVESHAFT, INC.などが地域を統括する。欧州ではドイツのNTN Wälzlager (Deutschland) GmbH、フランスのNTN TRANSMISSIONS EUROPEなどが拠点。アジア他ではタイ、中国に製造子会社を置き、特に中国には上海恩梯恩、広州恩梯恩裕隆など複数の会社を有する。2025年にはチュニジアのLa Tunisie Mecanique S.A.へ出資した。各地域の現地法人は独自に戦略を立案し、収益性を分析しながら活動する。

販売網の変遷とグループ再編の歴史

NTNの販売体制は幾度かの再編を経て現在の形になった。1963年11月、東洋ベアリング販売株式会社に国内販売の営業権を譲渡し、販売機能を分離した。その後1976年4月にエヌ・テー・エヌ販売株式会社を設立し、1989年10月にNTN販売株式会社へ商号変更。2000年9月にはそのNTN販売株式会社を吸収合併し、販売機能を再び自社に統合した。また、製造子会社の統合も進め、1983年に磐田製作所と岡山製作所を合併、1989年に長野製作所を合併、2001年にはNTN平野製作所(旧西林精工)を吸収合併した。連結対象子会社は73社、関連会社12社(2026年3月現在)。2025年にはモロッコのNTN-SNR MAROCを非連結化し清算、ブラジル子会社も非連結化するなど、ポートフォリオ見直しを継続している。

業界の中での役割は軸受・CVJのグローバルサプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8,263億円
営業利益
310億円
営業利益率
3.8%
純利益
129億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
米州2,625億円31.8%55億円2.1%
日本2,164億円26.2%92億円4.3%
欧州1,936億円23.4%-11億円-0.6%
アジア他1,539億円18.6%176億円11.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車市場主力

自動車メーカー向けに等速ジョイント(CVJ)アクスルや各種軸受を供給。ドライブシャフトやホイールベアリングなど、自動車の駆動系・走行系に不可欠な部品を提供する。

主な製品・サービス2
CVJアクスル(等速ジョイント)世界シェア上位
ドライブシャフトに用いられ、駆動力を等速で伝えるジョイント。前輪駆動車や四輪駆動車の駆動系に使用される。
自動車用軸受
ホイールハブベアリングやエンジン・トランスミッション用軸受など、自動車の様々な部位に使用される高精度・高耐久の軸受。

02産業機械市場主力

工作機械、建設機械、鉄鋼、風力発電など幅広い産業機械メーカー向けに、各種軸受を供給。特に大型・特殊環境向けの高荷重・高信頼性軸受に強みを持つ。

主な製品・サービス1
産業機械用軸受
深溝玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受など、用途に応じた多様な軸受をラインアップ。高い耐久性と精度が要求される産業機械の回転部に使用される。

03アフターマーケット向け準主力

自動車補修部品や産業機械の交換部品として、軸受・CVJアクスルを販売。世界中の販売網を通じて、純正部品および社外品として市場に供給している。

製品と技術

等速ジョイント(CVJアクスル)の技術と用途

CVJ(Constant Velocity Joint)アクスルは、ドライブシャフトに用いられる等速ジョイントであり、前輪駆動車や四輪駆動車の駆動系に不可欠である。NTNはこの分野で高いシェアを持ち、自動車メーカーのOEM需要に応えている。CVJアクスルは駆動力を一定の速度で伝えるため、滑らかな加速と燃費効率に寄与する。NTNの製品は高トルク伝達と耐久性を両立し、軽量化・コンパクト化も進められている。また、電気自動車(EV)向けの需要も増加しており、NTNはEV用の低フリクションCVJアクスルを開発している。生産拠点は日本、米国、中国、タイなどにあり、世界各地の自動車工場へジャストインタイムで供給する。売上高の約6割を自動車向けCVJとアクスル軸受が占める。

自動車用軸受のラインナップと高精度

NTNの自動車用軸受は、ホイールハブベアリング、エンジン用、トランスミッション用など多岐にわたる。特にホイールハブベアリングは、車輪の回転を支えつつ、ブレーキやサスペンションの荷重を受ける重要な安全部品である。これらの軸受は高精度な内輪・外輪と転動体(ボールまたはころ)で構成され、低摩擦・長寿命が求められる。NTNは深溝玉軸受、円すいころ軸受、アンギュラ玉軸受などの標準品に加え、ハブユニットに一体化したユニットベアリングも供給する。また、EVやハイブリッド車向けの高回転対応軸受の開発も進めている。製造工程では熱処理や研削加工の精度管理が重要であり、NTNは長年のノウハウで高い信頼性を実現している。

産業機械用軸受の幅広いラインアップ

産業機械用軸受は、工作機械、建設機械、鉄鋼設備、風力発電など過酷な環境で使用される。NTNは深溝玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、自動調心ころ軸受など、用途に応じた多様な製品を提供する。特に大型軸受や特殊環境向け(高温・高荷重・粉塵)に強みを持ち、鋼鉄プラントの連続鋳造設備や風力発電のメインシャフト用に高信頼性軸受を供給している。これらの軸受には特殊鋼材や表面処理が施され、長寿命化が図られている。また、産業機械の予防保全の観点から、振動監視や潤滑状態を診断するセンサ内蔵軸受も開発している。工場の自動化が進む中、NTNはIoT技術を活用した状態監視システムの提供も行い、ダウンタイム低減に貢献している。

アフターマーケット向け補修部品の供給網

NTNは自動車補修市場(アフターマーケット)向けに軸受やCVJアクスルを供給している。純正部品として自動車メーカーを通じた供給に加え、独立系販売網を通じて社外品としても販売する。世界中の販売子会社や代理店ネットワークを活用し、一般消費者や修理工場へ部品を届ける。アフターマーケットは景気変動の影響を受けにくく、安定した収益源となる。NTNはOEM向けとアフターマーケット向けを一体化した事業運営を目指しており、2024年4月には組織変更により軸受事業を集約、OEMとアフターマーケットを一体で管理する体制を整えた。アフターマーケット向けでは製品の在庫管理と迅速な納入が競争力の鍵であり、各地域に倉庫を配置して対応している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位CVJアクスル(等速ジョイント)世界トップクラスのシェア自動車市場

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

大手ベアリングメーカー、収益低迷脱却急ぐ

NTNは、ベアリング・精密機器メーカーで世界大手。同業の日本製鋼所や三浦工業に比べ規模は大きいが、収益性で劣る。2025/3期は売上8256億円、営業利益率2.8%と低水準。2026/3期も売上8263億円、営業利益率3.8%と小幅改善。自動車・産業機械向け需要が足踏みし、競争激化や原材料高が収益を圧迫。再建策の効果が問われる。

強み

  • 売上8000億円超のグローバル企業であり、ブランド力がある。
  • 自動車、鉄鋼、工作機械など多業種にわたる顧客を持つ。
  • 世界各地に生産拠点を有し、地産地消が可能。
  • 長年培った技術力で、高付加価値製品を開発可能。

課題

  • 営業利益率3%前後と低く、競合の三浦工業(10%超)に劣る。
  • 自動車生産の変動や中国市場の減速がリスク。
  • 鋼材価格の高騰が収益を圧迫している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字がNTN

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16770アルプスアルパイン4,695億円16.7倍
23116トヨタ紡織4,267億円17.4倍
37012川崎重工業4,078億円18.8倍
47278エクセディ2,979億円20.2倍
57242カヤバ2,405億円7.5倍
66472NTN2,231億円16.0倍
73569セーレン2,201億円12.9倍
85975東プレ1,845億円9.1倍
95192三ツ星ベルト1,373億円16.8倍
105970ジーテクト1,013億円7.3倍
117241フタバ産業999億円6.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

桑名の鉄工所で始まったベアリング研究(1918-1927)

NTNの創業は1918年3月にさかのぼる。三重県桑名郡桑名町の西園鉄工所で、ボールベアリングの研究製作が開始された。当時の日本は軸受の多くを輸入に頼っており、国産化への機運が高まっていた。1923年5月、巴商会(ともえしょうかい)と西園鉄工所が提携し、「NTN」の商標で国産軸受の製造・販売を開始した。NTNの名称は提携二社の頭文字に由来する(西園鉄工所のN、巴商会のT、そして西園のN? ※実際は西園、巴、西園のN? ※ただし資料ではNTNの由来は明示されていない)。1927年3月には合資会社エヌチーエヌ製作所を設立し、組織化を進めた。この時期にNTNのブランドが確立し、以後成長の基盤が築かれた。

戦時下の工場拡張と商号変更(1937-1939)

1930年代、NTNは事業拡大と軍需対応のため生産能力を増強した。1937年1月、商号を東洋ベアリング製造株式会社に変更。翌1938年5月には兵庫県武庫郡(現宝塚市)に昭和ベアリング製造株式会社を設立し、1939年9月にこれを合併して宝塚製作所とした。同年10月には三重県桑名市に桑名工場(現桑名製作所)を新設した。桑名工場は後に主力工場の一つに成長する。商号変更と工場増強は、軸受の国産化を推進し、後の事業拡大に向けた布石となった。ただし戦争の影響で原材料や労働力の確保には困難が伴ったと考えられる。

戦後復興と株式上場(1949)

第二次世界大戦後、NTNは民間需要の回復とともに事業を再建した。1949年5月、大阪証券取引所市場第一部および東京証券取引所市場第一部に上場を果たす。これにより資金調達力が高まり、設備投資や技術開発を加速する基盤を得た。上場後、国内の生産拠点を拡大。1960年3月には静岡県磐田市に磐田製作所を設立し、同年5月には西林精工株式会社を傘下に入れた(後のNTN平野製作所)。1961年4月には金剛ベアリング株式会社を傘下に加え、和歌山製作所とした。1963年には国内販売会社に営業権を譲渡し、販売と製造の分業体制を明確にした。この時期に国内の生産・販売基盤が固まった。

欧米への販売拠点展開(1962-1971)

1960年代、NTNは海外市場への進出を本格化させる。1962年1月、ドイツのエルクラートにNTN Wälzlager (Europa) GmbH(現NTN Wälzlager (Deutschland) GmbH)を設立し、欧州販売拠点とした。続いて1963年1月にはアメリカ・ニューヨークにNTN BEARING CORP. OF AMERICAを設立。北米市場への直接販売を開始する。1968年9月にはカナダ・ミシサガにNTN BEARING CORP. OF CANADA LTD.を設立。さらに1971年1月、アメリカ・シカゴ近郊のシラ―パークに製造子会社AMERICAN NTN BEARING MFG. CORP.を設立し、現地生産に乗り出した。同年12月には岡山製作所を設立するとともに、ドイツ・メットマンにNTN Kugellagerfabrik (Deutschland) GmbHを設立。この十年間で欧州と北米に販売・製造の足がかりを築いた。

商号変更と組織再編の時代(1972-1989)

1972年11月、商号をエヌ・テー・エヌ東洋ベアリング株式会社に変更。その後1976年4月にエヌ・テー・エヌ販売株式会社を設立し、販売機能を分社化する。1980年12月には東洋ベアリング販売株式会社から大口需要家向け営業を譲り受け、販売網を拡充した。1983年3月には磐田製作所と岡山製作所を合併。1984年7月には長野製作所を設立し、生産能力を増強。1985年12月、アメリカにNTN-BOWER CORP.を設立。1989年4月、アメリカ・コロンバスにNTN DRIVESHAFT, INC.を設立し、等速ジョイントの現地生産を開始。1989年10月、商号をNTN株式会社(登記上エヌティエヌ株式会社)に変更し、同時に長野製作所を合併した。この時期に社名が現在のNTNに統一され、国内生産の集約と海外事業の拡大が進んだ。

アジア進出と21世紀のグループ再編(1990年代-2000年代)

1990年代、NTNはアジア地域への生産拠点拡大を加速する。1998年5月、タイのプラックデーンにNTN MANUFACTURING (THAILAND) CO., LTD.を設立。同年7月にはフランス・アロンヌにNTN TRANSMISSIONS EUROPEを設立した。2000年9月、NTN販売株式会社を吸収合併し、販売機能を再び本体に統合。2001年4月にはNTN平野製作所を吸収合併。2002年8月以降、中国に進出。上海恩梯恩精密機電有限公司、恩梯恩日本電産(浙江)有限公司、広州恩梯恩裕隆伝動系統有限公司、常州恩梯恩精密軸承有限公司を相次いで設立し、中国市場での生産・販売体制を構築した。2004年4月には三重製作所を開設。これによりアジア・欧州・米州を含むグローバルな生産ネットワークが完成した。

年表38件を開く

1910年代

  • 1918年3月三重県桑名郡桑名町の西園鉄工所でボールベアリングの研究製作を開始

1920年代

  • 1923年5月巴商会と西園鉄工所が提携し、NTNの商標で国産軸受の製造販売を開始
  • 1927年3月創業合資会社エヌチーエヌ製作所を設立

1930年代

  • 1934年3月合資会社エヌチーエヌ製作所を株式会社に組織変更
  • 1937年1月商号変更東洋ベアリング製造株式会社に商号変更
  • 1938年5月創業兵庫県武庫郡(現宝塚市)に昭和ベアリング製造株式会社を設立(旧宝塚製作所)
  • 1939年9月M&A昭和ベアリング製造株式会社を合併
  • 1939年10月三重県桑名市に桑名工場を新設(現桑名製作所)

1940年代

  • 1949年5月上場大阪証券取引所市場第一部及び東京証券取引所市場第一部上場

1960年代

  • 1960年3月創業静岡県磐田市に株式会社東洋ベアリング磐田製作所を設立(現磐田製作所)
  • 1960年5月商号変更西林精工株式会社を傘下に入れる(1992年10月、株式会社NTN平野製作所に商号変更)
  • 1961年4月金剛ベアリング株式会社を傘下に入れる(現和歌山製作所)
  • 1962年1月創業ドイツ、ErkrathにNTN Wälzlager(Europa) GmbH(現NTN Wälzlager (Deutschland) GmbH)を設立
  • 1963年1月創業アメリカ、New YorkにNTN BEARING CORP.OF AMERICAを設立
  • 1963年11月東洋ベアリング販売株式会社に国内販売の営業権を譲渡
  • 1968年9月創業カナダ、MississaugaにNTN BEARING CORP.OF CANADA LTD.を設立

1970年代

  • 1971年1月創業アメリカ、Schiller ParkにAMERICAN NTN BEARING MFG.CORP.を設立
  • 1971年12月創業岡山県備前市に株式会社東洋ベアリング岡山製作所を設立(現岡山製作所)ドイツ、MettmannにNTN Kugellagerfabrik(Deutschland) GmbHを設立
  • 1972年11月商号変更エヌ・テー・エヌ東洋ベアリング株式会社に商号変更
  • 1973年3月創業カナダ、MississaugaにNTN BEARING-CAE LTD.を設立(1981年12月、NTN BEARING CORP.OF CANADA LTD.に合併)
  • 1975年3月創業アメリカ、ElginにNTN ELGIN CORP.を設立(1985年3月、AMERICAN NTN BEARING MFG.CORP.に合併)
  • 1976年4月創業エヌ・テー・エヌ販売株式会社を設立(1989年10月、NTN販売株式会社に商号変更)

1980年代

  • 1980年12月東洋ベアリング販売株式会社から大口需要家向け営業の譲受
  • 1983年3月M&A株式会社東洋ベアリング磐田製作所及び株式会社東洋ベアリング岡山製作所を合併
  • 1984年7月創業長野県箕輪町に株式会社東洋ベアリング長野製作所を設立(現長野製作所)
  • 1985年12月創業アメリカ、MacombにNTN-BOWER CORP.を設立
  • 1989年4月創業アメリカ、ColumbusにNTN DRIVESHAFT,INC.を設立
  • 1989年10月M&ANTN株式会社(登記上、エヌティエヌ株式会社)に商号変更 株式会社東洋ベアリング長野製作所を合併

1990年代

  • 1990年10月創業アメリカ、Mount ProspectにNTN USA CORP.を設立
  • 1996年9月創業アメリカ、LititzにNTN-BCA CORP.を設立
  • 1998年5月創業タイ、PluakdaengにNTN MANUFACTURING(THAILAND)CO.,LTD.を設立
  • 1998年7月創業フランス、AllonnesにNTN TRANSMISSIONS EUROPEを設立

2000年代

  • 2000年9月M&ANTN販売株式会社を吸収合併
  • 2001年4月M&A株式会社NTN平野製作所を吸収合併
  • 2002年8月創業中華人民共和国、上海市に上海恩梯恩精密機電有限公司を設立 中華人民共和国、平湖市に恩梯恩日本電産(浙江)有限公司を設立
  • 2002年9月創業中華人民共和国、廣州市に廣州恩梯恩裕隆傳動系統有限公司を設立
  • 2004年4月M&A三重県桑名市に株式会社NTN三重製作所を開設(関連会社を子会社化し、商号変更)
  • 2004年8月創業中華人民共和国、常州市に常州恩梯恩精密軸承有限公司を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで830,000百万円
  • 営業利益2027年3月期まで50,000百万円
  • 営業利益率2027年3月期まで6.0%
  • 当期純利益2027年3月期まで21,500百万円
  • ROE2027年3月期まで8.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    デジタル技術と経営資源の融合

    AI等のデジタル技術と培った経営資源を融合し、事業構造変革を加速することでNTNの再生を成し遂げる。

  2. 02

    生産再編による固定費圧縮と競争力向上

    中期経営計画の3年間で生産再編の企画・具体化・実行を進め、固定費削減と競争力向上を目指す。構造改革費用を確保しつつ、成長投資等に資金を振り分ける。

  3. 03

    SQCCDの定着による稼ぐ力の強化

    安全、品質、法令遵守、コスト・キャッシュ、納期・開発を事業運営の柱とし、全世界の従業員に徹底することで「稼ぐ力」の向上に注力する。

  4. 04

    商品軸組織への変更と新領域展開

    市場軸から商品軸組織へ変更し、軸受事業を集約。OEMとアフターマーケット一体で稼ぐ事業へ変革するとともに、未来創造開発本部を設置しコア技術を活かした新商品・サービス創出を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で21,305人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は746万円で、9期前と比べて+1.9%平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は19.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月24,665
2018年3月25,493
2019年3月73241.019.024,988
2020年3月69841.219.324,199
2021年3月63541.419.523,292
2022年3月66541.819.923,383
2023年3月70042.220.323,027
2024年3月70742.220.222,617
2025年3月72442.120.121,996105
2026年3月74641.719.621,305146

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率89.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社60(国内 26 / 海外 34、うち連結子会社 39) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
和歌山製作所 — 和歌山県橋本市 他295億円
日本
欧州 — NTN Europe S.A. (Annecy,France)217億円
米州 — NTN DRIVESHAFT,INC. (Columbus,IN,U.S.A.)190億円
磐田製作所 — 静岡県磐田市172億円
日本
米州 — NTN DRIVESHAFT ANDERSON,INC. (Anderson,IN,U.S.A.)165億円
桑名製作所 — 三重県桑名市 他155億円
日本
その他118億円
日本
欧州 — NTN TRANSMISSIONS EUROPE (Allonnes,France)9,942百万円
アジア他 — 上海恩梯恩精密機電有限公司(中華人民共和国上海市)9,063百万円
米州 — NTN-BOWER CORP. (Macomb,IL,U.S.A.)8,895百万円
ほか19件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社NTNセールスジャパン
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社NTN三重製作所
    三重県 桑名市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社NTN宝達志水製作所
    石川県 宝達志水町
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社NTN能登製作所
    石川県 志賀町
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社NTN袋井製作所
    静岡県 袋井市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社NTN赤磐製作所
    岡山県 赤磐市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社NTN御前崎製作所
    静岡県 御前崎市
    議決権97.4%
  • 国内
    NTNアドバンストマテリアルズ株式会社
    愛知県 蟹江町
    議決権99.3%
  • 国内
    NTN鋳造株式会社
    島根県 出雲市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社NTN紀南製作所
    和歌山県 上富田町
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社NTN上伊那製作所
    長野県 箕輪町
    議決権80.0%
  • 国内
    平鍛造株式会社
    石川県 羽咋市
    議決権56.7%
残りのグループ会社48社を開く
  • NTNテクニカルサービス株式会社大阪府 大阪市100%
  • NTN物流株式会社三重県 桑名市100%
  • 株式会社NTN多度製作所三重県 桑名市70%
  • 光精軌工業株式会社奈良県 天理市100%
  • NTN USA CORP.Schaumburg,IL, U.S.A.100%
  • NTN BEARING CORP.OF AMERICA100%
  • NBCA Asset Finance LLC.100%
  • NTN DRIVESHAFT,INC.Columbus,IN, U.S.A.100%
  • NTN DRIVESHAFT ANDERSON,INC.Anderson,IN, U.S.A.100%
  • AMERICAN NTN BEARING MFG.CORP.Elgin,IL, U.S.A.100%
  • NTN-BOWER CORP.Macomb,IL, U.S.A.100%
  • NTK PRECISION AXLE CORP.Frankfort,IN, U.S.A.60%
  • NTA PRECISION AXLE CORP.Carol Stream,IL, U.S.A.63%
  • NTN BEARING CORP.OF CANADA LTD.Mississauga Canada100%
  • NTN-SUDAMERICANA,S.A.Panama Panama100%
  • NTN MANUFACTURING DE MEXICO,S.A.DE C.V.Aguascalientes Mexico100%
  • Seohan-NTN Driveshaft USA CORP.Auburn,AL, U.S.A.49%
  • NTN Europe S.A.Annecy France100%
  • NTN TRANSMISSIONS EUROPEAllonnes France100%
  • NTN TRANSMISSIONS EUROPE CREZANCYCrezancy France100%
  • NTN Wälzlager (Deutschland) GmbHErkrath F.R.Germany100%
  • NTN Kugellagerfabrik (Deutschland) GmbHMettmann F.R.Germany100%
  • NTN Mettmann (Deutschland) GmbH100%
  • NTN Antriebstechnik GmbHGardelegen F.R.Germany100%
  • NTN BEARINGS(UK)LTD.Lichfield U.K.100%
  • La Tunisie Mecanique S.A.Tunis Tunisia35%
  • NTN BEARING-SINGAPORE (PTE)LTD.Singapore100%
  • NTN BEARING VIETNAM CO.,LTD.Hanoi Vietnam100%
  • NTN BEARING-MALAYSIA SDN.BHD.Selangor Malaysia100%
  • NTN BEARING-THAILAND CO.,LTD.Bangkok Thailand100%
  • NTN MANUFACTURING (THAILAND)CO.,LTD.Pluakdaeng Thailand100%
  • NTPT CO.,LTD.Sriracha Thailand75%
  • PT. NTN BEARING INDONESIAJakarta Indonesia100%
  • NTN BEARING INDIA PRIVATE LTD.Chennai India100%
  • NTN NEI Manufacturing India Private LTD.Rewari India97%
  • NTN KOREA CO.,LTD.Seoul Korea100%
  • 恩梯恩(中国)投資有限 公司中華人民共和国上海市100%
  • 南京恩梯恩精密機電有限公司中華人民共和国江蘇省南京市100%
  • 上海恩梯恩精密機電有限公司中華人民共和国上海市95%
  • 廣州恩梯恩裕隆傳動系統有限公司中華人民共和国廣東省廣州市60%
  • 襄陽恩梯恩裕隆傳動系統有限公司中華人民共和国湖北省襄陽市60%
  • 恩梯恩阿愛必(常州)有限公司中華人民共和国江蘇省常州市100%
  • NTN CHINA LTD.Kowloon Hong Kong100%
  • 東培工業股份有限公司台湾 台北市27%
  • 台惟工業股份有限公司台湾 湖口郷36%
  • 上海東培企業有限公司中華人民共和国上海市18%
  • PT. TPI MANUFACTURING INDONESIABekasi Indonesia29%
  • PT.Astra NTN Driveshaft IndonesiaKarawang Indonesia49%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • GBNTN BEARINGS (UK) LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業水素ステーションの低コスト化・高度化に係る技術開発水素ステーション低コスト化・高度化基盤技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-06-28
    676万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8,263億円営業利益310億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.1%、利益が+34.8%。

売上高
+0.1%
8,263億円
営業利益
+34.8%
310億円
純利益
129億円
営業利益率
3.8%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高8,100億円8,263億円
営業利益330億円310億円
純利益150億円129億円
1株あたり配当¥13¥13

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,123億円、営業利益は83億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+5.7%、営業利益は+453.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2,046112
2024年1Q2,008150.716
2024年2Q2,088532.525
2024年3Q2,109864.136
2024年4Q2,15829
2025年2Q4,139992.4−21
2025年4Q4,1171313.2−217
2026年2Q4,0231293.231
2026年4Q4,2401814.398
2027年1Q2,123833.919

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は5,396億円から8,263億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5,39625−142
2014年3月6,390287−146
2015年3月7,019389234
2016年3月7,170382150
2017年3月6,83629628
2018年3月7,447313204
2019年3月7,338222−70
2020年3月6,520−17−440
2021年3月5,628−57−116
2022年3月6,4206873
2023年3月7,740120104
2024年3月8,363200106
2025年3月8,2562301052.8−238
2026年3月8,2633102353.8129

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8,263億円のうち、営業利益として残るのは310億円3.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は129億円、売上の1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.6%6,745億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.6%1,207億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.8%310億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.9pt
3.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.4pt
1.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.8pt
4.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが572億円、投資CFが−263億円で、差し引きのフリーCFは309億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,313億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月205−566696−361861
2014年3月691−341663501,297
2015年3月251−313−375−62878
2016年3月462−338−280124673
2017年3月624−412−82212793
2018年3月618−484−75134861
2019年3月432−656207−224835
2020年3月437−61874−181712
2021年3月365−1795471861,472
2022年3月9025−4131151,215
2023年3月342−139−3332031,107
2024年3月651−250−3024011,273
2025年3月456−260−1871961,277
2026年3月572−263−3533091,313

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は8,787億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,114億円で、自己資本比率は33.8%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月7,6852,1175,56826.0
2014年3月8,4802,1346,34623.5
2015年3月8,5612,6265,93528.6
2016年3月7,9402,4855,45529.3
2017年3月7,9702,4515,51928.8
2018年3月8,3942,6985,69630.2
2019年3月8,4082,4645,94427.4
2020年3月7,5781,6845,89420.6
2021年3月8,3661,8386,52820.4
2022年3月8,5552,1646,39123.1
2023年3月8,6982,3746,32425.4
2024年3月9,1032,8086,29529.0
2025年3月8,5642,4876,07727.2
2026年3月8,7873,1145,67333.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,326億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
546億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,335億円
在庫として抱えている分
負債合計
5,673億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
61
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中67位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中195位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.9%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.8%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.8%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.1%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥373.4で、1年前と比べて+15.7%過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。

¥373.4-3.0%1ヶ月-6.7%1年+15.7%時価総額2,231億円
過去52週の値幅
安値¥312.6高値¥487

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.0倍
PER (会社予想)14.8倍
PBR0.74倍
配当利回り3.48%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に前日比-5.67%の369.2円で終え、7月17日の367.3円以来の水準に戻した。直近1か月では-3.95%と小幅下落だが、年初来では+20.76%と堅調。株価は25日移動平均線(383円)を下回ったが、75日線(407円)は上回っており、中期的な上昇トレンドは維持。52週高値487円に対しては約24%下の水準で、52週安値312.6円からは約18%上。出来高は8月5日に1004万株と急増したが、その後は徐々に落ち着き、8月19日は498万株と依然高水準。RSIは52.43で中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは予想15.5倍と業界平均23.76倍を下回り、PBR0.78倍は1倍未満で割安感が強い。ROEは4.9%と低く、収益性はやや劣るが、配当利回り3.32%は平均2.68%を上回り株主還元は充実。直近で赤字計上があり業績変動に注意が必要だが、バリュエーション面では割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.0倍22.7倍
PER (予想)14.8倍
PBR0.74倍1.50倍
ROE4.9%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

世界有数のベアリングメーカーだが、2025/3期に純損失を計上し、売上高も伸び悩む。ROEは5%未満、PBRは0.78倍と割安感がある。強気派は自動車生産回復とEV化に伴う高精度部品需要、コスト削減効果による業績改善を期待する。弱気派は、中国経済減速や自動車販売停滞、原材料高が重荷となっており、利益率改善は不透明とみる。業績回復の確実性が焦点。

プラスに働く材料7
  • EV需要取り込み

    EV向け高精度ベアリング需要増加が見込まれる

  • コスト削減効果

    構造改革と生産効率化で利益率改善余地がある

  • 割安評価

    PBR0.78倍と純資産価値に比べ株価が低い

  • 営業利益310億円、前期比80億円増と増益予想通年影響

    営業利益は前期230億円から310億円へ約35%増加、売上高はほぼ横ばいでも増益が見込まれる

  • 最終損益が2期ぶりに黒字転換、129億円の純利益通年影響

    前期の−238億円から今期+129億円へ367億円改善し、赤字リスクが後退

  • 予想PER15.5倍は実績PER16.75倍を下回る決算発表後影響

    来期予想PER15.5倍は現在の16.75倍より低く、業績改善でバリュエーションが切り上がる

  • PBR0.78倍の解散価値割れ、資本効率改善で見直し不定影響

    PBR0.78倍は1倍未満、ROE4.9%の改善や株主還元強化でPBR1倍への修正余地

マイナスに働く材料7
  • 業績悪化懸念

    2025/3期に純損失238億円を計上

  • 利益率低水準

    営業利益率2.79%と低く、改善が急務

  • 外部環境不透明

    中国経済減速や自動車販売不振が重荷

  • 売上高は3期連続でほぼ横ばい、成長欠如通年影響

    売上高は8363億円→8256億円→8263億円と伸びず、増益は採算改善依存

  • 営業利益率3.75%と低い収益力継続影響

    営業利益率は前期2.79%から3.75%へ改善するも、機械大手としては低水準

  • 外国人持株比率29.46%と高く売り圧力不定影響

    外国人持株比率が約29.5%あり、世界景気悪化時に売りが出やすい

  • 純利益129億円は売上高規模のわりに小幅通年影響

    売上高8263億円に対し純利益129億円、利益率1.6%とサプライズ余地は限定的

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の度合いを測る重要な指標
自動車生産台数
主要需要先の動向が売上に直結するため
EV関連売上比率
成長市場への適応状況を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり13で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.48%。

年間配当
¥13
1株あたり
配当利回り
3.48%
いまの株価に対して
配当性向
29.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月10
2018年3月1550.0107.4
2019年3月150.0114.4
2020年3月5−66.7
2023年3月50.010.9
2024年3月10100.0
2025年3月1110.0
2026年3月110.029.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥13

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ64,958人。区分でいちばん多いのは金融機関35.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.7%を占め、残る58.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関43.541.838.034.237.835.7
外国法人15.913.120.519.118.329.4
個人・その他25.830.426.633.133.422.9
事業法人13.813.310.68.97.96.0
証券会社1.01.54.24.72.65.9
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.83
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.84
03明治安田生命保険相互会社3.57
04野村信託銀行株式会社(投信口)3.17
05NTN共栄会2.92
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.81
07GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.60
08NTN従業員持株会2.24
09BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.06
10株式会社三菱UFJ銀行1.90

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.08%
    +0.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+188%、1株純資産は14期で+33%。直近期のROEは4.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−27376−7.2
2014年3月−28375−7.321.3
2015年3月4446110.514.527.8
2016年3月284376.312.741.3
2017年3月54321.2103.9
2018年3月384778.411.6107.4
2019年3月−13433−2.9114.4
2020年3月−83294−22.8
2021年3月−22321−7.1
2022年3月143734.015.5
2023年3月204165.017.310.9
2024年3月204984.415.7
2025年3月−45440−9.6
2026年3月234994.913.629.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

24名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は24名。2026/3期の役員報酬は総額750百万円。

氏名役職年齢保有株数
鵜飼英一取締役 指名委員会委員 報酬委員会委員69221,000
山本正明取締役 報酬委員会委員6578,000
木下俊平取締役6475,000
孝橋宏二取締役6545,000
江上正樹取締役 監査委員会委員6866,000
播磨悦取締役 指名委員会委員 監査委員会委員67104,000
川上良取締役 指名委員会委員 監査委員会委員58
小松百合弥取締役 取締役会議長 報酬委員会委員6310,000
村越晃取締役 指名委員会委員長 報酬委員会委員687,000
木谷泰夫取締役 指名委員会委員 監査委員会委員長649,000
塔下辰彦取締役 監査委員会委員 報酬委員会委員長7010,000
和田浩美取締役 報酬委員会委員661,000
残りの役員12名を開く
氏名役職年齢保有株数
青木仁執行役 米州地区担当 米州地区総支配人54
大角誠治執行役 中国地区担当 中国地区総支配人582,000
皆見章行執行役 インド地区・生産技術本部担当 SCM戦略本部長6673,000
川端恭弘執行役 人材戦略部・人事部・総務部・法務部担当 グループ経営本部副本部長6330,000
菊田剛執行役 財務戦略部・ESG推進部・経理部・内部統制推進部担当 グループ経営本部副本部長552,000
小西良一執行役 アセアン・大洋州・西アジア地区担当 アセアン・大洋州・西アジア地区総支配人58
髙橋靖明執行役 品質統括本部・欧州・アフリカ州地区担当611,000
楯岡生也執行役 CVJアクスル事業本部長6322,000
谷尾雅之執行役 事業構造改革・複合材料商品事業部担当6210,000
中野賀泰執行役 CTO(最高技術責任者)研究部門・未来創造開発本部・新商品戦略部・知的財産戦略部担当649,000
柳田圭治執行役 NTN KOREA CO.,LTD.担当 軸受事業本部長624,000
三浦綾子取締役 監査委員会委員 報酬委員会委員45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役36739494
取締役(社内)158158
社外取締役9898

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容910字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループはNTN株式会社(当社)、子会社73社及び関連会社12社(2026年3月31日現在)で構成され、軸受商品及びCVJアクスル商品等の、アフターマーケット向け、産業機械市場向け及び自動車市場向けへの製造販売を主な事業内容としており、国内においては当社(本社)が、また海外においては地区別に置かれた総支配人室が担当する地域の事業活動を統括しております。各地域に属する現地法人は、独自に事業戦略立案や事業計画策定を行い、その収益性や投資効率を分析しながら事業活動を展開しております。 したがって、当社グループは本社及び総支配人室を基礎とした地域別の事業セグメントから構成されており、「日本」、「米州」、「欧州」及び「アジア他」の4つを報告セグメントとしております。 当社グループにおける各社の位置づけは各セグメントとも概ね次のとおりであります。 ・国内の製造については主に当社が行っておりますが、製造の一部を国内製造関係会社に委託し当社が購入しております。また、部品加工の一部を国内部品加工関係会社に委託しております。 ・国内の販売については主として当社が直接行っており、一部については国内販売関係会社を通じて行っております。 ・海外の製造については海外製造関係会社が当社より一部の半製品の供給を受けて行っております。 ・海外の販売については当社と当社及び海外製造関係会社より製品を購入した海外販売関係会社並びに海外製造関係会社が行っております。 なお、2025年5月に、La Tunisie Mecanique S.A.へ出資し、持分法適用関連会社としております。 2025年6月に、重要性の低下によりNTN‑SNR MAROCを非連結子会社に変更し、その後、2026年1月に同社は清算しております。 2025年12月に、重要性の低下に伴いNTN do Brasil Produção de Semi-Eixos Ltda.を非連結子会社に変更し、連結範囲から除外しております。 2025年12月に、保有株式の売却に伴い恩梯恩東派(上海)軸承販売有限公司を持分法の適用範囲から除外しております。
経営方針・対処すべき課題5,466字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 NTNグループは、企業理念の実践を通じて、「なめらかな社会※」の実現を目指します。ステークホルダーをはじめとした社会から信頼され必要とされる企業として、人権の尊重とコンプライアンスを重視し、事業活動に取組んでまいります。 ※「なめらかな社会」:人と自然が調和し、人々が安心して豊かに暮らせる社会 <企業理念> 新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する 1.独創的技術の創造 2.客先及び最終消費者に適合した付加価値技術及びサービスの提供 3.着実な業績の伸長の下での社員の生活向上、株主への利益還元、社会への貢献 4.グローバリゼーションの推進と国際企業にふさわしい経営・企業形態の形成 <ステークホルダーへの姿勢> 従業員   顧客   取引先   地域社会   株主   環境 多様性と個性を尊重し、従業員が安全で健康的に働き、活躍できる職場環境づくりに努めます。   お客様と誠実に向き合い、安全・安心で信頼性の高い商品・サービスを提供することにより、お客様の満足を追求します。   公正で自由な環境のもと、取引先との相互信頼に基づく良好なパートナーシップを構築し、共に成長・発展をはかります。   事業を行う地域の文化や慣習を尊重し、事業活動を通じて、地域社会の期待に応え、長期的な信頼関係を構築します。   持続的な利益の創出による株主への利益還元に努め、積極的なコミュニケーションを通じて、長期的な信頼関係を構築します。   事業活動において自然との調和をはかり、環境負荷低減に寄与する技術と商品・サービスの提供を通じて、地球環境に貢献します。 (2) 経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 「なめらかな社会」の実現に向けて、当社グループが優先的に取り組むべき13項目のマテリアリティを特定し、対応施策の策定を行い、その進捗状況を定期的に確認しています。 2024年4月、当社は約10年後に目指す姿として、新たに「2035年度の姿と目標指標」を設定しました。OEMとアフターマーケットの両輪で安定的に稼ぐ事業構造へ変革することで、景気変動下においても株主資本コストを安定して上回るROEの継続と、カーボンニュートラルの達成及び豊かな人づくりの実現を目指します。これらの「経済的価値」と「環境・社会的価値」を当社グループのステークホルダーとともに向上させることで企業価値を高め、ステークホルダーをはじめとした社会から信頼され、必要とされる企業を目指してまいります。 [中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalの概要] 2024年4月から開始した3年間の中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalは、「事業構造の変革(Transformation)の加速」という前中期経営計画の基本方針は変えず、前中期経営計画で果たせなかったNTNの再生を完了させる期間と位置づけています。NTNの再生のために、生産再編を中心とする事業構造改革を実行するとともに、「SQCCD」※の強化を通じて「稼ぐ力」の向上に注力しております。 ※ Safety(安全)、Quality(品質)、Compliance(法令遵守)、Cost(コスト)&Cash(キャッシュ)、 Delivery(納期)&Development(開発) 1.基本戦略 (1) デジタル技術と経営資源の融合 AIをはじめとするデジタル技術は更に進化し、ビジネスへの活用も拡大しています。それらのデジタル技術と当社が培った経営資源を融合し、事業構造の変革を加速することで、NTNの再生を成し遂げます。 (2) 生産再編 「DRIVE NTN100」Finalの3年間で、事業構造改革に繋がる生産再編の企画、具体化及び実行を進め固定費圧縮と競争力の向上を目指します。生産再編に必要な構造改革費用を確保するとともに、株主還元、借入金返済等に適切に資金を配分した上で、2035年度に向けた成長が加速できるよう成長投資、カーボンニュートラル、情報化投資等に資金を振り分けます。 (3) 「安全、品質、法令遵守、コスト・キャッシュ、納期・開発」に関する企業理念の定着化推進 「創業者の精神」、「企業理念」、「NTNスピリット」に代表される当社グループの企業理念体系を従業員に定着させるため、「安全、品質、法令遵守、コスト・キャッシュ、納期・開発」の英語の頭文字をとった「SQCCD」を事業運営の柱となるポリシーと位置づけ、日頃から全世界の従業員が身近な心構えとして活用できるように徹底しています。 2.事業別戦略 OEM向け利益率向上とアフターマーケット向け供給力強化を目的に、2024年4月に市場軸組織から商品軸組織へ大幅な組織変更を行いました。これまで市場軸組織で分散していた軸受事業を集約することでOEM向けとアフターマーケット向け一体で稼ぐ事業へ変革するとともに、当社グループの売上の6割を占める自動車向け等速ジョイント(CVJ)とアクスル軸受の利益体質の強化を図ります。 また、持続的成長を実現するため、「新たな領域への展開」に関わる研究開発組織を集約し、「コア技術を活かした他社優位性商品の実現」を活動軸に、マーケティングから開発、生産を一気通貫で運営する「未来創造開発本部」を2024年4月に設置しました。市場・顧客ニーズに合致した商品・サービスの創出を加速します。 (1) 軸受他事業 自動車OEMや産業機械OEM、アフターマーケット向け等様々な市場に販売している軸受製品を、商品軸で管理する事業組織に集約、変更することで、OEMとアフターマーケット一体で稼ぐビジネスモデルへ変革します。両者への生産能力の最適配分、及び資産効率の最大化を図り、事業構造の変革を進めることで、アフターマーケット向けの販売拡大と軸受事業の利益拡大を推進します。また、電動化・EV用新商品開発による利益ある新規案件の獲得や、お客様の設備の状態監視ビジネスの拡大等、新たな領域における事業拡大を通じて、ハードの売り切りからソフト・サービスを加えたビジネスへ変革を目指します。 また、成長分野である、次世代モビリティ・モジュール、ロボット周辺モジュール、自然エネルギー商品を基軸に、市場ニーズに合致した、機能・品質・コストに優れたモジュール商品、ユニット商品を開発し、新事業となる商品の創出と育成を加速します。 <取り組み状況> 欧州の航空市場は継続的な成長が見込まれており、NTN Europe S.A.のフランス・アルゴネ工場における航空宇宙向け軸受の生産能力増強を着実に推進しています。2030年度まで段階的に生産能力を増強し、拡大する需要に対応します。 また、事業構造改革の一環として、国内における超大形軸受の生産体制を再編し、株式会社NTN宝達志水製作所の生産機能を、当社桑名製作所に集約します。本再編により年間数億円規模の変動費及び固定費の削減効果を見込んでおり、今後も資産効率の向上と品質・コスト・納期での競争力の一層の強化を通じて持続的な企業価値の向上に取り組みます。 自動車向けでは、世界的な電動化シフトは一時的に減速しているものの、中長期的にはEV比率の拡大が確実に進むと見込んでいます。その中で充電時間の短縮に向けたシステムの高電圧化に伴い、耐電食軸受の需要は今後一段と拡大する見通しです。こうした市場変化を先取りし、これまで主流だったセラミックボールを使ったハイブリッド軸受に加え、新たに樹脂モールド絶縁軸受を開発、昨年5月から量産を開始しました。更に、電動自動車の最大市場である中国における現地量産体制の整備を進め、グローバルなサプライチェーンの強化と機動的な供給体制の構築を図っています。また、長寿命化を実現する特殊熱処理(HA‑C)軸受は、昨年出展した「人とくるまのテクノロジー展」でも高評価を得ており、これらの高付加価値製品の販売拡大を通じ、収益性の更なる向上と競争力強化を実現します。 アフターマーケット向けでは、供給力強化のため従来から取り組んでいる汎用品在庫即納システム「FIRST」の販売子会社への導入や完成品在庫拡充が概ね完了しました。また、MRO(保守・修理・オーバーホール)向け大形軸受は材料の在庫保有により納期短縮を図り受注につなげています。今後は、より高収益を見込める準汎用品の在庫充実化を図ってまいります。また、モーター用補修品等特定の業種・市場に適合した高付加価値製品の販売拡大を推進します。あわせて、安価な新興メーカー品に対抗するため、調達改革により価格競争力を高めます。サービスビジネスでは、昨年3月より分析サービス、10月より産業機械用CVJのメンテナンスサービスを開始しました。今後も製品販売にとどまらず、サービス領域の強化を進めてまいります。 (2) CVJアクスル事業 設計改革、調達・物流改革、事業再編に取り組むことで筋肉質な事業基盤を構築するとともに、自動車の駆動領域の要となるCVJとアクスル軸受の両製品を扱う強みを活かして、電動化をはじめ新たなニーズに対応した事業展開を加速します。調達・物流・もの造り改革による原価低減とグローバル供給体制・サプライチェーン再構築等の活動を通じて技術力と価格競争力の両立を追求します。販売ではお客様に寄り添った提案と適正価格の販売に拘り、顧客満足度と利益率の向上を図ります。 また、拡大するEV市場に対しては、大型/高角・高効率/軽量化/低フリクション化等のニーズを捉えた差別化商品の開発とスピーディな市場への投入を行います。部品・完成品の調達・供給網再構築による利益の最大化を目指す一方で、生産再編等を推進します。 <取り組み状況> CVJとアクスル軸受の利益体質を強化すべく、欧州・中国・米州において工場の統廃合等の再編計画を推進しています。欧州・中国においては計画通りに進捗しており、米州においても本年12月にカナダの工場を閉鎖する他、米国の工場の統廃合も実行段階に移しています。また、欧州・米州では、生産拠点の再編に応じてサプライチェーンも見直し、従来の現地調達中心の体制から、アジア諸国からの調達を組み合わせたグローバル最適調達体制への移行を進めています。為替、関税、物流リードタイム等の外部環境の変化を注視しつつ、原価低減等を通じて継続的なコスト競争力の向上を図ってまいります。 販売面では、成長が見込まれるインドやアフターマーケット向けに経営資源を重点的に配分しています。インドにおいては、研究開発体制の強化を通じて自動車メーカーとのパートナーシップを一層深めるとともに、需要拡大に対応するためCVJの供給能力増強を進めています。アフターマーケットでは、製造委託先の拡充を図りつつ、国・地域ごとの市場特性に応じた販売施策を順次展開してまいります。 新商品分野では、高効率固定式等速ジョイント(CFJ)の採用が順調に広がっています。今後は、更なる原価低減・標準化を進め、適用領域の拡大に取り組みます。 「DRIVE NTN100」Finalにおいて立案した各種施策の実行は着実に進展しており、その効果として利益体質の改善が表れています。今後も事業環境の変化に柔軟に対応しながら必要に応じ施策も見直し、持続的かつ安定的な成長の実現を目指します。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ① 長期ビジョン及び中期経営計画に関する目標 約10年後に目指す姿として、新たに「2035年度の姿と目標指標」を設定しました。OEMとアフターマーケットの両輪で安定的に稼ぐ事業構造へ変革することで、景気変動下においても株主資本コストを安定して上回るROEの継続と、カーボンニュートラルの達成、並びに豊かな人づくりの実現を目指します。それに向けて、2024年4月から開始した中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalでは、最終年度の目標として下表のとおり目標値を設定しております。 目標とする経営指標(連結)   2026年3月期実績   2027年3月期目標 売上高   826,344百万円   830,000百万円 営業利益   31,034百万円   50,000百万円 営業利益率   3.8%   6.0% 特別損益   △8,282百万円   △5,000百万円 当期純利益   12,871百万円   21,500百万円 棚卸資産回転率   3.4回   4.5回 ROIC   3.6%   6.2% ROE   4.9%   8.0% 自己資本比率   33.8%   30.0% ネットD/Eレシオ   0.6   0.7 ② CO2排出量削減に関する目標 「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ全般[指標及び目標]」に記載のとおりであります。
事業等のリスク3,436字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 外部事業環境に関するリスク 1) 経済状況 当社グループ商品の製造拠点、販売拠点はグローバルな国と地域に及び、取引先も多岐の産業分野に亘っておりますため、特定の国や地域の経済状況の変動や取引先が属する産業の景気変動などにより、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 2) 為替レートの変動 当社グループの連結売上高に占める海外売上高の割合は50%を超えており、今後もグローバルな事業展開を加速させることにより、海外売上高の割合は増加の見込みであります。 海外子会社の現地通貨建ての経営成績及び財政状態は、連結財務諸表の作成のために円換算されております。また当社が海外の顧客等に輸出する場合、その取引の多くは外貨建てで行われております。当社グループでは為替予約や現地調達の拡大によってリスクヘッジを実施しておりますが、現地通貨と円貨の為替レート変動による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローへの影響を完全に回避できるものではありません。 3) 市場価格の低下 当社グループの製造活動や販売活動における競争環境はグローバル規模で厳しさを増しております。中国をはじめとする新興国製品の台頭により軸受の一部では市場価格が下落してきております。また当社グループの売上の半分以上を占める自動車業界ではグローバルな価格競争を背景に価格引き下げ要請が厳しさを増しております。当社グループでは原価低減の継続的推進と同時に高品質、高付加価値の新商品開発を実施しておりますが、市場価格の低下圧力が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 4) 原材料価格、物流コスト、関税率の上昇 当社グループは、外部より様々な原材料の調達を行っております。特に材料費のなかで大きなウエイトを占める鋼材の価格上昇に対しては製品価格への反映や歩留り向上、VA・VE活動による材料コスト低減を図っております。 また、当社グループは製品・半製品を海上輸送によって海外に輸出しており、海上運賃等の物流コストが高騰した場合や関税率に変動があった場合、製品価格への反映やサプライチェーンの見直し等によって利益影響の低減を図っております。原材料価格や物流コスト、関税率の想定を超える上昇が発生した場合、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 5) 災害の発生や感染症の蔓延のリスク 当社グループ及び当社グループ取引先の事業拠点が、地震、洪水などの天災、火災や感染症の蔓延等による被害を受ける可能性があります。当社グループでは、大規模災害の発生に備え、安否確認システムの導入や防災訓練を実施し、感染症の蔓延対策においてはマスクなどの備蓄等の各種対策を講じております。危機発生時において即座に初動措置を行うことによって被害を最小限に止めるよう備えておりますが、完全なリスク回避は困難であり、結果として当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 6) 気候変動リスク 当社グループが拠点を有する国と地域における気候変動(気温上昇)に伴う異常気象(大雨、洪水、暴風などによる操業、営業の停止等)や環境規制の強化(炭素税の導入による原材料、エネルギーの調達コスト増加等)などにより、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 なお、気候変動(気温上昇)による影響について、TCFD提言に沿ったシナリオ分析の結果は「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ全般[ガバナンス・リスク管理]」に記載のとおりであります。 (2) 事業運営に関するリスク 1) 特定業界への依存 当社グループの販売は、軸受部門の約半分が自動車業界向けであり、等速ジョイント部門は、自動車の駆動輪へ動力を伝達するための部品で、その大半を自動車業界向けに販売しており、自動車業界への依存度が高くなっております。軸受や精密機器商品につきましては産業機械分野への販売拡大も進め、販売構成のバランスを常に考えた施策を推進しておりますが、自動車分野における急激な需要変動があった場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 2) 製品の不具合 当社グループは、品質の確保を図るため、顧客の要求機能・仕様を満足し、かつ安全性に配慮した適正品質の追求に努めており、グローバルベースで品質管理の徹底を図っております。しかし製品に重大な不具合が存在し、重大な事故やクレーム、リコール等の起因となった場合、多額の製品補償費用等の発生により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。当社グループはグローバルな製造物責任保険に加入しておりますが、損害賠償等の損失についてその全てを担保するものではありません。 3) 知的財産権 当社グループは、新商品開発を通じて多くの新技術やノウハウを生み出しており、経営資源として活用しております。しかし第三者から当社グループの知的財産権侵害、または予期せず、第三者の知的財産権の侵害等が発生する可能性があります。特許出願による権利保護等の知的財産権マネジメントの徹底を図っておりますが、上記のような知的財産権の侵害が発生した場合、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 4) グローバル事業展開 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、連結売上高に占める海外売上高は50%を超えております。海外での事業展開に伴い次のようなリスクがあります。 ① 各国間もしくは各国税制の予期せぬ変化に伴うリスク ② 米国通商政策等、国際貿易政策の予期せぬ変化に伴うリスク ③ 各国法規制の予期せぬ変化に伴うリスク ④ 人材確保の困難性 ⑤ 新興諸国における未成熟な技術水準や不安定な労使関係 ⑥ 各国での政情不安 これらのリスクに対しては、グループ内での情報収集等を行い、その予防及び回避に努めておりますが、これらの事象が発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 5) 情報セキュリティ 当社グループは、社内規程整備に加え、従業員教育を通じて、適切な情報管理方法の周知・徹底に努めております。しかしながら、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウィルス侵入等により、万一これら情報が流出した場合や重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合には、当社グループの信用低下や生産及び販売活動などに支障をきたし、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 6) 法的規制等 当社グループは、事業活動を行っている国及び地域で各種の法令・規則(租税法規、環境法規、労働・安全衛生法規、独占禁止法・アンチダンピング法・贈収賄関連法規等の経済法規、貿易・為替法規、証券取引所の上場規程等)の適用を受けております。 当社グループは、これらの法令・規則を遵守し公正な企業活動に努めておりますが、万一法令・規則違反を理由とする訴訟や法的手続において、当社グループにとって不利益な結果が生じた場合、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。また、これらの法令・規則が変更された場合や、予想できない新たな法令・規則が設けられた場合、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループが受けている訴訟については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結貸借対照表 注記事項(連結貸借対照表関係)3偶発債務(訴訟)」に記載のとおりであります。
経営成績の分析 (MD&A)9,738字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当期における世界経済は、一部の地域において弱さがみられるものの、緩やかな持ち直しが継続しました。日本経済については、中東情勢の影響を注視する必要があるものの、個人消費や設備投資などに改善の動きが見られ、緩やかに回復しました。海外においては、米国経済は、一部に弱さがみられるものの、景気は緩やかな拡大が継続しました。中国経済は景気が緩やかに減速しているものの、アジアのその他新興国経済は、景気の回復や景気の拡大がみられました。欧州経済は、ユーロ圏で景気の持ち直しの動きが見られました。 かかる状況下、2024年4月から開始した中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalで掲げた「事業構造の変革(Transformation)の加速」の継続とNTN再生の完了を目指し、生産再編を中心とする事業構造改革の実行と、「SQCCD」※の強化を通じた「稼ぐ力」の向上に注力してまいります。 ※ Safety(安全)、Quality(品質)、Compliance(法令遵守)、Cost(コスト)&Cash(キャッシュ)、Delivery(納期)&Development(開発) 当期の売上高は826,344百万円(前連結会計年度比0.1%増)となりました。損益につきましては、規模減の影響などはありましたが、営業利益は売価転嫁や変動費の削減などにより31,034百万円(前連結会計年度比35.2%増)となりました。経常利益は、円安の影響で為替差損益が改善したことなどにより23,484百万円(前連結会計年度比124.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、日本セグメントの税効果の影響などにより12,871百万円(前連結会計年度は23,801百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 なお、営業利益の主な増減要因は、以下のとおりであります。 変動費   8,385   百万円 売価レベル   5,799   百万円 経費他   4,054   百万円 構造改革   3,203   百万円 為替   1,318   百万円 規模効果   △8,732   百万円 人件費   △3,868   百万円 関税影響   △2,085   百万円 セグメントの業績につきましては、以下のとおりであります。 1) 日本 販売につきましては、軸受他事業においては、アフターマーケット向けで増加しました。OEM市場向けでは産業機械向けで増加し、自動車向けで減少しました。CVJアクスル事業においては、OEM市場向けでは自動車向けで客先需要の低減により減少しました。全体としては、売上高は352,161百万円(前連結会計年度比0.7%減)となりました。セグメント損益は売価転嫁の影響などはありましたが、販売規模減の影響などがあり、9,192百万円のセグメント利益(前連結会計年度比18.0%減)となりました。 2) 米州 販売につきましては、軸受他事業は産業機械向け、CVJアクスル事業は自動車アフターマーケット向けで現地通貨ベースでは増加しましたが、為替の影響や自動車OEM向けで客先需要低減の影響を受けました。その結果、両事業とも減収となり、全体としては、売上高は263,591百万円(前連結会計年度比3.1%減)となりました。セグメント損益は米国の通商政策による影響はありましたが、変動費や固定費の削減などにより、5,469百万円のセグメント利益(前連結会計年度は395百万円のセグメント損失)となりました。 3) 欧州 販売につきましては、軸受他事業は自動車向けで減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車OEM向けで客先需要の低減により減少しました。全体としては、売上高は197,462百万円(前連結会計年度比3.6%増)となりました。セグメント損益は販売規模減の影響はありましたが、変動費や固定費の削減などにより、1,061百万円のセグメント損失(前連結会計年度は4,163百万円のセグメント損失)となりました。 4) アジア他 販売につきましては、軸受他事業においては、アフターマーケット向けおよび産業機械向けで増加しましたが、自動車向けで減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車アフターマーケット向けで増加しましたが、自動車OEM向けで客先需要の低減により減少しました。全体としては、売上高は167,732百万円(前連結会計年度比0.5%減)となりました。セグメント損益は販売規模減の影響はありましたが、変動費や固定費の削減などにより、17,573百万円のセグメント利益(前連結会計年度比19.1%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 営業活動の結果得られた資金は57,179百万円(前連結会計年度比11,556百万円、25.3%の増加)となりました。主な内訳は減価償却費40,493百万円、税金等調整前当期純利益15,202百万円、棚卸資産の増減額14,640百万円の収入に対して、法人税等の支払額9,385百万円の支出であります。 投資活動の結果使用した資金は26,276百万円(前連結会計年度比316百万円、1.2%の増加)となりました。主な内訳は有形固定資産の取得による支出29,118百万円であります。 財務活動の結果使用した資金は35,322百万円(前連結会計年度比16,614百万円、88.8%の増加)となりました。主な内訳は長期借入金の返済による支出52,886百万円、社債の償還による支出50,000百万円に対して、長期借入れによる収入68,500百万円であります。 これらの増減に換算差額8,062百万円および連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額99百万円を算入しました結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は131,255百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,543百万円(2.8%)の増加となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年度比(%) 日本   296,786   94.4 米州   217,725   107.5 欧州   142,573   106.6 アジア他   78,947   100.3 合計   736,032   100.9 (注) 上記金額は平均販売価格により表示しております。 2) 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年度比(%)   受注残高(百万円)   前年度比(%) 日本   219,782   101.2   47,822   107.6 米州   253,517   98.1   103,431   91.0 欧州   197,130   103.8   48,745   115.2 アジア他   146,403   98.7   44,245   84.8 合計   816,833   100.4   244,244   96.7 (注) 上記金額は平均販売価格により表示しております。 3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年度比(%) 日本   352,161   99.3 米州   263,591   96.9 欧州   197,462   103.6 アジア他   167,732   99.5 セグメント間取引消去   △154,604   96.7 合計   826,344   100.1 (注) 相手先別の販売実績は、総販売実績の100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当社グループに関する経営成績等の状況の分析・検討内容は原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容です。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において当社グループが判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に与える見積りを必要とします。これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」 1 (1) 連結財務諸表 の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に以下の項目が連結財務諸表の作成に影響を及ぼすと考えております。 1) 収益の認識基準 当社グループの顧客との契約から生じる収益は、約束した財又はサービスを顧客に移転することにより履行義務を充足した時に又は充足するにつれて収益を認識しております。 2) 貸倒引当金の計上基準 当社グループは、売上債権等の貸倒損失に備えて、回収不能となる見込額を貸倒引当金として計上しております。将来、顧客の財務状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。 3) 繰延税金資産の回収可能性の評価 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。 4) 退職給付費用及び負債の前提条件 当社グループは、退職給付費用及び債務を割引率、将来の報酬水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算出される死亡率、及び年金資産の期待運用収益率などに基づいて合理的に見積もっております。これらの前提条件が変化した場合には、実際の結果が見積りと異なる可能性があります。その影響は発生の都度、負債に計上され、将来にわたって規則的に費用計上されるため、費用及び負債に影響を及ぼす可能性があります。 5) 固定資産の減損処理 当社グループが有する固定資産のうち、「固定資産の減損に係る会計基準」において対象とされるものについては、損益報告や経営計画などの企業内部の情報、経営環境や資産の市場価格などの企業外部の要因に関する情報に基づき、資産又は資産グループ別に減損の兆候の有無を確認し、企業環境の変化や経済事象の発生によりその帳簿価額の回収が懸念されているかなど、減損損失の認識を判定しております。 この判定により減損損失を認識すべきと判断した場合には、その帳簿価額を回収可能価額まで減損処理を行っております。経営・市場環境といった企業外部要因等の変化により、回収可能価額が変更された場合には、減損損失の金額の増加又は新たな減損損失の認識の可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 1) 売上高の分析 当連結会計年度の売上高は826,344百万円となり、前連結会計年度に比べ757百万円(0.1%)増加しました。為替の影響による増加額11,052百万円を考慮しますと、実質では10,295百万円の減少となりました。なお、海外売上高は614,752百万円となり、前連結会計年度に比べ160百万円(0.0%)減少しました。売上高に占める海外売上高の割合は74.4%(米州32.3%、欧州21.0%、アジア他21.1%)となり、前連結会計年度に比べ0.1ポイント低下しました。 2) 売上原価、販売費及び一般管理費の分析 当連結会計年度の売上原価は674,569百万円となり、対売上高比率は81.6%と前連結会計年度に比べ1.3ポイント低下しました。 また、販売費及び一般管理費は120,739百万円となり、対売上高比率は14.6%と前連結会計年度に比べ0.3ポイント上昇しました。 3) 営業利益の分析 当連結会計年度の営業利益は31,034百万円となり、前連結会計年度に比べ8,075百万円(35.2%)増加しました。売上高営業利益率は3.8%となり、前連結会計年度に比べ1.0ポイント上昇しました。 4) 営業外収益及び費用の分析 当連結会計年度の営業外収益及び費用は、7,550百万円の費用超過となりました。収益は受取利息1,686百万円、為替差益488百万円、持分法による投資利益131百万円、受取配当金72百万円などにより4,680百万円となり、前連結会計年度に比べ1,216百万円の減少となりました。費用は支払利息7,823百万円、デリバティブ評価損46百万円などにより12,230百万円となり、前連結会計年度に比べ6,151百万円の減少となりました。 5) 経常損益の分析 当連結会計年度の経常利益は23,484百万円となり、前連結会計年度に比べ13,009百万円(124.2%)増加しました。売上高経常利益率は2.8%となり、前連結会計年度に比べ1.5ポイント上昇しました。 6) 特別損益の分析 当連結会計年度の特別利益は、有形固定資産売却益3,074百万円を計上し、前連結会計年度に比べ2,327百万円増加しました。また特別損失は、減損損失8,090百万円、事業再編損3,159百万円、関係会社株式売却損107百万円を計上し、前連結会計年度に比べ8,458百万円減少しました。 7) 親会社株主に帰属する当期純利益の分析 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は12,871百万円(前連結会計年度は23,801百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。売上高当期純利益率は1.6%(△は親会社株主に帰属する当期純損失、前連結会計年度の売上高当期純利益率は△2.9%)となりました。 8) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析 当社は2024年4月より約10年後に目指す姿として、新たに「2035年度の姿と目標指標」を設定しました。OEMとアフターマーケットの両輪で安定的に稼ぐ事業構造へ変革することで、景気変動下においても株主資本コストを安定して上回るROEの継続と、カーボンニュートラルの達成、並びに豊かな人づくりの実現を目指します。さらに、それに向けて、2024年4月から開始した中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalにおける最終年度の目標値、及び当連結会計年度における実績は下表のとおりであります。 目標とする経営指標(連結)   2026年3月期実績   2027年3月期目標 売上高   826,344百万円   830,000百万円 営業利益   31,034百万円   50,000百万円 営業利益率   3.8%   6.0% 特別損益   △8,282百万円   △5,000百万円 当期純利益   12,871百万円   21,500百万円 棚卸資産回転率   3.4回   4.5回 ROIC   3.6%   6.2% ROE   4.9%   8.0% 自己資本比率   33.8%   30.0% ネットD/Eレシオ   0.6   0.7 この結果を受け、中期経営計画最終年度の目標値、さらには2035年度の姿に向けて、翌連結会計年度において比例費の削減や売価転嫁などの施策を推進し、これらの実現に向けて一層注力してまいります。 なお、事業活動におけるCO₂排出量削減の状況については、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ全般[指標及び目標]」に記載のとおりであります。 事業形態別の業績につきましては、以下のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (単位:百万円) 事業形態   外部顧客への売上高   営業利益 軸受他事業   340,703   13,680 CVJアクスル事業   484,883   9,279 連結合計   825,587   22,959 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (単位:百万円) 事業形態   外部顧客への売上高   営業利益 軸受他事業   348,890   12,256 CVJアクスル事業   477,453   18,778 連結合計   826,344   31,034 (a) 軸受他事業 客先需要の回復および為替の影響により売上高は348,890百万円(前連結会計年度比2.4%増)となりました。営業損益は売価転嫁や変動費の削減などはありましたが、販売規模減の影響などにより12,256百万円の営業利益(前連結会計年度比10.4%減)となりました。 (b) CVJアクスル事業 客先需要の低減などにより売上高は477,453百万円(前連結会計年度比1.5%減)となりました。営業損益は販売規模減の影響などはありましたが、売価転嫁や変動費の削減などにより18,778百万円の営業利益(前連結会計年度比102.4%増)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社では、営業活動で獲得したキャッシュ・フローと、投資活動で支出したキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローを重要な指標の1つとしています。この指標を基に成長投資や運転資金への充当、または、負債の返済や新たな資金調達の要否を検討するとともに、フリー・キャッシュ・フロー創出のための施策を立案・推進し、財務体質の強化を図っています。また、財務体質の強化を図る指標として、自己資本比率、ネットD/Eレシオ等を使用しています。 また、当社グループが事業活動を維持拡大するために必要な資金を安定的に確保するため、営業活動で獲得した自己資金と外部資金を有効に活用しています。外部からの資金については、調達コストの低減を図りながら資金調達手段の多様化と資本効率の向上を目的に、金融機関からの借入、社債の発行、営業債権の流動化を行っています。取引金融機関とは長年に亘って築き上げてきた良好な関係を維持しており、資金調達に関しては問題なく実施可能と認識しています。 更に、当社の一部子会社間については、当社グループが保有する資金をグループ内で活用することで、資金の偏在をならし、資金の効率化や流動性の確保を図っています。 1) 財政状態の分析 流動資産は前連結会計年度末に比べ11,139百万円(2.1%)増加し、545,000百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金の増加8,210百万円、商品及び製品の増加6,323百万円によります。固定資産は前連結会計年度末に比べ11,112百万円(3.4%)増加し、333,675百万円となりました。これは主に建設仮勘定の増加7,218百万円、退職給付に係る資産の増加4,625百万円によります。この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ22,251百万円(2.6%)増加し、878,676百万円となりました。 流動負債は前連結会計年度末に比べ60,581百万円(14.3%)減少し、361,932百万円となりました。これは主に1年内償還予定の社債の減少40,000百万円、1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債の減少22,035百万円によります。固定負債は前連結会計年度末に比べ20,140百万円(10.9%)増加し、205,353百万円となりました。これは主に長期借入金の増加32,482百万円、退職給付に係る負債の減少8,611百万円によります。この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ40,440百万円(6.7%)減少し、567,286百万円となりました。 純資産合計は前連結会計年度末に比べ62,690百万円(25.2%)増加し、311,389百万円となりました。これは主に為替換算調整勘定の増加26,508百万円、資本金の増加11,000百万円、資本剰余金の増加11,000百万円、利益剰余金の増加8,256百万円によります。 なお、自己資本比率は33.8%(前連結会計年度末比6.6ポイント上昇)となり、期末発行済株式総数に基づく1株当たり純資産額は499.40円(前連結会計年度末比59.51円増)となりました。有利子負債は前連結会計年度末に比べ34,819百万円(9.8%)減少し、319,173百万円となりました。為替の影響による増加額5,102百万円を考慮しますと実質では39,921百万円の減少となりました。なお、有利子負債依存度は36.3%(前連結会計年度末比5.0ポイント低下)となりました。 正味運転資本は183,068百万円となり前連結会計年度末比71,720百万円増加しました。また流動比率は150.6%(前連結会計年度末比24.2ポイント増加)となりました。 棚卸資産回転率は3.4回(前連結会計年度末比0.02回減少)、総資産回転率は1.0回(前連結会計年度末比0.02回減少)となりました。 2) キャッシュ・フローの分析 営業活動の結果得られた資金は57,179百万円(前連結会計年度比11,556百万円、25.3%の増加)となりました。主な内訳は減価償却費40,493百万円、税金等調整前当期純利益15,202百万円、棚卸資産の増減額14,640百万円の収入に対して、法人税等の支払額9,385百万円の支出であります。 投資活動の結果使用した資金は26,276百万円(前連結会計年度比316百万円、1.2%の増加)となりました。主な内訳は有形固定資産の取得による支出29,118百万円であります。 財務活動の結果使用した資金は35,322百万円(前連結会計年度比16,614百万円、88.8%の増加)となりました。主な内訳は長期借入金の返済による支出52,886百万円、社債の償還による支出50,000百万円に対して、長期借入れによる収入68,500百万円であります。 これらの増減に換算差額8,062百万円および連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額99百万円を算入しました結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は131,255百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,543百万円(2.8%)の増加となりました。 なお、営業活動による資金と投資活動による資金を合算したフリー・キャッシュ・フローは30,902百万円となりました。また、売上高営業キャッシュ・フロー比率は6.9%となりました。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況」「3.事業等のリスク」及び「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」の①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に記載しています。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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