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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

カヤバ

KYB Corporation7242 · Prime · 輸送用機器

油圧緩衝器・油圧機器のグローバルメーカー。四輪・二輪向けサスペンション、産業用油圧機器、航空機部品を主力。

概要

カヤバ(KYB)は、自動車用油圧緩衝器(ショックアブソーバー)と産業機械用油圧機器を主力とするメーカーである。1919年に創業し、現在は四輪・二輪車向け部品、建設機械向け油圧機器、航空機用ランディングギアなどを手がける。2026年3月期の連結売上高は4815億円、従業員数は約1万3400人。東京証券取引所に1959年10月に上場する。

四輪・二輪車用油圧緩衝器が売上の7割超を占める

カヤバの売上高の約7割は自動車向け部品で占められる。報告セグメント「AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業」には四輪車用油圧緩衝器、二輪車用油圧緩衝器、四輪車用油圧機器が含まれる。2026年3月期の同事業の売上高は3441億円で、前年比11.8%増加した。四輪車用油圧緩衝器は国内および欧米の自動車メーカー向けOEM供給が中心であり、二輪車用油圧緩衝器は欧州向けが好調であった。カヤバモーターサイクルサスペンションや知多鋼業などの子会社が部品供給を担い、完成品は当社が販売する。市販・サービス市場向けにはKYB Europe GmbHなどの販社を通じて供給される。

建設機械向け油圧機器で世界のメーカーと取引

HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業は産業用油圧機器を扱い、主に建設機械メーカーへ販売される。2026年3月期の売上高は1239億円で、前年比6.6%増加した。油圧シリンダや油圧バルブなどの製品は、当社のほか子会社のタカコやカヤバCSが製造する。海外では中国の凱迩必機械工業(鎮江)有限公司が生産拠点となり、各国の建設機械メーカーに供給される。同セグメントの収益は自動車事業に比べて変動が大きく、2026年3月期のセグメント利益は45億円と前年から27億円増加した。

航空機用ランディングギアと特装車両が補完

航空機器事業は航空機用離着陸装置(ランディングギア)、操舵装置、制御装置、緊急装置を製造する。2026年3月期の売上高は67億円と前年比82.7%増と急拡大したが、絶対額は小さい。一方、特装車両事業はコンクリートミキサ車などを手がけるが、インドからの事業撤退などにより売上高は69億円と36.6%減少した。これらの事業は自動車・建設機械向けに比べ規模は限定的だが、油圧技術の応用範囲の広さを示している。

業界の中での役割は自動車・建設機械・航空機向け油圧・機械部品サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,815億円
営業利益
349億円
営業利益率
7.2%
純利益
290億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車(四輪・二輪)主力

四輪車用および二輪車用の油圧緩衝器(ショックアブソーバー)・油圧機器の製造・販売。国内・海外の自動車メーカー向けOEM供給と、市販・サービス市場向け販売を行う。

主要顧客自動車メーカー(有報では個別企業名の記載なし)

主な製品・サービス2
四輪車用油圧緩衝器
自動車の乗り心地・操縦安定性を向上させるショックアブソーバー。
二輪車用油圧緩衝器
オートバイ用のサスペンションシステム。

02建設機械・産業機械準主力

産業用油圧機器(油圧シリンダ、油圧バルブ等)の製造・販売。主に建設機械メーカー向け。

主要顧客建設機械メーカー(有報では個別企業名の記載なし)

主な製品・サービス1
産業用油圧機器
油圧シリンダ、油圧バルブなど、建設機械や産業機械に使用される油圧コンポーネント。

03航空機副次

航空機用離着陸装置(ランディングギア)、操舵装置、制御装置、緊急装置等の製造・販売。

主な製品・サービス3
航空機用離着陸装置
航空機の着陸時の衝撃を吸収するランディングギア。
航空機用操舵装置・制御装置
航空機の方向制御や油圧制御を行う装置。
航空機用緊急装置
緊急時に作動する油圧装置など。

04特装車両その他

特装車両(特殊用途車両)の製造・販売を特約販売会社等を通じて行う。

主な製品・サービス1
特装車両
ダンプカー、タンクローリーなど特殊な架装を施した車両。

製品と技術

四輪車用油圧緩衝器(ショックアブソーバー)

四輪車用油圧緩衝器はカヤバの最大の製品群であり、自動車の乗り心地と操縦安定性を決定づける部品である。ピストンとシリンダー内の作動油の流れを制御することで振動を減衰する。OEM向けには世界中の自動車メーカーに供給され、市販市場では「KYB」ブランドの交換用ショックアブソーバーが販売されている。2026年3月期のAC事業全体の売上高3441億円のうち、四輪車用油圧緩衝器が2546億円を占め、前年比11.7%増と成長を牽引した。生産は国内の岐阜北工場や海外のチェコ、中国、タイなどで行われている。

二輪車用油圧緩衝器(オートバイサスペンション)

二輪車用油圧緩衝器はオートバイのサスペンションシステムとして前後輪に搭載される。カヤバはカヤバモーターサイクルサスペンション株式会社を通じて二輪車メーカー向けにOEM供給を行うほか、市販用のカスタムパーツも展開する。2026年3月期の二輪車用油圧緩衝器の売上高は510億円で、前年比16.6%増と高い伸びを示した。国内および欧州向けの受注が好調であり、ベトナムのKYB Manufacturing Vietnamでも生産が行われている。同社は2002年に設立され、二輪車向けを専門とする海外生産拠点として機能している。

産業用油圧機器(シリンダ・バルブ)

HC事業の主力である産業用油圧機器は、油圧シリンダ、油圧バルブ、油圧ポンプなどで構成される。主に建設機械(油圧ショベル、ブルドーザーなど)に組み込まれ、作業機の動作を制御する。2026年3月期の産業用油圧機器を含むHC事業の売上高は1239億円で、全体の約26%を占める。国内では株式会社タカコやカヤバCSが部品を製造し、海外では中国の凱迩必機械工業(鎮江)有限公司が重要な生産拠点である。建設機械市場の無人化・省エネ化トレンドに対応し、電動化対応製品の開発も進められている。

航空機用離着陸装置(ランディングギア)

航空機器事業の核となる製品は航空機の離着陸時に衝撃を吸収するランディングギアである。カヤバは1935年の創業時から航空機用油圧緩衝脚を手がけてきた歴史を持ち、現在も操舵装置、制御装置、緊急用油圧装置などを一貫して製造する。2026年3月期の航空機器事業の売上高は67億円と前年から急増したが、これは販売製品構成の変動によるものである。同事業は売上規模は小さいが、高い技術力が求められるニッチ分野であり、防衛・航空宇宙関連の需要に支えられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

油圧機器大手、回復基調

カヤバは油圧機器・自動車部品・特装車を手掛けるメーカー。同業のトヨタ紡織やユニプレス比で、油圧分野で独自ポジション。建設機械・産業車両向けが主力で、2026/3期は営業利益率7.25%と収益改善。海外売上高比率が高く、円安が追い風。

強み

  • 油圧ショックアブソーバーなどで高いシェアと技術力を持つ。
  • グローバル展開が進み、海外売上比率が高く為替変動に強い。
  • 営業利益率が5%→7%と改善、コスト削減や値上げが奏功。
  • 自動車部品・特装車・油圧機器と複数事業でリスク分散。

課題

  • 自動車向け売上比率が高く、自動車生産変動の影響を受けやすい。
  • 鋼材など原材料価格の上昇が収益を圧迫する可能性。
  • 油圧機器分野で海外メーカーとの競争が激化している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字がカヤバ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17211三菱自動車工業5,465億円50.0倍
26770アルプスアルパイン4,695億円16.7倍
33116トヨタ紡織4,267億円17.4倍
47012川崎重工業4,078億円18.8倍
57278エクセディ2,979億円20.2倍
67242カヤバ2,405億円7.5倍
76472NTN2,231億円16.0倍
83569セーレン2,201億円12.9倍
95975東プレ1,845億円9.1倍
105192三ツ星ベルト1,373億円16.8倍
115970ジーテクト1,013億円7.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

航空機用油圧機器から出発した創業期

カヤバの起源は1919年11月、創業者の萱場資郎が東京で萱場発明研究所を創業したことに遡る。1927年1月には個人経営の萱場製作所を発足し、航空機用油圧緩衝脚やカタパルトの製作を開始した。1935年3月には株式会社萱場製作所として法人化され、東京都港区芝浦に本社を置いた。第二次世界大戦中は航空機部品の生産を拡大し、1943年7月には岐阜製造所(現岐阜南工場)を新設した。戦後の1948年11月、企業再建整備法に基づく第二会社として萱場工業株式会社が設立され、事実上の再スタートを切った。

戦後復興期に自動車部品と特装車両へ進出

1950年代に入り、カヤバは自動車分野への進出を本格化する。1956年6月には製品の市販・サービスを目的に萱場オートサービス株式会社(現KYBエンジニアリングアンドサービス)を設立。1958年3月には鉱山用油圧機器の販売会社として日本鉱機株式会社(現カヤバシステムマシナリー)を設立した。1961年3月には浦和特装車両工場を新設し、特装車両の生産を開始。1968年4月には岐阜北分工場を建設し、四輪車用油圧緩衝器の生産を集約した。1959年10月には東京証券取引所へ株式を上場し、資金調達基盤を確立した。

海外生産拠点の拡大と商号変更(1970〜1980年代)

1970年代からカヤバは海外生産を本格化させる。1970年6月、台湾の永華機械工業への資本参加を皮切りに、1974年7月には米国にKYB Corporation of Americaを設立し北米市販市場に進出。1976年2月にはインドネシアに合弁会社PT. Kayaba Indonesiaを設立した。1983年6月にはスペインのAP Amortiguadoresを共同買収し、欧州生産拠点を獲得。1987年11月には北米生産拠点としてKYB Industriesを設立した。1985年10月には商号をカヤバ工業株式会社に変更し、企業ブランドを統一した。

アジア・東欧への生産展開と中国進出(1990〜2000年代)

1990年代以降、カヤバはアセアンと中国に生産網を広げた。1996年1月にタイにSiam Kayaba(現KYB (Thailand))を設立し、同年10月には油圧機器専門のThai Kayaba Industries(現KYB Steering (Thailand))を設立。2002年10月にはベトナムに二輪車用緩衝器工場を開設した。2002年12月には中国の鎮江に四輪車用緩衝器の生産会社を設立し、2003年8月にはチェコにKYB Manufacturing Czechを設立して東欧市場へ参入。2004年には電子部品メーカーのトロンデュール(現長岡カヤバ)を買収し、事業領域を拡大した。2005年以降もアジア太平洋や中東への販社網を整備し、グローバル体制を完成させた。

不適切事象と信頼回復のための取り組み

2019年3月期、カヤバは建築物用免震・制振用オイルダンパーにおいて性能検査記録の書き換えという不適切行為が発覚した。当時連結子会社であったカヤバシステムマシナリーが製造・販売した製品の一部が基準値を満たしていないにもかかわらず出荷されていた。同社は2021年7月に当社に吸収合併され消滅したが、その後も交換工事と補償が続けられた。2026年3月期末時点で交換未完了の不適合品および性能不明品は61本残存し、関連費用として製品保証引当金15億円を計上している。この事案を教訓に、カヤバはガバナンス強化と信頼回復を経営課題として掲げている。

年表34件を開く

1910年代

  • 1919年11月創業創業者萱場資郎、萱場発明研究所を創業

1920年代

  • 1927年1月創業個人経営の萱場製作所を発足、航空機用油圧緩衝脚、カタパルト等を製作

1930年代

  • 1935年3月創業株式会社萱場製作所を東京都港区芝浦に創立

1940年代

  • 1943年7月岐阜製造所(現岐阜南工場)を新設
  • 1948年11月創業企業再建整備法に基づく第二会社として萱場工業株式会社を設立

1950年代

  • 1956年6月創業当社製品の市販、サービスを目的に萱場オートサービス株式会社(KYBエンジニアリングアンドサービス株式会社)を設立
  • 1958年3月創業鉱山用油圧機器の開発、販売のため日本鉱機株式会社(カヤバシステムマシナリー株式会社)を設立
  • 1959年10月上場東京証券取引所に株式上場

1960年代

  • 1961年3月浦和特装車両工場(浦和工場)を新設、東京工場から特装車両の生産を移管
  • 1968年4月岐阜北分工場(現岐阜北工場)を新設、四輪車用油圧緩衝器生産を集約

1970年代

  • 1970年6月台湾の油圧緩衝器生産会社永華機械工業股份有限公司(現連結子会社)に資本参加
  • 1971年1月熊谷工場を新設、浦和工場から特装車両の生産を移管
  • 1971年5月三重工場を新設、岐阜工場から舶用機器の生産を移管
  • 1974年7月創業米国にKYB Corporation of Americaを設立、北米の市販市場へ進出
  • 1975年5月相模工場を新設、東京工場から全面移転
  • 1976年2月インドネシアに油圧緩衝器の生産を目的とする合弁会社PT. Kayaba Indonesia(現持分法適用関連会社)を設立

1980年代

  • 1983年6月M&Aスペインの油圧緩衝器生産会社AP Amortiguadores S.A.(現KYB Suspensions Europe, S.A.U.(現連結子 会社))を共同で買収
  • 1983年8月マレーシアに油圧緩衝器の生産を目的とする合弁会社Kayaba(Malaysia) Sdn. Bhd.(現KYB-UMW Malaysia Sdn. Bhd.(現持分法適用関連会社))を設立
  • 1985年10月商号変更商号をカヤバ工業株式会社に変更
  • 1987年11月創業北米に油圧緩衝器の生産を目的とするKYB Industries, Inc.を設立
  • 1989年6月欧州への当社製品の市販を目的とするKayaba Europe GmbH(現KYB Europe GmbH(現連結子会社))をドイツに設立

1990年代

  • 1996年1月創業タイに油圧緩衝器の生産を目的とするSiam Kayaba Co., Ltd.(現KYB (Thailand) Co., Ltd.(現連結子 会社))を設立
  • 1996年6月創業スペインに油圧機器の生産を目的とするKayaba Arvin S.A.を設立
  • 1996年10月タイに油圧機器の生産を目的とするThai Kayaba Industries Co., Ltd.(現KYB Steering (Thailand) Co., Ltd.(現連結子会社))を設立

2000年代

  • 2002年10月ベトナムに二輪車用油圧緩衝器の製造・販売を目的とするKayaba Vietnam Co., Ltd.(現KYB Manufacturing Vietnam Co., Ltd.(現連結子会社))を設立
  • 2002年12月中国に四輪車用油圧緩衝器の製造・販売を目的とする凱迩必機械工業(鎮江)有限公司(現連結子会社)を設立
  • 2003年8月チェコに四輪車用油圧緩衝器の製造・販売を目的とするKYB Manufacturing Czech, s.r.o.(現連結子会社)を設立
  • 2004年2月M&A中国に産業用油圧機器の製造・販売を目的とする凱迩必液圧工業(鎮江)有限公司(合併により現凱迩必機械工業(鎮江)有限公司(現連結子会社))を設立
  • 2004年6月電子部品の製造・販売会社である株式会社トロンデュール(現長岡カヤバ株式会社(現連結子会社))の株式を取得
  • 2004年7月M&A当社の装置事業部門を会社分割し、日本鉱機株式会社に承継。併せて、株式会社カヤバ・レイステージを合併し、社名をカヤバシステムマシナリー株式会社(現カヤバ株式会社)に変更
  • 2004年11月M&A中国への当社及び子会社製品の市販を目的とする凱迩必貿易(上海)有限公司(合併により現無錫凱迩必拓普減震器有限公司(現連結子会社))を設立
  • 2005年2月東南アジア及びオセアニアへの当社および子会社製品の市販を目的とするKYB Asia Co., Ltd. (現 KYB Asian Pacific Corporation. Limited(現連結子会社))をタイに設立
  • 2005年6月中東及びアフリカへの当社および子会社製品の市販を目的とするKYB Middle East FZE(現連結子会 社)を設立
  • 2006年10月M&A油圧機器部品等の製造会社である株式会社タカコ(現連結子会社)を株式取得により完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで4,890億円
  • 売上高2029年3月期まで5,140億円
  • セグメント利益2027年3月期まで200億円
  • セグメント利益2029年3月期まで250億円
  • ROE2029年3月期まで8.1%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオ最適化

    成長事業・製品への選択と集中を徹底し、資本効率を重視した経営資源配分を進める。AC事業では高機能ショックアブソーバの拡販やインドでの生産開始、HC事業では原価低減と生産拠点再編、特装車両ではEVミキサ開発を推進する。

  2. 02

    新規事業創出

    コア技術を起点に、熱マネジメント、スマートマシナリー、レジリエンス、計測ソリューション領域での事業化を推進。2026年4月に新事業イノベーション企画部を新設し、M&AやCVCも活用してスピード感ある事業創出を図る。

  3. 03

    モノづくり革新

    現場力とデジタル技術の融合により生産性と品質を向上し、環境と働く人に配慮したモノづくりを推進。一貫生産とスマート工場でリードタイム短縮、CO2排出量削減ロードマップに基づく環境負荷低減に取り組む。

  4. 04

    経営インフラ改革

    意思決定の迅速化と業務効率化のため、基幹システム刷新とデータ活用基盤を整備し、データに基づく経営管理体制を構築する。経営の可視性向上と資本効率向上につながる経営基盤強化を図る。

  5. 05

    挑戦する企業風土の構築

    人的資本の高度化に向け、人財要件とスキルの可視化に基づく計画的な人財育成を進め、従業員の主体的な成長を促す。新規事業ではマイルストーンを設定し客観的評価と投資判断を行う仕組みを整備する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で13,418人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は709万円で、9期前と比べて+5.4%平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は17.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月14,350
2018年3月14,754
2019年3月67339.916.015,427
2020年3月61339.815.815,439
2021年3月59739.815.814,718
2022年3月64240.816.314,472
2023年3月68241.116.913,920
2024年3月69741.316.713,634
2025年3月67841.617.112,951175
2026年3月70941.917.413,418260

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率96.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 3 / 海外 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
岐阜北工場 — 岐阜県可児市220億円
AC事業
相模工場 — 神奈川県相模原市 南区205億円
AC事業 HC事業 航空機器事業等
長野工場 — 長野県埴科郡 坂城町他169億円
AC事業 HC事業
岐阜南工場 — 岐阜県可児市155億円
AC事業 HC事業
滋賀工場他 — 滋賀県甲賀市他111億円
HC事業
本社工場 — Silao Guanajuato Mexico9,508百万円
AC事業
本社工場 — Pardubice Czech Republic8,279百万円
AC事業
本社工場他 — Franklin Indiana U.S.A.7,048百万円
AC事業 HC事業
本社工場 — Ororbia Navarra Spain5,312百万円
AC事業
春日井工場他 — 愛知県春日井市他5,209百万円
AC事業
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    凱迩必(中国)投資有限公司(注)1.
    中国江蘇省 鎮江市
    議決権100.0%
  • 海外
    KYB Americas Corporation (注)1.3.
    Franklin Indiana U.S.A.
    議決権100.0%
  • 海外
    凱迩必機械工業(鎮江)有限公司(注)1.2.
    中国江蘇省 鎮江市
    議決権100.0%
  • 海外
    無錫凱迩必拓普減震器有限公司(注)1.
    中国江蘇省 無錫市
    議決権100.0%
  • 海外
    KYB Mexico S.A. de C.V. (注)1.2.
    Silao Guanajuato Mexico
    議決権100.0%
  • 海外
    KYB (Thailand) Co.,Ltd.
    Chonburi Thailand
    議決権67.0%
  • 国内
    カヤバモーターサイクルサスペンション㈱(注)1.
    岐阜県可児市
    議決権66.6%
  • 海外
    KYB Suspensions Europe, S.A.U. (注)1.2.
    Ororbia Navarra Spain
    議決権100.0%
  • 海外
    KYB Europe GmbH
    Munich Germany
    議決権100.0%
  • 海外
    KYB Manufacturing Czech s.r.o. (注)1.2.
    Pardubice Czech Republic
    議決権100.0%
  • 海外
    KYB Motorcycle Suspension India Pvt.Ltd. (注)1.
    Chennai India
    議決権66.6%
  • 海外
    KYB Middle East FZE
    Dubai United Arab Emirates
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • その他20社
  • PT. Kayaba IndonesiaCikarang Barat Indonesia30%
  • その他4社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,815億円営業利益349億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.9%、利益が+53.7%。

売上高
+9.9%
4,815億円
営業利益
+53.7%
349億円
純利益
+94.6%
290億円
営業利益率
7.2%
前期比 +2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,890億円4,815億円
営業利益240億円349億円
純利益160億円290億円
1株あたり配当¥156

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,262億円、営業利益は108億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.6%、営業利益は+68.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,144122
2024年1Q1,073646.051
2024年2Q1,106474.231
2024年3Q1,108433.928
2024年4Q1,14148
2025年2Q2,135833.952
2025年4Q2,2481446.497
2026年2Q2,3082079.0171
2026年4Q2,5071425.7119
2027年1Q1,2621088.683

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,058億円から4,815億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は7.2%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3,05813678
2014年3月3,527204128
2015年3月3,70314980
2016年3月3,55328−32
2017年3月3,553189145
2018年3月3,937209152
2019年3月4,122−295−248
2020年3月3,816−414−619
2021年3月3,280163171
2022年3月3,884288225
2023年3月4,312318272
2024年3月4,428214158
2025年3月4,3832272205.2149
2026年3月4,8153493497.2290

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,815億円のうち、営業利益として残るのは349億円7.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は290億円、売上の6.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.7%3,836億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.2%686億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.2%349億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.2pt
7.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.3pt
6.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.5pt
12.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが195億円、投資CFが−66億円で、差し引きのフリーCFは129億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は502億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月190−36185−171352
2014年3月288−36157−73381
2015年3月223−307−6−84305
2016年3月200−203−34−3253
2017年3月312−213−1099340
2018年3月293−164−45129427
2019年3月170−13610434561
2020年3月−50−215226−265504
2021年3月208−6311145687
2022年3月242−109−327133521
2023年3月239−135−202104436
2024年3月399−235−150164466
2025年3月438−341−9197474
2026年3月195−66−123129502

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,937億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,498億円で、自己資本比率は50.6%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,2791,1642,11534.5
2014年3月3,6411,4752,16640.5
2015年3月3,8791,6932,18643.6
2016年3月3,5901,4832,10741.3
2017年3月3,8131,6432,17043.1
2018年3月4,1251,8022,32343.7
2019年3月4,4111,4932,91833.9
2020年3月4,1057413,36418.1
2021年3月4,2661,1073,15925.9
2022年3月4,3421,5342,80835.3
2023年3月4,4681,8282,64040.9
2024年3月4,7652,1722,59345.6
2025年3月4,6312,2552,28148.7
2026年3月4,9372,4982,33850.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
502億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,668億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,338億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率82社中13位あたり、逆に低いのは配当利回り82社中63位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.2%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.6%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.9%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,765で、1年前と比べて+31.0%過去52週の値幅のなかでは65%の位置にある。

¥4,765-1.4%1ヶ月+8.5%1年+31.0%時価総額2,405億円
過去52週の値幅
安値¥3,745高値¥5,320

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.5倍
PER (会社予想)36.5倍
PBR0.84倍
配当利回り3.27%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日に4635円と前日比1.98%上昇。直近1カ月で9.7%上昇し、25日線(4381.8円)を約5.8%上回る。52週高値5320円には約12.9%迫る水準。75日線(4181.8円)を上回り、200日線(4339.68円)も上回る。RSIは67.55とやや買われすぎ。出来高は7月29日に19万株超と増加し、8月7日も18万株超。上昇トレンドが続く一方、高値圏での変動に注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 7.34倍は同業界平均17.05倍を大幅に下回り、PBR 0.81倍も平均1.13倍を下回る。ROE 12.2%に対しPBR 1倍未満は割安圏内。配当利回り3.37%は平均2.97%を上回るが、予想PER 35.5倍と今後業績悪化懸念から割安だが成長鈍化リスク内包。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.5倍16.3倍
PER (予想)36.5倍
PBR0.84倍1.12倍
ROE12.2%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

世界シェア上位の製品を持つ一方、収益性は改善途上にあり、強気派と弱気派の見解が分かれる。強気派は、2026年3月期の営業利益率7.25%への改善見通しや、建機・自動車需要の回復により増益が期待できるとみる。また、PBR0.81倍と割安感があり、ROE12.2%を考慮すると株主価値向上の余地があると主張する。弱気派は、自動車生産の不透明感や原材料費上昇、為替変動リスクを挙げ、過去の業績不振を踏まえると改善の持続性に疑問を呈する。投資論点は、収益性改善が計画通り進むか、そして需要環境の変化にどう対応するか。

プラスに働く材料7
  • 収益性改善

    2026/3期の営業利益率は7.25%と上昇見込み

  • グローバルシェア

    油圧機器で世界トップクラスの製品を持つ

  • 割安感

    PBR0.81倍、PER7.34倍と割安水準にあり株価上昇余地

  • 売上高4815億円・営業利益349億円の増収増益計画2026年3月期影響

    前期比で売上高432億円増、営業利益122億円増。利益成長率54%と高水準

  • 実績PER7.34倍とPBR0.81倍の割安是正継続影響

    ROE12.2%に対しPER7.34倍・PBR0.81倍は割安。PBR1倍到達で約23%の上昇余地

  • 配当利回り3.37%の高水準株主還元通年影響

    配当利回り3.37%が下値を支える。業績増益で還元拡大が期待される

  • 株価1年で31%上昇の上昇モメンタム継続影響

    過去1年株価31.27%上昇、外国人保有19.06%と需給が改善

マイナスに働く材料7
  • 需要変動リスク

    自動車生産の変動が売上に大きく影響しうる

  • 原材料高

    鋼材や原油高がコスト増につながる

  • 過去の減益

    2024/3期、2025/3期と純利益が減少傾向

  • 市場予想の純利益約66億円と大幅減益示唆決算発表後影響

    時価総額2339億円÷予想PER35.5倍で純利益約66億円。290億円計画との差は224億円

  • 営業利益率5.18%→7.25%改善の実行リスク2026年3月期影響

    FY25実績5.18%に対しFY26計画7.25%と2.07pt改善が必要。未達なら増益率が鈍化

  • 売上高前期減からの反動増リスク2026年下期影響

    FY25売上高▲1.0%に対しFY26計画+9.9%と回復。需要先食い反動で減収リスク

  • 外国人保有19%超の高止まりによる売り圧力継続影響

    外国人保有19.06%と高く、リスク回避局面に売りが集中しやすい

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の実現度を測る重要指標
海外売上比率
為替や海外需要の影響度を把握する
建設機械需要
主要市場の一つで、業績に直結する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり156で、前期から+41.8%いまの株価に対する利回りは3.27%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥156
1株あたり
配当利回り
3.27%
いまの株価に対して
配当性向
33.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6071.0
2018年3月7525.047.2
2021年3月11350.05.2
2022年3月53−53.315.2
2023年3月10090.524.9
2024年3月1000.020.1
2025年3月11010.024.4
2026年3月15641.833.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥156

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,453人。区分でいちばん多いのは個人・その他35.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.2%を占め、残る56.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他27.329.626.924.829.135.8
金融機関33.333.932.533.130.225.7
外国法人16.413.017.019.717.519.1
事業法人21.021.122.621.220.617.6
自己株式0.80.80.80.85.114.5
証券会社2.02.31.01.20.91.9
外国人個人0.00.00.00.01.60.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.41
02トヨタ自動車株式会社5.82
03カヤバ協力会社持株会4.16
04明治安田生命保険相互会社3.98
05日立建機株式会社3.53
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.74
07みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行2.42
08株式会社大垣共立銀行2.34
09カヤバ従業員持株会2.20
10STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505223(常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部)2.04

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-11
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    5.63%
  • 2026-04-10
    トヨタ自動車株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -5.82pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1693%、1株純資産は14期で+972%。直近期のROEは12.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月355127.313.132.8
2014年3月555779.77.921.1
2015年3月316635.114.054.3
2016年3月−12580−2.0
2017年3月5696,4329.310.271.0
2018年3月5957,0558.88.547.2
2019年3月−9695,846−15.0
2020年3月−2,4232,901−55.4
2021年3月3342,16718.54.55.2
2022年3月4272,75417.13.515.2
2023年3月5143,32916.23.924.9
2024年3月2954,0837.98.820.1
2025年3月2814,4436.710.524.4
2026年3月6325,49212.26.633.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

24名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は24名。2026/3期の役員報酬は総額370百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
川瀬正裕代表取締役 社長執行役員 兼 CEO11,972
齋藤考代表取締役 副社長執行役員 兼 CFO8,530
高岡知樹取締役 専務執行役員 兼 CLO7,699
坂田政一取締役1,755
須永明美取締役864
鶴田千寿子取締役568
真田幸光取締役
國原修常勤監査役9,811
相楽昌彦常勤監査役4,367
根本一雄常勤監査役7,648
渡辺淳子監査役
石川実専務執行役員
残りの役員12名を開く
氏名役職年齢
天野正三専務執行役員
赤坂学専務執行役員
玉井実上席常務執行役員
井関俊道上席常務執行役員
矢崎健二上席常務執行役員
藤井篤常務執行役員
大久保淳常務執行役員
泉文彦常務執行役員
山辺行生常務執行役員
助川達也常務執行役員
垣内美都里常勤監査役
畑野敬幸監査役

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4128398425263
監査役2474724
社外取締役536367
社外監査役3353512

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,042字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社40社、関連会社7社で構成され、油圧緩衝器・油圧機器等の製造・販売並びに各事業に関連するサービス業務等を行っております。当社グループの事業に係る位置づけ及び報告セグメントとの関連は次のとおりであります。なお、当社は「AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業」、「HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業」、及び「航空機器事業」の3つを報告セグメントとしております。 ◆AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業 AC事業では、知多鋼業㈱を完全子会社化し、当連結会計年度より知多鋼業㈱及びその子会社を新たに連結範囲に含めております。国内においては金山カヤバ㈱、知多鋼業㈱他から製品・部品等の供給を受け、当社が四輪車用油圧緩衝器、油圧機器等を製造のうえ、自動車メーカー及び市販・サービス市場等へ販売しております。また、カヤバモーターサイクルサスペンション㈱から製品・部品等の供給を受け、二輪車用油圧緩衝器等を二輪車メーカー等へ販売しております。カヤバロジスティクス㈱は、物流・サービス提供等に係わる事業を行っております。 海外においては、KYB Americas Corporation他は、四輪車用及び二輪車用油圧緩衝器、油圧機器等を製造し、各国の自動車メーカー等へ販売しております。また、関係会社間において、製品・部品等の供給も行っております。KYB Europe GmbH他は、欧州・米国・中国・東南アジア及びその他地域の市販市場等へ販売しております。凱迩必(中国)投資有限公司は、関係会社の統轄等に係わる事業を行っております。 ◆HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業 HC事業では、国内においては、当社、㈱タカコ及びカヤバCS㈱他が産業用油圧機器等を製造のうえ、建設機械メーカー等へ販売しております。 また、海外においては、凱迩必機械工業(鎮江)有限公司他が産業用油圧機器を製造し、各国の建設機械メーカー等へ販売しております。凱迩必(中国)投資有限公司は、関係会社の統轄等に係わる事業を行っております。 ◆航空機器事業 航空機器事業では、当社が航空機用離着陸装置、操舵装置、制御装置及び緊急装置等を製造し、販売しております。 ◆特装車両事業及びその他 特装車両事業及びその他の製品では、当社が製造した特装車両等を特約販売会社等へ販売しております。 [事業系統図] 以上に述べた事項を図で表すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,791字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営方針 当社グループは、持続的な成長と企業価値向上の実現を通してステークホルダーの期待に応えるとともに、社会に貢献するという企業の社会的責任を果たすため、経営理念および以下の基本方針に基づき、取締役会を中心に迅速かつ効率的な経営体制の構築並びに公正性かつ透明性の高い経営監督機能の確立を追求し、コーポレート・ガバナンスの強化及び充実に取り組んでまいります。 <経営理念> 「人々の暮らしを安全・快適にする技術や製品を提供し、社会に貢献するカヤバグループ」 1.規範を遵守するとともに、何事にも真摯に向き合います。 2.高い目標に挑戦し、より活気あふれる企業風土を築きます。 3.優しさと誠実さを保ち、自然を愛し環境を大切にします。 4.常に独創性を追い求め、お客様・株主様・お取引先様・社会の発展に貢献します。 <コーポレートガバナンス基本方針> 1.当社は、株主の権利を尊重し、平等性を確保する。 2.当社は、株主を含むステークホルダーの利益を考慮し、それらステークホルダーとの適切な協働に努める。 3.当社は、法令に基づく開示はもとより、ステークホルダーにとって重要または有用な情報についても主体的に開示する。 4.当社の取締役会は、株主受託者責任および説明責任を認識し、持続的かつ安定的な成長および企業価値の向上ならびに収益力および資本効率の改善のために、その役割および責務を適切に果たす。 5.当社は、株主との建設的な対話を促進し、当社の経営方針などに対する理解を得るとともに、当社への意見を経営の改善に繋げるなど適切な対応に努める。 (2) 経営環境 米国・イスラエルとイランの軍事衝突やウクライナ情勢等の不安定な国際情勢、原材料・エネルギー価格高騰、世界各地で発生する自然災害、米国の関税措置等、当社グループを取り巻く経営環境は一層不確実性が高まっております。また、近年著しい進展を見せているAI技術は、人や組織、オペレーションの在り方そのものを抜本的に変える可能性を有し、企業の事業運営の前提条件にも大きな変化をもたらしています。自動車市場においては、カーボンニュートラル実現に向けEVは重要な役割を果たす技術の一つと認識しているものの、その普及状況は地域ごとに差が見られ、政策動向の影響も受けながら、EV市場拡大のスピードにも変化が生じています。さらに、モビリティは社会インフラやデジタル技術との連携を深め、従来の移動手段としての役割を超えた新たな価値創出が求められる段階へと移行しています。建設機械市場においても無人化や省エネ化といったトレンドが広がりつつあります。そのほか、脱炭素化に向けた取り組みをはじめとする地球環境保護に対する社会的要請も一段と高まりを見せており、企業が対応すべき課題も多様化しております。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 「KYB GROUP VISION 2035」 当社は2025年に創立90周年を迎えました。2035年には創立100周年という大きな節目を迎えるにあたり、その先も企業発展の基盤となる終わりなき技術・製品開発へのこだわりを通して、社会課題の解決に貢献するとともに持続的な企業価値の向上に挑み続けることを目的として、「KYB GROUP VISION 2035」を策定し、2025年11月に公表いたしました。 当社は、モビリティ・インフラ・リビングにおける安全性と快適性を支える力として、社会に不可欠な存在を目指し、長期ビジョンに「人々の暮らしの未来を支えるパートナー」を掲げるとともに、スローガンとして「夢ある明日をつくる。Inspiring Dreams, Shaping the Future.」を設定しております。 一方で当社はこの10年間、複数の不適切事象を踏まえ、信頼回復に向けた取り組みを進めてまいりました。今後の10年を「成長の10年」と位置づけ、これまでの取り組みを礎に「新たなるカヤバ」の姿を明確に示すとともに、お客様、株主様、お取引先様、従業員をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様と当社の目指す方向性を共有し、着実な成長と企業価値の向上を実現していくことが重要な課題であると認識しております。その実現に向けては、迅速な意思決定と実行が不可欠であると考えております。 長期ビジョンの実現に向け、次の3つの挑戦を実践します。 1.事業ポートフォリオの最適化 成長事業・製品への「選択と集中」を通じて事業ポートフォリオの最適化を推進し、付加価値の創出と資本効率の向上を追求する、活力ある企業風土の構築を目指します。 2.新規事業創出 コア技術を起点とした独創的な新規事業を創出し、新領域への進出および収益基盤の安定化を目指します。 3.モノづくり革新 現場力とデジタル技術を融合したモノづくりの革新に加え、環境および働く人の双方に配慮したモノづくりを推進し、工場の変革を進めます。 今後10年間を3回の中期経営計画、「構造改革」「成長加速」「新事業拡大」に区分し、段階的に変革を進めてまいります。2026中期経営計画では、長期ビジョン実現に向けた第一歩として、未来の土台を築くために、事業ポートフォリオの最適化、モノづくり革新、経営インフラ改革に取り組みます。あわせて、新規事業創出に向けた取り組みを着実に進め、2029年度以降の成長に向けた基盤を構築するとともに、自律的に挑戦する企業風土の構築を図ってまいります。2026中期経営計画の遂行にあたり、当社は次の項目を「26中期基本方針」として定め、重点的に取り組んでまいります。 「中期基本方針」 1.挑戦する企業風土の構築 人的資本の高度化に向け、人財要件・スキルの可視化を基盤として、ローテーションや経営幹部育成等を通じ、将来を担う人財を計画的に育成するとともに、従業員の主体的な成長を促す仕組みを整備してまいります。また、新規事業では仮説検証の進捗に応じたマイルストーンを設定し、各段階で客観的な評価と投資判断を行う仕組みを整備することで、経営資源の最適配分を図り、新たな収益機会の創出に取り組んでまいります。 2.事業ポートフォリオの最適化 2026中期経営計画は「構造改革」の期間に位置づけています。成長事業・製品への選択と集中を徹底し、成長性および収益性を踏まえた事業ポートフォリオの最適化を推進することで、資本効率を重視した経営資源配分を進めてまいります。 オートモーティブコンポーネンツ事業(AC事業)では、OEM市場におけるグローバルプレゼンスの再強化に向け、高付加価値製品である高機能コンベンショナルタイプのショックアブソーバについて、四輪・二輪の既存のお客様への拡販に加え、新規のお客様の獲得に向けた受注活動を推進してまいります。また、電子制御ショックアブソーバの拡販に向け、地域・市場特性に応じたラインナップ拡充や、地域別の最適生産ライン構築等、生産・販売・技術が一体となった取り組みを進めてまいります。さらに、成長著しいインド市場においては、2027年度からインド現地でのショックアブソーバ生産開始を予定しております。二輪市場の旺盛な需要に対応するため、既存工場の能力増強を検討するとともに、競争力あるコスト構造の確立と体制整備を進めてまいります。 ハイドロリックコンポーネンツ事業(HC事業)では、市場競争力の強化が必要な「守り」の製品群であるシリンダおよび走行モータについて、徹底した原価低減を継続しつつ、生産拠点の集約等を含む再編の検討を進め、収益基盤の強化を図ってまいります。一方、「攻め」の観点では、AC事業のインド拠点を通じてインド市場での在庫販売を開始し、販売拡大に取り組んでまいります。あわせて、CTL(Compact Track Loader)やマイニング等の商品ラインナップ拡充ならびに新規顧客開拓を推進し、建機ショベルに次ぐ第二の成長の柱の育成を目指してまいります。 特装車両事業では、既存のミキサ車について改良を継続しつつ、EVミキサの市場投入に向けた開発を進めてまいります。また、環境配慮型の電子制御ミキサ車であるeミキサについては、将来のEVミキサにつなげる取り組みとして、拡販を推進してまいります。 3.新規事業創出 コア技術を起点とした独創的な新規事業機会の発掘および事業化を加速し、持続的な成長につながる新たな価値創造を推進するため、2026年4月に新事業イノベーション企画部を新設しました。長期ビジョンで掲げる熱マネジメント、スマートマシナリー、レジリエンス、計測ソリューション領域における事業化モデルの確立と実行を推進してまいります。計測ソリューション領域では、油状態診断システムの上市や、スマート道路モニタリングの行政機関向け有償サービス開始等を通じて顧客基盤の拡大を進めてまいります。さらに、社内外からのアイデア募集に加え、M&AやCVCの活用も通じ、顧客価値起点でスピード感のある事業創出を進めてまいります。 4.モノづくり革新 現場力とデジタル技術の融合により、生産性と品質の向上を図るとともに、環境および働く人の双方に配慮したモノづくりを推進してまいります。加工から組立まで連続した一貫生産をコンセプトに、生産工程革新による「運搬・在庫・作業・検査・管理」の極少化と、データ連携されたスマート工場の実現により、生産リードタイムの短縮に取り組みます。また、開発から生産準備に至るプロセスにおいては、デジタル技術活用に向けた検証を進め、設計情報と製造情報の連携を強化することで、エンジニアリングチェーンを起点とした開発リードタイム短縮を進めてまいります。環境負荷低減の観点では、2035年のCO₂排出量71%削減(2018年対比)の達成に向け、CO₂排出量削減ロードマップに基づく取り組みを推進するとともに、Scope3の削減目標達成に向けた活動を進めてまいります。 5.経営インフラ改革 当社を取り巻く環境は絶えず変化しており、意思決定の迅速化や業務の効率化のための経営管理の高度化が重要な課題と捉えています。基幹システムの刷新と高度化を進め、業務プロセスの標準化・効率化を推進してまいります。また、全社横断でのデータ活用基盤を整備することにより、データに基づく迅速な意思決定体制を構築し、経営の可視性向上および資本効率の向上につながる経営基盤の強化を図ってまいります。 <その他> 当社は2025年4月24日に公正取引委員会から下請代金支払遅延等防止法(現:中小受託取引適正化法。以下、「下請法」)に基づく勧告(以下、「本勧告」)を受けました。当社は2025年5月12日開催の取締役会において、本勧告を受けた行為が下請法に違反するものであること、今後、自己のために経済上の利益を提供させることにより、下請事業者の利益を不当に害さないことを決議いたしました。また、当社は本勧告の対象となった下請事業者と個別に協議を行い、当事業年度内に必要な支払いを実施することにより、金銭的な回復措置を講じました。さらに、再発防止に向けた取り組みとして、下請法に関する法令教育を全社員に実施するとともに、社内規程・運用ルールの見直しを行いました。これらの改善措置および再発防止策を取りまとめ、2026年3月25日に公正取引委員会へ改善報告書を提出し、同委員会の承認を受けております。当社は本件を厳粛に受け止め、今後も法令遵守を最優先事項とし、お取引先との継続的かつ誠実なコミュニケーションを通じて、より一層信頼される企業を目指してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、3年間(2027年3月期~2029年3月期)の2026中期経営計画を策定しております。2026中期経営計画期間における2027年3月期および最終年度の2029年3月期の目標数値は以下のとおりです。 2026年3月期実績   2027年3月期目標   2029年3月期目標 売上高   4,815億円   4,890億円   5,140億円 セグメント利益 (注)   294億円   200億円   250億円 セグメント利益率   6.1%   4.1%   4.9% ROE   12.2%   6.6%   8.1% (注) セグメント利益は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出したもので、日本基準の営業利益に相当いたします。 当社グループは、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、重要な経営指標の一つとしてROEを位置付け、その向上を目指して取り組みを進めております。収益力向上については、成長事業・製品への選択と集中により事業ポートフォリオ最適化として、AC事業では、OEM市場におけるグローバルプレゼンスの再強化に向け、高付加価値製品である高機能コンベンショナルタイプのショックアブソーバについて、四輪・二輪の既存のお客様への拡販に加え、新規のお客様の獲得に向けた受注活動を推進してまいります。HC事業では、市場競争力の強化が必要な「守り」の製品群であるシリンダおよび走行モータについて、徹底した原価低減を継続しつつ、生産拠点の集約等を含む再編の検討を進め、収益基盤の強化を図ってまいります。資本効率の向上および財務体質の強化については、政策保有株式の縮減、全社的な棚卸資産や固定資産の圧縮、ならびに自己株式の取得による株主還元の強化を実施してきました。配当性向30%以上を配当方針とし、今後も安定的・継続的な配当の実施を目指してまいります。また、当社グループは、中期経営計画の目標達成と企業価値向上に向け、引き続き資本効率の向上および収益力改善に向けた取り組みを加速させてまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績および財政状態のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主なリスクには、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) リスク管理の仕組み ① 「リスク管理委員会」について 当社グループでは、経営目的の達成および事業の運営を阻害する可能性のある事象をリスクと定義し、リスク管理に取り組んでおります。また、全社的リスク低減のため、「リスク管理委員会」を取締役会の下部組織として設置しております。リスク管理委員会において、全社的に対策を講じる必要のある重点リスクと責任部署を決定し、各責任部署がリスク管理活動を行っており、大規模災害等のBCPについても同様に活動しています。また、事業リスクに関しては当該リスクを抱える事業部が責任をもって取り扱う一方、リスク管理委員会はモニタリングを行います。 体制については「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載しておりますコーポレート・ガバナンス体制図をご参照ください。 また、リスク管理委員会の構成は、以下のとおりです。 委員長   ESG担当役員 委員   本社機能部署、事業(本)部の責任者 事務局   ESG本部 内部統制部 ② リスク管理の流れ 1年単位でリスク低減活動を行なっております。 11月:リスク抽出 12月~2月:重点リスク選定、委員会審議、取締役会決議 3月:計画策定 4月~:活動 活動状況は、四半期毎に委員会報告および定期的に取締役会、執行役員会へ報告を実施しております。 ③ リスク評価方法 リスクを、財務、人的被害、操業停止、法令違反、評判などの視点から事業の運営に及ぼす影響度と、発生する可能性から、リスクの大きさを評価しております。 (2) リスク管理の現状 ① 全社リスクの内容と対応状況 2026年度のリスク管理活動では、子会社を含む全拠点から抽出したリスクから、リスクが大きいと評価した以下7件を重点リスクとして選定しております。これらについては、それぞれの責任部署が、年度活動計画を策定し、それに基づいてリスク低減活動を行なっており、活動の進捗や、リスクの状況については、定期的に取締役会、執行役員会へ報告しております。 No.   リスク・概要   方策 1.   品質不正品質記録の改ざんによる法令および客先合意違反リスク   全拠点に対する品質管理部による品質体制と、品質不正再発防止活動の監査の実施 2.   大規模災害BCP活動管理不備による操業停止リスク   地震BCP訓練、サイバーBCPインシデント対応訓練 3.   人権問題ハラスメント管理不備による事業活動鈍化リスク   ハラスメント防止教育、海外拠点ハラスメント相談状況の把握 4.   サイバー攻撃サイバーセキュリティ管理不備による操業停止リスク   教育訓練、サプライチェーンセキュリティ対策強化、インシデント対応マニュアルの整備、セキュリティレベル共通ガイドライン設定 5.   労働災害労働災害予防管理不備による人的被害リスク   重点災害発生拠点に対する特別管理および再発防止策の水平展開 6.   火災火災予防措置管理の不備による操業停止リスク   防火体制の点検、設備・購入品の火災リスク確認 7.   サプライチェーン寸断大規模災害以外での仕入先理由による供給停止リスク   供給停止が懸念される仕入先を調査し、協議や代替等の対応 なお、2025年度に重点リスクであった「人財不足」は、目標としていた採用計画充足率を達成したため、全社的な重点リスク管理活動は完了とし、今後は中長期方針活動として定期的に執行役員会へ報告する活動へ移行しております。 また、2025年度に重点リスクであった「サプライヤーとの適正取引」は、公正取引委員会からの勧告に対する取り組みが完了したこと、改正された取適法(旧 下請法)遵守に向けた対応が完了したことから、全社的な重点リスク管理活動は完了とし、今後は監査部による運用状況の確認を行う活動へ移行しております。 各全社リスクの詳細は以下のとおりです。 1.品質不正 品質不正による法令違反やお客様との契約違反は、お客様からの損害賠償請求や是正対応費用などにより、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、品質不正に直結する品質記録の改ざんなどを防止する活動を行っております。具体的には、拠点が自主監査で使用するマニュアルの見直し/改定を行い、拠点自身での発見力強化を行います。また拠点自主監査後の品質管理部による現地又はWeb監査により、品質不正の懸念事項の発見漏れを防ぎ、是正を行うことで品質不正リスクを低減してまいります。 2.大規模災害 当社グループでは、地震、火災、風水害での自社生産設備の損傷やサプライヤーチェーンの寸断などによる操業停止の可能性があるため、災害発生時の被害を最小化する活動や災害発生時の復旧訓練の実施など、生産能力早期復旧のための対策をとっております。特に発生の可能性が高いと推測される国内地震を中心に、BCP訓練の実施に取り組み、大規模災害時の操業停止リスクを低減してまいります。 3.人権問題 職場でハラスメントが発生した場合、職場環境悪化による生産性低下や人財流出によって事業活動が鈍化し、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、労務訴訟などで賠償請求を受けるリスクもあります。 当社グループでは、いきいきと働くことのできる職場環境の土台づくりの一環として、従業員へのハラスメント防止教育の実施、ハラスメント防止への仕組み・体制を整備し、多様な価値観を尊重する職場づくりをすすめ、ハラスメントによる事業活動の鈍化や労務訴訟リスクを低減してまいります。 4.サイバー攻撃 近年の情報システム環境の進化・複雑化に加え、テレワークの普及による従業員の外部からのアクセス機会が増える一方、サイバー攻撃は急増し、複雑・高度化しており、情報セキュリティに係るリスクが高まっています。これらにより、情報漏えいやシステム障害等が発生した場合、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、グループ共通のサイバーセキュリティ教育・訓練、サプライチェーンセキュリティ強化、サイバーインシデント対応マニュアルの整備、セキュリティレベル共通ガイドライン設定等を実施することで、グループ全体の防衛力を強化し、サイバー攻撃による操業停止リスクを低減してまいります。 5.労働災害 労働災害の発生は、従業員の生命を脅かすだけでなく、是正対応などのために操業停止又は、生産能力が著しく低下する可能性があります。過去に発生した重点災害の再発防止策をグループ内へ水平展開し点検、対策を実施することで、労働災害の人的被害リスクを低減してまいります。 6.火災 当社グループの多くの工場では、油の特性を利用した油圧製品の生産を行っており、有機溶剤を使用する塗装設備、作動油・化学薬品等を貯蔵するタンク等が設置されていることから、火災の発生や有害物質が流出する可能性があり、万が一、事故が発生した場合には生産活動が一時的に停止する可能性があります。過去事例を反映した防火体制チェックリストによる点検の実施、防火フォローパトロール、設備仕様・購入品の火災リスク確認にて、火災による操業停止リスクを低減してまいります。 7.サプライチェーン寸断 当社グループのサプライチェーンには、後継者不足、設備老朽化などによる廃業、事業撤退が懸念される仕入先があります。予期せず仕入先からの部品供給が停止した場合、一時的に生産活動が停滞し、事業継続に影響する可能性があります。仕入先の状況を注視し、コミュニケーションを深めるとともに、懸念仕入先とは丁寧な協議を行うも、供給継続が困難な際は仕入先変更等の代替手段により供給停止リスクを低減してまいります。 ② 各事業の個別リスクの内容と対応状況 全拠点から抽出したリスクのうち、各事業や各拠点で個別に対応するリスクについてはリスク管理委員会の活動に依らず、各事業等で対応しており、以下のものがあります。これらは、2026中期および2026年度方針に掲げ、各事業等の日常の管理活動の中でリスク低減活動を実施しております。その進捗については経営報告会等の会議体を通じて定期的に報告されております。 リスク分類   リスク項目   方策 生産・販売数量減少   需要動向   グローバルでの情報収集・分析 生産活動の停止 品質リスク   品質不良の発生   品質経営を基盤とした品質管理体制強化 価格リスク   製品販売価格の価格競争等   高品質・高付加価値製品の提供等 原材料・部品等の調達価格上昇   複数購買の実施・適正価格での調達 財務リスク   資金調達   金融市場の動向を注視 為替相場の変動   グローバルでの生産拠点の配置等 金利上昇リスク   固定金利での調達 その他   得意先の信用リスク   与信管理や取引先との関係強化等 重要な訴訟等の発生   国内外の弁護士と連携 上記のリスクに関する詳細は以下のとおりです。 1.需要動向・生産活動停止 当社グループのAC(オートモーティブコンポーネンツ)事業およびHC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業の主要製品は自動車、二輪車、建設機械および産業車両メーカー等(以下、お客様といいます)へ供給する組付用部品であり、世界的な自動車生産台数や建設機械生産台数の動向に大きく左右されます。当社は海外売上高比率が60%を超え、グローバルな供給体制を構築しておりますが、各市場における景気悪化を背景とした自動車および建設機械需要の減退等が生じた場合には、これらの事業の収益性に大きな影響を与える可能性があります。 また、国際情勢は急速に変化しており、ロシアによるウクライナ侵攻に加え、米国・イスラエルとイランとの間で軍事衝突が発生しております。このような地政学リスクの高まりを受け、当該地域を中心に生産・販売活動の停止、あるいは事業撤退等が生じた場合には、当社グループの事業活動の継続に支障をきたす可能性があります。さらに、原油等の原材料における供給制約や供給正常化の遅れにより、原材料価格の上昇や、サプライチェーンの停滞が発生し、お客様および当社の生産調整や生産稼働の停止が生じた場合には、当社グループの収益性に重大な影響を及ぼす可能性があります。 加えて、米国における関税措置を背景とした生産体制の見直し、世界経済の減速、更には他国による報復措置等に起因する通商リスクが顕在化した場合には、当社グループの収益性や生産活動に影響を及ぼす可能性があります。 2022年に撤退を表明した航空機器事業については、お客様等との調整を進め、ご迷惑をおかけすることの無いよう適切な管理に努めているものの、その過程において予見し得ない費用や損失が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。特装車両事業において、特にコンクリートミキサ車を主力とする特装車両については、景気動向と相関性の高い建設工事量の増減により需要が変動する可能性があります。 当社グループは、これらのリスクに対し、グローバルに情報収集および分析を行い、状況に応じた対応をしております。 2.品質不良の発生 品質に関しては、自動車では操縦安定性を支えるショックアブソーバや操舵力を補助するパワーステアリング等の重要な部品を供給しており、建設機械・産業車両等では母機を駆動させるコントロールバルブ、ポンプ、シリンダ、モータ等の主要な機能部品を供給しております。また、特装車両事業部ではコンクリートミキサ車などの特装車両をお客様へ納入しております。仮に当社グループが供給した製品に品質不良が発生した場合、その損害賠償をお客様から求められる等で多額の費用が発生する可能性があります。当社グループでは、品質経営を基盤に品質管理体制強化など品質向上を継続して追求し、品質不良発生の未然防止に努めております。また、グループ全体での不正防止活動への取組やコンプライアンス教育を通じ、問題が発生した際には対応が迅速且つ確実に行われるよう体制を整備しています。 3.製品販売価格 価格に関しては、国内・海外市場共に熾烈な価格競争にさらされており、お客様からのコスト低減、価格引下げ要請が常に存在します。当社グループでは、高品質・高付加価値製品を提供することによる競争優位を目指すと共に、生産性向上などを通じた継続的な原価低減によるコスト競争力向上に努めております。その一方で人件費は上昇を続けており、適正に価格の見直しを実施してまいります。 4.原材料・部品等の調達価格 当社グループは、原材料、構成部品等を多数の仕入先から購入しておりますが、調達する原材料等は国際商品市況や為替等の影響を大きく受けます。複数購買の実施や購買機能の集約等による原価低減を図っておりますが、原材料等の価格上昇を当社の販売価格に十分に反映出来ない場合、あるいは、販売価格引下げを原材料および構成部品価格に十分に反映出来ない場合、経営成績に大きな影響を与える可能性があります。 5.資金調達 当社グループは、主に国内外の金融機関等より設備資金ならびに運転資金の調達を実施しております。金融市場の動向には十分留意しておりますが、全般的な市況および景気の後退、金融収縮、当社グループの信用力の低下等の要因により、当社グループが望む条件で適時に資金調達できない可能性もあります。その結果、当社グループの財政状況や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 6.為替相場変動・金利上昇 当社グループは、海外売上高が61.8%と海外市場に大きく依存しているため日本からの輸出はもとより在外関係会社の経営成績等も為替の影響を大きく受けます。このような為替変動リスクに対してはグローバルな生産拠点の配置や為替予約等によりリスクの軽減を図っておりますが、想定を超えた為替相場の変動は、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは有利子負債を有しており、固定金利での調達により金利変動リスクの軽減に努めておりますが、日本および海外における将来の金利上昇は、経営成績に大きな影響を与える可能性があります。 7.得意先の信用リスク 当社グループは、自動車、トラック並びに建設機械メーカー各社様や系列販売会社様をはじめ多くのお客様と取引を行っております。取引先の予期せぬ信用リスクにより、経営成績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、取引先の信用リスクについては細心の注意を払い、与信管理や取引先との関係強化等を通じてリスク管理を行っています。 8.重要な訴訟等の発生 当社グループを相手とした訴訟が起こされ、当社の主張と相違する結果となった場合には、その請求内容等によっては、当社グループの経営成績に多大な影響を及ぼす可能性があります。国内外の弁護士と連携し、事案の内容に応じて適切に対応しております。 ③ 建築物用免振・制振用オイルダンパーの検査工程等における不適切行為の影響について 当社及び当社の子会社であったカヤバシステムマシナリー株式会社(当該子会社は2021年7月1日をもって当社を存続会社とした吸収合併により解散しております)は、建築物用の免震・制振部材としてオイルダンパーを製造・販売してまいりましたが、その一部について、性能検査記録データの書き換え行為により、大臣認定の性能評価基準(※)に適合していない、または、お客様の基準値を外れた製品を建築物に取り付けていた事実(以下、「本件」といいます。)が判明し、国土交通省に報告を行うとともに、対応状況について、2018年10月16日に公表いたしました。(※)制振用オイルダンパーについては、大臣認定制度はありません。 本問題に関する再発防止策および対応については、以下の当社ホームページ上で公表しておりますのでご参照ください。 なお、2022年3月末時点で、再発防止策の具体策全67項目の内、全項目を「完了」しており、引き続きその維持・定着の取り組みを継続しております。 再発防止策の進捗状況:https://www.kyb.co.jp/company/progress/prevent.html 対応の進捗状況:https://www.kyb.co.jp/company/progress/exchange_progress.html 本件に関し、現時点において収集可能な情報、及びその情報が合理的な事実に基づくものであると判断された免震・制振用オイルダンパーの交換工事に要する費用及び営業補償等について、製品保証引当金を計上しております。 なお、本件に関連して訴訟を提起されている案件もありますが、一部案件においては追加費用の発生なく終了し、またその他案件の訴訟手続きも進んでおり、現時点においては経済的便益の流出の可能性は低下していると判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)7,501字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 (百万円未満四捨五入) 売上高(百万円)   セグメント利益(百万円)   営業利益(百万円)   税引前利益(百万円)   親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円) 2026年3月期   481,529   29,385   34,932   34,928   29,036 2025年3月期   438,316   19,825   22,671   21,989   14,899 増減   43,213   9,560   12,261   12,939   14,137 増減率(%)   9.9   48.2   54.1   58.8   94.9 当連結会計年度における世界経済は、インフレ圧力の緩和や主要国での金融政策の効果もあり底堅さが見られたものの、中東情勢の緊迫化などの地政学的リスクの高まりにより、先行き不透明な状況が継続しました。 こうした中、わが国経済は、堅調な設備投資に加え、輸出も総じて増勢を維持したことから、緩やかな回復傾向で推移しました。一方で、米国の政策動向や中東情勢を巡る不透明感などにより、先行きを見通しづらい状況が続きました。 当社グループの事業につきましては、自動車向け製品において需要が底堅く、生産は堅調に推移しました。また建設機械向け製品においては、米国関税政策の影響を受けたものの、当初想定を上回る出荷となり、各事業の業績は堅調に推移しました。 このような環境のもと、当社グループの売上高は4,815億円と、前連結会計年度に比べ432億円の増収となりました。営業利益につきましては売上高が堅調に推移したことに加え、知多鋼業株式会社の完全子会社化に伴う負ののれん発生益を認識したこと等により349億円(前連結会計年度営業利益227億円)、税引前利益は349億円(前連結会計年度税引前利益220億円)となりました。また、親会社の所有者に帰属する当期利益は290億円(前連結会計年度親会社の所有者に帰属する当期利益149億円)となりました。 (建築物用免震・制振用オイルダンパーの検査工程等における不適切行為の影響について) 2019年3月期において、当社及び当社の子会社であったカヤバシステムマシナリー株式会社(当該子会社は2021年7月1日をもって当社を存続会社とした吸収合併により解散しております)にて、製造・販売してきた免震・制振用オイルダンパーの一部について、性能検査記録データの書き換え行為により、大臣認定の性能評価基準(※)に適合していない、または、お客様の基準値を外れた製品(以下、「不適合品」といいます。)を建築物に取り付けていた事実が判明いたしました。 (※)制振用オイルダンパーについては、大臣認定制度はありません。 当連結会計年度においては、2026年3月31日時点で交換が未完了の不適合品及び性能不明品(性能検査記録のデータ書き換え有無が確認できないもの)の全数(免震用オイルダンパー50本、制振用オイルダンパー11本の合計61本)並びに関連する物件を対象として、交換用免震・制振用オイルダンパーの交換工事に要する費用及び営業補償等を製品保証引当金に計上しており、当該製品保証引当金の当連結会計年度末の残高は15億円であります。 セグメント別の業績は次のとおりです。 また、各セグメントにおける製品別売上高については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記事項 22.売上高」をご参照ください。 (a) AC事業 当セグメントは、四輪車用油圧緩衝器、二輪車用油圧緩衝器、四輪車用油圧機器とその他製品から構成されております。四輪車用油圧緩衝器は、国内及び欧米でのOEM製品の販売増加等により、売上高は2,546億円と前連結会計年度に比べ11.7%の増収となりました。二輪車用油圧緩衝器は、国内及び欧州向け製品の受注が好調だったことにより、売上高は510億円と前連結会計年度に比べ16.6%の増収となりました。 以上の結果、当セグメントの売上高は3,441億円と前連結会計年度に比べ11.8%の増収となり、セグメント利益は234億円と前連結会計年度に比べ62億円の増益となりました。 (b) HC事業 当セグメントは、産業用油圧機器、システム製品、その他製品から構成されております。建設機械向けを主とする産業用油圧機器は、建設機械の輸出が欧米向けを主として比較的堅調に推移したことから、売上高は1,126億円と前連結会計年度に比べ5.8%の増収となりました。 以上の結果、当セグメントの売上高は1,239億円と前連結会計年度に比べ6.6%の増収となり、セグメント利益は45億円と前連結会計年度に比べ27億円の増益となりました。 (c) 航空機器事業 当セグメントは、航空機器用油圧機器から構成されております。当セグメントは、販売製品の構成が変動したことに伴い、売上高は67億円と前連結会計年度に比べ82.7%の増収となり、セグメント利益は4億円と前連結会計年度に比べ8億円の増益となりました。 (d) 特装車両事業及びその他 当セグメントは、特装車両等から構成されております。コンクリートミキサ車を主とする特装車両において、前連結会計年度にインドから事業撤退したことに伴い、当セグメントの売上高は69億円と前連結会計年度に比べ36.6%の減収となり、セグメント利益は11億円と前連結会計年度に比べ2億円の減益となりました。 (百万円未満四捨五入) 資産合計(百万円)   負債合計(百万円)   資本合計(百万円)   親会社の所有者に帰属する持分(百万円)   親会社所有者帰属持分比率(%) 2026年3月期   493,726   233,822   259,904   249,785   50.6 2025年3月期   463,112   228,089   235,023   225,537   48.7 増減   30,614   5,733   24,881   24,248   1.9 増減率(%)   6.6   2.5   10.6   10.8   ― 流動資産は、子会社株式取得のための預託金等のその他の流動資産が減少したものの、営業債権及びその他の債権や棚卸資産の増加等により179億円増加しました。また、非流動資産につきましては、企業結合により有形固定資産が増加したことや、持分法で会計処理されている投資が増加したこと等により127億円増加しました。この結果、総資産は306億円増加し、4,937億円となりました。 負債につきましては、営業債務及びその他の債務等が減少したものの、社債及び借入金が増加したことにより、負債総額は57億円増加し、2,338億円となりました。 資本は、自己株式の取得があった一方、当期利益に伴う利益剰余金の増加や為替影響等によるその他の資本の構成要素の増加により、249億円増加し、2,599億円となりました。 親会社所有者帰属持分比率は、資本が増加したことから50.6%と前連結会計年度末に比べ1.9ポイント好転しました。 ② キャッシュ・フローの状況 (百万円未満四捨五入) 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)   投資活動によるキャッシュ・フロー(百万円)   財務活動によるキャッシュ・フロー(百万円)   現金及び現金同等物期末残高(百万円) 2026年3月期   19,506   △6,616   △12,320   50,176 2025年3月期   43,847   △34,133   △9,099   47,428 増減   △24,341   27,517   △3,221   2,747 増減率(%)   △55.5   △80.6   35.4   5.8 当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合わせて129億円の資金流入、また財務活動によるキャッシュ・フローは123億円の資金流出となり、為替換算により22億円増加した結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度末比27億円増加し、502億円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により当連結会計年度は195億円の資金流入(前連結会計年度比243億円の減少)となりました。これは主に税引前利益349億円、減価償却費及び償却費194億円、営業債権及びその他の債権の増加額106億円、営業債務及びその他の債務の減少額169億円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は66億円(前連結会計年度比275億円の支出減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出223億円、その他の金融資産の売却による収入91億円、連結範囲の変更を伴う子会社株式取得による収入89億円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により流出した資金は123億円(前連結会計年度は91億円の支出)となりました。主な流出は、自己株式の取得による支出125億円や配当金の支払額71億円です。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (a) 生産実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業   353,124   15.6 HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業   124,674   8.3 航空機器事業   1,217   △77.2 報告セグメント計   479,014   12.5 特装車両事業及びその他   6,933   △28.0 合計   485,947   11.6 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は、販売価格によっております。 (b) 受注実績 四輪車用・二輪車用油圧緩衝器およびベーンポンプ・パワーステアリング製品を主とするAC(オートモーティブコンポーネンツ)事業、建設機械向け産業用油圧機器およびシステム製品を主とするHC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業は、見込み生産を行っております。航空機用離着陸装置、操舵装置等を主とする航空機器事業についても、一部製品においても正式受注が納期間際であることから、その殆どが内示に基づく見込み生産となっております。 特装車両事業及びその他についても、同様にその殆どが内示に基づく見込み生産となっております。従って、受注高および受注残高を算出することは困難であることから、記載を省略しております。 (c) 販売実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業   344,066   11.8 HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業   123,869   6.6 航空機器事業   6,721   82.7 報告セグメント計   474,657   11.0 特装車両事業及びその他   6,873   △36.6 合計   481,529   9.9 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) トヨタ自動車株式会社   48,589   11.1   50,427   10.5 (注)上記金額には、当該顧客と同一の企業集団に属する顧客に対する販売実績を含めております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要性がある会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、連結財務諸表規則第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針及び見積りは、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記事項 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、売上高は前連結会計年度比9.9%増加の4,815億円、セグメント利益は前連結会計年度比48.2%増加の294億円、営業利益は前連結会計年度比54.1%増加の349億円となりました。前連結会計年度比、自動車向けOEM製品および建設機械向け製品の販売増や知多鋼業株式会社の連結子会社化により増収、販売増や米国の生産性改善によるコスト低減、知多鋼業株式会社取得による負ののれん発生益計上により増益となりました。 セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。また、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。 当社グループは幅広い製品群の事業を展開しており、各事業及びその製品群のポートフォリオ評価や計画に対する進捗や見通しを把握するため、売上高、セグメント利益及びセグメント利益率、また後述の通りROEの分析を重視しております。 2023中期経営計画における、経営上の目標とした指標とその実績は以下の通りになります。 2026年3月期目標   2026年3月期実績 売上高   4,700億円   4,815億円 セグメント利益   380億円   294億円 セグメント利益率   8.1%   6.1% 自己資本比率   45.0%   50.6% ROE   12.0%   12.2% 当期は2023中期経営計画最終年度にあたります。2025年度目標として、売上高4,700億円、セグメント利益率8.1%とあわせ、品質経営を進める中で資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を進めるべく、ROE12.0%を定めています。 東京証券取引所からの要請である「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」も踏まえ、収益力向上については、電子制御ショックアブソーバの量産拡大、塗装・部品溶接・組立・検査工程を集約・自動化した革新ラインの導入、高価格帯ショックアブソーバであるプレミアム市販製品の販売開始、HC事業における構造改革としての油圧ショベル向け製品群別戦略の推進、重要な取引先であった知多鋼業株式会社の公開買付けを通じた完全子会社化等、改善を進めてまいりました。資本効率の向上および財務体質の強化については、政策保有株式の縮減、全社的な棚卸資産や固定資産の圧縮、ならびに自己株式の取得による株主還元の強化を実施してまいりました。配当については、連結配当性向30%以上を目安に安定的かつ継続的な株主還元を行うことを基本方針としております。当期において1株当たり配当金の増額を実施いたしましたが、負ののれん発生益の計上により連結配当性向は24.7%となりました。なお負ののれん発生益を除いた場合の連結配当性向は31.6%となり、方針に沿った水準を確保しております。今後も安定的かつ継続的な配当の実施に努めてまいります。さらに、株式会社格付投資情報センター(R&I)による、債務履行能力を示す格付けがBBB+からA-に格上げされ、当社の収益力および財務の健全性については一定の評価をいただいております。これにより、財務の安定性は着実に向上しているものと認識しております。2035年に迎える創立100周年、そしてその先の未来においても、持続可能な企業として社会に貢献し続けるために、持続的な成長と企業価値向上を目指していきます。 また、当社グループの資金需要、資本の財源及び資金の流動性については以下のとおりです。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、鋼材等の原材料の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債の発行および金融機関からの長期借入を基本としております。本連結会計年度におきましては、運転資金及び設備投資等のため借入及び社債の発行を行いました。当連結会計年度末における借入金及びリース負債を含む有利子負債の残高は1,215億円となっております。 また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は502億円となっております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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