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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ヤマシンフィルタ

YAMASHIN-FILTER CORP.6240 · Prime · 機械

建設機械向け油圧フィルタで国内トップクラス。ろ材内製化を強みに、産業用・プロセス用・エアフィルタも展開

概要

ヤマシンフィルタは、建設機械向け油圧フィルタを主力とする総合フィルタメーカーである。1956年に東京で創業し、2026年3月期の売上高は209億円、従業員数は757人。建設機械用フィルタに加え、産業機械用、プロセス用、エアフィルタ、そしてナノファイバーを用いた機能素材事業を展開する。2014年に東京証券取引所市場第二部に上場し、2016年に第一部に指定された。

建機用フィルタが売上の約9割を占める事業構造

2026年3月期のセグメント別売上高は、建機用フィルタ事業が186億54百万円(全体の89.1%)、エアフィルタ事業が22億86百万円(10.9%)である。建機用フィルタ事業には、建設機械向け油圧フィルタに加え、産業機械用フィルタ、プロセス用フィルタが含まれる。営業利益も建機用フィルタ事業が27億13百万円と全体のほぼ全てを稼ぎ出す一方、エアフィルタ事業は基幹システム入れ替えの影響で1億20百万円の営業損失となった。新たな柱として、ナノファイバーろ材を活用した機能素材事業を2027年3月期から本格化する計画である。

7カ国に展開するグローバルな生産販売網

国内では本社(横浜市)と佐賀工場、横須賀の研究開発拠点を持つ。海外生産拠点はフィリピン(セブ島)のYAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.とベトナムのYAMASHIN VIETNAM CO., LTDの2カ所。販売子会社は米国、欧州(ベルギー)、タイ、中国にあり、各地域の建機メーカーや産業機械メーカーへ直接販売する。かつては中国・上海にも現地法人があったが、2018年に清算した。この販売網を通じて、国内市場に加え北米、欧州、東南アジア、インド、中国向けに製品を供給している。

ろ材内製が生むカスタマイズ対応力

フィルタの心臓部である「ろ材」を自社で開発・生産する点が最大の特徴である。ガラス繊維ろ材は1978年に佐賀工場で本格生産を開始し、以来、顧客の要求仕様に合わせたろ材の組成や構造を独自に設計できる。近年は従来のガラス繊維より耐久性・濾過効果に優れ、環境負荷も低いナノファイバーの量産技術を確立。このナノファイバーろ材は建機用フィルタやエアフィルタの新製品に搭載されるほか、機能テキスタイル・ライフサイエンス・産業資材の3分野へ展開する新規事業にも活用される。

エアフィルタ事業の再建と機能素材への投資

エアフィルタ事業は子会社の株式会社アクシーが製造・販売を担う。プレフィルタからHEPAフィルタ、オイルミストフィルタ、防虫フィルタ、脱臭フィルタまで幅広い製品群を持つが、2026年3月期は基幹システム入れ替えに伴う混乱で減収減益となった。同事業の立て直し策として、ナノファイバー製エアフィルタ「NanoWHELP」の直販体制構築を進めている。また新規事業では、機能テキスタイル分野でアパレル市場への供給を開始。2026年3月期には設備投資や人材採用に1億77百万円を先行投資した。

業界の中での役割はフィルタメーカー(建機・産業機械向け油圧フィルタで強み)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
209億円
営業利益
26億円
営業利益率
12.4%
純利益
17億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建機用 フィルタ事業187億円89.0%27億円14.4%
エアフィルタ 事業23億円11.0%-1億円-4.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建機用フィルタ(建設機械)主力

油圧ショベル等の建設機械向けに、作動油用フィルタ、燃料用フィルタ、エンジンオイル用フィルタなどを供給。油圧回路の清浄度維持が目的。ろ材内製により顧客要求に対応。

主な製品・サービス7
作動油用フィルタ(リターンフィルタ)
油圧回路の戻り油から不純物を除去。カートリッジ式で交換可能。
サクションストレーナ
オイルタンク吸込み口に装着し、大きな不純物を除去。
ラインフィルタ
高圧ラインに設置し、作動油をろ過。
エアブリーザ
タンク内への異物侵入防止と圧力調整を兼ねる。
リリーフバルブ
オイルの温度に応じてクーラー通過の有無を切り替え。
燃料用フィルタ
ディーゼル燃料の不純物・水分除去。
エンジンオイル用フィルタ
エンジンオイルのろ過。

02産業用フィルタ(産業機械)準主力

工作機械、圧縮機、農業機械、船舶、鉄道車両等の油圧ユニット・潤滑システム向けにフィルタを供給。油圧回路の作動油や潤滑油のろ過に使用。

主な製品・サービス1
ラインフィルタ(産業用)
産業機械の油圧回路で作動油をろ過。ラインに設置。

03エアフィルタ(空気清浄)準主力

ビル空調、工場、半導体クリーンルーム、病院手術室、食品工場等向けに各種エアフィルタを供給。プレフィルタからHEPAフィルタまで幅広い製品群。

主な製品・サービス6
プレフィルタ
空気中の大きな塵埃(5μm以上)を除去。次段フィルタ保護用。
中高性能フィルタ
5μm以下の塵埃を除去。一般空調機に使用。
HEPAフィルタ
0.3μm粒子を99.97%以上除去。クリーンルーム・空気清浄機向け。
オイルミストフィルタ
金属加工工場等のオイルミスト除去。
防虫フィルタ
虫の侵入防止。食品工場や一般家庭の空調に使用。
脱臭フィルタ
臭い・ガス成分除去。美術館・動物病院等に使用。

04プロセス用フィルタ(製造工程)副次

電子部品、精密部品、液晶ディスプレイ、食品などの製造工程で、精密ろ過・分離に使われるフィルタを供給。より細かいろ過が要求される分野。

主な製品・サービス3
糸巻フィルタ
粗ろ過用。半導体・化学・食品工程でプレろ過に使用。
不織布フィルタ
精密洗浄用。微粒子を捕集。
メンブレンフィルタ
最終精密ろ過用。ナノレベルの分級に使用。

05機能素材(新規事業)副次

ナノファイバーによるろ材を機能テキスタイル、ライフサイエンス、産業資材の3分野へ展開。2027年3月期より本格事業化予定。

主な製品・サービス1
ナノファイバーろ材
耐久性・濾過効果に優れ、環境負荷低減に貢献する次世代ろ材。

製品と技術

油圧回路を支える建機用フィルタの製品群

主力の建機用フィルタは、油圧ショベルなどの建設機械に搭載される。代表製品は作動油用フィルタ「リターンフィルタ」で、オイルタンクに戻る作動油から微細な不純物を除去する。他に、タンク吸込み口に装着するサクションストレーナ、高圧ラインに設置するラインフィルタ、タンク内の圧力調整と異物侵入防止を担うエアブリーザ、油温に応じてクーラー通過を切り替えるリリーフバルブなどがある。燃料用フィルタやエンジンオイル用フィルタも手掛け、一台の油圧ショベルに複数種類のフィルタが搭載される。

クリーンルームから食品工場まで対応するエアフィルタ

エアフィルタ事業では、空気中の塵埃除去に使われる多様な製品を供給する。プレフィルタは5μm以上の粗い塵を捕集し、後段フィルタの保護に用いられる。中高性能フィルタは一般空調機向け、HEPAフィルタは0.3μm粒子を99.97%以上除去し、半導体工場や手術室のクリーンルームで使用される。さらに金属加工向けのオイルミストフィルタ、食品工場向けの防虫フィルタ、美術館向けの脱臭フィルタなど、特定ニーズに応じた製品もラインアップする。

ナノファイバーろ材が拓く機能素材事業

2027年3月期より本格化する機能素材事業は、自社開発のナノファイバーろ材を核とする。このろ材は従来のガラス繊維より耐久性と濾過効果に優れ、環境負荷も低い。まず建機用フィルタとエアフィルタの新製品に採用され、主要顧客への供給が始まっている。事業としては、機能テキスタイル(アパレル)、ライフサイエンス(医療・バイオ)、産業資材(高性能フィルタ)の3分野に展開する計画で、大学や研究機関との共同研究も進む。2026年3月期までに先行投資1億77百万円を計上した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

産業用フィルタ専業、高収益を実現

ヤマシンフィルタは産業用フィルタ(ろ過装置)の専業メーカー。同業の日本製鋼所や三浦工業はそれぞれ重工・ボイラーが主力で、直接競合は限られる。売上高は200億円前後で成長中、25/3期の営業利益率は12.94%と高収益。26/3期も12.44%と高水準を維持見込み。半導体・電子部品向けなど精密ろ過需要を捉え、海外展開も積極的。

強み

  • 営業利益率12%超と業界トップクラスの収益性。
  • 産業用フィルタで高シェアを有し、競争優位性が高い。
  • 半導体・医薬品向けなど需要拡大分野で実績。
  • 海外比率が高く、グローバル需要を取り込む。

課題

  • 半導体・電子部品向けが多く、需要変動リスクあり。
  • 高性能フィルタの開発競争が激しく、継続的な投資が必要。
  • 特殊素材の調達が困難になる可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がヤマシンフィルタ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15976高周波熱錬492億円37.8倍
26785鈴木431億円11.5倍
35989エイチワン426億円3.9倍
44249森六426億円17.3倍
53104富士紡ホールディングス376億円19.9倍
66240ヤマシンフィルタ373億円21.7倍
77769リズム330億円13.7倍
85185フコク322億円27.5倍
95957日東精工310億円11.2倍
107628オーハシテクニカ306億円14.6倍
117238曙ブレーキ工業290億円31.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

1956年創業、フィルタ専業メーカーとしての出発

1956年4月、東京都大田区東蒲田に山信工業株式会社を資本金500千円で設立。フィルタの製造販売を目的とした。創業後10年で本社工場を大田区大森南に開設し、1972年には第二工場を増設。建設機械の油圧化が進む中で、油圧フィルタの需要を取り込み、事業基盤を固めた。この時期、既に建設機械メーカーとの取引を開始しており、後の主力事業の基礎が築かれた。

佐賀工場建設とろ材内製化への転換点

1975年5月、佐賀県三養基郡上峰町に佐賀工場を開設。当初はフィルタエレメントの生産から始め、1978年2月にはガラス繊維「ろ材」の本格生産を開始した。これにより、フィルタの最重要部品であるろ材を自社で一貫生産する体制が整い、他社との差別化要因となる。同時に東京の工場機能を佐賀へ順次移管し、生産の効率化を進めた。1984年にはプロセス用フィルタの製造販売にも参入し、事業領域を広げた。

海外拠点の設立とワイエスケー工業との合併

1989年、フィリピン・セブ島に現地法人YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.を設立。コストと生産性の観点から最適地で生産する戦略の一環である。1992年4月には、1981年に設立されたワイエスケー工業株式会社と合併し、資本金が1億3,000万円に増加。合併により経営資源を集約し、フィルタ事業の拡大を加速した。1995年には米国シカゴに、1996年にはオランダ・ロッテルダムに販売子会社を設立し、北米・欧州市場への本格進出を果たした。

2000年代のアジア深耕と社名変更

2001年2月、タイ・アユタヤに現地法人YAMASHIN THAI LIMITEDを設立し、翌年にはプロセス用フィルタ工場を完成させた。2005年10月、社名を山信工業株式会社からヤマシンフィルタ株式会社に変更し、ブランドと事業内容を明確化。2007年には中国・上海に販売子会社を設立し、同市場の拡販を狙った。しかしタイ工場は2012年に閉鎖して販売会社へ転換。上海法人も2018年に清算されるなど、海外戦略には試行錯誤も見られる。

2014年の株式上場と研究開発拠点の拡充

2014年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。2016年3月には第一部銘柄に指定され、資金調達と知名度向上の基盤を獲得した。研究開発面では、2011年に横浜開発センタを開設し、佐賀工場のR&D機能を集約。2017年には横須賀メディアラボを開設し、ナノファイバーなどの先進材料の研究に乗り出した。2019年には横須賀市光の丘に新研究開発拠点の用地を取得し、次世代技術の開発体制を強化している。

年表38件を開く

1950年代

  • 1956年4月創業フィルタの製造販売会社として東京都大田区東蒲田に山信工業株式会社を資本金500千円で設立

1960年代

  • 1966年9月東京都大田区大森南に本社工場を開設、本社を移転

1970年代

  • 1972年10月フィルタ需要拡大のため東京都大田区大森南に第二工場を開設
  • 1975年5月佐賀県三養基郡上峰村(現佐賀県三養基郡上峰町)に佐賀工場を開設
  • 1977年2月佐賀工場にてフィルタエレメントの本格生産開始
  • 1978年2月佐賀工場にてガラス繊維「ろ材」の本格生産開始

1980年代

  • 1981年8月創業ワイエスケー工業株式会社がフィルタの製造販売を目的として資本金5,000千円で設立される
  • 1984年10月創業東京都品川区東大井にR&Dラボラトリを設立
  • 1984年11月プロセス用フィルタの製造販売を開始
  • 1989年4月創業コスト・生産性等の観点から最適な生産地域で生産を行うため、フィリピン・セブ島に現地法人 YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.を設立

1990年代

  • 1991年12月本社を東京都大田区大森南から神奈川県横浜市神奈川区西神奈川に移転
  • 1992年4月M&Aワイエスケー工業株式会社と合併、資本金が130,000千円に増加
  • 1995年7月東京都大田区本社工場、第二工場を佐賀工場に移管、R&Dラボラトリを旧本社工場に移管
  • 1995年7月創業北米市場の拡販を目的として、アメリカ・シカゴに現地法人YAMASHIN AMERICA INC.を設立
  • 1996年4月創業欧州市場の拡販を目的として、オランダ・ロッテルダムに現地法人YAMASHIN EUROPE B.V.を設立

2000年代

  • 2001年2月創業東南アジア市場の拡販を目的として、タイ・アユタヤに現地法人YAMASHIN THAI LIMITED を設立
  • 2001年9月ISO9001認証取得
  • 2002年4月タイ・アユタヤにプロセス用フィルタ製造工場完成、生産開始
  • 2003年4月ISO14001認証取得
  • 2005年10月商号変更社名を山信工業株式会社からヤマシンフィルタ株式会社に変更
  • 2007年5月YAMASHIN THAI LIMITED の新工場をタイ・アユタヤに建設
  • 2007年5月創業中国市場の拡販を目的として、中国・上海に現地法人YAMASHIN FILTER SHANGHAI INC.を設立
  • 2007年6月R&Dラボラトリを佐賀工場に移管
  • 2007年12月本社を神奈川県横浜市神奈川区西神奈川から神奈川県横浜市中区桜木町に移転

2010年代

  • 2010年9月創業拡大を続ける中国市場のニーズに対応するため、中国・蘇州に現地法人YAMASHIN FILTER(SIP)RESEARCH & DEVELOPMENT CENTER INC.を設立
  • 2010年11月YAMASHIN THAI LIMITED の営業事務所をタイ・バンコクに開設
  • 2010年12月創業欧州市場の更なる販路の拡販を目的として、ベルギー・ブラッセルに現地法人YAMASHIN EUROPE BRUSSELS BVBAを設立
  • 2011年3月M&AYAMASHIN EUROPE BRUSSELS BVBAがYAMASHIN EUROPE B.V.を吸収合併
  • 2011年10月横浜開発センタを神奈川県横浜市磯子区杉田に開設、佐賀工場のR&Dラボラトリを横浜開発センタに移管
  • 2012年6月創業業務の効率化、商流の見直し等を図るため、佐賀県三養基郡上峰町に新設分割によりYSK株式会社設立
  • 2012年12月YAMASHIN THAI LIMITED の工場を閉鎖、販売会社へと事業転換、本社をタイ・アユタヤからバンコクへ移設
  • 2013年2月商号変更YAMASHIN FILTER(SIP)RESEARCH & DEVELOPMENT CENTER INC.をYAMASHIN FILTER(SIP) TECHNOLOGY INC.へ商号変更
  • 2014年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2016年3月東京証券取引所市場第二部から同市場第一部銘柄に指定
  • 2017年4月YSK株式会社のプロセスフィルタ製造事業を当社が事業譲受け
  • 2017年12月横須賀メディアラボを神奈川県横須賀市浦郷町に開設
  • 2018年12月YAMASHIN FILTER SHANGHAI INC.を清算
  • 2019年2月神奈川県横須賀市光の丘に新研究開発拠点の建設用土地を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 時価総額2030年3月期まで3,000億円
  • MAVY's2028年3月期まで2%以上
  • ROIC2028年3月期まで10%以上
  • WACC2028年3月期まで7.3%以下
  • DOE2028年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新たな価値創造と市場開拓

    建機用フィルタ事業でのシェア拡大や高付加価値製品の導入、アフターマーケット活動の進化により事業規模の拡大と収益性向上を図る。また、YAMASHIN Nano Filterの技術を活かした新規市場への参入と中期的成長戦略を推進し、2030年3月期の時価総額3,000億円を目指す。

  2. 02

    資本コストを意識した経営強化

    総合企業価値指標「MAVY」を持続的に拡大することを基本とし、財務情報(MAVY's 2%以上、ROIC10%以上、WACC7.3%以下)、非財務情報(FTSE4.0、CDP Aスコア取得)、株主還元情報(DOE10%以上、配当性向80%以上)の定量目標を開示し、投資家との対話や社内目標の明確化により資本コストを意識した経営を強化する。

  3. 03

    ESG経営の推進と人的資本投資

    気候変動対策としてTCFD賛同やCDP気候変動Aスコア取得、FTSE Russell ESGスコア4.0達成を目指す。2050年カーボンニュートラルに向け2030年までのGHG削減目標をSBT認定取得済み。人的資本にはダイバーシティマネジメントを基本とし、国籍・年齢・性別等の違いを尊重する組織風土を構築するとともに、ガバナンス委員会や業務監理委員会の活動を通じてコーポレートガバナンスの強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で757人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は732万円で、9期前と比べて+14.2%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は8.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月477
2018年3月514
2019年3月64138.08.1623
2020年3月59737.58.3700
2021年3月62638.57.3747
2022年3月62038.38.0769
2023年3月65939.68.8788
2024年3月68040.09.0755
2025年3月73939.98.7751346
2026年3月73240.58.7757343

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 1 / 海外 6、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社工場 — 大阪府大阪市住之江区3,460百万円
エア フィルタ事業
横須賀イノベーションセンタ — 神奈川県横須賀市光の丘3,260百万円
建機用 フィルタ事業
佐賀事業所 — 佐賀県三養基郡上峰町2,382百万円
建機用 フィルタ事業
ベトナム 工場 — ベトナム1,168百万円
建機用 フィルタ事業
セブ工場 — フィリピン セブ521百万円
建機用 フィルタ事業
本社 — 神奈川県横浜市中区桜木町23百万円
建機用 フィルタ事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    YAMASHIN AMERICA INC. (注)1.2
    米国 シカゴ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    YAMASHIN EUROPE BRUSSELS BV (注)1.3
    ベルギー ブラッセル · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP. (注)1.5
    フィリピン セブ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    YAMASHIN THAI LIMITED (注)1
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    YAMASHIN FILTER (SIP) INC.
    中国 蘇州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アクシー(注)4
    大阪府 大阪市住之江区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    YAMASHIN VIETNAM CO., LTD (注)1.6
    ベトナム ハノイ · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    IoT社会実現のための革新的センシング技術開発革新的センシング技術開発極限環境の液体管理をIoT化する革新的粘性センサの開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-31
    1,584万円
  • 補助金
    令和2年度マスク生産設備導入支援事業費補助金(ヤマシンフィルタ)
    経済産業省 · 2020-05-25
    2,116万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は209億円営業利益26億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.0%、利益が+0.0%。

売上高
+4.0%
209億円
営業利益
+0.0%
26億円
純利益
+0.0%
17億円
営業利益率
12.4%
前期比 -0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高226億円209億円
営業利益28億円26億円
純利益20億円17億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は54億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+25.6%、営業利益は+400.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q451
2024年1Q4312.30
2024年2Q4436.82
2024年3Q46510.94
2024年4Q472
2025年2Q991414.19
2025年4Q1021211.88
2026年2Q1031413.69
2026年4Q1061211.38
2027年1Q5459.33

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は91億円から209億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は12.4%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
YAMASHIN FILTER(SIP)RESEARCH & DEVELOPMENT CENTER INC.をYAMASHIN FILTER(SIP) TECHNOLOGY INC.へ商号変更
2013年3月91−1−3
東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2014年3月10573
2015年3月10784
2016年3月9532
横須賀メディアラボを神奈川県横須賀市浦郷町に開設
2017年3月10096
2018年3月1321812
2019年3月1381914
2020年3月12766
2021年3月146−18
2022年3月188130
2023年3月18696
2024年3月180148
2025年3月201262712.917
2026年3月209262512.417

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高209億円のうち、営業利益として残るのは26億円12.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の8.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金56.0%117億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.6%66億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.4%26億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.8pt
12.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
8.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.1pt
7.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが24億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは16億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は64億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月13−101324
2014年3月71−4828
2015年3月1−62−526
2016年3月12−65637
2017年3月10−19−6−921
2018年3月11−18510116
2019年3月8−22−7−1495
2020年3月21−31−3−1082
2021年3月1−4432−4372
2022年3月3−23−16−2037
2023年3月24−12−71241
2024年3月26−5−152148
2025年3月28−5−132358
2026年3月24−8−111664

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は281億円。このうち返さなくてよい自己資本が228億円で、自己資本比率は81.3%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月81443754.6
2014年3月86493756.2
2015年3月93642967.9
2016年3月95623365.1
2017年3月102673565.5
2018年3月2081703881.9
2019年3月2101812986.1
2020年3月2161823484.3
2021年3月2822077573.3
2022年3月2672066177.0
2023年3月2562104682.0
2024年3月2592134682.1
2025年3月2662264084.9
2026年3月2812285281.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
67億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
91億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
21億円
在庫として抱えている分
負債合計
52億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
95
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率25 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中32位あたり、逆に低いのはROE209社中107位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.6%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
12.4%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
81.3%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.0%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥534で、1年前と比べて-14.6%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥534-0.7%1ヶ月-1.8%1年-14.6%時価総額373億円
過去52週の値幅
安値¥471高値¥849

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.7倍
PER (会社予想)18.6倍
PBR1.69倍
配当利回り3.75%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬に530円まで上昇後、8/10に533円と下落したが、8/17は543円と25日線534.92円を1.5%上回る。75日線535.03円を上回り、200日線564.15円には4%届かず。RSIは46.1と中立。出来高は8/10に81.3万株と急増しており、売り買い交錯。1ヶ月で3.8%上昇したが、52週高値849円からは36%下落しており、戻り待ちの売り圧力がある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PERは22.06倍で、同業界平均の24.16倍を下回るが、PBRは1.71倍で平均の1.63倍を上回る。ROEは7.6%と低い一方、配当利回りは3.68%と平均の2.6%を上回り、株主還元は充実。ただし、配当性向が101.1%と高く、無理な配当が懸念される。業績は安定しているが、成長率は低く、現在の水準はほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.7倍22.7倍
PER (予想)18.6倍
PBR1.69倍1.50倍
ROE7.6%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は堅調で、売上高・利益とも増加傾向にあるが、市場規模が成熟しており成長鈍化が懸念される。強気派は安定需要と海外展開を評価するが、弱気派は成長の限界と競争激化を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 安定した需要

    交換部品は景気変動の影響を受けにくく、リピート需要が見込める。

  • 業績改善

    直近の売上高・利益は増加し、営業利益率は12%超と高い水準。

  • 株主還元

    配当利回りは3%超と高く、株主への還元姿勢が強い。

  • 売上高2期連続増収で209億円へ通年影響

    売上高180→201→209億円、2年間で29億円増

  • 営業利益26億円を2期連続で確保通年影響

    営業利益26億円、売上高営業利益率12.44%

  • 配当利回り3.68%の株主還元継続影響

    配当利回り3.68%、時価総額380億円に対する還元

  • 予想PER18.9倍は実績PER22.06倍より低い決算発表後影響

    予想PER18.9倍、実績PER22.06倍と相対的に割安

マイナスに働く材料7
  • 成長の限界

    国内市場は成熟しており、大幅な成長が見込みにくい。

  • 競争激化

    フィルタ市場は競争が激しく、価格競争力が課題となる。

  • 海外展開の不確実性

    海外での競争に勝つための販売網やブランド構築は容易ではない。

  • 増収にもかかわらず営業利益が横ばい通年影響

    売上高209億円(前期比+8億円)に対し営業利益26億円

  • 営業利益率が12.94%から12.44%へ低下通年影響

    営業利益率12.44%、前期12.94%から0.5ポイント悪化

  • 純利益17億円が2期連続頭打ち通年影響

    純利益17億円は2025年3月期から横ばい

  • 1年リターンが11.35%下落継続影響

    1年間の株価リターン△11.35%、成長期待の剥落

次の決算で確かめる点
海外売上比率
海外展開の進捗が成長の鍵となるため。
交換部品の受注動向
リピート需要の動向は収益の安定性を左右する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは3.75%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
3.75%
いまの株価に対して
配当性向
101.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月224.2
2018年3月450.053.9
2019年3月666.740.1
2020年3月60.0175.6
2021年3月60.066.2
2022年3月60.0181.3
2023年3月60.0213.9
2024年3月3−50.087.3
2025年3月12300.041.7
2026年3月1850.0101.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ21,315人。区分でいちばん多いのは事業法人40.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.7%を占め、残る44.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人35.138.040.640.539.940.3
個人・その他29.838.038.139.837.337.3
金融機関21.012.012.111.713.915.4
外国法人12.79.34.66.25.23.9
証券会社1.42.74.51.93.63.1
自己株式0.00.00.01.00.40.5
外国人個人0.00.10.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社あさまホールディングス34.40
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.36
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.13
04山崎 裕明3.27
05山崎 敬明3.05
06株式会社みなとホールディングス2.57
07山崎 敦彦2.30
08野村證券株式会社1.51
09株式会社けやきホールディングス1.29
10株式会社しらかばホールディングス1.29

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-05
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    5.66%
    -1.16pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+116%、1株純資産は14期で−87%。直近期のROEは7.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1492,609
2014年3月669537.391.7
2015年3月385117.713.2250.7
2016年3月154992.934.495.1
2017年3月1010710.045.824.2
2018年3月2024610.668.753.9
2019年3月202628.134.640.1
2020年3月92633.381.1175.6
2021年3月112903.982.566.2
2022年3月12880.2529.6181.3
2023年3月92933.137.7213.9
2024年3月113023.743.287.3
2025年3月243197.823.641.7
2026年3月253287.619.2101.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額381百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約12倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山崎敦彦代表取締役 社長執行役員731,608,601
山崎裕明取締役 副社長執行役員422,290,474
井岡周久取締役 専務執行役員67253,139
山崎敬明取締役392,132,683
伊串久美子取締役58
森田秀朗取締役(監査等 委員)76
板野泰之取締役(監査等 委員)693,000
粟谷しのぶ取締役(監査等 委員)46
楊珮玲取締役(監査等 委員)57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4179847734185
社外取締役740406

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,754字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と連結子会社7社により構成されており、建機用フィルタ製品及びエアフィルタ製品を主たる事業としております。 当社グループは、「仕濾過事」(ろかじにつかふる)、フィルタビジネスを通じて社会貢献するという経営理念のもと、本業である建機用フィルタ事業、エアフィルタ事業に加え、2025年12月に公表した新たなエクイティストーリーYAMASHIN FILTER VISION 2030に記載のとおり、2027年3月期より新規事業として機能素材事業を立ち上げ、更なる企業価値の向上に取り組んでおります。 当社グループの各セグメントの関連は、次のとおりであります。 建機用フィルタ事業 建設機械向け油圧フィルタ(以下、建機用フィルタ)、産業機械向け油圧フィルタ(以下、産業用フィルタ)、プロセス用フィルタの開発・製造・販売を行っております。 エアフィルタ事業 エアフィルタの開発・製造・販売を行っております。 当社グループについて (1) 当社グループの概要 当社グループは、創業以来、一貫してフィルタの専門メーカーとして実績を重ねてきました。当社グループは、フィルタのキーパーツである「ろ材」の主な材料であるガラス繊維や不織布及びフィルタの構成部品に使用される金属加工品や樹脂加工品等の仕入を行い、建機用フィルタ、産業用フィルタ、プロセス用フィルタ、エアフィルタを製造・販売しております。 当社グループは、各フィルタの「ろ材」の開発及び製品設計から製造をグループ内で一貫して行い、建設機械、産業機械等の業界向けに販売を行っております。当社グループの特徴は、「ろ材」を内製化することで、顧客が要望する様々な仕様に対応した「ろ材」及び「ろ材構造」を独自に開発し、最適な製品を顧客へ供給できることであります。特に主力品目である建機用フィルタでは、油圧ショベルが国産化された同時期からフィルタ製品の開発、生産を手掛けており、搭載される回路の知識や長年に亘るノウハウは競合他社との差別化に貢献しております。 また、近年において、現在の主要な材料であるガラス繊維と比較し、その耐久性や濾過効果において優位性が高く、かつ環境負荷の低減に貢献する次世代の「ろ材」として、ナノファイバーの量産化技術の確立に成功しました。このナノファイバーを使用したフィルタ製品は、建機用フィルタ事業及びエアフィルタ事業における新たな主力製品として期待されており、主要な取引先への供給が開始されております。 更には、新たな事業セグメントとして機能素材セグメントを立ち上げ、このナノファイバーにより量産される「ろ材」を、建機用フィルタ製品やエアフィルタ製品のみならず、機能テキスタイル、ライフサイエンス、産業資材の3つの事業分野へ活用することにより、当社グループ全体の企業価値の向上を図ってまいります。 (2) 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけ 品目   事業内容及び関係会社との位置づけ 建機用フィルタ   当社、YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.及びYAMASHIN VIETNAM CO., LTDにおいて製造を行っております。製品販売は、国内は当社が行っており、海外は主として各連結子会社が行っております。連結子会社の販売担当地域は次のとおりであります。YAMASHIN AMERICA INC.・・・・・・・当社製品の米国向け販売YAMASHIN EUROPE BRUSSELS BV・・・・当社製品の欧州向け販売YAMASHIN THAI LIMITED・・・・・・・当社製品の東南アジア・インド向け販売YAMASHIN FILTER(SIP) INC.・・・・・当社製品の中国向け販売 産業用フィルタ   当社、YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.及びYAMASHIN VIETNAM CO., LTDにおいて製造を行っております。国内の販売は当社が行っており、海外の販売は、建機用フィルタと同様であります。 プロセス用フィルタ   当社及びYAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.において製造を行っております。国内の販売は当社が行っており、海外の販売は、建機用フィルタと同様であります。 エアフィルタ   株式会社アクシーにおいて製造を行っております。国内の販売は株式会社アクシー及びその代理店が行っております。 (3) 取扱製品について 当社グループの取り扱う主要な製品の内容は次のとおりであります。 ・建機用フィルタ分野 建機用フィルタとは、建設機械の駆動に不可欠である油圧回路の作動油をはじめ、燃料のディーゼル・オイル、エンジン駆動に必要な潤滑油のろ過に用いられるフィルタのことであり、あらゆる建設機械に搭載されております。 当社グループの主力分野である建機用フィルタ製品は、建設機械の高性能化に伴い、機械回路のあらゆる部分で採用が拡大されてまいりました。特に油圧回路は機械駆動に大きな役割を担っているため、フィルタによる回路環境の整備は不可欠であり、多数のフィルタが建設機械には搭載されております。 品目   製品名   主な特徴・用途 建機用フィルタ   作動油用フィルタ   リターンフィルタ   作動油がオイルタンクに戻る前に、細かい不純物を除去する目的で装備されるフィルタであります(交換用のカートリッジを特にフィルタエレメントと呼称します)。油圧ショベル及びその他建設機械、一般油圧システムに使用されております。 サクションストレーナ   オイルタンク内の比較的大きな不純物を除去する目的で、サクションポート(オイルタンクの吸いこみ口)に直接装着されております。油圧ショベル及びその他建設機械、一般油圧システムに使用されております。 ラインフィルタ   油圧回路に用いられるフィルタで、圧力のかかる箇所に設置されるフィルタであります。油圧ショベル及びその他建設機械、一般油圧システムに使用されております。 エアブリーザ   建設機械のオイルタンク内への外気に含まれる不純物の侵入の防止、油圧システム稼働中のオイルタンク内の圧力の保持、オイルタンク内のオイル清浄度の維持といった多目的なフィルタであります。油圧ショベル及びその他建設機械に使用されております。 リリーフバルブ   作動油の温度が高い時にはオイルクーラーを通し、温度が低い時(差圧がかかる時)にはオイルクーラーを通さずにオイルタンクへ向けて作動油を流すという振り分けを行うバルブとして使用されております。中大型油圧ショベル、ミニ油圧ショベルにおいて使用されております。 ナイロンストレーナ   各種オイルタンクの給油口に装着し、給油の際、オイルタンク内への汚染物資の侵入を防ぎます。油圧ショベル及びその他建設機械に使用されております。 トランスミッション用 フィルタ   ブルドーザー、ホイールローダー等のトランスミッション機構を持つ建設機械に設置されるフィルタであります。高粘度の潤滑油に混入したギアなどの摩擦にて発生した金属粉などの不純物のろ過に使用されております。 燃料用フィルタ   建設機械のディーゼル燃料に含まれる不純物、水分の除去に使用されております。 エンジンオイル用フィルタ   ディーゼルエンジンに用いられるエンジンオイル内の細かい不純物のろ過を行っております。 ・産業用フィルタ分野 産業用フィルタとは、様々な業界に応用されている油圧ユニットの作動油や潤滑油のろ過に用いられるフィルタのことであり、工作機械、冷凍用圧縮機、農業機械、船舶、鉄道車両、航空機やヘリコプター等の産業機械に使用されております。 当社グループの産業用フィルタ製品は、油圧ユニットを搭載する機械分野全般で使用されております。そのため、取引先の業種も様々であり、求められる性能や機能も異なります。主な販売先は、工作機械メーカーや圧縮機メーカー、農業機械メーカーなどであります。 品目   製品名   主な特徴・用途 産業用フィルタ   ラインフィルタ   工作機械、プレス機、搬送油圧ユニットの油圧回路などにおいて、作動油等のろ過に使用されます。 ・プロセス用フィルタ分野 プロセス用フィルタとは、顧客製品の製造工程で行われるろ過・分離に必要なフィルタのことであり、電子部品、精密部品、液晶ディスプレイや食品等の業界に使用されております。 当社グループのプロセス用フィルタ製品は、建機用、産業用と比較して、より細かいろ過を求められる分野へ提供されております。具体的な用途は、電子部品の精密洗浄やコンデンサ・フィルム関連のナノレベルの分級(対象物の分離工程)等であります。 品目   製品名   主な特徴・用途 プロセス用フィルタ   糸巻フィルタ   半導体業界、化学業界、食品業界において、精密なろ過を行う前に大きな物質をろ過する際に使用されております。 不織布フィルタ   半導体業界、化学業界、食品業界において、精密洗浄用フィルタに使用されております。 メンブレンフィルタ   半導体業界、化学業界、食品業界において、精密洗浄用フィルタにおいて、ろ過の最終工程で使用されております。 ・エアフィルタ分野 エアフィルタとは、空気中からごみ、塵埃などの除去に用いられるフィルタのことであり、ビル・建物をはじめ、食品や薬品などの製造工場、電力配電盤や鉄道車両など特殊な用途に至るまで幅広い分野に使用されております。 当社グループのエアフィルタ製品は、多様化する顧客の要求に応えるため、比較的大きな粒子を除去するために用いられるプレフィルタから半導体製造工場や病院(手術室)など高い清浄度が求められる空間で用いられるHEPAフィルタ、異物混入が許されない食品工場で用いられる防虫フィルタなど幅広い製品をラインナップしております。 品目   製品名   主な特徴・用途 エアフィルタ   プレフィルタ   空気中の比較的大きな塵埃(5μm以上)を除去し、次段フィルタの寿命を伸ばす目的で外気取入口などに装着されております。 ビル・建物、各種工場、各種環境機器などあらゆる場面に使用されております。 中高性能フィルタ   空気中の塵埃(5μm以下)を除去し、中程度の清浄空気を得る目的で設置されているフィルタであります。 一般的なビルでよく見かける天吊りのパッケージ型空調機などに搭載されております。 HEPAフィルタ   0.3μmの大きさの粒子を99.97%以上除去する、超高効率のフィルタであります。 半導体工場、病院にあるクリーンルームや空気清浄機などに使用されております。 オイルミストフィルタ   金属加工工場など室内に立ち込めるオイルミストを除去する目的で使用されております。 厨房機器への搭載、フライヤーを使用する環境で使用されております。 防虫フィルタ   建物への虫の侵入を防ぐ目的で使用されています。 食品業界だけでなく、一般家庭への空調システムにも使用されております。 脱臭フィルタ   空気中の臭いやガス成分を除去する目的で設置されております。 美術館・博物館、動物病院や畜産業界などに使用されております。 ケーシング   各種フィルタを設置・搭載する目的の取付枠であります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題2,801字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 当社グループの経営理念は「仕濾過事」(ろかじにつかふる)であります。この経営理念には、当社の創業者である山崎正彦のフィルタビジネスを通じて社会に貢献するという意思が込められており、当社グループは、この不変のDNAを通じ、フィルタビジネスを通じて「環境」、「空気」、「健康」をテーマに持続可能な社会の実現のための課題解決に取り組み、コーポレートサステナビリティの更なる強化に努めるとともに、企業価値の最大化を図ってまいります。 (2)当社グループを取り巻く経営環境 当社グループの主力事業である建機用フィルタ事業においては、新車の販売台数は前年度と同水準で推移する見通しである一方で、交換需要は引き続き堅調に推移することが見込まれます。 また、地政学リスクを背景とした資材価格やエネルギーコストの高騰については依然として終息のめどが立たず、先行き不透明な状況が継続しており、米国の関税政策の影響による建機市場の需要減退が懸念されますが、当社グループのサプライチェーンにおける米国向け製品の関税の影響は僅少であり、影響額については販売価格の改定等により当社の負担を最小化することが可能であると見込んでおります。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題 ① 新たな価値創造の取り組み 当社は、新たな価値創造の取り組みとして、主力事業である建機用フィルタ事業においては、多様なアプローチによるシェア拡大、高付加価値製品の導入、アフターマーケット活動の進化に取り組み、更なる事業規模の拡大と収益性の改善に取り組んでまいります。 また、2025年12月に公表した新たなエクイティストーリー「YAMASHIN FILTER VISION 2030」に記載のとおり、YAMASHIN Nano FilterTMの持つ素材の可能性を最大限活かした参入市場の選定と中期的な成長戦略の推進に取り組んでおり、2030年3月期の時価総額3,000億円を目標とし、新規事業ポートフォリオの確立と企業価値向上を具現化してまいります。 (注)中期経営計画 (https://www.yamashin-filter.co.jp/ja/ir/library/Mid-term.html) (注)YAMASHIN FILTER VISION 2030 (https://www.yamashin-filter.co.jp/ja/ir/management/strategy.html) ② 資本コストを意識した経営の強化 当社は、総合的な企業価値指標である「MAVY」の持続的な拡大を経営の基本と位置づけ、「MAVY」を、財務情報、非財務情報、株主還元情報の3つに区分し、それぞれ定量目標を開示しております。 2028年3月期の定量目標として、財務情報としては、MAVY's 2%以上、ROIC10%以上、WACC7.3%以下、非財務情報としては、FTSE4.0、CDP Aスコア取得、株主還元情報としては、新規事業の立ち上げに向けた成長投資と株主還元とのバランスを前提としたうえで、DOE10%以上、配当性向80%以上を目標として中期経営計画書に開示しております。 また、このように、定量目標の開示により、投資家との対話を推進するとともに、社内における各部門や従業員の取り組むべき課題や目標及びその成果を明確化することで、資本コストを意識した経営の強化に取り組んでまいります。 (注)中期経営計画 (https://www.yamashin-filter.co.jp/ja/ir/library/Mid-term.html) (注)YAMASHIN FILTER VISION 2030 (https://www.yamashin-filter.co.jp/ja/ir/management/strategy.html) ③ ESG経営の推進 当社は持続可能な環境・社会を実現するための取り組みとして、気候変動に対する取り組み及び人的資本への積極的な投資を掲げております。具体的には、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」に賛同を表明し、企業や自治体の環境への取り組みを評価する国際環境非営利団体CDPが行う「CDP気候変動」Aスコアを取得しておりますが、FTSE RussellのESGスコア4.0を目標にした取り組みも強化してまいります。 また、当社グループは、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、2030年までのGHG削減目標(Scope1,2,3)を策定し2025年4月にSBT認定を取得いたしました。 また、人的資本への投資としては、「多様な価値観を持つ人的資本」への投資を図ることを通じ、すべての従業員が国籍、年齢、性別、文化、宗教などの違いにとらわれず、お互いの経験や能力、考え方などを尊重する、ダイバーシティマネジメントを経営の基本方針としております。この経営方針に基づき多様な社員の活躍を促し、経営基盤となる人材の育成強化を図ることにより、外部環境の変化に迅速かつ柔軟に対応できる組織風土の構築に努めてまいります。 更に、当社はコーポレート・ガバナンス及び経営課題に関する事項等について幅広く議論し、コーポレート・ガバナンス機能の継続的な充実を図ることを目的とした取締役会の諮問機関として、ガバナンス委員会を設置しております。同委員会は、取締役会の経営の監督機能の実効性の評価、課題に対する取締役会への助言、改善提案、報告、執行役員への通知といった活動を行っております。同委員会は透明性及び客観性を確保するため、委員は独立社外取締役で構成されております。 加えて、グループ会社が行う業務執行に関するリスクの監視・牽制機能(モニタリング)、内部監査で実施される評価業務の支援を目的とした社内委員会として、代表取締役社長の諮問機関である業務監理委員会を設置しております。この内部統制組織の拡充強化を通じ、当社連結グループ全体のガバナンス及びコンプライアンスの更なる改善を図ってまいります。当社はこのようなガバナンス委員会及び業務監理委員会の活動を通じ、より一層牽制機能の強化等による業務執行の適切な監督を行うことで経営の透明性と質の向上を図り、コーポレート・ガバナンスの強化に努めてまいります。 (注)サステナビリティレポート (https://www.yamashin-filter.co.jp/ja/sustainability/data.html) (注)統合報告書 (https://www.yamashin-filter.co.jp/ja/ir/library/integratedreport.html)
事業等のリスク4,136字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上の重要なリスクとは考えていない事項についても、投資者の投資判断上あるいは当社グループの事業を理解する上で重要と考えられる事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、以下の記載内容及び将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 特定市場の依存度について 当社グループの事業活動は、2026年3月期において、建機用フィルタ事業向け売上高が約9割を占めており、中長期の事業展開も当該売上高の割合が高く推移するものと計画しております。当社グループは、景気停滞、公共投資低迷などの原因による建設機械メーカー各社の業績が悪化した場合、又は当社グループの強みである作動油フィルタに対する建設機械の構造革新や油圧動力に替わる新たな技術革新などが起きた場合には、建機用フィルタの売上高が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 他社との競合について 当社グループ製品の主要市場である油圧ショベル市場は、中長期的には、新興国での市場の拡大を予測しております。 新興国市場においては、模倣品や廉価品の台頭が予想され、当社グループでは、継続して大手建設機械メーカーを中心に純正部品として建機用フィルタ及び関連部品を安定供給することに努めます。しかしながら、今後、新興国において競合他社の模倣品・廉価品の販売が伸長した場合には、建機用フィルタの売上高が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 為替レートの変動について 当社グループは、生産拠点を日本、フィリピン及びベトナムに擁し、販売拠点を日本、アメリカ、ベルギー、タイ及び中国に擁しております。 当社グループの原材料調達、物流、販売等の営業活動、海外事業等による外貨建資産及び負債は、為替レート変動の影響を受ける恐れがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 公的規制等について 当社グループの事業活動は、各国の政策動向やその国固有の規制等の影響を受けており、今後、当社グループが事業展開するにあたって、新たな関税、通貨規制、税制度等が導入された場合には、これらの対応コストの発生により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 調達・生産・物流について 当社グループの製品原価に占める部品・資材の割合は大きく、その調達は素材市況の変動に影響を受けます。部品・資材価格の高騰は、当社グループの材料費を増加させ、製造原価の増加をもたらします。 また、部品・資材の品薄や調達先の倒産あるいは生産打ち切りにより、当社グループにおいて適時の調達・生産が困難になり、生産効率が低下する可能性があります。当社グループでは、材料費の増加については他の原価低減や販売価格の見直しによって対応し、また適時の調達・生産の問題については関係部門の連携を密にすることによって、これらの影響を最小限に抑えることに努めております。しかしながら、予想を大きく上回る素材価格の高騰や供給の逼迫が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社グループは、生産拠点における部品・資材の輸入調達を行っているとともに、当社及び販売子会社を通じて海外顧客への輸出販売を行っております。そのため、物流を取り巻く外部環境の変化に伴うコンテナ船の需要変動により、輸送リードタイムの長期化、海上輸送費の高騰や、物流コストの高騰が継続した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 生産計画と適正在庫について 当社グループの事業活動は、2026年3月期において、建機用フィルタ事業向け売上高が約9割を占めており、その殆どがOEM(注)製品であります。当社グループの建設機械市場向け製品の販売は、最終顧客に接する販売代理店への直接販売は行わず、建設機械メーカーを経由して販売する方法を採用しており、建設機械メーカーの生産計画及び部品の販売計画が当社の生産計画に影響を及ぼす構造になっております。 当社グループは、建設機械メーカーと定期的に情報交換するなど市場動向、生産計画及び部品の販売計画等の最新情報を入手し、在庫が適正水準を維持できるように常に監視・分析しておりますが、建設機械メーカーからの急な発注数量の変更や納期の調整などにより、在庫を過剰に保有する可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (注) 製造委託者のブランドで製品製造を行うこと。 (7) 製品の品質について 当社グループは、グループ内において品質管理体制を整え、厳格な品質基準に基づく製品の製造をしております。しかしながら、当社グループが顧客に納入した製品について、顧客の要求規格及び仕様等を充足しなかった場合又は不適合が生じた場合には、重大な品質クレームを引き起こす可能性があります。 大規模なクレームの発生や製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストが発生することに加えて、当社グループの評判や当社グループと顧客の関係に重大な影響を与え、それにより販売が縮小し、当社グループの業績及び財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8) 自然災害等について 当社グループは、開発・生産・販売等の拠点を海外に設けグローバルに事業を展開しております。また、生産の拠点については日本、フィリピン及びベトナムに設けており、2026年3月期において、建機用フィルタ事業における生産の約6割(販売価格ベース)をフィリピンに集約しております。これらの拠点において、地震・水害等の自然災害、戦争・テロ又は第三者による当社グループに対する非難・妨害などが発生するリスクがあります。当社グループでは、一定規模の災害等を想定した、リスク対応施策を講じておりますが、こうした自然災害等により、短期間で復旧不可能な莫大な損害を被り、部品・資材の調達、生産活動、製品の販売及びサービス活動に遅延や中断が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 情報管理について 当社グループの事業活動において、顧客情報に接することがあり、また営業上・技術上の機密情報を保有しております。これらの各種情報の取り扱い及び機密保持には細心の注意を払っており、不正なアクセス、改ざん、破壊、漏えい及び紛失などから守るために管理体制を構築するとともに、合理的な技術的対策を実施するなど、適切な安全措置を講じております。 しかしながら、万が一、情報漏えい等の事故が起きた場合には、当社グループの評価・信用に悪影響を与えるなどのリスクがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 知的財産権について 当社グループが開発した独自技術等は、特許権等の取得により、知的財産権の保護を行っております。しかしながら、特定の地域では当社グループの知的財産権が完全に保護されない場合があり、第三者が当社の製品と類似した製品を製造、販売することにより、当社グループが損害を受ける可能性があります。 また、製品開発においては、第三者が保有する権利をチェックすること等によって、第三者の知的財産権を含む権利侵害を行わないように努めております。しかしながら、当社グループが第三者から知的財産権等の帰属や侵害に関する主張や請求を受ける可能性は完全には否定できず、それに伴い当社グループが損害賠償請求や差止請求を受けた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 係争・紛争について 当社グループの事業活動にあたっては、内部統制を強化し、法令遵守、社会道徳遵守を含めたコンプライアンスの強化、各種リスクの低減に努めると共に、必要に応じて弁護士等の外部専門家の助言等を受けております。 しかしながら、事業活動にあたっては、法令などの違反の有無にかかわらず訴訟を提起される可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 なお、本報告書提出日現在において係争・紛争は発生しておりません。 (12) M&A・業務提携について 当社グループは、今後の業容拡大等においてM&A及び業務提携戦略は重要かつ有効であると認識しております。 M&Aや業務提携を行う場合においては、対象会社を慎重に検討し、対象会社の財務内容や契約関係等について詳細なデュー・デリジェンス(Due diligence)(注)を行うことによって、極力リスクを回避するように努める方針としておりますが、事前に買収・提携成立後に偶発債務の判明等、不測の事態が発生する可能性を完全には防止できません。また、のれんが発生する場合はその償却額を超過する収益力が安定的に確保できることを前提としておりますが、買収後の事業環境の変化等により買収当初の事業計画遂行に支障が生じた場合は、当該のれんに係る減損損失等の損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (注)M&Aなどの取引に際して行われる、対象企業の法務・財務・ビジネス・人事・環境などを含めた総合的な資産評価に係る調査活動 (13)感染拡大に関するリスク 当社グループは佐賀県、大阪府及びフィリピン、ベトナムの各生産拠点において厳重な対策を実施した上で、生産活動を含む事業活動を継続し、顧客に対する製品供給体制を維持しておりますが、感染症の感染拡大の影響により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,143字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 1.経営成績 当社グループは、2024年11月に公表した中期経営計画 “Fly to the next stage!”(2025年3月期から2028年3月期)において、①新たな価値創造の取り組み、②資本コストを意識した経営の強化、③ESG経営の推進に取り組んでおります。また、2025年12月に公表した新たなエクイティストーリー「YAMASHIN FILTER VISION 2030」に記載のとおり、YAMASHIN Nano FilterTM の持つ素材の可能性を最大限活かした参入市場の選定と中期的な成長戦略及び利益目標の策定、社内体制の整備に社内一丸で取り組んでおり、新規事業ポートフォリオの確立と企業価値向上を具現化してまいります。 主力事業である建機用フィルタ事業においては、当連結会計年度において、各市場における需要の濃淡はあるものの、全体では新車需要は大幅に増加し、交換需要も堅調に推移したことから増収増益となりました。 また、中東情勢や関税の影響など外部環境は先行き不透明な状況が継続しておりますが、想定されるリスクを検証し、対策を講じており、現時点においては業績に与える影響は極めて軽微であります。 当社グループでは、中期経営計画に掲げた新たな価値創造の取り組みである、北米市場におけるシェア拡大、環境負荷低減に寄与する素材であるナノファイバーを用いた製品の採用拡大が着実に進展しており、建機用フィルタ事業の持続的な成長と資本効率の改善が見込まれます。 エアフィルタ事業においては、基幹システムの入れ替えに伴う生産及び出荷遅延により売上高の低迷が継続したことに加え、システム運用に係る費用の増加により大幅な減収減益となりました。 この基幹システムの入れ替えに伴う混乱については当連結会計年度内に収束し、翌連結会計年度以降はオペレーションの安定化及び供給体制の改善を進めることで、売上高の回復を図ってまいります。 また、ロングライフ、低圧損、高捕集率といった高い付加価値を持つナノファイバー製エアフィルタ(製品名NanoWHELP(ナノウェルプ))の供給の拡大に向けた取り組みとして、直販体制の構築が着実に進展しております。今後当社グループは、国内市場のみならず、欧州市場をはじめとした海外市場の開拓も視野に入れ、エアフィルタ事業の再構築と収益性の改善に取り組んでまいります。 新規事業においては、機能テキスタイル分野として、実績のあるアパレル市場への製品供給が開始されております。また、耐熱性、導電性の特性を活かし、ライフサイエンス分野、産業資材分野への参入を視野に入れ、新規事業の素材開発、販売・マーケティング体制の強化に取り組み、大学や研究機関等との共同研究開発及び量産体制の整備を進めております。また、当連結会計年度において、これら新規事業の立ち上げに伴う先行投資として、設備投資や人材採用に掛かる費用が1億77百万円発生しており、建機用フィルタ事業に含めて開示しております。 今後も当社グループは、総合フィルタメーカーとして「環境」「空気」「健康」をテーマに持続可能な社会・経済活動に貢献する企業として社会的責任を果たしてまいります。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は209億41百万円(前年同期比4.2%増)となり、営業利益は25億92百万円(前年同期比1.4%減)、経常利益は25億35百万円(前年同期比5.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は17億18百万円(前年同期比0.3%減)となり、創業以来過去最高の売上高を更新いたしました。 2.連結業績 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)業績について (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率 外部売上高   20,104   20,941   836   4.2% 営業利益(利益率)   2,630(13.1%)   2,592(12.4%)   △37   △1.4% 経常利益(利益率)   2,669(13.3%)   2,535(12.1%)   △134   △5.0% 親会社株主に帰属する当期純利益(利益率)   1,723(8.6%)   1,718(8.2%)   △4   △0.3% 売上高については、建機用フィルタ事業において6.7%の増収、エアフィルタ事業において12.5%の減収となったことから、全体では4.2%の増収となりました。 営業利益については、エアフィルタ事業において、基幹システムの入れ替えに伴う生産及び出荷遅延やシステム運用に係る費用の増加により大幅な減益となったものの、建機用フィルタ事業において、新車需要の増加により6.2%の増益となり、連結では1.4%の減益となりました。 経常利益については、為替差損の増加等により5.0%の減益となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益については、0.3%の減益となりました。 3.事業セグメント別の売上高と営業利益 (建機用フィルタ事業)(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)業績について (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率 外部売上高   17,489   18,654   1,164   6.7% 営業利益(利益率)   2,554(14.6%)   2,713(14.5%)   158   6.2% 売上高については、新車需要の増加等により6.7%の増収となりました。 営業利益については、増収の影響等により6.2%の増益となりました。 (エアフィルタ事業)(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)業績について (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率 外部売上高   2,615   2,286   △328   △12.5% 営業利益又は営業損失(△) (利益率)   75(2.9%)   △120(△5.3%)   △196   - 売上高については、需要の減少等により、12.5%の減収となりました。 営業利益については、基幹システムの導入に伴う販売管理費の増加により、大幅な減益となりました。 4.財政状態 当連結会計年度末における当社グループの財政状態については、総資産は280億60百万円(前連結会計年度末比5.3%増)となり、負債は52億37百万円(前連結会計年度末比30.2%増)となり、純資産は228億23百万円(前連結会計年度末比0.9%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末より6億83百万円増加し、64億45百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループはフィルタ製品の製造・販売を主たる事業としており、事業品目別に記載しております。 a 生産実績 当連結会計年度における生産実績を示すと、次のとおりであります。なお、生産実績については、品目の共通原材料及び共通部品が含まれるため、品目ごとに金額を記載しておりません。 事業品目の名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 建機用フィルタ事業   12,423,948   113.2 エアフィルタ事業   2,278,600   87.1 合計   14,702,548   108.2 (注) 1.金額は販売価格によっております。 2.産業用フィルタ及びプロセス用フィルタについては建機用フィルタ事業に含めております。 b 受注状況 当連結会計年度の受注状況を事業品目ごとに示すと、次のとおりであります。 事業品目の名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 建機用フィルタ   17,771,173   105.7   4,240,447   115.2 産業用フィルタ   772,492   99.9   243,858   99.8 プロセス用フィルタ   690,245   97.0   151,120   114.6 エアフィルタ   2,328,089   90.2   261,416   118.7 合計   21,562,002   103.3   4,896,843   114.5 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 c 販売実績 当連結会計年度の販売実績を事業品目ごとに示すと、次のとおりであります。 事業品目の名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 建機用フィルタ   17,210,295   107.0 産業用フィルタ   772,946   109.1 プロセス用フィルタ   670,979   95.9 エアフィルタ   2,286,962   87.5 合計   20,941,183   104.2 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) CATERPILLAR INC.   2,249,473   11.2   2,395,714   11.4 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り及び予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 (2) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (3) 経営成績の分析 当連結会計年度において、売上高は209億41百万円(前年同期比4.2%増)となり、営業利益は25億92百万円(前年同期比1.4%減)、経常利益は25億35百万円(前年同期比5.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は17億18百万円(前年同期比0.3%減)となりました。 経営成績に重要な影響を与えた要因は、次のとおりであります。 ① 売上高 当連結会計年度の売上高は、建機用フィルタ事業において6.7%の増収、エアフィルタ事業において12.5%の減収となったことから、全体では4.2%の増収となりました。 ② 販売費及び一般管理費 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、65億96百万円(前年同期比4.7%増)となり、前年同期に比べ2億93百万円増加しました。これは主に新規事業の立ち上げに伴い人件費及び経費が増加したことなどによるものであります。 ③ 営業外損益 当連結会計年度の営業外収益は、55百万円(前年同期比37.4%減)となりました。これは主に前連結会計年度にあった開発の補助金が当連結会計年度にはなかったことにより補助金収入が減少したことによるものであります。 営業外費用は、1億13百万円(前年同期比128.6%増)となりました。これは主に前連結会計年度に比べ為替差損が増加したことによるものであります。 ④ 特別損益 当連結会計年度の特別利益は、6百万円(前年同期比95.4%減)となりました。これは主に前連結会計年度にあった品質保証損失引当金の戻入及び保険金収入の計上がなかったことによるものであります。 特別損失は、24百万円(前年同期比91.5%減)となりました。これは主に前連結会計年度にあった事業構造改革費用の減少によるものであります。 (4) 財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末比11億65百万円増加(前連結会計年度末比8.1%増)し、155億99百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が7億6百万円増加(前連結会計年度末比11.7%増)、商品及び製品が2億61百万円増加(前連結会計年度末比14.0%増)、その他が1億38百万円増加(前連結会計年度末比39.6%増)したことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末比2億53百万円増加(前連結会計年度末比2.1%増)し、124億61百万円となりました。その主な要因は、工具、器具及び備品が1億円増加(前連結会計年度末比26.9%増)、建設仮勘定が1億43百万円増加(前連結会計年度末比18.0%増)、投資その他の資産のその他が2億75百万円増加(前連結会計年度末比90.1%増)した一方で、建物及び構築物が2億16百万円減少(前連結会計年度末比4.3%減)、繰延税金資産が1億30百万円減少(前連結会計年度末比29.3%減)したことによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末比11億86百万円増加(前連結会計年度末比35.0%増)し、45億75百万円となりました。その主な要因は、短期借入金が16億円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が3億19百万円減少したことによるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末比28百万円増加(前連結会計年度末比4.5%増)し、6億62百万円となりました。その主な要因は、退職給付に係る負債が20百万円増加(前連結会計年度末比6.9%増)、資産除去債務が19百万円増加(前連結会計年度末比9.7%増)した一方で、その他が10百万円減少(前連結会計年度末比7.5%減)したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末比2億3百万円増加(前連結会計年度末比0.9%増)し、228億23百万円となりました。その主な要因は、為替換算調整勘定が3億21百万円増加(前連結会計年度末比43.9%増)した一方で、自己株式が74百万円増加(前連結会計年度末比75.2%増)したことによるものであります。 (5) キャッシュ・フローの状況の分析 ① キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末より6億83百万円増加し、64億45百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、24億46百万円(前年同期は得られた資金27億62百万円)となりました。 その主な内訳は、税金等調整前当期純利益25億17百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、7億70百万円(前年同期は使用した資金5億29百万円)となりました。 その主な内訳は、有形固定資産の取得による支出6億48百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、11億46百万円(前年同期は使用した資金12億98百万円)となりました。 その主な内訳は、長期借入金返済による支出3億19百万円、配当金の支払10億53百万円、自己株式の取得による支出12億73百万円、短期借入金の純増額16億円によるものであります。 ② 資金の財源及び資金の流動性 資金需要の主なものは運転資金、設備投資及び株主還元策の実施による資金であります。これらの資金需要に対する資金の調達については、自己資金及び金融機関からの借入金によっております。 (6) 経営戦略の現状と見通し 当社グループの経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (7) 経営者の問題認識と今後の方針 当社グループの経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (8) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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出典

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