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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

パイオラックス

PIOLAX,INC.5988 · Prime · 金属製品

自動車向け工業用ファスナーと精密ばねで世界市場に供給する、日産系の自動車部品メーカー。

概要

パイオラックスは、自動車の内装・外装に用いる工業用ファスナー(結束具)と精密ばねを主力とする金属加工メーカーである。1939年に加藤発條株式会社として創業し、現在は15の子会社(うち海外10社)を擁するグローバル企業に成長。2026年3月期の連結売上高は620億円、従業員数は2,784人。自動車部品に加え、医療機器事業も展開する。

自動車関連事業が売上の9割超を占める

2026年3月期のセグメント別売上高は、自動車関連等が567億円(全体の91.5%)、医療機器が52億円(同8.5%)である。主力製品は樹脂製の工業用ファスナーと金属製の精密ばねで、日産自動車をはじめとする自動車メーカーに供給される。営業利益は自動車関連で23億円、医療機器で2億円と、自動車事業の収益性が低く、全体の営業利益率は2.3%にとどまる。

10カ国に生産拠点を持つグローバル体制

海外生産拠点は米国(ジョージア州)、英国(ランカシャー州)、韓国(仁川広域市)、タイ(ラヨン県)、中国(広東省・湖北省)、インド(アーンドラ・プラデーシュ州)、メキシコ(ヌエボレオン州)、インドネシア(西ジャワ州)の8カ国に広がる。国内では神奈川県、栃木県、静岡県、福岡県に工場を有する。1987年の台湾合弁会社設立を皮切りに、海外展開を加速した。

グループ再編を進める企業構造

連結子会社15社のうち、国内製造子会社は㈱パイオラックス エイチエフエス、㈱ピーエヌエス、㈱パイオラックス九州、㈱ケーアンドケーの4社。販売は㈱ケーエッチケー販売が国内小口顧客を担当する。医療機器は㈱パイオラックス メディカル デバイスが担う。2024年には㈱ピーエムティーを、2025年には㈱パイオラックス ビジネスサービスを吸収合併し、グループの効率化を進めている。

収益力の改善が経営の最優先課題

2026年3月期は売上高620億円(前期比2.1%減)、営業利益14億円(同38.3%減)、親会社株主に帰属する当期純損失0.2億円と収益が悪化した。主要顧客である日系自動車メーカーの減産が直撃した。中期経営計画(2025~2027年度)では「自動車生産台数だけに頼らない経営推進」を掲げ、ADAS関連部品やバスバーへの注力、北米・中国・インドでの非日系メーカー開拓を進めている。

業界の中での役割は自動車部品(ファスナー・ばね)のメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
620億円
営業利益
15億円
営業利益率
2.4%
純利益
0億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車関連主力

自動車の内装・外装に使用される工業用ファスナー(結束具)および精密ばねの製造販売を主力とする。国内外に製造拠点を持ち、日産自動車をはじめとする自動車メーカーとその関連会社に供給。

主要顧客日産自動車株式会社

主な製品・サービス2
工業用ファスナー
自動車の内装・外装の結束具(クリップ・留め具等)。車両組み立て時に配線や内装パネルを固定する部品。
精密ばね
自動車部品に用いられる高精度のばね。エンジン・ブレーキ・シートなど様々な部位に使用。

02医療機器副次

医療用製品の製造販売。子会社の株式会社パイオラックス メディカル デバイスが担当。自動車部品で培った精密加工技術を応用。

製品と技術

自動車内装・外装の工業用ファスナー

工業用ファスナーは自動車の内装パネルや配線を固定する樹脂製クリップ・留め具である。車両組み立ての効率化に貢献し、日産自動車など主要自動車メーカーに採用されている。樹脂と金属の複合成形技術を活かし、軽量化と高強度を両立した製品を提供する。2026年3月期の自動車関連事業売上高567億円の大半をファスナーと精密ばねが占める。

エンジン・ブレーキなどに使われる精密ばね

精密ばねはエンジン、ブレーキ、シートなど車両の様々な部位に使用される高精度の金属ばねである。1939年の創業以来の中核製品であり、長年の加工技術と品質管理で信頼を得ている。近年はEV対応部品として、電動化に伴う新たなばね需要にも対応する。

医療機器事業と精密加工技術の応用

㈱パイオラックス メディカル デバイスが医療機器を製造販売する。自動車部品で培った金属・樹脂の精密加工技術を活かし、低侵襲治療を目的とした製品を開発している。2026年3月期の医療機器売上高は52億円(前期比2.0%増)と堅調だが、営業利益は2.7億円と規模は小さい。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

金属部品大手、海外比率高め

パイオラックスは金属製品業界で売上高634億円と、同業の日本調理機やテクニスコと比較して規模が大きい。自動車向けワイヤーコネクターや産業用ばねなど、高機能部品を得意とする。営業利益率は3.79%と業界平均並みだが、海外売上比率が高く、内需依存度が低い点が強み。ただし、稲葉製作所のような国内需要中心の企業とは対照的で、為替変動リスクや海外景気の影響を受けやすい。

強み

  • 売上高634億円と同業他社を大きく上回り、スケールメリットを活かした調達や生産が可能。
  • 自動車や産業機械向けの精密ばね・コネクターで高い技術力を有し、差別化を実現。
  • 海外売上比率が高く、国内景気の影響を軽減。グローバル需要を取り込む。
  • 自動車業界の堅調な需要を背景に安定収益を得られるが、EVシフトへの対応課題。

課題

  • 営業利益率3.79%と高くない。コスト競争力強化や高付加価値化で収益性向上が課題。
  • 海外売上高比率が高いため、急激な円高が収益を圧迫するリスクがある。
  • 自動車部品需要の変化に対応するため、電動化向け製品開発が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がパイオラックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12734サーラコーポレーション800億円10.5倍
24246ダイキョーニシカワ799億円8.9倍
37231トピー工業742億円6.6倍
47715長野計器729億円13.5倍
57593VTホールディングス658億円12.9倍
65988パイオラックス626億円
77245大同メタル工業554億円12.4倍
85821平河ヒューテック538億円28.8倍
95121藤倉コンポジット538億円12.8倍
105976高周波熱錬492億円37.8倍
116785鈴木431億円11.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

加藤発條株式会社としてばね専業で創業した1939年

1939年9月、加藤発條株式会社として設立。当初は自動車や電気通信向けの精密金属ばねの生産を手掛けた。創業以来、金属加工技術を蓄積し、後に樹脂成形へと事業領域を拡大する基盤を築いた。

工場新設と海外進出で規模を拡大した1970~80年代

1970年に栃木県に真岡工場を新設し、生産能力を増強。1987年には台湾の三龍産業と合弁で三加産業股份有限公司を設立し、初の海外拠点を構えた。1988年には米国ジョージア州にパイオラックス コーポレーションを設立し、北米市場へ参入した。

社名変更・上場・医療機器参入の1990年代

1994年に商号を加藤発条株式会社に変更し、1995年には日本証券業協会に店頭登録。同年10月、商号を現在の株式会社パイオラックスに変更した。1998年に東京証券取引所市場第二部に上昇、1999年には医療機器子会社㈱パイオラックス メディカル デバイスを設立し、新事業に乗り出した。

品質認証取得と中国・東南アジア進出の2000年代

2001年に自動車産業向け品質システム「QS9000」、2003年に「ISO9001:2000」、2005年に「ISO14001:2004」、2006年に「ISO/TS16949:2002」を取得。2000年にタイ、2003年に中国広東省に進出。2004年には東京証券取引所市場第一部銘柄に指定され、資本市場での認知度を高めた。

インド・メキシコ・インドネシアに展開した2010年代

2009年にインド、2010年にメキシコ、2012年にインドネシアへ相次いで進出。2012年には中国湖北省に武漢百楽仕汽車精密配件有限公司を設立。2015年には医療機器子会社が横浜市に専用工場を建設し、医療事業を本格化した。2017年にはフランスのA.RAYMOND社と協力契約を締結した。

プライム市場移行とグループ再編の2020年代

2022年に東京証券取引所プライム市場へ移行。2024年には金型子会社㈱ピーエムティーを吸収合併。2025年には㈱パイオラックス ビジネスサービスを㈱ケーエッチケー販売に吸収分割し、当社へ吸収合併。同年本社を横浜市保土ケ谷区に再移転した。収益構造改革を掲げ、グループのスリム化を進めている。

年表45件を開く

1930年代

  • 1939年9月創業加藤発條株式会社として設立

1970年代

  • 1970年10月栃木県に真岡工場を新設

1980年代

  • 1987年7月台湾に三龍産業股份有限公司との合弁で三加産業股份有限公司を設立
  • 1988年8月創業米国ジョージア州にパイオラックス コーポレーションを設立

1990年代

  • 1990年1月販売子会社㈱ケーエッチケー販売を設立
  • 1992年10月型研精工㈱との合弁で、プラスチック成形品の開発、製造、販売目的の㈱ケーアンドケーを設立
  • 1993年10月神奈川県足柄上郡に、立体自動倉庫を備えた湘南センターを新設
  • 1994年6月商号変更商号を加藤発条株式会社に変更
  • 1994年10月創業英国にケーエッチケー オブ ユーケー リミテッド(現 パイオラックス リミテッド)を設立
  • 1995年4月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1995年10月商号変更商号を株式会社パイオラックスに変更
  • 1996年6月韓国に当社と韓国三營貿易株式会社との合弁でパイオラックス株式会社を設立
  • 1998年4月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1998年10月静岡県に富士工場を新設
  • 1998年12月福岡県に西日本センターを新設
  • 1999年4月医療機器の製造販売子会社㈱パイオラックス メディカル デバイスを設立
  • 1999年10月金型の製造販売子会社㈱ピーエムティーを設立

2000年代

  • 2000年8月創業タイにパイオラックス(タイランド)リミテッドを設立
  • 2001年3月㈱佐賀鉄工所と資本関係を含む包括的業務提携を締結
  • 2001年8月米国BIG3が制定する自動車産業向け品質システム規格「QS9000」認証取得
  • 2001年12月製造販売子会社㈱ピーエスティーを設立
  • 2002年5月商号変更製造販売子会社㈱エスティーケーより㈱パイオラックス エイチエフエスに社名変更
  • 2002年10月業務委託子会社㈱パイオラックス ビジネスサービスを設立
  • 2003年7月品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001:2000」の認証取得
  • 2003年8月創業中国広東省に三龍産業股份有限公司及び三加産業股份有限公司との共同出資で東莞百楽仕汽車精密配件有限公司を設立
  • 2004年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 2005年4月環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001:2004」の認証取得
  • 2005年8月製造販売子会社㈱ピーエヌエスを設立
  • 2006年8月自動車産業の品質マネジメントシステム国際規格「ISO/TS16949:2002」の認証取得
  • 2007年10月製造販売子会社㈱パイオラックス九州を設立
  • 2009年4月三龍産業股份有限公司との合弁契約を解消
  • 2009年12月創業インドにパイオラックス インディア プライベート リミテッドを設立

2010年代

  • 2010年7月創業メキシコにパイオラックス メキシカーナを設立
  • 2012年7月創業インドネシアにピーティー パイオラックス インドネシアを設立
  • 2012年8月創業中国湖北省に東莞百楽仕汽車精密配件有限公司との共同出資で武漢百楽仕汽車精密配件有限公司を設立
  • 2015年2月㈱パイオラックス メディカル デバイスが横浜市戸塚区に医療機器製造専用仕様の新工場を建設
  • 2016年10月M&A㈱ピーエスティーを吸収合併
  • 2017年10月(仏)A.RAYMOND社と協力契約を締結
  • 2018年7月自動車産業の品質マネジメント国際規格「IATF16949:2016」の認証取得
  • 2019年1月創業中国上海市に上海百奥来仕貿易有限公司(現 百奥来仕(中国)投資有限公司)を設立

2020年代

  • 2022年4月本社を横浜市保土ケ谷区から横浜市西区へ移転
  • 2022年4月東京証券取引所市場第一部から東京証券取引所プライム市場へ移行
  • 2024年4月M&A㈱ピーエムティーを吸収合併
  • 2025年10月M&A㈱パイオラックス ビジネスサービスを㈱ケーエッチケー販売へ吸収分割し、当社へ吸収合併
  • 2025年10月本社を横浜市西区から横浜市保土ケ谷区へ移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • CO2排出量削減率(2019年比)2030年まで46%削減
  • 自己株式取得額(3年累計)2027年3月期まで300億円
  • 1株当たり年間配当金2027年3月期まで92円以上
  • 連結配当性向2027年3月期まで100%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    高付加価値品の創出と新領域開拓

    金属・樹脂の複合成形技術を活かし、ADAS関連部品やバスバー等の注力商品に加え、既存技術を応用した新商品をスピーディに開発・提供し、シェア拡大を目指す。

  2. 02

    北米・中国・インドでの拡販と体制強化

    3重点地域で日系に加え海外自動車メーカーへの拡販を推進。北米ではBig3向け体制強化と関税対応、中国では中華系メーカー向けに現地完結体制と原価低減、インドでは第2工場建設による生産能力増強を進める。

  3. 03

    全社的な生産性向上による収益構造改革

    製造現場と間接部門を含む全社で業務プロセス見直し・標準化・部門連携・適正リソース配分を進め、売上拡大と収益改善の両輪で持続的成長の基盤を整備する。

  4. 04

    サステナビリティ推進と人財活用

    「PIOLAX ESG Vision 2030」に基づき、環境(CO2削減)、社会(多様な人財が活躍できる職場)、ガバナンス(取締役会実効性向上)の取り組みを推進する。

  5. 05

    資本政策の見直しによる資本効率改善

    3ヵ年で自己株式取得300億円、年間配当金92円以上・連結配当性向100%の維持、㈱佐賀鉄工所との業務提携変更を実施し、資本効率と企業価値向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,784人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は619万円で、9期前と比べて+0.1%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は16.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,077
2018年3月3,224
2019年3月61840.815.93,226
2020年3月60840.815.73,149
2021年3月54840.915.62,952
2022年3月58940.915.92,852
2023年3月58840.916.12,824
2024年3月60941.116.32,883
2025年3月62841.715.82,89583
2026年3月61942.016.22,78454

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 6 / 海外 10、うち連結子会社 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
真岡工場 — 栃木県真岡市114億円
自動車関連等
本社・工場 — 米国 ジョージア 州 キャントン3,478百万円
自動車関連等
本社 — 横浜市保土ケ谷区2,895百万円
自動車関連等
富士工場 — 静岡県富士市2,752百万円
自動車関連等
湘南センター — 神奈川県足柄上郡2,065百万円
自動車関連等
本社・工場 — 中国広東省東莞市1,909百万円
自動車関連等
本社・工場 — タイ 国 ラヨン 県1,806百万円
自動車関連等
本社・工場 — 韓国仁川広域市1,761百万円
自動車関連等
本社・工場 — 中国湖北省武漢市1,251百万円
自動車関連等
横浜事業所(横浜市戸塚区)注11,059百万円
医療機器
ほか13件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱パイオラックス エイチエフエス
    群馬県 安中市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ケーエッチケー販売
    横浜市 保土ケ谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    パイオラックス コーポレーション 注2 注4
    米国 ジョージア州 キャントン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    パイオラックス リミテッド 注2
    英国 ランカシャー州 アルサム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    パイオラックス 株式会社 注2
    韓国仁川広域市 · 連結子会社
    議決権67.9%
  • 国内
    ㈱パイオラックス メディカル デバイス 注2
    横浜市 戸塚区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    パイオラックス(タイランド)リミテッド 注2
    タイ国 ラヨン県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    東莞百楽仕汽車精密配件 有限公司 注2
    中国広東省 東莞市 · 連結子会社
    議決権96.0%
  • 国内
    ㈱ピーエヌエス
    栃木県 那須塩原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱パイオラックス九州
    福岡県 飯塚市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    パイオラックス インディア プライベート リミテッド 注2
    インド国 アーンドラ・プラデーシュ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    パイオラックス メキシカーナ 注2
    メキシコ国 ヌエボレオン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • ピーティー パイオラックス インドネシア 注2インドネシア 共和国 西ジャワ州100%
  • 武漢百楽仕汽車精密配件 有限公司 注2中国湖北省 武漢市100%
  • 百奥来仕(中国)投資 有限公司 注2 注4中国上海市100%
  • ㈱ケーアンドケー大分県 東国東郡武蔵町34%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は620億円営業利益15億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.2%、利益が-37.5%。

売上高
-2.2%
620億円
営業利益
-37.5%
15億円
純利益
-100.0%
0億円
営業利益率
2.4%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高630億円620億円
営業利益15億円15億円
純利益7億円0億円
1株あたり配当¥92¥92

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は158億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+4.6%、営業利益は−66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1485
2024年1Q15196.010
2024年2Q159106.310
2024年3Q1721810.519
2024年4Q1641
2025年2Q319134.112
2025年4Q315113.56
2026年2Q30182.74
2026年4Q31972.2−4
2027年1Q15831.91

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は485億円から620億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は2.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4855838
2014年3月5478457
㈱パイオラックス メディカル デバイスが横浜市戸塚区に医療機器製造専用仕様の新工場を建設
2015年3月5959263
㈱ピーエスティーを吸収合併
2016年3月64310170
2017年3月64311480
2018年3月67911081
中国上海市に上海百奥来仕貿易有限公司(現 百奥来仕(中国)投資有限公司)を設立
2019年3月68310374
2020年3月6257452
2021年3月5025440
2022年3月5515842
2023年3月5844934
㈱ピーエムティーを吸収合併
2024年3月6465740
㈱パイオラックス ビジネスサービスを㈱ケーエッチケー販売へ吸収分割し、当社へ吸収合併
2025年3月63424343.818
2026年3月62015152.40

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高620億円のうち、営業利益として残るのは15億円2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.9%483億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.8%123億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.4%15億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.8pt
2.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.2pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.9pt
-0.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが30億円、投資CFが−76億円で、差し引きのフリーCFは−46億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は228億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月72−41−331150
2014年3月80−70−310158
2015年3月77−50−2527164
2016年3月107−37−1270217
2017年3月105−60−1545242
2018年3月99−59−1840264
2019年3月109−74−1935276
2020年3月86−62−3724262
2021年3月73−26347312
2022年3月64−39−4725299
2023年3月61−50−2411291
2024年3月84−86−47−2248
2025年3月8133−65114302
2026年3月30−76−31−46228

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,014億円。このうち返さなくてよい自己資本が661億円で、自己資本比率は64.0%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月6415439884.0
2014年3月75962713281.3
2015年3月82869912982.9
2016年3月86573912684.0
2017年3月92779413384.4
2018年3月99187211986.5
2019年3月1,02290511787.3
2020年3月1,01891510388.6
2021年3月1,06193712487.1
2022年3月1,09798311488.3
2023年3月1,1551,04311288.9
2024年3月1,2141,07913587.5
2025年3月1,05591813785.8
2026年3月1,01466135364.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
262億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
746億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
67億円
在庫として抱えている分
負債合計
353億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り87社中2位あたり、逆に低いのはROE87社中80位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-0.0%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.4%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.0%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.2%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.4%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,690で、1年前と比べて-3.8%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥1,690-2.0%1ヶ月-0.5%1年-3.8%時価総額626億円
過去52週の値幅
安値¥1,505高値¥1,885

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)61.6倍
PBR0.63倍
配当利回り5.44%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+5.15%と上昇基調。8月10日に1736円で、25日線1687円を+2.9%上回る。52週高値1885円には-7.9%の位置。出来高は直近5日で平均約8万株と、7月中旬の7万株から増加傾向。RSIは57.95とやや強気圏。200日線1644円を+5.6%上回り、週足では75日線1607円を+8.0%上抜け、中期トレンドは明確な上昇。ただ1年ではほぼ横ばい(+0.03%)で、上値には高値圏からの戻り売りが予想される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PBR 0.65 倍は同業界平均 1.14 倍を大きく下回り、割安感が強い。予想 PER 63.2 倍と収益力は低いが、ROE はほぼゼロで資産効率が悪い。配当利回り 5.3% と高水準で、配当性向 87% と還元意欲は高い。業界平均配当利回り 2.97% を大幅に上回るが、収益悪化で利益が減少しており、配当維持が懸念される。

指標この会社業種平均
PER (予想)61.6倍
PBR0.63倍1.13倍
ROE-0.0%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、内燃機関需要の減少と電動車への移行にどう対応するか。強気派は、同社の高い技術力とシェアがあれば、電動車向け部品の開発で新たな成長が可能とみる。また、医療機器など新分野への展開も評価する。一方、弱気派は、電動車化の進展で既存製品の需要が減少し、新規事業の収益化まで時間がかかると懸念する。利益率の改善が続いているが、その持続性が焦点。

プラスに働く材料7
  • 高い市場シェア

    自動車向けクランプで世界トップクラス、需要の基盤が強固

  • 新分野への進出

    電動車向け部品や医療機器など成長分野に積極投資

  • 利益率の改善

    2024年3月期の営業利益率は3.79%と改善傾向

  • 配当利回り5.3%と高水準、下値が堅い継続影響

    配当利回り5.3%は高水準。減配がなければ投資価値が高い

  • PBR0.65倍と解散価値以下、割安不定影響

    PBR0.65倍、時価総額643億円。純資産に比べ株価が低い

  • 予想PER63.2倍、来期の収益回復を期待2027年Q1影響

    フォワードPER63.2倍。業績悪化の底入れで利益回復が見込まれる

  • 株価が1年でほぼ横ばい、底堅さ継続影響

    1年リターン+0.03%。下落がなく、売り圧力は限定的

マイナスに働く材料7
  • 需要減のリスク

    内燃機関向け需要が長期的に減少する見込み

  • 成長事業の不透明

    医療機器など新規事業の収益化には時間と費用がかかる

  • 利益率の悪化

    2025年3月期は2.42%と減益、業績の不安定さが見える

  • 純利益が40→18→0億円と急激に減少決算発表後影響

    純利益は3期で40億円から0億円に。最終赤字転落が目前

  • 売上高が3期連続で減収、需要減が続く通年影響

    売上高は646→634→620億円と毎年減少。市場縮小の傾向

  • 営業利益が24→15億円と4割減2026年Q4影響

    営業利益は24億→15億円と▲37%。営業利益率も2.42%へ低下

  • ROEがマイナス、株主資本を毀損継続影響

    ROE▲0.03%、PBR0.65倍。資本効率の悪化で低位修正が進まない

次の決算で確かめる点
電動車関連売上
新規事業の成長度合いを測る重要な指標
営業利益率
収益性の改善が持続するか確認するため
受注残高
将来の売上高を占う先行指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり92で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは5.44%。

年間配当
¥92
1株あたり
配当利回り
5.44%
いまの株価に対して
配当性向
87.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3325.8
2018年3月4535.039.5
2019年3月450.044.7
2020年3月450.063.1
2021年3月35−22.238.6
2022年3月4528.668.5
2023年3月100122.2144.4
2024年3月12828.0155.1
2025年3月92−28.133.9
2026年3月920.087.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥92

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ16,664人。区分でいちばん多いのは個人・その他62.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.3%を占め、残る69.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他25.825.131.830.930.262.3
自己株式7.87.27.26.97.234.1
事業法人21.522.421.922.034.419.2
金融機関20.922.622.524.419.811.1
外国法人30.529.221.821.112.66.7
証券会社1.20.71.91.63.00.6
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社佐賀鉄工所13.07
02日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)6.08
03加藤 一彦2.97
04パイオラックス取引先持株会2.19
05合同会社はつき1.78
06株式会社みずほ銀行1.62
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.36
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.32
09THE BANK OF NEW YORK, TREATY JASDEC ACCOUNT (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.08
10東京中小企業投資育成株式会社0.83

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    1.62%
  • 2026-04-22
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    1.62%
  • 2026-04-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    1.62%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−100%、1株純資産は14期で−38%。直近期のROEは-0.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月3024,3277.38.320.8
2014年3月4604,9559.98.216.0
2015年3月5115,7479.79.620.4
2016年3月1962,0309.99.524.5
2017年3月2232,18310.611.425.8
2018年3月2272,3949.912.339.5
2019年3月2072,4898.510.344.7
2020年3月1472,5815.810.363.1
2021年3月1132,6474.314.338.6
2022年3月1222,8464.512.868.5
2023年3月993,0163.419.5144.4
2024年3月1183,1223.823.0155.1
2025年3月532,6431.845.333.9
2026年3月−12,673−0.087.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額220百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山田聡代表取締役社長613,000
島津幸彦取締役会長6874,000
梶雅昭常務取締役636,000
増田茂常務取締役6327,000
落合宏行取締役69
赤羽真紀子取締役56
石川元一取締役(監査等委員)631,000
小宮山榮取締役(監査等委員)60
廣渡鉄取締役(監査等委員)67
佐藤佳奈子54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4118132515739
社外取締役4404010
取締役(社内)1232323

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,069字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社15社(うち国外10社)、関連会社1社で構成され、自動車関連製品の製造販売を主な内容とし、これに関連するサービス事業活動を展開しております。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 (自動車関連等) 自動車関連等の主な製品は、工業用ファスナー(車の内装及び外装の結束具)及び精密ばねであり、当社が製造販売するほか、国内においては㈱パイオラックス エイチエフエス、㈱ピーエヌエス、㈱パイオラックス九州、㈱ケーアンドケーが製造を担当し、主に当社経由で日産自動車㈱、他の自動車会社及び関連会社、その他に販売しております。また、㈱ケーエッチケー販売は、当社より製品を仕入れ、国内の小口の得意先に対する販売を担当しております。海外においては、パイオラックス コーポレーションが米国ジョージア州で自動車部品を製造し、販売しております。英国ではパイオラックス リミテッドが英国ランカシャー州で自動車部品を製造し、販売しております。韓国ではパイオラックス株式会社が韓国仁川広域市で自動車部品を製造し、販売しております。タイ国ではパイオラックス(タイランド)リミテッドがタイ国ラヨン県で自動車部品を製造し、販売しております。中国では東莞百楽仕汽車精密配件有限公司が中国広東省で自動車部品を製造しており、武漢百楽仕汽車精密配件有限公司が中国湖北省で自動車部品を製造しており、百奥来仕(中国)投資有限公司が中国上海市で中国における販売拠点として活動しております。インド国ではパイオラックス インディア プライベート リミテッドがインド国アーンドラ・プラデーシュ州で自動車部品を製造し、販売しております。メキシコ国ではパイオラックス メキシカーナがメキシコ国ヌエボレオン州で自動車部品を製造しております。インドネシア共和国ではピーティー パイオラックス インドネシアがインドネシア共和国西ジャワ州で自動車部品を製造し、販売しております。なお、2025年10月1日付で㈱パイオラックス ビジネスサービスを㈱ケーエッチケー販売へ吸収分割し、当社へ吸収合併しております。 (医療機器) ㈱パイオラックス メディカル デバイスが医療に関する製品を製造し、販売しております。 以上の企業集団等の状況について事業系統図を示すと次のとおりであります。 注1.2025年10月1日付で㈱パイオラックス ビジネスサービスを㈱ケーエッチケー販売へ吸収分割し、当社へ吸収合併しております。
経営方針・対処すべき課題2,780字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 企業理念 当社グループは1933年に「加藤発條製作所」として創業し、自動車や電気通信向けの精密金属ばねの生産からスタートしました。1969年には樹脂製の自動車用ファスナー類の開発・製造に事業拡大、1990年代には医療機器分野に進出する等、金属と樹脂の両方に精通した独自の製品開発と製造技術を強みに、新たな製品開発と販路拡大により成長を続け、広く産業や社会に貢献してまいりました。 当社グループがこの先も持続的に成長・発展していくため、創業90周年を機に新しい企業理念「パイオラックス ウェイ」を策定しました。これまで金属や樹脂をはじめ、あらゆる素材の「弾性(Elasticity)」を追求した製品の開発・販売を行ってきましたが、それに加えて人や社会、サステナビリティなどさまざまな可能性を追求し、新しい価値を創造することで、すべてのステークホルダーの期待に応えるとともに飛躍を目指してまいります。当社が長年培ってきたコアコンピテンスである技術の力で、人・モノ・社会をつなぎ、より豊かで安全快適な未来を実現することを経営の基本方針としております。 <パイオラックスグループ企業理念「パイオラックス ウェイ」> [パーパス]人と社会を技術でつなぎ、心弾む未来を実現する [ビジョン]新しい価値の創造 -弾性を創造するパイオニアからその先へ- [バリュー]1.パイオニアを志し、挑戦と変化を続ける 2.最良を目指し、熱意と信頼を以て協調する 3.創造性を尊び、自由にしなやかに発想する <社是> 至誠・協力・奉仕 (2) 経営環境 世界経済はインフレ基調、地政学リスクの高まり、各国における金融政策・通商政策の動向等を背景に不確実性が増しております。特に、中東情勢の緊迫化に伴う原油・エネルギー価格の高騰や、米国の追加関税の動きなど、当社グループの事業活動に影響を及ぼし得る外部要因が複合的に存在しており、引き続き注視が必要な状況にあります。 このような環境下、当社の主要な取引先である自動車業界においては、市場環境及び技術動向の変化により自動車メーカー各社がEV戦略を見直す動きが顕著になってきており、サプライヤーに求められる要件も変化が見られるものの、依然として高い技術力や品質、コスト競争力が求められる状況にあります。 (3) 経営方針 当社グループは、中期経営計画(2025~2027年度)に基づき、足元の厳しい事業環境を踏まえ、「自動車生 産台数だけに頼らない経営推進」という方針を掲げ、需要変動下でも安定的に収益を確保できる組織構造への転換を最優先課題として位置付け、取り組みを進めております。 (4)対処すべき課題 1.事業戦略 ①商品戦略 当社の強みである金属・樹脂の高度な複合成形技術を活かし、市場ニーズを的確に捉えた高付加価値品を創出します。注力商品のADAS(先進運転支援システム)関連部品やバスバーに加えて、既存の商品及び技術特性を活かし、より幅広い領域に目線を広げ、新たな商品をスピーディに開発、提供していくことで、お客様の信頼感を高め、シェア拡大を目指していきます。 ②地域・顧客戦略 北米、中国、インドの3つを重点地域とし、日系に加えて海外自動車メーカーへの拡販を念頭に、それぞれの市場や環境に即した施策を実施することで収益拡大を目指します。 北米では、米国Big3への拡販体制を強化するとともに、米国の追加関税政策等の動向を見極めながら、生産再配置の検討を進めていきます。 中国では、中華系メーカーへの一層の拡販に注力します。設計開発から生産、販売に至るまでを現地で完結できる体制整備を進め、現地のスピードに追従するとともに、現地材採用等による原価低減と高付加価値品による差別化により、競争力を高めていきます。 インドは将来的な高い成長が期待される重要な地域です。当社は、市場の拡大を取り込むため、同地域への投資を積極的に進めていきます。現在プネ地区に第2工場建設を進めており、生産能力の増強による更なる事業規模の拡大を目指していきます。 ③収益構造改革 中期経営計画の3ヶ年において「収益構造改革」による売上の伸長と収益構造の改善を両輪で推し進め、持続的な成長に向けた事業基盤の整備にスピード感をもって取り組みます。主要な方策として、製造現場に留まらず間接部門を含めた全社的な生産性向上を目指します。開発・生産準備・量産に至る一連の業務プロセスの見直しと標準化、部門横断での連携強化、適正なリソース配分により収益力改善を進めます。 2.医療機器事業の展開 当社グループでは、自動車部品の開発で培った金属加工技術を活かして、医療機器事業を展開しております。パイオラックス メディカル デバイスでは患者の体に対する負担の少ない低侵襲治療を目指しており、国内外の市場ニーズを捉えた商品の開発・製造・販売を通じて事業拡大を図っております。 3.サステナビリティに関する取組 当社グループは、「人と社会を技術でつなぎ、心弾む未来を実現する」というパーパスに基づき、心弾む未来の実現に向けて全てのステークホルダーと協力することで、持続可能な社会に貢献していきます。 当社グループでは、「PIOLAX ESG Vision 2030」のもと、サステナビリティにおける重点方策を定めて活動しています。「環境」では、2050年カーボンニュートラルの達成に向け、2030年にCO₂排出量46%削減(2019年比)を目標にロードマップに基づく施策を着実に実行しています。「社会」は、当社では、社員は会社の重要な経営資源であり、大切な財産であると考え、「人材」ではなく「人財」と表現しています。多様な人財が安心して活躍できる職場づくりを推進します。「ガバナンス」は、取締役会の実効性向上等を通じた経営のモニタリング機能強化によりステークホルダーの信頼向上に努めていきます。 4.資本政策の見直し 当社グループでは、資本効率を改善し、企業価値を向上させるために2024年11月に資本政策を大幅に見直しました。2025年3月期~2027年3月期の3ヵ年における主な取り組みは以下の3件です。 1.3年間累計で自己株式取得300億円 2.3年間の1株当たり年間配当金92円以上、連結配当性向100%の継続 3.㈱佐賀鉄工所との業務提携基本契約変更 今後も資本効率を意識した経営を実践してまいります。
事業等のリスク4,294字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも事業展開上のリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 当社は、これらのリスクの存在を認識した上で、その回避及び顕在化した場合の対応に努める所存であります。 なお、本項において将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において、当社グループ及び当社経営者が判断したものであります。 (1) 自動車産業の動向 当社グループの売上高は90%超が自動車産業向けで、特に日系自動車メーカーの生産・販売動向に大きく影響を受ける可能性があります。近年は電動化の加速と新興EVメーカーの台頭(中国等)、アジアでのEV普及、米国の関税・法規制等政策変更に伴う需要変動、各国における複数パワートレイン併存等、事業環境の構造変化が進展しています。併せて、原材料・物流・エネルギー等のコスト上昇が継続しており、当社の調達・収益性に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、電動化・自動運転・カーボンニュートラル等が進展する中で、特に電動化による従来の燃料系・駆動系部品の中長期的な需要減少リスクを認識しております。これに対応するため、EV・HEV対応等成長領域への対応を強化してまいります。開発体制を再編し、各事業部に属していた開発部門を「商品開発本部」に統合し、全社横断で高付加価値商品の開発、ラインアップ拡充、市場投入を加速するとともに、生産技術の高度化や開発プロセスの最適化、デジタル活用により、開発スピードとコスト競争力の向上を図っております。 (2) 特定取引先への依存 当社グループは、日産自動車株式会社、そのグループ会社及びサプライヤーへの販売比率が相対的に高く、同グループの生産・販売計画、調達方針、価格・品質・納期要請等の変動が当社業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは依存リスクの低減に向け、2025年4月に商品群別の事業部制を廃止し機能別組織へ改編しました。横断的な連携の下で戦略立案・意思決定の迅速化、日系以外の海外自動車メーカーへの拡販、開発初期からの参画や高付加価値化、需要変動に応じた柔軟な生産体制の整備を進めております。これらにより影響の低減を図っておりますが、外部環境や取引先方針の変化により、当社業績及び財政状態に影響が生じる可能性を完全に排除するものではありません。 (3) 品質関連 当社グループは、国際的な品質マネジメントの枠組みに基づき製品の品質確保に取り組んでおりますが、設計・製造・物流・使用環境等の要因により不具合が発生する可能性を完全には排除できません。不具合が発生し、当社製品が販売先である自動車メーカーのリコール等に関連する場合には、回収・代替・選別・是正措置費用、取引先への補償、ライン停止等に伴う費用や信用毀損が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、品質保証体制の強化を目的に、2026年6月に品質保証本部(品質保証部、品質監理室)を再編します。品質監理機能を業務監査部に統合し、品質保証本部を廃止します。今後も、品質マネジメントシステムに沿った保証体制を強化することで、品質をさらに向上させてまいります。 (4) 海外事業に潜在するリスク 当社グループは北米・欧州・アジアで事業を展開しており、各国・地域における法令・規制の変更(関税・輸出管理・制裁等)、政治・経済情勢の変動、税制・移転価格等の取扱い、社会不安・治安悪化・感染症、貿易摩擦や物流制約等により、事業活動の停滞、追加コストの発生、レピュテーションへの影響が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、これらのリスク低減に向け、現地子会社のガバナンス、コンプライアンス体制の強化、サプライチェーンの強化、現地調達の拡大等を進めております。 (5) 知的財産保護 当社グループは、特許・意匠・商標の出願及び維持、営業秘密の管理、契約に基づく取り決め等により、自社の技術及びブランドを保護する取り組みを行っています。しかしながら、第三者による不正利用や分析・類似技術の独自開発、当社権利の無効・非侵害の主張、国・地域ごとの権利行使の制約等により、侵害の申し立てや係争の発生、設計変更・供給停止・ライセンス費用の発生等が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、出願前の先行技術調査や権利の有効性確認、アクセス権限管理・情報分類・NDA運用等による営業秘密の管理、共同開発時における成果物の帰属及びライセンス条件の明確化、侵害の監視、警告・交渉及び必要に応じた権利行使、クロスライセンスの活用、従業員教育の継続的実施に取り組んでいます。 (6) 原材料の価格高騰・調達難 当社グループは、主要原材料及び一部部品を外部から調達しており、国際市況の変動、需給逼迫、サプライヤーの操業停止・事故、物流の混乱や通商・制裁等の政策変更、ならびに地政学リスクにより、価格の上昇や調達遅延・不足が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、これらの影響低減に向け、現地調達の拡大、調達先との安定的な取引関係維持等に努めています。 (7) 物流の混乱と物流費高騰 当社グループは、地政学的緊張や異常気象等に伴う輸送の混乱及び燃料費の上昇等により、調達・生産・販売に遅延や追加費用が発生し、海外で事業展開している当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 物流費高騰への対策として、当社グループは物流合理化をさらに強化してまいります。 (8) 環境規制 自動車部品業界は、広範囲な環境その他の法的規制の適用を受けております。燃費、安全性及び生産工場からの汚染物質レベル等規制が広範囲にわたっております。その規制の変更等により、規制を遵守するための費用が発生する可能性があることから、常に情報収集及び法規対応に取り組んでおります。 (9) 人財の確保 当社グループの持続的成長には、有能な人財の採用・育成・定着が不可欠であり、労働市場における人財獲得競争の激化、少子高齢化による労働力人口の構造変化、働き方・価値観の多様化、ならびに先端技術へのスキル移行の加速により、必要な人財を適時に確保できない、あるいは育成が遅延する場合には、研究開発・生産性・品質・事業推進に影響が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「パイオラックスグループ人財基本方針」の下、重点人財の計画的採用、ダイバーシティの推進、働きやすい職場環境づくりを進めております。 (10) 自然災害、感染症等 当社グループは、国内外での地震・台風・洪水・土砂災害等の自然災害や、感染症の拡大等により、原材料調達・生産・物流・販売活動に支障が生じ、操業停止・納期遅延・追加費用の発生のリスクがあります。また、従業員の就業制約やサプライヤー拠点の停止等を通じて、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、事業継続計画(BCP)の整備に取り組み、従業員の安全確保・衛生管理、危機管理体制の適切な見直し等を進め、発生防止と発生時の影響低減に取り組んでおります。 (11) 情報セキュリティ関連 当社グループは、情報システムに様々なセキュリティ対策を講じておりますが、外部からのサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等により、情報システム等に障害が生じた場合や、企業情報及び個人情報等が社外に流出した場合は、事業活動の停滞や社会的信用の低下等により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは年々多様化、巧妙化するサイバーセキュリティ上の脅威への対策として、情報システム部門が中心となり、情報セキュリティレベル向上の取組を進めております。サイバーセキュリティの脅威に対する技術的な対策に加え、定期的な教育・訓練を通じ、従業員の情報セキュリティに対する意識レベルの向上に努めております。 (12) 為替レートの変動 当社グループは海外売上・調達を有しており、為替変動により、当社グループの業績及び財政状態に影響を受ける可能性があります。 当社は、将来における為替相場の変動に伴うリスクの軽減を図るため、為替予約等のヘッジ等の対策を通じ、影響の低減を図っております。しかしながら、急激な相場変動や各国制度変更等により、当社グループの業績及び財政状態に影響が生じる可能性を完全に排除するものではありません。 (13) 気候変動等による影響 気候変動が事業に与える影響について、シナリオ分析を通じてリスクと機会を特定し、対策を実施しておりますが、対応の不足や遅れにより以下のリスクが顕在化する可能性があります。 ①気候変動によるリスク (移行リスク) 短中期においては、製造工程の脱炭素化に向けた設備投資、各国の環境規制への対応コスト、カーボンニュートラル達成に向けたエネルギーコスト等の増加リスクがあります。中長期においては、炭素税の導入やエネルギー転換による原材料費、輸送費の高騰、自動車業界におけるCASE動向、特に電動化の加速による既存製品の受注減等のリスクがあります。 (物理リスク) 中長期においては、異常気象によるサプライチェーンの分断、工場・倉庫の操業停止、修繕コストの増加、エネルギー供給の不安定化等のリスクがあります。 ②リスクへの対応策 (移行リスク) 短中期におけるリスクへの対応策として、生産性向上を目指した真岡工場リニューアルや徹底した省エネ施策等に取り組んでおります。中長期においては、環境配慮原材料の採用、地産地消化による調達コストの削減、環境配慮型製品の開発推進を実施しております。 (物理リスク) 地産地消化の拡大による在庫コストの圧縮、サプライチェーンの多極化や原材料の標準化による安定調達、工場や倉庫のレジリエンス強化に向けたインフラ整備等を実施しております。
経営成績の分析 (MD&A)7,549字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度のわが国経済は、社会・経済の正常化が進み、景気は緩やかな回復傾向が継続しました。一方で、エネルギー価格や物価の高止まり、金融資本市場の変動の影響などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。世界経済においても、米国の関税政策をめぐる不確実性による景気回復の鈍化や、中東をはじめとした終わりの見えない地域紛争を背景とした地政学リスクの高まりなどにより、経済の先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループの主要なお取引先である自動車業界につきましては、前年同期比で生産台数及び販売台数がともに減少したことに加え、サプライチェーンや生産体制の見直し、中国自動車市場における日系自動車メーカーの販売低迷や急速なEV化へのシフト、米国自動車市場の伸び悩みなど、依然として厳しい状況が続いております。 このような需要環境のもと、当社グループは、お取引先からのニーズを的確に捉え、日系のお取引先に加え非日系のお取引先にもグローバルに拡販活動を継続的に推進いたしました。この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して4,049百万円減少し、101,415百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して21,587百万円増加し、35,271百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比較して25,637百万円減少し、66,144百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度における売上高は62,045百万円(前期比2.1%減)、営業利益は1,470百万円(前期比38.3%減)、経常利益は1,453百万円(前期比57.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は21百万円の損失(前年同期は1,792百万円の利益)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 (自動車関連等) グローバルでの拡販活動を継続的に推進してまいりましたが、主要取引先である日系自動車メーカーの減産の影響を受け、売上高は56,770百万円と前期比△1,407百万円(△2.4%)の減収となりました。一方利益面におきましては、収益改善活動をグループ一丸となって推進いたしましたものの、日系自動車メーカーの減産に伴う限界利益の減少等により、営業利益は2,368百万円と前期比△727百万円(△23.5%)の減益となりました。 (医療機器) 拡販を積極的に推進いたしました結果、売上高は5,274百万円と前期比101百万円(2.0%)の増収となりました。 一方利益面におきましては、合理化活動を推進いたしましたものの、労務費等の増加により、営業利益は278百万円と前期比△49百万円(△15.0%)の減益となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益763百万円及び減価償却費4,436百万円、短期借入れによる収入26,170百万円等の収入要因があり、自己株式の取得による支出23,979百万円及び有形固定資産の取得による支出9,565百万円等の支出要因により、前連結会計年度末と比較して7,462百万円(前期末比24.7%減)減少し、当連結会計年度末には22,773百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は3,003百万円(前期比63.0%減)となりました。前連結会計年度と比較して減少し た主な要因は、売上債権の増加等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は7,561百万円(前期は3,340百万円の収入)となりました。前連結会計年度と比較して増加した主な要因は、有形固定資産の取得による支出の増加及び定期預金の払戻による収入の減少等によるものであります。 なお、営業活動により得られたキャッシュ・フローと投資活動により使用したキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは△4,557百万円となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は3,137百万円(前期比51.5%減)となりました。前連結会計年度と比較して減少し た主な要因は、短期借入れによる収入の増加等によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比 自動車関連等   57,206   98.2% 医療機器   5,299   102.8% 合計   62,506   98.6% (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 (2)受注実績 当社グループは受注より出荷までの期間が極めて短いため、原則として一部の確定受注や過去の販売実績等を参考とした見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比 自動車関連等   56,770   97.6% 医療機器   5,274   102.0% 合計   62,044   97.9% (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.単独で売上高の10%を超える主な相手先が存在しないため、「最近2連結会計年度の10%を超える主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合」の記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、期末時点での状況を基礎に連結貸借対照表及び連結損益計算書に影響を与えるような項目・事象について見積りを行ないますが、これらの見積りについては、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる基準を設定して継続的に実施しております。なお、当連結会計年度末におきましては、材料の供給問題・価格高騰、経済活性化に伴う輸送コストの増加やエネルギーコストの高騰等による影響について、翌連結会計年度以降も一定の影響が継続するという前提に基づいて、足元の実績をもとに当初の事業計画値に反映し会計上の見積りとしております。しかし実際の結果は、見積りには不確実性が伴うため、これらの見積りとは異なる場合があります。 (固定資産の減損処理) 当社グループは原則として、事業用資産については管理会計上の区分を基にグルーピングを実施し、遊休資産については個別資産ごとにグルーピングを行って、減損兆候の判定に基づき、必要に応じて帳簿価額を回収可能価額まで減損しております。なお、詳細につきましては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通りであります。 (投資有価証券の減損処理) 当社グループは、保有する有価証券について、市場価格のない株式等以外のものについては、期末における時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合に時価まで減損処理を行い、30%以上50%未満下落した株式等の減損にあっては、個別銘柄毎にその回復可能性を総合的に検討し実施しております。将来、株式の市況又は投資先の業績が悪化した場合には、さらなる評価損の計上が必要となる可能性があります。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積っております。なお、詳細につきましては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通りであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1)財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は58,140百万円となり、前連結会計年度末と比較して6,258百万円減少しました。前連結会計年度末と比較して減少した主な要因は、現金及び預金の減少等によるものであります。固定資産は43,275百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,208百万円増加いたしました。前連結会計年度末と比較して増加した主な要因は、建物及び構築物の増加等によるものであります。 この結果、総資産は101,415百万円となり、前連結会計年度末と比較して4,049百万円減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は33,541百万円となり、前連結会計年度末と比較して21,323百万円増加いたしました。前連結会計年度末と比較して増加した主な要因は、短期借入金の増加等によるものであります。固定負債は1,729百万円となり、前連結会計年度末と比較して264百万円増加いたしました。前連結会計年度末と比較して増加した主な要因は、繰延税金負債の増加等によるものであります。 この結果、負債合計は35,271百万円となり、前連結会計年度末と比較して21,587百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は66,144百万円となり、前連結会計年度末と比較して25,637百万円減少となりました。前連結会計年度末と比較して減少した主な要因は、自己株式の増加等によるものであります。 この結果、自己資本比率は63.9%(前連結会計年度末は85.8%)となりました。 2)経営成績 当連結会計年度において、世界経済は金融引き締めの長期化や地政学的緊張の影響で先行き不透明感が継続しました。金融市場では金利水準の高止まりを背景に資産価格の変動が大きく、不安定な状況が続きました。日本経済は物価上昇の影響を受けつつも、賃上げや内需の回復により緩やかな持ち直しが続きました。自動車業界においては、EV需要の伸びの鈍化、中国メーカーの台頭、ソフトウェア定義車両(SDV)への対応等により競争環境が一層激化しております。当社グループの主要な取引先である日系自動車メーカーでは、グローバルにおける販売不振や中国市場でのシェア低下を背景に、電動化戦略の見直しや協業強化の動きが見られ、当社グループにおいても依然として厳しい事業環境が継続しております。 このような状況のもと、当社グループにおいては、取引先のニーズを確実に捉え、日系自動車メーカーにとどまらず、非日系の自動車メーカーに対してもグローバルで拡販活動を推進しましたが、主要取引先の減産の影響を受け、売上高は62,045百万円(前年同期は63,351百万円、2.1%減)と前期比△1,306百万円の減収となりました。セグメント別では、自動車関連等は米国や中国をはじめ新興国市場においても積極的な拡販活動を実施しましたが、売上高は56,770百万円(前年同期は58,178百万円、2.4%減)と前期比△1,407百万円の減収となりました。医療機器は、積極的な拡販等により、売上高は5,274百万円(前年同期は5,172百万円、2.0%増)と前期比101百万円の増収となりました。 利益面においては、一層の合理化の推進と構造改革による変動費および固定費の削減に取り組みましたが、主要取引先の減産による限界利益の低下、直材費を中心とする変動費および労務費等のコスト上昇の影響を受け、営業利益は1,470百万円(前年同期は2,382百万円、38.3%減)と前期比△912百万円の減益となりました。セグメント別では、自動車関連は、2,368百万円(前年同期は3,095百万円、23.5%減)と前期比△727百万円の減益となりました。医療機器は、278百万円(前年同期は328百万円、15.0%減)と前期比△49百万円の減益となりました。 経常利益は1,453百万円(前年同期は3,402百万円、57.3%減)と前期比△1,948百万円の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は、海外子会社の減損損失計上等により21百万円の損失(前年同期は1,792百万円の利益)となりました。 3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 なお、当社グループの資金につきましては、グループ全体でも月商売上高の4ヶ月以上の現金同等物を有しており、主として換金が容易であるため充分な流動性をもって事業活動を行っておりますが、今後不測の事態が生じた場合には、コミットメントラインの実行と併せ、固定費の圧縮等に努め、挽回策を講じていく所存であります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 世界経済はインフレの緩和傾向が見られるものの、各国における金融引き締めの継続や地政学的リスクの高まりを背景に、成長の減速と不確実性の高まりが懸念されます。当社の主要な取引先である自動車業界においては、CASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)の進展、異業種からの参入などにより、100年に一度の大変革期と言われております。近年は電動化や自動運転技術の発展に伴い、中国系メーカーや新興メーカーの存在感が増大し、日系メーカーは苦戦を強いられる状況が続いております。一方で、原材料や電力料をはじめとしたエネルギーコスト、労務費の上昇により、厳しい経営環境が継続しております。 自動車部品の製造・販売をコア事業とする当社グループは、これまで自動車の生産台数の増加とともに成長してきました。しかし、世界的な生産台数の伸びの鈍化や主要取引先の生産台数低迷、開発スピードの短縮とコスト競争の激化、技術動向の変化に伴う自動車部品に対する要求の変化により、ビジネスモデルの変革を迫られている状況にあります。当社グループにおいては、「自動車生産台数だけに頼らない、自ら成長を切り開く経営」を経営方針とし、商品戦略では、当社の強みである金属と樹脂のノウハウを活かした高付加価値品の創出に取り組んでまいります。地域戦略では、重点地域を中心にグローバルでの拡販活動と成長期待のある領域への積極的な投資を通じて事業成長を目指してまいります。併せて、合理化に加え、変動費の徹底した管理や生産再配置、人員の最適化による固定費の削減、適正価格の実現に向けた取り組みなどにより、利益の確保を図ってまいります。 なお、2024年11月に資本政策を見直し、資本効率の改善を目的に、3年累計で30,000百万円の自己株式取得、2026年度まで1株当たり年間配当金92円以上の目標を掲げております。 c.資本の財源及び資金の流動性 資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、営業活動については、生産活動に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、受注獲得のための費用等の販管費が主な内容であります。 投資活動については、新規対応・自動化及び生産性向上等を目的とした設備投資と金型投資及び国内リニューアル投資が主な内容となります。 財務政策 当社グループは、運転資金及び設備資金とも営業キャッシュ・フローを源泉とする内部資金により充当することを基本方針としております。 一方で、資本効率の向上を目的とした機動的な資本政策の実行及び突発的な資金需要に対応するため、主要取引金融機関との間で総額31,500百万円のコミットメントラインを設定しております。当連結会計年度末においては、このうち24,000百万円の借入を実行しておりますが、当該借入は主として自己株式の取得等の資本政策上の施策に充当したものであります。 なお、当社グループの通常の運転資金及び設備資金は内部資金で賄われており、当該借入の実行後においても、未使用枠を含め十分な流動性及び財務の柔軟性を確保しております。 d.経営上の目標の達成・進捗状況 当社は、2026年5月12日に中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)の見直しを公表しております。 当社を取り巻く経営環境は、主要な日系自動車メーカーにおける生産台数の低迷に加え、原材料価格やエネルギー価格の上昇等の影響を受け、厳しい状況が継続しております。このような環境下において、当社は拡販の推進やコスト構造の見直し等の諸施策を実施しており、その効果の一部は顕在化しつつあります。 しかしながら、既存事業の成長による収益力の回復については、中期経営計画策定当初の想定と比較して、一定の時間を要する見通しであります。こうした不確実性の高い事業環境を踏まえ、従来の自動車生産台数の回復を前提としたシナリオを見直し、足元の事業環境に即した達成確度の高い目標を再定義するとともに、その着実な実行を図るべく、中期経営計画の見直しを行いました。 なお、中期経営計画の中で、2026年度は連結売上高63,000百万円、連結営業利益1,500百万円、最終年度である2027年度は連結売上高65,000百万円、連結営業利益2,500百万円の達成を目標としております。

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開示資料

出典

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