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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

昭和真空

SHOWA SHINKU CO.,LTD.6384 · Standard · 機械

真空蒸着・スパッタリング装置で水晶デバイスや光学デバイス製造を支える、アルバックグループの専門メーカー。

概要

株式会社昭和真空は、真空技術を応用した薄膜形成装置の専門メーカーである。主力製品は真空蒸着装置とスパッタリング装置で、水晶デバイス、光学デバイス、電子部品の製造工程に用いられる。神奈川県相模原市に本社・工場を置き、従業員数は215名(2026年3月末)。2026年3月期の連結売上高は93億24百万円、経常利益11億71百万円、親会社株主帰属純利益8億67百万円。株式会社アルバック(東証プライム上場)が株式の21.32%を保有し、同グループに属する。1958年の創業以来、カスタムメイドの真空装置でニッチ市場を開拓してきた。

装置販売とサービスで構成される二軸の事業

当社グループの事業は「真空技術応用装置」と「サービス」の二つのセグメントに区分される。真空技術応用装置は、真空中で基板に薄膜を形成する装置であり、顧客の用途に応じて水晶デバイス装置、光学装置、電子部品・その他装置に細分化される。これらの装置の製造・販売は当社本体と子会社の昭和真空機械(上海)有限公司が担う。サービス事業は、販売済み装置の構成部品・付属品の販売、改造工事、修理を内容とする。こちらは当社に加え、昭和真空機械貿易(上海)有限公司と株式会社エフ・イー・シーが販売を担当する。両事業とも国内外のデバイスメーカを顧客とし、装置のライフサイクル全般にわたる収益源となっている。

水晶・光学・電子部品の三市場に分散する売上構造

2026年3月期のセグメント別売上高は、真空技術応用装置が70億46百万円(全体の75.6%)、サービス事業が22億78百万円(同24.4%)である。装置の内訳では、水晶デバイス装置が31億50百万円、光学装置が23億27百万円、電子部品・その他装置が15億68百万円と、三つの市場に分散している。水晶デバイス装置はスマートフォンやデータセンター向け水晶振動子の製造に使われ、光学装置はカメラモジュールやプロジェクター用の光学薄膜形成に、電子部品装置はSAWフィルタや抵抗器、サーマルヘッドなどの製造にそれぞれ用いられる。売上構成は年度ごとに変動し、2025年3月期は光学装置が26億19百万円と最大だったが、2026年3月期は水晶デバイス装置が急増した。

アルバックグループ内での明確な役割分担

当社は、株式会社アルバック(東証プライム上場)をその他の関係会社とし、同グループの真空機器事業に属する。アルバックグループ内では、当社は主に水晶デバイス、光学デバイス、電子部品向けの薄膜形成装置を手がけ、アルバック本体は半導体やFPD向けの大規模装置を担当する。両社の製品は納入先、ロット数、価格帯、必要なソフトウエア技術が異なるため、競合はほとんど発生しない。ただし光学デバイスや電子部品の新規分野では競合の可能性があるため、1999年4月に締結した「業務の相互協力に関する覚書」で、両社は自由に研究・開発・生産を行うことを合意している。当社はアルバックから真空ポンプや真空計などの部品を仕入れており、グループ内の取引関係も有する。

売上高75億~120億円を往来する収益規模

直近12年間の連結売上高は、2014年3月期の49億円を底に、2016年3月期に101億円まで回復、その後も2022年3月期に120億円とピークを打つなど、電子部品市況に応じて変動してきた。2024年3月期には75億円に落ち込んだが、2025年3月期は85億円、2026年3月期は93億24百万円と回復傾向にある。同期間の親会社株主帰属純利益は、2014年3月期の5億円の赤字を除き、毎期黒字を維持している。経営目標としてROE10%以上を掲げ、収益基盤の強化と安定的な株主還元を目指している。従業員数は215名と小規模ながら、一人当たり売上高は4000万円を超え、高付加価値のカスタムメイド装置を提供するビジネスモデルを反映している。

業界の中での役割は真空薄膜形成装置メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
93億円
営業利益
11億円
営業利益率
11.8%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
真空技術応用装置事業70億円75.3%17億円24.3%
サービス事業23億円24.7%5億円21.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01水晶デバイス主力

水晶振動子・水晶発振器メーカー向けに、水晶薄膜を形成する真空蒸着装置を供給。周波数制御に必要な高精度な膜厚制御を実現。

水晶デバイス向けで高いシェア

主な製品・サービス1
真空蒸着装置
真空中で基板に材料を蒸着し薄膜を形成する装置。水晶デバイスの電極形成に使用。

02光学デバイス準主力

光学レンズやフィルタメーカー向けに、反射防止膜や多層膜を形成するスパッタリング装置を供給。高精度な膜厚制御が要求される。

主な製品・サービス1
スパッタリング装置
ターゲット材料をスパッタリングして基板に薄膜を形成する装置。光学多層膜の形成に使用。

03電子部品準主力

SAWフィルタ、抵抗器、サーマルヘッドなどの電子部品メーカー向けに、エッチング装置やスパッタリング装置を供給。アルバックと領域を住み分け。

主な製品・サービス2
スパッタリング装置
電子部品の電極や薄膜形成に使用。
エッチング装置
薄膜パターニングに使用。

製品と技術

水晶振動子の周波数を精密に調整する蒸着装置

当社の代表的製品は、水晶振動子の周波数調整用真空蒸着装置である。1960年に初号機を完成させた後、1974年には全自動装置「SC-6SA」を開発。1984年に神奈川工業技術開発大賞を受賞した「SFC-71M」は、水晶振動子の共振周波数を高精度に調整する機能を持つ。1994年にはミニインライン方式の「SRC-01」、1996年にはMCF(マルチチャネルフィルタ)用のインライン方式「SRM-2111C」を製品化した。これらの装置は、スマートフォンや通信基地局、データセンター向け水晶デバイスの製造ラインで使用される。各装置とも顧客の生産条件に合わせたカスタマイズが可能であり、専用の制御ソフトウエアが組み込まれている。

光学薄膜形成と有機EL向けの蒸着技術

光学用真空蒸着装置は1961年に第1号機が完成して以来、当社のもう一つの柱として成長してきた。スマートフォンのカメラレンズやプロジェクターの光学部品に必要な反射防止膜やバンドパスフィルターを形成するために用いられる。2003年12月には有機EL素子評価用蒸着装置「SEC-08C」を開発し、有機ELディスプレイの試作・評価向け市場に参入した。光学装置の受注は大口案件の有無により大きく変動し、2025年3月期には売上高26億19百万円を記録したが、2026年3月期は前期の大型案件反動で2億69百万円に減少した。ただし、納入は順調に進み、売上高は23億27百万円を確保している。

スパッタリング装置と電子部品向け薄膜システム

電子部品・その他装置の分野では、スパッタリング装置が主要製品である。1995年12月に完成した「SPH-2500」は、水晶振動子のベース電極膜形成用に開発された。このほか、SAWフィルタや抵抗器、サーマルヘッドの製造に使われるエッチング装置やスパッタリング装置を手がける。2026年3月期には航空宇宙関連を含む新規先からの受注を獲得し、受注高は22億15百万円(前期比40.5%増)と大きく伸びた。装置の特徴は、高精度な成膜制御と顧客ごとのカスタム仕様に対応できる柔軟性にある。サービス事業では、構成部品の販売や改造工事、修理を提供し、装置稼働後の継続的な収益源として機能している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 水晶デバイス水晶デバイス向けで高いシェア

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

真空機器の専門メーカー、高収益で成長中

当社は真空機器(真空ポンプ・成膜装置等)の専業メーカーで、売上高93億円(2026/3予想)と中堅規模。同業の日本製鋼所(産業機械全般)や三浦工業(ボイラー)とは異なり、真空技術に特化。2025年度営業利益率9.41%、26年度11.83%と収益性が向上し、増収基調。半導体・電子部品向け需要が堅調。競合の大手総合機械メーカーに対し、技術特化で差別化している。

強み

  • 真空機器に特化し、高い技術力とシェアを持つ。
  • 営業利益率10%超で、業界平均を大きく上回る。
  • 売上高が3期連続増加、成長軌道にある。
  • 半導体製造装置向けの需要増が追い風。

課題

  • 半導体・エレクトロニクス向けが主体で分散低い。
  • 海外売上比率が低く、グローバル競争に課題。
  • 真空技術の進歩に遅れない研究開発が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が昭和真空

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16393油研工業138億円10.8倍
26262PEGASUS131億円39.8倍
36161エスティック124億円9.0倍
46322タクミナ122億円8.9倍
57991マミヤ・オーピー113億円6.5倍
66384昭和真空111億円12.1倍
77022サノヤスホールディングス109億円7.5倍
86497ハマイ107億円10.0倍
96239ナガオカ105億円31.4倍
106208石川製作所102億円15.6倍
116156エーワン精密98億円46.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

真空装置メーカーとしての創業と初号機完成

1958年8月、真空ポンプ及び真空装置の製造販売を目的として、神奈川県川崎市に昭和眞空機械株式会社(資本金50万円)が設立された。創業から間もない1960年3月には水晶振動子用真空蒸着装置の第1号機を完成させ、続く1961年7月には光学用真空蒸着装置の第1号機を完成させた。この二つの製品が後の三本柱(水晶、光学、電子部品)の基盤となる。当初は川崎市中原区の工場で生産していたが、受注拡大に伴い1971年12月に相模原市大野台へ本社・工場を移転し、生産能力の拡充を図った。

営業・加工部門の分離とアルバックとの提携

1970年代に入ると、当社は事業の効率化を目的に組織再編を進める。1975年9月には営業部門を分離独立させ、株式会社昭和眞空(後の吸収合併対象)を設立。1977年9月には機械加工部門を分離し、昭和精工株式会社を設立した。1978年4月には日本真空技術株式会社(現アルバック)と技術提携を主とする業務提携契約を締結し、同年6月には株式会社昭和眞空を吸収合併するとともに、社名を株式会社昭和眞空に変更した。1981年3月にはアルバックから資本参加を受け、同社の出資比率は35.7%に達した。この一連の再編により、アルバックグループの一員としての体制が固まった。

水晶調整装置の連続受賞と新たな提携関係

1984年11月、水晶振動子の周波数調整用真空蒸着装置「SFC-71M」が第1回神奈川工業技術開発大賞を受賞した。この装置は全自動で周波数を調整するもので、業界の高精度ニーズに応えた。1994年11月にはミニインライン方式の「SRC-01」が第11回同賞奨励賞を受賞し、技術力の高さを証明した。1995年8月にはそれまで出資していた昭和精工株式会社を100%子会社化し、生産基盤を強化。1997年2月には商号を株式会社昭和真空に変更した。1997年3月にはアルバックとの技術提携契約を解除し、新たに中国における営業活動や展示会出展に関する業務契約を結ぶなど、関係の見直しが行われた。

店頭上場と子会社統合による事業基盤の強化

1999年4月、アルバックとの間で新たに商標使用及び業務の相互協力に関する覚書を締結し、両社の協力関係を維持しつつ自由な開発を可能にした。1999年11月には、事業の集中効率化を目的に昭和精工株式会社を吸収合併し、機械加工部を新設。同時に相模原市に南橋本第一・第二工場を新設した。2000年12月には日本証券業協会に株式を店頭上場し、資金調達手段を拡大した。2001年3月には相模原市に約2.1万㎡の工場用地を購入し、将来の拡張に備えた。一方で不採算工場の整理も進め、2002年2月に新開工場、同年3月に南橋本第二工場を閉鎖した。

中国現地法人の設立と新工場建設

2002年8月、中国市場への直接販売と生産を目的に、上海市に昭和真空機械(上海)有限公司を設立した。さらに2003年8月には販売専門の昭和真空機械貿易(上海)有限公司を設立し、中国での販売網を強化した。技術面では、2002年12月に米国トランサット社より周波数調整装置に関する知的財産権を取得し、自社技術の幅を広げた。2003年12月には有機EL素子評価用蒸着装置「SEC-08C」を開発し、新分野に進出。2004年3月には相模原市に相模原工場(工場2,033㎡、事務棟1,452㎡)を新築し、国内の生産能力も増強した。

年表36件を開く

1950年代

  • 1958年8月創業真空ポンプ及び真空装置の製造及び販売を目的として、神奈川県川崎市中原区宮内688番地に昭和眞空機械株式会社(資本金50万円)を設立。

1960年代

  • 1960年3月水晶振動子用真空蒸着装置の第1号機完成。
  • 1961年7月光学用真空蒸着装置の第1号機完成。

1970年代

  • 1971年12月本社・工場を神奈川県相模原市大野台二丁目27番2号に移転する。
  • 1974年8月水晶振動子用周波数調整全自動真空蒸着装置「SC-6SA」を完成。
  • 1975年9月創業営業部門を分離独立させ株式会社昭和眞空を神奈川県相模原市に設立。(出資比率50%)
  • 1977年9月創業機械加工部門を分離独立させ昭和精工株式会社を神奈川県相模原市に設立。(出資比率 当社25%、株式会社昭和眞空25%)
  • 1978年4月日本真空技術株式会社(現株式会社アルバック)と技術提携を主とした業務提携契約を結ぶ。
  • 1978年6月M&A効率的な組織運営を図るため、株式会社昭和眞空を吸収合併する。
  • 1978年6月商号変更社名を昭和眞空機械株式会社より、株式会社昭和眞空に変更する。

1980年代

  • 1981年3月日本真空技術株式会社(現株式会社アルバック)より資本参加を受ける。(同社の当社に対する出資比率35.7%)
  • 1981年6月大野台工場内にC棟(883.83㎡)を新築する。
  • 1983年9月神奈川県相模原市上溝に上溝工場(739.35㎡)を新築する。
  • 1984年11月水晶振動子周波数調整用真空蒸着装置「SFC-71M」が第1回神奈川工業技術開発大賞を受賞する。
  • 1986年7月神奈川県相模原市大野台に大野台第二工場(2,534.25㎡)を新築する。

1990年代

  • 1994年11月ミニインライン方式高周波・高精度水晶調整装置「SRC-01」が第11回神奈川工業技術開発大賞奨励賞を受賞する。
  • 1995年8月M&A昭和精工株式会社を100%子会社化。
  • 1995年12月水晶用ベース電極膜付用スパッタ装置「SPH-2500」を完成。
  • 1996年5月MCF用インライン方式水晶周波数調整装置「SRM-2111C」を完成。
  • 1997年2月商号変更社名を株式会社昭和眞空より、株式会社昭和真空に変更する。
  • 1997年3月日本真空技術株式会社(現株式会社アルバック)との技術提携を主とした業務提携契約を解除し、新たに中華人民共和国における営業活動及び宣伝広告、展示会出展に関する業務契約を締結。
  • 1997年4月韓国法人明成真空株式会社と水晶振動子周波数調整用真空蒸着装置「SC-6SAK」の製造に関する技術契約を締結。
  • 1999年4月日本真空技術株式会社(現株式会社アルバック)と既存業務契約を解除し、新たに商標使用及び業務の相互協力に関する覚書を締結。
  • 1999年11月M&A事業の集中、効率化を図るため、昭和精工株式会社を吸収合併し、機械加工部新設。
  • 1999年11月神奈川県相模原市に南橋本第一工場(602.73㎡)、南橋本第二工場(490.60㎡)を新設。

2000年代

  • 2000年5月神奈川県相模原市に新開工場(1,365.28㎡)を新設。
  • 2000年12月神奈川県相模原市に小町工場(2,112.39㎡)を新設。
  • 2000年12月上場日本証券業協会に株式を店頭上場。
  • 2001年3月神奈川県相模原市に工場用地(21,489.09㎡)を購入。
  • 2002年2月新開工場(1,365.28㎡)を閉鎖。
  • 2002年3月南橋本第二工場(490.60㎡)を閉鎖。
  • 2002年8月創業中国に昭和真空機械(上海)有限公司を設立。
  • 2002年12月米国トランサット社より周波数調整装置に関する知的財産権を取得。
  • 2003年8月創業中国に昭和真空機械貿易(上海)有限公司を設立。
  • 2003年12月有機EL素子評価用蒸着装置「SEC-08C」を開発。
  • 2004年3月神奈川県相模原市に相模原工場(工場2,033㎡、事務棟1,452㎡)を新築。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    市場別戦略の明確化と受注体制の高度化

    顧客の真のニーズを把握し、水晶・光学デバイス分野に加えAI・5G・自動車電動化などの成長分野に向けた次期戦略装置を提供するため、市場ごとに戦略を明確にし受注体制を強化する。

  2. 02

    品質を基軸とした設計生産体制の強化

    高品質なカスタムメイドの真空装置を提供するため、設計から生産までのプロセスで品質を最優先にした体制を強化する。

  3. 03

    人の集まる魅力ある会社づくりと次世代人材育成

    持続的成長に向け、社員が集まり活躍できる職場環境を整備し、次世代を担う技術者・人材の育成に取り組む。

  4. 04

    サステナビリティへの取り組み

    マテリアリティに関する施策を実施し、真空技術を通じて社会課題の解決を推進することで、社会から必要とされ続ける企業を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で215人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は665万円で、9期前と比べて13.3%平均年齢は45.4歳、平均勤続年数は19.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月228
2018年3月235
2019年3月76742.816.8235
2020年3月68343.117.2238
2021年3月69643.817.7244
2022年3月67444.318.2244
2023年3月68144.518.5240
2024年3月57044.018.3243
2025年3月59044.818.9236339
2026年3月66545.419.9215512

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社及び相模原工場 — 神奈川県相模原市中央区2,953百万円
真空技術応用装置事業 サービス事業
本社工場 — 埼玉県狭山市74百万円
サービス事業
主な関係会社
  • 海外
    昭和真空機械(上海)有限公司(注)2
    中国上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    昭和真空機械貿易(上海)有限公司
    中国上海市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エフ・イー・シー
    埼玉県狭山市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アルバック(注)
    神奈川県 茅ヶ崎市
    議決権21.4%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は93億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.4%、利益が+37.5%。

売上高
+9.4%
93億円
営業利益
+37.5%
11億円
純利益
+50.0%
9億円
営業利益率
11.8%
前期比 +2.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高88億円93億円
営業利益8億円11億円
純利益6億円9億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は8億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−11.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q282
2024年1Q9−2−22.2−1
2024年2Q2428.31
2024年3Q12−1−8.3−1
2024年4Q303
2025年2Q2600.00
2025年4Q59813.66
2026年2Q3712.71
2026年4Q561017.98
2027年1Q8−2−25.0−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は75億円から93億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.8%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7501
2014年3月49−4−5
2015年3月7865
2016年3月1011112
2017年3月8697
2018年3月1181815
2019年3月99117
2020年3月109129
2021年3月1071510
2022年3月1201712
2023年3月101118
2024年3月7522
2025年3月85889.46
2026年3月93111211.89

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高93億円のうち、営業利益として残るのは11億円11.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の9.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.7%62億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.4%19億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.1%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.8%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.2pt
11.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.7pt
9.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.4pt
7.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが21億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは16億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は60億円で、売上の7.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−10−2−19
2014年3月51−2613
2015年3月001014
2016年3月30−2−12841
2017年3月6−1−9536
2018年3月−6−1−3−727
2019年3月7−1−5629
2020年3月18−6−41236
2021年3月24−4−42053
2022年3月1−2−3−150
2023年3月2−2−4047
2024年3月11−1−51053
2025年3月2−3−4−148
2026年3月21−5−41660

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は152億円。このうち返さなくてよい自己資本が122億円で、自己資本比率は80.2%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月99554455.8
2014年3月87513658.3
2015年3月98584058.8
2016年3月119695057.8
2017年3月118734561.9
2018年3月136865063.3
2019年3月131894267.5
2020年3月155936260.0
2021年3月1531005365.4
2022年3月1741116363.6
2023年3月1551154074.5
2024年3月1431142979.5
2025年3月1551163975.0
2026年3月1521223080.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
65億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
68億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
30億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中32位あたり、逆に低いのはROE209社中114位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.3%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.8%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
80.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.4%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,707で、1年前と比べて+27.2%過去52週の値幅のなかでは61%の位置にある。

¥1,707-0.4%1ヶ月+5.6%1年+27.2%時価総額111億円
過去52週の値幅
安値¥1,350高値¥1,940

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.1倍
PER (会社予想)18.8倍
PBR0.91倍
配当利回り4.10%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は25日線(1717円)と75日線(1708円)を下回り、下落基調が続く。7/28終値1600円は52週高値1940円から17.5%下落し、52週安値1350円からは+18.5%。出来高は6/24に18万株を記録後、直近は1~3万株と低調だが、7/28は3.4万株とやや増加。週足では3週連続の陰線で、下値模索の展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER11.4倍は業界平均23.1倍を大きく下回り、PBR0.81倍も同平均1.51倍を下回る割安水準。配当利回り4.38%は平均2.78%を上回り、ROE7.3%と収益も改善傾向。業績は増収増益基調で、割安ながら成長も期待される。ただし配当性向52.5%はやや高め。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.1倍22.7倍
PER (予想)18.8倍
PBR0.91倍1.50倍
ROE7.3%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市場の回復を織り込むかどうかが主要な論点。強気派は2026年3月期の増収増益見通しや、PBR0.81倍の割安感を評価。弱気派は半導体市況の不透明さや過去の業績悪化を警戒。PER11倍と一見割安だが、半導体サイクルの谷をいつ抜けるかがカギ。

プラスに働く材料7
  • 業績回復見通し

    2026年3月期は増収増益予想。

  • 割安なPBR

    PBR0.81倍で解散価値割れ。

  • 安定配当

    配当利回り4.38%と高い。

  • 半導体製造装置需要の回復2026年Q2影響

    真空装置受注増で売上高100億円超、営業利益15億円達成可能

  • PBR1倍割れの修正継続影響

    PBR0.81倍、ROE7.3%改善で1倍回復余地

  • 増配・自社株買い期待次回決算影響

    利益成長で配当性向40%超、株主還元強化

  • 業績上方修正の可能性2026年下期影響

    受注好調なら2026/3期営業利益11億円を上回る

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況の不透明感

    半導体市場の変動に業績が左右される。

  • 減収からの回復力

    過去2期減収で回復が遅れるリスク。

  • 競争の激化

    真空機器市場は競合が多く価格競争リスク。

  • 半導体市況の悪化2026年上期影響

    顧客投資抑制で受注減少、営業利益8億円割れリスク

  • 中国依存リスク不定影響

    中国向け売上比率高く、規制強化で収益圧迫

  • 流動性の低さ不定影響

    時価総額104億円・外国人保有0.7%、売り場不足

  • 競合激化による価格競争通年影響

    真空装置市場の競争で値下げ圧力、粗利益率低下

次の決算で確かめる点
売上高成長率
半導体市況の回復度合いを測る。
営業利益率
収益性の改善状況を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.10%。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
4.10%
いまの株価に対して
配当性向
52.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4034.9
2018年3月6050.024.1
2019年3月600.051.0
2020年3月600.051.7
2021年3月600.043.4
2022年3月600.032.4
2023年3月7016.762.8
2024年3月700.0213.5
2025年3月700.080.9
2026年3月700.052.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,428人。区分でいちばん多いのは個人・その他62.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.3%を占め、残る64.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他58.759.960.461.462.162.8
事業法人26.627.126.727.026.527.0
金融機関8.88.68.78.48.38.3
自己株式4.24.24.24.24.24.0
証券会社4.12.92.82.01.71.2
外国法人1.71.41.31.21.30.7
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社アルバック20.45
02小俣 邦正8.99
03有限会社小俣興産5.25
04小俣 佳子2.46
05株式会社三菱UFJ銀行2.23
06佐々木 嘉樹2.15
07日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.77
08株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.48
09小俣 みつこ1.23
10池谷 誠一1.08

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1152%、1株純資産は14期で+119%。直近期のROEは7.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月118991.326.045.6
2014年3月−85825−9.9
2015年3月8993810.08.723.0
2016年3月1921,11418.74.622.9
2017年3月1151,18410.010.134.9
2018年3月2501,40019.39.424.1
2019年3月1141,4378.010.451.0
2020年3月1391,5089.48.651.7
2021年3月1651,62510.510.743.4
2022年3月2011,79511.87.332.4
2023年3月1271,8706.911.162.8
2024年3月271,8501.453.2213.5
2025年3月911,8804.914.780.9
2026年3月1411,9717.311.852.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額201百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小俣邦正代表取締役 執行役員会長73584,000
田中彰一代表取締役 執行役員社長6312,000
冬爪敏之取締役執行役員 技術本部長 開発部長585,000
瀧本昌行取締役執行役員 営業本部長 営業部長 サービス部長516,000
杉山茂紀取締役執行役員 管理本部長 経営企画部長 人事総務部長567,000
荒川俊明取締役執行役員 生産本部長 生産管理部長515,000
髙橋明久取締役50
山本雅子取締役74
浅見行彦取締役69
金子奈津樹常勤監査役6313,000
佐久間豊監査役74
田本広明監査役54
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
三輪谷さくら43
松田チャップマン与理子取締役64
橋元雅敏取締役65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)79385818627
社外取締役3883
監査役1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,012字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) 当社グループの事業内容 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社昭和真空)及び子会社3社により構成されており、真空技術応用装置の製造・販売、構成部品・付属品の販売、改造工事、修理を主な業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 ① 真空技術応用装置・・・・   主な製品は真空中で特定の基板に薄膜を形成させる装置を主とした、真空蒸着装置やスパッタリング装置等であり、その機種は用途によって「水晶デバイス装置」、「光学装置」、「電子部品・その他装置」に大別されます。いずれも当社が製造・販売するほか、子会社の昭和真空機械(上海)有限公司が製造・販売、昭和真空機械貿易(上海)有限公司が販売しております。 ② サービス・・・・・・・・   主に真空技術応用装置の構成部品・付属品の販売、改造工事及び修理を行っております。当社が販売するほか、子会社の昭和真空機械貿易(上海)有限公司及び株式会社エフ・イー・シーが販売しております。 (2) 株式会社アルバック及び同社を中心とする企業集団との関係について 株式会社アルバックは当社のその他の関係会社に該当し(2026年3月末現在 当社発行済株式(自己株式を除く。)の21.32%を所有)、当社は同社を中心とする企業集団(以下、「アルバックグループ」という。)に属しております。なお、株式会社アルバックは東京証券取引所プライム市場上場会社(2026年3月末現在)であります。 アルバックグループは、株式会社アルバック、同社子会社・関連会社から構成されております。アルバックグループの事業は、半導体製造装置・電子部品製造装置・成膜装置・真空ポンプ等の製造販売や国内外での保守・サービス等を行う真空機器事業(当社、株式会社アルバック、アルバック・クライオ株式会社など)、真空技術の応用による金属・セラミックス・有機物等の製造販売等を行う真空応用事業(アルバック成膜株式会社など)に区分されます。当社は、真空機器事業に位置づけられ、主に水晶デバイスメーカ、光学デバイスメーカ、電子部品メーカ向けの真空蒸着装置、スパッタリング装置等の製造販売を行っております。 前述のとおり、アルバックグループにおいて、当社、株式会社アルバック及び同社関係会社が真空機器事業を行っております。株式会社アルバックは、当社と同様に薄膜形成装置等を製造販売しております。当社は主に水晶デバイス、光学デバイス、電子部品の製造に使用される薄膜形成装置を取扱っており、株式会社アルバックの装置は主に半導体、電子部品の製造に使用される薄膜形成装置及び真空炉を取扱っております。当社と株式会社アルバックとは電子部品メーカ向けの薄膜形成装置の分野が重複しておりますが、当社はSAWフィルタ、抵抗器、サーマルヘッドなどの電子部品製造に使用されるエッチング装置やスパッタリング装置が中心であるのに対して、株式会社アルバックはFPD、半導体製造に使用されるスパッタリング装置や有機EL製造装置が中心であり、それぞれ納入先、ロット数、価格帯、必要とされる薄膜形成のソフトウエア技術・搬送ロボット技術、カスタム性などが異なるため、現在のところ競合することは、ほとんどありません。しかしながら、光学デバイスや電子部品の分野については、市場規模の拡大、通信技術の進展等に伴って、従来にない新しい装置製造のニーズが生じる場合があるため、このような新規の装置製造領域に関して、当社と株式会社アルバックとの間に競合状況が発生することがあります。こうした状況につきましては、当社と株式会社アルバックとは、1999年4月締結の「業務の相互協力に関する覚書」において、技術革新に対処し、アルバックグループとしての成長力を維持するために、一般電子部品用成膜装置、光学用成膜装置の分野については、両社の協力関係を維持しつつ、自由に研究・開発・生産に取り組むこととし、分野調整を行わない旨を合意しております。なお、真空機器事業を行う株式会社アルバックの関係会社は、同社製品の製造委託先、販売・保守サービスを行う会社、又は当社製品とは用途の異なる製品の製造販売会社等であるため、当社とは競合関係にありません。 なお、アルバックグループにおける事業系統、及び当社グループと各社との主要な取引関係は下図のとおりであります。 当社は、株式会社アルバックより真空技術応用装置の部品として使用される真空ポンプや真空計等を仕入れ、そのほかアルバックグループ各社からも真空技術応用装置の部品を一部仕入れております。
経営方針・対処すべき課題977字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、真空技術をキーテクノロジーとして電子部品用薄膜形成装置を開発・製造し、電子部品・光学部品メーカに販売しております。 当社グループを取り巻く環境を見ると、AI・データセンター関連需要の拡大、航空宇宙ビジネスの進展、ローカル5Gを含む5Gの本格普及、AR・VR・MRなどのXR(クロス・リアリティ)市場の拡大、さらには自動車の電動化、SDV(ソフトウエア・ディファインド・ビークル)化、自動運転技術や高度運転支援システムの進展等により、今後も高精度な電子部品需要の増加が見込まれます。これらは、当社の主要取引先である電子部品・光学部品メーカにとって次世代製品開発による新しい技術や価値を創造する流れとなり、当社グループのキーテクノロジーである真空技術の応用範囲拡大につながるものであります。 こうした中、当社グループが、高品質のカスタムメイドの真空装置を提供し、持続的に成長していくために必要なことは、顧客に寄り添い真のニーズを把握し、技術を磨き、装置開発につなげていくことです。水晶・光学デバイス分野に加え、成長分野に対して、次期戦略装置を提供するために、「市場別戦略の明確化と受注体制の高度化」、「品質を基軸とした設計生産体制の強化」、「人の集まる魅力ある会社づくりと次世代人材育成」を実現することで、新たなニッチトップ分野の確立を目指してまいります。 また、当社グループは、『社会と共に持続可能な発展を遂げるため、経営理念の一つである、「我々の存在が世の中を豊かにするためにお役に立つこと」を実践し、キーテクノロジーである「真空技術」を通じて社会に貢献し、社会から必要とされ続ける企業であることを目指す』というサステナビリティ基本方針に基づき、特定したマテリアリティ(重要課題)に関する様々な取り組みを実施し、社会課題の解決を推進しております。 さらに、当社グループは、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、ROE10%以上を目標とし、収益基盤強化による業績向上、安定的な株主還元の継続を目指してまいります。
事業等のリスク4,789字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。ただし、以下に記載された項目以外のリスクが生じた場合においても、当社グループの業績及び財務状況に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、これらのリスク発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努めることで、発生後の損失を最小化することを基本方針としております。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) デバイスメーカの設備投資動向等によるリスク 当社グループが製造販売する真空技術応用装置は、水晶デバイス、光学デバイス及び電子部品等を加工するための生産設備であるため、当社グループの業績はこれらデバイスメーカの設備投資動向に影響を受ける傾向にあります。また、デバイスメーカの設備投資は、スマートフォンなどの情報通信機器、デジタル家電等の需要に影響を受ける形となります。当社の想定よりも急激な変動が起きた場合、急激な需要増に対応できず受注機会を逸したり、急激な需要減により受注が困難になったり、受注キャンセルが生じる可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、電子部品市場の動向を注視し、デバイスメーカとの良好な関係から得られた情報等に基づき、人員の手配や稼働日数等の調整により需要の変動に合わせた生産能力となるよう機動的な対策を講じております。 (2) 顧客ニーズの高度化、製品の開発に関わるリスク 当社グループの主要な取引先であるデバイスメーカでは、革新的な新製品の開発を適切なタイミングで実施することが重要となっており、技術革新のスピードが加速し、製品のライフサイクルが短期化しています。そのため、デバイスメーカの当社グループ開発装置に対するニーズが高機能化・高精度化・多様化しており、受注案件によっては技術的に相当程度困難を伴う場合があります。市場・製品動向の変化や当社グループの技術を代替し得る技術革新が想定を超えて発生した場合、予期せぬ新技術への対応や開発期間の長期化、開発費用の増大を招き、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、継続して新製品を開発するために、必要な研究開発投資を継続して行っております。顧客の開発活動を強力に支援するため、2019年度には相模原工場内に新たに研究開発棟を建設しました。受注に際しては、技術的な対応可能性及び収益性を勘案し、開発テーマについては、将来の市場、製品及び技術動向や顧客からの要望などに基づき選定し、その実効性と効率性の向上に努めております。 (3) 販売価格の低下によるリスク 電子部品の価格は、厳しい値下げ要請や同業者間の熾烈な競争により、恒常的に低下する傾向にあります。最近ではアジア地域の電子部品メーカの台頭により価格競争はさらに激しさを増しております。そのため、電子部品の開発や生産設備である当社グループの装置に対しても、取引先であるデバイスメーカから装置販売価格の引下げ要求が恒常化しているうえ、競合する他社メーカとの販売競争が激しさを増しています。価格競争の一層の激化により、販売価格の下落を補うコストダウンや売上の拡大が必ずしも実現できず、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して当社グループは、継続的かつ積極的なコストダウンを推進し、売上の拡大や収益性の向上に努めております。 (4) 資材の調達に関わるリスク 当社グループは、生産財を全て社外から調達しているため、原材料の価格上昇に伴う仕入価格の上昇や需給逼迫、自然災害等に起因する生産財の調達難による生産への影響があります。また、装置の品質への影響としては、加工業者の加工能力が挙げられます。想定を超える急激な原材料価格の高騰や生産財の供給悪化が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して当社グループは、仕入先との情報共有、重要資材について政策的な在庫確保、仕入先の分散化などを実施することで安定的な供給確保に努めております。また、品質の維持向上のために必要と判断した場合には、仕入先に対する指導を実施しております。 (5) 個別受注・個別仕様によるリスク 不安定な世界情勢が続く中、スマートフォンをはじめとする情報通信機器やデジタル家電等のセットメーカは、最終消費財の需要見通しを慎重に見極め、在庫を圧縮する傾向にあります。そのため、当社グループの主要取引先であるデバイスメーカは、セットメーカからの納入リードタイムの短縮要請が強まっており、当社グループに対しても、以前より厳しい納期での引合いとなる傾向が強まってきております。したがって当社グループは、受注金額、製品仕様等の調整・折衝を行っている段階で、受注確度が高いと判断した場合には、材料等の先行手配や見込生産をすることもありますが、最終的には受注に至らない場合もあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して当社グループは、見込生産の判断については、経営会議で慎重な審議をするとともに可能な限りデバイスメーカの意思表示を確認するよう努めております。また、相対的に他の装置へ転用可能性が高い部材から先行手配をするなどリスク軽減に努めております。 (6) 海外事業展開によるリスク 海外での事業展開においては、当該国・地域の政情、為替、税制等の法制度、金融・輸出入に関する諸規制、社会資本の整備状況、その他地域的特殊性及びこれら諸要因の急激な変化の影響を受ける傾向にあります。当社グループは、中国(上海)に子会社が2社あり、主に中国・台湾を中心としたアジアで事業を展開するデバイスメーカに対して装置納入及びアフターサービスを展開しております。近年の中国を中心とした新興国市場が拡大しており、新興国における政治・経済・紛争など急激な変化が起きた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して当社グループは、毎月の経営会議で海外子会社の経営状況を把握するとともに、コンサルティング会社からの継続的な情報収集等により、中国の法規制等の動向を注視し必要な対策を講じております。現時点で新たな海外展開の具体的な計画はありませんが、海外展開にあたり、拠点はインフラの整備状況やサプライチェーンをはじめ生産コストや採算性等を総合的に判断して配置することとしております。特に新興国への進出ではそのリスクを慎重に検討した上で判断することとしております。 (7) 知的財産権によるリスク 当社グループは、真空技術を応用した薄膜形成装置の製造に関する特許を保有し、積極的に新規権利獲得に努めています。特に技術革新の著しい電子部品業界向けの生産設備であるため知的財産権は重要な経営資源の一つであり、知的財産権の保護、知的財産権にからむ紛争の回避は重要な経営課題であります。しかし、当社グループの知的財産権が第三者により無効とされる可能性、特定の地域で十分な保護が得られない可能性や知的財産権の対象が模倣される可能性もあります。このような場合、当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、結果として第三者の特許を侵害するに至った場合やその他知的財産権に係る紛争が発生した場合には、当社グループの製品の生産・販売が制約を受けたり、損害賠償等の支払が発生することで当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して当社グループは、製品等の開発、製造、販売その他事業活動によって、第三者の知的財産権を侵害しないよう予め調査を行うとともに、継続的に他社特許出願・許諾状況をモニタリングし、リスクの回避に努めております。 (8) 外国為替変動によるリスク 当社グループの海外売上比率は約47.9%であり、海外にも子会社を有していることから、生産・販売活動が為替変動の影響を受けます。為替変動は、当社グループの外貨建取引から発生する収益・費用及び資産・負債の円換算額を変動させ、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、為替変動リスクを軽減させるため、原則として円建取引をしております。例外的に外貨建取引を行う場合には、為替変動を販売価格に反映させるよう努めております。 (9)災害・感染症等によるリスク 当社グループは、事業所所在地における災害の発生や感染症の流行等により、操業を停止する可能性があります。製造業の基本である安全と工場災害防止に注力していますが、想定を超える事態が発生した場合には、建物や設備の倒壊・破損による損害や感染症等による生産の中断等が発生した場合、顧客への納品が遅延すること等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、災害対策規程を整備して事態発生に備えるとともに、従業員の安全確保を第一にしつつ、災害や感染症の未然防止、早期復旧、取引先との良好な関係の構築に努め、リスク分散に取り組んでおります。 なお、2020年年初より顕在化した新型コロナウイルスの感染拡大における当社グループへの具体的な影響としては、海外渡航制限や日本を含む各国の入国制限などが実施されたことで、物流の停滞による資材調達の遅延発生や顧客の海外工場へ出張ができないことで装置の立ち上げ作業ができないことなどにより、生産計画の遅れという形で表れましたが、衛生管理の徹底や、時差出勤・在宅勤務等の実施による感染防止、中国子会社社員による日本からのリモート支援による装置立ち上げなどの取り組みにより、影響軽減に努めております。 (10)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、事業活動を通じて、生産技術、研究開発、調達、販売等に関する個人情報を含む機密情報を入手・保有しており、これらを情報システム上で管理しております。災害やサイバー攻撃等外的要因や人為的要因等により、障害等が生じると、重要な業務やサービスの停止、機密情報・データや個人情報の盗取や漏洩等のインシデントを引き起こし、事業活動の継続に支障をきたす等、当社グループ業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して当社グループは、情報システムのハード面・ソフト面を含めた適切なセキュリティ対策を講じるとともに、社員の情報リテラシー向上のための教育・啓発を継続的に行っております。 (11)環境規制・気候変動に関するリスク 地球環境保全や気候変動対策は世界的な社会課題の一つであり、環境関連法令・規則や規制が将来さらに厳しくなる可能性や適用の範囲が拡大される可能性があります。これに対応するため当社グループに追加的な義務やコストが発生する可能性があります。また、対応不足や遅れにより、想定外の急速な脱炭素社会への移行に対応できないことで企業ブランドの低下を招くなど、当社グループ業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して当社グループは、ISO14001の国際規格に基づいた環境マネジメントシステムの運用等を通じて法令・規則や規制等を遵守するとともに、環境負荷の少ない製品開発、製造工程における省エネルギー・省資源に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)5,710字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 当連結会計年度における総資産は、前連結会計年度末に比べ2億77百万円減少し、151億73百万円となりました。 (資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ3億83百万円減少し、113億41百万円になりました。これは主に現金及び預金が14億71百万円増加したものの、売掛金が7億32百万円、仕掛品が5億48百万円、電子記録債権が2億37百万円減少したことによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ1億5百万円増加し、38億31百万円になりました。これは主に投資有価証券が87百万円、退職給付に係る資産が31百万円増加したことによるものです。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ3億21百万円減少し、25億89百万円になりました。これは主に1年内償還予定の社債が4億50百万円、支払手形及び買掛金が1億53百万円増加したものの、電子記録債務が6億1百万円、前受金が3億83百万円減少したことによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ5億40百万円減少し、4億9百万円になりました。これは主に社債が4億50百万円、長期借入金が1億円減少したことによるものです。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ5億83百万円増加し、121億74百万円になりました。これは当期純利益8億67百万円の計上により利益剰余金が増加した一方、配当金4億35百万円の支払いにより利益剰余金が減少したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、米国の通商政策の変化に伴う不確実性の高まりや地政学的リスクの長期化、中国経済の成長鈍化などの影響が見られたものの、AI関連投資の拡大等を背景に、全体としては底堅く緩やかな回復基調で推移しました。 わが国経済は、雇用·所得環境の改善や政府の各種政策の効果を背景に、個人消費及び設備投資が持ち直しの動きを示すなど、緩やかに回復しました。一方で、物価上昇の継続、中東情勢の動向などが景気の下振れリスクとして存在しており、先行き不透明な状況が続きました。 当社グループを取り巻く経営環境を見ると、次世代通信規格やAIサーバー、自動車の電装化の進展を背景として、電子部品メーカによる技術革新への取り組みは年間を通じて継続しましたが、産業機器市場においては在庫調整の長期化が続いたほか、スマートフォン向け電子部品については需要が持ち直しつつあるものの回復の度合いにばらつきが見られるなど、不安定な状況が続いたことなどにより、デバイスメーカの設備投資は成長分野に絞られ、総じて慎重な姿勢が続きました。 こうした環境の中、当社グループは、国内外デバイスメーカの生産状況や次世代製品開発動向の把握に努め、適時に適切な製品提案をするとともに、顧客からのサンプル作製依頼や顧客との共同開発に積極的に取り組むことで、電子部品業界を中心とした新規先からの受注を獲得しましたが、一部案件については受注時期が翌期へ持ち越しとなりました。 この結果、当連結会計年度の業績は、受注高は60億62百万円(前年同期比41.0%減)、売上高は93億24百万円(同10.0%増)となりました。 損益につきましては、経常利益11億71百万円(前年同期比39.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8億67百万円(同54.3%増)となりました。 セグメント別の状況は次のとおりであります。 ①真空技術応用装置事業 真空技術応用装置事業の受注高は39億5百万円(前年同期比50.9%減)、売上高は70億46百万円(同22.6%増)、セグメント利益は16億61百万円(同66.9%増)となりました。 業界別の状況は以下のとおりです。 (水晶デバイス装置) 水晶デバイス業界では、世界のスマートフォン出荷台数が回復基調にあることや生成AI需要の拡大に伴うデータセンター向けサーバー用水晶デバイスの需要増加などを受け、デバイスメーカの設備稼働率は回復傾向となりましたが、市場全体での活発な増産設備投資には至りませんでした。一方で、前期までに受注した案件の納入は順調に進捗いたしました。 水晶デバイス装置の受注高は14億20百万円(前年同期比60.5%減)、売上高は31億50百万円(同113.4%増)となりました。 (光学装置) 光学業界では、スマートフォンの出荷台数は回復基調にあるものの、デバイスメーカの増産設備投資は市場全体では低調に推移しました。このような環境の中、当社は営業活動を継続して推進いたしましたが、前期に見られたような大口案件の受注には至らず、受注高は大幅に減少いたしました。一方で、前期までに受注した案件の納入は順調に進捗いたしました。 光学装置の受注高は2億69百万円(前年同期比90.3%減)、売上高は23億27百万円(同11.2%減)となりました。 (電子部品装置・その他装置) 電子部品業界では、新規先を含め様々な用途に向けた営業を行うとともに、顧客との共同開発や顧客からのサンプル作製依頼に積極的に取り組むことを通じて引合い案件の増加に努め、航空宇宙関連を含む新規先からの受注を獲得しました。 電子部品装置·その他装置の受注高は22億15百万円(前年同期比40.5%増)、売上高は15億68百万円(同4.9%減)となりました。 ②サービス事業 サービス事業においては、ユーザーに対する定期的な稼働状況の確認を通じて潜在ニーズの掘り起こしを図るとともに、顧客の生産性向上に向けた提案活動を推進いたしました。しかしながら、ユーザーの設備稼働状況は回復傾向にあるものの、需要の本格的な伸長には至らず、消耗品販売や保守·メンテナンス需要が想定を下回ったことから、受注及び売上高は前年同期比で減少いたしました。 サービス事業の受注高は21億56百万円(前年同期比6.6%減)、売上高は22億78百万円(同16.7%減)、セグメント利益は5億28百万円(同29.9%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ12億24百万円増加し、60億37百万円になりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金獲得は20億52百万円(前年同期1億78百万円)となりました。これは主に仕入債務の減少額4億72百万円などによる使用があったものの、税金等調整前当期純利益11億71百万円、売上債権の減少額9億68百万円、棚卸資産の減少額6億52百万円などによる獲得があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金支出は4億65百万円(前年同期比40.3%増)となりました。これは主に定期預金等の預入による支出2億46百万円、有形固定資産の取得による支出2億22百万円などがあったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金支出は4億43百万円(前年同期比0.1%減)となりました。これは主に配当金の支払額4億36百万円などの支出があったことによるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 自  2025年4月1日 至  2026年3月31日 (千円)   前年同期増減率(%) 真空技術応用装置事業 水晶デバイス装置   3,150,184   113.4 光学装置   2,327,394   △11.2 電子部品装置   1,568,650   △4.9 その他装置   -   - 真空技術応用装置事業計   7,046,228   22.6 サービス事業 改造工事   644,161   △42.3 部品販売   1,064,514   △4.9 修理・その他   571,510   15.0 サービス事業計   2,280,186   △16.6 合計   9,326,414   10.0 (注) 上記の金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 自  2025年4月1日 至  2026年3月31日 受注高(千円)   前年同期増減率(%)   受注残高(千円)   前年同期増減率(%) 真空技術応用装置事業 水晶デバイス装置   1,420,375   △60.5   1,510,460   △53.4 光学装置   269,965   △90.3   147,312   △93.3 電子部品装置   2,215,579   40.5   1,430,414   82.6 その他装置   -   -   -   - 真空技術応用装置事業計   3,905,920   △50.9   3,088,186   △50.4 サービス事業 改造工事   522,718   △24.5   267,238   △31.2 部品販売   1,062,557   △5.2   -   - 修理・その他   571,510   15.0   -   - サービス事業計   2,156,786   △6.6   267,238   △31.2 合計   6,062,707   △41.0   3,355,425   △49.3 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 自  2025年4月1日 至  2026年3月31日 (千円)   前年同期増減率(%) 真空技術応用装置事業 水晶デバイス装置   3,150,184   113.4 光学装置   2,327,394   △11.2 電子部品装置   1,568,650   △4.9 その他装置   -   - 真空技術応用装置事業計   7,046,228   22.6 サービス事業 改造工事   644,161   △42.3 部品販売   1,062,557   △5.2 修理・その他   571,510   15.0 サービス事業計   2,278,229   △16.7 合計   9,324,458   10.0 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Largan Precision Co.Ltd   2,786,986   32.8   2,060,814   22.1 株式会社大真空   108,704   1.2   1,534,174   16.4 三生電子株式会社   667,154   7.8   1,373,043   14.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社グループが連結財務諸表作成に際して採用している重要な会計方針及び重要な会計上の見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」をご参照ください。 b.キャッシュ・フローの状況の分析 「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 c.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。 d.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの事業活動における資金需要は、運転資金需要と設備資金需要があります。運転資金需要は、原材料等の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用等があります。設備投資資金需要は、機械装置等の取得等であります。これらの運転資金及び設備資金につきましては、内部資金、金融機関からの借入及び社債発行により調達を行っております。

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開示資料

出典

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