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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

THK

THK CO., LTD.6481 · Prime · 機械

直動システム(リニアガイド)のグローバルリーダー。工作機械から半導体、免震装置まで幅広く展開。

概要

THKは、1971年創業の直動システム専門メーカーであり、リニアガイド(LMガイド)で世界トップのシェアを有する。連結子会社39社・関連会社3社、従業員13,036人。2025年12月期の売上収益は2,404億円、営業利益144億円だが、輸送機器事業譲渡に伴う事業整理損失816億円を計上し、純損失699億円となった。産業機械・工作機械・半導体製造装置向けに直動部品を供給する。

事業の二本柱と「選択と集中」

THKグループは、産業機器事業と輸送機器事業の二つで構成されてきた。産業機器事業は直動システム(リニアガイド、ボールねじなど)を中心とした機械要素部品の製造販売であり、グループの主力である。売上収益の大部分を占める同事業は、工作機械や半導体製造装置メーカー向けに製品を供給する。一方、輸送機器事業は自動車・二輪車向けのリンクボール、サスペンションボールジョイントなどを手掛けてきたが、2026年2月に株式会社アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドが間接的に出資する特別目的会社である株式会社AP87へ事業を譲渡することが決定され、2025年12月期より非継続事業に分類された。これにより、グループは産業機器事業への集中を進めることとなった。

グローバルな販製一体体制

THKは、日本、米州、欧州、中国、その他(台湾、シンガポール、タイ、ベトナム、インドなど)の5地域に展開し、各地で販売会社と製造会社を配置する「需要地における販製一体体制」を構築している。米州ではTHK America, Inc.が販売、THK Manufacturing of America, Inc.が製造を担当。欧州ではTHK GmbH及びTHK France S.A.S.が販売、THK Manufacturing of Europe S.A.S.及びTHK Manufacturing of Ireland Ltd.が製造。中国ではTHK(中国)投資有限公司が統括し、大連THK瓦軸工業有限公司、THK(無錫)精密工業有限公司、THK(遼寧)精密工業有限公司、THK(常州)精工有限公司の4工場を持つ。その他地域では、台湾、シンガポール、タイに販売会社、ベトナムに製造会社を有し、インドにも拠点を置く。

直動システムの技術と省エネ効果

直動システムは、機械装置の直線運動部を「すべり」から「ころがり」に変えることで、摩擦を従来のすべり運動の1/50に低減する。これにより高速化、高精度化、省エネルギーを実現する。代表製品であるLMガイドは1972年に販売開始され、以来、工作機械や半導体製造装置で不可欠な部品となった。1996年にはボールリテーナ入りLMガイド、2001年にはリテーナ入りローラーガイドを製品化し、さらなる性能向上を図っている。これらの転がり案内技術は、摩擦低減による省エネ効果が評価され、地球環境に優しい製品として幅広い分野で採用されている。

顧客産業の多様化とFAソリューション

THKの直動システムは、従来の工作機械や半導体製造装置に加え、産業用ロボット、アミューズメント機器、医療機器、航空機、サービスロボットなどへ用途が拡大している。さらに、免震・制震装置や再生可能エネルギー関連といった社会インフラ分野にも採用が進む。これにより、資本財メーカーだけでなく、機械を実際に使うエンドユーザー(マシンユーザー)の課題解決にも取り組む「FAソリューションビジネス」への転換を目指している。同社は、マシンユーザーとの接点を増やすことで、より良い製品開発につなげる戦略を掲げている。

収益の変動と設備投資サイクル

THKの業績は、半導体や工作機械の設備投資動向に大きく左右される。2013年3月期の売上高1,684億円から2022年12月期には3,937億円に拡大したが、2023年12月期には中国景気減速や在庫調整で3,519億円に減少。2025年12月期は2,404億円とさらに落ち込んだ。営業利益率も2022年12月期の約9.2%から2025年12月期は6.0%に低下。ROEの低迷が課題となり、2024年11月に「ROE10%超の早期実現」を新たな経営目標として掲げ、資本政策や事業構造の見直しを進めている。

業界の中での役割は機械要素部品メーカー(直動システム)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,404億円
営業利益
144億円
営業利益率
6.0%
純利益
-699億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2024/12
事業売上構成比利益利益率
日本1,129億円32.0%78億円6.9%
米州918億円26.0%24億円2.6%
欧州676億円19.2%-4億円-0.6%
中国625億円17.7%72億円11.5%
その他180億円5.1%7億円3.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01産業機器(工作機械・半導体製造装置等)主力

直動システム(リニアガイド、ボールねじ等)を中心とした機械要素部品を製造販売。工作機械、半導体製造装置、産業用ロボット、アミューズメント機器、免震・制震装置等の産業機器メーカーに供給。直動システムは摩擦を大幅に低減し、高速・高精度化と省エネルギーを実現。

主な製品・サービス2
直動システム(リニアガイド)世界シェア上位
機械装置の直線運動部分に用いられる機械要素部品。摩擦がすべり運動の1/50に低減され、高速・高精度化と省エネに貢献。
ボールねじ
ボールの転がり運動により直線運動を生み出すねじ機構。精密位置決めに使用。

02輸送機器(自動車・二輪車)準主力

自動車や二輪車向けに、ステアリング部品、サスペンション部品、ブレーキ部品等の輸送機器要素部品(リンクボール、サスペンションボールジョイント等)を開発設計・製造販売。ただし、2026年2月に本事業を譲渡することを決定しており、非継続事業に分類。

主な製品・サービス1
リンクボール・サスペンションボールジョイント
自動車のサスペンションやステアリング機構に使用される球面関節部品。

製品と技術

LMガイド(リニアガイド)

THKの代名詞とも言える製品で、機械の直線運動部に使われる転がり案内機構である。1972年に販売開始以来、工作機械の送り軸、半導体製造装置のステージ、産業用ロボットの直動部などに不可欠な機械要素部品として広く採用されている。ボールまたはローラーを用いて摩擦をすべり案内の1/50に低減し、高速・高精度な直線運動を実現するとともに、省エネルギーにも貢献する。1996年にはボールリテーナ入りLMガイド、2001年にはリテーナ入りローラーガイドを製品化し、静粛性と長寿命を向上させている。2001年にはクロスLMガイドも販売開始した。

ボールねじとボールスプライン

ボールねじは1979年から製造販売を開始した製品で、ボールの転がり運動により回転運動を直線運動に変換するねじ機構である。精密な位置決めが要求される工作機械や半導体製造装置の送り駆動に広く採用されている。THKは高精度・高剛性なボールねじで定評があり、特にリード精度の高い製品をラインアップする。ボールスプラインは、トルク伝達と直線運動を同時に行える部品で、ロボットの関節や自動化機器に使用される。両製品とも、LMガイドと組み合わせて直動システムを構成する重要な要素である。

インテリジェントアクチュエータとリニアモータ

1987年に販売開始したインテリジェントアクチュエータは、モータと直動機構を一体化した駆動装置で、組立・搬送ラインの自動化に貢献する。1998年にはリニアモータの販売を開始し、直接駆動による高速・高応答な直動システムを提供。リニアモータは、ボールねじを介さずに直接推力を発生するため、高速・高加速度が要求される半導体露光装置や電子部品実装機などに採用されている。これらの製品群は、THKの「FAソリューションビジネス」の一環として、顧客の自動化ニーズに応えている。

免震・制震装置への応用

THKの直動技術は建物の免震・制震装置にも応用されている。LMガイドの低摩擦特性を活かし、地震時に建物の揺れを低減する装置に組み込まれる。免震装置では建物と基礎の間にLMガイドを設置し、水平方向の動きを吸収することで、建物への地震力を低減する。制震装置では建物内部にダンパーと組み合わせて設置し、揺れを抑制する。これにより、自然災害リスクを低減する社会インフラ分野での新たな市場を開拓しており、再生可能エネルギー関連などへの応用も進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位直動システム(リニアガイド)世界トップクラスのシェア産業機器(工作機械・半導体製造装置等)

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

機械要素部品で国内首位、収益回復途上

リニアモーションシステムで世界首位級のシェアを持つ。2024年12月期は売上高2227億円、営業利益率7.14%と前期比で減収減益となり、2025年12月期も利益率5.99%と低水準。同業の三浦工業や日本製鋼所と比べ、産業機械向け部品が主体で景気感応度が高い。半導体製造装置や工作機械向け需要が回復しつつあるが、中国市場の低迷が重荷。市場では「回帰」が期待されるが、現時点では収益性改善が課題。

強み

  • リニアガイドで世界シェア首位級を誇り、技術力と信頼性が高い
  • 工作機械、半導体、自動車など多様な分野に需要を持つ
  • 世界各地に生産拠点を持ち、現地需要に迅速に対応可能
  • 高精度・高剛性の製品開発に強みを持ち、特許も多数

課題

  • 営業利益率が一桁台に低迷し、収益改善が急務
  • 設備投資サイクルの影響を受けやすく、需要変動が大きい
  • 中国市場への依存度が高く、景気減速の影響を直撃

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

工作機械・FAの時価総額近傍。太字がTHK

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16506安川電機1.2兆円32.9倍
27701島津製作所1.2兆円18.8倍
36856堀場製作所9,517億円22.1倍
46845アズビル7,891億円19.3倍
56113アマダ7,789億円24.8倍
66481THK7,450億円28.7倍
76473ジェイテクト6,834億円57.0倍
86302住友重機械工業6,759億円16.2倍
97762シチズン時計6,711億円21.4倍
106134FUJI6,681億円38.3倍
115631日本製鋼所5,255億円27.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

東邦精工の創業とLMガイドの開発 (1971-1972)

1971年4月、創業者の寺町博が東京都目黒区に東邦精工株式会社を設立。工作機械部品、リンクボール、LMローラー、LMボールの販売からスタートした。翌1972年4月には、現在の主力製品であるLMガイドとボールスプラインの販売を開始。同年12月には株式会社日新製作所を吸収合併し、製造機能を取り込んだ。創業から2年足らずで、のちに世界市場を席巻する直動システムの基盤を築いた。

製造体制の確立とボールねじ参入 (1977-1982)

1977年4月、共同出資会社である株式会社テーエチケーから製造部門を買収し、甲府工場とする。1979年9月にボールねじの製造販売を開始し、直動システムの製品ラインを拡充。1982年7月にはXYテーブルの販売を開始した。同年10月には形式上の存続会社である株式会社テーエチケーに吸収合併され、名古屋工場及び大阪工場を継承。この時期に国内の製造基盤を固め、多品種生産体制を整えた。

海外販売網の拡大 (1981-1989)

1981年3月、米国シカゴにTHK America, Inc.を設立し、北米市場への本格進出を果たす。1982年10月には西ドイツ(現ドイツ)デュッセルドルフにTHK Europe GmbHを設立。1984年1月には商号をTHK株式会社に変更し、ブランドを統一。1989年1月には台湾にTHK TAIWAN CO., LTD.を設立し、アジア市場にも進出。同年5月には中国北京にサービスセンターを開設。これにより、日米欧亜の4極体制の基礎を築いた。

製品多様化と株式公開 (1984-1989)

1984年2月に株式会社大幸製作所を買収し岐阜工場とし、1985年4月には東洋精工株式会社を吸収合併して三重工場、山口工場を新設。生産能力を強化する一方、1987年6月にはインテリジェントアクチュエータの販売を開始し、製品領域を駆動装置に拡大。1989年11月には株式を店頭公開し、資金調達力を高めた。この間、1988年1月にはTHK新潟株式会社を設立するなど、グループ体制を強化した。

グローバル生産拠点の拡充 (1991-2001)

1991年4月に山形工場(LMガイド、特殊軸受)を新設。同年10月には韓国三益工業に資本参加し、技術提携。1992年8月にはアイルランドのPGM Ballscrews Ireland Ltd.を買収し、欧州の生産拠点とした。1996年3月には中国大連に合弁会社大連THK瓦軸工業有限公司を設立。1997年8月には米国オハイオ州にTHK Manufacturing of America, Inc.を設立。1998年8月にリニアモータの販売を開始。2001年1月にリテーナ入りローラーガイドを製品化し、同年2月に東京証券取引所市場第一部に上場した。

中国本格進出と完全子会社化 (2002-2005)

2002年10月にフランスに販売会社THK France S.A.S.を設立。2003年8月には中国上海市にTHK(上海)国際貿易有限公司を設立し、中国販売網を強化。2004年3月には無錫にTHK(無錫)精密工業有限公司を設立し、生産拠点を拡大。同年11月にはTHKインテックス株式会社を株式交換により完全子会社化し、グループの一体運営を強化した。2005年2月には大連にTHK(遼寧)精密工業有限公司を設立し、中国での生産能力をさらに増強した。

新経営体制と輸送機器事業の譲渡 (2024-2025)

2024年1月、寺町崇史が代表取締役社長に就任。同年11月に「ROE10%超の早期実現」を新たな経営方針として発表し、資本政策の見直しと「事業の選択と集中」を掲げた。2025年12月期には、輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に関する基本契約書を締結し、同事業を株式会社アドバンテッジパートナーズ傘下の特別目的会社に譲渡することを決定。これに伴い事業整理損失816億円を計上し、連結純損失699億円となった。産業機器事業への集中と構造改革を進めている。

年表39件を開く

1970年代

  • 1971年4月創業東京都目黒区において創業者寺町博が東邦精工株式会社を設立。工作機械部品、リンクボール、LMローラー、LMボールの販売を開始。
  • 1972年4月当社主力製品LMガイド、ボールスプラインの販売を開始。
  • 1972年12月M&A株式会社日新製作所を吸収合併する。
  • 1973年3月創業株式会社テーエチケーを株式会社宮入バルブ製作所との共同出資により設立。
  • 1977年4月M&A株式会社テーエチケーより製造部門を買収、甲府工場とする。
  • 1979年9月ボールねじ製造販売開始。

1980年代

  • 1981年3月アメリカ、シカゴ市にTHK America, Inc.(現・連結子会社)を設立。
  • 1982年7月XYテーブル製造販売開始。
  • 1982年10月M&A株式額面金額変更(1株の額面金額500円から50円へ)のため、株式会社テーエチケー(形式上の存続会社)に吸収合併され、同社工場を名古屋工場及び大阪工場として製造活動を続ける。
  • 1982年10月西ドイツ(現・ドイツ)、デュッセルドルフにTHK Europe GmbH(現・THK GmbH、現・連結子会社)を設立。
  • 1984年1月商号変更商号をTHK株式会社に変更。
  • 1984年2月M&A株式会社大幸製作所を買収し、岐阜工場とする。
  • 1985年4月M&A東洋精工株式会社を吸収合併し、三重工場とする。山口工場(LMガイド製造)を新設。
  • 1985年12月商号変更THKインテックス株式会社(現・連結子会社、2009年7月に「大東製機株式会社」から社名変更)に資本参加し、技術提携を行う。
  • 1987年6月インテリジェントアクチュエータ製造販売開始。
  • 1988年1月商号変更新潟県北蒲原郡安田町(現阿賀野市)に株式会社佐文工業所との共同出資によりTHK新潟株式会社(現・連結子会社、2004年7月に「THK安田株式会社」から社名変更)を設立。
  • 1988年4月M&ATHK販売株式会社を吸収合併する。
  • 1989年1月台湾、台北市に恵祥有限公司(台湾)との合弁によりTHK TAIWAN CO., LTD.(現・連結子会社)を設立。
  • 1989年5月中国、北京市に中国技術進出口総公司備品配件公司(中国)、北京数控技術開発中心(中国)との共同でCNTIC-THK SERVICE CENTERを開設。
  • 1989年11月株式店頭公開。

1990年代

  • 1991年4月株式会社ベルデックスに資本参加する。
  • 1991年6月山形工場(LMガイド、特殊軸受製造)を新設。
  • 1991年10月韓国、三益工業株式会社(現・三益THK株式会社、現・持分法適用会社)に資本参加し、技術提携を行う。
  • 1992年8月M&Aアイルランド、ダブリン市のPGM Ballscrews Ireland Ltd.(現・THK Manufacturing of Ireland Ltd.、現・連結子会社)を買収。
  • 1993年5月オランダ、アムステルダム市にTHK Europe B.V.(現・連結子会社)を設立。
  • 1994年5月商号変更トークシステム株式会社(現・連結子会社、1994年10月に「東伝システム株式会社」から社名変更)に資本参加する。
  • 1994年10月クロスLMガイド製造販売開始。
  • 1996年3月中国、大連市に瓦房店軸承集団有限責任公司との合弁により大連THK瓦軸工業有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 1996年7月ボールリテーナ入りLMガイド製造販売開始。
  • 1997年8月アメリカ、オハイオ州ヘブロンにTHK Manufacturing of America, Inc.(現・連結子会社)を設立。
  • 1998年8月リニアモータ製造販売開始。

2000年代

  • 2000年2月フランス、エンジスハイム市にTHK Manufacturing of Europe S.A.S.(現・連結子会社)を設立。
  • 2001年1月リテーナ入りローラーガイド製造販売開始。
  • 2001年2月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
  • 2002年10月フランス、ダーディリー市にTHK France S.A.S.(現・連結子会社)を設立。
  • 2003年8月中国、上海市にTHK(上海)国際貿易有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 2004年3月中国、無錫市にTHK(無錫)精密工業有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 2004年11月M&ATHKインテックス株式会社(現・連結子会社)を株式交換により、完全子会社化。
  • 2005年2月中国、大連市にTHK(遼寧)精密工業有限公司(現・連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2027年度~29年度の間の早期まで10%超
  • 自己資本3,000億円程度
  • 当期純利益300億円
  • 営業利益400億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバル展開の推進

    日本・米州・欧州・アジアの4極で現地生産・現地販売の販製一体体制を構築。中長期的に需要拡大が見込まれる中国や新興国で販売網・生産体制を強化し、先進国でも需要を取り込む。

  2. 02

    新規分野への展開

    医療機器、航空機、サービスロボットなどの消費財に近い分野や、免震・制震装置、再生可能エネルギー関連など社会課題解決分野へ製品採用を拡大する。

  3. 03

    ビジネススタイルの変革

    AI、IoT、ロボットなどのデジタルテクノロジーを販売・生産・開発の全局面で徹底活用し、ビジネスの進め方や仕組みを変革する。

  4. 04

    FAソリューションビジネスへの強化

    従来の機械要素部品ビジネスに加え、機械ユーザーの課題解決にも展開。機械メーカーとユーザー双方の課題解決につながる製品開発を進め、複層化された顧客情報を開発・生産に還元する。

  5. 05

    ROE 10%超の早期実現

    資本政策の見直し、事業の選択と集中(ROICと資本コストの精査)、コーポレート・ガバナンス強化により、ROE 10%超を早期に達成し、その後も株主資本コストを上回るROEを維持する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で13,036人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は648万円で、9期前と比べて+15.9%平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は19.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年12月13,364
2017年3月11,738
2018年12月13,478
2019年12月55939.817.313,260
2020年12月52340.017.612,914
2021年12月61240.518.113,073
2022年12月64240.618.213,502
2023年12月60240.818.413,360
2024年12月60841.118.713,268120
2025年12月64841.519.213,036110

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率68.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社57(国内 19 / 海外 38、うち連結子会社 20) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
山形工場(山形県東根市)(神奈川県川崎市川崎区)(注)2194億円
日本
山口工場(山口県山陽小野田市)(注)2160億円
日本
中国 — THK(遼寧)精密工業有限公司(中国遼寧省大連市)130億円
その他 — THK India Pvt. Ltd. (インドアンドラプラデーシュ州)130億円
中国 — THK(無錫)精密工業有限公司(中国江蘇省無錫市)111億円
欧州 — THK RHYTHM AUTOMOTIVE CZECH a.s. (チェコダチツェ)9,218百万円
中国 — 大連THK瓦軸工業有限公司(中国遼寧省大連市)9,175百万円
その他 — THK MANUFACTURING OF VIETNAM CO.,LTD. (ベトナムバックニン省)7,538百万円
欧州 — THK Manufacturing of Europe S.A.S. (フランスエンジスハイム市)7,029百万円
米州 — THK Manufacturing of America, Inc. (アメリカオハイオ州ヘブロン)6,565百万円
ほか21件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    THKインテックス株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トークシステム株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権99.0%
  • 国内
    THK新潟株式会社
    新潟県阿賀野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    THKリズム株式会社
    静岡県浜松市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    THKリズム株式会社
    静岡県浜松市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本スライド工業株式会社
    東京都足立区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    TRAホールディングス株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    THK桐生株式会社
    群馬県桐生市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    THK America, Inc.
    アメリカ イリノイ州 シャンバーグ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    THK Manufacturing of America, Inc.
    アメリカ オハイオ州 ヘブロン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    THK Manufacturing of America, Inc.
    アメリカ オハイオ州 ヘブロン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    THK RHYTHM NORTH AMERICA CO., LTD.
    アメリカ テネシー州 スパルタ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社45社を開く
  • THK RHYTHM NORTH AMERICA CO., LTD.アメリカ テネシー州 スパルタ市100%
  • THK RHYTHM MEXICANA, S.A. DE C.V.メキシコ グアナファト州100%
  • THK RHYTHM MEXICANA, S.A. DE C.V.メキシコ グアナファト州100%
  • THK RHYTHM AUTOMOTIVE MICHIGAN CORPORATIONアメリカ ミシガン州 ポートランド市100%
  • THK RHYTHM AUTOMOTIVE CANADA LIMITEDカナダ オンタリオ州 セントキャサリンズ市100%
  • THK Europe B.V.オランダ アムステルダム市100%
  • THK GmbHドイツ ノルトラインヴェストファーレン州 ラティンゲン市100%
  • THK GmbHドイツ ノルトラインヴェストファーレン州 ラティンゲン市100%
  • THK France S.A.S.フランス トランブレ=アン=フランス市100%
  • THK France S.A.S.フランス トランブレ=アン=フランス市100%
  • THK Manufacturing of Europe S.A.S.フランス エンジスハイム市100%
  • THK Manufacturing of Europe S.A.S.フランス エンジスハイム市100%
  • THK Manufacturing of Ireland Ltd.アイルランド ダブリン市100%
  • THK Manufacturing of Ireland Ltd.アイルランド ダブリン市100%
  • THK RHYTHM AUTOMOTIVE GmbHドイツ ノルトラインヴェストファーレン州 デュッセルドルフ市100%
  • THK RHYTHM AUTOMOTIVE CZECH a.s.チェコ ダチツェ100%
  • THK CAPITAL UNLIMITED COMPANYアイルランド ダブリン市100%
  • THK FINANCE UNLIMITED COMPANYアイルランド ダブリン市100%
  • THK(中国)投資有限公司中国遼寧省大連市100%
  • THK(上海)国際貿易有限公司中国上海市100%
  • THK(上海)国際貿易有限公司中国上海市100%
  • 大連THK瓦軸工業有限公司中国遼寧省大連市70%
  • 大連THK瓦軸工業有限公司中国遼寧省大連市25%
  • THK(無錫)精密工業有限公司中国江蘇省無錫市100%
  • THK(無錫)精密工業有限公司中国江蘇省無錫市100%
  • THK(遼寧)精密工業有限公司中国遼寧省大連市100%
  • THK(遼寧)精密工業有限公司中国遼寧省大連市100%
  • 蒂業技凱力知茂(広州)汽車配件有限公司中国広東省広州市100%
  • 蒂業技凱力知茂(広州)汽車配件有限公司中国広東省広州市100%
  • 蒂業技凱力知茂(常州)汽車配件有限公司中国江蘇省常州市100%
  • 蒂業技凱力知茂(常州)汽車配件有限公司中国江蘇省常州市100%
  • THK(常州)精工有限公司中国江蘇省常州市100%
  • THK(常州)精工有限公司中国江蘇省常州市100%
  • THK TAIWAN CO., LTD.台湾台北市100%
  • THK LM SYSTEM Pte. Ltd.シンガポール Kaki Bukit地区100%
  • THK LM SYSTEM (THAILAND) CO., LTD.タイ サムットプラーカーン県100%
  • THK LM SYSTEM (THAILAND) CO., LTD.タイ サムットプラーカーン県0%
  • THK RHYTHM (THAILAND) CO., LTD.タイ ラヨーン県100%
  • THK RHYTHM (THAILAND) CO., LTD.タイ ラヨーン県100%
  • THK MANUFACTURING OF VIETNAM CO., LTD.ベトナム バックニン省100%
  • THK RHYTHM MALAYSIA Sdn. Bhd.マレーシア ペナン州100%
  • THK RHYTHM MALAYSIA Sdn. Bhd.マレーシア ペナン州100%
  • THK India Pvt. Ltd.インド アンドラプラデーシュ州100%
  • THK India Pvt. Ltd.インド アンドラプラデーシュ州0%
  • 三益THK株式会社大韓民国 テグ市34%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクトロボットのプラットフォーム化技術開発(ハードウェア)人と共働して軽作業をするロボットプラットフォームの開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-09-14
    6,653万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2,404億円営業利益144億円前期と比べると増収減益で、売上が+7.9%、利益が-9.4%。

売上高
+7.9%
2,404億円
営業利益
-9.4%
144億円
純利益
-772.1%
-699億円
営業利益率
6.0%
前期比 -1.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高3,100億円2,404億円
営業利益480億円144億円
純利益548億円-699億円
1株あたり配当¥195¥195

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1,511億円、営業利益は225億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−14.2%、営業利益は+262.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q9359710.469
2023年2Q921687.451
2023年3Q825273.321
2023年4Q83843
2024年1Q851212.520
2024年2Q948636.652
2024年4Q4287517.532
2025年2Q1,762623.537
2025年4Q6428212.8−736
2026年2Q1,51122514.9337

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,684億円から2,404億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.0%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,68414898
2014年3月1,855236156
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2015年3月2,177340227
2016年3月2,405191136
2017年3月2,736234167
2017年12月2,866313257
2018年12月3,447523361
2019年12月2,746182117
2020年12月2,190−97−100
2021年12月3,182300230
2022年12月3,937356212
2023年12月3,519253184
2024年12月2,2271591797.1104
2025年12月2,4041441576.0−699

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2,404億円のうち、営業利益として残るのは144億円6.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-699億円、売上の-29.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.7%1,699億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.6%543億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.7%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.0%144億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.6pt
6.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比36.1pt
-29.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比29.4pt
-21.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-14.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが427億円、投資CFが−198億円で、差し引きのフリーCFは229億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,205億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月204−153−54511,160
2014年3月237−96−281411,383
2015年3月234−87−471471,552
2016年3月198−627193−4291,270
2017年3月402−180−752221,373
2017年12月256−158−178981,299
2018年12月565−330−1312351,345
2019年12月284−300183−161,491
2020年12月254−18440701,588
2021年12月156−191−127−351,514
2022年12月376−301−36751,638
2023年12月393−271−2431221,565
2024年12月284−342−227−581,383
2025年12月427−198−4212291,205

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は4,730億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,613億円で、自己資本比率は55.3%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,9311,8911,04063.9
2014年3月3,3642,2211,14365.3
2015年3月3,7362,5051,23166.3
2016年3月4,0782,5051,57360.7
2017年3月4,1492,5151,63460.0
2017年12月4,4302,6401,79059.6
2018年12月4,7142,7821,93259.0
2019年12月4,6892,8031,88659.8
2020年12月4,6022,6651,93757.9
2021年12月5,1613,0462,11559.0
2022年12月5,6033,3192,28459.2
2023年12月5,5643,5731,99164.2
2024年12月5,6743,8361,77667.6
2025年12月4,7302,6132,07255.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
1,100億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,287億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,072億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中60位あたり、逆に低いのはROE209社中205位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-21.7%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.0%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.3%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.0%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,255で、1年前と比べて+61.4%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥6,255-4.8%1ヶ月-11.3%1年+61.4%時価総額7,450億円
過去52週の値幅
安値¥3,761高値¥8,244

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.7倍
PER (会社予想)12.8倍
PBR2.54倍
配当利回り3.12%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月21日は6933円と25日線(6982円)をわずかに下回り、75日線(7219円)も割り込んでいるが、200日線(5531円)は大きく上回る。7月28日に6158円まで急落した後、8月6日には7590円まで戻すも、その後は再び調整。1年では83.9%上昇し上昇トレンドは強いが、52週高値8244円からは約16%下落。出来高は8月6日に391万株と急増し、その後は減少傾向で売買は落ち着いた。RSIは54.2と中立圏で、方向感は定まらない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

実績PER31.83倍は業界平均23.18倍を大きく上回り、PBR2.82倍も平均1.54倍の約1.8倍に達する。予想PER14.2倍と来期業績回復が見込まれるが、直近ROEが-21.7%と大幅赤字で、配当性向115.9%と配当が利益を超過している。割高感が強く、配当利回り2.81%は平均2.66%とほぼ同水準だが、収益力低下を踏まえると株価は過大評価と言える。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.7倍22.7倍
PER (予想)12.8倍
PBR2.54倍1.50倍
ROE-21.7%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

直近の業績は半導体・工作機械の設備投資調整で減収減益となっている。強気派は、リニアガイドのトップシェアと、半導体製造装置や自動化需要の回復により、中長期的に需要が拡大すると見る。また、株価は1年で82%上昇しており、市場は回復を織り込み始めている。弱気派は、中国経済の減速と、設備投資サイクルの変動で業績が大きく振れるリスクを指摘する。特に2025年12月期は大幅な赤字見込みであり、収益性の悪化が懸念される。

プラスに働く材料7
  • トップシェアの強み

    リニアガイドで世界シェア首位の技術力が、需要回復時に大きな利益貢献が期待。

  • 自動化需要の増加

    工場自動化や半導体製造装置需要の長期的拡大が見込まれる。

  • 株価の先行期待

    株価は年初来で大幅に上昇しており、市場は業績回復を期待している。

  • 売上高が2023年比32%減、回復余地は大きい2026年下期影響

    2025年売上高2,404億円は2023年3,519億円の約32%減。7.14%の営業利益率まで戻れば約251億円の営業利益が見込める

  • 予想PER14.7倍は翌期の増益期待を先取り決算発表後影響

    実績PER33倍に対し予想PER14.7倍。決算次第で予想の引き上げ余地がある

  • 外国人株主比率29.64%が需給を支える継続影響

    外国人株主比率は29.64%と高く、海外マネーの流入が下値を支える

  • 配当利回り2.71%は株主還元の下支え継続影響

    現時点の配当利回りは2.71%。業績が悪化しても配当が維持されれば投資家の支えになる

マイナスに働く材料7
  • 減収減益の継続

    2025年12月期は赤字予想で、設備投資の調整がまだ続く可能性。

  • 中国依存

    中国向け売上の割合が高く、中国景気減速が直撃するリスク。

  • サイクル変動の大きさ

    設備投資サイクルの影響を強く受け、業績の変動幅が大きい。

  • 2025年純損益699億円赤字の再発リスク2026年Q2影響

    2025年12月期は純損益が699億円の赤字。同規模の損失が続けば株価は急落する

  • 営業利益率が7.14%から5.99%へ低下通年影響

    営業利益率は2024年7.14%から2025年5.99%へ低下。利益率改善がなければ増益は限定的

  • ROEマイナス21.7%なのにPBR2.92倍不定影響

    ROEがマイナス21.7%にもかかわらずPBR2.92倍は高く、資本効率改善がなければ割高修正を迫られる

  • 株価が1年82%上昇した反動不定影響

    株価は1年間で82.08%上昇。短期的な利益確定売りで調整する可能性がある

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を示す先行指標であり、需要回復の兆候を把握するため。
半導体関連売上高
主力用途である半導体製造装置の需要動向を反映するため。
営業利益率
事業の収益性が改善傾向にあるかを確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり195で、前期から+67.9%いまの株価に対する利回りは3.12%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥195
1株あたり
配当利回り
3.12%
いまの株価に対して
配当性向
115.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年12月6227.8
2017年3月41−33.942.7
2018年12月85107.338.4
2019年12月32−62.453.6
2020年12月15−53.1
2021年12月60300.041.3
2022年12月8745.0175.3
2023年12月46−47.143.3
2024年12月147218.5115.9
2025年12月24667.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥195

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ32,233人。区分でいちばん多いのは金融機関36.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.0%を占め、残る56.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関34.740.837.134.133.636.3
外国法人43.235.436.539.942.129.6
個人・その他16.717.718.615.014.123.0
事業法人3.63.93.96.36.37.7
自己株式5.44.05.65.66.45.9
証券会社1.82.23.84.83.83.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.16
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)12.31
03TERAMACHI株式会社5.05
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部3.86
05BBH (LUX) FOR FIDELITY FUNDS-GLOBAL TECHNOLOGY POOL 常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行2.16
06OASIS JAPAN STRATEGIC FUND Y LTD. 常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店1.67
07株式会社日本カストディ銀行(信託口4)1.43
08株式会社みずほ銀行 常任代理人 株式会社日本カストディ銀行1.34
09OASIS JAPAN STRATEGIC FUND LTD. 常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店1.31
10JP MORGAN CHASE BANK 385781 常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-07-23
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.48%
    +0.09pt
  • 2026-06-05
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.76%
  • 2026-06-04
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.39%
  • 2026-05-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.75%
    -1.02pt
  • 2026-05-07
    ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)
    新規の大量保有報告
    1.77%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−904%、1株純資産は14期で+58%。直近期のROEは-21.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月771,4795.423.628.6
2014年3月1231,7377.718.826.9
2015年3月1791,9579.717.136.0
2016年3月1071,9545.519.453.4
2017年3月1321,9676.721.242.7
2017年12月2032,0869.920.827.8
2018年12月2852,19813.37.238.4
2019年12月922,2154.232.153.6
2020年12月−792,106−3.7
2021年12月1822,4438.115.241.3
2022年12月1732,7086.714.6175.3
2023年12月1502,9145.318.443.3
2024年12月853,1572.843.2115.9
2025年12月−6192,333−21.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/12期の役員報酬は総額599百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
寺町彰博代表取締役 会長7522,000
寺町崇史代表取締役社長 CEO 産業機器 統括本部長4724,000
今野宏取締役 副社長7220,000
槇信之取締役 専務執行役員 輸送機器 統括本部長6610,000
木下直樹取締役 専務執行役員 産業機器統括本部 副本部長 兼THK(中国)投資 有限公司副董事長総経理646,000
中根建治取締役 CFO 執行役員 経営戦略統括本部 財務経理統括部長 兼経営戦略統括本部 間接材購買統括部長5613,000
甲斐順子取締役58
川﨑博子取締役62
日置政克取締役(監査等委員)763,000
大村富俊取締役(監査等委員)723,000
上田良樹取締役(監査等委員)733,000
三宅英貴54
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
佐藤宜史取締役613,000

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)835315751164
社外取締役6888815

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,853字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、子会社39社及び関連会社3社で構成されております。 産業機器事業は主に直動システムを中心とした機械要素部品等の製造販売及び産業機械の製造販売を行っており、輸送機器事業は主に自動車や二輪車などの輸送機器向けにステアリング部品、サスペンション部品、ブレーキ部品等の開発設計、製造販売を行っております。 直動システムは、機械装置等の直線運動部分に用いられ、機械装置等の高速・高精度化を実現した機械要素部品です。機械装置等の運動部分を「ころがり運動」化するため、「すべり運動」に比べて運動部分の摩擦が1/50に低減されることから、省エネルギーに優れた地球環境にやさしい製品です。 こうした特長により、高速・高精度を要求される工作機械や半導体製造装置等の精密機器に留まらず、アミューズメント機器や、地震の揺れから建物を守る免震・制震装置等にいたるまで、幅広い分野に採用されております。 当社グループの主な事業内容と、各子会社等の事業における位置づけは次のとおりであります。 日本国内においては、工作機械、産業用ロボット、半導体製造装置などの産業機械メーカー及び代理店等には当社が直接販売し、その他メーカーの一部及びその他の代理店の一部に対しては、トークシステム株式会社が販売を担当しております。また、当社に加え、THKインテックス株式会社、THK新潟株式会社、日本スライド工業株式会社及びTHK桐生株式会社が製造を担当しております。THKインテックス株式会社は、産業機械の製造販売を行っており、当社から直動システム等を購入しております。また、当社はTHKインテックス株式会社より製造用機械の一部を購入しております。THKリズム株式会社は、ボールジョイント等を国内外の輸送機器メーカー向けに製造販売しております。 米州においては、THK America, Inc.が販売を担当し、THK Manufacturing of America, Inc.が製造を担当しております。THK RHYTHM NORTH AMERICA CO., LTD.、THK RHYTHM MEXICANA,S.A. DE C.V.、THK RHYTHM AUTOMOTIVE MICHIGAN CORPORATION及びTHK RHYTHM AUTOMOTIVE CANADA LIMITEDは、リンクボール・サスペンションボールジョイント等の輸送機器要素部品を輸送機器メーカー向けに製造販売しております。 欧州においては、THK GmbH及びTHK France S.A.S.が販売を担当しております。またTHK Manufacturing of Europe S.A.S.及びTHK Manufacturing of Ireland Ltd.が製造を担当しております。THK RHYTHM AUTOMOTIVE GmbH及びTHK RHYTHM AUTOMOTIVE CZECH a.s.は、リンクボール・サスペンションボールジョイント等の輸送機器要素部品を輸送機器メーカー向けに製造販売しております。加えて、THK CAPITAL UNLIMITED COMPANY及びTHK FINANCE UNLIMITED COMPANYがグループファイナンス及び資金管理業務を担当しております。 中国においては、THK(中国)投資有限公司、THK(上海)国際貿易有限公司が販売を担当しております。また、大連THK瓦軸工業有限公司、THK(無錫)精密工業有限公司、THK(遼寧)精密工業有限公司、THK(常州)精工有限公司が製造を担当しております。蒂業技凱力知茂(広州)汽車配件有限公司及び蒂業技凱力知茂(常州)汽車配件有限公司はリンクボール・サスペンションボールジョイント等の輸送機器要素部品を輸送機器メーカー向けに製造販売しております。 その他の地域においては、THK TAIWAN CO., LTD.(台湾)、THK LM SYSTEM Pte. Ltd.(シンガポール)、THK LM SYSTEM (THAILAND) CO., LTD.(タイ)が販売を担当しております。また、THK MANUFACTURING OF VIETNAM CO.,LTD.(ベトナム)が製造を担当しております。THK India Pvt. Ltd.(インド)及び当社の関連会社である三益THK株式会社(韓国)は販売及び製造を担当しております。 事業の状況について系統図で示すと次のとおりであります。 セグメントの区分 日本・・・・THK株式会社、THKインテックス株式会社、トークシステム株式会社、THK新潟株式会社、THKリズム株式会社、日本スライド工業株式会社、THK桐生株式会社 米州・・・・THK America, Inc.、THK Manufacturing of America, Inc.、THK RHYTHM NORTH AMERICA CO., LTD.、THK RHYTHM MEXICANA,S.A. DE C.V.、THK RHYTHM AUTOMOTIVE MICHIGAN CORPORATION、THK RHYTHM AUTOMOTIVE CANADA LIMITED 欧州・・・・THK GmbH、THK France S.A.S.、THK Manufacturing of Europe S.A.S.、THK Manufacturing of Ireland Ltd.、THK RHYTHM AUTOMOTIVE GmbH、THK RHYTHM AUTOMOTIVE CZECH a.s. 中国・・・・THK(中国)投資有限公司、THK(上海)国際貿易有限公司、大連THK瓦軸工業有限公司、THK(無錫)精密工業有限公司、THK(遼寧)精密工業有限公司、蒂業技凱力知茂(広州)汽車配件有限公司、蒂業技凱力知茂(常州)汽車配件有限公司、THK(常州)精工有限公司 その他・・・THK TAIWAN CO., LTD.、THK LM SYSTEM Pte. Ltd.、THK LM SYSTEM (THAILAND) CO., LTD.、THK RHYTHM (THAILAND) CO., LTD.、THK MANUFACTURING OF VIETNAM CO., LTD.、THK RHYTHM MALAYSIA Sdn. Bhd.、THK India Pvt. Ltd.、三益THK株式会社 ※主な関係会社について記載しております。 ※当連結会計年度より輸送機器事業を非継続事業に分類しており、2026年2月2日に輸送機器事業を株式会社アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドが間接的に出資する特別目的会社である株式会社AP87に譲渡することを決定しております。
経営方針・対処すべき課題3,372字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 THKグループは、機械の直線運動部分を“軽く”“正確に”動かすため、“すべり”を“ころがり”化する重要な機械要素部品を世界へ供給しています。「世にない新しいものを提案し、世に新しい風を吹き込み、豊かな社会作りに貢献する」という経営理念のもと、1971年の創業以来、創造開発型企業として「LMガイド(Linear Motion Guide:直線運動案内)」をはじめとする機械要素部品を供給し、工作機械、半導体製造装置など様々な機械装置の高精度化、高剛性化、高速化、省エネルギー化を実現し、必要不可欠な部品として産業の発展に貢献してまいりました。 当社グループは、LMガイドを開発して以降、世界のトップメーカーとして、お客様の多様なニーズにお応えする中で蓄積してきたノウハウによる高品質な製品や幅広い提案力により、お客様から高い信頼を獲得しています。近年では産業分野のみならず、自動車、医療機器、航空機、サービスロボットなど消費財に近い分野に加え、免震・制震装置、再生可能エネルギー関連など自然災害や気候変動のリスクを低減する分野へと当社グループの製品の採用が広がっています。このように、世界中で多くのお客様より供給が求められる中、本業を通じた社会貢献を実現しながらも、気候変動など地球環境が変化する中で持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進め、企業価値の向上を図ってまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、地理的な領域拡大を目指した「グローバル展開」、用途的な領域拡大を目指した「新規分野への展開」、AI、IoT、ロボットをはじめとするテクノロジーを徹底活用する「ビジネススタイルの変革」を成長戦略の柱として掲げ、事業領域の拡大を図っております。 グローバル展開では、日本・米州・欧州・アジアの4極において、現地で生産して販売するという「需要地における販製一体体制」を構築しています。近年は、とりわけ中長期的に需要の拡大が見込まれる中国やその他の新興国において、販売網の拡充ならびに生産体制の強化を図っています。加えて、先進国においてもユーザーの裾野が広がる中で着実に需要を取り込むべく販売網を拡充し、さらなる成長へと繋げています。 新規分野への展開では、LMガイドを中心とする製品群の現在の主な顧客は資本財メーカーですが、医療機器、航空機、サービスロボットなど消費財に近い分野に加え、免震・制震装置、再生可能エネルギー関連など自然災害や気候変動のリスクを低減する分野へと当社グループの製品の採用を図っています。 ビジネススタイルの変革では、デジタルテクノロジーが急速な進展を見せる中、AI、IoT、ロボットをはじめとする新たなテクノロジーを販売、生産、開発などのあらゆる面で徹底的に活用することにより、ビジネスの進め方や仕組みの変革を図っております。 そして、これらの取り組みを推し進める中、「ものづくりサービス業」をビジョンにかかげ、製品提供に加え、AIやIoTなどのデジタル技術を活用した付加価値の高いサービスも提供することで、製造業の枠を超え、お客様に新たな価値を提供することを目指しています。 そのような中、これまでは、機械を作るマシンビルダーの課題解決を中心に「機械要素部品ビジネス」を展開してきましたが、今後は、マシンビルダーの先にいる機械を実際に使うマシンユーザーの課題解決にも展開し、「FAソリューションビジネス」としてより一層強化します。特に機械要素部品の進化という観点からすると、マシンユーザーとの接点を増やすことによりマシンビルダー、マシンユーザー双方にとっての課題解決にもつながる良い製品を開発していきます。さらに、このようにして複層化された顧客から集めた、様々な情報を開発・生産などあらゆる面へと還元し、成長分野への開発強化や事業基盤の強化へと繋げてまいります。 今後もこれらの取り組みを加速させるとともに、その前提となる、サステナビリティ、ESGの取り組みを強化し、企業価値の向上を図ってまいります。 (3) 経営環境 当社グループを取り巻く環境は地政学リスクの高まり、インフレの進行、米国の関税政策などにより先行きの不透明感が増しています。さらに、デジタルテクノロジーの進展、地球環境保護機運の高まり、そして先進国の生産年齢人口減少等の様々な課題に直面しています。しかしながら、半導体関連においては需要の牽引役が多様化する中で、生成AIなどの新たな成長ドライバーや自国生産拡大の動きなどを背景に今後も大きな拡大が見込まれます。さらに先進国を中心とする自動化・ロボット化の進展、自動車業界における環境対応車へのシフトや再生可能エネルギー関連の投資の拡大など、私たちのビジネスチャンスは大きな広がりを見せています。したがって、これらの需要を顕在化させるとともに着実に取り込むべく、成長戦略を推し進めてまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社においては、ビジネスチャンスが拡大する一方、事業環境が様変わりする中で、当社自身が適時適切な対応を取れず、当社のROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)が低迷するなど株主の皆様のご期待に応えられていない状況が続いていました。そのような中、2024年1月に寺町崇史が代表取締役社長に就任し「強くすべきところは徹底的に強くし、変えるべきところは勇気をもって変えていく」との所信表明を行い、同年11月には従来の経営目標を全面的に見直し、新たな経営方針として「ROE 10%超の早期実現」を発表しました。 その実現のための施策として、収益性、資本政策、及びコーポレート・ガバナンスと全方位的にこれまでの当社の課題と向き合う中で、まずは資本政策を見直しました。収益性については「事業の選択と集中」を掲げ、投下資本利益率(ROIC)と資本コストを厳しく比較・精査の上、聖域なく事業の選択と集中を進め、当社製品の需要増加に伴う売上収益に頼るのみではなく、筋肉質になりながら中長期的にリターンを高める体制を構築してまいります。構造改革によって創出した利益は高い規律性をもって株主の皆様に還元するだけでなく成長投資も実行していきます。 そのような中、輸送機器事業については、当社に期待される資本コストと投下資本利益率(ROIC)を将来的にも厳しく精査する中で、事業を譲渡することが相応しいとの判断のもと、2026年2月2日付で、同事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡を決定しました。 また、目標達成の実効性を高めるべく取締役会の構成の見直しや第三者機関による実効性評価などコーポレート・ガバナンスの強化も進めています。Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のいわゆるPDCAサイクルを回すためのモニタリング体制の強化、役員報酬制度の強化、さらなる取締役会構成の見直し、そして、環境をはじめとするサステナビリティ関連の施策の強化など、様々な取り組みを強力に推し進めていきます。 これらによってROE 10%超を早期に実現し、その達成後も安定的な株主還元を継続できるよう、株主資本コストを上回るROEは勿論のこと、その水準をさらに高めていくことにより、企業価値向上を図っていきます。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 新たな経営方針「ROE 10%超の早期実現」における経営指標としては、ROEの分母である自己資本の当面の必要水準を3,000億円程度とし、分子としては当期純利益300億円に必要な営業利益として400億円を設定しました。基本的にはマーケット成長に伴う売上収益の増加には頼らずに、自助努力で目標を達成してまいります。そのために2026年度までの2年間を構造改革期間とし、各種改革を推し進め、筋肉質な高収益構造へと変革し2027年度~29年度の間の早期にROE 10%超を実現します。
事業等のリスク7,708字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクや不確定な要因は以下のものがありますが、これらのリスクは必ずしも全てのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できないリスクや重要度が低いと考えられるリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 なお、本項に含まれる将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものであります。 (1) 当社のリスク管理体制 当社は、当社グループの事業活動に関わるあらゆるリスクを的確に把握し、経営陣による適切なリスクテイクを支えるため、社長を委員長とするリスク管理委員会を設置し、リスク管理規程に基づく全社的なリスク管理体制を構築しております。リスク管理委員会では、当社グループの事業活動に関して抽出されたリスクとその対応策を策定するとともに、リスク管理体制が有効に機能しているかどうかの検証を行っております。 また、当社は、リスクを組織の収益や損失に影響を与える「不確実性」と捉え、マイナスの側面とプラスの側面の両面があると考えており、マイナス面のリスクに対して適切にリスクヘッジしつつ、プラス面のリスクに対して積極的なリスクテイクを行うことができれば、今後の持続的成長につながると考えております。 (2) リスクの特定方法 当社は、リスク管理規程に則り、当社グループ全体を対象にリスクアセスメントを毎年実施しております。日本国内外のグループ会社及び当社の各部門から報告を受けたリスクアセスメントの結果を基に「発生可能性」、「影響度」の2つの評価軸でマッピングを行うことで、リスクの重要度を評価し、リスク対策の優先度を決定しております。リスクの発生頻度、影響度はそれぞれ5段階で評価し、数字が高いほど、またリスクとして抽出した会社・部門が多いほど、リスクが高くなります。 (3) 事業等のリスク <特に重要なリスク> ① 災害・地政学的問題・テロ・戦争・感染症等について 当社グループは、日本国内はもとより、米州、欧州、アジア等、世界各地に製造・販売拠点を有しておりますが、これらの事業拠点及び取引先の事業拠点において、地震・台風・火災等の自然災害やテロ攻撃・戦争による政情不安または感染症蔓延等による被害を受けた場合には、生産活動をはじめとする企業活動全般に重大な影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、事業継続計画(BCP)を策定し、危機発生時における被害を最小化し、事業の継続や早期復旧を図るための事前対策を講じるとともに、危機管理サービスを導入し、地震・台風・大雨等の自然災害発生時に、被害地域にある自社の事業所及び取引先の把握と被害による部品供給状況を速やかに把握できる体制を整えております。しかしながら、リスクを完全に回避することは困難であり、想定を超える被害が発生した場合には、結果として当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 なお、ロシア・ウクライナ問題は一定の落ち着きを見せつつあるものの、引き続き国際的な地政学リスクが存在しており、中東やその他の地域における不安定な国際情勢も予断を許さない状況です。特に、米国とベネズエラ間の軍事的緊張の高まりや、米国によるデンマーク自治領グリーンランドの領有に向けた動き等、世界的に新たな地政学リスクが顕在化しており、これらの地政学リスクに起因する国際関係の変化が、世界的な物価の高騰、部品・原材料の供給不足等を引き起こす可能性があります。紛争当事国における当社グループの事業活動の規模は比較的小さく、当社グループの事業への直接的な影響は僅少でありますが、先行き不透明な状況にあり、今後の国際情勢の変化により地政学リスクが高まった場合には、エネルギーや原材料価格の高騰、原材料の調達遅延、事業活動の中断等、グローバルに事業展開する当社グループの事業活動への影響が懸念されます。 ② 海外事業展開について 当社グループは、米州、欧州、アジア等、世界各地に製造・販売拠点を有しておりますが、中国やその他新興国の製品の台頭により、特に価格面における競争環境はグローバル規模で厳しさを増しています。 当社グループでは、顧客の心で考え、行動し、検証する「顧客志向」の立場で日々営業活動を行うとともに、ITを活用して顧客や市場のニーズを的確に捉える仕組みを導入し、高性能で付加価値の高い製品の開発、提供を継続して進めておりますが、顧客や市場のニーズを十分に予測できず、魅力ある新製品を開発できない場合や新製品の市場への投入が遅れた場合、あるいは他社が画期的な新製品を開発した場合には、当社製品が機械要素部品及び輸送用機器要素部品に占める地位を失い、将来の成長と収益性が低下するおそれがあります。 また、米中の対立やロシア・ウクライナ問題をはじめとする国際紛争に起因して、各国政府による安全保障貿易管理における様々な政策、規制の変更等、海外事業展開の不安定要素が増している状況です。当社グループでは、グローバルで政治・経済情勢や法規制、関税や安全保障貿易管理に基づく輸出規制等に関する最新の状況をモニタリングし、取引形態やサプライチェーンの見直し等の対策を講じるとともに、グローバルに懸念のある取引を事前審査するプロセスを強化することで、複雑化する各国の輸出規制や制裁による事業への影響の低減を図っておりますが、当社グループの製品を製造・販売している国や地域の政治情勢や経済状況の変動、あるいは予期せぬ法規制の変更等により、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 ③ 人財について 当社グループは、人的資本を強化し、競争力を維持するため、新卒採用だけでなくキャリア採用を積極的に進め、日本国内外で優秀な人財を継続的に採用し、“個力の強化”を目標に、従業員の成長支援に取り組んでおります。また、多様で働きがいのある労働環境の実現に向け、ダイバーシティの推進が重要と考えております。子育てや介護を行う従業員が安心して仕事と生活を両立できるよう、出産・育児・介護をサポートする両立支援の取組みを進めるほか、女性活躍の推進の観点から、新卒採用における女性比率の向上を目指しております。さらに、高齢者や障がい者の活躍支援、自己申告制度による従業員の希望の確認等、体制面や従業員エンゲージメントの向上に努めております。 さらに、少子高齢化に伴う労働力不足への対応として、省人化・無人化に向けたデジタル技術やAI(人工知能)の活用を推進しております。これにより、業務効率化や生産性向上を図るとともに、従業員がより付加価値の高い業務に従事できる環境を整備しています。 しかしながら、少子高齢化を背景とした労働人口の減少等により、各分野における人財の確保競争が激しさを増すなか、特定分野のスキルを持った人財に対する世界的な需要の高まりが競争に拍車をかけており、当社グループが計画どおりに適切な人財を採用できなかった場合やその育成に齟齬が生じた場合、技術・技能の承継にも支障をきたし、当社グループの事業の遂行に制約が生じる可能性があります。 また、当社グループでは安定した労使関係の構築に努めておりますが、海外においては労使慣行の相違が存在し、法制度や経済環境、社会環境の変化等予期せぬ事象を起因とする労使関係の悪化や労働争議の発生、また新興国を中心として従業員の賃金が急上昇した場合には、当社グループの経営成績及び財務状況が影響を受けるおそれがあります。 ④ 特定産業界における需要動向の変化による影響について 当社グループは、産業機器事業と輸送機器事業を展開しております。産業機器事業はLMガイドやボールねじ等の機械要素部品、輸送機器事業はリンクボールやサスペンションボールジョイント等の輸送用機器要素部品を製造・販売しており、産業機器事業は工作機械や一般機械、半導体製造装置をはじめとする産業用機械メーカー、輸送機器事業は自動車関連企業等の輸送用機器メーカーが主要顧客です。当社グループでは、「グローバル展開」「新規分野への展開」「ビジネススタイルの変革」の三つの戦略軸によるビジネス領域の拡大を進め、従来の機械要素部品ビジネスにFAソリューションビジネスを加えることで、マシンビルダーからマシンユーザーまで幅広い顧客の生産活動に貢献できる体制を目指すなど、特定の顧客や製品に依存しないよう、リスクの分散に努めておりますが、現状においては、当社グループの業績は、主要顧客である工作機械、一般機械、半導体製造装置、輸送用機器等の産業界における需要動向に影響を受けており、特に輸送機器事業は自動車業界の動向の影響を強く受ける傾向があります。 従って、将来において特定の産業界における急激な需要動向の変化等により、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 なお、2026年2月2日付けで、株式会社アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドが間接的に出資する特別目的会社である株式会社AP87と、輸送機器事業の譲渡及び債権譲渡に関する基本契約書を締結しております。 ⑤ 原材料や部品の調達について 当社グループは、製品の製造に使用する原材料及び部品を、日本国内に限らず広く世界中の複数の供給元から調達しております。当社グループでは、これらの供給元を“共に成長するための重要なパートナー”と位置付け、新技術・新工法・新素材等の情報を共有する場を設けるなど協調体制を組み、安定かつ継続的な供給の維持を図るとともに、徹底したコスト管理にも努めております。さらに、紛争鉱物への対応や環境への配慮等、サプライチェーンを通じて、社会からESG観点での高度な対応が求められていることから、供給元の事業者に「CSR調達ガイドライン」を配布し、CSR調達の徹底を図っております。 一方で、ロシア・ウクライナ問題をはじめとする国際紛争は、世界的な物価の高騰を引き起こしており、他の地域における国際紛争の発生、または供給元の生産能力不足や品質不良、倒産、コンプライアンス違反、あるいは火災や地震等の自然災害に加え、感染症の発生等を契機としたロックダウン(都市封鎖)等が供給元の所在する国や地域で行われた場合、サプライチェーン寸断による原材料及び部品の不足が生じる可能性があります。また、原油価格の高騰、原材料供給国の社会情勢、新興国における需要の高まり等を背景として、原材料価格が予期せぬ高騰を示した場合、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 ⑥ 情報セキュリティについて 当社グループは、事業活動を通して個人情報を入手することがあり、また、営業上・技術上の秘密情報を保有しております。 当社グループでは、社長を委員長とする「情報セキュリティ委員会」を設置・運用しており、当委員会には外部の専門家もオブザーバーとして参加し、情報セキュリティに関する管理体制やルールの整備・強化を図っております。また、日本国内外における個人情報保護をはじめとする法規制強化に適宜対応するとともに、情報リテラシーを高めるための社員教育等を実施し、情報の厳格な管理に努めております。さらに、当社グループでは、製造現場で発生するロスを削減して設備総合効率(OEE)の最大化に貢献するプラットフォームを提供する事業において、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格であるISO27001の認証を取得しており、セキュリティ管理体制の継続的な改善を図っています。 また、当社グループは、事業全般において様々な情報システム及びITネットワークを活用しており、これらシステムには十分な安全対策を施しております。 しかし、近年、サイバー攻撃の手口はAI(人工知能)の活用により高度化・巧妙化しており、従来の対策では防ぎ切れない新たな脅威が増加しています。さらに、クラウドサービスの利用の増加に伴い、情報セキュリティに関するリスクが一層高まっており、またプライバシー保護の観点からも保有する情報の取扱いに関する規制強化の動きが各国で進むなか、適宜セキュリティの強化に努めておりますが、サイバー攻撃、コンピューターウィルスの感染、不正アクセス、インフラ障害、情報システムの不具合等により情報が流出した場合や重要データの破壊、改ざん、システム停止等の不測の事態が生じた場合には、当社グループに対する社会的信用の低下や事業活動の中断、対策費用の発生、多額の課徴金の支払い、取引の停止等により、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 <重要なリスク> ① 製品の品質問題について 当社グループの製品は、工作機械、産業用ロボット、半導体製造装置等の産業用機械から、自動車、免震・制震装置、医療機器、アミューズメント機器、航空機等の民生品分野まで幅広く採用されています。 当社グループは、日本国内外の各生産拠点において品質マネジメントシステムであるISO9001認証を取得し、それに従った各種製品・サービスの開発や製造を行うことで、産業機器事業の品質保証体制の整備を図るとともに、自動車産業をはじめとする輸送機器事業、また航空宇宙産業等の新たな分野に適応する各種品質セクター規格を認証取得し、あらゆる市場に適合する高い品質保証体制の構築に努めております。 しかしながら、製品に欠陥が生じるリスクをゼロに低減することは不可能であり、万が一大規模なリコールや製造物賠償責任につながるような予期せぬ製品の不具合が発生した場合、多大な費用の発生や社会的信用の低下、取引停止等により、経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 また、当社グループはグローバルな製造物責任保険に加入しておりますが、損害賠償等の損失についてその全てを担保するという保証はありません。 ② 為替レートの変動について 当社グループは、輸出入等を中心とした外貨建取引について、為替予約等により為替リスクをヘッジしておりますが、為替レートに大幅な変動が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 また、連結財務諸表の作成にあたって在外子会社の財務諸表を円換算しておりますが、現地における通貨金額が変わらない場合においても、換算時の為替レートにより円換算後の連結財務諸表上の金額が影響を受けるおそれがあります。 ③ 金利の変動について 当社グループは、金融機関からの借入、社債及びコマーシャルペーパーの発行等の方法によって資金調達を行っており、資金需要に対してその内容や財政状態及び金融環境を考慮し、調達の金額・期間・方法等を判断しております。金利が上昇した場合にはこれらの調達コストが増加します。この影響を軽減するため、当社グループでは金利スワップ契約等のデリバティブ取引を利用しております。 当社グループでは投資した資産について、現在価値の算出に市場金利を基準とする割引率を用いており、金利が大きく上昇した場合、使用価値の計算に用いる割引率が大きく上昇することにより回収可能価額が減少し、対象資産の評価額に影響を及ぼす可能性があります。 金利動向によっては、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 ④ 環境問題について 当社グループは、地球環境を健全な状態で次世代に引き継いでいくことは企業の社会的責務であるとの認識に立ち、THKグループ環境基本方針を制定し、省エネルギー製品の開発、環境負荷の継続的な低減と自然環境の維持・改善等に努めております。また、当社グループは、各生産拠点において環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証を取得するとともに、日本国内外の環境関連法令の遵守はもちろんのこと、EUの有害物質規制法RoHS指令及びREACH規則や中国の電子情報製品生産汚染防止管理弁法に代表される様々な規制に対しても、日本国内・海外の生産拠点に対して「グリーン調達ガイドライン」を適用し対応しており、これまで重大な環境問題が発生したことはありません。 しかしながら、不測の事態により将来において環境問題が発生した場合には、損害賠償や対策費用の発生、罰金等の行政処分、社会的信用の低下、生産活動の停止等により、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 また、環境に関する規制がさらに厳格化し、追加の義務や費用負担が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。 なお、気候変動(気温上昇)による影響について、TCFD提言に沿ったシナリオ分析の結果は、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組」(2)気候変動に記載のとおりであります。 ⑤ コンプライアンスについて 当社グループは、グローバルな事業展開を行っており、様々な国の法令・規則の適用を受けています。また、当社グループの職場においてハラスメントや人権問題等が生じた場合、社員の健康やメンタルヘルスの悪化、社会的信用・企業イメージの低下等により、人財の確保・育成に関するリスクが顕在化し、当社グループの発展等に大きな影響が生じる可能性があります。 当社グループでは、コンプライアンス意識の徹底と不正を許さない職場環境の醸成のため、社長を委員長とする「コンプライアンス委員会」を設置・運用しており、当委員会には外部の専門家もオブザーバーとして参加し、法令・社内規範・倫理規範の遵守を目的とした体制の整備、公正な企業活動に努めております。また、当社グループの役職員が共有・遵守すべき「THKグループ行動憲章」を制定し、全役職員に周知するとともに、必要な社内教育を実施するなど、コンプライアンス意識の向上を図っております。 また、内部通報制度を整備し、担当部署、監査等委員会、顧問弁護士と社内外に3つの通報窓口を設け、法令や社内規範等に違反する行為、またはそのおそれのある行為について通報を受け付け、コンプライアンスリスクの未然防止に努めております。さらには、当社グループの組織または役職員により行われた、取引先等に対する法令違反行為等について、社外からの相談を受ける窓口も設置しております。 しかしながら、グローバルに事業を展開するなか、コンプライアンスリスクを完全に回避することは困難であり、法令違反等が生じた場合には、当社グループが刑事上、民事上、行政上の責任を負い、また社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績及び財政状態が影響を受けるおそれがあります。
経営成績の分析 (MD&A)6,873字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及び キャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度においては、ウクライナや中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まり、インフレの継続、および米国の関税政策などの懸念材料がある中で、世界経済は先行きが不透明な状況が続きました。 当社は新たな経営方針として「ROE 10%超の早期実現」を掲げ、2025年2月の決算発表において経営指標とその実現に向けた施策を公表しました。新たな経営方針においては産業機器事業における「構造改革」と輸送機器事業における「選択と集中」に加えて、ROEの分母である自己資本のコントロールもより重視しています。 そのような中、輸送機器事業については、当社に期待される資本コストと投下資本利益率(ROIC)を将来的にも厳しく精査する中で、事業を譲渡することが相応しいとの判断のもと、2026年2月2日付で、株式会社アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドが間接的に出資する特別目的会社である株式会社AP87に事業を譲渡することを決定し、同事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に関する基本契約書を締結しました。当期より、IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に従った売却目的保有への資産の分類要件を満たすことから、輸送機器事業を非継続事業に分類するとともに、当期の表示形式に合わせ、関連する前期の連結財務諸表および注記を一部組替えて表示しております。 当期の業績につきましては、継続事業である産業機器事業において、主に中国や米国において需要が回復に向かったことなどにより、連結売上収益は前期に比べて、177億7百万円(7.9%)増加し、2,404億4千4百万円となりました。 コスト面では、新経営方針のもとに進めている構造改革に伴う費用や米国関税の影響を受けました。そのような中、売上原価率は前期に比べて1.3ポイント上昇し、70.7%となりました。 販売費及び一般管理費は、前期に比べて7億2百万円(1.3%)増加し、543億4千1百万円となりました。売上収益に対する比率は、前期に比べて1.5ポイント低下し、22.6%となりました。さらに、持分法適用関連会社である三益THK株式会社において、市況の悪化に加えて、実施した投資案件にかかる損失見込み額の計上に伴い、持分法投資損失が15億8千7百万円となりました。 これらの結果、営業利益は前期に比べて14億8千7百万円(△9.3%)減少し、144億3千6百万円となり、売上収益営業利益率は1.1ポイント低下し、6.0%となりました。 金融収益は30億4千8百万円、金融費用は17億3千8百万円となり、税引前利益は前期に比べて21億2千3百万円(△11.9%)減少し、157億4千6百万円となりました。 これらに加え、輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に伴い、事業整理損失として、816億3千9百万円を計上した結果、継続事業及び非継続事業合算の親会社の所有者に帰属する当期利益は前期に比べて803億3千1百万円減少し、698億9千1百万円の損失(前期は104億3千9百万円の親会社の所有者に帰属する当期利益)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (日本) 日本では、継続事業である産業機器事業において需要は概ね横ばいで推移しましたが、売上収益は前期に比べて20億4千6百万円(△1.8%)減少し、1,108億5千9百万円となりました。セグメント損益(営業損益)は、非継続事業である輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に伴う97億3千8百万円の事業整理損失に加え、持分法適用関連会社である三益THK株式会社の持分法投資損失を15億8千7百万円計上したことなどにより、前期に比べて114億6千4百万円悪化し、36億1千8百万円の損失となりました。 (米州) 米州では、非継続事業である輸送機器事業において需要が低位に推移したことなどにより、売上収益は前期に比べて15億8百万円(△1.6%)減少し、902億4千8百万円となりました。セグメント損益(営業損益)は、主に非継続事業である輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に伴う388億9千9百万円の事業整理損失を計上したことにより、前期に比べて386億8千7百万円悪化し、362億7千9百万円の損失となりました。 (欧州) 欧州では、継続事業である産業機器事業、非継続事業である輸送機器事業ともに需要が低位に推移したことなどにより、売上収益は前期に比べて8千3百万円(△0.1%)減少し、675億1千6百万円となりました。セグメント損益(営業損益)は、主に非継続事業である輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に伴う245億4百万円の事業整理損失を計上したことにより、前期に比べて258億1千1百万円悪化し、262億1千9百万円の損失となりました。 (中国) 中国では、継続事業である産業機器事業において需要が回復する中、売上収益は前期に比べて135億8百万円(21.6%)増加し、760億3千4百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、主に非継続事業である輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に伴う72億3千3百万円の事業整理損失を計上したことにより、前期に比べて53億2千8百万円(△74.0%)減少し、18億7千4百万円となりました。 (その他) その他では、継続事業である産業機器事業におけるインド・ASEANをはじめとして当社グループ製品への需要の裾野が着実に広がる中、販売網の拡充に加え、新規顧客を開拓すべく積極的な営業活動を展開しました。そのような中、売上収益は前期に比べて36億3千1百万円(20.2%)増加し、216億3百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、主に非継続事業である輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に伴う12億6千3百万円の事業整理損失を計上したことにより、前期に比べて6億3千4百万円(△85.0%)減少し、1億1千1百万円となりました。 ② 財政状態の概況 資産は、現金及び現金同等物が282億8千5百万円、営業債権及びその他の債権が179億4千5百万円、棚卸資産が264億8千3百万円、有形固定資産が408億8千1百万円、のれん及び無形資産が60億1千万円、退職給付に係る資産が41億1千4百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ944億2千6百万円減少の4,729億9千2百万円となりました。 また、輸送機器事業の譲渡に関する基本契約書が締結されたことに伴い、譲渡が見込まれる輸送機器事業の資産として361億2千6百万円を売却目的で保有する資産へ振り替えています。 負債は、営業債務及びその他の債務が154億5千4百万円、退職給付に係る負債が44億5千万円減少しましたが、社債及び借入金が266億9千1百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ296億1千9百万円増加の2,072億4千2百万円となりました。 また、輸送機器事業の譲渡に関する基本契約書が締結されたことに伴い、譲渡が見込まれる輸送機器事業の負債として283億7千7百万円を売却目的で保有する資産に直接関連する負債へ振り替えています。 資本は、利益剰余金が1,319億4百万円、その他の資本の構成要素が26億6千9百万円、非支配持分が17億3千3百万円減少、自己株式が13億4千1百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1,240億4千5百万円減少の2,657億4千9百万円となりました。 ③ キャッシュ・フローの概況 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益157億4千6百万円、売却目的で保有する処分グループを売却コスト控除後の公正価値で測定したことにより認識した損失816億3千9百万円、減価償却費及び償却費243億1百万円、棚卸資産の増減額54億8千1百万円などのキャッシュ・インに対し、非継続事業からの税引前損失798億7千1百万円、営業債権及びその他の債権の増減額13億9千4百万円、営業債務及びその他の債務の増減額8千1百万円、法人所得税の支払額62億9千8百万円などのキャッシュ・アウトが発生したことにより、427億4千8百万円のキャッシュ・イン(前連結会計年度は284億1千2百万円のキャッシュ・イン)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出188億9千5百万円などのキャッシュ・アウトにより、197億9千8百万円のキャッシュ・アウト(前連結会計年度は342億2千3百万円のキャッシュ・アウト)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入300億円、短期借入れによる収入200億円などのキャッシュ・インに対し、長期借入金の返済による支出21億8千5百万円、社債の償還による支出200億円、自己株式の取得による支出365億1千9百万円、配当金の支払額293億5千9百万円などのキャッシュ・アウトが発生したことにより、420億5千5百万円のキャッシュ・アウト(前連結会計年度は226億5千2百万円のキャッシュ・アウト)となりました。 これらの結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて、177億5千8百万円減少し、1,205億3千4百万円となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多く、連結ベースにおいてはセグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため、生産、受注及び販売の状況については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に関連付けて記載しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績の分析 連結売上収益は2,404億4千4百万円、営業利益は144億3千6百万円、税引前利益は157億4千6百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は698億9千1百万円の損失となり、売上収益は主に中国や米国において需要が回復に向かったことなどにより、前期に比べて増加しましたが、各利益項目はそれぞれ前期に比べて減少し、EPS(基本的1株当たり当期損失)は△618.66円、ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)は△21.7%となりました。 売上収益については地域別の状況を見ると、日本では、産業機器事業における需要が低調に推移し減収となりました。米州では、産業機器事業における需要が回復に向かったことにより増収となりました。欧州では、主に為替が前期に比べて円安で推移したことなどにより増収となりました。中国では、産業機器事業における需要が回復に向かったことにより増収となりました。アジア他地域においても、産業機器事業における需要が回復に向かったことにより増収となりました。 コスト面では、新経営方針のもとに進めている構造改革に伴う費用や米国関税の影響を受けました。さらに、持分法適用関連会社である三益THK株式会社において、市況の悪化に加えて、実施した投資案件にかかる損失見込み額の計上に伴い、持分法投資損失を計上しました。これらに加え、輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に伴い、事業整理損失として、816億3千9百万円を計上しました。これらの結果、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期に比べて減少しました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.財務戦略の基本的な考え方 当社グループは、企業価値向上に向けた資金を適切に調達、配分しております。加えて、パンデミック、自然災害、不測の事態の発生時においても事業を継続し、当社製品の供給責任を果たすべく、強固な財務基盤を堅持することを財務戦略の基本としております。財務基盤の堅持に関しては、安定的な資金調達を可能とするため、格付機関である格付投資情報センターおよび日本格付研究所からともに取得している「A+(シングルAプラス)」の維持向上を目指しております。主要な金融機関とは良好な取引関係を維持しており、加えて安定した財務基盤の構築につとめてきたことから、当社グループの事業の維持拡大、運営に必要な運転資金、投資資金は調達可能であると認識しております。 b.資金の調達と流動性 当社グループの資金の源泉は、主として営業活動からのキャッシュ・フローと社債等の発行及び金融機関からの借入などの財務活動による資金調達になります。当期の営業活動によるキャッシュ・フローは、427億4千8百万円であります。財務活動では、主要な金融機関との間でコミットメントライン500億円を設定しており、緊急時の資金調達手段を確保しております。 また、当社グループでは、日本国内、米州、欧州及び中国の各地域において、グループ各社が保有する資金をグループ内で効率的に活用するキャッシュ・マネジメントシステムを構築し運用しております。日本国内においては当社、米州及び欧州においては当社の金融子会社、中国においては持株統括会社が資金集中管理を行うことにより資金の偏在をならし、資金の効率化、流動性の確保を図っております。 c.資金需要 当社グループの主な資金需要は、製品製造のための原材料及び部品の購入費、製造経費、販売費および一般管理費等の運転資金に加え、生産効率及び品質向上、生産能力増強を目的とした設備投資や技術革新に対応した研究開発のための資金ならびに配当金支払などを見込んでおります。 当連結会計年度の設備投資額は、前連結会計年度の318億4千3百万円に比べ108億1百万円(33.9%)減少し、210億4千1百万円となりました。研究開発費は、前連結会計年度の70億5千7百万円に比べ4億6千4百万円(6.6%)減少し、65億9千2百万円となりました。配当金支払額は、293億5千9百万円となりました。 これらの設備投資、研究開発のための資金や、配当金の支払などの原資については、主に自己資金で賄っております。 d.経営資源の配分に関する考え方 当社は「ROE 10%超の早期実現」を経営方針として定めております。 この方針のもと、収益性と資本効率を重視した経営を推進するため、事業の選択と集中を行い、主に「ITを含めた生産性向上に資する設備投資」、「人財投資」、「研究開発投資」について、規律性の高い投資を実行します。 また、構造改革によって創出した利益は、事業の競争力強化につながる成長投資に割り当ててまいります。 利益配分につきましては、資本効率向上を目的に、必要となる自己資本の水準を設定するとともに、より積極的な株主還元を実施するため、「ROE 10%超の早期実現」を達成するまで自己資本配当率(DOE)8%を継続することを配当方針としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。

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開示資料

出典

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