概要
THKは、1971年創業の直動システム専門メーカーであり、リニアガイド(LMガイド)で世界トップのシェアを有する。連結子会社39社・関連会社3社、従業員13,036人。2025年12月期の売上収益は2,404億円、営業利益144億円だが、輸送機器事業譲渡に伴う事業整理損失816億円を計上し、純損失699億円となった。産業機械・工作機械・半導体製造装置向けに直動部品を供給する。
事業の二本柱と「選択と集中」
THKグループは、産業機器事業と輸送機器事業の二つで構成されてきた。産業機器事業は直動システム(リニアガイド、ボールねじなど)を中心とした機械要素部品の製造販売であり、グループの主力である。売上収益の大部分を占める同事業は、工作機械や半導体製造装置メーカー向けに製品を供給する。一方、輸送機器事業は自動車・二輪車向けのリンクボール、サスペンションボールジョイントなどを手掛けてきたが、2026年2月に株式会社アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドが間接的に出資する特別目的会社である株式会社AP87へ事業を譲渡することが決定され、2025年12月期より非継続事業に分類された。これにより、グループは産業機器事業への集中を進めることとなった。
グローバルな販製一体体制
THKは、日本、米州、欧州、中国、その他(台湾、シンガポール、タイ、ベトナム、インドなど)の5地域に展開し、各地で販売会社と製造会社を配置する「需要地における販製一体体制」を構築している。米州ではTHK America, Inc.が販売、THK Manufacturing of America, Inc.が製造を担当。欧州ではTHK GmbH及びTHK France S.A.S.が販売、THK Manufacturing of Europe S.A.S.及びTHK Manufacturing of Ireland Ltd.が製造。中国ではTHK(中国)投資有限公司が統括し、大連THK瓦軸工業有限公司、THK(無錫)精密工業有限公司、THK(遼寧)精密工業有限公司、THK(常州)精工有限公司の4工場を持つ。その他地域では、台湾、シンガポール、タイに販売会社、ベトナムに製造会社を有し、インドにも拠点を置く。
直動システムの技術と省エネ効果
直動システムは、機械装置の直線運動部を「すべり」から「ころがり」に変えることで、摩擦を従来のすべり運動の1/50に低減する。これにより高速化、高精度化、省エネルギーを実現する。代表製品であるLMガイドは1972年に販売開始され、以来、工作機械や半導体製造装置で不可欠な部品となった。1996年にはボールリテーナ入りLMガイド、2001年にはリテーナ入りローラーガイドを製品化し、さらなる性能向上を図っている。これらの転がり案内技術は、摩擦低減による省エネ効果が評価され、地球環境に優しい製品として幅広い分野で採用されている。
顧客産業の多様化とFAソリューション
THKの直動システムは、従来の工作機械や半導体製造装置に加え、産業用ロボット、アミューズメント機器、医療機器、航空機、サービスロボットなどへ用途が拡大している。さらに、免震・制震装置や再生可能エネルギー関連といった社会インフラ分野にも採用が進む。これにより、資本財メーカーだけでなく、機械を実際に使うエンドユーザー(マシンユーザー)の課題解決にも取り組む「FAソリューションビジネス」への転換を目指している。同社は、マシンユーザーとの接点を増やすことで、より良い製品開発につなげる戦略を掲げている。
収益の変動と設備投資サイクル
THKの業績は、半導体や工作機械の設備投資動向に大きく左右される。2013年3月期の売上高1,684億円から2022年12月期には3,937億円に拡大したが、2023年12月期には中国景気減速や在庫調整で3,519億円に減少。2025年12月期は2,404億円とさらに落ち込んだ。営業利益率も2022年12月期の約9.2%から2025年12月期は6.0%に低下。ROEの低迷が課題となり、2024年11月に「ROE10%超の早期実現」を新たな経営目標として掲げ、資本政策や事業構造の見直しを進めている。
業界の中での役割は機械要素部品メーカー(直動システム)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2024/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 1,129億円 | 32.0% | 78億円 | 6.9% |
| 米州 | 918億円 | 26.0% | 24億円 | 2.6% |
| 欧州 | 676億円 | 19.2% | -4億円 | -0.6% |
| 中国 | 625億円 | 17.7% | 72億円 | 11.5% |
| その他 | 180億円 | 5.1% | 7億円 | 3.9% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01産業機器(工作機械・半導体製造装置等)主力
直動システム(リニアガイド、ボールねじ等)を中心とした機械要素部品を製造販売。工作機械、半導体製造装置、産業用ロボット、アミューズメント機器、免震・制震装置等の産業機器メーカーに供給。直動システムは摩擦を大幅に低減し、高速・高精度化と省エネルギーを実現。
- 直動システム(リニアガイド)世界シェア上位
- 機械装置の直線運動部分に用いられる機械要素部品。摩擦がすべり運動の1/50に低減され、高速・高精度化と省エネに貢献。
- ボールねじ
- ボールの転がり運動により直線運動を生み出すねじ機構。精密位置決めに使用。
02輸送機器(自動車・二輪車)準主力
自動車や二輪車向けに、ステアリング部品、サスペンション部品、ブレーキ部品等の輸送機器要素部品(リンクボール、サスペンションボールジョイント等)を開発設計・製造販売。ただし、2026年2月に本事業を譲渡することを決定しており、非継続事業に分類。
- リンクボール・サスペンションボールジョイント
- 自動車のサスペンションやステアリング機構に使用される球面関節部品。
製品と技術
LMガイド(リニアガイド)
THKの代名詞とも言える製品で、機械の直線運動部に使われる転がり案内機構である。1972年に販売開始以来、工作機械の送り軸、半導体製造装置のステージ、産業用ロボットの直動部などに不可欠な機械要素部品として広く採用されている。ボールまたはローラーを用いて摩擦をすべり案内の1/50に低減し、高速・高精度な直線運動を実現するとともに、省エネルギーにも貢献する。1996年にはボールリテーナ入りLMガイド、2001年にはリテーナ入りローラーガイドを製品化し、静粛性と長寿命を向上させている。2001年にはクロスLMガイドも販売開始した。
ボールねじとボールスプライン
ボールねじは1979年から製造販売を開始した製品で、ボールの転がり運動により回転運動を直線運動に変換するねじ機構である。精密な位置決めが要求される工作機械や半導体製造装置の送り駆動に広く採用されている。THKは高精度・高剛性なボールねじで定評があり、特にリード精度の高い製品をラインアップする。ボールスプラインは、トルク伝達と直線運動を同時に行える部品で、ロボットの関節や自動化機器に使用される。両製品とも、LMガイドと組み合わせて直動システムを構成する重要な要素である。
インテリジェントアクチュエータとリニアモータ
1987年に販売開始したインテリジェントアクチュエータは、モータと直動機構を一体化した駆動装置で、組立・搬送ラインの自動化に貢献する。1998年にはリニアモータの販売を開始し、直接駆動による高速・高応答な直動システムを提供。リニアモータは、ボールねじを介さずに直接推力を発生するため、高速・高加速度が要求される半導体露光装置や電子部品実装機などに採用されている。これらの製品群は、THKの「FAソリューションビジネス」の一環として、顧客の自動化ニーズに応えている。
免震・制震装置への応用
THKの直動技術は建物の免震・制震装置にも応用されている。LMガイドの低摩擦特性を活かし、地震時に建物の揺れを低減する装置に組み込まれる。免震装置では建物と基礎の間にLMガイドを設置し、水平方向の動きを吸収することで、建物への地震力を低減する。制震装置では建物内部にダンパーと組み合わせて設置し、揺れを抑制する。これにより、自然災害リスクを低減する社会インフラ分野での新たな市場を開拓しており、再生可能エネルギー関連などへの応用も進めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 世界シェア上位直動システム(リニアガイド)世界トップクラスのシェア産業機器(工作機械・半導体製造装置等)
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
機械要素部品で国内首位、収益回復途上
リニアモーションシステムで世界首位級のシェアを持つ。2024年12月期は売上高2227億円、営業利益率7.14%と前期比で減収減益となり、2025年12月期も利益率5.99%と低水準。同業の三浦工業や日本製鋼所と比べ、産業機械向け部品が主体で景気感応度が高い。半導体製造装置や工作機械向け需要が回復しつつあるが、中国市場の低迷が重荷。市場では「回帰」が期待されるが、現時点では収益性改善が課題。
強み
- リニアガイドで世界シェア首位級を誇り、技術力と信頼性が高い
- 工作機械、半導体、自動車など多様な分野に需要を持つ
- 世界各地に生産拠点を持ち、現地需要に迅速に対応可能
- 高精度・高剛性の製品開発に強みを持ち、特許も多数
課題
- 営業利益率が一桁台に低迷し、収益改善が急務
- 設備投資サイクルの影響を受けやすく、需要変動が大きい
- 中国市場への依存度が高く、景気減速の影響を直撃
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
工作機械・FAの時価総額近傍。太字がTHK
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6506安川電機 | 1.2兆円 | 32.9倍 |
| 2 | 7701島津製作所 | 1.2兆円 | 18.8倍 |
| 3 | 6856堀場製作所 | 9,517億円 | 22.1倍 |
| 4 | 6845アズビル | 7,891億円 | 19.3倍 |
| 5 | 6113アマダ | 7,789億円 | 24.8倍 |
| 6 | 6481THK | 7,450億円 | 28.7倍 |
| 7 | 6473ジェイテクト | 6,834億円 | 57.0倍 |
| 8 | 6302住友重機械工業 | 6,759億円 | 16.2倍 |
| 9 | 7762シチズン時計 | 6,711億円 | 21.4倍 |
| 10 | 6134FUJI | 6,681億円 | 38.3倍 |
| 11 | 5631日本製鋼所 | 5,255億円 | 27.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。
会社の歴史
沿革 39件
東邦精工の創業とLMガイドの開発 (1971-1972)
1971年4月、創業者の寺町博が東京都目黒区に東邦精工株式会社を設立。工作機械部品、リンクボール、LMローラー、LMボールの販売からスタートした。翌1972年4月には、現在の主力製品であるLMガイドとボールスプラインの販売を開始。同年12月には株式会社日新製作所を吸収合併し、製造機能を取り込んだ。創業から2年足らずで、のちに世界市場を席巻する直動システムの基盤を築いた。
製造体制の確立とボールねじ参入 (1977-1982)
1977年4月、共同出資会社である株式会社テーエチケーから製造部門を買収し、甲府工場とする。1979年9月にボールねじの製造販売を開始し、直動システムの製品ラインを拡充。1982年7月にはXYテーブルの販売を開始した。同年10月には形式上の存続会社である株式会社テーエチケーに吸収合併され、名古屋工場及び大阪工場を継承。この時期に国内の製造基盤を固め、多品種生産体制を整えた。
海外販売網の拡大 (1981-1989)
1981年3月、米国シカゴにTHK America, Inc.を設立し、北米市場への本格進出を果たす。1982年10月には西ドイツ(現ドイツ)デュッセルドルフにTHK Europe GmbHを設立。1984年1月には商号をTHK株式会社に変更し、ブランドを統一。1989年1月には台湾にTHK TAIWAN CO., LTD.を設立し、アジア市場にも進出。同年5月には中国北京にサービスセンターを開設。これにより、日米欧亜の4極体制の基礎を築いた。
製品多様化と株式公開 (1984-1989)
1984年2月に株式会社大幸製作所を買収し岐阜工場とし、1985年4月には東洋精工株式会社を吸収合併して三重工場、山口工場を新設。生産能力を強化する一方、1987年6月にはインテリジェントアクチュエータの販売を開始し、製品領域を駆動装置に拡大。1989年11月には株式を店頭公開し、資金調達力を高めた。この間、1988年1月にはTHK新潟株式会社を設立するなど、グループ体制を強化した。
グローバル生産拠点の拡充 (1991-2001)
1991年4月に山形工場(LMガイド、特殊軸受)を新設。同年10月には韓国三益工業に資本参加し、技術提携。1992年8月にはアイルランドのPGM Ballscrews Ireland Ltd.を買収し、欧州の生産拠点とした。1996年3月には中国大連に合弁会社大連THK瓦軸工業有限公司を設立。1997年8月には米国オハイオ州にTHK Manufacturing of America, Inc.を設立。1998年8月にリニアモータの販売を開始。2001年1月にリテーナ入りローラーガイドを製品化し、同年2月に東京証券取引所市場第一部に上場した。
中国本格進出と完全子会社化 (2002-2005)
2002年10月にフランスに販売会社THK France S.A.S.を設立。2003年8月には中国上海市にTHK(上海)国際貿易有限公司を設立し、中国販売網を強化。2004年3月には無錫にTHK(無錫)精密工業有限公司を設立し、生産拠点を拡大。同年11月にはTHKインテックス株式会社を株式交換により完全子会社化し、グループの一体運営を強化した。2005年2月には大連にTHK(遼寧)精密工業有限公司を設立し、中国での生産能力をさらに増強した。
新経営体制と輸送機器事業の譲渡 (2024-2025)
2024年1月、寺町崇史が代表取締役社長に就任。同年11月に「ROE10%超の早期実現」を新たな経営方針として発表し、資本政策の見直しと「事業の選択と集中」を掲げた。2025年12月期には、輸送機器事業を営む連結子会社の株式譲渡及び債権譲渡に関する基本契約書を締結し、同事業を株式会社アドバンテッジパートナーズ傘下の特別目的会社に譲渡することを決定。これに伴い事業整理損失816億円を計上し、連結純損失699億円となった。産業機器事業への集中と構造改革を進めている。
年表39件を開く
1970年代
- 1971年4月創業東京都目黒区において創業者寺町博が東邦精工株式会社を設立。工作機械部品、リンクボール、LMローラー、LMボールの販売を開始。
- 1972年4月当社主力製品LMガイド、ボールスプラインの販売を開始。
- 1972年12月M&A株式会社日新製作所を吸収合併する。
- 1973年3月創業株式会社テーエチケーを株式会社宮入バルブ製作所との共同出資により設立。
- 1977年4月M&A株式会社テーエチケーより製造部門を買収、甲府工場とする。
- 1979年9月ボールねじ製造販売開始。
1980年代
- 1981年3月アメリカ、シカゴ市にTHK America, Inc.(現・連結子会社)を設立。
- 1982年7月XYテーブル製造販売開始。
- 1982年10月M&A株式額面金額変更(1株の額面金額500円から50円へ)のため、株式会社テーエチケー(形式上の存続会社)に吸収合併され、同社工場を名古屋工場及び大阪工場として製造活動を続ける。
- 1982年10月西ドイツ(現・ドイツ)、デュッセルドルフにTHK Europe GmbH(現・THK GmbH、現・連結子会社)を設立。
- 1984年1月商号変更商号をTHK株式会社に変更。
- 1984年2月M&A株式会社大幸製作所を買収し、岐阜工場とする。
- 1985年4月M&A東洋精工株式会社を吸収合併し、三重工場とする。山口工場(LMガイド製造)を新設。
- 1985年12月商号変更THKインテックス株式会社(現・連結子会社、2009年7月に「大東製機株式会社」から社名変更)に資本参加し、技術提携を行う。
- 1987年6月インテリジェントアクチュエータ製造販売開始。
- 1988年1月商号変更新潟県北蒲原郡安田町(現阿賀野市)に株式会社佐文工業所との共同出資によりTHK新潟株式会社(現・連結子会社、2004年7月に「THK安田株式会社」から社名変更)を設立。
- 1988年4月M&ATHK販売株式会社を吸収合併する。
- 1989年1月台湾、台北市に恵祥有限公司(台湾)との合弁によりTHK TAIWAN CO., LTD.(現・連結子会社)を設立。
- 1989年5月中国、北京市に中国技術進出口総公司備品配件公司(中国)、北京数控技術開発中心(中国)との共同でCNTIC-THK SERVICE CENTERを開設。
- 1989年11月株式店頭公開。
1990年代
- 1991年4月株式会社ベルデックスに資本参加する。
- 1991年6月山形工場(LMガイド、特殊軸受製造)を新設。
- 1991年10月韓国、三益工業株式会社(現・三益THK株式会社、現・持分法適用会社)に資本参加し、技術提携を行う。
- 1992年8月M&Aアイルランド、ダブリン市のPGM Ballscrews Ireland Ltd.(現・THK Manufacturing of Ireland Ltd.、現・連結子会社)を買収。
- 1993年5月オランダ、アムステルダム市にTHK Europe B.V.(現・連結子会社)を設立。
- 1994年5月商号変更トークシステム株式会社(現・連結子会社、1994年10月に「東伝システム株式会社」から社名変更)に資本参加する。
- 1994年10月クロスLMガイド製造販売開始。
- 1996年3月中国、大連市に瓦房店軸承集団有限責任公司との合弁により大連THK瓦軸工業有限公司(現・連結子会社)を設立。
- 1996年7月ボールリテーナ入りLMガイド製造販売開始。
- 1997年8月アメリカ、オハイオ州ヘブロンにTHK Manufacturing of America, Inc.(現・連結子会社)を設立。
- 1998年8月リニアモータ製造販売開始。
2000年代
- 2000年2月フランス、エンジスハイム市にTHK Manufacturing of Europe S.A.S.(現・連結子会社)を設立。
- 2001年1月リテーナ入りローラーガイド製造販売開始。
- 2001年2月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
- 2002年10月フランス、ダーディリー市にTHK France S.A.S.(現・連結子会社)を設立。
- 2003年8月中国、上海市にTHK(上海)国際貿易有限公司(現・連結子会社)を設立。
- 2004年3月中国、無錫市にTHK(無錫)精密工業有限公司(現・連結子会社)を設立。
- 2004年11月M&ATHKインテックス株式会社(現・連結子会社)を株式交換により、完全子会社化。
- 2005年2月中国、大連市にTHK(遼寧)精密工業有限公司(現・連結子会社)を設立。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- ROE2027年度~29年度の間の早期まで10%超
- 自己資本3,000億円程度
- 当期純利益300億円
- 営業利益400億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
グローバル展開の推進
日本・米州・欧州・アジアの4極で現地生産・現地販売の販製一体体制を構築。中長期的に需要拡大が見込まれる中国や新興国で販売網・生産体制を強化し、先進国でも需要を取り込む。
- 02
新規分野への展開
医療機器、航空機、サービスロボットなどの消費財に近い分野や、免震・制震装置、再生可能エネルギー関連など社会課題解決分野へ製品採用を拡大する。
- 03
ビジネススタイルの変革
AI、IoT、ロボットなどのデジタルテクノロジーを販売・生産・開発の全局面で徹底活用し、ビジネスの進め方や仕組みを変革する。
- 04
FAソリューションビジネスへの強化
従来の機械要素部品ビジネスに加え、機械ユーザーの課題解決にも展開。機械メーカーとユーザー双方の課題解決につながる製品開発を進め、複層化された顧客情報を開発・生産に還元する。
- 05
ROE 10%超の早期実現
資本政策の見直し、事業の選択と集中(ROICと資本コストの精査)、コーポレート・ガバナンス強化により、ROE 10%超を早期に達成し、その後も株主資本コストを上回るROEを維持する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で13,036人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は648万円で、9期前と比べて+15.9%。平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は19.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年12月 | — | — | — | 13,364 | — |
| 2017年3月 | — | — | — | 11,738 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 13,478 | — |
| 2019年12月 | 559 | 39.8 | 17.3 | 13,260 | — |
| 2020年12月 | 523 | 40.0 | 17.6 | 12,914 | — |
| 2021年12月 | 612 | 40.5 | 18.1 | 13,073 | — |
| 2022年12月 | 642 | 40.6 | 18.2 | 13,502 | — |
| 2023年12月 | 602 | 40.8 | 18.4 | 13,360 | — |
| 2024年12月 | 608 | 41.1 | 18.7 | 13,268 | 120 |
| 2025年12月 | 648 | 41.5 | 19.2 | 13,036 | 110 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社57社(国内 19 / 海外 38、うち連結子会社 20) を有報から抽出しています。
- 国内THKインテックス株式会社東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内トークシステム株式会社東京都港区 · 連結子会社議決権99.0%
- 国内THK新潟株式会社新潟県阿賀野市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内THKリズム株式会社静岡県浜松市 中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内THKリズム株式会社静岡県浜松市 中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内日本スライド工業株式会社東京都足立区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TRAホールディングス株式会社東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内THK桐生株式会社群馬県桐生市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内THK America, Inc.アメリカ イリノイ州 シャンバーグ市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内THK Manufacturing of America, Inc.アメリカ オハイオ州 ヘブロン · 連結子会社議決権100.0%
- 国内THK Manufacturing of America, Inc.アメリカ オハイオ州 ヘブロン · 連結子会社議決権100.0%
- 国内THK RHYTHM NORTH AMERICA CO., LTD.アメリカ テネシー州 スパルタ市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社45社を開く
- THK RHYTHM NORTH AMERICA CO., LTD.アメリカ テネシー州 スパルタ市100%
- THK RHYTHM MEXICANA, S.A. DE C.V.メキシコ グアナファト州100%
- THK RHYTHM MEXICANA, S.A. DE C.V.メキシコ グアナファト州100%
- THK RHYTHM AUTOMOTIVE MICHIGAN CORPORATIONアメリカ ミシガン州 ポートランド市100%
- THK RHYTHM AUTOMOTIVE CANADA LIMITEDカナダ オンタリオ州 セントキャサリンズ市100%
- THK Europe B.V.オランダ アムステルダム市100%
- THK GmbHドイツ ノルトラインヴェストファーレン州 ラティンゲン市100%
- THK GmbHドイツ ノルトラインヴェストファーレン州 ラティンゲン市100%
- THK France S.A.S.フランス トランブレ=アン=フランス市100%
- THK France S.A.S.フランス トランブレ=アン=フランス市100%
- THK Manufacturing of Europe S.A.S.フランス エンジスハイム市100%
- THK Manufacturing of Europe S.A.S.フランス エンジスハイム市100%
- THK Manufacturing of Ireland Ltd.アイルランド ダブリン市100%
- THK Manufacturing of Ireland Ltd.アイルランド ダブリン市100%
- THK RHYTHM AUTOMOTIVE GmbHドイツ ノルトラインヴェストファーレン州 デュッセルドルフ市100%
- THK RHYTHM AUTOMOTIVE CZECH a.s.チェコ ダチツェ100%
- THK CAPITAL UNLIMITED COMPANYアイルランド ダブリン市100%
- THK FINANCE UNLIMITED COMPANYアイルランド ダブリン市100%
- THK(中国)投資有限公司中国遼寧省大連市100%
- THK(上海)国際貿易有限公司中国上海市100%
- THK(上海)国際貿易有限公司中国上海市100%
- 大連THK瓦軸工業有限公司中国遼寧省大連市70%
- 大連THK瓦軸工業有限公司中国遼寧省大連市25%
- THK(無錫)精密工業有限公司中国江蘇省無錫市100%
- THK(無錫)精密工業有限公司中国江蘇省無錫市100%
- THK(遼寧)精密工業有限公司中国遼寧省大連市100%
- THK(遼寧)精密工業有限公司中国遼寧省大連市100%
- 蒂業技凱力知茂(広州)汽車配件有限公司中国広東省広州市100%
- 蒂業技凱力知茂(広州)汽車配件有限公司中国広東省広州市100%
- 蒂業技凱力知茂(常州)汽車配件有限公司中国江蘇省常州市100%
- 蒂業技凱力知茂(常州)汽車配件有限公司中国江蘇省常州市100%
- THK(常州)精工有限公司中国江蘇省常州市100%
- THK(常州)精工有限公司中国江蘇省常州市100%
- THK TAIWAN CO., LTD.台湾台北市100%
- THK LM SYSTEM Pte. Ltd.シンガポール Kaki Bukit地区100%
- THK LM SYSTEM (THAILAND) CO., LTD.タイ サムットプラーカーン県100%
- THK LM SYSTEM (THAILAND) CO., LTD.タイ サムットプラーカーン県0%
- THK RHYTHM (THAILAND) CO., LTD.タイ ラヨーン県100%
- THK RHYTHM (THAILAND) CO., LTD.タイ ラヨーン県100%
- THK MANUFACTURING OF VIETNAM CO., LTD.ベトナム バックニン省100%
- THK RHYTHM MALAYSIA Sdn. Bhd.マレーシア ペナン州100%
- THK RHYTHM MALAYSIA Sdn. Bhd.マレーシア ペナン州100%
- THK India Pvt. Ltd.インド アンドラプラデーシュ州100%
- THK India Pvt. Ltd.インド アンドラプラデーシュ州0%
- 三益THK株式会社大韓民国 テグ市34%
- 調達6,653万円ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクトロボットのプラットフォーム化技術開発(ハードウェア)人と共働して軽作業をするロボットプラットフォームの開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-09-14
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は2,404億円、営業利益は144億円。前期と比べると増収減益で、売上が+7.9%、利益が-9.4%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,100億円 | 2,404億円 |
| 営業利益 | 480億円 | 144億円 |
| 純利益 | 548億円 | -699億円 |
| 1株あたり配当 | ¥195 | ¥195 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は1,511億円、営業利益は225億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−14.2%、営業利益は+262.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 935 | 97 | 10.4 | 69 |
| 2023年2Q | 921 | 68 | 7.4 | 51 |
| 2023年3Q | 825 | 27 | 3.3 | 21 |
| 2023年4Q | 838 | — | — | 43 |
| 2024年1Q | 851 | 21 | 2.5 | 20 |
| 2024年2Q | 948 | 63 | 6.6 | 52 |
| 2024年4Q | 428 | 75 | 17.5 | 32 |
| 2025年2Q | 1,762 | 62 | 3.5 | 37 |
| 2025年4Q | 642 | 82 | 12.8 | −736 |
| 2026年2Q | 1,511 | 225 | 14.9 | 337 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1,684億円から2,404億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,684 | — | 148 | — | 98 |
| 2014年3月 | 1,855 | — | 236 | — | 156 |
| この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2015年3月 | 2,177 | — | 340 | — | 227 |
| 2016年3月 | 2,405 | — | 191 | — | 136 |
| 2017年3月 | 2,736 | — | 234 | — | 167 |
| 2017年12月 | 2,866 | — | 313 | — | 257 |
| 2018年12月 | 3,447 | — | 523 | — | 361 |
| 2019年12月 | 2,746 | — | 182 | — | 117 |
| 2020年12月 | 2,190 | — | −97 | — | −100 |
| 2021年12月 | 3,182 | — | 300 | — | 230 |
| 2022年12月 | 3,937 | — | 356 | — | 212 |
| 2023年12月 | 3,519 | — | 253 | — | 184 |
| 2024年12月 | 2,227 | 159 | 179 | 7.1 | 104 |
| 2025年12月 | 2,404 | 144 | 157 | 6.0 | −699 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高2,404億円のうち、営業利益として残るのは144億円で6.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-699億円、売上の-29.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.7%1,699億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.6%543億円
- その他の費用持分法損益などの調整0.7%18億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.0%144億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが427億円、投資CFが−198億円で、差し引きのフリーCFは229億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は1,205億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 204 | −153 | −54 | 51 | 1,160 |
| 2014年3月 | 237 | −96 | −28 | 141 | 1,383 |
| 2015年3月 | 234 | −87 | −47 | 147 | 1,552 |
| 2016年3月 | 198 | −627 | 193 | −429 | 1,270 |
| 2017年3月 | 402 | −180 | −75 | 222 | 1,373 |
| 2017年12月 | 256 | −158 | −178 | 98 | 1,299 |
| 2018年12月 | 565 | −330 | −131 | 235 | 1,345 |
| 2019年12月 | 284 | −300 | 183 | −16 | 1,491 |
| 2020年12月 | 254 | −184 | 40 | 70 | 1,588 |
| 2021年12月 | 156 | −191 | −127 | −35 | 1,514 |
| 2022年12月 | 376 | −301 | −36 | 75 | 1,638 |
| 2023年12月 | 393 | −271 | −243 | 122 | 1,565 |
| 2024年12月 | 284 | −342 | −227 | −58 | 1,383 |
| 2025年12月 | 427 | −198 | −421 | 229 | 1,205 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は4,730億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,613億円で、自己資本比率は55.3%(業種中央値65.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,931 | 1,891 | 1,040 | 63.9 |
| 2014年3月 | 3,364 | 2,221 | 1,143 | 65.3 |
| 2015年3月 | 3,736 | 2,505 | 1,231 | 66.3 |
| 2016年3月 | 4,078 | 2,505 | 1,573 | 60.7 |
| 2017年3月 | 4,149 | 2,515 | 1,634 | 60.0 |
| 2017年12月 | 4,430 | 2,640 | 1,790 | 59.6 |
| 2018年12月 | 4,714 | 2,782 | 1,932 | 59.0 |
| 2019年12月 | 4,689 | 2,803 | 1,886 | 59.8 |
| 2020年12月 | 4,602 | 2,665 | 1,937 | 57.9 |
| 2021年12月 | 5,161 | 3,046 | 2,115 | 59.0 |
| 2022年12月 | 5,603 | 3,319 | 2,284 | 59.2 |
| 2023年12月 | 5,564 | 3,573 | 1,991 | 64.2 |
| 2024年12月 | 5,674 | 3,836 | 1,776 | 67.6 |
| 2025年12月 | 4,730 | 2,613 | 2,072 | 55.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で209社中60位あたり、逆に低いのはROEで209社中205位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥6,255で、1年前と比べて+61.4%。過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 28.7倍 |
| PER (会社予想) | 12.8倍 |
| PBR | 2.54倍 |
| 配当利回り | 3.12% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月21日は6933円と25日線(6982円)をわずかに下回り、75日線(7219円)も割り込んでいるが、200日線(5531円)は大きく上回る。7月28日に6158円まで急落した後、8月6日には7590円まで戻すも、その後は再び調整。1年では83.9%上昇し上昇トレンドは強いが、52週高値8244円からは約16%下落。出来高は8月6日に391万株と急増し、その後は減少傾向で売買は落ち着いた。RSIは54.2と中立圏で、方向感は定まらない。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
実績PER31.83倍は業界平均23.18倍を大きく上回り、PBR2.82倍も平均1.54倍の約1.8倍に達する。予想PER14.2倍と来期業績回復が見込まれるが、直近ROEが-21.7%と大幅赤字で、配当性向115.9%と配当が利益を超過している。割高感が強く、配当利回り2.81%は平均2.66%とほぼ同水準だが、収益力低下を踏まえると株価は過大評価と言える。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 28.7倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 12.8倍 | — |
| PBR | 2.54倍 | 1.50倍 |
| ROE | -21.7% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
直近の業績は半導体・工作機械の設備投資調整で減収減益となっている。強気派は、リニアガイドのトップシェアと、半導体製造装置や自動化需要の回復により、中長期的に需要が拡大すると見る。また、株価は1年で82%上昇しており、市場は回復を織り込み始めている。弱気派は、中国経済の減速と、設備投資サイクルの変動で業績が大きく振れるリスクを指摘する。特に2025年12月期は大幅な赤字見込みであり、収益性の悪化が懸念される。
- トップシェアの強み
リニアガイドで世界シェア首位の技術力が、需要回復時に大きな利益貢献が期待。
- 自動化需要の増加
工場自動化や半導体製造装置需要の長期的拡大が見込まれる。
- 株価の先行期待
株価は年初来で大幅に上昇しており、市場は業績回復を期待している。
- 売上高が2023年比32%減、回復余地は大きい2026年下期影響中
2025年売上高2,404億円は2023年3,519億円の約32%減。7.14%の営業利益率まで戻れば約251億円の営業利益が見込める
- 予想PER14.7倍は翌期の増益期待を先取り決算発表後影響中
実績PER33倍に対し予想PER14.7倍。決算次第で予想の引き上げ余地がある
- 外国人株主比率29.64%が需給を支える継続影響弱
外国人株主比率は29.64%と高く、海外マネーの流入が下値を支える
- 配当利回り2.71%は株主還元の下支え継続影響弱
現時点の配当利回りは2.71%。業績が悪化しても配当が維持されれば投資家の支えになる
- 減収減益の継続
2025年12月期は赤字予想で、設備投資の調整がまだ続く可能性。
- 中国依存
中国向け売上の割合が高く、中国景気減速が直撃するリスク。
- サイクル変動の大きさ
設備投資サイクルの影響を強く受け、業績の変動幅が大きい。
- 2025年純損益699億円赤字の再発リスク2026年Q2影響強
2025年12月期は純損益が699億円の赤字。同規模の損失が続けば株価は急落する
- 営業利益率が7.14%から5.99%へ低下通年影響中
営業利益率は2024年7.14%から2025年5.99%へ低下。利益率改善がなければ増益は限定的
- ROEマイナス21.7%なのにPBR2.92倍不定影響中
ROEがマイナス21.7%にもかかわらずPBR2.92倍は高く、資本効率改善がなければ割高修正を迫られる
- 株価が1年82%上昇した反動不定影響弱
株価は1年間で82.08%上昇。短期的な利益確定売りで調整する可能性がある
- 受注高
- 将来の売上を示す先行指標であり、需要回復の兆候を把握するため。
- 半導体関連売上高
- 主力用途である半導体製造装置の需要動向を反映するため。
- 営業利益率
- 事業の収益性が改善傾向にあるかを確認するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり195円で、前期から+67.9%。いまの株価に対する利回りは3.12%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年12月 | 62 | — | 27.8 |
| 2017年3月 | 41 | −33.9 | 42.7 |
| 2018年12月 | 85 | 107.3 | 38.4 |
| 2019年12月 | 32 | −62.4 | 53.6 |
| 2020年12月 | 15 | −53.1 | — |
| 2021年12月 | 60 | 300.0 | 41.3 |
| 2022年12月 | 87 | 45.0 | 175.3 |
| 2023年12月 | 46 | −47.1 | 43.3 |
| 2024年12月 | 147 | 218.5 | 115.9 |
| 2025年12月 | 246 | 67.9 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥195
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ32,233人。区分でいちばん多いのは金融機関で36.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.0%を占め、残る56.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 34.7 | 40.8 | 37.1 | 34.1 | 33.6 | 36.3 |
| 外国法人 | 43.2 | 35.4 | 36.5 | 39.9 | 42.1 | 29.6 |
| 個人・その他 | 16.7 | 17.7 | 18.6 | 15.0 | 14.1 | 23.0 |
| 事業法人 | 3.6 | 3.9 | 3.9 | 6.3 | 6.3 | 7.7 |
| 自己株式 | 5.4 | 4.0 | 5.6 | 5.6 | 6.4 | 5.9 |
| 証券会社 | 1.8 | 2.2 | 3.8 | 4.8 | 3.8 | 3.4 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 15.16 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 12.31 |
| 03 | TERAMACHI株式会社 | 5.05 |
| 04 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部 | 3.86 |
| 05 | BBH (LUX) FOR FIDELITY FUNDS-GLOBAL TECHNOLOGY POOL 常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行 | 2.16 |
| 06 | OASIS JAPAN STRATEGIC FUND Y LTD. 常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店 | 1.67 |
| 07 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口4) | 1.43 |
| 08 | 株式会社みずほ銀行 常任代理人 株式会社日本カストディ銀行 | 1.34 |
| 09 | OASIS JAPAN STRATEGIC FUND LTD. 常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店 | 1.31 |
| 10 | JP MORGAN CHASE BANK 385781 常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部 | 1.30 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-23野村證券株式会社新規の大量保有報告0.48%+0.09pt
- 2026-06-05三井住友DSアセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告4.76%
- 2026-06-04野村證券株式会社新規の大量保有報告0.39%
- 2026-05-21野村證券株式会社新規の大量保有報告0.75%-1.02pt
- 2026-05-07ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)新規の大量保有報告1.77%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−904%、1株純資産は14期で+58%。直近期のROEは-21.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 77 | 1,479 | 5.4 | 23.6 | 28.6 |
| 2014年3月 | 123 | 1,737 | 7.7 | 18.8 | 26.9 |
| 2015年3月 | 179 | 1,957 | 9.7 | 17.1 | 36.0 |
| 2016年3月 | 107 | 1,954 | 5.5 | 19.4 | 53.4 |
| 2017年3月 | 132 | 1,967 | 6.7 | 21.2 | 42.7 |
| 2017年12月 | 203 | 2,086 | 9.9 | 20.8 | 27.8 |
| 2018年12月 | 285 | 2,198 | 13.3 | 7.2 | 38.4 |
| 2019年12月 | 92 | 2,215 | 4.2 | 32.1 | 53.6 |
| 2020年12月 | −79 | 2,106 | −3.7 | — | — |
| 2021年12月 | 182 | 2,443 | 8.1 | 15.2 | 41.3 |
| 2022年12月 | 173 | 2,708 | 6.7 | 14.6 | 175.3 |
| 2023年12月 | 150 | 2,914 | 5.3 | 18.4 | 43.3 |
| 2024年12月 | 85 | 3,157 | 2.8 | 43.2 | 115.9 |
| 2025年12月 | −619 | 2,333 | −21.7 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
13名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/12期の役員報酬は総額599百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 寺町彰博 | 代表取締役 会長 | 75 | 22,000 |
| 寺町崇史 | 代表取締役社長 CEO 産業機器 統括本部長 | 47 | 24,000 |
| 今野宏 | 取締役 副社長 | 72 | 20,000 |
| 槇信之 | 取締役 専務執行役員 輸送機器 統括本部長 | 66 | 10,000 |
| 木下直樹 | 取締役 専務執行役員 産業機器統括本部 副本部長 兼THK(中国)投資 有限公司副董事長総経理 | 64 | 6,000 |
| 中根建治 | 取締役 CFO 執行役員 経営戦略統括本部 財務経理統括部長 兼経営戦略統括本部 間接材購買統括部長 | 56 | 13,000 |
| 甲斐順子 | 取締役 | 58 | — |
| 川﨑博子 | 取締役 | 62 | — |
| 日置政克 | 取締役(監査等委員) | 76 | 3,000 |
| 大村富俊 | 取締役(監査等委員) | 72 | 3,000 |
| 上田良樹 | 取締役(監査等委員) | 73 | 3,000 |
| 三宅英貴 | — | 54 | — |
残りの役員1名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 佐藤宜史 | 取締役 | 61 | 3,000 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 8 | 353 | 157 | 511 | 64 |
| 社外取締役 | 6 | 88 | — | 88 | 15 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,853字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,372字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,708字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,873字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
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