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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日機装

6376 · Prime · 精密機器

産業用ポンプ・航空機部品・医療機器の3事業を柱とする多角メーカー。極低温ポンプで世界トップクラス。

概要

日機装は、産業用ポンプ、航空機部品、血液透析装置を主力とする精密機器メーカーである。石油化学プラントやLNG基地向けの無漏洩ポンプ「キャンドモータポンプ」、極低温用ポンプで世界市場に強みを持ち、民間航空機向けCFRP成形品も手掛ける。医療分野では血液透析装置とダイアライザーを国内外で販売する。2025年12月期の連結売上収益は2,156億円、営業利益153億円で、創業以来最高益を更新した。

工業部門:インダストリアルと航空宇宙の二事業構成

当社グループは工業部門と医療部門の二セグメントで構成される。工業部門はさらにインダストリアル事業と航空宇宙事業に区分される。インダストリアル事業では、キャンドモータポンプや極低温用ポンプ、発電所向け水質調整装置などを提供し、石油化学、LNG、発電プラントなど幅広い産業向けに高付加価値製品を供給する。航空宇宙事業では、民間航空機向け炭素繊維強化プラスチック(CFRP)成形品や金属接着部品を製造し、逆噴射装置部品や主翼部品を主要顧客である航空機メーカーに納入している。両事業とも国内外で製造・販売・メンテナンスを行い、グローバルなサプライチェーンを構築している。主な連結子会社として、インダストリアル分野ではCryogenic Industries, Inc.(米国)、日機装エイコー、航空宇宙分野ではNikkiso Vietnam, Inc.などがある。

インダストリアル事業の核心製品:キャンドモータポンプと極低温用ポンプ

インダストリアル事業の代表製品がキャンドモータポンプである。モータとポンプが一体化し、軸封部からの漏洩を完全に防ぐ構造を持ち、危険液や高純度液の移送に適する。化学プラントや半導体製造設備で欠かせない。もう一つの柱が極低温用ポンプで、LNG(液化天然ガス)などの極低温液体を移送・昇圧する。サブマージドポンプや遠心ポンプ、往復動ポンプの種類があり、LNGターミナルや燃料供給ステーションで使用される。2025年には宇宙産業向け大型案件も受注した。また、発電所向け水質調整装置(試料採取装置、薬液注入装置、放射線モニタリング装置)も手掛け、火力・原子力発電所の安全運転に貢献する。

航空宇宙事業:CFRP技術と主要部品

航空宇宙事業では、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた航空機部品を製造する。1981年に静岡工場でCFRP開発プラントを建設し、以来30年以上にわたり技術を蓄積してきた。主な製品は逆噴射装置部品(カスケード、ブロッカードア、トルクボックス)、主翼部品(前方固定翼、ウィングレット、フラップ、スポイラー)、エンジン部品(ファンケースライナー)などである。CFRPの軽量・高強度特性を活かし、燃費向上に貢献する。需要は航空機産業の回復に伴い増加傾向にあり、2025年後半から増産体制が加速している。ベトナム工場(Nikkiso Vietnam, Inc.)でも生産を行い、効率的なグローバル生産体制を築いている。

医療部門:血液透析事業と海外展開

医療部門はメディカル事業のみで構成され、血液透析関連製品を中核とする。多用途透析装置、透析液供給装置、ダイアライザー(中空糸型透析器)、透析用血液回路セットなどを製造・販売する。国内では医療機関向けに販売する一方、中国市場では威高日機装(威海)透析機器有限公司(持分法適用会社)を通じて現地生産・販売を展開。欧州ではNIKKISO Medical Europe GmbHが販売網を持つ。2025年には米国で血液透析装置の販売許認可を取得し、2026年1月からの販売開始を予定する。海外市場の成長が国内市場の鈍化を補い、増収増益に寄与している。また、マイクロ波外科手術用エネルギーデバイス「アクロサージ」や創薬研究用ヒト腎細胞「3D-RPTEC」も手掛ける。

業界の中での役割は産業機械・航空宇宙部品・医療機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,156億円
営業利益
153億円
営業利益率
7.1%
純利益
137億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
工業部門1,368億円63.4%135億円9.9%
医療部門789億円36.6%61億円7.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01工業部門(インダストリアル事業)主力

キャンドモータポンプ、極低温用ポンプ、発電所向け水質調整装置等を提供。石油化学、液化ガス、発電プラント等向けに高付加価値ポンプ・システムを供給。

極低温用ポンプで世界トップクラスのシェア

主な製品・サービス3
キャンドモータポンプ
モータとポンプが一体化した無漏洩ポンプ。危険液・高純度液の移送に使用。
極低温用ポンプ(サブマージドポンプ等)
LNG等の極低温液体を移送・昇圧するポンプ。LNGターミナルや燃料供給ステーションで使用。
発電プラント向け水質調整装置
火力・原子力発電所で使用される試料採取装置、薬液注入装置、放射線モニタリング装置等。

02医療部門(メディカル事業)主力

血液透析関連製品(透析装置、透析液供給装置、ダイアライザー等)を中心に、マイ波手術デバイスや創薬研究用ヒト腎細胞も展開。透析領域で国内外に販売網を持つ。

血液透析装置分野で国内トップクラスのシェア

主な製品・サービス3
多用途透析装置
血液透析治療に用いる装置。個人用・施設用のバリエーションがある。
ダイアライザー(中空糸型透析器)
血液中の老廃物を濾過する人工腎臓用の濾過器。
透析用血液回路セット
透析治療に使用する血液回路。患者血液を体外循環させるためのディスポーザブル製品。

03工業部門(航空宇宙事業)準主力

民間航空機向けCFRP成形品や金属接着部品を製造。逆噴射装置部品、主翼部品、エンジン部品等を供給。

主な製品・サービス2
逆噴射装置部品(カスケード等)
着陸時にエンジンの推力を逆向きにする装置の部品。CFRP製で軽量・高強度。
主翼部品(前方固定翼等)
主翼構造の一部を構成するCFRP部品。航空機の軽量化に貢献。

製品と技術

完全無漏洩を実現するキャンドモータポンプ

キャンドモータポンプは、モータとポンプを一体化し、軸封部をなくすことで液体の漏洩を完全に防止する。危険な化学薬品や高純度な薬液を取り扱う化学プラント、石油精製、半導体製造工程で不可欠な機器である。日機装はこの分野で日本初の開発以来、長年の実績を持ち、高い信頼性を誇る。また、高温・高圧対応や大容量タイプなどバリエーションが豊富で、顧客のニーズに合わせたカスタマイズも行う。キャンドモータポンプはインダストリアル事業の収益を支える基幹製品であり、環境安全性の向上に貢献する。

LNG市場を支える極低温用ポンプ技術

極低温用ポンプは、LNG(液化天然ガス、-162℃)などの極低温液体を安定して移送・昇圧するための装置である。サブマージドポンプ(ポンプ全体を極低温液に浸漬)や遠心ポンプ、往復動ポンプなど多様なラインアップを持つ。LNGターミナルでの荷揚げ・荷役、輸送船への積み込み、LNG燃料供給ステーションなど、LNGサプライチェーンの各所で使用される。日機装はCryogenic Industriesグループを通じて、北米、欧州、アジアの主要LNGプロジェクトにポンプを供給している。2025年には宇宙産業向けの大型案件も受注し、新たな需要を開拓している。

透析装置から消耗品まで一貫供給する血液透析事業

日機装の医療部門は、血液透析治療に必要な機器と消耗品を一貫して提供する。多用途透析装置は個人用から施設用までラインナップし、治療中の患者状態を監視する透析通信システム「フューチャーネット」も開発。ダイアライザー(中空糸型透析器)は血液中の老廃物を濾過する人工腎臓の核心部品であり、透析用血液回路セットと組み合わせて使用する。また、透析液の溶解装置や逆浸透精製水製造システムも手掛け、透析室のトータルソリューションを提供する。2025年には米国で販売許認可を取得し、北米市場への本格進出を準備している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 工業部門(インダストリアル事業)極低温用ポンプで世界トップクラスのシェア
  • 医療部門(メディカル事業)血液透析装置分野で国内トップクラスのシェア

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

産業用ポンプで国内首位、内需依存度高め

日機装は産業用ポンプや流量計測など流体関連機器で国内トップクラスのシェアを持ち、医療機器や航空機部品にも展開する総合精密機器メーカーです。同業他社と比べ、事業ポートフォリオが多岐にわたる点が特徴で、特定業界の変動に左右されにくい構造です。ライバルであるリガク・ホールディングスが分析機器に特化するのに対し、日機装は流体技術を核に幅広い分野で収益を確保しています。直近の売上高は2,156億円(2025年12月期)と堅調に拡大し、営業利益率も3.0%から7.1%へ改善しており、収益性の向上が進んでいます。ただし、海外売上比率は低く、国内経済の影響を受けやすい点が課題です。国内市場が成熟する中、海外展開や新規事業の育成が今後の成長には欠かせません。

強み

  • 産業用ポンプや流量計測で国内トップクラス、幅広い産業基盤に支えられる
  • 医療・航空など多分野展開で単一業界の変動リスクを分散
  • 営業利益率が3%から7%へ上昇、利益体質が強化
  • 売上高は1,926億円から2,156億円へ堅調に拡大

課題

  • 海外売上比率が低く、成長市場へのアクセスが限定的
  • 国内需要が頭打ちで、新規需要の開拓が必要
  • 7%台は同業他社と比べ低く、さらなる効率化が不可欠

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が日機装

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16728アルバック3,493億円20.4倍
26407CKD3,477億円25.2倍
36622ダイヘン3,038億円20.6倍
46436アマノ2,820億円13.9倍
56744能美防災2,555億円18.1倍
66376日機装2,511億円14.1倍
77994オカムラ2,414億円10.1倍
87744ノーリツ鋼機2,220億円10.7倍
99678カナモト2,150億円15.1倍
107864フジシールインターナショナル1,967億円8.4倍
117004カナデビア1,952億円17.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

米国技術導入でポンプ国産化を開始

1953年12月、米国ミルトン・ロイポンプの輸入販売と火力発電所用ボイラ水質調整装置の販売を目的に「特殊ポンプ工業株式会社」として創立。1955年4月には同社の技術を導入し、国産化に移行。1956年5月に東京都渋谷区に本社・工場を完成。1959年10月、商号を「日本機械計装株式会社」に変更した。この時期、火力発電所建設ラッシュに乗り、ボイラ水質調整装置の需要を取り込み、ポンプ技術の基盤を固めた。

日本初の人工心臓開発から人工腎臓装置販売へ

1960年7月、日本初の人工心臓を開発し、東京大学木本外科に提供。医療機器分野へ参入。1967年8月には人工腎臓装置の販売を開始。1968年11月、商号を「日機装株式会社」に変更。1969年8月、国産初の人工腎臓装置を完成させた。この一連の流れで、透析医療のパイオニアとしての地位を築いた。同時期、1968年10月に本社を渋谷区恵比寿に移転し、現在に至る本社所在地となった。

東証一部上場とCFRP事業への挑戦

1971年2月、東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場。1973年には日機装エイコー株式会社を設立し、またドイツにNikkiso Deutschland GmbH(現Nikkiso Pumps Europe GmbH)を設立、欧州進出を果たす。1974年9月、静岡工場(現静岡事業所)が完成。1981年8月、同工場に炭素繊維複合材料(CFRP)開発プラントを建設し、CFRPの製造販売を開始した。このように、ポンプ・医療に加え、航空宇宙分野への布石を打つ多角化を進めた。

海外子会社設立と買収による事業拡大

1995年4月、金沢製作所完成。1996年、米国にNikkiso LNG Testing, Inc.(現Nikkiso Cryo, Inc.)を設立。1997年、ドイツにNikkiso Medical GmbHを設立(2025年に譲渡)。2001年、ベトナムにNikkiso Vietnam MFG Co.,Ltd.を設立。2006年、ドイツのMeSys GmbHを買収し医療機器事業を強化。2008年、ベトナムにNikkiso Vietnam, Inc.を設立(航空宇宙部品生産)。2010年、中国に威高日機装(威海)透析機器有限公司を設立。これにより、インダストリアル、航空宇宙、医療の各事業でグローバルな生産・販売網を構築した。

事業ポートフォリオの再構築と品質問題への対応

2016年、米国AquiSense Technologies LLCを取得するが、後に深紫外線LED事業から撤退。2019年にはMicrotrac, Inc.と日本ベル株式会社の株式を譲渡。2022年にはLEWA Management GmbHとGeveke B.V.の全株式を譲渡。2025年にはCRRT事業とヘルスケア事業からの撤退を完了。一方、中核事業は成長しており、2025年12月期の営業利益は過去最高を更新。また、2025年には一部ポンプ製品の耐圧検査未実施が判明し、特別調査委員会を設置。再発防止策として製造部門と検査部門の分離などの組織改革を進めている。

年表36件を開く

1950年代

  • 1953年12月創業米国ミルトン・ロイポンプの輸入販売および火力発電所用ボイラ水質調整装置の計画と主要部機器の納入販売を主要業務として「特殊ポンプ工業株式会社」を創立
  • 1955年4月米国ミルトン・ロイポンプの技術を導入し、国産化に移行
  • 1956年5月東京都渋谷区豊沢町に本社および工場完成
  • 1959年10月商号変更商号を「日本機械計装株式会社」に変更

1960年代

  • 1960年7月日本初の人工心臓を開発し、東京大学木本外科に提供
  • 1960年11月東村山工場(現東村山事業所/日機装技術研究所)完成
  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部上場
  • 1967年8月人工腎臓装置の販売開始
  • 1968年10月東京都渋谷区恵比寿に本社屋完成、本店移転
  • 1968年11月商号変更商号を「日機装株式会社」に変更
  • 1969年8月国産初の人工腎臓装置完成

1970年代

  • 1971年2月上場東京および大阪証券取引所市場第一部上場
  • 1973年2月日機装エイコー株式会社を設立(連結子会社)
  • 1973年10月Nikkiso Deutschland GmbHをドイツに設立(現Nikkiso Pumps Europe GmbH・連結子会社)
  • 1974年9月静岡工場および研究所(現静岡事業所)完成

1980年代

  • 1981年8月静岡工場(現静岡事業所)に炭素繊維複合材料開発プラント建設、CFRPなどの製造販売開始
  • 1987年1月静岡製作所(現静岡事業所)に複合材製品工場完成

1990年代

  • 1995年4月金沢製作所完成
  • 1996年6月Nikkiso LNG Testing, Inc.をアメリカに設立(現Nikkiso Cryo, Inc.・連結子会社)
  • 1997年1月創業Nikkiso Medical GmbHをドイツに設立(2025年2月に全株式を譲渡)
  • 1998年12月東村山製作所内R&Dセンター総合館完成

2000年代

  • 2000年1月創業Microtrac, Inc.をアメリカに設立(2019年7月に全株式を譲渡)
  • 2001年2月Nikkiso Vietnam MFG Co.,Ltd.をベトナムに設立(連結子会社)
  • 2003年10月上場大阪証券取引所市場第一部上場廃止
  • 2006年12月MeSys GmbH Medizinische Systemeの全出資持分取得(現NIKKISO Medical Europe GmbH・連結会社)
  • 2008年12月Nikkiso Vietnam, Inc.をベトナムに設立(連結子会社)
  • 2009年8月LEWA Management GmbHの全出資持分を取得(2022年8月に全株式を譲渡)

2010年代

  • 2010年5月創業威高日機装(威海)透析機器有限公司を中国に設立(持分法適用会社)
  • 2011年7月恵比寿ガーデンプレイスタワー(東京都渋谷区恵比寿)に本店移転
  • 2011年11月日本ベル株式会社の全株式を取得(2019年7月に全株式を譲渡)
  • 2013年7月Geveke B.V.(オランダ)の全株式を取得(2022年8月に全株式を譲渡)
  • 2014年1月米国バクスターの急性血液浄化療法(CRRT)に関する事業を取得(2025年2月に全株式を事業譲渡)
  • 2014年4月生産拠点再編に伴なう金沢製作所航空宇宙工場およびメディカル工場完成(静岡製作所の航空宇宙工場(旧複合材工場)およびメディカル工場の生産機能の一部を移管)
  • 2014年7月白山工場(石川県)完成
  • 2015年2月Nikkiso Cryo, Inc.(アメリカ)がAtlas Copco社グループのクライオジェニックポンプ事業を譲受
  • 2016年8月AquiSense Technologies LLC(アメリカ)の全株式を取得(連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益2028年12月期まで2,700億円
  • 営業利益2028年12月期まで220億円
  • 営業利益率2028年12月期まで8.1%
  • ROE2028年12月期まで9.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    品質を原点に確かな価値創出

    品質を最優先し、信頼性の高い製品・サービスを提供することで、顧客価値を最大化する。

  2. 02

    技術革新と社会実装の加速

    独創的な技術を磨き、低炭素・医療など社会課題の解決につながる製品・サービスを迅速に市場投入する。

  3. 03

    事業ポートフォリオの拡大・再構築

    LNG関連や海外血液透析など成長事業への集中投資と、成長鈍化事業の構造転換を進め、バランスの取れた事業構成を目指す。

  4. 04

    資本効率の最大化と収益力強化

    ROE等の資本効率指標を重視し、事業の採算性を高めるとともに、キャッシュ・フロー経営を徹底する。

  5. 05

    グローバル事業インフラ・ガバナンス強化

    国際的な事業展開を支える体制と内部統制を整備し、持続的な成長を可能にする経営基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で8,120人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は679万円で、9期前と比べて+6.8%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は12.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月6,870
2017年12月7,872
2018年12月8,169
2019年12月63641.812.18,491
2020年12月59841.811.18,789
2021年12月60342.312.28,638
2022年12月63242.612.57,629
2023年12月61642.912.98,131
2024年12月65543.312.98,33777
2025年12月67943.212.78,120188

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 5 / 海外 8、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
工場 — アメリカ カリフォルニア州507億円
工業部門
本社工場 — 宮崎県宮崎市106億円
工業部門
本社工場 — ベトナム フンイエン7,531百万円
工業部門
日機装技術研究所/ 東村山事業所 — 東京都東村山市6,555百万円
工業部門 医療部門
金沢製作所 — 石川県金沢市 及び白山市6,149百万円
医療部門
本社工場 — ベトナム クアンガイ3,548百万円
医療部門
本社工場 — タイ チャチュンサオ1,979百万円
医療部門
本社及び営業所 — 東京都渋谷区ほか1,466百万円
本社工場 — ベトナム ホーチミン1,040百万円
医療部門
宮崎事業所 — 宮崎県宮崎市632百万円
工業部門 医療部門
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日機装エイコー株式会社
    埼玉県入間郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海日機装ノンシールポンプ有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Cryogenic Industries, Inc. (注)3
    アメリカ カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    宮崎日機装株式会社(注)3
    宮崎県宮崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nikkiso Vietnam,Inc. (注)3
    ベトナム フンイエン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海日機装貿易有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    M. E. Nikkiso Co.,Ltd. (注)4
    タイ チャチュンサオ · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 海外
    M.E.Nikkiso Vietnam Co.,Ltd. (注)4
    ベトナム クアンガイ · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 海外
    Nikkiso Vietnam MFG Co.,Ltd.
    ベトナム ホーチミン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Nikkiso Medical America, Inc.
    アメリカ テネシー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NIKKISO Medical Europe GmbH
    ドイツ ハンブルク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Nikkiso America,Inc. (注)3
    アメリカ カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • 威高日機装(威海)透析機器有限公司中国 山東省威海市49%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • DENikkiso Europe GmbH

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和2年度人工透析装置一式調達契約
    法務省 · 2020-12-01
    5,180万円
  • 調達
    人工透析装置一式更新契約
    法務省 · 2017-09-11
    1,049万円
  • 調達
    プレス機定期自主検査
    防衛省 · 2020-07-16
    99万円
  • 調達
    プレス機修理
    防衛省 · 2021-08-26
    96万円
  • 調達
    プレス機修理
    防衛省 · 2016-07-21
    82万円
  • 調達
    プレス機定期自主検査
    防衛省 · 2021-06-28
    68万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2,156億円営業利益153億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.0%、利益が+139.1%。

売上高
+1.0%
2,156億円
営業利益
+139.1%
153億円
純利益
+71.3%
137億円
営業利益率
7.1%
前期比 +4.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2,477億円2,156億円
営業利益197億円153億円
純利益158億円137億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1,184億円、営業利益は90億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+18.0%、営業利益は+52.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q409−9−2.22
2023年2Q46391.937
2023年3Q463173.724
2023年4Q59128
2024年1Q483132.728
2024年2Q544142.632
2024年4Q1,107373.320
2025年2Q1,003595.949
2025年4Q1,153948.288
2026年2Q1,184907.683

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年3月期からの15期で、売上は901億円から2,156億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は7.1%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年3月9016433
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2013年3月1,0378969
生産拠点再編に伴なう金沢製作所航空宇宙工場およびメディカル工場完成(静岡製作所の航空宇宙工場(旧複合材工場)およびメディカル工場の生産機能の一部を移管)
2014年3月1,21511359
2015年3月1,2939051
2015年12月1,1024020
2016年12月1,3006849
2017年12月1,4098352
2018年12月1,6539774
2019年12月1,65811468
2020年12月1,5859066
2021年12月1,678402
2022年12月1,771327136
2023年12月1,92611691
2024年12月2,134641003.080
2025年12月2,1561531737.1137

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2,156億円のうち、営業利益として残るのは153億円7.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は137億円、売上の6.4%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.9%1,506億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.2%501億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.1%153億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.9pt
7.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
6.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.0pt
9.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2025年12月期は営業CFが176億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは177億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は446億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年3月40−33−1027131
2013年3月84−33781256
2014年3月56−16020−104192
2015年3月82−90116−8313
2015年12月33−46−12−13274
2016年12月134−80−6354259
2017年12月49−481510−432341
2018年12月141−122−5819293
2019年12月120−51−15569203
2020年12月125−125850286
2021年12月36−14694−110290
2022年12月84768−687852485
2023年12月142−92−14650323
2024年12月−66−50134−116347
2025年12月1761−98177446

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2025年12月期の総資産は3,581億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,582億円で、自己資本比率は44.2%(業種中央値66.2%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年3月1,18250467841.8
2013年3月1,38358679741.4
2014年3月1,61367493940.8
2015年3月1,8127451,06740.2
2015年12月1,7816971,08439.2
2016年12月1,7776641,11337.4
2017年12月2,4477511,69630.7
2018年12月2,4987661,73230.7
2019年12月2,5308151,71532.2
2020年12月2,7298631,86631.6
2021年12月2,9909222,06830.8
2022年12月2,8661,1421,72439.9
2023年12月2,9621,2441,71842.0
2024年12月3,2561,4011,83643.0
2025年12月3,5811,5821,97944.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
446億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,077億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,979億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE52社中27位あたり、逆に低いのは自己資本比率52社中45位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.2%/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.1%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
44.2%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
1.0%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,630で、1年前と比べて+145.5%過去52週の値幅のなかでは71%の位置にある。

¥3,630-3.8%1ヶ月-8.7%1年+145.5%時価総額2,511億円
過去52週の値幅
安値¥1,431高値¥4,530

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.1倍
PER (会社予想)15.0倍
PBR1.38倍
配当利回り1.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で10.09%下落も、年初来では157.66%上昇と高騰中。25日線(3856円)を約7.5%下回り、75日線(3574円)は辛うじて維持。8月14日に4385円まで急伸後、17日に3720円へ急落し、高値圏での乱高下が続く。RSIは50.73と中立で、方向感は定まらない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 51/100)

PER17.01倍は業界平均33.89倍を下回り、PBR1.75倍も平均2.81倍を下回る。ROE9.16%は平均より低めだが、配当利回り1.37%は平均1.94%を下回る。配当性向796.97%と異常に高く、利益に対する配当負担が大きい。業績は改善傾向にあるが、バリュエーションは妥当圏内。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.1倍30.1倍
PER (予想)15.0倍
PBR1.38倍2.49倍
ROE9.2%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

株価は1年で約2.2倍に上昇し、市場は成長期待を織り込みつつある。強気派は、産業用ポンプの省エネ需要や水処理投資の拡大、医療機器の安定収益、航空需要の回復を成長ドライバーと見る。一方、弱気派は、競争激化による価格圧力や、医療・航空の規制リスク、売上高成長鈍化(2025年は前年比約1%増)を懸念し、現在のバリュエーションは割高と指摘する。特に、営業利益率が改善する一方で純利益が変動する要因や、為替感応度の高さが論点となる。

プラスに働く材料7
  • ポンプの省エネ需要

    高効率ポンプは規制強化やコスト削減で需要増が見込まれる。

  • 医療機器の安定性

    血液透析装置は慢性疾患向けで需要が安定し、収益を下支えする。

  • 航空需要の回復

    航空旅客回復で燃料系統部品の受注増が期待される。

  • 営業利益が前期比2.4倍の153億円に急拡大決算発表後影響

    営業利益153億円は前期64億円から+89億円の増益で、営業利益率も3.0%→7.1%に改善

  • 営業利益率7.1%への改善がさらに進む継続影響

    営業利益率7.1%は前期の3.0%から4.1pt上昇、売上高は3期連続で増加し効率改善が続く

  • フォワードPER18.1倍と割安感が台頭決算発表後影響

    予想PER18.1倍は実績PER21.27倍より3.2pt低く、相対的な割安感から買いが入りやすい

  • 外国人持ち株比率20.68%と高い選好が継続継続影響

    外国人所有比率20.68%で、海外投資家の資金流入が続けば浮動株需給が締まる

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化懸念

    2025年売上高は前年比約1%増で、市場の高成長期待に届かない。

  • 競争と価格圧力

    ポンプ業界は競争が激しく、価格競争で利益率が圧迫されやすい。

  • バリュエーション割高

    PER約21倍は業界平均より高く、成長減速なら修正リスクがある。

  • 株価は1年で219%上昇し過熱感継続影響

    1年間の上昇率219.49%と業績成長を上回るペースで、利益確定売りが膨らみやすい

  • 売上高の増収率が約1%に鈍化通年影響

    2025年売上高2156億円は前期2134億円から+22億円(+1.0%)にとどまり、増収効果が小さい

  • 配当利回り1.37%と株主還元が薄い通年影響

    配当利回り1.37%は市場平均を下回り、株価調整時に買い支え材料が乏しい

  • ROE9.16%と資本効率が伸び悩む継続影響

    ROE9.16%はPBR1.75倍の水準で、営業利益率改善ほど資本効率は向上しておらず修正余地

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善のトレンドが続くか確認するため。
医療機器売上比率
安定事業の構成比が高まれば収益変動が緩和されるため。
受注残高
将来の売上高の先行指標となり、需要動向を測れるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは1.65%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
1.65%
いまの株価に対して
配当性向
797.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月1639.5
2017年12月160.026.3
2018年12月1812.521.2
2019年12月2011.1110.3
2020年12月200.033.4
2021年12月200.0
2022年12月2525.0
2023年12月2810.03.6
2024年12月309.172.6
2025年12月4033.3797.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ11,433人。区分でいちばん多いのは金融機関31.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.2%を占め、残る53.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関39.639.833.133.934.831.3
個人・その他30.731.838.331.730.428.9
外国法人12.111.813.317.817.720.7
事業法人15.514.914.215.215.014.8
自己株式4.14.110.94.34.25.7
証券会社2.01.61.11.52.14.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.88
02日機装持株会4.88
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.68
04株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.61
05日機装従業員持株会3.15
06富国生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.46
07日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.39
08株式会社三菱UFJ銀行2.34
09モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社2.15
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-15
    株式会社三菱UFJ銀行
    新規の大量保有報告
    2.35%
  • 2026-04-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    3.61%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+386%、1株純資産は15期で+279%。直近期のROEは9.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年3月426406.820.431.6
2013年3月8974212.912.819.6
2014年3月768539.615.025.9
2015年3月669457.316.325.2
2015年12月269042.936.437.2
2016年12月669337.216.839.5
2017年12月731,0537.316.926.3
2018年12月1051,0759.88.821.2
2019年12月961,1438.615.1110.3
2020年12月921,2107.810.933.4
2021年12月31,2930.3258.9
2022年12月1951,72513.24.9
2023年12月1371,8797.67.53.6
2024年12月1202,1136.08.172.6
2025年12月2062,4229.27.7797.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

22名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は22名。2025/12期の役員報酬は総額215百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
甲斐敏彦取締役 会長80104,000
加藤孝一代表取締役 社長執行役員5539,000
山村優取締役 常務執行役員 医療部門長 メディカル事業本部長 静岡事業所長6136,000
齋藤賢治取締役 常務執行役員 工業部門長 インダストリアル事業本部長6223,000
木下良彦取締役 執行役員 日機装技術研究所長 品質保証担当5941,000
ピーター・ワグナー取締役601,000
中久保満昭社外取締役5912,000
菊地敦子社外取締役74
山口純子社外取締役70
網野久直常勤監査役642,000
竹内基裕常勤監査役67
小笠原直社外監査役614,000
残りの役員10名を開く
氏名役職年齢保有株数
仲谷栄一郎社外監査役67
鈴木真64
岩岡潤執行役員
中津留和男執行役員
村上雅治取締役 執行役員 コーポレート部門長 コーポレート本部長571,000
渡辺恭介執行役員
戸村健二執行役員
横田直己執行役員
杉本一彦執行役員
浅倉博明常勤監査役6412,000

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)66750262614324
社外取締役742426
監査役2303015

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,462字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社ならびに連結子会社43社および持分法適用会社4社で構成され、製品の製造方法または製造過程およびサービスの提供方法などにより「工業部門」、「医療部門」の2つのセグメントにて事業活動を展開しています。工業部門は、その取扱い製品によりインダストリアル事業、航空宇宙事業に区分し、医療部門は、メディカル事業のみで構成されており、それぞれ国内外で製造、販売およびメンテナンスを行なっています。 当社および当社の関係会社の事業における当社および関係会社の位置付けおよびセグメントとの関連は、次のとおりです。なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 5 事業セグメント」に掲げるセグメントの区分と同一です。 工業部門   インダストリアル事業   (主な会社) ポンプ・システム 事業   産業用ポンプ・システム   当社 日機装エイコー㈱ 宮崎日機装㈱ 上海日機装ノンシールポンプ有限公司 キャンドモータポンプ 往復動ポンプ 液化ガス・産業ガス関連機器・装置   当社 宮崎日機装㈱ Cryogenic Industries, Inc. 極低温用ポンプ(サブマージドポンプ/遠心ポンプ/往復動ポンプ) 熱交換器/気化器 極低温用プロセスプラント(空気分離装置/液化装置) 極低温用機器パッケージソリューション(燃料充填ステーション/液化ガス中継ステーション) 精密機器事業   発電プラント向け水質調整装置   当社 火力・原子力等の発電所向け試料採取装置 薬液注入装置 放射線モニタリング装置 電子部品製造関連装置   当社 セラミック基板製造システム製品 産業用除湿機 シンタリング装置「3Dシンター」 航空宇宙事業   (主な会社) 民間航空機向け炭素繊維強化プラスチック(CFRP)成形品および金属接着部品   当社 宮崎日機装㈱ Nikkiso Vietnam, Inc. 逆噴射装置部品(カスケード/ブロッカードア/トルクボックス) 主翼部品(前方固定翼/ウィングレット/フラップ/スポイラー/主脚扉) リージョナルジェット用翼部品(エルロン/シュラウド) 胴体部品(カーゴドア) エンジン部品(ファンケースライナー) キャビン用部品(カート用パネル) eVTOL用構造部材 人工衛星用部品 医療部門   メディカル事業   (主な会社) 血液透析事業   血液透析関連製品   当社 上海日機装貿易有限公司 威高日機装(威海)透析機器有限公司 Nikkiso Vietnam MFG Co., Ltd. M.E.Nikkiso Vietnam Co., Ltd. M.E.Nikkiso Co., Ltd. Nikkiso Medical America, Inc. NIKKISO Medical Europe GmbH 多用途透析装置 多人数用透析液供給装置 透析通信システム(「フューチャーネット」) 透析用剤溶解装置 逆浸透精製水製造システム 人工腎臓透析用剤(「Dドライ透析剤S」) 透析用血液回路セット 中空糸型透析器(ダイアライザー) 血液透析ろ過器(ヘモダイアフィルター) 微粒子ろ過フィルター(「カットール」) その他   マイクロ波外科手術用エネルギーデバイス(「アクロサージ」) アフェレシス関連製品(「イムノピュア」) 創薬研究用ヒト腎細胞 3D-RPTEC®   当社 事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,522字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、社会の一員として健全な倫理・価値観を社会と共有しながら、法令・定款・社会規範を遵守し、株主、顧客、従業員とその家族、取引先、債権者等の当社グループの利害関係者と良好な関係を構築するとともに、人々の良質な暮らしの実現のために、他にない技術の提供を通じて、流体を扱う多様な産業、航空宇宙、透析医療等の暮らしの根幹分野で創造的な貢献を果たすことを経営の理念とし、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指します。 このような経営の理念のもと、それぞれの事業分野において、独創的な技術を活かし、市場のニーズに応えた特長ある製品、サービスを提供することにより社会に貢献することを、経営の基本方針としています。 (2)中長期的な経営戦略および目標とする経営指標 ①中期経営計画「NIKKISO 2028 – Toward a Healthier World」(対象期間:2026年~2028年) 当社グループは、2023年から3か年の中期経営計画「Nikkiso 2025 フェーズ2」(以下、「中計フェーズ2」)を推進してきました。中計フェーズ2の対象期間を通して不採算事業の整理が進み、全社の収益性の改善が図られたことに加え、事業環境の変化に伴なう航空宇宙事業、メディカル事業の施策・業績実現の遅れを低炭素関連市場の拡大によるインダストリアル事業の好調が支えた結果、最終年度2025年の営業利益は目標である140億円を上回る結果となりました。 足元では地政学リスクの高まり等による市場環境の変化がよりそのスピードを増しています。当社グループは、こうした環境変化に適切に対応し、ビジネス機会を創出することでこれまで発展、拡大してきました。 しかしながら、今後の企業価値の最大化および持続的な成長の実現に向けては、より長期的な視点を持って既存のビジネスモデル・ビジネス領域からの更なる飛躍を模索する必要があるため、当社グループは「10年後(2035年)にありたい姿」を定め、その実現に向けた通過点として、2026年から始まる3ヵ年の新中期経営計画「NIKKISO 2028 – Toward a Healthier World」(以下、「NIKKISO 2028」)を策定しました。 ●「NIKKISO 2028」は、以下の5本の柱を基本方針として据え、企業価値の最大化および持続的な成長を目指します。 ・「品質」を原点に、確かな価値の創出 ・技術革新への飽くなき追求と社会実装の加速 ・長期ビジョン実現に向けた事業・製品ポートフォリオの拡大・再構築 ・資本効率の最大化と収益力の強化 ・グローバル事業インフラ・ガバナンスの強化 ●長期ビジョンの実現に向けて、継続成長を見込むLNG関連事業や海外血液透析事業等での利益創出をベースに、脱炭素関連ビジネス等、新規ビジネス領域への積極的な投資を実行します。併せて、成長の鈍化が見込まれる事業の構造転換を図ります。 このように、「NIKKISO 2028」では、これまでの事業活動に基づいた成果の刈り取りを確実に行なうとともに、10年後にありたい姿に向けた新たな事業機会の開拓と経営基盤を強化することで、その最終年度となる2028年には売上収益2,700億円、営業利益220億円(営業利益率 8.1%)、ROE9.0%以上の達成を目指します。 (3)経営環境および対処すべき課題 ①事業の課題と取り組み 「NIKKISO 2028」の初年度となる2026年12月期は、全社では増収増益とする計画です。足元では、不採算事業の整理による利益体質への転換や、成長ドライバーとなるインダストリアル事業の拡大、航空機産業の市場回復、血液透析事業のグローバル展開の加速等により、売上収益は拡大局面にありますが、長期ビジョン実現に向けた先行投資を果敢に実行することで、収益性は2025年12月期並みにとどまる見込みです。 このような全社的な事業環境および業績見通しを踏まえ、各事業の状況と今後の取り組みは以下のとおりです。 インダストリアル事業は、低炭素関連投資の拡大が見込まれる市場環境を背景に、製品の拡充や新規領域の開拓を進め、増収増益を見込んでいます。 航空宇宙事業についても、産業全体での増産体制の進展を背景に増収増益を見込んでいます。 メディカル事業は、国内血液透析市場の鈍化が見込まれる一方、海外市場は中国市場を含め堅調に推移する見通しであり、2027年以降の米国市場への本格的な進出に向けた準備を着実に進めていきます。そのため、経費先行局面となり収益面では2025年12月期並みとなる計画です。 ②品質保証体制の見直しに関する対応状況 前事業年度において、一部ポンプ製品について、出荷前に実施すべき社内規程に基づく耐圧検査の一部を実施していなかった事実が確認されました。当社は直ちに社内調査を実施するとともに、2025年2月に外部有識者を含む特別調査委員会を設置しました。 2025年8月に受領した同委員会の調査報告書では、耐圧検査の未実施が一部ポンプ製品で継続していたことが認定され、品質保証と品質管理体制の不備が原因として指摘されました。なお、製品の安全性および業績への重大な影響はないことが確認されています。 当社は、同調査報告書による再発防止に関する提言を受け、当事業年度において、インダストリアル事業本部における製造部門と検査部門の分離、ならびに品質保証部門と品質管理部門の役割の再定義等の組織体制の見直しや、業務フローの明確化等の業務プロセスの改善により、牽制機能を果たしうる組織体制への変更を柱とする再発防止策を策定しました。 これらの再発防止策の実行にあたっては、改善プロジェクトチームを組織し、各種施策を順次実行するとともに、全社的な品質保証意識の醸成のための取り組みを開始しました。 取締役会は引き続き、再発防止策の有効性と、品質保証体制の改善について継続的に監督しています。
事業等のリスク6,261字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクを記載します。なお、以下の記載はすべてのリスクを網羅したものではありません。想定困難なリスクや重要性が低いと判断した他のリスクの影響を受ける可能性も否定できません。また、当社グループは、以下記載の主要なリスクに対して、実効的と判断する対応策を継続的に実施していますが、これらの対応策によっても当社グループの経営成績等に悪影響を及ぼすことを完全に防止できるものではありません。以下の記載中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在における当社グループの判断によるものです。 (1)法令・規制変更に関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、複数地域において事業運営を行なっており、各国・地域の法令・規制動向を注視しながら製品調達および販売活動を進めています。特に、医療機器等に関わる調達要件や現地化比率に関しては、事業遂行に影響を及ぼし得るため、制度変更の可能性を慎重に把握しています。しかしながら、特定地域で部品や装置に関する調達比率の引上げが法制化または実質的に要求される場合、求められる調達条件を満たせないと、入札参加の制約や販売機会の減少が生じる可能性があります。また、法令・規制の新設・変更・厳格化が発生した場合、事業運営やサプライチェーン再構築に追加コストが発生し、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 <現在の対応策> 当社グループは、法令・規制変更に伴なう事業影響を最小化するため、複数地域の法令・規制に関する情報収集を継続的に実施し、変更内容を早期に把握することで、制度改定への対応方針の策定や事業計画への反映を適時に行ない、リスク低減に努めています。また、調達方針の見直しや評価プロセスの迅速化を進め、要求される調達条件への柔軟な対応力を高めています。さらに、製品の適合性を確保するため、技術検証体制の強化や現地拠点との連携強化を図り、将来的な規制強化にも耐え得る体制構築に取り組んでいます。 (2)税務に関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、グローバルに生産・販売拠点を有しており、グループ会社間で国際取引が多く発生しています。これらの取引価格については、各国の移転価格税制に準拠するよう管理を行なっていますが、税務当局や税関当局との見解に相違がある場合、追加の税負担やペナルティが発生する可能性があります。また、世界各国において租税法令の改廃や新制度の導入がある場合、税負担が増加する可能性があります。 <現在の対応策> 税務当局との見解相違を回避するため、移転価格税制に関して取引金額が大きいグループ会社との取引には移転価格ポリシーを定めて運用を行なっています。また、各国の法令に従って移転価格文書を作成し、価格の妥当性を検証しています。さらに、租税法令の改廃に対応するため、組織再編成など重要な取引については専門家の助言を得ながら、関係国法令への準拠性を高めています。 (参考) ※2021年7月8日、当社グループが2017年8月に買収したClean Energy & Industrial Gasesグループの外国子会社3社に対してタックス・ヘイブン対策税制の適用除外要件を満たしていないとして、同社らの親会社となる日機装インターナショナル株式会社の2018年度事業所得金額に係る更正処分等を受けました。 当社グループは本更正処分等を不服として東京地方裁判所に取消訴訟を提起しておりましたが、2025年5月16日、当社グループの請求を棄却する判決が言い渡されました。 その後、当社グループは東京高等裁判所へ控訴しましたが、2026年1月29日、同様に請求を棄却する判決が下されました。 これを受け、当社グループは本判決を不服とし、2026年2月12日、最高裁判所に対し上告手続き(上告受理申立て等)を行ないました。現在も係争中であり、引き続き、当社グループとしての正当性を主張してまいります。 (3)為替変動に関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、世界の様々なマーケットにおいて製品およびサービスを提供しています。主な取引通貨は米ドルとユーロであり、これらの通貨の為替変動が当社グループの業績や財務状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループ全体では、外貨建売上が外貨建仕入を上回り、また外貨建資産が外貨建負債を上回っているため、円高が進行した場合には、収益やキャッシュ・フローに悪影響を及ぼす可能性があります。 <現在の対応策> 当社グループでは、外貨建資産・負債残高について継続的にモニタリングを行なっています。また、必要に応じて一部を円貨へ転換するほか、一括かつ多額の外貨取引については、為替予約やその他のヘッジ手段を活用し、為替リスクの低減に向けた対応を実施しています。 (4)事業環境変化に関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、国内透析装置市場で高いシェアを占めていますが、国内透析患者数は中長期的には減少に転ずると予想されます。国内患者数減少という市場構造変化に対応できない場合、国内血液透析事業の経営成績等が悪化する可能性があります。 <現在の対応策> 国内患者数減少という市場構造変化への対応をするために、治療の安全性や利便性ならびに経済性に寄与する顧客のニーズに応える製品を提供しつづけるとともに、米国をはじめとした海外販売増加に取り組みます。 (5)気候変動、低・脱炭素化社会への移行に関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、温室効果ガス(GHG)排出量の削減や水・廃棄物等の適切な管理に対する社会的要請の高まりや、サステナビリティに関する法令や規制の動きについて細心の注意を払っています。しかしながら、これらへの対応が不十分な場合は、サプライチェーンにおいてリスクの高いサプライヤーとして認識され、取引関係に支障を及ぼすおそれがあります。また、エネルギー価格の上昇により、製造コストが上昇する可能性があります。 <現在の対応策> 当社グループが、企業の社会的責任を果たすことに加え、安全性の高いサプライヤーとして良好な取引関係を維持するために、GHG排出量の測定と削減目標を定め、各種取り組みを行なっている他、水・廃棄物の適切な処理・再資源化による環境負荷低減に努めています。また、サステナビリティに関する法令や規制の動きに関しては、情報収集を行ない、対応方法を検討し実行しています。さらに、費用増加の可能性があるエネルギー価格の上昇については、省エネルギー対策・再生エネルギーの活用・カーボンオフセットなどの組み合わせによる対応を行なっています。 (6)技術革新・事業展開の遅れに関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、技術進歩の速い市場において複数事業を展開し、新製品・新プロセスの開発と事業拡大を進めています。主要市場の技術動向や顧客要求の変化に関しては、開発のスピードと適合性を確保することを重視しています。しかしながら、市場・顧客ニーズの変化を適切に捉えられない場合、新製品の開発・上市が遅延し、競争力が低下する可能性があります。また、新素材・新製法・需要シナリオの転換への対応が遅れる場合、開発コストや期間の増大、投資回収計画との乖離が発生する可能性があります。 <現在の対応策> 当社グループでは、市場・技術の変化速度に対応するため、顧客・研究機関・サプライヤー等との連携を強化し、要素技術や新素材・新製法の開発を加速するとともに、量産化を見据えた実証を段階的に進めています。また、開発・事業化の遅延リスクを抑制するため、外部情報の機動的な取り込みを通じて開発インプットを高度化し、優先順位づけと資源配分の見直しを適時に実施しています。加えて、需要や規格の変化に備えるため、段階的な改良投入(マイナーチェンジ等)による製品ライフサイクル管理と、次世代製品の早期開発着手を並行して進め、部品の供給終了等にも対応できる体制を整えています。 (7)製品・サービスの品質に関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、インダストリアル、航空宇宙、メディカルの各事業本部において多様な製品を設計・製造し、グローバルに生産・販売拠点を有しています。製品・サービスの品質に関しては、国際的な品質基準や各国の法令・規制に適合するよう万全を期して対応しています。しかしながら、万一法令・規格・顧客要求への不適合や品質不正が発生した場合、リコールや顧客対応等に伴なう多額のコストが発生し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 <現在の対応策> 当社グループにとって、品質に関わるガバナンスの強化は経営上の重要事項と捉え、全社を挙げて品質保証体制の強化に取り組んでいます。製品・サービスの品質不具合を未然に防止するため、ISO9001 をはじめとする品質マネジメントシステムの有効性を定期的に評価し、その適正な運用の確保に努めています。また、国内外の生産拠点に対するコンプライアンス監査を通じて、業務運用プロセスの適正性を確認し、コンプライアンス上のリスク低減を推進しています。さらに、全従業員を対象とした遵法意識および品質意識の向上を目的とする教育を継続的に実施し、組織全体のコンプライアンス意識の向上に取り組んでいます。 (8)サプライチェーンに関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、多様な原材料・部品を調達しています。地政学リスクやインフレ、需要回復・増産動向、通商政策や規制の変更、特定地域への依存、主要部材の生産終了(EOL)やサプライヤーの事業撤退等の影響により、供給の逼迫や納期の長期化、価格の上昇および物流コストの増加が生じる可能性があります。また、サプライヤーの選択肢が限定されることや、物流・保管体制の変更が必要となる場合には、部材供給の遅延・途絶により生産の停止・遅延が発生し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 <現在の対応策> 当社グループは、重要部材のデュアル/マルチソーシングや調達先の地域分散、新規サプライヤーの開拓、在庫・物流体制の最適化等により、供給途絶およびコスト上昇への耐性強化を図っています。また、需要動向を踏まえた生産・調達計画の精緻化に加え、設計段階からの代替材料・代替仕様の事前検討を進め、EOLや事業撤退リスクへの対応力を高めています。加えて、調達本部の設置や特定国・地域への過度な依存からの脱却を志向した製品開発も検討しています。 (9)人事採用・確保と人材育成に関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、生産・開発・販売をはじめとする多様な専門分野で事業を推進するため、必要な人材の確保・育成を重要課題として位置付けています。しかし、人材獲得競争の激化により、計画どおりに必要な人材を確保できない場合、事業戦略やグローバル展開の遂行に遅れが生じる可能性があります。また、優秀人材や経験豊富な人材の流出が進んだ場合、技術・技能の伝承が滞り、当社グループの技術力や事業推進力の低下につながる可能性があります。加えて、育成機会の不足等により従業員の成長が停滞した場合には、組織全体の競争力の減退を招く可能性もあります。 <現在の対応策> 当社グループは、競争力ある報酬水準の検討やチャレンジを後押しし、やりがいと働きがいを実感できる人事制度への見直しを進めるとともに、働きやすい職場作りや定着促進のための施策などを通じて、採用と定着の強化に取り組んでいます。また、人材育成の観点では、要職のサクセッションプラン策定、将来の事業推進の核となる人材の選抜と計画的な育成などの教育体系の再構築を進めています。これらの取り組みにより、当社グループは事業成長を支える人材基盤の強化および技術力の持続的向上を図っています。 (10)情報セキュリティに関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、クラウドサービスや社内ネットワークを活用して業務を行なっています。情報セキュリティに関しては、外部からの不正アクセスやマルウェア感染の脅威に晒されています。システムの脆弱性が放置された場合、機密情報の漏えいや業務停止の可能性があります。また、従業員の操作ミスや不適切な権限管理により、データ改ざんや情報漏えいが発生する可能性があります。 <現在の対応策> 外部攻撃による情報漏えいを防止するために、ファイアウォールや侵入検知システムを導入し、定期的な脆弱性診断を実施しています。また、内部要因によるリスクを低減するために、従業員へのセキュリティ教育を定期的に行なっています。さらに、当社グループ全体でのセキュリティ対策の標準化を推進し、情報セキュリティレベルの継続的な向上に取り組んでいます。 (11)コンプライアンスに関するリスク <想定されるリスク> 当社グループは、多様な背景を持つ従業員で構成されており、また、事業活動は世界各地へ広がり続けています。そのため、各国・地域で高度化・複雑化する法規範や社会規範、倫理基準を理解し、適切に対応すること、さらに、変化する社会の価値観をとらえ、企業文化や制度を進化させることが、当社グループの企業価値向上のための重要なテーマであると認識しています。しかしながら、コンプライアンス活動が従業員に十分浸透しない場合、法令違反などの問題が発生する可能性があります。その結果、行政処分や罰金、訴訟費用の発生、信用低下、ブランド価値の毀損が発生する可能性があります。 <現在の対応策> 当社グループは、コンプライアンス活動を従業員へ確実に浸透させるため、各国・地域の法規範および社会規範・倫理を遵守すること、ならびに多様な価値観を尊重することを基本方針としています。その取り組みとして、「日機装グループ グローバル行動規範」を含む各種規範・規程を定期的に見直し、周知・運用を行なっています。さらに、グローバル内部通報制度を整備し、利用を促進しています。加えて、コンプライアンス教育を継続的に実施し、従業員一人ひとりの意識向上に努めています。 (12)ガバナンスに関するリスク <想定されるリスク> 当社グループとして、企業価値の向上と業務の適正を確保する体制を整備していますが、コーポレート・ガバナンスが有効に機能しない場合や、国内外のグループ会社全体の統制が不十分な場合、法令違反等のコンプライアンス違反を招き、企業の信用失墜や事業継続に支障をきたし、その結果、企業価値が低下するなど当社グループの経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 <現在の対応策> 当社グループは、ガバナンスが全社的に機能するよう、グループ会社の重要事項に関する決裁・報告プロセスを整備し、事業運営の透明性と適正性を確保しています。また、事業規模や事業環境の変化に応じて、権限や報告項目の見直しを継続し、統制レベルの適正化を図っています。
経営成績の分析 (MD&A)5,612字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)業績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 中期経営計画「Nikkiso 2025 フェーズ2」(以下、「中計フェーズ2」)の最終年度となる2025年の当社グループの事業環境は、米国における関税引き上げやそれに伴なう物価上昇、米中対立の影響を受けたサプライチェーンの不確実性の高まり、国内血液透析市場の需要減少など、外部環境は依然として先行き不透明な状況が続きました。 インダストリアル事業の主要市場であるLNG分野は、米国の気候変動政策の見直しやエネルギー安全保障の観点から重要性が高まっており、設備投資需要は足元では拡大基調にあります。それに伴ない、次世代エネルギー分野は、地域ごとに市場の進展速度や投資意欲にばらつきが生じており、投資需要の優先度が既存エネルギーであるLNGに移行するという変化が見られます。 航空宇宙事業では、航空機産業の需要回復を背景に、サプライチェーンの再構築による増産が進む一方、部品供給の遅延や人材不足により供給面の不透明感が続いていましたが、こうした制約の解消が進むことで業界全体の生産活動の回復ペースが加速しており、2025年後半からその状況がより鮮明になってきています。 メディカル事業の主要市場である血液透析市場では、国内では医療機関による設備投資意欲が鈍化していますが、海外市場は、中国での需要回復が進んでいるほか、欧州は堅調に推移、アジア地域でも患者数の増加や医療水準の向上により市場は拡大しています。 こうした事業環境のもと、当連結会計年度において、インダストリアル事業では、産業ガス・LNG関連の継続した受注に加え、LNG事業の新たな展開として宇宙産業向けビジネスの大型案件を受注しました。売上収益については、これら受注済み案件の着実な遂行に加え、産業用ポンプ・システム事業における事業構造改革の取り組みが奏功し、前年から増益となりました。航空宇宙事業は、当中間期までは、サプライチェーンの回復遅れによる顧客の一時的な在庫調整等により減収減益となりましたが、当第3四半期以降、業界全体の増産基調による需要の拡大により、2025年通期では増収増益を達成しました。メディカル事業では、海外市場が成長を牽引し、前年から増益となりました。 また、中計フェーズ2の基本方針の一つである事業ポートフォリオの再構築については、2025年をもって、深紫外線LED事業およびCRRT(急性血液浄化療法)事業からの撤退を概ね完了しました。またヘルスケア事業についても、事業撤退を決定しています。これら不採算事業の整理に一定の目処が付いたことにより利益体質への転換は着実に進展しています。 なお、当連結会計年度における一過性の損益として、CRRT事業譲渡益455百万円、ヘルスケア事業の棚卸資産評価損等410百万円を計上しています。 この結果、当連結会計年度の当社グループ業績は以下となり、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、子会社株式譲渡益を計上した2022年12月期を除けば、創業以来の最高益となり、2025年通期業績予想を上回る結果となりました。 (単位:百万円) 2024年12月期(実績)   2025年12月期(実績)   前年同期比       2025年12月期(業績予想)   業績予想比 増減 増減額   増減率 受注高   222,024   231,411   +9,386   +4.2%       246,500   △15,089 売上収益   213,379   215,642   +2,263   +1.1%       230,500   △14,858 営業利益   6,398   15,331   +8,933   +139.6%       14,000   +1,331 税引前利益   10,010   17,255   +7,245   +72.4%       14,700   +2,555 親会社の所有者に帰属する当期利益   7,957   13,652   +5,695   +71.6%       11,300   +2,352 事業セグメント別の事業環境と業績概況は次のとおりです。 事業   主要製品   2025年12月期 の事業・受注環境   2025年12月期 の業績概況 インダストリアル事業   液化ガス・産業ガス関連機器・装置   ・LNG分野の設備投資需要は足元では拡大基調にあり、北米、欧州、アジア地域の液化・受入基地等の案件で活発な動きが継続。 ・水素、アンモニア等の次世代エネルギー分野は、地域ごとに市場の進展速度や投資意欲にばらつきが生じており、投資需要の優先度がLNGに移行。 ・新規領域への受注活動に取り組み、宇宙産業向けビジネスの大型案件を受注。   主要プレイヤーであるCE&IGグループは下記の通りです。 ・受注済案件を着実に遂行し、売上収益および粗利益は増加。   ・体制整備に伴なう固定費の増加により減益。   ・低・脱炭素市場に向けた技術、製品開発に加え体制整備を継続中。 産業用ポンプ・システム   ・受注高は前年並み、受注残の遂行に注力中。   ・事業構造改革が奏功、収益性の回復が継続し、大幅に増益。 精密機器   ・電子部品市場は依然として設備投資の調整局面が続くものの、受注高は前年を上回る。   ・前年同期比で増益。 航空宇宙事業   民間航空機向け炭素繊維強化プラスチック(CFRP)成形品   ・航空機産業の需要回復を背景に、サプライチェーンの再構築による増産が進む一方、部品供給の遅延や人材不足により供給面の不透明感が続いていたが、こうした制約の解消が進むことで業界全体の生産活動は、後半期にかけて回復のペースの加速が明確になってきている。   ・業界全体の増産に伴ない、主力製品カスケードなどの出荷が増加し、前年同期比で増収。   ・円高による減益要因はあるものの、製品ミックスの改善および増収効果により前年同期比で増益。 メディカル事業   血液透析関連製品   ・国内の血液透析患者数は、中長期的には緩やかな減少傾向に転じると予想される。   ・患者数が世界最大の中国市場では、設備投資需要の拡大による成長が期待される一方、国産化政策の進展により現地メーカーが増加し、競争環境が変化。   ・中国以外のアジア地域では、経済発展や医療体制の整備を背景として市場拡大が続く見通し。   ・血液透析装置の国内販売は、医療機関の設備投資が引き続き抑制的に推移したことにより前年同期を下回る。   ・海外販売は、中国市場の需要回復に加え、欧州での販売拡大等も寄与し、前年同期比で増収。   ・米国市場展開については、2025年5月に血液透析装置の販売許認可を取得し、2026年1月からの販売開始に向け、初期受注の獲得および販促活動を進行中。次のステップとして、上位機種となる多用途型血液透析装置の許認可取得に向けた対応を継続しており、製品ラインアップ拡充による事業拡大を図る。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは+17,619百万円となりました。これは主に運転資本の増加に伴い、資金流出があったものの、税引前利益の増加および非金融費用の計上によるものです。 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは+133百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出があった一方、連結範囲の変更を伴う関係会社株式等の売却による収入があったことによるものです。 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは△9,787百万円となりました。これは主に借入による収入が借入金の返済による支出を下回ったことや、リース負債の返済による支出があったことによるものです。 これらの結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べて9,920百万円増加し、44,584百万円となりました。 (参考)キャッシュ・フローの関連指標の推移は次のとおりです。 2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 親会社所有者帰属持分比率(%)   42.0   43.0   44.2 時価ベースの親会社所有者帰属持分比率(%)   23.0   19.8   28.9 キャッシュ・フロー対有利子 負債比率   5.7   △16.3   6.2 インタレスト・カバレッジ・ レシオ   18.2   △6.4   15.8 親会社所有者帰属持分比率:親会社の所有者に帰属する持分/資産合計 時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産合計 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い (注1)各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しています。 (注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。 (注3)有利子負債は連結財政状態計算書に計上されている負債のうち、利子を支払っているすべての負債を対象としています。 (2)生産、受注および販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 工業部門   137,914   +4.9 医療部門   89,166   +61.0 合計   227,080   +21.5 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しています。 2.金額は、販売価格によっています。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 工業部門   152,912   +9.2   115,602   +2.8 医療部門   78,498   △4.2   3,094   △11.3 合計   231,411   +4.2   118,696   +2.4 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しています。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 工業部門   136,750   +5.1 医療部門   78,891   △5.3 合計   215,642   +1.1 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しています。 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要性がある会計方針及び見積り 本連結財務諸表の作成にあたって採用する重要性がある会計方針及び見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」をご参照ください。 ② 財政状態 ⅰ)資産 当連結会計年度末の資産合計は358,129百万円となり、前連結会計年度末に比べて32,565百万円増加しました。現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権ならびに長期金融資産が増加したことが主な要因です。 ⅱ)負債 当連結会計年度末の負債合計は197,900百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,342百万円増加しました。その他の流動負債、繰延税金負債が増加したことが主な要因です。 ⅲ)資本 当連結会計年度末の資本合計は160,228百万円となり、前連結会計年度末に比べて18,222百万円増加しました。当期利益の計上による利益剰余金の増加と、その他の資本の構成要素が増加したことが主な要因です。 ③ 経営成績 当連結会計年度の経営成績の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)業績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 ④ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)業績等の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性 ⅰ)資金需要 当社グループの資金需要は、主として、設備新設、改修等に係る投資や、製品製造のための材料及び部品等の製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金です。 ⅱ)資金の源泉 当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローによって得られた資金の活用および、金融機関からの借入による資金調達を行なっています。 ⅲ)流動性 当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローを安定的に確保するとともに、必要に応じて金融機関からの資金調達を行なうことで、事業運営に必要な資金を適切に確保できる体制を整えております。 さらに、資金管理においては、当社が国内子会社を対象に資金集中管理を実施するほか、海外子会社も含めたグループ全体で資金の有効活用を図り、手元流動性の最適化に努めています。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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