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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

カナデビア

Kanadevia Corporation7004 · Prime · 機械

ごみ焼却発電プラントで世界有数。機械・インフラや脱炭素化ソリューションも手がけるエンジニアリング企業。

概要

カナデビア(旧日立造船)は、ごみ焼却発電・水処理・橋梁・プラスチック機械などの社会インフラ向けプラントを手掛けるエンジニアリング企業である。1881年に大阪鉄工所として創業、1949年上場。2024年に現商号へ変更。連結従業員約12,700名、2025年3月期売上高6,105億円。環境・エネルギー分野を中核とし、海外売上高比率は約51%に達する。

環境・エネルギーを軸とする4つの事業セグメント

カナデビアの事業は環境、機械・インフラ、脱炭素化、その他の4セグメントで構成される。環境部門はごみ焼却発電施設や水・汚泥処理、海水淡水化プラントが主力で、売上高の約7割を占める。機械・インフラ部門ではプラスチック成形機、橋梁、シールド掘進機などを手掛ける。脱炭素化部門は脱硝触媒や原子力関連機器が中心。その他は寮・社宅運営など附帯業務である。

168社の連結子会社と37社の持分法適用会社

グループ全体は当社、連結子会社168社、持分法適用会社37社で構成される。環境部門ではスイスのKanadevia Inova AGがごみ焼却発電の設計・建設を担い、オーストラリアのOsmoflo Holdingsが海水淡水化・水処理システムを提供。脱炭素化部門では米国のNAC Internationalが使用済核燃料の保管・輸送機器を手掛ける。国内ではカナデビアE&Eやカナデビア環境サービスなどが施設運営を受託する。

2025年度に売上高6,105億円、営業利益269億円

2025年3月期の連結売上高は6,105億円(前期比13.7%増)、営業利益269億円(同15.8%減)であった。環境部門の売上増が寄与したが、一部案件の採算悪化で利益は減少した。2026年3月期の見通しは売上高6,452億円(同5.7%増)に対し、営業利益122億円(同54.8%減)と大幅減益を予想する。受注残高は2兆2,848億円と高水準を維持する。

大阪証券取引所上場から76年、日立グループを離れて独立

1949年5月に大阪・東京両証券取引所へ上場。1947年に日立製作所保有の全株式が持株会社整理委員会へ譲渡され、翌48年に一般公開された。上場後は日立グループから独立した立場で事業を展開。2024年には商号を日立造船からカナデビアに変更し、ブランドを刷新した。主要株主に日立製作所は含まれず、株式は広く分散している。

業界の中での役割は環境プラントエンジニアリング・機械メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
6,452億円
営業利益
122億円
営業利益率
1.9%
純利益
111億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01環境主力

ごみ焼却発電・リサイクル施設、水・汚泥処理施設、エネルギーシステム(発電設備)、バイオマス利用システム、海水淡水化プラント等を設計・製作・据付・運営。Kanadevia Inova AGなどがごみ焼却発電設備を、Osmoflo Holdingsが海水淡水化・水処理を担当。電力卸売も行う。

主な製品・サービス4
ごみ焼却発電施設
都市ごみを焼却し、その熱で発電するプラント。環境負荷低減とエネルギー回収を両立。
水・汚泥処理施設
上下水処理や汚泥の脱水・乾燥・焼却処理を行う施設。
海水淡水化プラント
海水から淡水を生産するプラント。逆浸透膜法等を採用。
エネルギーシステム(発電設備)
火力発電やバイオマス発電など、多様な発電設備の設計・建設。

02機械・インフラ準主力

プラスチック機械、食品機械、医薬機械、精密機器、エレクトロニクス・制御システム、橋梁、水門扉、煙突、海洋土木、シールド掘進機、防災システム、ボイラ等の設計・製作・販売。子会社㈱アイメックスがボイラ等を製造。

主な製品・サービス4
プラスチック機械
射出成形機、押出成形機などプラスチック加工用機械。
橋梁
道路橋、鉄道橋などの鋼橋・コンクリート橋の設計施工。
シールド掘進機
トンネル掘削用のシールドマシン。地中工事に使用。
ボイラ
産業用・発電用ボイラ。蒸気や熱供給に用いられる。

03脱炭素化副次

脱硝触媒、圧力容器等のプロセス機器、原子力関連設備、電解・PtG(Power to Gas)、風力発電関連。NAC Internationalが使用済核燃料保管・輸送機器を手掛ける。

主な製品・サービス3
脱硝触媒
排ガス中の窒素酸化物(NOx)を除去する触媒。火力発電所や工場向け。
圧力容器
高圧ガスを貯蔵・反応させるための容器。化学プラント向け。
原子力関連設備機器
原子力発電所の保守・補修機器や使用済燃料貯蔵・輸送用キャスク。

04その他その他

寮・社宅等施設運営管理業務、ファイナンス業務等。

製品と技術

都市ごみをエネルギーへ転換する焼却発電プラント

カナデビアの中核製品は都市ごみ焼却発電プラントである。子会社Kanadevia Inova AGが設計・建設を担い、ごみの燃焼熱で蒸気タービンを回し発電する。同社はスイス・チューリッヒに本社を置き、欧州を中心に多くの納入実績を持つ。2025年度には米国のMatrix Power Servicesを買収し、保守サービス網を拡大。また、デンマークのBabcock & Wilcox A/Sから燃焼装置の知的財産権を取得し、技術強化を図っている。

逆浸透膜で海水を淡水化する水処理システム

Osmoflo Holdings Pty Ltd(オーストラリア)を通じて、海水淡水化プラントや産業用水処理システムを提供する。同社は逆浸透膜(RO)技術を核とし、中東・オーストラリアなど水不足地域に納入実績がある。製品はコンテナ型のモジュール式で、短期間での設置が可能。カナデビアグループの水事業は、上下水処理施設や汚泥処理設備も含み、環境部門の一角を成す。

鋼鉄の架け橋からシールドマシンまでインフラ機械

機械・インフラ部門では橋梁(道路橋・鉄道橋)の設計施工を手掛けるが、2026年2月に新規案件の営業活動を停止し、2030年度中の撤退を予定している。また、トンネル掘削用のシールド掘進機や水門扉、煙突、防災システムなども製造。プラスチック機械では射出成形機・押出成形機を手掛け、食品機械・医薬機械もラインアップする。子会社アイメックスがボイラを製造する。

脱硝触媒と原子力貯蔵機器で脱炭素化を支える

脱炭素化部門の主力製品は脱硝触媒で、火力発電所や工場の排ガスから窒素酸化物(NOx)を除去する。圧力容器は化学プラント向けに高圧ガスを貯蔵・反応させる容器を供給。原子力関連ではNAC Internationalが使用済核燃料の輸送・貯蔵用キャスク(金属容器)の設計と輸送サービスを提供する。また、水電解装置やPower to Gas(電力から水素・メタンを製造)技術の開発も進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

プラント・機械の中堅、収益性低く課題

当社は環境プラントや原動機などを手掛ける機械メーカー。売上高は2024/3期5558億円から2026/3期6452億円へ増加見込みだが、営業利益率は4.41%から1.89%へ急低下、収益性が低い。同業の三浦工業はボイラで高収益を誇るが、当社はプラント案件の採算悪化が懸念。日本製鋼所は大型鍛鋼品で強み、競合は多岐にわたる。受注競争激化と原価上昇が収益を圧迫している。

強み

  • 環境プラントから原動機まで、多様な機械製品を提供。
  • 2026/3期6452億円と売上は拡大傾向、需要は堅調。
  • プラント建設で培った顧客ベースと技術力。
  • 脱炭素関連のプラント需要を取り込む可能性。

課題

  • 営業利益率1.89%と極めて低く、改善が急務。
  • 同業との受注競争が激しく、採算が悪化。
  • 材料費や人件費上昇が利益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がカナデビア

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16376日機装2,511億円14.1倍
27994オカムラ2,414億円10.1倍
37744ノーリツ鋼機2,220億円10.7倍
49678カナモト2,150億円15.1倍
57864フジシールインターナショナル1,967億円8.4倍
67004カナデビア1,952億円17.3倍
76250やまびこ1,936億円9.7倍
86395タダノ1,772億円6.9倍
93433トーカロ1,646億円15.9倍
106498キッツ1,637億円13.5倍
119025鴻池運輸1,635億円10.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

英国人実業家の手による大阪鉄工所の創業(1881年)

1881年4月、英国人E.H.ハンターが大阪市安治川岸に大阪鉄工所を創立した。船舶の建造・修理を目的とした工場で、後に建設・機械事業へと拡大する基盤となった。1900年には桜島造船場(後の桜島工場)が操業を開始。1911年には因島船渠を買収し因島工場とし、造船能力を強化した。この時期は主に官需や海運向けの大型案件を手掛けていた。

日本産業から日立製作所の傘下へ(1934〜1936年)

1934年5月、日本産業が大阪鉄工所の全株式を取得し、資本金1,200万円で株式会社日本産業大阪鉄工所を設立。同年8月に社名を株式会社大阪鉄工所に戻した。1936年2月、日本産業保有の全株式が日立製作所に肩代わりされ、日立の経営系列下に入る。この時期に軍需向けの船舶・橋梁などの受注が拡大し、工場増設が進められた。

戦時体制下での社名変更と再編(1943〜1945年)

1943年3月、社名を日立造船株式会社に改称。同年9月に向島船渠と原田造船を吸収合併し、工場網を拡大した。戦局の悪化に伴い、12月には旧海軍の要請で彦島工場を三菱重工業に譲渡。1944年には神奈川造船所が操業を開始、ミツワ製材工業を買収して小林工場とするなど、戦時生産体制を強化した。1945年には大淀工場を開設したが、終戦により多くの工場が閉鎖された。

戦後の独立と上場、非造船分野への進出(1947〜1965年)

1947年1月、日立製作所保有の全株式が持株会社整理委員会に譲渡され、日立グループから独立。1948年12月に株式を一般公開、1949年5月に上場を果たした。1950年代には大浪工場や小林工場を閉鎖し、造船依存からの脱却を図る。1964年に福井機械(現エイチアンドエフ)を設立し、機械事業を本格化。1965年には堺工場を新設し、プラントエンジニアリングの拠点とした。

M&Aによる多角化と国内拠点の拡充(1971〜1996年)

1971年に舞鶴重工業を吸収合併し、舞鶴工場を取得。1972年には瀬戸田造船と田熊造船の統合により内海造船が発足し、持分法適用関連会社とした。1973年には有明工場が操業開始。1975年に日立造船非破壊検査(現カナデビアエンジニアリング)を設立し、検査・計測事業に進出。1977年にはアタカ工業を系列化。1987年に堺工場を一旦閉鎖したが、1993年に同地で再開。1996年には舞鶴工場内に環境総合開発センターを開設した。

2024年の商号変更と構造改革の加速

2024年に日立造船からカナデビアへ社名を変更。長期ビジョン「サステナブルビジョン」を掲げ、脱炭素化・資源循環・安全な街づくりを重点分野と位置付けた。2025年度には橋梁事業からの撤退を決定し、日立造船マリンエンジン株式の一部譲渡や全固体電池事業の譲渡を進めるなど、事業ポートフォリオの見直しを加速。2026年度には日鉄エンジニアリングとの経営統合の検討を優先課題としている。

年表37件を開く

1880年代

  • 1881年4月創業英国人E.H.ハンターが大阪鉄工所(当社の前身)を大阪安治川岸に創立

1900年代

  • 1900年4月桜島造船場(元桜島工場)操業開始

1910年代

  • 1911年9月M&A因島船渠株式会社を買収して因島工場とする。
  • [旧株式会社大阪鉄工所時代]
  • 1914年3月創業株式会社大阪鉄工所設立、前大阪鉄工所の事業一切を継承

1920年代

  • 1920年12月M&A株式会社原田造船所より築港工場を買収
  • 1924年6月M&A彦島船渠株式会社を買収して彦島工場とする。
  • [カナデビア株式会社(新株式会社大阪鉄工所、日立造船株式会社)時代]

1930年代

  • 1934年5月創業日本産業株式会社が株式会社大阪鉄工所の全株式を取得して株式会社日本産業大阪鉄工所(資本金1,200万円)を設立(1934年5月29日)し、旧株式会社大阪鉄工所の事業一切を継承
  • 1934年8月社名を株式会社大阪鉄工所と改称
  • 1936年2月日本産業株式会社保有の当社全株式が株式会社日立製作所に肩代りされ、同社の経営系列下に入る。

1940年代

  • 1943年3月社名を日立造船株式会社と改称
  • 1943年9月M&A向島船渠株式会社(現向島工場)及び原田造船株式会社(元大浪工場)を吸収合併
  • 1943年12月旧海軍の要請により彦島工場を三菱重工業株式会社に譲渡
  • 1944年6月神奈川造船所(元神奈川工場)操業開始
  • 1944年9月M&Aミツワ製材工業株式会社を買収して小林工場とする。
  • 1945年3月M&A大阪市大淀区の此花商業学校校舎を買収して大淀工場とする。
  • 1947年1月株式会社日立製作所保有の当社全株式が持株会社整理委員会に譲渡される。
  • 1948年12月全株式を一般に放出・公開
  • 1949年5月上場大阪・東京証券取引所に上場
  • 1949年9月大浪工場閉鎖

1950年代

  • 1950年4月技術研究所(大阪市此花区)新設
  • 1950年9月小林工場閉鎖
  • 1951年1月大淀工場を日立ミシン株式会社に譲渡

1960年代

  • 1964年8月福井機械株式会社(現株式会社エイチアンドエフ(連結子会社))を設立
  • 1965年7月堺工場操業開始

1970年代

  • 1971年4月M&A舞鶴重工業株式会社(現舞鶴工場)を吸収合併
  • 1972年10月創業瀬戸田造船株式会社(1944年11月設立)が、田熊造船株式会社(1951年6月設立)を吸収合併し、社名を内海造船株式会社(現持分法適用関連会社)と改称
  • 1973年4月有明工場操業開始
  • 1975年1月日立造船非破壊検査株式会社(現株式会社カナデビアエンジニアリング(現連結子会社))を設立
  • 1977年12月アタカ工業株式会社(アタカ大機株式会社(連結子会社))を経営系列化

1980年代

  • 1987年1月堺工場閉鎖
  • 1989年9月M&A全額出資子会社6社(大阪プラントエンジニアリング株式会社、ニチゾウ陸機設計株式会社、ハイシステムコントロール株式会社、株式会社日立造船技術研究所、日立造船地所株式会社及び株式会社日立造船船舶設計所)を吸収合併

1990年代

  • 1991年4月茨城工場操業開始
  • 1993年10月旧堺工場跡地に堺工場を新設、操業開始
  • 1994年3月大阪市大正区に技術研究所を新設・移転
  • 1996年12月環境総合開発センターを舞鶴工場内に開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 受注高2026年度まで8,100億円
  • 売上高2026年度まで6,400億円
  • 営業利益2026年度まで255億円
  • 営業利益率2026年度まで4.0%
  • 営業利益率2030年まで10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    海外事業の伸長

    Waste to X(廃棄物の物質・エネルギー転換)事業、原子力関連事業、水事業を中心に海外事業を拡大。Kanadevia Inova AG.を通じたRenewable Gas事業や米国・東南アジアでのM&A・拠点開設により海外売上高比率向上を図る。

  2. 02

    事業構造改革の推進

    社会・会社のサステナビリティ観点から事業評価を行い、橋梁事業撤退や株式譲渡などを決定。日鉄エンジニアリングとの経営統合検討を優先課題とし、事業ポートフォリオの見直しを進める。

  3. 03

    継続的事業の拡大・新設事業の収益改善

    継続的事業の売上高比率向上と新設事業の黒字化を目指し、新事業モデル創出やDX推進による高付加価値化に取り組む。物価・金利上昇の影響で黒字化未達成の機種があり、生産性改善を継続。

  4. 04

    成長事業の創出・拡大

    脱炭素化、資源循環、水事業等の重点投資分野に積極投資。水電解装置事業やWaste to Energy、Power to Gas、浮体式洋上風力発電などで補助金事業を活用し事業化を加速。

  5. 05

    持続可能な経営の推進

    人的資本強化、事業活動の脱炭素化、DX戦略推進、リスク管理徹底に取り組む。ピープル&カルチャー本部新設、生成AI業務活用基盤整備、ERM室によるグループリスク管理を推進。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で12,666人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は830万円で、9期前と比べて+23.5%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は15.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月10,131
2018年3月10,377
2019年3月67241.716.210,580
2020年3月67742.416.210,707
2021年3月68442.616.111,089
2022年3月68142.616.111,540
2023年3月69342.916.211,400
2024年3月69943.616.312,148
2025年3月79243.616.012,964207
2026年3月83043.915.812,66696

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社83(国内 43 / 海外 40、うち連結子会社 77) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社部門(大阪市住之江区)(注)1181億円
環境、機械・インフラ、脱炭素化、その他
堺工場(堺市西区)(注)3149億円
機械・インフラ
築港工場(大阪市大正区)(注)2117億円
機械・インフラ、脱炭素化、その他
因島工場 — 広島県尾道市114億円
その他
有明工場 — 熊本県玉名郡長洲町8,002百万円
脱炭素化
本社工場 — 広島県尾道市4,415百万円
機械・インフラ
向島工場 — 広島県尾道市3,931百万円
機械・インフラ
東海工場等(茨城県ひたちなか市)(注)42,427百万円
機械・インフラ
茨城工場 — 茨城県常陸大宮市2,301百万円
環境
本社部門 — 大阪市大正区1,682百万円
環境
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱カナデビアエンジニアリング
    大阪市 大正区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カナデビアE&E㈱
    大阪市 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カナデビア環境サービス㈱
    川崎市 川崎区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    浅野アタカ㈱
    東京都 台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    関西設計㈱
    大阪市 西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大館エコマネジ㈱
    秋田県 大館市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    セラケム㈱
    広島県 世羅郡 世羅町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    長岡環境テクノロジー㈱
    新潟県 長岡市 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    御殿場小山環境テクノロジー㈱
    静岡県 御殿場市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カナデビア九州サービス㈱
    福岡市 博多区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カナデビア中四国サービス㈱
    広島県 尾道市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カナデビアみちのくサービス㈱
    仙台市 青葉区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社71社を開く
  • ながの環境テクノロジー㈱長野県 長野市90%
  • 水戸環境テクノロジー㈱茨城県 水戸市68%
  • 大津環境テクノロジー㈱滋賀県 大津市71%
  • 村上環境テクノロジー㈱新潟県 村上市100%
  • 別杵速見環境テクノロジー㈱大分県 別府市100%
  • カナデビア北海道サービス㈱札幌市 中央区100%
  • 上越環境テクノロジー㈱新潟県 上越市100%
  • ㈱はないろ山口県 萩市100%
  • 松山環境テクノロジー㈱愛媛県 松山市80%
  • 浅川環境テクノロジー㈱東京都 日野市85%
  • 三晃工業㈱大阪市 大正区100%
  • T&Iリサイクルフォレスト㈱大阪府 豊中市85%
  • 高松環境テクノロジー㈱香川県 高松市100%
  • Kanadevia Inova AG. ※1スイス Zurich100%
  • Kanadevia Inova UK Holding Ltd.英国 Hampshire100%
  • Kanadevia Inova Steinmüller GmbH ※2ドイツ Gummersbach100%
  • Kanadevia Inova Denmark A/Sデンマーク Holsted100%
  • Osmoflo Holdings Pty Ltd ※2オーストラリア Burton100%
  • Kanadevia Inova EST Industries SASフランス Sarralbe60%
  • Kanadevia Inova Schmack Biogas S.r.l.イタリア Bolzano85%
  • DEM-CON HZI BIOENERGY LLC米国 Minnesota100%
  • Kanadevia Inova UK Limited英国 Hampshire100%
  • Kanadevia Inova Biomethan GmbHドイツ Zeven100%
  • Kanadevia Inova Biogas Jönköping ABスウェーデン Växjö100%
  • Kanadevia Inova UK Operations Ltd.英国 Farnborough100%
  • Kanadevia Inova Deutschland GmbHドイツ Cologne100%
  • Kanadevia Inova Schmack GmbHドイツ Schwandorf100%
  • Kanadevia Inova Rus LLCロシア Moscow100%
  • Kanadevia Inova U.S.A. LLC米国 Tnnessee100%
  • Kanadevia Inova Ireland Ltdアイルランド Dublin100%
  • Kanadevia Inova U.S.A. Holding Inc.米国 Tennessee100%
  • Kanadevia Inova Matrix Services US LLC米国 Rhode Island100%
  • Waste Treatment FZCOアラブ首長国連邦 Dubai50%
  • Kanadevia Inova Italia S.r.l.イタリア Milano100%
  • Kompogas SLO LLC米国 California100%
  • Kanadevia Inova ESTI SASフランス Neuves Maisons100%
  • Kanadevia Inova Renewable Gas Apensen GmbHドイツ Zeven100%
  • Kanadevia Inova Biogas SLO Inc.米国 California100%
  • Kanadevia Inova Slovensko s.r.o.スロバキア Levice100%
  • Kanadevia Inova Polska Sp. z o.o.ポーランド Gliwice100%
  • Kanadevia Inova Service Schweiz AGスイス Buchs100%
  • 上海昱造環境技術有限公司中国 上海市60%
  • Kanadevia Inova France S.a.r.l.フランス Barberey-Saint-Sulpice100%
  • Kanadevia Inova Biogas Viterbo S.r.l.イタリア Viterbo90%
  • Sentis Sud Atlantique SASフランス Sarralbe42%
  • Kanadevia Inova Australia Pty Limitedオーストラリア North Sydney100%
  • 他83社他83社
  • ㈱アイメックス広島県 尾道市100%
  • UFT㈱神奈川県 横須賀市100%
  • 日本GPSデータサービス㈱東京都 品川区83%
  • ㈱ブイテックス東京都 品川区100%
  • V TEX Korea Co., Ltd.韓国 京畿道100%
  • 上海韋特庫斯貿易有限公司中国 上海市100%
  • TANGENT Kanadevia CO., LTD.タイ Rayong49%
  • 他3社他3社
  • ㈱雄物川風力秋田県 秋田市100%
  • ㈱いわき風力秋田県 由利本荘市100%
  • NAC International Inc.米国 Georgia100%
  • NIAGARA ENERGY PRODUCTS, Inc.カナダ Ontario100%
  • 他2社他2社
  • ㈱エーエフシー大阪市 住之江区100%
  • カナデビア総合サービス㈱大阪市 西区100%
  • 科納維商貿(上海)有限公司中国 上海市100%
  • Kanadevia India Private Limitedインド Haryana100%
  • 他6社他6社
  • ㈱T&Hエコみらい東京都 港区49%
  • 地中空間開発㈱大阪市 北区50%
  • 東双みらい製造㈱福島県 双葉郡 楢葉町33%
  • 日立造船マリンエンジン㈱熊本県 玉名郡40%
  • スチールプランテック㈱横浜市 西区33%
  • 内海造船㈱ ※3広島県 尾道市40%
国際子会社 (GLEIF登録 3社)
  • AUOSMOFLO WATER MANAGEMENT PTY LTD
  • INKANADEVIA INDIA PRIVATE LIMITED
  • CHKanadevia Inova AG

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラル実現CO2分離回収を前提とした廃棄物焼却処理技術の開発/酸素富化(燃焼)をベースとしたCN型廃棄物焼却施設CO2高濃度化廃棄物燃焼技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-10-07
    86.2億円
  • 調達
    平成29年度安達地方における農林業系廃棄物等処理業務(減容化処理)
    環境省 · 2017-05-08
    51.5億円
  • 調達
    平成27年度 福島県鮫川村における農林業系副産物等処理実証事業に伴う処理施設解体撤去等工事
    環境省 · 2015-11-06
    7.6億円
  • 調達
    皇居内ほかで使用する電気
    宮内庁 · 2023-11-28
    6.5億円
  • 調達
    次世代火力発電等技術開発次世代火力発電基盤技術開発CO2有効利用技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-12-25
    4.7億円
  • 調達
    電子基準点網の耐災害性強化(現地通信機器の更新)
    国土交通省 · 2023-08-02
    4.2億円
  • 調達
    皇居内ほかで使用する電気
    宮内庁 · 2021-12-14
    3.4億円
  • 調達
    GNSS連続観測システムの改造(通信機能の強化)
    国土交通省 · 2021-07-08
    3.2億円
  • 調達
    電子基準点網の耐災害性強化(収集・配信系装置の更新)
    国土交通省 · 2023-09-14
    2.6億円
  • 調達
    【関東地方整備局、国営昭和記念公園事務所】国営昭和記念公園事務所管内で使用する高圧電気【契約書(案)差し替え】
    国土交通省 · 2020-11-10
    2.4億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は6,452億円営業利益122億円前期と比べると増収減益で、売上が+5.7%、利益が-54.6%。

売上高
+5.7%
6,452億円
営業利益
-54.6%
122億円
純利益
-49.8%
111億円
営業利益率
1.9%
前期比 -2.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高6,400億円6,452億円
営業利益255億円122億円
純利益210億円111億円
1株あたり配当¥38¥38

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,417億円、営業利益は−24億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+38.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,613131
2024年1Q1,025−33−3.2−19
2024年2Q1,297443.423
2024年3Q1,401846.056
2024年4Q1,835130
2025年2Q2,700321.2−11
2025年4Q3,4052377.0232
2026年2Q2,677−78−2.9−55
2026年4Q3,7752005.3166
2027年1Q1,417−24−1.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,968億円から6,452億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は1.9%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,96811274
2014年3月3,3346237
2015年3月3,5937651
2016年3月3,87012358
2017年3月3,99311259
2018年3月3,7643422
2019年3月3,7816754
2020年3月4,0259422
2021年3月4,08611843
2022年3月4,41811879
2023年3月4,927178156
2024年3月5,558256190
2025年3月6,1052692434.4221
2026年3月6,4521221361.9111

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高6,452億円のうち、営業利益として残るのは122億円1.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は111億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.1%5,361億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.0%969億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.9%122億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.7pt
1.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.3pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.9pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが116億円、投資CFが−480億円で、差し引きのフリーCFは−364億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は773億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月96−135−78−39564
2014年3月3−87−5−84500
2015年3月91−147122−56608
2016年3月81−37−15944497
2017年3月173−70−84103508
2018年3月−34−107−40−141327
2019年3月−54−76150−130344
2020年3月32862−314390416
2021年3月227−138−5389458
2022年3月2699−88278660
2023年3月280−25−78255849
2024年3月5−215−26−210698
2025年3月248−566302−318687
2026年3月116−480415−364773

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は7,186億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,034億円で、自己資本比率は27.4%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,6631,1512,51226.9
2014年3月3,7941,1762,61826.4
2015年3月4,0881,1752,91326.6
2016年3月4,0161,2072,80928.4
2017年3月3,9361,1782,75829.4
2018年3月3,9191,1902,72929.8
2019年3月4,2901,2043,08627.8
2020年3月4,0951,1952,90028.8
2021年3月4,2931,2823,01129.4
2022年3月4,6121,3293,28328.5
2023年3月4,7971,4133,38429.1
2024年3月5,3361,6893,64730.5
2025年3月6,0971,9794,11831.1
2026年3月7,1862,0345,15227.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
780億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,258億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
24億円
在庫として抱えている分
負債合計
5,152億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
52
/ 100
安定性自己資本比率18 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中78位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中202位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.9%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
27.4%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.7%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,147で、1年前と比べて+17.0%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥1,147-4.5%1ヶ月-4.4%1年+17.0%時価総額1,952億円
過去52週の値幅
安値¥909高値¥1,515

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.3倍
PER (会社予想)9.2倍
PBR0.98倍
配当利回り3.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日時点で1,189円と、25日移動平均線(1,209.88円)を約1.7%下回っています。直近1カ月では3.41%下落し、調整局面にあります。75日移動平均線(1,288.63円)も下回っており、中期のトレンドは弱含みです。52週高値1,515円からは約21.5%下落した水準で、戻り待ちの売り圧力が継続しています。出来高は8月19日に1,719,800株と急増しましたが、株価は下落しており、売り優勢の展開です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 74/100)

予想PERが9.5倍で機械業界平均の23.18倍を大幅に下回り、PBRも1.02倍と同業界平均1.54倍より低い。配当利回り3.2%は業界平均2.66%を上回る。ROEは5.8%で収益性は中程度だが、直近で営業利益が減少しており、割安ではあるが業績悪化リスクに注意が必要。配当性向は42%と安定しており、株主還元は健全。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.3倍22.7倍
PER (予想)9.2倍
PBR0.98倍1.50倍
ROE5.8%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は売上高の拡大が続く一方、2026年3月期の営業利益率は1.89%と大幅な減益見通しで、採算性の悪化が最大の争点。強気派は環境規制強化や老朽化インフラ更新需要を背景に、大型案件の受注と中期的な収益回復を期待する。弱気派は建設コスト上昇やプロジェクト遅延、一過性の低採算案件が足元の利益を圧迫し、既存事業の収益性改善が遅れると警戒する。株価は過去1年で上昇しているが、PBRは1倍程度で、ROEの低さを踏まえた資本効率の改善が課題。

プラスに働く材料7
  • 環境需要の拡大

    廃棄物発電や水処理など環境規制強化で案件増の余地

  • インフラ老朽化更新

    国内の上下水道・交通設備の更新需要が安定的

  • サービス事業の成長

    メンテナンス契約が増え、安定収益基盤を強化

  • 売上高が6,452億円まで3期連続増収通年影響

    売上高は5,558→6,105→6,452億円と拡大。

  • 予想PER9.5倍と収益回復期待決算発表後影響

    実績PER17.96倍に対し予想PER9.5倍。

  • 外国人持株比率36.5%と高水準継続影響

    外国人持株比率36.49%。

  • 配当利回り3.2%の株主還元継続影響

    配当利回り3.20%。

マイナスに働く材料7
  • 採算性の悪化

    2026年3月期の営業利益率が1.89%まで低下の見通し

  • 建設コスト上昇

    資材費や人件費高騰でプロジェクト利益が圧迫

  • 大型案件のリスク

    工期遅延や追加工事で採算が悪化する可能性

  • 営業利益が269億円から122億円へ半減通年影響

    営業利益は269億円から122億円へ147億円減少。

  • 純利益も221億円から111億円へ減益通年影響

    純利益は221億円から111億円へ。

  • ROE5.8%と低い資本効率継続影響

    ROEは5.8%に留まる。

  • 株価1年25.9%高の利益確定売り不定影響

    株価は1年で25.87%上昇。

次の決算で確かめる点
営業利益率
採算性改善の進捗を示す重要指標
受注残高
将来の売上高と収益の先行指標
サービス事業売上比率
安定収益の拡大度合いを確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり38で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.31%。

年間配当
¥38
1株あたり
配当利回り
3.31%
いまの株価に対して
配当性向
42.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1268.8
2018年3月120.0
2019年3月120.026.3
2020年3月120.0342.9
2021年3月120.051.4
2022年3月120.0117.4
2023年3月1850.037.6
2024年3月2327.849.6
2025年3月258.737.9
2026年3月250.042.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥38

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ58,701人。区分でいちばん多いのは外国法人36.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.6%を占め、残る66.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人28.124.632.233.632.736.5
金融機関30.237.534.937.037.932.3
個人・その他34.831.527.324.924.923.9
証券会社4.34.33.52.62.86.0
事業法人2.62.12.01.91.71.3
自己株式1.01.01.01.01.01.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)17.09
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.28
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)3.26
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)3.15
05株式会社三菱UFJ銀行3.11
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.36
07HSBC-FUND SERVICES HSBC - 006 MF EFM (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.82
08HSBC BANK PLC A/C M AND G(ACS)VALUE PARTNERS CHINA EQUITY FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.81
09カナデビア職員持株会1.55
10THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-07-23
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.26%
    -0.92pt
  • 2026-07-07
    みずほ証券 株式会社
    新規の大量保有報告
    0.25%
    -0.02pt
  • 2026-07-06
    マラソン・アセット・マネジメント・リミテッド(Marathon Asset Management Limited)
    新規の大量保有報告
    5.11%
  • 2026-06-22
    M&Gインベストメント・マネジメント・リミテッド(M&G Investment Management Limited)
    新規の大量保有報告
    7.83%
    -1.42pt
  • 2026-06-05
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.18%
    -0.44pt
  • 2026-05-12
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    5.44%
  • 2026-04-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.62%
    +1.44pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+42%、1株純資産は14期で+86%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月476287.616.524.0
2014年3月246413.720.735.8
2015年3月316514.920.331.5
2016年3月356775.215.370.6
2017年3月356865.118.268.8
2018年3月136941.942.3
2019年3月327094.610.526.3
2020年3月137001.926.7342.9
2021年3月257503.535.451.4
2022年3月477796.115.9117.4
2023年3月9282811.59.437.6
2024年3月11396512.611.749.6
2025年3月1311,12612.67.037.9
2026年3月661,1705.815.242.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額308百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
桑原道代表取締役 取締役社長 グループCEO6327,000
小木均取締役 専務執行役員 営業、営業企画部担当6624,000
橋爪宗信取締役 常務執行役員 ICT推進本部長621,000
宮﨑寛取締役636,000
坂田信以取締役69
庄司哲也取締役72
堀口明子取締役63
宮崎眞紀取締役62
大倉雄一常勤監査役687,000
安田俊彦常勤監査役666,000
稲田浩二監査役66
安原裕文監査役70
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
高坂佳郁子49
大嶋幸一郎代表取締役 専務執行役員 企画管理本部長兼グループCFO兼品質不正再発防止推進室長60
宮﨑秀樹取締役68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)613930817830
社外取締役6686811
監査役4626216

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容970字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、主として環境装置・プラント、機械装置、インフラ設備等の設計、製作、据付、販売、修理、保守・保全及び運営等を主な事業としており、当社、連結子会社168社及び持分法適用会社37社で構成されている。 セグメントごとの主な事業内容と、当社及び主な関係会社の位置づけは次のとおりである。 (主な事業内容) 環境…………………ごみ焼却発電・リサイクル施設、水・汚泥処理施設、エネルギーシステム(発電設備)、バイオマス利用システム、海水淡水化プラント等各種プラント、電力卸売 機械・インフラ……プラスチック機械、食品機械、医薬機械、精密機器、エレクトロニクス・制御システム、橋梁、水門扉、煙突、海洋土木、シールド掘進機、防災システム、ボイラ 脱炭素化……………脱硝触媒、圧力容器等各種プロセス機器、原子力関連設備機器、電解・PtG、風力発電 その他………………寮・社宅等施設運営管理 (当社及び主な関係会社の位置づけ) [環境] 当社が製造・販売を行うほか、Kanadevia Inova AG.、Kanadevia Inova Steinmüller GmbHがごみ焼却発電設備、カナデビアE&E㈱が各種廃棄物処理施設の製造・販売等、また、大館エコマネジ㈱、長岡環境テクノロジー㈱及び御殿場小山環境テクノロジー㈱などが廃棄物処理施設の運営等を行うほか、カナデビア環境サービス㈱などがごみ焼却施設等の運転業務を受託している。 また、㈱カナデビアエンジニアリングが各種構造物の非破壊検査・計測・診断業務及び化学プラントの製造・販売等を行っているほか、Osmoflo Holdings Pty Ltd及びその関係会社が海水淡水化・産業用水処理システムの設計、製造、販売及び運営等を行っている。 [機械・インフラ] 当社が製造・販売を行うほか、㈱アイメックスがボイラ他各種機械の製造・販売等を行っている。 [脱炭素化] 当社が製造・販売を行うほか、NAC International Inc.が使用済核燃料保管・輸送機器の設計、輸送及びコンサルティング業務を行っている。 [その他] カナデビア総合サービス㈱が寮・社宅等施設運営管理業務、㈱エーエフシーがファイナンス業務等を行っている。 事業の系統図は次頁に記載している。
経営方針・対処すべき課題4,611字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものである。 (1) 経営方針、経営戦略等 ① 経営方針 当社グループでは、基本理念である「Kanadevia Value」を定めており、本基本理念の下、長期ビジョン、経営戦略等を実施していく経営体系を構築している。 当社グループの基本理念「Kanadevia Value」 ② 経営戦略等 当社グループでは、基本理念「Kanadevia Value」の下、2050年に目指す姿である「サステナブルビジョン」及び2030年に向けた長期ビジョン「2030 Vision」を掲げるとともに、2023年度を初年度とする3か年の中期経営計画「Forward 25」を実施してきた。 「サステナブルビジョン」では、「環境負荷をゼロにする」、「人々の幸福を最大化する」を目標に、ビジョン実現に不可欠な要素である7項目(「カーボンニュートラル」、「資源の完全循環」、「環境復元力の最大化」、「災害激甚化への対応」、「サステナブル調達」、「人々の幸福の最大化」、「コーポレート・ガバナンスの高度化」)を、「成功の柱(マテリアリティ)」として設定している。これら「成功の柱(マテリアリティ)」ごとに、関連する社会課題の認識、課題に対する施策を明確化し、2050年までの目標(KPI)とロードマップを策定し、各種取組みを推進していく。 また、「2030 Vision」では、「サステナブルで、安全・安心な社会の実現に貢献するソリューションパートナー」として、「脱炭素化」、「資源循環」、「安全で豊かな街づくり」の各事業分野における社会課題の解決に積極的に取り組み、既存事業の持続的成長と、成長事業の創出・拡大を目指していく。 そして、2023年度~2025年度の3か年の中期経営計画「Forward 25」では、グローバルな社会的課題の解決に向け、以下のとおり3つの基本方針に基づく重点施策に取り組んできた。次期中期経営計画については、日鉄エンジニアリング株式会社との経営統合の検討及び事業ポートフォリオ・マネジメントの加速を背景として、公表を当面延期することとし、2026年度については、以下の「Forward 25」の基本方針に基づく重点施策を継続して推進する。 中期経営計画「Forward 25」 1.既存事業の持続的成長 (1)海外事業の伸長 Waste to X(廃棄物の物質・エネルギー転換)事業、原子力関連事業、水事業を中心に、当社グループで協力して事業伸長に取り組んでいる。2025年度はKanadevia Inova AG.のWaste to X(特に廃棄物のガス・エネルギー転換によるRenewable Gas)事業の伸長により、当社グループ全体の海外売上高比率が51%となった。Kanadevia Inova AG.及びそのグループ会社は、積極的なM&Aや事業投資を継続しており、米国で、ごみ焼却発電プラント関連企業であるMatrix Power Services, Inc(現 Kanadevia Inova Matrix Services US LLC)を買収したほか、デンマークでBabcock & Wilcox A/Sからごみ焼却発電プラントの燃焼装置等に関する知的財産権の取得を行った。当社では、マレーシアでごみ焼却発電プラントの建設工事を受注するなど、東南アジア地域における事業拡大を進めており、タイに東南アジア事業の統括拠点を開設した。当該統括拠点を中心として、東南アジア地域の事業開発を加速していく。 (2)事業構造改革の推進 社会のサステナビリティと会社のサステナビリティの観点から事業評価を行い、事業ポートフォリオの見直し・改革を進めている。2025年度は橋梁事業からの撤退(2026年2月5日付で新規案件営業活動停止、2026年度中の工場操業終了および2030年度中の事業撤退を予定)、日立造船マリンエンジン株式会社株式の一部譲渡(2026年3月31日付)、株式会社ブイテックスの全株式譲渡(2026年6月1日付)、全固体電池事業の譲渡(2026年7月1日付)等を決定した。また、日鉄エンジニアリング株式会社との経営統合の検討を優先課題として進めていく。 (3)継続的事業の拡大及び新設事業の収益改善 2025年度に継続的事業の売上高比率50%、新設事業の黒字化を目指し、新たな事業モデルの創出、DX推進による製品・事業の高付加価値化等に取り組み、収益力の強化を図ってきた。2025年度は、継続的事業の売上高比率が44%になりやや低い水準に留まった。当社およびKanadevia Inova AG.及びそのグループ会社とも継続的事業の売上高自体は伸張しているものの、事業全体の売上高の伸長に伴い比率の伸びとしては鈍化している状況である。新設事業の収益改善については、近年の物価上昇、金利上昇などの影響もあり、環境部門をはじめ複数の機種において黒字化が未達成の状況であり、引き続き生産性の改善に取り組んでいく。 2.成長事業の創出・拡大 重点投資分野である脱炭素化事業、資源循環事業、水事業等において、積極的な投資を行っている。2025年度は、水電解装置事業のグローバルな案件形成と戦略的パートナーシップの統合の加速に向けて、Japan HydrogenFundへの出資を行った。また、Waste to Energy、Power to Gas、浮体式洋上風力発電等の分野において、補助金事業を活用した投資を継続している。 3.持続可能な経営の推進(企業価値の向上) 人的資本の強化、事業活動の脱炭素化、DX戦略の推進、リスク管理の徹底に取り組んでいる。 人的資本の強化については、経営戦略と連動した戦略的な取組みを充実させていくことを目的とし、 2025年10月1日付けで「ピープル&カルチャー本部」を新設した。今後は同本部のもと、人的資本経営 の推進、ダイバーシティマネジメントの推進、健康経営の推進、職員のエンゲージメント向上を図って いく。また、特に健康経営においては、取締役社長を責任者として、産業医や健康保険組合等とも課題 を共有し、健康経営優良法人「ホワイト500」の認定を受けるなど、各種施策を推進している。 DX戦略の推進については、生成AIの業務活用基盤の整備を行っており、生産性向上を進めている。ま た、DX人材の育成も併せて進めていく。 リスク管理の徹底については、重要な戦略リスクの特定、リスク許容度の定義およびこれに基づく戦 略的なリスク管理を行う仕組みを導入、推進するERM室の統括の下に、グループリスクのマネジメント を進めている。 ③ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、2026年度における目標を、受注高8,100億円、売上高6,400億円、営業利益255億円(営業利益率4.0%)としている。また、長期ビジョン「2030 Vision」では、2030年に営業利益率10%の達成、ROE10%超、海外事業比率50%、継続的事業の比率50%超、2030年代のできるだけ早い時期に売上高1兆円の事業規模を目指す。 (2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 中期経営計画「Forward 25」の最終年度(2025年度)の業績は、海外子会社のKanadevia Inova AG.及びそのグループ会社の伸長等に加え、円安の影響もあって、受注高、売上高は期初公表数値を上回ったものの、営業利益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益はKanadevia Inova AG.における技術トラブル等に関する対応等により、いずれも期中2度の業績予想の下方修正を行う結果となった。 2026年度については、中期経営計画「Forward 25」の基本方針に基づく重点施策を継続して実行することで、収益力強化を推進し確実に成果をあげることを目指すとともに、当社グループが持続的な成長と企業価値の向上を目指すうえで重要な課題となる、安全管理及びコンプライアンスの徹底にも引き続き取り組んでいく。コンプライアンスについては、複雑化かつ多様化した法的リスクへの対応及び知的財産の戦略的活用を基軸とした企業の健全な成長を目的として、2026年1月1日付で、法務・知的財産本部を設立した。 当社グループにおける不適切行為に対する再発防止策について 当社グループにおける舶用エンジン、可燃ごみ焼却施設、し尿処理施設、橋梁、鋳物製品、特殊バルブ等の事業・製品の一部における不適切行為について、2025年3月25日、同年4月30日に公表した再発防止策に基づき、再発防止に取り組んでいる。主な取組み事項は以下のとおりであり、今後も継続して風土改革、業務プロセス改善等に取り組んでいく。 <再発防止策の内容> ① 経営トップによるコミットメント 経営トップのリーダーシップにより、不正と決別する姿勢を役職員および社外に示す。 例)社長新年度等挨拶でのメッセージ発信、社内外向けの公表サイトの開設 ② 組織風土改革・意識改革 全職員が不正を拒絶できる倫理観を持つことができるよう、組織風土変革・教育を含む人事施策に取り組 む。 例)役員研修、管理職研修、幅広い職員の参画による企業理念改定の検討、経営層と職員との懇談会、人 事ローテーション活性化の検討、管理職評価における行動規範に沿った行動の考慮 ③ 業務プロセスの改善 不正につながるプロセスの排除や業務プロセスの効率化を進め、不正を防止できる業務管理規程に改訂す る。 例)不適合報告・改ざん防止のためのデジタルツール導入、不適合管理規程見直し ④ 品質不正防止の取組み 経営トップが品質管理状況をタイムリーに把握・発信し、また、各職員が気軽に相談できる仕組みを構築 する。 例)品質コンプライアンス委員会の開催、再発防止策進捗社内説明会の実施、チャットボットの運用 ⑤ 品質保証機能の強化 品質保証部門の人員を補強するとともに、必要な素養・スキルが得られる研修・教育を実施する。 例)品質保証部門からの情報発信の充実、品質コンプライアンスeラーニングの実施 ⑥ 取締役の監督機能強化 取締役会への報告を増やし、また重大なコンプライアンスリスク情報を共有するレポートラインを明確化 する。 例)品質不正再発防止推進室の設置、コンプライアンス委員会活動状況の取締役会への定期報告(年2 回) <再発防止策の実効性評価> 再発防止策には、ルールや仕組みの構築に代表されるハードの施策と、教育や風土改革に代表されるソフト の施策がある。当社では、ソフトな施策の実効性評価として、組織としての「ありたい姿」を実現するための 「役職員に求める具体的な行動」を定義した上で、各施策が行動変容にどの程度寄与しているかを中長期的に 検証していく。また、再発防止策の実効性の検討は、第三者である専門家からの評価も受けながら進めてお り、進捗状況については、継続的に発信していく。
事業等のリスク9,518字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)リスクマネジメントの体制 当社は、当社グループ全体を対象とするエンタープライズリスクマネジメント(以下、ERMという)を導入するため、2025年3月にERM室を新設し、同年7月に第1回リスクマネジメント委員会を開催した。 当社グループは、企業価値の最大化を図るため、事業活動にかかるリスク(機会と脅威の不確実性)を一元的に把握・整理・可視化のうえ対応策を検討している。当社グループでは、取締役会がリスクマネジメント方針の決定と最終的な監督責任を負い、リスクマネジメント委員会を中心とする執行側のリスクマネジメント体制の運用状況を評価し、必要な是正措置を行う構造としている。また、当社グループは、事業部門、リスクマネジメントを所管する部門及び内部監査部門がそれぞれの役割を担い、相互に連携するスリーラインモデルに基づき、リスクマネジメント及びガバナンス体制の実効性向上を図っている。 取締役会及びリスクマネジメント委員会は、中期経営計画策定及び事業計画策定に際し、経営戦略又は事業戦略実現に係るトップリスクを見直すための審議を行う。 取締役会は、リスクマネジメント方針を決定し、リスクマネジメント委員会の運用状況を監督する。リスクマネジメントに関する議題を扱う取締役会は、年2回開催する。 リスクマネジメント委員会は、委員長を取締役社長、委員会メンバーを経営戦略会議メンバー等で構成する。本委員会では、当社グループにおけるリスクマネジメント方針を立案するとともに、取締役会で決定された方針を運用する。当社グループにおいては、事業部門及び連結子会社が、自らの業務に内在するリスクの管理及び対応策の実行に責任を有し、リスクマネジメント統括部門は、グループ全体の視点からリスクマネジメントの枠組みを整備するとともに、各部門の取組状況を把握し、必要な指示・指導を行っている。内部監査部門は、これらの活動とは独立した立場から、当社グループのガバナンス、リスクマネジメント及び内部統制の有効性について評価を行い、取締役会及び経営層に対して合理的な保証を提供している。 ERM室は、リスクマネジメント委員会の事務局として、ERMの推進を一元的に担うとともに、リスクマネジメントにかかわる方針の立案やリスク管理実行に必要な指示・指導・支援、リスクに関する情報収集、分析、評価等を行っており、トップリスクに対する対応策の進捗状況を経営陣に報告し、経営陣が適時に問題を認識し対処するための体制を整えている。 (2)リスクマネジメント体制の運用 リスクとは、事象が発生し、戦略や事業目標の達成に影響を与える可能性をいう。このうち、事象発生時にグループに重大な影響を及ぼすものを重要リスクといい、トップリスクは、その中でも事象発生時に、企業理念やグループの戦略に重大な影響を及ぼすものをいう。トップリスクは経営アジェンダであることから、経営陣のコミットメントとしてリスクを管理し、対応状況を含め、取締役会へ報告する。 リスクの特定においては、内部環境・短期的視点のリスクだけでなく、外部環境・中長期的視点のリスクを加え、内外環境変化に対応できるようリスク分類を整備する。また、リスクの重要性は、リスクの影響度と発生可能性をそれぞれ定量的、定性的要因を考慮し総合的に判断する。 (3)主要なリスク 当社グループは、企業の社会的責任を果たし社会倫理を守ることで存続することができる。したがって、品質リスク、労働安全衛生リスク、法令等違反によるリスク、人権リスクが発現した場合、多様かつ長期的な悪影響が生じ、社会からの信頼を失い、最終的に当社グループは存続できなくなる。このため、これらのリスクを極めて重要度の高いリスクと位置付け、徹底的に対策を講じる。また、これら以外のリスクについても、その性質、内容に応じたリスク対応方針を設定し対策を講じている。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクとその対応策は、以下のとおりである。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものである。 No.   リスク名称   上段:リスクシナリオ / 下段:対応策 1   品質リスク   品質基準を満たさない製品やサービスを顧客に納入した結果、納入した製品・サービスが社会的に重大な事故や環境汚染を引き起こしたり、顧客からの契約解除や指名停止等の行政処分を受けたりする可能性がある。 「(4)品質不適切行為への対応」参照 2   重大労働災害リスク   国内外の工事・運転・保全等の現場(海外派遣・長期出張を含む)において、安全措置の不備や不安全行動、ならびに過重労働・心理的負荷の蓄積等により、死亡・重大傷病(精神障害を含む)等の重大労働災害が発生し、操業停止、行政処分、訴訟・賠償、レピュテーション毀損等が生じる可能性がある。 従業員が重大な労働災害に遭う可能性を低減するため、労働安全衛生リスクマネジメントシステムを再構築し、リスクアセスメント、設備管理体制・作業標準の整備、教育・啓発を徹底する。加えて海外派遣者については、派遣前の研修・適性確認、労働時間の客観的管理と是正、独立した相談窓口と定期面談、医療支援・緊急帰国体制、ハラスメント防止措置を組み合わせ、災害防止のPDCA(Plan-Do-Check-Act)を強化する。 3   法令違反等によるリスク   当社グループの事業は、国や地方自治体が行う入札により受注することが多く、独占禁止法違反その他の法令違反等が発生した場合、刑事罰や行政処分(指名停止等)を受けたり、又は損害賠償請求等の法的紛争になる可能性がある。 当社グループでは、コンプライアンスの徹底を経営の最重要課題の一つとして位置付け、コンプライアンス委員会を設置し、そのための諸施策を継続的に実施している。具体的には、当社グループの役職員全員が遵守すべき倫理行動指針である「カナデビアグループ倫理行動憲章」を制定し、経営トップによる積極的なメッセージの発信、社内規程の整備・運用、定期的なコンプライアンス教育の実施、内部通報体制の整備等に力を注いでいる。 No.   リスク名称   上段:リスクシナリオ / 下段:対応策 4   人権リスク   企業活動において、当社グループはもちろん、サプライチェーン全体の人権尊重が社会的要請となっており、人権に関する法規制が強化されている国もある。当社グループ又は当社グループのサプライチェーンで人権問題が生じると、顧客や仕入先が自らのレピュテーションリスクを懸念して取引を停止したり、当社グループが人権侵害に加担しているとして提訴されたりする可能性がある。 当社グループでは、「人権方針」を定め、従業員、顧客、サプライヤー、地域社会等のすべてのステークホルダーとの関係において人権を尊重することの重要性を認識し、人権尊重の取組をさらに推進している。事業活動における人権リスクの特定、管理、予防、軽減を目的に人権デュー・デリジェンスに取り組むとともに、「カナデビアグループ調達基本方針」を定め、強制労働・児童労働・ハラスメント排除等の当社が持つあらゆる人権尊重の理念と価値観をサプライヤーに対しても理解を求めている。 5   サイバーリスク   当社グループの社内情報システム及び当社製品の遠隔監視サービス等(制御系システムを含む)に対し、不正アクセス、マルウェア感染、ランサムウェア等のサイバー攻撃や設定不備等が発生した場合、顧客設備の操業への影響、当社業務の停止、機密情報や顧客情報等の漏えい・改ざん等が生じ、復旧費用の増加、損害賠償、信用毀損等により事業継続に影響を及ぼす可能性がある。 当社グループでは、情報セキュリティの確保を重要な経営課題と位置付け、「情報セキュリティ委員会」を設置し、情報セキュリティを専門とする「サイバーセキュリティセンター」が中心となって、規程・要領・手順書に基づき、アクセス権管理、ウイルス対策、インシデント発生時の連絡・初動対応、社内周知・教育等の基本的対策を推進・管理している。当連結会計年度末現在、当社の連結子会社に対する情報セキュリティ対応の強化として、規程類の見直しやインシデント対応要領の整備を進めている。 6   災害リスク   災害激甚化により、ひとたび自然災害が発生すると、工場・設備の被災、操業停止、工期の遅延、サプライチェーンの寸断等が生じ、当社グループの事業運営に必要な機能を復旧するのに長期間を要し、事業運営が停止する可能性がある。 安全確保や当社グループが担う社会インフラの運転継続のための対策を講じるとともに、すべての拠点にBCPを整備したうえで、計画的に要員のバックアップ体制整備や設備の代替手段確保を推進する。また、サプライヤーの災害対策状況を順次調査・評価し、結果に応じて代替調達先の確保等の対策を検討する。さらに、当社グループは顧客から委託を受け、当社グループが建設したWtE施設(WtEは、Waste to Energy(ごみ焼却発電)の略称。「WtE施設」とは、ごみ焼却発電施設)等の運転管理を行う場合があるところ、建設前においては顧客が実施したリスクアセスメント(自然災害リスクの評価を含む)を踏まえた事業運営計画を立案し、顧客とともに災害リスクの最小化に向けた検討を行う。 No.   リスク名称   上段:リスクシナリオ / 下段:対応策 7   安定調達リスク   本リスクは、世界情勢全般によるリスク(No.11)等の外部環境変化が、資材・エネルギーの調達に波及した場合に顕在化する。当社グループは、事業運営および製造・建設工程において、燃料としてLNGを使用する比率が高く、また主要原材料として鉄鋼製品の使用量が大きい。これら資材・エネルギーについて、地政学的緊張、輸出規制、海上輸送制約、需給逼迫等を背景に、供給制限、調達リードタイムの長期化、価格の急騰が発生する可能性がある。加えて、ネオジム等のレアメタル・レアアースを含む一部品目は、特定国・地域への依存や規制動向の影響を受けやすく、入手性の悪化が機器・部材の長納期化や代替調達コストの増加を通じて、工期遅延、原価上昇、機会損失につながるおそれがある。 当社グループは、恒常的に取引を行う主要サプライヤーと連携し、資材・エネルギーの安定確保に向け、①長納期化品目の早期把握と先行手配、②代替材・代替サプライヤーの検討・確保、③一定量の安全在庫の確保、④調達先の環境・人権等の観点を含むサステナブル調達の実効性向上(サプライヤーとのエンゲージメント強化)を継続している。特に、輸出規制等により入手性が悪化し得るレアメタル・レアアースを含む品目については、在庫確保や代替調達先の探索に加え、材料置換・仕様代替・技術開発を進めることで、供給途絶時の事業影響を最小化する。 8   人材確保リスク   人口減少トレンドの日本に限らず、当社グループが事業展開する国において技術人材が不足し、新規技術の開発力や競争力が低下する可能性がある。また、各国で労働力が不足し、工事の遂行や製品の製造に遅延が頻繁に生じ、事業運営に支障をきたす可能性がある。 事業戦略に必要な人材を外部から迅速に確保しつつ、人事制度改革や最適配置、DE&I推進、研修強化により職員が能力を発揮できる環境を整える。また、DX・AI活用による効率化やグローバル人材交流を進め、多様な人材ポートフォリオを維持しながら、限られた要員でも持続的に事業を支える体制を構築する。 9   ESGリスク   環境、社会、ガバナンスの観点での社会動向変化により、当社グループの戦略や事業が影響を受ける可能性がある。例えば、環境よりも経済性を重視する傾向が強まり(又は弱まり)、環境分野に注力する当社グループの企業価値が大きく毀損(又は拡大)する可能性がある。 前述「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」を参照。 10   市場形成リスク   将来の社会・業界・技術動向、顧客・競合動向の分析・予測を踏まえ、将来の主力事業となる新たな製品・サービスの開発に取り組んでいるが、期待どおりに市場が立ち上がらない可能性がある。その場合、事業の拡大時期が遅れたり、逆に急速に市場が拡大し、主力事業に成長したりする可能性がある。 当社経営企画部を中心に、各事業及び各社が連携して社会トレンドや業界動向、技術動向、顧客・競合動向を分析し、市場把握に努め、市場形成リスクを認識して中期経営計画や事業計画を策定する体制としている。 11   世界情勢全般によるリスク   地政学リスク等、外部環境によりグループの戦略や事業が影響を受けるリスクである。近年、中東情勢、ロシア・ウクライナ情勢や米中の対立等、国際情勢が大きく変化しており、先行きが不透明である。当社グループは、日本、アジア、オーストラリア、欧州、中東、アフリカ、北米、南米で事業活動を行っていることから、該当地域に影響が及ぶことで事業活動に支障をきたすほか、当社グループ各社において製品の輸出・原材料の輸入、技術者の派遣等に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある(資材・エネルギーの安定確保に関する影響はNo.7「安定調達リスク」を参照)。 当社グループでは、外部専門機関等からの情報・サポートを含め、海外拠点において国際情勢や戦争等のリスク情報、経済制裁等の情報を収集し、経営戦略会議において迅速に対応を決定する体制としている。 (4)品質不適切行為への対応 当社は、当社グループのうち舶用エンジン事業を行っている連結子会社において不適切行為が行われていたことが判明したことを受け、特別調査委員会による調査を実施した結果、2025年3月25日、同年4月30日及び11月6日に公表した通り、他の事業・製品等についても、一部に不適切行為が行われていたことが判明した。当社グループとしては、これらの不適切行為が明らかになったことを厳粛に受け止め、特別調査委員会の提言をもとに6つの再発防止策を策定・実施している。 主な取組は次のとおりである。 ① 経営トップによるコミットメント 新年度挨拶、訓示等を通じたメッセージ発信はもちろん、特別調査委員会による調査内容の報告会及び再発防止策進捗説明会を当社各事業所で実施し、取締役社長からメッセージを発信し、質疑応答を行った。報告会・説明会当日の質問と回答及び会場外での質問と回答を社内イントラネットで公開している。 ② 組織風土改革・意識改革 当社グループは、「私達は、技術と誠意で社会に役立つ価値を創造し、豊かな未来に貢献します」を企業理念として掲げ、「安全最優先」「品質の追求」「コンプライアンスの徹底」「社会との共生」を経営姿勢としている。品質不適切行為の判明を重く受け止め、改めて役員研修、PMVVワークショップ(PMVVとは、Purpose、Mission、Vision、Valueの各頭文字)、職員向けアンケート等を行い、企業理念の浸透に力を注ぎ、「求める行動」を当社グループの一人ひとりに浸透させる活動を行っている。 また、不適切行為を未然に防止するには、役職員の間に心理的安全性が確保され、お互いに注意したり賞賛しあったりできる関係が不可欠である。まず、経営層と職員の間のコミュニケーションを向上させるため、経営層と職員との懇談会や取締役社長のタウンホールミーティングを随時開催している。他方で、不正を許さない姿勢を明確に示すことも重要であるので、不適切行為に伴う懲戒処分を役職員に公表し、信賞必罰を徹底している。 ③ 業務プロセスの改善 品質不適切行為があった部門を優先的に業務プロセスの是正、可視化・標準化を行い、順次運用を開始している。具体的には、事業部門・連結子会社における品質管理、品質検査、品質保証業務を明確化し、品質保証統括部がこれらの業務プロセスが適切に実施されていることを監督する。また、デジタルツールを利用した改ざん防止の仕組みづくりを推進している。 ④ 品質不正防止の取組み 当社グループが生産・提供する製品やサービスにおける品質に関する法令、規制、社内規程、顧客との契約条件遵守についての指導及び監督、当社グループにおける品質保証体制の強化ならびに問題の予防・早期発見と是正措置実施により、顧客及び社会からの信頼を維持・向上することを目的として、2025年4月に品質コンプライアンス委員会を設置した。品質コンプライアンス委員会は年4回実施し、その運営状況は、コンプライアンス委員会へ報告する。また、品質相談機能を充実させるため、チャットボットを設置し、運用している。 ⑤ 品質保証機能の強化 当社品質保証統括部の人員を増強し、品質不適切行為を発生させた部門及び連結子会社に対する品質保証機能強化を推進している。品質保証機能強化を効果的・効率的に進めるため、当社品質保証部門及び事業部門の責任と権限をISO9001規格に従い再整理し関連社則を改正するとともに、当社の連結子会社においても同様の目的で社内体制を再整備している。 また、品質に対する職員の知識と感度を向上させるため、品質教育にも力を注いでいる。具体的には、e-ラーニングを継続的に実施するとともに、新入職員向け教育や昇格時教育を充実させ、定期的に品質に対する意識調査を実施し、課題を洗い出し、教育内容の改善を図っている。 ⑥ 取締役会の監督機能強化 品質不正再発防止推進室を設置し、再発防止策実行状況を定期的に取締役会に報告するとともに、内部通報への対応状況等コンプライアンス委員会の活動状況を定期的に取締役会へ報告している。 (5)プロジェクトリスク 当社グループは、ERMによりグループ全体のリスクの把握・管理を進めている一方で、当社グループの事業が個別受注案件の積み上げによって価値を創出する事業構造であることから、案件単位で顕在化するリスクの管理が経営上重要であると認識している。 個別案件に係るリスク(契約条件、技術的成立性、工事完工能力、製造能力等)については、当連結会計年度末現在、主としてプロジェクトリスク管理の枠組みの中で管理されているが、これらのリスクが経営成績に与える影響の大きさを踏まえ、次期連結会計年度以降、ERMとの関係性について整理を行い、経営としてのリスク認識の高度化を図ることが課題であると認識している。 当社グループの事業では、自治体や民間事業者が発行するRFP(Request for Proposalの略、日本では要求水準書又は発注仕様書と称される)に基づき設計し、調達・製造した部材や機器を投入して、建設事業者と連携して施設を建設し、引き渡す形態が多く存在する。施設等は当社グループで長期間運営する場合も多い。このようなプロジェクトにおいては、受注時の見積コストを上回る費用の発生、工程遅延による納期遅れ、あるいは技術・製品トラブル等に基づくペナルティが発生した場合には、プロジェクトの収益が悪化し、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性がある。そこで、前述のグループ全体のリスクマネジメント体制とは別に、これらのプロジェクトリスクの回避及びリスクが顕在化した場合の損失の最小化のため、次のとおりリスク管理に取り組んでいる。 ① 受注時におけるプロジェクトリスク管理 プロジェクトの見積段階において、プロジェクトに関係する部門が、技術、コスト、納期、契約条件等に関するリスクの抽出及び評価を行い、対策を検討する。プロジェクトの規模や条件(輸出・海外案件、新機種・新技術を含むか否か等)を踏まえたリスクの大きさに応じ、全社リスク検討会又は事業部リスク検討会に付議され、リスク低減対策の妥当性や見積コストの妥当性について検討のうえ、所定の要件を満たす場合には、受注意思決定会議や経営戦略会議等を開催し、様々な観点からリスクを検討したうえで、受注の可否を判断する。 ② 受注後におけるプロジェクトリスク管理 所定の要件を満たす大型プロジェクトについては、受注後も継続してフォローする体制を敷き、徹底した収益管理を行っている。特に重要な案件については、取締役社長が議長を務めるトップマネジメント・レビュー会議で進捗状況を確認し、必要に応じて経営幹部による指示・指導を行っている。 工事が完了した後は、プロジェクト成果報告会を開催し、各工事における成果、課題等を水平展開することで、現在進行中のプロジェクトや将来のプロジェクトの収益管理強化及びトラブルの未然防止を図っている。 ③ 海外子会社が受注したプロジェクトのリスク管理 当社の連結子会社のうち、Kanadevia Inova AG.、Osmoflo Holdings Pty Ltd.、NAC International Inc.等の主要な海外子会社のプロジェクトについては、その規模や契約条件等に鑑み、大きなリスクが想定される場合には、当社の経営戦略会議の事前承認を受けることを義務付けている。さらに、Kanadevia Inova AG.については、プロジェクトの進捗状況、収益状況等をタイムリーに把握するために、モニタリング組織を同社内に設置し、当社から人員を派遣して個別のプロジェクトのリスク管理体制を強化している。 (6)その他のリスク 上記の他、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があるその他のリスクについて、投資家の理解に資する観点から、以下のとおり補足する。 (a) 金利上昇及び為替変動リスク :当社グループは、有利子負債の削減を軸に財務体質の強化を進めるとともに、社内管理規程に基づき、金利変動リスク及び為替変動リスクをヘッジしているが、想定以上の金利上昇や為替変動が発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を与える可能性がある。 (b) 固定資産の減損リスク :当社グループが保有する固定資産について、時価が著しく下落した場合や事業の損失が継続するような場合には、固定資産の減損損失の計上により、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性がある。 (c) 繰延税金資産の回収可能性 :当社グループは、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金に対して、将来の課税所得を合理的に見積も った上で回収可能性を判断し、繰延税金資産を計上している。将来の課税所得については、経営環境の変 化などを踏まえ適宜見直しを行っているが、結果として繰延税金資産の全額または一部に回収可能性がな いと判断し、繰延税金資産の取崩しが必要となった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響 を及ぼす可能性がある。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下、経営成績等という。)の概要は次のとおりである。 ①経営成績 科目   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前期比 (百万円)   前期比(%) 売上高   610,523   645,222   34,699   5.7 営業利益   26,946   12,192   △14,754   △54.8 経常利益   24,329   13,621   △10,708   △44.0 親会社株主に 帰属する当期純利益   22,103   11,137   △10,965   △49.6 当連結会計年度の経済情勢について、景気は緩やかに回復しており、先行きについても、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるが、中東情勢の影響を注視する必要がある。また、金融資本市場の変動の影響や米国の通商政策をめぐる動向等に注意する必要がある。 こうした中で、当社グループでは、2023年度からスタートした中期経営計画「Forward 25」のもと、既存事業の持続的成長、成長事業の創出・拡大、持続可能な経営の推進(企業価値向上)を基本方針として、各種重点施策を鋭意推進してきた。 当連結会計年度の経営成績については、売上高は主に環境部門の増加により、前連結会計年度に比べ34,699百万円(5.7%)増加の645,222百万円となった。 損益面では、営業利益は、主に環境部門の悪化により、前連結会計年度に比べ14,754百万円(54.8%)減少の12,192百万円となった。これに伴い、経常利益は、前連結会計年度に比べ10,708百万円(44.0%)減少の13,621百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益については、前連結会計年度に比べ10,965百万円(49.6%)減少の11,137百万円となった。 ②財政状態 科目   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前期比 (百万円)   前期比(%) 連結総資産   609,666   718,640   108,973   17.9 流動資産   357,114   423,152   66,038   18.5 固定資産   252,532   295,427   42,895   17.0 負債の部   411,771   515,239   103,468   25.1 純資産の部   197,895   203,400   5,504   2.8 当連結会計年度末の財政状態について、連結総資産は前連結会計年度末に比べ108,973百万円増加の718,640百万円となった。このうち、流動資産は、前連結会計年度末の357,114百万円から66,038百万円(18.5%)増加し、423,152百万円となった。これは、主として受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものである。固定資産は、前連結会計年度末の252,532百万円から42,895百万円(17.0%)増加し、295,427百万円となった。これは、主として当連結会計年度にKanadevia Inova Ireland Ltd.及びKanadevia Inova Biogas Veendam B.V.を連結の範囲に含めたことによるものである。 負債の部は、前連結会計年度末の411,771百万円から103,468百万円(25.1%)増加し、515,239百万円となった。これは、主として契約負債及び有利子負債の増加によるものである。 純資産の部は、前連結会計年度末の197,895百万円から5,504百万円(2.8%)増加し、203,400百万円となった。これは、主として利益剰余金の増加によるものである。 ③キャッシュ・フローの状況 科目   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前期比 (百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   24,769   11,647   △13,122 投資活動によるキャッシュ・フロー   △56,573   △48,035   8,537 財務活動によるキャッシュ・フロー   30,150   41,544   11,393 現金及び現金同等物の期末残高   68,707   77,304   8,597 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動及び財務活動により獲得した資金が、投資活動により使用した資金を上回ったことにより、前連結会計年度末に比べ8,597百万円(12.5%)増加の77,304百万円となった。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりである。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により獲得した資金は、前連結会計年度を13,122百万円(53.0%)下回る11,647百万円となった。これは、主として税金等調整前当期純利益の計上等を反映したものである。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により使用した資金は、前連結会計年度を8,537百万円(15.1%)下回る48,035百万円となった。これは、主として固定資産の取得による支出及び子会社株式の取得による支出等を反映したものである。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により獲得した資金は、前連結会計年度を11,393百万円(37.8%)上回る41,544百万円となった。これは、主として借入金の増加等を反映したものである。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 環境   512,489   12.0 機械・インフラ   117,584   △1.8 脱炭素化   71,754   △0.9 その他   17,986   0.9 合計   719,814   7.8 (注)金額は、販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去している。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高 (百万円)   前期比(%) 環境   726,027   17.6   2,142,689   11.5 機械・インフラ   89,479   △1.9   83,307   33.7 脱炭素化   79,951   48.0   58,306   22.5 その他   2,280   △31.6   464   △0.9 合計   897,739   17.2   2,284,768   12.4 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去している。 2.受注残高の前期比の算出にあたっては、為替レート変動による影響額を前期末受注残高において修正している。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 環境   505,230   11.4 機械・インフラ   68,468   △17.5 脱炭素化   69,238   △1.4 その他   2,284   △40.1 合計   645,222   5.7 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去している。 2.主な相手先別の販売実績については、総販売実績に対し10%以上に該当する販売先がないため、記載を省略している。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しており、連結財務諸表の作成に当たっての重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載している。 また、工事契約に係る収益認識、貸倒引当金、保証工事引当金及び工事損失引当金等の重要な引当金の計上、固定資産の減損ならびに繰延税金資産の回収可能性の判断などの見積りについては、それぞれ合理的な基準に基づいて実施している。連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載している。 ②当連結会計年度の経営成績の分析 a.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度は、期初時点の見通しと比較して、売上高は計数目標を達成することができたが、海外環境子会社及びインフラ事業における収益悪化により、利益項目は未達となった。 一方、SDGs(持続可能な開発目標)の概念が世界的に広がり、持続可能な開発・循環型社会の実現に向けて社会は動き出している。この動きは、事業・製品を通じてサステナブル(持続可能)で、安全・安心な社会の実現に貢献するという当社グループの事業の方向性と一致している。 こうした状況を踏まえ当社は、2023年度を初年度とする3か年の中期経営計画「Forward 25」を実施してきた。 詳細は「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1) 経営方針、経営戦略等」に記載している。 b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (財務戦略の基本的な考え方) 当社グループは、流動性の確保と財務体質の強化を基本方針として掲げている。 流動性の確保については、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の短縮等による営業キャッシュ・フローの底上げ、国内のグループ会社間でのキャッシュマネジメントシステムによるグループ内の余剰資金の有効活用により、流動性確保、資金効率化を図っている。また、資本市場へのアクセスの継続等により、長期安定資金の確保に対応するとともに、国内金融機関においてコミットメントライン300億円を設定し、マーケット環境の一時的な変化等不測の事態にも対応できる体制を整えている。 財務体質の強化については、格付向上を目指し、自己資本の更なる充実と有利子負債のコントロールに努めていく。 当社グループは、グローバルな社会課題を背景とする構造的な成長機会を捉え、資源循環・エネルギー供給を担う環境インフラ企業としての成長を目指している。その実現に向け、戦略的な事業投資および開発投資の着実な実行に加え、事業ポートフォリオ改革を加速させることで、成長事業の創出と拡大を一層推進していく。 また、成長投資を推進する一方で、財務健全性の維持・向上との両立を図り、成長に応じた増配および予見性の高い安定的な株主還元を継続的に実施することにより、企業価値の向上に努めていく。 (資金調達に関する考え方) 当社グループは、流動性の確保と資金調達の多様化を目的とし、金融機関からの借入およびグリーンボンドを含む社債発行による調達を行っている。地球温暖化対策や再生可能エネルギー等の事業に取り組む当社グループでは、今後もグリーンボンドをはじめとするグリーンファイナンスを積極的に活用していく。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、2023年度からスタートした中期経営計画「Forward 25」にて、2030年度は売上高900,000百万円レベル、2030年度営業利益率10%の目標を掲げている。2026年度は、売上高640,000百万円、営業利益25,500百万円となる見通しである。 また、中東情勢、金融資本市場の変動及び米国の通商政策等の影響が今後さらに拡大する、もしくは影響が長期化するといった状況になれば、収益目標の達成にマイナスの影響が生じるリスクがあるものの、現時点ではそうした影響を織り込んでいない。 d.セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 セグメント   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前期比 (百万円) 売上高   営業利益   売上高   営業利益   売上高   営業利益 環境   453,471   25,403   505,230   16,707   51,758   △8,696 機械・インフラ   82,989   1,016   68,468   △2,416   △14,521   △3,433 脱炭素化   70,247   101   69,238   △2,467   △1,008   △2,568 その他   3,814   496   2,284   412   △1,529   △83 セグメント計   610,523   27,018   645,222   12,236   34,699   △14,782 調整額   -   △72   -   △44   -   28 合計   610,523   26,946   645,222   12,192   34,699   △14,754 (環境) 売上高は、海外子会社の売上増加により、前連結会計年度に比べ51,758百万円(11.4%)増加の505,230百万円となった。 セグメント利益は、高採算案件の減少及び海外子会社の技術トラブルの影響等により、前連結会計年度に比べ8,696百万円(34.2%)減少の16,707百万円となった。 (機械・インフラ) 売上高は、プレス事業の売却により、前連結会計年度に比べ14,521百万円(17.5%)減少の68,468百万円となった。 セグメント損益は、インフラの収益悪化等により、前連結会計年度に比べ3,433百万円悪化し、2,416百万円の損失計上となった。 (脱炭素化) 売上高は、風力発電の減少等により、前連結会計年度に比べ1,008百万円(1.4%)減少の69,238百万円となった。 セグメント損益は、プロセス機器の収益悪化等により、前連結会計年度に比べ2,568百万円悪化し、2,467百万円の損失計上となった。 (その他) 売上高は前連結会計年度に比べ1,529百万円(40.1%)減少の2,284百万円、セグメント利益は83百万円(16.9%)減少の412百万円となった。

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出典

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