概要
セイコーエプソンは、インクジェットプリンターやプロジェクター、ウオッチなどを手掛ける精密機器メーカーである。1942年に時計部品加工会社として創業し、現在は独自の「Micro Piezo」技術による高精細印刷を強みとする。2025年3月期の連結売上高は1兆3629億円、従業員数は7万4619人。東京証券取引所プライム市場に上場(2003年6月)。本社は東京都新宿区。
3つの報告セグメントで構成される事業構造
セイコーエプソンは、プリンティングソリューションズ、ビジュアルコミュニケーション、マニュファクチャリング関連・ウエアラブルの3つの報告セグメントで事業を展開する。2026年3月期のセグメント別売上収益は、プリンティングソリューションズが1兆295億円(全体の約73%)、ビジュアルコミュニケーションが1,814億円(約13%)、マニュファクチャリング関連・ウエアラブルが2,061億円(約15%)である。プリンティングソリューションズはオフィス・ホーム向けと商業・産業向けに分かれ、インクジェットプリンターや消耗品が主力。ビジュアルコミュニケーションは液晶プロジェクターとスマートグラスを扱う。マニュファクチャリング関連・ウエアラブルは産業用ロボット、水晶デバイス、半導体、ウオッチ、PCなどを含む多角的事業群である。
38の国と地域に広がる製造販売拠点
エプソングループは、日本国内に東北エプソン、秋田エプソン、宮崎エプソンなどの製造会社を持ち、海外では米国(Epson Portland)、英国(Epson Telford)、ブラジル、中国(天津エプソン)、インドネシア(PT. Indonesia Epson Industry)、フィリピン、タイ、マレーシアなどに製造拠点を配置する。販売網は北米、欧州、アジア、中東、オセアニア、インドなど38以上の国と地域に及び、Epson America、Epson Europe B.V.、Epson (China) Co., Ltd.などが地域統括会社として機能する。連結従業員数は7万4619人。
「省・小・精」の技術思想が生む競争力
エプソンの技術基盤は、「省・小・精」の思想に根ざしている。中核技術の一つが、圧電素子でインクを吐出する独自の「Micro Piezo」技術であり、高精細印刷を実現する。また、乾式オフィス製紙機に使われるドライファイバーテクノロジーは、使用済み紙から新たな用紙を製造する。プロジェクターでは3LCD技術を採用し、高輝度・高画質を提供する。さらに、ウオッチ分野では超微細・超精密加工技術や高密度実装技術を強みとし、水晶デバイスでは小型・高精度・低消費電力を追求する。これらの技術は、産業用ロボットや半導体など他分野にも応用されている。
新長期ビジョン「ENGINEERED FUTURE 2035」
2025年度までの長期ビジョン「Epson 25 Renewed」では、ROICやROEの目標未達などの課題が残った。これを受け、2026年度から2035年度までの新たな長期ビジョン「ENGINEERED FUTURE 2035」を策定した。10年間を3つのフェーズに分け、第1フェーズ(2026-2028年度)では収益基盤の変革と成長領域への資源集中投下を掲げ、2028年度にROIC 8.0%を目指す。具体的には、グローバルオペレーション改革による固定費圧縮や新興市場への積極投資を計画する。
業界の中での役割はプリンティング・ビジュアル・マニュファクチャリング分野のソリューションプロバイダー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01オフィス・ホームプリンティング主力
オフィスや家庭向けに、インクジェットプリンター、シリアルインパクトドットマトリクスプリンター、カラーイメージスキャナー、乾式オフィス製紙機および消耗品を提供。独自のマイクロピエゾ技術とドライファイバーテクノロジーを強みとする。
- インクジェットプリンター
- オフィス・ホーム向けのインクジェットプリンター。独自のマイクロピエゾ技術により高精細印刷を実現。
- シリアルインパクトドットマトリクスプリンター
- 伝票や帳票などの複写式印刷に適した、インパクト方式のプリンター。
- カラーイメージスキャナー
- 書類や写真をデジタル化するためのスキャナー。
- 乾式オフィス製紙機
- オフィスで使用済み紙から新たな用紙を製造する乾式製紙機。
- 消耗品
- インクカートリッジ、トナーカートリッジなどプリンター用消耗品。
02商業・産業プリンティング主力
商業・産業向けに、インクジェットプリンター、インクジェットプリントヘッド、POSシステム関連製品、ラベルプリンター、デジタル印刷ソフトウエアソリューションおよび消耗品を提供。
- 商業・産業用インクジェットプリンター
- 商業印刷や産業用途向けの大判・高速インクジェットプリンター。
- インクジェットプリントヘッド
- プリンターの中核部品であるインク吐出ヘッド。他社プリンターへの搭載も可能。
- POSシステム関連製品
- 小売業向けのPOSプリンターや周辺機器。
- ラベルプリンター
- 物流・流通業向けのラベル印刷用プリンター。
- デジタル印刷ソフトウエアソリューション
- デジタル印刷ワークフローを最適化するソフトウエア。
- 消耗品
- 商業・産業用インクカートリッジなど。
03ビジュアルコミュニケーション準主力
ビジネス、教育、ホーム、イベント向けに液晶プロジェクターを、またスマートグラスを開発・製造・販売。独自のマイクロディスプレイ技術とプロジェクション技術を強みとする。
- 液晶プロジェクター
- ビジネス・教育・ホーム・イベント向けの液晶プロジェクター。3LCD技術を採用。
- スマートグラス
- 透過型ヘッドマウントディスプレイ。AR/VR用途に使用される。
04マニュファクチャリング関連準主力
産業用ロボット、水晶デバイス、半導体、金属粉末、表面処理加工などを手掛ける。精密メカトロニクス技術とセンシング技術を強みとし、各種産業向けにソリューションを提供。
- 産業用ロボット
- 高度な精密メカトロニクス技術を生かした組立・搬送用ロボット。
- 水晶振動子
- 民生機器・車載・産業機器向けの高精度水晶振動子。
- 水晶発振器
- タイミングデバイスとして各種電子機器に使用される水晶発振器。
- 水晶センサー
- 物理量を検出する水晶センサー。
- CMOS LSI
- 民生機器・車載向けの半導体集積回路。
- 金属粉末
- 電子部品材料などに使用される高機能金属粉末。
- 表面処理加工
- 各種産業分野向けに高付加価値表面処理を提供。
05ウエアラブル機器副次
ウオッチおよびウオッチムーブメントを開発・製造・販売。超微細・超精密加工技術や高密度実装技術、高精度センシング技術を強みとする。
- ウオッチ
- アナログ・デジタルウオッチ。GPSや心拍計などを搭載したスポーツウオッチも展開。
- ウオッチムーブメント
- ウオッチの駆動機構。他社ブランドにも供給。
06PC事業その他
国内市場において子会社を通じてPCの販売を行っている。
- PC
- デスクトップPC、ノートPCなど。国内市場向け。
製品と技術
独自のMicro Piezo技術を搭載したインクジェットプリンター
エプソンのインクジェットプリンターは、圧電素子を用いた独自のMicro Piezo技術が特徴である。この技術は、インク滴の大きさや吐出タイミングを精密に制御し、高精細な印刷を実現する。製品ラインアップは、家庭用の大容量インクタンクモデルからオフィス向けの高速機種まで幅広い。また、商業・産業向けには大判プリンターやプリントヘッドを提供し、他社プリンターへの搭載も可能なヘッド外販も行っている。消耗品としてインクカートリッジやインクボトルも販売する。
3LCD方式で高い色再現性を実現する液晶プロジェクター
ビジュアルコミュニケーション事業の中核製品である液晶プロジェクターは、3枚の液晶パネルを使用する3LCD方式を採用。これにより、高い色再現性と明るさを両立し、ビジネスプレゼンテーションから教育現場、ホームシアターまで幅広い用途に対応する。また、スマートグラス(透過型ヘッドマウントディスプレイ)も開発・販売しており、AR/VR用途に利用される。プロジェクターは中国市場や教育市場で販売されているが、2026年3月期は市場環境悪化により減収となった。
精密メカトロニクスを活かした産業用ロボットと水晶デバイス
マニュファクチャリング関連事業では、産業用ロボットを提供する。エプソンのロボットは、時計製造で培った精密メカトロニクス技術を応用し、組立や搬送用途で高い信頼性を持つ。また、水晶デバイスは、水晶振動子や水晶発振器、水晶センサーを民生機器から車載・産業機器向けに供給。小型・高精度・低消費電力を特長とし、タイミングデバイスとして電子機器に不可欠である。半導体(CMOS LSI)も民生・車載向けに製造している。
超微細加工技術が光るウオッチとウオッチムーブメント
ウエアラブル機器事業では、アナログ・デジタルウオッチとウオッチムーブメントを開発・製造・販売する。エプソンのウオッチは、GPSや心拍計などを搭載したスポーツウオッチが中心で、超微細・超精密加工技術と高密度実装技術を強みとする。ムーブメントは他社ブランドにも供給される。2026年3月期はインバウンド需要や新製品効果で増収となった。時計事業はオリエント時計の統合により、ブランドポートフォリオを拡充している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
プリンタ大手、環境変化で収益性に課題
セイコーエプソンはプリンタやプロジェクターなどで世界有数のシェアを持つ電気機器メーカー。売上高は緩やかに増加し、2026年3月期には1兆4133億円を見込む。しかし、営業利益率は2025年3月期の5.51%から2026年3月期には3.51%へ低下見込みで、収益性の悪化が懸念される。同業のキオクシアホールディングスは半導体メモリで成長する一方、エプソンは成熟市場での競争激化に直面。イビデンなど電子部品メーカーとは異なる事業構造で、海外生産やコスト削減が課題。
強み
- プリンタ分野で世界市場における高いシェアを有する。
- インクジェット技術など独自の技術で製品差別化を図る。
- 「エプソン」ブランドは世界的に認知され、信頼性が高い。
- プリンタ以外にプロジェクター、半導体パッケージなど事業を展開。
課題
- 営業利益率が低下傾向で、コスト管理や事業構造改革が必要。
- 印刷需要の減少やオフィス向け需要の先細りに対応が必要。
- アジア勢などとの価格競争が激しく、収益性を圧迫。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
工作機械・FAの時価総額近傍。太字がセイコーエプソン
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6504富士電機 | 1.9兆円 | 19.5倍 |
| 2 | 5334日本特殊陶業 | 1.6兆円 | 14.0倍 |
| 3 | 6645オムロン | 1.3兆円 | 35.9倍 |
| 4 | 6448ブラザー工業 | 1.3兆円 | 19.7倍 |
| 5 | 6841横河電機 | 1.2兆円 | 21.3倍 |
| 6 | 6724セイコーエプソン | 1.2兆円 | 56.7倍 |
| 7 | 6506安川電機 | 1.2兆円 | 32.9倍 |
| 8 | 7701島津製作所 | 1.2兆円 | 18.8倍 |
| 9 | 6856堀場製作所 | 9,517億円 | 22.1倍 |
| 10 | 6845アズビル | 7,891億円 | 19.3倍 |
| 11 | 6113アマダ | 7,789億円 | 24.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。
会社の歴史
沿革 36件
時計部品加工会社として創業した1942年
セイコーエプソンの起源は、1942年5月に時計部品の加工を目的として設立された有限会社大和工業である。1959年5月、株式会社第二精工舎諏訪工場より営業を譲り受け、有限会社諏訪精工舎に商号変更。同年9月には株式会社諏訪精工舎に組織変更した。1961年12月には国内製造会社として信州精器株式会社(後のエプソン株式会社)を設立し、時計製造の生産体制を拡充した。
ミニプリンター事業への進出とEPSONブランドの誕生
1968年9月、諏訪精工舎はミニプリンター事業を開始。これが後のプリンター事業の原点となる。1973年11月には半導体事業に参入し、電子機器分野への多角化を進めた。1975年6月、非時計分野のカンパニーブランドとして「EPSON」を制定。同年4月には米国販売会社Epson Americaを設立し、海外市場への販売網を構築した。1976年7月には水晶デバイス事業を開始し、精密部品の分野にも進出した。
コンピュータ用プリンターとグローバル販売網の拡大
1978年12月、コンピュータ用プリンター事業を開始し、パソコン普及期に成長した。1980年代にかけて、ドイツ(1979年)、香港(1980年)、シンガポール(1982年)に販売会社を設立。1983年5月には国内販売会社エプソン販売を設立した。1985年1月には庄内電子工業(現東北エプソン)を設立し、国内製造拠点を強化。同年11月、エプソン株式会社を吸収合併し、商号をセイコーエプソン株式会社に変更した。
液晶プロジェクター事業と欧米製造拠点の開設
1987年1月、英国に製造会社Epson Telfordを設立。1989年1月には液晶プロジェクター事業を開始し、ビジュアルコミュニケーション分野に参入。同年9月、ドイツに半導体販売会社を設立。1990年1月にはオランダに地域統括会社Epson Europe B.V.を設立し、欧州統括体制を整えた。1993年1月には米国持株会社U.S. Epsonを設立、北米の事業を統括した。1994年7月にはインドネシアに製造会社を設立し、アジア生産拠点を拡大した。
株式上場と液晶ディスプレイ事業の再編
2003年6月、セイコーエプソンは東京証券取引所市場第一部に株式を上場。2004年10月、液晶ディスプレイ事業を会社分割し、三洋エプソンイメージングデバイスを設立。2005年10月には水晶デバイス事業を会社分割し、エプソントヨコム(現宮崎エプソン)を設立。2006年12月、三洋エプソンを完全子会社化しエプソンイメージングデバイスに商号変更したが、2010年4月に同事業の一部を譲渡。2017年2月に吸収合併により解散した。
オリエント時計の子会社化と時計事業の再編
2001年3月、オリエント時計株式会社を子会社化。2008年11月には公開買付けにより株式を追加取得し、2009年3月に株式交換で完全子会社化した。2017年4月、時計販売事業を吸収分割によりセイコーエプソンとエプソン販売が承継。2026年2月、オリエント時計を吸収合併し、ウオッチ事業の基盤を強化した。
年表36件を開く
1940年代
- 1942年5月創業時計部品の加工などを目的として有限会社大和工業設立、ウオッチ事業開始
1950年代
- 1959年5月商号変更株式会社第二精工舎(現 セイコーインスツル株式会社)諏訪工場より営業譲受、有限会社諏訪精工舎に商号変更
- 1959年9月株式会社諏訪精工舎に組織変更
1960年代
- 1961年12月創業国内製造会社信州精器株式会社(後のエプソン株式会社)設立
- 1968年8月創業シンガポールに製造会社Tenryu(Singapore)Pte.Ltd.(現 Singapore Epson Industrial Pte. Ltd.)設立
- 1968年9月ミニプリンター事業開始
1970年代
- 1973年11月半導体事業開始
- 1974年2月創業香港に製造会社Suwa Overseas Ltd.(現 Epson Precision(Hong Kong)Ltd.)設立
- 1975年4月創業アメリカに販売会社Epson America, Inc.設立
- 1975年6月非時計分野のカンパニーブランドとして「EPSON」ブランド制定
- 1976年7月水晶デバイス事業開始
- 1978年12月コンピュータ用プリンター事業開始
- 1979年11月創業ドイツに販売会社Epson Deutschland GmbH設立
1980年代
- 1980年10月創業香港に販売会社Epson Electronics Trading Ltd.(現 Epson Hong Kong Ltd.)設立
- 1982年11月創業シンガポールに販売会社Epson Electronics(Singapore)Pte.Ltd.(現 Epson Singapore Pte. Ltd.)設立
- 1983年5月創業国内販売会社エプソン販売株式会社設立
- 1985年1月創業国内製造会社庄内電子工業株式会社(現 東北エプソン株式会社)設立
- 1985年2月創業アメリカに製造会社Epson Portland Inc.設立
- 1985年11月M&Aエプソン株式会社を吸収合併、セイコーエプソン株式会社に商号変更
- 1987年1月創業イギリスに製造会社Epson Telford Ltd.設立
- 1989年1月液晶プロジェクター事業開始
- 1989年9月創業ドイツに販売会社Epson Semiconductor GmbH(現 Epson Europe Electronics GmbH)設立
1990年代
- 1990年1月創業オランダに地域統括会社Epson Europe B.V.設立
- 1993年1月創業アメリカに持株会社U.S. Epson, Inc.設立
- 1993年11月創業国内販売会社エプソンダイレクト株式会社設立
- 1994年7月創業インドネシアに製造会社P.T. Indonesia Epson Industry設立
- 1996年2月創業中国に製造会社Suzhou Epson Quartz Devices Co., Ltd.(後のSuzhou Epson Co., Ltd.)設立(2011年7月に全持分譲渡)
- 1996年11月創業アメリカに販売会社Epson Electronics America, Inc.設立(2018年4月にEpson America, Inc.により吸収合併)
- 1998年4月創業中国に地域統括会社Epson(China)Co., Ltd.設立
2000年代
- 2001年3月M&Aオリエント時計株式会社を子会社化
- 2003年6月上場東京証券取引所市場第一部に株式上場
- 2004年10月液晶ディスプレイ事業を会社分割し、三洋エプソンイメージングデバイス株式会社として営業開始
- 2005年10月水晶デバイス事業を会社分割し、エプソントヨコム株式会社(現 宮崎エプソン株式会社)として営業開始
- 2006年12月M&A三洋エプソンイメージングデバイス株式会社を株式の追加取得により完全子会社化し、エプソンイメージングデバイス株式会社に商号変更(2010年4月に中・小型液晶ディスプレイ事業に関する事業資産の一部を譲渡。2017年2月に当社を存続会社とする吸収合併により解散)
- 2008年11月オリエント時計株式会社の株式を公開買付けにより追加取得
- 2009年3月M&Aオリエント時計株式会社を株式交換により完全子会社化(2017年4月に時計販売事業を吸収分割により当社およびエプソン販売株式会社が承継。2026年2月に当社により吸収合併)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上収益2028年度まで15,000億円
- ROIC2028年度まで8.0%
- ROE2028年度まで10.0%
- ROS2028年度まで8.0%
- 産業領域 事業利益構成比2028年度まで60%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
グローバルオペレーション改革による収益基盤変革
投資規律の強化、IT基盤共通化、間接費削減、人員最適化、バックオフィス集約などを通じて固定費を圧縮。需要予測・供給計画機能の強化により在庫水準を適正化し、3年間累計260億円の収益改善を目指す。
- 02
成長領域への資源集中投下と事業セグメント再編
インクジェットソリューションズ、マイクロデバイス、エプソンアトミックスを成長エンジンと位置づけ積極投資。商業・産業印刷やロボティクスは本格成長に向けた基盤強化、オフィス・ホーム印刷とビジュアル・ライフスタイルは安定収益基盤として成長領域を支える。
- 03
新興市場攻略と収益モデル変革
伸長が見込まれる新興市場や成長余地の大きい国・地域への投資を積極化。現地パートナーとの連携強化や拠点機能拡充、業界別ソリューション提供強化、継続収益型ビジネスモデル拡大により収益モデルを変革する。
- 04
精密技術とデジタル技術の融合による産業イノベーション
プリントヘッドやタイミングデバイス、微細合金粉末などを中核に、電子部品、太陽光発電、バイオなど様々な産業プロセスに省・小・精の技術を実装。出資や共同開発も活用し応用領域を拡大する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で74,619人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は809万円で、9期前と比べて+4.8%。平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は18.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 72,420 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 76,391 | — |
| 2019年3月 | 772 | 43.6 | 19.4 | 76,647 | — |
| 2020年3月 | 748 | 43.6 | 19.2 | 75,608 | — |
| 2021年3月 | 712 | 44.0 | 19.0 | 79,944 | — |
| 2022年3月 | 767 | 43.8 | 19.3 | 77,642 | — |
| 2023年3月 | 812 | 43.7 | 19.0 | 79,906 | — |
| 2024年3月 | 801 | 43.4 | 18.6 | 74,464 | — |
| 2025年3月 | 794 | 43.2 | 18.3 | 75,352 | 100 |
| 2026年3月 | 809 | 42.9 | 18.1 | 74,619 | 66 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社46社(国内 20 / 海外 26、うち連結子会社 45) を有報から抽出しています。
- 国内エプソン販売㈱ ※東京都新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内宮崎エプソン㈱宮崎県宮崎市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内東北エプソン㈱山形県酒田市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内秋田エプソン㈱秋田県湯沢市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エプソンアトミックス㈱青森県八戸市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エプソンダイレクト㈱長野県塩尻市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エプソンクロスインベストメント㈱東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内U.S. Epson, Inc. ※アメリカ ロスアラミトス · 連結子会社議決権100.0%
- 国内Epson America, Inc. ※アメリカ ロスアラミトス · 連結子会社議決権100.0%
- 国内Fiery, LLC ※アメリカ フリーモント · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Epson do Brasil Industria e Comercio Ltda.ブラジル サンパウロ · 連結子会社議決権100.0%
- 国内Epson Portland Inc.アメリカ ヒルズボロ · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社34社を開く
- Epson Global Reinsurance, Inc. ※アメリカ ホノルル100%
- Epson Europe B.V. ※オランダ アムステルダム100%
- Epson (U.K.) Ltd.イギリス ワトフォード100%
- Epson Deutschland GmbHドイツ デュッセルドルフ100%
- Epson Europe Electronics GmbHドイツ ミュンヘン100%
- Epson France S.A.S.フランス サン・トゥアン・シュル・セーヌ100%
- Epson Italia S.p.A.イタリア ミラノ100%
- Epson Como Printing Technologies S.r.l.イタリア コモ100%
- Epson Iberica, S.A.U.スペイン バルセロナ100%
- Epson MENA Regional Headquarters LLCサウジアラビア王国 リヤド100%
- Epson Middle East FZCO ※アラブ首長国連邦 ドバイ100%
- Epson Telford Ltd.イギリス テルフォード100%
- Epson (China) Co., Ltd. ※中国 北京市100%
- Epson Singapore Pte. Ltd.シンガポール100%
- Epson Korea Co., Ltd.韓国 ソウル特別市100%
- Epson Hong Kong Ltd.中国 香港100%
- Epson Taiwan Technology & Trading Ltd.台湾 台北市100%
- PT. Epson Indonesiaインドネシア ジャカルタ100%
- Epson (Thailand) Co., Ltd.タイ バンコク100%
- Epson Philippines Corporationフィリピン パシッグ100%
- Epson Australia Pty. Ltd.オーストラリア ノースシドニー100%
- Epson India Pvt. Ltd.インド バンガロール100%
- Epson Precision (Hong Kong) Ltd.中国 香港100%
- Epson Engineering (Shenzhen) Ltd.中国 深圳市100%
- Tianjin Epson Co., Ltd.中国 天津市100%
- Singapore Epson Industrial Pte. Ltd.シンガポール100%
- PT. Epson Batamインドネシア バタム100%
- PT. Indonesia Epson Industry ※インドネシア ブカシ100%
- Epson Precision (Thailand) Ltd. ※タイ チャチェンサオ100%
- Epson Precision (Philippines), Inc. ※フィリピン リパ100%
- Epson Precision Malaysia Sdn. Bhd.マレーシア クアラルンプール100%
- Epson Precision (Johor) Sdn. Bhd.マレーシア ジョホール100%
- その他 41社-
- 持分法適用関連会社 2社-
- NLEpson Europe B.V.
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達2.6億円高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発AIエッジコンピューティングの産業応用加速のための技術開発RISC-Vシステム設計プラットフォームの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-10-04
- 調達1,969万円人工知能活用による革新的リモート技術開発状態推定AIシステムの基盤技術開発及び高度なXRにより状態を提示するAIシステムの基盤技術開発遠隔リハビリのための多感覚XR-AI技術基盤構築と保健指導との互恵ケア連携国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-09-03
- 調達1,427万円高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発研究開発課題発掘のための先導調査研究RISCーVシステム設計プラットフォームの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-08-27
- 補助金6.9億円令和3年度産業技術実用化開発事業費補助金(サプライチェーン上不可欠性の高い半導体の生産設備の脱炭素化・刷新事業費補助金)一次公募(セイコーエプソン)経済産業省 · 2023-04-03
- 補助金6.9億円令和3年度産業技術実用化開発事業費補助金(サプライチェーン上不可欠性の高い半導体の生産設備の脱炭素化・刷新事業費補助金)一次公募(セイコーエプソン)経済産業省 · 2022-06-14
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1.4兆円、営業利益は496億円。前期と比べると増収減益で、売上が+3.7%、利益が-34.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.5兆円 | 1.4兆円 |
| 営業利益 | 1,010億円 | 496億円 |
| 純利益 | 690億円 | 182億円 |
| 1株あたり配当 | ¥80 | ¥80 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は3,672億円、営業利益は206億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.6%、営業利益は+4.6%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 3,359 | — | — | 136 |
| 2024年1Q | 3,148 | 197 | 6.3 | 202 |
| 2024年2Q | 3,237 | 82 | 2.5 | 73 |
| 2024年3Q | 3,536 | 238 | 6.7 | 150 |
| 2024年4Q | 3,219 | — | — | 101 |
| 2025年2Q | 6,742 | 349 | 5.2 | 233 |
| 2025年4Q | 6,887 | 402 | 5.8 | 319 |
| 2026年2Q | 6,674 | 311 | 4.7 | 187 |
| 2026年4Q | 7,459 | 185 | 2.5 | −5 |
| 2027年1Q | 3,672 | 206 | 5.6 | 130 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は8,496億円から1.4兆円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は3.5%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.85 | — | 281 | — | −89 |
| 2014年3月 | 1.01 | — | 780 | — | 842 |
| 2015年3月 | 1.09 | — | 1,325 | — | 1,126 |
| 2016年3月 | 1.09 | — | 915 | — | 458 |
| 2017年3月 | 1.02 | — | 675 | — | 483 |
| 2018年3月 | 1.10 | — | 627 | — | 418 |
| 2019年3月 | 1.09 | — | 720 | — | 537 |
| 2020年3月 | 1.04 | — | 397 | — | 77 |
| 2021年3月 | 1.00 | — | 449 | — | 309 |
| 2022年3月 | 1.13 | — | 972 | — | 923 |
| 2023年3月 | 1.33 | — | 1,038 | — | 750 |
| 2024年3月 | 1.31 | — | 701 | — | 526 |
| 2025年3月 | 1.36 | 751 | 784 | 5.5 | 552 |
| 2026年3月 | 1.41 | 496 | 500 | 3.5 | 182 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1.4兆円のうち、営業利益として残るのは496億円で3.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は182億円、売上の1.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.6%9,125億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.5%4,170億円
- その他の費用持分法損益などの調整2.4%342億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.5%496億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが1,124億円、投資CFが−656億円で、差し引きのフリーCFは468億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は2,886億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 446 | −414 | 213 | 32 | 1,847 |
| 2014年3月 | 1,149 | −412 | −566 | 737 | 2,115 |
| 2015年3月 | 1,088 | −327 | −554 | 761 | 2,453 |
| 2016年3月 | 1,131 | −516 | −672 | 615 | 2,305 |
| 2017年3月 | 969 | −758 | −267 | 211 | 2,218 |
| 2018年3月 | 843 | −747 | 0 | 96 | 2,297 |
| 2019年3月 | 770 | −827 | −494 | −57 | 1,752 |
| 2020年3月 | 1,023 | −761 | −3 | 262 | 1,962 |
| 2021年3月 | 1,332 | −574 | 232 | 758 | 3,040 |
| 2022年3月 | 1,108 | −441 | −518 | 667 | 3,352 |
| 2023年3月 | 613 | −616 | −793 | −3 | 2,674 |
| 2024年3月 | 1,656 | −590 | −654 | 1,066 | 3,285 |
| 2025年3月 | 1,381 | −1,508 | −451 | −127 | 2,670 |
| 2026年3月 | 1,124 | −656 | −396 | 468 | 2,886 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が8,535億円で、自己資本比率は55.6%(業種中央値61.0%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.82 | 2,459 | 5,765 | 29.9 |
| 2014年3月 | 0.91 | 3,624 | 5,465 | 39.9 |
| 2015年3月 | 1.01 | 4,943 | 5,120 | 49.1 |
| 2016年3月 | 0.94 | 4,678 | 4,735 | 49.7 |
| 2017年3月 | 0.97 | 4,922 | 4,822 | 50.5 |
| 2018年3月 | 1.03 | 5,127 | 5,207 | 49.6 |
| 2019年3月 | 1.04 | 5,402 | 4,982 | 52.0 |
| 2020年3月 | 1.04 | 5,037 | 5,372 | 48.4 |
| 2021年3月 | 1.16 | 5,509 | 6,104 | 47.4 |
| 2022年3月 | 1.27 | 6,656 | 6,008 | 52.6 |
| 2023年3月 | 1.34 | 7,274 | 6,142 | 54.2 |
| 2024年3月 | 1.41 | 8,110 | 6,021 | 57.4 |
| 2025年3月 | 1.46 | 8,048 | 6,516 | 55.3 |
| 2026年3月 | 1.53 | 8,535 | 6,812 | 55.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで224社中100位あたり、逆に低いのはROEで224社中192位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,216で、1年前と比べて+72.6%。過去52週の値幅のなかでは92%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 56.7倍 |
| PER (会社予想) | 14.9倍 |
| PBR | 1.19倍 |
| 配当利回り | 2.49% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月10日に3265円の高値をつけた後、調整しつつも25日移動平均線(3024円)を上回って推移。8月21日は3063円で、高値からは約6%下落したものの、52週高値(3310円)に迫る水準。年初来で約67%上昇し、上昇トレンドは継続中。出来高は8月6日と7日に300万株前後まで膨らみ、買い意欲の強さを示した。一方、8月18日以降は出来高が減少しており、短期的な勢いはやや鈍化している。25日線を下回る場面があれば、75日線(2837円)が次のサポートとして意識される。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
実績PERは53.9倍と非常に高いが、予想PERは14.2倍と大きく低下し、将来の収益回復が織り込まれている。PBRは1.13倍と平均の2.65倍を下回り、資産価値に対しては割安感がある。ROEは2.2%と低く収益性は低迷しているが、配当利回りは2.62%と平均の2.29%を上回る。ただし配当性向は458.5%と極めて高く、減配リスクがある。これらを総合し、ほぼ妥当と判断した。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 56.7倍 | 30.8倍 |
| PER (予想) | 14.9倍 | — |
| PBR | 1.19倍 | 2.58倍 |
| ROE | 2.2% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
インクジェット技術で世界をリードするが、プリンター市場の成熟と競争激化が課題。強気派は、産業用プリンターやプリンテッドエレクトロニクスなど新分野の成長に期待し、環境配慮型インクで差別化を図る。一方、弱気派は、オフィス向け需要の構造的減少やインク消耗品ビジネスの競争による収益性低下を懸念し、今期予想の営業利益減益を材料視する。投資論点は、新規事業の育成が既存事業の減速を補えるかどうか。
- 新分野の成長戦略
産業用プリンターやプリンテッドエレクトロニクスは市場成長が期待され、収益の柱になりうる
- 技術力の優位性
「Micro Piezo」技術は高精細印刷で差別化を可能とし、競合が追随しにくい
- 環境対応の追い風
環境配慮型インクは企業のESGニーズに合致し、需要拡大の可能性
- フォワードPER14.7倍が示す純利益807億円回復決算発表後影響強
時価総額1兆1,861億円÷14.7倍=約807億円の純利益が市場想定。現行182億円から大幅回復期待
- 営業利益率5.51%回復で営業利益778億円2027年〜2028年影響強
売上高1兆4,133億円×5.51%=約778億円。2026年3月期の496億円から282億円増益
- 売上高1兆4,133億円の増収基調が続く通年影響中
前期比504億円増収。固定費吸収で営業利益率の上昇が見込まれる
- 配当利回り2.52%が下値を支える継続影響弱
株価3,175円に対する配当利回り2.52%は投資家の買い支え要因
- 既存市場の縮小
オフィス向けプリンター需要は構造的に減少しており、市場規模の縮小が続く
- 収益性の悪化
2026年3月期予想は営業利益率3.51%と過去2年から低下し、採算が悪化
- 競争激化
インクジェット市場では低価格競争が激しく、消耗品収益が圧迫される
- 純利益182億円への落ち込みでEPSが激減継続影響強
前期比370億円減益。EPS減少で割高感が強まる
- 営業利益率3.51%への低下が継続するリスク通年影響中
営業利益は751億円から496億円へ255億円減、更なる悪化があれば増益想定が崩れる
- ROE2.2%は株主資本コストを下回る継続影響中
PBR1.18倍でもROE2.2%は低く、資本効率改善が見られない限り割高感が残る
- 株価1年で70.5%上昇の反動不定影響弱
上昇ピッチが速く、利益確定売りが株価を押し下げる可能性
- 産業用プリンター売上高
- 新分野の成長度合いを測る鍵となる指標
- 売上高営業利益率
- 既存事業の収益性とコスト管理の成果を確認
- プリンテッドエレクトロニクス受注高
- 将来の成長可能性を占う先行指標
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり80円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.49%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 60 | — | 66.8 |
| 2018年3月 | 62 | 3.3 | 53.0 |
| 2019年3月 | 62 | 0.0 | 71.3 |
| 2020年3月 | 62 | 0.0 | — |
| 2021年3月 | 62 | 0.0 | — |
| 2022年3月 | 62 | 0.0 | 18.6 |
| 2023年3月 | 72 | 16.1 | 35.0 |
| 2024年3月 | 74 | 2.8 | 45.2 |
| 2025年3月 | 74 | 0.0 | 29.5 |
| 2026年3月 | 74 | 0.0 | 458.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥80
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ40,824人。区分でいちばん多いのは金融機関で36.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.0%を占め、残る56.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 37.6 | 36.7 | 37.5 | 36.2 | 36.1 | 36.9 |
| 個人・その他 | 28.7 | 27.1 | 27.4 | 25.7 | 26.1 | 26.7 |
| 外国法人 | 17.2 | 20.8 | 20.4 | 24.3 | 25.4 | 22.6 |
| 自己株式 | 13.4 | 13.4 | 13.9 | 13.8 | 14.3 | 14.2 |
| 事業法人 | 13.0 | 12.3 | 10.8 | 9.6 | 8.1 | 7.1 |
| 証券会社 | 3.5 | 3.1 | 3.9 | 4.2 | 4.2 | 6.7 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 19.78 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 7.64 |
| 03 | セイコーグループ株式会社 | 2.94 |
| 04 | JPモルガン証券株式会社 | 2.28 |
| 05 | みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行 | 2.18 |
| 06 | エプソングループ従業員持株会 | 1.83 |
| 07 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 1.68 |
| 08 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 1.65 |
| 09 | 第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 1.23 |
| 10 | 服部 悦子 | 1.16 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-07野村證券株式会社新規の大量保有報告7.96%-1.05pt
- 2026-05-21三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告1.91%-0.29pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+214%、1株純資産は14期で+94%。直近期のROEは2.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −50 | 1,375 | −3.6 | — | 21.0 |
| 2014年3月 | 235 | 1,013 | 27.7 | 6.8 | 12.0 |
| 2015年3月 | 315 | 1,382 | 26.3 | 6.8 | 43.9 |
| 2016年3月 | 128 | 1,308 | 9.5 | 14.2 | 46.6 |
| 2017年3月 | 137 | 1,397 | 10.1 | 17.1 | 66.8 |
| 2018年3月 | 119 | 1,456 | 8.3 | 15.9 | 53.0 |
| 2019年3月 | 152 | 1,534 | 10.2 | 11.1 | 71.3 |
| 2020年3月 | 22 | 1,456 | 1.5 | 52.6 | — |
| 2021年3月 | 89 | 1,592 | 5.9 | 20.1 | — |
| 2022年3月 | 267 | 1,924 | 15.2 | 6.9 | 18.6 |
| 2023年3月 | 221 | 2,194 | 10.8 | 8.5 | 35.0 |
| 2024年3月 | 159 | 2,446 | 6.8 | 16.7 | 45.2 |
| 2025年3月 | 169 | 2,512 | 6.8 | 14.1 | 29.5 |
| 2026年3月 | 57 | 2,664 | 2.2 | 33.8 | 458.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額414百万円。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 小川恭範 | 取締役会長 | 64 | 86,846 |
| 吉田潤吉 | 代表取締役社長 | 61 | 29,754 |
| 吉野泰徳 | 取締役 執行役員 経営戦略本部長 兼 ビジュアルプロダクツ事業部長 兼 ロボティクス事業部長 | 47 | 20,999 |
| 深石明宏 | 取締役 執行役員 営業本部長 兼 P商業・産業ソリューションズ事業部長 | 61 | 14,145 |
| 嶋本正 | 社外取締役 | 72 | 6,000 |
| 山内雅喜 | 社外取締役 | 65 | 4,100 |
| 三宅香 | 社外取締役 | 58 | 400 |
| 川名政幸 | 取締役 常勤監査等委員 | 62 | 25,800 |
| 村越進 | 社外取締役 監査等委員 | 76 | 5,100 |
| 大塚美智子 | 社外取締役 監査等委員 | 67 | 3,300 |
| 丸本明 | 社外取締役 監査等委員 | 69 | 2,700 |
| 渕上玲子 | 社外取締役 監査等委員 | 72 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 監査等委員 | 8 | 199 | 41 | 241 | 30 |
| 監査等委員 | 4 | 81 | — | 81 | 20 |
| 社外取締役 | 3 | 48 | — | 48 | 16 |
| 社外取締役 | 3 | 44 | — | 44 | 15 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,480字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,707字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク11,307字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,230字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第84期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第84期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-07
- 有価証券報告書有価証券報告書-第83期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第83期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-06
- 有価証券報告書有価証券報告書-第82期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第82期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-06
- 四半期報告書四半期報告書-第82期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-10-31
- 四半期報告書四半期報告書-第82期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-01
- 有価証券報告書有価証券報告書-第81期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第81期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-02
- 四半期報告書四半期報告書-第81期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-01
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