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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

アドバンテスト

ADVANTEST CORPORATION6857 · Prime · 電気機器

半導体テストシステムで世界首位。SoC・メモリテスタとハンドラを統合供給するテスティング総合企業。

概要

アドバンテストは半導体テスト装置の専業メーカーである。1954年にタケダ理研工業として創業し、SoCテストシステムとメモリテストシステムで世界トップクラスのシェアを持つ。本社は東京都千代田区、連結従業員7,241人。2026年3月期の売上高は1兆1,286億円、営業利益率は44.2%と極めて高い収益性を示す。AI向け高性能半導体のテスト需要が成長を牽引している。

テストシステム事業が売上の9割を占める2セグメント体制

アドバンテストの報告セグメントはテストシステム事業とサービス他の2つである。2026年3月期の売上高1兆1,286億円のうち、テストシステム事業が1兆194億円(約90%)を占め、サービス他は1,092億円である。テストシステム事業ではSoC(システムオンチップ)向けテストシステム、DRAMやフラッシュメモリ向けメモリテストシステム、デバイスを自動搬送しテスタに接続するテストハンドラ、電気的接続を担うデバイスインタフェースを製品群として有する。さらに半導体やモジュールのシステムレベルテストソリューションも提供する。生産は自社および外部委託企業が担当し、販売はAdvantest America, Inc.(米国)、Advantest Europe GmbH(ドイツ)、Advantest Taiwan Inc.(台湾)、Advantest (Singapore) Pte. Ltd.(シンガポール)などの地域子会社を通じてグローバルに行う。国内および韓国・中国などの一部海外顧客は当社が直接販売する。

44.2%の営業利益率を生む高収益構造

2026年3月期のアドバンテストの営業利益は4,991億円で、売上高営業利益率は44.2%に達した。前連結会計年度の29.3%から14.9ポイント改善している。売上原価率は製品ミックスの良化により35.7%と前年から7.2ポイント低下。販売費及び一般管理費は229,628百万円と増加したが、売上高の伸びが上回った。AI関連の高性能半導体向けテスト需要が大幅に拡大し、顧客の旺盛な設備投資に応えるため製品供給能力を増強した。平均為替レートは1米ドル150円、1ユーロ173円であった。同社はテスタ市場でシェアを伸ばしており、主要顧客向け需要の充足と新規顧客の取り込みが奏功した。高付加価値製品への集中とスケールメリットが高い利益率の背景にある。

国内外の研究開発拠点とグローバル供給体制

アドバンテストの研究開発は、国内の埼玉R&Dセンタ(1987年開設)、群馬R&Dセンタ(1996年開設)、北九州R&Dセンタ(2002年開設)に加え、Advantest Europe GmbHやAdvantest America, Inc.などの海外子会社でも実施されている。群馬R&Dセンタは2001年に2号館を増築し、開発能力を拡大した。開発活動はSoCテストシステム、メモリテストシステム、テストハンドラ、システムレベルテストソリューションなど多岐にわたる。同社グループは39社の連結子会社(国内5社、海外34社)を有し、グローバルに事業を展開している。売上高の大部分は海外市場から生み出されており、地域子会社が主要顧客であるファウンドリやメモリメーカーへの販売を担う。半導体テストの複雑性増大に対応するため、研究開発投資は継続的に強化されている。

AIとHPCが牽引する半導体テスト市場

アドバンテストの主要顧客はTSMCをはじめとする半導体ファウンドリ、メモリメーカー、ロジック半導体メーカーである。AIやHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)向け半導体の需要拡大がテスト装置の市場成長を牽引している。半導体の微細化、新アーキテクチャ、先端パッケージの採用によりテストの複雑性が増しており、同社のテストソリューションへの需要は中長期的に拡大すると見込まれている。地政学的リスクやサプライチェーン再編も事業環境に影響を与えるが、域内供給体制の強化がテスト装置投資を促す要因ともなっている。2026年3月期のテスタ市場は2年連続で拡大し、同社は市場シェアを伸ばした。

業界の中での役割は半導体テスト装置メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.1兆円
営業利益
4,991億円
営業利益率
44.2%
純利益
3,754億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
テスト システム事業1.0兆円90.3%5,188億円50.9%
サービス他1,092億円9.7%88億円8.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体(SoC・メモリ)主力

SoC半導体デバイス向けテストシステム、メモリ半導体デバイス向けテストシステム、半導体デバイスをハンドリングするメカトロニクス応用製品のテストハンドラ、被測定物とのインタフェースであるデバイスインタフェースなどの製品群、及び半導体やモジュールのシステムレベルテストのソリューションを提供。生産は自社及び外部委託企業が担当。販売は地域子会社を通じてグローバルに行う。

主な製品・サービス4
SoCテストシステム
システムオンチップ(SoC)半導体デバイスの機能・性能を試験するテストシステム。
メモリテストシステム
DRAMやフラッシュメモリなどのメモリ半導体デバイス向けテストシステム。
テストハンドラ
半導体デバイスを自動で搬送・位置決めし、テスタに接続するメカトロニクス装置。
デバイスインタフェース
テスト対象の半導体デバイスとテスタを電気的に接続するインタフェース。

02半導体・電子部品全般(サービス他)準主力

テストシステム事業に関連した総合的な顧客ソリューションの提供、ナノテクノロジー関連製品、サポート・サービス及び消耗品販売等を行う。

製品と技術

SoCテストシステム:AI時代の核となる半導体試験装置

SoCテストシステムは、システムオンチップ(SoC)半導体デバイスの機能・性能を試験する装置である。スマートフォン向けプロセッサやAIアクセラレータなど、複数の機能を1チップに集積したデバイスのテストに用いられる。アドバンテストはこの分野で世界トップクラスのシェアを持ち、2026年3月期のテストシステム事業売上1兆194億円の大部分をSoCテストシステムが占めると推定される。同システムは高並列テストが可能で、テスタ当たりのテストコスト低減に貢献する。微細化や新アーキテクチャに対応するため、高度な信号処理と高速通信インタフェースを備えている。

メモリテストシステム:DRAMやフラッシュメモリの品質を支える

メモリテストシステムは、DRAMやフラッシュメモリなどのメモリ半導体デバイス向けのテスト装置である。AIデータセンタ向けの高性能DRAM(HBMなど)の需要拡大が牽引役となっている。アドバンテストのメモリテストシステムは高速動作試験と大容量メモリの効率的なテストを実現し、歩留まり向上に寄与する。メモリ市場のサイクルに応じて需要は変動するが、AI向けメモリの増加により中期的な成長が期待される。同社はメモリテスタでも高い市場シェアを持ち、主要メモリメーカーとの長期取引を有する。

テストハンドラとデバイスインタフェース:自動化を支えるメカトロニクス

テストハンドラは、半導体デバイスを自動で搬送・位置決めし、テスタに接続するメカトロニクス装置である。高温・低温などの環境試験にも対応し、大量生産ラインでの効率的なテストを可能にする。デバイスインタフェースはテスト対象の半導体デバイスとテスタを電気的に接続する部分で、高周波信号の品質を確保するために精密な設計が求められる。これらの周辺機器はテスタと一体で提供されることが多く、トータルソリューションとしての競争力を高めている。アドバンテストはハンドラでも高い市場シェアを持ち、テスタとの組み合わせで最適なテスト環境を提供する。

システムレベルテストとサービス:テスト工程の総合支援

システムレベルテスト(SLT)は、組み立て後の半導体モジュールやパッケージを最終テストする工程である。アドバンテストはSLTソリューションも提供し、歩留まり向上と出荷品質の保証に貢献する。サービス他部門では、保守サポート、消耗品販売、ナノテクノロジー関連製品を扱う。2026年3月期のサービス他売上は1,092億円で、安定した収益源となっている。顧客の製造現場に近いサポート体制を強みとし、テスタの稼働率向上やトラブルシューティングを支援する。これらのサービスはリカーリング収益として事業の安定性に寄与する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

半導体試験装置の世界大手、AI需要で急成長

アドバンテストは、半導体試験装置(テスタ)で世界有数のシェアを誇るメーカーです。特にSoCテスタやメモリテスタで強みを持ち、AI半導体の需要拡大を背景に業績が急拡大しています。2024年3月期の売上高4865億円から2026年3月期には1兆1286億円へ約2.3倍に成長し、営業利益率も44%超と驚異的な水準です。同業のイビデンは半導体パッケージ基板で関連するものの、直接的な競合ではありません。アドバンテストはAIチップの需要に支えられて成長を続けていますが、半導体市況の変動や技術革新の速さに対応する必要があります。

強み

  • 半導体試験装置で世界シェア約50%を誇り、圧倒的な地位を築く。
  • AI半導体向けの先端パッケージや高機能チップの試験需要が急増。
  • 2026年3月期の営業利益率は44.22%と非常に高く、強靭なビジネスモデル。
  • 次世代半導体の試験技術を先行開発し、競争優位を確保。

課題

  • 半導体の需要変動の影響を大きく受け、業績が不安定になるリスク。
  • 少数の大口顧客に依存しており、顧客の投資計画変更がリスク。
  • 半導体の微細化・複雑化に対応するため、継続的な研究開発が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体製造装置の時価総額近傍。太字がアドバンテスト

時価総額で並べると、掲載7社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
18035東京エレクトロン25.0兆円42.4倍
26857アドバンテスト23.8兆円62.9倍
37011三菱重工業12.6兆円53.4倍
46301小松製作所6.9兆円17.9倍
57751キヤノン6.2兆円11.8倍
66146ディスコ6.0兆円44.3倍
76920レーザーテック3.1兆円37.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体製造装置)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

電子計測器メーカーとして創業した1954年

1954年12月、タケダ理研工業株式会社として愛知県豊橋市に資本金50万円で設立された。創業時の事業は電子計測器の製造販売であった。1957年に本店を東京都板橋区に移転し、1959年には練馬区に本部機構と工場を新築移転した。1975年1月、本店を東京都練馬区に移転し、首都圏での事業基盤を固めた。設立から約20年間は電子計測器が主力であり、計測技術で培ったノウハウが後の半導体テスト装置事業の礎となった。この時期に蓄積された高周波計測や信号処理の技術が、後のテスタ製品に応用されている。

富士通の資本参加と株式上場への道(1976~1985年)

1976年2月、富士通株式会社が当社に資本参加した。これを契機に半導体テスト技術の開発が加速され、同社は半導体テスタ分野へ本格的に参入する。1983年2月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。同年6月にはドイツ子会社Advantest Europe GmbHを設立し、本社事務所を新宿区の新宿NSビルに開設した。1985年9月には市場第一部に指定替えとなり、資本調達力の強化と知名度向上を実現した。上場から2年での第一部昇格は、当時の半導体ブームを背景とした急成長を示している。

海外子会社設立と研究開発拠点の拡充(1982~2002年)

1982年6月の米国子会社Advantest America, Inc.設立を皮切りに、1986年シンガポール、1990年台湾と海外販売拠点を拡大した。国内では1984年に群馬工場、1987年に埼玉R&Dセンタを開設。1996年に群馬R&Dセンタを増設し、2001年には2号館を完成させた。2002年には北九州R&Dセンタを開設し、研究開発の分散化と地域密着型開発を進めた。これらの拠点整備により、グローバルな顧客サポート体制と製品開発力が強化され、半導体テスト装置の世界的な供給体制が確立された。

NYSE上場とVerigy買収による事業拡大(2001~2011年)

2001年9月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、米国資本市場へのアクセスを獲得した。2011年7月、Verigy Ltd.の全株式を取得し完全子会社化。VerigyはSoCテストシステムに強みを持つ企業であり、この買収によりアドバンテストはテスト装置市場でのプレゼンスを拡大した。2016年4月にNYSE上場を廃止し、以降は東京証券取引所に経営資源を集中している。買収後はVerigyの技術と販売網を統合し、テストソリューションの総合力を高めた。

組織再編と本社移転を経た体制強化(2010~2018年)

2010年7月、国内子会社の株式会社アドバンテストマニュファクチャリングと株式会社アドバンテスト カスタマサポートを吸収合併し、組織をスリム化した。2018年6月、本店を東京都千代田区に移転。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場に移行した。この間、経営の基本方針「The Advantest Way」を制定し、中長期経営方針「グランドデザイン」のもとで成長戦略を推進した。経営基盤の強化とともに、収益性の高い事業構造への転換が進められた。

AI需要を追い風に過去最高益を達成した2018年以降

2018年から始めた中期経営計画は、当初の想定を超える業容拡大と収益性改善をもたらした。2024年にはグランドデザインを改定し、ビジョンを「半導体バリューチェーンで最も信頼され、最も価値あるテスト・ソリューション・カンパニーへ」と定めた。AI関連需要の急拡大により、2026年3月期の売上高は1兆1,286億円、営業利益率は44.2%と過去最高を記録。半導体テストの複雑性増大を追い風に、中長期的な成長を見込んでいる。売上高は2022年3月期の4,169億円から3年で約2.7倍に拡大した。

年表23件を開く

1950年代

  • 1954年12月創業電子計測器専門メーカーとして、資本金50万円をもってタケダ理研工業株式会社を愛知県豊橋市に設立
  • 1957年2月本店を東京都板橋区に移転
  • 1959年4月本部機構並びに工場を東京都練馬区旭町1丁目32番1号に新築移転

1970年代

  • 1975年1月本店を東京都練馬区に移転
  • 1976年2月富士通株式会社が当社に資本参加

1980年代

  • 1982年6月子会社Advantest America, Inc.を米国に設立
  • 1983年2月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場
  • 1983年6月子会社Advantest Europe GmbHをドイツに設立
  • 1983年6月本社事務所を東京都新宿区の新宿NSビルに開設
  • 1984年5月群馬工場を群馬県邑楽郡邑楽町に開設
  • 1985年9月上場東京証券取引所市場第一部に株式上場
  • 1986年10月子会社Advantest (Singapore)Pte. Ltd.をシンガポールに設立
  • 1987年7月大利根R&Dセンタ(現 埼玉R&Dセンタ)を埼玉県北埼玉郡大利根町(現 加須市新利根)に開設

1990年代

  • 1990年3月子会社Advantest Taiwan Inc.を台湾に設立
  • 1996年10月群馬R&Dセンタを群馬県邑楽郡明和町に開設

2000年代

  • 2001年5月群馬R&Dセンタ2号館を完成
  • 2001年9月上場ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場(2016年4月 NYSE上場廃止)
  • 2002年6月北九州R&Dセンタを福岡県北九州市八幡東区に開設
  • 2004年9月本社事務所を東京都千代田区の新丸の内センタービルディングに移転

2010年代

  • 2010年7月M&A子会社株式会社アドバンテストマニュファクチャリング及び子会社株式会社アドバンテスト カスタマサポートを吸収合併
  • 2011年7月M&AVerigy Ltd.の普通株式全株を取得し、完全子会社化
  • 2018年6月本店を東京都千代田区に移転

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に 移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(3か年平均)2026年度まで8,350~9,300億円
  • 営業利益率(3か年平均)2026年度まで33~36%
  • 当期利益(3か年平均)2026年度まで2,070~2,480億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア市場の成長率を上回る成長

    半導体テストの複雑化に対応し、個々のソリューション性能向上に加え、製品群の結合や外部連携を通じてテスト効率性向上をもたらす「Automation of Test」を提供し、市場成長率を上回る事業成長を目指す。

  2. 02

    近縁市場・新規事業領域への展開

    半導体の高性能化に伴い、より広く統合されたテストソリューションが求められる中、システムレベルテストやテスト周辺機器、フィールドサービス、クラウドソリューション、さらにApplied Research & Ventureを通じた新事業創生に取り組む。

  3. 03

    オペレーショナル・エクセレンスの推進

    部門横断的な技術・リソース活用、DXによる業務迅速化・省人化、強靭なサプライチェーン構築、人的資本強化、AI・データ分析による生産性向上など、全社の効率性と有効性を高める。

  4. 04

    サステナビリティの取り組み強化

    気候変動や人権問題への積極的対応、法令遵守・企業倫理の徹底、リスクマネジメント強化とガバナンス高度化により企業価値向上基盤を強化し、ステークホルダーからの信頼獲得を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で7,241人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,098万円で、9期前と比べて+7.6%平均年齢は45.7歳、平均勤続年数は20.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,414
2018年3月4,457
2019年3月1,02045.820.94,630
2020年3月99546.021.05,048
2021年3月98146.121.15,261
2022年3月1,01946.120.95,941
2023年3月1,01046.120.76,544
2024年3月1,00546.020.46,766
2025年3月1,04945.820.17,0013,260
2026年3月1,09845.720.27,2416,893

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 1 / 海外 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
サービス他 — Essai, Inc. (米国アリゾナ州)141億円
群馬R&Dセンタ — 群馬県邑楽郡明和町110億円
テストシステム事業、サービス他
テストシステム事業、サービス他 — Advantest Europe GmbH (ドイツミュンヘン市)9,827百万円
群馬工場 — 群馬県邑楽郡邑楽町7,239百万円
テストシステム事業、サービス他
テストシステム事業、サービス他 — Advantest Korea Co., Ltd. (韓国天安市)6,577百万円
埼玉R&Dセンタ — 埼玉県加須市新利根2,474百万円
テストシステム事業、サービス他
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Advantest Test Solutions, Inc.
    米国 カリフォルニア州
    議決権100.0%
  • 海外
    Essai, Inc.
    米国 アリゾナ州
    議決権100.0%
  • 海外
    Advantest Europe GmbH
    ドイツ ミュンヘン市
    議決権100.0%
  • 海外
    Advantest Taiwan Inc.
    台湾 新竹縣
    議決権100.0%
  • 国内
    Advantest (Singapore) Pte. Ltd.
    シンガ ポール
    議決権100.0%
  • 海外
    Advantest Korea Co., Ltd.
    韓国 天安市
    議決権62.5%
  • 海外
    Advantest (China) Co., Ltd.
    中国 上海市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.1兆円営業利益4,991億円前期と比べると増収増益で、売上が+44.7%、利益が+118.7%。

売上高
+44.7%
1.1兆円
営業利益
+118.7%
4,991億円
純利益
+132.9%
3,754億円
営業利益率
44.2%
前期比 +15.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.7兆円1.1兆円
営業利益8,460億円4,991億円
純利益6,600億円3,754億円
1株あたり配当¥59

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3,675億円、営業利益は1,900億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+262.8%、営業利益は+1228.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,474306
2024年1Q1,01314314.192
2024年2Q1,16221018.1167
2024年3Q1,33226820.1212
2024年4Q1,358152
2025年2Q3,29294928.8693
2025年4Q4,5051,33329.6919
2026年2Q5,2672,32444.11,698
2026年4Q6,0192,66744.32,056
2027年1Q3,6751,90051.71,748

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,329億円から1.1兆円へ8.5倍に増えた。直近期の営業利益率は44.2%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月0.13
2014年3月0.11
2015年3月0.16208168
2016年3月0.1611867
2017年3月0.16150142
2018年3月0.21243181
2019年3月0.28662570
2020年3月0.28586535
2021年3月0.31696698
2022年3月0.421,163873
2023年3月0.561,7131,304
2024年3月0.49782623
2025年3月0.782,2822,24829.31,612
2026年3月1.134,9915,16744.23,754

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.1兆円のうち、営業利益として残るのは4,991億円44.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3,754億円、売上の33.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金35.7%4,025億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.3%2,296億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益44.2%4,991億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
64.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+37.4pt
44.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+27.3pt
33.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+49.6pt
57.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
32.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
42.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年3月期は営業CFが3,352億円、投資CFが−346億円で、差し引きのフリーCFは3,006億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は3,400億円で、売上の3.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年3月245−13−13232976
2016年3月77−24−13553854
2017年3月158−35−10123953
2018年3月283−23−1522601,040
2019年3月448−159−1372891,199
2020年3月665−388−1792771,277
2021年3月678−168−3045101,492
2022年3月789−469−6873201,166
2023年3月702−267−774435855
2024年3月327−279108481,067
2025年3月2,860−422−8282,4382,625
2026年3月3,352−346−2,3053,0063,400

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年3月期の総資産は1.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が7,957億円で、自己資本比率は67.9%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年3月0.197961,12741.4
2015年3月0.231,0181,31443.7
2016年3月0.219361,16944.5
2017年3月0.231,0951,22147.3
2018年3月0.251,2461,30049.0
2019年3月0.301,9871,05965.2
2020年3月0.362,3151,24365.1
2021年3月0.422,8041,42266.3
2022年3月0.492,9462,00159.6
2023年3月0.603,6872,31561.4
2024年3月0.674,3122,40064.2
2025年3月0.855,0653,47759.3
2026年3月1.177,9573,76167.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
3,400億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6,556億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
3,761億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE224社中1位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中223位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
57.6%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
44.2%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.9%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
44.8%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥32,540で、1年前と比べて+206.1%過去52週の値幅のなかでは78%の位置にある。

¥32,540-2.5%1ヶ月+5.0%1年+206.1%時価総額23.8兆円
過去52週の値幅
安値¥10,450高値¥38,730

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)62.9倍
PER (会社予想)35.7倍
PBR22.59倍
配当利回り0.18%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に35900円(前日比+1.53%)と堅調。直近1ヶ月で+16.56%と上昇基調にあり、25日線(31937.6円)を+12.4%上回り、75日線(29751.47円)に対しても+20.7%と強い。52週高値38730円(8月17日)に接近し、-7.3%の水準。7月28日には25510円まで調整したが、翌29日から反発に転じ、8月5日には33720円と急伸。その後も高値圏で推移し、14日には36870円まで上昇。17日に37780円と52週高値を更新したが、19日には35020円と一旦下げた。RSIは61.35と強気圏。出来高は7月30日(1640万株)と31日(1813万株)に増加し、8月の買いが継続。週足では明確な上昇トレンドで、25日線が支持線。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは69.54倍と業界平均30.85倍を大幅に上回り、割高感が強い。PBRも24.93倍と業界平均2.64倍を大きく上回る。ROEは57.6%と非常に高いが、バリュエーションが先行している。配当利回りは0.16%と極めて低く、配当性向14.28%で株主還元は限定的。今期予想PERは39.4倍と改善する見込みだが、それでも業界平均に比べて高い。半導体関連の成長期待が株価に織り込まれており、業績の伸びが続けば正当化される可能性もあるが、現時点のバリュエーションは割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)62.9倍30.8倍
PER (予想)35.7倍
PBR22.59倍2.58倍
ROE57.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

AI需要による半導体テスト装置の急拡大が期待される一方、景気循環や顧客の設備投資変動がリスク。強気派は、2026年3月期に営業利益率44%と極めて高い収益性を見込み、AI半導体向け需要の長期成長を評価。市場シェアと技術力で中長期的な成長を確信。弱気派は、PER62倍と株価が高すぎ、需要の一巡で業績が急減速するリスクを指摘。また、特定顧客依存や競争激化で価格圧力が懸念される。

プラスに働く材料7
  • AI半導体需要の追い風

    2026年3月期売上高1兆1286億円、前期比45%増見込み

  • 圧倒的な収益性

    営業利益率44%、ROE57.6%と突出した資本効率

  • 技術リーダーシップ

    最先端SoCテスターで寡占化、新規参入障壁高い

  • 2026年3月期営業利益4,991億円で倍増決算発表後影響

    営業利益は前期比2,709億円増の4,991億円、増益率は118.7%

  • 純利益3,754億円と前期比2.3倍通年影響

    純利益は前期1,612億円から2,142億円増の3,754億円

  • 売上高1兆1,286億円と1兆円突破通年影響

    売上高は前期比3,489億円増の1兆1,286億円

  • ROE57.6%と超高位の収益性継続影響

    ROE57.6%はPBR22.35倍の高評価を支える

マイナスに働く材料7
  • 過度な期待への警戒

    PER62倍と高く、少しの業績下方修正で急落恐れ

  • 半導体の循環変動

    顧客の投資サイクルで売上高が大きく波打つ

  • 顧客集中リスク

    主要顧客の動向で業績が左右されやすい

  • 実績PER62.11倍と極めて割高通年影響

    PER62.11倍は予想PER35.3倍を大きく上回り、期待先行の反動リスク

  • 株価1年で189.67%上昇し過熱不定影響

    1年間で約2.9倍に急騰、一時的な調整も想定

  • 配当利回り0.18%と低く株主還元が手薄通年影響

    配当利回り0.18%は極めて低く、利回り投資家の買いが入りにくい

  • 外国人保有49.47%と高く売り圧力リスク市場混乱時影響

    外国人保有49.47%と高く、リスクオフ時に売りが膨らむ

次の決算で確かめる点
売上高の前期比
成長の持続性とAI需要の実勢を確認
営業利益率
収益性の管理水準、競争力の指標
受注残高
将来の売上高を先取りする指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり59で、前期から19.5%いまの株価に対する利回りは0.18%。

年間配当
¥59
1株あたり
配当利回り
0.18%
いまの株価に対して
配当性向
14.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月328.7
2018年3月8166.721.6
2019年3月23187.535.9
2020年3月21−10.929.5
2021年3月3043.943.9
2022年3月301.732.9
2023年3月3412.521.8
2025年3月73117.017.2
2026年3月59−19.514.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥59

株主

有価証券報告書より

2025年3月期末の株主数は延べ75,536人。区分でいちばん多いのは金融機関45.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.8%を占め、残る57.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年3月%2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%
金融機関51.451.748.750.445.545.3
外国法人34.536.535.835.639.739.5
個人・その他8.97.911.29.911.211.0
自己株式0.31.24.63.73.64.2
証券会社4.43.13.53.42.83.1
事業法人0.80.70.80.70.81.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)29.67
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)12.81
03HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.48
04THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.18
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.15
06STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.12
07JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.38
08BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.23
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.03
10MOXLEY & CO LLC(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-06
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    2.48%
    -0.14pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は12期で+436%、1株純資産は13期で+140%。直近期のROEは57.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年3月457
2015年3月9658318.515.820.7
2016年3月385366.927.149.4
2017年3月8161914.025.728.7
2018年3月10269615.521.921.6
2019年3月3021,00535.38.535.9
2020年3月2701,16724.916.129.5
2021年3月3541,42727.327.443.9
2022年3月4501,55230.421.532.9
2023年3月17450139.317.421.8
2024年3月8458415.680.851.2
2025年3月21969134.429.617.2
2026年3月5151,09857.639.514.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

36名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は36名。2026/3期の役員報酬は総額1,714百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約47倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
Douglas Lefever代表取締役 兼経営執行役員 Group CEO5576
津久井幸一代表取締役 兼経営執行役員社長 Group COO61822
吉田芳明取締役会長683,032
占部利充取締役7159
Nicholas Benes取締役7030
西田直人取締役7218
栗田優一取締役 常勤監査等委員77164
住田清芽取締役 監査等委員6553
中田朋子取締役 監査等委員5418
Keith Hardwick経営執行役員
三橋靖夫経営執行役員
Juergen Serrer経営執行役員
残りの役員24名を開く
氏名役職年齢
中原真人経営執行役員
Sanjeev Mohan経営執行役員
Richard Junger経営執行役員
徐勇経営執行役員
足立敏明経営執行役員
高田寿子経営執行役員
Kesa Yorozu経営執行役員
Robert Leindl経営執行役員
Suan Seng Sim執行役員
Wan-Kun Wu執行役員
大澤昭夫執行役員
吉本康志執行役員
Jaehyuk Cha執行役員
渡邊大輔執行役員
Ralf Stoffels執行役員
常次克彦執行役員
Andre Vachenauer執行役員
山下和之執行役員
Tung Sheng Hsieh執行役員
Jintie Li執行役員
Fabio Giovanni Antonio Morgana執行役員
Jonathan Sinskie執行役員
坂井満執行役員
岩井俊道執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)323434545421,558519
取締役(社内)3421615920
取締役(社内)1431115555
社外取締役2311014221

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でアドバンテストを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

  1. 2026/8/19
    企業行動SKハイニックス、4兆5000億円の自社株買いへ 韓国過去最大の株主還元

    韓国の半導体大手SKハイニックスが、総額40兆ウォン(約4兆5000億円)の自社株買い・消却を発表。AI需要で過去最高益となり、株主への還元を大幅に強化します。

  2. 2026/8/18
    マクロ日経平均、一時1500円超安 中東懸念で6万8000円割れ

    中東の停戦期限切れで原油高と米金利上昇が重なり、日経平均は6日ぶりに6万8000円を割り込みました。半導体株の売りが指数を押し下げています。

  3. 2026/8/17
    市況日経平均、5日続伸で終値6万9220円 1カ月半ぶりの高値圏

    半導体関連の強い業績が相場全体を押し上げ、日経平均は5日続伸。終値は6万9220円と、7月上旬以来の水準に戻した。

  4. 2026/8/16
    マクロJPMorgan、S&P500年末目標を8000に引き上げ AI好決算が追い風

    米金融大手のJPMorgan ChaseがS&P500の年末目標を8000に引き上げました。4〜6月期の米企業利益が前年比31%増えたのが背景です。

  5. 2026/8/13
    マクロ日経平均は一時1200円超高、TOPIXは最高値 米CPI受け買い戻し加速

    米7月CPIの伸び鈍化で利上げ観測が後退し、日経平均は一時1200円超上昇。TOPIXは史上最高値を更新し、半導体関連が相場を牽引しました。

  6. 2026/8/10
    政策AI半導体に官民68兆円、高市戦略17分野で国策勝負

    政府がAI用半導体を17分野の中核に位置づけ、官民68兆円の投資を打ち出す。実現の鍵は財源と企業の投資判断にある。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,286字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 株式会社アドバンテスト(以下「当社」という。)の企業グループ(以下「当社グループ」という。)は、テストシステム製品群とテストハンドラやデバイスインタフェース等のメカトロニクス関連製品群の製造・販売を主な事業内容とし、その他にこれらに関連する研究開発及び保守・サービス等の事業活動を展開しております。 当社グループの報告セグメントは、従来、「半導体・部品テストシステム事業」、「メカトロニクス関連事業」、及び「サービス他」の3つを報告セグメントとしておりましたが、テスタのみならず周辺機器等を含めた包括的なテストソリューションの提供を目指す中で、マネジメントアプローチの視点により当社グループにおける収益の源泉を再分類し、当連結会計年度より、「テストシステム事業」及び「サービス他」という2つの報告セグメントへと変更いたしました。 (テストシステム事業部門) テストシステム事業部門は、SoC半導体デバイス向けのSoCテストシステム、メモリ半導体デバイス向けのメモリテストシステム、半導体デバイスをハンドリングするメカトロニクス応用製品のテストハンドラ、被測定物とのインタフェースであるデバイスインタフェースなどの製品群及び半導体やモジュールのシステムレベルテストのソリューションを事業内容としております。 この事業部門の生産活動は、当社及び複数の外部委託企業等が担当しております。 販売活動は、主に当社が国内及び一部海外ユーザー(韓国、中国等)を担当し、その他の海外ユーザーについてはAdvantest America, Inc.、Advantest Europe GmbH、Advantest Taiwan Inc. 及び Advantest (Singapore) Pte. Ltd.等が担当しております。 開発活動は、当社、Advantest Europe GmbH及びAdvantest America, Inc.等が担当しております。 (サービス他部門) サービス他部門の内容は、上記の事業に関連した総合的な顧客ソリューションの提供、ナノテクノロジー関連の製品群、サポート・サービス及び消耗品販売等で構成されております。 当社企業グループ内の事業活動を系統図で示せば以下のとおりであります。 事業系統図 当社(アドバンテスト) 研究開発、製造、 販売、保守会社 Advantest America, Inc.   Advantest Korea Co., Ltd.           Essai, Inc. Advantest Europe GmbH   Advantest (China) Co., Ltd. Advantest Taiwan Inc.   Advantest (Singapore) Pte. Ltd. Advantest Test Solutions, Inc. テストシステム事業部門       サービス他部門 上記以外に連結子会社が31社あります。 連結子会社(国内5社、海外34社、合計39社)
経営方針・対処すべき課題6,829字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針:「The Advantest Way」 当社グループは、経営理念として「先端技術を先端で支える」を掲げています。すなわち、「世界中の顧客にご満足いただける製品・サービスを提供するためにたえず自己研鑽に励み、最先端の技術開発を通して社会の発展に貢献する」ことが当社グループの使命であり、またこれを追求し続けることで当社グループの社会的な存在意義は拡大するものと認識しています。 また過去からの事業拡大に向けた取り組みの結果、当社グループは多様な文化、言語、慣習、価値観を内包する組織となっていることから、経営理念に即した事業活動を行う前提として、共通価値観の醸成や共通の行動原則が重要となっています。 これらを総合し、当社グループは2019年に、過去から有していた企業理念体系「The Advantest Way」を発展させ、当社グループが今後進むべき方向性と大切にすべき価値観を包含するものへ改定しました。現在の当社グループの中長期的な経営戦略や事業活動は、すべてこの改定版「The Advantest Way」に沿って展開されています。当社グループは、「The Advantest Way」に沿った活動を実践し続けることで顧客や社会への提供価値を最大化し、各ステークホルダーからより厚い信頼を得られるよう努めます。 「The Advantest Way」は、以下の6要素から構成されます。 1. 経営理念(パーパス&ミッション):「先端技術を先端で支える」 2. ビジョン・ステートメント:「半導体バリューチェーンで最も信頼され、最も価値あるテスト・ソリューション・カンパニーへ(Be the most trusted and valued test solution company in the semiconductor value chain)」 3. コア・バリュー:「INTEGRITY」 4. 「サステナビリティ基本方針」 5. 「行動指針」:「本質を究める」 6. 「行動基準」 1~3は、社会発展への貢献と中長期的な企業価値向上に向けて当社グループがどうありたいか、何をなすべきかを規定しています。4~6は、望まれるステークホルダーとの関係性や、業務遂行にあたり役員や従業員に求める価値観やふるまいなどを定めています。 (2)中長期経営方針「グランドデザイン」 当社グループは、経営理念である「先端技術を先端で支える」を体現する会社であり続けるため、長期的にどうありたいか、そしてそのために何をなすべきか等の当社グループの進むべき方向性を、2018年より中長期経営方針「グランドデザイン」として定めています。 2018年版の「グランドデザイン」のもとでは、第1期と第2期の二つの中期経営計画を推進し、当初の構想を超えた規模とスピードで当社グループの市場シェア向上、業容拡大、収益性改善を実現しました。 そして2024年、当社グループをさらに発展させるため、また当社グループが顧客や社会にとって価値ある存在であり続けるため、「グランドデザイン」をそれまでの経営・事業体制の変化や当時最新の長期事業環境見通しを踏まえた内容へ改定しました。 当社グループは今後、この改定版「グランドデザイン」に則り、ステークホルダーへの提供価値の拡大と経営基盤の強化に努めてまいります。 <ビジョン・ステートメント> 「半導体バリューチェーンで最も信頼され、最も価値あるテスト・ソリューション・カンパニーへ」 (Be the most trusted and valued test solution company in the semiconductor value chain) 当社グループは、提供価値の拡大を通じ、すべてのステークホルダーから半導体バリューチェーンで最も信頼され、最も価値あるテスト・ソリューション・カンパニーとなることを目指します。 <長期事業環境認識と対処すべき課題> マクロ的な事業環境における将来の不確実性は、今後も高い状態が継続すると予想されます。気候変動、地政学的リスク、エネルギー、人口動態の変化など、世界を取り巻く問題はより深刻化しており、社会課題の複雑化が飛躍的に進んでいます。 一方で、AIに代表される、これら社会課題を解決するためのイノベーションが多様な産業でダイナミックに進行しています。社会的イノベーションの基盤となる半導体に対しては、さらなる性能改善と経済合理性確保に向けた企業間・地域間連携の拡大や、域内供給体制の強化などが進展しています。これらに沿い、半導体バリューチェーンは、その複雑さをさらに増しつつ、中長期的な発展を遂げていくと想定しています。 さらに半導体テストの技術的な潮流について展望すると、さらなる微細化、新アーキテクチャーの採用、先端パッケージの採用など、半導体の高性能化とエネルギー効率向上を実現するための技術進化が、半導体テストの複雑性を今後も持続的に引き上げていく見通しです。とりわけ、今後の半導体市場の最大の成長牽引役と予想されるAIやHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)関連の半導体において、テストの複雑性は一層顕著となると見込まれます。 このように複雑性の進行が業界のキートレンドとなる中、半導体テスト関連市場は、顧客のテスト能力増強投資を通じ、中長期的な市場成長を遂げると予想しています。また今後のテスト・ソリューションにおいては、半導体の品質保証プロセスにおける効率性向上をもたらす、より高度な自動化が望まれる方向と分析しています。こうした潮流下、当社グループは、より性能に優れる製品の開発・販売に加え、それら製品群を発展・統合した新たなソリューションやサービスの提供がさらなる成長機会となると見込んでおり、その機会の具体化を今後の中長期成長施策の基軸とする方針です。また業界全体が複雑化する中にあっては当社グループ自身においても効率が重要であり、経営及び事業全般にわたって様々な効率性の向上に取り組みます。 <経営における長期的目標> 半導体は、サステナブルな社会の実現や多様な産業の発展に向けて今後も不可欠な存在とされています。そして現在の当社グループにおけるほぼすべての事業は、より性能に優れた半導体の実現と普及に深く結びつくものとなっています。このことから当社グループが経営理念に基づき、先端の技術開発を通じてより良い半導体の開発と普及に寄与していくことは、自社の持続的な成長のみならず、さらなる「安全・安心・心地よい」社会実現に向けても直接的に貢献する行為であり続けると考えます。 今後当社グループは、テストの複雑化への対応などを含めた顧客課題の解決を軸としながらサステナブルな社会実現につながる取り組みを推進し、それを通じて各ステークホルダーに対して提供する経済的・社会的価値を多面的かつバランスよく拡大することを、経営における長期的な目標とします。 (3)第3期中期経営計画(MTP3、2024~2026年度)の概要 半導体テスト関連市場は、短期的なダウンサイクルを織り込みつつも、中長期的に成長を続けると見込んでいます。また半導体市場の拡大に加え、半導体の複雑性への対応が業界における構造課題となる中で、当社グループの事業機会は中長期的に拡大するものと考えています。 このような環境のもと、当社グループは、改定した「グランドデザイン」に則り策定した、第3期となる3か年中期経営計画(MTP3)を2024年度より展開しています。MTP3で掲げた各戦略施策については、“Automation of Test”の提供実現に向けた取り組みや、その基盤となる業界内エコシステムの構築を筆頭に、総じて想定を上回る進捗と認識しています。MTP3の最終年度となる2026年度は、中長期的な企業価値向上に向けた各種の取り組みを引き続き推進いたします。 <戦略> 1. Outpace the growth in our core market(コア市場の成長率を上回る成長実現) 当社グループの今後のコア市場においては、半導体の生産量増加、半導体の高性能化、そして半導体の複雑性進行への対応が重要な成長機会となると想定しています。これに対しては、個々のテスト・ソリューションの性能向上に加え、顧客に“Automation of Test”、すなわち半導体テストの効率性向上をもたらす新たな価値を、当社グループが擁する多様な製品・ソリューション群の有機的な結合や社外パートナーとの連携などを通じて創造します。これらにより、市場成長率を上回る事業成長を引き続き実現することを目指します。 当戦略領域における2025年度の主な進捗は以下となります。 ・テスト需要の変化を先読みした顧客訴求力ある製品の拡販や重点顧客・地域戦略を通じ、半導体テスタ市場における市場シェアをさらに拡大(市場シェア: 暦年2024年 58%、暦年2025年 65%) ・複数の次世代テスト・ソリューションを新たに展開 ・中長期的な業界課題の解決に向け、研究開発体制を充実。また、次世代DRAM向けやシリコンフォトニクス向けなど今後期待の高い領域における高付加価値テスト・ソリューションの市場投入準備が進捗。シリコンフォトニクスは大規模量産向け用途で初受注 2. Expand adjacently / new businesses(近縁市場・新規事業領域への展開) 半導体の高性能化や複雑性が進行する中では、より広く、統合されたテスト・ソリューションが望まれます。当社グループはこれまでもシステムレベルテストやテスト周辺機器への事業展開を進めてきましたが、今後もこのアプローチを継続することで顧客への提供価値をさらに拡大します。具体的には、当社製品のインストールベースを活用したフィールド・サービスやAdvantest Cloud Solutions™の販促に取り組むほか、Applied Research & Ventureの取り組みを通じた事業機会創生にも挑戦します。 当戦略領域における2025年度の主な進捗は以下となります。 ・シリコン検証を自動化する画期的なソリューション「SiConicTM」の業界内認知が拡大 ・テスト価値のさらなる創出に向け、「Advantest Innovation Center」の開設や、Applied Materials, Inc.社のEPIC(Equipment and Process Innovation and Commercialization)プラットフォームへの参画など、業界横断的な協働の取り組みを拡充 ・顧客の将来のニーズに応える高性能トータル・テスト・ソリューション実現に向けて、プローブカード・メーカー3社との戦略パートナーシップを深耕 3. Drive operational excellence(オペレーショナル・エクセレンスへの取り組みを推進) 当社グループは、技術、ノウハウ、リソースの活用を部門横断的に進めることで、半導体業界におけるテスト課題を解決していきます。また、当社グループのステークホルダーすべてにとって価値がある企業となるためには、製品や技術面の優秀さだけではなく、あらゆるオペレーションの効率性と有効性を高めていく必要があると認識しています。それに向け、DXを通じた社内オペレーションの迅速化と省人化、強靭なサプライチェーンの構築、有能人財の登用や社員教育の拡充などによる人的資本強化、AIやデータ・アナリティクスを活用した社内生産性向上などに取り組みます。 当戦略領域における2025年度の主な進捗は以下となります。 ・先駆的なサプライチェーン管理高度化とサプライヤーとの強固な協業を通じ、急峻な製品需要の伸びに追従 ・業務の迅速化と効率向上に向け、ガバナンスを確保したAI利活用を本格化 ・今後の成長実現に向け、人財採用・育成・定着力の強化と魅力あふれる職場づくりを推進 4. Enhance sustainability(サステナビリティの取り組み強化) 気候変動や人権問題をはじめとするサステナビリティ課題に対する能動的かつ積極的なアクション、法令遵守や企業倫理の徹底を含めた責任ある事業活動の遂行、リスクマネジメントの強化やコーポレート・ガバナンスの高度化などを通じて企業価値向上基盤をさらに強化するとともに、各ステークホルダーからより厚い信頼を得られるよう努めます。またサステナビリティに関する取り組みの推進にあたっては、その根源となるものは企業内の共通カルチャーや価値観であることから、これらの醸成と浸透にも努めます。 当戦略領域における2025年度の主な進捗は以下となります。 ・事業規模が拡大する中でも、GHG排出量(Scope1+2)を前年度実績と同等水準に抑制できる見通し ・半導体業界に精通し、かつ高度な専門的知見と経験を有する多彩な人財を幹部として複数登用することで、当社グループの経営執行能力を強化するとともに事業環境の複雑化に対応 <経営指標> MTP3では、上記の4つの戦略を通じて収益拡大、収益性改善、資本効率向上を図ることで、企業価値の向上に取り組みます。これに沿い、MTP3において重視する経営指標を売上高、営業利益率、当期利益、投下資本利益率(ROIC)、基本的1株当たり当期利益(EPS)とし、これらの向上に努めます。各指標の進捗を中長期視点で評価するため、下記の経営指標は、市場変動の影響を平準化できる3か年平均の値を用いています。 なお2025年10月、AI/HPC半導体のテスト需要が想定した以上に力強く推移する見通しとなったこと、及び市場シェア拡大等の社内戦略施策の進捗を踏まえ、2024年6月に公表した当初の内容から全指標を上方修正しています。 MTP3(2024~2026年度) 平均目標*1   2024年度実績*2   2025年度実績*2 売上高   8,350~9,300億円   7,797億円   11,286億円 営業利益率   33~36%   29.3%   44.2% 当期利益   2,070~2,480億円   1,612億円   3,754億円 投下資本利益率*3(ROIC)   34~39%   31.5%   54.4% 基本的1株当たり当期利益(EPS)   284~341円   218.67円   515.15円 *1.2025年10月時点での修正値。修正値は、2024年度及び2025年度上期の実績値に、その時点における2025年度下期及び2026年度の業績予想を加味したもの。前提とした為替レートは1米ドル=140円、1ユーロ=155円。 *2.2024年度の為替レート実績は1米ドル=153円、1ユーロ=164円。2025年度の為替レート実績は1米ドル=150円、1ユーロ=173円。 *3.投下資本利益率:NOPAT÷投下資本(期首・期末平均)。NOPAT:営業利益×(1-税負担率25%)。 投下資本:借入金+社債+資本合計(リース負債含まず)。 (4)2026年度の経営環境及び取り組み 今後の当社グループを取り巻く事業環境を展望しますと、暦年2026年の半導体市場は、AI関連向け半導体が引き続き成長を牽引し、約1兆ドルを超える規模になるとの予測もあります。半導体テスタ市場においても、AI関連向け半導体の生産数量の増加及びさらなる複雑化を背景に、過去最大の規模になると見込んでいます。 しかしながら、中東情勢の緊迫化により世界経済の減速が懸念されており、当社グループを取り巻く事業環境は、地政学的リスクの拡大をはじめ、予断を許さない状況にあると捉えております。高水準の需要が継続する中、サプライチェーン全体において供給不足が生じ、顧客の製品や当社グループ製品に影響を及ぼす可能性もあります。こうした状況を踏まえ、当社グループは引き続きサプライチェーンレジリエンスの強化に注力してまいります。 当社グループは、外部環境の変化に引き続き注意を払い、機敏かつ柔軟に対応するとともに、引き続きMTP3で掲げた施策を推し進めることで中長期的なステークホルダーへの提供価値拡大に取り組んでまいります。
事業等のリスク20,487字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)当社グループのリスクマネジメント ①リスクマネジメントの位置づけ 前述のとおり、半導体市場の拡大に加えて半導体の複雑性への対応が業界における構造課題となる中、当社グループの事業機会は中長期的に拡大するものと考えています。 一方で、当社グループを取り巻く事業環境は、技術革新の加速、事業のグローバル化、地政学的・規制環境の変化、社会からのESG要請の高度化などにより、不確実性が常態化しています。 こうした環境下において当社グループは、リスクマネジメントを、単なるリスク把握や不祥事防止にとどまらず、経営判断の質を高め、事業の継続性と中長期的な価値創造を支える基盤として位置づけています。 ②リスクマネジメントに対する考え方 当社グループでは、コーポレート・ビジョンである「半導体バリューチェーンで最も信頼され、最も価値あるテスト・ソリューション・カンパニーへ(Be the most trusted and valued test solution company in the semiconductor value chain)」の体現を阻害する要因をリスクファクターと定義し、その低減を図ることにより中長期的な企業価値向上を目指しています。 その中でも、各国法令及び企業理念「The Advantest Way」に反する行為については、当社グループの価値基盤を毀損するものとして許容しない(ゼロトレランス)方針を採っています。他方で、戦略目標の達成及び価値創造に資するリスクについては、許容可能な範囲を踏まえつつ、各ステークホルダーからの期待を経営会議における検討を通じて成長施策に落とし込み、当社として中長期的にありたい姿を実現することを重視しています。 ③リスクマネジメント体制 当社グループのうち、グループ経営に重要な影響を及ぼし得るリスクについては、グループ全体戦略やグループ横断施策の方向性に関する議論の一環として経営執行役員が直接関与し、経営会議において対応方針及び対応状況を継続的にモニタリングしています。 ユニットレベル(各本部・事業部門及び主要な海外拠点)における事業遂行上のリスクについては、各ユニットが事業特性や環境に応じたリスクマネジメントを実施し、その状況を内部統制委員会が全社横断的な視点からモニタリングしています。 さらに、重要性が高いと判断した事項については、必要に応じて取締役会に随時報告し、取締役会による監督のもとで適切に対応しています。 (a) 全社的リスクのマネジメント 当社グループでは、価値創造に向けた戦略と企業価値に影響を与える主要リスク管理を相互に照合するアプローチにより、マクロ環境・市場環境の変化から各国法令・規制対応まで、また短期から長期まで、主要なリスクを幅広く認識することに努めています。これらのリスクは経営会議等において定期的に見直すとともに、リスクそれぞれに対応方針及び対応責任者を定めています。また対応方針に沿って担当部門が機動的にリスク低減策を実施し、その進捗を経営会議において継続的にモニタリングしています。 (b) ユニットレベルのリスクマネジメント 中期経営計画や事業進捗を踏まえ、各ユニットは年次の事業目標を立案し、その達成を阻害する可能性を有する事象をユニットレベルのリスクとして特定し、その低減に努めています。各ユニットは、自部門におけるリスクマネジメントの状況を年2回、内部統制委員会に報告し、内部統制委員会はその内容を確認の上、必要に応じてフィードバック及び改善提案を行っています。 (c) 有事のリスク対応 緊急の案件が生じた場合には、危機管理本部が迅速かつ機動的な対応を通じて事業継続を図る体制としています。これにより、自社における損失低減とステークホルダーへの影響の最小化に努めています。 当社グループは、上記の体制でリスクマネジメントを実施しておりますが、世界政治・経済の動向、地政学的リスク、各国の政策・規制動向等を含め、当社グループを取り巻く事業環境は、従前以上に複雑さと不透明さを増しています。そうした環境を踏まえ、当社グループは、有事の際の即応性に加え、事業継続の観点から、財務基盤、人財、知的財産、サプライチェーン等の重要な経営資源の保全を含めたリスクマネジメント体制のさらなる高度化に取り組んでまいります。 (2)事業等のリスク ①リスクユニバース 当社グループでは、コーポレート・ビジョンの体現を阻害するリスクファクターを一元的に整理した、「リスクユニバース」を策定しています。リスクユニバースは、マクロ経済、業界動向、法規制、ステークホルダーの期待等の情報を踏まえて構成しており、内部要因・外部要因を問わず、当社グループが認識するリスクを体系的に整理したものです。また、変化の激しい事業環境を踏まえ、当面は発生確率が低いと見なされるものの大きな影響を及ぼし得る極端リスク(エクストリームリスク)についても、リスクユニバースに包含し、有事への備えの強化に努めています。 1. 戦略的リスク a.市場変動   b.顧客からの信頼   c.政治・地政学   d.成長投資   e.顧客 ポートフォリオ 2. オペレーショナルリスク   3. 財務リスク   4. 法務・コンプライアンス・ グループガバナンス・ 知的財産権リスク a.情報セキュリティ及び 業務効率 b.サプライチェーン c.製品ライフサイクル d.自社の事業継続 e.人財   a.為替変動 b.信用格付 c.税務   a.人権・ハラスメント・DEI* b.倫理及びコンプライアンス c.責任ある事業運営 d.貿易管理 e.グループガバナンス及び内部統制 f.知的財産権 g.訴訟 *DEI: Diversity, Equity and Inclusion(多様性、公平性及び包摂性) ②記載方針 本「(2)事業等のリスク」では、このリスクユニバースに基づき、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある主要なリスクを記載しています。 各リスクについては、発生する可能性が高い時間軸を短期・中期・長期のいずれかに区分した上で、発生した場合に財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に与え得る影響を踏まえて影響度を評価しています。その結果、短期又は中期に顕在化する可能性があり、かつ顕在化した場合に当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に大きな影響を与える可能性を有すると思われるリスクに「※」を付与しています。 ただし、以下に記載したリスクは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載順は発生確率や重要性の高低を示すものではありません。また文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ③リスクファクター 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性がある主要なリスクは、以下のとおりです。 1. 戦略的リスク a. 市場変動 ※ 半導体設備投資水準の変動により、当社グループの業績及び将来業績に大きな影響が生じる可能性 当社グループは、世界中の半導体関連企業を顧客としているため、業界全体における半導体設備投資水準の変動の影響を直接的に受けやすい事業構造となっています。半導体需要は最終製品の需要動向や技術進化ペース、世界経済の動向や地政学的要因等に応じて変動し、さらに半導体の設備投資水準は、半導体の需給バランスの将来見通しに加え、半導体メーカー間の技術競争や半導体メーカーの事業戦略等、様々な要因の影響を受けます。そのため半導体の設備投資は、その時期と規模が当初の構想から逸れた、流動的なものとなる傾向が強く、このことが半導体製造装置メーカーである当社グループの事業環境の不確実性を高めています。 こうした環境下において、半導体需要が減速した場合には、顧客による設備投資が先送りされ、当社グループの業績が悪化する可能性があります。市場が急速かつ大幅に悪化した場合は、顧客の設備投資は抑制されるとともに、売上債権の回収リスクが拡大する可能性があります。一方、半導体市場が急拡大する局面において、当社グループの製品・サービス供給能力の改善が需要の伸びに追従できなかった場合、販売機会の逸失や顧客からの信頼の低下を通じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、開発フェーズから量産フェーズまで、半導体のテスト需要を網羅する製品ポートフォリオの構築や、リカーリング商材を含むサービス事業の強化を通じて、半導体及びその関連装置市場の変動影響の緩和を図っています。 あわせて、半導体市場の動向や技術トレンド、試験装置需要見通しの継続的な把握を通じて、市場変動への対応力向上に努めています。これらを踏まえ、サービスエンジニアや開発エンジニアの人員配置についても、機動的な最適化を図っています。販売プロセス、サプライチェーン管理及び製販間の連携については、デジタルツールの活用等を通じて改善を進めているほか、与信管理及び売上債権回収リスクについても適切な管理に努めています。 さらに、当社製品の需要が急峻に増加した場合の供給対応力を高めるため、また中長期的な需要増加見通しを踏まえ、戦略的な在庫バッファの保有及び計画的な生産キャパシティの増強に取り組んでいます。 財務面においては、半導体及びその関連装置市場の変動が短期間で複合的に顕在化する可能性がある事業環境を前提として、コスト構造の変動費化、資金調達枠の確保に係る契約の締結、キャッシュ・コンバージョン・サイクルの改善等を通じ、半導体市場の減速局面における業績の下方耐性強化及び財政健全性の確保に平時より取り組んでいます。 b. 顧客からの信頼 ※ 顧客対応が顧客の期待水準に達しない場合、当社グループに対する信頼が低下し、取引の継続や成長機会獲得が制約される可能性 当社グループが事業を展開する半導体製造装置市場は、技術革新のスピードが速く、顧客からは高い技術対応力や開発スピードに加え、顧客の新デバイスの量産立ち上げ段階における安定的なサービス能力や、導入後の継続的なサービス体制が求められています。このような環境下において、当社グループが顧客の期待に十分応える製品・サービスをタイムリーに提供できない場合、又は顧客の新デバイスの量産立ち上げに対する当社サービスが計画どおりに機能しない場合、若しくはポストセールスにおけるサービスが十分に提供できない場合、顧客からの評価と信頼の低下を招く恐れがあります。 顧客からの信頼が十分に確保されない状況が長期化した場合、既存顧客における取引継続や取引拡大が困難になるほか、新たなプロジェクトや次世代技術領域において当社製品・ソリューションが採用されにくくなる可能性があります。その結果、当社の市場シェアの維持・拡大が制約され、当社グループの事業及び業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。 当社グループの主要な競合企業は、半導体テスタ市場においては、Teradyne, Inc.、Hangzhou Changchuan Technology Co., Ltd.(CCTech)、Beijing Huafeng Test & Control Technology Co., Ltd.(Accotest)、YC Corp.、Cohu, Inc.、UniTest Co., Ltd. 及び EXICON Ltd. 等があります。テストハンドラでは、Hon. Precision, Inc.、Hangzhou Changchuan Technology Co., Ltd.(CCTech)、Cohu, Inc. 及び TechWing, Inc. 等、デバイスインタフェースでは、TSE Co., Ltd.、Inchange Semiconductor Company Limited(ISC) 及び BeLINK Co., Ltd. 等と競合しています。 〈リスク低減のための取り組み〉 顧客からの信頼を維持・向上させる基盤として、当社グループは、技術理解力及び顧客対応力の強化に取り組んでいます。具体的には、主要顧客と将来のテスト・ソリューションに関する技術情報交換の機会を設けることで、次世代半導体の技術、製品仕様、将来の顧客課題、及び顧客課題を解決するテスト・ソリューションの洞察に努めています。さらに、長期を見据えた要素技術の基礎研究や次期自社製品の量産技術の開発を並行して進めることで、顧客の期待に応える製品・ソリューションをタイムリーに提供する体制を構築しています。 また、顧客対応力を高めるためには、顧客のニーズをより的確に捕捉する能力の涵養と、汲み取ったニーズをソリューション提案として具現化する能力の実装が、ともに不可欠です。当社グループにおいて顧客に対し最も密な対応が求められるシステムエンジニア(SAE)に対しファシリテーション能力強化研修を実施しているほか、AIを活用した顧客対応能力や製品開発能力の拡充も推進しています。 これらの取り組みを通じ、当社グループは、半導体テスタを核とした当社のテスト・ソリューションの価値を、これまでより広い範囲の半導体バリューチェーンですでに訴求し始めています。直近事例としては、シリコン検証を自動化する画期的なソリューション「SiConicTM」の提供を開始しています。またプローブカード・メーカーやプローバ・メーカーなどの外部パートナーとの協業や技術提携を通じて、顧客課題を解決する新たな製品・ソリューションの開発に取り組んでいるほか、サービスの充実にも取り組んでいます。 これら製品・ソリューション群を拡充する取り組みを通じ、顧客製品の品質・信頼性向上や顧客の設計・製造オペレーションにおける生産性向上により多くの貢献を果たすことで、今後も業界で顧客から最も厚い信頼を寄せられる企業となることを目指しています。 c. 政治・地政学 ※ 地政学的緊張や経済安全保障を背景とした各国の規制環境の変化により、当社グループの調達・製造・販売等の事業活動が制約を受ける可能性 当社グループは、世界各地において部材調達、製品の製造、販売及び保守サービス等の事業活動を展開しており、これらの遂行は各国・地域の政治・経済情勢や規制環境の影響を受けます。特に半導体製造装置は、国際的なサプライチェーンに依拠して事業が成り立っていることから、地政学環境の変化が事業活動に及ぼす影響は相対的に大きい特性があります。 近年、国際的な地政学的緊張の高まりや地域紛争の発生、経済安全保障を重視した政策の強化等を背景に、主要国において輸出管理規制や投資規制、先端技術に関する管理の厳格化が進展しています。当社グループが取り扱う半導体製造装置及び関連技術についても、各国の産業政策や国家安全保障上の観点から規制の対象となる可能性があり、こうした規制や政策動向の変化によっては、当社グループの事業運営、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば以下のような事象を通じて顕在化する可能性があります。 - 特定の国・地域に対する製品、技術、又は保守サービスの提供について、法令等に基づき制限又は禁止される場合 - 原材料や主要部材の調達先における政情不安、貿易制限措置その他の外部要因による調達コストの上昇、供給の遅延・停止が生じる場合 - 各国当局による投資規制、買収・出資に関する審査の厳格化、関税の引き上げ、又は現地での事業運営に影響を及ぼす制度変更等が行われる場合 〈リスク低減のための取り組み〉 地政学的リスクの高まりに伴い、各国における貿易・投資・技術管理に関する規制環境が変化する可能性に備え、当社グループは、事業活動への影響を適切に把握し、必要な対応を講じています。 具体的には、関税、輸出管理規制、経済制裁等に関する動向について、信頼性の高い情報源を活用し、地政学動向を継続的にモニタリングしています。また、地政学的リスクが事業に与える影響を多面的に把握するため、地域別のリスクを踏まえたシナリオ分析を行い、事業への影響を評価しています。 さらに、業界団体や専門委員会等への参画を通じて、半導体産業を取り巻く政策動向や規制議論に関する情報収集及び意見交換を行うとともに、半導体産業に対する過度な規制の回避や影響の低減に向けた取り組みを行っています。 d. 成長投資 成長投資において想定した成果が十分に実現せず、中長期的な企業価値の向上が制約される可能性 半導体市場では、設計の大規模化、製造加工精度の向上、デバイス構造の高度化などの手段を通じ、デバイスの性能向上やコストパフォーマンス最適化に向けた取り組みが日進月歩で進捗しています。また、半導体メーカーの生産能力増強投資も旺盛に行われています。 変化の激しいこのような環境下、当社グループは、将来の業界トレンドや顧客のテストニーズの変化に先駆的に対応するために、研究開発や、製品出荷能力を含めた顧客対応能力の強化など、有形・無形の成長投資を継続的に実施しています。しかし当社グループが業界の方向性を的確に予測及び対応できず、顧客にとって価値のある試験・計測ソリューションを、顧客が求めるタイミングとボリュームで提供できなかった場合、当社の競争力が低下する可能性があります。またこのような事象が継続した場合、価格競争の激化や製品・ソリューションの販売機会が減少し、過去の投資を回収することができない、又は回収できるとしても想定より長い期間を要する可能性があります。そのような場合、当該資産が減損の対象になり、当社グループの収益性に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが実施する成長投資には企業買収や資本業務提携なども含まれますが、これらの投資において、当初想定したとおりの事業上又は技術上のシナジーが創出されない可能性があります。企業買収により生じたのれん及び無形資産においては、利上げなどの様々な要因に伴い割引率が上昇する場合、あるいは期待されるシナジーを出せない場合、減損損失を計上する可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、今後当社が有すべき技術若しくは事業ポートフォリオ、ビジネスモデル、オペレーティングモデルの方向性を、業界におけるテクノロジー・リーダー企業や有識者とのコミュニケーションを通じて把握することに努めています。また得られた知見をもとに、“Automation of Test”をキーワードとした提供ソリューション群の革新、近縁市場における成長機会の具体化、新たな半導体関連の事業領域の探索等、事業と収益源の拡充につながる取り組みを行うことで、当社グループの中長期的かつ持続的な発展に努めています。 さらに、投資判断プロセスにおける規律を整備することでも、投資計画の精度向上及び投資リスクの低減を図っています。特に研究開発投資は、将来の事業成長性と事業収益性を左右する重要な投資であり、顧客ニーズを満たす製品ロードマップの策定とそれに基づく人員計画の策定、製品のプラットフォーム化等による開発効率向上、ROICベースの投資効果予測と判断等により、投資回収率の向上と投資リスクの軽減を図っています。企業買収や資本業務提携についても、投資効果予測の他、対象企業の技術優位性、当社グループのコアコンピタンスとの整合性、企業カルチャーの親和性等を総合的に検討した後に投資判断を行っています。 e. 顧客ポートフォリオ ※ 売上高において上位顧客の数社が大きな割合を占めるため、大口顧客の投資判断や取引関係の変化が当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性 当社グループの売上高は、半導体製造装置市場の特性と過去の販売努力の結果、特定の大口顧客が占める割合が相対的に高い構造となっています。顧客上位5社による売上高は、前連結会計年度の売上高全体の約48%及び当連結会計年度の同約50%を占めています。このように売上高に占める上位顧客の集中度が高い状況において、個別顧客の事業動向や購買方針等の変化が当社グループの業績に与える影響は、場合によっては市場全体の変化率よりも大きくなる可能性があります。このため、上位顧客の事業戦略や設備投資計画に変化が生じた場合、あるいは大口顧客との取引関係が縮小又は終了した場合は、当社グループの業績にその影響が短期間で顕在化する恐れがあります。 また、半導体産業においては、次世代技術や次世代デバイスの市場創出に関与する多様なプレーヤーとの関係構築が、中長期的な成長機会の獲得において重要です。当社グループがこうした外部との連携や情報アクセスを十分に確立できない場合、将来的に有望な顧客や事業機会への関与が限定され、競争優位性の中長期的な確立が難しくなる可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、顧客ポートフォリオに起因する業績変動リスクを低減するため、既存顧客とのさらなる関係強化と将来の成長機会へのアクセスの両面から、収益機会の多様化と収益の安定拡大に努めています。 具体的には、既存顧客の満足度をさらに引き上げるべく、顧客ごとの中長期的な技術動向や事業戦略、設備投資計画に対する理解を継続的な対話を通じて深め、さらにそれらに対する適切な対応を行っています。あわせて、規模の大小を問わず多様な顧客の成長を支援する観点から、既存顧客に加えて将来の重要顧客に対しても専任体制の構築を含むサービス体制を整備し、顧客ごとの課題やニーズに応じたきめ細かなサービスの提供を通じて当社グループへの信認拡大に取り組んでいます。さらに顧客基盤の拡大に向け、成長が期待されるインド等の市場において現地法人のオペレーション体制を強化したほか、一部地域で外部パートナーとの戦略的な提携を通じ、有望顧客や新たな成長機会へのアクセス強化に取り組んでいます。 2. オペレーショナルリスク a. 情報セキュリティ及び業務効率 ※ 当社グループでは、ITが事業活動の基盤となっています。ITシステム及びそれらを活用した業務オペレーションにおいて、十分な正確性、可用性、安定性、安全性が確保されない場合、当社グループの競争力、業績、及び信用に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような事象を通じて、当社グループの事業運営に支障が生じる可能性があります。 - サイバー攻撃、インフラ障害、又はIT障害により、基幹システムや主要なクラウドサービス等が停止又は性能低下を起こし、受発注・生産・出荷・請求・代金回収等の業務が中断することで、納期遅延や売上の減少、復旧コストの増加が生じる場合 - 現職又は元従業員の不正や誤謬、サイバー攻撃、その他類似の事象を通じ、当社グループの技術情報、知的財産、顧客情報が外部に持ち出される、又は漏洩する場合 - ITシステムやソフトウエア更新、AI技術の活用が遅滞し、それに付随して業務プロセス効率化が十分に進まない場合。また、AI技術の利用が新たなリスクをもたらす場合 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、情報セキュリティ対策の継続的な強化に取り組むとともに、業務オペレーションのデジタル化を通じて業務効率の更なる向上を図っています。 情報セキュリティ及びIT基盤の強化については、情報セキュリティ・マネジメント・システムを整備し、リスク管理、法令遵守及び社内規程の運用状況について継続的な見直しを行っています。また、重大なサイバー攻撃やインフラ障害に備え、ITシステムの予防的な管理を行うとともに、グローバルなセキュリティ監視体制を整備し、インシデント発生時の事業への影響の回避又は最小化に努めています。 サイバー攻撃リスクへの対応としては、常時監視による脅威検知の強化や定期的な情報セキュリティ教育を通じた役員及び従業員のリテラシー向上に取り組むとともに、Advantest CSIRT*を整備し、情報セキュリティインシデントに対する初動体制を確立しています。事業継続性及び業務運営の安定性確保の観点からは、コアプロセスと関連するITシステムを洗い出し、障害時にも業務を継続できる仕組みの構築や、新しいITシステムやツールへの代替を推進しています。 2026年2月に発生したサイバーセキュリティインシデントを受け、当社グループはセキュリティ強化のための一定の施策を実施しました。さらに、当社グループは、本インシデントから得られた教訓及び外部専門家の知見を踏まえ、セキュリティロードマップの見直し、改善、及び加速を含む、情報セキュリティ体制のより広範な強化を進めています。具体的には、予防・検知・対応の各領域における能力強化に向けた施策を実施しており、これら施策の適時性、正確性、及び有効性の向上に重点を置いています。重点領域には、ネットワークセキュリティ、アイデンティティ及びアクセス管理、エンドポイント保護、クラウド及びアプリケーションセキュリティ、並びにセキュリティオペレーションが含まれます。これらの取り組みを通じて、当社グループは、情報セキュリティ体制のレジリエンスを強化し、安定的かつ継続的な事業運営を支えるとともに、顧客をはじめとするステークホルダーからの信頼の維持を図っています。 AIは、他の多くの技術と同様、社会に大きな便益をもたらすと考えられています。当社グループは、AIの効果的な活用を通じて自社の業務効率を向上させる施策を実施することにより、持続可能な社会の発展に貢献するとともに、顧客のイノベーションをさらに支援することを目指しています。他方で、当社グループは、AIの利用には、偏った出力、不正確又は誤解を招く出力、データプライバシーに関するリスク、及び自動化された意思決定への過度の依存といった、内在リスクが伴う可能性があることを認識しています。これらのリスクに対処するため、当社グループは、AIポリシーに沿ったAI利用に関するガバナンス体制及び利用ガイドラインを定めています。この枠組みのもとで、当社グループは、適用される法令並びにデータ管理に関する社内ポリシーの遵守を確保しつつ、AI技術の適切かつ責任ある利用を推進しています。さらに、AIの開発及び利用において、倫理的配慮及び人による監督を組み込むための取り組みを実施しています。これらにより、当社グループにおけるAI利活用の取り組みが、業務効率の向上にとどまらず、社会への有益な貢献とステークホルダーからの信頼維持に資することを目指しています *CSIRT: Computer Security Incident Response Team b. サプライチェーン ※ 当社グループは、製品をタイムリーに提供するため、部品・材料の調達から製品製造・物流まで、サプライヤー各社やアウトソース先企業と協業しながらサプライチェーンを編成しています。当社グループのサプライチェーンにおいて供給の安定性や柔軟性が十分に確保されない場合、当社グループの事業運営、競争力及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような事象を通じて、リスクが顕在化する可能性があります。 - 天災に伴うサプライチェーン寸断、サプライヤーの事業悪化、物流の逼迫や混乱、自社及びサプライヤーの供給能力を超えた当社製品需要の急伸等により、必要な部品、材料、生産スペース、人的リソースを確保できず、製品供給の遅延又は停止が生じる場合 - 当社製品需要や生産・調達計画等の不整合により、過剰在庫や陳腐化が発生する場合 - サプライチェーンにおける人権・環境・コンプライアンス上の問題の発生により、調達断絶や取引停止が生じる場合 〈リスク低減のための取り組み〉 主要サプライヤーにおける供給停止・寸断に備え、重要サプライヤーの事業継続計画(BCP)の確認や見直しを行うとともに、緊急時の代替供給ルートの検討、連絡・情報共有のプロトコル整備を行っています。あわせて、複線化を含めたサプライチェーンのグローバル最適化や、製品供給能力強化に向けたサプライヤーに対する様々な支援を通じ、当社グループ全体にわたるサプライチェーン強靭化施策を展開しています。 また当社製品の供給リードタイムをより安定的なものとするため、生産能力の拡張に加え関連部門が連携し、需要予測や生産・調達計画の高度化、在庫水準の適正管理を進めています。さらに、一部の材料・部品について、調達の安定化のために長期調達契約を締結しているほか、前工程加工を済ませたウェーハの状態で備蓄する「ダイバンク」等で中間品を確保することを通じて、供給の安定性向上を図っています。 サプライチェーンにおける人権、環境及びコンプライアンス上の課題については、当社の事業運営に影響を及ぼすことを認識し、サプライヤーに対する当社の方針を伝達し、必要に応じて改善要請や対話を行うことで、調達断絶や取引停止等のリスク低減に努めています。 c. 製品ライフサイクル 当社グループは、事業活動の一環として、将来の市場や顧客ニーズに対応した製品の企画・開発、現行製品の改良、製品の品質管理など、一連の製品ライフサイクル管理を行っています。これらの取り組みが十分に機能しない場合、製品競争力や収益性が低下し、当社グループの事業及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような事象を通じて、リスクが顕在化する可能性があります。 - 市場・顧客インサイトの把握不足や組織横断連携の不十分さにより、顧客が求める性能や機能を備えた次世代製品の投入が遅れる、あるいは失敗する場合 - 顧客要件、各国法規制、各種指令等への対応に必要な開発リソースを十分に確保できず、開発遅延が生じる場合、あるいは競合他社に技術的に先行され製品競争力を失う場合 - 市場動向、競合環境、製造原価、開発コストを踏まえた価格設定が不適切なために収益性が低下する場合 - 製品の性能、品質又は信頼性が顧客の要求水準を満たさない場合や、製品に欠陥が生じ、また製造物責任賠償保険によって損害が十分に補償されない結果として、出荷停止、納期遅延、事故発生、顧客対応費用の増大や損害賠償を請求されるなどする場合 〈リスク低減のための取り組み〉 製品ライフサイクル管理に起因する競争力低下や収益性悪化のリスクを低減するため、当社グループは、市場・顧客ニーズを的確に捉えた製品企画から、研究開発、量産、品質管理に至るまでの一連のプロセスの強化に取り組んでいます。 具体的には、顧客との対話を通じ、市場動向、顧客ニーズ、競争環境に関する現在及び将来見通しの継続的な把握に努めるとともに、これらの情報に基づいた研究開発体制の整備や人財・スキルの確保を中長期的に進めています。「6.研究開発活動」に記載のとおり、当社グループは多様な分野で研究開発活動を推進していますが、中長期的な研究開発テーマを定期的に見直していくことで、付加価値の高い次世代製品を、常にタイムリーに市場投入することに努めています。 また、市場・競合・コスト等を踏まえた価格設定を行うとともに、需要予測と生産・調達計画の整合、在庫の適正管理を推進することで、製品ライフサイクル全体を通じた収益性の確保を図っています。 加えて、製品の安全性及び信頼性を確保するため、ステージゲートシステム等のプロジェクト管理手法を運用し、各開発フェーズにおいて品質を含む定期的な開発レビューを行っています。あわせて、生産過程において様々な品質確認に加え、品質保証部門によるクロスチェックにより品質の安定化に努めています。 d. 自社の事業継続 ※ 重大な事故、自然災害、その他の危機事象が発生した場合に、事業継続に支障を来し、当社グループの業績及び信用に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような事象を通じて、リスクが顕在化する可能性があります。 - 危機事象発生時における事業継続計画(BCP)や、緊急時の指揮命令・対応体制の不備により、初動対応や復旧対応が遅延し、操業停止や関係当局・顧客対応の混乱等が生じる場合 - 自社拠点における危機事象発生時に、資産の保全・適切な処理を行う体制、並びに指揮命令系統が機能せず、操業や事業継続に支障を来す場合 - 危機事象発生時における役職員の安全確保に関する責任や対応体制が不明確なために、初動対応の遅延や情報混乱が生じ、人身安全リスクや操業停止の長期化につながる場合 〈リスク低減のための取り組み〉 重大な事故、自然災害等の危機事象が事業運営に与える影響を抑制するため、当社グループは、BCP及び事業継続マネジメントの整備・運用を通じて、危機対応力の向上に取り組んでいます。 具体的には、各拠点における危機対応手順や指揮命令系統を明確化するとともに、危機事象発生時の初動対応、復旧対応及び操業継続が円滑に行われる体制の構築に努めています。また、拠点における資産の保全及び適切な処理に関する体制を整備し、操業停止や事業中断が生じた場合においても、その影響を最小限に抑えることに努めています。さらに、役職員の安全確保を最優先事項として位置づけ、責任体制を明確化するとともに、訓練や検証を通じて、危機発生時における対応の遅延や情報混乱を防止し、事業及び信用への影響低減に取り組んでいます。 e. 人財 ※ 事業戦略の遂行や競争力の維持・向上において、必要な人財の育成、配置及び経営体制の継続性が重要な要素となっています。これら人財に関する取り組みが十分に機能しなかった場合、当社の競争力及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような事象を通じて、リスクが顕在化する可能性があります。 - 人財の育成・定着やリスキリングが十分に進まず、イノベーション力や労働生産性、従業員エンゲージメントが低下する場合 - 経営層・主要幹部の不測の不在やサクセッションプランの不備により、経営の安定性や意思決定の継続性が損なわれる場合 - 人財獲得の停滞や人員計画の不備により、成長領域への人財配置が適切に行えず、競争力や労働生産性が低下する場合 〈リスク低減のための取り組み〉 人財に起因する競争力低下や事業運営への影響を低減するため、当社グループは、人財の育成・定着及びリスキリングを重要な経営課題として位置づけ、計画的な人財育成施策や学習機会の提供を通じて、イノベーション力及び労働生産性の向上に取り組んでいます。また、経営層及び主要幹部の不測の事態に備え、サクセッションプランの策定・運用を進め、経営の安定性及び意思決定の継続性の確保に努めています。さらに、戦略や中長期的な成長領域を踏まえた人員計画のもと、成長領域への適切な人財配置や人員獲得を通じて、競争力及び労働生産性の維持・向上を図っています。なお、当社グループの人的資本強化に向けた取り組みは、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)人的資本」に記載しております。 3. 財務リスク a. 為替変動 ※ 当社グループの売上高の大半は日本国外の顧客への販売によるものです。当連結会計年度の売上高の97.8%は、海外顧客への製品売上によるものです。当連結会計年度の売上高のうち約75%は、米ドルを主とする円以外の外貨によるものです。当社グループが販売にあたり使用する外貨(主に米ドル)が円高に転じた場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。なおユーロについては、現状ユーロ建ての売上よりも費用の発生額の方が大きいため、円安水準で推移した場合、収益性に悪影響を及ぼす可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 為替変動が業績及び財政状態に及ぼす影響を抑制するため、当社グループは為替リスク管理に関するガイドラインを策定し、保有通貨のバランス調整や、為替予約取引等の金融商品を活用したヘッジを行っています。また、外貨建て金融資産及び負債が相殺されるようなバランスシート管理を通じて、為替変動による影響の低減に努めています。 b. 信用格付 当社グループでは、事業運営及び成長投資に必要な資金について、営業活動により創出されるキャッシュ・フローを中心に対応する一方、企業買収や急激な経済環境の変化等に備え、かつ資本効率性に鑑み、社債の発行や金融機関からの借入等を行う場合があります。 当社グループの信用格付が引き下げられた場合や金融市場が不安定化した場合には、資金調達コストの上昇、調達条件の悪化、又は必要なタイミングでの資金調達が制約される可能性があり、これらを通じて当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 信用格付の維持及び資金調達環境の安定を図るため、当社グループは安定的な収益力の確保及び健全な財務基盤の維持に努めています。資本構成、キャッシュ・フロー及び負債水準等について継続的なモニタリングを行うとともに、事業計画及び投資判断において財務規律を重視しています。また、資金調達枠の契約により、十分な流動性を確保するとともに、資金調達が必要となった場合には速やかに実行できる体制を構築しております。これにより、資金調達コストの上昇や調達制約、投資余力の低下による業績及び財政状態への影響の抑制に取り組んでいます。 c. 税務 当社グループでは、各国・地域で事業活動を展開していることから、税制、国際税務、移転価格、間接税等に関する法令や制度の適用を受けています。これらへの対応や内部統制が不十分な場合、二重課税や罰金等の発生による税負担増が生じ、当社のキャッシュ・フローや財務指標に悪影響を及ぼす可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、各国の税制、国際税務、移転価格及び間接税等に関する動向を継続的に把握するとともに、適切な税務対応及び内部統制の整備に努めています。あわせて、外部専門家の活用を含めた情報収集・分析体制を構築し、税務リスクの低減を図ることで、税負担の増加によるキャッシュ・フロー及び財務指標への影響の抑制に取り組んでいます。 4. 法務・コンプライアンス・グループガバナンス・知的財産権リスク a. 人権・ハラスメント・DEI 当社グループでは、人権が尊重され、多様性が適切に配慮された職場環境を確保することは、企業価値創出の根幹であり、持続的な成長を果たすために不可欠であると認識しています。しかしながら、これらに関する取り組みが十分に機能しない場合、人権侵害やハラスメント等が発生する恐れがあり、その結果として、当社グループの企業価値及び信用に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような事象を通じて、リスクが顕在化する可能性があります。 - 公平性や多様性が十分に尊重されない組織風土により、従業員エンゲージメントの低下や人財流出等が生じる場合 - 人権尊重やハラスメント防止に係る管理・対応が不十分であることにより、職場における人権侵害やハラスメント等が生じる場合 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、これらのリスクを低減するため、健全な企業文化の醸成を基盤として、人権尊重及び多様性に配慮した職場環境の整備を、全社的かつ継続的に推進しています。具体的には、コア・バリューである「INTEGRITY」の浸透に向けて、「INTEGRITY」ワークショップや「The INTEGRITY Award」などの取り組みを継続しています。 また、役員及び従業員に対し、人権尊重やハラスメント防止、DEIに関する教育・周知を実施するとともに、管理職による適切な関与を通じて、エンゲージメント向上や職場環境の整備に取り組んでいます。さらに、人権侵害やハラスメント等の発生を防止し、早期に対応するため、相談・通報窓口を設置し、従業員が安心して相談できる体制を整備しています。 b. 倫理及びコンプライアンス 当社グループでは、倫理及び法令遵守は経営の根幹となる要素の一つであり、役員及び従業員一人ひとりが企業倫理に則った行動を取ることは、企業価値の毀損防止を図る上での基本的前提と考えています。しかしながら、役員又は従業員による不適切な行為、組織風土上の問題、又は管理・運用上の不備等が生じた場合、当社グループの企業価値、社会的信用及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような事象を通じて、リスクが顕在化する可能性があります。 - 役員又は従業員の倫理意識の低下、組織風土の問題等により、法令違反や社内規程違反を含むコンプライアンス上の問題が発生する場合 - 機密情報・個人情報等が、法令又は社内規程に基づき適切に管理されないことにより、情報漏洩、不正利用、刑事罰又は行政上の制裁、損害賠償請求、又は信頼の低下等が生じる場合 - 贈収賄や取引先等との不適切な関係を含む不祥事、内部通報制度の運用不全、又は役員・管理職による重大なコンプライアンス上の問題等が生じた場合 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループでは、これらのリスクを低減し、企業としての信頼性及び透明性を維持・向上させるため、社内規程や制度の整備及びその実効的な運用を、全社的かつ継続的に推進しています。 具体的には、贈答・接待に関する基本方針を含む各種社内規程や運用上のルール等を整備し、グローバルに適用しています。また、役員・管理職を含む全従業員を対象として、コンプライアンス意識の向上及びルールの理解を目的とした教育を実施しています。あわせて、従業員コンプライアンス意識調査を定期的に実施し、その結果を踏まえて取り組みの改善を図っています。 さらに、不正又は不祥事の早期発見及び未然防止を目的として、社内及び社外に内部通報窓口(ヘルプライン)を設置し、匿名による通報を含めた制度を運用しています。 なお、役員倫理規程等で不祥事発生時等に役員に報酬を返還させる、いわゆるクローバック条項を定めることにより、これらの取り組みの実効性を確保しています。 c. 責任ある事業運営 当社グループでは、従業員の安全衛生の確保、環境への配慮、並びに気候変動やESGに関する要請への対応を含む、責任ある事業運営が重要であると認識しています。これらに関する管理体制や対応が十分でない場合、操業の継続性や当社グループの企業価値に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような事象を通じて、リスクが顕在化する可能性があります。 - 従業員の安全衛生管理が不十分であったことにより、労働災害の発生、事業活動への制約や行政上の制裁が生じる場合 - 工場・事業所における環境管理や環境関連法令の遵守が不十分であったことにより、環境事故や行政上の制裁、評判の毀損が生じる場合 - 気候変動対策やESG関連の規制・基準への対応が遅れたことにより、事業活動への制約、追加コストの発生、企業評価への悪影響が生じる場合 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、事業運営の安定性及び企業価値の維持・向上を図るため、従業員の安全衛生の確保、環境関連法令の遵守、並びに気候変動関連リスクへの対応を含む、事業運営に関する管理体制の整備及び運用に、全社的かつ継続的に取り組んでいます。 労働安全衛生体制及びその実効性確保については、グループ全体で労働安全衛生に関する基本方針を定め、安全の確保及び従業員の健康保持を最優先事項としています。制度・組織面では、日本においては安全衛生委員会を設置し、労働災害の防止や快適な職場環境の形成に向けた継続的な協議及び改善活動を行っています。また、労働安全衛生マネジメントシステムの整備や認証取得に取り組むことで、管理体制の体系化及び継続的な改善を図っています。グローバルで統一した基準に基づいた安全衛生活動を推進するため、海外各拠点でRBA行動規範(B.安全衛生)を参考とした現状分析を行い、具体的な目標及び重点テーマの設定、実行につなげる活動を推進しています。あわせて、従業員に対する安全衛生教育を継続的に実施し、安全意識の向上及び基本的なルールの理解の徹底に努めています。 また、環境管理及び化学物質管理については、環境関連法令や社内規程に基づく管理体制を整備し、化学物質管理システムを活用した管理を行うとともに、化学物質の危険有害性及び適切な取扱いに関する教育を実施することで、環境事故や法令違反の未然防止に取り組んでいます。 さらに、当社グループは、気候変動への対応やESGに関する規制・基準の強化を重要な経営課題の一つと認識し、関係部門が連携しながら、環境負荷低減に向けた取り組みや法令・規制動向への対応を進めています。これらの活動を通じて、操業の不安定化や追加コストの発生、企業評価への悪影響といったリスクの低減を図っています。なお、当社グループの気候変動に向けた取り組みは、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)気候関連の取り組み」に記載しております。 d. 貿易管理 当社グループでは、半導体製造装置及び関連技術を取り扱う事業特性上、各国・地域における輸出管理規制、経済制裁及びその他の貿易関連法令の適用を受けています。近年、経済安全保障を背景とした規制の強化や運用の厳格化が進展しており、貿易管理の重要性と複雑性が一層高まっています。 こうした環境下において、当社グループが貿易管理に関する法令や規制への対応を適切に行えなかった場合、罰則や行政上の制裁、製品の出荷停止・制限等の措置を受ける可能性があります。また、これらを通じて、サプライチェーンや取引関係に影響が生じ、当社グループの事業活動、業績及び企業価値に悪影響を及ぼす可能性があります 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、各国・地域における貿易関連法令や規制動向について、継続的かつタイムリーな情報収集を行っています。全世界の役員及び従業員を対象として、貿易管理に関する教育を継続的に実施し、関連法令や社内ルールの理解を促進し、貿易管理に関するコンプライアンスの徹底を図っています。 e. グループガバナンス及び内部統制 当社グループでは、国内外における事業拡大やM&Aの実施を含むグローバルな事業展開の進展に伴い、グループ全体としてのガバナンスや内部統制の重要性が一層高まっています。こうした環境下において、グループ内における内部統制の設計若しくは運用が十分でない場合、又は設計若しくは運用に不整合を来した場合、統制の形骸化が生じる可能性があります。このことは、不正や違反の防止若しくは早期把握ができない恐れをもたらし、また財務及び非財務情報の不正確な開示若しくは開示遅延につながる可能性があります。これらの結果、法令遵守体制や開示情報の信頼性が損なわれ、当社グループの業績及び企業価値に悪影響を及ぼす可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、グループ全体における適切なガバナンス及び内部統制を確保することを重要な経営基盤の一つとし、組織及び権限を適切に設計するとともに、社内規程や子会社の意思決定機関に対する規律等を整備、運用しています。また、内部統制の設計及び運用の有効性に対してグループ全体を対象とした定期的な評価を行うとともに、不正や違反の予防、早期把握、継続的なモニタリングに向けた仕組みを整備することで内部統制の実効性の確保に取り組んでいます。 これらの内部統制を基盤として、財務情報及び非財務情報の正確性及び適時性の確保に努めています。 f. 知的財産権 当社グループは、第三者にその知的財産権を侵害したと主張される可能性、及び第三者により当社グループの知的財産権が侵害されるなどして、当社グループの製品の出荷ができなくなる可能性、又は当社グループの知的財産権を第三者に行使せざるを得なくなる可能性があります。これらの知的財産権に関する紛争が生じた場合、当社グループの製品・サービスの競争優位性が低下したと見なされる可能性、品質やブランド価値に対する評価が低下したと見なされる可能性、交渉や訴訟等に伴う追加費用が発生する可能性があります。これらは、当社グループの売上と収益性、又は今後の事業展開や研究開発活動に悪影響を及ぼす可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、これらのリスクを軽減するため、製品開発時や製品出荷前において積極的かつ戦略的に特許申請を行うとともに、各国で特許権、実用新案権、意匠権、商標権等を取得することにより、当社グループの知的財産を保護しています。 g. 訴訟 当社グループの事業活動に関連して、訴訟その他の法的手続きが発生した場合、その進展や結果によっては、賠償金、和解費用、弁護士費用等の追加コストが発生し、当社グループの業績や財政状態、評判や信頼性に悪影響を及ぼす可能性があります。 〈リスク低減のための取り組み〉 当社グループは、事業活動における法令遵守の徹底や契約・取引管理の強化、紛争化を未然に防ぐための当事者間の協議を通じて、紛争発生の予防及び影響の最小化に取り組んでいます。 また、訴訟その他の法的手続きに関するリスクに備え、個別の案件が生じた際には、案件の重要性や影響度を踏まえ、必要に応じて外部専門家を活用しつつ、適切な対応を行う体制を整えています。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績の状況の分析 ①業績 前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前連結会計年度比 (百万円)   前連結会計年度比 (%) 売上高   779,707   1,128,610   348,903   44.7 売上原価  販売費及び一般管理費  その他の損益   △334,622 △195,392 △21,532   △402,503 △229,628 2,641   △67,881 △34,236 24,173   20.3 17.5 - 営業利益   228,161   499,120   270,959   118.8 営業利益率   29.3%   44.2%   14.9%   - 金融損益   △3,387   17,600   20,987   - 税引前利益   224,774   516,720   291,946   129.9 法人所得税費用   △63,597   △141,367   △77,770   122.3 当期利益   161,177   375,353   214,176   132.9 当期利益の帰属:  親会社の所有者     161,177     375,353     214,176     132.9 当連結会計年度における世界経済は、米国を中心としたAI関連投資の拡大もあり、全体として底堅く推移しました。 このような世界経済情勢のもと、半導体市場ではデータセンタ向けのHPC (High Performance Computing) デバイスや高性能DRAMなど、AIの普及に関連する半導体が市場成長を牽引しました。加えて、スマートフォンをはじめとした民生機器向け半導体需要も堅調に推移しました。下期におけるメモリ半導体を中心とした半導体価格の上昇もあいまって、半導体市場は力強い成長を遂げました。 当社グループのビジネスにおいては、AI関連の高性能半導体向けテスタ需要が大幅に拡大しました。当社グループは、顧客の旺盛な設備投資意欲に最大限応えるべく、製品供給能力の拡大に努め、タイムリーな製品納入を実施しました。 当連結会計年度の平均為替レートは米ドルが150円(前連結会計年度153円)、ユーロが173円(前連結会計年度164円)となりました。 (売上高) 2025年度はAI関連需要が引き続き旺盛に推移し、テスタ市場の拡大を促しました。暦年2025のテスタ市場規模は2年連続で拡大する中、当社は市場シェアを伸ばすことができました。主要顧客向けの需要の伸びを充足するとともに、新たな顧客向けの需要の取り込みが順調に進んだことと、高水準な需要を見据えて進めてきた戦略的な生産能力増強が奏功し、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ348,903百万円(44.7%)増加の1,128,610百万円となりました。 (売上原価) 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ売上高の増加により、67,881百万円(20.3%)増加の402,503百万円となりました。売上原価率は、製品ミックスの良化により、前連結会計年度に比べ7.2ポイント減少の35.7%となりました。 (販売費及び一般管理費) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ34,236百万円(17.5%)増加の229,628百万円となりました。 (その他の損益) 当連結会計年度のその他の損益は、のれん及び無形資産の一部減損損失21,393百万円を計上した前連結会計年度21,532百万円の損失から24,173百万円改善し2,641百万円の利益となりました。 (営業利益) 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ270,959百万円(118.8%)増加の499,120百万円となり、売上高に対する営業利益の比率は、前連結会計年度比14.9ポイント増加の44.2%となりました。 (金融損益) 当連結会計年度の金融収益と金融費用を合わせた金融損益は、戦略投資の一環として取得していた株式に関するコールオプションの公正価値評価による評価益17,312百万円を計上したことなどから、前連結会計年度3,387百万円の損失から20,987百万円改善し17,600百万円の利益となりました。 (税引前利益) 以上の結果、当連結会計年度の税引前利益は、前連結会計年度に比べ291,946百万円(129.9%)増加の516,720百万円となりました。 (法人所得税費用) 当社グループの法人所得税費用の実際負担税率は、当連結会計年度は27.4%、前連結会計年度は28.3%でありました。当社グループの当連結会計年度及び前連結会計年度の法人所得税に関しては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」(以下、「連結財務諸表注記」という。)の「15.法人所得税」に記載しております。 (親会社の所有者に帰属する当期利益) 以上の結果、当連結会計年度の親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ214,176百万円(132.9%)増加の375,353百万円となり、売上高に対する親会社の所有者に帰属する当期利益の比率は、前連結会計年度比12.6ポイント増加の33.3%となりました。 ②生産、受注及び販売の実績 a.生産、受注実績 当社グループは、原則として受注に基づいた生産を行っており、生産実績については販売実績と傾向が類似しているため、記載を省略しております。受注実績については、短期の受注動向が顧客の投資動向により大きく変動する傾向にあり、中長期の会社業績を予測するための指標として必ずしも適切ではないため、記載しておりません。 b.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 当社グループは、当連結会計年度より、報告するセグメント情報を「テストシステム事業」及び「サービス他」の2つへと変更いたしました。詳細については、連結財務諸表注記「6.セグメント情報」をご参照ください。 なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の報告セグメントの区分に基づき作成しております。 セグメントの名称   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前連結会計年度比 (百万円)   前連結会計年度比 (%) テストシステム事業部門   682,819   1,019,390   336,571   49.3 サービス他部門   96,888   109,230   12,342   12.7 内部取引消去   -   △10   △10   - 合計   779,707   1,128,610   348,903   44.7 (注)1.セグメント間の内部売上高(振替高)を含めて表示しております。 2.最近2連結会計年度において、主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額 (百万円)   割合 (%)   金額 (百万円)   割合 (%) NVIDIA INTERNATIONAL, INC.   -   -   228,273   20.2 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.   96,158   12.3   124,922   11.1 Samsung Electronics Co., Ltd.   82,795   10.6   -   - (注)最近2連結会計年度において、外部顧客への売上高のうち連結損益計算書の売上高の10%以上を占めない場合は、記載を省略しております。 ③セグメントの業績 (テストシステム事業部門) 当部門は、当連結会計年度において売上高の90.3%を占めております。 当部門では、SoCテストシステムにおいて、高性能SoC半導体向けの売上が大幅に増加しました。主にHPCデバイスやAI関連半導体の需要の高まりを背景に、半導体の複雑化や性能向上などがテスタ需要を牽引しました。一方で、自動車や産業機器関連などの成熟半導体向けのテスタ需要は軟調に推移しました。メモリテストシステムにおいては、高性能DRAM向けを中心とした堅調な製品販売に加え、不揮発性メモリ向け売上も増加しました。 このような旺盛な需要に対して、製品供給能力の強化も当セグメントの売上拡大に寄与しました。 以上の結果、当部門の当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べて336,571百万円(49.3%)増加の1,019,390百万円、セグメント利益は前連結会計年度に比べて256,640百万円(97.9%)増加の518,760百万円となりました。 (サービス他部門) 当部門は当連結会計年度において売上高の9.7%を占めております。 当部門では、当社グループ製品の設置台数の増加に伴い、サポート・サービスの売上が伸びました。加えて、 高性能SoC半導体向けを中心としたテスト用インタフェースボードなどの消耗品販売も増加しました。なお、当連 結会計年度のセグメント利益には、事業の一部譲渡による譲渡益2,504百万円が含まれています。また前連結会計年度のセグメント損失には、のれん及び無形資産の減損損失21,393百万円が含まれています。 以上の結果、当部門の当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べて12,342百万円(12.7%)増加の109,230百万円、セグメント利益は前連結会計年度16,125百万円の損失から24,883百万円改善し8,758百万円となりました。 ④地域別売上高 当連結会計年度の海外売上比率は97.8%(前連結会計年度98.0%)となりました。 (日本) 当連結会計年度の日本における売上高は、前連結会計年度に比べ9,288百万円(58.6%)増加の25,137百万円となりました。 (日本以外のアジア) 当連結会計年度の日本以外のアジアにおける売上高は、前連結会計年度に比べ339,073百万円(48.7%)増加の1,035,850百万円となりました。これは主に、台湾においてSoC半導体用試験装置の販売が好調だったことによります。 (米州) 当連結会計年度の米州における売上高は、前連結会計年度に比べ2,645百万円(5.6%)減少の44,474百万円となりました。 (欧州) 当連結会計年度の欧州における売上高は、前連結会計年度に比べ3,187百万円(16.0%)増加の23,149百万円となりました。 (2)財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析 ①流動性及び資金源 当社グループの資金・財務政策は、当社の経理部門が所管しております。当社は資金需要に関して、営業活動により稼得した現預金並びに手許の現金及び現金同等物から充当するほか、必要に応じて債券の発行及び株式等の発行並びに金融機関からの借入により資金を調達することが可能であります。 また、中期的に半導体業界及び半導体テストシステム業界の状況が低迷する場合、当社は将来の設備投資又はその他の運転資金需要のために債券の発行又は希薄化効果を伴う株式等の発行等を行う可能性があります。 なお、複数の金融機関とコミットメントライン契約及び当座貸越契約を締結しており、緊急時の流動性を確保しています。当連結会計年度末におけるコミットメントライン契約による借入枠は40,000百万円、当座貸越極度額は100,000百万円であり、当該コミットメントライン契約及び当座貸越契約に基づく借入実行残高はありません。 ②主要な借入先の状況 当連結会計年度末において該当はありません。 ③キャッシュ・フロー 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は前連結会計年度末より77,422百万円増加の339,966百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度は、335,182百万円の収入となり、前連結会計年度と比べ49,211百万円の収入の増加となりました。これは税引前利益516,720百万円、法人所得税の支払額(△110,770百万円)、営業債権及びその他の債権の増加(△105,858百万円)、営業債務及びその他の債務の増加(31,888百万円)、棚卸資産の増加(△18,471百万円)の他、減価償却費などの非資金項目等の損益を調整した結果によります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度は、34,552百万円の支出となり、前連結会計年度と比べ7,637百万円の支出の減少となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出(△33,012百万円)によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度は、230,550百万円の支出となり、前連結会計年度と比べ147,732百万円の支出の増加となりました。これは主に、自己株式の取得による支出(△114,328百万円)、1年内返済予定の長期借入金の返済による支出(△75,352百万円)、配当金の支払額(△35,754百万円)によるものであります。 ④資金調達の状況 当連結会計年度中に重要な資金調達はありません。 ⑤資産、負債及び資本 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末に比べ317,606百万円増加の1,171,816百万円となりました。この主な要因は、営業債権及びその他の債権が115,700百万円、現金及び現金同等物が77,422百万円、その他の金融資産が41,782百万円、有形固定資産が23,026百万円、棚卸資産が22,011百万円、それぞれ増加したことなどによります。 負債は、前連結会計年度末に比べ28,419百万円増加の376,090百万円となりました。この主な要因は、借入金が74,952百万円減少したものの、未払法人所得税が39,432百万円、営業債務及びその他の債務が34,968百万円、その他の流動負債が11,690百万円それぞれ増加したことなどによります。 資本又は親会社の所有者に帰属する持分は、前連結会計年度末に比べ289,187百万円増加の795,726百万円となり、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末比8.6ポイント増加の67.9%となりました。 (3)経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3.事業等のリスク」に記載しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しております。 この連結財務諸表を作成するために、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす会計上の判断、見積り及び仮定を用いております。見積り及び仮定は、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づく経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら実際の結果は、その性質上、見積り及び仮定と異なることがあります。 重要性がある会計方針及び重要な会計上の見積りは、連結財務諸表注記「3.重要性がある会計方針」及び「4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」、「第5 経理の状況 2.財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」の(重要な会計方針)及び(重要な会計上の見積り)に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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