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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ディスコ

DISCO CORPORATION6146 · Prime · 機械

半導体後工程(切断・研磨)の世界トップメーカー。ダイシングソーとグラインダで圧倒的シェア。

概要

ディスコは、半導体や電子部品の精密加工に用いる切断・研磨装置で世界トップシェアを持つ機械メーカーである。1937年に砥石の製造・販売から創業し、現在はダイシングソー、グラインダ、ポリッシャなどの装置と、それらに使用する消耗工具を一貫して提供する。2026年3月期の売上高は4,369億円、営業利益率は42.3%に達し、半導体製造装置業界を代表する企業の一つである。

装置と消耗品とアフターサービスを組み合わせたビジネスモデル

ディスコグループの事業は、精密加工装置(装置)と精密加工ツール(消耗品)の製造・販売、およびこれらに附帯する保守・サービスから構成される。顧客は半導体メーカーやパッケージングメーカーであり、同社は装置・消耗品・アプリケーション技術・アフターサービスの4要素を組み合わせたトータルソリューションを提供する。特に、顧客から加工対象物を預かり無償で行う「テストカット」により、最適な加工条件を導き出すアプリケーション技術が強みである。この取り組みは、顧客満足度向上、エンジニア育成、ノウハウ蓄積にも寄与している。

高い収益性と成長を支える財務構造

ディスコの収益力は極めて高い。2026年3月期の売上高は4,368億89百万円、営業利益は1,849億89百万円で営業利益率42.3%、経常利益率も同率である。親会社株主に帰属する当期純利益は1,355億21百万円、純利益率31.0%。自己資本比率は78.9%と財務基盤は強固である。また、同社は「4年累計経常利益率20%以上」を目標としており、当期で10期連続達成(41.4%)した。株主還元は配当によることを基本方針とし、配当性向25%(業績連動)に加え、余剰資金の3分の1を追加配当する。

世界に広がる販売・サービス拠点とグループ構成

ディスコグループは、親会社のディスコと23社の子会社、2社の関連会社で構成される。主要な海外拠点として、米国(DISCO HI-TEC AMERICA)、シンガポール(DISCO HI-TEC SINGAPORE)、欧州(DISCO HI-TEC EUROPE)、中国(DISCO HI-TEC CHINA)、台湾(DISCO HI-TEC TAIWAN)、韓国(DISCO HI-TEC KOREA)に販売・サービス会社を持つ。また、国内では広島事業所(呉工場・桑畑工場)、長野事業所の茅野工場、羽田R&Dセンターなど、製造・研究開発拠点を展開している。子会社の株式会社ダイイチコンポーネンツは部品製造を担う。

業界の中での役割は半導体後工程(ダイシング・グラインディング)向け加工装置・ツールの世界トップメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,369億円
営業利益
1,850億円
営業利益率
42.3%
純利益
1,355億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01半導体製造装置主力

半導体メーカー・パッケージングメーカー向けに、ウェーハを個片化するダイシングソー、研削するグラインダ、研磨するポリッシャ等を供給。高精度・高生産性で業界標準。

主な製品・サービス5
ダイシングソー世界シェア首位
ウェーハを個々のチップに切断する高速回転ブレード搭載機器。切断幅(スクライブライン)を最小化し、取り数を最大化。
レーザソー
レーザービームでウェーハを溶断・改質する切断機。低ストレス・高速加工が可能。
グラインダ世界シェア首位
ウェーハ裏面を研削し薄化する装置。複数枚同時加工で生産性が高い。
ポリッシャ
研削後のウェーハ表面を鏡面研磨する装置。平坦度と表面品位を向上。
サーフェースプレーナ
大型ワークの平面加工・薄板化に用いる研削盤。SiCやGaNなどの難削材対応。

02精密加工ツール主力

自社装置に使用する消耗ツール(ダイシングブレード、グラインディングホイール等)を製造・販売。装置とツールの一体開発で最適な加工を実現。

主な製品・サービス3
ダイシングブレード
ダイシングソーに装着する超薄刃回転切削工具。ダイヤモンド砥粒を金属・樹脂で固めたもの。
グラインディングホイール
グラインダ用の研削砥石。ウェーハ裏面研削に最適化された粒度・結合剤。
ドライポリッシングホイール砥石応用製品
乾式研磨用ホイールや、砥石技術を応用した各種研磨・加工ツール。

製品と技術

ウェーハを個片化するダイシングソーとレーザソー

ディスコの主力製品の一つがダイシングソーであり、高速回転する極薄のブレードで半導体ウェーハを個々のチップに切断する。切断幅(スクライブライン)を最小化することで、1枚のウェーハから得られるチップ数を最大化する。また、レーザソーはレーザービームを用いてウェーハを溶断または内部改質により分割する方式で、低ストレスかつ高速加工が可能である。これらの切断装置は、先端ロジックやメモリ、パワー半導体など多様なデバイスの製造に使用される。

ウェーハ薄化と表面仕上げを担うグラインダとポリッシャ

グラインダはウェーハの裏面を研削して薄くする装置で、複数枚同時加工により高い生産性を実現する。薄化は放熱性向上やチップ積層に不可欠な工程である。その後、ポリッシャで研削後の表面を鏡面研磨し、平坦度と表面品位を向上させる。これらの装置には、消耗品としてグラインディングホイールやドライポリッシングホイールが用いられる。また、大型ワークや難削材(SiC、GaNなど)に対応するサーフェースプレーナもラインアップに含まれる。

装置と一体開発される精密加工ツール

ディスコは自社装置に最適化された消耗工具も製造・販売する。ダイシングブレードはダイシングソーに装着する超薄刃の回転切削工具で、ダイヤモンド砥粒を金属や樹脂で固めたものである。グラインディングホイールはグラインダ用の研削砥石であり、ウェーハ裏面研削に特化した粒度と結合剤を持つ。さらにドライポリッシングホイールや砥石応用製品など、研磨・加工ツールを幅広く供給する。装置とツールを一体開発することで、最適な加工条件を提供することが強みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位ダイシングソー世界シェア約8割半導体製造装置
  • 世界シェア首位グラインダ世界シェア約7割半導体製造装置

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

半導体加工装置で世界首位級、高収益体質が強み

ディスコは半導体の切断・研磨装置で世界シェア約7割を誇る。売上高は約4千億円と規模は限定的だが、営業利益率は42%と驚異的な収益性を持つ。ライバルの日本製鋼所は機械だが半導体分野でも装置を提供しており、三浦工業はボイラーが主力で、ディスコとは直接競合しない。ディスコの強みは、後工程装置の高い技術力と収益モデルにある。課題は、半導体市場の循環変動と、データセンター向け需要の取り込み。

強み

  • ダイシングソーで世界シェア約7割を握り、競争優位が揺るがない。
  • 消耗品とサービスで収益を上げ、業界最高水準の利益率を実現。
  • 主要な半導体メーカーと強固な取引を持ち、引き続き需要見込み。
  • 独自のマイクロ切削技術で、最先端プロセスに対応している。

課題

  • 需要変動が大きく、在庫調整局面で受注が減少するリスク。
  • 売上の約7割が海外だが、国内需要も重要な柱で、景気変動の影響を受ける。
  • 海外競合が参入し、シェア維持のための技術革新が不可欠。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体製造装置の時価総額近傍。太字がディスコ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18035東京エレクトロン25.0兆円42.4倍
26857アドバンテスト23.8兆円62.9倍
37011三菱重工業12.6兆円53.4倍
46301小松製作所6.9兆円17.9倍
57751キヤノン6.2兆円11.8倍
66146ディスコ6.0兆円44.3倍
76920レーザーテック3.1兆円37.5倍
86361荏原製作所2.0兆円25.4倍
96525KOKUSAI ELECTRIC2.0兆円64.9倍
105334日本特殊陶業1.6兆円14.0倍
115333NGK1.5兆円25.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体製造装置)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

砥石メーカーとして創業し半導体切断装置へ進出した戦前期から1970年代

ディスコの起源は1937年5月、工業用砥石の製造販売を目的に創業された「第一製砥所」(個人営業)である。1940年に有限会社、1958年に株式会社へ改組した。その後、1970年に精密切断装置の開発・販売を開始し、1975年2月には半導体用ダイシングソーを開発・販売。これにより、従来の砥石工具から半導体加工装置へと事業領域を拡大した。1977年4月には商号を「株式会社ディスコ」に変更し、現在の社名となった。

海外販売網の構築とサービス体制の分離(1969年~1980年代)

1969年12月、米国販売拠点としてDISCO ABRASIVE SYSTEMS, INC.(現DISCO HI-TEC AMERICA)を設立。1979年にはシンガポール駐在員事務所、スイスにはDISCO SEIER AG(後の欧州拠点)を開設した。1982年にはドイツにDISCO DEUTSCHLAND GmbHを設立。1985年には保守・サービス業務を別会社の株式会社ディスコ エンジニアリング サービスに移管し、装置販売とアフターサービスを分離した。これにより、海外顧客へのサポート体制を強化した。

株式公開とレーザソー・全自動グラインダの開発(1990年代~2000年代)

1989年10月に店頭公開、1999年12月には東京証券取引所市場第一部に上場した。2002年8月、精密切断装置としてレーザソーを開発・販売開始。2003年11月には全自動グラインダ/ポリッシャ装置を投入し、研削・研磨工程の自動化を進めた。2004年には本社・R&Dセンターを東京都大田区に新設。2005年1月には株式会社ディスコ エンジニアリング サービスを吸収合併し、サービス機能を再統合した。

生産能力増強とプライム市場移行(2010年代~2020年代)

2010年代以降、需要拡大に対応するため生産設備の増強を続けた。2010年には長野県茅野工場A棟、2012年には広島呉工場C棟、2015年には桑畑工場A棟Bゾーン、2019年には同Cゾーン、2021年には同Dゾーン、長野茅野工場B棟を建設。2022年3月には羽田R&Dセンターを開設し、研究開発能力を強化した。同年4月、東証の市場区分見直しによりプライム市場に移行。当期の売上高は過去最高を更新し続けている。

年表42件を開く

1930年代

  • 1937年5月創業工業用砥石を製造、販売する目的で第一製砥所(個人営業)を創業。

1940年代

  • 1940年3月創業組織を有限会社第一製砥所に変更(設立)。

1950年代

  • 1958年11月有限会社第一製砥所を株式会社第一製砥所に改組。

1960年代

  • 1969年12月米国販売拠点として、DISCO ABRASIVE SYSTEMS,INC.(現 DISCO HI-TEC AMERICA,INC.)を設立。(現 連結子会社)

1970年代

  • 1970年9月精密切断装置を開発、販売を開始。
  • 1975年2月半導体用ダイシングソーを開発、販売を開始。精密ダイヤモンド工具へ進出。
  • 1977年4月商号変更「株式会社ディスコ」に商号変更。
  • 1979年2月東南アジア販売拠点としてシンガポール駐在員事務所(現 DISCO HI-TEC(SINGAP0RE)PTE LTD)を開設。(現 連結子会社)
  • 1979年9月創業欧州販売拠点として、Helmut Seier氏との共同出資によるDISCO SEIER AGをスイスに設立。

1980年代

  • 1980年1月精密平面研削装置を開発、販売を開始。
  • 1982年3月DISCO DEUTSCHLAND GmbH(現 DISCO HI-TEC EUROPE GmbH)を設立。(現 連結子会社)
  • 1983年1月創業株式会社ディスコ技研(後の株式会社ディスコ エンジニアリング サービス)設立。
  • 1983年12月本社を東京都大田区に移転し、隣接地に研究開発拠点として本社工場を新設。
  • 1984年3月産業用ダイヤモンド工具へ進出。
  • 1985年11月株式会社ディスコ エンジニアリング サービスに、保守・サービス業務を移管。
  • 1989年10月社団法人日本証券業協会より店頭売買銘柄としての登録承認を受け、株式を公開。

1990年代

  • 1990年12月DISCO HI-TEC EUROPE GmbHを当社100%子会社とし、欧州販売拠点をスイスから移転。
  • 1994年11月国際標準化機構が定める品質システムISO9002を精密ダイヤ製造部門で取得。
  • 1995年8月国際標準化機構が定める品質システムISO9001をPS事業部(現 全拠点に該当)で取得。
  • 1996年4月中国サービス拠点として上海駐在員事務所(現 DISCO HI-TEC CHINA CO.,LTD.)を開設。(現 連結子会社)
  • 1998年2月国際標準化機構が定める環境マネジメントシステムISO14001を広島事業所(呉工場及び桑畑工場)で取得。
  • 1999年12月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2000年代

  • 2002年8月精密切断装置としてレーザソーを開発、販売を開始。
  • 2003年11月全自動グラインダ/ポリッシャ装置を開発、販売を開始。
  • 2004年11月本社及び研究開発拠点として本社・R&Dセンターを東京都大田区大森北に新設し、移転。
  • 2005年1月M&A株式会社ディスコ エンジニアリング サービスを吸収合併。
  • 2006年8月株式会社ダイイチコンポーネンツを設立。(現 連結子会社)
  • 2006年8月国際標準化機構が定める環境マネジメントシステムISO14001を国内全拠点で取得。
  • 2007年8月台湾販売拠点として DISCO HI-TEC TAIWAN CO.,LTD.を設立。(現 連結子会社)
  • 2008年11月本社・R&DセンターB棟を建設。

2010年代

  • 2010年1月広島事業所の桑畑工場においてA棟を建設。
  • 2010年6月長野県茅野市の茅野工場においてA棟を建設。
  • 2012年1月広島事業所の呉工場においてC棟を建設。
  • 2012年5月国際標準化機構が定める事業継続マネジメントシステムISO22301:2012を本社及び広島事業所(呉工場及び桑畑工場)で取得。
  • 2012年6月シンガポールオフィスの新社屋、DISCO HI-TEC Singapore One-Stop Solution Centerを建設。
  • 2015年1月広島事業所の桑畑工場においてA棟Bゾーンを建設。
  • 2018年4月長野事業所を開設。
  • 2019年1月広島事業所の桑畑工場においてA棟Cゾーンを建設。

2020年代

  • 2021年1月長野事業所の茅野工場においてB棟を建設。
  • 2021年8月広島事業所の桑畑工場においてA棟Dゾーンを建設。
  • 2022年3月羽田R&Dセンターを開設。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 4年累計連結経常利益率20%以上
  • 4年累計RORA(Return On Risk Assets)20%以上
  • 温室効果ガス排出量(Scope1+2)カーボンニュートラル2030年度まで実現
  • 温室効果ガス排出量(Scope1+2+3)カーボンニュートラル2050年度まで実現

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    トータルソリューション提供による顧客価値最大化

    装置・消耗品・アプリケーション技術・アフターサービスの4要素を組み合わせ、顧客の精密加工課題に対する総合的な解決策を提供する。テストカットを通じて顧客満足を高め、技術トレンドを早期に捉えた高付加価値製品を開発する。

  2. 02

    Fab Important戦略による競争力強化

    製造拠点を戦略資産と位置づけ、開発と製造の一体化による高速PDCA、顧客の仕様変更への迅速な対応、内製化によるノウハウ蓄積とサプライチェーンの強靭化を実現する。

  3. 03

    継続的な技術開発と研究開発投資

    半導体需要の拡大を見据え、装置・消耗品・アプリケーション技術の3つの技術力を背景にしたトータルソリューションの迅速な提供を目指し、研究開発設備への投資等の財務・経営基盤作りに注力する。

  4. 04

    ステークホルダーとの価値交換性向上

    従業員満足度向上施策の継続的実施、CS(顧客満足度)・SS(サプライヤー満足度)調査の活用、社外取締役比率や女性取締役の登用による取締役会の多様性確保とガバナンス高度化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,547人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,880万円で、9期前と比べて+89.6%平均年齢は37.2歳、平均勤続年数は10.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,119
2018年3月3,306
2019年3月99138.411.93,619
2020年3月94637.811.43,863
2021年3月96538.111.94,091
2022年3月1,14137.711.34,258
2023年3月1,33037.611.14,553
2024年3月1,50737.010.64,886
2025年3月1,67237.310.75,2563,174
2026年3月1,88037.210.65,5473,335

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率97.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)57.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 3 / 海外 5、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社・R&D センター — 東京都大田区783億円
桑畑工場 — 広島県呉市422億円
茅野工場 — 長野県茅野市290億円
羽田R&D センター — 東京都大田区231億円
本社 — ドイツ国6,601百万円
本社他 — アメリカ合衆国6,408百万円
呉工場 — 広島県呉市4,332百万円
本社 — シンガポール国3,069百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ダイイチコンポーネンツ
    東京都 大田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ディスコKKMファクトリーズ
    東京都 大田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    DISCO HI-TEC AMERICA,INC.
    アメリカ合衆国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DISCO HI-TEC (SINGAPORE) PTE LTD (注)1.2.
    シンガポール国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DISCO HI-TEC EUROPE GmbH
    ドイツ国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DISCO HI-TEC CHINA CO.,LTD. (注)1.2.
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DISCO HI-TEC TAIWAN CO.,LTD. (注)1.2.
    台湾 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DISCO HI-TEC KOREA Corporation
    韓国 · 連結子会社
    議決権90.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,369億円営業利益1,850億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.1%、利益が+10.9%。

売上高
+11.1%
4,369億円
営業利益
+10.9%
1,850億円
純利益
+9.4%
1,355億円
営業利益率
42.3%
前期比 -0.1%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,143億円、営業利益は490億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+111.7%、営業利益は+188.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q790257
2024年1Q54017031.5127
2024年2Q72328038.7200
2024年3Q77030439.5161
2024年4Q1,043354
2025年2Q1,79076042.5534
2025年4Q2,14390842.4705
2026年2Q1,94578940.6559
2026年4Q2,4241,06143.8796
2027年1Q1,14349042.9342

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は937億円から4,369億円へ4.7倍に増えた。直近期の営業利益率は42.3%。売上は6期、純利益は6期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月93711675
2014年3月1,049174121
広島事業所の桑畑工場においてA棟Bゾーンを建設。
2015年3月1,259265201
2016年3月1,279307231
2017年3月1,342317242
長野事業所を開設。
2018年3月1,674527372
広島事業所の桑畑工場においてA棟Cゾーンを建設。
2019年3月1,475390288
2020年3月1,411383277
長野事業所の茅野工場においてB棟を建設。
2021年3月1,829536391
羽田R&Dセンターを開設。
2022年3月2,538924662
2023年3月2,8411,123829
2024年3月3,0761,224842
2025年3月3,9331,6681,68942.41,239
2026年3月4,3691,8501,84942.31,355

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,369億円のうち、営業利益として残るのは1,850億円42.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,355億円、売上の31.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金29.8%1,304億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.8%1,215億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益42.3%1,850億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
70.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+33.7pt
42.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+24.0pt
31.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+17.4pt
25.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
18.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
28.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1,335億円、投資CFが−1,358億円で、差し引きのフリーCFは−23億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,846億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月153−1387415215
2014年3月149−131−2218216
2015年3月252−39−15213422
2016年3月293−72−67221572
2017年3月329−63−120266717
2018年3月507−127−241380855
2019年3月273−145−130128854
2020年3月313−257−10656798
2021年3月567−131−1584361,098
2022年3月837−436−2724011,258
2023年3月818−131−3216871,631
2024年3月975−164−3098112,155
2025年3月1,204−680−3815242,292
2026年3月1,335−1,358−450−231,846

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は7,434億円。このうち返さなくてよい自己資本が5,881億円で、自己資本比率は78.9%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,5571,10645169.8
2014年3月1,7021,23546771.4
2015年3月2,0201,51950174.8
2016年3月2,0801,68040080.4
2017年3月2,2571,81344479.9
2018年3月2,5632,05351079.7
2019年3月2,5822,20138184.8
2020年3月2,7432,26947482.2
2021年3月3,2902,52476676.3
2022年3月4,0452,9381,10772.3
2023年3月4,6883,4801,20874.0
2024年3月5,5614,0661,49572.9
2025年3月6,5414,9271,61475.1
2026年3月7,4345,8811,55378.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,846億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5,219億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
390億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,553億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率209社中1位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中191位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
25.1%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
42.3%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.9%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
11.1%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥55,170で、1年前と比べて+46.6%過去52週の値幅のなかでは33%の位置にある。

¥55,170-2.5%1ヶ月-9.4%1年+46.6%時価総額6.0兆円
過去52週の値幅
安値¥37,260高値¥91,680

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)44.3倍
PBR10.28倍
配当利回り0.92%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月前半に高値圏で推移し、7月17日に64780円に急落した後、再び下落し、7月28日には54900円をつけました。その後は持ち直し、8月21日は61360円で、25日移動平均線の62097円を約1.2%下回っています。75日線 (69668円) を大きく下回るなど、中期調整は続いています。52週高値91680円からは約33%の下落で、高値圏からの調整局面です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 38/100)

PER49.14倍は同業界平均23.18倍を大幅に上回り、PBR11.43倍も業界平均1.54倍と比較して突出。ROE25.1%は高水準だが、配当利回り0.82%は業界平均2.66%を大きく下回る。成長性を評価しつつも、PERとPBRが割高で、配当も低いことからやや割高と判断。ただし、売上高・利益は拡大傾向で、成長期待を織り込んだ評価とも言える。

指標この会社業種平均
PER (実績)44.3倍22.7倍
PBR10.28倍1.50倍
ROE25.1%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、半導体市場特にAI向け需要の持続性と、高収益モデルの持続可能性。強気派は、生成AIの普及による先端半導体の需要拡大が装置需要を牽引し、高い営業利益率が維持されるとみる。弱気派は、半導体市況の循環的な調整が起きやすく、ピークアウトの兆候や競争激化による価格低下を懸念する。

プラスに働く材料7
  • AI需要拡大

    生成AI向け半導体の製造に必要な装置で高い需要が見込まれる。

  • 圧倒的シェア

    切断・研削装置で世界トップシェアを占め、代替品が少ない。

  • 高収益体質

    営業利益率42%超と、同業他社を大きく上回る収益性。

  • 売上高4,369億円・営業利益1,850億円の最高益2026年3月期影響

    売上高3,933→4,369億円、営業利益1,668→1,850億円。半導体需要がけん引

  • 営業利益率42.34%の高い収益性通年影響

    売上高の4割超を利益化する強固なビジネスモデル

  • ROE25.1%の優れた資本効率継続影響

    純利益1,355億円でROE25.1%。成長資金を内部で賄える

  • 外国人保有43.95%の強い信認継続影響

    外国人持ち株比率4割超えで、中長期資金の継続流入期待

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況

    半導体業界は需要が変動しやすく、投資が一時的に急減するリスク。

  • 高評価懸念

    株価がPER約47倍と高水準で、業績悪化時に大きな下落リスク。

  • 競争激化

    半導体装置市場で新興企業の参入や技術革新による競争が激化。

  • PER46.95倍の高バリュエーション継続影響

    時価総額6兆3,395億円、純利益1,355億円。前提が崩れると大幅調整

  • 増収率11%への減速感2026年3月期影響

    売上高の伸びは前期比11%増に鈍化し、高PER維持には不十分

  • 営業利益率の頭打ち懸念2027年〜2028年影響

    利益率42.34%が天井で、半導体市況悪化時は下振れ

  • 配当利回り0.86%の低い株主還元継続影響

    内部留保優先で利回り0.86%は、金利上昇時は魅力が薄い

次の決算で確かめる点
売上高成長率
半導体需要の動向を直接反映し、成長の持続性を測る。
営業利益率
高収益モデルが維持されているかを確認する。
顧客別売上集中度
主要顧客の投資計画変動の影響を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり505で、前期から+22.3%いまの株価に対する利回りは0.92%。増配か配当維持が7年続いている。

年間配当
¥505
1株あたり
配当利回り
0.92%
いまの株価に対して
配当性向
41.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
7年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月12569.2
2018年3月1304.046.0
2019年3月107−17.234.9
2020年3月14636.063.9
2021年3月22654.674.0
2022年3月26919.347.6
2023年3月30513.440.4
2024年3月3070.538.2
2025年3月41334.538.6
2026年3月50522.341.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥505

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,447人。区分でいちばん多いのは外国法人43.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.5%を占め、残る54.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人36.537.640.743.937.843.9
金融機関29.730.029.426.128.127.2
事業法人20.619.218.818.819.318.3
個人・その他10.911.19.79.811.29.4
証券会社2.32.11.31.43.61.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.78
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.28
03株式会社ダイイチホールディングス5.53
04株式会社ダイイチ企業4.65
05株式会社OctagonLab4.57
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.57
07関家 一馬1.94
08THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.91
09株式会社ブルーオーシャン1.62
10JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+464%、1株純資産は14期で+68%。直近期のROEは25.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2223,2227.124.030.2
2014年3月3583,58010.518.028.4
2015年3月5814,23114.721.131.6
2016年3月6464,67314.514.853.7
2017年3月6765,02913.925.169.2
2018年3月1,0365,68619.322.246.0
2019年3月2672,03113.619.734.9
2020年3月2572,09112.727.863.9
2021年3月3622,32216.432.074.0
2022年3月6122,70324.318.747.6
2023年3月7653,20225.920.040.4
2024年3月7773,74022.473.638.2
2025年3月1,1434,53127.626.138.6
2026年3月1,2505,40825.149.041.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額1,676百万円。

氏名役職年齢
関家一馬取締役60
吉永晃取締役69
田村隆夫取締役70
時丸和好取締役67
隠樹紀子取締役68
松尾亜紀子取締役61
小林英津子取締役53
Christina L. Ahmadjian取締役67
村上敦士取締役65
阿部直樹執行役常務 購買本部長72
西村豊執行役 広島事業所長 情報システム部長 広島総務部長64
佐野秀司取締役61

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役62231,139103861,552259
社外取締役1012412412

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でディスコを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

  1. 2026/7/27
    半導体NVIDIA、次世代AIチップ「Vera Rubin」の量産開始をCEOが確認

    NVIDIAのCEOが次世代AIチップ「Vera Rubin」の量産開始を正式に確認。計画より前倒しで、AIインフラ投資の加速を示す材料として市場に注目されそうだ。

  2. 2026/7/26
    M&ATSMC、米国に1000億ドル追加投資 半導体サプライチェーン再編へ

    世界最大の半導体受託生産企業TSMCが、米国に1000億ドル(約15兆円)規模の追加投資を計画。地政学リスクを背景に、半導体の生産拠点が台湾から米国へシフトする動きが加速します。

  3. 2026/7/23
    業界再編TSMCが値上げ計画、半導体業界に新時代 日本企業への波及は

    世界最大の半導体受託企業TSMCが先端品の価格引き上げを計画。AI需要拡大とコスト増が背景で、日本の半導体関連株にも影響が出そうです。

  4. 2026/7/23
    業界再編AMD、AI企業アンソロピックに50億ドル出資 エヌビディアに対抗

    AMDがAIスタートアップのアンソロピックに50億ドルを投資。エヌビディア一強のAI半導体市場に風穴を開ける狙いだ。

  5. 2026/7/20
    半導体/投資TSMCがアリゾナに追加1000億ドル投資、半導体供給網の再編加速

    台湾TSMCがアリゾナ工場への追加投資1000億ドル(約15兆円)を発表。米国での先端半導体製造能力を大幅に拡大し、サプライチェーンの地政学リスク分散が一段と進む。

  6. 2026/7/19
    AI競争中国AI「Kimi K3」が世界半導体株急落の引き金に、AIコスト破壊で投資回収懸念

    中国新興企業の高性能AIモデル「Kimi K3」登場で、米半導体株が急落。日本市場にも波及し、AI投資の過熱感が一気に冷めるリスク。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容565字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社23社、関連会社2社により構成されており、事業は、半導体製造装置(精密加工装置)、精密加工ツールの製造・販売を主に、これらに附帯する保守・サービス等を行っております。 当社グループの事業内容及び主要な会社は、次のとおりであります。 事業内容   主要な製品   主要な会社 精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売 上記に係る保守・サービス   〔精密加工装置〕ダイシングソー レーザソー グラインダ ポリッシャ サーフェースプレーナ 〔精密加工ツール〕ダイシングブレード グラインディングホイール ドライポリッシングホイール砥石応用製品   〔製造〕当社㈱ダイイチコンポーネンツ 〔販売・サービス〕当社㈱ダイイチコンポーネンツ㈱ディスコKKMファクトリーズDISCO HI-TEC AMERICA,INC.DISCO HI-TEC(SINGAPORE)PTE LTDDISCO HI-TEC EUROPE GmbHDISCO HI-TEC CHINA CO.,LTD.DISCO HI-TEC TAIWAN CO.,LTD.DISCO HI-TEC KOREA Corporation 当社グループの主要な事業活動の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,592字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針とサステナビリティの追求 1997年に制定した当社グループの企業理念である「DISCO VALUES」では、ディスコが社会において果たそうとする役割、つまり社会的使命(Mission)と、このMissionの実現に向けて確実に前進していくために、目標とする企業像(Target)を明らかにしています。 <Mission> 高度なKiru・Kezuru・Migaku技術によって 遠い科学を身近な快適につなぐ <Target> わたしたちの技術とサービスが国際的標準となり、 世界各地で喜ばれるようになる 企業活動すべてを一級のものとし わたしたちの存在が社会・ステークホルダーから 歓迎されるようになる 当社グループは、「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」をビジネステーマとして定め、「切る」、「削る」、「磨く」という3つの技術領域から逸脱することなく、これらの技術をより使いやすい形にして社会に提供し続けることにより、人々の暮らしの豊かさや快適さに帰結させていくことを自らの社会的使命(Mission)としています。また、一般的に企業の成長とされる売上やシェア、規模の拡大などは成長と捉えず、Missionの実現性が向上することや、「従業員」「顧客」「株主」などのステークホルダーとの価値交換性が向上したかどうか、つまり昨年よりも今年、当社グループがより社会に役立ったかどうかを「成長」と定義しています。ゆえに、サステナビリティは1997年の「DISCO VALUES」制定以来、追求してきた当社グループの存在意義そのものであると考えています。 2002年には、日常の企業活動・業務を行う上で、役員・従業員を含む当社グループの構成員が、上記のMission、Target等に沿った行動や判断ができるように、200を超える、より具体的なステートメントを追加しました。そして、今日に至るまで、構成員が「DISCO VALUES」を理解し、日々実践・実現出来るように全社的な研修や職場単位での勉強会等を通じた浸透活動を継続的に実施しています。 また、これら企業理念を徹底する文化を醸成する一方で、企業としての組織能力を高めるために、各組織及び各構成員が自律的に最良な機能を果たすために有効なWill会計(独自の管理会計)やPIM(Performance Innovation Management)と称する全社的な業務の改善、効率化を促進する活動をグループ全社で推進しています。 (2) ビジネスモデル 当社グループの事業は、「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」というビジネステーマ領域内における精密加工装置(装置)、精密加工ツール(消耗品)の製造・販売と、これらに附帯するアフターサービス(保守・サービス)等です。また、顧客は半導体や電子部品等の設計・製造に携わり主にハイテク業界に属しています。 事業の特徴は「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」を核として、単に製品を販売するのではなく、装置、消耗品、そして、装置と消耗品を組み合わせ最適な加工条件を導き出すアプリケーション技術、さらに導入後の安定稼働を支えるアフターサービスという4つの要素を通じて、顧客の加工課題に対するトータルソリューション(総合的な解決策)を提供する点です。 ビジネステーマの「高度な」とは、より難易度の高い精密加工を表現していますが、この精密加工の技術領域では、装置に取り付ける精密加工ツールの回転数や送り速度といった加工条件の僅かな違いにより、加工結果が大きく異なります。これを解決するのが、1960年代から開発しているアプリケーション技術です。最適な装置と消耗品の選択と、この細かな加工条件設定は、「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」に精通したエンジニアでないと難しく、顧客において実施することは容易ではありません。そこで、当社グループは、顧客から加工対象物を預かり、テストカットと呼ぶ無償の加工検証を実施します。このテストカットでは、蓄積した精密加工のノウハウに基づくアプリケーション技術を駆使して、専門のエンジニアが試行錯誤しながら顧客の技術課題の解決を試みます。そして、技術課題を解決した上でテストカットの結果を顧客にフィードバックします。このテストカットは、経営戦略の打ち手として下記の様々な効果をもたらすとともに、次の打ち手に繋がる役割を果たしています。 ① 顧客満足と付加価値の高い製品開発 顧客は、当社グループからテストカットのフィードバックを受け、その結果のみならず使用される製品、加工プロセス、加工条件等を予め把握できるため、安心して購買を決断することができます。従って、このテストカットは、当社グループのビジネスモデルの入り口としての役割を果たしています。また、数多くのテストカットを通じて、ハイテク業界の技術トレンドを早期に捉え、それに対応した付加価値の高い製品を開発し市場に投入します。 ② エンジニアの育成とノウハウの蓄積 「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」という非常にニッチな技術領域を熟知するエンジニアは採用市場において稀なため、時間をかけて技術者を育成する必要があります。高シェアを背景に数多くのテストカットを受託することにより、エンジニアを養成する機会を創出し、難解な技術課題にも対応できる人的資本の育成と強化に取り組んでいます。また、このように時間を費やし育成したエンジニアが数多く在籍することが事業の強化に直結しています。さらに、当社グループと同等のアプリケーション技術を実施するには、60年以上に亘り実施したテストカット、それを通じて得た膨大な量の検証データとノウハウ、そのノウハウを理解し使いこなせるエンジニアが必要です。これらの環境整備は、時間的投資抜きには難しく、新興企業から見ると非常に高い参入障壁となります。加えて、装置等の製品は、戦略的に主要部品を内製化しており、容易な模倣を防ぐとともにコスト低減を実現しています。 そして、このように創出された利益を、単一事業ドメインである「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」の開発に集中投入することにより、さらなる技術力の高度化と競合との差異の拡大に取り組んでいます。 このビジネスモデルは、「会社を強くする」とともに、当社グループの目指す姿、つまり、変化の速いハイテク業界において顧客から「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」に関することは「まずディスコに相談してみよう」と信頼いただける存在になるための経営戦略の柱といえます。 (3) Fab Important戦略 当社グループは、製造拠点を単なる生産コストの源ではなく、技術革新・市場対応力・企業競争力の起点と捉える「Fab Important戦略」を展開しています。これは、製造拠点を戦略資産と位置づける当社グループ独自の価値創出モデルです。 半導体業界では、製造投資の最小化を目的とする「ファブレス」志向が一般的ですが、当社グループはあえて自社内に製造機能を保有し、次のような優位性の獲得を目指しています。 ① 開発と製造の一体化による高速PDCA 製造現場を自社で持つことで、装置の仕様変更・プロセス条件の変更・改善要望などを、リアルタイムで開発部門に伝達可能となり、技術の改良や市場対応のスピードが飛躍的に向上します。この「開発製造同居体制」によって、他社にはない競争力を実現しています。 ② 顧客への高度な適応性と信頼獲得 自社製造拠点での迅速な対応により、顧客ごとの仕様変更や多品種少量生産への柔軟な対応が可能になります。これにより、顧客の製造現場と伴走するパートナーとしての立場を確立し、高度な信頼関係を構築しています。 ③ 長期視点からの技術力の積み上げ 外部委託による製造では難しいノウハウの蓄積や技術の内製化により、製造技術と開発技術の統合的な深化が進みます。これにより、地政学リスクや納期変動などの外部リスクを回避し、サプライチェーンの強靭性と中長期の競争優位性を確保しています。 この「Fab Important戦略」は、単なる製造拠点の保有にとどまらず、「つくる力」を競争力の本質として捉える当社グループを象徴する経営戦略です。開発・製造・営業部門の垣根を超えた連携を通じて、当社グループの強みをさらに深化させます。 (4) 中長期的な会社の経営戦略、目標とする経営指標 Missionの実現を目指す上での中長期のマイルストーンとして「DISCO VISION 2030」を策定しています。この「DISCO VISION 2030」は、その策定にあたって、「DISCO VISION 2020」の活動の振り返りを行い、進化を目指して未来からの視点で描かれており、売上高や利益などの定量的な要素に偏らず、定性的な要素も含めた内容になっています。事業や組織、人的資源といった「企業を構成する主要な要素:エレメントアングル」と、「従業員」「顧客」「株主」「取引先」「地域社会」など「ステークホルダーとの関係性:ステークホルダーアングル」から、当社グループの2030年度末の到達点をより立体的に定義しています。 中長期の経営指標に関しては、下記の2つの定量的目標を維持する態勢を構築することを掲げています。 ・4年累計連結経常利益率20%以上 当社グループの大部分の顧客が所属する半導体業界では、業界特有の需給バランスにより市況が変動するシリコンサイクルと呼ばれる景気変動の波があります。これにより、単年の成果よりも的確に会社の成長を計ることができると考え、この4年累計連結経常利益率を重要業績指標と位置づけています。 ・4年累計RORA(Return On Risk Assets)20%以上 棚卸資産や固定資産などの、換金性の低い資産の効率性を表す指標を用いて、事業における本質的な資産効率の向上を目指しています。なお、下記の計算式により算定しています。 また、前記のステークホルダーに対する取り組み等の定性的な分野についても、定期的に実施しているCS(顧客満足度)調査やSS(サプライヤー満足度)調査、ES(従業員満足度)調査を活用し、「DISCO VISION 2030」の達成状況を確認しています。 (5) 経営環境及び会社の対処すべき課題 今後は、情報通信技術の進展等によりAI、IoT、自動運転技術等に関連する分野での当社グループの「Kiru・Kezuru・Migaku技術」の用途の拡大が見込まれます。加えて、脱炭素社会への移行を背景とした半導体需要の高まりによって、中長期的に当社グループの製品需要が拡大すると考えています。このような状況下においても、引き続き、当社グループのミッション:「高度なKiru ・Kezuru ・Migaku 技術によって 遠い科学を身近な快適につなぐ」の実現性の向上とステークホルダーとの価値交換性の向上を軸に事業活動を行います。 ① ミッションの実現性の向上 前記の中長期的な当社グループの製品の需要を取り込むために、装置、消耗品、そして、装置と消耗品を組み合わせ最適な加工条件を導き出すアプリケーション技術、これら3つの技術力を背景に、トータルソリューション(総合的な解決力)の迅速な提供に必要なリソースの最適化や仕組みづくりを進め、「Kiru・Kezuru・Migakuの探究ならばディスコ」と先端技術に携わる人々から認められる状態を追求します。そのためには、継続的な技術開発が必要ですので、研究開発設備の投資等のための財務的・経営的基盤作りに注力します。 ② ステークホルダーとの価値交換性の向上 当社グループは、前記のミッションの実現性の向上のためには、従業員・顧客・サプライヤー・株主など、すべてのステークホルダーとの価値交換が充実し、お互いの満足感が高まる状態を継続的に目指すことが必要と考えています。そして、これらのためには、経営基盤を支えるコーポレートガバナンスのさらなる高度化が必要です。そこで、社外取締役比率の向上や女性取締役の選任による取締役会における多様性の確保等を行い、誠実かつ良質なガバナンスの実現と継続的な向上を目指します。また、当社グループが社会の一員としてステークホルダーとの価値交換性を高めるためには、まず、ステークホルダーに直接働きかける従業員の満足度を高めることが重要と考えています。継続的に、従業員の働きがいの向上を含めた従業員満足度向上のための諸施策に取り組みます。そして、環境の側面では、バリューチェーンにおける環境負荷の低減を目指すべく、2021年度に新たな温室効果ガスの削減目標として、以下の中長期目標を設定しました。 中期目標:「2030年度までに自社操業に関連する排出量(Scope1+2)のカーボンニュートラル実現を目指す」 長期目標:「2050年度までにサプライチェーン全体の排出量(Scope1+2+3)のカーボンニュートラル実現を目指す」 前記の重要課題を含め、全企業活動を通じサステナブルな社会の実現に貢献する企業を目指します。
事業等のリスク2,462字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 半導体市場等の変動による影響 当社グループは世界中の半導体メーカや電子部品メーカ向けに製品を製造・販売しているため、お客さまの設備投資動向や生産動向の影響を受けます。特に半導体は、需給のバランスによって変化する市場であり、半導体メーカの業績はこうした動き、いわゆるシリコンサイクルの影響を受けます。そのためダウンサイクルや予期せぬ市場変動によってお客さまが設備投資凍結や減産などを行った場合、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 この需給の変動への対策が、変化への対応力のある組織づくりです。前記のWill会計(当社独自の管理会計)、PIM(Performance Innovation Management)と称する改善活動の継続的な取り組みは、コストダウンやミスの低減等が利益率の向上に寄与しダウンサイクルへの備えとなるだけでなく、一人ひとりが自ら考え、より良い解決策を実行する人財の育成、延いては、変化に柔軟に対応する企業文化の醸成に繋がっております。 (2) 新技術の誕生による影響 当社グループは主に半導体シリコンウェーハ加工用の半導体切断・研削装置や精密ダイヤモンド砥石を製造・販売しております。今後、精密ダイヤモンド砥石に替わる加工技術が誕生した場合、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。当社グループは精密ダイヤモンド砥石では切断が難しい素材向けなどに、レーザやプラズマを用いた加工技術等の開発を進めております。 (3) 災害等の発生による影響 当社グループは東京都大田区内に本社・R&Dセンター及び羽田R&Dセンター、広島県及び長野県に生産拠点を有しております。今後それらの地区に大規模な災害や大規模な感染症の流行などが発生した場合、本社機能や製品生産に影響を与える可能性があります。 当社グループは組織的に継続した対策を実行するために代表執行役社長をチェアマンとする役員で構成され、平時よりBCMS (Business Continuity Management System:事業継続マネジメントシステム)に関する重要事項の審議を行うBCMコミッティーを設置・運営するとともに、BCM(Business Continuity Management:事業継続管理)専門の部署を設置しております。そして、BCMにおける最も重要な対策は「従業員一人ひとりが自分の身を守れること」であると考え、自然災害や感染症などのリスクを想定し、従業員への啓発や身を守るための行動促進に努めています。例えば、感染症は、治療よりもまず感染しないことが重要と考え、パンデミックへの備えと啓発活動の一環として、独自のパンデミックレベルを設定し、レベル別の行動基準の遵守を従業員に義務づけております。また、地震に関しては、本社・R&Dセンターや各生産拠点において免震構造を採用、全ての精密加工ツール・精密加工装置を免震構造棟で生産できる体制を整えております。 (4) 原材料・部材の調達 原材料・部材の需給逼迫や災害に起因する原材料・部材の調達難が生産に影響を与える可能性があります。これに対して、当社グループでは重要な原材料・部材を中心に政策的な在庫の確保、仕入先との関係強化等の対策を実施しております。 (5) 為替の変動 当社グループは国内で製品を製造し、世界中の半導体メーカ、電子部品メーカへ輸出しており、地域、お客さまによっては米ドルなどの外貨建ての決済ニーズがあります。そのため、為替変動は当社グループの業績に影響を与える可能性があります。これに対して、為替感応度の分析を行い業績に与える影響を把握し、リスクが顕在化した際に迅速に意思決定出来る体制を整えております。 (6) 環境規制に関連するリスク 当社グループは、気候変動問題、水質、化学物質、廃棄物等多様な環境問題に対し環境法及び規制の影響を受けており、年々それらの規制が厳しくなっております。環境法等の厳格化に対応するため、追加的義務並びにコスト増加が発生するリスクがあり、当社グループの財務状況に影響を及ぼす可能性があるため、法令遵守のみならず、環境リスク低減に努めています。なお、当社が目指す環境中期目標は、気候変動、化学物質/汚染予防、水資源、その他の資源(購入品/廃棄物)、生物多様性の観点を含めて「環境ビジョン」として策定しております。 (7) 情報セキュリティに関連するリスク 近年、社会的にコンピュータウイルスによるサイバー攻撃、大規模な情報漏えい、ビジネスメール詐欺などの脅威が深刻化しています。このような環境下において、当社グループにおいてサイバー攻撃、情報漏洩等が発生した場合、競争力や技術的優位性の毀損、製品の生産・出荷を含む業務の停止、社会的信用の低下、損害賠償の発生等により、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、このような脅威に備え、取締役会に常設の情報セキュリティ委員会を設置し監督体制を構築するとともに、方針・規程等を策定し、社内周知及び教育を徹底しています。さらに、情報セキュリティ及び個人情報保護に関する内部監査を実施するなどインシデントの発生防止と情報資産の適切な管理・保護に努めています。 (8) その他 上記に挙げたリスクに加え、世界及び各地域における経済情勢、自然災害、戦争・テロ、金融・資本市場、法令や政府による規制、製品の欠陥、仕入先の供給体制、知的財産権などの影響を受けます。これらの諸要因により、場合によっては当社グループの業績が悪影響を受ける可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,187字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度(以下、当期)の半導体市場は、生成AIの需要拡大を背景にデータセンタ向け投資が引き続き拡大し、先端ロジックやHBM(High Bandwidth Memory:高帯域幅メモリ)などの高性能半導体向け需要は高水準で推移しました。PC・スマートフォン向け需要にも緩やかな回復が見られた一方、パワー半導体向けはEV需要の鈍化を背景に低調な動きが見られるなど、用途別に強弱が見られました。 このような市場環境のもと、精密加工装置の出荷は高性能半導体向けの高付加価値製品を中心に好調に推移し、消耗品である精密加工ツールの出荷も顧客の設備稼働率等に連動して高水準の推移となりました。 これらの結果、通期の出荷額、売上高ともに6期連続で過去最高を更新しました。 業績は、製品および用途構成の変化に伴う僅かなGP率低下や人件費・研究開発費の増加があったものの、売上高の増加および高付加価値製品の収益寄与により、増収増益となりました。 出荷額 4,428億24百万円 (前期比  10.3%増) 売上高 4,368億89百万円 (前期比  11.1%増) 営業利益 1,849億89百万円 (前期比  10.9%増) 営業利益率 42.3% 経常利益 1,849億36百万円 (前期比   9.5%増) 経常利益率 42.3% 親会社株主に帰属する当期純利益 1,355億21百万円 (前期比   9.4%増) 純利益率 31.0% なお、当期時点で「4年累計経常利益率」は41.4%(前期は40.0%)となり、当社の目指すべき目標の一つである「4年累計経常利益率20%以上」を10期連続で達成しました。 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末(以下、前期末)と比べ893億23百万円増加し7,434億10百万円となりました。これは、主に現金及び預金、売掛金を中心とした流動資産が増加したことや、製造用の土地建物等への設備投資により有形固定資産が増加したことによるものです。 負債は、前期末と比べ60億98百万円減少し1,552億85百万円となりました。これは、主に電子記録債務や未払法人税等が減少したことによるものです。 純資産は、前期末と比べ954億22百万円増加し5,881億25百万円となりました。 これらの資本構成の結果、各指標は以下のとおりとなりました。 総資産利益率(ROA) 19.4% (前期比 1.1ポイント低下) 自己資本利益率(ROE) 25.1% (前期比 2.5ポイント低下) 4年累計RORA(Return On Risk Assets) 51.2% (前期比 0.4ポイント上昇) 自己資本比率 78.9% (前期末比 3.8ポイント上昇) (2) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 生産の実績については、販売実績と傾向が類似しているため、記載を省略しております。 ② 受注実績 受注の実績については、短期の受注動向が顧客の投資動向により大きく変動する傾向にあり、中長期の会社業績を予測するための指標として必ずしも適切ではないため、記載しておりません。 ③ 販売実績 当社グループは精密加工システム事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 精密加工システム事業(百万円)   436,889   111.1 合計(百万円)   436,889   111.1 (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Ltd.   -   -   48,240   11.0 (注)前連結会計年度については販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しています。 (3) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ① キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,335億43百万円となりました。(前期比 10.9%増) これは、主に税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上によるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、1,357億69百万円となりました。(前期比 99.7%増) これは、主に定期預金の預入や工場設備用の土地建物などの有形固定資産の取得による支出によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、450億35百万円となりました。(前期比  18.0%増) これは、主に配当金の支払いによるものです。 これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、1,845億75百万円となりました。(前期末から445億91百万円の減少)また、「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」を合算した「フリー・キャッシュ・フロー」は定期預金の預入による支出1,000億円等の影響もあり、22億25百万円のマイナスとなりました。 ② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、運転資金、設備資金についてはまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について必要な資金を調達しております。これらの自己資金は、機動的な事業経営、柔軟な研究開発活動を目的として、会社の対応力向上のために活用しております。 なお、今後の必要資金については、運転資金728億円、設備拡張資金164億円、技術購入予備費320億円、税金・配当の支払い等349億円を想定しております。 また、株主還元としては、「配当による還元」を基本方針としております。 基本の配当性向は25%(業績連動)とし、年度末時点で将来に備えた投資資金を勘案した上で余剰資金が発生した場合、その余剰資金の3分の1を追加配当として還元いたします。 余剰資金が発生した場合、その時点で全てを還元すると、その年度においては配当額が多額となる一方、次年度には大幅な減配となります。これを防ぐため、配当額をある程度平準化して安定的に支払うためにも余剰資金は毎年3分の1ずつ還元しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 連結財務諸表の作成においては、会計方針の適用や会計上の見積り及び仮定の設定を行っています。これらの見積り及び仮定は、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づく経営者の最善の判断に基づいています。見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直され、これらの見直しによる影響は、当該見積りを見直した連結会計年度及び将来の連結会計年度において認識しております。 ① 棚卸資産の評価 棚卸資産は、取得原価をもって貸借対照表価額とし、期末における正味売却価額が取得原価より下落している場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としています。また、滞留期間や将来の販売予測に基づいて営業循環過程から外れた棚卸資産を識別し、処分見込価額等まで帳簿価額を切り下げております。 棚卸資産の評価は、経営者が最善と判断した見積りに基づいて実施しておりますが、客先の設備投資動向や生産動向の影響による将来の需給バランスや市況の変化等により、正味売却価額や将来の販売予測等に変更が生じた場合には、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されている商品及び製品390億22百万円、仕掛品431億7百万円には、当社グループの主要な製品の1つである精密加工装置が653億11百万円含まれております。 ② 退職給付債務の測定 退職給付債務は、割引率や将来の退職率・死亡率・昇給率などの計算基礎に基づき算定しており、これらの仮定の合理性については、外部の年金数理人からの助言を得ています。これらの仮定は、経営者が最善と判断した見積りにより決定しておりますが、関連法令の改正等により計算基礎に変更が生じた場合には、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。 ③ 繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産は、将来の課税所得の見積額及び実行可能なタックス・プランニング等を踏まえ、経営者が最善と判断した見積りに基づいて金額を算定しておりますが、将来の課税所得の見積額は業績等により変動するため、実際の課税所得の金額が見積りと異なった場合や、タックス・プランニング等に変更が生じた場合には、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。 ④ 固定資産の減損 減損損失の認識において使用される将来キャッシュ・フロー、成長率、割引率等の前提条件については、一定の仮定に基づき設定しております。これらの仮定は、経営者が最善と判断した見積りに基づいて決定しておりますが、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更が生じた場合には、固定資産の減損処理を行い、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。