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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

リーダー電子

LEADER ELECTRONICS CORPORATION6867 · Standard · 電気機器

映像計測の専門メーカー。放送局向けを中心に、業務用映像機器の計測器で世界の現場を支える。

概要

リーダー電子は、神奈川県横浜市に本社を置く電子計測器の専門メーカーである。特に放送・映像分野に強みを持ち、テレビ局や動画制作事業者向けにビデオ関連機器や電波関連機器を開発・製造・販売している。2026年3月期の連結売上高は42億円、従業員数は127名。単一セグメントで事業を展開し、日本、北米、欧州、中国などにグローバルな販売網を持つ。

単一セグメントで構成される映像計測専門企業

リーダー電子の事業は電子計測器の開発、製造、販売のみで構成され、単一セグメントとして報告されている。主力は映像信号を扱うビデオ関連機器で、売上高の8割以上を占める。2026年3月期の品目別売上高はビデオ関連が35億7500万円、電波関連が4億7900万円、その他が1億9300万円であった。同社は自社開発のハードウェアに加え、IP化やクラウド化に対応したソフトウェアソリューションも提供している。

ビデオ関連機器の製品ライン

ビデオ関連機器の主要製品は、映像信号発生器、波形モニター、IPネットワーク監視装置である。これらは放送局や動画制作現場で信号品質の測定・監視に使用される。特にZENシリーズは同社の主力製品群であり、4K・8Kなどの超高精細映像に対応した機種が揃う。2026年3月期のビデオ関連売上高は35億7500万円で、前年同期比0.2%減と微減したものの、利益率の高い分野として位置づけられている。

電波関連機器とその他事業

電波関連機器では、テレビ電界強度計、地上デジタル放送用変調器・受信器が主要製品である。2026年3月期は大型案件の獲得により電波関連売上高が前年同期比92.8%増の4億7900万円に拡大した。その他事業にはカメラテストシステム、汎用計測器、修理・部品販売が含まれ、売上高は1億9300万円(同32.2%減)と減少した。同社はこれらの既存事業に加え、動画制作を支援するVMA事業やイメージング・デバイス事業の新規開拓を進めている。

日本と海外に広がる販売網

販売は日本、北米・中南米、欧州、中国、その他地域に分かれる。2026年3月期の地域別売上高は日本が14億8500万円(構成比35.0%)、北米・中南米が13億2500万円(同31.2%)、欧州が8億8800万円(同20.9%)、中国が2億6000万円(同6.1%)、その他が2億8700万円(同6.8%)であった。北米と中国は前年比で20%以上増加し、欧州もオリンピック関連需要を取り込んで増収となった。一方、日本国内は主力の放送関連機器の販売が低調で17.3%減となった。

業界の中での役割は電子計測器メーカー(映像計測分野でニッチトップ)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
42億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ビデオ関連36億円83.7%
電波関連5億円11.6%
その他2億円4.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01放送局・業務用映像主力

テレビ・映画などの高精細映像分野に特化し、放送局向け計測器や業務用映像機器メーカーの開発・メンテナンス用計測器を供給しています。市場のIP化・クラウド化に対応した最先端のデジタル技術を活用した製品に注力しています。

主な製品・サービス5
映像信号発生器
映像信号を発生させ、モニターや伝送路の試験・評価に使用。
波形モニター
映像信号の波形を監視・測定し、品質管理に貢献。
IPネットワーク監視装置
IPネットワーク上の映像信号を監視し、放送の安定運用を支援。
テレビ電界強度計
テレビ電波の強度を測定し、放送の受信品質を確保。
地上デジタル放送用変調器/受信器
デジタル放送信号の変調・受信に用いる機器。

製品と技術

ビデオ関連機器:波形モニターとIP監視装置

ビデオ関連機器の中心は、波形モニターとIPネットワーク監視装置である。波形モニターは映像信号の輝度や色差をリアルタイムで表示し、放送品質の確認に不可欠な機器。リーダー電子は4K/8K対応の高精度モデルを揃え、特に「ZENシリーズ」はユーザーインターフェースの使いやすさで評価されている。IPネットワーク監視装置は、放送局内のIP伝送路の遅延やパケット損失を監視し、SMPTE ST 2110などの規格に対応する。これらの製品は国内外の放送事業者や映像制作会社に納入されている。

電波関連機器:テレビ電界強度計と変調器

電波関連機器の主要製品は、テレビ電界強度計と地上デジタル放送用変調器・受信器である。電界強度計は放送波の受信レベルを測定する携帯型機器で、現場の設置・調整作業に使われる。リーダー電子はデジタル放送の複雑な変調方式(OFDMなど)に対応した高精度モデルを提供している。変調器は試験用の放送信号を生成する装置で、受信器と組み合わせて放送設備の動作確認に利用される。2026年3月期には大型案件により電波関連の売上が前年比92.8%増と急成長した。

その他製品:カメラテストシステムと修理サービス

その他製品にはカメラテストシステム、汎用計測器、修理・部品販売が含まれる。カメラテストシステムは、放送用カメラの解像度や色再現性を評価するための専用機材であり、カメラメーカーの開発現場や放送局のメンテナンス部門で使用される。修理・部品販売は、自社製品のアフターサービスとして安定的な収益源となっている。また、動画制作ソリューション(VMA事業)では、ソフトウェアベースの画質測定ツールを提供し、ハードウェアに依存しないビジネスモデルへの転換を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

半導体製造装置部品でニッチ特化、規模小

売上高41〜45億円と小規模で、主要同業のキオクシアやイビデンとは桁違いの規模差がある。営業赤字から黒字転換の途上にあり、収益力は脆弱。半導体製造装置向けの精密部品・ユニットに特化していると推察されるが、製品ポートフォリオの開示が乏しく、競争優位性の評価は困難。業界内では周辺サプライヤーとしてのポジションにある。

強み

  • 半導体製造装置向け特定部品に絞り、大企業が参入しにくい領域で差別化を図っている。
  • 2026/3期に営業利益が黒字転換する見通しであり、収益改善が見込まれる。
  • 売上高40億円程度の小型企業ゆえ、意思決定が速く、顧客ニーズへの即応が可能。
  • 直近期で営業赤字ながらも、自己資本比率等の悪化は確認されず、財務は安定。

課題

  • 売上41億円と極めて小規模で、事業基盤が脆弱。大口受注獲得のハードルは高い。
  • 直近営業赤字から脱却したばかりで、持続的な利益確保が課題。
  • 半導体市況変動の影響を受けやすく、新たな成長分野への進出が不透明。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がリーダー電子

時価総額で並べると、掲載9社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16803ティアック29億円35.5倍
26634JNグループ27億円
36276シリウスビジョン20億円7.2倍
46663太洋テクノレックス19億円7.7倍
56867リーダー電子18億円20.7倍
66775TBグループ18億円
76977日本抵抗器製作所18億円
86664オプトエレクトロニクス17億円
96696トラース・オン・プロダクト16億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

創業以来の映像計測専門性

リーダー電子は創業以来、電子計測器の専門メーカーとして特に映像分野に特化してきた。初期から放送局向けの測定機器を手掛け、アナログからデジタルへの移行期には波形モニターや信号発生器で市場に食い込んだ。社史において特定の創業年号は開示されていないが、経営方針では「創立以来」の伝統に言及し、映像信号処理技術の蓄積が競争力の源泉であることを強調している。この専門性が後に4K・8KやIP伝送技術への対応を可能にした。

2019年のPhabrix買収による欧州拠点強化

2019年7月、リーダー電子はイギリスの計測器メーカーPhabrix Limited(現Leader Electronics of Europe Limited)を連結子会社化した。Phabrixは携帯型の映像信号発生器・アナライザー製品に強みを持ち、リーダー電子の製品ラインを補完する。この買収により欧州での開発・販売拠点が強化され、同年以降、両社の技術シナジーを活用した製品開発が進められている。子会社化の支出額は経営成績に影響を与えた。

2020年3月期の売上拡大とその反動

2020年3月期の連結売上高は40億円に達し、過去数年の水準から大きく拡大した。4K・8K放送関連需要の取り込みや、海外市場での販売強化が寄与した。しかし翌2021年3月期には売上高33億円と17.5%減少し、純利益も1億円に低下した。この減収は新型コロナウイルス感染症の拡大による設備投資の抑制や放送業界の制作プロセス変化が原因とされる。2022年3月期には売上高38億円に回復するも、利益率は低水準にとどまった。

2023年3月期の大幅赤字

2023年3月期、リーダー電子は売上高41億円を計上したが、親会社株主に帰属する当期純利益は6億円の損失(前期比7億円の悪化)となった。損失の主因は、部材調達コストの上昇や研究開発投資の増加、および海外輸送中の盗難損失64百万円の計上などである。この年の業績悪化を受け、同社は経営基盤の安定と収益構造の改革を急務とし、原価低減や販売効率の改善に取り組む方針を打ち出した。

2025年3月期の盗難損失と保険金受取

2025年3月期(当連結会計年度)には、海外輸送中の製品盗難により特別損失64百万円を計上する一方、保険金124百万円を特別利益として受け取った。この影響を除いた経常損益は改善傾向にあったが、通期では経常利益118百万円、当期純利益71百万円(前期は185百万円の損失)と小幅な黒字に転換した。同社はこの出来事を機に物流リスク管理体制の見直しを進めている。

2031年に向けたROIC目標の設定

同社は中長期経営戦略として、2031年3月期にROIC(投下資本利益率)15%以上を達成する目標を掲げている。既存の放送・映像事業(バリュービジネス)でのシェア拡大と、動画配信ソリューションなどの新規事業(グロースビジネス)の収益化を二本柱とする。自己株式取得による資本コスト低減も併せて進め、企業価値向上を図る。この目標設定は2023年3月期の赤字を受けた改革の一環である。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 世界シェア60%以上
  • ROIC2031年3月期まで15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    海外市場シェア拡大

    先進国の4K・8KやIPなどの先端技術需要に対応するとともに、新興国での高まる需要を取り込み、子会社とのシナジーを活かし、世界シェア60%以上を目指す。

  2. 02

    製品分野の多角化

    コア技術である放送・映像関連技術を基盤に、中長期的に成長が見込める新規分野へ参入し、動画配信ビジネス向けの低コスト高品質ソリューションを収益化する。

  3. 03

    既存事業の深化と収益基盤の強化

    IP化・クラウド化に対応した主力製品の次世代モデル開発を加速し、日英の研究開発拠点連携による効率的な開発と原価低減で高収益体質を構築する。

  4. 04

    新規事業の加速と領域拡大

    VMA事業での動画制作ソリューション提供、イメージング・デバイス事業の多角化、動画伝送フォーマット対応ソリューションの充実により、ストック型収益と新顧客開拓を推進する。

  5. 05

    映像・通信ソリューション企業への進化

    開発投資の最適化、営業戦略の推進、サプライチェーン強靭化、財務基盤の安定化、サステナビリティ経営の実践を通じて、老舗計測器メーカーから脱却し新たな企業像を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で127人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は683万円で、9期前と比べて6.8%平均年齢は45.0歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月75
2018年3月73
2019年3月73345.019.077
2020年3月71645.019.0119
2021年3月62245.019.0120
2022年3月63645.019.0133
2023年3月68546.019.0136
2024年3月65845.017.0124
2025年3月69145.017.0129−155
2026年3月68345.017.01270

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 1 / 海外 5、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 横浜市港北区472百万円
主な関係会社
  • 海外
    リーダー・インスツルメンツ・コーポレーション(注)1、4
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    佳隆利宜達(北京)電子 貿易有限公司
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    リーダー・コリア・カンパニー・リミテッド
    韓国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    リーダー・ヨーロッパ・リミテッド(注)2
    英国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Leader Electronics of Europe Limited (注)1、2、5
    英国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社AI Picasso
    日本 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は42億円営業利益0億円前期と比べると増収で、売上が+2.4%。

売上高
+2.4%
42億円
営業利益
0億円
純利益
1億円
営業利益率
0.0%
前期比 +4.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高41億円42億円
営業利益1億円0億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は8億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−20.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q14−2
2024年1Q1000.01
2024年2Q1218.30
2024年3Q1000.0−1
2024年4Q131
2025年2Q18−2−11.1−3
2025年4Q2300.01
2026年2Q1900.00
2026年4Q2300.01
2027年1Q8−2−25.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は25億円から42億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月25−9−14
2014年3月25−5−4
2015年3月2712
2016年3月2600
2017年3月2311
2018年3月3011
2019年3月3433
2020年3月4044
2021年3月3311
2022年3月3821
2023年3月41−2−6
2024年3月4531
2025年3月41−2−2−4.9−2
2026年3月42010.01

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高42億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金35.7%15億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金64.3%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
64.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.9pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.5pt
2.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.9pt
2.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は13億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−129−2−32
2014年3月−59−145
2015年3月−14−236
2016年3月00007
2017年3月20028
2018年3月−300−35
2019年3月20027
2020年3月218319
2021年3月7−1−1624
2022年3月5−1−1427
2023年3月−4−1−1−521
2024年3月1−1−9014
2025年3月−641−212
2026年3月2−31−113

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は49億円。このうち返さなくてよい自己資本が36億円で、自己資本比率は74.3%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月47331470.4
2014年3月40291173.9
2015年3月3729878.7
2016年3月3629778.2
2017年3月3729878.7
2018年3月41301174.0
2019年3月43331076.7
2020年3月56451180.8
2021年3月5446885.1
2022年3月57471081.8
2023年3月54411375.0
2024年3月46341272.1
2025年3月45321370.7
2026年3月49361374.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
7億円
在庫として抱えている分
負債合計
13億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中38位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中197位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.3%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.4%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥407で、1年前と比べて-20.2%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥407+0.0%1ヶ月-2.2%1年-20.2%時価総額18億円
過去52週の値幅
安値¥385高値¥532

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.7倍
PER (会社予想)19.7倍
PBR0.51倍
配当利回り3.69%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-1.9%と小幅下落。7/30終値415円は25日線(422.7円)を-1.8%下回る。52週高値567円から-26.8%下落。出来高は全体的に低調で、7/3に1.1万株とやや増えた程度。週足では200日線(447.2円)も下回り、弱気相場。RSI27.5は売られすぎ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは21.10倍で業界平均27.16倍を下回るが、PBRは0.49倍と低く、配当利回り3.61%は平均2.46%を上回る。ただしROEは2.1%と低く、収益力は弱い。配当性向が112%を超え、維持可能性に懸念がある。割安指標と収益リスクが混在し、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.7倍30.8倍
PER (予想)19.7倍
PBR0.51倍2.58倍
ROE2.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益改善の兆しが見えるかどうかが焦点。強気派は、2026/3期に営業損益トントンまで改善する見通しと、配当利回り3.61%を評価。弱気派は、売上低迷と営業赤字継続リスクを重視し、再生には時間がかかると見る。PBR0.49倍と割安だが、ROEは2.1%と低い。

プラスに働く材料7
  • 収益改善の兆し

    2026/3期営業損益トントン見込み

  • 高い配当利回り

    配当利回り3.61%と安定

  • PBR0.5倍の割安感

    解散価値割れで下支え期待

  • 2026/3期の黒字転換2026年3月期影響

    純利益が▲2億→+1億と改善、EPS約3円

  • PBR0.49倍と解散価値割れ継続影響

    自己資本比率高く、割安だがROE2.1%と低い

  • 配当利回り3.61%の安定通年影響

    業績低迷でも配当維持、保有継続の材料

  • 売上高の底打ち兆し2026年3月期影響

    売上高42億円(前年比+1億円)で減収止まる

マイナスに働く材料7
  • 売上低迷

    40億円台で横ばい、成長乏しい

  • 赤字リスク

    2025/3期営業赤字予想

  • 業績変動大

    過去に赤字と黒字を繰り返し不安定

  • 2025/3期の営業赤字2025年3月期影響

    営業損益▲2億円、収益力の回復が急務

  • 低流動性による値動きリスク継続影響

    時価総額19億円、大口売買で急変の可能性

  • 成長戦略の不透明感2026年以降影響

    新規事業やM&Aの発表なく、成長期待乏しい

  • ROE2.1%と資本効率の低さ継続影響

    ROEが低く、株主資本の活用が課題

次の決算で確かめる点
営業損益
赤字脱却の進展を確認
売上高
トップラインのトレンド

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.69%。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
3.69%
いまの株価に対して
配当性向
112.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月570.9
2018年3月860.019.9
2019年3月25212.525.5
2020年3月264.022.7
2021年3月10−61.521.3
2022年3月100.0112.1
2023年3月100.0
2024年3月1550.0
2025年3月150.0
2026年3月150.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,984人。区分でいちばん多いのは個人・その他82.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.0%を占め、残る90.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他87.387.186.880.781.282.2
事業法人3.84.24.48.88.88.4
自己株式0.00.00.025.024.95.1
証券会社3.83.05.15.84.94.4
外国法人3.03.82.02.93.63.2
金融機関1.91.71.61.71.51.5
外国人個人0.20.20.10.10.10.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01IOCグロース1号投資事業有限責任組合 無限責任組合員 アイ・オー・キャピタル株式会社18.76
02リーダー電子取引先持株会4.10
03上田八木短資株式会社3.28
04永井 詳二2.99
05斉藤 博久2.72
06INTERACTIVE BROKERS LLC 常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券会社2.24
07株式会社SBI証券1.71
08神山 友央1.66
09ニチエイ電子株式会社1.55
10株式会社三菱UFJ銀行1.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-04-09
    アイ・オー・キャピタル株式会社
    変更報告
    18.76%
  • 2026-04-08
    Anchor Capital Group株式会社
    変更報告
    0.00%
    -18.76pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+106%、1株純資産は14期で+7%。直近期のROEは2.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−329789
2014年3月−91705
2015年3月448245.78.8
2016年3月−13806
2017年3月208252.415.070.9
2018年3月318563.723.919.9
2019年3月889309.89.825.5
2020年3月1031,01910.17.522.7
2021年3月311,0253.022.421.3
2022年3月261,0482.519.2112.1
2023年3月−144905
2024年3月319903.721.1
2025年3月−55945
2026年3月208462.120.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額66百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
長尾行造代表取締役社長5464,000
松林弘光取締役5414,000
松尾元喜取締役556,000
黒田徹取締役68
梶川元靖取締役(監査等委員)6311,000
小川克己取締役(監査等委員)60
楠田喜彦取締役(監査等委員)57
小野塚格取締役(監査等委員)50

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)343154314
取締役(社内)1121212
社外取締役411113

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容568字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは電子計測器の専門メーカーであり、特にテレビ、映画等の高精細画像をはじめとする映像関連分野を得意とし、放送局向け計測器、業務用映像関連機器メーカーの開発やメンテナンス用計測器、スポーツイベントの中継における信号監視用の計測器など、多岐にわたる電子計測器の開発と製造、販売を主な事業としております。 特に映像関連分野において、市場のIP化及びクラウド化の急速な進展に対応した、最先端のデジタル技術による製品に注力しております。 このように当社グループの事業内容は、電子計測器の開発と製造、販売であり、単一セグメントに基づいておりますために、セグメント情報を開示しておりません。 これに代わる品目別の主な製品を示すと次のとおりであります。 (1) ビデオ関連機器 映像信号に関連した業務用ビデオ、民生用ビデオ等。 主要な製品は、映像信号発生器、波形モニター、IPネットワーク監視装置等であります。 (2) 電波関連機器 高周波信号発生器、テレビ電界強度計及びデジタル放送関連機器等。 主要な製品は、テレビ電界強度計、地上デジタル放送用変調器/受信器等であります。 (3) その他 カメラテストシステム、汎用計測器、修理、部品等。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,140字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営環境 当社グループは、デジタル放送市場と電波関連市場に特化した電子計測器の開発と製造、販売を主たる事業として行っており、日本、アジア、北米、欧州を中心に直接営業及び代理店を通じたグローバル販売網を構築しております。主たる顧客は、放送事業者、動画制作事業者、放送関連機器メーカーです。 当社グループは、新技術のいち早い製品化や顧客満足度の高いユーザーインターフェース、独自性の高い携帯性製品に競争優位を有しています。 (2) 会社の経営の基本方針 当社はグローバル企業として永続的な成長と発展に努力を重ね、適正な利益を確保し、当社の株主・顧客・社員及び地域社会等の全てに対し、社会的責任を果たしてまいります。 ・エレクトロニクスの技術革新に対して、大胆かつ果敢に挑戦し、他の追随を許さない独自の計測技術を確立して計測領域におけるリーディングカンパニーを目指すとともに、事業環境の進化を先取りしハードウェアにこだわらないソリューションビジネスの展開を目指しております。 ・コンプライアンス精神に基づく企業統治の充実に努力し、さらに安全保障輸出管理、環境保全活動等、社会的責任を果たしてまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社は創立以来、電子計測器の専門メーカーであり、特に映像分野を得意とし、近年では超高精細画像の4K・8K放送関連及びIP等の高速伝送技術市場への製品に注力し、新製品開発を加速すべく技術研究費への投資を戦略的に強化してまいりました。 当社はこれらを踏まえ、経営基盤の安定を最重要課題ととらえ、さらなる競争力の強化と利益体質の構築をはかるべく、引き続き売上高の確保と原価低減に取り組んでまいります。 また、顧客満足を第一に、きめ細やかな営業展開を行いながら、経営効率の改善をはかってまいります。 さらに、激しい技術革新と厳しい市場競争のなか、当社はその優位性を確保するため、以下の施策を重点項目として経営を進めてまいります。 ①海外市場のシェアアップ 海外放送関連市場において、先進国における4K・8K、IP等の先端技術需要に先手を打って対応するとともに、新興国において高まる需要を積極的に取り込み、売上拡大をはかります。また、2019年7月に連結子会社化いたしましたPhabrix Limited(現Leader Electronics of Europe Limited)の開発力とのシナジーを最大限発揮し、当該市場の残存者利益を徹底的に追求し、世界シェア60%以上を目指します。 ②製品分野の多角化による業績安定化への取り組み 当社のコア技術である放送・映像関連技術を中心として、中長期的に発展が見込める新規分野へ積極的に参入し、成長事業領域の拡充をはかります。また、世界的に動画配信ビジネスが放送から通信へとシフトしていく中、ローコストでの高品質動画制作ソリューションの収益事業化に取り組みます。 (4) 目標とする経営指標 当社グループは資本コストをより意識した経営を重要な経営課題と認識しております。 既存事業(バリュービジネス)でのシェア向上と新規事業(グロースビジネス)の収益化という自社経営資源による成長及びM&A等を通じた外部資源を活用した成長によりROICを改善することを目指す一方、自己株式取得等の施策を通じて資本コストを低減することにより、企業価値を向上し、資本コストを安定的に上回るROICを達成してまいりたいと考えております。 具体的な目標値として、2031年3月期にROIC15%以上の達成としております。 (5) 経営環境及び会社の対処すべき課題 世界経済は、米国における通商政策の更なる変化や経済ブロック化の動き、緊迫が続く地政学的リスクに加え、主要国における景気動向の二極化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 また、長期にわたるコロナ禍によって従来のテレビ番組制作プロセスの見直しが必須となっており、インターネットやクラウドなど、IT技術を駆使した新しい番組制作が注目され、放送業界を取り巻く市場環境の変化が進んでおります。 この流れを受けて、国内外ともにIP(Internet Protocol)対応の放送関連機器の需要が非常に高まっております。 このような環境下、当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、以下の課題に重点的に取り組んでまいります。 ・既存事業(バリュービジネス)の深化と収益基盤の強化 映像制作及び放送関連市場においては、IP化・クラウド化がより一層加速しています。ZENシリーズをはじめとする主力製品の次世代モデル開発を加速させ、市場シェアの拡大を図ります。また、日本と英国の研究開発拠点の連携を深めてグループ一体となった効率的な開発体制と原価低減を推進し、高収益体質の構築に努めてまいります。 ・新規事業(グロースビジネス)の加速と領域拡大 成長分野と位置付けるVMA事業おいて、動画制作を強力にサポートするソリューションを提供してまいります。また、イメージング・デバイス事業においても、これまでターゲットとしていた車載カメラ市場を重視しつつも多角的な成長可能性を模索してまいります。さらに、多様化が拡大する動画伝送フォーマットに対応し、ユーザーが安心して障害なく伝送できるソリューションを充実してまいります。これら充実していくソフトウェア製品のラインナップに対して顧客ニーズに沿った形で提供できるようにビジネスモデルの多角化も進め、ストック型収益の確保と新たな顧客層の開拓を推進してまいります。 このような取り組みを通じ、これまでの「老舗計測器メーカー」から「映像・通信ソリューション企業」への進化を遂げる所存であり、以下の施策に取り組んでまいります。 ①開発投資の最適化 技術革新のスピードに対応するためリソースを重点分野に集中させ、タイムリーな新製品投入、新規事業領域に向けた提案ソリューションの開発、開発投資の効率化の両立を実現します。 ②営業戦略の推進 放送関連事業において2030年までに欧・米・日三極でマジョリティ・シェア獲得を実現すべく、マーケティングの高度化と強化地域への営業資源の投入を重点的に進めてまいります。また、新規事業領域における顧客開拓について、製品戦略、デジタル・マーケティング戦略、地道な営業活動を三位一体で推進してまいります。 ③サプライチェーンの強靭化 地政学リスクや部材調達コストの変動に対応するため、アウトソーシング先の聖域なき再評価と工程設計の更なる効率化を追求します。同時に納期遵守と徹底した品質管理により、信頼性の高い製品供給体制を維持します。 ④財務基盤の安定と資金運用 事業成長に必要な資金は、手元資金及び金融機関からの機動的な調達により確保しておりますが、新たにROICを主要KPIとして導入し、在庫圧縮等資金の流動性を高め収益の高い領域への積極的な投資を一層加速化してまいるとともに、健全な財務体質の維持に努めます。 ⑤サステナビリティ経営の実践 グローバル企業として、コーポレート・ガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底及び環境負荷低減に向けた取り組みを推進します。また、ESGへの配慮を通じて、持続可能な社会の実現と長期的な企業価値向上に貢献いたします。
事業等のリスク2,476字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況について 当社グループは、デジタル放送市場と電波関連市場に特化して電子計測器の開発と製造、販売を行っております。今後、世界的に動画配信ビジネスが放送から通信へとシフトしていく中、主として放送市場向けの放送関連用計測器市場は漸減していくとみられます。そのため、放送関連用計測器だけでなく、テレビ電波の計測器、カメラテストシステム等、特化した市場に幅広く製品を展開し、市場の動向に対してリスクヘッジをしております。また、新規事業として、当社に蓄積された自動画質評価技術を基盤として、動画制作・編集業務の自動化・省力化ソリューションを開発・展開してまいります。 (2) 技術開発力について 当社グループは、ますます高度化するデジタル技術に対応するため、引き続き開発設備等の拡充強化策を実施しております。そのため連結子会社であるLeader Electronics of Europe Limitedの技術力・商品開発力・コスト競争力を当社と融合することにより、開発のスピードアップをはかります。また、当社とLeader Electronics of Europe Limitedの役割分担・連携を明確にし、新規事業領域の開発リソースを抽出し、事業化に向けて迅速に取り組みます。 さらに、技術力を保持するため技術者の確保、育成をはかっており、また、技術者の流出を防ぐ取組みを行っております。 (3) 生産体制について 当社は、経営資源を技術開発、販売及び品質管理に集中させるため、生産を外部に委託するファブレスメーカーの事業形態を構築しております。なお、当社の製品は委託先の特殊な製造技術に依存するものではなく、一般的な製造技術で生産が可能であり、また製品固有の技術及びノウハウは全て当社で管理しているため、生産委託先の経営悪化、生産能力及び品質問題の発生等により生産委託が不可能となった場合においても、他の製造会社への移管は可能であると考えております。 しかしながら、代替委託先を迅速に手当できない、あるいは移管完了までに長期間を要した場合等には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 地政学的なリスクについて 米国政権の関税政策やロシア・ウクライナ両国間及び中東における紛争により、経済活動の先行きが不透明な状態にあります。このような状況ではありますが、当社といたしましては各地域とも、これらの要因によって当社製品に対する需要が長期的には大きく増減するものではないと考えております。 しかしながら、関税政策の複雑化や紛争が長期化することにより、世界経済の停滞、為替の変動、部材の確保や物流に支障が出るような場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 そのようなリスクに備えて、経営面において、研究開発費の最適化も含め、販売管理費を最大限に圧縮し、今後の成長余力の確保と当面の営業利益の確保の両立に努めてまいります。 (5) 企業買収について 当社グループは、事業環境の変化に柔軟に対応しながら、グローバル展開における継続的かつさらなる安定的な収益基盤の強化及び事業成長を達成するために、資本提携をはじめとするM&A戦略を推進しております。その実施に際しては、対象となる企業に対して事前に十分な調査及び検討を行い、リスクの精査を行ってまいります。しかしながら、買収後に未認識の簿外債務が発覚した場合、偶発債務が顕在化した場合、事業環境や競合状況の急激な変化等により当初に期待していた成果が得られない場合、のれんの減損損失が発生する場合等には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 製品の欠陥について 当社は、ISO9001による品質マネジメントシステムを適正に運用し、欠陥のない製品作りを行っております。また、欠陥の発生に際しましては原因の追及、迅速な対応に加え、他製品への水平展開を行うなどのリスクヘッジをしております。 (7) 為替変動について 連結する子会社の現地通貨建て財務諸表の各項目は、円換算時の為替レートの変動の影響を受ける可能性があります。また、地域、顧客によっては外貨建て取引を行っているため、為替変動による影響を受ける可能性があります。 顧客の信用リスクに関しては、取引先ごとに与信管理を徹底し、期日管理や残高管理を行うことによって、リスク低減をはかっております。 また、外貨建営業債権の為替の変動リスクに関しては、個別にデリバティブ取引(為替予約取引)を利用してヘッジしております。 (8) 安全保障輸出管理体制について 当社製品の一部に安全保障輸出管理規制の対象となるものがあります。そのため、当社は経済産業省に届け出ている安全保障輸出管理規程に沿って輸出管理を行い、経済産業省の検査にも疑義のないレベルを維持しております。 (9) 投資有価証券について 当社グループは、投資有価証券を保有しておりますが、株価の下落あるいは投資先の業績不振等により評価損が発生した場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 投資有価証券は上場株式であり、四半期ごとに時価の把握を行っております。 (10)固定資産の減損について 固定資産の減損会計基準の対象となる資産又は資産グループについて減損損失を認識すべきであると判定した場合には、当該資産又は資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額することとなり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,179字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調で推移したものの、物価高騰や為替相場の変動により先行きは依然として予断を許さない状況が続いています。 一方、世界経済は、地政学的リスクの長期化や通商政策による貿易不均衡、中国経済の停滞継続など、先行き不透明感は一層高まっております。 このような経済環境の中、電波関連機器の大型案件を獲得したものの、一方で市場環境の不透明感に伴う設備投資抑制の影響を受け、販売は前年同期をわずかに上回る結果となりました。 また、海外輸送中における盗難事案に関して、特別損失(盗難損失)64百万円、特別利益(受取保険金)124百万円を計上しました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は4,247百万円(前年同期比3.2%増)、経常利益118百万円(前年同期は223百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益71百万円(前年同期は185百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 セグメントの業績につきましては、当社グループの事業が電子計測器の開発と製造、販売を行う単一のセグメントであるため、記載を省略しております。 これに代わる売上高の品目別内訳及び地域別内訳は次のとおりであります。 <品目別内訳> ・ビデオ関連 主力の放送関連機器の販売が低調に推移し、売上は微減いたしました。 この結果、売上高は3,575百万円(前年同期比0.2%減)となりました。 ・電波関連 大型案件の獲得により電波関連機器の販売が好調に推移し、売上は増加いたしました。 この結果、売上高は479百万円(同92.8%増)となりました。 ・その他 グロースビジネス製品、修理・部品等の売上となります。 売上高は193百万円(同32.2%減)となりました。 <地域別内訳> ・日本 日本国内におきましては、電波関連機器の販売は好調に推移しましたが、主力の放送関連機器の販売が低調に推移し、売上は減少いたしました。 この結果、売上高は1,485百万円(同17.3%減)となりました。 ・北米・中南米 北米・中南米におきましては、主力の放送関連機器の販売が好調に推移し、売上は増加いたしました。 この結果、売上高は1,325百万円(同21.1%増)となりました。 ・中国 中国におきましては、市場の停滞は継続していたものの、主力の放送関連機器の販売は堅調に推移し、売上は増加いたしました。 この結果、売上高は260百万円(同70.5%増)となりました。 ・欧州 欧州におきましては、オリンピック・パラリンピックに関連する需要もあり、主力の放送関連機器の販売が堅調に推移し、売上は増加いたしました。 この結果、売上高は888万円(同2.0%増)となりました。 ・その他 その他の地域におきましては、主力の放送関連機器の販売が好調に推移し、売上は増加いたしました。 この結果、売上高は287百万円(同41.7%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ81百万円増加して、1,310百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は211百万円(前年同期は606百万円の使用)となりました。 これは主に売上債権の増減額182百万円による資金の獲得があったことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は251百万円(前年同期は424百万円の獲得)となりました。 これは主に連結の範囲変更を伴う子会社株式の取得による支出182百万円による資金の使用があったことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は113百万円(前年同期比20.0%減)となりました。 これは主に短期借入金の純増減額221百万円、配当金の支払額50百万円による資金の使用があった一方で、自己株式の売却による収入423百万円による資金の獲得があったことなどによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 「第1 企業の概況 3.事業の内容」に記載のとおり、セグメント情報を記載していないため、品目別の生産実績、製品仕入実績及び販売実績を示すと、次のとおりであります。 a.生産実績 品目   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) ビデオ関連   907,070   62.7 電波関連   246,865   463.7 その他   13,518   23.6 合計   1,167,454   69.2 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.当連結会計年度において生産実績に著しい変動がありました。これは主に電波関連製品の生産の増加によるものです。 b.製品仕入実績 品目   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) ビデオ関連   1,161,691   108.5 電波関連   34,743   61.9 その他   56,111   67.2 合計   1,252,546   103.4 (注)1.金額は仕入価格で表示しております。 2.当連結会計年度において製品仕入実績に大きな変動がありました。これは主に電波関連機器及びグロースビジネス関連製品の仕入の増加によるものです。 c.受注実績 当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 d.販売実績 品目   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) ビデオ関連   3,575,503   99.8 電波関連   479,039   192.8 その他   193,019   67.8 合計   4,247,561   103.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②財政状態の分析 当社グループは、中長期的に継続的な成長に向け、投資と財務基盤の安定性の両立を目指しております。大規模なM&A等の重要な投資機会に迅速に対応すべく、自己資本及び金融機関等からの資金調達力を十分に維持する方針です。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ105百万円増加して、3,677百万円となりました。 増加した主なものは、商品及び製品の増加額133百万円であります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ244百万円増加して、1,204百万円となりました。 増加した主なものは、のれんの増加額150百万円及び投資有価証券の増加額49百万円であります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ177百万円減少して、683百万円となりました。 減少した主なものは、短期借入金の減少額221百万円であります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ105百万円増加して、572百万円となりました。 増加した主なものは、繰延税金負債の増加額58百万円及び退職給付に係る負債の増加額35百万円であります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ422百万円増加して、3,626百万円となりました。 増加した主なものは、自己株式による増加額613百万円であります。 ③経営成績の分析 当連結会計年度における連結営業利益は、業績見通し40百万円を見込んでおりましたが、結果的には連結営業利益26百万円と業績見通しを下回る結果となりました。この主たる原因は、当社製品の盗難事案に関し、盗難品を補充すべく製品の再製造のために製造能力が使用されたことによる他顧客への製品供給の遅れが発生したこと及び日本において放送関連機器市場の停滞による売上の低迷によります。 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ130百万円増加して、4,247百万円となりました。 売上高の品目別内訳につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。また、売上総利益は121百万円増加して、2,696百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ84百万円減少して、2,669百万円となりました。 これらの結果、営業利益は26百万円となり、経営指標の売上高営業利益率は前年同期比5.0ポイント増加し0.6%となりました。 営業外収益は、前連結会計年度に比べ116百万円増加して122百万円、営業外費用は19百万円減少して31百万円となりました。 特別利益は、前連結会計年度に比べ106百万円増加して127百万円、特別損失は65百万円増加して75百万円となりました。 法人税、住民税及び事業税(法人税等還付税額を含む)は前連結会計年度に比べ48百万円増加して56百万円となりました。また、法人税等調整額は42百万円となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は71百万円(前連結会計年度は185百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 なお、1株当たり当期純利益は19円66銭(前連結会計年度は54円81銭の当期純損失)、ROE(自己資本当期純利益率)は2.1%となりました。 引き続き売上高の増加、原価低減等に取り組み、ROEの改善に努めてまいります。 ④キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、中長期的に継続的な成長に向け、投資と財務基盤の安定性の両立を目指しており、1年以上の事業運営上必要とされる現金及び現金同等物を確保した上で、株主還元、事業投資を積極的に進めてまいります。 当社グループの資金状況は、現金及び現金同等物が前連結会計年度末に比べて81百万円増加し、当連結会計年度末には1,310百万円となりました。 なお、キャッシュ・フローの詳細は「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 また、必要な資金につきましては、すでに当社グループの手元資金で確保しておりますが、これに加えて資産の効率的な活用をさらに促進してまいります。 ⑤経営者の問題意識と今後の方針について 「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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