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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

名村造船所

Namura Shipbuilding Co.,Ltd.7014 · Standard · 輸送用機器

大手造船グループ。新造船・修繕船に加え、鉄鋼構造物や機械製造も手がけ、海運業界を支える。

概要

名村造船所は、大阪市西区に本社を置く中堅造船会社である。1911年の創業以来、ばら積み船やタンカー、コンテナ船などの商船建造を主力とし、日本有数の建造実績を持つ。連結子会社13社、関連会社3社で構成され、2025年3月期の売上高は1,592億円、営業利益率は18.53%と高い収益性を示す。従業員数は連結で約2,400人。新造船事業に加え、修繕船、鉄構・機械事業も展開する。

新造船、修繕船、鉄構・機械の3セグメント

当社グループの事業は新造船、修繕船、鉄構・機械の3セグメントで構成され、2026年3月期の連結売上高1,590億円のうち、新造船が1,256億円(構成比79%)を占める。新造船セグメントの営業利益は286億円で、グループ全体の営業利益281億円の大部分を生み出す。修繕船は売上高205億円、営業利益16億円、鉄構・機械は売上高63億円、営業利益3.5億円。その他事業として、名村情報システムによるソフトウェア開発、玄海テックによる設備保全、名村マリンによる船舶保守、3社による船舶貸渡業があり、合計で売上高66億円、営業利益8.8億円を計上した。新造船が収益の柱であり、その動向がグループ全体を左右する構造である。新造船ではハンディ型撒積運搬船と大型撒積運搬船を主力とし、修繕船では国内艦艇と民間船の両方を手がける。鉄構・機械では橋梁と舶用クランク軸が中心である。

連結13社が支えるグループ体制

グループは当社(名村造船所)を中心に、函館どつく、佐世保重工業、名和産業、玄海テック、名村情報システム、名村エンジニアリング、名村マリン、伊万里鉄鋼センター、オリイメック(2004年に完全子会社化)、モーニング ダイダラス ナビゲーション社など13の連結子会社と3の関連会社からなる。新造船の建造は当社と函館どつくが担当し、鋼材のショット加工は伊万里鉄鋼センターに委託。船舶資材の一部は名和産業を通じて調達する。修繕船は佐世保重工業と函館どつくが担い、佐世保マリン・アンド・ポートサービスが曳船業務を補完する。船舶貸渡業を営む3社は、所有船を他社に貸し出すことで安定収益を得ている。このように各社が専門分野で機能し、グループ全体で一貫したサービスを提供している。

受注残高が示す将来の収益基盤

2026年3月期末の連結受注残高は、新造船が4,221億円(前年同期比7.1%増)、修繕船が102億円(同92.1%増)、鉄構・機械が80億円(同48.1%増)と、全セグメントで増加した。新造船の内訳は大型撒積運搬船10隻、ハンディ型撒積運搬船5隻を含む。修繕船の大幅増加は、前期に工事量が少なかった反動と、米軍艦艇修理など新規需要の取り込みによる。鉄構・機械では橋梁大型案件の積み上がりが寄与した。ただし、新造船市場では中国造船所の建造能力拡大が競争激化を招いており、資機材価格の高騰や人件費上昇も利益率を圧迫する要因となっている。

財務体質の改善と成長投資

2017年3月期から2022年3月期まで6期連続で最終赤字を計上し、売上高は2016年3月期の1,472億円から2022年3月期には834億円まで落ち込んだ。しかし、2023年3月期に黒字転換し、2025年3月期には売上高1,592億円、営業利益295億円と過去最高益を達成。2026年3月期も売上高1,590億円、営業利益281億円と高水準を維持した。この好調な財務基盤を背景に、政府のGX経済移行債を活用したゼロエミッション船建造設備への大型投資を決定。2040年までにゼロエミッション船建造比率100%を目標に掲げ、スマートファクトリー化も推進している。自己資金と外部調達のバランスを取りながら、不況期に備えた長期資金の確保も検討している。

業界の中での役割は造船メーカー(船舶・鉄構・機械)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,590億円
営業利益
281億円
営業利益率
17.7%
純利益
216億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
新造船1,256億円79.0%286億円22.8%
修繕船205億円12.9%16億円7.8%
その他66億円4.2%9億円13.6%
鉄構・機械63億円4.0%3億円4.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01海運(新造船)主力

ばら積み船、タンカー、コンテナ船など各種船舶の設計・建造・販売。自社設計の船型技術を持ち、国内外の船主に供給。建造プロセスでは外注や子会社を活用。

主要顧客国内外船主

主な製品・サービス1
新造船(ばら積み船、タンカー等)
多様な貨物に対応した商船を建造。環境規制に対応した省エネ船型なども開発。

02海運(修繕船)準主力

船舶の定期修理・改造・保守を子会社の佐世保重工業や函館どつくが実施。

主要顧客船主

主な製品・サービス1
船舶修繕サービス
ドックを使った船体・機関の整備修理。定期点検や損傷修理を手がける。

03インフラ・機械(鉄構・機械)準主力

橋梁などの鉄鋼構造物やクランク軸などの船舶用機械、一般機械を製造・販売。

主な製品・サービス2
鉄鋼構造物(橋梁等)
橋梁、水門、プラント設備などの鉄鋼製構造物を設計・製作・架設。
機械製品(クランク軸等)
船舶用ディーゼルエンジンのクランク軸や舶用機器、各種産業機械を製造。

04その他(情報・設備保全・船貸渡)その他

グループ内のソフトウェア開発、設備保全、船舶の貸渡(リース)等の付帯業務。

製品と技術

ハンディ型撒積運搬船と大型撒積運搬船

新造船事業の主力製品はハンディ型撒積運搬船(載貨重量約3万~4万トン)である。2025年3月期には17隻を完工し、収益を牽引した。しかし、需要の大型化に対応するため、大型撒積運搬船(同8万トン以上)の建造にシフトしつつある。2026年3月期には大型船4隻を完工、10隻を受注。受注残高は4,221億円に達した。設計面では、省燃費性能や環境規制対応(IMO GHG削減戦略)を重視し、名村エンジニアリングが開発を担当する。プロダクトミックスによるリスク分散と生産効率の向上を図っている。

修繕船事業の3拠点と安全保障上の役割

修繕船事業は佐世保重工業(佐世保市)と函館どつく(函館市・室蘭市)の3拠点で運営される。主力は海上自衛隊艦艇と海上保安庁巡視船の修繕で、国内の防衛・安全保障に直結する業務である。2026年3月期の売上高は205億円で、営業利益16億円。受注残高は前年比倍増の102億円に増加した。佐世保重工業は新造船ドックを修繕用に改修し、大型ドック2基を含む5基体制で国内最大級の修繕ヤードとなっている。米軍艦艇の修理需要も拡大しており、2024年10月に日米造船協力覚書が締結されたことも追い風となっている。

鉄構・機械:橋梁と舶用クランク軸

鉄構・機械事業は、鋼道路橋の製作・架設と、舶用エンジン向けクランクシャフトの製造が二本柱である。橋梁部門は国内発注量が歴史的低水準で厳しい環境にあるが、2025年3月期には複数の大型工事を受注し、営業利益が前期比203%増の3.5億円となった。舶用機械部門では、佐世保重工業がクランク軸の生産を担当し、原価削減と生産効率改善により収益が向上。2026年3月期の受注残高は80億円(前年比48%増)に増加した。グループ内の協力体制を強化するため、2026年4月に室蘭・佐世保・熊本に営業所を新設した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

中堅造船として新造船に強み、円安で採算改善

名村造船所は商船建造を主力とする中堅造船会社で、ばら積み船やタンカーを中心に手掛ける。同業のジャパンエンジンコーポレーションが船用エンジンで強みを持つ一方、名村は船体建造に特化し、新興国造船所との価格競争に晒されている。直近の2025年3月期は営業利益率18.53%と高水準を記録し、円安と鋼材価格低下が追い風となった。ただし、2026年3月期は売上高・利益率ともやや低下が見込まれ、受注競争の激化や建造コスト上昇が影響する。内需依存の度合いは低く、輸出比率が高い。

強み

  • 2025年3月期の営業利益率は18.53%と高く、市況改善で採算が向上。
  • ばら積み船などで高い建造実績を持ち、品質・納期で定評がある。
  • 輸出主体で円安が利益を押し上げる構造。
  • 鋼材価格低下や生産効率化でコストを抑制。

課題

  • 新興国造船所との価格競争が激しく、受注価格が軟化する可能性。
  • 海運市況により受注が大きく変動し、業績が不安定になりがち。
  • 建造能力増強や環境対応のための投資負担が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

輸送用機器の時価総額近傍。太字が名村造船所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17282豊田合成6,325億円10.9倍
27211三菱自動車工業5,465億円50.0倍
37240NOK4,906億円10.7倍
43116トヨタ紡織4,267億円17.4倍
57012川崎重工業4,078億円18.8倍
67014名村造船所3,116億円14.6倍
77278エクセディ2,979億円20.2倍
86995東海理化電機製作所2,797億円9.0倍
97242カヤバ2,405億円7.5倍
107313テイ・エス テック2,296億円30.7倍
117296エフ・シー・シー2,212億円11.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

1911年個人創業から株式会社への改組

1911年2月、名村源之助が大阪市大正区に名村造船鉄工所を個人創業。当初は小規模な船舶修理や建造を行っていた。20年後の1931年4月、大阪市住之江区にあった旧村尾造船所の施設一切を買収し、株式会社名村造船所として改組・発足した。この買収により、工場設備と土地を取得し、本格的な造船事業への足がかりを得た。1942年には東京事務所を開設し、営業基盤を拡大。1949年6月、大阪証券取引所に株式を上場した際の資本金は800万円であった。戦後の復興期に造船需要が高まる中、法人化と上場を通じて成長の準備を整えた。

上場から伊万里工場建設までの拡大期(1949-1972)

1949年6月の上場後、同年9月には増資で資本金2,000万円となる。以後、増資を繰り返し、1966年には資本金10億800万円に達した。1961年には鉄構工場を新設し、陸上部門(鉄骨・橋梁)に進出。1972年4月には資本金15億5,000万円となり、同年10月には佐賀県伊万里市に新工場の建設を開始した。この間、造船需要の拡大に合わせて設備投資を積極的に行った。1972年12月には名和産業を設立し、資材調達の効率化を図るなど、グループとしての一体経営の基盤も整備された。

伊万里工場竣工と大阪工場閉鎖による集約(1974-1981)

1974年11月、伊万里工場が竣工。大型船建造の主力拠点として稼働を開始した。しかし、1970年代後半の造船不況により、1979年10月には大阪工場の設備を売却。生産を伊万里工場に集約する決断を下した。さらに1981年8月には35%の減資を実施し資本金を10億800万円に戻したが、同年10月には再び15億円に増資するなど、財務の安定化を模索した。1983年には伊万里事業所内に海洋陸機工場を新設し、鉄構・機械事業を強化。海洋構造物や陸上機器への多角化を進めた。

子会社網の拡充とグループ経営の強化(1983-2004)

1983年7月、玄海テック(設備保全)、名村情報システム(ソフトウェア開発)を設立。1986年には名村エンジニアリング(技術開発)を設立した。1992年1月にはメックマシナリーを買収し機械部門を拡大。同年8月には転換社債70億円を発行し資金調達を行った。2000年7月には環境ISO14001を取得。2001年3月には函館どつくに資本参加し、修繕船事業の拠点を拡充。2003年11月にはオリイメックの株式を公開買付で87.1%取得し、2004年4月に完全子会社化した。この間、売上高は拡大したが、後に経営危機に直面することになる。

経営危機と6期連続赤字からのV字回復(2013-2026)

2013年3月期の売上高1,184億円から徐々に増加し2016年3月期には1,472億円まで回復したが、2017年3月期以降は新造船市況の悪化と円高の影響で業績が急落。2018年3月期には206億円の最終赤字を計上。2022年3月期まで6期連続で赤字が続き、売上高は834億円まで落ち込んだ。しかし、2023年3月期に112億円の黒字に転換。円安やハンディ型撒積運搬船の受注回復により、2025年3月期には売上高1,592億円、営業利益295億円と過去最高益を達成した。2026年3月期もほぼ同水準の業績を維持し、経営は安定化した。

ゼロエミッション船への転換と設備投資

好調な業績を背景に、2024年以降、政府のGX経済移行債を活用した大型設備投資を開始。伊万里工場などにゼロエミッション船(LNG・水素・アンモニア燃料船など)の建造設備を導入する計画である。目標は2040年までにゼロエミッション船の建造比率100%。同時に、デジタルトランスフォーメーション(DX)やロボット・AI技術を駆使したスマートファクトリー化を推進し、生産性向上を図る。2024年12月に日本政府が公表した「造船業再生ロードマップ」にも対応し、日本の安全保障体制の一翼を担う主要造船事業者としての立場を強化する。函館どつくや佐世保重工業でも修繕設備の近代化を進めている。

年表45件を開く

1910年代

  • 1911年2月創業名村源之助個人により大阪市大正区において名村造船鉄工所の名称のもとに創業

1930年代

  • 1931年4月創業大阪市住之江区において旧村尾造船所の施設一切を買収し、株式会社に改組、株式会社名村造船所として新発足

1940年代

  • 1942年5月東京事務所開設
  • 1949年6月上場大阪証券取引所に株式上場(資本金8百万円)
  • 1949年9月増資を実施(資本金20百万円)

1950年代

  • 1951年11月増資を実施(資本金60百万円)
  • 1956年3月増資を実施(資本金180百万円)

1960年代

  • 1960年10月増資を実施(資本金360百万円)
  • 1961年9月鉄構工場新設 陸上部門に進出
  • 1963年10月増資を実施(資本金720百万円)
  • 1966年10月増資を実施(資本金1,008百万円)

1970年代

  • 1972年4月増資を実施(資本金1,550百万円)
  • 1972年10月伊万里工場建設起工
  • 1972年12月名和産業株式会社を設立(現 連結子会社)
  • 1974年11月伊万里工場竣工
  • 1979年10月大阪工場の設備売却

1980年代

  • 1981年8月資本金、35%減資で1,008百万円
  • 1981年10月資本金、1,500百万円に増資
  • 1982年7月本社を大阪市住之江区から西区に移転
  • 1983年1月伊万里事業所(伊万里工場 改称)に海洋陸機工場新設
  • 1983年7月玄海テック株式会社を設立(現 連結子会社)
  • 1983年7月名村情報システム株式会社を設立(現 連結子会社)
  • 1986年1月福岡事務所開設(福岡営業所 改称)
  • 1986年9月名村エンジニアリング株式会社を設立(現 連結子会社)
  • 1988年1月M&Aモーニング ダイダラス ナビゲーション社を買収(現 連結子会社)

1990年代

  • 1990年4月名古屋営業所開設
  • 1990年10月事業部制実施
  • 1992年1月M&Aメックマシナリー株式会社を買収
  • 1992年3月鉄構工場(海洋陸機工場 改称)増設
  • 1992年8月第一回・物上担保付転換社債70億円発行
  • 1993年3月転換社債3,756百万円が転換、資本金が1,500百万円から3,380百万円へ、
  • 1993年12月転換社債2,173百万円が追加転換、資本金が4,468百万円へ、資本準備金が1,085百万円増加
  • 1994年2月第二回・無担保転換社債70億円発行
  • 1994年9月ISO9001およびJIS9901審査登録完了
  • 1995年3月転換社債51百万円が追加転換、資本金が4,494百万円へ、資本準備金が26百万円増加
  • 1997年2月福岡営業所開設
  • 1997年8月株式会社オリイ株式を公開買付により31.6%取得
  • 1998年4月佐賀営業所開設
  • 1998年9月名村マリン株式会社を設立(現 連結子会社)

2000年代

  • 2000年7月環境ISO14001審査登録完了
  • 2000年12月創業株式会社オリイとメックマシナリー株式会社は合併し、オリイメック株式会社が発足
  • 2001年3月函館どつく株式会社に資本参加
  • 2003年11月オリイメック株式会社株式を公開買付により、議決権比率87.1%取得
  • 2004年4月M&Aオリイメック株式会社を株式交換により、完全子会社化
  • 2004年6月第三者割当増資(約38億円)を実施、資本金が6,384百万円に、資本準備金が1,890百万円増加

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ゼロエミッション船建造比率2040年より前まで100%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の深化と新規事業への進化

    新造船事業など既存事業のさらなる深化と、長期的な成長に向けた新たな事業展開による進化を基本戦略とし、グループの拡大・発展を目指した成長投資を加速させる。

  2. 02

    ゼロエミッション船建造の推進

    政府のGX経済移行債を活用した大型設備投資を開始し、ゼロエミッション船等の国内建造シェア拡大を図る。IMOのGHG削減戦略に基づき、2040年より前にゼロエミッション船建造比率100%体制の構築を目標とする。

  3. 03

    修繕船事業の強化と設備近代化

    佐世保や函館・室蘭の地政学的優位性を生かし、経済安全保障政策に沿って設備と技術を強化。防衛・海上保安関連の修繕需要を取り込み、設備の老朽化対策として近代化と能力増強を急ぐ。

  4. 04

    鉄構・機械事業の安定収益化

    鉄構橋梁部門では営業拠点開設により受注力強化、舶用機器部門では生産効率改善と設備近代化で販売シェア拡大を図り、安定収益体制を構築する。

  5. 05

    スマートファクトリー化と生産性向上

    DXやロボット・AI技術を駆使して建造プロセス全体の生産性向上と効率改善を推進し、開発から製造まで一貫したコスト削減を徹底する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,436人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は690万円で、9期前と比べて+27.0%平均年齢は41.1歳、平均勤続年数は17.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,055
2018年3月3,055
2019年3月54339.216.02,688
2020年3月53139.616.62,676
2021年3月51239.516.62,642
2022年3月51140.117.02,294
2023年3月55941.217.92,213
2024年3月60141.318.02,232
2025年3月65841.417.72,2971,284
2026年3月69041.117.22,4361,154

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率55.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
伊万里事業所 — 佐賀県伊万里市146億円
新造船事業 鉄構・機械事業 その他事業 全社共通
本社函館造船所(北海道函館市)他室蘭製作所、東京事務所9,135百万円
新造船事業 修繕船事業 鉄構・機械事業 その他事業
本社佐世保造船所(長崎県佐世保市)他東京営業所、大阪営業所5,821百万円
修繕船事業 鉄構・機械事業 その他事業
本社 — パナマ共和国 パナマ市2,139百万円
その他事業
東京事務所 他 — 東京都港区他5百万円
新造船事業 鉄構・機械事業 全社共通
本社 — 大阪市西区2百万円
鉄構・機械事業 全社共通
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    函館どつく㈱(注)4
    北海道 函館市 · 連結子会社
    議決権96.6%
  • 国内
    佐世保重工業㈱
    長崎県 佐世保市 · 連結子会社
    議決権99.9%
  • 国内
    佐世保マリン・アンド・ポートサービス㈱
    長崎県 佐世保市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,590億円営業利益281億円前期と比べると減収減益で、売上が-0.1%、利益が-4.7%。

売上高
-0.1%
1,590億円
営業利益
-4.7%
281億円
純利益
-17.6%
216億円
営業利益率
17.7%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,700億円1,590億円
営業利益290億円281億円
純利益220億円216億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は436億円、営業利益は98億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+46.3%、営業利益は+237.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q312−5
2024年1Q298299.744
2024年2Q3083712.032
2024年3Q3645114.039
2024年4Q38085
2025年2Q78315119.3143
2025年4Q80914417.8119
2026年2Q72610814.982
2026年4Q86417320.0134
2027年1Q4369822.573

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,184億円から1,590億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は17.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,18414580
2014年3月1,246237127
2015年3月1,356221147
2016年3月1,4725673
2017年3月1,372−98−113
2018年3月1,349−203−206
2019年3月1,246−396
2020年3月1,119−163−180
2021年3月984−106−188
2022年3月834−82−84
2023年3月1,241114112
2024年3月1,350200200
2025年3月1,59229529518.5262
2026年3月1,59028129517.7216

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,590億円のうち、営業利益として残るのは281億円17.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は216億円、売上の13.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.2%1,228億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.1%81億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.7%281億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.6pt
17.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.9pt
13.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+12.2pt
17.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが388億円、投資CFが−94億円で、差し引きのフリーCFは294億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,191億円で、売上の9.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−97−18−35−115708
2014年3月109−32−1677774
2015年3月82−9−49731,013
2016年3月86−25−29611,043
2017年3月−31−28−1−59982
2018年3月−142−684−210775
2019年3月−15656−13−100662
2020年3月−116−70−33−186443
2021年3月−266−41−1−307135
2022年3月151−7−25144253
2023年3月90−13−3477295
2024年3月274−196255554
2025年3月377−5323324901
2026年3月388−94−52941,191

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,661億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,374億円で、自己資本比率は51.3%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,47055391737.0
2014年3月1,52967085943.2
2015年3月2,0441,07197351.8
2016年3月2,1411,0981,04350.7
2017年3月2,0829821,10046.8
2018年3月1,9547641,19038.8
2019年3月1,74875099842.6
2020年3月1,38156082140.2
2021年3月1,11640471235.9
2022年3月1,23737286529.8
2023年3月1,24950074939.8
2024年3月1,74879994945.4
2025年3月2,0901,0511,03950.0
2026年3月2,6611,3741,28751.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,217億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
672億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,287億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率82社中4位あたり、逆に低いのは配当利回り82社中78位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.9%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.7%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.3%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
-0.1%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,485で、1年前と比べて+35.2%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥4,485-1.8%1ヶ月+7.9%1年+35.2%時価総額3,116億円
過去52週の値幅
安値¥2,995高値¥6,050

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.6倍
PER (会社予想)14.2倍
PBR2.25倍
配当利回り1.34%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+4.25%と上昇基調にあるものの、8月21日には前日比-3.6%と急落。25日移動平均線(4286円)を上回って推移し、週足では7月上旬の3760円から8月18日の4620円まで上昇したが、その後の調整で高値から-4.3%下落。52週高値6050円に対しては-26.9%の水準で、まだ戻り過程にある。出来高は8月20日に350万股超と急増しており、売買が活発化している。RSIは52.5と中立圏で、方向感は定まっていない。需給面では信用倍率が開示されていないため不明だが、値動きの荒さから短期的な投機筋の参加が示唆される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER約14.4倍は同業界平均の約16.7倍を下回り、PBR約2.2倍は平均の約1.1倍を上回る。配当利回りは1.36%で平均の2.96%を下回り、利回り面では見劣りする。ROEは17.9%と高い水準を維持しており、収益性は良好だ。業績は安定しており、2026/3期の営業利益率は約17.7%と高水準を維持する見込みだ。PBRの高さはあるが、PERとROEを総合すると割安と判断される。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.6倍16.3倍
PER (予想)14.2倍
PBR2.25倍1.12倍
ROE17.9%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

造船市況は、老朽船の代替需要や環境規制対応による新造船発注が増加しており、強気派はこの好循環が数年続くと見る。また、円安が業績を押し上げる。一方、弱気派は、建造能力の制約や受注価格の変動、さらには世界的な供給過剰による市況の反転を懸念。また、2026/3期の業績は減益予想で、需要頭打ちの兆候も指摘される。株価は1年で+39%と上昇しており、バリュエーションはPER 14倍と相応だが、市況に左右されやすい。

プラスに働く材料7
  • 新造船需要の拡大

    環境規制対応や代替需要で受注が堅調に推移

  • 円安が業績追い風

    輸出比率が高く、円安で収益が押し上げられる

  • 高い収益性

    営業利益率が18%超と船価上昇で利益が拡大

  • 営業利益率18.53%と高収益通年影響

    25/3期の売上高1,592億円、営業利益295億円で利益率18.53%

  • 配当性向約19%で増配余地次回株主総会影響

    時価総額3,008億円×配当利回り1.39%で総配当約42億円、純利益216億円に対する配当性向は約19%

  • 予想PER13.7倍と割安継続影響

    予想PER13.7倍は実績PER14.04倍から低下、ROE17.9%と合わせ割安

  • ROE17.9%で資本効率が高い継続影響

    ROE17.9%、自己資本の収益性が高く評価材料

マイナスに働く材料7
  • 造船市況の変動

    過去の景気サイクルで受注が急減した経験があり、不安定

  • 建造能力の制約

    ドック数の制限で増産できず、需要を吸収できない

  • 減益予想

    2026/3期は売上高横ばいで利益減を見込む

  • 26/3期純利益は17%減の216億円決算発表後影響

    純利益は前期比46億円減の216億円、減益率は17.4%

  • 売上高が前期比ほぼ横ばい決算発表後影響

    売上高は1,590億円と前期比2億円減、成長が止まっている

  • 株価は1年で39%上昇し過熱感継続影響

    過去1年で39.2%上昇、短期的な利益確定売りリスク

  • 外国人持ち株比率34.87%と高水準継続影響

    外国人比率34.87%、リスクオフ時に売り圧力

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上を確保する度合いを示し、造船市況を反映
新造船価格
価格動向は利益率を左右し、市況の強弱を表す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.34%。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
1.34%
いまの株価に対して
配当性向
21.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月15
2018年3月10−33.3
2019年3月100.0
2020年3月8−20.0
2023年3月5−37.5
2024年3月20300.09.2
2025年3月50150.018.1
2026年3月500.021.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ20,439人。区分でいちばん多いのは外国法人34.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.2%を占め、残る52.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人3.36.97.56.122.734.8
事業法人41.437.238.538.030.626.0
金融機関21.020.815.416.719.520.9
個人・その他31.131.934.731.821.916.8
証券会社2.92.83.57.15.01.1
政府・自治体0.30.30.30.30.30.3
外国人個人0.10.10.10.00.00.0
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.70
02日本製鉄株式会社5.44
03J.P.MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A.384513(常任代理人 株式会社みずほ銀行)4.03
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.50
05株式会社三菱UFJ銀行3.21
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.93
07GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.68
08THE CHASE MANHATTAN BANK,N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.46
09エア・ウォーター株式会社2.39
10大和工業株式会社2.34

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近12
  • 2026-08-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    4.68%
    -0.79pt
  • 2026-07-23
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.23%
  • 2026-06-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -0.57pt
  • 2026-06-18
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    1.82%
    -2.40pt
  • 2026-06-03
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.22%
    -1.12pt
  • 2026-05-20
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.34%
    -1.48pt
  • 2026-05-12
    ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)
    新規の大量保有報告
    0.57%
  • 2026-05-08
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    6.82%
    -0.84pt
  • 2026-04-22
    日本製鉄株式会社
    新規の大量保有報告
    3.97%
    -1.05pt
  • 2026-04-20
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    7.66%
    -0.06pt
  • 2026-04-09
    日本製鉄株式会社
    新規の大量保有報告
    5.02%
    -1.09pt
  • 2026-04-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.14%
    -0.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+88%、1株純資産は14期で+75%。直近期のROEは17.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1661,12715.83.212.8
2014年3月2621,36721.13.713.1
2015年3月2531,53617.04.518.6
2016年3月1061,5746.88.041.4
2017年3月−1641,411
2018年3月−2981,098
2019年3月91,0780.840.2
2020年3月−261805
2021年3月−272580
2022年3月−122534
2023年3月16271825.92.2
2024年3月2881,14530.96.99.2
2025年3月3781,50528.66.018.1
2026年3月3111,96717.913.421.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額457百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約12倍にあたる。

氏名役職年齢
名村建彦代表取締役会長85
名村建介代表取締役社長53
間渕重文代表取締役専務 社長補佐(全般)兼 グループ新造船 営業管掌兼 鉄構事業部担当66
坂田貴史取締役兼 専務執行役員 船舶海洋事業部長兼生産業務本部担当56
向周取締役兼 常務執行役員 経営業務本部長 兼東京事務所長56
古川芳孝取締役60
安酸庸祐取締役68
河端瑞貴取締役53
江口利也常勤監査役66
松本好生常勤監査役63
大保政二監査役61
吉田雅昭監査役72
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
栁原大輔取締役57
田中英行常勤監査役60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51457318640481
社外取締役529296
監査役2242412

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,057字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当企業集団は、株式会社名村造船所(当社)、子会社13社および関連会社3社より構成されており、船舶、機械および鉄鋼構造物の製造販売ならびに船舶の修繕を主な事業内容としているほか、これらに付帯する業務等を営んでおります。 当企業集団の事業に係る位置づけおよびセグメントとの関連は次のとおりであります。 なお、次表の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。 (新造船事業)   当社および函館どつく㈱(連結子会社)が、各種船舶の製造販売をおこなっております。 製造につきましては、鋼材ショット加工を㈱伊万里鉄鋼センター(連結子会社)に委託しております。 船舶資材の一部につきましては、名和産業㈱(連結子会社)を通じて仕入をおこなっております。 船型の技術開発の一部につきましては、名村エンジニアリング㈱(連結子会社)がおこなっております。 (修繕船事業)   佐世保重工業㈱(連結子会社)および函館どつく㈱(連結子会社)は、船舶の修繕をおこなっております。名村マリン㈱(連結子会社)は、当社より船舶の修繕を受託しております。 (鉄構・機械事業)   当社および函館どつく㈱(連結子会社)が、製造販売をおこなっております。 資材の一部につきましては、名和産業㈱(連結子会社)を通じて仕入をおこなっております。佐世保重工業㈱(連結子会社)において、クランク軸等の船舶用機器などの製造をおこなっております。 (その他事業)   名村情報システム㈱(連結子会社)は、ソフトウェア開発、情報機器の販売を当社および関係会社に対しておこなっております。 玄海テック㈱(連結子会社)は、当社および関係会社より、設備の保全、保安業務を受託しております。 名村マリン㈱(連結子会社)は、当社より船舶の保守およびアフターサービスを受託しております。 モーニング ダイダラス ナビゲーション社(連結子会社)、アイボリーホワイト ナビゲーション社(連結子会社)およびコバルトブルー ナビゲーション社(連結子会社)は、船舶貸渡業を営んでおります。 佐世保マリン・アンド・ポートサービス㈱(連結子会社)は、曳船業務に従事、また佐世保重工業㈱(連結子会社)より設備の保全、保安業務を受託しております。 函館ポートサービス㈱(関連会社)は、曳船業務および内航運送業務に従事しております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,780字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略・経営指標等 当社グループは、新造船事業など既存事業のさらなる「深化」と、長期的な成長に向け新たな事業展開による「進化」を基本戦略とし、グループの拡大・発展を目指した成長投資を加速させてまいります。 当社および函館どつく株式会社の新造船事業におきましては、政府のグリーントランスフォーメーション(GX)経済移行債を活用したゼロエミッション船等の生産設備整備・導入支援を受けた大型設備投資を開始しました。当社グループとしては、ゼロエミッション船等の国内建造シェアの拡大を図るとともに、IMO(国際海事機関)のGHG(温室効果ガス)削減戦略に掲げられた2050年頃までの排出ゼロに向け、2040年より前にゼロエミッション船建造比率100%体制の構築を目標としております。 修繕船事業におきましては、佐世保や函館・室蘭という地政学的な重要性を生かし、今後の経済安全保障政策に沿って設備と技術の強化を目指してまいります。 鉄構・機械事業につきましては、安定収益体制の確立に向け、建造技術力の強化によるシェアの拡大に取り組んでまいります。 財務面においては、今後の成長投資と造船業にとっては不可避とも言える不況期に備えた長期資金を、自己資金と金融機関や資本市場からの調達とのバランスが取れた最適な資本構成となるよう検討してまいります。 (2) 経営環境および対処すべき課題 ① 新造船事業 2010年前後の大量竣工船の省燃費船やクリーンエネルギー船、ゼロエミッション船への代替により今後も需要が増加するものと予測されております。当社および函館どつく株式会社は技術開発力を強化するとともに、建造量拡大に向けた設備の増強とスマートファクトリー化を推進してまいります。 昨年10月、IMO(国際海事機関)におけるGHG(温室効果ガス)削減に向けた新たな規則の採択が米国などの反対により1年延期されたにも拘らず、荷主や国際社会の環境重視の姿勢は変わらず、日本国内の造船所・舶用メーカーとも新燃料船や関連技術の開発・対応は従来通り進める方針とされています。 昨年の中国の新造船受注量は記録的な高水準であり、操業度の大幅引上げに加えて休止工場の再稼働や新設・増設などにより建造能力を急拡大させ、大量一括受注を進めております。また、本年2月に中国商務省は、日本の重工系の造船所・舶用メーカーなどの現地工場に対する軍民両用品輸出を禁止し、当社グループにはこの輸出禁止措置による影響は現在のところ生じておりませんが、海事産業のさまざまな分野における中国の市場寡占化が進み、世界各国が懸念しております。 昨年12月に日本政府が公表した「造船業再生ロードマップ」では、我が国の安定的な海上輸送の確保のための造船業の再生がテーマとされており、2035年時点での目標として「日本の船は日本で造り日本で持つ」との考えのもと、「船舶建造体制の強靭化」などの課題に対し、「施設・設備整備による建造能力拡大」や「デジタルトランスフォーメーション(DX)やロボット・AI技術を駆使した建造プロセス全体の生産性向上」などの具体策が掲げられております。 当社グループも、我が国の安全保障体制の一翼を担う主要造船事業者として日本の海事産業群の中核となり、国の安全と地方経済を支えるために、今後も主要顧客の動向を注視し、高評価をいただいている主力商品においては完成度を高めて、競合他社との差別化を図るとともに調達網を再整備し、開発段階から調達、製造の現場まで一貫したコスト削減を徹底させ、スマートファクトリー化による生産性向上と効率改善を推進してまいります。 ② 修繕船事業 当社グループにおきましては、夫々が地政学的に重要な地に位置する佐世保重工業株式会社、函館どつく株式会社函館造船所および室蘭製作所の3拠点が連携し、国内艦艇や巡視船などの修繕工事において実績を重ね、我が国の安全保障体制の維持・発展に貢献しております。 修繕船事業の主力事業である国内艦艇の修繕工事においては、「国家安全保障戦略」に基づく防衛・海上保安体制の拡充・整備による配備隻数と防衛予算の増加や地政学リスクの高まりによる海上自衛隊艦艇と海上保安庁巡視船の修繕ニーズが拡大しております。また、昨年10月には「日米造船協力に関する覚書」が締結されるなど造船・修繕分野での日米協力などの議論も進んでおり、米軍艦艇においても日本国内での修理の検討が本格的に進められております。さらに経済安全保障の観点から、民間船舶の国内修繕体制強化が重要視されており、客船、LNG運搬船、特殊船、RORO船、漁船などの技術難易度が高い民間案件にも積極的に取り組んでおります。 両社は、技術力の強化と設備の新設・更新による稼働率の改善により、規模の拡大と収益力の向上を目指します。佐世保重工業株式会社は新造船ドックの修繕船併用ドックへの改修工事を経て大型ドック2基を含む5基体制となり、設備的に国内最大級の修繕ヤードとして海上自衛隊基地や米海軍基地に隣接するという立地条件を活かした受け入れ態勢の強化を進めております。函館どつく株式会社におきましても、関東以北で唯一の大型船の修繕拠点として、地理的優位性を生かした需要を捉えてまいります。ただ3拠点とも設備の老朽化が激しく、近代化と能力増強が急がれます。 ③ 鉄構・機械事業 国内鋼道路橋の発注量は重量ベースでは歴史的な低水準で推移しており、非常に厳しい受注環境となっております。 当社および函館どつく株式会社が担う鉄構橋梁部門におきましては、2025年度には複数の大型工事を受注し、一定の受注残高を確保しておりますが、グループ内の協力体制を構築し受注力を強化するため、2026年4月に室蘭営業所と佐世保営業所を、5月に熊本営業所を開設いたしました。営業力の強化と技術者の確保育成により、事業拡大と安定収益体制の構築を推進してまいります。 佐世保重工業株式会社が担う舶用機器部門は、新造船の需要増に伴って主力製品である舶用エンジン向けクランクシャフトの需要拡大が期待されております。生産効率の改善や設備の近代化による生産能力の増強により、販売シェアを拡大し、安定収益体制の構築に努めてまいります。 ④ その他事業 当社グループにおきましては、市場環境の変化に応じた事業ポートフォリオの最適化を重視しており、中核事業以外のその他事業を担当するグループ各社におきましても収益体制を強化し、グループ収益基盤の強化・発展に貢献してまいります。
事業等のリスク3,385字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 ① 政治・経済情勢 グループの中核事業である新造船事業におきまして、新造船の需要は海運市況に大きく左右されるため、世界経済の悪化や地政学的リスクの高まりなどの影響により海運市況が低迷した場合、新造船需要が後退し、受注の確保が難しくなります。また、修繕船事業や鉄構・機械事業におきましても、国内外の政治・経済情勢の動向を受けて受注環境が変化します。 ② 事業環境・競争環境 世界の新造船需要は堅調に推移しており、新造船の受注価格が以前より改善するとともに為替も円安基調で推移しておりますが、世界的な不確実性の拡大やインフレなど不安要素も多く、引き続き緊張感を持った事業経営が求められます。 新造船事業においては、受注から竣工引渡しまで通常およそ2~3年の期間を要します。厳しい受注環境下において仕事量確保のためやむを得ず受注する場合や将来を見据えて戦略的に受注する場合などは赤字受注となることもあり、受注時点で工事損失引当金を計上する場合があります。船価の建値はほぼ米ドルであり、売上高および工事損失引当金の計上額は、為替レート変動の影響を受けます。 ③ 気候変動対応 地球環境問題への対応の一環として、船舶から排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)、二酸化炭素(CO2)などに対して、国際海事機関(IMO)が具体的な排出制限目標を定めるなど建造船における環境規制への対応が必須となっており、従来燃料に代わる新燃料船等に対するニーズが高まっています。 当社は顧客等と共同し環境対応型船型の開発等に積極的に取り組んでおりますが、これら規制対応や新燃料船にかかる効率的な研究開発体制および生産体制が確立できない場合には、当社グループの主力事業である新造船事業における技術的優位性の観点から不利になりかねず、競争力が低下するリスクがあります。 ④ 為替動向 新造船事業は輸出比率が高く、受注の大半は米ドル建ての契約であり、売上高および入金額や工事損失引当金は為替レートの変動の影響を受けます。その影響を軽減する対策として、為替動向を考慮しながら取締役会で定めた一定の方針に基づき計画的に為替予約を実施しております。しかしながら、急激な円高が生じた場合には、業績および財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 個別受注契約 新造船事業では受注から竣工引渡しまでの期間が長期間に亘るため、その間の経済情勢の変化の影響を受けて当初見積りより建造コストが増加する可能性があり、見積精度の向上に努めています。また、建造船は、顧客ごとの仕様要求に応じた受注生産となっているため、受注契約時に十分な事前検討をおこなっておりますが、当初予期されなかった事柄が後日発生し設計変更や工程遅延等により、建造コストが増加する可能性があります。 また、当社は受注に際して顧客の信用力や風評について情報を収集し、案件によっては商社を主契約者として顧客の信用リスクを軽減するなど、個別の対応をおこなっております。 ⑥ 資材調達 主要な原材料・資機材において、価格の急激な変動、地政学的リスクや災害等による供給不足の問題が生じた場合、製造原価が上昇するのみならず、調達品の納期遅れによる工程遅延等の問題が発生する可能性があります。 特に新造船事業においては主要原材料である鋼材価格が製造原価の大きな変動要因になっているほか、世界的なインフレ傾向等により鋼材以外の資機材についても価格上昇の影響が懸念されます。このような状況下、資機材の確実な調達と情報収集のために大阪本社と東京事務所に資材部員を常駐させ、調達部門と営業部門・設計部門やグループ各社との連携を強化し、各種合理化策、VA/VE活動等を一層深化させることで最大限の調達コスト削減を目指すとともに、従来の取引実績には拘らない内外サプライチェーンの見直しと再編に積極的に取り組んでまいります。 ⑦ 人材確保・育成 当社グループにおいて人材は重要な経営資源であり、女性・外国人材の活用を含めて将来を担う人材の採用・育成と円滑な技術・技能の伝承に努めておりますが、労働市場の動向によっては計画通りの人材確保・育成ができず、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 品質保証 当社グループは、品質や安全に関する法令等を遵守し、製品の品質向上に常に努めておりますが、過失等により大きな不具合が発生した場合、損害賠償や訴訟費用等により多額の費用が発生し、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 労働安全衛生 当社グループは、事業所および建設工事現場等における労働安全衛生管理に様々な対策を講じていますが、不測の事故等により重大な労働災害や健康被害が発生した場合には、生産活動に支障をきたし、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 人権の尊重 当社グループは「名村造船所グループ人権方針」を定めるとともに、グループESG委員会および当社ESG委員会を中心とした活動により、サプライチェーンを通じた人権尊重の取り組みの推進・実行を図っています。 このような活動にも関わらず、人権侵害に関わる重大な事案が発生した場合には、当社グループの信用力低下や当局からの処分等により、多額の費用や損失が発生し、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ コンプライアンス 当社グループは、法令遵守がすべての基本であるとの認識のもと、グループESG委員会における議論を通じて「名村造船所グループ行動憲章」を定めており、グループESG委員会および当社ESG委員会を中心とした活動により、各階層にわたるコンプライアンス教育・研修を実施するなどコンプライアンスの推進・実行を図っています。 このような活動にも関わらず、コンプライアンスに関わる重大な事案が発生した場合には、当社グループの信用力低下や当局からの処分等により、多額の費用や損失が発生し、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 危機管理 当社グループは、大規模な地震や風水害等の自然災害や火災・その他の災害等の発生に備えて設備の点検、訓練の実施、連絡体制の整備などを進めておりますが、このような災害等による生産設備の損壊、物流機能の麻痺等の直接的な被害や、電力不足が解消されないこと等の間接的な被害が発生した場合、また予期せぬ感染症の拡大により操業への影響などが生じた場合には、当社グループの事業活動に支障をきたし、業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 情報セキュリティ 当社グループは、事業を通じて入手した取引先等の機密情報や当社グループの設計・技術・営業等に関する機密情報を保有しており、これらの情報の保護に努めておりますが、コンピュータウィルスの感染や不正アクセス等によりこれらの情報が流出・消失した場合やシステムが停止した場合、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 投資有価証券の減損 当社グループが保有する投資有価証券のうち、時価を有するものについては時価が著しく下落した場合に、時価のないものについては実質価額が著しく低下した場合に、投資有価証券評価損を計上することがあります。 保有する投資有価証券については継続保有に資するかを毎年検討しており、保有の意義・合理性が乏しくなったと判断される株式については、適宜、縮減を図ってまいります。 ⑮ 固定資産の減損 当社グループが保有する固定資産について、経営環境の変化等により将来キャッシュ・フローの見通しが低下した場合等に減損損失を計上することがあります。
経営成績の分析 (MD&A)5,877字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績 当連結会計年度の業績は以下のとおりです。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 売上高   ※1 159,227   ※1 159,035   △192   △0.1% 営業利益   29,466   28,085   △1,381   △4.7% 経常利益   29,504   29,535   31   0.1% 親会社株主に帰属する当期純利益   26,245   21,590   △4,655   △17.7% 当連結会計年度の為替レートは以下のとおりです。 前連結会計年度   当連結会計年度   差額 売上高平均レート(連結会計年度)(注1)   150.00円/US$   151.80円/US$    1.80円 円安 期末レート (連結会計年度末)(注2)   149.52円/US$   159.88円/US$   10.36円 円安 (注1)売上高平均レートは、「為替予約済レートを含む円換算売上高総額」÷「ドル建て売上高総額」であります。 (注2)未入金かつ未予約のドル建売上高は当連結会計年度末のレートでもって円換算しております。 (概況) 当連結会計年度の我が国経済は、企業の設備投資と個人消費が拡大し概ね良好に推移しましたが、米国の高関税政策や中東情勢の緊迫化などの地政学的リスクによる物価上昇、燃料費の高騰、石油化学原料不足等の今後の経済に与える影響が懸念されております。 世界の新造船市場は、2021年から受注量が高い水準で推移し、竣工量も年々増加、手持工事量も右肩上がりの状態が続いております。 当連結会計年度の当社グループの経営成績は、中核である新造船事業においては、グループの主力商品を従来のハンディ型撒積運搬船から大型撒積運搬船なども建造するプロダクトミックス体制へ段階的に移行させる初年度となりましたが工程は順調に進捗し、売上高は159,035百万円、営業利益は28,085百万円、経常利益は29,535百万円、税金等調整前当期純利益は29,582百万円と、最高益を記録した前連結会計年度とほぼ同水準になりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等を前年同期比4,815百万円増の7,873百万円を計上したことにより、21,590百万円となりました。 <セグメント別概況> (単位:百万円) 売上高   営業利益 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 新造船   122,877   125,643   2,766   2.3%   27,572   28,630   1,058   3.8% 修繕船   23,041   20,538   △2,503   △10.9%   3,636   1,567   △2,069   △56.9% 鉄構・機械   6,225   6,279   54   0.9%   115   348   233   203.1% その他   7,084   6,575   △509   △7.2%   836   882   46   5.4% 計   159,227   159,035   △192   △0.1%   32,159   31,427   △732   △2.3% 消去又は全社   -   -   -   -   △2,693   △3,342   △649   - 連結   159,227   159,035   △192   △0.1%   29,466   28,085   △1,381   △4.7% 〈新造船事業〉 当連結会計年度の売上高は125,643百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は28,630百万円(前年同期比3.8%増)となりました。資機材価格の高騰や人件費上昇の影響が大きかったものの、前期の収益獲得に大きく貢献したハンディ型撒積運搬船を当期も主力商品としつつ、今後大量の代替需要が見込まれる大型撒積運搬船などの大型船とのプロダクトミックス建造体制への移行が順調に進んだことや、設計・製造・調達など関係者一丸となった原価削減活動の効果に加え円安基調が続いたことにより、前年同期比で増収増益を達成しました。 当連結会計年度におきましては、大型撒積運搬船4隻、ハンディ型撒積運搬船等17隻を完工し、大型撒積運搬船10隻、ハンディ型撒積運搬船5隻を受注した結果、当連結会計年度末の受注残高は422,073百万円(前年同期比7.1%増)となりました。 〈修繕船事業〉 佐世保重工業株式会社と函館どつく株式会社が担う修繕船事業の当連結会計年度の売上高は20,538百万円(前年同期比10.9%減)、営業利益が1,567百万円(前年同期比56.9%減)と大幅な減収減益になりました。 主力の国内艦艇修繕の当期間発生工事量が前期に比べて大幅に減少し、米海軍向け艦艇工事や技術難易度が高い民間船の大型工事を複数完工したものの年間操業量の低下を補えませんでした。 ただ、当連結会計年度末の受注残高は10,226百万円(前年同期比92.1%増)と大きく増加しており、次年度の収益改善が期待されます。 〈鉄構・機械事業〉 当連結会計年度の売上高は6,279百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は348百万円(前年同期比203.1%増)となりました。鉄構橋梁部門は大型案件の受注が着実に積み上がって操業量が回復し、舶用機械部門においても主力の舶用エンジン向けクランクシャフトも事業環境が改善して原価削減と生産効率の改善も進んだ結果、前年同期比で増収増益となりました。 当連結会計年度末の受注残高は8,002百万円(前年同期比48.1%増)となりました。 〈その他事業〉 当連結会計年度の売上高は6,575百万円(前年同期比7.2%減)、営業利益は882百万円(前年同期比5.4%増)となりました。 当連結会計年度末の受注残高は792百万円(前年同期比53.3%減)であります。 (2)生産、受注および販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期増減率(%) 新造船事業   95,136   △1.1 修繕船事業   16,699   △10.0 鉄構・機械事業   5,539   △4.6 その他事業   7,879   24.0 合計   125,253   △1.3 (注)   上記の金額は、「収益認識に関する会計基準」等によらず、工事の完成・引渡時点をもって算定された金額を記載しております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期 増減率(%)   受注残高(百万円)   前期末増減率(%) 新造船事業   141,222   △29.9   422,073   7.1 修繕船事業   22,347   12.2   10,226   92.1 鉄構・機械事業   8,801   43.4   8,002   48.1 その他事業   6,444   △10.2   792   △53.3 合計   178,814   △23.8   441,093   8.5 (注)   上記の金額は、「収益認識に関する会計基準」等によらず、工事の完成・引渡時点をもって算定された金額を記載しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期増減率(%) 新造船事業   120,575   △9.8 修繕船事業   17,444   △31.1 鉄構・機械事業   6,202   △18.8 その他事業   7,348   △2.2 合計   151,569   △12.9 (注)   上記の金額は、「収益認識に関する会計基準」等によらず、工事の完成・引渡時点をもって算定された金額を記載しております。 (3)財政状態 (単位:百万円) 前連結会計年度末(2025年3月31日)   当連結会計年度末(2026年3月31日)   増減 総資産   209,037   266,148   57,111 負債   103,895   128,707   24,812 (内有利子負債)   (17,726)   (20,976)   (3,250) 純資産   105,142   137,441   32,299 自己資本比率   50.0%   51.3%   1.3ポイント 有利子負債比率   17.0%   15.4%   △1.6ポイント 当連結会計年度末の総資産は、新造船の受注増による現預金の増加、保有する投資有価証券の時価上昇などにより、前連結会計年度末に比べて57,111百万円増加し、266,148百万円となりました。 負債は、新規受注案件の増加に伴う契約負債や繰延税金負債の増加などにより、前連結会計年度末に比べて24,812百万円増加して128,707百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益を21,590百万円計上したこと等から、前連結会計年度末に比べて32,299百万円増加して137,441百万円となりましたが、総資産の大幅増により当連結会計年度末の自己資本比率は1.3ポイント増の51.3%にとどまりました。 新造船事業においては進水時までに原価の85%の支払いが発生しているにも関わらず入金額が30~40%にすぎず、特に建造期間が長く船価も多額な大型船では造船所側の資金負担がより重くなり、修繕船事業においても工事の大型化・長期化に関わらず工事代金の支払いが殆ど完工後で資金負担が発生いたします。 当社はこれまで「大型設備投資は不況時に」を原則に伊万里事業所の完成度を高めてまいりましたが、不況時であったために設備投資の過半を転換社債や増資で得た自己資金で賄ってきた結果、当連結会計年度末の有利子負債比率は15.4%と低水準で至って健全な状態にあります。 しかしながら、新造船事業や修繕船事業における運転資金負担、環境対応船の建造期間の長期化や研究開発の増加、函館どつく株式会社と佐世保重工業株式会社の老朽設備更新と増強、当社伊万里事業所をはじめとする各工場の環境対応船建造に備えた適応、スマートファクトリー化などによる事業基盤強化など、さらなる成長と造船業特有の大きな不況の波に備えた厚目の現預金保有のために、今後は直接金融に加えて有利子負債比率80%を限度に借入金の増額や当座貸越の増枠など、資金調達の多様化を検討してまいります。 (4)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ28,984百万円増加し、119,124百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、新造船の受注増による契約負債の増加等により、38,826百万円の資金の増加になりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得等により、9,410百万円の資金の減少になりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済、配当金の支払等により、479百万円の資金の減少になりました。 (5) 資本の財源および資金の流動性についての分析 ① 財務政策 当社グループの事業活動にかかる運転資金については、主として営業キャッシュ・フローで獲得した資金を財源とし、必要に応じて不足分について銀行借入による調達を実施しております。設備投資資金等の長期的資金については、設備投資計画や事業投資計画に基づき、金利動向や既存借入金の償還時期等を総合的に勘案した上で長期借入金(や社債)等により調達することを基本方針としております。また、国内金融機関とコミットメントライン契約を締結するなど、不測の事態にも対応できる体制を整えています。 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して28,984百万円増加し、119,124百万円となりました。引き続き長期的視野に立ったグループ経営を推進し、財務基盤の強化に努めてまいります。 ② 資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、営業活動については、鋼材や資機材などの原材料費および外注加工費、人件費のほか、技術力強化や新船型開発、品質向上のための研究開発費が主な内容となっております。投資活動については、2022年度末に伊万里事業所先進化プロジェクトを発足させ、IoTやAI技術の活用による生産活動の合理化と省力化設備の導入による工場先進(スマートファクトリー)化の早期実現に向けて取り組んでおり、各製造拠点における生産性向上とコスト競争力強化を目的とした設備の近代化に加え、省エネ機器への代替や既存設備の予防保全、老朽化設備のリプレイス等の費用があります。 (6) 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす見積りおよび仮定を用いておりますが、これらの見積りおよび仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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