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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

NOK

NOK CORPORATION7240 · Prime · 輸送用機器

オイルシール・Oリングなどのシール製品で世界有数。電子部品(フレキシブル基板)も事業の柱。

概要

NOKは、オイルシールやメカニカルシールなどのシール製品とフレキシブルサーキットなどの電子部品を手掛けるグローバルメーカーである。1939年創業の2社が1951年に合併し、現在は連結従業員約3.7万人、売上高約7384億円(2026年3月期)の規模を持つ。自動車産業向けが売上の約半分を占め、世界トップクラスのシェアを有する。東証プライム市場に上場(1961年10月)。

シール事業と電子部品事業の二本柱

NOKグループの事業は、シール事業と電子部品事業が主体である。2026年3月期の連結売上高7384億円のうち、シール事業が3674億円(構成比49.8%)、電子部品事業が3451億円(同46.7%)、その他事業が259億円(同3.5%)を占める。シール事業の主力製品はオイルシール、Oリング、防振ゴム、メカニカルシールなどで、自動車エンジンやトランスミッション、一般産業機械向けに供給される。電子部品事業ではフレキシブルサーキット(フレキシブルプリント基板)とプレシジョンコンポーネント(精密金属部品)を手掛け、スマートフォンや車載バッテリー用途が主要な需要先である。その他事業では特殊潤滑剤の製造販売を行う。

連結売上高の14%を占めるアップル向け

電子部品事業において、米国アップル社向けの販売が連結売上高の大きな部分を占める。2026年3月期のアップル向け売上高は1033億円で、連結全体の14.0%に相当する。これはフレキシブルサーキットなどがスマートフォンに採用されているためである。一方、シール事業は自動車産業への依存度が高く、日系自動車メーカーや非日系顧客向けに販売される。一般産業機械向けも建設機械や農業機械などに及ぶ。売上高の推移を見ると、2013年3月期の5409億円から緩やかに増加し、2025年3月期には7669億円に達したが、2026年3月期は減収となった。

グループ全体で99社、海外売上高が過半

NOKグループは、当社、子会社83社、関連会社15社の計99社で構成される。国内生産拠点はシール製品が当社他27社、電子部品がメクテック他1社であり、海外生産拠点はシール製品がタイNOK等17社、電子部品がメクテックマニュファクチャリングCorp.珠海等14社である。販売網も国内外に広がり、国内販売は当社他14社、海外販売はタイNOK等44社が担当する。海外生産・販売の比率が高く、売上高の多くを海外が占める。2026年4月には国内生産子会社18社を再編し、NOK東北、NOK北関東、NOK静岡、NOK鳥取、NOK九州の5社に集約した。地域別の内訳は開示されていないが、アジアが主要な市場である。

変動する収益と資本効率の向上への取り組み

NOKの収益は自動車や電子機器の需要動向に影響を受ける。2026年3月期の連結営業利益は330億円(前期比11.5%減)だったが、親会社株主に帰属する当期純利益は463億円(同52.8%増)と大幅に増加した。これは投資有価証券売却益の計上など特殊要因によるものである。経営指標として売上高営業利益率とEPS(一株当たり利益)を重視し、資本効率の向上を目指す。中長期では2026年10月に予定するイーグル工業との統合後、統合会社としての戦略を開示する予定である。2026年3月期末の自己資本比率は65.7%と高水準にある。

業界の中での役割は自動車・産業機械向けシール製品および電子部品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
7,384億円
営業利益
330億円
営業利益率
4.5%
純利益
463億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
シール事業3,674億円49.8%279億円7.6%
電子部品 事業3,451億円46.7%40億円1.2%
その他事業259億円3.5%11億円4.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01シール事業主力

オイルシール、Oリング、防振ゴム、樹脂加工品、ガスケット、化学合成品、メカニカルシール等を製造販売。国内外の自動車、一般産業機械向けが主な需要先。国内生産は当社他27社、海外はタイNOK他16社が担当。

主な製品・サービス4
オイルシール
回転軸からのオイル漏れを防ぐシール部品。自動車エンジンやトランスミッションなどに使用。
Oリング
断面がO字形のシール部品。油圧・空圧機器の接合部に用いられる。
防振ゴム
振動を吸収するゴム部品。自動車のエンジンマウントやサスペンション等に使用。
メカニカルシール
回転軸とケーシングの間を密封する機械式シール。ポンプ・コンプレッサ等に使用。

02電子部品事業準主力

フレキシブルサーキット(フレキシブルプリント基板)とプレシジョンコンポーネント(精密部品)を製造販売。需要先は電子・精密機器。メクテック㈱や海外子会社が生産・販売。

主な製品・サービス2
フレキシブルサーキット
柔軟性のある絶縁基板に配線パターンを形成した電子回路。スマートフォンやデジタルカメラ等の配線に使用。
プレシジョンコンポーネント
高精度な金属加工部品。コネクタやスイッチなど電子機器内部の機構部品向け。

03その他事業副次

特殊潤滑剤の製造販売。当社、NOKクリューバー、㈱エストーが担当。

主な製品・サービス1
特殊潤滑剤
高温・高荷重など過酷条件で使用される高性能グリースやオイル。

製品と技術

回転軸の漏れを防ぐオイルシールとOリング

オイルシールは、エンジンやトランスミッションの回転軸からオイルが漏れるのを防ぐ部品である。NOKのオイルシールは自動車用が中心であり、エンジンクランクシャフトやトランスミッション入力軸などに使用される。Oリングは断面がO字形のシールであり、油圧・空圧機器の接合部で流体を密封する。自動車だけでなく、建設機械や工作機械など幅広い産業機械で用いられる。これらのシール製品は、ゴム材料の配合設計と精密成形技術が競争力の源泉である。耐油性・耐熱性・耐摩耗性に優れた材料を開発し、長期にわたり安定したシール性能を発揮する。生産は国内外の専用工場で行われ、大量安定供給を強みとする。

振動吸収と高圧密封: 防振ゴムとメカニカルシール

防振ゴムは、自動車のエンジンマウントやサスペンションなどで振動を吸収し、乗り心地や騒音低減に貢献する。NOKはゴムの弾性と減衰特性を最適化した製品を供給する。メカニカルシールは、回転軸とケーシングの間を密封する機械式シールで、ポンプやコンプレッサの軸封に使われる。高圧・高速回転下でも漏れを防ぐ技術が求められる。これらの製品は、シール事業の中でも高い技術力を要する分野であり、イーグル工業(関連会社)とも連携して開発・生産が行われる。鳥取事業場や湘南R&Dセンターが開発拠点として機能する。

電子機器を支えるフレキシブルサーキットと精密部品

電子部品事業の中核製品はフレキシブルサーキット(FPC)である。これは柔軟な絶縁基板に配線パターンを形成した電子回路で、スマートフォンやデジタルカメラ、車載バッテリーなどの内部配線に使用される。薄くて曲げられるため、狭いスペースへの実装が可能である。プレシジョンコンポーネントは、コネクタやスイッチなどに使われる高精度な金属加工部品である。両製品とも、微細加工技術と高品質な生産管理が求められる。この事業はメクテックグループが担当し、日本、台湾、中国、タイ、ベトナムに生産拠点を持つ。2026年3月期のApple向け売上高は1033億円と同社の主要顧客である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

内需依存のシール・防振部品で国内首位級

同社は輸送用機器向けのオイルシールや防振製品で国内シェア上位に位置し、自動車生産の動向に業績が連動する。近年の売上は7,500億円前後で安定し、営業利益率は4%台と自動車部品業界の平均的な水準にある。ライバルであるトヨタ紡織は内装・シートに強みを持ち、ユニプレスはプレス部品で競合するが、同社の密封技術は差別化要因。海外比率が低く、国内自動車メーカーの生産変動の影響を受けやすいのが特徴。内需依存のビジネスモデルであるため、国内市場の縮小に対する対応が課題となる。

強み

  • オイルシールなどで国内首位級のシェアを持ち、自動車向けに安定供給。
  • 2025年3月期は7669億円と前期比2%増で、安定的な収益基盤を維持。
  • シール、防振、配管など多岐にわたり、顧客のニーズに総合対応。
  • 主要顧客との長期取引で、安定的な受注を確保。

課題

  • 国内自動車生産の変動で業績が左右され、海外展開が遅れている。
  • 営業利益率が5%未満で、原材料高や競争激化により改善が限定的。
  • 電動化や新技術への対応が遅れ、将来の成長分野への投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がNOK

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15344MARUWA6,275億円33.3倍
25110住友ゴム工業5,682億円9.2倍
35105TOYO TIRE5,676億円9.5倍
47988ニフコ5,060億円14.0倍
56674ジーエス・ユアサ コーポレーション5,007億円11.9倍
67240NOK4,906億円10.7倍
76508明電舎4,862億円20.5倍
86923スタンレー電気4,583億円15.1倍
95741UACJ4,138億円
105805SWCC4,125億円21.0倍
114202ダイセル3,944億円38.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

二つの前身企業の設立から合併まで(1939-1951)

NOKのルーツは1939年12月に東京都葛飾区で創業された江戸川精機株式会社と、1941年7月に神戸で設立された日本ベアリング製造株式会社の2社である。江戸川精機は1942年に東京油止工業、1948年に東京オイルシール工業と社名を変更した。一方の日本ベアリング製造は1942年に日本ユーシー工業、1944年に日本油止工業と改称した。1951年12月、この東京オイルシール工業と日本油止工業が合併し、日本オイルシール工業株式会社が誕生した。これにより、日本のオイルシール業界における基盤が形成された。

ドイツ・フロイデンベルク社との提携と上場(1960年代)

1960年3月、ドイツ連邦共和国のフロイデンベルグ社との資本提携を成立させた。この提携により、フロイデンベルグが持つ先進的なシール技術を取り込み、製品開発力を強化した。同年8月には藤沢工場(現湘南R&Dセンター)を建設し、生産能力を拡大した。1961年10月に東京証券取引所に上場し、資金調達力を高めた。その後、1964年10月に日本シールオール株式会社(現イーグル工業)を設立し、メカニカルシール事業へ進出した。1968年には米国にNOK-USAを設立し、初の海外拠点を築いた。この時期に国内生産拠点も静岡、福島、熊本と拡大した。

社名をNOKに変更しアジア展開を加速(1980年代)

1985年7月、日本オイルシール工業株式会社からNOK株式会社に商号を変更し、グローバルブランドとしての統一を図った。この頃すでに1978年には韓国の平和オイルシール工業への資本参加を果たしており、アジアへの関心を強めていた。1986年9月には台湾、1988年10月にはタイにそれぞれ生産子会社を設立し、東南アジアでの事業基盤を構築した。1989年7月には米国でフロイデンベルク社との合弁事業(フロイデンベルグNOKジェネラルパートナーシップ)を発足させ、北米市場でのプレゼンスを高めた。また、1969年に設立した日本メクトロン(後のメクテック)が電子部品事業の核として成長を始めた。

中国・インドなど新興国への進出拡大(1990年代-2000年代)

1990年代に入り、NOKは中国とインドへの進出を本格化した。1995年6月に無錫NOKフロイデンベルグ(中国)、1996年5月にPT.NOKインドネシア、1997年8月にメクテックマニュファクチャリングCorp.珠海(中国)を設立。2000年9月にはインドでシグマフロイデンベルグNOK(後にフロイデンベルグNOK)を設立した。2002年にはドイツにメクテックヨーロッパを設立し、電子部品事業の欧州展開を開始。2004年にはベトナムにNOK現地法人を設立し、低コスト生産拠点を拡大した。国内では2004年に鳥取事業場(防振ゴム事業部)を新設し、生産能力を増強した。

事業再編とイーグル工業との統合計画(2010年代以降)

2010年代以降、NOKは事業ポートフォリオの見直しを進めた。2010年4月に北茨城事業場(樹脂・ウレタン事業部)を建設し、樹脂加工品の生産能力を強化。2023年10月には特殊潤滑剤メーカーの株式会社エストーを子会社化した。一方、2026年1月にはシンジーテック株式会社ならびにその子会社の全株式を譲渡し、ロール製品事業から撤退した。2026年4月には国内生産子会社18社を5社に再編し、効率化を図った。さらに、2026年10月にはイーグル工業株式会社との統合を予定しており、両社の経営資源を結集して競争力を高める計画である。これらの動きは、厳しい経営環境に対応した構造改革と位置づけられる。

年表41件を開く

1930年代

  • 1939年12月創業東京都葛飾区に江戸川精機株式会社を設立。(1942年に東京油止工業株式会社、1948年に東京オイルシール工業株式会社に社名変更)

1940年代

  • 1941年7月創業神戸に日本ベアリング製造株式会社を設立。(1942年に日本ユーシー工業株式会社、1944年に日本油止工業株式会社に社名変更)

1950年代

  • 1951年12月M&A東京オイルシール工業株式会社と日本油止工業株式会社が合併し、日本オイルシール工業株式会社に社名変更。
  • 1954年6月本社及び工場を東京都大田区に移転。

1960年代

  • 1960年3月ドイツ連邦共和国のフロイデンベルグ社と資本提携。
  • 1960年8月神奈川県藤沢市に藤沢工場(現湘南R&Dセンター)を建設。
  • 1961年10月上場東京証券取引所に上場。
  • 1961年12月本社を東京都中央区に移転。
  • 1964年10月創業日本シールオール株式会社(現イーグル工業株式会社)を設立。
  • 1966年1月本社を現在地に移転。
  • 1967年8月静岡県牧之原市に静岡工場(現ガスケット・ブーツ事業部)を建設。
  • 1968年3月創業アメリカ合衆国にNOK-USA.,Inc.(現NOK Inc.)を設立。
  • 1968年4月福島県福島市に福島工場(現オイルシール事業部)を建設。
  • 1969年11月創業日本メクトロン株式会社(現メクテック株式会社)を設立。

1970年代

  • 1970年4月熊本県阿蘇市に熊本工場(現精密・Oリング事業部)を建設。
  • 1976年12月創業NOKクリューバー株式会社を設立。
  • 1978年3月大韓民国の平和オイルシール工業株式会社に資本参加。

1980年代

  • 1982年1月上場イーグル工業株式会社が東京証券取引所に上場。
  • 1985年7月商号変更日本オイルシール工業株式会社よりNOK株式会社に社名変更。
  • 1986年9月創業台湾にメクテックCorp.台湾(現メクテックマニュファクチャリングCorp.台湾Ltd.)を設立。
  • 1988年10月創業タイ王国にタイNOKCo., Ltd.を設立。
  • 1989年7月アメリカ合衆国にNOK Inc.とフロイデンベルグ社のアメリカ合衆国内の子会社との間で、フロイデンベルグ NOK ジェネラルパートナーシップを設立。

1990年代

  • 1994年11月創業タイ王国にメクテックマニュファクチャリングCorp.タイLtd.を設立。
  • 1994年12月創業シンガポール共和国にNOK フロイデンベルグ アジア ホールディング Co. Pte. Ltd.(現NOK フロイデンベルグ シンガポール Pte. Ltd.)を設立。
  • 1995年6月創業中華人民共和国に無錫NOKフロイデンベルグCo.,Ltd.を設立。
  • 1996年5月創業インドネシア共和国にP.T. NOK インドネシアを設立。
  • 1997年8月創業中華人民共和国にメクテックマニュファクチャリングCorp.珠海Ltd.を設立。

2000年代

  • 2000年9月創業インド共和国にシグマ Corp. インド Ltd.とNOK フロイデンベルグ アジア ホールディング Co. Pte. Ltd.との間で、シグマ フロイデンベルグ NOK Pvt. Ltd.(現フロイデンベルグ NOK Pvt. Ltd.)を設立。
  • 2002年4月創業ユニマテック株式会社を日本メクトロン株式会社(現メクテック株式会社)より分割設立。
  • 2002年7月創業ドイツ連邦共和国にメクテック ヨーロッパ GmbHを設立。
  • 2002年8月創業中華人民共和国にメクテックマニュファクチャリングCorp.蘇州を設立。
  • 2004年1月鳥取県南部町に鳥取事業場(現防振ゴム事業部)を建設。
  • 2004年8月創業ベトナム社会主義共和国にベトナム NOK Co., Ltd.を設立。
  • 2005年4月神奈川県藤沢市に湘南開発センター(現湘南R&Dセンター)を建設。
  • 2007年4月M&A北辰工業株式会社と日東工業株式会社が合併しシンジーテック株式会社と社名変更。

2010年代

  • 2010年4月茨城県北茨城市に北茨城事業場(現樹脂・ウレタン事業部)を建設。
  • 2016年5月創業ベトナム社会主義共和国にメクテックマニュファクチャリングCorp.ベトナムLtd.を設立。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年10月M&A株式会社エストーの株式を取得し子会社化。
  • 2026年1月シンジーテック株式会社ならびにその子会社の全株式を譲渡。
  • 2026年4月日本国内生産子会社(18社)を再編し、NOK東北株式会社、NOK北関東株式会社、NOK静岡株式会社、NOK鳥取株式会社、NOK九州株式会社の5社を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    グローバルオペレーティングモデルの最適化・高度化

    グループ及び各事業の最適な経営体制を確立し、間接業務の効率化や適正な投資規模でのERP導入を進める。

  2. 02

    収益向上策の完遂

    シール事業でのプライシング戦略構築・実行、新領域開拓、コスト削減、不採算・非中核事業の見直し、間接材コスト削減に取り組む。

  3. 03

    非連続成長のための事業創生・獲得

    新規事業領域を特定し、獲得・立ち上げを通じて新たな成長ドライバーを創出する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で36,655人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は848万円で、9期前と比べて+17.6%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は19.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月48,181
2018年3月43,529
2019年3月72139.917.442,251
2020年3月71040.117.640,492
2021年3月68640.317.837,999
2022年3月73241.018.337,613
2023年3月74541.318.537,913
2024年3月76041.418.638,097
2025年3月80441.718.837,95898
2026年3月84842.319.336,65590

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率53.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社141(国内 80 / 海外 61) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社工場 — 中国 蘇州312億円
電子部品事業
本社工場他 — 中国 珠海230億円
電子部品事業
本社工場 — ベトナム フンイエン185億円
電子部品事業
福島事業場 — 福島県福島市他181億円
シール事業
本社工場 — 中国 無錫147億円
シール事業
北茨城工場他 — 茨城県北茨城市他145億円
シール 事業
本社工場他 — タイ チョンブリ122億円
シール事業
熊本事業場 — 熊本県阿蘇市他9,412百万円
シール事業
本社工場他 — 台湾 高雄他8,513百万円
電子部品事業
本社工場 — シンガポール7,965百万円
シール事業
ほか12件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    メクテック㈱ ※1
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    メクテック㈱ ※1
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ユニマテック㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ユニマテック㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    NOKクリューバー㈱
    東京都港区
    議決権51.0%
  • 国内
    NOKクリューバー㈱
    東京都港区
    議決権51.0%
  • 国内
    ㈱エストー
    大阪府大阪市 生野区
    議決権100.0%
  • 海外
    タイNOK Co.,Ltd. ※1
    タイ チョンブリ
    議決権100.0%
  • 海外
    タイNOK Co.,Ltd. ※1
    タイ チョンブリ
    議決権100.0%
  • 国内
    NOK Inc.
    アメリカ ネバダ州
    議決権100.0%
  • 国内
    NOK Inc.
    アメリカ ネバダ州
    議決権100.0%
  • 国内
    NOKメタル㈱ ※4
    宮城県遠田郡 涌谷町
    議決権100.0%
残りのグループ会社129社を開く
  • NOKメタル㈱ ※4宮城県遠田郡 涌谷町100%
  • 宮城NOK㈱ ※4宮城県加美郡 加美町100%
  • 宮城NOK㈱ ※4宮城県加美郡 加美町100%
  • 東北シール工業㈱ ※4福島県耶麻郡 猪苗代町100%
  • 東北シール工業㈱ ※4福島県耶麻郡 猪苗代町100%
  • 三春工業㈱ ※4福島県田村郡 三春町100%
  • 三春工業㈱ ※4福島県田村郡 三春町100%
  • TSK㈱ ※4福島県岩瀬郡 天栄村100%
  • TSK㈱ ※4福島県岩瀬郡 天栄村100%
  • 二本松NOK㈱ ※4福島県二本松市100%
  • 二本松NOK㈱ ※4福島県二本松市100%
  • 磯原ウレタン工業㈱ ※4茨城県北茨城市100%
  • 磯原ウレタン工業㈱ ※4茨城県北茨城市100%
  • イツシン工業㈱ ※4長野県北佐久郡 立科町100%
  • イツシン工業㈱ ※4長野県北佐久郡 立科町100%
  • 神奈川精機㈱ ※4福島県本宮市100%
  • 神奈川精機㈱ ※4福島県本宮市100%
  • ㈱MEK-J茨城県牛久市100%
  • ㈱MEK-J茨城県牛久市100%
  • NOKフガクエンジニアリング㈱東京都港区100%
  • NOKフガクエンジニアリング㈱東京都港区100%
  • NOK Industrial Sales㈱東京都新宿区100%
  • NOK Industrial Sales㈱東京都新宿区100%
  • 菊川シール工業㈱ ※4静岡県菊川市100%
  • 菊川シール工業㈱ ※4静岡県菊川市100%
  • ㈱エム・ワイ・ケー ※4静岡県牧之原市100%
  • ㈱エム・ワイ・ケー ※4静岡県牧之原市100%
  • TVC㈱ ※1※4鳥取県西伯郡 南部町100%
  • TVC㈱ ※1※4鳥取県西伯郡 南部町100%
  • NOKエラストマー㈱ ※4福岡県嘉麻市100%
  • NOKエラストマー㈱ ※4福岡県嘉麻市100%
  • 佐賀NOK㈱ ※4佐賀県嬉野市100%
  • 佐賀NOK㈱ ※4佐賀県嬉野市100%
  • 熊本NOK㈱ ※4熊本県阿蘇市100%
  • 熊本NOK㈱ ※4熊本県阿蘇市100%
  • 阿蘇NOK㈱ ※4熊本県阿蘇市100%
  • 阿蘇NOK㈱ ※4熊本県阿蘇市100%
  • 玖珠NOK㈱ ※4大分県玖珠郡 九重町100%
  • 玖珠NOK㈱ ※4大分県玖珠郡 九重町100%
  • クス精密㈱大分県玖珠郡 玖珠町100%
  • クス精密㈱大分県玖珠郡 玖珠町100%
  • 日南NOK㈱ ※4宮崎県日南市100%
  • 日南NOK㈱ ※4宮崎県日南市100%
  • NOKアジア Co.,Pte.Ltd.シンガポール100%
  • NOKアジア Co.,Pte.Ltd.シンガポール100%
  • NOKグループセールスデベロップメントチャイナCo.,Ltd.中国 無錫100%
  • NOKグループセールスデベロップメントチャイナCo.,Ltd.中国 無錫100%
  • P.T.NOKインドネシアインドネシア ブカシ100%
  • P.T.NOKインドネシアインドネシア ブカシ100%
  • P.T.NOKインドネシア セールスインドネシア ブカシ100%
  • P.T.NOKインドネシア セールスインドネシア ブカシ100%
  • P.T.NOKフロイデンベルグ シーリング テクノロジーズインドネシア バタム島100%
  • P.T.NOKフロイデンベルグ シーリング テクノロジーズインドネシア バタム島100%
  • NOK(無錫)バイブレーションコントロールチャイナ Co.,Ltd. ※1中国 無錫100%
  • NOK(無錫)バイブレーションコントロールチャイナ Co.,Ltd. ※1中国 無錫100%
  • ベトナムNOK Co.,Ltd. ※1ベトナム ビエンホア100%
  • NOKフロイデンベルグ シンガポールPte.Ltd. ※1シンガポール2%
  • 無錫NOKフロイデンベルグ Co.,Ltd. ※1中国 無錫100%
  • 長春NOKフロイデンベルグ Co.,Ltd.中国 長春100%
  • NOKフロイデンベルグ香港 Ltd.中国 香港100%
  • NOKフロイデンベルググループセールスチャイナ Co.,Ltd.中国 上海100%
  • NOKフロイデンベルググループトレーディングチャイナ Co.,Ltd.中国 上海100%
  • 太倉NOKフロイデンベルグ シーリングプロダクツCo.,Ltd.中国 太倉100%
  • NOK ウォータートリートメントテクノロジーCo.,Ltd.中国 無錫100%
  • ユニマテックケミカルズチャイナCo.,Ltd.中国 上海100%
  • ユニマテックシンガポール Pte.Ltd. ※1シンガポール100%
  • ユニマテックテクノロジーズシンガポール Pte.Ltd.シンガポール100%
  • ユニマテックケミカルズシンガポール Pte.Ltd.シンガポール100%
  • ユニマテックケミカルズインディア Pvt. Ltd.インド ハリヤーナー100%
  • ユニマテックケミカルズアメリカ Inc.アメリカ ミシガン州100%
  • ユニマテックケミカルズヨーロッパ GmbHドイツ バインハイム100%
  • ユニマテックケミカルズヨーロッパ GmbHドイツ バインハイム100%
  • NVCセールスアメリカ Inc.アメリカ ミシガン州100%
  • NVCセールスアメリカ Inc.アメリカ ミシガン州100%
  • NVCセールスメキシコ S.A. de C.V.メキシコ サン・ルイス・ポトシ州100%
  • NVCセールスメキシコ S.A. de C.V.メキシコ サン・ルイス・ポトシ州100%
  • 石野ガスケットノースアメリカ LLCアメリカ ミシガン州100%
  • 石野ガスケットノースアメリカ LLCアメリカ ミシガン州100%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp.台湾 Ltd.台湾 高雄87%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp.台湾 Ltd.台湾 高雄87%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp. タイ Ltd.タイ アユタヤ75%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp. タイ Ltd.タイ アユタヤ75%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp. 珠海 Ltd. ※1中国 珠海100%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp. 珠海 Ltd. ※1中国 珠海100%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp. 蘇州 ※1中国 蘇州100%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp. 蘇州 ※1中国 蘇州100%
  • メクテック Corp. 韓国 Ltd.韓国 ソウル100%
  • NOKプレシジョンコンポーネントシンガポール Pte.Ltd.シンガポール100%
  • NOKプレシジョンコンポーネントシンガポール Pte.Ltd.シンガポール100%
  • P.T.NOKプレシジョンコンポーネントバタムインドネシア バタム島100%
  • P.T.NOKプレシジョンコンポーネントバタムインドネシア バタム島100%
  • メクテックプレシジョンコンポーネントタイ Ltd.タイ アユタヤ100%
  • メクテックプレシジョンコンポーネントタイ Ltd.タイ アユタヤ100%
  • メクテック Corp.シンガポール Pte.Ltd.シンガポール100%
  • メクテック Corp.シンガポール Pte.Ltd.シンガポール100%
  • メクテック Corp. 香港 Ltd. ※3中国 香港100%
  • メクテック Corp. 香港 Ltd. ※3中国 香港100%
  • メクテック Corp. 深セン Ltd.中国 深セン100%
  • メクテック Corp. 深セン Ltd.中国 深セン100%
  • メクテックインターナショナル Corp.アメリカ カリフォルニア州100%
  • メクテックインターナショナル Corp.アメリカ カリフォルニア州100%
  • メクテックトレーディング(上海) Co.,Ltd.中国 上海100%
  • メクテック ヨーロッパ GmbHドイツ バインハイム100%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp.ヨーロッパ CZ s.r.o.チェコ チェスケー・ブジェヨヴィツェ100%
  • メクテックマニュファクチャリング Corp.ヨーロッパ HU Kft.ハンガリー ピーセル100%
  • メクテックマニュファクチャリングCorp.ベトナム Ltd. ※1ベトナム フンイエン100%
  • メクテックマニュファクチャリングCorp.メキシコS.A.de C.V.メキシコ サン・ルイス・ポトシ州100%
  • NOKヨーロッパ GmbHドイツ バインハイム100%
  • NOKヨーロッパ GmbHドイツ バインハイム100%
  • エストーノースアメリカ Co.,Ltd.アメリカ デラウェア州100%
  • イーグル工業㈱東京都港区32%
  • イーグル工業㈱東京都港区32%
  • 潮物産㈱北海道札幌市 西区21%
  • 日昇工業㈱福島県二本松市35%
  • 昭和機器工業㈱埼玉県比企郡 嵐山町25%
  • 昭和機器工業㈱埼玉県比企郡 嵐山町25%
  • 松本産業㈱静岡県富士市20%
  • 松本産業㈱静岡県富士市20%
  • 東輝産業㈱大阪府八尾市25%
  • 東輝産業㈱大阪府八尾市25%
  • オタライト㈱福岡県春日市23%
  • オタライト㈱福岡県春日市23%
  • 和喜輸送㈱東京都品川区30%
  • 東伸運輸㈱愛知県安城市30%
  • フロイデンベルグ NOK ジェネラルパートナーシップアメリカ ミシガン州40%
  • フロイデンベルグ NOK ジェネラルパートナーシップアメリカ ミシガン州40%
  • フロイデンベルグNOK Pvt.Ltd.インド チェンナイ100%
  • 平和オイルシール工業㈱大韓民国 大邱50%
  • 平和オイルシール工業㈱大韓民国 大邱50%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業水素ステーションの低コスト化・高度化に係る技術開発水素ステーション低コスト化・高度化基盤技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-06-28
    6,897万円
  • 調達
    超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業水素ステーションのコスト低減等に関連する技術開発長寿命高圧水素シール部材・継手部材及び機器開発に関する研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-06
    5,474万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は7,384億円営業利益330億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.7%、利益が-11.5%。

売上高
-3.7%
7,384億円
営業利益
-11.5%
330億円
純利益
+52.8%
463億円
営業利益率
4.5%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高7,566億円7,384億円
営業利益350億円330億円
純利益464億円463億円
1株あたり配当¥140¥140

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,812億円、営業利益は77億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,698−2
2024年1Q1,640−12−0.723
2024年2Q1,902613.299
2024年3Q2,1331276.089
2024年4Q1,830105
2025年2Q3,9371914.9136
2025年4Q3,7321824.9167
2026年2Q3,5941574.4133
2026年4Q3,7901734.6330
2027年1Q1,812774.291

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は5,409億円から7,384億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は4.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5,409352222
2014年3月5,914423218
2015年3月6,937808468
ベトナム社会主義共和国にメクテックマニュファクチャリングCorp.ベトナムLtd.を設立。
2016年3月7,461537301
2017年3月7,131457273
2018年3月7,293563353
2019年3月6,69531134
2020年3月6,268174−22
2021年3月5,964183−14
2022年3月6,825462258
株式会社エストーの株式を取得し子会社化。
2023年3月7,100266133
2024年3月7,505403316
2025年3月7,6693734814.9303
日本国内生産子会社(18社)を再編し、NOK東北株式会社、NOK北関東株式会社、NOK静岡株式会社、NOK鳥取株式会社、NOK九州株式会社の5社を設立。
2026年3月7,3843304984.5463

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高7,384億円のうち、営業利益として残るのは330億円4.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は463億円、売上の6.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.2%6,071億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.3%984億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.5%330億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.6pt
4.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.6pt
6.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.0pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが682億円、投資CFが−103億円で、差し引きのフリーCFは579億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,567億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月357−53446−177653
2014年3月794−466−268328786
2015年3月806−432−1813741,023
2016年3月885−657−240228940
2017年3月680−620−7360906
2018年3月695−587−130108894
2019年3月639−79366−154808
2020年3月714−504−175210824
2021年3月458−187592711,204
2022年3月550−380−3211701,112
2023年3月460−352−2141081,041
2024年3月892−297−3405951,363
2025年3月916−432−4824841,361
2026年3月682−103−4715791,567

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は9,517億円。このうち返さなくてよい自己資本が6,703億円で、自己資本比率は65.7%(業種中央値53.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月6,0203,2022,81848.8
2014年3月6,6333,6442,98950.0
2015年3月7,5514,6282,92355.9
2016年3月6,9704,3342,63656.7
2017年3月7,5184,5512,96755.7
2018年3月7,9334,9992,93457.9
2019年3月7,8514,8552,99656.6
2020年3月7,2874,4722,81555.9
2021年3月8,0305,0213,00957.0
2022年3月8,5735,5443,02958.6
2023年3月8,6285,7732,85560.6
2024年3月9,5246,3903,13461.5
2025年3月8,9876,2342,75264.4
2026年3月9,5176,7032,81465.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,568億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,958億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
452億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,814億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り82社中13位あたり、逆に低いのは売上成長率82社中72位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.5%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.7%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.7%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,049で、1年前と比べて+23.1%過去52週の値幅のなかでは63%の位置にある。

¥3,049-1.7%1ヶ月+4.0%1年+23.1%時価総額4,906億円
過去52週の値幅
安値¥2,538.5高値¥3,355

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.7倍
PER (会社予想)10.7倍
PBR0.77倍
配当利回り4.59%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3011円で、25日線(3015円)とほぼ同水準、75日線(2947円)は上回っています。1カ月でほぼ横ばい(0.1%)、年初来では25%上昇と堅調です。8月13日に3114円の高値をつけ、その後は3000円前後で推移しています。52週高値3355円からは約10%下の水準で、中期的な上昇トレンドの中での一服局面とみられます。出来高は直近20万株前後と低調で、方向感を欠いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが10.56倍と業界平均16.75倍を大きく下回り、PBRも0.756倍と平均1.15倍を下回り、割安感が強いです。配当利回りは4.65%と平均2.97%を大きく上回り、株主還元も厚いです。ROEは7.7%と収益性は中位ですが、予想PERも10.5倍と低く、業績安定が期待されます。ただし、直近の売上は減少しており、成長性には懸念がありますが、総合的に割安と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.7倍16.3倍
PER (予想)10.7倍
PBR0.77倍1.12倍
ROE7.7%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

自動車生産の回復とシール事業の安定性を評価する強気派に対し、EVシフトによる内燃機関向け需要の減少や、原材料価格・為替変動による収益性悪化を懸念する弱気派が対立。特殊要因による純利益増加(2026/3期純利益463億円)が一過性か、事業体質の改善かも争点。一方、減収予想(売上高7384億円)でありながら利益が増える構造は、リストラや為替の恩恵とも解釈でき、今後の持続性が試される。

プラスに働く材料7
  • 世界トップのシェアと長期取引関係

    自動車向けシールで世界シェア首位級。関係構築に年数を要し安定的。

  • 消耗品モデルで需要が底堅い

    車両稼働と連動するリプレイス需要があり、生産変動の影響を緩和。

  • 特殊要因で純利益が大幅増

    2026/3期純利益463億円と前期比増。為替やリストラ効果が寄与か。

  • 純利益が52.8%増の463億円決算発表後影響

    2025/3期303億円から2026/3期463億円へ増加

  • 配当利回り4.63%と高水準継続影響

    予想配当利回り4.63%、株主への還元が厚い

  • PBR0.77倍と1倍割れ継続影響

    PBR0.7692倍、時価総額4,869億円

  • 予想PER10.6倍と安定感決算発表後影響

    実績PER10.63倍、予想PER10.6倍と評価は安定

マイナスに働く材料7
  • EVシフトで需要構造が変化

    内燃機関向けシールが主力。電動化で搭載数減少が懸念される。

  • 減収下の収益改善は一過性

    2026/3期減収予想。特殊要因剥落で利益水準が低下するリスク。

  • 原材料高と為替の影響

    石油由来原料や金属価格上昇、円高進行が採算を圧迫する可能性。

  • 売上高が前期比3.7%減通年影響

    2025/3期7,669億円から2026/3期7,384億円へ減収

  • 営業利益が11.5%減の330億円通年影響

    2025/3期373億円から2026/3期330億円へ減少

  • 営業利益率が4.47%に低下通年影響

    2025/3期4.86%から2026/3期4.47%へ低下

  • 外国人保有比率44.87%の売りリスク不定影響

    外国人保有比率44.87%、リスクオフで売られやすい

次の決算で確かめる点
自動車生産台数
主要需要源。内外需動向が受注と売上に直結するため。
シール事業の営業利益率
収益の要。原価管理と製品構成の改善度合いを見るため。
特殊要因の内訳
純利益増加分の質を判断し、持続可能性を検証するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり140で、前期から+23.8%いまの株価に対する利回りは4.59%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥140
1株あたり
配当利回り
4.59%
いまの株価に対して
配当性向
48.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5043.6
2018年3月500.033.1
2019年3月500.040.7
2020年3月38−25.034.3
2021年3月25−33.364.7
2022年3月60140.046.3
2023年3月7525.0142.4
2024年3月8816.737.0
2025年3月10520.041.4
2026年3月13023.848.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥140

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ16,984人。区分でいちばん多いのは外国法人44.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.3%を占め、残る56.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人40.038.740.237.737.744.9
金融機関29.929.028.931.930.828.3
事業法人21.422.921.717.417.115.0
個人・その他7.58.68.711.412.69.5
証券会社1.20.80.51.51.82.4
自己株式0.10.10.13.24.30.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01フロイデンベルグ・エス・エー27.01
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.25
03正和地所株式会社5.45
04第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)4.97
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.46
06NOK持株会2.41
07株式会社三井住友銀行1.99
08株式会社SMBC信託銀行(株式会社三井住友銀行退職給付信託口)1.86
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.79
10損害保険ジャパン株式会社1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+121%、1株純資産は14期で+131%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1291,7038.210.5
2014年3月1261,9217.013.440.8
2015年3月2712,44112.413.356.5
2016年3月1742,2947.311.140.7
2017年3月1582,4246.716.343.6
2018年3月2042,6588.010.133.1
2019年3月202,5680.887.240.7
2020年3月−132,354−0.534.3
2021年3月−82,644−0.364.7
2022年3月1492,9045.47.746.3
2023年3月783,0832.618.9142.4
2024年3月1883,5615.711.137.0
2025年3月1853,5495.211.841.4
2026年3月2853,9347.79.848.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額435百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鶴正雄代表取締役 社長執行役員 グループCEO46106,100
武田睦史取締役 上席執行役員 グループCFO63
渡邉哲取締役 上席執行役員 特命担当6835,210
折田純一取締役 上席執行役員 シーリングソリューションCEO5211,800
佐藤祐樹取締役 上席執行役員 グループCTO NOKグループR&Dヘッド593,600
渡辺英樹取締役(常勤監査等委員)658,300
藤岡誠取締役(監査等委員)769,300
島田直樹取締役(監査等委員)5710,000
今田素子取締役(監査等委員)59600
梶谷篤取締役(監査等委員)583,800
林一茂取締役(常勤監査等委員)623,500

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)52178037074
社外取締役4404010
取締役(社内)1252525

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,068字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、99社(当社、子会社83社、関連会社15社)より構成され、シール製品、電子部品等の製造・販売を主な事業としております。 事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付け並びにセグメント情報との関連は、次のとおりであります。 (1) 生産拠点 国内生産においては、シール製品、その他製品を当社、他27社が、電子部品をメクテック㈱、他1社が担当しております。 海外生産においては、シール製品、その他製品をタイNOK Co.,Ltd.、他16社が、電子部品をメクテックマニュファクチャリングCorp.珠海 Ltd.、他13社が担当しております。 (2) 販売拠点 国内販売においては、当社、メクテック㈱他14社が担当しております。 海外販売においては、タイNOK Co.,Ltd.、メクテックCorp.香港 Ltd.他44社が担当しております。 需要先は、国内外の自動車、一般産業機械、電子・精密機器等、多岐の産業にわたっております。 (3) セグメント情報との関連 区分   主要製品   主要な会社 シール事業   オイルシール Oリング 防振ゴム 樹脂加工品 ガスケット 化学合成品 メカニカルシール   当社 タイNOK Co.,Ltd. NOKアジア Co.,Pte.Ltd. 無錫NOKフロイデンベルグ Co.,Ltd. 佐賀NOK㈱ ユニマテック㈱ NOKエラストマー㈱ NOKフガクエンジニアリング㈱ NOK Industrial Sales㈱ NOKフロイデンベルググループセールスチャイナ Co.,Ltd. イーグル工業㈱ フロイデンベルグNOKジェネラルパートナーシップ 電子部品事業   フレキシブルサーキット プレシジョンコンポーネント   当社 メクテック㈱ メクテックマニュファクチャリングCorp.台湾 Ltd. メクテックマニュファクチャリングCorp.タイ Ltd. メクテックマニュファクチャリングCorp.珠海 Ltd. メクテックマニュファクチャリングCorp.蘇州 メクテックマニュファクチャリングCorp.ベトナム Ltd. メクテックプレシジョンコンポーネントタイ Ltd. メクテックCorp.香港 Ltd. その他事業   特殊潤滑剤   当社 NOKクリューバー㈱ ㈱エストー (注)上表の事業内容区分は、セグメント情報における事業区分と同一であります。 事業系統図 当社グループについて図示すると次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,802字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 社会における存在意義であるパーパスと社員の信条や行動指針となる4つのバリューをグループ全体の共通の価値観として、常に変革を推進しながら、持続可能な企業となることを目指します。当社グループは、積み重ねた基礎研究に基づく製品開発、高品質での大量・安定生産を強みとして、「Essential Core Manufacturing ― 社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げ、豊かな社会の根幹となる「安全」と「快適」を支えています。ステークホルダーに対して経済的な利益をもたらすだけではなく、誇りを感じてもらえる企業としてグローバルな成長を遂げてまいります。 ■パーパス・バリュー (2)目標とする経営指標 現在進行中の連結会計年度を含む中期経営計画については、2026年10月に予定しているイーグル工業株式会社との統合後に、統合会社としての具体的な戦略や目標を開示する予定です。 経営上は、持続的な事業成長による収益力の向上と資本効率の向上が重要であることから、事業成長による収益力向上の指標として売上高営業利益率を、また、株主価値と直結する指標としてEPS(一株当たり利益)を重視しています。また利益成長とあわせて、非事業用資産の厳格な見直しやキャピタルアロケーション方針に基づく経営資源配分を通じてバランスシートを適切に管理することを通じて、資本効率性指標も持続的に向上させてまいります。 (3)経営環境及び対処すべき課題等 当社グループを取り巻く経営環境につきましては、中東での地政学リスクの高まりやそれを受けたエネルギー価格の高騰及びサプライチェーンの混乱、米国の外交政策動向、日米での金融政策動向等、先行き不透明な状況が続いております。国内では、物価高を受けた賃上げの影響から人件費の上昇が継続しています。このような環境の中、各事業の見通しは以下のとおりです。 シール事業では、自動車向けについては、日系自動車メーカーによる自動車生産は大きな伸びが期待しにくい状況であるほか、中国においては電気自動車の販売シェア拡大、ASEANでは主要市場のタイにおける中華系自動車メーカーによる進出本格化等の影響が増すことが予想されます。また、一般産業機械向けについては、地域や用途により需要動向は様々である中、主に建設機械向けを中心とした需要の増加を見込んでいますが、従来の領域のみでは大きな成長が望みにくいことが予想されます。事業全体を通じて依然として厳しい外部環境が続くと見込まれる中、電気自動車等の新領域向けの製品開発や非日系自動車メーカーへの拡販による販売拡大、建設機械向け・農業機械向け等の従来の領域にとどまらない一般産業機械向けへの販売拡大、戦略的なプライシング活動等による収益性向上に取り組んでまいります。 電子部品事業では、自動車向けについては、電気自動車市場の成長トレンドは当初の想定よりも鈍化しているものの、電動化へのシフトが続くことに変わりはないと考えております。そのような中で、当社が力を入れている車載バッテリー向けのFPCの採用は着実に進展していると捉えております。また、当社製品は国内外の顧客による採用実績から品質と安定供給を評価されており、今後の採用拡大、これに伴う物量拡大や収益性改善を見込んでおります。スマートフォン向けは、買い替えサイクルの長期化等により市場全体の成長は停滞しております。現在の生産能力を有効に活用し、生産性及び収益性の向上を図ります。前中期経営計画期間中(2023年4月1日~2026年3月31日)に黒字化を達成しましたが、今後、安定的に利益を生み出せる体質に向けて、季節による需要変動が比較的少ない車載バッテリー向け等の事業領域の拡大による生産の平準化を図ります。 いずれの事業においても、その市場に今後の大きな成長が見込みにくいこともあり、上記のように各事業で収益性向上の取り組みを推進する一方で、外部成長機会の探索を通じて新しい成長ドライバーを創出することが重要になります。 また、脱炭素をはじめとする環境課題への対応や、持続的な成長基盤構築に向けた人財への投資等、事業の持続可能性を確保するための投資も進めてまいります。 当社では、こうした課題に対応し、中長期にわたる持続的な成長と企業価値の向上を実現できる事業基盤の構築を目指して、2023年度から2025年度の3ヵ年を対象とする中期経営計画において、「変革基盤の構築」を基本方針として「新たな成長ドライバーの創出」、「グローバル成長への事業運営体制の整備」、「多様な人財を活かす基盤の構築」、「経営資源の最適運用」という4つの重点項目に取り組んできました。 変化し続ける事業環境と、前中期経営計画での成果を踏まえ、当社が2031年度に目指している姿への到達への道筋として、2029年3月期を最終年度とする新しい中期経営計画(2026年4月1日~2029年3月31日)を策定しました。その基本方針と戦略目標は下記のとおりです。 ■基本方針 Implementation - 躊躇せずやり切る - 高い目標に挑戦し続ける ■戦略目標と主要施策 ●グローバルオペレーティングモデルの最適化・高度化 - グループ/各事業の最適な経営体制の確立 - グループの間接業務の効率化 - 適正な投資規模でのERP導入 ●収益向上策の完遂 - シール事業におけるプライシング戦略の構築と実行 - 成長のための新領域の開拓 - コスト削減施策の実行・完遂 - 不採算・非中核事業の見直し - グループの間接材コストの削減 ●非連続成長のための事業創生・獲得 - 新規事業領域の特定と獲得・立上げ また上記戦略目標を確実にやり切るために、組織として、また個々人として必要なケイパビリティを構築・獲得していくことを目指します。 なお、当社は、2025年11月10日開催の取締役会で、2026年10月1日にイーグル工業株式会社と共同持株会社設立による経営統合を行うことを決議しており、2026年6月25日開催の当社第120回定時株主総会において、株式移転による完全親会社設立に関する議案を付議する予定であります。 この統合を通じて両社の技術・強みを融合し、有機材から無機材までを網羅した素材横断で顧客ニーズに対応する複合的なシーリング・ソリューションを提供できる企業として、より多くのステークホルダーから選ばれる企業を目指してまいります。
事業等のリスク5,909字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況などに関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のものがあると考えております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 当社では、グループ全体に関わるリスク管理の基本方針や管理体制について「リスク管理規程」で定め、その規定に基づき、社長を委員長とするリスクマネジメント委員会を設置し、グループのリスク管理を推進しています。当社の考える、会社経営に影響を及ぼす可能性がある事業等のリスクには、企業価値向上のためリスクとのバランスを図りつつリターンの最大化を図っていく「事業戦略リスク」と、企業価値の維持のためにその発生防止もしくは発生確率・損失の極小化を図るべき「損失発生リスク」があると考えています。更に前者の「事業戦略リスク」は、戦略リスク・投資リスク・市場リスクに区分し、後者の「損失発生リスク」は、法的リスク・カントリーリスク・災害リスク・信用リスクに区分してリスクマネジメントを実施しています。 「事業戦略リスク」については、リスクマネジメント委員会において、グループにおける事業の推進、新規案件等でのリスクを洗い出し、グループの経営戦略を検討する会議や案件に応じた個別の委員会等にて、最大のリターンが適時・適切に得られるよう具体的な対応策の審議を行なっています。「損失発生リスク」については、リスクマネジメント委員会の分科会として「リスク・クライシスマネジメント分科会」を設置し、定期的にグループの当該リスクの洗い出し、分析、発生頻度(時期)や損失規模(損害額)を想定したリスクレベル評価による定量化を行ない、その重要性・緊急性を考慮し優先順位を付けて課題・対応策の検討を行なっています。 NOKグループ リスクマネジメント体制(当連結会計年度末現在) (1)事業戦略リスク ①戦略リスク a.顧客の業績への依存について 当社グループでは、シール製品及び電子機器部品の製造・販売が事業の大部分を占めており、これらの分野においては国内外の主要な自動車メーカー、建機メーカー、及び電子機器メーカー等を主な得意先としております。これらの顧客企業への売上は、その顧客企業の業績や予期しない契約の変更等、当社グループにて管理できない要因により影響を受ける可能性があります。このような顧客への売上減少により当社グループの業績及び財務状況は影響を受ける可能性があります。当社グループではバランスの取れた顧客構成を志向し、当該顧客企業への売上減少のリスクが最小限となるよう努めております。 b.他企業との提携について 当社グループは、事業を展開する上で、他社と様々な提携活動を行っておりますが、提携先固有の事情による提携の解消等、当社グループで管理できない要因により業績及び財務状況に影響が及ぶ可能性があります。 とりわけ、当社は1960年よりフロイデンベルグ社(以下同社)との間で、資本及び技術提携を行っており、当社グループの事業展開において、同社(グループ企業含む)は、パートナー企業として重要な位置付けを有しております。1960年の提携以降、同社との関係は継続しており、今後においても、同社との提携関係は安定的に継続していくものと当社グループは認識しておりますが、同社との提携関係又は同社の事業戦略等に変化が生じた場合においては、当社グループの事業に対して影響を及ぼす可能性があります。 ②投資リスク a.需要動向の変化による影響について 当社グループの主要製品であるオイルシール等については、主に内燃機関(エンジン)に用いられるものでありますが、近年においては燃料電池自動車、及び電気自動車も市場投入されております。そのため当社グループでは将来の普及に備え、燃料電池自動車や電気自動車に搭載可能な新製品等に関する研究開発も進めております。しかしながら、現時点において将来、燃料電池自動車、及び電気自動車の普及が当社グループの業績及び財務状況に与える影響を見通すことは困難であります。 また、自動車、建機、及び電子機器製品のコモディティ化の流れの中で、新興国等での現地メーカーの台頭もあり、今後より一層の競争激化とそれに起因する価格下落が生じ、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③市場リスク a.為替変動の影響について 当社グループの当期連結売上高に占める海外売上高比率は約7割であり、各地域における為替動向が、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このため為替予約等によるリスクヘッジを行っておりますが、必ずしも為替リスクを完全に回避するものではないため、当社グループの業績及び財務状況は為替変動の影響を受ける可能性があります。 b.金利変動の影響について 当社グループは、資金需要、調達手段、及び金融情勢を勘案し資金調達をしておりますが、金融情勢の変化により調達金利が変動した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 c.株式市場の動向による影響について 国内外の株式市場の動向は、当社が保有する投資有価証券の評価額、及び当社グループの年金資産の運用状況に影響を及ぼします。株式市場が低迷した場合、投資有価証券の評価損が発生する可能性、及び年金資産が目減りし、会社負担が増大する可能性があります。 d.原材料の価格変動について 当社グループの製品の主要原材料である鋼板・合成ゴム・銅箔・樹脂フィルム・金等の価格は、需給動向等により変動しております。これら原材料価格の変動が即座に製品価格に反映されるとは限らないため、原材料価格の変動により、当社グループの業績及び財務状況は影響を受ける可能性があります。原材料価格変動の状況を鑑み、当社グループでは原材料を安定且つ継続的に供給いただける事業パートナーを国内に限らず広く世界中に求めております。 (2)損失発生リスク 「損失発生リスク」については、会社経営に重大な影響を及ぼす可能性のある危機の種類、及びそれを発生させる原因に基づき下記の通り区分を行なっております。 <会社経営に重大な影響を及ぼす可能性がある危機・リスク区分> 危機の種類   原因   リスク区分 操業停止   火災・爆発   ・災害リスク ・信用リスク ・カントリーリスク 自然災害(地震・水害・火山噴火等) 感染症(新型コロナウイルス、新型インフルエンザ、SARS等) 材料供給停止 サイバー攻撃 不法な業務妨害 ライフライン途絶 法令違反等の発生   司法(犯罪・利益供与等)   ・法的リスク ・信用リスク 税務(税法違反等) 会社法・金融商品取引法(株主代表訴訟等) 環境(汚染等) 労働法(労基法違反・セクハラ等) 従業員の死亡、重大な障害の発生、又はその恐れがある場合   労働災害   ・災害リスク ・カントリーリスク 交通事故 自然災害(地震・水害・火山噴火等) 火災・爆発 海外での戦争・暴動・テロ・誘拐等 訴訟   ・法的リスク その他会社経営に重大な影響を及ぼす事項   重要な機密情報の紛失・漏洩   ・信用リスク 重大な品質問題   ・信用リスク その他   ・各種リスク 各業務統轄部門は、想定される各リスクの評価について、予防対策を行なう前の素のリスクのことを「固有リスク」として、発生頻度を1年あたりの平均発生回数をもとに4段階で評点化し、それに損失規模を1回あたりの損害金額(直接の経済的損失額)をもとに5段階で評点化したものを乗じて算出しています。また、予防対策(ソフト面・ハード面)、保険・その他のヘッジについて有効性の評価(4段階にて評点化)を行ない、「固有リスク」からそれを除したものを対策後の「残余リスク」※1として定量評価を実施しています。この「固有リスク」と「残余リスク」の評点を踏まえ重要性・緊急性を考慮し、抑え込みたいリスク項目に優先順位付けを行ない、重要なリスクについては各部門にてリスク管理項目に掲げて対策を実施しています。また、定期的に各リスク項目の評価を行ない、管理項目および対策内容の見直しを実施し、継続的にリスク管理を行なっております。 (注)※1:残余リスク = 固有リスク(発生頻度×損失規模)- 対策の有効性 各区分における重要なリスクが現実化し損失が発生する可能性、ならびに現在実施している予防対策・リスクヘッジは以下の通りです。 ①法的リスク a.法的規制等の影響について 当社グループは、事業を展開する各国において様々な法規制の適用を受けております。法令に準じた社内規程やマニュアルの整備、各種教育によるコンプライアンス意識の醸成・周知徹底、外部専門家との連携体制の構築を図っておりますが、将来においてこれらの法規制が改正・強化された場合、新たな規制を遵守するために発生する追加コストの負担は当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 b.訴訟その他の法的手続にかかわるリスクについて 当社グループが、各国で事業を遂行する上で、グループ内部統制の体制の整備、外部専門家との連携体制の構築、各種保険への加入等によるリスクヘッジを行なっておりますが、訴訟や規制当局による措置その他の法的手続の当事者となる可能性があります。これらの法的手続の結果、当社グループに対して金銭的な賦課や事業遂行に関する制約が課された場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 c.知的財産権侵害の影響について 当社グループは、特許権その他の知的財産権の取得により自社の保有技術を保護すると共に、第三者の知的財産権に対する侵害の予防にも注意を払っております。しかし、国情の相違等から当社グループの知的財産権の保護が十分に得られず販売減少や訴訟費用が発生した場合や、当社グループの製品が意図せず他社の知的財産権を侵害したために販売中止や賠償金支払が必要となった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 d.環境規制が及ぼす影響について 当社グループは、各拠点における環境関連法令を遵守し、かつ顧客からの環境に関わる要請に対応するために必要な処置を講じておりますが、将来において法令や顧客要請が強化される、環境責任が発生する、事業活動が制約を受ける等の可能性があります。その対応の費用が多額となる場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②カントリーリスク a.政治経済情勢について 当社グループは、日本、北米、欧州、中国、その他アジア諸国等において事業を展開しております。そのため、当社グループが製品を製造・販売している国や地域の政治情勢や経済状況の変動により、当社グループの業績及び財務状況は影響を受ける可能性があります。 ③災害リスク a.自然災害等について 当社グループは、地震・台風・洪水・火山の噴火等の自然災害や火災等の事故の発生により、当社グループの生産活動や物流活動に支障をきたす事態に備えて、生産拠点の分散化や安全対策を行い事業継続のためにリスクの最小化に努めており、また各種保険の加入等によりリスクヘッジを行っております。しかしながら、これらの事態の発生を完全に防止または軽減することができない可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 b.感染症等について 当社グループは、感染症等のパンデミックによる生産活動や物流活動に支障をきたす事態に備えて、生産拠点の分散化や安全対策を行い事業継続のためにリスクの最小化に努めております。 その中でも、2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大以降、対応マニュアルの策定、在宅勤務や時差出勤等の実施、リモートワークツール等の活用により業務を継続できる環境を確保する等、各種対策を講じて感染症等の影響の極小化を図っています。今後の状況により感染症等の感染拡大が発生した場合は、当社グループを取巻く経済環境または事業環境が悪化することにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④信用リスク a.情報流出の影響について 当社グループは、事業を遂行する上で、技術情報や個人情報等の機密情報を有しております。これらの情報の外部流出防止のため社内体制・手続を構築しておりますが、予期せぬ事態により情報が外部に流出した場合、社会的信用の低下や賠償金支払等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 b.サイバー攻撃等の影響について 当社グループは、悪意のあるサイバー攻撃等による、操業停止、重要データの喪失、情報漏洩に対して、外部機関等を活用した調査・予防措置を実施しておりますが、未知の方法のサイバー攻撃により操業に影響を及ぼす可能性があります。 c.製品の品質問題が及ぼす影響について 当社グループは、各生産拠点において世界的に認められた品質管理基準に従って製品を製造しておりますが、予測できない原因による製品の品質不具合の発生を皆無にすることは困難であります。万が一大規模なリコールや製造物賠償責任につながるような製品の不具合が発生した場合、多大な対応コストや社会的信用の低下により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、各リスクに対する上記の予防対策にもかかわらず、顕在化された「損失発生リスク」が会社経営に重大な影響を及ぼす緊急事態が発生した場合は、直ちに緊急対策本部を設置しグループ全体で迅速に対応を行うことにより、可能な限り事業継続を図り、顧客等のステークホルダーへの影響を最小化することに努めています。 また、当社グループの事業の継続に障害となる事象(災害リスク)が発生した場合に、事業継続を確実にすると共に事業継続活動を継続的、かつ効果的に推進するための「事業継続マネジメントシステム」を構築し、その推進機関である「NOKグループBCM委員会」を設置して、事業継続計画(BCP)の立案、及び事業継続マネジメント(BCM)活動を推進しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,357字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当社の当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、951,650百万円となり、前連結会計年度末対比で52,983百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金、棚卸資産と退職給付に係る資産が増加したことによるものです。 負債合計は、281,379百万円となり、前連結会計年度末対比6,134百万円の増加となりました。これは主に、退職給付に係る負債が減少したものの、短期借入金と未払法人税等が増加したことによるものです。 純資産は、前連結会計年度末対比46,849百万円増の670,270百万円となり、自己資本比率は65.7%となりました。これは主に、配当の支払いはあったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上や為替相場の変動に伴い為替換算調整勘定が増加したことによるものです。 b.経営成績 当連結会計年度における当社グループの経営成績は、売上高は738,434百万円(前年同期比3.7%減)、営業利益は32,990百万円(前年同期比11.5%減)、経常利益は49,835百万円(前年同期比3.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は46,338百万円(前年同期比52.8%増)となりました。 売上高の減少により営業利益は減益となりました。一方、経常利益は為替差益の増加等により、増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益はロール製品事業の売却による関係会社株式売却損を計上したものの、投資有価証券売却益が増加したこと等から増益となりました。 各事業セグメントの事業概況は次のとおりです。 <シール事業> 売上高は367,397百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は27,860百万円(前年同期比6.3%増)となりました。 自動車向けは、日系自動車の国内での生産台数は減少したものの、中国での非日系顧客向けへの拡販やタイの自動車市場の回復等の影響を受け、販売は増加しました。一般産業機械向けは、中国での建設機械向けを中心とした需要の増加を受け、販売は増加しました。セグメント全体の売上高はこれらに加え、為替による押し上げ効果があり、増収となりました。 人件費等固定費の悪化はあったものの、売価転嫁等の価格改定活動の推進に加え、原材料費の減少や原価低減によって変動費が良化したこともあり、営業利益は増加しました。 <電子部品事業> 売上高は345,109百万円(前年同期比7.0%減)、営業利益は3,967百万円(前年同期比55.6%減)となりました。 為替による減収影響のほか、売上に含まれる外部購入部品代ならびに実販売の減少により、売上高は減少しました。用途別の実質的な売上では、車載バッテリー用途向けの売上成長が減速したことなどにより主に自動車向けの販売が減少しました。 売上高の減少に加え、償却費や人件費等固定費の悪化により営業利益は減少しました。 <その他事業> 売上高は25,926百万円(前年同期比21.8%減)、営業利益は1,137百万円(前年同期比46.6%減)となりました。 なお、ロール製品事業については2026年1月30日付でシンジーテック株式会社ほか7社の全株式の株式譲渡を行っておりますが、当第4四半期連結会計期間の期首に譲渡が完了したとみなしており、上記の売上高および営業利益は第3四半期連結累計期間までの実績を計上しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」)の残高は、前連結会計年度末に比べ20,556百万円増加し156,706百万円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕 営業活動の結果、得られた資金は、68,156百万円(前年同期比25.6%の減少)となりました。これは、非資金取引である減価償却費と税金等調整前当期純利益を計上したことが主たる要因です。 〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕 投資活動の結果、使用した資金は、10,259百万円(前年同期比76.2%の減少)となりました。これは、保有株式の売却があったものの、有形固定資産を取得したことが主たる要因です。 〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕 財務活動の結果、使用した資金は、47,078百万円(前年同期比2.2%の減少)となりました。これは、自己株式の取得と配当金の支払が主たる要因です。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円)   前年同期比(%) シール事業   368,778   101.2 電子部品事業   349,844   96.1 その他事業   25,789   77.6 合計   744,411   97.7 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替後の数値によっております。 2.上記中には商品仕入高を含んでおりますが、当社グループにおいては仕入販売事業の事業規模には金額的重要性はありません。 b.受注実績 当社グループは、主として得意先より生産計画の内示を受け、それに基づく見込み生産を行っているため記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円)   前年同期比(%) シール事業   367,397   101.3 電子部品事業   345,109   93.0 その他事業   25,926   78.2 合計   738,434   96.3 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) Apple Inc.   金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 117,438   15.3   103,334   14.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 <シール事業> シール事業セグメントにおいて売上の主要な割合を占める自動車向け販売においては、主要顧客である日系自動車メーカーの生産台数が重要な指標になりますが、当連結会計年度においては生産台数が減少しているほか、今後も大きな成長は期待しにくい環境にあります。また、一般産業機械向け販売においては、建設機械や農業機械向けが主な販売先となりますが、不動産市況などの景気動向による影響を受けています。 他方、労務費などのコスト上昇の販売価格への転嫁をはじめとする適正価格での取引に向けた顧客との価格改定交渉活動を積極的に推進することによって、収益性の向上を図っております。 当セグメントにおいては、日系自動車メーカー向けの販売に過度に依存しない事業の体制を構築することが重要になります。例えば、中国市場においては、現地の自動車メーカーを中心とする電気自動車が伸長していますが、拡販の結果として非日系顧客に対する売上の割合が上昇しています。今後、中国系の自動車メーカーによる進出が拡大すると想定されるASEAN市場においても、非日系顧客に対する取り組み強化を通じて、自動車向けの販売拡大を図ってまいります。また、一般産業機械向けにおいては、従来の建設機械や農業機械向けにとどまらない新しい領域での売上拡大に取り組んでまいります。 こうした販売増加に向けた取り組みに加えて、顧客に対する貢献価値に基づく戦略的な価格設定を通じた収益性の向上も図ります。 <電子部品事業> 電子部品事業セグメントおいては、売上のおよそ半分をスマートフォン向けが占めております。また、近年は、自動車向けを成長領域として取り組みを強化しており、セグメント売上に占める割合は2割を超えてきました。特に、電動自動車の車載バッテリー用途に対する成長期待のもと注力しています。足元では、電気自動車市場の成長鈍化の影響もあり、期待する売上水準には達しておりませんが、顧客からの引き合い件数も着実に増加していることに加え、これまでの実績に対する高い評価の結果、国内外の既存顧客において採用の増加が見込まれており、今後の売上拡大につながると期待しております。当セグメントにおいては、引き続き自動車向けの車載バッテリー用途が成長ドライバーになると考えております。セグメント売上の1割程度を占めるハードディスクドライブ向けの販売については、データセンターに対する投資が旺盛である状況が続いていることから、安定した拡大が見込まれます。 また、コストや利益の観点では、当連結会計年度において当初の営業利益予想に対して大幅に未達になるなど、さらなる生産体制の最適化を通じた収益性向上の余地と課題が残っています。売上拡大とともに、生産体制のさらなる見直しも進めることで、安定的に利益を生み出せる体質への進化を目指してまいります。 主要セグメントにおける状況は上述のとおりですが、当連結会計年度においては、その他セグメントに含まれる事務機器用ロール製品事業について第三者への譲渡を完了しました。引き続き、事業成長への取り組みとあわせて、最適な経営資源配分のためのポートフォリオの見直しも進めてまいります。 当社グループは当連結会計年度を最終年度とする3か年の中期経営計画を推進してまいりました。2023年5月の公表時に設定した最終年度の計数目標について、売上高や営業利益は達成することができませんでしたが、総資産利益率(ROA)については目標値を超えることができました。 また、2026年4月を起点とする新しい3か年の中期計画がスタートしております。中期計画の概要は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.契約債務 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円) 契約債務   合計   1年以内   1年超3年以内   3年超5年以内   5年超 短期借入金   48,169   48,169   -   -   - 長期借入金   14,364   -   12,400   1,964   - リース債務   2,440   746   781   354   557 c.財務政策 当社グループは、持続的な企業価値向上のため、「財務の健全性の維持」と「キャピタルアロケーション方針に基づく経営資源の配分(事業投資を優先し、株主還元は累進配当と自己株式取得を組み合わせる)」とする財務政策を推進しております。 なお、2023年度~2025年度の中期経営計画期間では総額830億円の株主還元を実施しております。当社の配当政策については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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