概要
テイ・エス テックは、二輪・四輪車向けシートおよび内装部品を手がける輸送機器メーカーである。ホンダグループの主要サプライヤーであり、売上高約4600億円、従業員約1万3600人。1954年に二輪車用シートの製造から創業し、現在は日本、米州、中国、アジア・欧州の4地域に49社の関係会社を持つ。
ホンダ向けシートシェアを基盤とする事業構造
創業以来、本田技研工業(ホンダ)との関係が事業の基盤である。二輪車用シート・樹脂部品、四輪車用シート・内装品を製造し、ホンダ向けが売上の大部分を占める。2026年3月期の事業別売上では四輪事業が92.6%、二輪事業が2.0%、その他が5.4%であった。ホンダとの関係は創業時から続き、同社の完成車生産に合わせて世界各地に工場を設立してきた。中期経営計画ではホンダ向けシートシェアの向上が重点戦略の一つに掲げられ、依存関係をより強固にする方針である。また、ホンダ以外の自動車メーカーへの拡販も進めており、インドではマルチ・スズキ向けに合弁会社を設立するなど、顧客基盤の多角化を図っている。2026年3月期の売上収益は4423億円と前期比4.0%減となったが、これは主にホンダ向けの減産影響による。営業利益は103億円と同37.2%減である。
世界4地域に広がる生産拠点と現地化戦略
テイ・エス テックは日本、米州、中国、アジア・欧州の4地域に49社の関係会社を擁する。米州が最大の売上地域で、2026年3月期のセグメント売上は米州2613億円、日本1121億円、中国561億円、アジア・欧州424億円である。1977年の米国ネブラスカ州進出を皮切りに、フィリピン、タイ、カナダ、ブラジル、インド、中国、メキシコなどに生産拠点を設立。近年はインドのマンダル工場やポーランド工場を新設し、グローバルな供給網を構築している。各地域の工場は主要顧客であるホンダの現地生産拠点に近接して立地することが多い。また、中国では広州、武漢、重慶などに合弁会社を持ち、内需向けと輸出向けの両方を手がける。アジア・欧州地域ではインドに3社、タイに3社、フィリピンに2社を保有し、二輪車と四輪車の両方に対応する。
売上高約4600億円、減収減益が続く収益構造
2025年3月期の連結売上収益は4605億円、営業利益164億円、親会社帰属当期利益86億円であった。2026年3月期は減収減益となり、売上収益4423億円、営業利益103億円、当期利益71億円と予想を下回った。過去10年間の売上高は3500億円から4800億円の範囲で推移し、営業利益率は低い水準にある。2026年3月期の営業利益率は2.3%である。企業は第16次中期経営計画で営業利益率5.0%を目標に掲げ、収益力の改善を目指している。減益の主因は、主要顧客の減産とインフレによる製造コスト上昇である。地域別では米州の営業利益が14億円と前期から46億円減少したことが響いた。日本はロイヤリティ収入減少で減益、中国は減収影響で減益、アジア・欧州は損失幅縮小ながらも赤字が続いている。2026年3月期のセグメント営業利益は日本96億円、米州14億円、中国67億円、アジア・欧州△4億円である。
二輪・四輪車シートに特化した製品ポートフォリオ
製品は二輪車用シート・樹脂部品と四輪車用シート・内装品に大別される。2026年3月期の事業別売上構成は、四輪車用シートが84.4%と最も多く、四輪車用内装品が8.2%、二輪車用シート・樹脂部品が2.0%、その他が5.4%である。二輪車用ではオートバイのシートのほか、カウルやフェンダーなどの樹脂外装部品を手がける。四輪車用ではシートに加えてドアトリムやインストルメントパネルなどの内装品も製造し、車室内空間の一部を提供している。四輪車用シートは売上の約85%を占め、ホンダの主力車種に採用されている。シートの設計・製造には長年のノウハウがあり、安全性と快適性の両立を追求している。また、内装品では意匠性と機能性を兼ね備えた部品を供給する。二輪事業は売上比率は低いものの、創業からのルーツであり、現在もホンダの二輪車に幅広く採用されている。
業界の中での役割は自動車部品サプライヤー(シート、内装品)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01自動車(二輪・四輪)主力
二輪車用シート・樹脂部品、四輪車用シート・内装品を世界4地域(日本、米州、中国、アジア・欧州)で製造販売。本田技研工業との関係が強固。
主要顧客本田技研工業株式会社
- 二輪車用シート
- オートバイの乗員が座るためのシート。
- 二輪車用樹脂部品
- カウル、フェンダーなどの樹脂製外装部品。
- 四輪車用シート
- 自動車の乗員用シート。
- 四輪車用内装品
- ドアトリム、インストルメントパネルなどの室内装飾部品。
製品と技術
四輪車用シートの設計・製造と品質管理
四輪車用シートは売上の84.4%を占める主力製品である。シートは安全性と快適性の両立が求められ、衝突時の乗員保護や長時間の運転疲労軽減のための設計が行われる。シートフレーム、パッド、トリムカバーなど多くの部品から構成され、同社はこれらを一貫して設計・製造する。シートアッセンブリとして完成車メーカーに納入され、ホンダの多くの車種に採用されている。技術センターでは、振動試験や衝撃試験などの評価を行い、品質向上に努めている。取引先の大半がホンダであるため、ホンダの品質基準に合わせた生産管理が徹底されている。また、軽量化やリサイクル材の使用など、環境対応も進めている。シートの生産工程では、縫製、発泡、組立など多くの工程があり、自動化と手作業を組み合わせている。内装品と組み合わせて車室内空間全体を提案する能力も強みの一つである。2026年3月期の四輪車用シートの売上高は3732億円に達した。シート事業は同社の収益の根幹をなす。同社はシートだけでなく、内装品も手がけることで、インテリア全体のコーディネートを可能にしている。
二輪車用シートと樹脂部品の製造技術
二輪車用シートは創業以来の製品であり、現在もホンダの二輪車に広く採用されている。シートにはライダーの体重を支えるクッション性と、雨天時の防水性が求められる。また、二輪車用樹脂部品として、カウル、フェンダー、燃料タンクカバーなどの外装部品も製造する。樹脂部品は射出成形で生産され、軽量かつ複雑な形状に対応する技術を持つ。二輪事業の売上比率は2.0%と小さいが、技術力の象徴として位置づけられる。二輪車用シートは四輪車用に比べて小型で形状が多様であり、多品種少量生産に対応する必要がある。樹脂部品では塗装やメッキなどの表面処理も行い、意匠性を高めている。二輪事業は長年の経験から、ゴムとの複合材料や表皮材の縫製技術など、独自のノウハウを蓄積している。ホンダの二輪車生産台数の変動の影響を受けるが、同社のブランド価値を支える重要な分野である。また、二輪車用のシートや外装部品は、四輪車用の技術にも応用されている。
四輪車用内装品の製品群と機能性
四輪車用内装品はドアトリム、インストルメントパネル、コンソールなど、車室内の装飾部品である。2026年3月期の売上高は361億円で、全社の8.2%を占める。内装品には意匠性に加え、遮音性、耐傷性、難燃性などの機能が求められる。同社はシートと内装品を同一の工場で生産することで、ロジスティクス効率を高めている。また、表面材の縫製や貼り付けなど、高度な技能を要する工程も含まれる。内装品は車種ごとにデザインが異なり、顧客の要求に応じて金型や加工方法を変える必要がある。近年は加飾技術やソフトパッド採用により、高級感を演出する部品も増えている。ドアトリムはドアの内側を覆う部品で、スイッチやスピーカーを内蔵する場合もある。インストルメントパネルはメータークラスターやエアコンの吹き出し口を一体化した大型部品である。これらの内装品は、シートと同様にホンダの車種に標準搭載されることが多い。同社は内装品においても、品質とコスト競争力を追求している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
輸送用機器のなかでの位置
自動車シート大手、利益率低下懸念
テイ・エス テックは自動車用シートを主力とする部品メーカーで、業界内でトヨタ紡織に次ぐポジション。売上高は4417億円(24/3)から4423億円(26/3予想)と横ばいだが、営業利益率は3.56%から2.33%へ低下が見込まれ、収益性悪化が懸念される。同業ユニプレスやアクセルスペースHDと比較し、シート専業としての規模は大きいが、燃料費・人件費上昇や値引き圧力が課題。EV向け軽量シートなど技術開発が競争力の鍵。
強み
- 自動車シート専業で国内トップクラスの売上高を誇り、量産効果が働く。
- トヨタ自動車を主要顧客とし、安定した需要と協業関係を有する。
- 世界各地に生産拠点を持ち、現地生産で為替リスクを軽減している。
- 軽量化・安全性向上などシート技術で高い評価を得ており、EV対応も進める。
課題
- 2025/3期3.56%から2026/3期2.33%へ低下見込み、コスト増加が響く。
- 樹脂・鉄鋼等の原材料費やエネルギーコストの上昇が収益を圧迫。
- 世界経済減速やEVシフトの遅れなど、需要変動リスクが大きい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がテイ・エス テック
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6371椿本チエイン | 2,834億円 | 9.0倍 |
| 2 | 6995東海理化電機製作所 | 2,797億円 | 9.0倍 |
| 3 | 8133伊藤忠エネクス | 2,730億円 | 16.4倍 |
| 4 | 5801古河電気工業 | 2,651億円 | 36.4倍 |
| 5 | 3186ネクステージ | 2,596億円 | 14.5倍 |
| 6 | 7313テイ・エス テック | 2,296億円 | 30.7倍 |
| 7 | 7296エフ・シー・シー | 2,212億円 | 11.0倍 |
| 8 | 5393ニチアス | 2,105億円 | 20.0倍 |
| 9 | 5186ニッタ | 1,947億円 | 13.6倍 |
| 10 | 7220武蔵精密工業 | 1,907億円 | 151.5倍 |
| 11 | 6966三井ハイテック | 1,815億円 | 53.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。
会社の歴史
沿革 40件
二輪車シートから四輪へ、国内拠点の整備 (1954-1976)
1954年、帝都布帛工業のシート部として二輪車用シートの製造を開始。1960年に東京シート株式会社として分離独立し、朝霞工場を本拠地とする。1962年鈴鹿工場、1965年行田工場、1968年浜松工場を新設し、国内生産ネットワークを構築。1963年には四輪車用シートの製造に参入し、事業の多角化を進めた。1976年には熊本県に九州テイ・エスを設立し、国内の生産体制をさらに強化した。この期間中、ホンダの二輪車生産台数の増加に伴い、シート供給量も拡大。四輪シートの製造開始は、後の主力事業への成長の起点となった。九州工場の設立は、国内需要の増加とリスク分散の両方を目的としていた。また、この時期から樹脂部品の製造も手がけるようになり、二輪車の外装部品にも進出した。朝霞工場は本社機能も兼ね、現在も埼玉県朝霞市に所在する。行田工場は後に生産集約の中心拠点となる。
米州進出とグローバル化の始まり (1977-1997)
1977年、米国ネブラスカ州にTRI-CON INDUSTRIESを設立し、初の海外生産拠点を獲得。1986年にはオハイオ州にTS TRIM INDUSTRIESを設立し、北米での生産能力を拡大。1988年には栃木県に技術センターを新設し、開発機能を強化。1989年には資本金を47億円に増資。1990年代にはアジアへも進出し、1994年フィリピン、1995年タイ、1996年カナダ、1997年インドに相次いで子会社を設立。1997年10月、商号をテイ・エス テック株式会社に変更した。この時期、四輪車シートの受注拡大に伴い、海外での現地生産が不可欠となった。北米ではホンダの現地工場向けにシートを供給し、アジアでは二輪車用部品の生産を開始した。商号変更は、グローバル企業としてのブランド統一を目的とした。また、ブラジルやインドなどの新興市場にも進出し、将来の成長地域を開拓した。技術センターでは、シートの安全性や快適性に関する研究開発が行われ、後の製品開発の基盤となった。
中国・新興国市場への拡大と上場 (2000-2007)
2000年に米国アラバマ州にTS TECH ALABAMAを設立し、北米でのプレゼンスを強化。2001年には中国広東省に広州提愛思汽車内飾系統を合弁で設立し、中国市場に本格参入。2003年インドネシア、2005年武漢と中国での拠点を拡大。2007年2月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場し、資金調達力と知名度を向上。同年4月にはインディアナ州に、2008年にはインド・ラジャスタン州に新会社を設立した。中国ではホンダの現地合弁会社向けに四輪車用シートと内装品を供給し、生産台数の増加に対応。インドでは二輪車用部品の需要増に応え、現地子会社を複数設立した。上場により、IR活動を通じて企業情報の開示が進み、コーポレートガバナンスが強化された。また、インドの子会社はスズキ向けなどホンダ以外の顧客も開拓し、顧客基盤の多様化の一歩となった。2005年には武漢提愛思全興汽車零部件を設立し、中国中部での生産基盤を確保した。
リーマンショック後の事業再編と新興国深耕 (2008-2021)
2008年のリーマンショック後も海外展開を継続。2011年ドイツにヨーロッパ拠点を設立。2013年タイに2社、メキシコに1社を設立し、アジアと米州の生産ネットワークを拡充。2014年にはインドのグジャラート州とブラジルのミナスジェライス州に新工場を稼働。2015年フィリピンにビジネスサービス会社、バングラデシュに生産子会社を設立。2021年には米国テキサス州とメキシコに合弁会社、ポーランドに子会社を設立した。この期間、中国市場での販売が拡大する一方、タイやインドでは二輪車・四輪車両方の需要に応えた。メキシコ工場は北米向けの生産拠点として重要である。ポーランド進出は欧州市場への足掛かりとなる。2013年にはアジア地域統括会社としてTS TECH ASIANをタイに設立し、地域マネジメントを強化。2015年にはフィリピンにBPO子会社を設け、間接部門の効率化を図った。2021年のTSML INNOVATIONSは、米国テキサス州で新たな技術開発を目的とした合弁会社である。2026年3月期の日本売上比率は25.3%であり、グループの約4分の3は海外で稼ぎ出している。
プライム市場移行と新たな中期経営計画 (2022-現在)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。同年6月には中国重慶市に重慶提愛思汽車零部件を設立し、中国西部での事業を強化。2024年3月期から第15次中期経営計画を開始し、ESG経営を掲げたが、収益面では課題を残した。2027年3月期からの第16次中期計画では「“稼ぐ力”を取り戻す」を方針に、営業利益率5.0%達成を目標とする。また、インドのマルチ・スズキ向け合弁会社設立や、行田工場への生産集約など、構造改革を進めている。中国では新規顧客からの受注により新工場を稼働させた。2026年3月期の業績は減収減益となり、中期計画の達成にはハードルがあるが、原価低減や新技術投入により収益改善を目指す。本社所在地である埼玉県朝霞市の本社機能は維持しつつ、生産拠点の再編が進行中である。重慶拠点は中国内陸部の需要を取り込む戦略的な位置づけであり、同地域でのシェア拡大を狙う。第16次中期では、ホンダ向けシェア向上と戦略OEMへの拡販、魅力商品の投入、サプライチェーン構築を重点戦略に掲げている。創業70年を超え、二輪・四輪シートのグローバルメーカーとして次の成長段階を模索している。
年表40件を開く
1950年代
- 1954年5月東京都中野区において帝都布帛工業株式会社シート部として二輪車用シートの製造を開始
1960年代
- 1960年2月埼玉県朝霞市に帝都布帛工業株式会社シート部朝霞工場(現本社所在地)を新設
- 1960年12月帝都布帛工業株式会社シート部のすべてを引継ぎ、東京シート株式会社として分離独立
- 1962年3月三重県鈴鹿市に鈴鹿工場を新設
- 1963年6月朝霞工場(現本社所在地)において四輪車用シートの製造を開始
- 1965年10月埼玉県行田市に行田工場を新設
- 1968年12月静岡県浜松市に浜北工場(現浜松工場)を新設
1970年代
- 1976年1月熊本県菊池市に九州テイ・エス株式会社を設立(現連結子会社)
- 1977年2月アメリカ ネブラスカ州にTRI-CON INDUSTRIES, LTD.を設立(現連結子会社)
1980年代
- 1986年11月アメリカ オハイオ州にTS TRIM INDUSTRIES INC.を設立(現連結子会社)
- 1988年11月栃木県塩谷郡高根沢町に技術センターを新設
- 1989年2月資本金を47億円に増資
1990年代
- 1994年9月フィリピン ラグナ州にTOKYO SEAT PHILIPPINES, INC.(現TS TECH TRIM PHILIPPINES, INC.)を設立(現連結子会社)
- 1994年12月アメリカ オハイオ州にTS TECH USA CORPORATIONを設立(現連結子会社)
- 1995年3月タイ アユタヤ県にTS TECH (THAILAND) CO.,LTD.を設立(現連結子会社)
- 1995年5月アメリカ オハイオ州にTS TECH NORTH AMERICA, INC.(現TS TECH AMERICAS, INC.)を設立(現連結子会社)
- 1996年4月カナダ オンタリオ州にTS TECH CANADA INC.を設立(現連結子会社)
- 1996年10月ブラジル サンパウロ州にTS TECH DO BRASIL LTDA.を設立(現連結子会社)
- 1997年2月インド ウッタル・プラデーシュ州にTS TECH SUN INDIA PRIVATE LIMITEDを設立(現連結子会社)
- 1997年10月商号変更商号を東京シート株式会社からテイ・エス テック株式会社に変更
2000年代
- 2000年6月アメリカ アラバマ州にTS TECH ALABAMA, LLC.を設立(現連結子会社)
- 2001年7月中国 広東省に広州提愛思汽車内飾系統有限公司(合弁会社)を設立(現連結子会社)
- 2003年2月インドネシア 西ジャワ州にPT. TS TECH INDONESIA(合弁会社)を設立(現連結子会社)
- 2005年4月中国 湖北省に武漢提愛思全興汽車零部件有限公司(合弁会社)を設立(現連結子会社)
- 2007年2月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
- 2007年4月アメリカ インディアナ州にTS TECH INDIANA, LLCを設立(現連結子会社)
- 2008年7月インド ラジャスタン州にTS TECH SUN RAJASTHAN PRIVATE LIMITEDを設立(現連結子会社)
2010年代
- 2011年6月ドイツ ヘッセン州にTS TECH DEUTSCHLAND GmbHを設立(現非連結子会社)
- 2013年1月タイ バンコク都にTS TECH ASIAN CO.,LTD.を設立(現連結子会社)
- 2013年4月メキシコ グアナファト州にTST MANUFACTURING DE MEXICO, S. DE R.L. DE C.V.を設立(現連結子会社)
- 2013年12月タイ プラチンブリ県にTS TECH (KABINBURI) CO.,LTD.を設立(現連結子会社)
- 2014年6月インド グジャラート州にTS TECH (MANDAL) PRIVATE LIMITEDを設立(現連結子会社)
- 2014年6月ブラジル ミナスジェライス州にTS TRIM BRASIL S/Aを設立(現連結子会社)
- 2015年9月フィリピン マニラ首都圏にTS TECH BUSINESS SERVICES PHILIPPINES, INC.を設立(現非連結子会社)
- 2015年12月バングラデシュ ナラヤンガンジ県にTS TECH BANGLADESH LIMITEDを設立(現非連結子会社)
2020年代
- 2021年10月アメリカ テキサス州に TSML INNOVATIONS, LLC(合弁会社)を設立(現連結子会社)
- 2021年11月メキシコ コアウイラ州に TS DE SAN PEDRO INDUSTRIES, S. DE R.L. DE C.V.(合弁会社)を設立(現連結子会社)
- 2021年12月ポーランド シロンスク県に TS TECH Poland sp. z o.o. を設立(現連結子会社)
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
- 2022年6月重慶提愛思汽車零部件有限公司を設立(現連結子会社)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 営業利益率2029年3月期まで5.0%
- DOE(株主資本配当率)3.5%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
主要顧客ホンダ向けシートシェア向上
創業以来の主要顧客であるホンダとの強固な関係を基盤に、既存商権の確実な受注と新商権の拡販により、ホンダ向けシートのシェアをさらに高める。開発初期段階からの共創や地域連携を活用する。
- 02
戦略OEMへの拡販強化
新たな顧客獲得を急務とし、受注可能性の高い自動車メーカーを「戦略OEM」と位置付けて積極的な営業を展開。世界各国の開発拠点が連携し、地域ごとのニーズに合わせた営業活動で拡販を図る。
- 03
魅力商品・新技術の投入
技術革新やライフスタイルの多様化をチャンスと捉え、パートナー企業と連携しキャビン全体をコーディネート。DXで開発スピードを加速し、各地域のニーズに基づく新技術を創出、量産車への早期採用を目指す。
- 04
持続可能なサプライチェーン構築
競争力ある価格で安定的に部品を供給するため、現地ローカルサプライヤーの採用拡大による原価低減や調達構造の再編を推進。収益性と安定性を両立し、調達リスク抑制や環境負荷低減にも配慮する。
- 05
高効率生産体制の強化
生産変動に柔軟に対応し安定収益を創出するため、自動化推進、物流効率化、間接領域のスリム化を実施。各拠点の弱点を分析し効果的な改善を展開、生産体質の高位平準化を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で13,558人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は780万円で、9期前と比べて+10.2%。平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は17.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 16,335 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 17,014 | — |
| 2019年3月 | 707 | 39.3 | 16.2 | 16,859 | — |
| 2020年3月 | 699 | 39.6 | 16.5 | 15,960 | — |
| 2021年3月 | 680 | 40.3 | 17.1 | 15,444 | — |
| 2022年3月 | 683 | 40.8 | 17.6 | 14,308 | — |
| 2023年3月 | 697 | 41.0 | 17.9 | 15,172 | — |
| 2024年3月 | 725 | 41.0 | 17.7 | 14,719 | — |
| 2025年3月 | 759 | 41.1 | 17.5 | 14,163 | 116 |
| 2026年3月 | 780 | 41.4 | 17.6 | 13,558 | 76 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社39社(国内 15 / 海外 24、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。
- 国内九州テイ・エス株式会社熊本県 菊池市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内テイ・エス パーツ アンド サービス株式会社埼玉県 加須市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社テイ・エス ロジスティクス埼玉県 行田市 · 連結子会社議決権66.0%
- 国内株式会社ホンダカーズ埼玉北埼玉県 熊谷市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TRI-CON INDUSTRIES, LTD.アメリカ ネブラスカ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TS TRIM INDUSTRIES INC.アメリカ オハイオ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TS TECH USA CORPORATIONアメリカ オハイオ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TS TECH AMERICAS, INC.アメリカ オハイオ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TS TECH ALABAMA, LLC.アメリカ アラバマ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TRIMOLD LLCアメリカ オハイオ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TS TECH INDIANA, LLCアメリカ インディアナ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TST NA TRIM, LLC.アメリカ テキサス州 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社27社を開く
- TSML INNOVATIONS, LLCアメリカ テキサス州51%
- TS TECH CANADA INC.カナダ オンタリオ州100%
- TRIMONT MFG. INC.カナダ オンタリオ州100%
- INDUSTRIAS TRI-CON DE MEXICO, S.A. DE C.V.メキシコ タマウリパス州100%
- TST MANUFACTURING DE MEXICO, S. DE R.L. DE C.V.メキシコ グアナフアト州100%
- TS DE SAN PEDRO INDUSTRIES, S. DE R.L. DE C.V.メキシコ コアウイラ州51%
- TS TECH DO BRASIL LTDA.ブラジル サンパウロ州100%
- TS TRIM BRASIL S/Aブラジル ミナスジェライス州100%
- 広州提愛思汽車内飾系統 有限公司中国 広東省52%
- 寧波提愛思汽車内飾有限公司中国 浙江省100%
- 広州徳愛康紡績内飾製品 有限公司中国 広東省52%
- 武漢提愛思全興汽車零部件 有限公司中国 湖北省60%
- 重慶提愛思汽車零部件有限公司中国 重慶市65%
- TS TECH (HONG KONG) CO., LTD.中国 香港100%
- TS TECH TRIM PHILIPPINES, INC.フィリピン ラグナ州100%
- PT. TS TECH INDONESIAインドネシア 西ジャワ州90%
- TS TECH (THAILAND) CO., LTD.タイ サラブリ県85%
- TS TECH (KABINBURI) CO., LTD.タイ プラチンブリ県100%
- TS TECH ASIAN CO., LTD.タイ バンコク都100%
- TS TECH SUN INDIA PRIVATE LIMITEDインド ラジャスタン州100%
- TS TECH SUN RAJASTHAN PRIVATE LIMITEDインド ラジャスタン州100%
- TS TECH (MANDAL) PRIVATE LIMITEDインド グジャラート州100%
- TS TECH Poland sp. z o.o.ポーランド シロンスク県100%
- 株式会社今仙電機製作所愛知県 犬山市38%
- 広州広愛興汽車零部件有限公司中国 広東省36%
- LAGUNA TS LAND, INC.フィリピン ラグナ州40%
- 本田技研工業株式会社東京都 港区
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は4,423億円、営業利益は103億円。前期と比べると減収減益で、売上が-4.0%、利益が-37.2%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,400億円 | 4,423億円 |
| 営業利益 | 130億円 | 103億円 |
| 純利益 | 80億円 | 71億円 |
| 1株あたり配当 | ¥92 | ¥92 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は1,128億円、営業利益は17億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.0%、営業利益は+1600.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 1,067 | — | — | 18 |
| 2024年1Q | 932 | 1 | 0.1 | 1 |
| 2024年2Q | 1,091 | 50 | 4.6 | 29 |
| 2024年3Q | 1,272 | 89 | 7.0 | 64 |
| 2024年4Q | 1,122 | — | — | 8 |
| 2025年2Q | 2,227 | 67 | 3.0 | 45 |
| 2025年4Q | 2,378 | 97 | 4.1 | 41 |
| 2026年2Q | 2,071 | 27 | 1.3 | 13 |
| 2026年4Q | 2,352 | 76 | 3.2 | 58 |
| 2027年1Q | 1,128 | 17 | 1.5 | 16 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は3,593億円から4,423億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は2.3%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| タイ バンコク都にTS TECH ASIAN CO.,LTD.を設立(現連結子会社) | |||||
| 2013年3月 | 3,593 | — | 272 | — | 157 |
| インド グジャラート州にTS TECH (MANDAL) PRIVATE LIMITEDを設立(現連結子会社) | |||||
| 2014年3月 | 4,571 | — | 429 | — | 239 |
| フィリピン マニラ首都圏にTS TECH BUSINESS SERVICES PHILIPPINES, INC.を設立(現非連結子会社) | |||||
| 2015年3月 | 4,223 | — | 404 | — | 226 |
| 2016年3月 | 4,587 | — | 397 | — | 235 |
| 2017年3月 | 4,258 | — | — | — | 196 |
| 2018年3月 | 4,795 | — | — | — | 301 |
| 2019年3月 | 4,121 | — | — | — | 258 |
| 2020年3月 | 3,597 | — | — | — | 151 |
| アメリカ テキサス州に TSML INNOVATIONS, LLC(合弁会社)を設立(現連結子会社) | |||||
| 2021年3月 | 3,461 | — | — | — | 207 |
| 重慶提愛思汽車零部件有限公司を設立(現連結子会社) | |||||
| 2022年3月 | 3,500 | — | — | — | 124 |
| 2023年3月 | 4,092 | — | — | — | 53 |
| 2024年3月 | 4,417 | — | — | — | 102 |
| 2025年3月 | 4,605 | 164 | — | 3.6 | 86 |
| 2026年3月 | 4,423 | 103 | — | 2.3 | 71 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高4,423億円のうち、営業利益として残るのは103億円で2.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は71億円、売上の1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.7%3,879億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.0%442億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.3%103億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが226億円、投資CFが−237億円で、差し引きのフリーCFは−11億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は926億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 238 | −110 | −73 | 128 | 533 |
| 2014年3月 | 436 | −182 | −89 | 254 | 765 |
| 2015年3月 | 351 | −228 | −112 | 123 | 879 |
| 2016年3月 | 475 | −253 | −123 | 222 | 904 |
| 2017年3月 | 340 | −124 | −142 | 216 | 960 |
| 2018年3月 | 484 | −127 | −119 | 357 | 1,188 |
| 2019年3月 | 438 | −183 | −164 | 255 | 1,286 |
| 2020年3月 | 442 | −54 | −129 | 388 | 1,496 |
| 2021年3月 | 252 | −117 | −146 | 135 | 1,530 |
| 2022年3月 | 200 | −172 | −236 | 28 | 1,396 |
| 2023年3月 | 304 | −210 | −189 | 94 | 1,329 |
| 2024年3月 | 377 | −87 | −178 | 290 | 1,508 |
| 2025年3月 | 287 | −359 | −314 | −72 | 1,115 |
| 2026年3月 | 226 | −237 | −227 | −11 | 926 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は4,227億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,099億円で、自己資本比率は73.3%(業種中央値53.0%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,077 | 1,375 | 702 | 59.2 |
| 2014年3月 | 2,646 | 1,707 | 939 | 57.3 |
| 2015年3月 | 2,969 | 1,921 | 1,048 | 64.7 |
| 2016年3月 | 3,039 | 1,971 | 1,068 | 64.8 |
| 2017年3月 | 3,222 | 2,124 | 1,098 | 65.9 |
| 2018年3月 | 3,519 | 2,356 | 1,163 | 66.9 |
| 2019年3月 | 3,583 | 2,556 | 1,027 | 71.3 |
| 2020年3月 | 3,418 | 2,547 | 871 | 74.5 |
| 2021年3月 | 3,905 | 2,770 | 1,135 | 70.9 |
| 2022年3月 | 4,160 | 2,969 | 1,191 | 71.4 |
| 2023年3月 | 4,162 | 2,988 | 1,174 | 71.8 |
| 2024年3月 | 4,462 | 3,269 | 1,193 | 73.3 |
| 2025年3月 | 4,324 | 3,063 | 1,067 | 70.8 |
| 2026年3月 | 4,227 | 3,099 | 951 | 73.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
輸送用機器 82社との比較
同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで82社中10位あたり、逆に低いのは売上成長率で82社中73位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,852で、1年前と比べて+2.7%。過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 30.7倍 |
| PER (会社予想) | 27.0倍 |
| PBR | 0.69倍 |
| 配当利回り | 4.97% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月中旬から上昇し、7月29日には1890円まで上昇し、年初来高値圏に迫った。その後は8月4日にかけて1778円へ調整したが、8月12日は1817.5円で終え、25日線(1790.3円)を約1.5%上回る。75日線(1772.93円)も上回っており、中期的なトレンドは上向き。52週高値2018.5円からは約10.0%安いが、52週安値1690円からは約7.5%高く、レンジ内での推移。RSIは55.41と中立よりやや強く、上昇余地を残す。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERは30.07倍と業界平均16.8倍を大幅に上回り割高感があるが、PBRは0.68倍と業界平均1.12倍を大きく下回り資産価値に対して割安。配当利回りは5.06%と業界平均3.18%を上回り株主還元が厚い。一方ROEは2.3%と低く、収益性が課題で成長性には疑問が残る。割安だが収益力の改善が乏しく、配当は高いものの業績の伸び悩みが懸念される。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 30.7倍 | 16.3倍 |
| PER (予想) | 27.0倍 | — |
| PBR | 0.69倍 | 1.12倍 |
| ROE | 2.3% | 7.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、主要顧客であるホンダの業績動向と、自動車・二輪車の電動化が同社の事業に与える影響だ。強気派は、売上高が4000億円超と規模が大きく、円安や需要回復で収益が拡大傾向にあること、電動化・軽量化技術の開発を進め成長が期待できる点を挙げる。弱気派は、営業利益率が3%程度と低く、ホンダへの依存度が高いことから、顧客の生産調整や電動化への適応遅れがあれば業績が悪化するリスクを指摘する。また、ROEが2%台と低く、資本効率の改善が課題とみる。
- 規模と取引基盤
売上高4000億円超、ホンダとの長期取引により安定した受注基盤を持つ
- 電動化技術の開発
軽量化や電動化対応部品の開発を進め、新たな需要を取り込む可能性
- 円安の追い風
円安により海外売上の円換算額が増加し、収益を押し上げる
- PBR0.68倍と純資産割れの株価不定影響中
PBR0.68倍は純資産に比べ株価が3割安。自己資本が時価総額の約1.47倍あり、下値が堅い。
- 配当利回り5.08%の高配当継続影響中
減益でも5.08%の利回りを維持できれば、配当目的の投資家が売りにくい。
- 外国人持ち株比率14.66%と相対的に高水準次回株主総会影響弱
外国人持ち株比率14.66%は高く、株主提案や資本効率改善の動きが出やすい。
- 財務の厚みで減益でも安定感通年影響弱
PBR0.68倍は純資産超過を意味し、26年3月期に減益でも倒産リスクは低い。
- 低い収益性
営業利益率3%前後と低水準で、価格競争やコスト高に弱い
- 顧客依存リスク
ホンダ向け売上比率が高く、同社の生産動向に業績が左右される
- 資本効率の低さ
ROEが2%台と低く、株主還元や成長投資のバランスに課題
- 営業利益37%減という大幅な減益計画通年影響強
26年3月期営業利益103億円は前期164億円から61億円減。減益率37%は株価に強い下押し圧力。
- ROE2.3%の低資本効率継続影響中
ROE2.3%は資本コストを下回り、PBR0.68倍の低評価が正当化される。
- 予想PER26.4倍という割高感通年影響中
26年3月期予想純利益71億円に対する予想PER26.4倍。利益が減る局面ではPER低下が株価重しとなる。
- 売上高は前期比4%減の4423億円計画2026年下期影響弱
26年3月期売上高4423億円は前期4605億円から182億円減。減収が続くと営業利益も下振れしやすい。
- ホンダ向け売上比率
- 主要顧客への依存度と受注変動の影響を測るため
- 営業利益率
- 収益性の改善・悪化の兆候を確認する
- 電動化関連売上
- 新製品の市場浸透と成長への寄与を評価するため
- 設備投資額
- 将来の成長に向けた投資姿勢と資源配分を判断する
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり92円で、前期から+8.4%。いまの株価に対する利回りは4.97%。増配か配当維持が9年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 35 | — | 54.0 |
| 2018年3月 | 40 | 14.3 | 31.4 |
| 2019年3月 | 42 | 5.0 | 37.7 |
| 2020年3月 | 43 | 2.4 | 42.5 |
| 2021年3月 | 45 | 4.7 | 37.0 |
| 2022年3月 | 54 | 20.0 | 35.4 |
| 2023年3月 | 63 | 16.7 | 59.7 |
| 2024年3月 | 73 | 15.9 | 61.1 |
| 2025年3月 | 83 | 13.7 | 145.7 |
| 2026年3月 | 90 | 8.4 | 51.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥92
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ55,348人。区分でいちばん多いのは事業法人で29.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.0%を占め、残る42.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 27.9 | 28.4 | 28.4 | 28.5 | 24.8 | 29.9 |
| 金融機関 | 34.7 | 34.3 | 34.1 | 31.2 | 31.4 | 28.1 |
| 個人・その他 | 9.6 | 12.1 | 15.9 | 17.3 | 27.3 | 26.2 |
| 外国法人 | 26.4 | 23.6 | 20.5 | 20.4 | 15.4 | 14.6 |
| 自己株式 | 1.1 | 2.2 | 6.1 | 6.1 | 12.3 | 5.6 |
| 証券会社 | 1.5 | 1.6 | 1.1 | 2.6 | 1.1 | 1.1 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 本田技研工業株式会社 | 20.66 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 9.02 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 4.42 |
| 04 | オカモト株式会社 | 3.71 |
| 05 | 株式会社SMBC信託銀行(株式会社三井住友銀行退職給付信託口) | 3.55 |
| 06 | 住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 3.13 |
| 07 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 2.13 |
| 08 | 日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)) | 2.08 |
| 09 | 三井住友海上火災保険株式会社 | 1.98 |
| 10 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.74 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−74%、1株純資産は14期で+47%。直近期のROEは2.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 232 | 1,809 | 14.1 | 11.6 | 53.1 |
| 2014年3月 | 351 | 2,230 | 17.4 | 8.9 | 41.8 |
| 2015年3月 | 332 | 2,825 | 12.8 | 9.8 | 41.6 |
| 2016年3月 | 346 | 2,898 | 12.1 | 7.6 | 39.3 |
| 2017年3月 | 144 | 1,562 | 9.6 | 10.4 | 54.0 |
| 2018年3月 | 221 | 1,732 | 13.4 | 9.5 | 31.4 |
| 2019年3月 | 189 | 1,880 | 10.5 | 8.4 | 37.7 |
| 2020年3月 | 111 | 1,873 | 5.9 | 11.5 | 42.5 |
| 2021年3月 | 153 | 2,063 | 7.8 | 10.8 | 37.0 |
| 2022年3月 | 93 | 2,235 | 4.3 | 14.9 | 35.4 |
| 2023年3月 | 41 | 2,343 | 1.8 | 40.6 | 59.7 |
| 2024年3月 | 80 | 2,564 | 3.3 | 25.1 | 61.1 |
| 2025年3月 | 71 | 2,568 | 2.7 | 23.8 | 145.7 |
| 2026年3月 | 60 | 2,656 | 2.3 | 29.4 | 51.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額353百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 鳥羽英二 | 代表取締役 社長 | 57 |
| 保田真成 | 代表取締役 | 67 |
| 宗村聡 | 取締役 専務執行役員 | 63 |
| 須﨑康清 | 取締役 専務執行役員 | 60 |
| 内藤浩 | 取締役 常務執行役員 | 59 |
| 松下香織 | 取締役 | 67 |
| 和田浩美 | 取締役 | 66 |
| 有賀義和 | 取締役 監査等委員(常勤) | 61 |
| 林肇 | 取締役 監査等委員 | 68 |
| 中田朋子 | 取締役 監査等委員 | 54 |
| 内藤憲一 | 取締役 監査等委員 | 67 |
| 大竹茂和 | 取締役 執行役員 | 53 |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 阿久津武志 | 取締役 執行役員 | 51 |
| 平野哲 | 取締役 執行役員 | 55 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 166 | 54 | 36 | 257 | 43 |
| 社外取締役 | 6 | 57 | — | — | 57 | 10 |
| 取締役(社内) | 2 | 39 | — | — | 39 | 20 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,446字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,270字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,202字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,005字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第80期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-17
- 半期報告書半期報告書-第80期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第79期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-18
- 半期報告書半期報告書-第79期(2024/04/01-2024/09/30)2024-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第78期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-21
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